以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例であり、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られない。
本発明の実施の形態の無線通信システムの動作にあたっては、適宜、既存技術が使用される。ただし、当該既存技術は、例えば既存のLTEであるが、既存のLTEに限られない。また、本明細書で使用する用語「LTE」は、特に断らない限り、LTE-Advanced、及び、LTE-Advanced以降の方式(例:NR)を含む広い意味を有するものとする。
また、以下で説明する本発明の実施の形態では、既存のLTEで使用されているSS(Synchronization signal)、PSS(Primary SS)、SSS(Secondary SS)、PBCH(Physical broadcast channel)、PRACH(Physical random access channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)等の用語を使用する。これは記載の便宜上のためであり、これらと同様の信号、機能等が他の名称で呼ばれてもよい。また、NRにおける上述の用語は、NR-SS、NR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、NR-PRACH、NR-PDCCH、NR-PDSCH、NR-PUCCH、NR-PUSCH等に対応する。ただし、NRに使用される信号であっても、必ずしも「NR-」と明記しない。
また、本発明の実施の形態において、複信(Duplex)方式は、TDD(Time Division Duplex)方式でもよいし、FDD(Frequency Division Duplex)方式でもよいし、又はそれ以外(例えば、Flexible Duplex等)の方式でもよい。
また、本発明の実施の形態において、無線パラメータ等が「設定される(Configure)」とは、所定の値が予め設定(Pre-configure)されることであってもよいし、基地局10又は端末20から通知される無線パラメータが設定されることであってもよい。
図1は、通信システムの例を説明するための図である。図1に示されるように、通信システムは、端末20であるUE、複数のネットワークノード30から構成される。以下、機能ごとに1つのネットワークノード30が対応するものとするが、複数の機能を1つのネットワークノード30が実現してもよいし、複数のネットワークノード30が1つの機能を実現してもよい。また、以下に記載する「接続」は、論理的な接続であってもよいし、物理的な接続であってもよい。
RAN(Radio Access Network)は、無線アクセス機能を有するネットワークノード30であり、基地局10を含んでもよく、UE、AMF(Access and Mobility Management Function)及びUPF(User plane function)と接続される。AMFは、RANインタフェースの終端、NAS(Non-Access Stratum)の終端、登録管理、接続管理、到達性管理、モビリティ管理等の機能を有するネットワークノード30である。UPFは、DN(Data Network)と相互接続する外部に対するPDU(Protocol Data Unit)セッションポイント、パケットのルーティング及びフォワーディング、ユーザプレーンのQoS(Quality of Service)ハンドリング等の機能を有するネットワークノード30である。UPF及びDNは、ネットワークスライスを構成する。本発明の実施の形態における無線通信ネットワークでは、複数のネットワークスライスが構築されている。
AMFは、UE、RAN、SMF(Session Management function)、NSSF(Network Slice Selection Function)、NEF(Network Exposure Function)、NRF(Network Repository Function)、UDM(Unified Data Management)、AUSF(Authentication Server Function)、PCF(Policy Control Function)、AF(Application Function)と接続される。AMF、SMF、NSSF、NEF、NRF、UDM、AUSF、PCF、AFは、各々のサービスに基づくインタフェース、Namf、Nsmf、Nnssf、Nnef、Nnrf、Nudm、Nausf、Npcf、Nafを介して相互に接続されるネットワークノード30である。
SMFは、セッション管理、UEのIP(Internet Protocol)アドレス割り当て及び管理、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)機能、ARP(Address Resolution Protocol)プロキシ、ローミング機能等の機能を有するネットワークノード30である。NEFは、他のNF(Network Function)に能力及びイベントを通知する機能を有するネットワークノード30である。NSSFは、UEが接続するネットワークスライスの選択、許可されるNSSAI(Network Slice Selection Assistance Information)の決定、設定されるNSSAIの決定、UEが接続するAMFセットの決定等の機能を有するネットワークノード30である。PCFは、ネットワークのポリシ制御を行う機能を有するネットワークノード30である。AFは、アプリケーションサーバを制御する機能を有するネットワークノード30である。NRFは、サービスを提供するNFインスタンスを発見する機能を有するネットワークノード30である。UDMは、加入者データ及び認証データを管理するネットワークノード30である。UDMは、当該データを保持するUDR(User Data Repository)と接続される。
