JP7584233B2 - エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体組成物およびその用途 - Google Patents
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エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(S)(以下「共重合体(S)」ともいう)は、エチレン(A)由来の構成単位と、炭素数3~20のα-オレフィン(B)由来の構造単位と、非共役ポリエン(C)由来の構成単位とを有する。前記非共役ポリエン(C)は、式(I)および(II)から選ばれる少なくとも1種の部分構造を合計で分子中に2つ以上含む。
共重合体(S)は、式(I)および(II)から選ばれる部分構造を分子中に1つのみ含む非共役ポリエン(D)由来の構成単位をさらに有することができる。
共重合体(S)は、少なくとも1種の非共役ポリエン(D)に由来する構成単位を含むことができ、2種以上の非共役ポリエン(D)に由来する構成単位を含んでいてもよい。
共重合体(S)中のエチレン(A)、α-オレフィン(B)、非共役ポリエン(C)、および非共役ポリエン(D)由来の構成単位の含有割合は、13C-NMRにより求めることができる。
共重合体(S)の135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]は、好ましくは0.1~5dL/g、より好ましくは0.5~5.0dL/g、さらに好ましくは0.9~4.0dL/gである。極限粘度[η]が上記範囲にある共重合体(S)は、成形加工性に優れる傾向にある。
[η]=lim(ηsp/C) (C→0)
本発明に係るエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(S)は、エチレン(A)、炭素数3~20のα-オレフィン(B)、非共役ポリエン(C)、および必要に応じて非共役ポリエン(D)を含むモノマーを共重合して得られる。共重合体(S)は、どのような製法で調製されてもよいが、メタロセン化合物の存在下に前記モノマーを共重合して得られたものであることが好ましく、メタロセン化合物を含む触媒系の存在下に前記モノマーを共重合して得られたものであることがより好ましい。共重合体(S)は、具体的には、例えば、国際公開第2015/122495号記載のメタロセン触媒に記載の方法を採用することにより製造することができる。
本発明に係る共重合体組成物に含まれる成分の一つである結晶性オレフィン重合体〔以下、「重合体(G)」と呼称する場合がある。〕は、炭素数2~20のα-オレフィンの単独重合体又は共重合体で結晶性の重合体である。
結晶性オレフィン重合体(G)を構成するα-オレフィンとしては、具体的には、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、3-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、5-メチル-1-ヘキセン等が挙げられる。
(1)エチレンの単独重合体およびエチレンと10モル%以下の他のα-オレフィン又は酢酸ビニル、エチルアクリレート等のビニルモノマーとの共重合体、より具体的には、高圧法低密度ポリエチレン(HP-LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・アクリル酸共重合体などのエチレン系重合体である。
(2)プロピレンの単独重合体、プロピレンと10モル%以下の他のα-オレフィンとのランダム共重合体、およびプロピレンと30モル%以下の他のα-オレフィンとのブロック共重合体などのプロピレン系重合体であり、一般的にホモ、ランダム、あるいはブロックタイプのポリプロピレンとも呼称されている。
(3)1-ブテンの単独重合体、および1-ブテンと10モル%以下の他のα-オレフィンとのランダム共重合体などの1-ブテン系重合体。
(4)4-メチル-1-ペンテンの単独重合体、および4-メチル-1-ペンテンと20モル%以下の他のα-オレフィンとのランダム共重合体などが挙げられる。
これら結晶性オレフィン重合体(G)の中では、エチレン系重合体が好ましく、特に高圧法低密度ポリエチレン(HP-LDPE)が好ましい。
エチレン系重合体は、通常、メルトフローレート(MFR)が0.1~100g/10分であることが好ましく、更に好ましくは0.5~80g/10分である。
本発明の共重合体組成物に含まれる成分の一つであるカーボンブラック(L)は、ゴム組成物に配合される公知のゴム補強剤の一種であり通常、カーボンブラックと呼称されている無機物である。
