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JP7543408B2 - 通信制御方法、ユーザ装置及びプロセッサ - Google Patents

通信制御方法、ユーザ装置及びプロセッサ Download PDF

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JP7543408B2 JP2022539458A JP2022539458A JP7543408B2 JP 7543408 B2 JP7543408 B2 JP 7543408B2 JP 2022539458 A JP2022539458 A JP 2022539458A JP 2022539458 A JP2022539458 A JP 2022539458A JP 7543408 B2 JP7543408 B2 JP 7543408B2
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Description

本発明は、移動通信システムで用いる通信制御方法に関する。
近年、第5世代(5G)の移動通信システムが注目されている。5Gシステムの無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)であるNR(New Radio)は、第4世代の無線アクセス技術であるLTE(Long Term Evolution)に比べて、高速・大容量かつ高信頼・低遅延といった特徴を有する。
3GPP技術仕様書「3GPP TS 38.300 V16.2.0 (2020-07)」
第1の態様に係る通信制御方法は、基地局からユーザ装置に対してマルチキャスト・ブロードキャストサービス(MBS)を提供する移動通信システムで用いる通信制御方法であって、セルを管理する前記基地局が、それぞれ異なるサービス品質要件と対応付けられた複数のMBS制御チャネルの送信を前記セルにおいて行うことと、前記ユーザ装置が、前記複数のMBS制御チャネルのうち、前記ユーザ装置が要求するサービス品質要件に対応するMBS制御チャネルの受信を行うこととを有する。
第2の態様に係る通信制御方法は、基地局からユーザ装置に対してマルチキャスト・ブロードキャストサービス(MBS)を提供する移動通信システムで用いる通信制御方法であって、前記基地局が、ブロードキャスト制御チャネルを介してMBSシステム情報を送信することを有し、前記MBSシステム情報は、MBS制御情報を伝送するMBS制御チャネルのスケジューリングを示す第1MBSシステム情報と、MBSデータを伝送するMBSトラフィックチャネルのスケジューリングを示す第2MBSシステム情報とを含む。
第3の態様に係る通信制御方法は、基地局からユーザ装置に対してマルチキャスト・ブロードキャストサービス(MBS)を提供する移動通信システムで用いる通信制御方法であって、前記ユーザ装置が、MBS制御チャネルを介したMBS制御情報の送信を要求する送信要求を基地局に送信することと、前記基地局が、前記送信要求の受信に応じて、前記MBS制御チャネルを介して前記MBS制御情報を送信することと、を有する。
第4の態様に係る通信制御方法は、基地局からユーザ装置に対してマルチキャスト・ブロードキャストサービス(MBS)を提供する移動通信システムで用いる通信制御方法であって、前記ユーザ装置が、ブロードキャスト制御チャネルを介して送信されるMBSシステム情報及びMBS制御チャネルを介して送信されるMBS制御情報の少なくとも一方を指定するユニキャスト送信要求を前記基地局に送信することと、前記基地局が、前記ユニキャスト送信要求の受信に応じて、前記ユニキャスト送信要求で指定された情報をユニキャストで前記ユーザ装置に送信することとを有する。
第5の態様に係る通信制御方法は、基地局からユーザ装置に対してマルチキャスト・ブロードキャストサービス(MBS)を提供する移動通信システムで用いる通信制御方法であって、前記基地局が、MBSセッションの提供を開始する場合、前記MBSセッションに対応するMBSサービス識別子を含むセッション開始通知をユーザ装置に送信することを有する。
第6の態様に係る通信制御方法は、基地局からユーザ装置に対してマルチキャスト・ブロードキャストサービス(MBS)を提供する移動通信システムで用いる通信制御方法であって、セルを管理する前記基地局が、MBSセッションに対応するMBSサービス識別子と、前記MBSサービス識別子と対応付けられた帯域幅部分情報とをユーザ装置に送信することを有し、前記帯域幅部分情報は、前記セルにおいて前記MBSセッションの提供に用いる第1帯域幅部分を示す情報である。
実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。 実施形態に係るUE100(ユーザ装置)の構成を示す図である。 実施形態に係るgNB200(基地局)の構成を示す図である。 データを取り扱うユーザプレーンの無線インターフェイスのプロトコルスタックの構成を示す図である。 シグナリング(制御信号)を取り扱う制御プレーンの無線インターフェイスのプロトコルスタックの構成を示す図である。 実施形態に係る下りリンクの論理チャネル(Logical channel)とトランスポートチャネル(Transport channel)との対応関係を示す図である。 第1実施形態に係る通信制御方法を示す図である。 第1実施形態に係る動作の一例を示す図である。 第2実施形態に係るチャネルの対応関係を示す図である。 第2実施形態に係る動作の一例を示す図である。 第3実施形態に係る動作の一例を示す図である。 第4実施形態に係る動作の一例を示す図である。 第5実施形態に係る動作の一例を示す図である。 BWPの一例を示す図である。 第6実施形態に係る動作の一例を示す図である。 LTE SC-PTMにおける2段階設定を示す図である。 NR MBSのための機能拡張を示す図である。 LTE MBMSのU-planeアーキテクチャを示す図である。 信頼性の高い受信及びマルチキャスト/ユニキャストスイッチングの機能拡張を示す図である。
5Gシステム(NR)にマルチキャスト・ブロードキャストサービスを導入することが検討されている。NRのマルチキャスト・ブロードキャストサービスは、LTEのマルチキャスト・ブロードキャストサービスよりも改善されたサービスを提供することが望まれる。
そこで、本開示は、改善されたマルチキャスト・ブロードキャストサービスを実現することを目的とする。
図面を参照しながら、実施形態に係る移動通信システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(移動通信システムの構成)
まず、実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。図1は、実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。この移動通信システムは、3GPP規格の第5世代システム(5GS:5th Generation System)に準拠する。以下において、5GSを例に挙げて説明するが、移動通信システムにはLTE(Long Term Evolution)システムが少なくとも部分的に適用されてもよい。