NRネットワークにおける既存仕様では、gNB-DU(next generation Node B - Distributed Unit)、gNB-CU-UP(next generation Node B - Central Unit - User Plane)及びUPF(User plane function)を所有するPLMN(Public Land Mobile Network)に対応する移動体通信事業者が、gNB-DUとgNB-CU-UPの間及びgNB-CU-UPとUPFの間のユーザデータ伝送路を所有するとの暗黙の前提がある。また、伝送路へのトラヒック特性の通知もDSCP(Differentiated Services Code Point)値によるのみである。
すなわち、NRネットワークにおける既存仕様において、伝送網事業者の概念がなく、伝送網事業者が複数PLMNからのトラヒックを呼毎に受け入れる方法がなく、トラヒック特性をオフパスで取得する伝送路を使用することができない。
そこで、伝送路各部分を外部からは1つのUPF(以下、「トランスポート」という。)としてみなせるよう構成する。トランスポートは、1つのネットワークノードとして動作してもよいし、トランスポートは、さらに複数のネットワークノードから構成されてもよい。
図2は、本発明の実施の形態におけるネットワーク構成の例を示す図である。図2に示されるように、gNB-CU-CP(next generation Node B - Central Unit - Control Plane)は、gNB-DUとgNB-CU-UPとの間にトランスポートを設定できるものとする。また、SMFは、gNB-CU-UPとUPFとの間にトランスポートを設定できるものとする。
図2に示されるように、トランスポートは、以下に示される1)-3)の3部分から構成される。
1)gNB-CU-CP又はSMFから指示を受けて、TEID(Tunnel Endpoint Identifier)を管理し、トラヒック特性をトランスポート内部に展開する部分。以下、「tSMF」という。
2)伝送路としてエッジ側に位置する部分。以下、「aUPF」という。
3)伝送路として中央側に位置する部分。以下、「bUPF」という。
図2に示されるように、トランスポートには、あるPLMNにおけるgNB-DU、gNB-CU-UP及びUPFと、他のPLMNにおけるgNB-DU、gNB-CU-UP及びUPFが接続可能である。
gNB-CU-CP又はSMFからトランスポートに送信する指示によって、要求元PLMNを区別可能とする。また、gNB-CU-CPからgNB-CU-UPに送信する指示又はSMFからUPFに送信する指示は、既存のネットワークインスタンスを含む。ネットワークインスタンスは、トランスポートを提供する伝送網事業者名及び当該伝送網事業者が提供する伝送サービス種別を新規にエンコードしたものとする。
図3は、本発明の実施の形態における伝送路の例を示す図である。図3において、トランスポートは、コアUプレーンとRANUプレーンの間の伝送路と、RANUプレーンとRAN下位レイヤの間の伝送路とに対応する。図3に示されるように、あるPLMN及び他のPLMNが、同一の伝送網事業者が提供するトランスポートを利用することができる。また、あるPLMNは、複数の伝送網事業者が提供する複数のトランスポートを利用してもよい。例えば、図3に示されるように、伝送網事業者Bが提供するトランスポートは、あるPLMNの時刻同期信号トラヒックを収容する。
ここで、NRネットワークにおける既存仕様では、TSN(Time-Sensitive Networking)機能を有効にする場合、CNC(Central Network Controller)が、TSN-AF(Application Function)及びPCF(Policy Control Function)経由でSMF(Session Management function)にスケジューリング支援情報を送信する。SMFは、当該スケジューリング支援情報をgNB(next generation Node-B)にTSCAI(Time-Sensitive Communication Assistance Information)として送信する。gNBは、当該スケジューリング情報を参照し、ULの場合設定済グラント(Configured grant)、DLの場合準持続的スケジューリング(Semi-persistent scheduling)を用いて適切に無線部分の通信のスケジューリングを決定する。
一方、NRネットワークにおいて、gNB-RU(Remote Unit)とgNB-DU(Distributed Unit)の間の伝送路、gNB-DUとgNB-CU-UP(Central Unit - User Plane)との間の伝送路、gNB-CU-UPとUPF(User plane function)との間の伝送路のスケジューリングは、CNCからの情報に基づいて制御することができなかった。そのため、例えば、時分割で伝送が行われる伝送路の場合、無線部分と有線部分との間で不必要な待ち合わせが発生することで遅延が発生していた。
本発明の実施の形態における通信手順は、以下に示されるA)-E)のように実行されてもよい。
A)PDUセッション確立時に、SMFは、例えばS-NSSAI(Single-Network Slice Selection Assistance Information)及びDNN(Data Network Name)に基づいて、適切なネットワークインスタンス値を設定する。SMFは、適切なUPFを選択し当該ネットワークインスタンス値を通知する。当該UPFは適切なインタフェースを選択する。当該インタフェースとは、TEIDであってもよい。SMFは、UPFとgNB-CU-UPとの間に設置される適切なトランスポートを選択し、要求元PLMN情報をtSMFに通知する。tSMFは、aUPF及びbUPFで当該PLMN向けにインタフェースを設定し、SMFに応答する。
B)SMFは、gNB-CU-CPにネットワークインスタンス値を通知する。gNB-CU-CPは、適切なgNB-CU-UPを選択し、当該ネットワークインスタンス値を通知する。当該gNB-CU-UPは適切なインタフェースを選択する。当該インタフェースとは、TEIDであってもよい。gNB-CU-CPは、gNB-CU-UPとgNB-DUとの間に設置される適切なトランスポートを選択し、要求元PLMN情報をtSMFに通知する。tSMFは、aUPF及びbUPFで当該PLMN向けにインタフェースを設定し、gNB-CU-CPに応答する。
