[go: up one dir, main page]

JP7613982B2 - 運転支援システム - Google Patents

運転支援システム Download PDF

Info

Publication number
JP7613982B2
JP7613982B2 JP2021058858A JP2021058858A JP7613982B2 JP 7613982 B2 JP7613982 B2 JP 7613982B2 JP 2021058858 A JP2021058858 A JP 2021058858A JP 2021058858 A JP2021058858 A JP 2021058858A JP 7613982 B2 JP7613982 B2 JP 7613982B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
sleep
occupant
information
driving assistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021058858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022155396A (ja
Inventor
亨 加藤
亮太 中村
司 三国
政俊 柘植
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2021058858A priority Critical patent/JP7613982B2/ja
Publication of JP2022155396A publication Critical patent/JP2022155396A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7613982B2 publication Critical patent/JP7613982B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、運転支援システムに関する。
一般に、車両の運転開始時点において、車両内における運転者を含む乗員の睡眠状態の判定を行うとともに、その度合いを判断することは困難である。
一方で、運転者の眠気に関して、その眠気レベルを検出し、その検出レベルに応じて、運転者に対する覚醒支援が必要であるか否かを判断し、必要である場合には、運転席を少なくとも一部の時間帯、筋緊張を促進する第1の周波数と筋緊張を抑制する第2の周波数と、を重畳した振動波形で振動させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-82906号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、あくまでも、車両の走行途上における運転者の眠気レベルを判定するものであり、車両の運転開始時点において、車両内における運転者を含む乗員の睡眠状態の判定を行って、車両の安全走行のために、運転支援を行うことはできなかったという課題があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、車両の運転開始時点において、車両内における運転者を含む乗員の睡眠状態の判定を行い、安全走行のために、適切な運転支援を行う運転支援システムを提供することを目的とする。
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、車両の乗員の身体状態を監視する乗員監視装置と、前記車両の走行状態と停車状態とを判別する判別装置と、前記車両の乗員に刺激を与えて覚醒を促す乗員刺激装置と、前記乗員監視装置において取得された乗員監視情報に基づいて、前記乗員の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、睡眠の質が所定レベル未満である場合に、前記車両の乗員の安全走行を確保するための前記乗員刺激装置の制御を実行する運転支援装置と、を備え、前記運転支援装置は、1つまたは複数のプロセッサーと、前記1つまたは複数のプロセッサーに通信可能に接続される1つまたは複数のメモリと、を備え、前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記乗員監視情報と前記判別装置からの判別情報とを受信し、該受信した前記乗員監視情報を前記1つまたは複数のメモリに格納し、前記判別情報が前記車両の前記停車状態を示す情報であるときに、前記車両の乗員のうち、少なくとも運転者の前記睡眠時間および前記睡眠の質に基づいて、前記乗員刺激装置の作動モードを変更し、前記所定時間を前記乗員監視装置において取得された乗員監視情報に基づいて、前記運転者ごとの車両内での累積睡眠時間により定める運転支援システムを提案している。
形態3;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記車両内外における前記乗員の睡眠情報を含む生体情報を取得する情報取得装置をさらに、備え、前記1つまたは複数のプロセッサーが、前記情報取得装置から受信した前記生体情報を前記1つまたは複数のメモリに格納し、前記乗員監視情報と、前記生体情報とに基づいて、前記乗員の睡眠時間が所定時間以上で、且つ、睡眠の質が所定レベル以上であるか否かを判定する運転支援システムを提案している。
形態4;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記所定時間を前記乗員監視装置において取得された乗員監視情報あるいは前記情報取得装置において取得された前記生体情報の少なくとも1つ以上の情報に基づいて、前記運転者ごとに集計した1日ごとの車両内外における累積睡眠時間により定める運転支援システムを提案している。
形態5;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記乗員刺激装置が前記車両の空調装置であり、前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記判別情報が前記車両の前記停車状態を示す情報であるときに、前記車両の乗員のうち、少なくとも前記運転者の前記睡眠時間が所定時間未満で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル未満であると判断した場合には、前記空調装置の作動モードを変更する運転支援システムを提案している。
形態6;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記乗員刺激装置が前記車両の室内の照明装置であり、前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記判別情報が前記車両の前記停車状態を示す情報であるときに、前記車両の乗員のうち、少なくとも前記運転者の前記睡眠時間が所定時間未満で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル未満であると判断した場合には、前記照明装置の作動モードを変更する運転支援システムを提案している。
形態7;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記乗員刺激装置が前記車両の芳香発生装置であり、前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記判別情報が前記車両の前記停車状態を示す情報であるときに、前記車両の乗員のうち、少なくとも前記運転者の前記睡眠時間が所定時間未満で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル未満であると判断した場合には、前記芳香発生装置の作動モードを変更する運転支援システムを提案している。