本発明の共重合体組成物に含まれる成分の一つである脂肪酸アミド(M)は、高級脂肪酸のアミドであり、具体的には、ステアロアミド、オキシステアロアミド、オレイルアミド、エルカ酸アミド、ラウリルアミド、パルミチチルアミド、ベヘンアミド、メチロールアミド等の高級脂肪酸のモノアミド類;メチレン・ビス・ステアロアミド、エチレン・ビス・ステアロアミド、エチレン・ビス・オレイルアミド、エチレン・ビス・ラウリルアミド等の高級脂肪酸のジアミド類;ステアリルオレイルアミド、N-ステアリルエルクアミド、N-オレイルパルミトアミド等の高級脂肪酸の複合型アミド類;プラストロジンTM(藤沢薬品工業(株)製)、プラストロジンSTM(藤沢薬品工業(株)製)等の商品名で市販されている特殊脂肪酸などが挙げられる。
本発明の共重合体組成物は、上記共重合体(S)、当該共重合体(S)100質量部に対して上記結晶性オレフィン重合体(G)を10質量部超~30質量部、好ましくは15~25質量部、より好ましくは17~23質量部、および上記カーボンブラック(L)を10~300質量部、好ましくは30~200質量部、より好ましくは50~180質量部の範囲で含む。
架橋剤としては、有機過酸化物、フェノール樹脂、硫黄系化合物、ヒドロシリコーン系化合物、アミノ樹脂、キノンまたはその誘導体、アミン系化合物、アゾ系化合物、エポキシ系化合物、イソシアネート系化合物等の、ゴムを架橋する際に一般に使用される架橋剤が挙げられる。これらのうちでは、有機過酸化物、硫黄系化合物(以下「加硫剤」ともいう)が好適である。
架橋剤として硫黄系化合物を用いる場合、加硫促進剤を併用することが好ましい。
本発明に係る軟化剤の具体例としては、プロセスオイル、潤滑油、パラフィン油、流動パラフィン、石油アスファルト、ワセリン、液状エチレン・プロピレン共重合体、液状エチレン・1-ブテン共重合体等の石油系軟化剤;コールタール等のコールタール系軟化剤;ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、大豆油、ヤシ油等の脂肪油系軟化剤;蜜ロウ、カルナウバロウ等のロウ類;リシノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸またはその塩;ナフテン酸、パイン油、ロジンまたはその誘導体;テルペン樹脂、石油樹脂、クマロンインデン樹脂等の合成高分子物質;ジオクチルフタレート、ジオクチルアジペート等のエステル系軟化剤;その他、マイクロクリスタリンワックス、液状ポリブタジエン、変性液状ポリブタジエン、炭化水素系合成潤滑油、トール油、サブ(ファクチス)などが挙げられ、石油系軟化剤が好ましく、液状エチレン・プロピレン共重合体、液状エチレン・1-ブテン共重合体、プロセスオイルが特に好ましい。
これら軟化剤は一種だけではなく、二種以上用いてもよい。
本発明に係る無機充填剤の具体例としては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレーなどの1種類または2種類以上が使用され、これらのうちでは、「ホワイトンSB」(商品名;白石カルシウム株式会社)等の重質炭酸カルシウムが好ましい。
本発明に係る共重合体組成物に、老化防止剤(安定剤)を配合することにより、これから形成される成形体の寿命を長くすることができる。このような老化防止剤として、従来公知の老化防止剤、例えば、アミン系老化防止剤、フェノール系老化防止剤、イオウ系老化防止剤などがある。
本発明に係る加工助剤としては、一般に加工助剤としてゴムに配合されるものを広く用いることができる。
活性剤の具体例としては、ジ-n-ブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モノエラノールアミン等のアミン類;ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、レシチン、トリアリルートメリレート、脂肪族カルボン酸または芳香族カルボン酸の亜鉛化合物等の活性剤;過酸化亜鉛調整物;クタデシルトリメチルアンモニウムブロミド、合成ハイドロタルサイト、特殊四級アンモニウム化合物などが挙げられる。
吸湿剤の具体例としては、酸化カルシウム、シリカゲル、硫酸ナトリウム、モレキュラーシーブ、ゼオライト、ホワイトカーボンなどが挙げられる。
本発明の共重合体組成物の架橋物は、上記本発明の共重合体組成物を架橋してなる。
本発明の共重合体組成物を架橋するには、上記共重合体組成物に有機ペルオキシド等の架橋剤を配合した後、架橋される。
本発明の共重合体組成物は、一般に使用される成形法例えば、射出成形法、押出成形法、中空成形法、圧縮成形法等により成形される。用途としては自動車部品(ウェザーストリップ、天井材、内装シート、バンパーモール、サイドモール、エアスポイラー、エアダクトホース、カップホルダー、サイドブレーキグリップ、シフトノブカバー、シート調整ツマミ、フラッパードアシール、ワイヤーハーネスグロメット、ラックアンドピニオンブーツ、サスペンションカバーブーツ、ガラスガイド、インナーベルトラインシール、ルーフガイド 、トランクリッドシール、モールデッドクォーターウィンドガスケット、コーナーモールディング、グラスエンキャプシュレーション、フードシール、グラスランチャンネル、セカンダリーシール、クリーンサイドダクト、各種パッキン類など)、土木・建材部品(止水材、目地材、建築用窓枠など)、スポーツ用品(ゴルフクラブ、テニスラケットのグリップ類など)、工業用部品(ホースチューブ、ガスケット等)、家電部品(ホース、パッキン類など)、医療用機器部品、電線、雑貨などの広汎な分野での資材として使用される。