C)gNB-CU-CPは、gNB-DUのULインタフェースを設定する。このときgNB-DUはスケジュール支援情報を得るため内部MAC(Medium Access Control)機能がスケジュールを確定してもよい。gNB-DUは、gNB-DUとgNB-CUの間の伝送路を管理するノード(例えば、PON(Passive Optical Network)の場合のOLT(Optical Line Terminal))に確定したトラヒック特性を通知してもよい。
D)gNB-CU-CPは、gNB-CU-UPとgNB-DUとの間に設置されるトランスポートのDLインタフェースを設定する。このときSMFは、トランスポートにgNB-DUのMAC機能が確定したトラヒック特性を通知してもよい。
E)SMFは、UPFとgNB-CU-UPとの間に設置されるトランスポートのDLインタフェースを設定する。このときSMFは、トランスポートにgNB-DUのMAC機能が確定したトラヒック特性を通知してもよい。
さらに、本発明の実施の形態における通信手順は、以下に示される1)-10)のように実行されてもよい。上記A)-E)の通信手順と、以下に示される1)-10)の通信手順とは、並行して実行されてもよい。
1)CNCがトラヒックパターンを決定する。当該トラヒックパターンとは、例えば、ストリームの定義とストリームごとの5GS(5G System)ブリッジ出入口でのゲート開閉タイミングであってもよい。CNCは、当該トラヒックパターンを、TSN-AF及びPCFを介してSMFに通知する。
2)SMFは、当該トラヒックパターンに基づいて、TSCAIを構成しRANに通知する。
3)RAN(具体的にはgNB-DUのMAC機能)は、無線通信部分のスケジューリングを決定する。
4)gNB-DUは、gNB-RUとgNB-DUの間の伝送路の管理ノード(例えば、PONの場合のOLT)に、決定した無線通信スケジュールを通知する。また、多様な有線伝送技術をサポートするため、当該管理ノードは標準化されたAPIを有するとしてもよい。なお、ULに関して、無線通信のスケジューリングとPONのスケジューリングとの連携は、DBA(Dynamic Bandwidth Allocation)として実装されてもよい。
5)gNB-DUから確定後の無線スケジュールの通知を受信したgNB-CU-CPは、当該無線スケジュールに基づいて、gNB-DUとgNB-CU-UPの間の伝送路、gNB-CU-UPとUPFの間での伝送路での通信に必要なスケジュールをそれぞれ導出する。gNB-CU-CPは、それぞれの管理ノード、例えばトランスポートのtSMFに当該スケジュール情報を通知する。なお、gNB-CU-CPは、gNB-CU-UPとUPFの間での伝送路の管理ノード、例えばトランスポートのtSMFに当該スケジュール情報を通知する際、SMFを経由して通知してもよい。なお、gNB-CU-CPは、無線通信部分のスケジューリングを当該管理ノードに通知し、各々の管理ノードが距離による時刻差分等を補正して自らが使用するスケジュール情報としてもよい。また、多様な有線伝送技術をサポートするため、当該管理ノードは標準化されたAPIを有するとしてもよい。
6)各々の管理ノードは、各々の伝送路でスケジューリングを行う。
7)gNB-DUは、DL/UL共に装置内のキューの状態が適切か監視し、必要に応じgNB-CU-CPに無線スケジューリング修正情報を送信する。
8)gNB-DUから無線スケジュールの修正情報を受信したgNB-CU-CPは、当該修正情報に基づいて、gNB-DUとgNB-CU-UPの間の伝送路、gNB-CU-UPとUPFの間での伝送路での通信に必要なスケジュール修正情報をそれぞれ導出する。gNB-CU-CPは、それぞれの管理ノード、例えばトランスポートのtSMFに当該スケジュール修正情報を通知する。なお、gNB-CU-CPは、gNB-CU-UPとUPFの間での伝送路の管理ノード、例えばトランスポートのtSMFに当該スケジュール修正情報を通知する際、SMFを経由して通知しても良い。 なお、gNB-CU-CPは、無線通信部分のスケジューリングの修正情報を当該管理ノードに通知し、各々の管理ノードが距離による時刻差分等を補正して自らが使用するスケジュール修正情報としてもよい。また、多様な有線伝送技術をサポートするため、当該管理ノードは標準化されたAPIを有するとしてもよい。
9)各々の管理ノードは、各々の伝送路でスケジューリングを修正する。
10)上記1)-9)により、無線スケジュールと有線伝送路各部のスケジュールが整合される。
図4は、本発明の実施の形態におけるPDUセッション確立の例(1)を説明するためのシーケンス図である。図4において、UPF30BのULに対応するTEIDは1、bUPF30DのDLに対応するTEIDは2、ULに対応するTEIDは3、aUPF30EのDLに対応するTEIDは4、ULに対応するTEIDは5とする。
ステップS101において、UE20は、UL情報転送をgNB-DU10Cに送信する。続いて、gNB-DU10Cは、UL-RRCメッセージ転送をgNB-CU-CP10Aに送信する(S102)。続いて、gNB-CU-CP10Aは、UL-NASメッセージ転送をAMF30Fに送信する(S103)。続いて、AMF30Fは、PDUセッション確立要求をSMF30Aに送信する(S104)。
図5は、本発明の実施の形態におけるPDUセッション確立の例(2)を説明するためのシーケンス図である。図4に示されるステップS104に続き、ステップS1041が実行される。ステップS1041において、SMF30Aは、S-NSSAI及びDNNを含むポリシ制御要求をPCF30Jに送信する。続いて、PCF30Jは、クエリ要求をUDR30Kに送信する(S1042)。続いて、UDR30Kは、クエリ応答をPCF30Jに送信する(S1043)。続いて、PCF30Jは、TSCAIを含むポリシ制御応答をSMF30Aに送信する。すなわち、SMF30Aは、S-NSSAI及びDNNをキーとして、TSCAIを取得する。TSCAIは、UL向けTSCAI、DL向けTSCAIから構成されていてもよい。
図4に戻る。ステップS105において、SMF30Aは、PDUセッション確立応答をAMF30Fに送信する。続いて、SMF30Aは、UPF選択及びトランスポート選択を実行する(S106)。続いて、SMF30Aは、PFCP(Packet Forwarding Control Protocol)セッション確立要求をUPF30Bに送信する(S107)。ステップS107におけるPFCPセッション確立要求は、SMFがS-NSSAI及びDNNに基づいて選択した適切なネットワークインスタンスを含む。当該ネットワークインスタンスは、トランスポートを提供する伝送網事業者名及び当該伝送網事業者が提供する伝送サービス種別(例えば、スロット割り当てあり決定的通信等)をエンコードしたものとする。続いて、UPF30Bは、PFCPセッション確立応答をSMF30Aに送信する(S108)。ステップS108においてUPF30Bは、ネットワークインスタンスに基づいて適切なローカルF-TEID(Fully Qualified TEID)を選択し、PFCPセッション確立応答に含める。図4ではF-TEID=1とする例を示す。
