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JP7620648B2 - 髄内釘のための漏斗穴 - Google Patents

髄内釘のための漏斗穴 Download PDF

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JP7620648B2
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Description

[関連出願に対する相互参照]
本願は、2020年5月29日に出願された米国仮特許出願第63/031,701号の出願日の利益を主張し、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
髄内釘は、骨折または破損等の骨に対する怪我を治療するための公知の解決手段である。例えば、大腿骨の本体における骨折を治療するために髄内釘を使用すること、または大腿骨頸部における骨折を治療するためにラグスクリューと協働する髄内釘を使用することが知られている。このような髄内釘は、細長い形状を有してよく、髄内釘の頭部から延びる比較的細くかつカニューレ状のシャンクを含み、これは、治療される骨の髄腔を通るように意図されている。髄内釘の全長にわたるカニューレ挿入は、大腿骨または脛骨等の長骨の髄内管内へ挿入する間に髄内釘を案内するためのk-ワイヤを外科医が挿入するために使用される。
幾つかの適用において、1つまたは複数のロッキングスクリューが、骨と、シャンクの遠位端部の近くに配置された対応するチャネルと、を通って挿入される。シャンクは、骨内へ打ち込まれるとき、確実に予測するのが困難な量の撓みが発生する場合があるので、ロッキングスクリューの正確な配置が可能な位置および角度は、患者ごとに変化する可能性がある。チャネルの最終位置を決定するために、髄内釘が埋め込まれた後に骨および髄内釘をスキャンまたはイメージングする等、ロッキングスクリューを挿入する前に追加的なステップが必要とされる場合がある。
髄内釘は、挿入中の髄内釘に生じるあらゆる撓みを考慮しながら、髄内釘が長骨に挿入された後にロッキングスクリューが髄内釘の遠位端部におけるチャネルに挿入されるように設計されてよい。髄内釘の撓みは、長骨の髄内管が湾曲していることで、挿入された髄内釘が骨の解剖学的構造に従うことにより生じる。このような髄内釘は、対応するチャネルの近位または遠位エッジと接触することなく、骨に対して、または髄内釘の頭部に対して所要の位置および角度で骨を通じてドリルが挿入されるように設計されてよい。
このために、チャネルの一部は、漏斗形状を有してよい。チャネルは、漏斗形状部分を除いて、概して、円筒形である等、一定の断面であってよく、髄内釘の中心線に対して垂直な方向に延びていてよい。漏斗形状は、テーパしていてよく、髄内釘の一方の側においてより広く、他方の側においてより狭くなっている。テーパは、チャネルの深さの一部のみに沿っていてよく、チャネルは、テーパした部分を一定サイズの部分から分離する変曲点を含んでよい。チャネルは、髄内釘のシャンクの横方向に関して一定の幅であってよいが、髄内釘のシャンクの長さ方向に関して、より長いほうからより短いほうへテーパしていてよい。したがって、このようなチャネルは、少なくともそのより広い端部において、少なくともその深さの一部を通じて長円形状を有してよい。
別の態様において、髄内釘は、シャンクを含んでもよく、シャンクは、その長さに沿って規定された中心線を備える。髄内釘は、中心線に対して横方向のチャネル軸線を備えるチャネルも含んでよい。チャネルは、中心線においてチャネル軸線に対して垂直な第1の断面平面における長円形状と、チャネル軸線を含む第2の断面平面におけるテーパしたプロフィルとを有してよい。第2の断面平面内のチャネルの近位エッジは、チャネル軸線に対して第1の角度を形成してよく、第2の断面平面内のチャネルの遠位エッジは、第1の角度とは異なる、チャネル軸線に対する第2の角度を形成してよい。
幾つかの構成において、チャネルの対向する近位端部および遠位端部は、非平行な2つの軸線に沿ってそれぞれ延びる円形の端部によって規定されてよい。チャネルの対向する側部は、平坦であってよく、長円形状を規定するように2つの円形の端部の間にそれぞれ延びていてよい。
幾つかの構成において、チャネルは、内部に完全なネジ山を有する。
幾つかの構成において、チャネルは、シャンクの表面において円形の開口を規定している。
幾つかの構成において、非平行な2つの軸線はそれぞれ、中心線と交差してよい。
幾つかの構成において、第1の角度は非ゼロであってよく、第2の角度はゼロであってよい。
幾つかの構成において、髄内釘は、シャンクにおいて、チャネルへフィードする長円形の開口を含んでよく、長円形の開口の外周部の少なくとも一部は面取りされてよい。
幾つかの構成において、非平行な2つの軸線の間の角度は、3°~7°であってよい。
幾つかの構成において、非平行な2つの軸線の間の角度は、6.5°であってよい。
別の態様において、シャンクは、第2の断面平面においてシャンクの遠位先端部の撓みの範囲にわたって弾性変形可能であってもよい。シャンクの遠位先端部の撓み範囲と、髄内釘の全長との比は、少なくとも1:30であってよい。矩形領域が、先端部移動範囲内のあらゆる位置においてチャネルの近位エッジまたは遠位エッジと交差することなくチャネルを通じて延びる第2の断面平面において存在してよい。
