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JP7609418B2 - ワクチン接種装置 - Google Patents

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JP7609418B2
JP7609418B2 JP2021041232A JP2021041232A JP7609418B2 JP 7609418 B2 JP7609418 B2 JP 7609418B2 JP 2021041232 A JP2021041232 A JP 2021041232A JP 2021041232 A JP2021041232 A JP 2021041232A JP 7609418 B2 JP7609418 B2 JP 7609418B2
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Description

本発明は、ワクチン接種装置に関する。より特定的には、本発明は、接種針の消毒を容易に行うことのできるワクチン接種装置に関する。
鶏卵などに代表される卵には、食用のための卵の他に、雛を生産するための卵がある。このような卵は「種卵」と呼ばれている。種卵を適切な温度の所定の環境のもとで所定の日数暖めると雛が孵化する。雛を大量に生産する孵卵場では、ある一定期間に得られた種卵が所定の日に一斉に孵化するように、生産工程が管理されている。
種卵の内部では、産卵の時点から胚の発生が進行する。種卵は、胚の細胞分裂を抑えるような環境で保持されると、成長を停止して休眠する。そこで、休眠させた種卵が所定の数だけ貯まった時点で、休眠させた種卵をセッタートレイに配置して予備加温を行うことで、所定の数の種卵を同じ速度で成長させることができる。具体的には、約38℃の温度に予備加温した環境のもとで種卵を保持することにより種卵は孵卵工程に入る。孵卵工程を開始してからほぼ21日目に、種卵は孵化する。
孵卵工程を開始してから18日目あるいは19日目になると、種卵の孵化に備えて、種卵をセッタートレイからハッチャートレイに移し替える作業が行われる。この作業の際に種卵の生死判定が行われる。生死判定の結果、未受精の卵や胚の発育が止まった卵などは不良と判定され、排除される。一方、合格と判定された種卵には、感染症予防のためのワクチン接種が行われる。
下記特許文献1などには、卵のワクチン接種または注射などの卵の処理のためのデバイスが開示されている。下記特許文献1のデバイスは、卵に処理を受けさせるように配置された処理ステーションと、処理ステーションが卵に処理を受けさせるために、卵を所定の配向で保持するように配置されたホルダとを備えている。ワクチン接種の際には、デバイスは、ホルダによって卵箱から卵を持ち上げて、ホルダの上方に設けられたプレートの凹形状の窪み内に卵を収容する。次にデバイスは、注射デバイスの針をプレート内の凹形状の窪みを通して降下することで、卵への穿孔およびワクチン接種を行う。
特表2015-513917号公報
しかし、特許文献1では、注射デバイスの針の消毒をすることが容易ではなかった。特許文献1において注射デバイスの針を消毒する場合には、デバイスの本体から針を取り外しで消毒する必要があった。特に感染症予防の観点から、1回の接種を行う度に注射デバイスの針を消毒することが望ましい。しかし、特許文献1では、1回の接種を行う度に注射デバイスの針を消毒しようとすると、1回の接種を行う度にデバイスの本体から針を取り外して消毒し、その後デバイスの本体に再び針を取り付けるという作業を行う必要があった。
そこで、ワクチン接種を行うための接種針と卵に穿孔を行う穿孔針とを別体とし、かつ穿孔針の内部に接種針を配置した構成も考えられる。この構成によれば、穿孔針の内部に消毒液を流通させることにより、接種針を容易に消毒することができる。一方で、穿孔針の内部に接種針を配置した構成には、接種針の交換が容易ではないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、接種針の交換を容易に行うことのできるワクチン接種装置を提供することである。
本発明の一の局面に従うワクチン接種装置は、卵に対してワクチン接種を行うワクチン接種装置であって、卵に穿孔する穿孔針であって、内部に消毒液が流通する穿孔針と、穿孔針の基端から穿孔針の内部に挿入され、卵の内部にワクチンを接種する接種針と、基端側プレート孔を含む基端側プレートと、基端側プレート孔に接種針を固定する基端側固定部とを備え、基端側固定部は、基端側プレート孔に接種針を固定する際の位置である接種針固定位置と、接種針固定位置から回転軸周りに所定の角度だけ回転した位置である接種針開放位置との間で移動し、基端側固定部は、基端側プレートよりも先端側に存在する接種針固定片を含み、接種針固定片は、基端側固定部が接種針固定位置にある場合に基端側プレート孔を通過しない形状であって、基端側固定部が接種針開放位置にある場合に基端側プレート孔を通過する形状を有する。