ステップS109において、SMF30Aは、PFCPセッション確立要求をtSMF30Cに送信する。ステップS109におけるPFCPセッション確立要求において、SMF30Aは、他社伝送網の使用も想定し、DLソースインタフェース及びULデスティネーションインタフェースにPLMN特定コア(PLMN specific core)と設定し、DLデスティネーションインタフェース及びULソースインタフェースにPLMN特定アクセス(PLMN specific access)と設定し、各々の設定に自社MCC(Mobile Country Code)/MNC(Mobile Network Code)を付加情報として設定する。また、ステップS109におけるPFCPセッション確立要求は、ULに対応する外部ヘッダに対応するTEIDを1とする情報を含む。SMF30Aは、トランスポートを1つのUPFとみなして設定する。tSMF30Cは、当該設定に基づいて、トランスポート内の複数のUPFにそれぞれ設定する。tSMF30Cは、SMF30Aに対してUPFとして振る舞い、トランスポート内に対してSMFとして振る舞う。なお、PLMN特定コアとは、当該PLMNにおけるUPFを示し、PLMN特定アクセスとは、当該PLMNにおけるgNB-CU-UPを示してもよい。
ステップS110において、tSMF30Cは、PFCPセッション確立要求をbUPF30Dに送信する。ステップS110におけるPFCPセッション確立要求において、tSMF30Cは、DLソースインタフェース及びULデスティネーションインタフェースにPLMN特定コアを設定し、UL外部ヘッダに対応するTEIDを1とする情報を設定する。続いて、bUPF30Dは、DLに対応するF-TEIDを2、ULに対応するF-TEIDを3と設定したPFCPセッション確立応答をtSMF30Cに送信する(S111)。bUPF30Dは、PLMN-IDに基づいて、UPFに相対する適当なDL用TEIDを選択する。
ステップS112において、tSMF30Cは、PFCPセッション確立要求をaUPF30Eに送信する。ステップS112におけるPFCPセッション確立要求において、tSMF30Cは、DLデスティネーションインタフェース及びULソースインタフェースにPLMN特定アクセスを設定し、UL外部ヘッダに対応するTEIDを3とする情報を設定する。続いて、aUPF30Eは、DLに対応するF-TEIDを4、ULに対応するF-TEIDを5と設定したPFCPセッション確立応答をtSMF30Cに送信する(S113)。aUPF30Eは、PLMN-IDに基づいて、gNBに相対する適当なUL用TEIDを選択する。
ステップS114において、tSMF30Cは、DL外部ヘッダに対応するTEIDを4としたPFCPセッション変更要求をbUPF30Dに送信する。続いて、bUPF30Dは、PFCPセッション変更応答をtSMF30Cに送信する(S115)。続いて、tSMF30Cは、DLに対応するF-TEIDを2、ULに対応するF-TEIDを5と設定したPFCPセッション確立応答をSMF30Aに送信する(S116)。tSMC30C、bUPF30D及びaUPF30Eは、外部からは1つのUPFに見える。
ステップS117において、SMF30Aは、DL外部ヘッダに対応するTEIDを2としたPFCPセッション変更要求をUPF30Bに送信する。続いて、UPF30Bは、PFCPセッション変更応答をSMF30Aに送信する(S118)。続いて、SMF30Aは、ULのエンドポイントIPアドレスと、GTP(GPRS Tunnelling Protocol)-TEIDを5とする情報及びネットワークインスタンスを含むメッセージ転送要求をAMF30Fに送信する(S119)。当該メッセージ転送要求は、さらに、SMF30Aが取得したTSCAIに基づくスケジュール情報を含んでもよい。当該メッセージ転送要求は、PDUセッションのリソース設定を要求する。続いて、AMF30Fは、メッセージ転送応答をSMF30Aに送信する(S120)。
図6は、本発明の実施の形態におけるPDUセッション確立の例(3)を説明するためのシーケンス図である。図6において、gNB-CU-UP10AのDLに対応するTEIDは6、ULに対応するTEIDは7、bUPF30HのDLに対応するTEIDは8、ULに対応するTEIDは9、aUPF30IのDLに対応するTEIDは10、ULに対応するTEIDは11、gNB-DUのDLに対応するTEIDは12とする。
ステップS121において、AMF30Fは、ULのエンドポイントIPアドレスと、GTP-TEIDを5とする情報及びネットワークインスタンスを含むPDUセッションリソース設定要求をgNB-CU-CP10Aに送信する。ここで、gNB-CU-CP10Aは、適切なgNB-CU-UP10B及び伝送網事業者を選択してもよい。なお、ネットワークインスタンスは、gNB-CU-CP10AがS-NSSAI及びDNNに基づいて選択した適切なネットワークインスタンスであってもよい。当該ネットワークインスタンスは、トランスポートを提供する伝送網事業者名及び当該伝送網事業者が提供する伝送サービス種別(例えば、スロット割り当てあり決定的通信等)をエンコードしたものとする。当該PDUセッションリソース設定要求は、さらに、SMF30Aが取得したTSCAIに基づくスケジュール情報を含んでもよい。
続いて、gNB-CU-CP10Aは、ULのトランスポートレイヤアドレスと、GTP-TEIDを5とする情報及びネットワークインスタンスを含むベアラ設定要求をgNB-CU-UP10Bに送信する(S122)。ネットワークインスタンスは、トランスポートを提供する伝送網事業者名及び当該伝送網事業者が提供する伝送サービス種別(例えば、スロット割り当てあり決定的通信等)をエンコードしたものとする。続いて、gNB-CU-UP10Bは、DLに対応するトランスポートレイヤアドレスとしてGTP-TEIDを6、ULに対応するトランスポートレイヤアドレスとしてGTP-TEIDを7と設定したベアラ設定応答をgNB-CU-CP10Aに送信する(S123)。ステップS123においてgNB-CU-UP10Bは、ULでのネットワークインスタンスに基づいて適切なローカルGTP-TEIDを選択し、ベアラ設定応答に含める。図6ではDLをGTP-TEID=6、ULをGTP-TEID=7とする例を示す。