幾つかの構成において、シャンクの遠位先端部の撓み範囲と、髄内釘の全長との比が、1:24であってよい。
幾つかの構成において、シャンクは、中心線に沿って延びかつチャネルを2つの整合した開口に分割するボアを規定してよい。
別の態様において、大腿骨に対する怪我を治療する方法は、概ね大腿骨の解剖学的軸線に沿って髄内釘を大腿骨内に挿入することを含んでよい。髄内釘は、シャンクを含んでもよく、シャンクは、その長さに沿って規定された中心線を備える。シャンクは、中心線に対して横方向のチャネル軸線を備えるチャネルを有してよい。チャネルは、中心線におけるチャネル軸線に対して垂直な第1の断面平面における長円形状と、中心線におけるチャネル軸線を含む第2の断面平面におけるテーパしたプロフィルとを有してよい。方法は、大腿骨の所定の位置を通じてネジを挿入することも含んでよい。
幾つかの構成において、髄内釘は、シャンクにおいて、チャネルへフィードする長円形開口を含んでよい。髄内釘は、長円形開口が大腿骨に対して前方方向に配向されながら大腿骨に埋め込まれてよい。
幾つかの構成において、髄内釘は、テーパしたプロフィルが大腿骨に対して後方方向に向かって狭まるように大腿骨に埋め込まれてよい。
幾つかの構成において、方法は、さらに、大腿骨の所定の位置において前方方向から後方方向に向かって大腿骨およびチャネルを通じて穿孔することを含んでよい。
幾つかの構成において、ネジは、チャネルの少なくとも一部に係合して、埋込み中に生じる髄内釘の撓みを吸収してもよい。
幾つかの構成において、髄内釘を設計する方法は、髄内釘を骨に埋め込むための手順の間に髄内釘の撓みに対応する撓み平面における髄内釘のシャンクの撓みの予想範囲を評価することを含んでよい。方法は、髄内釘の近位端部に配置された髄内釘の頭部に対する円筒形固定エレメントのための固定位置を規定することを含んでよい。固定位置は、円筒形固定エレメントが、撓みの予想範囲内のシャンクのあらゆる位置においてシャンクに対して横方向に延びかつシャンクと交差するようになっていてよい。方法は、シャンクの遠位半分を通じて配置されるチャネルの近位末端部およびチャネルの遠位末端部のためのそれぞれの位置および角度を選択することも含んでよく、それにより、固定位置に配置される円筒形固定エレメントが、撓みの予想範囲内のシャンクのあらゆる撓み程度においてチャネルの近位末端部または遠位末端部と交差することなくチャネルを通じて延びる。
幾つかの構成において、方法は、追加的な円筒形固定エレメントのための追加的な固定位置を規定することを含んでよい。方法は、シャンクの遠位半分を通じて配置される追加的なチャネルの近位末端部および遠位末端部のためのそれぞれの位置および角度を選択することを含んでよく、それにより、追加的な固定位置に配置される追加的な円筒形固定エレメントが、撓みの予想範囲内のシャンクのあらゆる撓み程度において追加的なチャネルの近位末端部または遠位末端部と交差することなく追加的なチャネルを通じて延びる。
幾つかの構成において、髄内釘を使用して大腿骨に対する怪我を治療する方法は、大腿骨内で髄内釘の撓みを許容しながら、概ね大腿骨の解剖学的軸線に沿って髄内釘を大腿骨内に挿入することを含んでよい。方法は、また、髄内釘が大腿骨内に挿入された後、円筒形固定エレメントの固定位置に対応する髄内釘の頭部に対する位置および角度において大腿骨およびチャネルを通じてネジを挿入することを含んでよい。
第1の構成による髄内釘の断面正面図である。 第2の構成による髄内釘の正面図である。 図1Aの髄内釘の先端部分の側面図である。 図2Aの線2B-2Bに沿った断面図である。 図2Aに示された髄内釘の先端部分の別の側面図である。 3つの撓み程度における図1Aの髄内釘の断面正面図である。 第3の構成による髄内釘の部分の断面正面図である。 図1A、図1Bまたは図4の髄内釘と共に使用するためのターゲティング装置の斜視図である。 様々な撓み段階を通じた図1A、図1Bまたは図4の髄内釘内へドリルを案内する図5のターゲティング装置の断面正面図である。
図1Aに示された髄内釘10は、頭部14と、頭部14からより狭い直径へテーパした円錐部16と、円錐部16から延びたシャンク18とを含む。髄内釘10は、中心線Xに沿って延びている。中心線Xは、図1Aには直線として示されているが、シャンク18は、頭部14に対して可撓性であり、つまり、中心線Xは、シャンク18の撓み状態に応じて湾曲したプロフィルを有する場合がある。図1Bに示された代替的な構成等において、シャンク18は非線形の静止位置を有する場合があり、この静止位置は、例えば、頭部14からの距離が増大するにつれて後方方向Pに向かって湾曲する中心線Xを含む場合がある。したがって、シャンク18は、反対の前方方向Aよりも後方方向Pに向かってさらに湾曲することができる場合がある。
シャンクの遠位部分20は、ポイント22において終わっている。本明細書に示された遠位部分20は、シャンク18の最遠位側の半分である。遠位部分20は、遠位部分20を貫通して延びる少なくとも1つのチャネル28を含む。示された構成では、遠位部分20は、髄内釘10を前方から後方へ貫通して延びる、第1のチャネル28aおよび第2のチャネル28bを含む。第2のチャネル28bは、ポイント22により近く、中心線Xに沿う方向の幅が第1のチャネル28aよりも大きくなっている。