形態8;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記乗員刺激装置が前記車両の音響装置であり、前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記判別情報が前記車両の前記停車状態を示す情報であるときに、前記車両の乗員のうち、少なくとも前記運転者の前記睡眠時間が所定時間未満で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル未満であると判断した場合には、前記音響装置の作動モードを変更する運転支援システムを提案している。
形態9;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記判別情報が前記車両の前記停車状態を示す情報であるときに、前記車両の乗員のうち、少なくとも前記運転者の前記睡眠時間が前記所定時間以上で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル以上であると判断した場合には、前記乗員刺激装置の作動モードを変更しない運転支援システムを提案している。
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、車両の運転開始時点において、車両内における運転者を含む乗員の睡眠状態の判定を行い、安全走行のために、適切な運転支援を行うことができるという効果がある。
本発明の第1の実施形態に係る運転支援システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る運転支援システムにおける運転支援装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る運転支援システムにおける運転支援装置において所定時間を定める場合の概念を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る運転支援システムの処理フロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る運転支援システムの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る運転支援システムにおける運転支援装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る運転支援システムにおける運転支援装置において所定時間を定める場合の概念を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る運転支援システムの処理フロー図である。 本発明の第3の実施形態に係る運転支援システムの構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る運転支援システムにおける運転支援装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る運転支援システムの処理フロー図である。 本発明の第4の実施形態に係る運転支援システムの構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る運転支援システムにおける運転支援装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る運転支援システムの処理フロー図である。 本発明の第5の実施形態に係る運転支援システムの構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る運転支援システムにおける運転支援装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る運転支援システムの処理フロー図である。
以下、本発明の実施形態について、図1から図17を用いて説明する。
<第1の実施形態>
図1から図4を用いて、本実施形態に係る運転支援システム1について説明する。
<運転支援システム1の構成>
図1に示すように、本実施形態に係る運転支援システム1は、乗員監視装置10と、判別装置20と、乗員刺激装置30と、運転支援装置100と、を含んで構成されている。
乗員監視装置10は、車両の乗員の身体状態を監視する。
乗員監視装置10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、またはCIS(CMOSImage Sensor)等の撮像素子を内蔵し、撮像素子によって撮像された車両の乗員の画像(動画像、静止画像を含む)を取得するカメラを用いて、車両の乗員の身体状態等を監視する。
また、カメラは、光学式カメラと近赤外線カメラとの双方により構成されていることが好ましい。
なお、乗員監視装置10から得られる情報としては、目の開度や瞬きの回数、睡眠時間、休息時間、寝返り回数等を例示することができる。
判別装置20は、車両の走行状態と停車状態とを判別する。判別装置20は、例えば、イグニッションキーであり、イグニッションキーがONポジションであるときには、車両が走行状態であると判別し、イグニッションキーがOFFポジションであるときには、車両が停車状態であると判別する。
なお、「走行状態」には、実際に車両が走行している状態だけでなく、車両が走行し得る状態を含む。
乗員刺激装置30は、後述する運転支援装置100からの制御信号により、車両の乗員に刺激を与えて覚醒を促すよう作動する。
具体的には、乗員刺激装置30は、運転支援装置100が送信する制御信号に従い、作動モードの切替を適宜実行し、例えば、乗員の触覚、視覚、嗅覚、聴覚を刺激することにより、乗員にある種の違和感を与え、眠気等からの覚醒を促すよう作動する。
ここで、乗員刺激装置30としては、例えば、空調装置や照明装置、芳香発生装置、音響装置等を例示することができる。
運転支援装置100は、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報に基づいて、乗員の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、睡眠の質が所定レベル未満である場合に、乗員刺激装置30の作動モードを変更する制御を実行する。
なお、運転支援装置100の構成および処理の詳細については、後述する。
<運転支援装置100の構成>
図2に示すように、本実施形態に係る運転支援装置100は、プロセッサー110と、メモリ120と、を含んで構成されている。
プロセッサー110は、後述するメモリ120に格納された制御プログラムに従って運転支援装置100全体の制御を行う。
また、本実施形態においては、特に、後述する情報受信部111、睡眠判定部112、運転支援制御部113等の機能を実行する。
メモリ120は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含み、ROMには、上述の制御プログラム等が格納され、RAMには、各種データ等が保存されている。
本実施形態においては、例えば、乗員監視装置10からの乗員監視情報等をRAMに格納する。
<プロセッサー110の構成>
図2に示すように、プロセッサー110は、情報受信部111と、睡眠判定部112と、運転支援制御部113と、を含んで構成されている。
情報受信部111は、乗員監視装置10から車両の乗員の挙動や表情、健康状態を含む身体状態に関する乗員監視情報を受信する。本実施形態においては、特に、運転者の睡眠時間や睡眠の質を含む睡眠状態に関する乗員監視情報を受信する。
情報受信部111は、乗員監視装置10から受信した乗員監視情報をメモリ120内のRAMに格納する。
睡眠判定部112は、判別装置20から車両が停車状態である旨の情報を受信した時に、メモリ120内のRAMに格納された乗員監視装置10において取得された乗員監視情報に基づいて、特に、乗員の睡眠時間が所定時間以上で、且つ、睡眠の質が所定レベル以上であるか否かを判定することにより睡眠状態を判定する。
