以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張され、実際の比率とは異なる場合がある。
(システムの全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るシステムの概略構成を示す図である。
図1に示すように、システム1は、場内システム10、情報端末20、サーバー30、ETC車載器40、および決済システム50から構成される。場内システム10、情報端末20、サーバー30、および決済システム50はネットワークを介して接続され、各構成は有線または無線の各種通信方式によって通信可能である。ETC車載器40は、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等の所定の通信規格によって場内システム10の取得装置110と無線通信可能である。
場内システム10は、たとえば有料の駐車場等の管理区域に設けられる。場内システム10には、取得装置110、検知装置120、および入出場規制装置140が含まれる。
取得装置110は、ETCアンテナを備え、管理区域に入出場しようとする車両に搭載されたETC車載器40と、DSRC等の通信規格によって無線通信を行う。また、取得装置110は、カメラを備え、管理区域に入出場する車両の画像を撮影する。
検知装置120は、各種のセンサーを備え、車両が駐車エリアに入場すること、または車両が駐車エリアから出場することを検知する。
入出場規制装置140は、たとえば管理区域の出入口に設けられる入出場ゲートであり、管理区域への車両の入場および管理区域からの車両の出場を規制可能な入出場規制部を有する。入出場規制装置140には、駐車券を発券するための発券装置や、駐車料金を現金等で精算するための精算装置も含まれる。
情報端末20は、ユーザーが支払情報等の登録を行うための端末である。情報端末20は、たとえば、車両の運転者が使用するスマートフォン等の端末である。情報端末20は、ネットワークを介してサーバー30等と通信を行う。
サーバー30は、場内システム10の各構成、情報端末20、決済システム50等との間で各種情報を送受信する。
ETC車載器40は、車両に取り付けられ、所定の距離に近接した取得装置110との間で無線通信を行う。ETC車載器40は、挿入されたETCカードから各種情報を取得して取得装置110に送信する。
決済システム50は、銀行やクレジットカード会社等の決済機関(金融機関)または、それらの決済機関において決済を行うための各種業務を代行する決済代行業者に設置されるシステムである。
本実施形態では、サーバー30が入出場管理システムを構成する例について説明する。なお、サーバー30によって実行される処理は、取得装置110や検知装置120等の他の構成によって実行されてもよい。この場合、当該構成が入出場管理システムを構成する。また、サーバー30と他の構成が協働して動作し、サーバー30および当該他の構成が入出場管理システムを構成してもよい。
以下、各構成について詳細に説明する。
(取得装置110)
図2Aは、取得装置の概略構成を示すブロック図である。
図2Aに示すように、取得装置110は、制御部111、記憶部112、通信部113、ETCアンテナ114、およびカメラ115を備える。各構成要素は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。また、各構成要素は、バスを介さずに直接ネットワークを介してサーバー30と接続されてもよい。
制御部111は、CPU(Central Processing Unit)を備え、プログラムに従い、上述した各構成要素の制御のほか、場内システム10の各構成要素の制御や各種の演算処理を実行する。
記憶部112は、予め各種プログラムや各種データを記憶するROM(Read Only Memory)、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、各種プログラムや各種データを記憶するハードディスク等を備える。
通信部113は、ネットワークを介して、他の端末や装置と通信するためのインターフェースを備える。通信部113は、たとえば、サーバー30と各種データ等の送受信を行う。
ETCアンテナ114は、所定の通信規格によってETC車載器40との間で無線通信を行うための構成である。取得装置110は、ETCアンテナ114を介して、ETC車載器40から、ETC車載器40を識別するための固有情報であるWCN(Wireless Call Number)に代表される車載器IDを取得する。また、取得装置110は、ETCアンテナ114を介して、ETC車載器40から、ETC車載器40に挿入されたETCカードを識別するための固有情報であるETCカード番号を取得する。ETCカード番号は暗号化された状態で取得され、たとえば上位のサーバー30に送信される前に復号化されうる。
カメラ115は、管理区域に入出場する車両を撮影する。カメラ115によって撮影された画像を解析することによって、たとえば、車両の車両番号(車両のナンバー)を示す情報が取得される。
(検知装置120)
図2Bは、検知装置の概略構成を示すブロック図である。
図2Bに示すように、検知装置120は、制御部121、記憶部122、通信部123、および検知部124を備える。各構成要素は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。また、検知装置120が制御部121や記憶部122等を備えていない装置である場合には、検知部124は取得装置110の制御部111に接続する構成をとってもよい。
