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JP7610649B1 - スリット入りウィッグ用ベース - Google Patents

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Abstract

【課題】ウィッグ用ベースに装着する際には接着剤、外す際には除去剤を容易に塗布できると共に、取り外しの際にウィッグ用ベース(ネット材)の周囲部分の伸びや破損が生じないようにする。【解決手段】ウィッグを人の頭部に止着する際に、所定箇所に接着剤を塗布してその人の頭部に固定し、このウィッグを外す際には、除去剤を接着部分に沁み込ませて剥がすスリットを有するウィッグ用ベース1である。装着する人の頭部と同じ形状を有し、毛材を植設するネット材2と、ネット材2の周縁に張り付けられた、装着する際に塗布する接着剤と、外す際にこの接着剤の固着力を弱める除去剤をウィッグの表面から人の頭部とウィッグ用ベース1の間に滲みこませる浸透用スリット5が形成された補強部4と、から成る。【選択図】図4

Description

本発明は、人工毛又は人毛の毛材を植設するウィッグ用ベースに係り、特にウィッグ用ベースの内面側に接着剤を用いて頭部に止着する接着剤式のスリット入りウィッグ用ベースに関する。
ウィッグを人の頭部に止着する方法には、ピン留め式、編込み式、テープ式、接着剤式と種々の方法がある。この接着剤式は、接着剤をウィッグ用ベースの裏面の全面又は周縁に塗り、人の頭皮に貼り付ける方法である。接着剤式は、編込み式、ピン留め式よりもウィッグ用ベースのサイズを小さくできる。接着剤の種類に応じて、強い固着力を有するため、ピン留め式、編込み式、テープ式と比較して装着安定性を有し、水泳を始めスポーツ全般で安心して使用できる。
接着剤式のウィッグは、強い力でウィッグを引っ張った際にも外れない程度に強い固着力を有する。そこで、他の3方式のウィッグに比較して、生活上でウィッグが外れないか不安になることはないとされている。また、連続装着は半月から1ヶ月程度は接着剤を交換することがないものである。
そこで、長期間確実に止着できると共に洗髪も容易であるウィッグ又はウィッグ用ベースを頭部に装着する方法に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1の特開平11-81021号公報「かつら並びにその止着方法」のように、 表側に義毛が植毛されているかつら用ベースの裏側の周縁部が、当該周縁部の内周端を分岐点として表側縁部と裏側縁部との表裏2枚に分離しており、 表側縁部は可撓性面状部材で構成され、 裏側縁部はその外周側部分が可撓性面状部材で構成され、当該外周側部分に隣接する内周側部分がネット状部材で構成されているかつらが提案されている。
特開平11-81021号公報
接着剤式のウィッグを頭部から外す際には、ウィッグ用ベースに塗布する除去剤(リムーバ)が必要になる。ウィッグ用ベースを頭皮に固定している接着剤に除去剤を塗布して固着力を弱めて外している。そのためこの除去剤の塗布の作業が加わり、ウィッグ用ベースに付着した接着剤を落とすのに手間がかかるという問題を有していた。
また、接着剤式のウィッグは、より自然に見せるように薄いウィッグ用ベースが用いられていることが多い。ウィッグを外す際、即ちウィッグ用ベースを頭皮から剥がす際に、このウィッグ用ベースの外周部が破損することがある。または、その外周部が伸びたりするといった不具合が生じやすいという問題を有していた。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、ウィッグ用ベースに装着する際には接着剤、外す際には除去剤を容易に塗布できると共に、取り外しの際にウィッグ用ベースの周囲部分の伸びや破損が生じづらいスリット入りウィッグ用ベース及びこれを具備するウィッグを提供することにある。
本発明のスリット入りウィッグ用ベースは、ウィッグを人の頭部に止着する際に、ベースの周縁部に接着剤を塗布し、その人の頭皮に接着して固定し、該ウィッグを外す際には、除去剤を接着部分に沁み込ませて頭皮から剥がすウィッグ用ベース(1)であって、
装着する人の頭部と同じ形状を有し、毛材を植設するネット材(2)と、
