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JP7614434B1 - 工程計画方法 - Google Patents

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JP7614434B1
JP7614434B1 JP2024134423A JP2024134423A JP7614434B1 JP 7614434 B1 JP7614434 B1 JP 7614434B1 JP 2024134423 A JP2024134423 A JP 2024134423A JP 2024134423 A JP2024134423 A JP 2024134423A JP 7614434 B1 JP7614434 B1 JP 7614434B1
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和彦 瀬谷
哲郎 能勢
和也 玉田
敦郎 大嶽
伸 深津
敬 入江
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Abstract

Figure 0007614434000001
【課題】建設プロジェクトの工程を短縮可能な工程計画方法を提供することを目的とする。
【解決手段】モノパイル基礎の建設プロジェクトの工程を計画する工程計画方法であって、モノパイル基礎のモデルの構造解析を、コンピュータが複数回行う構造解析工程SA3と、1回目の構造解析工程SA3に含まれる地震応答解析の完了後であって2回目の構造解析工程SA3に含まれる地震応答解析の完了前に開始される第1製作工程SB1と、を備え、第1製作工程SB1は、トランジションピースのうちインターフェイスフランジを製作せず、トランジションピースのうちインターフェイスフランジ以外の部分を製作し、第1製作工程SB1は、モノパイル本体のうちトランジションピースと水平方向視で重複する状態で接続される接続部を製作し、モノパイル本体のうち接続部以外の部分を製作しない。
【選択図】図5

Description

本開示は、工程計画方法に関する。
従来、工場において製作された構造物を、施工現場において組み立てて設置することが行われている。
特許文献1には、工場において予め製作される単位構造体が、一枚の平滑な金属板から成っていると同時に、その外表面に水平方向の補強リブが溶接されている垂直構造物の構築方式が開示されている。
特開昭62-86273号公報
前記従来の構築方式では、建設プロジェクトの工程の短縮に課題がある。
本開示は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、建設プロジェクトの工程を短縮可能な工程計画方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る工程計画方法は、モノパイル本体と、トランジションピースと、を有し、洋上風車のタワーを支持するモノパイル基礎の建設プロジェクトの工程を計画する工程計画方法であって、前記モノパイル基礎のモデルの構造解析を、コンピュータが複数回行う構造解析工程と、1回目の前記構造解析工程に含まれる地震応答解析の完了後であって2回目の前記構造解析工程に含まれる地震応答解析の完了前に、前記モノパイル基礎を構成する部材のうち少なくとも一部を製作する第1製作工程と、を備え、前記第1製作工程は、前記トランジションピースを製作し、前記第1製作工程は、前記トランジションピースのうちインターフェイスフランジを製作せず、前記トランジションピースのうち前記インターフェイスフランジ以外の部分を製作し、前記第1製作工程は、前記モノパイル本体を製作し、前記第1製作工程は、前記モノパイル本体のうち前記トランジションピースと水平方向視で重複する状態で接続される接続部を製作し、前記モノパイル本体のうち前記接続部以外の部分を製作しないことを特徴とする。
本開示によれば、建設プロジェクトの工程を短縮可能な工程計画方法を提供することができる。
実施形態に係る海洋構造物の第1例を示す図である。 図1に示す海洋構造物が複数設置された状態を示す図である。 図1に示すIII-III方向における、モノパイル本体の断面図である。 図1に示すIV部の拡大図である。 実施形態に係る工程計画方法のフローである。
以下、図面を参照し、本開示の一実施形態に係る海洋構造物及び海洋構造物の工程計画方法を説明する。
本実施形態に係る海洋構造物は、洋上風車のタワーを支持する基礎構造である。海洋構造物は、例えば、ジャケット式基礎であってもよいし、モノパイル基礎であってもよいし、その他任意の構造体であってよい。
(海洋構造物について)
図1は、実施形態に係る海洋構造物1の第1例を示す図である。
図2は、図1に示す海洋構造物1が複数設置された状態を示す図である。
図1に示すように、本実施形態において、海洋構造物1は、モノパイル基礎である。図2に示すように、海洋構造物1は、例えば、同一のウインドファーム又は海域(以下、設置場所A)に複数存在してよい。
本実施形態において、モノパイル基礎である海洋構造物1は、図1に示すように、モノパイル本体10と、トランジションピース20と、付属設備30と、を有する。
モノパイル本体10は、海底OFに打設される筒状の部材である。本実施形態において、モノパイル本体10とは、例えば、少なくとも一部が土中部に根入れされている鋼管のことをいう。本実施形態において、モノパイル本体10の内面及び外面のうち少なくとも一方には、被覆防食されていてもよい。
本実施形態において、モノパイル本体10は、例えば図1に示すように、任意の長さを有する筒状の部材である単位筒状体11を長手方向に複数接続することで形成される。モノパイル本体10は、鋼製であってもよいし、その他任意の材料により構成されてもよい。
また、本実施形態において、上述のように同一の設置場所Aに設けられる複数の海洋構造物1は、モノパイル本体10の形状の一部又は全部が共通していてもよいし、複数の海洋構造物1のそれぞれの配置場所における地盤や水深等の条件に合わせて適宜個別に形状が設定されてもよい。
図3は、図1に示すIII-III方向における、モノパイル本体10の断面図である。
本実施形態において、モノパイル本体10は、図3に示すように、横断面における断面形状が円状に形成されてよい。このような断面形状を有する単位筒状体11は、例えば、図3に示すように、複数の湾曲した板11Aの端部同士を接続することによって形成されてもよいし、鋼板を曲げ加工することで形成されてもよいし、筒状の部材が一体成形されることで形成されてもよい。
あるいは、モノパイル本体10は、断面形状が楕円状に形成されてもよいし、その他任意の断面形状に形成されてもよい。
上述のように、モノパイル本体10は、単位筒状体11を長手方向に複数接続することで形成される。この時、モノパイル本体10において、土中に設置される部分や、特に海底OFの表面(海底面)に近い部分は、その他の部分に比べて比較的大きな曲げモーメントが作用することがある。このため、当該部分に位置する単位筒状体11は、他の部分に位置する単位筒状体11よりも大きな板厚としてもよい。
図4は、図1に示すIV部の拡大図である。
モノパイル本体10の内部には、図4に示すように、ケーブルCが設けられてもよい。ケーブルCは、例えば、洋上風車WMの内部に設けられた不図示の各種機器と、海底OFに敷設された不図示の海底ケーブルと、を接続するためのケーブルである。不図示の海底ケーブルと、図4に示すケーブルCと、を接続可能とするため、モノパイル本体10の海底面に近い部分の側壁には、不図示の孔が設けられてもよい。なお、ケーブルCと不図示の海底ケーブルとが、不図示のジョイントによって接続されている場合、ケーブルCと不図示の海底ケーブルとの境界は、不図示のジョイントが位置する箇所によって確認してもよい。また、海底に着底しているものを、不図示の海底ケーブルと理解することにより、ケーブルCと不図示の海底ケーブルとの境界を確認してもよい。
トランジションピース20は、図1及び図4に示すように、モノパイル本体10の上部に配置される。具体的には、トランジションピース20は、水平方向視において、モノパイル本体10の上端を含む一部と重複するように設けられる。すなわち、モノパイル本体10の上部は、トランジションピース20に下方から挿入される。図4に示すように、モノパイル本体10の上端を含む一部、及びトランジションピース20は、コーン形状であることが好ましい。すなわち、モノパイル本体10の上端を含む一部及びトランジションピース20は、下方から上方に向けて縮径する円錐台状であることが好ましい。
図4に示すように、モノパイル本体10の上端を含む一部とトランジションピース20とは、水平方向視において互いに重なるように配置された状態で、グラウトGによって固定されてよい。グラウトGは、モノパイル本体10の上部とトランジションピース20との間の隙間(アニュラースペース)に注入される。
トランジションピース20は、例えば、鋼製であってもよいし、その他任意の材料によって構成されてもよい。
上述のようにしてモノパイル本体10の上部に配置されるトランジションピース20は、モノパイル本体10と洋上風車WMのタワーTとを接続する。タワーTはトランジションピース20との接続位置から上側へ延びる。洋上風車WMは洋上に設置される。
本実施形態において、トランジションピース20は、図4に示すように、インターフェイスフランジIFを有する。インターフェイスフランジIFは、トランジションピース20の上端に設けられる。本実施形態において、同様のインターフェイスフランジIFは、洋上風車WMのタワーTの下端にも設けられている。トランジションピース20と洋上風車WMのタワーTとの接続は、図4に示すように、トランジションピース20及び洋上風車WMのタワーTのそれぞれに設けられたインターフェイスフランジIF同士をボルトBによって接合することによってなされる。なお、トランジションピース20は、タワーTとの接続角度を調整する機能を有していてもよい。この構成により、洋上風車WMのタワーTの下端との接続時に、洋上風車WMのタワーTが鉛直方向に延びるように調整できる。