実施例および比較例で用いたエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(S)を以下に示す。
連続重合装置を用いて、以下のようにしてエチレン・プロピレン・5-ビニル-2-ノルボルネン(VNB)共重合体(S-1)の製造を行った。
<軟化剤成分の重合>
軟化剤成分の重合は、容積300LのSUS製攪拌機つき反応器を用いて、温度を80℃に保ち、液レベルを100Lとして、ヘキサンを毎時52.0kg、エチレンを毎時12.0kg、プロピレンを毎時7.7kg、また水素を毎時1600NLの速度で、主触媒として[N-(1,1-ジメチルエチル)-1,1-ジメチル-1-[(1,2,3,3A,8A-η)-1,5,6,7-テトラヒドロ-2-メチル-S-インダセン-1-yl]シランアミネート(2-)-κN][(1,2,3,4-η)-1,3-ペンタジエン]-チタニウムを毎時0.09mmol、共触媒として(C6H5)3CB(C6F5)4を毎時0.36mmol、有機アルミニウム化合物としてTIBAを毎時2.0mmolの速度で連続的に反応器へ供給し、エチレンとプロピレン共重合体(軟化剤成分)の重合液を得た。なお、該主触媒は、国際公開第98/49212号に記載されている方法に準じて合成して得た。得られた重合液からフラッシュ乾燥により軟化剤成分を得た。軟化剤のモル比(エチレン単位/プロピレン単位)は70/30であり、135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]は0.2dL/gであった。
日本ユニカー社製 商品名;DND2450 MFR=1.30g/10分、密度=0.920g/cm3.
(ムーニー粘度(ML(1+4)100℃))
100℃におけるムーニー粘度(ML(1+4)100℃)は、JIS K6300に準拠して、ムーニー粘度計((株)島津製作所製SMV202型)を用いて、100℃の条件下で測定した。
(引張破断点応力、引張破断点伸び)
シートの引張破断点応力、引張破断点伸びを以下の方法で測定した。
シートを打抜いてJIS K 6251(1993)に記載されている3号形ダンベル試験片を調製し、この試験片を用いてJIS K6251第3項に規定される方法に従い、測定温度25℃、引張速度500mm/分の条件で引張り試験を行ない、100%伸張時のモジュラス(M100)、引張破断点応力(TB)および引張破断点伸び(EB)を測定した。
JIS K 6253に従い、シートの硬度(タイプAデュロメータ、HA)の測定は、平滑な表面をもっている2mmのシート状成形品6枚を用いて、平らな部分を積み重ねて厚み約12mmとして行った。
射出成形用金型を用いて、実施例および比較例で得られたエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体組成物(配合物2)を金型温度170℃で射出し、5分または10分間保持して蛇腹部が大径端部と小径端部が接続され、山と谷が軸方向に交互に現れる4つの山〔直径:95mm、93mm、83mm、75mm〕、4つの山の間隔〔25mm、30mm、15mm〕および3つの谷〔直径:69mm、65mm、49mm〕を具備する厚さ:3mmのブーツ形状の成形体を得た。
成形されたラバーブーツ形状の架橋成形体を金型から取り出す際に、ラバーブーツ形状の架橋成形体が一部でも裂けた場合は×、裂けずに取出すことができた場合は○とした。
MIXTRON BB MIXER(神戸製鋼所社製、BB-4型、容積2.95L、ローター4WH)を用いて、製造例1で得られた共重合体(S-1):100質量部と共重合体(S-1)100質量に対して、製造例2で得られた軟化剤(液状エチレン・プロピレン共重合体を15質量部含有する混合物:115質量部に対して、上記高圧法低密度ポリエチレン(DND2450)を20質量部、架橋助剤として酸化亜鉛(ZnO#1)を5質量部、加工助剤としてステアリン酸を2質量部、カーボンブラック(商品名 Asahi#60UG 旭カーボン社製)を133質量部、軟化剤としてパラフィン系プロセスオイル(商品名 ダイアナプロセスオイルPW-380 出光興産社製)を82質量部老化防止剤としてフェノール系酸化防止剤(商品名:イルガノックス1010 BASFジャパン株式会社を1質量部、老化防止剤として2-メルカプトベンゾイミダゾール(商品名 サンダントMB 三新化学工業社製)を2質量部、および滑剤として脂肪酸アミド(商品名 ストラクトールWB212:カルシウム石鹸&飽和脂肪酸アミド混合物 エスアンドエスジャパン社製)を1質量部配合した後混練し、配合物1を得た。