図2Aにより詳細に示したように、第1のチャネル28aは、面取りされた第1の前方開口34aを有し、第2のチャネル28bは、面取りされた第2の前方開口34bを有する。両前方開口34a,34bは、図2Aの視点で見ると長円形状を有し、中心線Xに対して平行な長さ方向に延びている。ここで、「長円形」とは、スタジアム形、カプセルの正投影、2つの向かい合った半円またはほぼ半円形を含み、それぞれの両端部が2つの平行な線によって接続された形状、または、前記のものに概ね類似する形状のいずれかを意味する。しかしながら、「長円形状」は、シャンク18の湾曲した外周部が前方開口34a,34bに平坦でないプロフィルを与えるという事実を説明するために、おおよその意味で使用される。
図2Bおよび図2Cを参照すると、第1のチャネル28aは、第1の後方開口38aを含み、第2のチャネル28bは、第2の後方開口38bを含む。第1の後方開口38aは、円形であり、第1の前方開口28aの横方向幅と等しい直径を有する一方、第2の後方開口38bは、長円形であり、第2の前方開口28bと同じ横方向幅を有するが、中心線Xに対して平行な方向の幅がより小さくなっている。
第1のチャネル28aは、中心線Xに対して垂直にかつ第1の後方開口38bの中心点を通って延びる中心直交軸線46を規定している。第1のチャネル28aの第1の遠位エッジ50aは、中心直交軸線46に対して平行に延びている。第1のチャネル28aの遠位部分は、中心直交軸線46に中心合わせされた円筒形を規定している。さらに、第1のチャネル28aの漏斗形状が、中心直交軸線46に対して角度が付けられた第1のスキュー軸線47によって規定されている。ここで、「角度が付けられた」とは、第1のスキュー軸線47が、中心直交軸線46に対してゼロでない角度で延びていることを意味するために使用される。第1のスキュー軸線47は、第1のチャネル28aの近位エッジ54aの第1の斜面部分51aに対して平行に延びている。好ましい構成において、第1のスキュー軸線47は、中心直交軸線46に対して6.5°の角度で延びている。その他の構成において、この角度は、3.5°~9.5°、または4°~8°、または6°~7°の範囲とすることができる。第1の斜面部分51aは、第1の前方開口34aから、第1のチャネル28aが円形の断面形状に達する第1の変曲点52aまで、遠位かつ後方へ延びている。この第1の変曲点52aから第1の後方開口38aまでの体積は、上に示したように、第1のチャネル28aの円筒形ゾーンである。また、中心直交軸線46と第1の遠位エッジ50aとの間の第1のチャネル28aの遠位側における第1の変曲点52aから第1の前方開口34aまでの体積は、第1のチャネル28aの円筒形体積の一部、すなわち半円筒形である。中心直交軸線46と第1の斜面部分51aとの間の第1のチャネル28aの近位側における第1の変曲点52aから第1の前方開口34aまでの体積は、第1のチャネル28aの円錐形ゾーンである。全体で、これらの3つの体積が、第1のチャネル28aの全体積を構成している。
また、第1の斜面部分51aは、第1のチャネル28aによって規定された半円筒の最近位端に沿って延び、この半円筒は、第1の変曲点52aと第1の前方開口34aとの間で、第1のスキュー軸線47に沿って延びる。第1の近位エッジ54aは、第1の斜面部分51a、第1の変曲点52aおよび第1の直交部分53aによって集合的に規定されている。第1の近位エッジ54aの第1の直交部分53aは、中心直交軸線46に対して平行に第1の変曲点52aと第1の後方開口38aとの間に延びている。これにより、第1の前方開口34aと第1の変曲点52aとの間に規定された第1のチャネル28aの前方部分は、漏斗形状を有する。特に、第1のチャネル28aの前方部分は、シャンク18の長さに沿って第1の近位開口34aから第1の変曲点52aまで、より狭くなるようにテーパしており、これにより、漏斗形状を規定している。第1の変曲点52aと第1の後方開口38aとの間に規定された第1のチャネル28aの後方部分は、円筒形状を有する。
第1のチャネル28aは、図示したようにその内面に沿ってネジ山を有する。第1のチャネル28aの外周部における変化にもかかわらず、第1のチャネル28aは、第1の後方開口34aから第1の後方開口38aまで一定のピッチでネジ山を有する。したがって、ネジ等の雄ネジ山を有する物体が、第1のチャネル28aの全長にわたって第1のチャネル28aに螺合する場合がある。本開示の髄内釘のうちのいずれとも係合するのに適した例示的なネジに関するさらなる詳細については、2017年12月6日に出願された国際特許出願番号PCT/IB2017/057688に対応する国際出願公開第2019/111041号を参照してもよい。第1のスキュー軸線47と中心直交軸線46との間の角度は比較的小さいので、第1のチャネル28のネジ山を規定する中心となる中心直交軸線46に対してネジが正確に平行でないかどうかにかかわらず、ネジのネジ山は、第1のチャネル28aのいかなる部分でもネジ山部分としっかりと係合する。
同様に、第2のチャネル28bは、中心線Xに対して垂直に延びる第2の遠位エッジ50bと、第2の近位エッジ54bと、を規定している。第2の近位エッジ54bは、第2の遠位エッジ50bと協働して漏斗形状を規定する第2の斜面部分51bと、第2の遠位エッジ50bに対して平行に延びる第2の直交部分53bと、第2の斜面部分51bと第2の直交部分53bとの間の第2の変曲点52bとを含む。第2のチャネル28bは、近位直交軸線56および遠位直交軸線58を規定しており、両方ともそれぞれの位置において中心線Xに対して垂直である。第2のチャネル28bの遠位部分は、遠位直交軸線58を中心とする円筒の半分を規定しており、第2の変曲点52bと第2の後方開口38bとの間の第2のチャネル28bの近位部分は、近位直交軸線56を中心とする円筒の半分を規定している。したがって、第2のチャネル28は、第2の変曲点52bと第2の後方開口38bとの間で長円形断面を有する。図示の構成の第2のチャネル28bは、ネジ山を有さず、骨内で髄内釘10の動きを拘束するためのロッキングスクリューまたは釘等の横断エレメントを非螺合式に受容してよい。
