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JP7638381B2 - 被覆工具および切削工具 - Google Patents

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JP7638381B2
JP7638381B2 JP2023538418A JP2023538418A JP7638381B2 JP 7638381 B2 JP7638381 B2 JP 7638381B2 JP 2023538418 A JP2023538418 A JP 2023538418A JP 2023538418 A JP2023538418 A JP 2023538418A JP 7638381 B2 JP7638381 B2 JP 7638381B2
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Description

本開示は、被覆工具および切削工具に関する。
旋削加工や転削加工等の切削加工に用いられる工具として、超硬合金、サーメット、セラミックス等の基体の表面を被覆層でコーティングすることによって耐摩耗性等を向上させた被覆工具が知られている。
特開2004-50381号公報 特開2018-30212号公報
本開示の一態様による被覆工具は、基体と、基体の上に位置する被覆層とを有する。被覆層は、AlとCrとSiとNとを含有する第1被覆層を有する。第1被覆層は、厚さ方向に交互に位置する第1層と、第2層とを有する。第1層および第2層は、AlとCrとSiとNとを有する。第1層におけるAl含有量を第1Al含有量、第1層におけるCr含有量を第1Cr含有量、第1層におけるSi含有量を第1Si含有量とし、第2層におけるAl含有量を第2Al含有量、第2層におけるCr含有量を第2Cr含有量、第2層におけるSi含有量を第2Si含有量とする。この場合、第1Al含有量は、第2Al含有量より多く、第1Cr含有量は、第2Cr含有量より少なく、第1Si含有量は、第2Si含有量より多い。
図1は、実施形態に係る被覆工具の一例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る被覆工具の一例を示す側断面図である。 図3は、実施形態に係る被覆層の一例を示す断面図である。 図4は、図3に示すH部の模式拡大図である。 図5は、第1層および第2層のAl含有量、Cr含有量およびSi含有量を説明するための模式図である。 図6は、実施形態に係る切削工具の一例を示す正面図である。 図7は、試料No.1~No.16について、第1被覆層の製造条件をまとめた表である。 図8は、試料No.1~No.16について、第1被覆層の組成および金属含有量の測定結果をまとめた表である。 図9は、試料No.1~No.16に対する摩耗試験の結果をまとめた表である。 図10は、実施形態に係る第1被覆層の走査透過電子顕微鏡像である。 図11は、第1層および第2層の積層方向におけるAl含有量、Cr含有量、Si含有量およびN含有量の変化を示すグラフである。
以下に、本開示による被覆工具および切削工具を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示による被覆工具および切削工具が限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
また、以下に示す実施形態では、「一定」、「直交」、「垂直」あるいは「平行」といった表現が用いられる場合があるが、これらの表現は、厳密に「一定」、「直交」、「垂直」あるいは「平行」であることを要しない。すなわち、上記した各表現は、例えば製造精度、設置精度などのずれを許容するものとする。
上述した従来技術には、耐欠損性を向上させるという点で更なる改善の余地がある。
<被覆工具>
図1は、実施形態に係る被覆工具の一例を示す斜視図である。また、図2は、実施形態に係る被覆工具1の一例を示す側断面図である。図1に示すように、実施形態に係る被覆工具1は、チップ本体2を有する。
(チップ本体2)
チップ本体2は、たとえば、上面および下面(図1に示すZ軸と交わる面)の形状が平行四辺形である六面体形状を有する。