検知装置120の制御部121、記憶部122、通信部123は、取得装置110の対応する構成と同様であるため、重複する説明を省略する。
検知部124は、車両が管理区域に入場しようとしていること、または車両が管理区域から出場しようとしていることを検知するための構成であり、たとえば、ループコイル、レーザーライダー(LiDAR:Light Detection and Ranging)、カメラ等の各種センサーによって構成され得る。上記のような各種センサーは、それぞれ単体で使用されてもよく、あるいは複数のセンサーが組み合わせられて使用されてもよい。なお、検知部124は、車両が管理区域に入場したこと、または車両が管理区域から出場したことも検知可能に構成され得る。
たとえば、検知部124として車両の近接を電磁的に検知するループコイルが使用される場合、ループコイルは、たとえば車両が管理区域に入場しようとする際、または車両が管理区域から出場しようとする際に通行する車路の下部等に配置される。たとえば複数のループコイルを上記の車路に沿って配置して、それぞれのループコイルが車両の通過を検知したタイミングや順番を確認することによって、車両が管理区域に入場しようとしているか車両が管理区域から出場しようとしているかが判断される。たとえば管理区域の内側に位置する第1の位置と、管理区域の外側に位置する第2の位置に1つずつループコイルを配置する場合、2つのループコイルが車両の通過を検知したタイミングに基づいて、第2の位置のループコイルが先に検知していれば車両が入場しようとしていると判断でき、第1の位置のループコイルが先に検知していれば車両が出場しようとしていると判断できる。
また、検知部124としてレーザーライダーが使用される場合、レーザーライダーは管理区域に入場または管理区域から出場する車両を検知範囲に含む位置に設けられる。レーザーライダーによって取得された画像情報を解析することによって、車両が管理区域に入場しようとしていること、または車両が管理区域から出場しようとしていることが検知される。
また、検知部124としてカメラが使用される場合、カメラは管理区域に入場または管理区域から出場する車両を撮影範囲に含む位置に設けられる。カメラによって連続的に撮影された画像(映像)を解析することによって、車両が管理区域に入場しようとしていること、または車両が管理区域から出場しようとしていることが検知される。画像(映像)の認識は、たとえば背景差分法や、機械学習を用いる方法等の公知の技術を用いて実施され得る。
なお、検知部124として使用され得るセンサーは、上記の例に限定されず、たとえば管理区域に入場または管理区域から出場する車両に接触して車両の通過および通過方向を検知する接触式センサーや、通過する車両の重量によって車両の通過および通過方向を検知する重量センサー等が使用されてもよい。あるいは、管理区域に入場または管理区域から出場する車両を検出可能な位置に設けられた赤外線センサーや音波センサー、地磁気センサー等が使用されてもよい。
(入出場規制装置140)
図2Cは、入出場規制装置の概略構成を示すブロック図である。
図2Cに示すように、入出場規制装置140は、制御部141、通信部142、入出場規制部143、発券部144、および精算部145を備える。各構成要素は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。また、入出場規制装置140が制御部141や通信部142を備えていない場合には、入出場規制部143は取得装置110の制御装置と接続される構成をとってもよい。
入出場規制装置140の制御部141、通信部142は、取得装置110の対応する構成と同様であるため、重複する説明を省略する。
入出場規制部143は、車両の管理区域への入出場を規制するための構成である。入出場規制部143は、たとえば管理区域の出入口に配置され、車両の通行を阻害したり許可したりするように動作するゲートやバーによって構成される。入出場規制部143は、たとえば管理区域への車両の入出場が認められた場合に、管理区域への車両の入出場を許可し、車両が入出場した後に、再び車両の入出場を規制する。なお、入出場規制部143の実現方法は上記の例に限定されず、車両の入出場を規制可能な構成であれば、いかなる構成によって実現されてもよい。
発券部144は、管理区域への入場が許可された車両用の駐車券を発行するための装置である。発券部144は、発行する駐車券に対応付けて生成された入庫情報または当該入庫情報に関連付けられた一次元バーコードまたは二次元バーコードを、当該駐車券に印刷すること等によって出力した上で、駐車券を発行する。
精算部145は、車両のユーザーに課される代金の現金等による精算処理(支払処理)を行うための精算機である。精算部145は、たとえば、駐車券に印刷された二次元バーコード等を読み取って入庫情報を取得するためのリーダー(カメラ等)、代金の金額を表示するディスプレイ、現金の投入を受け付ける入金部、釣銭等を返金する出金部等から構成される。なお、精算部145は、現金に代わる支払い手段として、プリペイドカード、クレジットカード、ポイントカード、各種電子マネー、各種コード決済用のコード等の入力を受け付けて、精算処理を行ってもよい。
(情報端末20)
