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JP7549591B2 - 粘着シートおよび粘着シートの作製方法 - Google Patents

粘着シートおよび粘着シートの作製方法 Download PDF

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Description

本発明は、粘着シートおよび粘着シートの作製方法に関する。
従来、自動車、家電、家具等の表面に貼付され装飾を付与する高光沢の粘着シートがあり、例えば特許文献1では、高光沢な基材層、粘着剤層、および剥離ライナーが積層された粘着シートが開示されている。このような粘着シートは、剥離ライナーを剥がされ、粘着剤層を介して被着体に貼付される。
その際、粘着シートと被着体との間に空気が入り込み、いわゆる「ふくれ」が生じることがあるが、剥離ライナーの表面に連続する凸部を設け、これによって、対応する凹部を粘着剤層に形成すれば、凹部を通じて空気が排出されるため、ふくれを抑制できる。
特開2007-269928号公報
しかしながら、紙の剥離ライナーに凸部が設けられる場合、ふくれは抑制されるものの、剥離ライナーを形成する紙の地合によって、粘着シートの基材層に跡が残ることがあり、特に高光沢の粘着シートでは、そのような跡が残ってしまうと目立ち易いため、好ましくない。
そこで、本発明は、地合の跡を残し難い剥離ライナー、粘着シート、および粘着シートの作製方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の剥離ライナーは、連続する凸部が表面に設けられたポリオレフィン層と、当該ポリオレフィン層が積層されたキャストコート紙と、を有する。前記キャストコート紙において表層をなすキャストコート層が積層されている紙基材は、木材パルプによって形成されており、N材とL材との比率N材/L材が、質量比で0以上2/3以下である。
上記目的を達成するための本発明の粘着シートは、JIS Z8741-1997(ISO 2813:1994)に準拠した鏡面光沢度Gs(60°)が、60%以上である基材層と、粘着剤層と、上記剥離ライナーと、を積層方向にこの順序で有する。
上記目的を達成するための本発明の粘着シートの作製方法は、JIS Z8741-1997に準拠した鏡面光沢度Gs(60°)が、60%以上である基材層、および、上記剥離ライナーのうち、少なくとも一方に粘着剤層を形成し、前記粘着剤層を介して、前記基材層と前記剥離ライナーとを張り合わせる。
上記構成を有する発明において、剥離ライナーに用いられるキャストコート紙は、表面のキャストコート層の平滑性が優れており、それだけでなくさらに、木材パルプによって形成された紙基材自体が、L材を多く含むことによって、地合を生じ難くなっている。それらのことから、剥離ライナーの地合が効果的に抑制されるため、粘着シートに地合の跡が残り難い。
実施形態の粘着シートを示す斜視図である。 剥離ライナーを剥がした状態で実施形態の粘着シートを示す斜視図である。 実施形態の剥離ライナーを示す側面図である。 粘着剤層を介した基材層と剥離ライナーとの張り合わせを示す側面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる。
図1に示すように、実施形態の粘着シート10は、基材層11と、粘着剤層12と、剥離ライナー100と、を積層方向にこの順序で有する。粘着シート10は、例えば、自動車、家電、家具等の被着体の表面を装飾する高光沢な加飾シートであり、例えば塗装の代わりとして使用できる。
図2に示すように、粘着シート10は、剥離ライナー100を剥がして使用され、粘着剤層12を介して被着体に貼付される。剥離ライナー100のうち、粘着剤層12と接する面には、剥離剤によって剥離剤層が形成されていてもよい。剥離ライナー100は凸部111を有しており、これに対応して粘着剤層12に凹部13が形成される。
凸部111は、連続しており、直線状に延びているが、これに限定されず、曲がっていてもよい。また、凸部111の数も特に限定されない。また、図示した例では、複数の凸部111同士が、互いに平行に延びているが、これに限定されず、複数の凸部111同士が、例えば格子状に交差している形態も、本発明の範囲に含まれる。