チップ本体2の1つのコーナー部は、切刃部として機能する。切刃部は、第1面(たとえば上面)と、第1面に連接する第2面(たとえば側面)とを有する。実施形態において、第1面は切削により生じた切屑をすくい取る「すくい面」として機能し、第2面は「逃げ面」として機能する。第1面と第2面とが交わる稜線の少なくとも一部には、切刃が位置しており、被覆工具1は、かかる切刃を被削材に当てることによって被削材を切削する。
チップ本体2の中央部には、チップ本体2を上下に貫通する貫通孔5が位置する。貫通孔5には、後述するホルダ70に被覆工具1を取り付けるためのネジ75が挿入される(図6参照)。
図2に示すように、チップ本体2は、基体10と、被覆層20とを有する。
(基体10)
基体10は、たとえば超硬合金で形成される。超硬合金は、W(タングステン)、具体的には、WC(炭化タングステン)を含有する。また、超硬合金は、Ni(ニッケル)やCo(コバルト)を含有していてもよい。具体的には、基体10は、WC粒子を硬質相成分とし、Coを結合相の主成分とするWC基超硬合金からなる。
また、基体10は、サーメットで形成されてもよい。サーメットは、たとえばTi(チタン)、具体的には、TiC(炭化チタン)またはTiN(窒化チタン)を含有する。また、サーメットは、NiやCoを含有していてもよい。
また、基体10は、立方晶窒化硼素(cBN)粒子を含有する立方晶窒化硼素質焼結体で形成されてもよい。基体10は、立方晶窒化硼素(cBN)粒子に限らず、六方晶窒化硼素(hBN)、菱面体晶窒化硼素(rBN)、ウルツ鉱窒化硼素(wBN)等の粒子を含有していてもよい。
(被覆層20)
被覆層20は、例えば、基体10の耐摩耗性、耐熱性等を向上させることを目的として基体10に被覆される。図2の例では、被覆層20が基体10を全体的に被覆している。被覆層20は、少なくとも基体10の上に位置していればよい。被覆層20が基体10の第1面(ここでは、上面)に位置する場合、第1面の耐摩耗性、耐熱性が高い。被覆層20が基体10の第2面(ここでは、側面)に位置する場合、第2面の耐摩耗性、耐熱性が高い。
ここで、被覆層20の具体的な構成について図3および図4を参照して説明する。図3は、実施形態に係る被覆層20の一例を示す断面図である。また、図4は、図3に示すH部の模式拡大図である。
図3に示すように、被覆層20は、中間層22の上に位置する第1被覆層23と、第1被覆層23の上に位置する第2被覆層24とを有する。
(第1被覆層23)
第1被覆層23は、Al、第5族元素、第6族元素およびTiを除く第4族元素からなる群より選択される少なくとも1種の元素と、CおよびNからなる群より選択される少なくとも1種の元素と、Siおよび、Crとを有する。
具体的には、第1被覆層23は、AlとCrとSiとNとを含有する。すなわち、第1被覆層23は、Al、CrおよびSiの窒化物であるAlCrSiNを含有するAlCrSiN層であってもよい。なお、「AlCrSiN」との表記は、AlとCrとSiとNとが任意の割合で存在することを意味しており、必ずしもAlとCrとSiとNとが1対1対1対1で存在することを意味するものではない。
このように、中間層22に含まれる金属(たとえば、Si)を含有する第1被覆層23を中間層22の上に位置させることで、中間層22と被覆層20との密着性が高い。これにより、被覆層20が中間層22から剥離し難くなるため、被覆層20の耐久性が高い。
図4に示すように、第1被覆層23は、複数の第1層23aと複数の第2層23bとを有する。第1被覆層23は、第1層23aと第2層23bとが厚み方向に交互に積層された縞状構成を有している。第1層23aは、中間層22に接する層であり、第2層23bは、第1層23a上に形成される。
第1層23aおよび第2層23bの厚みは、それぞれ50nm以下としてもよい。薄く形成された第1層23aおよび第2層23bは、残留応力が小さく、剥離やクラック等が生じ難いため、被覆層20の耐久性が高くなる。
第2被覆層24は、Ti、SiおよびNを有していてもよい。すなわち、第2被覆層24は、TiおよびSiを含有する窒化物層(TiSiN層)であってもよい。なお、「TiSiN層」との表記は、TiとSiとNとが任意の割合で存在することを意味しており、必ずしもTiとSiとNとが1対1対1で存在することを意味するものではない。
これにより、たとえば、第2被覆層24の摩擦係数が低い場合には、被覆工具1の耐溶着性を向上させることができる。また、たとえば、第2被覆層24の硬度が高い場合には、被覆工具1の耐摩耗性を向上させることができる。また、たとえば、第2被覆層24の酸化開始温度が高い場合には、被覆工具1の耐酸化性を向上させることができる。
