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JP7611074B2 - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ディスクブレーキに関し、詳しくは、摩擦パッドをディスク半径方向内側に付勢し、摩擦パッドのガタつきや浮き上がりを抑制するパッドスプリングを備えた車両用ディスクブレーキに関する。
従来、車両用ディスクブレーキでは、摩擦パッドが走行振動でガタついたり、制動時にディスク半径方向外側に浮き上がることがあることから、キャリパボディの摩擦パッド収容部にパッドスプリングを取り付け、摩擦パッドをディスク半径方向内側に付勢するものがあった。また、摩擦パッド収容部は、車両前進時におけるディスク回入側に形成されるディスク回入側壁と、車両前進時におけるディスク回出側に形成されるディスク回出側壁と、ディスク回入側壁とディスク回出側壁とを繋ぐ天井壁とを有し、パッドスプリングは、摩擦パッドのディスク半径方向外側面と摩擦パッド収容部の天井壁とに弾性的に当接して摩擦パッドをディスク半径方向内側に付勢する本体部と、本体部から突出し、ディスク回入側壁とディスク回出側壁とに弾性的に当接させる一対の取付片とを備えたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭56-7130号公報
しかし、上述の特許文献1のものでは、摩擦パッドを組み付ける際に、パッドスプリングを取り付けた状態の摩擦パッド収容部に、パッドスプリングを撓ませながら摩擦パッドを挿入してキャリパボディに組み付けることから、パッドスプリングの取付け位置がディスクロータ軸方向にずれて、パッドスプリングが傾くことがあり、摩擦パッドの組み付け性が良くなかった。
そこで本発明は、摩擦パッドの組み付け時に、パッドスプリングの取付け位置がディスク軸方向にずれて、パッドスプリングが傾くことを防止し、摩擦パッドをキャリパボディに良好に組み付けることができる車両用ディスクブレーキを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の車両用ディスクブレーキは、ディスクロータの外周を跨いで配置されるキャリパボディに、前記ディスクロータの両側に配置される一対の摩擦パッドを収容する摩擦パッド収容部を形成し、該摩擦パッド収容部に、前記摩擦パッドに当接して前記摩擦パッドをディスク半径方向内側に付勢するパッドスプリングを取り付け、前記摩擦パッド収容部は、車両前進時におけるディスク回入側に形成されるディスク回入側壁と、車両前進時におけるディスク回出側に形成されるディスク回出側壁とを有し、前記パッドスプリングは、前記ディスク回出側壁と前記ディスク回入側壁とに弾性的にそれぞれ当接して、前記パッドスプリングを前記摩擦パッド収容部に取り付ける一対の取付片を備えている車両用ディスクブレーキにおいて、前記ディスク回入側壁と前記ディスク回出側壁とに、前記取付片を当接させて該取付片を支持するパッドスプリング支持部を設け、該パッドスプリング支持部に前記取付片のディスク軸方向の移動を規制する規制部を形成し、前記パッドスプリング支持部は、前記取付片の先端部が当接する当接面と、前記ディスク回入側壁及び前記ディスク回出側壁から、前記摩擦パッド収容部の内側に向けて突出し、前記取付片のディスク軸方向両側部に当接して前記取付片のディスク軸方向の移動を規制する前記規制部とを備えた断面コ字状に形成され、前記先端部は、前記一対の規制部の間に配置されることを特徴としている。
また、前記摩擦パッド収容部は、前記ディスク回出側壁と前記ディスク回入側壁とを繋ぐ天井壁を備え、前記パッドスプリングは、前記天井壁と前記摩擦パッドのディスク半径方向外側面とに弾性的に当接し、前記摩擦パッドをディスク半径方向内側に付勢する本体部と、該本体部のディスク回入側端部とディスク回出側端部のディスク軸方向中央部から突出する一対の前記取付片とを備えていると好ましい。