なお、睡眠判定部112は、睡眠時間(累積睡眠時間)を睡眠状態判定のための指標とする場合には、取得した睡眠時間が所定時間よりも長いか否かにより睡眠の深さを判定する。
ここで、「所定時間」は、図3に示すように、例えば、ここ1週間で乗員監視装置10において取得された監視情報に基づいて、運転者ごとに集計した1日ごとの車両内における累積睡眠時間により定める。
具体的には、図3を例にとると、運転者ごとに集計した1日ごとの車両内における累積睡眠時間の平均値により、「所定時間」を定めてもよいし、あるいは、運転者ごとに集計した1日ごとの車両内における累積睡眠時間の分布からピークとなっている時間により「所定時間」を定めてもよい。
なお、図3では、特定の1人についての例示を提示したが、運転をする可能性を有する車両の乗員については、同様のデータを備えている必要がある。
また、睡眠判定部112は、睡眠の質を睡眠状態判定のための指標とする場合には、取得した寝返り回数、レム睡眠、ノンレム睡眠等の睡眠の質に関する情報から得られる運転者の睡眠の質が所定のレベル以上であるのか否かにより睡眠の深さを判定する。
ここで、「所定のレベル」については、既に、知見として周知な情報を判断基準として判定を行ってもよい。
運転支援制御部113は、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報に基づいて、乗員の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、睡眠の質が所定レベル未満である場合に、乗員刺激装置30の作動モードを変更する制御を実行する。
<運転支援装置100の処理>
図4を用いて、本実施形態に係る運転支援装置100の処理について説明する。
運転支援装置100の情報受信部111は、乗員監視装置10からの乗員監視情報を受信する(ステップS110)。
そして、情報受信部111は、乗員監視装置10から受信した乗員監視情報をメモリ120内のRAMに格納する。
運転支援装置100の睡眠判定部112は、判別装置20から受信した判別情報から、車両が停車状態であるか否かを判定する(ステップS120)。そして、睡眠判定部112が、判別装置20から車両が停車状態である旨の情報を受信していないと判定した場合(ステップS120の「NO」)には、処理をステップS120に戻し、待機モードに移行する。
一方で、睡眠判定部112が、判別装置20から車両が停車状態である旨の情報を受信したと判定した場合(ステップS120の「YES」)には、メモリ120内のRAMに格納された情報の中から特に、運転者の睡眠時間や睡眠の質を含む睡眠状態を判定するための情報を取得し、運転者の睡眠状態は良好であるか否かを判定する(ステップS130)。
そして、睡眠判定部112が、運転者の睡眠状態は良好であると判定した場合(ステップS130の「YES」)には、その旨の情報を運転支援制御部113に出力する。
そして、睡眠判定部112から情報を受けた運転支援制御部113は、乗員刺激装置30の作動モードを従前通りに維持する(ステップS150)。
一方で、睡眠判定部112が、運転者の睡眠状態は良好ではないと判定した場合(ステップS130の「NO」)には、その旨の情報を運転支援制御部113に出力する。
そして、睡眠判定部112から情報を受けた運転支援制御部113は、乗員刺激装置30の作動モードを従前のモードから変更する(ステップS140)。
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る運転支援システム1は、プロセッサー110が、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と判別装置20からの判別情報とを受信し、受信した乗員監視情報をメモリ120に格納し、判別情報が車両の停車状態を示す情報であるときに、車両の乗員のうち、少なくとも運転者の睡眠時間および睡眠の質に基づいて、乗員刺激装置30の作動モードを変更する。
つまり、運転者の睡眠状態が良好でない場合には、車両の安全走行に支障が生じる可能性が大きい。
そのため、運転支援装置100のプロセッサー110は、運転者の睡眠状態を判定し、睡眠状態が良好でない場合には、乗員刺激装置30の作動モードを変更し、車両の乗員に刺激を与えて車両の乗員に覚醒を促す。
これにより、安全走行のために、適切な運転支援を行うことができる。
また、運転支援装置100のプロセッサー110は、車両の乗員の睡眠時間の所定時間を乗員監視装置10において取得された乗員監視情報に基づいて、運転者ごとに車両内での累積睡眠時間により定める。
そのため、運転を行う車両の乗員それぞれの所定時間を尺度に運転者の睡眠状態を判定できるため、精度の高い判定を行うことができる。
これにより、安全走行のために、適切な運転支援を行うことができる。
また、運転支援装置100のプロセッサー110は、判別装置20からの判別情報が車両の停車状態を示す情報であるときに、車両の乗員のうち、少なくとも運転者の睡眠時間が所定時間以上で、且つ、睡眠の質が所定レベル以上であると判断した場合には、乗員刺激装置30の作動モードを変更しない。
つまり、車両の乗員のうち、少なくとも運転者の累積睡眠時間が所定時間以上で、且つ、睡眠の質が所定レベル以上である場合には、車両の乗員のうち、少なくとも運転者の睡眠状態が良好であると考えられる。
そのため、このような場合には、運転支援装置100のプロセッサー110は、乗員刺激装置30の作動モードを変更しない。
これにより、安全走行のために、適切な運転支援を行うことができる。
<第2の実施形態>
図5から図8を用いて、本実施形態に係る運転支援システム1Aについて説明する。
<運転支援システム1Aの構成>
図5に示すように、本実施形態に係る運転支援システム1Aは、乗員監視装置10と、判別装置20と、空調装置30Aと、情報取得装置40と、運転支援装置100Aと、を含んで構成されている。
なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
乗員刺激装置30としての空調装置30Aは、後述する運転支援装置100Aからの制御によって、作動モードを変更して、例えば、温風、冷風、あるいは送風を発生させることにより、車両の乗員に刺激を与えて覚醒を促す。
より具体的には、空調装置30Aが、風向調整、温度調整、風量調整、外気取込み切換え等の機能を備えている場合には、例えば、夏場であれば、運転者の顔付近に、予め個人登録されている設定温度よりも温度の高い温風を当てたり、冬場であれば、運転者の顔付近に、予め個人登録されている設定温度よりも温度の低い冷風を当てたり、季節に拘わらず、外気導入のモードに変更し、外気温による刺激を与えたり、車室内の酸素量を増やすことにより脳の活動を活性化させて覚醒を促す等の作動モードの変更を例示することができる。
情報取得装置40は、車両内外における乗員の睡眠情報を含む生体情報を取得する。
ここで、生体情報には、例えば、乗員それぞれのバイタルデータ等を含む。
車両内に設けられた情報取得装置40としては、車両に装備されたもの、スマートウォッチやスマートフォン等のように乗員が装着しているものを例示することができる。
また、車両外に設けられた情報取得装置40としては、家庭内における固定型のもの、可動型のものを含む。固定型のものとしては、寝室の天井や壁に設置されたものや据え置きタイプ、ベッドのマットレスに埋め込まれたもの等を例示することができる。可動型のものとしては、ロボット等に装備されたもの等を例示することができる。
なお、情報取得装置40から得られる情報としては、心拍数、血中酸素飽和度、心拍変動、呼吸数、体温、血圧、ヘモグロビンレベル、活動量、寝返り回数、睡眠状態、睡眠時間等を例示することができる。
ここで、寝返り回数、レム睡眠、ノンレム睡眠等の睡眠状態は、睡眠の質を含む睡眠状態を検知する指標として例示することができる。
運転支援装置100Aは、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と、情報取得装置40において取得された生体情報とに基づいて、乗員の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、睡眠の質が所定レベル未満である場合に、空調装置30Aの作動モードを変更する制御を実行する。