トランジションピース20の内部には、図4に示すように、ケーブルCが設けられてもよい。トランジションピース20の内部には、ケーブルCを通すために、円形、楕円形その他の任意の形状を有する孔Hが設けられてもよい。なお、上述のように、海洋構造物1は、図2に示すように、同一の設置場所Aに複数存在することがある。このとき、複数の海洋構造物1において、トランジションピース20の内部に設けられた孔Hの形状は、共通していることが好ましい。
なお、本実施形態において、トランジションピース20は、上述のように同一の設置場所Aに複数設けられる海洋構造物1において、共通の構造のものが用いられてよいし、異なっていてもよい。
付属設備30は、海洋構造物1において、作業者が移動及び各種作業を可能とするために設けられる。本実施形態において、付属設備30は、例えば図4に示すように、係船設備31、梯子32、踊場33及び作業床34、通路35を含む。付属設備30のそれぞれは、例えば、鋼製であってもよいし、その他任意の材料によって構成されてもよい。
なお、本実施形態において、付属設備30は、上述のように同一の設置場所Aに複数設けられる海洋構造物1において、共通の構造のものが用いられてよいし、異なっていてもよい。
係船設備31は、海洋構造物1における、作業船を付けるための部材である。本実施形態において、図4に示す係船設備31は、例えば、上下方向に延びる一対の棒状の部材を有する。作業者は、この係船設備31に作業船を付けた状態で、作業船から海洋構造物1に移動する。
梯子32は、海洋構造物1に移動した作業者が上下に移動するために用いられる。本実施形態において、図4に示す梯子32は、例えば、係船設備31の有する一対の棒状の部材同士の間に設けられる。
踊場33は、図4に示すように、梯子32の上端に設けられる。本実施形態において、踊場33は、作業船から海洋構造物1に移動し、梯子32を用いて上方に移動した作業者が降り立つ場所である。
作業床34は、作業者が各種作業を行うための場所である。作業床34には、例えば図4に示すように、物資を吊り上げるためのダビットクレーンDCが設けられてもよい。
通路35は、作業者が移動する部分である。本実施形態において、通路35は、梯子32と、踊場33と、を含む。換言すれば、本実施形態において、梯子32及び踊場33をまとめて通路35といってもよい。
以上の各構成によって、本実施形態に係る海洋構造物1は構成される。
(工程計画方法について)
次に、本実施形態に係る工程計画方法について説明する。本実施形態に係る工程計画方法は、洋上風車WMのタワーTを支持する海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を計画する方法である。本実施形態に係る海洋構造物1の製作には、以下に述べる工程計画方法が適用される。本実施形態に係る海洋構造物1は、前記工程計画方法に基づく工程により製作され、洋上に設置される。
なお、本実施形態において、海洋構造物1を製作するとは、材料を調達すること、材料を加工して各種部材を形成すること、各種部材を組み立てて海洋構造物1を形成すること、を含むものとする。
図5は、実施形態に係る工程計画方法のフローである。
図5に示すように、本実施形態に係る工程計画方法は、設計検討フローSAと、製作フローSBと、を含む。
設計検討フローSAは、海洋構造物1の形状を検討するフローである。図5に示すように、設計検討フローSAは、事前調査工程SA1と、形状検討工程SA2と、構造解析工程SA3と、を備える。
事前調査工程SA1は、海洋構造物1及び洋上風車WMが設置される設置場所Aにおける、地盤条件や波浪条件等をはじめとする固有の条件を調査する工程である。具体的には、事前調査工程SA1においては、例えば、風況観測、地質調査、深浅測量、室内土質試験等が行われる。事前調査工程SA1における各種調査の結果は、例えば、形状検討工程SA2や、構造解析工程SA3における解析の条件に反映される。
なお、事前調査工程SA1の前後において、製作フローSBにおける前第1製作工程SB1a(後述する)を開始してもよい。
形状検討工程SA2は、海洋構造物1の形状を検討し、海洋構造物1のモデルを作成する工程である。具体的には、例えば、モノパイル基礎である海洋構造物1における、モノパイル本体10の径や板厚、トランジションピース20の径や板厚等を検討し、構造解析工程SA3に用いるモデルを作成する。
ここで、本実施形態では、後述する前第1製作工程SB1a(後述する)において、モノパイル本体10やトランジションピース20を構成する材料のうち汎用性の高いものを、予め在庫として確保することがある。すなわち、例えば、モノパイル本体10やトランジションピース20を構成する材料として、径や板厚、材質が異なる複数の種類の鋼管を、予め調達しておくことがある。このような場合、複数の種類の鋼管における径や板厚は、所定の数値刻みで変化する。なお、前記所定の数値は、例えば、任意の数値で適宜決定されてよい。また、前記所定の数値は、例えば、離散値である。
このとき、本実施形態において、形状検討工程SA2では、海洋構造物1の形状を複数検討してもよい。形状検討工程SA2において、モノパイル本体10やトランジションピース20の径や板厚は、在庫として確保された鋼管に合わせて、所定の数値刻みで設定されることが好ましい。また、前記所定の数値は、例えば、在庫として確保された鋼管に合わせて、離散値であることが好ましい。このことで、例えば、次に述べる構造解析工程SA3を行いやすくすることができる。また、モノパイル本体10やトランジションピース20の材料を調達する際に、在庫の余剰が生じることを抑えやすくすることができる(詳細は後述する)。
形状検討工程SA2において海洋構造物1の形状が検討された後は、製作フローSBにおける中第1製作工程SB1b(後述する)を開始するとともに、構造解析工程SA3に移行する。ただし、中第1製作工程SB1bの開始は、必須ではない。すなわち、中第1製作工程SB1bを開始するか否かは、適宜判断される。
構造解析工程SA3は、海洋構造物1のモデルの構造解析を行う工程である。本実施形態において、構造解析工程SA3は複数回行われてよい。換言すれば、本実施形態において、構造解析工程SA3は、海洋構造物1のモデルの構造解析を、コンピュータが複数回行う工程であってよい。
構造解析工程SA3は、形状検討工程SA2において検討された海洋構造物1の形状によって行われる。図5に示すように、構造解析工程SA3は、解析実施ステップSA3aと、第1確認ステップSA3bと、第2確認ステップSA3cと、第3確認ステップSA3dと、見直しステップSA3eと、を含む。
解析実施ステップSA3aは、海洋構造物1のモデルの構造解析を行うステップである。本実施形態において、解析実施ステップSA3aでは、例えば、固有値解析、風波統合解析、地震応答解析等が行われる。固有値解析、風波統合解析および地震応答解析は骨組み構造解析や有限要素解析で行われてもよい。また、風波統合解析および地震応答解析は時刻歴応答解析で行われることが好ましい。また、解析実施ステップSA3aでは、付属設備30について、静的解析が行われてもよい。静的解析において、荷重として、例えば、波荷重や船舶接岸荷重、牽引荷重等が考慮されてもよい。
なお、形状検討工程SA2において海洋構造物1の形状が複数検討されている場合、解析実施ステップSA3aでは、例えば、それぞれの形状に対して解析を行う。
第1確認ステップSA3bは、解析実施ステップSA3aにおいて行われた解析の結果を確認するステップである。具体的には、第1確認ステップSA3bにおいては、解析実施ステップSA3aを行った際の海洋構造物1のモデル全体の形状によって、海洋構造物1の全ての部材を最終化可能であるか否かを確認する。
海洋構造物1のモデル全体の形状によって、海洋構造物1の全ての部材を最終化可能であると判定される場合(SA3b:できる)、構造解析工程SA3を終了し、海洋構造物1の形状が最終決定とされる。海洋構造物1の全ての部材を最終化可能ではないと判定される場合(SA3b:できない)、第2確認ステップSA3cに移行する。
第2確認ステップSA3cは、全ての部材を最終化可能ではないと判定された海洋構造物1のモデルについて、海洋構造物1のモデルのうちの一部の形状において最終化可能であるか否かを確認するステップである。なお、海洋構造物1のモデルのうちの一部とは、海洋構造物1における、モノパイル本体10又はトランジションピース20のいずれかをいう。この場合、海洋構造物1のモデルのうちの一部とは、モノパイル本体10の一部であってもよいし、トランジションピース20の一部であってもよい。
海洋構造物1のモデルの一部のうち、最終化可能であると判定される部材(SA3c:できる部材)は、製作フローSBにおける後第1製作工程SB1c(後述する)を開始する。海洋構造物1のモデルの一部のうち、最終化可能でないと判定される部材(SA3c:できない部材)は、第3確認ステップSA3dに移行する。
第3確認ステップSA3dは、海洋構造物1のモデルの一部のうち、最終化可能でないと判定された部材について、必要な補強の程度を確認するステップである。すなわち、第3確認ステップSA3dは、海洋構造物1のモデルについて、形状の変更をどの程度行う必要があるかを確認するステップである。
最終化可能でないと判定された部材について、比較的大規模な形状の修正が必要と判断された場合(SA3d:再び形状検討工程が必要)、該当する部材について、形状検討工程SA2に移行し、形状を再検討する。最終化可能でないと判定された部材について、大規模な形状の修正は必要ないと判断された場合(SA3d:部材断面や材質の見直し程度でよい)、該当する部材について、見直しステップSA3eに移行する。