図3は、情報端末の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように、情報端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24および操作受付部25を備える。各構成要素は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。情報端末20の制御部21、記憶部22および通信部23は、取得装置110の対応する構成と同様であるため、重複する説明を省略する。
表示部24は、LCD(液晶ディスプレイ)や有機ELディスプレイ等を備え、各種情報を表示する。操作受付部25は、タッチセンサーや、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等を備え、ユーザーの各種操作を受け付ける。表示部24および操作受付部25は、表示部24としての表示面に、操作受付部25としてのタッチセンサーを重畳することによって、タッチパネルを構成してもよい。
(サーバー30)
図4は、サーバーの概略構成を示すブロック図である。図5は、サーバーの制御部の機能構成を示すブロック図である。図6は、サーバーにおいて記憶される情報の一例を示す図である。
図4に示すように、サーバー30は、制御部31、記憶部32および通信部33を備える。各構成要素は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。サーバー30の制御部31、記憶部32および通信部33は、取得装置110の対応する構成と同様であるため、重複する説明を省略する。
図5に示すように、サーバー30の制御部31は、プログラムを読み込んで処理を実行することによって、検知部311、車両入出場規制部312、取得部313、生成部314、登録部315、受付部316、発行制御部317、および案内部318として機能する。また、制御部31は、場内システム10の各構成要素にある制御部に機能の一部を分散する構成としてもよい。
検知部311は、検知装置120の検知結果に基づいて、車両が所定の管理区域に入場または車両が管理区域から出場しようとすることを検知する。
車両入出場規制部312は、制御指示を送信して入出場規制装置140を制御することによって、管理区域への車両の入場および管理区域からの車両の出場を規制したり、規制を解除して管理区域への車両の入場および管理区域からの車両の出場を許可したりする。
取得部313は、管理区域に入場する車両に設置されたETC車載器40の固有情報(車載器ID)、当該ETC車載器40に挿入されたETCカードの固有情報(ETCカード番号)、および当該車両の車両番号のうちの少なくとも一つを含む識別情報を、取得装置110から取得する。
生成部314は、管理区域に入場しようとする車両用に発行される駐車券に対応付けて固有の入庫情報を生成する。入庫情報は、たとえば、数字列や文字列等によって構成され、対象の管理区域においてユニークになるように生成される。
登録部315は、車両の識別情報と、生成部314によって生成された入庫情報を関連付けて登録する。
受付部316は、車両のユーザーから、入庫情報の入力を受け付けるとともに、車両または車両のユーザーに課される代金の負担者によって選択された支払手段に関する情報(支払情報)を含む顧客情報の入力を受け付ける。
発行制御部317は、管理区域に入場する車両用に発行される駐車券の発行を制御する。発行制御部317は、検知部311が管理区域に車両が出場しようとしていることを検知した場合において、取得部313によって取得された車両の識別情報に関連付けられて顧客情報が登録されており、当該顧客情報に含まれる支払情報を用いて代金の支払処理が実行可能なときは、駐車券を発行しないように制御する。
案内部318は、検知部311が管理区域から車両が出場しようとしていることを検知した場合において、取得部313によって取得された当該車両の識別情報に関連付けられて顧客情報が登録されていない場合は、ユーザーに対して顧客情報の登録を案内する。
サーバー30は、受付部316として、ユーザーからの指示に基づいて上記の各情報を関連付けて登録するために、ユーザーが情報端末20を用いてアクセス可能な専用のウェブページを提供する。専用のウェブページは、たとえば駐車場ごとに異なるURLを用いて提供される。たとえば駐車場に設けられた無線LANネットワークにユーザーの情報端末20が接続すると、当該URLのウェブページが情報端末20に表示されるように設定される。これにより、駐車場を使用するユーザーは、容易にウェブページにアクセスして必要な情報を登録することができる。
次に、サーバー30の記憶部32に記憶される情報について説明する。
図6に示すように、サーバー30の記憶部32には、識別情報、支払情報、およびユーザー情報が関連付けられて記憶される。識別情報は、車両や車両のユーザー等を識別するための情報である。支払情報およびユーザー情報は、車両のユーザーおよび代金の支払方法に関する情報である。支払情報およびユーザー情報は、顧客情報を構成する。
識別情報には、車載器ID、ETCカード番号、および車両番号が含まれる。
支払情報には、クレジットカード情報、銀行口座情報、およびその他の決済スキームを利用するための各種情報が含まれる。支払情報は、車両または車両のユーザーに課される代金の負担者によって選択された支払手段に関する情報として使用される。なお、支払情報には、車両が出場する際に、上記の代金を所定の方法で自動的に支払うことを許可することを示す情報(自動支払を許可する指示)も含まれる。
