[go: up one dir, main page]

JP7637483B2 - 繊維機械のスプライサ用の糸継ぎ角柱体ユニット - Google Patents

繊維機械のスプライサ用の糸継ぎ角柱体ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP7637483B2
JP7637483B2 JP2020136972A JP2020136972A JP7637483B2 JP 7637483 B2 JP7637483 B2 JP 7637483B2 JP 2020136972 A JP2020136972 A JP 2020136972A JP 2020136972 A JP2020136972 A JP 2020136972A JP 7637483 B2 JP7637483 B2 JP 7637483B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
splicing
prism
base body
unit
plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020136972A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021031304A (ja
Inventor
レアシュ ベアント
ノイビヒ オットマー
シャットン ズィークフリート
ヴィシュノヴスキ マルコ
ヴォルフ ミヒャエラ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rieter Automatic Winder GmbH
Original Assignee
Rieter Automatic Winder GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rieter Automatic Winder GmbH filed Critical Rieter Automatic Winder GmbH
Publication of JP2021031304A publication Critical patent/JP2021031304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7637483B2 publication Critical patent/JP7637483B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H69/00Methods of, or devices for, interconnecting successive lengths of material; Knot-tying devices ;Control of the correct working of the interconnecting device
    • B65H69/06Methods of, or devices for, interconnecting successive lengths of material; Knot-tying devices ;Control of the correct working of the interconnecting device by splicing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