見直しステップSA3eは、最終化可能でないと判定された部材について、大規模な形状の修正は必要ないと判断された場合に、海洋構造物1における該当する部材のモデルの形状を見直すステップである。見直しステップSA3eでは、例えば、該当する部材のモデルの断面の形状や、用いる材質の見直しを行う。見直しステップSA3eが完了した部材については、再び解析実施ステップSA3aを行う。
本実施形態において、形状検討工程SA2及び構造解析工程SA3は、最終的に海洋構造物1の形状が決定されるまで繰り返し行ってよい。
本実施形態において、例えば、モノパイル本体10やトランジションピース20を構成する材料として、所定の数値刻みで径が変化する複数の種類の鋼管が在庫として確保されている場合、構造解析工程SA3は、海洋構造物1のモデルの構造解析を所定の径刻みでしか行わなくてもよい。この場合、形状検討工程SA2において、複数の形状として、在庫として確保された複数の種類の鋼管に合わせて、所定の径刻みのモデルを検討することが好ましい。換言すれば、構造解析工程SA3において、モノパイル本体10やトランジションピース20の径は、上述の形状検討工程SA2において、在庫として確保された複数の種類の鋼管に合わせて、所定の数値刻みで設定されたものが用いられてよい。具体的には、例えば、前記所定の径は、直径7000mmから15000mmまでの範囲で、500mm刻みであることが好ましいが、その他任意の数値であってもよい。
また、例えば、モノパイル本体10やトランジションピース20を構成する材料として、所定の数値刻みで板厚が変化する複数の種類の板材や鋼管が在庫として確保されている場合、構造解析工程SA3は、海洋構造物1のモデルの構造解析を所定の板厚刻みでしか行わなくてもよい。この場合、形状検討工程SA2において、複数の形状として、在庫として確保された複数の種類の板材や鋼管に合わせて、所定の板厚刻みのモデルを検討することが好ましい。換言すれば、構造解析工程SA3において、モノパイル本体10やトランジションピース20の板厚は、上述の形状検討工程SA2において、在庫として確保された複数の種類の板材や鋼管に合わせて、所定の数値刻みで設定されたものが用いられてよい。具体的には、例えば、前記所定の板厚は、70mmから100mmまでの範囲で、5mm刻みであることが好ましいが、その他任意の数値であってもよい。
上述のように、構造解析工程SA3における径や板厚を、在庫として確保された複数の種類の板材や鋼管に合わせて所定の数値刻みで設定することで、在庫の余剰が生じることを抑えやすくすることに加えて、構造解析工程SA3において一度に実行する解析の回数を抑えることができる。よって、構造解析工程SA3を行いやすくすることができる。
以上のようにして、設計検討フローSAが行われる。
ここで、構造解析工程SA3においては、上述の各種解析に数か月の期間を要することがある。また、海洋構造物1の形状(例えば、部材断面、材質等)は、初回の構造解析工程SA3の時点で概ね決定されることが多い。このとき、数回の構造解析工程SA3が行われ、海洋構造物1の形状が最終決定された後に海洋構造物1の製作を開始する場合、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮する余地がある。
そこで本実施形態では、以下のように製作フローSBを行うことで、建設プロジェクトの工程を短縮することに寄与する。
製作フローSBは、海洋構造物1を製作するフローである。具体的には、製作フローSBは、海洋構造物1を構成する材料の調達や、調達した材料の加工等を行うフローである。図5に示すように、製作フローSBは、第1製作工程SB1と、第2製作工程SB2と、組立工程SB3と、を備える。
第1製作工程SB1は、例えば、上述した構造解析工程SA3であって、1回目の構造解析工程SA3に含まれる地震応答解析、の完了後であって、2回目の構造解析工程SA3に含まれる地震応答解析、の完了前に開始される工程である。第1製作工程SB1は、海洋構造物1を構成する部材のうち少なくとも一部を製作する工程である。
各部材の解析結果が相互に影響し合うので、通常は、上述の構造解析工程SA3が全て終わってから製作(調達)を開始するところ、本実施形態では、第1製作工程SB1が、例えば、上述の構造解析工程SA3において最終化可能とされた部材の製作を先行して開始することで、海洋構造物1の完成を早期化することに寄与する。
本実施形態において、第1製作工程SB1では、例えば、海洋構造物1を構成する部材の一部を製作してもよい。第1製作工程SB1において製作する前記一部の例については後述する。あるいは、第1製作工程SB1では、海洋構造物1を構成する部材の全部を製作してもよい。
本実施形態において、第1製作工程SB1は、前第1製作工程SB1aと、中第1製作工程SB1bと、後第1製作工程SB1cと、を有する。なお、本実施形態において、第1製作工程SB1は、これらの工程のうち1つ、又は2つのみを備えていてもよい。また、本実施形態において、第1製作工程SB1を実施するとは、これらの工程のうち少なくともいずれか1つを実施することをいう。
前第1製作工程SB1aは、第1製作工程SB1のうち、事前調査工程SA1の前後に開始される工程である。前第1製作工程SB1aでは、モノパイル本体10やトランジションピース20を構成する材料のうち汎用性の高いものを、予め在庫として確保する工程である。前第1製作工程SB1aでは、例えば、モノパイル本体10やトランジションピース20を構成する材料として、径や板厚、材質が異なる複数の種類の鋼管の発注等を行う。
この時、複数の種類の鋼管における径や板厚は、所定の数値刻みで変化するようにしてよい。なお、前記所定の数値は、例えば、任意の数値で適宜決定されてよい。また、前記所定の数値は、例えば、離散値であってよい。
中第1製作工程SB1bは、第1製作工程SB1のうち、構造解析工程SA3の開始前に開始される工程である。本実施形態において、中第1製作工程SB1bは、形状検討工程SA2によって海洋構造物1の形状が検討された後に開始される。
中第1製作工程SB1bでは、例えば、前第1製作工程SB1aで調達されない材料の調達が行われる。具体的には、中第1製作工程SB1bでは、例えば、モノパイル本体10又はトランジションピース20を構成する材料のうち、形状検討工程SA2で形状が最終化されたものの発注等を行う。
ここで、上述のように、形状検討工程SA2及び構造解析工程SA3において、海洋構造物1のモノパイル本体10やトランジションピース20の径及び板厚は、前第1製作工程SB1aにおいて調達された板材や鋼管に合わせて、所定の数値刻みで設定される。このことで、例えば、構造解析工程SA3の進行に伴いモノパイル本体10やトランジションピース20の径及び板厚が決定され次第、適切な材料を用いて部材の加工を開始できるようにすることができる。
また、上述のようにモノパイル本体10やトランジションピース20の径及び板厚が設定されることで、前第1製作工程SB1a及び中第1製作工程SB1bにおいて準備することが必要な材料の種類を抑えることができる。よって、在庫の余剰が生じることを抑えやすくすることができる。
なお、上述のように調達された複数の径及び板厚を有する材料のうち、モノパイル本体10やトランジションピース20に用いられなかったものについては、他の部材や構造体等に転用されることが好ましい。このことによっても、より確実に、在庫の余剰が生じることを抑えやすくすることができる。
なお、中第1製作工程SB1bにおいては、海洋構造物1の付属設備30に用いられる材料が調達されてもよい。ただし、海洋構造物1の付属設備30に用いられる材料は、前第1製作工程SB1aや後第1製作工程SB1cにおいて、調達されてもよい。
中第1製作工程SB1bによっては、上述のように材料を先行して調達することで、海洋構造物1の完成の早期化に寄与することができる。
後第1製作工程SB1cは、第1製作工程SB1のうち、構造解析工程SA3の開始後に開始される工程である。本実施形態において、後第1製作工程SB1cは、例えば、構造解析工程SA3の第2確認ステップSA3cにおいて、海洋構造物1のモデルの一部のうち、最終化可能であると判定される部材(SA3c:できる部材)を製作する。上述のように、第2確認ステップSA3cにおける海洋構造物1のモデルのうちの一部とは、海洋構造物1における、モノパイル本体10又はトランジションピース20のいずれかをいう。後第1製作工程SB1cにおいては、これらのいずれかのうち、最終化可能と判断され、製作を開始可能となったものについて製作することが好ましい。
後第1製作工程SB1cでは、主に材料を加工して、海洋構造物1における各種部材を形成することが行われる。本実施形態において、後第1製作工程SB1cの開始時期は、例えば、各部材の設計難易度や製作工程、海上施工工程等に応じて適宜設定されることが好ましい。あるいは、後第1製作工程SB1cは、例えば、構造解析工程SA3の進行に伴って各種部材のそれぞれの形状が決定され次第開始されてもよい。
本実施形態では、上述した第1製作工程SB1を行うことで、洋上風車WMの完成の早期化に寄与する。なお、第1製作工程SB1において製作される部材は、検討の上適宜決定されることが好ましい。
本実施形態において、第1製作工程SB1では、例えば、海洋構造物1を製作する工程上、律速となる部材を製作する。本実施形態において、律速となるとは、例えば、材料の調達に長期間を要することや、材料の加工及び組み立てに長期間を要することにより、海洋構造物1の製作の工程を短縮する余地があることをいう。
以下、海洋構造物1を製作する工程上律速となる部材について数例説明する。本実施形態では、以下に述べる部材のいずれかについて適宜選択の上、第1製作工程SB1において製作することが好ましい。
第1製作工程SB1では、例えば、シアキーが付いている部材を製作する。シアキーは比較的溶接量が多いことから、製作に長期間を要する。このため、第1製作工程SB1においてシアキーが付いている部材を製作してもよい。