第2の斜面部分51bは、第2の前方開口34bから第2の変曲点52bまで遠位かつ後方へ延びている。第2のスキュー軸線57は、第2の斜面部分51bに対して平行に規定されている。様々な構成において、第2のスキュー軸線57は、近位直交軸線56に対して3°~7°、または6.5°の角度で延びている。第2の前方開口34bと第2の変曲点52bとの間の第2のチャネル28bの近位部分は、第2のスキュー軸線57を中心とする円筒の半分を規定している。したがって、第2の前方開口34bと第2の変曲点52bとの間の第2のチャネルの前方部分は、後方方向Pへさらに延びるにつれて中心線Xに向けて狭まる漏斗形状を有するが、近位直交軸線56、遠位直交軸線58および第2のスキュー軸線57に対して垂直な横方向に関して一定の幅を有する。
前記説明は、図示の構成に関連し、他の構成による髄内釘10は、異なる用途に適合するように幾つかの点で異なる。例えば、幾つかの代替的な構成では、直交軸線46,56および58、遠位エッジ50a,50b、ならびに、近位エッジ54a,54bの直交部分53a,53bは、中心線Xに沿ったそれぞれの位置において中心線Xに対して非垂直の角度で延びている。
髄内釘10は可撓性であり、これにより、骨内への髄内釘10の挿入中にシャンク18に加わる典型的な力が、図3に示された撓みの予想範囲62内で前方方向Aまたは後方方向Pへ髄内釘10に撓みを生じさせ得る。様々な構成において、撓みの予想範囲は、実験的に、または、有限要素解析等の髄内釘10の理論的分析によって決定することができる。撓みの予想範囲62の全体を通して、第1の理論的円筒60aは第1のチャネル28aを通って延び、第2の理論的円筒60bは第2のチャネル28bを通って延びている。第1のチャネル28aおよび第2のチャネル28bの前方部分の漏斗形状は、シャンク18の遠位部分20が撓みの予想範囲全体にわたって移動することを可能にするのに対し、第1の理論的円筒60aおよび第2の理論的円筒60bは、円筒60a,60bのそれぞれがチャネル28a,28bの近位エッジ54a,54bまたは遠位エッジ50a,50bのそれぞれの境界と交差することなく、頭部14に対して静止したままである。それにより、髄内釘10を骨に取り付け、次いで、両チャネル28a,28bにおける理論的円筒60a,60bと同様の直径を有する円筒状のドリルビットを挿入し、その場で髄内釘10の実際の撓みを測定することなく頭部14に対する所定の位置において理論的円筒60a,60bよりも僅かに大きな直径の骨ネジ等の円筒形ロッキングエレメントを挿入することが可能である。チャネル28a,28bの漏斗形状は撓みの予想範囲62を通じて理論的円筒60a,60bを収容するので、1つまたは複数のドリルは、チャネル28a,28b、または、チャネル28a,28bにおけるいかなるネジ山も損傷することはなく、また、頭部14に対して円筒60a,60bと同じ位置で骨を通って挿入される円筒形ロッキングエレメントは、チャネル28a,28bをこれと干渉することなく通って延びること、および、ネジ山付きチャネルの一部に係合してロッキングを容易ならしめることが予想され得る。さらに、第1のチャネル28aの細長いネジ山のために、無思慮に挿入された骨ネジは、実際の撓み程度にかかわらず第1のチャネル28aと螺合することが予想され得る。第1のチャネル28aは完全なネジ山を有するように示されているが、幾つかの代替的な構成では、第1のチャネル28aは部分的にのみネジ山を有する。例えば、幾つかの構成において、第1のチャネル28aの遠位側の半分または近位側の半分のみがネジ山を有する。
幾つかの構成において、髄内釘10は、図3に示したように、撓みの予想範囲62が頭部14に対して前方方向よりも後方方向へさらに延びるように構成されてよい。髄内釘10の可撓性は、所与の治療のために適宜変化してもよい。例えば、髄内釘10の可撓性は、髄内釘10が使用される骨のサイズ、形状および密度、ならびに、治療中に髄内釘10に加わると予想される力に依存してもよい。幾つかの構成において、髄内釘10の全長と撓みの範囲62との比は、少なくとも1:30である。さらなる構成において、髄内釘の全長と撓みの範囲との比は、1:24である。図3は、左から右へ、終端前方位置、中間位置および終端後方位置における遠位部分20を示している。中間位置は、終端後方位置よりも終端前方位置により近い。幾つかの構成において、中間位置から終端後方位置までは、中間位置から終端前方位置までよりも3倍さらに遠い。例えば、外力がないときに髄内釘10が占める位置を意味する中立位置において頭部14から離れるほど中心線Xが後方の方向に向かって湾曲するように髄内釘を設計することによって、髄内釘10に後方への撓みに向けた傾きが設計され得る。