本発明は、繊維機械のスプライサ用の糸継ぎ角柱体ユニット(Spleissprismaeinhaeit)と、スプライサ用の糸継ぎ角柱体ユニットの製造法とに関する。最後に、本発明は、繊維機械、特に綾巻きパッケージを製造する巻取り機に関する。
繊維機械のスプライサ用の糸継ぎ角柱体ユニットは、多様な構成で先行技術から既に知られている。糸継ぎ角柱体ユニットは、2本の糸端部を互いに結合するために、多数の繊維機械において使用されるスプライサの中心的な構造ユニットである。たとえば巻取り機において、糸は比較的小さな複数の給糸ボビンから大容量の1つの綾巻きパッケージに巻き返され、既に巻き取られた糸、つまり上糸と、新しい給糸ボビンから来る糸、つまり下糸との複数回の結合が必要である。この結合は、ニューマチック式に運転するスプライサでは糸継ぎ角柱体ユニットの内部において糸継ぎ角柱体により行われる。
先行技術に基づいて、既に種々異なる糸継ぎ角柱体ユニットが知られている。これらの糸継ぎ角柱体ユニットは、通常は複数の個別部材から成っている。これらの個別部材は、一般的には金属から成る基体に個別に正確に位置決めし、取り付けなければならない。その際に、まず、たとえばセラミックから成る糸継ぎ角柱体が糸継ぎ角柱体ユニットの中心に配置され、慎重に位置調整され、次いで基体に接着される。次いで、少なくとも2つの糸ガイド金属薄板が基体において正確に位置決めされ、ねじ締結される。次いでシール、少なくとも1つの底部金属薄板および側壁が基体に接着される。
しかし、このような糸継ぎ角柱体ユニットならびに糸継ぎ角柱体ユニットの製造法は、多数の欠点を有している。まず、糸継ぎ角柱体は、組付け時に繊細に取り扱わなければならない。なぜならば糸継ぎ角柱体は、位置決めおよび組付け時に容易に損傷してしまうからである。さらに、セラミック製の糸継ぎ角柱体は、亀裂が入りやすいので、特に糸継ぎ角柱体が応力下で、または傾倒して組み付けられた場合、運転中の故障が生じてしまう。さらに、糸継ぎ角柱体と基体との接着は、しばしば、後に補正することができない十分に正確ではない位置調整と、糸継ぎ角柱体の運転中の非密閉性とにつながり、これによりスプライサの運転のために必要となる圧縮空気が不都合な箇所において流出してしまう。代替的には、セラミックから成る糸継ぎ角柱体を、基体にねじ締結することもできる。しかし、糸継ぎ角柱体の組付けは、まずシールを被せ嵌め、次いで糸継ぎ角柱体を位置調整し、ねじ締結しなければならない点において臨界的である。糸継ぎ角柱体は、典型的には再び傾倒し、このことは不正確な位置決めにつながり、さらには頻繁にセラミックの損傷につながる。
同様に、糸継ぎ空気を糸継ぎ角柱体内にガイドすることができる糸継ぎ孔の製造および位置決めは、先行技術のセラミックから成る糸継ぎ角柱体では、工具送りもしくは機械的な後加工によってのみ実現可能であるので、糸継ぎ孔の変更は、新しい工具送りもしくは機械的な後加工によってのみ、ひいては極めて時間およびコストをかけることによってのみ実現可能である。したがって顧客の要望に糸継ぎ角柱体を個別に適合させることは、ほとんど不可能である。
最後に、先行技術において、糸継ぎ角柱体ユニットの別の構成部材も、基体および/または糸継ぎ角柱体に接着しなければならない。これにより、さらなる非密閉性と、過剰な接着材による糸継ぎ角柱体ユニットの内部における糸継ぎ空気通路の部分的な狭窄とが生じてしまう。これは、手間のかかる密閉性検査の必要性をもたらす。さらに、糸ガイド金属薄板の特に正確な位置決めも必要であり、このことは、手動の位置決めおよびねじ締結時に信頼性をもって達成することができない。しかし糸ガイド金属薄板の不正確な位置決めは、糸継ぎ結合部の品質に直接に作用してしまう。
したがって、本発明の根底を成す課題は、繊維機械のスプライサ用の糸継ぎ角柱体ユニットと、繊維機械と、スプライサ用の糸継ぎ角柱体ユニットの製造法とを改良して、糸継ぎ角柱体ユニットの構成部材の特に正確な位置決めおよび位置調整を保証し、単純かつ接着材のない組付けを可能にし、位置調整の後からの補正および構成部材の調整が必要なく、糸継ぎ角柱体ユニット内における非密閉性と、正しくない取扱いまたは組込み時の不十分な位置調整による構成部材の損傷とが排除されているようにすることである。
この課題は、本発明により、請求項1に記載の糸継ぎ角柱体ユニットと、請求項11に記載の繊維機械と、請求項12に記載の糸継ぎ角柱体ユニットの製造法とにより解決される。本発明の有利な変化形は、従属請求項に記載されている。
繊維機械のスプライサ用の本発明に係る糸継ぎ角柱体ユニットは、プラスチックから射出成形により形成された基体ならびにプラスチック射出成形によってプラスチックにより少なくとも部分的に取り囲まれた、かつ/または基体内に少なくとも部分的に埋め込まれた糸継ぎ角柱体を有している。本発明に係る繊維機械、特に綾巻きパッケージを製造する巻取り機は、本発明に係る糸継ぎ角柱体ユニットを備えた少なくとも1つのスプライサを有している。
スプライサ用の糸継ぎ角柱体ユニット、特に本発明に係る糸継ぎ角柱体ユニットを製造する本発明に係る方法では、まず、少なくとも1つの糸継ぎ角柱体と、好適には糸ガイド金属薄板、糸継ぎ制限金属薄板および/または側壁のような別の構成部材とが、プラスチック射出成形工具内に位置決めされる。次いで、糸継ぎ角柱体と、好適には別の構成部材とが、プラスチックの射出成形によりプラスチックによって少なくとも部分的に取り囲まれ、これにより、少なくとも部分的に埋め込まれた糸継ぎ角柱体ならびに好適には少なくとも部分的に埋め込まれた別の構成部材を備えた糸継ぎ角柱体ユニットの射出成形された基体を形成することができる。
発明者は、金属製の糸継ぎ角柱体が容易にかつ廉価に製造され、保持可能であるだけではなく、プラスチック流込み成形部材から成る基体内に良好かつ安定的に埋込み可能であることを認識した。これは、たとえばセラミックから成る慣用の糸継ぎ角柱体においては簡単に可能ではない。さらに、金属から成る糸継ぎ角柱体は顧客の要望に比較的容易に合わせることができる。なぜならば、特に糸継ぎ孔が容易に製造可能であるからである。