ステップS124において、gNB-CU-CP10Aは、PFCPセッション確立要求をtSMF30Gに送信する。ステップS124におけるPFCPセッション確立要求において、DLソースインタフェース及びULデスティネーションインタフェースにPLMN特定コアが設定され、DLデスティネーションインタフェース及びULソースインタフェースにPLMN特定アクセスが設定される。また、ステップS124におけるPFCPセッション確立要求は、ULに対応する外部ヘッダに対応するTEIDを7とする情報を含む。gNB-CU-CP10Aは、トランスポートを1つのUPFとみなして設定する。tSMF30Gは、当該設定に基づいて、トランスポート内の複数のUPFにそれぞれ設定する。tSMF30Gは、gNB-CU-CP10Aに対してUPFとして振る舞い、トランスポート内に対してSMFとして振る舞う。
ステップS125において、tSMF30Gは、PFCPセッション確立要求をbUPF30Hに送信する。ステップS125におけるPFCPセッション確立要求において、tSMF30Gは、DLソースインタフェース及びULデスティネーションインタフェースにPLMN特定コアを設定し、UL外部ヘッダに対応するTEIDを7とする情報を設定する。続いて、bUPF30Hは、DLに対応するF-TEIDを8、ULに対応するF-TEIDを9と設定したPFCPセッション確立応答をtSMF30Gに送信する(S126)。bUPF30Hは、PLMN-IDに基づいて、gNB-CU-UPに相対する適当なDL用TEIDを選択する。
ステップS127において、tSMF30Gは、PFCPセッション確立要求をaUPF30Iに送信する。ステップS127におけるPFCPセッション確立要求において、tSMF30Gは、DLデスティネーションインタフェース及びULソースインタフェースにPLMN特定アクセスを設定し、UL外部ヘッダに対応するTEIDを9とする情報を設定する。続いて、aUPF30Iは、DLに対応するF-TEIDを10、ULに対応するF-TEIDを11と設定したPFCPセッション確立応答をtSMF30Gに送信する(S128)。aUPF30Iは、PLMN-IDに基づいて、gNB-DUに相対する適当なUL用TEIDを選択する。
ステップS129において、tSMF30Gは、DL外部ヘッダに対応するTEIDを10としたPFCPセッション変更要求をbUPF30Hに送信する。続いて、bUPF30Hは、PFCPセッション変更応答をtSMF30Gに送信する(S130)。続いて、tSMF30Gは、DLに対応するF-TEIDを8、ULに対応するF-TEIDを11と設定したPFCPセッション確立応答をgNB-CU-CP10Aに送信する(S131)。tSMC30G、bUPF30H及びaUPF30Iは、外部からは1つのUPFに見える。
ステップS132において、gNB-CU-CP10Aは、DL外部ヘッダに対応するTEIDを8としたPFCPセッション変更要求をgNB-CU-UP10Bに送信する。続いて、gNB-CU-UP10Bは、PFCPセッション変更応答をgNB-CU-CP10Aに送信する(S133)。続いて、gNB-CU-CP10Aは、ULのトランスポートレイヤアドレスと、GTP-TEIDを11とする情報を含むUEコンテキスト変更要求をgNB-DU10Cに送信する(S134)。当該UEコンテキスト変更要求は、さらに、SMF30Aが取得したTSCAIに基づくスケジュール支援情報を含んでもよい。続いて、gNB-DU10Cは、DLのトランスポートレイヤアドレスと、GTP-TEIDを12とする情報を含むUEコンテキスト変更応答をgNB-CU-CP10Aに送信する(S135)。当該UEコンテキスト変更応答は、gNB-DU10Cにおいて、SMF30Aが取得したTSCAIに基づくスケジュール支援情報に基づいて、実際に確立された無線側スケジューリング情報として、「TSCトラヒック特性情報(TSC Traffic Characteristics)」をさらに含んでもよい。
図7は、本発明の実施の形態におけるPDUセッション確立の例(4)を説明するためのシーケンス図である。ステップS135と並行して、図7に示されるステップが実行されてもよい。ステップS1351において、gNB-DU10Cは、gNB-RUとgNB-DU10Cの間の伝送路の管理ノード30L(例えば、PONの場合のOLT)に、TSCトラヒック特性情報を通知する。当該管理ノードは、当該TSCトラヒック特性情報に基づいて、gNB-RUとgNB-DU10Cの間の伝送路のスケジューリングを適切に実行する。続いて、gNB-RUとgNB-DU10Cの間の伝送路の管理ノード30Lは、応答をgNB-DU10Cに送信する(S1352)。
図6に戻る。なお、ステップS132及びステップS133を、ベアラコンテキスト変更要求及びベアラコンテキスト変更応答に変更すると、gNB-CU-UPの変更量を抑制することができる。
ステップS136において、gNB-CU-CP10Aは、DLの外部ヘッダに対応するTEIDを12としたPFCPセッション変更要求をtSMF30Gに送信する。当該PFCPセッション変更要求は、TSCトラヒック特性情報に基づいて生成したTSC情報をさらに含んでもよい。なお、当該TSC情報は、TSCトラヒック特性情報と同一であってもよい。tSMF30Gは、当該TSC情報に基づいて、aUPF30IとbUPF30Hの間の伝送路のスケジューリングを適切に実行する。続いて、tSMF30Gは、DLの外部ヘッダに対応するTEIDを12としたPFCPセッション変更要求をaUPF30Iに送信する(S137)。続いて、aUPF30Iは、PFCPセッション変更応答をtSMF30Gに送信する(S138)。続いて、tSMF30Gは、PFCPセッション変更応答をgNB-CU-CP10Aに送信する(S139)。