代替的な構成による髄内釘110の部分が、図4に示されている。シャンク118はカニューレ状であり、中心線Xに沿って延びるボア164を含む。したがって、シャンク118を貫通して延びるチャネル128は、ボア164の両側における、面取りされた前方開口134および後方開口138によって提供されている。前方開口134は、前方遠位エッジ150aと前方近位エッジ154aとの間に規定され、後方開口138は、後方遠位エッジ150bと後方近位エッジ154bとの間に規定されている。後方開口138は円形の断面形状を有し、前方開口134の断面形状は中心線Xに対して垂直に規定された厚さを有し、この厚さは後方開口138の直径と等しい。前方開口134は、前方近位エッジ150aと前方遠位エッジ154aとの間の距離が後方開口138の直径よりも大きくなるように、長円形の断面形状を有する。図3に示された髄内釘10と同様に、髄内釘110の頭部(図示せず)に対する所与の位置における理論的円筒160が、骨内への髄内釘110の挿入の結果生じると予想される撓みの範囲内でシャンク118が撓んでもチャネル128を貫通して延びるように、髄内釘110が設計されている。具体的には、チャネル128のエッジ150a,150b,154a,154bのそれぞれの位置および角度は、エッジ150a,150b,154a,154bのいずれも理論的円筒に接触することなく理論的円筒160が静止状態に保たれつつ、予想される撓み範囲全体を通してシャンク110が撓むことを可能にする。
その他の構成において、遠位部分20は、前方から後方へのチャネルの数および構成が異なるものを含む。例えば、遠位部分20は、1つだけ、または3つ以上の前方から後方へのチャネルを含んでよく、前方から後方へのチャネルの中心線Xに沿った相対的な幅は、中心線Xに沿ってあらゆるパターンを有してよい。例えば、中心線Xに沿って最大の幅を有するチャネルは、遠位部分に含まれるチャネルのうちの中間または最も近位のチャネルであってよい。
前記の例のうちのいずれかによる髄内釘10,110は、実験的に導き出された、または、数学的に決定された値に従って設計されてよい。特に、長さおよび直径等の、髄内釘10,110の一般的寸法の1つまたは複数のセットは、予め決定されてよい。埋込み手順中に予想される髄内釘10,110の曲率の範囲は、シミュレーションした埋込み手順を用いた実験によって、有限要素解析等によって数学的に、または、実験的および数学的プロセスの組合せによって、一般的寸法のそれぞれの所定のセットに対して評価されてよい。そして、様々な所定の一般的寸法の髄内釘10,110を貫通するチャネルの角度および寸法は、関連するドリルまたは骨ネジの予想される曲率の範囲および直径を考慮して決定されてもよい。特に、各チャネルは、所定の一般的寸法の所与のセットに対して、関連するドリルが、チャネルまたはチャネルの内部のあらゆるネジ山を損傷することなく、髄内釘10,110の頭部に対して所定の位置および角度で骨およびチャネルを通って打ち込まれ得るように、配置され、角度が付けられ、寸法が決めされてもよい。また、骨ネジは、予測される曲率範囲内の髄内釘10,110の任意の位置に対して髄内釘10,110が埋め込まれた後、髄内釘10,110の頭部に対して所定の位置および角度でチャネルを貫通して係合させられてよい。したがって、前記プロセスに従って設計された髄内釘10,110は、髄内釘10,110の曲率の実際の程度を決定するという介在するステップなしに、骨に埋め込まれ、横断する骨ネジによって所定の位置に固定されてよい。
図5には、逆行性案内標的穿孔手順において大腿骨210を準備するためのターゲティング装置200が示されている。この手順は、髄内釘10,110が大腿管に挿入された後に髄内釘10,110を固定する。ターゲティング装置200は、髄内釘10,110の頭部に接続可能なブラケット214を含む。ブラケット214は、患者の解剖学的構造に応じた具体的な使用のために調整され得る位置において、ターゲティング装置200のアーム218を保持する。アーム218は、大腿骨210および髄内釘10を通ってドリルおよびファスナを案内するための2つのガイド穴226a,226bを含むブロック222で終わっている。ガイド穴226a,226bは、具体的には、大腿骨内の髄内釘10のロッキングを可能にするために、髄内釘10のチャネル28a,28bと一致するように寸法が決められ位置決めされている。すなわち、ブロック222は、ドリルがチャネルのエッジに接触することなく、両ガイド穴226a,226bが、ドリルと、その後のネジまたはピンと、をチャネル28a,28b内へ方向付けるように、大腿骨210に対して位置決めされる。
ガイド穴226aは、円筒形であり、髄内釘10が、図6に示された位置(B)において静止している、または、撓んでいないときに、髄内釘10の中心線Xに対して平行であるように設計されたブロック222の中心線に対して垂直な軸線から3°の角度が付けられている。3°の角度は、チャネル28aのジオメトリに対応し、チャネル28aと共に使用されたときに、撓んだ状態または撓んでいない状態のいずれの状態での髄内釘におけるいかなる金属接触もなく、ドリル(例えば4.2mm)によるプレドリリングを可能にする。図6には、前方撓みにおける髄内釘を示す位置(A)、および後方撓みにおける髄内釘を示す位置(C)も示されている。ガイド穴226aの3°の角度はチャネル28aのジオメトリおよび配向と一致しており、これにより、ガイド穴226aを貫通させるドリルビットまたはネジは、髄内釘10が静止している状態で、すなわち、髄内釘の屈曲状態に応じて、第1のスキュー軸線47または中心直交軸線46と一致する軸線に沿って、または、第1のスキュー軸線47と中心直交軸線46との間の軸線に沿って、チャネル28aの中心部分を貫通する。ガイド穴226aを3°で傾斜させているので、ガイド穴226aの中心および第1のチャネル28aの中心直交軸線46を通る軸線は、チャネル28aの円筒形ゾーンの最も上側の部分の中心において交差する、すなわち、第1の変曲点52aと整合する。ガイド穴226bは、ガイド穴226aと第1のチャネル28aとの間について上記で説明したように、ガイド穴226bと第2のチャネル28bとの間の同じ協働を提供するために第2のチャネル28bの近位直交軸線56に対して同様に3°の角度が付けられている。ガイド穴226bは、第2のチャネル28bにおける静的/動的ロッキングのために長円形である。