さらに、 前記キャリパボディは、前記ディスクロータの一側部に配置される作用部と、他側部に配置される反作用部とを有し、前記本体部は、中央部に摩擦パッド側に突出するディスク軸方向の屈曲突部が形成されるとともに、前記屈曲突部から、漸次、ディスク半径方向外側に傾斜しながら突出し、前記天井壁に弾性的に当接する一対の弾発部を備え、前記弾発部の反作用部側には、ディスクロータ側に突出する一対の突片が形成されていると好適である。
本発明の車両用ディスクブレーキによれば、パッドスプリングの取付片が当接する摩擦パッド収容部のディスク回出側壁と前記ディスク回入側壁とに、取付片のディスク軸方向の移動を規制する規制部を設けたことにより、パッドスプリングを取り付けた状態の摩擦パッド収容部に、パッドスプリングを撓ませながら一対の摩擦パッドを組み付ける際に、パッドスプリングは規制部により取付片のディスク軸方向の移動が規制されることから、パッドスプリングの取付け位置がディスクロータ軸方向にずれて、パッドスプリングが傾くことを防止できる。これにより、摩擦パッドの組み付け性の向上を図ることができる。
また、パッドスプリング支持部は、取付片の先端部が当接する当接面と、ディスク回入側壁又は前記ディスク回出側壁から、摩擦パッド収容部の内側に向けて突出し、取付片のディスク軸方向両側部に当接して取付片のディスク軸方向の移動を規制する一対の規制部とを備えた断面コ字状に形成されることから、規制部により取付片のディスク軸方向の移動を確実に規制することができ、さらに、規制部を容易に形成することができる。
さらに、パッドスプリングは、天井壁と摩擦パッドのディスク半径方向外側面とに弾性的に当接し、摩擦パッドをディスク半径方向内側に付勢する本体部と、該本体部のディスク回入側端部とディスク回出側端部のディスク軸方向中央部から突出する一対の取付片とを備えていることにより、本体部によって摩擦パッドのガタつきを良好に抑制することができるとともに、摩擦パッドを組み付ける際に、パッドスプリングの取付け位置がディスクロータ軸方向にずれて、パッドスプリングが傾く虞がない。
本発明の一形態例を示す車両用ディスクブレーキの平面図である。 図1のII-II断面図である。 図2のIII-III断面図である。 本発明の一形態例を示すパッドスプリングの斜視図である。 本発明の一形態例を示す車両用ディスクブレーキの正面図である。 図5のVI-VI断面図である。
図1乃至図6は本発明の車両用ディスクブレーキの一形態例を示す図で、矢印Aは、車両前進時に車輪と一体に回転するディスクロータの回転方向であり、以下で述べるディスク回出側及びディスク回入側とは車両前進時におけるものとする。
本形態例の車両用ディスクブレーキ1は、ディスクロータ2と、該ディスクロータ2の一側部で車体に取り付けられるキャリパブラケット3と、該キャリパブラケット3にスライドピン4,4を介してディスク軸方向へ移動可能に支持されるピンスライド型のキャリパボディ5と、該キャリパボディ5の作用部5aと反作用部5bの間に、ディスクロータ2を挟んで対向配置される一対の摩擦パッド6,6と、該摩擦パッド6,6をディスク半径方向内側に付勢するパッドスプリング7とを備えている。
キャリパブラケット3は、一枚の板材をプレス加工することによって形成され、ディスク回出側に第1スライドピン取付腕3aが、ディスク回入側に第2スライドピン取付腕3bがそれぞれ設けられ、各スライドピン取付腕3a,3bには、前記スライドピン4がそれぞれ突設されている。第1スライドピン取付腕3aは、ディスク回出側に一方の車体取付ボルトが装着されるボルト孔3cが形成され、さらに、ディスク内周側に、制動時に作用部側の摩擦パッド6からトルクを受けるトルク受面3dが形成されている。第2スライドピン取付腕3bは、ディスク内周側に、他方の車体取付ボルトが装着されるボルト孔3eが形成されるとともに、制動時に作用部側の摩擦パッド6からトルクを受けるトルク受面3fが形成されている。