また、凸部111は、剥離ライナー100の厚み方向の断面において、三角形の断面形状を有するが、これに限定されない。同断面において、凸部111は、例えば、矩形形状(正方形、長方形)、台形形状、または半楕円形状等の他の断面形状を有してもよい。凹部13は、凸部111の形状が反転した形状を有する。
粘着シート10は、粘着剤層12に溝状の凹部13が形成されているため、被着体に貼付される際に空気が被着体との間に入り込んだとしても、凹部13を通じて空気が排出され、ふくれを抑制できる。
粘着シート10は、基材層11に付与されている色および光沢によって、被着体を装飾する。また、基材層11に柄が付与されていてもよい。基材層11のうち、粘着剤層12と反対側の表面では、JIS Z8741-1997に準拠した鏡面光沢度Gs(60°)が、60%以上である。ここで、鏡面光沢度Gs(60°)の上限値は、特に限定されないが、例えば120%である。鏡面光沢度Gs(60°)は、例えば、日本電色工業(株)製グロスメーター「VG7000」によって測定できる。
基材層11は、好ましくは、着色剤と樹脂とを含む。基材層11の厚みは、特に限定されないが、例えば、50μm以上200μm以下である。
基材層11を形成する樹脂としては、例えば、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、エチレン-酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
基材層11に含まれる着色剤としては、例えば、カーボンブラック(ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック、松煙等)、グラファイト(黒鉛)、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、ペリレンブラック、チタンブラック、シアニンブラック、活性炭、フェライト(非磁性フェライト、磁性フェライト等)、マグネタイト、酸化クロム、酸化鉄、二硫化モリブデン、クロム錯体、複合酸化物系黒色色素、アントラキノン系有機黒色色素などが挙げられる。
基材層11は、光沢を調整可能なクリア層を、粘着剤層12と反対側の表面に有してもよい。クリア層を形成する樹脂としては、例えば、フッ素樹脂;ポリウレタン;アクリル系ポリマー;ポリ塩化ビニル;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;オレフィン系、ポリエステル系等の熱可塑性エラストマー;アイオノマーなどの樹脂を使用できる。
また、基材層11は、必要に応じ、安定剤(例えば、Ba-Zn系等)、滑剤、充填剤、加工助剤、可塑剤、軟化剤、金属粉、防曇剤、紫外線散乱剤または紫外線吸収剤等の紫外線遮蔽剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難撚剤などを適宜含んでもよい。
粘着剤層12は、被着体に対して所望の接着力を発揮できればよく、特に限定されない。粘着剤層12を形成する粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、スチレン-ジエンブロック共重合体粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、フッ素系粘着剤などが挙げられるが、これらに限定されない。また、これらの粘着剤は、1種単独で用いても2種以上併用してもよい。粘着剤層12の厚みは、例えば10μm以上100μm以下であるが、これに限定されない。
図3に示すように、剥離ライナー100は、キャストコート紙130に対し、厚み方向両側から、ポリオレフィン層110、およびポリオレフィン層120が積層された構成を有する。
また、剥離ライナー100の表面のうち、ポリオレフィン層110側の表面には、例えば、シリコーン、オレフィン系樹脂、イソプレン系樹脂、ブタジエン系樹脂等のゴム系エラストマー、長鎖アルキル系樹脂、長鎖アルキルアクリレート系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂などの剥離剤によって、剥離剤層が形成されていてもよいが、これに限定されない。ここで例示したような剥離剤とポリオレフィン樹脂との共重合体によってポリオレフィン層110を形成すれば、剥離剤層がなくても、ポリオレフィン層110自体が、良好な剥離性を発揮できる。