ステップS140において、gNB-CU-CP10Aは、PDUセッション確立が受け付けられたことを示すDL-RRCメッセージ転送をgNB-DU10Cに送信する。続いて、gNB-DU10Cは、PDUセッション確立が受け付けられたことを示すRRCReconfigurationをUE20に送信する(S141)。続いて、UE20は、RRCReconfigurationCompleteをgNB-DU10Cに送信する(S142)。続いて、gNB-DU10Cは、RRC再設定が完了したことを示すUL-RRCメッセージ転送をgNB-CU-CP10Aに送信する(S143)。続いて、gNB-CU-CP10Aは、DLのエンドポイントIPアドレスと、GTP-TEIDが6であることを示すPDUセッションリソース設定応答をAMF30Fに送信する(S144)。当該PDUセッションリソース設定応答は、TSCトラヒック特性情報をさらに含んでもよい。
図8は、本発明の実施の形態におけるPDUセッション確立の例(5)を説明するためのシーケンス図である。ステップS145において、AMF30Fは、DLのエンドポイントIPアドレスと、GTP-TEIDが6であることを示すPDUセッション更新要求をSMF30Aに送信する。当該PDUセッションリソース更新要求は、TSCトラヒック特性情報をさらに含んでもよい。続いて、SMF30Aは、DLの外部ヘッダに対応するTEIDを6としたPFCPセッション変更要求をtSMF30Cに送信する(S146)。当該PFCPセッション変更要求は、TSCトラヒック特性情報に基づいて生成したTSC情報をさらに含んでもよい。なお、当該TSC情報は、TSCトラヒック特性情報と同一であってもよい。tSMF30Cは、当該TSC情報に基づいて、aUPF30EとbUPF30Dの間の伝送路のスケジューリングを適切に実行する。続いて、tSMF30Cは、DLの外部ヘッダに対応するTEIDを6としたPFCPセッション変更要求をaUPF30Iに送信する(S147)。続いて、aUPF30Iは、PFCPセッション変更応答をtSMF30Gに送信する(S148)。続いて、tSMF30Cは、PFCPセッション変更応答をSMF30Aに送信する(S149)。続いて、SMF30Aは、PDUセッション更新応答をAMF30Fに送信する(S150)。
上述の実施例を適用することで、スロット割当有り決定的通信を可能とする等の高度な伝送能力を持っていたり、時刻同期サーバを介した中継等の付加価値を持っていたりする伝送路を提供する伝送網事業者の成長を促すことができる。PLMNは、トラヒックとして量が大きくなりにくい高度サービスを、伝送網事業者のサービスを用いて加入者に提供することが可能となる。加えて、オフパスで伝送路に提供するトラヒック特性の内容を充実させることで、主に光の伝送路を効果的に活用することも期待できる。
また、PLMNは、トラヒック特性に応じ呼毎に他社伝送路を選択できる。伝送網事業者は、複数PLMNからの呼毎の伝送サービス提供要求に応えることができる。伝送網はトラヒック特性をオフパスで取得できる。
さらに、上述の実施例を適用することで、遅延を短縮することができる。有線部分の伝送路リソースを効率的に利用できる。また、副次的効果として、低ジッタ又は等時性の保証は本来的にはDS-TT(Device-Side TSN Translator)、NW-TT(Network-Side TSN Translator)の機能であるが、RANが常にTSCAIに沿ったスケジューリングを行う場合には、DS-TT、NW-TTなしでも低ジッタ等時性通信を行うことが可能となる。
すなわち、無線通信システムにおいて、ユーザデータ伝送路の使用効率を向上させることができる。
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理及び動作を実行する基地局10及び端末20の機能構成例を説明する。基地局10及び端末20は上述した実施例を実施する機能を含む。ただし、基地局10及び端末20はそれぞれ、実施例の中の一部の機能のみを備えることとしてもよい。
<基地局10>
図9は、本発明の実施の形態における基地局10の機能構成の一例を示す図である。図9に示されるように、基地局10は、送信部110と、受信部120と、設定部130と、制御部140とを有する。図9に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。ネットワークノード30は、基地局10と同様の機能構成を有してもよい。
送信部110は、端末20側に送信する信号を生成し、当該信号を無線で送信する機能を含む。また、送信部110は、ネットワークノード間メッセージを他のネットワークノードに送信する。受信部120は、端末20から送信された各種の信号を受信し、受信した信号から、例えばより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。また、送信部110は、端末20へNR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、DL/UL制御信号等を送信する機能を有する。また、受信部120は、ネットワークノード間メッセージを他のネットワークノードから受信する。
設定部130は、予め設定される設定情報、及び、端末20に送信する各種の設定情報を格納する。設定情報の内容は、例えば、PDUセッションに係る情報等である。
制御部140は、実施例において説明したように、PDUセッションによる通信に係る制御を行う。また、制御部140は、端末20から受信した無線パラメータに関するUE能力報告に基づいて、端末20との通信を制御する。制御部140における信号送信に関する機能部を送信部110に含め、制御部140における信号受信に関する機能部を受信部120に含めてもよい。
<端末20>
図10は、本発明の実施の形態における端末20の機能構成の一例を示す図である。図10に示されるように、端末20は、送信部210と、受信部220と、設定部230と、制御部240とを有する。図10に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
送信部210は、送信データから送信信号を作成し、当該送信信号を無線で送信する。受信部220は、各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する。また、受信部220は、基地局10から送信されるNR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、DL/UL/SL制御信号等を受信する機能を有する。また、例えば、送信部210は、D2D通信として、他の端末20に、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)、PSDCH(Physical Sidelink Discovery Channel)、PSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel)等を送信し、受信部120は、他の端末20から、PSCCH、PSSCH、PSDCH又はPSBCH等を受信する。