キャリパボディ5は、ディスクロータ2の一側部に配置される前記作用部5aと、ディスクロータ2の他側部に配置される前記反作用部5bと、これらをディスクロータ2の外側を跨いで連結するブリッジ部5cとからなっている。
作用部5aには、ディスク回入側と回出側から、一対の取付腕5d,5dがディスクロータ2の一側面と平行に突設され、該取付腕5d,5dに、キャリパブラケット3に突設された前記スライドピン4,4を挿通させる。また、作用部5aの内部には、シリンダ孔5eとピストン押動機構装着孔5fとがディスク軸方向に連続して形成されている。シリンダ孔5eは、ディスクロータ2側に開口し、後述するピストン押動機構8を介して作動するピストン9が移動可能に内挿されている。さらに、作用部5aの反ディスクロータ側のディスク回出側には、ワイヤガイドアーム5gが突設されている。
ピストン9は、中心軸上にピストン押動機構8のリードシャフト10を挿通させるリードシャフト挿通孔9aが穿設されている。リードシャフト挿通孔9aは、摩擦パッド側に開口し、リードシャフト10の内端側を挿通させる小径孔9bと、シリンダ孔底部側に開口し、リードシャフト10の大径フランジ部10aを収容する大径孔9cと、小径孔9bと大径孔9cとの間に形成され、小径孔9bから大径孔9cに向けて、漸次、大径となる円錐面9dとを備えている。ピストン押動機構装着孔5fは、一端をシリンダ孔底部に、他端を作用部5aの外面にそれぞれ開口させて、シリンダ孔5eと同軸に形成されている。
ピストン押動機構8は、作動レバー11と、該作動レバー11の操作により回転しながら直進し、ピストン9を押動する前記リードシャフト10と、リードシャフト10の雄ねじ部10bに螺合し、リードシャフト10が回転しながら直進することを案内するナットシャフト12と、該ナットシャフト12をピストン押動機構装着孔5fに装着させる筒状部材13とを備えている。筒状部材13は大径部13aと小径部13bとを有し、内周側にナット部材締結用雌ねじ部13cが形成されている。筒状部材13は、大径部13aと小径部13bとをピストン押動機構装着孔5fに形成した環状溝5hと環状突部5iとに嵌着してピストン押動機構装着孔5fに固着され、ナット部材締結用雌ねじ部13cにナットシャフト12が締結される。
ナットシャフト12は、内端側内周部に、リードシャフト10の雄ねじ部10bに螺合する雌ねじ部12aが形成されている。また、内端側外周部に締結用雄ねじ部12bが形成され、外端側外周部にダストシール14の一端を装着させる第1シール溝12cが形成され、ダストシール14の他端は、ピストン押動機構装着孔開口側のキャリパボディ5の外周部に形成された第2シール溝5jに装着される。ナットシャフト12は、締結用雄ねじ部12bを筒状部材13のナット部材締結用雌ねじ部13cに締結することにより、筒状部材13を介してピストン押動機構装着孔5fに回動不能に固定される。
リードシャフト10は、内端側にピストン9の小径孔9bに挿通される小径軸部10cが、該小径軸部10cの外端側に、大径孔9cに挿通される大径フランジ部10aがそれぞれ設けられ、小径軸部10cと大径フランジ部10aの間には、ピストン9の円錐面9dに対応して、内端側に向けて、漸次、小径となる円錐部10dが形成されている。また、リードシャフト10は、外端側にナットシャフト12の雌ねじ部12aに螺合する前記雄ねじ部10bが形成されている。雄ねじ部10bの外端部は、ピストン押動機構装着孔5fから外部に突出し、この外端部に前記作動レバー11が回動可能に取り付けられている。作動レバー11の先端側にはワイヤケーブル15が連結され、該ワイヤケーブル15は、ワイヤガイドアーム5gを通して車体前部方向に取り回され、ブレーキペダル又は操作レバー等のブレーキ操作子(図示せず)に連結されている。