上記ワクチン接種装置において好ましくは、基端側プレートよりも先端側に設けられ、先端側プレート孔を含む先端側プレートと、先端側プレート孔に穿孔針を固定する先端側固定部とをさらに備え、先端側固定部は、先端側プレート孔に穿孔針を固定する際の位置である穿孔針固定位置と、穿孔針固定位置から回転軸周りに所定の角度だけ回転した位置である穿孔針開放位置との間で移動し、先端側固定部は、先端側プレートよりも先端側に存在する穿孔針固定片を含み、穿孔針固定片は、先端側固定部が穿孔針固定位置にある場合に先端側プレート孔を通過しない形状であって、先端側固定部が穿孔針開放位置にある場合に先端側プレート孔を通過する形状を有する。
上記ワクチン接種装置において好ましくは、穿孔針固定片は、基端側プレート孔を通過する形状を有する。
上記ワクチン接種装置において好ましくは、基端側固定部に固定された保護管をさらに備え、接種針は、保護管の内部に設けられ、保護管は、基端側プレート孔を通過する形状を有する。
上記ワクチン接種装置において好ましくは、先端側固定部に固定され、保護管の外周面と摺動する軸受をさらに備え、軸受は、基端側プレート孔を通過する形状を有する。
上記ワクチン接種装置において好ましくは、接種針固定片および穿孔針固定片の各々は、回転軸方向から見た場合に少なくとも1つの弧と少なくとも1つの直線とで構成された外形を有する。
上記ワクチン接種装置において好ましくは、穿孔針の内部に消毒液を供給するための供給管と接続される消毒液用コネクタであって、基端側固定部に取り付けられた消毒液用コネクタと、接種針の内部にワクチンを供給するための供給管と接続されるワクチン用コネクタであって、基端側固定部に取り付けられたワクチン用コネクタとをさらに備える。
上記ワクチン接種装置において好ましくは、保持孔を含む固定プレートと、卵を持ち上げて保持孔に対して押しつける卵リフターとをさらに備え、穿孔針は、保持孔を通じて下降されることで、保持孔に対して押しつけられた卵に穿孔する。
本発明によれば、接種針の交換を容易に行うことのできるワクチン接種装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態におけるワクチン接種装置1の構成を示す断面図である。 トレーTRの構成を示す上面図である。 ワクチン接種ユニット1aの構成を示す断面図である。 本発明の一実施の形態におけるワクチン接種装置1の動作の第1の状態を示す断面図である。 本発明の一実施の形態におけるワクチン接種装置1の動作の第2の状態を示す断面図である。 本発明の一実施の形態におけるワクチン接種装置1の動作の第3の状態を示す断面図である。 本発明の一実施の形態におけるワクチン接種装置1の動作の第4の状態を示す断面図である。 本発明の一実施の形態におけるワクチン接種装置1の動作の第5の状態を示す断面図である。 本発明の一実施の形態における穿孔針2および接種針3の取り外し方法の第1の工程を示す図である。 図9の状態におけるワクチン接種ユニット1aを構成する各部材の位置を示す図である。 本発明の一実施の形態における穿孔針2および接種針3の取り外し方法の第2の工程を示す図である。 図11の状態におけるワクチン接種ユニット1aを構成する各部材の位置を示す図である。 本発明の一実施の形態における穿孔針2および接種針3の取り外し方法の第3の工程を示す図である。 本発明の一実施の形態における穿孔針2および接種針3の取り外し方法の第4の工程を示す図である。 本発明の一実施の形態における穿孔針2および接種針3の取り外し方法の第5の工程を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
[ワクチン接種装置の構成]
始めに、本実施の形態におけるワクチン接種装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態におけるワクチン接種装置1の構成を示す断面図である。図2は、トレーTRの構成を示す上面図である。なお、図2において場所STは点線で示されている。
図1および図2を参照して、トレーTRには、複数の卵の各々を保持するための複数の場所STの各々が水平方向に等間隔で配置されている。複数の場所STの少なくとも一部に複数の卵Eが配置されている。複数の卵Eの各々は、孵卵工程を開始してから18日目あるいは19日目の種卵であり、生死判定の結果合格と判定されたものである。一方、複数の場所STのうち卵Eが配置されていない場所ST(図1中3つの場所STのうち左端の場所ST)は、生死判定の結果不良と判定された卵(図示なし)が配置されていた場所である。不良と判定された卵は、トレーTRがワクチン接種装置1の内部に搬送される前にトレーTRから除去される。
トレーTRにおける複数の場所STの各々には、卵リフター94を通過させるための通過孔pが形成されている。通過孔pには、内部に向かって突出した6本の爪hkが設けられており、これらの爪hkは卵Eを下方から保持する。複数の卵Eの各々は、たとえば鈍端e1が上であり鋭端e2が下となる状態でトレーTRに配置されている。複数の卵Eの各々は、鈍端e1が下であり鋭端e2が上となる状態でトレーTRに配置されていてもよい。