さらに、発明者は、プラスチックから射出成形により基体を製造することが、金属から成る基体に対して多数の利点を有していることを認識した。まず、プラスチック射出成形部材から成る基体は、より迅速かつより廉価に製造することができる。さらに、糸継ぎ角柱体ユニットの個別の構成部材を特に正確に位置調整し、位置変更なしに流動性のプラスチック内に流込み成形により埋め込むことができる。これにより、一方では、組付けによる、または顧客側の運転中の構成部材の誤設置が排除されていて、他方では製造後の後調整がもはや不要である。さらに、構成部材の接着も省略することができる。これは、製造を簡略化し、加速し、廉価にする。最後に、プラスチック射出成形によって、いずれの場合も、基体および別の構成部材、特に側壁と、糸継ぎ角柱体との確実かつ密な結合が簡単な形式で保証される。
糸継ぎ角柱体ユニットは、基本的にスプライサの、2つの糸端部の糸継ぎが行われる構成部材または構造群である。これにより破断していない1本の糸が得られる。糸継ぎ角柱体ユニットは、特に綿および/またはポリエステル、ポリアミド、ビスコース、ポリアクリル等のようなプラスチック繊維から成る糸の糸継ぎのために設けられている。ここで、糸という概念は、基本的に、糸または撚糸等のような、複数の繊維から形成された任意のストランドである。好適には、糸継ぎ角柱体ユニットは閉じられた構造群であり、かつ/または個別にスプライサ内に組み込み、かつ交換することができる。特に好適には、糸継ぎ角柱体ユニットは、可動の構成部材を有していない。さらに、糸継ぎ角柱体ユニットは、好適には取外し可能な構成部材を有しておらず、特に好適には糸継ぎ角柱体ユニットでは糸継ぎ角柱体カバーの必要性が生じない。対応して、糸継ぎ角柱体および/または糸継ぎ角柱体ユニットは開いて形成されているか、もしくは開いた糸継ぎ角柱体である。
スプライサとは、2つの糸端部を結合するための装置であると理解される。好適には、スプライサおよび/または糸継ぎ角柱体ユニットは、ニューマチック式に運転される。ニューマチック式のスプライサでは、糸結合が、結合すべき糸端部をスプライサの糸継ぎ通路に挿入することにより行われる。糸端部は、糸継ぎ角柱体の内部の糸継ぎ領域に供給される。糸継ぎ角柱体の糸継ぎ領域に開口する少なくとも1つの、好適には少なくとも2つの糸継ぎ孔により、圧縮空気が吹き込まれる。この圧縮空気は、糸端部の繊維を互いに混合し、撚り合わせるので、通常の糸構造に外見および強度において類似する結合部が形成される。圧縮空気または糸継ぎ空気とは、あらゆる適切な結合媒体もしくは流体であると理解され、これは、特に純粋な周辺空気の他に、加湿された空気および別の気体ならびに気体混合物を含む。
繊維機械は、基本的に少なくとも1本の、好適には同時に複数本の糸を製造しかつ/または処理するための任意の装置であってよい。好適には、繊維機械の少なくとも一部、特に好適には繊維機械全体が、特に1つまたは複数の給糸ボビンまたは紡績コップから単独の大容量の綾巻きパッケージへと糸を巻き返すために設けられている。同様に好適には、繊維機械は多数の作業ユニット、特に同一の多数の作業ユニットを有している。特に好適には、各作業ユニットは、巻取り装置を有していて、極めて特に好適には、繊維機械、特に巻取り機または紡績機の各作業ユニットは巻取り装置である。特に好適には、巻き取り装置は、自動的な巻取り機、特にオートコーナの作業ユニットである。このような巻取り装置またはそれぞれ1つの巻取り装置を有するこのような作業ユニットは、好適にはさらに、下糸センサ、糸テンショナ、糸切断装置を備えた糸クリヤラ、糸張力センサ、糸捕捉ノズルおよび/またはパラフィン塗布装置をそれぞれ備えている。
基本的には、繊維機械は任意に複数のスプライサを有していてよい。好適には繊維機械、好適には各作業ユニットは、糸継ぎ角柱体を備えた少なくとも1つの、特に好適にはまさに1つのスプライサを有している。スプライサは、繊維機械において好適には通常の糸走路の外側に配置されているので、破断していない糸はスプライサに接触せず、かつ/または結合すべき糸端部が、結合を可能にするためにスプライサに供給されなければならない。この供給は、好適には、空気流により、かつ特に負圧により糸継ぎ通路内で行われる。付加的または代替的には、供給も対応する糸供給部により行うことができる。
基体は、基本的には、糸継ぎ角柱体ユニットの別の構成部材をその位置および配向で固定するというタスクを有している。基体は、専らプラスチックから形成されていてよく、またはプラスチックにより互いに結合された複数の構成部材から成っていてよい。好適には、基体は、専らプラスチックから成っていて、特に好適には、専らプラスチック射出成形により形成されている。極めて特に有利には、基体は一体的に形成されている。基体は、任意のプラスチックから形成されていてよく、特に熱可塑性樹脂から形成されていても、熱硬化性樹脂からも形成されていてよい。
いずれの場合も、基体は、射出成形法により製造され、好適には専らこのような方法により形成される。特に好適には基体は、かつ極めて特に好適には糸継ぎ角柱体ユニット全体は、単独の方法ステップにおいて、特に単独のプラスチック射出成形工程において製造される。基体の好適な製造時に、液状のまだ硬化していない、もしくは可塑化されたプラスチック材料が、プラスチック射出成形工具内へと射出され、好適には別のプラスチック材料が後から押し込まれる。好適には少なくとも基体の最終的な形状が、特に好適には糸継ぎ角柱体ユニット全体の形状が、プラスチック射出成形工具の形状および/または大きさから生じる。冷却時に、さらに体積収縮が生じることもある。特に好適には、射出成形後の基体の後加工が湯口の除去ならびに場合によっては射出成形工具の開口の領域におけるシーム箇所の後加工に限定される。