前記ネット材(2)上の周縁に形成された、装着する際に塗布する接着剤と、前記ウィッグを頭部から外す際にこの接着剤の固着力を弱める除去剤を、該ウィッグの表面から人の頭皮とウィッグ用ベース(1)の間に滲みこませる浸透用スリット(5)を有する補強部(4)と、を備えた、ことを特徴とする。
前記補強部(4)は、円弧形状のシート材から成り、該シート材に浸透用スリット(5)を数本並列に形成したものであり、前記ネット材(2)の周縁の内面側に形成されたものである。
前記補強部(4)は、前記ネット材(2)に、円弧形状の輪郭を有し、かつ浸透用スリット(5)が数本並列に形成されるように合成樹脂材を塗布し、これを乾燥させてシート材としたものである。
前記補強部(4)は、前記ネット材(2)に、該ネット材(2)と同じ素材の部材を円弧形状に切断し、かつ浸透用スリット(5)が数本並列に開けられたものとしてもよい。
前記補強部(4)は、円弧形状のシート材から成り、該シート材にその長手方向に複数本の浸透用スリット(5)を長手方向に並べたものを数列並列したものとしてもよい。
前記補強部(4)は、円弧形状のシート材にその長手方向に浸透用スリット(5)を、前記ネット材(2)の周縁の全周に数本を形成したものとしてもよい。
前記補強部(4)の浸透用スリットは、前記ウィッグ用ベースの周縁に、穴が開いたシート材を1枚または複数か所形成されたものとしてもよい。
前記補強部(4)に、人工皮膚部(3)を連続して形成する、ことができる。
本発明のスリット入りウィッグ用ベースでは、ウィッグを頭部から外す際に、外力がかかるネット材(2)の周縁部に補強部(4)が形成されているので、この周縁部が破損したり、伸びたりすることを抑制できる。
ウィッグを頭部に装着する際には、補強部(4)に塗布した接着剤が、浸透用スリット(5)の隙間にも一時的に滞留することになる。接着剤が滴り落ちることを抑制することができるため、ウィッグ用ベース(1)を安心して装着することができる。
ウィッグを頭部から外す際には、この浸透用スリット(5)に除去剤を注入する。この除去剤は浸透用スリット(5)の隙間に一時的に滞留することになる。除去剤は、ウィッグ用ベース(1)のネット材(2)を通過して、頭皮に拡散する。この頭皮の接着剤にまで滲み込んだ除去剤は、接着剤の固着力を低下させ、ウィッグ用ベース(1)を頭皮から剥がしやすくする。
実施例1の補強部を形成したウィッグ用ベースを示す平面図である。 実施例1の補強部を形成したウィッグ用ベースを示す底面図である。 補強部を形成したウィッグ用ベースを示す側面図である。 補強部部分を示す拡大断面図であり、(a)は本発明のスリット入りウィッグ用ベースと、(b)はスリット入り補強部が形成されていない従来のウィッグ用ベースである。 補強部がネット材と同じ素材から成るものを張り付けた補強部部分を示す拡大断面図である。 浸透用スリットの形状を短い円弧形状に分割して形成した変形例1を示す平面図である。 補強部を短い円弧形状に分割して形成した変形例2を示す平面図である。 浸透用スリットの形状を円形状に分割して形成した変形例3を示す平面図である。 実施例2のウィッグ用ベースを示す底面図である。
本発明のウィッグ用ベースは、頭部から外す際に外力がかかるネット材の外周部に、補強部を形成し、この外周部が破損したり、伸びたりしないようにした。また、この補強部の浸透用スリットに、除去剤を注入してこの隙間に一時的に滞留させ、除去剤を拡散しやすくした。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
<ウィッグ用ベースの構成>
図1は実施例1の補強部を形成したウィッグ用ベースを示す平面図である。図2は実施例1の補強部を形成したウィッグ用ベースを示す底面図である。図3は補強部を形成したウィッグ用ベースを示す側面図である。
ウィッグは、人の頭頂部と同じ曲面形状になるように形成したウィッグ用ベース1の表面側に、人毛又は人工毛等の毛材を植え付けたものである。図示例では、ウィッグ用ベース1の構成を説明しやすくするために、この毛材の表現を省略している。
ウィッグ用ベース1は、例えば、図1の平面図と図2の底面図に示すように、フロント部1aと中央部1bと周縁部1cから成るネット材2と、人工皮膚部3,補強部4とを組み合わせて構成されたものである。このネット材2に人毛または人工毛等の毛材を植え付けてウィッグとする。ウィッグ用ベース1を接着剤を用いて頭皮に接着してこのウィッグを頭部に装着する。このフロント部1aは自然に見せるために、他の中央部1bと周縁部1cの部位より薄いネット材2を用いて構成することが好ましい。