なお、運転支援装置100Aの構成および処理の詳細については、後述する。
<運転支援装置100Aの構成>
図6に示すように、本実施形態に係る運転支援装置100Aは、プロセッサー110Aと、メモリ120と、を含んで構成されている。
<プロセッサー110Aの構成>
図6に示すように、プロセッサー110Aは、情報受信部111Aと、睡眠判定部112Aと、運転支援制御部113Aと、を含んで構成されている。
情報受信部111Aは、乗員監視装置10から車両の乗員の挙動や表情、健康状態を含む身体状態に関する乗員監視情報を受信する。本実施形態においては、特に、運転者の睡眠時間や睡眠の質を含む睡眠状態に関する乗員監視情報を受信する。
また、情報受信部111Aは、情報取得装置40から、例えば、心拍数、血中酸素飽和度、心拍変動、呼吸数、体温、血圧、ヘモグロビンレベル、活動量、寝返り回数、睡眠状態、睡眠時間等の生体情報を受信する。本実施形態においては、特に、運転者の睡眠時間や睡眠の質を含む生体状態に関する情報を受信する。
情報受信部111Aは、乗員監視装置10から受信した乗員監視情報と情報取得装置40から受信した生体情報とをメモリ120内のRAMに格納する。
睡眠判定部112Aは、判別装置20から車両が停車状態である旨の情報を受信した時に、メモリ120内のRAMに格納された乗員監視装置10において取得された乗員監視情報あるいは、情報取得装置40において取得された生体情報の少なくとも1つ以上の情報に基づいて、乗員の睡眠時間が所定時間以上で、且つ、睡眠の質が所定レベル以上であるか否かを判定することにより睡眠状態を判定する。
なお、睡眠判定部112Aは、所定時間を乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と、情報取得装置40において取得された生体情報に基づいて、運転者ごとに車両内外での累積睡眠時間により定める。
図7に示すように、「所定時間」は、例えば、ここ1週間で乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と、情報取得装置40において取得された生体情報に基づいて、運転者ごとに集計した車両内外における1日ごとの累積睡眠時間により定める。
具体的には、図7を例にとると、運転者ごとに集計した車両内外における1日ごとの累積睡眠時間の平均値により、「所定時間」を定めてもよいし、あるいは、運転者ごとに集計した車両内外における1日ごとの累積睡眠時間の分布からピークとなっている時間を「所定時間」と定めてもよい。
なお、図7では、特定の1人についての例示を提示したが、運転をする可能性を有する車両の乗員については、同様のデータを備えている必要がある。
また、睡眠判定部112Aは、睡眠の質を睡眠状態判定のための指標とする場合には、取得した寝返り回数、レム睡眠、ノンレム睡眠等の睡眠の質に関する情報から得られる運転者の睡眠の質が所定のレベル以上であるのか否かにより判定を行う。
ここで、「所定のレベル」については、既に、知見として周知な情報を判断基準として判定を行ってもよい。
運転支援制御部113Aは、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と、情報取得装置40において取得された生体情報とに基づいて、乗員の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、睡眠の質が所定レベル未満である場合に、空調装置30Aの作動モードを変更する制御を実行する。
<運転支援装置100Aの処理>
図8を用いて、本実施形態に係る運転支援装置100Aの処理について説明する。
運転支援装置100Aの情報受信部111Aは、乗員監視装置10からの乗員監視情報と情報取得装置40から生体情報とを受信する(ステップS110)。
そして、情報受信部111Aは、乗員監視装置10から受信した乗員監視情報と生体情報とをメモリ120内のRAMに格納する。
運転支援装置100Aの睡眠判定部112Aは、判別装置20から受信した判別情報から、車両が停車状態であるか否かを判定する(ステップS120)。そして、睡眠判定部112Aが、判別装置20から車両が停車状態である旨の情報を受信していないと判定した場合(ステップS120の「NO」)には、処理をステップS120に戻し、待機モードに移行する。
一方で、睡眠判定部112Aが、判別装置20から車両が停車状態である旨の情報を受信したと判定した場合(ステップS120の「YES」)には、メモリ120内のRAMに格納された情報の中から特に、運転者の睡眠時間や睡眠の質を含む睡眠状態を判定するための情報を取得し、運転者の睡眠状態は良好であるか否かを判定する(ステップS210)。
そして、睡眠判定部112Aが、運転者の睡眠状態は良好であると判定した場合(ステップS210の「YES」)には、その旨の情報を運転支援制御部113Aに出力する。
そして、睡眠判定部112Aから情報を受けた運転支援制御部113Aは、空調装置30Aの作動モードを従前通りに維持する(ステップS150)。
一方で、睡眠判定部112Aが、運転者の睡眠状態は良好ではないと判定した場合(ステップS210の「NO」)には、その旨の情報を運転支援制御部113Aに出力する。
そして、睡眠判定部112Aから情報を受けた運転支援制御部113Aは、空調装置30Aの作動モードを従前のモードから変更する(ステップS220)。
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る運転支援システム1Aは、車両内外における乗員の睡眠情報を含む生体情報を取得する情報取得装置40をさらに備えている。
つまり、運転支援装置100Aのプロセッサー110Aは、乗員監視装置10に加え、情報取得装置40を備えることにより、乗員監視装置10から取得できる車室内の情報に加え、情報取得装置40から車室外での睡眠状態に関する生体情報を取得することが可能となる。
そのため、運転者のほぼ1日の睡眠状態を把握することができるため、睡眠状態に関して、精度の高い判定をすることができる。
また、プロセッサー110Aが、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と判別装置20からの判別情報と情報取得装置40からの生体情報を受信し、受信した乗員監視情報と生体情報をメモリ120に格納し、判別情報が車両の停車状態を示す情報であるときに、車両の乗員のうち、少なくとも運転者の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル未満であると判断した場合には、乗員刺激装置30としての空調装置30Aの作動モードを変更する。
つまり、運転者の睡眠状態が良好でない場合には、車両の安全走行に支障が生じる可能性が大きい。
そのため、運転支援装置100Aのプロセッサー110Aは、運転者の睡眠状態が良好でないと判断したときに、空調装置30Aの作動モードを変更し、運転者の触覚に刺激を与えて覚醒を促す。
これにより、安全走行のために、適切な運転支援を行うことができる。
また、運転支援装置100Aのプロセッサー110Aは、所定時間を乗員監視装置10において取得された乗員監視情報あるいは情報取得装置40において取得された生体情報の少なくとも1つ以上の情報に基づいて、運転者ごとに車両内外で集計した1日ごとの累積睡眠時間により定める。
そのため、運転を行う車両の乗員それぞれの所定時間を尺度に運転者の睡眠状態を判定できるため、精度の高い判定を行うことができる。
これにより、安全走行のために、適切な運転支援を行うことができる。
<第3の実施形態>
図9から図11を用いて、本実施形態に係る運転支援システム1Bについて説明する。
<運転支援システム1Bの構成>
図9に示すように、本実施形態に係る運転支援システム1Bは、乗員監視装置10と、判別装置20と、照明装置30Bと、情報取得装置40と、運転支援装置100Bと、を含んで構成されている。