第1製作工程SB1では、例えば、付属設備30を製作してもよい。付属設備30は、係船設備31、梯子32、踊場33及び作業床34、通路35のうち少なくとも何れかである。これらの付属設備30は比較的溶接量が多いことから、製作に長期間を要する。このため、第1製作工程SB1においてこれらの付属設備30を製作してもよい。
第1製作工程SB1では、例えば、インターフェイスフランジIFを製作してもよい。インターフェイスフランジIFは防食加工に手間を要するため、製作に長期間を要する。このため、第1製作工程SB1においてインターフェイスフランジIFを製作してもよい。
第1製作工程SB1では、例えば、モノパイル本体10を製作してもよい。上述のように、モノパイル本体10は、単位筒状体11を長手方向に複数接続することで形成されることから、比較的溶接量が多い。また、第1製作工程SB1において、モノパイル本体10の内面及び外面のうち少なくとも一方に、被覆防食されることがある。このことから、モノパイル本体10は製作に長期間を要する。このため、第1製作工程SB1においてモノパイル本体10を製作してもよい。
また、第1製作工程SB1では、例えば、モノパイル本体10のうち、特に土中に設置される部分を製作してもよい。上述のように、モノパイル本体10のうち、土中に設置される部分や、特に海底OFの表面(海底面)に近い部分は、その他の部分に比べて比較的大きな曲げモーメントが作用することがあることから、比較的板厚が大きい材料が用いられることがある。このような材料は通常の板厚の材料に対して溶接量が多いことから、加工に長期間を要することがある。このため、第1製作工程SB1において、モノパイル本体10のうち、特に土中に設置される部分を製作してもよい。より具体的には、例えば、モノパイル本体10のうち、特に土中に設置される部分に用いられる材料を先行して調達してもよい。
また、第1製作工程SB1では、モノパイル本体10のうちトランジションピース20と水平方向視で重複する状態で接続される接続部を製作し、モノパイル本体10のうち前記接続部以外の部分を製作しないようにしてもよい。
本実施形態において、第1製作工程SB1では、例えば、上述した律速となる部材のほか、構造解析工程SA3の前後で形状の変更が生じにくい部材を製作してもよい。具体的には、例えば、以下の通りである。
すなわち、第1製作工程SB1では、例えば、トランジションピース20を製作してもよい。上述のように、トランジションピース20は、モノパイル本体10の上部に重なるように配置される。このため、トランジションピース20は、相対的に強度が高くなることから、構造解析工程SA3の前後で形状の変更が生じにくい。このため、第1製作工程SB1においてトランジションピース20を製作してもよい。
また、第1製作工程SB1では、トランジションピース20のうちインターフェイスフランジIFを製作せず、トランジションピース20のうちインターフェイスフランジIF以外の部分を製作してもよい。トランジションピース20のうちインターフェイスフランジIF以外の部分とは、例えば、トランジションピース20の側壁部である。
本実施形態において、第1製作工程SB1では、上述した部材のうち少なくともいずれか1つを製作する。また、第1製作工程SB1では、上述した部材のうち複数の部材を製作してもよい。具体的には、例えば、後第1製作工程SB1cにおいて、モノパイル本体10、トランジションピース20及び付属設備30のうち少なくとも何れかを製作してもよい。あるいは、第1製作工程SB1では、上述した各種部材の全てを製作してもよい。
ここで、同一の設置場所Aに存在する複数の海洋構造物1は、一つずつ順番に設置されることがある。そこで、本実施形態において、第1製作工程SB1は、同一の設置場所Aに存在する複数の海洋構造物1のうち少なくとも一つについて行われることが好ましい。すなわち、複数の海洋構造物1のうち、最初に設置される1つ、又は初期に設置されるいくつかのみ、第1製作工程SB1が実施されることが好ましい。そして、構造解析工程SA3が完了した後に製作の順番が来る海洋構造物1については、第1製作工程SB1を行うことなく、構造解析工程SA3が完了した後に製作を開始することが好ましい。このことで、例えば、構造解析工程SA3の結果によって海洋構造物1の形状を変更する必要が生じた場合等に、海洋構造物1の製作のやり直しが生じることを抑えることができる。
第2製作工程SB2は、海洋構造物1を構成する部材のうち第1製作工程SB1によって製作されない部材を、構造解析工程SA3の完了後に製作する工程である。第2製作工程SB2では、例えば、材料の調達や製作に長期間を要さない部材が製作されることが好ましい。また、第2製作工程SB2では、例えば、構造解析工程SA3において形状が決定されるのが比較的遅い部材を製作してもよい。このことで、形状の変更による部材の製作のやり直しが生じることを抑え、費用を抑えられるようにすることが好ましい。
組立工程SB3は、上述の第1製作工程SB1及び第2製作工程SB2で製作された各種部材を組み立てる工程である。
組立工程SB3は、例えば、第1製作工程SB1及び第2製作工程SB2が行われた工場等の場所で行われてもよい。この場合、海洋構造物1は、組立工程SB3の完了後に設置場所Aまで運搬されて設置されてもよい。
あるいは、組立工程SB3は、海洋構造物1の設置現場で行われてもよい。この場合、海洋構造物1は、組立工程SB3において組み立てると同時に設置場所Aに設置されてもよい。
以上の各工程により、本実施形態に係る工程計画方法は実施される。
なお、本実施形態に係る工程計画方法は、例えば、コンピュータがプログラムを実施することによって実施されてもよい。このとき、コンピュータの各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る工程計画方法によれば、1回目の構造解析工程SA3に含まれる地震応答解析の完了後であって2回目の構造解析工程SA3に含まれる地震応答解析の完了前に開始される第1製作工程SB1であって、海洋構造物1(モノパイル基礎)を構成する部材のうち少なくとも一部を製作する第1製作工程SB1を備える。これにより、第1製作工程SB1において、部材の製作を先行して開始することができる。よって、例えば、構造解析工程SA3の完了後に海洋構造物1の製作を開始する場合と比較して、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。よって、洋上風車WMの操業開始を早期化することができる。
また、第1製作工程SB1は、トランジションピース20を製作する。第1製作工程SB1は、トランジションピース20のうちインターフェイスフランジIFを製作せず、トランジションピース20のうちインターフェイスフランジIF以外の部分を製作する。これにより、トランジションピース20のうちインターフェイスフランジIF以外の部分について、完成を待機する期間を短縮し、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。また、トランジションピース20のうちインターフェイスフランジIFについては、構造解析工程SA3において生じる形状の変更に柔軟に対応しやすくすることができる。
また、第1製作工程SB1は、モノパイル本体10を製作する。第1製作工程SB1は、モノパイル本体10のうちトランジションピース20と水平方向視で重複する状態で接続される接続部を製作し、モノパイル本体10のうち接続部以外の部分を製作しない。これにより、モノパイル本体10のうちの接続部について、完成を待機する期間を短縮し、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。また、モノパイル本体10のうちの接続部以外の部分については、構造解析工程SA3において生じる形状の変更に柔軟に対応しやすくすることができる。
また、構造解析工程SA3において、海洋構造物1のモデルを用いて構造解析を行う。そして、第1製作工程SB1において、構造解析工程SA3の完了前に、海洋構造物1を構成する部材のうち少なくとも一部を製作する。これにより、例えば、構造解析工程SA3の完了後に海洋構造物1の製作を開始する場合と比較して、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。よって、洋上風車WMの操業開始を早期化することができる。
また、第1製作工程SB1は、海洋構造物1を構成する部材の一部を製作する。このように、構造解析工程SA3が行われる前の第1製作工程SB1において、海洋構造物1を構成する部材の一部を製作することで、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
また、構造解析工程SA3は、海洋構造物1のモデルの構造解析を所定の径刻みでしか行わない。このように、海洋構造物1の製作に用いる管の径を、構造解析が行われる径に合わせて所定の径刻みで管理することで、管の在庫を管理しやすくすることができる。具体的には、例えば、予め調達され、構造解析の結果によって海洋構造物1の製作に用いられないこととなった径の管が生じることを抑え、在庫の余剰が生じることを抑えることができる。
また、例えば、海洋構造物1のモデルの構造解析を、想定される全ての径によって行う場合と比較して、構造解析を実施する回数を抑えることができる。よって、構造解析工程SA3を短縮することができる。
また、構造解析工程SA3は、海洋構造物1のモデルの構造解析を所定の板厚刻みでしか行わない。このように、海洋構造物1の製作に用いる板の板厚を、構造解析が行われる板厚に合わせて所定の板厚刻みで管理することで、板の在庫を管理しやすくすることができる。具体的には、例えば、予め調達され、構造解析の結果によって海洋構造物1の製作に用いられないこととなった板厚の板が生じることを抑え、在庫の余剰が生じることを抑えることができる。