ポリオレフィン層110、120は、ポリオレフィン樹脂が層中に含まれる樹脂の主成分である層である。ここで、主成分とは、樹脂に対して60質量%以上(上限100質量%)含まれる樹脂を指し、75質量%以上(上限100質量%)含まれることが好ましく、85質量%以上(上限100質量%)含まれることがより好ましく、95質量%以上(上限100質量%)含まれることが最も好ましい。
ポリオレフィン層110、120を形成するポリオレフィン樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンが挙げられる。ポリオレフィン層110は、凸部111が設けられるため、加工性の観点から、ポリエチレンによって形成されることが好ましい。ポリオレフィン層110、120の厚み(最大厚み)は、特に限定されないが、例えば、5μm以上50μm以下である。
キャストコート紙130は、紙基材131、クレーコート層132(目止め層)、およびキャストコート層133が、この順序で積層された構成を有する。
紙基材131は、木材パルプによって形成されている。木材パルプとしては、N材およびL材がある。N材は、針葉樹を原料とする木材パルプであり、繊維が太く長い。一方、L材は、広葉樹を原料とする木材パルプであり、繊維が細く短い。紙基材131は、N材およびL材を、前者よりも後者の割合が多くなるように含む、あるいは、N材を含まずL材からなる。
具体的に、紙基材131におけるN材とL材との比率N材/L材は、質量比で0以上2/3以下である。ここでN材/L材が0の場合、紙基材131は、N材を含まずL材から構成される。紙基材131の厚みは、特に限定されないが、例えば80μm以上150μm以下である。
クレーコート層132は、クレーおよびバインダー樹脂を含む。また、クレーコート層132は、クレーおよびバインダー樹脂以外にも、他の添加物を含んでもよい。
クレーコート層132に含まれるクレーとしては、例えば、カオリン、タルク、ベントナイト、スメクタイト、バーミキュライト、雲母、緑泥石、木節粘土、ガイロメ粘土、ハロイサイト等が挙げられるが、これらに限定されない。これらのクレーは、1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
クレーコート層132に含まれるバインダー樹脂は、特に限定されないが、例えば、スチレン-ブタジエン共重合体、エチレン-塩化ビニル共重合体、メチルメタクリレート-ブタジエン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル共重合体等の共重合体のエマルション;カゼイン、デキストリン、デンプン、酸化デンプン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール等の水溶性樹脂などが挙げられる。これらのバインダー樹脂は、1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
クレーおよびバインダー樹脂以外にクレーコート層132に含まれる添加物は、特に限定されないが、例えば、顔料、顔料分散剤、消泡剤、発泡防止剤、粘度調整剤、潤滑剤、耐水化剤、保水剤、色材などが挙げられる。
本実施形態では、クレーコート層132を目止め層の一例として挙げたが、本発明の目止め層は、クレーコート層132に限定されず、クレーを含まず前々段で挙げたようなバインダー樹脂によって形成された樹脂層であってもよい。また、このような樹脂層は、前段で挙げたような添加物を含んでいてもよい。
キャストコート層133は、顔料およびバインダー樹脂を含む。また、キャストコート層133は、顔料およびバインダー樹脂以外にも、他の添加物を含んでもよい。
キャストコート層133に含まれる顔料としては、例えば、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、タルク、水酸化アルミニウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカなどが挙げられるが、これらに限定されない。これらの顔料は、1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
キャストコート層133に含まれるバインダー樹脂は、特に限定されず、例えば、クレーコート層132に含まれるバインダー樹脂として上に挙げた樹脂を用いることができ、また、1種の樹脂を単独で用いても2種以上の樹脂を併用してもよい。