本発明によれば、糸継ぎ角柱体がプラスチック射出成形によってプラスチックにより少なくとも部分的に取り囲まれ、かつ/または基体内に埋め込まれている。糸継ぎ角柱体は、好適には単に部分的しか埋め込まれておらず、特に、糸継ぎ角柱体を貫通する糸継ぎ通路が両側からアクセス可能なままであり、これにより糸継ぎ空気をガイドすることができるようにしか埋め込まれていない。特に好適には、糸継ぎ角柱体の、糸継ぎ通路の開口を有している側が、少なくとも部分的に、かつ極めて特に好適には完全にプラスチックにより覆われていない、もしくは流し込みによってプラスチック内に埋め込まれていない。同様に好適には、糸継ぎ角柱体が、基体のプラスチック材料内に、この糸継ぎ角柱体が基体に対して位置固定され不動に配置されているように、配置されかつ射出成形によってプラスチックにより取り囲まれている。このためには、糸継ぎ角柱体が特に好適には少なくとも3つの側でプラスチックの流込み成形によりプラスチック内に埋め込まれているか、もしくは射出成形によってプラスチックにより取り囲まれている。同様のことは、好適には別の、基体内にプラスチックの流し込みにより少なくとも部分的に埋め込まれるか、もしくは基体内に配置された別の構成部材にも当てはまる。
構成部材の位置決め、特に糸継ぎ角柱体の位置決めとは、運動に対する固定、特に移動に対する固定および/またはプラスチック射出成形工具内における目標配向における固定であると理解される。位置決めされた構成部材は、特に好適には、射出成形工程中の位置変更および/または配向変更に対しても保護されていて、これにより構成部材は特に好適にはプラスチック材料の冷却後にも不変の位置および/または配向を有していることができる。
糸継ぎ角柱体は、基本的には、2つの糸端部を互いに結合するという機能を有している。これは好適には、ニューマチック式に、つまり少なくとも1つの、好適には複数の空気流により行われる。糸継ぎ角柱体は、プラスチック内に埋め込まれた任意の材料から形成されていてよい。好適には、少なくとも糸継ぎ角柱体の表面、特に好適には糸継ぎ角柱体全体が金属から形成されている。極めて特に好適には、糸継ぎ角柱体は一体的に形成されている。同様に好適には、糸継ぎ角柱体は少なくとも1つの、好適には少なくとも2つの、特に好適にはまさに2つの糸継ぎ孔を有している。糸継ぎ孔は、特に好適には少なくとも互いに反対側に位置する2つの側で糸継ぎ通路内に配置されていて、これによりニューマチック式の糸継ぎのためにそれぞれ1つの空気流を形成することができる。
本発明に係る糸継ぎ角柱体ユニットの好適な構成では、糸継ぎ角柱体が基体内で形状結合式に固定されている。形状結合式とは、嵌め合いや凹凸による形状的な係合に基づく結合形式である。糸継ぎ角柱体の、基体のプラスチック内に埋め込まれた好適には少なくとも1つの、特に好適には少なくとも2つの、極めて特に好適にはまさに2つの側は、それぞれ1つの切欠きまたはノッチを有している。切欠きまたはノッチには、基体のプラスチックが充填されていて、これにより基体に対する糸継ぎ角柱体の移動が形状結合式の固定により阻止されている。さらに、糸継ぎ角柱体の外側形状および特に糸継ぎ角柱体の表面の、基体のプラスチックに埋め込まれた部分の形状は、基体内における形状結合式の固定を可能にするために、任意の別の形式で構成されていてもよい。しかし縁部の中心における切欠きまたは縁部におけるノッチもしくは糸継ぎ角柱体の外面における縁部のコーナが優先される。
本発明に係る糸継ぎ角柱体ユニットの有利な変化形は、少なくとも基体と糸継ぎ角柱体との一体的な構成を有している。好適には少なくとも2つの糸継ぎ制限金属薄板も一体的な糸継ぎ角柱体ユニットの部分であり、これにより、簡単な形式で糸継ぎ角柱体ユニットの廉価な製造および確実な取扱いが可能にされ、基体内における糸継ぎ角柱体の固定的な保持が達成される。一体的な構成とは、特に、糸継ぎ角柱体ユニットが可動の部材なしに形成されていることを意味している。
好適には、糸継ぎ角柱体が、耐腐食性かつ/または金属製の材料から形成されていて、特に好適には、糸継ぎ角柱体がトムバックまたはケイ素トムバックから形成されている。これにより、糸継ぎ角柱体は特に容易に製造することができ、かつ特に良好にプラスチック内に埋め込まれ、特に射出成形法によって流し込みによりプラスチック内に埋め込まれる。糸継ぎ角柱体の製造は、好適には鋳造により、特に好適にはダイカストにより行われる。しかし基本的に別の製造法、特に切削式の加工も可能である。さらに、特に鋳造またはダイカスト後にさらに後加工が行われてよい。特に好適には、金属製の糸継ぎ角柱体内の糸継ぎ孔は浸食加工(Erodieren)、特に放電加工により形成される。これは特に正確かつ廉価な製造ならびに各顧客および用途事例に対する個別化可能性を可能にする。
本発明に係る糸継ぎ角柱体ユニットの改善された構成は、基体の少なくとも片側、好適には2つの側、特に好適には互いに反対側に位置する2つの側面において、糸ガイド金属薄板が基体のプラスチック内に部分的に埋め込まれていることを規定している。代替的または付加的には、糸ガイド金属薄板は、糸ガイド金属薄板の位置決め開口によって、基体に一体的に流込み成形された位置決めエレメントにおいて正確な位置で配置され、かつ好適には少なくとも1つのねじにより基体に位置固定されていてよい。このような構成により、糸ガイド金属薄板の特に正確な位置調整が可能であり、製造後または組込み後に、糸ガイド金属薄板の調整は不要である。さらに、ねじによる位置固定は、簡単な形式で糸ガイド金属薄板の交換を可能にする。両糸ガイド金属薄板は、好適には互いに反対側に位置する2つの側面に配置されるが、しかし特に好適には、両側で対峙するのではなく、同時に糸継ぎ角柱体に関して対峙して配置されている。
同様に好適には、糸ガイド金属薄板は、プラスチック射出成形によりプラスチックによって単に部分的に取り囲まれているか、もしくは基体の材料内に単に部分的に埋め込まれている。特に好適には、各糸ガイド金属薄板は、プラスチック射出成形によりプラスチックにより取り囲まれていない、かつ/または基体内に埋め込まれていない、糸のためのガイド区分を有している。このガイド区分は、さらに好適には、基体の表面に対して、かつ/または基体の表面に配置されているか、または基体内に流し込みによりプラスチック内に埋め込まれた糸ガイド金属薄板の区分に対して曲げられていて、特に糸継ぎ角柱体ユニットの中心に向かう方向で曲げられている。