ユーザー情報には、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報、連絡先情報、および認証情報等が含まれる。ユーザー識別情報には、たとえば、氏名、住所、生年月日、性別、ニックネーム、免許証番号等が含まれる。連絡先情報には、たとえば、電話番号、メールアドレス、SNSや各種メッセージサービスのID等が含まれる。認証情報には、会員専用のウェブサイト等にアクセスするためのID、パスワード等が記憶される。
また、サーバー30の記憶部32には、生成部314によって駐車券に対応付けられて生成された入庫情報が、当該駐車券に対応する車両の識別情報と関連付けられて記憶される。入庫情報には、駐車券が発行された日時に関する情報や、車両が管理区域に入場した日時に関する情報等が関連付けられて記憶されてもよい。
なお、記憶部32に記憶されるものとして説明した上記の情報は、サーバー30からネットワークを介して接続可能な外部ストレージに記憶され、必要に応じてサーバー30からアクセスして取得するように構成されてもよい。
(ETC車載器40)
図7は、ETC車載器の概略構成を示すブロック図である。
図7に示すように、ETC車載器40は、制御部41、記憶部42、通信部43、カード受付部44および出力部45を備える。各構成要素は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。ETC車載器40の制御部41、記憶部42および通信部43は、取得装置110の対応する構成と同様であるため、重複する説明を省略する。
カード受付部44は、ETCカードの挿入を受け付ける。カード受付部44は、挿入されたETCカードから、ETCカード番号を含む各種情報を取得する。制御部41は、カード受付部44において取得された情報を、通信部43を介して取得装置110に送信する。
出力部45は、光や音声を出力する構成であり、たとえばETCカードの読み取り状態を表すインジケーターランプや音声案内を出力するスピーカー等によって構成される。
記憶部42には、無線の基地局としてETC車載器40を識別するための固有情報であるWCN(Wireless Call Number)に代表される車載器IDが記憶されている。したがって、取得装置110は、ETCアンテナ114を介してETC車載器40と無線通信を行う際に、ETC車載器40の車載器IDを取得することができる。
(決済システム50)
図8は、決済システムの概略構成を示すブロック図である。
図8に示すように、決済システム50は、制御部51、記憶部52および通信部53を備える。各構成要素は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。決済システム50の制御部51、記憶部52および通信部53は、取得装置110の対応する構成と同様であるため、重複する説明を省略する。
決済システム50は、たとえば、銀行やクレジットカード会社等の決済機関(金融機関)、各種コード決済サービスを提供する決済機関、あるいは、それらの決済機関において決済を行うための各種業務を代行する決済代行業者に設置されるシステムである。サーバー30は、決済システム50との間で情報を送受信することによって、クレジットカード決済や銀行口座振込等によって駐車場の利用料の決済を実行することができる。
また、決済システム50は、ユーザーのETCカードに対応付けられたクレジットカードに関する情報と、ユーザーのETCカードが、ETCカードの発行者によって拒絶(無効設定)されているか否かを示す情報とを保有していてもよい。上記の情報は、決済システム50の記憶部52に記憶される。なお、決済システム50は、ETCカード番号に対応付けて拒絶情報を保有しなくてもよい。この場合、たとえばETCカード番号をクレジットカード情報に変換して、当該クレジットカードが拒絶されているか否かをクレジットカード会社に都度確認してもよい。
なお、システム1は、上記の構成以外の構成を含んでもよい。また、上記の各構成は、上述した構成要素以外の構成要素を含んでもよく、上述した構成要素のうちの一部を含まなくてもよい。また、上記の各構成は、複数の装置によって構成されてもよく、一体的に構成されてもよい。また、ある構成が実施するものとして説明した機能を、他の構成が代わりに実施するようにしてもよい。
システムにおける処理の概要を説明する。
(処理概要)
図9および図10は、サーバーによって実行される入出場管理処理の手順を示すフローチャートである。図11は、図10のステップS110に示される入庫情報を関連付けのキーとして顧客情報と識別情報とを関連付けて登録する処理の手順を示すサブルーチンフローチャートである。図9~11のフローチャートに示される処理は、サーバー30の記憶部32にプログラムとして記憶されており、制御部31が各部を制御することにより実行される。
図9および図10に示すように、サーバー30は、車両が管理区域に入場しようとすること(管理区域への入場動作)を検知する(ステップS101)。具体的には、サーバー30は、検知装置120から送信される検知結果に関する情報に基づいて、車両が管理区域に入場しようとしていることを検知する。