なお、第1の実施形態から第2の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
乗員刺激装置30としての照明装置30Bは、後述する運転支援装置100Bからの制御によって、作動モードを変更して、例えば、照明光の色相、明度、彩度、照度等を変更することにより、車両の乗員に刺激を与えて覚醒を促す。
より具体的には、照明装置30Bが、点灯調整、色相調整、明度調整、彩度調整、照度調整等の機能を備えている場合には、例えば、車室灯の点灯を不規則に点滅させたり、日光に近い波長の光を点灯させる等の作動モードの変更を例示することができる。
運転支援装置100Bは、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と、情報取得装置40において取得された生体情報とに基づいて、乗員の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、睡眠の質が所定レベル未満である場合に、乗員刺激装置30としての照明装置30Bの作動モードを変更する制御を実行する。
なお、運転支援装置100Bの構成および処理の詳細については、後述する。
<運転支援装置100Bの構成>
図10に示すように、運転支援装置100Bは、プロセッサー110Bと、メモリ120と、を含んで構成されている。なお、プロセッサー110Bの詳細については、後述する。
<プロセッサー110Bの構成>
図10に示すように、プロセッサー110Bは、情報受信部111Aと、睡眠判定部112Aと、運転支援制御部113Bと、を含んで構成されている。
運転支援制御部113Bは、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と、情報取得装置40において取得された生体情報とに基づいて、乗員の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、睡眠の質が所定レベル未満である場合に、乗員刺激装置30としての照明装置30Bの作動モードを変更する制御を実行する。
<運転支援装置100Bの処理>
図11を用いて、本実施形態に係る運転支援装置100Bの処理について説明する。
運転支援装置100Bの情報受信部111Aは、乗員監視装置10からの乗員監視情報と情報取得装置40から生体情報とを受信する(ステップS110)。
そして、情報受信部111Aは、乗員監視装置10から受信した乗員監視情報と生体情報とをメモリ120内のRAMに格納する。
運転支援装置100Bの睡眠判定部112Aは、判別装置20から受信した判別情報から、車両が停車状態であるか否かを判定する(ステップS120)。そして、睡眠判定部112Aが、判別装置20から車両が停車状態である旨の情報を受信していないと判定した場合(ステップS120の「NO」)には、処理をステップS120に戻し、待機モードに移行する。
一方で、睡眠判定部112Aが、判別装置20から車両が停車状態である旨の情報を受信したと判定した場合(ステップS120の「YES」)には、メモリ120内のRAMに格納された情報の中から特に、運転者の睡眠時間や睡眠の質を含む睡眠状態を判定するための情報を取得し、運転者の睡眠状態は良好であるか否かを判定する(ステップS210)。
そして、睡眠判定部112Aが、運転者の睡眠状態は良好であると判定した場合(ステップS210の「YES」)には、その旨の情報を運転支援制御部113Bに出力する。そして、睡眠判定部112Aから情報を受けた運転支援制御部113Bは、照明装置30Bの作動モードを従前通りに維持する(ステップS150)。
一方で、睡眠判定部112Aが、運転者の睡眠状態は良好ではないと判定した場合(ステップS210の「NO」)には、その旨の情報を運転支援制御部113Bに出力する。そして、睡眠判定部112Aから情報を受けた運転支援制御部113Bは、照明装置30Bの作動モードを従前のモードから変更する(ステップS310)。
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る運転支援システム1Bにおける運転支援装置100Bのプロセッサー110Bは、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と判別装置20からの判別情報と情報取得装置40からの生体情報を受信し、受信した乗員監視情報と生体情報をメモリ120に格納し、判別情報が車両の停車状態を示す情報であるときに、車両の乗員のうち、少なくとも運転者の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル未満であると判断した場合には、乗員刺激装置30としての照明装置30Bの作動モードを変更する。
つまり、運転者の睡眠状態が良好でない場合には、車両の安全走行に支障が生じる可能性が大きい。
そのため、運転支援装置100Bのプロセッサー110Bは、運転者の睡眠状態が良好でないと判断したときに、照明装置30Bの作動モードを変更し、運転者の視覚に刺激を与えて覚醒を促すことが可能となる。
これにより、安全走行のために、適切な運転支援を行うことができる。
<第4の実施形態>
図12から図14を用いて、本実施形態に係る運転支援システム1Cについて説明する。
<運転支援システム1Cの構成>
図12に示すように、本実施形態に係る運転支援システム1Cは、乗員監視装置10と、判別装置20と、芳香発生装置30Cと、情報取得装置40と、運転支援装置100Cと、を含んで構成されている。
なお、第1の実施形態から第3の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
乗員刺激装置30としての芳香発生装置30Cは、後述する運転支援装置100Cからの制御によって、作動モードを変更して、例えば、芳香剤の種別や芳香発生量等を変更することにより、車両の乗員に刺激を与えて覚醒を促す。
より具体的には、芳香発生装置30Cは、例えば、芳香剤の種別として、柑橘系の芳香剤を選択し、その芳香発生量を調整する等の作動モードの変更を例示することができる。
運転支援装置100Cは、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と、情報取得装置40において取得された生体情報とに基づいて、乗員の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、睡眠の質が所定レベル未満である場合に、乗員刺激装置30としての芳香発生装置30Cの作動モードを変更する制御を実行する。
なお、運転支援装置100Cの構成および処理の詳細については、後述する。
<運転支援装置100Cの構成>
図13に示すように、運転支援装置100Cは、プロセッサー110Cと、メモリ120と、を含んで構成されている。なお、プロセッサー110Cの詳細については、後述する。
<プロセッサー110Cの構成>
図13に示すように、プロセッサー110Cは、情報受信部111Aと、睡眠判定部112Aと、運転支援制御部113Cと、を含んで構成されている。
運転支援制御部113Cは、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と、情報取得装置40において取得された生体情報とに基づいて、乗員の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、睡眠の質が所定レベル未満である場合に、乗員刺激装置30としての芳香発生装置30Cの作動モードを変更する制御を実行する。
<運転支援装置100Cの処理>
図14を用いて、本実施形態に係る運転支援装置100Cの処理について説明する。
運転支援装置100Cの情報受信部111Aは、乗員監視装置10からの乗員監視情報と情報取得装置40から生体情報とを受信する(ステップS110)。
そして、情報受信部111Aは、乗員監視装置10から受信した乗員監視情報と生体情報とをメモリ120内のRAMに格納する。