図示するように、フロント部1aには、円弧状の人工皮膚部3を重ねて設けてもよく、この人工皮膚部3に波型のスリットを形成することも可能である。また、略一定幅で波型の外縁形状に人工皮膚部3を形成してもよく、この場合は略円弧状とするよりも人工皮膚部分の面積が広くなり、接着剤をより多く塗布することができる。
ウィッグ用ベース1のネット材2は、例えば全体が柔軟なポリウレタン製シートで構成されたものである。ウィッグ用ベース1の素材は接着剤、除去剤が浸透する機能を有する素材であれば、ポリウレタン製シートの素材に限定されず、シリコン樹脂材等の他の素材を用いることができる。また、ウィッグ用ベース1のフロント部1aと中央部1bと周縁部1cの形状についても、髪型の相違に応じて、図1と図2に示した構成に限定されない。
<補強部の構成>
図4は補強部部分を示す拡大断面図であり、(a)は本発明のスリット入りウィッグ用ベースと、(b)はスリット入り補強部が形成されていない従来のウィッグ用ベースである。図5は補強部がネット材と同じ素材から成るものを張り付けた補強部部分を示す拡大断面図である。
スリット入りウィッグ用ベース1は、その周縁部に補強部4が形成されている。この補強部4には、浸透用スリット5が形成されている。補強部4の形成手段としては、例えば、ネット材2に人工皮膚を形成する合成樹脂材を塗布し、その後乾燥させて補強部4を形成する手段がある。この補強部4は、ウィッグ用ベース1の後頭部と両側頭部に相当する周縁部に沿った形状を有するように円弧形状に形成している。
または、図5の拡大断面図に示すように、補強部4は、ネット材2と同材質のシート材を、このネット材2に張り付けることも可能である。このシート材で製造した補強部4であっても文字通りネット材2の補強機能を有する。更に図示していないが、ネット材2の周囲を補強する部材、材質のものであり、ウィッグとして違和感がなく頭部に装着できるものであれば、合成樹脂材(人工皮膚)、ネット材に限定されないことは勿論である。
補強部4の浸透用スリット5は、円弧形状に形成されたものが複数本に並列されている。図1と図2に示す浸透用スリット5は、3本である。この3本に限定されないことは勿論である。2本、4本、5本とすることができる。補強部4の横幅の長短に応じて、増減することができる。但し、浸透用スリット5は6本以下が好ましい。本数が多すぎると、頭皮に接着する部分の面積が大きくなりすぎ、ウィッグ用ベース1の頭頂部を形成する部分が極端に狭くなり、ウィッグ形状のバランスが崩れるおそれがある。
この浸透用スリット5は、補強部4を形成する際に、この3本と同大同形状を有する粘着シールをネット材2に貼り付け、そこに合成樹脂材を塗布し、その後乾燥させて、この粘着シールを剥がして図示するような補強部4の形態とする。
また、浸透用スリット5の幅は、その隙間が狭いと除去剤の塗布が十分に行えないおそれがある。逆に、その幅が広すぎる場合、頭皮にウィッグを貼り付ける際に、接着剤を塗るための人工皮膚部分の面積が少なくなりすぎるため、十分な接着力を得られなくなる。そこで、浸透用スリット5の幅は、2mm~9mmが好ましい。
このように、浸透用スリット5を数本並列に配置した補強部4では、除去剤がウィッグ用ベース1の表面から裏面の接着剤に滲入しやすくなる。
このように補強部4に形成した浸透用スリット5は、ウィッグを頭部に装着する際に、接着剤を塗布する部分になる。補強部4に塗布した接着剤は、この浸透用スリット5の隙間にも一時的に滞留することになるので、接着剤が滴り落ちることを抑制することができ、ウィッグ用ベース1を安心して装着することができる。
図4の拡大断面図では、補強部4をウィッグ用ベース1の内面側(頭部に張り付ける側)に形成した状態を示している。これは人工毛又は人毛などの毛材を植設する側に、補強部4を形成しないようにするためである。しかし、補強部4をネット材2の外側に貼り付けることも勿論可能である。
ウィッグを頭部から外す際には、補強部4の浸透用スリット5に注入した除去剤は、この浸透用スリット5の隙間に一時的に滞留することになる。その後、除去剤は、ウィッグ用ベース1(ネット材2)を通過して、拡散しやすくなる。頭皮の接着剤までしみ込んだ除去剤は、接着剤の吸着力を低下させ、ウィッグ用ベース1を頭皮から剥がしやすくなり、ウィッグを容易に外すことができる。ウィッグ用ベース1において、頭皮から外す際に外力がかかる外周部に、補強部4が備えられているので、ウィッグ用ベース1の周縁が破損したり、伸びたりすることを抑制することができる。