配合物1のムーニー粘度ML(1+4)100℃を、ムーニー粘度計(島津製作所社製SMV202型)を用いて、JIS K6300(1994)に準じて測定した。
配合物2に対して、プレス成形機を用いて170℃で10分間プレス処理を行って、厚さ2mm架橋シートを作製した。得られた架橋シートについて、上記記載の方法で物性を評価した。
評価結果を表1に示す。
実施例1で用いた配合物に替えて、高圧法低密度ポリエチレン(DND2450)を配合せず、且つ、添加剤の種類および配合量を表1に記載した量に替える以外は実施例1と同様に行い架橋シートを得、上記記載の方法で物性を評価した。
評価結果を表1に示す。
実施例1で用いた配合物に替えて、高圧法低密度ポリエチレン(DND2450)を配合せず、且つ、添加剤の種類および配合量を表1に記載した量に替える以外は実施例1と同様に行い架橋シートを得、上記記載の方法で物性を評価した。
評価結果を表1に示す。
実施例1で用いた配合物に替えて、酸化亜鉛(ZnO#1)を活性亜鉛華(商品名 META-Z102 井上石灰工業(株)製)に、脂肪酸アミドとして用いた(商品名 ストラクトールWB212:カルシウム石鹸&飽和脂肪酸アミド混合物 エスアンドエスジャパン社製)をストラクトールWB16(カルシウム石鹸&飽和脂肪酸アミド混合物 商品名:エスアンドエスジャパン社製)に替え、且つ、高圧法低密度ポリエチレンおよび添加剤の配合量を表1に記載した量に替える以外は実施例1と同様に行い架橋シートを得、上記記載の方法で物性を評価した。
評価結果を表1に示す。
実施例1で用いた配合物に替えて、酸化亜鉛(ZnO#1)を活性亜鉛華(商品名 META-Z102 井上石灰工業(株)製)に、脂肪酸アミドとして用いた(商品名 ストラクトールWB212:カルシウム石鹸&飽和脂肪酸アミド混合物 エスアンドエスジャパン社製)をストラクトールWB16(カルシウム石鹸&飽和脂肪酸アミド混合物 商品名:エスアンドエスジャパン社製)に替え、且つ、高圧法低密度ポリエチレンおよび添加剤の配合量を表1に記載した量に替える以外は実施例1と同様に行い架橋シートを得、上記記載の方法で物性を評価した。
評価結果を表1に示す。
実施例2で用いた配合物に替えて、添加剤の配合量を表1に記載した量に替える以外は実施例1と同様に行い架橋シートを得、上記記載の方法で物性を評価した。
評価結果を表1に示す。
Claims (4)
- エチレンと炭素数3以上のα-オレフィンと非共役ポリエンとを構成単位として含む、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(S)、当該エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(S)100質量部に対して、結晶性オレフィン重合体(G)を10質量部超~30質量部、カーボンブラック(L)を10~300質量部、および、脂肪酸アミド(M)を1~10質量部の範囲で含み、
前記結晶性オレフィン重合体(G)が高圧法低密度ポリエチレン(HP-LDPE)であることを特徴とするエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体組成物。 - 前記エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(S)が、下記(i)~(iv)の要件を満たすエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(S)であることを特徴とする、請求項1に記載のエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体組成物。
(i)モル比(エチレン(A)由来の構成単位/炭素数3~20のα-オレフィン(B)由来の構成単位)が、40/60~99.9/0.1である。
(ii)非共役ポリエン(C)由来の構成単位の含有割合が0.07~10質量%の範囲にある。
(iii)125℃におけるムーニー粘度ML(1+4)が、5~100の範囲にある。
(iv)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.1~5dL/gの範囲にある。 - 前記エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(S)を構成する炭素数3以上のα-オレフィンがプロピレンである、請求項1または2に記載のエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体組成物。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載のエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体組成物から形成された射出成形体。
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