また、例えば、海洋構造物1のモデルの構造解析を、想定される全ての板厚によって行う場合と比較して、構造解析を実施する回数を抑えることができる。よって、構造解析工程SA3を短縮することができる。
また、第1製作工程SB1は、海洋構造物1を製作する工程上、律速となる部材を製作する。このように、律速となる部材を第1製作工程SB1において先行して製作することで、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
ここで、シアキーは比較的溶接量が多く、海洋構造物1の製作において律速となることがある。そこで、第1製作工程SB1は、シアキーが付いている部材を製作する。このように、構造解析工程SA3の前に行われる第1製作工程SB1においてシアキーが付いている部材を製作することで、シアキーが付いている部材の完成を待機する期間を短縮(又は解消)し、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
また、海洋構造物1は、付属設備30を有する。付属設備30の溶接量が多い場合、海洋構造物1の製作において律速となることがある。そこで、第1製作工程SB1は、付属設備30を製作する。これにより、付属設備30の完成を待機する期間を短縮(又は解消)し、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
また、付属設備30は、係船設備31、梯子32、踊場33及び作業床34、通路35のうち少なくとも何れかである。これにより、係船設備31、梯子32、踊場33及び作業床34、通路35の何れかの完成を待機する期間を短縮(又は解消)し、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
また、海洋構造物1は、トランジションピース20を有する。トランジションピース20は海洋構造物1の上部に重なるように配置されることで、相対的に強度が高くなる。このため、トランジションピース20は、海洋構造物1の解析結果による形状の変更が生じる可能性が比較的低い。そこで、第1製作工程SB1は、トランジションピース20を製作する。これにより、海洋構造物1の製作期間をより短縮しやすくすることができる。あるいは、トランジションピース20の完成を待機する期間を短縮(又は解消)し、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
また、トランジションピース20は、インターフェイスフランジIFを有する。インターフェイスフランジIFは防食加工が必要とされることから、海洋構造物1の製作において律速となることがある。そこで、第1製作工程SB1は、インターフェイスフランジIFを製作する。これにより、インターフェイスフランジIFの完成を待機する期間を短縮(又は解消)し、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
また、海洋構造物1は、モノパイル基礎である。モノパイル基礎は、モノパイル本体10を有し、第1製作工程SB1は、モノパイル本体10を製作する。これにより、モノパイル本体10の完成を待機する期間を短縮(又は解消)し、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
ここで、モノパイル本体10のうち土中に設置される部分や、当該部分のうち特に海底OFの表面(海底面)に近い部分には、比較的大きな曲げモーメントが作用することがある。このため、モノパイル本体10のうち土中に設置される部分は、板厚を大きくすることが必要とされることがある。このことで、当該部分に用いられる材料の溶接に要する期間が長くなり、海洋構造物1の製作において律速となることがある。そこで、第1製作工程SB1は、モノパイル本体10のうち土中に設置される部分を製作する。これにより、モノパイル本体10のうち土中に設置される部分の完成を待機する期間を短縮(又は解消)し、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
また、海洋構造物1を構成する部材のうち第1製作工程SB1によって製作されない部材を、第2製作工程SB2において構造解析工程SA3の完了後に製作する。これにより、例えば、部材の製作途中に形状の変更が生じ、製作のやり直しが発生することを抑えやすくすることができる。また、例えば、構造解析工程SA3の前に予め調達された材料が海洋構造物1の製作に用いられないことで、在庫の余剰が生じることを抑えやすくすることができる。したがって、材料の使用量を減らし、海洋構造物1の製作コストを抑えることができる。
また、第1製作工程SB1は、海洋構造物1を構成する部材の全部を製作する。これにより、より確実に海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。また、例えば、第1製作工程SB1において海洋構造物1を構成する部材の一部のみを製作する場合と比較して、部材のそれぞれを製作する順番を調整しやすくすることができる。よって、第1製作工程SB1を効率的に行いやすくすることができる。
ここで、同一の設置場所Aに存在する複数の海洋構造物1が、一つずつ順番に設置されることがある。そこで、第1製作工程SB1は、同一の設置場所Aに存在する複数の海洋構造物1のうち少なくとも一つについて行われる。これにより、例えば、複数の海洋構造物1のうち初期に設置される海洋構造物1について、第1製作工程SB1によって早期に製作を開始することができる。これにより、海洋構造物1の建設プロジェクトの開始から海洋構造物1の設置開始までの期間を短縮しやすくすることができる。
また、第1製作工程SB1は、構造解析工程SA3の開始前に開始される前第1製作工程SB1a及び中第1製作工程SB1bと、構造解析工程SA3の開始後に開始される後第1製作工程SB1cと、を有する。これにより、例えば、海洋構造物1において、構造解析工程SA3の開始前に形状が確定済である部材について、前第1製作工程SB1a及び中第1製作工程SB1bによって製作を開始し、その他の部材については、後第1製作工程SB1cにおいて製作を開始することができる。よって、不確定な要素を含む部材について、構造解析工程SA3の前に製作を開始することを抑えることができる。よって、海洋構造物1の形状が変更されることによって、部材の製作のやり直しが発生することを抑えやすくすることができる。よって、工程計画を最適なものにすることができる。また、費用が増大することを未然に抑えやすくすることができる。
また、海洋構造物1は、モノパイル基礎である。モノパイル基礎は、トランジションピース20と、付属設備30と、を有し、後第1製作工程SB1cは、トランジションピース20及び付属設備30のうち少なくとも何れかを製作する。このように、構造解析工程SA3の開始後に開始される後第1製作工程SB1cにおいて、トランジションピース20及び付属設備30のうち少なくとも何れかを製作することで、トランジションピース20及び付属設備30の何れかの製作のやり直しが発生することを抑えやすくすることができる。
また、海洋構造物1は、モノパイル基礎である。モノパイル基礎は、モノパイル本体10を有し、第1製作工程SB1において、モノパイル本体10の内面及び外面のうち少なくとも一方に、被覆防食される。これにより、モノパイル本体10に被覆防食する作業の完了を待機する期間を短縮し、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
また、海洋構造物1には、本開示に係る工程計画方法が適用される。これにより、海洋構造物1の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。よって、洋上風車WMの操業開始を早期化することができる。
(第2実施形態)
次に、本開示に係る第2実施形態の工程計画方法を説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
第2実施形態において、第1製作工程SB1では、例えば、海洋構造物1を製作する工程上、律速とならない部材を製作しない。本実施形態において、律速とならないとは、例えば、材料の調達や、材料の加工及び組み立てに長期間を要さないことにより、海洋構造物1の製作の工程を短縮する余地が少ないことや、構造解析工程SA3において形状の変更が発生する可能性が相対的に高いことから、形状が決定してから製作を開始することがより好ましいことをいう。
このように、律速とならない部材について、構造解析工程SA3の完了前に行われる第1製作工程SB1で製作しないことで、形状が決定した後に製作を開始できるようにする。このことで、製作途中に形状の変更が発生しないようにすることで、製作のやり直しが発生することを抑えられるようにすることに寄与する。
以下、海洋構造物1を製作する工程上律速とならない部材について数例説明する。本実施形態では、以下に述べる部材のいずれかについて適宜選択の上、第1製作工程SB1において製作しないようにすることが好ましい。
第2実施形態において、第1製作工程SB1では、例えば、トランジションピース20を製作しないようにする。トランジションピース20は、海洋構造物1において、加工費や、用いられる材料(例えば、鋼材)の重量において大きな割合を占める部材である。このため、第1製作工程SB1でトランジションピース20を製作せず、形状が決定された後に製作することで、より製作のやり直しによって費用が生じることを抑えられるようにしてもよい。
第2実施形態において、第1製作工程SB1では、例えば、モノパイル本体10を製作しないようにしてもよい。モノパイル本体10は、海洋構造物1において用いられる材料(例えば、鋼材)の重量において大きな割合を占める部材である。このため、第1製作工程SB1でモノパイル本体10を製作せず、形状が決定された後に製作することで、より製作のやり直しによって費用が生じることを抑えられるようにしてもよい。