反作用部5bには、反力爪5kが設けられ、ブリッジ部5cの内側のディスク周方向中央部には、摩擦パッド6,6のディスク半径方向外側を収容する摩擦パッド収容部5mが設けられている。摩擦パッド収容部5mは、ディスク回入側に形成されるディスク回入側壁5nと、ディスク回出側に形成されるディスク回出側壁5pと、ディスク回入側壁5nとディスク回出側壁5pとを繋ぐ天井壁5qとを有し、ディスク回入側壁5nとディスク回出側壁5pとには、パッドスプリング7の取付片7a,7aを弾性的に当接させて取付片7a,7aを支持するパッドスプリング支持部5rがそれぞれ設けられている。パッドスプリング支持部5rは、取付片7aの先端部が弾性的に当接する当接面5sと、ディスク回出側壁5p又はディスク回出側壁5pから摩擦パッド収容部5mの内側に向けて突出し、取付片7aのディスク軸方向両側部に当接する一対の規制部5t,5tとを備えた断面コ字状に形成されており、図2に示されるように、ディスク半径方向内側が開口した形状となっている。
摩擦パッド6,6は、ディスクロータ2の側面と摺接するライニング6a,6aを、金属製の裏板6b,6bに固着して形成され、キャリパボディ5の作用部5aと反作用部5bとに亘って形成されたハンガーピン保持孔5uに挿通され、作用部5aと反作用部5bとの間に懸架される一対のハンガーピン16,16にそれぞれ吊持される。裏板6b,6bは、ディスク半径方向内側に前記ライニング6a,6aが取り付けられ、ディスクロータ2の外周から外側に突出して配置される突出部分に、前記ハンガーピン16,16を挿通するハンガーピン挿通孔6c,6cが形成される。
パッドスプリング7は、1枚の板材を所定の形状に切断した後にプレス加工をすることにより形成され、天井壁5qと摩擦パッド6のディスク半径方向外側面6dとに弾性的に当接し、摩擦パッド6をディスク半径方向内側に付勢する本体部7bと、該本体部7bのディスク回入側端部7cとディスク回出側端部7dのディスク軸方向中央部から突出する一対の前記取付片7a,7aとを備えている。本体部7bは、中央部に摩擦パッド側に突出するディスク軸方向の屈曲突部7eが形成されるとともに、屈曲突部7eから、漸次、ディスク半径方向外側に傾斜しながら突出し、天井壁5qに弾性的に当接する一対の弾発部7f,7fを備え、弾発部7f,7fの反作用部側には、反作用部側に配置される摩擦パッド6のディスクロータ側に突出する一対の突片7g,7gが形成されている。また、屈曲突部7eと弾発部7f,7fとには、肉抜き部7hがそれぞれ形成されている。
取付片7aは、帯状に形成され、本体部7bのディスク回入側端部7cあるいは、ディスク回出側端部7dから、ディスク半径方向内側に向けてそれぞれ突出し、取付片7aの先端部7iは、パッドスプリング支持部5rの当接面5sにそれぞれ弾性的に当接するとともに一対の規制部5t,5tの間に配置され、規制部5t,5tによって取付片7aのディスク軸方向の移動が規制される。
このように形成されたパッドスプリング7と摩擦パッド6,6の組み付けは、まず、パッドスプリング7の一対の取付片7a,7aを、ディスク回入側壁5n及びディスク回出側壁5pに設けた規制部5t,5tの間にそれぞれ配置させるとともに、先端部7i,7iを当接面5s,5sに弾性的にそれぞれ当接させる。さらに、ディスク回入側の弾発部7fのディスク回入側を天井壁5qのディスク回入側に、ディスク回出側の弾発部7fのディスク回出側を天井壁5qのディスク回出側にそれぞれ弾性的に当接させて、パッドスプリング7を摩擦パッド収容部5mに組み付ける。