ワクチン接種装置1(ワクチン接種装置の一例)は、トレーTRに配置された複数の卵Eの各々に対してワクチン接種を行うためのものである。ワクチン接種装置1は、複数のワクチン接種ユニット1aを備えている。複数のワクチン接種ユニット1aの各々は、トレーTRにおける複数の場所STと同じ数だけ設けられている。複数のワクチン接種ユニット1aの各々は、ワクチン接種装置1の上方から見た場合に、トレーTRにおける複数の場所STの各々と重なる位置に設けられている。なお、ワクチン接種装置1が備えるワクチン接種ユニット1aの数は任意である。図1では、複数のワクチン接種ユニット1aの各々がいずれも初期位置に存在している。
複数のワクチン接種ユニット1aの各々の構成および動作は同じであるため、以降の説明では、1つのワクチン接種ユニット1aについてのみ説明する。
ワクチン接種ユニット1aは、上部プレート91(基端側プレートの一例)と、下部プレート92(先端側プレートの一例)と、固定プレート93(固定プレートの一例)と、卵リフター94(卵リフターの一例)とを含んでいる。上部プレート91、下部プレート92、固定プレート93の各々は、複数のワクチン接種ユニット1aによって共有されている。
上部プレート91は、板状であり、水平方向に延在している。上部プレート91は駆動部(図示無し)によって上下方向に移動される。上部プレート91は、複数のプレート孔911(基端側プレート孔の一例)および912を含んでいる。複数のプレート孔911の各々は、ワクチン接種装置1の上方から見た場合に、トレーTRにおける複数の場所STの各々と重なる位置に設けられている。複数のプレート孔912の各々は複数のプレート孔912の各々の付近に設けられている。
下部プレート92は、上部プレート91よりも下側に設けられている。下部プレート92は、板状であり、水平方向に延在している。下部プレート92は駆動部(図示無し)によって上下方向に移動される。下部プレート92は、複数のプレート孔921(先端側プレート孔の一例)を含んでいる。複数のプレート孔921の各々は、ワクチン接種装置1の上方から見た場合に、トレーTRにおける複数の場所STの各々と重なる位置に設けられている。
固定プレート93は、下部プレート92よりも下側に設けられている。固定プレート93は、板状であり、水平方向に延在している。固定プレート93は図示しない筐体に固定されており、上下方向に移動しない。固定プレート93は、複数の保持孔931を含んでいる。複数の保持孔931の各々は、ワクチン接種装置1の上方から見た場合に、トレーTRにおける複数の場所STの各々と重なる位置に設けられている。複数の保持孔931の各々は、複数の卵Eの各々に穿孔およびワクチン接種を行う際に、複数の卵Eの各々を上方から保持する。
卵リフター94は、固定プレート93よりも下部に配置されている。卵リフター94は、トレーTRに配置された卵Eを持ち上げて、卵Eの鈍端e1付近を保持孔931に押しつける。卵リフター94は、駆動部(図示なし)によって上下方向に移動される。卵リフター94は、図1に示す位置である初期位置と、初期位置よりも上方の位置である押しつけ位置との間で移動される。卵リフター94が押しつけ位置まで上昇される際、卵リフター94の上部は、6本の爪hkの間を通過してトレーTRよりも上部まで移動することが可能である。
図3は、ワクチン接種ユニット1aの構成を示す断面図である。なお、本実施の形態では、ワクチン接種ユニット1aの基端側を上側としており、ワクチン接種ユニット1aの先端側を下側として、ワクチン接種ユニット1aを配置している。図3中矢印AR1は上側(基端側)を示しており、図3中矢印AR2は下側(先端側)を示している。図3において、固定プレート93および卵リフター94の図示は省略されている。
図1および図3を参照して、ワクチン接種ユニット1aは、穿孔針2(穿孔針の一例)と、接種針3(接種針の一例)と、上部固定部4(基端側固定部の一例)と、下部固定部5(先端側固定部の一例)と、保護管6(保護管の一例)と、軸受7(軸受の一例)と、コネクタ81(消毒液用コネクタの一例)および82(ワクチン用コネクタの一例)とをさらに含んでいる。穿孔針2は、卵に穿孔するためのものである。穿孔針2の内部であって接種針3の外部は、消毒液の流通路となる。穿孔針2は、下部プレート92の移動とともに上下に移動する。穿孔針2は、下部固定部5に対して着脱可能に取り付けられている。穿孔針2は、その先端が保持孔931の上部に存在する位置である待機位置と、その先端が保持孔931の内部を通過して卵Eの内部に達する位置である穿孔位置との間で移動する。図3では、穿孔針2は待機位置に存在している。