第2実施形態において、第1製作工程SB1では、例えば、モノパイル本体10の両端部のうち少なくとも一方を製作しないようにしてもよい。上述のように、モノパイル本体10は、単位筒状体11を長手方向に複数接続することで形成される。この時、モノパイル本体10の両端以外に位置する単位筒状体11は両端が溶接されるのに対し、モノパイル本体10の両端に位置する単位筒状体11は一方の端のみが溶接される。したがって、モノパイル本体10の両端部は溶接量が少なく、製作工程上律速になりにくい。このため、第1製作工程SB1でモノパイル本体10の両端部のうち少なくとも一方を製作しないようにすることで、構造解析工程SA3における形状の変更に柔軟に対応しやすくすることができるようにしてもよい。
第2実施形態において、第1製作工程SB1では、例えば、付属設備30を製作しないようにしてもよい。付属設備30は、係船設備31、梯子32、踊場33及び作業床34、通路35のうち少なくとも何れかである。これらの付属設備30は、海洋構造物1における主要な部材(例えば、トランジションピース20)の設計結果の影響を受けやすいことから、構造解析工程SA3によって形状の変更が発生しやすい。このため、第1製作工程SB1で付属設備30を製作せず、形状が決定された後に製作することで、より製作のやり直しによって費用が生じることを抑えられるようにしてもよい。
第2実施形態において、第1製作工程SB1では、上述した部材のうち少なくともいずれか1つを製作しないようにする。また、第1製作工程SB1では、上述した部材のうち複数の部材を製作しないようにしてもよい。あるいは、第1製作工程SB1では、上述した各種部材の全てを製作しないようにしてもよい。
以上説明したように、第2実施形態に係る工程計画方法によれば、第1製作工程SB1は、海洋構造物1を製作する工程上、律速とならない部材を製作しない。これにより、製作しない部材について、形状の変更に柔軟に対応しやすくすることができる。
また、海洋構造物1は、トランジションピース20を有する。トランジションピース20は、用いられる材料の量や、加工の手間が比較的多い。そこで、第1製作工程SB1は、トランジションピース20を製作しない。これにより、トランジションピース20の製作を、トランジションピース20の形状が最適化された後に開始することができる。したがって、製作途中のトランジションピース20に形状の変更が生じること等を抑え、海洋構造物1の製作コストを抑えやすくすることができる。
また、海洋構造物1は、モノパイル基礎であり、モノパイル基礎は、モノパイル本体10を有する。モノパイル本体10は、用いられる材料の量が比較的多い。そこで、第1製作工程SB1は、モノパイル本体10を製作しない。これにより、モノパイル本体10の製作を、モノパイル本体10の形状が最適化された後に開始することができる。したがって、製作途中のモノパイル本体10に形状の変更が生じること等を抑え、海洋構造物1の製作コストを抑えやすくすることができる。
ここで、モノパイル本体10は、単位筒状体11を長手方向に複数溶接することで構成される。この時、モノパイル本体10の両端以外に位置する単位筒状体11は両端が溶接されるのに対し、モノパイル本体10の両端に位置する単位筒状体11は一方の端のみが溶接される。したがって、モノパイル本体10の両端部は溶接量が少なく、海洋構造物1の製作において比較的律速となりにくい。そこで、第1製作工程SB1は、モノパイル本体10の両端部のうち少なくとも一方を製作しない。これにより、当該部材において生じる形状の変更に柔軟に対応しやすくすることができる。
また、海洋構造物1は、付属設備30を有する。付属設備30は、海洋構造物1における主要な部材(例えば、トランジションピース20)の設計結果の影響を受けやすいことから、形状の変更が発生しやすい。そこで、第1製作工程SB1は、付属設備30を製作しない。これにより、付属設備30の製作を、付属設備30の形状が最適化された後に開始することができる。したがって、製作途中の付属設備30に形状の変更が生じること等を抑え、海洋構造物1の製作コストを抑えやすくすることができる。
また、付属設備30は、係船設備31、梯子32、踊場33及び作業床34、通路35のうち少なくとも何れかである。これにより、製作途中の係船設備31、梯子32、踊場33及び作業床34、通路35の何れかに形状の変更が生じること等を抑え、海洋構造物1の製作コストを抑えやすくすることができる。
なお、本開示の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本実施形態に係る工程計画方法を、海洋構造物1以外の構造物に適用してもよい。
また、構造解析工程SA3において、海洋構造物1のモデルの構造解析を、所定の径刻みあるいは所定の板厚刻みで行わず、任意の径や板厚で行ってもよい。
また、第1製作工程SB1は、シアキーが付いている部材を製作しないようにしてもよい。
また、海洋構造物1は、トランジションピース20を備えなくてもよい。
また、海洋構造物1は、モノパイル基礎でなくてもよい。
また、第1製作工程SB1では、モノパイル本体10のうち土中に設置される部分を製作しないようにしてもよい。
また、第1製作工程SB1では、モノパイル本体10の両端部のうち一方又は両方を製作してもよい。
また、第1製作工程SB1では、海洋構造物1を構成する部材の全部を製作しないようにしてもよい。
また、第1製作工程SB1は、同一の設置場所Aに存在する複数の海洋構造物1の二つ以上について行われてもよいし、全てについて行われてもよい。
また、第1製作工程SB1は、中第1製作工程SB1bと、後第1製作工程SB1cと、を備えなくてもよい。
また、第1製作工程SB1においては、モノパイル本体10の内面及び外面のうち少なくとも一方に被覆防食しなくてもよい。
その他、本開示の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
(付記)
前記実施形態に係る工程計画方法及び海洋構造物は、例えば以下のように把握される。
<1>本開示の一態様に係る工程計画方法は、モノパイル本体と、トランジションピースと、を有し、洋上風車のタワーを支持するモノパイル基礎の建設プロジェクトの工程を計画する工程計画方法であって、前記モノパイル基礎のモデルの構造解析を、コンピュータが複数回行う構造解析工程と、1回目の前記構造解析工程に含まれる地震応答解析の完了後であって2回目の前記構造解析工程に含まれる地震応答解析の完了前に開始される第1製作工程であって、前記モノパイル基礎を構成する部材のうち少なくとも一部を製作する第1製作工程と、を備え、前記第1製作工程は、前記トランジションピースを製作し、前記第1製作工程は、前記トランジションピースのうちインターフェイスフランジを製作せず、前記トランジションピースのうち前記インターフェイスフランジ以外の部分を製作し、前記第1製作工程は、前記モノパイル本体を製作し、前記第1製作工程は、前記モノパイル本体のうち前記トランジションピースと水平方向視で重複する状態で接続される接続部を製作し、前記モノパイル本体のうち前記接続部以外の部分を製作しない。
上記の工程計画方法によれば、1回目の構造解析工程に含まれる地震応答解析の完了後であって2回目の構造解析工程に含まれる地震応答解析の完了前に開始される第1製作工程であって、モノパイル基礎を構成する部材のうち少なくとも一部を製作する第1製作工程を備える。これにより、第1製作工程において、部材の製作を先行して開始することができる。よって、例えば、構造解析工程の完了後に海洋構造物の製作を開始する場合と比較して、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。よって、洋上風車の操業開始を早期化することができる。
また、第1製作工程は、トランジションピースを製作する。第1製作工程は、トランジションピースのうちインターフェイスフランジを製作せず、トランジションピースのうちインターフェイスフランジ以外の部分を製作する。これにより、トランジションピースのうちインターフェイスフランジ以外の部分について、完成を待機する期間を短縮し、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。また、トランジションピースのうちインターフェイスフランジについては、構造解析工程において生じる形状の変更に柔軟に対応しやすくすることができる。
また、第1製作工程は、モノパイル本体を製作する。第1製作工程は、モノパイル本体のうちトランジションピースと水平方向視で重複する状態で接続される接続部を製作し、モノパイル本体のうち接続部以外の部分を製作しない。これにより、モノパイル本体のうちの接続部について、完成を待機する期間を短縮し、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。また、モノパイル本体のうちの接続部以外の部分については、構造解析工程において生じる形状の変更に柔軟に対応しやすくすることができる。
<2>本開示の一態様に係る工程計画方法は、洋上風車のタワーを支持する海洋構造物の建設プロジェクトの工程を計画する工程計画方法であって、前記海洋構造物のモデルの構造解析を行う構造解析工程と、前記構造解析工程完了前に、前記海洋構造物を構成する部材のうち少なくとも一部を製作する第1製作工程と、を備えることを特徴とする。
上記の工程計画方法によれば、構造解析工程において、海洋構造物のモデルを用いて構造解析を行う。そして、第1製作工程において、構造解析工程の完了前に、海洋構造物を構成する部材のうち少なくとも一部を製作する。これにより、例えば、構造解析工程の完了後に海洋構造物の製作を開始する場合と比較して、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。よって、洋上風車の操業開始を早期化することができる。