従来のように、接着剤の滞留場所(浸透用スリット5)が形成されていないウィッグ用ベースでは、接着剤を広範囲に塗布するために、接着剤を無駄に使用することがあった。この補強部4の浸透用スリット5は、その無駄遣いを回避することができる。
図4の拡大断面図に示すように、浸透用スリット5を形成したシートを、ネット材2に形成している構成のものでは、その部分が肉厚になるため、引張強度が増大し、ウィッグ用ベース1を頭皮から外す際の破損を防止することができる。
<浸透用スリットの形状を短い円弧形状に形成した変形例1>
図6は浸透用スリットの形状を短い円弧形状に分割して形成した変形例1を示す底面図である。
変形例1は、補強部4に、図1から図3に示した1本の浸透用スリット5より短い浸透用スリット5を複数本長手方向に並べたものを横に数列形成したものである。浸透用スリット5をいわゆる「千鳥配置」に形成したものである。浸透用スリット5の形状は、図1に示すような、頭部の両側頭部と後頭部と頭部の周囲を3/4周する1本の長い浸透用スリットの形状に限定されない。補強部4がウィッグ用ベース1の周縁部を補強できれば、個々の浸透用スリット5は短くして、その本数を増やしたものでもよい。
この変形例1のようなウィッグ用ベース1は、その表面側から内面側へ除去剤が浸透しやすい構造になる。短い浸透用スリット5を多数形成した補強部4であっても、ウィッグ用ベース1(ネット材2)の補強効果は低下しない。頭部の両側頭部と後頭部と頭部の3/4周する1本の長い浸透用スリット5より、短い浸透用スリット5を多数本並べたものの方が、引張強度が強くなり、ウィッグ用ベース1を頭皮から外す際に、破損することを防止することができる。
<補強部4を短く分割形成した変形例2>
図7は補強部を短い円弧形状に分割して形成した変形例2を示す平面図である。
変形例2の補強部14は、実施例1と変形例1に示すような1か所又は1枚の円弧形状の補強部4に代えて、複数か所又は複数枚の補強部14をウィッグ用ベース1(ネット材2)の周縁部に形成したものである。変形例2の補強部14にも、浸透用スリット15が多数形成されている。
<浸透用スリットの形状を円形状に形成した変形例3>
図8は浸透用スリットの形状を円形状に分割して形成した変形例3を示す底面図である。
変形例3の補強部24に開ける浸透用スリット25の形状は、長円形状円形状、四角形状、多角形状と何れの形状であってもよい。図示例では円形状である。また、ウィッグ用ベース1(ネット材2)の周縁部に形成することができる程度の大きさであれば1枚で構成する場合に限らず、2枚でもよく、小さいものであれば~5枚とすることができる。但し、ウィッグ用ベース1(ネット材2)の周縁部において、個々の補強部24を形成する際に、隣接する補強部24とは隙間なく貼り付けることが好ましい。ウィッグ用ベース1を頭皮から外す際に、破損すること伸びることを防止することができる。隣接する補強部24を重ねてウィッグ用ベース1に張り付けることも可能である。
変形例3の補強部24は、ウィッグ用ベース1(ネット材2)の周縁部の大きさに応じて、その寸法に合わせて複数枚を形成することができる。予め、寸法の異なる補強部24を準備し、ウィッグ用ベース1の周縁部の大きさに合わせて、寸法の異なる補強部24を組合わせて形成する。そこで、ウィッグ用ベース1(ネット材2)の大小が大きく異なる場合でも、何れの寸法にも合わせることができる。
<浸透用スリットをウィッグ用ベースの全周に設けた変形例4>
変形例4の補強部4は、ウィッグ用ベース(ネット材2)の周縁の全周に楕円形状に数本を同心円形状に形成したものである(図示せず)。変形例4のウィッグ用ベースの全周縁に、補強部4を形成したものは、ウィッグの頭部への固着力が高くなる。
図9は実施例2のウィッグ用ベースを示す底面図である。
実施例2のウィッグ用ベース31は、補強部34の面積を広くしたものである。例えば、浸透用スリット35を有する補強部34に第2の人工皮膚部33を一体形成したものである。この第2の人工皮膚部33は髪の毛の「分け目」に相当する位置36を含む大きさとする。このように、補強部34に第2の人工皮膚部33を連続形成することで、接着剤の塗布面積が増えて接着力を向上させることができる。なお実施例2のウィッグ用ベース31におけるフロント部31aと中央部31bと周縁部31cの形状についても、髪型の相違に応じて変化する。図9には、フロント部31aに、波型の外縁形状をした人工皮膚部が使用される例を示している。