運転支援装置100Cの睡眠判定部112Aは、判別装置20から受信した判別情報から、車両が停車状態であるか否かを判定する(ステップS120)。そして、睡眠判定部112Aが、判別装置20から車両が停車状態である旨の情報を受信していないと判定した場合(ステップS120の「NO」)には、処理をステップS120に戻し、待機モードに移行する。
一方で、睡眠判定部112Aが、判別装置20から車両が停車状態である旨の情報を受信したと判定した場合(ステップS120の「YES」)には、メモリ120内のRAMに格納された情報の中から特に、運転者の睡眠時間や睡眠の質を含む睡眠状態を判定するための情報を取得し、運転者の睡眠状態は良好であるか否かを判定する(ステップS210)。
そして、睡眠判定部112Aが、運転者の睡眠状態は良好であると判定した場合(ステップS210の「YES」)には、その旨の情報を運転支援制御部113Cに出力する。そして、睡眠判定部112Aから情報を受けた運転支援制御部113Cは、芳香発生装置30Cの作動モードを従前通りに維持する(ステップS150)。
一方で、睡眠判定部112Aが、運転者の睡眠状態は良好ではないと判定した場合(ステップS210の「NO」)には、その旨の情報を運転支援制御部113Cに出力する。そして、睡眠判定部112Aから情報を受けた運転支援制御部113Cは、芳香発生装置30Cの作動モードを従前のモードから変更する(ステップS410)。
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る運転支援システム1Cにおける運転支援装置100Cのプロセッサー110Cは、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と判別装置20からの判別情報と情報取得装置40からの生体情報を受信し、受信した乗員監視情報と生体情報をメモリ120に格納し、判別情報が車両の停車状態を示す情報であるときに、車両の乗員のうち、少なくとも運転者の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル未満であると判断した場合には、乗員刺激装置30としての芳香発生装置30Cの作動モードを変更する。
つまり、運転者の睡眠状態が良好でない場合には、車両の安全走行に支障が生じる可能性が大きい。
そのため、運転支援装置100Cのプロセッサー110Cは、運転者の睡眠状態が良好でないと判断したときに、芳香発生装置30Cの作動モードを変更し、運転者の嗅覚に刺激を与えることにより、覚醒を促すことが可能となる。
そのため、安全走行のために、適切な運転支援を行うことができる。
<第5の実施形態>
図15から図17を用いて、本実施形態に係る運転支援システム1Dについて説明する。
<運転支援システム1Dの構成>
図15に示すように、本実施形態に係る運転支援システム1Dは、乗員監視装置10と、判別装置20と、音響装置30Dと、情報取得装置40と、運転支援装置100Dと、を含んで構成されている。
なお、第1の実施形態から第4の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
乗員刺激装置30としての音響装置30Dは、後述する運転支援装置100Aからの制御によって、作動モードを変更して、例えば、音楽の種類、音声の種類、電子音、音量、音の周波数等を変更することにより、車両の乗員に刺激を与えて覚醒を促す。
より具体的には、音響装置30Dは、例えば、重低音の音楽を流したり、事前に運転者によって車両内のメモリに登録された運転者にゆかりのある人物の音声を流したり、耳障りな電子音を発したり、音量が不規則に変化する音楽を流す等の作動モードの変更を例示することができる。
運転支援装置100Dは、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と、情報取得装置40において取得された生体情報とに基づいて、乗員の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、睡眠の質が所定レベル未満である場合に、乗員刺激装置30としての音響装置30Dの作動モードを変更する制御を実行する。
なお、運転支援装置100Dの構成および処理の詳細については、後述する。
<運転支援装置100Dの構成>
図16に示すように、運転支援装置100Dは、プロセッサー110Dと、メモリ120と、を含んで構成されている。
なお、プロセッサー110Dの詳細については、後述する。
<プロセッサー110Dの構成>
図16に示すように、プロセッサー110Dは、情報受信部111Aと、睡眠判定部112Aと、運転支援制御部113Dと、を含んで構成されている。
運転支援制御部113Cは、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と、情報取得装置40において取得された生体情報とに基づいて、乗員の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、睡眠の質が所定レベル未満である場合に、乗員刺激装置30としての音響装置30Dの作動モードを変更する制御を実行する。
<運転支援装置100Dの処理>
図17を用いて、本実施形態に係る運転支援装置100Dの処理について説明する。
運転支援装置100Dの情報受信部111Aは、乗員監視装置10からの乗員監視情報と情報取得装置40から生体情報とを受信する(ステップS110)。
そして、情報受信部111Aは、乗員監視装置10から受信した乗員監視情報と生体情報とをメモリ120内のRAMに格納する。
運転支援装置100Dの睡眠判定部112Aは、判別装置20から受信した判別情報から、車両が停車状態であるか否かを判定する(ステップS120)。そして、睡眠判定部112Aが、判別装置20から車両が停車状態である旨の情報を受信していないと判定した場合(ステップS120の「NO」)には、処理をステップS120に戻し、待機モードに移行する。
一方で、睡眠判定部112Aが、判別装置20から車両が停車状態である旨の情報を受信したと判定した場合(ステップS120の「YES」)には、メモリ120内のRAMに格納された情報の中から特に、運転者の睡眠時間や睡眠の質を含む睡眠状態を判定するための情報を取得し、運転者の睡眠状態は良好であるか否かを判定する(ステップS210)。
そして、睡眠判定部112Aが、運転者の睡眠状態は良好であると判定した場合(ステップS210の「YES」)には、その旨の情報を運転支援制御部113Dに出力する。そして、睡眠判定部112Aから情報を受けた運転支援制御部113Dは、音響装置30Dの作動モードを従前通りに維持する(ステップS150)。
一方で、睡眠判定部112Aが、運転者の睡眠状態は良好ではないと判定した場合(ステップS210の「NO」)には、その旨の情報を運転支援制御部113Dに出力する。そして、睡眠判定部112Aから情報を受けた運転支援制御部113Dは、音響装置30Dの作動モードを従前のモードから変更する(ステップS510)。
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る運転支援システム1Dにおける運転支援装置100Dのプロセッサー110Dは、乗員監視装置10において取得された乗員監視情報と判別装置20からの判別情報と情報取得装置40からの生体情報を受信し、受信した乗員監視情報と生体情報をメモリ120に格納し、判別情報が車両の停車状態を示す情報であるときに、車両の乗員のうち、少なくとも運転者の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル未満であると判断した場合には、乗員刺激装置30としての音響装置30Dの作動モードを変更する。
つまり、運転者の睡眠状態が良好でない場合には、車両の安全走行に支障が生じる可能性が大きい。