顔料およびバインダー樹脂以外にキャストコート層133に含まれる添加物は、特に限定されないが、例えば、顔料分散剤、離型剤、消泡剤、粘度調整剤、耐水化剤、防腐剤などが挙げられる。
キャストコート紙130は、紙基材131にクレーコート層132を形成し、その後、キャストコート層133を形成して作製される。
クレーコート層132は、クレーおよびバインダー樹脂を任意の適切な溶媒で希釈して調製した塗工液を、紙基材131に塗布し、これを乾燥して形成され、塗工液の乾燥後、カレンダー加工が施される。塗工液の塗布方法は、特に限定されず、例えば、ロールコート法、グラビアコート法、リバースコート法、ロ一ルブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、含浸法、カーテンコート法などが挙げられる。
キャストコート層133は、顔料およびバインダー樹脂を任意の適切な溶媒で希釈して調製した塗工液を、上で挙げたような塗布方法によってクレーコート層132に塗布して塗膜を形成し、加熱された金属製の鏡面ドラム(キャストドラム)によって塗膜を押圧しつつ乾燥させて形成される。ここで、塗膜は、湿潤状態のまま鏡面ドラムによって乾燥させてもよいし、凝固液中に通してゲル化状態にした後に鏡面ドラムによって乾燥させてもよいし、一旦乾燥させた後に再湿潤液によって湿潤状態に戻し、その後、鏡面ドラムによって乾燥させてもよい。キャストコート層133は、鏡面ドラム(キャストドラム)によって押圧されつつ形成されるため、優れた平滑性を有し、強い光沢を示す。
キャストコート紙130の準備後、ポリオレフィン層110、120が形成される。ポリオレフィン層110は、キャストコート紙130に対し、キャストコート層133側の面に形成され、それとは反対側の面に、ポリオレフィン層120が形成される。ポリオレフィン層120が形成された後、ポリオレフィン層110が形成されるが、この形成順序に限定されない。ポリオレフィン層110、120は、例えば溶融押出法によって形成される。
凸部111は、例えば溶融押出法によって形成されるポリオレフィン樹脂の層に対し、好ましくはポリオレフィン樹脂の固化前に、エンボス加工を施すことによって形成される。エンボス加工では、外周面に凹部の形成されたエンボスロールが、ポリオレフィン樹脂の層に押し当てられ、エンボスロールの外周面の凹部が、ポリオレフィン樹脂に反転して転写される結果、凸部111が形作られる。
図4に示すように、剥離ライナー100の作製後、凸部111の設けられた面に粘着剤層12が形成され、粘着剤層12を介して基材層11と剥離ライナー100とが張り合わされることによって、粘着シート10が作製される。粘着剤層12は、例えば、粘着剤組成物を、剥離ライナー100の凸部111の設けられた面に塗布し、これを乾燥することによって形成される。粘着剤組成物をどのように塗布するかは、特に限定されず、例えば、ロールコーター、ナイフコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、ブレードコーター、スロットダイコーター、リップコーター、グラビアコーター等の公知の塗布装置を用いて塗布することができる。
次に本実施形態の作用効果を述べる。
本実施形態では、剥離ライナー100にキャストコート紙130が用いられている。キャストコート紙130において、表面のキャストコート層133は、鏡面ドラム(キャストドラム)によって押圧されつつ形成されており、このため、一般的なコート層に比べ、キャストコート層133は、特に優れた平滑性を有する。
また、本実施形態のキャストコート紙130では、木材パルプによって形成された紙基材131が、L材を多く含んでおり、これによって、紙基材131自体が、地合を生じ難くなっている。
木材パルプとしては、L材の他にN材があるが、N材は、繊維同士の方向が比較的揃っており、コート層の形成過程で塗工液の塗布・乾燥とともに水分量が増減すると、繊維の密な箇所と疎な箇所とが形成され易く、このような繊維密度の偏りによって、地合の要因となる「うねり」を発生させ易い。
また、比較的大きなスケールの「うねり」だけでなく、より微視的な繊維一本一本の太さや長さも地合を生じさせる要因となりうるが、N材は、繊維が太く長いため、地合を生じさせ易い。
一方、本実施形態の紙基材131に多く含まれるL材は、繊維同士の方向がバラバラで繊維密度の偏りが少ないため、「うねり」を発生させ難く、さらに、繊維一本一本も、細く短い。従って、紙基材131自体が、地合を生じ難い。