図5は、第1層23aおよび第2層23bのAl含有量、Cr含有量およびSi含有量を説明するための模式図である。
第1層23aおよび第2層23bは、AlとCrとSiとNとを含有する。ここで、第1層23aにおけるAl含有量を第1Al含有量とし、第1層23aにおけるCr含有量を第1Cr含有量とし、第1層23aにおけるSi含有量を第1Si含有量とする。また、第2層23bにおけるAl含有量を第2Al含有量とし、第2層23bにおけるCr含有量を第2Cr含有量とし、第2層23bにおけるSi含有量を第2Si含有量とする。
この場合、第1Al含有量は、前記第2Al含有量より多く、第1Cr含有量は、第2Cr含有量より少なく、第1Si含有量は、第2Si含有量より多くてもよい。
かかる構成の第1被覆層23を有する被覆工具1は、高硬度で耐欠損性に優れる。
また、第1被覆層23に含まれる金属元素に占めるAlとCrとSiとの合計は、98原子%以上であってもよい。
かかる構成の第1被覆層23を有する被覆工具1は、さらに高硬度で耐欠損性に優れる。
また、第1被覆層23の金属元素に占めるAlの比率は、38原子%以上55原子%以下であってもよい。第1被覆層23の金属元素に占めるCrの比率は、33原子%以上48原子%以下であってもよい。第1被覆層23の金属元素に占めるSiの比率は、4原子%以上15原子%以下であってもよい。
かかる構成の第1被覆層23を有する被覆工具1は、耐酸化性が向上し耐摩耗性に優れる。
また、第1Al含有量と第2Al含有量との差は、1原子%以上9原子%以下であってもよい。
かかる構成の第1被覆層23を有する被覆工具1は、高い耐酸化性かつ高硬度を維持しつつ、被覆層内部の応力を緩和し、耐摩耗性に優れる。
かかる構成の第1被覆層23を有する被覆工具1は、特に高硬度である。
また、第1Cr含有量と第2Cr含有量との差は、1原子%以上12原子%以下であってもよい。
かかる構成の第1被覆層23を有する被覆工具1は、耐摩耗性がさらに優れる。
かかる構成の第1被覆層23を有する被覆工具1は、特に耐欠損性に優れる。
また、第1Si含有量と第2Si含有量との差は、0.5原子%以上5原子%以下であってもよい。
かかる構成の第1被覆層23を有する被覆工具1は、特に高硬度である。
また、第1層23aおよび第2層23bの厚みは、1nm以上、20nm以下であってもよい。
かかる構成の第1被覆層23を有する被覆工具1は、硬度と耐欠損性に優れる。
(中間層22)
基体10と被覆層20との間には、中間層22が位置していてもよい。具体的には、中間層22は、一方の面(ここでは下面)において基体10の上面に接し、且つ、他方の面(ここでは上面)において被覆層20(第1被覆層23)の下面に接する。
中間層22は、基体10との密着性が被覆層20と比べて高い。このような特性を有する金属元素としては、たとえば、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al、Si、Y、Tiが挙げられる。中間層22は、上記金属元素のうち少なくとも1種以上の金属元素を含有する。たとえば、中間層22は、Tiを含有していても良い。なお、Siは、半金属元素であるが、本明細書においては、半金属元素も金属元素に含まれるものとする。
中間層22がTiを含有する場合、中間層22におけるTiの含有量は、1.5原子%以上であってもよい。たとえば、中間層22におけるTiの含有量は、2.0原子%以上であってもよい。
中間層22は、上記金属元素(Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al、Si、Y、Ti)以外の金属元素成分を含有していてもよい。ただし、基体10との密着性の観点から、中間層22は、上記金属元素を合量で少なくとも95原子%以上含有していてもよい。より好ましくは、中間層22は、上記金属元素を合量で98原子%以上含有してもよい。なお、中間層22における金属成分の割合は、たとえば、STEM(走査透過電子顕微鏡)に付属しているEDS(エネルギー分散型X線分光器)を用いた分析により特定可能である。
このように、実施形態に係る被覆工具1では、基体10との濡れ性が被覆層20と比べて高い中間層22を基体10と被覆層20との間に設けることにより、基体10と被覆層20との密着性を向上させることができる。なお、中間層22は、被覆層20との密着性も高いため、被覆層20が中間層22から剥離するといったことも生じにくい。