設定部230は、受信部220により基地局10から受信した各種の設定情報を格納する。また、設定部230は、予め設定される設定情報も格納する。設定情報の内容は、例えば、PDUセッションに係る情報等である。
制御部240は、実施例において説明したように、PDUセッションによる通信に係る制御を行う。制御部240における信号送信に関する機能部を送信部210に含め、制御部240における信号受信に関する機能部を受信部220に含めてもよい。
(ハードウェア構成)
上記実施形態の説明に用いたブロック図(図9及び図10)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施の形態における基地局10、端末20等は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図11は、本開示の一実施の形態に係る基地局10及び端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局10及び端末20は、物理的には、プロセッサ1001、記憶装置1002、補助記憶装置1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニット等に読み替えることができる。基地局10及び端末20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
基地局10及び端末20における各機能は、プロセッサ1001、記憶装置1002等のハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、記憶装置1002及び補助記憶装置1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述の制御部140、制御部240等は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータ等を、補助記憶装置1003及び通信装置1004の少なくとも一方から記憶装置1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、図9に示した基地局10の制御部140は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。また、例えば、図10に示した端末20の制御部240は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
記憶装置1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。記憶装置1002は、本開示の一実施の形態に係る通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール等を保存することができる。
補助記憶装置1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)等の光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等の少なくとも1つによって構成されてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、記憶装置1002及び補助記憶装置1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インタフェース等は、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプ等)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及び記憶装置1002等の各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、基地局10及び端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本発明の実施の形態によれば、スケジューリング支援情報をgNB-DU(next generation Node B Distributed Unit)に送信する送信部と、前記スケジューリング支援情報に基づいて前記gNB-DUが生成した無線側スケジューリング情報を受信する受信部とを有し、前記送信部は、前記無線側スケジューリング情報に基づいたスケジュール情報を、データ伝送路において前記gNB-DUとgNB-CU-UP(next generation Node B - Central Unit - User Plane)との間に設置されるトランスポートに送信するネットワークノードが提供される。
上記の構成により、遅延を短縮することができる。有線部分の伝送路リソースを効率的に利用できる。また、副次的効果として、低ジッタ又は等時性の保証は本来的にはDS-TT(Device-Side TSN Translator)、NW-TT(Network-Side TSN Translator)の機能であるが、RANが常にTSCAIに沿ったスケジューリングを行う場合には、DS-TT、NW-TTなしでも低ジッタ等時性通信を行うことが可能となる。すなわち、無線通信システムにおいて、ユーザデータ伝送路の使用効率を向上させることができる。
前記無線側スケジューリング情報に基づいて、前記gNB-DUと前記gNB-CU-UPとの間のデータ伝送路におけるスケジュールを生成する制御部をさらに有し、前記生成したスケジュールを前記トランスポートに送信してもよい。当該構成により、遅延を短縮することができ、有線部分の伝送路リソースを効率的に利用できる。