糸ガイド金属薄板に対して付加的にまたは代替的には、基体の少なくとも片側、好適には2つの側、特に好適には互いに反対側に位置する2つの側面において、それぞれ1つの糸継ぎ制限金属薄板が基体のプラスチック内に部分的に埋め込まれているか、かつ/または糸継ぎ制限金属薄板の位置固定開口をプラスチックの射出成形によりプラスチックによって取り囲むことにより、形状結合式に固定されていてよい。糸ガイド金属薄板および/または糸継ぎ制限金属薄板は、好適には金属から成っていて、特に耐腐食性の金属、特に好適にはステンレスの特殊鋼から形成されている。さらに好適には、糸継ぎ制限金属薄板はプラスチックの射出成形によってプラスチックにより少なくとも部分的に取り囲まれている、かつ/またはプラスチックにより覆われていない好適には金属製の表面区分を有している。特に好適には、それぞれ1つの糸継ぎ制限金属薄板が基体において糸ガイド金属薄板に基体自体、かつ/または糸継ぎ角柱体に関して対峙して配置されている。特に好適には、それぞれ1つの糸継ぎ制限金属薄板が、基体の、糸ガイド金属薄板と同一の側において、かつ/または糸ガイド金属薄板と共通の平面内に配置されている。極めて特に好適には、基体および糸継ぎ角柱体のそれぞれの側に、それぞれ1つの糸ガイド金属薄板および1つの糸継ぎ制限金属薄板が配置されていて、特に好適にはそれぞれ1つの糸ガイド金属薄板および1つの糸継ぎ制限金属薄板が、糸継ぎ角柱体の各側に、かつ/または糸継ぎ通路の開口に直接に隣接して配置されている。
本発明に係る糸継ぎ角柱体ユニットの有利な構成は、基体内で、糸継ぎ角柱体の各側面で、それぞれ1つの側壁が糸継ぎ角柱体に隣接して配置され、基体の材料内に流込み成形により埋め込まれていて、それぞれ側壁のうちの一方の側壁と、糸継ぎ角柱体の外側の表面との間に、糸継ぎ空気通路が形成され、これにより糸継ぎ角柱体の糸継ぎ領域内に向けられた糸継ぎ孔に糸継ぎ空気を供給することができることを規定している。したがって、簡単な形式で、かつ特に互いに分離したまさに2つの糸継ぎ空気通路が形成される。好適には、糸継ぎ角柱体の外壁と、側壁とが、糸継ぎ空気通路の少なくとも一部を形成する。糸継ぎ空気を次いで糸継ぎ角柱体の糸継ぎ領域に引き続きガイドするために、各糸継ぎ空気通路は、基体の内部で糸継ぎ角柱体の糸継ぎ孔に接続されている。基本的には、側壁は、任意の材料、特にプラスチックまたは金属から形成されていてよい。好適には、側壁は、耐腐食性の特殊鋼材料から形成されている。同様に好適には、側壁はそれぞれ方形のプレートおよび/または特に好適には互いに同一に形成されていてよい。
スプライサ内への糸継ぎ角柱体ユニットの特に安定的な組込みを可能にするために、基体がプラスチックから形成されているにもかかわらず、本発明の好適な変化形は、基体内に底部金属薄板用の切欠きが設けられていて、底部金属薄板が好適には基体のプラスチック縁部により全面的に位置固定され、かつ/または少なくとも1つの平頭ねじによりその位置に保持されることを規定している。底部金属薄板は、好適には平坦に形成されているか、または少なくとも1つの平坦な下面を有していて、統合されたシールを含んでいてよい。さらに好適には、底部金属薄板の形状およびサイズは、底部金属薄板が基体の下に突出しない、もしくは基体の縁部を越えて突出しないように、基体の下面に適合されている。底部金属薄板は任意の材料から形成されていてよく、金属、特に耐腐食性の金属から成る構成が優先される。プラスチック縁部による全面的な位置固定とは、単に移動不能な固定であり、必ずしも底部金属薄板の全周にわたる固定ではない。
本発明に係る方法の有利な変化形は、糸継ぎ角柱体および/または糸継ぎ角柱体ユニットの別の構成部材、特にそれぞれ2つの糸ガイド金属薄板および/または2つの糸継ぎ制限金属薄板が、糸継ぎ角柱体ユニットの製造後に糸ガイド金属薄板および/または糸継ぎ制限金属薄板の調整が不要であるように、プラスチック射出成形工具内に正確に位置決めされていて、これにより特に簡単かつ廉価な製造が可能にされると同時に、特に正確な糸継ぎ角柱体ユニットを得ることができる。さらに、このように製造された糸継ぎ角柱体ユニットは有利な形式で即座に使用可能である。
本発明に係る方法の同様に有利な構成では、糸継ぎ角柱体ユニットの全ての構成部材は、少なくとも部分的に基体により正確な位置で位置調整されかつ/または保持されていて、特に少なくとも部分的に基体内に埋め込まれているので、これにより糸継ぎ角柱体ユニットの製造は接着材なしに行われ、これにより特に正確かつ簡単な製造が可能である。なぜならば、接着はしばしば個別の構成部材の不正確な位置と、調整の必要性とをもたらすからである。
本発明に係る装置の実施例を以下に図面に関連して詳しく説明する。
糸継ぎ角柱体ユニットを含むスプライサを備えた巻取り機の作業ユニットを示す概略的な側面図である。 糸ガイド金属薄板および糸継ぎ制限金属薄板を備えた糸継ぎ角柱体ユニットを示す斜視図である。 図2に図示した糸継ぎ角柱体ユニットを、糸ガイド金属薄板なしで示す斜視図である。 図2に図示した糸継ぎ角柱体ユニットの側面を示す断面斜視図である。 図2に図示した糸継ぎ角柱体ユニットの上面を示す断面斜視図である。 図2に図示した糸継ぎ角柱体ユニットの下面を示す斜視図である。
巻取り装置を備えた繊維機械3の、図1に概略的に図示された作業ユニットは、糸を比較的小さな複数の給糸ボビン26から大容量の1つの綾巻きパッケージ27に巻き返すために設けられている。給糸ボビン26上には、綾巻きパッケージ27のために必要とされるよりも、それぞれ明らかに短い長さの糸しか巻き取られていないので、糸を複数回新たに結合することが必要である。給糸ボビン26から来る糸の部分は下糸24と呼ばれ、すでに綾巻きパッケージ27上に巻き取られた糸の部分は、上糸23と呼ばれる。
この実施例において巻取り機である繊維機械3は、自動綾巻きワインダもしくはオートコーナとして形成されている。巻取り機3は、互いに対して同一の相並んで配置された複数の作業ユニットを有している。給糸ボビン26は、紡績機、特にリング精紡機または空気紡績機により製造された紡績コップであり、巻取り機3の個別の作業ユニットに供給ユニット25により自動的に供給される。