接種針3は、卵の内部にワクチンを接種するためのものである。接種針3は、ワクチン接種ユニット1aの上端から下端に向かって延在している。接種針3は、穿孔針2の上端2aから穿孔針2の内部に挿入されている。接種針3の内部は、ワクチンの流通路となる。接種針3は、上部プレート91の移動とともに上下に移動する。接種針3は、コネクタ82に対して着脱可能に取り付けられている。接種針3は、その先端が穿孔針2の内部に存在する位置である消毒位置と、その先端が穿孔針2の先端から穿孔針2の外部に突出する位置である注入位置との間で移動する。図3では、接種針3は消毒位置に存在している。
上部固定部4は、プレート孔911に接種針3を固定する。上部固定部4は、接種針固定位置と接種針開放位置との間で移動可能である。接種針固定位置とは、上部固定部4がプレート孔911に接種針3を固定する際の位置である。接種針開放位置とは、接種針固定位置から回転軸R(接種針3と一致する軸)周りに所定の角度α(ここでは90度)だけ回転した位置であって、プレート孔911から接種針3を開放する際の位置である。図3では上部固定部4は接種針固定位置に存在する。上部固定部4は、固定片41と、固定片42と、固定片43(接種針固定片の一例)と、上部片44と、貫通孔45と、嵌合孔46と、ボールプランジャ47とを含んでいる。
固定片41は、上部プレート91よりも上側に存在している。
固定片43は、上部プレート91よりも下側に存在している。固定片43は、固定片41とともに上下方向から上部プレート91を挟み込むことで、接種針3の上下方向の位置を固定している。
固定片42は、固定片41と固定片43との間に設けられている。固定片42は、プレート孔911の内部に配置されている。固定片42は、回転軸R方向から見た場合に円の形状を有している。固定片42は、接種針3の左右方向の位置を固定している。
上部片44は、固定片41の上部に固定されている。
貫通孔45は、上部片44および固定片41の各々を上下方向に貫通しており、保護管6および軸受7の各々の内部を経由して穿孔針2の内部と接続されている。接種針3は、貫通孔45の内部に設けられている。貫通孔45の内部であって接種針3の外部は、消毒液の流通路となる。貫通孔45は、上部片44の内部で2つに分岐している。分岐した貫通孔45のうち横方向に延在する貫通孔45には、コネクタ81が取り付けられている。分岐した貫通孔45のうち上方向に延在する貫通孔45には、コネクタ82が取り付けられている。
嵌合孔46は、固定片42および固定片43の各々を上下方向に貫通しており、貫通孔45と接続されている。嵌合孔46には保護管6が嵌合されている。
ボールプランジャ47は、固定片41に取り付けられている。ボールプランジャ47は、弾性部材(図示なし)により下方に付勢されており、固定片41の下面から固定片41と固定片43との間の空間(固定片42の外周側の空間)に突出している。上部固定部4を上部プレート91に取り付ける際に、ワクチン接種ユニット1aは回転軸R周りに回転される。この回転の際にボールプランジャ47がプレート孔912の位置まで来ると、ボールプランジャ47はプレート孔912の内部に突出し、プレート孔912と嵌合する。これにより、ボールプランジャ47は、ワクチン接種ユニット1aの周方向の位置決めの役割を果たす。
下部固定部5は、プレート孔921に穿孔針2を固定する。下部固定部5は、穿孔針固定位置と穿孔針開放位置との間で移動可能である。穿孔針固定位置とは、下部固定部5がプレート孔921に穿孔針2を固定する際の位置である。穿孔針開放位置とは、穿孔針固定位置から回転軸周りに所定の角度α(ここでは90度)だけ回転した位置であって、プレート孔921から穿孔針2を開放する際の位置である。図3では下部固定部5は穿孔針固定位置に存在する。下部固定部5は、固定片51と、固定片52と、固定片53(穿孔針固定片の一例)と、嵌合孔54とを含んでいる。
固定片51は、下部プレート92よりも上側に存在している。
固定片53は、下部プレート92よりも下側に存在している。固定片53は、固定片51とともに上下方向から下部プレート92を挟み込むことで、穿孔針2の上下方向の位置を固定している。
固定片52は、固定片51と固定片53との間に設けられている。固定片52は、プレート孔921の内部に配置されている。固定片52は、回転軸R方向から見た場合に円の形状を有している。固定片52は、穿孔針2の左右方向の位置を固定している。
嵌合孔54は、固定片51、固定片52、および固定片53の各々を上下方向に貫通している。嵌合孔54の内周面には穿孔針2が嵌合されている。
保護管6は、固定片42および43に固定されている。保護管6の内部は、軸受7の内部空間71を通じて穿孔針2の内部に接続されている。接種針3は、保護管6の内部に設けられている。保護管6は、接種針3を保護する役割を果たす。保護管6の内部であって接種針3の外部は、消毒液の流通路となる。保護管6は、管状部61と、フランジ部62とを含んでいる。フランジ部62は、管状部61の下端に設けられている。フランジ部62の外径は、管状部61の外径よりも大きい。
軸受7は、固定片51の上部に固定されている。軸受7は、接種針3および保護管6を上下方向にスライドさせる役割を果たす。軸受7の内周面は管状部61の外周面と摺動する。軸受7は、内部空間71を含んでいる。内部空間71は、穿孔針2の内部と保護管6の内部とを接続している。内部空間71には、フランジ部62が収容されている。