ガイド穴226aを3°で傾斜させているので、第1のチャネル28aは、第1のチャネル28aを通過させるドリルが、髄内釘10に撓みがあるにもかかわらず、第1の斜面部分51aまたは第1の遠位エッジ50aのいずれとも接触しないように構成される。これは図6に示されており、ここで、位置(A)は、髄内釘10の前方撓みと一致するが、髄内釘10は、第1の遠位エッジ50aがドリルビットに近くなるように整合する。髄内釘10の後方撓みを示す位置(C)において、髄内釘10は、第1の斜面部分51aがドリルビットに近くなるように整合する。第1の斜面部分51aの6.5°の角度および第1の遠位エッジ50aの0°の角度は、ガイド穴226aの3°の角度が金属接触または第1のチャネル28aの雌ネジ山のいかなる変更もなしにドリリングを容易にし得るように、実験的に決定されている。第1の遠位エッジ50aの0°の角度は、漏斗機能を有さないロッキング穴の位置を表し、これにより、髄内釘の軸線に対して垂直な全ての円形の穴の配向を表す。設計は、以前の設計の円形の穴と比較して最小限の材料が除去されるように選択される。この試験では、大腿骨の様々な輪郭および形状が与えられた場合の髄内釘10の撓み角度の範囲に着目し、実質的にすべての潜在的な撓み値を包含するゾーンに対する撓み角度の範囲に焦点を合わせている。これにより、実質的に全ての手順で、ドリルと第1のチャネル28aとの間の金属接触を生じなくなる。したがって、ターゲティング装置によるターゲティングおよびドリリングの間、髄内釘は、撓んでいない位置または撓んだ位置のいずれにおいても、損傷されるべきではない。
大腿骨210を貫通するドリルをガイドするためにガイド穴226a,226bが使用された後、髄内釘10,110を大腿骨210に固定するために、穿孔された穴およびチャネル28a,28b,128を通るファスナまたはネジ228が挿入されてよい。チャネル28a,28b,128は長円形であるので、髄内釘10にどのような撓みが存在し得るかにかかわらず、ネジ228はチャネル28a,28b,128の雌ネジ山に係合することができる。例えば、チャネル28aは、第1の変曲点52aの下方の円筒形ゾーンにおけるチャネル28aの直径と同じ横方向幅を全体にわたって有する。これは、チャネル28aの近位~遠位寸法が、上方へかつ第1の変曲点52aから離れる方向で増大するにもかかわらずである。それにより、ネジ228が髄内釘10の終端撓み状態において挿入されたとき、ネジ228は、チャネル28aの横方向側部における雌ネジ山および第1の変曲点52aの下方の円筒形ゾーンの雌ネジ山に加えて、第1の斜面部分51aまたは第1の遠位エッジ50aにおけるネジ山に係合する。これらの終端の間のあらゆる角度において、ネジ228は、少なくともチャネル28aの横方向側部におけるネジ山および第1の変曲点52aの下方の円筒形ゾーンの雌ネジ山と係合する。ネジ山接続は完全な一致ではない場合があるが、角度の範囲は、ネジ228が挿入される角度にもかかわらず、チャネル28a内のネジの螺合を可能にする。第1の直交部分53aと、第1の変曲点52aの下方の第1の遠位エッジ50aとの間の円筒形ゾーンにネジが進入すると、チャネル28aのこの部分の円筒形の性質が、ネジを再配向し、これにより、ネジは最終的に、通常の円形の穴の場合のように髄内釘の軸線に対して垂直に位置決めされる。もちろん、幾つかの例において、ネジのこの再配向は、完全に垂直な配向を生じない場合がある。これらの例において、チャネル28aのジオメトリおよび輪郭は、埋め込まれた髄内釘10においてどのような撓みが存在するかにかかわらず、ネジ228のしっかりとしたロッキングを容易にするために利用され、これは、ユーザが、手順中のネジ挿入の微細に調整された正確な角度付けを懸念する必要性を排除する。もちろん、チャネル28aは、この方法における一例として本明細書に説明されており、チャネル28bおよび128は、それらの長円形の形状を構成しながら同じ形式で設計されている。
本明細書における概念は、特定の実施形態を参照して説明されているが、これらの実施形態は、単に、本開示の原理および適用の例示であることが理解されよう。したがって、例示的な実施形態に対して多くの変更がなされてもよく、添付の特許請求の範囲によって規定される本開示の思想および範囲から逸脱することなくその他の構成が考案されてもよいことが理解されよう。
なお、上記の実施形態から把握される技術的思想について、その態様を下記に示す。
[態様1]
シャンクであって、その長さに沿って規定された中心線を備えるシャンクを備え、