上糸23の糸端部および下糸24の糸端部を結合することができるように、作業ユニットにはスプライサ2が配置されている。スプライサ2は、糸継ぎ結合部を形成するための糸継ぎ角柱体5を備えたニューマチック式の糸継ぎ角柱体ユニット1を含んでいる。さらに、スプライサ2は、異常のない巻き取るべき糸、つまり結合する必要のない糸の糸走路の外側に配置されている。
糸破断時または給糸ボビン26が空になった場合にスプライサ2に上糸23を供給するためには、巻取り機3の作業ユニットには、旋回可能なサクションノズル29が配置されている。さらに、上糸23の領域において、結合された糸の糸走路内において糸走行方向でスプライサ2に後置されて糸切断装置33、糸クリヤラ34、糸張力センサ35およびパラフィン塗布装置36が配置されている。
給糸ボビン26とスプライサ2との間には、下糸24の領域において、結合された糸の糸走行方向で、糸走路に侵入するグリッパ管32、下糸センサ30ならびに糸テンショニング装置31が配置されている。下糸24の端部をスプライサ2の領域にガイドすることができるように、グリッパ管32は、旋回可能に取り付けられていて、このグリッパ管32には負圧が供給可能である。
さらに、巻取り機3の作業ユニットは、機械バスを介して中央制御ユニットにもサービスユニットの制御装置にも接続されている制御ユニット28を有している。
巻取り装置3用のスプライサ2の、図2~図6に詳細に図示した糸継ぎ角柱体ユニット1では、糸継ぎ角柱体5が部分的にプラスチックの射出成形によりプラスチックで取り囲まれている。プラスチックは、一体的な糸継ぎ角柱体ユニット1の基体4を形成する。3つの側面で基体4のプラスチック内に部分的に埋め込まれた糸継ぎ角柱体5を形状結合式に固定するために、糸継ぎ角柱体5は、互いに反対側に位置する2つの側面7a、7bに、それぞれ1つのノッチ6を有している。ノッチ6には、基体4のプラスチックが充填されている(図2および図5を参照)。
基体4の、互いに反対側に位置する両外側面7a、7bには、糸継ぎ角柱体5に直接に隣接して、かつ特に糸継ぎ角柱体5の糸継ぎ領域17に隣接して、それぞれ1つの糸ガイド金属薄板8a、8bおよび糸継ぎ制限金属薄板12a、12bが配置されている。それぞれ1つの糸ガイド金属薄板8a、8bは、基体4において糸継ぎ制限金属薄板12b,12aに対峙して配置されている(図2を参照)。糸ガイド金属薄板8a、8bも、糸継ぎ制限金属薄板12a、12bも、耐腐食性の特殊鋼から形成されている。
糸ガイド金属薄板8a、8bは、長孔の形の位置決め開口9を有している。位置決め開口9を備えた糸ガイド金属薄板8a,8bは、基体4の位置決めエレメント10上に正確に配置することができ、したがって自動的に正しく位置決めされかつ配向されているので、配置は後の調整を必要としない。糸ガイド金属薄板8a、8bは、それぞれ1つのねじ11により基体4に固定される(図2を参照)。糸ガイド金属薄板8a、8bの、基体4の表面を越えて突出する上側の区分は、基体4に取り付けられた区分に対して、約45°だけ曲げられている。
糸継ぎ制限金属薄版12a、12bは、長孔の形のそれぞれ1つの位置固定開口13を有している。基体4のプラスチック材料は、この位置固定開口13を通過し、糸継ぎ制限金属薄板12a、12bを不動に、かつ正しい位置および配向で固定する(図5を参照)。
基体4の内部において、2つの側壁14a、14bが、それぞれ糸継ぎ角柱体5の1つの面に流込み成形されており、その端部において糸継ぎ角柱体5の外側の表面15に接触している。それぞれ1つの側壁14a、14bと、糸継ぎ角柱体5の表面15とは、糸継ぎ空気通路16a、16bを形成し、この糸継ぎ空気通路16a、16bを通じて糸継ぎ空気を基体4の下面から糸継ぎ角柱体5の糸継ぎ孔18a、18bへと供給することができる。糸継ぎ孔18a、18bは、糸継ぎ角柱体5をそれぞれ外側の表面15から糸継ぎ領域17へと貫通し、この糸継ぎ領域17において、糸継ぎ孔18a、18bから来る糸継ぎ空気により、2つの糸端部を結合するための糸継ぎ工程が実施される(図4~図6を参照)。
最後に、基体4は、糸継ぎ角柱体5とは反対側に位置する下面において、切欠き19を有している。外側領域において、基体4のプラスチック縁部21が残るので、耐腐食性の特殊鋼から成る扁平な底部金属薄板20が切欠き19内に配置されていて、平頭ねじ22により取り付けられてよい(図4および図6を参照)。したがって、底部金属薄板20は、糸継ぎ角柱体ユニット1の固定された平坦な設置面を形成する。
糸継ぎ角柱体ユニット1は、射出成形工具内に、糸継ぎ角柱体5、糸継ぎ制限金属薄板12a、12bおよび両側壁14a、14bを最終的な位置および配向で配置し、固定することにより製造される。次いで、液状のプラスチックが射出成形工具内に圧入され、これにより糸継ぎ角柱体ユニット1の基体4を形成することができる。この基体4は、糸継ぎ角柱体5、糸継ぎ制限金属薄板12a、12bおよび両側壁14a、14bを少なくとも部分的に取り囲んでいる。射出成形工程に続いて、射出成形工程に基づく不都合なプラスチックの残りを取り除くための後処理が行われる。
1 糸継ぎ角柱体ユニット
2 スプライサ
3 繊維機械
4 基体
5 糸継ぎ角柱体
6 ノッチ
7a、7b 基体4の側面
8a、8b 糸ガイド金属薄板
9 位置決め開口
10 位置決めエレメント
11 ねじ
12a、12b 糸継ぎ制限金属薄板
13 位置決め開口
14a、b 側壁
15 糸継ぎ角柱体の外側の表面
16a、16b 糸継ぎ空気通路
17 糸継ぎ領域
18a、18b 糸継ぎ孔
19 切欠き
20 底部金属薄板
21 プラスチック縁部
22 平頭ねじ
23 上糸
24 下糸
25 供給ユニット
26 給糸ボビン
27 綾巻きパッケージ
28 制御ユニット
29 サクションノズル
30 下糸センサ
31 糸テンショニング装置
32 グリッパ管
33 糸切断装置
34 糸クリヤラ
35 糸張力センサ
36 パラフィン塗布装置