サーバー30は、ステップS101の処理において検知された車両について、取得装置110から識別情報を取得する(ステップS102)。具体的には、サーバー30は、取得装置110を介して、車両のETC車載器40から取得した車載器ID、ETCカード番号、および車両の車両番号のうちの少なくとも一つを含む識別情報を取得する。 サーバー30は、ステップS102の処理において取得された識別情報に、顧客情報が関連付けられて登録されているか否かを判断する(ステップS103)。具体的には、サーバー30は、記憶部32のデータベースを参照し、ステップS102の処理において取得された識別情報に、クレジットカード情報、銀行口座情報等の支払情報を含む顧客情報が関連付けられて記憶されているか否かを判断する。
このとき、サーバー30は、支払情報によって、代金の支払処理が実行可能であるか否かをあわせて確認してもよい。たとえば、サーバー30は、自動支払を許可する指示が登録されているか否かを確認したり、クレジットカード情報等が使用可能か否かを事前に確認したりすることによって、代金の支払処理が実行可能であるか否かを確認する。支払情報によって、代金の支払処理が実行可能でないことが確認された場合、サーバー30は、たとえば、自動支払を許可する指示を登録したり、使用可能な支払手段を登録したりする等、支払情報を変更するようにユーザーに対して案内し、代金の支払処理が可能な状態とすることを促す。
顧客情報が登録されていない場合(ステップS103:NO)、サーバー30は、管理区域に入場しようとしている車両用に発行される駐車券に対応する入庫情報を生成し、ステップS102の処理において取得された識別情報と関連付けて記憶部32に記憶(登録)する(ステップS104)。
サーバー30は、入出場規制装置140に制御信号を送信して、入庫情報等が記載された駐車券を発行するように入出場規制装置140を制御する(ステップS105)。入出場規制装置140の発券部144は、サーバー30から送信された指示に基づいて、入庫情報等が記載された駐車券を発行する。本実施形態では、サーバー30は、入庫情報と、ユーザーが顧客情報を登録するための専用ページへのアクセス情報とを符号化した二次元バーコードを生成して入出場規制装置140に送信する。入出場規制装置140の発券部144は、上記の二次元バーコードが印刷された駐車券を発行する。入出場規制装置140は、駐車券が取得された場合に、その旨をサーバー30に通知する。
サーバー30は、入出場規制装置140から送信される通知に基づいて、駐車券が取得されたか否かを判断する(ステップS106)。
駐車券が取得されていない場合には(ステップS106:NO)、サーバー30は、駐車券が取得されるまで待機する。
駐車券が取得された場合には(ステップS106:YES)、サーバー30は、入出場規制装置140に制御信号を送信して、車両の管理区域への入場を規制しないように、入出場規制装置140を制御する(ステップS107)。入出場規制装置140の入出場規制部143は、車両の入場を規制するためのゲートやバーを移動させて、車両が管理区域に入場できるようにする。これにより、ユーザーは車両を管理区域に入場させて、車両を駐車エリアに駐車させることができる。車両が管理区域に入場した後、サーバー30は、車両の入場や出場を規制するように入出場規制装置140を制御する。
その後、ユーザーが駐車を終えて、車両を管理区域から出場させる際には、サーバー30は、以下のステップS108~S116の処理を実行する。なお、ステップS108~S110の処理は、ユーザーが車両を管理区域から出場させる際に実行されてもよく、それよりも前のタイミングにおいて、事前に実行されてもよい。以下においては、ユーザーが車両を管理区域から出場させる少し前(たとえば、ユーザーが駐車スペースに駐車されている車両に戻り、これから管理区域の出口に向かおうとするタイミング)に、ステップS108~S110の処理を実行する例について説明する。
サーバー30は、ユーザーに対して顧客情報を登録するように案内する(ステップS108)。たとえば、サーバー30は、管理区域に設けられたディスプレイ等に、ユーザーのスマートフォン等を用いて駐車券に印刷された二次元バーコードを読み取って、専用のページにアクセスして顧客情報を登録する旨の案内を表示させる。二次元バーコードには、サーバー30によって提供される専用ページへのアクセス情報とともに、入庫情報も含まれている。したがって、ユーザーがスマートフォン等を用いて二次元バーコードを読み取って専用のページにアクセスする際に、サーバー30に対して入庫情報も送信することができる。なお、上記のユーザーに対する案内は、たとえば駐車場のウェブページや場内の注意書き等として掲示されていてもよく、駐車券に記載されていてもよい。
サーバー30は、ユーザーから専用のウェブページへのアクセスがあったか否かを判断する(ステップS109)。
アクセスがない場合(ステップS109:NO)、サーバー30は、ユーザーからのアクセスがあるまで待機する。
アクセスがあった場合(ステップS109:YES)、サーバー30は、ユーザーからの入力に基づいて、入庫情報を関連付けのキーとして顧客情報と識別情報とを関連付けて登録する処理を実行する(ステップS110)。ステップS110の駐車エリア情報を関連付けのキーとして顧客情報と識別情報とを関連付けて登録する処理について、図11を参照して詳細に説明する。