<3>上記<2>に係る工程計画方法では、前記第1製作工程は、前記海洋構造物を構成する部材の一部を製作することを特徴とする構成を採用してもよい。
また、第1製作工程は、海洋構造物を構成する部材の一部を製作する。このように、構造解析工程が行われる前の第1製作工程において、海洋構造物を構成する部材の一部を製作することで、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
<4>上記<2>または<3>に係る工程計画方法では、前記構造解析工程は、前記海洋構造物のモデルの構造解析を所定の径刻みでしか行わないことを特徴とする構成を採用してもよい。
また、構造解析工程は、海洋構造物のモデルの構造解析を所定の径刻みでしか行わない。このように、海洋構造物の製作に用いる管の径を、構造解析が行われる径に合わせて所定の径刻みで管理することで、管の在庫を管理しやすくすることができる。具体的には、例えば、予め調達され、構造解析の結果によって海洋構造物の製作に用いられないこととなった径の管が生じることを抑え、在庫の余剰が生じることを抑えることができる。
また、例えば、海洋構造物のモデルの構造解析を、想定される全ての径によって行う場合と比較して、構造解析を実施する回数を抑えることができる。よって、構造解析工程を短縮することができる。
<5>上記<2>から<4>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記構造解析工程は、前記海洋構造物のモデルの構造解析を所定の板厚刻みでしか行わないことを特徴とする構成を採用してもよい。
また、構造解析工程は、海洋構造物のモデルの構造解析を所定の板厚刻みでしか行わない。このように、海洋構造物の製作に用いる板の板厚を、構造解析が行われる板厚に合わせて所定の板厚刻みで管理することで、板の在庫を管理しやすくすることができる。具体的には、例えば、予め調達され、構造解析の結果によって海洋構造物の製作に用いられないこととなった板厚の板が生じることを抑え、在庫の余剰が生じることを抑えることができる。
また、例えば、海洋構造物のモデルの構造解析を、想定される全ての板厚によって行う場合と比較して、構造解析を実施する回数を抑えることができる。よって、構造解析工程を短縮することができる。
<6>上記<2>から<5>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記第1製作工程は、前記海洋構造物を製作する工程上、律速となる部材を製作することを特徴とする構成を採用してもよい。
また、第1製作工程は、海洋構造物を製作する工程上、律速となる部材を製作する。このように、律速となる部材を第1製作工程において先行して製作することで、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
<7>上記<2>から<6>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記第1製作工程は、シアキーが付いている部材を製作することを特徴とする構成を採用してもよい。
ここで、シアキーは比較的溶接量が多く、海洋構造物の製作において律速となることがある。そこで、第1製作工程は、シアキーが付いている部材を製作する。このように、構造解析工程の前に行われる第1製作工程においてシアキーが付いている部材を製作することで、シアキーが付いている部材の完成を待機する期間を短縮し、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
<8>上記<2>から<7>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記海洋構造物は、付属設備を有し、前記第1製作工程は、前記付属設備を製作することを特徴とする構成を採用してもよい。
また、海洋構造物は、付属設備を有する。付属設備の溶接量が多い場合、海洋構造物の製作において律速となることがある。そこで、第1製作工程は、付属設備を製作する。これにより、付属設備の完成を待機する期間を短縮し、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
<9>上記<8>に係る工程計画方法では、前記付属設備は、係船設備、梯子、踊場及び作業床、通路のうち少なくとも何れかであることを特徴とする構成を採用してもよい。
また、付属設備は、係船設備、梯子、踊場及び作業床、通路のうち少なくとも何れかである。これにより、係船設備、梯子、踊場及び作業床、通路の何れかの完成を待機する期間を短縮し、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
<10>上記<2>から<9>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記海洋構造物は、トランジションピースを有し、前記第1製作工程は、前記トランジションピースを製作することを特徴とする構成を採用してもよい。
また、海洋構造物は、トランジションピースを有する。トランジションピースは海洋構造物の上部に重なるように配置されることで、相対的に強度が高くなる。このため、トランジションピースは、海洋構造物の解析結果による形状の変更が生じる可能性が比較的低い。そこで、第1製作工程は、トランジションピースを製作する。これにより、海洋構造物の製作期間をより短縮しやすくすることができる。あるいは、トランジションピースの完成を待機する期間を短縮し、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
<11>上記<10>に係る工程計画方法では、前記トランジションピースは、インターフェイスフランジを有し、前記第1製作工程は、前記インターフェイスフランジを製作することを特徴とする構成を採用してもよい。
また、トランジションピースは、インターフェイスフランジを有する。インターフェイスフランジは防食加工が必要とされることから、海洋構造物の製作において律速となることがある。そこで、第1製作工程は、インターフェイスフランジを製作する。これにより、インターフェイスフランジの完成を待機する期間を短縮し、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
<12>上記<2>から<11>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記海洋構造物は、モノパイル基礎であり、前記モノパイル基礎は、モノパイル本体を有し、前記第1製作工程は、前記モノパイル本体を製作することを特徴とする構成を採用してもよい。
また、海洋構造物は、モノパイル基礎である。モノパイル基礎は、モノパイル本体を有し、第1製作工程は、モノパイル本体を製作する。これにより、モノパイル本体の完成を待機する期間を短縮し、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
<13>上記<12>に係る工程計画方法では、前記第1製作工程は、前記モノパイル本体のうち土中に設置される部分を製作することを特徴とする構成を採用してもよい。
ここで、モノパイル本体のうち土中に設置される部分や、当該部分のうち特に海底面に近い部分には、比較的大きな曲げモーメントが作用することがある。このため、モノパイル本体のうち土中に設置される部分は、板厚を大きくすることが必要とされることがある。このことで、当該部分に用いられる材料の溶接に要する期間が長くなり、海洋構造物の製作において律速となることがある。そこで、第1製作工程は、モノパイル本体のうち土中に設置される部分を製作する。これにより、モノパイル本体のうち土中に設置される部分の完成を待機する期間を短縮し、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
<14>上記<2>から<13>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記海洋構造物を構成する部材のうち前記第1製作工程によって製作されない部材を、前記構造解析工程完了後に製作する第2製作工程を備えることを特徴とする構成を採用してもよい。
また、海洋構造物を構成する部材のうち第1製作工程によって製作されない部材を、第2製作工程において構造解析工程の完了後に製作する。これにより、例えば、部材の製作途中に形状の変更が生じ、製作のやり直しが発生することを抑えやすくすることができる。また、例えば、構造解析工程の前に予め調達された材料が海洋構造物の製作に用いられないことで、在庫の余剰が生じることを抑えやすくすることができる。したがって、材料の使用量を減らし、海洋構造物の製作コストを抑えることができる。
<15>上記<2>から<14>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記第1製作工程は、前記海洋構造物を製作する工程上、律速とならない部材を製作しないことを特徴とする構成を採用してもよい。
また、第1製作工程は、海洋構造物を製作する工程上、律速とならない部材を製作しない。これにより、製作しない部材について、形状の変更に柔軟に対応しやすくすることができる。
<16>上記<2>から<15>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記海洋構造物は、トランジションピースを有し、前記第1製作工程は、前記トランジションピースを製作しないことを特徴とする構成を採用してもよい。