コネクタ81は、弾性体よりなり、管状であり、上部片44に取り付けられている。コネクタ81は、供給管PP1と接続される。供給管PP1は、コネクタ81の内部、保護管6の内部、および軸受7の内部空間71を通じて、穿孔針2の内部であって接種針3の外部に消毒液を供給する。
コネクタ82は、弾性体よりなり、管状であり、上部片44に取り付けられている。コネクタ82は、供給管PP2と接続される。供給管PP2は、コネクタ82の内部を通じて接種針3の内部にワクチンを供給する。
[ワクチン接種装置の動作]
次に、本実施の形態におけるワクチン接種装置の動作について説明する。
図4~図8は、本発明の一実施の形態におけるワクチン接種装置1の動作を示す断面図である。
図4を参照して、トレーTRは、複数の卵Eの各々の生死判定が終了した後でワクチン接種装置1の内部に搬送される。次に、矢印SP1で示すように、初期位置から押しつけ位置まで卵リフター94が上昇される。これにより、トレーTRに保持されている卵Eは卵リフター94により持ち上げられ、卵Eの鈍端e1付近が保持孔931に押し付けられる。
図5を参照して、卵Eを保持孔931に押しつけた状態で、矢印SP2で示すように、下部プレート92が下降される。下部プレート92は固定プレート93に接近する。穿孔針2、下部固定部5、および軸受7は、下部プレート92とともに下降する。穿孔針2は、待機位置から穿孔位置まで降下する。穿孔針2は、保持孔931を通じて下降することで、保持孔931に対して押しつけられた卵Eの鈍端e1に穿孔する。穿孔針2が穿孔位置まで降下した場合に、下部プレート92の下降は停止される。
なお、穿孔針2の先端が穿孔位置まで降下した場合に、フランジ部62の上面と軸受7の内壁上面とが接触するように構成されてもよい。これにより、穿孔針2を所要の穿孔位置で確実に停止させることができる。
図6を参照して、次に、穿孔針2の先端が穿孔位置にある状態で、矢印SP3で示すように、上部プレート91が下降される。上部プレート91は下部プレート92に接近する。接種針3、上部固定部4、保護管6、ならびにコネクタ81および82は、上部プレート91とともに下降する。接種針3は、消毒位置から注入位置まで降下する。これにより、接種針3の先端は卵Eの内部に挿入される。そして、供給管PP2からワクチン接種ユニット1aにワクチンが供給される。ワクチンLQ1は、接種針3の内部を流通し、接種針3の先端から卵Eの内部に注入される。
なお、接種針3の先端が注入位置まで降下した場合に、フランジ部62の下面と下部固定部5の上面とが接触するように構成されてもよい。これにより、接種針3を所要の注入位置で確実に停止させることができる。
図7を参照して、次に、矢印SP4で示すように下部プレート92が上昇され、矢印SP5で示すように上部プレート91が上昇される。穿孔針2は、穿孔位置から待機位置まで上昇する。接種針3は、注入位置から消毒位置まで上昇する。続いて、矢印SP6で示すように、卵リフター94が押しつけ位置から初期位置まで下降される。卵リフター94の下降により、ワクチン接種後の卵EはトレーTRに戻される。卵Eが戻された後で、トレーTRはワクチン接種装置1の外部に搬出される。
図8を参照して、その後、供給管PP1からワクチン接種ユニット1aに消毒液LQ2が供給される。消毒液LQ2は、貫通孔45の内部、保護管6の内部、軸受7の内部空間71、および穿孔針2の内部を流通し、穿孔針2の先端から外部に排出される。流通する消毒液LQ2は接種針3の外周面に接触し、接種針3の外周面を消毒する。以上により、ワクチン接種装置1による卵Eへの一回のワクチン接種動作が終了する。
[穿孔針および接種針の取り外し方法]
穿孔針2および接種針3の各々は、交換や洗浄などのために、下部プレート92および上部プレート91の各々から定期的に取り外される必要がある。次に、本実施の形態における穿孔針2および接種針3の取り外し方法について説明する。
図9、図11、および図13~図15は、本発明の一実施の形態における穿孔針2および接種針3の取り外し方法を工程順に示す図である。図10は、図9の状態におけるワクチン接種ユニット1aを構成する各部材の位置を示す図である。図12は、図11の状態におけるワクチン接種ユニット1aを構成する各部材の位置を示す図である。
図10(a)は、図9中XA方向から見た場合のワクチン接種ユニット1aを構成する各部材の位置を示す平面図である。図10(b)は、図9中XB-XB線に沿ったワクチン接種ユニット1aの断面図である。図10(c)は、図9中XC-XC線に沿ったワクチン接種ユニット1aの断面図である。図10(d)は、図9中XD方向から見た場合のワクチン接種ユニット1aを構成する各部材の位置を示す平面図である。図12(a)は、図11中XIIA方向から見た場合のワクチン接種ユニット1aを構成する各部材の位置を示す平面図である。図12(b)は、図11中XIIB-XIIB線に沿ったワクチン接種ユニット1aの断面図である。図12(c)は、図11中XIIC-XIIC線に沿ったワクチン接種ユニット1aの断面図である。図12(d)は、図11中XIID方向から見た場合のワクチン接種ユニット1aを構成する各部材の位置を示す平面図である。図10(b)、図10(c)、図10(d)、図12(b)、図12(c)、および図12(d)の各々には、背景に存在するプレート孔911などの部材が併せて示されている。図10および図12の各々において、プレート孔911および921の各々は点線で示されている。図9~図15において、固定プレート93および卵リフター94の図示は省略されている。