以上のように、本実施形態では、平滑性に優れるキャストコート層133、およびL材を多く含む紙基材131自体の特性によって、剥離ライナー100の地合が効果的に抑制されるため、剥離ライナー100と基材層11とが張り合わされても基材層11に剥離ライナー100の地合が転写され難く、粘着シート10に地合の跡が残り難い。
剥離ライナー100は、紙基材131とキャストコート層133との間に、クレーコート層132(目止め層)を有しており、これによって、キャストコート層133が形成される際に塗布される塗工液が、紙基材131へと染み込んでいくのが抑制される。
同塗工液が紙基材131に染み込んでいくと、塗膜ひいてはキャストコート層133の表面に、紙基材131の地合が浮き出る虞があるが、本実施形態ではクレーコート層132(目止め層)が、紙基材131の表面で繊維同士の隙間を塞ぎ、そのような塗工液の染み込みを抑制するため、キャストコート層133の平滑性をより高めることができる。
本実施形態では、キャストコート紙130に対し、ポリオレフィン層110とは反対側に、ポリオレフィン層120が積層されているため、剥離ライナー100がカールし難い。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変できる。例えば、上記実施形態からポリオレフィン層120を省略した形態も、本発明の範囲に含まれる。
また、上記実施形態では、図4に示されているように、基材層11と剥離ライナー100とは、剥離ライナー100側に粘着剤層12を形成して互いに張り合わされているが、本発明は、基材層11側に粘着剤層12を形成して、基材層11と剥離ライナー100とを張り合わせる形態も含む。
また、上記実施形態のように、キャストコート紙は、キャストコート層と紙基材との間に目止め層を有することが好ましいが、本発明はこれに限定されない。キャストコート層と紙基材との間に目止め層がなく、キャストコート層が紙基材に直接積層されている形態も、本発明の範囲に含まれる。
また、粘着シートの形状は、特に限定されず、例えば、正方形や長方形等の矩形形状であってもよいし、長尺な形状であってもよいし、被着体の形状に対応した形状であってもよい。
10 粘着シート、
11 基材層、
12 粘着剤層、
13 凹部、
100 剥離ライナー、
110 ポリオレフィン層、
111 凸部、
120 ポリオレフィン層、
130 キャストコート紙、
131 紙基材、
132 クレーコート層(目止め層)、
133 キャストコート層。

Claims (5)

  1. 加飾シートである粘着シートであって、
    JIS Z8741-1997に準拠した鏡面光沢度Gs(60°)が、60%以上である基材層と、
    粘着剤層と、
    剥離ライナーと、を積層方向にこの順序で有し、
    前記剥離ライナーは、
    連続する凸部が表面に設けられたポリオレフィン層と、
    当該ポリオレフィン層が積層されたキャストコート紙と、を有し、
    前記キャストコート紙において表層をなすキャストコート層が積層されている紙基材は、木材パルプによって形成されており、N材とL材との比率N材/L材が、質量比で0以上2/3以下である、粘着シート。
  2. 前記キャストコート紙は、前記キャストコート層と前記紙基材との間に、目止め層を有する、請求項1に記載の粘着シート
  3. 前記キャストコート紙に対し、前記凸部の設けられた前記ポリオレフィン層とは反対側に、ポリオレフィン層をさらに有する、請求項1または請求項2に記載の粘着シート
  4. 前記キャストコート層にはカオリンが含まれない、請求項1~3のいずれか1項に記載の粘着シート。
  5. 加飾シートである粘着シートの作製方法であって、
    JIS Z8741-1997に準拠した鏡面光沢度Gs(60°)が、60%以上である基材層、および、
    連続する凸部が表面に設けられたポリオレフィン層と、
    当該ポリオレフィン層が積層されたキャストコート紙と、を有し、
    前記キャストコート紙において表層をなすキャストコート層が積層されている紙基材は、木材パルプによって形成されており、N材とL材との比率N材/L材が、質量比で0以上2/3以下である剥離ライナーのうち、少なくとも一方に粘着剤層を形成し、
    前記粘着剤層を介して、前記基材層と前記剥離ライナーとを張り合わせる、粘着シートの作製方法。
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