また、海洋構造物は、トランジションピースを有する。トランジションピースは、用いられる材料の量や、加工の手間が比較的多い。そこで、第1製作工程は、トランジションピースを製作しない。これにより、トランジションピースの製作を、トランジションピースの形状が最適化された後に開始することができる。したがって、製作途中のトランジションピースに形状の変更が生じること等を抑え、海洋構造物の製作コストを抑えやすくすることができる。
<17>上記<2>から<16>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記海洋構造物は、モノパイル基礎であり、前記モノパイル基礎は、モノパイル本体を有し、前記第1製作工程は、前記モノパイル本体を製作しないことを特徴とする構成を採用してもよい。
また、海洋構造物は、モノパイル基礎であり、モノパイル基礎は、モノパイル本体を有する。モノパイル本体は、用いられる材料の量が比較的多い。そこで、第1製作工程は、モノパイル本体を製作しない。これにより、モノパイル本体の製作を、モノパイル本体の形状が最適化された後に開始することができる。したがって、製作途中のモノパイル本体に形状の変更が生じること等を抑え、海洋構造物の製作コストを抑えやすくすることができる。
<18>上記<17>に係る工程計画方法では、前記第1製作工程は、前記モノパイル本体の両端部のうち少なくとも一方を製作しないことを特徴とする構成を採用してもよい。
ここで、モノパイル本体は、素となる管(素管)を長手方向に複数溶接することで構成される。この時、モノパイル本体の両端以外に位置する素管は両端が溶接されるのに対し、モノパイル本体の両端に位置する素管は一方の端のみが溶接される。したがって、モノパイル本体の両端部は溶接量が少なく、海洋構造物の製作において比較的律速となりにくい。そこで、第1製作工程は、モノパイル本体の両端部のうち少なくとも一方を製作しない。これにより、当該部材において生じる形状の変更に柔軟に対応しやすくすることができる。
<19>上記<2>から<18>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記海洋構造物は、付属設備を有し、前記第1製作工程は、前記付属設備を製作しないことを特徴とする構成を採用してもよい。
また、海洋構造物は、付属設備を有する。付属設備は、海洋構造物における主要な部材(例えば、トランジションピース)の設計結果の影響を受けやすいことから、形状の変更が発生しやすい。そこで、第1製作工程は、付属設備を製作しない。これにより、付属設備の製作を、付属設備の形状が最適化された後に開始することができる。したがって、製作途中の付属設備に形状の変更が生じること等を抑え、海洋構造物の製作コストを抑えやすくすることができる。
<20>上記<19>に係る工程計画方法では、前記付属設備は、係船設備、梯子、踊場及び作業床、通路のうち少なくとも何れかであることを特徴とする構成を採用してもよい。
また、付属設備は、係船設備、梯子、踊場及び作業床、通路のうち少なくとも何れかである。これにより、製作途中の係船設備、梯子、踊場及び作業床、通路の何れかに形状の変更が生じること等を抑え、海洋構造物の製作コストを抑えやすくすることができる。
<21>上記<2>から<20>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記第1製作工程は、前記海洋構造物を構成する部材の全部を製作することを特徴とする構成を採用してもよい。
また、第1製作工程は、海洋構造物を構成する部材の全部を製作する。これにより、より確実に海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。また、例えば、第1製作工程において海洋構造物を構成する部材の一部のみを製作する場合と比較して、部材のそれぞれを製作する順番を調整しやすくすることができる。よって、第1製作工程を効率的に行いやすくすることができる。
<22>上記<2>から<21>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記第1製作工程は、同一のウインドファーム又は海域に存在する複数の前記海洋構造物のうち少なくとも一つについて行われることを特徴とする構成を採用してもよい。
ここで、同一のウインドファーム又は海域に存在する複数の海洋構造物が、一つずつ順番に設置されることがある。そこで、第1製作工程は、同一のウインドファーム又は海域に存在する複数の海洋構造物のうち少なくとも一つについて行われる。これにより、例えば、複数の海洋構造物のうち初期に設置される海洋構造物について、第1製作工程によって早期に製作を開始することができる。これにより、海洋構造物の建設プロジェクトの開始から海洋構造物の設置開始までの期間を短縮しやすくすることができる。
<23>上記<2>から<22>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記第1製作工程は、前記構造解析工程開始前に開始される前第1製作工程及び中第1製作工程と、前記構造解析工程開始後に開始される後第1製作工程と、を有することを特徴とする構成を採用してもよい。
また、第1製作工程は、構造解析工程の開始前に開始される前第1製作工程及び中第1製作工程と、構造解析工程の開始後に開始される後第1製作工程と、を有する。これにより、例えば、海洋構造物において、構造解析工程の開始前に形状が確定済である部材について、前第1製作工程及び中第1製作工程によって製作を開始し、その他の部材については、後第1製作工程において製作を開始することができる。よって、不確定な要素を含む部材について、構造解析工程の前に製作を開始することを抑えることができる。よって、海洋構造物の形状が変更されることによって、部材の製作のやり直しが発生することを抑えやすくすることができる。よって、工程計画を最適なものにすることができる。また、費用が増大することを未然に抑えやすくすることができる。
<24>上記<23>に係る工程計画方法では、前記海洋構造物は、モノパイル基礎であり、前記モノパイル基礎は、トランジションピースと、付属設備と、を有し、前記後第1製作工程は、前記トランジションピース及び前記付属設備のうち少なくとも何れかを製作することを特徴とする構成を採用してもよい。
また、海洋構造物は、モノパイル基礎である。モノパイル基礎は、トランジションピースと、付属設備と、を有し、後第1製作工程は、トランジションピース及び付属設備のうち少なくとも何れかを製作する。このように、構造解析工程の開始後に開始される後第1製作工程において、トランジションピース及び付属設備のうち少なくとも何れかを製作することで、トランジションピース及び付属設備の何れかの製作のやり直しが発生することを抑えやすくすることができる。
<25>上記<2>から<24>のいずれか一態様に係る工程計画方法では、前記海洋構造物は、モノパイル基礎であり、前記モノパイル基礎は、モノパイル本体を有し、前記第1製作工程において、前記モノパイル本体の内面及び外面のうち少なくとも一方に、被覆防食されることを特徴とする構成を採用してもよい。
また、海洋構造物は、モノパイル基礎である。モノパイル基礎は、モノパイル本体を有し、第1製作工程において、モノパイル本体の内面及び外面のうち少なくとも一方に、被覆防食される。これにより、モノパイル本体に被覆防食する作業の完了を待機する期間を短縮し、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。
<26>本開示に一態様に係る海洋構造物は、上記<1>から<25>のいずれか一態様に係る工程計画方法が適用される。
また、本開示に係る海洋構造物には、本開示に係る工程計画方法が適用される。これにより、海洋構造物の建設プロジェクトの工程を短縮することができる。よって、洋上風車の操業開始を早期化することができる。
1 海洋構造物
10 モノパイル本体
11 単位筒状体
11A 板
20 トランジションピース
30 付属設備
31 係船設備
32 梯子
33 踊場
34 作業床
35 通路
A 設置場所
B ボルト
C ケーブル
DC ダビットクレーン
G グラウト
H 孔
IF インターフェイスフランジ
OF 海底
SA 設計検討フロー
SA1 事前調査工程
SA2 形状検討工程
SA3 構造解析工程
SA3a 解析実施ステップ
SA3b 第1確認ステップ
SA3c 第2確認ステップ
SA3d 第3確認ステップ
SA3e 見直しステップ
SB 製作フロー
SB1 第1製作工程
SB1a 前第1製作工程
SB1b 中第1製作工程
SB1c 後第1製作工程
SB2 第2製作工程
SB3 組立工程
T タワー
WM 洋上風車

Claims (1)

  1. モノパイル本体と、トランジションピースと、を有し、洋上風車のタワーを支持するモノパイル基礎の建設プロジェクトの工程を計画する工程計画方法であって、
    前記モノパイル基礎のモデルの構造解析を、コンピュータが複数回行う構造解析工程と、
    1回目の前記構造解析工程に含まれる地震応答解析の完了後であって2回目の前記構造解析工程に含まれる地震応答解析の完了前に開始される第1製作工程であって、前記モノパイル基礎を構成する部材のうち少なくとも一部を製作する第1製作工程と、
    を備え、
    前記第1製作工程は、前記トランジションピースを製作し、
    前記第1製作工程は、前記トランジションピースのうちインターフェイスフランジを製作せず、前記トランジションピースのうち前記インターフェイスフランジ以外の部分を製作し、
    前記第1製作工程は、前記モノパイル本体を製作し、
    前記第1製作工程は、前記モノパイル本体のうち前記トランジションピースと水平方向視で重複する状態で接続される接続部を製作し、前記モノパイル本体のうち前記接続部以外の部分を製作しない工程計画方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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