図9および図10を参照して、固定片41は、回転軸R方向から見た場合に、円の形状を有している。固定片43には、2箇所においてDカット加工が施されている。Dカット加工とは、丸棒の断面が「D」の形状となるような平面で、丸棒を削り取る加工方法を意味している。このため、固定片43は、回転軸R方向から見た場合に、2つの弧43aおよび43bと、2つの直線43cおよび43dとで構成された外形を有している。固定片43には、少なくとも1箇所においてDカット加工が施されていればよい。少なくとも1箇所においてDカット加工が施されている場合、固定片43は、回転軸R方向から見た場合に少なくとも1つの弧と、少なくとも1つの直線とで構成された外形を有している。
プレート孔911は、固定片43と同一の形状を有している。但し、図9では上部固定部4は接種針固定位置にある。上部固定部4が接種針固定位置にある場合に、固定片43はプレート孔911を通過しない形状を有している。具体的には、固定片43の弧43aおよび43b付近の部分がプレート孔911の無い部分に位置に存在しており、固定片41との間で上部プレート91を挟み込んでいる。
同様に、固定片53には、2箇所においてDカット加工が施されている。このため、固定片53は、回転軸R方向から見た場合に、2つの弧53aおよび53bと、2つの直線53cおよび53dとで構成された外形を有している。固定片53には、少なくとも1箇所においてDカット加工が施されていればよい。少なくとも1箇所においてDカット加工が施されている場合、固定片53は、回転軸R方向から見た場合に少なくとも1つの弧と、少なくとも1つの直線とで構成された外形を有している。Dカット加工を採用することにより、固定片43および53の各々を簡易な方法で必要な形状に成形することができる。
プレート孔921は、固定片53と同一の形状を有している。但し、図9では下部固定部5は穿孔針固定位置にある。下部固定部5が穿孔針固定位置にある場合に、固定片53はプレート孔921を通過しない形状を有している。具体的には、固定片53の弧53aおよび53b付近の部分がプレート孔921の無い部分に位置に存在しており、固定片51との間で下部プレート92を挟み込んでいる。
穿孔針2および接種針3の取り外しの際には、始めに、作業者の手によって供給管PP1およびPP2の各々がコネクタ81および82の各々から取り外される。次に、矢印RT1で示すように、作業者の手によって上部固定部4および下部固定部5の各々が回転軸周りに所定の角度α(ここでは90度)だけ回転される。接種針3、保護管6、ならびにコネクタ81および82は、上部固定部4とともに回転する。穿孔針2および軸受7は、下部固定部5とともに回転する。上部固定部4の回転により、ボールプランジャ47とプレート孔912との嵌合は解除される。
以降、上記の工程で回転する部材である穿孔針2、接種針3、上部固定部4、下部固定部5、保護管6、軸受7、ならびにコネクタ81および82(図9に示された部材のうち上部プレート91および下部プレート92を除く部材)を合わせて、「ワクチン接種ユニット1aの主要部材」と記すことがある。
図11および図12を参照して、上部固定部4が図9の位置から所定の角度αだけ回転すると、上部固定部4は接種針固定位置から接種針開放位置に変化する。上部固定部4が接種針開放位置にある場合に、固定片43は、プレート孔911を通過する形状を有している。ここでは、固定片43は回転軸R方向から見た場合にプレート孔911と重なる形状を有している。このため、固定片43はプレート孔911を通過可能となる。
同様に、下部固定部5が図9の位置から所定の角度αだけ回転すると、下部固定部5は穿孔針固定位置から穿孔針開放位置に変化する。下部固定部5が穿孔針開放位置にある場合に、固定片53は、プレート孔921を通過する形状を有している。ここでは、固定片53は回転軸R方向から見た場合にプレート孔921と重なる形状を有している。このため、固定片53はプレート孔921を通過可能となる。
特に図10(d)および図12(d)から明らかであるように、下部固定部5の位置によらず、固定片53はプレート孔911を通過可能なサイズを有している。固定片53は、下部固定部5が少なくとも穿孔針開放位置にある場合に、回転軸R方向から見てプレート孔911の内部に含まれる形状を有していればよい。また、下部固定部5の位置によらず、穿孔針2は、プレート孔911および921の各々を通過可能なサイズを有している。穿孔針2は、下部固定部5が少なくとも穿孔針開放位置にある場合に、回転軸R方向から見てプレート孔911および921の各々に含まれる形状を有していればよい。