Claims (13)

  1. 繊維機械(3)のスプライサ(2)用の糸継ぎ角柱体ユニット(1)であって、
    -プラスチック射出成形により形成された基体(4)と、
    -プラスチック射出成形によってプラスチックで少なくとも部分的に取り囲まれて、前記基体(4)内に少なくとも部分的に埋め込まれた糸継ぎ角柱体(5)と
    を備え、
    前記基体(4)の互いに反対に位置する側面(7a、7b)において、糸ガイド金属薄板(8a、8b)が前記基体(4)の前記プラスチック内に部分的に埋め込まれている、
    糸継ぎ角柱体ユニット(1)。
  2. 前記糸継ぎ角柱体(5)が、前記基体(4)内に形状結合式に固定されていて、前記糸継ぎ角柱体(5)の、前記基体(4)の前記プラスチック内に埋め込まれた少なくとも2つの面が、切欠きまたはノッチ(6)を有していて、該切欠きまたはノッチ(6)に前記基体(4)の前記プラスチックが充填されている、請求項1記載の糸継ぎ角柱体ユニット(1)
  3. 少なくとも前記基体(4)が前記糸継ぎ角柱体(5)と一体的に構成されている、請求項1または2記載の糸継ぎ角柱体ユニット(1)
  4. 前記糸継ぎ角柱体(5)が、耐腐食性かつ/または金属製の材料から形成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の糸継ぎ角柱体ユニット(1)
  5. 前記糸継ぎ角柱体(5)が、トムバックまたはケイ素トムバックから形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の糸継ぎ角柱体ユニット(1)
  6. 前記基体(4)の互いに反対に位置する側面(7a、7b)に、糸ガイド金属薄板(8a、8b)が配置されていて、該糸ガイド金属薄板(8a、8b)が、位置決め開口(9)によって、前記基体(4)に一体的に成形された位置決めエレメント(10)において正確な位置で配置され、かつ前記基体(4)において位置固定されている、請求項1からまでのいずれか1項記載の糸継ぎ角柱体ユニット(1)
  7. 前記基体(4)の互いに反対に位置する側面(7a、7b)において、糸継ぎ制限金属薄板(12a、12b)が、前記基体(4)の前記プラスチック内に部分的に埋め込まれている、かつ/または前記糸継ぎ制限金属薄板(12a、12b)の位置固定開口(13)をプラスチックの射出成形によりプラスチックで取り囲むことによって、形状結合式に固定されている、請求項1からまでのいずれか1項記載の糸継ぎ角柱体ユニット(1)
  8. 前記基体(4)内で、前記糸継ぎ角柱体(5)の各側面に、それぞれ1つの側壁(14a、14b)が前記糸継ぎ角柱体(5)に隣接して配置され、かつ前記基体(4)の材料内に流し込みにより埋め込まれていて、それぞれ前記側壁(14a、14b)のうちの一方の側壁と、前記糸継ぎ角柱体(5)の外側の表面(15)との間に、糸継ぎ空気通路(16a、16b)が形成され、これにより前記糸継ぎ角柱体(5)の糸継ぎ領域(17)内に向けられた糸継ぎ孔(18a、18b)に糸継ぎ空気を供給することができるようになっている、請求項1からまでのいずれか1項記載の糸継ぎ角柱体ユニット(1)
  9. 前記基体(4)内に平坦な底部金属薄板(20)用の切欠き(19)が設けられていて、前記底部金属薄板(20)は、前記基体(4)のプラスチック縁部(21)により全面的に位置固定され、かつその位置に保持される、請求項1からまでのいずれか1項記載の糸継ぎ角柱体ユニット(1)
  10. 請求項1からまでのいずれか1項記載の糸継ぎ角柱体ユニット(1)を備えた少なくとも1つのスプライサ(2)を備えた繊維機械(3)。
  11. 求項1からまでのいずれか1項記載の、スプライサ(2)用の糸継ぎ角柱体ユニット(1)の製造法であって、
    -少なくとも1つの糸継ぎ角柱体(5)をプラスチック射出成形工具内に位置決めするステップと、
    -前記糸継ぎ角柱体ユニット(1)の射出成形された基体(4)を形成するために、前記糸継ぎ角柱体(5)を射出成形によりプラスチックで少なくとも部分的に取り囲むステップと
    有し、
    前記基体(4)の互いに反対に位置する側面(7a、7b)において、2つの糸ガイド金属薄板(8a、8b)を、前記基体(4)の前記プラスチック内に部分的に埋め込むステップをさらに有する、
    方法。
  12. 前記糸継ぎ角柱体(5)および2つの前記糸ガイド金属薄板(8a、8b)および/または2つの糸継ぎ制限金属薄板(12a、12b)を、前記糸継ぎ角柱体ユニット(1)の製造後に、前記糸ガイド金属薄板(8a、8b)および/または前記糸継ぎ制限金属薄板(12a、12b)の調整が不要であるように、前記プラスチック射出成形工具内において正確に位置決めする、請求項11記載の方法。
  13. 前記糸継ぎ角柱体ユニット(1)の全ての構成部材(5、8a、8b、12a、12b、20)を、前記基体(4)によって少なくとも部分的に正確な位置に位置調整し、かつ/または保持し、かつ前記基体(4)内に少なくとも部分的に埋め込み、これにより前記糸継ぎ角柱体ユニット(1)の製造を接着材なしに行う、請求項11または12記載の方法。
JP2020136972A 2019-08-16 2020-08-14 繊維機械のスプライサ用の糸継ぎ角柱体ユニット Active JP7637483B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102019122056.4A DE102019122056A1 (de) 2019-08-16 2019-08-16 Spleißprismaeinheit für einen Spleißer einer Textilmaschine
DE102019122056.4 2019-08-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021031304A JP2021031304A (ja) 2021-03-01
JP7637483B2 true JP7637483B2 (ja) 2025-02-28