なお、中間層22の厚みは、たとえば0.1nm以上、20.0nm未満であってもよい。
<切削工具>
次に、上述した被覆工具1を備えた切削工具の構成について図6を参照して説明する。図6は、実施形態に係る切削工具の一例を示す正面図である。
図6に示すように、実施形態に係る切削工具100は、被覆工具1と、被覆工具1を固定するためのホルダ70とを有する。
ホルダ70は、第1端(図6における上端)から第2端(図6における下端)に向かって伸びる棒状の部材である。ホルダ70は、たとえば、鋼、鋳鉄製である。特に、これらの部材の中で靱性の高い鋼が用いられることが好ましい。
ホルダ70は、第1端側の端部にポケット73を有する。ポケット73は、被覆工具1が装着される部分であり、被削材の回転方向と交わる着座面と、着座面に対して傾斜する拘束側面とを有する。着座面には、後述するネジ75を螺合させるネジ孔が設けられている。
被覆工具1は、ホルダ70のポケット73に位置し、ネジ75によってホルダ70に装着される。すなわち、被覆工具1の貫通孔5にネジ75を挿入し、このネジ75の先端をポケット73の着座面に形成されたネジ孔に挿入してネジ部同士を螺合させる。これにより、被覆工具1は、切刃部分がホルダ70から外方に突出するようにホルダ70に装着される。
実施形態においては、いわゆる旋削加工に用いられる切削工具を例示している。旋削加工としては、例えば、内径加工、外径加工及び溝入れ加工が挙げられる。なお、切削工具としては旋削加工に用いられるものに限定されない。例えば、転削加工に用いられる切削工具に被覆工具1を用いてもよい。転削加工に用いられる切削工具としては、たとえば、平フライス、正面フライス、側フライス、溝切りフライスなどフライス、1枚刃エンドミル、複数刃エンドミル、テーパ刃エンドミル、ボールエンドミルなどのエンドミルなどが挙げられる。
(製造方法)
次に、本実施形態に係る被覆工具1の製造方法の一例について説明する。なお、本開示による被覆工具の製造方法は、下記の製造方法に限定されるものではない。
被覆層は、たとえば物理蒸着法により形成されてもよい。物理蒸着法としては、例えば、イオンプレーティング法及びスパッタリング法などが挙げられる。一例として、イオンプレーティング法で被覆層を作製する場合には、下記の方法によって被覆層を作製することができる。
まず、第1被覆層23をイオンプレーティング法で作製する方法の一例を示す。まず、一例としてCr、SiおよびAlの各金属ターゲット、または複合化した合金ターゲット、または焼結体ターゲットを準備する。
次に、金属源である上記のターゲットをアーク放電またはグロー放電などによって蒸発させてイオン化する。イオン化した金属を、窒素源の窒素(N)ガス、などと反応させるとともに、基体の表面に蒸着させる。以上の手順によってAlCrSiN層を形成することが可能である。
上記の手順において、基体の温度を500~600℃とし、窒素ガス圧力を1.0~6.0Paとし、基体に-50~-200Vの直流バイアス電圧を印可して、アーク放電電流を100~200Aとしてもよい。
第1被覆層の組成は、アルミニウム金属ターゲット、クロム金属ターゲット、アルミニウム-シリコン複合化合金ターゲット、および、クロム-シリコン複合化合金ターゲットにかかるアーク放電・グロー放電時の電圧・電流値をそれぞれのターゲット毎に独立に制御することによって調整することができる。また、被覆層の組成は、被覆時間や雰囲気ガス圧の制御によっても調整することができる。実施形態の一例においてはアーク放電・グロー放電時の電圧・電流値を変化させることにより、ターゲット金属のイオン化量を変化させることができる。また、ターゲット毎にアーク放電・グロー放電時の電流値を周期的に変えることにより、ターゲット金属のイオン化量を周期的に変化させることができる。ターゲットのアーク放電・グロー放電時の電流値は、0.01~0.5minの間隔で周期的に変えることにより、ターゲット金属のイオン化量を周期的に変化させることができる。これにより被覆層の厚み方向において、各金属元素の含有割合がそれぞれの周期で変化する構成とすることができる。
上記の手順を行う際に、Al、Siの量が少なくなるように、また、Crの量が多くなるよう、Al、Si、Crの組成を変化させ、その後、Al、Siの量が多くなるように、また、Crの量が少なくなるよう、Al、Si、Crの組成を変化させることによって、第1層および第2層を有する第1被覆層を作製することが可能である。
次に、TiSiN層である第2被覆層の製造方法の一例について説明する。