次いで、パッドスプリング7の屈曲突部7eを摩擦パッド6,6のディスク半径方向外側面6d,6dに当接させ、弾発部7f,7fを天井壁側に撓ませながら、摩擦パッド6,6を摩擦パッド収容部5mに挿入し、キャリパボディ5に形成したハンガーピン保持孔5u,5uと、摩擦パッド6に形成したハンガーピン挿通孔6c,6cとに亘ってハンガーピン16,16を挿通させる。この組み付けにより、パッドスプリング7の屈曲突部7eが、摩擦パッド6,6のディスク半径方向外側面6d,6dをディスク半径方向内側に付勢する。
上述のように形成された本形態例の車両用ディスクブレーキ1では、ブレーキ操作子が操作されると、ワイヤケーブル15が牽引され、作動レバー11が回動する。この回動に伴って、リードシャフト10がナットシャフト12を介して、回転しながらディスクロータ側に直進する。リードシャフト10の直進により、大径フランジ部10aの円錐部10dがピストン9の円錐面9dをディスクロータ方向へ押圧する。これにより、ピストン9はディスクロータ側に押動され、作用部側の摩擦パッド6のライニング6aをディスクロータ2の一側面へ摺接させる。この反作用によって、キャリパボディ5がスライドピン4,4に案内されながら作用部方向へスライドし、反力爪5kが反作用部側の摩擦パッド6のライニング6aをディスクロータ2の他側面に摺接させて、制動作用が行われる。摩擦パッド6,6は、パッドスプリング7の弾発部7f,7fによりディスク半径方向内側に付勢されていることから、摩擦パッド6,6が走行振動でガタついたり、制動時にディスク半径方向外側に浮き上がることを防止できる。
また、本形態例では、摩擦パッド収容部5mのディスク回出側壁5pとディスク回入側壁5nとに、パッドスプリング7の取付片7a,7aのディスク軸方向の移動を規制する規制部5t,5tを設けたことにより、パッドスプリング7を取り付けた状態の摩擦パッド収容部5mに、摩擦パッド6,6を組み付ける際に、パッドスプリング7の取付け位置がディスクロータ軸方向にずれて、パッドスプリング7が傾くことを防止でき、摩擦パッド6,6の組み付け性の向上を図ることができる。さらに、パッドスプリング支持部5rは、取付片7aの先端部7iが弾性的に当接する当接面5sと、ディスク回出側壁5p又はディスク回入側壁5nから摩擦パッド収容部5mの内側に向けて突出する一対の規制部5t,5tとを備えた断面コ字状に形成されることから、規制部5t,5tにより取付片7aのディスク軸方向の移動を確実に規制することができ、また、規制部5t,5tを容易に形成することができる。
さらに、パッドスプリング7に、反作用部側に配置される摩擦パッド6のディスクロータ側に突出する一対の突片7g,7gを設けたことにより、摩擦パッド6,6の組み付け時に、反作用部側の摩擦パッド6が作用部側に移動しないように規制することができ、ディスクロータ2を挟んで一対の摩擦パッド6,6を良好に配置させることができる。また、突片7g,7gにより、摩擦パッド6,6が摩耗した際に、反作用部側の摩擦パッド6がディスクロータ側に傾くことを防止できる。
尚、本発明は上述の形態例に限るものではなく、液圧式のディスクブレーキにも適用することができる。また、摩擦パッドは、ハンガーピンで吊持するものに限らず、裏板に形成した耳片をキャリパブラケットに形成したパッドガイド溝に挿入するものでもよい。さらに、パッドスプリングの本体部の形状は任意であり、反作用部側に配置される摩擦パッドのディスクロータ側に突出する突片を設けていなくてもよい。