図11に示すように、サーバー30は、ユーザーから、ステップS104の処理において生成された入庫情報の入力を受け付ける(ステップS201)。たとえば、サーバー30は、ステップS108の処理において、ユーザーがスマートフォン等を用いて駐車券に印刷された二次元バーコードを読み取って専用ページにアクセスする際に、送信された入庫情報を受信することによって、入庫情報の入力を受け付けることができる。あるいは、サーバー30は、駐車券に記載された入庫情報をユーザーが入力するための画面を示す情報を情報端末20に送信して、当該画面を情報端末20の表示部24に表示させてもよい。この場合、ユーザーは、当該画面を見ながら操作受付部25を操作して入庫情報を入力し、サーバー30に送信する。これにより、サーバー30は、入庫情報の入力を受け付けることができる。
サーバー30は、ステップS201の処理において入力された入庫情報に基づいて、当該入庫情報に対応する駐車に関する駐車料金を算出し、ユーザーの情報端末20に送信して表示させるとともに、ユーザーから、支払情報を含む顧客情報の入力を受け付ける(ステップS202)。たとえば、サーバー30は、ユーザーが支払情報を含む顧客情報を入力するための画面を示す情報を情報端末20に送信して、当該画面を情報端末20の表示部24に表示させる。ユーザーは、当該画面を見ながら操作受付部25を操作して顧客情報を入力し、サーバー30に送信する。これにより、サーバー30は、顧客情報の入力を受け付ける。上記のステップS202の処理において算出される駐車料金は、車両が管理区域から出場する前に算出されるものであるため、その時点の駐車料金としてユーザーに提示され、車両が管理区域から出場する際に、確定した駐車料金が改めてユーザーに提示されてもよい。また、ステップS108~S110の処理が、車両が管理区域から出場する際に実行される場合には、ステップS202の処理において、確定した駐車料金がユーザーに提示されてもよい。
サーバー30は、ステップS201の処理において受け付けた入庫情報と、図9のステップS104の処理において記憶部32に記憶されている入庫情報とが一致する場合に、当該一致した入庫情報に関連付けられて記憶部32に登録されている識別情報と、ステップS202の処理において受け付けられた顧客情報とを、関連付けて記憶部32に記憶する(ステップS203)。さらに、サーバー30は、登録された支払情報を用いて駐車料金を支払うための指示(支払指示)やその後の自動支払を許可する指示を、ウェブページに表示される支払ボタンや自動支払い許可ボタンの押下等によって、ユーザーから受け付ける。サーバー30は、ユーザーから受け付けた支払指示や自動支払を許可する指示の内容を、支払情報として記憶部32に記憶する。サーバー30は、ステップS110の処理を終了する。
サーバー30は、検知装置120から送信される検知結果に関する情報に基づいて、車両が管理区域から出場しようとしていること(車両の出場動作)を検知したか否かを判断する(ステップS111)。
車両の出場動作が検知されていない場合(ステップS111:NO)、サーバー30は、車両の出場動作が検知されるまで待機する。
車両の出場動作が検知された場合(ステップS111:YES)、サーバー30は、取得装置110を介して当該車両の識別情報を取得し、記憶部32において、取得した識別情報に関連付けられて支払情報を含む顧客情報が登録されているか否かを判断する(ステップS112)。
識別情報に関連付けられて顧客情報が登録されている場合(ステップS112:YES)、サーバー30は、顧客情報に含まれている支払情報を使用して、所定の料金テーブル等に基づいて算出された駐車料金の支払処理を実行する(ステップS113)。駐車料金は、たとえば、識別情報に関連付けられて記憶されている入庫情報に基づいて車両が管理区域に入場した日時を取得し、出場する日時との差分から駐車時間を算出し、算出された駐車時間に時間単価を乗算すること等によって算出される。駐車料金には、予め設定された条件に基づいて各種の割引きや割増し、クーポン、ポイント等が適用されてもよい。サーバー30は、たとえばユーザーの情報端末20に対して、駐車場名、入庫日時、出庫日時、駐車料金、使用した支払手段等を示す情報を、利用証明情報として通知してもよい。
ステップS113の処理が完了した後、サーバー30は、入出場規制装置140に制御信号を送信して、車両の管理区域からの出場を規制しないように、入出場規制装置140を制御する(ステップS114)。これにより、車両の管理区域からの出場が規制されていない状態となり、ユーザーは車両を管理区域から出場させることができる。車両が管理区域から出場した後、サーバー30は、車両の管理区域からの出場を規制するように入出場規制装置140を制御して、処理を終了する。
識別情報に関連付けられて顧客情報が登録されていない場合(ステップS112:NO)、サーバー30は、ユーザーが入出場規制装置140に含まれる精算機を用いた精算を希望するか否かに関する指示を受け付ける(ステップS115)。サーバー30は、たとえば、入出場規制装置140のディスプレイに、上記の指示を受け付けるための画面を表示させて、ユーザーからの入力を受け付けることによって、上記の指示を受け付ける。
ユーザーから精算機を用いた精算を希望しない旨の指示を受け付けた場合(ステップS115:NO)、サーバー30は、ステップS108の処理に戻り、ユーザーに対して顧客情報の登録を案内する。
ユーザーから精算機を用いた精算を希望する旨の指示を受け付けた場合(ステップS115:YES)、サーバー30は、入出場規制装置140を制御して、精算機による精算処理を実行させる(ステップS116)。ステップS116の処理が完了した後、サーバー30は、ステップS114の処理に進む。