また、保護管6および軸受7の各々は、回転軸R方向から見た場合に円の平面形状を有している。特に図10(c)および図12(c)から明らかであるように、上部固定部4の位置によらず、保護管6はプレート孔911を通過可能なサイズを有している。保護管6は、上部固定部4が少なくとも接種針開放位置にある場合に、回転軸R方向から見てプレート孔911に含まれる形状を有していればよい。また、下部固定部4の位置によらず、軸受7はプレート孔911を通過可能なサイズを有している。軸受7は、下部固定部5が少なくとも穿孔針開放位置にある場合に、回転軸R方向から見てプレート孔911に含まれる形状を有していればよい。
図13を参照して、続いて、矢印RT3で示すように、作業者の手によって上部固定部4が引き上げられる。これにより、コネクタ81および82、接種針3、ならびに保護管6も上部固定部4と一体的に上昇される。またフランジ部62の上面が軸受7の内壁上面に対して加える上向きの力により、軸受7、下部固定部5、および穿孔針2も上昇を開始する。その結果、ワクチン接種ユニット1aの主要部材は一体的に上昇する。なお、作業を確実に行うために、作業者の手によって上部固定部4および下部固定部5の両方が引き上げられてもよい。
なお、図11および図12に示す工程において固定片43はプレート孔911を通過する形状となっている。このため、固定片43および保護管6は、プレート孔911を通過して上昇する。同様に、図11および図12に示す工程において固定片53はプレート孔921を通過する形状となっている。このため、固定片53および穿孔針2は、プレート孔921を通過して上昇する。
図14を参照して、矢印RT3で示すように、作業者の手によって上部固定部4がさらに引き上げられる。軸受7はプレート孔911を通過するサイズを有しているため、軸受7はプレート孔911を通過して上昇する。
図15を参照して、矢印RT3で示すように、作業者の手によって上部固定部4がさらに引き上げられる。下部固定部5はプレート孔911を通過するサイズを有しているため、下部固定部5はプレート孔911を通過して上昇する。以上の工程により、穿孔針2および接種針3の取り外しが完了する。
穿孔針2および接種針3の各々を下部プレート92および上部プレート91の各々に取り付ける際には、上述のワクチン接種ユニットの取り外し方法とは逆の方法が採られればよい。すなわち、固定片43をプレート孔911に挿入し、固定片53をプレート孔911および921の各々に挿入するように、ワクチン接種ユニット1aの主要部材が下降される。次に、矢印RT1とは反対の方向に、上部固定部4および下部固定部5の各々が回転軸周りに所定の角度(ここでは90度)だけ回転される。
[実施の形態の効果]
上述の実施の形態によれば、上部固定部4の固定片43は、上部固定部4が接種針固定位置にある場合にプレート孔911を通過しない形状であって、かつ上部固定部4が接種針開放位置にある場合にプレート孔911を通過する形状を有している。これにより、上部固定部4によって接種針3を上部プレート91に固定しつつ、回転という簡易な方法で接種針3を上部プレート91から取り外すことができる。その結果、接種針3の交換を容易にすることができる。
さらに、下部固定部5の固定片53は、下部固定部5が穿孔針固定位置にある場合にプレート孔921を通過しない形状であって、かつ下部固定部5が穿孔針開放位置にある場合にプレート孔921を通過する形状を有している。これにより、下部固定部5によって穿孔針2を下部プレート92に固定しつつ、回転という簡易な方法で穿孔針2を下部プレート92から取り外すことができる。その結果、穿孔針2の交換を容易にすることができる。
[その他]
固定片43は、上部固定部4が接種針開放位置にある場合にプレート孔911を通過する形状を有していればよく、回転軸R方向から見た場合の形状は任意である。固定片53は、下部固定部5が穿孔針開放位置にある場合にプレート孔921を通過する形状を有していればよく、回転軸R方向から見た場合の形状は任意である。たとえば、上部固定部4を接種針固定位置から接種針開放位置に変更するための回転角度、および下部固定部5を穿孔針固定位置から穿孔針開放位置に変更するための回転角度の各々が30度であり、固定片43および固定片53、ならびにプレート孔911および921の各々が、回転軸R方向から見た場合に正三角形の形状を有していてもよい。
上部固定部4を接種針固定位置から接種針開放位置に変更するための回転角度、および下部固定部5を穿孔針固定位置から穿孔針開放位置に変更するための回転角度の各々は任意であり、上述のように同一角度である場合の他、互いに異なる角度であってもよい。
ワクチン接種装置は、卵リフターを備えていなくてもよい。この場合、ワクチン接種装置は、トレー上に配置された卵に対して穿孔針および接種針を降下させるものであってもよい。