1…車両用ディスクブレーキ、2…ディスクロータ、3…キャリパブラケット、3a…第1スライドピン取付腕、3b…第2スライドピン取付腕、3c…ボルト孔、3d…トルク受面、3e…ボルト孔、3f…トルク受面、4…スライドピン、5…キャリパボディ、5a…作用部、5b…反作用部、5c…ブリッジ部、5d…取付腕、5e…シリンダ孔、5f…ピストン押動機構装着孔、5g…ワイヤガイドアーム、5h…環状溝、5i…環状突部、5j…第2シール溝、5k…反力爪、5m…摩擦パッド収容部、5n…ディスク回入側壁、5p…ディスク回出側壁、5q…天井壁、5r…パッドスプリング支持部、5s…当接面、5t…規制部、5u…ハンガーピン保持孔、6…摩擦パッド、6a…ライニング、6b…裏板、6c…ハンガーピン挿通孔、6d…ディスク半径方向外側面、7…パッドスプリング、7a…取付片、7b…本体部、7c…ディスク回入側端部、7d…ディスク回出側端部、7e…屈曲突部、7f…弾発部、7g…突片、7h…肉抜き部、7i…先端部、8…ピストン押動機構、9…ピストン、9a…シャフト挿通孔、9b…小径孔、9c…大径孔、9d…円錐面、10…リードシャフト、10a…大径フランジ部、10b…雄ねじ部、10c…小径軸部、10d…円錐部、11…作動レバー、12…ナットシャフト、12a…雌ねじ部、12b…締結用雄ねじ部、12c…第1シール溝、13…筒状部材、13a…大径部、13b…小径部、13c…ナット部材締結用雌ねじ部、14…ダストシール、15…ワイヤケーブル、16…ハンガーピン

Claims (3)

  1. ディスクロータの外周を跨いで配置されるキャリパボディに、前記ディスクロータの両側に配置される一対の摩擦パッドを収容する摩擦パッド収容部を形成し、該摩擦パッド収容部に、前記摩擦パッドに当接して前記摩擦パッドをディスク半径方向内側に付勢するパッドスプリングを取り付け、前記摩擦パッド収容部は、車両前進時におけるディスク回入側に形成されるディスク回入側壁と、車両前進時におけるディスク回出側に形成されるディスク回出側壁とを有し、前記パッドスプリングは、前記ディスク回出側壁と前記ディスク回入側壁とに弾性的にそれぞれ当接して、前記パッドスプリングを前記摩擦パッド収容部に取り付ける一対の取付片を備えている車両用ディスクブレーキにおいて、
    前記ディスク回入側壁と前記ディスク回出側壁とに、前記取付片を当接させて該取付片を支持するパッドスプリング支持部を設け、該パッドスプリング支持部に前記取付片のディスク軸方向の移動を規制する規制部を形成し
    前記パッドスプリング支持部は、前記取付片の先端部が当接する当接面と、前記ディスク回入側壁及び前記ディスク回出側壁から、前記摩擦パッド収容部の内側に向けて突出し、前記取付片のディスク軸方向両側部に当接して前記取付片のディスク軸方向の移動を規制する一対の前記規制部とを備えた断面コ字状に形成され、
    前記先端部は、一対の前記規制部の間に配置されることを特徴とする車両用ディスクブレーキ。
  2. 前記摩擦パッド収容部は、前記ディスク回出側壁と前記ディスク回入側壁とを繋ぐ天井壁を備え、
    前記パッドスプリングは、前記天井壁と前記摩擦パッドのディスク半径方向外側面とに弾性的に当接し、前記摩擦パッドをディスク半径方向内側に付勢する本体部と、該本体部のディスク回入側端部とディスク回出側端部のディスク軸方向中央部から突出する一対の前記取付片とを備えていることを特徴とする請求項記載の車両用ディスクブレーキ。
  3. 前記キャリパボディは、前記ディスクロータの一側部に配置される作用部と、他側部に配置される反作用部とを有し、
    前記本体部は、中央部に摩擦パッド側に突出するディスク軸方向の屈曲突部が形成されるとともに、前記屈曲突部から、漸次、ディスク半径方向外側に傾斜しながら突出し、前記天井壁に弾性的に当接する一対の弾発部を備え、
    前記弾発部の反作用部側には、ディスクロータ側に突出する一対の突片が形成されていることを特徴とする請求項2記載の車両用ディスクブレーキ。
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