図9のステップS103の処理において、取得された識別情報に関連付けられて顧客情報が登録されている場合(ステップS103:YES)、サーバー30は、駐車券を発行しないように入出場規制装置140を制御し(ステップS120)、さらに、車両の管理区域への入場を規制しないように入出場規制装置140を制御する(ステップS121)。本実施形態では、ユーザーによって支払情報を含む顧客情報および自動支払を許可する指示等が登録されており、任意のタイミングでユーザーに駐車料金を請求できる状態を構築できているため、駐車料金を精算するための駐車券を発行したり、車両の出場を規制したりする必要がない。このとき、サーバー30は、たとえばユーザーの情報端末20に対して、出場時に自動支払いが行われるため支払処理を実行する必要はない旨や、自動支払いに使用される支払手段に関する情報を通知してもよい。また、当該通知により、出場時に登録された支払手段により自動支払いを行うかどうかを確認してもよい。車両が管理区域に入場した後、サーバー30は、車両の入場や出場を規制するように入出場規制装置140を制御する。
その後、ユーザーが駐車を終えて、車両を管理区域から出場させる際には、サーバー30は、以下のステップS122~S124の処理を実行する。
サーバー30は、検知装置120から送信される検知結果に関する情報に基づいて、車両が管理区域から出場しようとしていること(車両の出場動作)を検知したか否かを判断する(ステップS122)。
車両の出場動作が検知されていない場合(ステップS122:NO)、サーバー30は、車両の出場動作が検知されるまで待機する。
車両の出場動作が検知された場合(ステップS122:YES)、サーバー30は、顧客情報に含まれる支払情報を用いて駐車料金等の代金の支払処理を実行する(ステップS123)。サーバー30は、たとえばユーザーの情報端末20に対して、駐車場名、入庫日時、出庫日時、駐車料金、使用した支払手段等を示す情報を、利用証明情報として通知してもよい。代金の支払処理が実行できない場合、サーバー30は、たとえば支払情報を変更するようにユーザーに対して案内し、代金の支払処理が可能な状態とすることを促す。それでも代金の支払処理が実行できない場合、サーバー30は、たとえば、図10のステップS116に進み、精算機による精算処理を実行してもよい。
ステップS123の処理が完了した後、サーバー30は、入出場規制装置140に制御信号を送信して、車両の管理区域からの出場を規制しないように、入出場規制装置140を制御する(ステップS124)。これにより、車両の管理区域からの出場が規制されていない状態となり、ユーザーは車両を管理区域から出場させることができる。車両が管理区域から出場した後、サーバー30は、車両の管理区域からの出場を規制するように入出場規制装置140を制御して、処理を終了する。
上記の実施形態によれば、以下のような効果が奏される。
サーバー30は、車両が所定の管理区域に入場または車両が前記管理区域から出場しようとすることを検知する検知部と、管理区域への車両の入場および管理区域からの車両の出場を規制可能な車両入出場規制部と、管理区域に入場または管理区域から出場しようとする車両に設置された車載器の固有情報、車載器に挿入されたETCカードの固有情報、および車両番号のうちの少なくとも一つを含む識別情報を取得する取得部と、管理区域に入場しようとする車両用に発行される駐車券に対応付けて固有の入庫情報を生成する生成部と、車両の識別情報と、生成部によって生成された入庫情報を関連付けて登録する登録部と、を有する。
これにより、サーバー30は、管理区域に入場しようとする車両に設置されたETC車載器40の固有情報、ETCカードの固有情報、および車両番号のうちの少なくとも一つの情報を、管理区域に入場しようとする車両用に発行される駐車券に対応付けて生成される固有の入庫情報に関連付けて登録しておくことができる。入庫情報は、駐車券に対応付けて生成される固有の情報であり、たとえば入庫情報または入庫情報に関連付けられた情報を駐車券に表示しておくことによって、ユーザーは容易に入庫情報を認識したり、サーバー30に送信したりすることができる。したがって、入庫情報を識別情報と関連付けて登録しておくことによって、入庫情報というユーザーが認識したり、サーバー30に送信したりしやすい情報に基づいて、ETC車載器40の固有情報、ETCカードの固有情報、および車両番号といった識別情報を容易に参照したり使用したりすることができるため、駐車場における駐車料金のキャッシュレス精算を簡易かつ確実に実行することができる。
サーバー30は、車両のユーザーから、入庫情報の入力を受け付けるとともに、車両または車両のユーザーに課される代金の負担者によって選択された支払手段に関する支払情報を含む顧客情報の入力を受け付ける受付部をさらに有し、受付部によって受け付けられた入庫情報から登録部において登録された入庫情報を検索し、入庫情報に関連づけて登録されている識別情報が存在する場合には、受付部によって受け付けられた顧客情報をさらに関連付けて登録する。これにより、ユーザーが容易に認識可能であり、サーバー30への送信も容易な情報である入庫情報をキーとして、ユーザーが認識したりサーバー30に送信したりすることが困難な情報である識別情報を、サーバー30の記憶部から検索・抽出することができ、当該識別情報に対して、ユーザーの顧客情報を関連付けて登録することが容易となる。車両または車両のユーザーを識別するための識別情報に対して、ユーザーの支払情報を含む顧客情報を容易に関連付けて登録できることによって、車両または車両のユーザーに対して駐車料金等を自動的に課金する処理や、車両または車両のユーザーとの間で各種情報を送受信する処理等を容易に実行することが可能となる。