そのため、運転支援装置100Dのプロセッサー110Dは、運転者の睡眠状態が良好でないと判断したときに、音響装置30Dの作動モードを変更することにより、運転者の聴覚に刺激を与えて覚醒を促すことが可能となる。
これにより、安全走行のために、適切な運転支援を行うことができる。
<変形例>
例えば、上記実施形態においては、運転支援システム1~1D内に、運転支援装置100~100Dを設ける構成を示したが、乗員監視装置10の情報および情報取得装置40の情報を車両に接続されたサーバーに転送し、サーバーにおいて、運転支援装置100~100Dの制御処理を実行させる構成としてもよい。
このような構成とすることにより、多くの情報を迅速に処理して、運転者の覚醒を促すことによって、事故の発生リスクを低減することができる。
なお、プロセッサー110~110Dの処理をコンピュータシステムが読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをプロセッサー110~110Dに読み込ませ、実行することによって本発明の運転支援システムを実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1;運転支援システム
1A;運転支援システム
1B;運転支援システム
1C;運転支援システム
1D;運転支援システム
10;乗員監視装置
20;判別装置
30;乗員刺激装置
30A;空調装置
30B;照明装置
30C;芳香発生装置
30D;音響装置
40;情報取得装置
100;運転支援装置
100A;運転支援装置
100B;運転支援装置
100C;運転支援装置
100D;運転支援装置
110;プロセッサー
110A;プロセッサー
110B;プロセッサー
110C;プロセッサー
110D;プロセッサー
120;メモリ
111;情報受信部
111A;情報受信部
112;睡眠判定部
112A;睡眠判定部
113;運転支援制御部
113A;運転支援制御部
113B;運転支援制御部
113C;運転支援制御部
113D;運転支援制御部

Claims (8)

  1. 車両の乗員の身体状態を監視する乗員監視装置と、
    前記車両の走行状態と停車状態とを判別する判別装置と、
    前記車両の乗員に刺激を与えて覚醒を促す乗員刺激装置と、
    前記乗員監視装置において取得された乗員監視情報に基づいて、前記乗員の睡眠時間が所定時間未満で、且つ、睡眠の質が所定レベル未満である場合に、前記車両の乗員の安全走行を確保するための前記乗員刺激装置の制御を実行する運転支援装置と、
    を備え、
    前記運転支援装置は、1つまたは複数のプロセッサーと、前記1つまたは複数のプロセッサーに通信可能に接続される1つまたは複数のメモリと、を備え、
    前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記乗員監視情報と前記判別装置からの判別情報とを受信し、該受信した前記乗員監視情報を前記1つまたは複数のメモリに格納し、前記判別情報が前記車両の前記停車状態を示す情報であるときに、前記車両の乗員のうち、少なくとも運転者の前記睡眠時間および前記睡眠の質に基づいて、前記乗員刺激装置の作動モードを変更し、前記所定時間を前記乗員監視装置において取得された乗員監視情報に基づいて、前記運転者ごとの車両内での累積睡眠時間により定める運転支援システム。
  2. 前記車両内外における前記乗員の睡眠情報を含む生体情報を取得する情報取得装置をさ
    らに、備え、
    前記1つまたは複数のプロセッサーが、前記情報取得装置から受信した前記生体情報を
    前記1つまたは複数のメモリに格納し、前記乗員監視情報と、前記生体情報とに基づいて
    、前記乗員の睡眠時間が前記所定時間以上で、且つ、睡眠の質が所定レベル以上であるか
    否かを判定する請求項1に記載の運転支援システム。
  3. 前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記所定時間を前記乗員監視装置において取得
    された乗員監視情報あるいは前記情報取得装置において取得された前記生体情報の少なく
    とも1つ以上の情報に基づいて、前記運転者ごとに集計した1日ごとの車両内外における
    累積睡眠時間により定める請求項に記載の運転支援システム。
  4. 前記乗員刺激装置が前記車両の空調装置であり、
    前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記判別情報が前記車両の前記停車状態を示す
    情報であるときに、前記車両の乗員のうち、少なくとも前記運転者の前記睡眠時間が前記
    所定時間未満で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル未満であると判断した場合には、前記
    空調装置の作動モードを変更する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の運転支援
    システム。
  5. 前記乗員刺激装置が前記車両の室内の照明装置であり、
    前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記判別情報が前記車両の前記停車状態を示す
    情報であるときに、前記車両の乗員のうち、少なくとも前記運転者の前記睡眠時間が前記
    所定時間未満で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル未満であると判断した場合には、前記
    照明装置の作動モードを変更する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の運転支援
    システム。
  6. 前記乗員刺激装置が前記車両の芳香発生装置であり、
    前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記判別情報が前記車両の前記停車状態を示す
    情報であるときに、前記車両の乗員のうち、少なくとも前記運転者の前記睡眠時間が前記
    所定時間未満で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル未満であると判断した場合には、前記
    芳香発生装置の作動モードを変更する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の運転
    支援システム。
  7. 前記乗員刺激装置が前記車両の音響装置であり、
    前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記判別情報が前記車両の前記停車状態を示す
    情報であるときに、前記車両の乗員のうち、少なくとも前記運転者の前記睡眠時間が前記
    所定時間未満で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル未満であると判断した場合には、前記
    音響装置の作動モードを変更する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の運転支援
    システム。
  8. 前記1つまたは複数のプロセッサーは、前記判別情報が前記車両の前記停車状態を示す
    情報であるときに、前記車両の乗員のうち、少なくとも前記運転者の前記睡眠時間が前記
    所定時間以上で、且つ、前記睡眠の質が所定レベル以上であると判断した場合には、前記
    乗員刺激装置の作動モードを変更しない請求項1から請求項のいずれか1項に記載の運
    転支援システム。