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ワクチン接種装置(ワクチン接種装置の一例)
1a ワクチン接種ユニット
2 穿孔針(穿孔針の一例)
2a 穿孔針の上端
3 接種針(接種針の一例)
4 上部固定部(基端側固定部の一例)
5 下部固定部(先端側固定部の一例)
6 保護管(保護管の一例)
7 軸受(軸受の一例)
41,42,43 上部固定部の固定片(接種針固定片の一例)
43a,43b 弧
43c,43d 直線
44 上部固定部の上部片
45 上部固定部の貫通孔
46 上部固定部の嵌合孔
47 ボールプランジャ
51,52,53 下部固定部の固定片(穿孔針固定片の一例)
53a,53b 弧
53c,53d 直線
54 下部固定部の嵌合孔
61 保護管の管状部
62 保護管のフランジ部
71 軸受の内部空間
81,82 コネクタ(消毒液用コネクタおよびワクチン用コネクタの一例)
91 上部プレート(基端側プレートの一例)
92 下部プレート(先端側プレートの一例)
93 固定プレート(固定プレートの一例)
94 卵リフター(卵リフターの一例)
911,912 上部プレートのプレート孔(基端側プレート孔の一例)
921 下部プレートのプレート孔(先端側プレート孔の一例)
931 固定プレートの保持孔
E 卵
LQ1 ワクチン
LQ2 消毒液
PP1,PP2 供給管
R 回転軸
ST トレーにおける複数の卵の各々を保持する場所
TR トレー
e1 卵の鈍端
e2 卵の鋭端
hk トレーの爪
p トレーの通過孔

Claims (8)

  1. 卵に対してワクチン接種を行うワクチン接種装置であって、
    前記卵に穿孔する穿孔針であって、内部に消毒液が流通する穿孔針と、
    前記穿孔針の基端から前記穿孔針の内部に挿入され、前記卵の内部にワクチンを接種する接種針と、
    基端側プレート孔を含む基端側プレートと、
    前記基端側プレート孔に前記接種針を固定する基端側固定部とを備え、
    前記基端側固定部は、前記基端側プレート孔に前記接種針を固定する際の位置である接種針固定位置と、前記接種針固定位置から回転軸周りに所定の角度だけ回転した位置である接種針開放位置との間で移動し、
    前記基端側固定部は、前記基端側プレートよりも先端側に存在する接種針固定片を含み、
    前記接種針固定片は、前記基端側固定部が前記接種針固定位置にある場合に前記基端側プレート孔を通過しない形状であって、前記基端側固定部が前記接種針開放位置にある場合に前記基端側プレート孔を通過する形状を有する、ワクチン接種装置。
  2. 前記基端側プレートよりも先端側に設けられ、先端側プレート孔を含む先端側プレートと、
    前記先端側プレート孔に前記穿孔針を固定する先端側固定部とをさらに備え、
    前記先端側固定部は、前記先端側プレート孔に前記穿孔針を固定する際の位置である穿孔針固定位置と、前記穿孔針固定位置から前記回転軸周りに前記所定の角度だけ回転した位置である穿孔針開放位置との間で移動し、
    前記先端側固定部は、前記先端側プレートよりも先端側に存在する穿孔針固定片を含み、
    前記穿孔針固定片は、前記先端側固定部が前記穿孔針固定位置にある場合に前記先端側プレート孔を通過しない形状であって、前記先端側固定部が前記穿孔針開放位置にある場合に前記先端側プレート孔を通過する形状を有する、請求項1に記載のワクチン接種装置。
  3. 前記穿孔針固定片は、前記基端側プレート孔を通過する形状を有する、請求項2に記載のワクチン接種装置。
  4. 前記基端側固定部に固定された保護管をさらに備え、
    前記接種針は、前記保護管の内部に設けられ、
    前記保護管は、前記基端側プレート孔を通過する形状を有する、請求項2または3に記載のワクチン接種装置。
  5. 前記先端側固定部に固定され、前記保護管の外周面と摺動する軸受をさらに備え、
    前記軸受は、前記基端側プレート孔を通過する形状を有する、請求項4に記載のワクチン接種装置。
  6. 前記接種針固定片および穿孔針固定片の各々は、前記回転軸方向から見た場合に少なくとも1つの弧と少なくとも1つの直線とで構成された外形を有する、請求項2~5のいずれかに記載のワクチン接種装置。
  7. 前記穿孔針の内部に前記消毒液を供給するための供給管と接続される消毒液用コネクタであって、前記基端側固定部に取り付けられた消毒液用コネクタと、
    前記接種針の内部に前記ワクチンを供給するための供給管と接続されるワクチン用コネクタであって、前記基端側固定部に取り付けられたワクチン用コネクタとをさらに備えた、請求項1~6のいずれかに記載のワクチン接種装置。
  8. 保持孔を含む固定プレートと、
    前記卵を持ち上げて前記保持孔に対して押しつける卵リフターとをさらに備え、
    前記穿孔針は、前記保持孔を通じて下降されることで、前記保持孔に対して押しつけられた前記卵に穿孔する、請求項1~7のいずれかに記載のワクチン接種装置。
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