前記シャンクが、前記中心線に対して垂直なチャネル軸線を備えるチャネルを有し、前記チャネルが、前記中心線において前記チャネル軸線に対して垂直な第1の断面平面における長円形状と、前記チャネル軸線を含む第2の断面平面におけるテーパしたプロフィルとを有し、それにより、前記第2の断面平面内の前記チャネルの近位エッジの一部が、前記チャネル軸線に対して第1の角度を形成しており、前記第2の断面平面内の前記チャネルの遠位エッジが、前記チャネル軸線に対して前記第1の角度とは異なる第2の角度を形成している、髄内釘。
[態様2]
前記チャネルの対向する近位端部および遠位端部が、非平行な2つの軸線に沿ってそれぞれ延びる円形面によって規定されており、前記チャネルの対向する側部が、平坦でありかつ長円形状を規定するように2つの前記円形面の間にそれぞれ延びている、態様1に記載の髄内釘。
[態様3]
前記チャネルが、内部に完全なネジ山を有する、態様2に記載の髄内釘。
[態様4]
前記チャネルの延長部分が、前記シャンクの表面において円形の開口を規定している、態様2に記載の髄内釘。
[態様5]
前記非平行な2つの軸線がそれぞれ、前記中心線と交差している、態様2に記載の髄内釘。
[態様6]
前記第1の角度が非ゼロであり、前記第2の角度がゼロである、態様2に記載の髄内釘。
[態様7]
前記髄内釘が、前記シャンクにおいて、前記チャネルへフィードする長円形の開口を含み、前記長円形の開口の外周部の少なくとも一部が面取りされている、態様2に記載の髄内釘。
[態様8]
前記非平行な2つの軸線の間の角度が、3°~7°である、態様2に記載の髄内釘。
[態様9]
前記非平行な2つの軸線の間の角度が、6.5°である、態様8に記載の髄内釘。
[態様10]
前記シャンクが、前記第2の断面平面における撓みの範囲にわたって弾性変形可能であり、前記シャンクの遠位先端部が前記撓みの範囲の両端間で移動する距離と前記髄内釘の全長との比が、少なくとも1:30であり、
前記撓みの範囲内の前記シャンクのあらゆる位置において、前記チャネルの近位エッジまたは遠位エッジと交差しない前記第2の断面平面において矩形領域が存在する、態様1に記載の髄内釘。
[態様11]
前記シャンクの前記遠位先端部が前記撓みの範囲の両端間で移動する距離と前記髄内釘の前記全長との比が、1:24である、態様10に記載の髄内釘。
[態様12]
前記シャンクが、前記中心線に沿って延びかつ前記チャネルを2つの整合した通路に分割するボアを規定している、態様1に記載の髄内釘。
[態様13]
骨に対する怪我を治療する方法であって、
概ね前記骨の解剖学的軸線に沿って、髄内釘を前記骨の髄内管内へ挿入することを含み、
前記髄内釘が、
シャンクであって、その長さに沿って規定された中心線を備えるシャンクを含み、
前記シャンクが、前記中心線に対して垂直なチャネル軸線を備えるチャネルを有し、前記チャネルが、前記中心線において前記チャネル軸線に対して垂直な第1の断面平面における長円形状と、前記中心線において前記チャネル軸線を含む第2の断面平面におけるテーパしたプロフィルとを有し、
ネジが前記チャネルの少なくとも一部と螺合するように前記ネジを前記骨の所定の位置を通じて挿入することを含む、骨に対する怪我を治療する方法。
[態様14]
前記髄内釘が、前記シャンクにおいて、前記チャネルへフィードする長円形の開口を含み、前記長円形の開口が前記骨に対して前方方向へ配向されながら前記髄内釘が前記骨に埋め込まれる、態様13に記載の方法。
[態様15]
前記テーパしたプロフィルが前記骨に対して後方方向に向かって狭まるように、前記髄内釘が前記骨に埋め込まれる、態様14に記載の方法。
[態様16]
前記前方方向から前記後方方向に向かって前記骨の所定の位置において前記骨および前記チャネルを通じてドリリングすることをさらに含む、態様15に記載の方法。
[態様17]
前記ネジが前記チャネルの少なくとも一部に係合して、埋込みの間に生じる前記髄内釘の撓みを吸収する、態様13に記載の方法。
[態様18]
髄内釘を設計する方法であって、
前記髄内釘を骨に埋め込むための手順の間に前記髄内釘の撓みに対応する撓み平面における髄内釘のシャンクの撓みの予想範囲を評価し、
前記髄内釘の近位端部に配置される前記髄内釘の頭部に対する円筒形固定エレメントのための固定位置を規定し、前記固定位置は、前記円筒形固定エレメントが、前記撓みの予想範囲内の前記シャンクのあらゆる位置において前記シャンクに対して横方向に延びかつ前記シャンクと交差するようになっており、
前記シャンクの遠位半分を通じて配置されるチャネルの近位末端部および前記チャネルの遠位末端部のためのそれぞれの位置および角度を選択し、それにより、前記固定位置に配置される前記円筒形固定エレメントが、前記撓みの予想範囲内の前記シャンクのあらゆる撓み程度において前記チャネルの前記近位末端部または前記遠位末端部と交差することなく前記チャネルを通じて延びる、髄内釘を設計する方法。
[態様19]
さらに、追加的な円筒形固定エレメントのための追加的な固定位置を規定し、
前記シャンクの遠位半分を通じて配置される追加的なチャネルの近位末端部および遠位末端部のためのそれぞれの位置および角度を選択し、それにより、前記追加的な固定位置に配置される前記追加的な円筒形固定エレメントが、前記撓みの予想範囲内の前記シャンクのあらゆる撓み程度において前記追加的なチャネルの前記近位末端部または前記遠位末端部と交差することなく前記追加的なチャネルを通じて延びる、態様18に記載の方法。
[態様20]
態様18に記載の方法に従って設計された髄内釘を使用して骨に対する怪我を治療する方法であって、