第1被覆層と同様に、第2被覆層も物理蒸着法により形成されてもよい。一例として、まず、Ti金属ターゲット及びTi-Si複合化合金ターゲットを準備する。そして、用意した各ターゲットにかかるアーク放電・グロー放電時の電圧・電流値をターゲット毎に独立に制御することによって縞状構造を有する第2被覆層を作製することができる。
上記の手順において、基体の温度を500~600℃とし、窒素ガス圧力を1.0~6.0Paとし、基体に-50~-200Vの直流バイアス電圧を印可して、アーク放電電流を100~200A、アーク電流の変化周期を0.01~0.5minとしてもよい。
以下、本開示の実施例を具体的に説明する。なお、本開示は以下に示す実施例に限定されるものではない。
WCからなる基体の上に第1被覆層を形成した被覆工具を作製し、試料No.1~No.16とした。図7は、試料No.1~No.16について、第1被覆層の製造条件をまとめた表である。なお、試料No.1~No.16のうち試料No.1~No.11、No.14~No.16は、本開示の実施例に相当する。また、試料No.1~No.16のうち試料No.12、No.13は、比較例に相当する。
まず、各種の金属ターゲット、または、複合化した合金ターゲット、または焼結体ターゲットを準備した。具体的には、3種類のターゲット(第1ターゲット~第3ターゲット)を用意した。次に、金属源である上記のターゲットをアーク放電又はグロー放電などによって蒸発させてイオン化した。次に、イオン化した金属を、窒素源の窒素(N)ガス、などと反応させるとともに、基体の表面に蒸着させた。以上の手順によって基体の上に第1被覆層を形成した。また、ターゲット毎にアーク放電・グロー放電時の電流値を周期的に変えた。これにより、ターゲット金属のイオン化量を周期的に変化させることができ、第1被覆層の厚み方向において、各金属元素の含有割合がそれぞれの周期で変化する構成とすることができる。
各試料No.1~No.16についての第1被覆層の製造条件は、図7に示す通りである。試料No.1~No.16のうち、試料No.10以外の試料No.1~No.9、No.11~No.15は、第1ターゲットとしてAl金属ターゲット、第2ターゲットとしてCr金属ターゲット、第3ターゲットとしてAl-Si複合化合金ターゲットを用いた。試料N0.1~No.9、No.11~No.15は、アーク電流の周期、第1ターゲットに対する第1層成膜時のアーク電流および第2層成膜時のアーク電流の大きさ、第2ターゲットに対する第1層成膜時のアーク電流および第2層成膜時のアーク電流の大きさ、ならびに、第3ターゲットに対する第1層成膜時のアーク電流および第2層成膜時のアーク電流の大きさの組み合わせが異なっている。試料No.10は、第1ターゲットとしてAl金属ターゲット、第2ターゲットとしてCr金属ターゲット、第3ターゲットとしてAl-Si-Ti複合化合金ターゲットを用いた。
図8は、試料No.1~No.16について、第1被覆層の組成および金属含有量の測定結果をまとめた表である。
図8に示すように、試料No.1~No.9、No.11、No.14~No.16が有する第1被覆層の平均組成は、(Al50Cr39Si11)Nであり、試料No.10が有する第1被覆層の平均組成は、(Al50Cr39Si11Ti)Nである。また、試料No.12が有する第1被覆層の平均組成は、(Al69Cr11Si20)Nであり、試料No.13が有する第1被覆層の平均組成は、(Al70Cr10Si20)Nである。試料No.1~No.16のうち、試料No.10以外の試料について、第1被覆層に含まれる金属元素に占めるAlとCrとSiとの合計は、100原子%である。試料No.10の第1被覆層に含まれる金属元素に占めるAlとCrとSiとの合計は、97原子%である。
試料No.1~No.13における第1層および第2層の層厚(平均層厚)は、約5nmである。また、試料No.14における第1層および第2層の層厚(平均層厚)は、約10nmであり、試料No.15における第1層および第2層の層厚(平均層厚)は、約20nmであり、試料No.16における第1層および第2層の層厚(平均層厚)は、約30nmである。
これら試料No.1~No.16について、第1Al含有量と第2Al含有量との差(第1Al含有量-第2Al含有量)は、それぞれ、6原子%、2原子%、4原子%、6原子%、8原子%、9原子%、10原子%、9原子%、6原子%、6原子%、6原子%、8原子%、6原子%、6原子%、6原子%、6原子%であった。