JP2021058858A 2021-03-30 2021-03-30 運転支援システム Active JP7613982B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021058858A JP7613982B2 (ja) 2021-03-30 2021-03-30 運転支援システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021058858A JP7613982B2 (ja) 2021-03-30 2021-03-30 運転支援システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022155396A JP2022155396A (ja) 2022-10-13
JP7613982B2 true JP7613982B2 (ja) 2025-01-15

Family

ID=83556970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021058858A Active JP7613982B2 (ja) 2021-03-30 2021-03-30 運転支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7613982B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203913A (ja) 2006-02-02 2007-08-16 Denso Corp 運転支援装置及び運転支援システム
JP2008123449A (ja) 2006-11-15 2008-05-29 Toyota Motor Corp 車両制御システム
JP2008123448A (ja) 2006-11-15 2008-05-29 Toyota Motor Corp ドライバ状態推定装置、サーバ、ドライバ情報収集装置及び運転者状態推定システム
US20170247037A1 (en) 2014-08-29 2017-08-31 Ims Solutions, Inc. Driver readiness and integrated performance assessment
JP2017164526A (ja) 2015-07-22 2017-09-21 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 覚醒度予測方法および覚醒度予測装置
JP2019067385A (ja) 2017-09-28 2019-04-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 運転支援装置、運転支援システム、及び、運転支援方法
JP2019185496A (ja) 2018-04-13 2019-10-24 株式会社デンソー 自動運転車両の情報提供装置
CN212624073U (zh) 2020-07-08 2021-02-26 山东恒宇电子有限公司 一种安全驾驶预警系统

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203913A (ja) 2006-02-02 2007-08-16 Denso Corp 運転支援装置及び運転支援システム
JP2008123449A (ja) 2006-11-15 2008-05-29 Toyota Motor Corp 車両制御システム
JP2008123448A (ja) 2006-11-15 2008-05-29 Toyota Motor Corp ドライバ状態推定装置、サーバ、ドライバ情報収集装置及び運転者状態推定システム
US20170247037A1 (en) 2014-08-29 2017-08-31 Ims Solutions, Inc. Driver readiness and integrated performance assessment
JP2017164526A (ja) 2015-07-22 2017-09-21 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 覚醒度予測方法および覚醒度予測装置
JP2019067385A (ja) 2017-09-28 2019-04-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 運転支援装置、運転支援システム、及び、運転支援方法
JP2019185496A (ja) 2018-04-13 2019-10-24 株式会社デンソー 自動運転車両の情報提供装置
CN212624073U (zh) 2020-07-08 2021-02-26 山东恒宇电子有限公司 一种安全驾驶预警系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022155396A (ja) 2022-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7093814B2 (ja) 機器の制御方法、機器の制御装置及びプログラム
CN107205659B (zh) 用于改善与监视睡眠的方法和装置
CN104908687B (zh) 用于允许在机动车辆中的提高效能的小睡的方法
US10589056B2 (en) Sleep inducing device and sleep management system including same
EP1919359B1 (en) Illumination system
KR20170028247A (ko) 수면 관리 방법
CN112641424A (zh) 一种睡眠监测方法、装置、设备及存储介质
US20190231256A1 (en) Apparatus and associated methods for adjusting a user's sleep
US20090318776A1 (en) Physical condition management system
KR20120092249A (ko) 수면 유도 장치 및 그 제어방법
JP7245989B2 (ja) 情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム
EP3517024A1 (en) An apparatus and associated methods for adjusting a group of users' sleep
JP2015019857A (ja) 睡眠状態制御装置、睡眠状態制御方法
US7727139B2 (en) Dream detection system
KR101765659B1 (ko) 수면 관리 장치 및 방법
JP2001078966A (ja) 発汗検出装置
JP7127500B2 (ja) 居眠防止制御装置、居眠防止システム、居眠防止制御方法およびプログラム
JP7613982B2 (ja) 運転支援システム
JP7613981B2 (ja) 運転支援システム
JP2005013754A (ja) 安眠装置
DE102016213916A1 (de) Infotainmentsystem für ein Kraftfahrzeug
JP2022099250A (ja) 安全運転支援装置
JP7616800B2 (ja) 運転支援システム
JP7616799B2 (ja) 運転支援システム
US12043265B2 (en) Safety drive assist apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20241001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20241115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20241203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20241226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7613982

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150