Family

ID=74239602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020136972A Active JP7637483B2 (ja) 2019-08-16 2020-08-14 繊維機械のスプライサ用の糸継ぎ角柱体ユニット

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7637483B2 (ja)
CN (1) CN112390081B (ja)
DE (1) DE102019122056A1 (ja)
TR (1) TR202012839A2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102021108703A1 (de) 2021-04-08 2022-10-13 Saurer Spinning Solutions Gmbh & Co. Kg Fadenspleißvorrichtung für eine Arbeitsstelle einer Kreuzspulen herstellenden Textilmaschine
CN113651188A (zh) * 2021-09-01 2021-11-16 青岛宏大纺织机械有限责任公司 一种纱线接头元件
DE102021124152A1 (de) 2021-09-17 2023-03-23 Saurer Spinning Solutions Gmbh & Co. Kg Fadenspleißvorrichtung für eine Arbeitsstelle einer Kreuzspulen herstellenden Textilmaschine
DE102023109177A1 (de) * 2023-04-12 2024-10-17 Rieter Automatic Winder GmbH Fadenspleißvorrichtung sowie Textilmaschine

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002347060A (ja) 2001-05-25 2002-12-04 Nok Corp 成形品
JP2009143718A (ja) 2007-12-18 2009-07-02 Murata Mach Ltd スプライサーノズル
JP2013193883A (ja) 2012-03-22 2013-09-30 Oerlikon Textile Gmbh & Co Kg 綾巻きパッケージを製造する繊維機械用の糸継ぎ装置
JP2016204163A (ja) 2015-04-15 2016-12-08 ザウラー ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトSaurer Germany GmbH & Co. KG 圧縮空気を供給可能な2つの解撚管と減圧器とを備えたスプライサ並びにこのようなスプライサを備えた巻取りユニット及び巻取り機
JP2018062425A (ja) 2016-10-13 2018-04-19 ザウラー ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトSaurer Germany GmbH & Co. KG 綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業ユニット用の糸スプライシング装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4040519A1 (de) * 1990-12-18 1992-06-25 Rieter Ag Maschf Luntenspleissvorrichtung
DE10150591A1 (de) * 2001-10-12 2003-04-17 Schlafhorst & Co W Fadenspleißvorrichtung
JP4075760B2 (ja) * 2003-10-08 2008-04-16 村田機械株式会社 糸継ぎ装置
DE102005001094A1 (de) * 2005-01-08 2006-07-20 Saurer Gmbh & Co. Kg Verfahren und Vorrichtung zum Betreiben einer Arbeitsstelle einer Kreuzspulen herstellenden Textilmaschine
JP2008050158A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Murata Mach Ltd 解撚ノズル
JP2011037626A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Murata Machinery Ltd 糸継装置及びそれを備えた繊維機械
DE102016121093A1 (de) * 2016-11-04 2018-05-09 Saurer Germany Gmbh & Co. Kg Fadenspleißvorrichtung
DE102017102432A1 (de) * 2017-02-08 2018-08-09 Saurer Germany Gmbh & Co. Kg Spleißprisma für eine Fadenspleißvorrichtung einer Arbeitsstelle einer Kreuzspulen herstellenden Textilmaschine und Einsatzteil für das Spleißprisma
DE102017104105A1 (de) * 2017-02-28 2018-08-30 Saurer Germany Gmbh & Co. Kg Fadenspleißvorrichtung für eine Arbeitsstelle eines Kreuzspulautomaten
DE102017124729A1 (de) * 2017-10-23 2019-04-25 Saurer Spinning Solutions Gmbh & Co. Kg Fadenspleißvorrichtung
DE102018101925A1 (de) * 2018-01-29 2019-08-01 Saurer Spinning Solutions Gmbh & Co. Kg Spleißprisma für eine Spleißvorrichtung

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002347060A (ja) 2001-05-25 2002-12-04 Nok Corp 成形品
JP2009143718A (ja) 2007-12-18 2009-07-02 Murata Mach Ltd スプライサーノズル
JP2013193883A (ja) 2012-03-22 2013-09-30 Oerlikon Textile Gmbh & Co Kg 綾巻きパッケージを製造する繊維機械用の糸継ぎ装置
JP2016204163A (ja) 2015-04-15 2016-12-08 ザウラー ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトSaurer Germany GmbH & Co. KG 圧縮空気を供給可能な2つの解撚管と減圧器とを備えたスプライサ並びにこのようなスプライサを備えた巻取りユニット及び巻取り機
JP2018062425A (ja) 2016-10-13 2018-04-19 ザウラー ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトSaurer Germany GmbH & Co. KG 綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業ユニット用の糸スプライシング装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN112390081A (zh) 2021-02-23
CN112390081B (zh) 2023-07-14
DE102019122056A1 (de) 2021-02-18
TR202012839A2 (tr) 2021-06-21
JP2021031304A (ja) 2021-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7637483B2 (ja) 繊維機械のスプライサ用の糸継ぎ角柱体ユニット
JP5943700B2 (ja) 綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業位置のための糸スプライシング装置
JP6930877B2 (ja) 綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業ユニット用の糸スプライシング装置
JP2015174764A (ja) 撚掛ノズル、糸継ノズル構造体、糸継装置、巻取ユニット及び繊維機械
EP2287100A2 (en) Yarn splicing device and textile machine equipped with the same
CN110092241B (zh) 用于接纱装置的接纱棱柱体
EP2570377A1 (en) Traverse guide, winding unit, and winding machine
JP6793525B2 (ja) 巻取り機の作業ユニットの糸継ぎ装置のための糸ガイド金属薄板エレメント、糸継ぎ装置および作業ユニットを運転するための方法
JP7202956B2 (ja) 合繊糸用スプライサ
EP2749516B1 (en) Yarn guiding-out device and yarn winding machine
JP2009502692A (ja) 綾巻きボビンを製造する紡績機の巻き取りステーション
US7681389B2 (en) Suction air nozzle for a textile machine
JP7053294B2 (ja) 綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業ユニットの糸スプライシング装置用のスプライシング角柱体およびスプライシング角柱体用の挿入部材
EP3025996A1 (en) Yarn joining device, yarn winding machine, and yarn joining method
CN1902115A (zh) 用于检测纱线的装置
CN110371791B (zh) 合成纤维丝用捻接器及其使用方法
JP2012041191A (ja) 自動綾巻きワインダの作業箇所を運転する方法並びにこの方法を実施する糸スプライシング装置
CN117916181A (zh) 用于制造交叉绕线的纺织机的工作位置的纱线拼接装置
JP2022161875A (ja) 綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業ユニット用の糸スプライシング装置
JP2017065871A (ja) 糸張力付与部材、ゲート式糸張力付与装置、及び自動ワインダ
JP2009242096A (ja) 自動ワインダ
TWI744624B (zh) 合成纖維紗用捻接器
JP7553257B2 (ja) 繊維機械の作業ユニットにおいて糸継ぎ結合部を形成するための方法ならびに繊維機械の作業ユニット
JP2009242094A (ja) テンションセンサ及び自動ワインダ
EP2712831B1 (en) Traverse drum, yarn winding device, and method of manufacturing traverse drum

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230607

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20231004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240625

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240924

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20241120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20241223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7637483

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150