また、試料No.1~No.16について、第1Cr含有量と第2Cr含有量との差(第2Cr含有量-第1Cr含有量)は、それぞれ、8原子%、3原子%、6原子%、9原子%、12原子%、11原子%、11原子%、13原子%、12原子%、8原子%、4原子%、4原子%、8原子%、8原子%、8原子%、8原子%であった。
また、試料No.1~No.16について、第1Si含有量と第2Si含有量との差(試料No.1~No.10、No.13~No.16は、第1Si含有量-第2Si含有量、試料No.11、No.12は、第2Si含有量-第1Si含有量)は、それぞれ、2原子%、1原子%、2原子%、3原子%、4原子%、2原子%、1原子%、4原子%、6原子%、2原子%、2原子%、4原子%、2原子%、2原子%、2原子%、2原子%であった。
図9は、試料No.1~No.16に対する摩耗試験の結果をまとめた表である。摩耗試験の各試験条件は、以下の通りである。
<摩耗試験>
摩耗試験は、2枚刃超硬ボールエンドミル(型番:2KMBL0200-0800-S4)を用いて、以下の条件にて行った。
(1)切削方法:ポケット加工
(2)被削材 :SKD11H
(3)送りfz:1320mm/min
(4)切り込み:ap 0.08mm×ae 0.20mm
(5)評価方法:20m切削後の横逃げ面の摩耗幅を顕微鏡にて測定した。
第1Al含有量が第2Al含有量より多く、第1Cr含有量が第2Cr含有量より少なく、第1Si含有量が第2Si含有量より多い試料No.1~10、No.13~No.16は、被覆層の密着力に優れ、高い耐摩耗性を示した。特に、第1被覆層の金属元素に占めるAlの比率が、38原子%以上55原子%以下であり、Crの比率が、33原子%以上48原子%以下であり、Siの比率が、4原子%以上15原子%以下であり、かつ、第1Al含有量と第2Al含有量との差が、1原子%以上9原子%以下であり、第1Cr含有量と第2Cr含有量との差が、1原子%以上12原子%以下であり、第1Si含有量と第2Si含有量との差が、0.5原子%以上5原子%以下である、試料No.1~No.6は、耐摩耗性に優れる結果となった。
<EDX分析>
試料No.1についてEDX分析を行った。具体的には、EDX分析データから複数の第1層および第2層に跨がる範囲を抽出し、抽出した範囲について、第1層および第2層の積層方向に沿った方向(スキャン方向)におけるAl含有量、Cr含有量、Si含有量およびN含有量の変化を測定した。分析条件は、以下の通りである。
(1)試料前処理:FIB法(μ-サンプリング法)による薄片化
(2)元素分析(面分析)
(3)走査透過電子顕微鏡:日本電子製 JEM-ARM200F
(4)加速電圧:200kV
(5)ビーム径:約0.2nmφ
(6)元素分析装置:日本電子製 JED-2300T
(7)X線検出器:Siドリフト検出器
(8)エネルギー分解能:約140eV
(9)X線取出角:21.9°
(10)立体角:0.98sr
(11)取込画素数:256×256
図10は、実施形態に係る第1被覆層の走査透過電子顕微鏡像(HAADF-STEM像)である。図10に示すように、実施例に係る第1被覆層は、第1層と第2層とが交互に位置する縞状構造を有していることがわかる。
図11は、第1層および第2層の積層方向におけるAl含有量、Cr含有量、Si含有量およびN含有量の変化を示すグラフである。図11に示すグラフの横軸は、図10に示すスキャン方向に対応している。すなわち、図10に示すスキャン方向の起点(図10に示す「0nm」)が図11に示すグラフの横軸の「0nm」に対応し、図10に示すスキャン方向の終点(図7に示す「50nm」)が図11に示すグラフの横軸の「50nm」に対応する。
図11に示すように、Al含有量およびCr含有量は、スキャン方向(すなわち、第1層および第2層の積層方向)に沿って周期的に変動していることがわかる。具体的には、Al含有量は、第1層において増加し、第2層において減少する。また、Cr含有量は、第2層において減少し、第2層において増加する。
また、Si含有量も、スキャン方向に沿って周期的に変動している。具体的には、Si含有量は、Al含有量と同様に、第1層において増加し、第2層において減少する。
このように、実施例に係る第1被覆層において、第1層におけるAl含有量(第1Al含有量)は、第2層におけるAl含有量(第2Al含有量)より多く、第1層における第1Cr含有量は、第2層における第2Cr含有量より少なく、第1層における第1Si含有量は、第2層における第2Si含有量より多い。