前記骨内で前記髄内釘の撓みを許容しながら、概ね前記骨の解剖学的軸線に沿って前記髄内釘を前記骨内に挿入し、
前記髄内釘が前記骨内に挿入された後、円筒形固定エレメントの固定位置に対応する前記髄内釘の頭部に対する位置および角度において前記骨およびチャネルを通じてネジを挿入することを含む、方法。

Claims (16)

  1. シャンクであって、その長さに沿って規定された中心線を備えるシャンクを備え、
    前記シャンクが、前記中心線に対して垂直なチャネル軸線を備えるチャネルを有し、前記チャネルが、前記中心線において前記チャネル軸線に対して垂直な第1の断面平面における長円形状と、前記チャネル軸線を含む第2の断面平面におけるテーパしたプロフィルとを有し、それにより、前記第2の断面平面内の前記チャネルの近位エッジの一部が、前記チャネル軸線に対して第1の角度を形成しており、前記第2の断面平面内の前記チャネルの遠位エッジが、前記チャネル軸線に対して前記第1の角度とは異なる第2の角度を形成している、髄内釘。
  2. 前記チャネルの対向する近位端部および遠位端部が、非平行な2つの軸線に沿ってそれぞれ延びる円形面によって規定されており、前記チャネルの対向する側部が、平坦でありかつ長円形状を規定するように2つの前記円形面の間にそれぞれ延びている、請求項1に記載の髄内釘。
  3. 前記チャネルが、内部に完全なネジ山を有する、請求項2に記載の髄内釘。
  4. 前記チャネルの延長部分が、前記シャンクの表面において円形の開口を規定している、請求項2に記載の髄内釘。
  5. 前記非平行な2つの軸線がそれぞれ、前記中心線と交差している、請求項2に記載の髄内釘。
  6. 前記第1の角度が非ゼロであり、前記第2の角度がゼロである、請求項2に記載の髄内釘。
  7. 前記髄内釘が、前記シャンクにおいて、前記チャネルへフィードする長円形の開口を含み、前記長円形の開口の外周部の少なくとも一部が面取りされている、請求項2に記載の髄内釘。
  8. 前記非平行な2つの軸線の間の角度が、3°~7°である、請求項2に記載の髄内釘。
  9. 前記非平行な2つの軸線の間の角度が、6.5°である、請求項8に記載の髄内釘。
  10. 前記シャンクが、前記第2の断面平面における撓みの範囲にわたって弾性変形可能であり、前記シャンクの遠位先端部が前記撓みの範囲の両端間で移動する距離と前記髄内釘の全長との比が、少なくとも1:30であり、
    前記撓みの範囲内の前記シャンクのあらゆる位置において、前記チャネルの近位エッジまたは遠位エッジと交差しない前記第2の断面平面において矩形領域が存在する、請求項1に記載の髄内釘。
  11. 前記シャンクの前記遠位先端部が前記撓みの範囲の両端間で移動する距離と前記髄内釘の前記全長との比が、1:24である、請求項10に記載の髄内釘。
  12. 前記シャンクが、前記中心線に沿って延びかつ前記チャネルを2つの整合した通路に分割するボアを規定している、請求項1に記載の髄内釘。
  13. 髄内釘を設計する方法であって、
    前記髄内釘を骨に埋め込むための手順の間に前記髄内釘の撓みに対応する撓み平面における髄内釘のシャンクの撓みの予想範囲を評価し、
    前記髄内釘の近位端部に配置される前記髄内釘の頭部に対する円筒形固定エレメントのための固定位置を規定し、前記固定位置は、前記円筒形固定エレメントが、前記撓みの予想範囲内の前記シャンクのあらゆる位置において前記シャンクに対して横方向に延びかつ前記シャンクと交差するようになっており、
    前記シャンクの遠位半分を通じて配置されるチャネルの近位末端部および前記チャネルの遠位末端部のためのそれぞれの位置および角度を選択し、それにより、前記固定位置に配置される前記円筒形固定エレメントが、前記撓みの予想範囲内の前記シャンクのあらゆる撓み程度において前記チャネルの前記近位末端部または前記遠位末端部と交差することなく前記チャネルを通じて延びる、髄内釘を設計する方法。
  14. さらに、追加的な円筒形固定エレメントのための追加的な固定位置を規定し、
    前記シャンクの遠位半分を通じて配置される追加的なチャネルの近位末端部および遠位末端部のためのそれぞれの位置および角度を選択し、それにより、前記追加的な固定位置に配置される前記追加的な円筒形固定エレメントが、前記撓みの予想範囲内の前記シャンクのあらゆる撓み程度において前記追加的なチャネルの前記近位末端部または前記遠位末端部と交差することなく前記追加的なチャネルを通じて延びる、請求項13に記載の方法。
  15. 請求項13に記載の方法に従って設計された髄内釘を使用して骨に対する怪我を治療する方法であって、
    前記骨内で前記髄内釘の撓みを許容しながら、概ね前記骨の解剖学的軸線に沿って前記髄内釘を前記骨内に挿入し、
    前記髄内釘が前記骨内に挿入された後、円筒形固定エレメントの固定位置に対応する前記髄内釘の頭部に対する位置および角度において前記骨およびチャネルを通じてネジを挿入することを含む、方法。
  16. 前記チャネルの前記近位端部の前記円形面の一部は、前記非平行な2つの軸線のうち前記近位端部の前記円形面が沿う近位軸線に中心合わせされた半円筒を規定し、
    前記チャネルの前記遠位端部の前記円形面の一部は、前記非平行な2つの軸線のうち前記遠位端部の前記円形面が沿う遠位軸線に中心合わせされた半円筒を規定する、請求項2に記載の髄内釘。
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