サーバー30は、管理区域に入場する車両用に発行される駐車券の発行を制御する発行制御部をさらに有し、発行制御部は、検知部が管理区域に車両が出場しようとしていることを検知した場合において、取得部によって取得された当該車両の識別情報に関連付けられて顧客情報が登録されており、当該顧客情報に含まれる支払情報を用いて代金の支払処理が実行可能なときは、駐車券を発行しないように制御する。本実施形態のように、当該車両の識別情報に関連付けられて顧客情報が登録されており、当該顧客情報に含まれる支払情報を用いて代金の支払処理が実行可能であることが確認できれば、任意のタイミングでユーザーに駐車料金を請求できる状態を構築できているため、駐車料金を精算するための駐車券を発行する必要がなくなる。駐車券を発行しないことにより、ユーザーが駐車券を受け取ったり、保管したり、出場時に取り出して提示したりする手間を省くことができ、ユーザーの駐車場利用に関する手間を大幅に軽減することができる。また、駐車券を発行しないことにより、資源の節約やゴミの削減にも資することができる。
また、サーバー30は、検知部が管理区域から車両が出場しようとしていることを検知した場合において、取得部によって取得された当該車両の識別情報に関連付けられて顧客情報が登録されており、当該顧客情報に含まれる支払情報を用いて代金の支払処理が実行可能なときは、車両の管理区域からの出場を規制しない。本実施形態のように、当該車両の識別情報に関連付けられて顧客情報が登録されており、当該顧客情報に含まれる支払情報を用いて代金の支払処理が実行可能であることが確認できれば、任意のタイミングでユーザーに駐車料金を請求できる状態を構築できているため、当該車両の管理区域からの出場を規制する必要がなくなる。これにより、ユーザーは、入出場規制装置140の規制解除動作の完了等を待つことなく、管理区域から円滑に車両を出場させることができる。したがって、管理区域からの出場時に、急いでいるユーザーを待たせたり、ユーザーに煩雑な操作を実行させたりすることをなくすことができ、駐車場のユーザー利便性を飛躍的に向上させることができる。
また、サーバー30は、検知部が管理区域から車両が出場しようとしていることを検知した場合において、取得部によって取得された当該車両の識別情報に関連付けられて顧客情報が登録されていない場合は、精算機を用いて代金の精算を行うか否かに関する指示をユーザーからさらに受け付ける。これにより、識別情報に関連付けて顧客情報を登録していないユーザーであっても、精算機を用いて代金の精算を行うことによって、管理区域から車両を出場させることができ、ユーザーの意向に応じて代金の支払いを柔軟に受け付けることができる。
また、サーバー30は、検知部が管理区域から車両が出場しようとしていることを検知した場合において、取得部によって取得された当該車両の識別情報に関連付けられて顧客情報が登録されていない場合は、ユーザーに対して顧客情報の登録を案内する。これにより、ユーザーに対して識別情報に関連付けて顧客情報を登録することを促すことができ、より簡単かつ効率的な駐車場の利用を促進することができる。
また、サーバー30は、入庫情報を、駐車券に出力可能な一次元バーコードまたは二次元バーコードに関連付けて生成する。これにより、一次元バーコードまたは二次元バーコードを読み取り可能なスマートフォン等によって入庫情報を容易に取得することができ、入庫情報をキーとして、識別情報と顧客情報とを関連付ける処理等を、より容易に実行することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲内において、種々の変更や改良等が可能である。
たとえば、上記の実施形態においては、情報端末20は、ユーザーが所持する端末であるものとして説明した。しかしながら、情報端末20は、駐車場等に設置された共用の端末であってもよい。この場合、ユーザーが情報端末を所持していなくても、必要な情報の登録等の操作を実行することができる。
また、上述した実施形態に係るシステムの処理は、上述したフローチャートのステップ以外のステップを含んでもよく、あるいは、上述したステップのうちの一部を含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上述した実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。たとえば、図9のフローチャートでは、ステップS101の検知処理が行われてからステップS102の識別情報取得処理が行われる例について説明したが、これに限定されず、ステップS102の処理が先に行われるようにしてもよい。
また、上述した実施形態に係るシステムの各装置における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記のプログラムは、たとえば、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記のプログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、システムの各装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。