また、図11に示すように、第1Al含有量と第2Al含有量との差は、1原子%以上9原子%以下であることがわかる。
また、図11に示すように、第1Cr含有量と第2Cr含有量との差は、1原子%以上12原子%以下であることがわかる。
また、図11に示すように、第1Si含有量と第2Si含有量との差は、0.5原子%以上5原子%以下であることがわかる。
上述してきたように、実施形態に係る被覆工具(一例として、被覆工具1)は、基体(一例として、基体10)と、基体の上に位置する被覆層(一例として、被覆層20)とを有する。被覆層は、AlとCrとSiとNとを含有する第1被覆層(一例として、第1被覆層23)を有する。第1被覆層は、厚さ方向に交互に位置する第1層(一例として、第1層23a)と、第2層(一例として、第2層23b)とを有する。第1層および第2層は、AlとCrとSiとNとを有する。第1層におけるAl含有量を第1Al含有量、第1層におけるCr含有量を第1Cr含有量、第1層におけるSi含有量を第1Si含有量とし、第2層におけるAl含有量を第2Al含有量、第2層におけるCr含有量を第2Cr含有量、第2層におけるSi含有量を第2Si含有量とする。この場合、第1Al含有量は、第2Al含有量より多く、第1Cr含有量は、第2Cr含有量より少なく、第1Si含有量は、第2Si含有量より多い。
したがって、実施形態に係る被覆工具によれば、耐酸化性、耐摩耗性を向上させることができる。
なお、図1に示した被覆工具1の形状はあくまで一例であって、本開示による被覆工具の形状を限定するものではない。本開示による被覆工具は、たとえば、回転軸を有し、第1端から第2端にかけて延びる棒形状の本体と、本体の第1端に位置する切刃と、切刃から本体の第2端の側に向かって螺旋状に延びた溝とを有していてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 被覆工具
2 チップ本体
5 貫通孔
10 基体
20 被覆層
22 中間層
23 第1被覆層
23a 第1層
23b 第2層
24 第2被覆層
70 ホルダ
73 ポケット
75 ネジ
100 切削工具

Claims (7)

  1. 基体と、該基体の上に位置する被覆層とを有し、
    前記被覆層は、AlとCrとSiとNとを含有する第1被覆層を有し、
    前記第1被覆層に含まれる金属元素に占めるAlとCrとSiとの合計は、98原子%以上であり、
    前記第1被覆層は、厚さ方向に交互に位置する第1層と、第2層とを有し、
    前記第1層および前記第2層は、AlとCrとSiとNとを有し、
    前記第1層におけるAl含有量を第1Al含有量、前記第1層におけるCr含有量を第1Cr含有量、前記第1層におけるSi含有量を第1Si含有量とし、
    前記第2層におけるAl含有量を第2Al含有量、前記第2層におけるCr含有量を第2Cr含有量、前記第2層におけるSi含有量を第2Si含有量とした場合、
    前記第1Al含有量は、前記第2Al含有量より多く、
    前記第1Cr含有量は、前記第2Cr含有量より少なく、
    前記第1Si含有量は、前記第2Si含有量より多く、
    前記第1Si含有量と前記第2Si含有量との差は、0.5原子%以上5原子%以下である、被覆工具。
  2. 前記第2Si含有量は、10原子%以下である、請求項1に記載の被覆工具。
  3. 前記第1被覆層の金属元素に占めるAlの比率は、38原子%以上55原子%以下であり、
    前記第1被覆層の金属元素に占めるCrの比率は、33原子%以上48原子%以下であり、
    前記第1被覆層の金属元素に占めるSiの比率は、4原子%以上15原子%以下である、請求項1に記載の被覆工具。
  4. 前記第1Al含有量と前記第2Al含有量との差は、1原子%以上9原子%以下である、請求項1に記載の被覆工具。
  5. 前記第1Cr含有量と前記第2Cr含有量との差は、1原子%以上12原子%以下である、請求項1に記載の被覆工具。
  6. 前記第1層および前記第2層の厚みは、1nm以上、20nm以下である、請求項1に記載の被覆工具。
  7. 端部にポケットを有する棒状のホルダと、
    前記ポケット内に位置する、請求項1~のいずれか一つに記載の被覆工具と
    を有する、切削工具。
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