また、本発明の実施の形態によれば、スケジューリング支援情報をAMF(Access and Mobility Management Function)に送信する送信部と、前記スケジューリング支援情報に基づいてgNB-DU(next generation Node B Distributed Unit)が生成した無線側スケジューリング情報を前記AMFから受信する受信部とを有し、前記送信部は、前記無線側スケジューリング情報を、データ伝送路においてUPF(User Plane Function)とgNB-CU-UP(next generation Node B - Central Unit - User Plane)との間に設置されるトランスポートに送信するネットワークノードが提供される。
上記の構成により、遅延を短縮することができる。有線部分の伝送路リソースを効率的に利用できる。また、副次的効果として、低ジッタ又は等時性の保証は本来的にはDS-TT(Device-Side TSN Translator)、NW-TT(Network-Side TSN Translator)の機能であるが、RANが常にTSCAIに沿ったスケジューリングを行う場合には、DS-TT、NW-TTなしでも低ジッタ等時性通信を行うことが可能となる。すなわち、無線通信システムにおいて、ユーザデータ伝送路の使用効率を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態によれば、スケジューリング支援情報を受信する受信部と、前記スケジューリング支援情報に基づいて無線側スケジューリング情報を決定する制御部と、前記無線側スケジューリング情報をgNB-RU(next generation Node B - Remote Unit)との間のデータ伝送路の管理ノードに送信する送信部を有するネットワークノードが提供される。
上記の構成により、遅延を短縮することができる。有線部分の伝送路リソースを効率的に利用できる。また、副次的効果として、低ジッタ又は等時性の保証は本来的にはDS-TT(Device-Side TSN Translator)、NW-TT(Network-Side TSN Translator)の機能であるが、RANが常にTSCAIに沿ったスケジューリングを行う場合には、DS-TT、NW-TTなしでも低ジッタ等時性通信を行うことが可能となる。すなわち、無線通信システムにおいて、ユーザデータ伝送路の使用効率を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態によれば、スケジューリング支援情報をgNB-DU(next generation Node B Distributed Unit)に送信する送信手順と、前記スケジューリング支援情報に基づいて前記gNB-DUが生成した無線側スケジューリング情報を受信する受信手順と、前記無線側スケジューリング情報に基づいたスケジュール情報を、データ伝送路において前記gNB-DUとgNB-CU-UP(next generation Node B - Central Unit - User Plane)との間に設置されるトランスポートに送信する手順とをネットワークノードが実行する通信方法が提供される。
上記の構成により、遅延を短縮することができる。有線部分の伝送路リソースを効率的に利用できる。また、副次的効果として、低ジッタ又は等時性の保証は本来的にはDS-TT(Device-Side TSN Translator)、NW-TT(Network-Side TSN Translator)の機能であるが、RANが常にTSCAIに沿ったスケジューリングを行う場合には、DS-TT、NW-TTなしでも低ジッタ等時性通信を行うことが可能となる。すなわち、無線通信システムにおいて、ユーザデータ伝送路の使用効率を向上させることができる。
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、ネットワークノード30及び端末20は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってネットワークノード30が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って端末20が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
また、情報の通知は、本開示で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージ等であってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書においてネットワークノード30によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。ネットワークノード30を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末20との通信のために行われる様々な動作は、ネットワークノード30及びネットワークノード30以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GW等が考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記においてネットワークノード30以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、他のネットワークノードは、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
本開示において説明した情報又は信号等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
本開示における判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「基地局装置」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数の端末20間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述のネットワークノード30が有する機能を端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
なお、本開示において、TSCAIは、スケジューリング支援情報の一例である。TSCトラヒック特性情報は、無線側スケジューリング情報の一例である。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。