この実施例2のウィッグ用ベース31(ネット材2)の周縁部に形成されている補強部34にも、浸透用スリット35が形成されている。この補強部34は、合成樹脂材で形成したもののほかに。ウィッグ用ベース31と同じ材質のシート材から成るものである。この補強部34に連続して第2の人工皮膚部33が一体形成されたものである。
浸透用スリット35は、実施例1の浸透用スリット5と同じ機能を有する。ウィッグを頭部に装着する際に、補強部34に塗布した接着剤は、この浸透用スリット35の隙間にも一時的に滞留することになるので、接着剤が滴り落ちることを抑制することができ、ウィッグ用ベース31を安心して装着することができる。
なお、本発明は、ウィッグを装着する際には接着剤、外す際には除去剤を容易に塗布できると共に、取り外しの際にウィッグ用ベース1,31の周囲部分の伸びや破損が生じづらいウィッグ用ベース1,31にすることができれば、上述した発明の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明のスリット入りウィッグ用ベースは、ウィッグを人の頭部に固着する際に利用することができる。
1 ウィッグ用ベース
2 ネット材
3,33 人工皮膚部
4,14,24 補強部
5,15,25 浸透用スリット

Claims (8)

  1. ウィッグを人の頭部に止着する際に、ベースの周縁部に接着剤を塗布し、その人の頭皮に接着して固定し、該ウィッグを外す際には、除去剤を接着部分に沁み込ませて頭皮から剥がすウィッグ用ベース(1)であって、
    装着する人の頭部と同じ形状を有し、毛材を植設するネット材(2)と、
    前記ネット材(2)上の周縁に形成された、装着する際に塗布する接着剤と、前記ウィッグを頭部から外す際にこの接着剤の固着力を弱める除去剤を、該ウィッグの表面から人の頭皮とウィッグ用ベース(1)の間に滲みこませる浸透用スリット(5)を有する補強部(4)と、を備えた、
    ことを特徴とするスリット入りウィッグ用ベース。
  2. 前記補強部(4)は、円弧形状のシート材から成り、該シート材に浸透用スリット(5)を数本並列に形成したものであり、前記ネット材(2)の周縁の内面側に形成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスリット入りウィッグ用ベース。
  3. 前記補強部(4)は、前記ネット材(2)に、円弧形状の輪郭を有し、かつ浸透用スリット(5)が数本並列に形成されるように合成樹脂材を塗布し、これを乾燥させてシート材としたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスリット入りウィッグ用ベース。
  4. 前記補強部(4)は、前記ネット材(2)に、該ネット材と同じ素材の部材を円弧形状に切断し、かつ浸透用スリット(5)が数本並列に開けられたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスリット入りウィッグ用ベース。
  5. 前記補強部(4)は、円弧形状のシート材から成り、該シート材にその長手方向に複数本の浸透用スリット(5)を長手方向に並べたものを数列並列したものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスリット入りウィッグ用ベース。
  6. 前記補強部(4)は、円弧形状のシート材にその長手方向に浸透用スリット(5)を、前記ネット材(2)の周縁の全周に数本を形成したものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスリット入りウィッグ用ベース。
  7. 前記補強部(4)の浸透用スリットは、前記ウィッグ用ベースの周縁に、穴が開いたシート材が複数枚で形成されたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスリット入りウィッグ用ベース。
  8. 前記補強部(4)に、人工皮膚部(3)を連続して形成した、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスリット入りウィッグ用ベース。
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