図1に示すように、移動通信システムは、ユーザ装置(UE:User Equipment)100と、5Gの無線アクセスネットワーク(NG-RAN:Next Generation Radio Access Network)10と、5Gのコアネットワーク(5GC:5G Core Network)20とを有する。
UE100は、移動可能な無線通信装置である。UE100は、ユーザにより利用される装置であればどのような装置であっても構わないが、例えば、UE100は、携帯電話端末(スマートフォンを含む)やタブレット端末、ノートPC、通信モジュール(通信カード又はチップセットを含む)、センサ若しくはセンサに設けられる装置、車両若しくは車両に設けられる装置(Vehicle UE)、飛行体若しくは飛行体に設けられる装置(Aerial UE)である。
NG-RAN10は、基地局(5Gシステムにおいて「gNB」と呼ばれる)200を含む。gNB200は、基地局間インターフェイスであるXnインターフェイスを介して相互に接続される。gNB200は、1又は複数のセルを管理する。gNB200は、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。gNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、単に「データ」という)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として用いられる。「セル」は、UE100との無線通信を行う機能又はリソースを示す用語としても用いられる。1つのセルは1つのキャリア周波数に属する。
なお、gNBがLTEのコアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)に接続することもできる。LTEの基地局が5GCに接続することもできる。LTEの基地局とgNBとが基地局間インターフェイスを介して接続されることもできる。
5GC20は、AMF(Access and Mobility Management Function)及びUPF(User Plane Function)300を含む。AMFは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う。AMFは、NAS(Non-Access Stratum)シグナリングを用いてUE100と通信することにより、UE100のモビリティを管理する。UPFは、データの転送制御を行う。AMF及びUPFは、基地局-コアネットワーク間インターフェイスであるNGインターフェイスを介してgNB200と接続される。
図2は、実施形態に係るUE100(ユーザ装置)の構成を示す図である。
図2に示すように、UE100は、受信部110、送信部120、及び制御部130を備える。
受信部110は、制御部130の制御下で各種の受信を行う。受信部110は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部130に出力する。
送信部120は、制御部130の制御下で各種の送信を行う。送信部120は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部130が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
制御部130は、UE100における各種の制御を行う。制御部130は、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPU(Central Processing Unit)とを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。
図3は、実施形態に係るgNB200(基地局)の構成を示す図である。
図3に示すように、gNB200は、送信部210、受信部220、制御部230、及びバックホール通信部240を備える。
送信部210は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部210は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
受信部220は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部220は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部230に出力する。
制御部230は、gNB200における各種の制御を行う。制御部230は、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPUとを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。
バックホール通信部240は、基地局間インターフェイスを介して隣接基地局と接続される。バックホール通信部240は、基地局-コアネットワーク間インターフェイスを介してAMF/UPF300と接続される。なお、gNBは、CU(Central Unit)とDU(Distributed Unit)とで構成され(すなわち、機能分割され)、両ユニット間はF1インターフェイスで接続されてもよい。
図4は、データを取り扱うユーザプレーンの無線インターフェイスのプロトコルスタックの構成を示す図である。
図4に示すように、ユーザプレーンの無線インターフェイスプロトコルは、物理(PHY)レイヤと、MAC(Medium Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)レイヤとを有する。
PHYレイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100のPHYレイヤとgNB200のPHYレイヤとの間では、物理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセスプロシージャ等を行う。UE100のMACレイヤとgNB200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。gNB200のMACレイヤはスケジューラを含む。スケジューラは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定する。
RLCレイヤは、MACレイヤ及びPHYレイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤとgNB200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
SDAPレイヤは、コアネットワークがQoS制御を行う単位であるIPフローとAS(Access Stratum)がQoS制御を行う単位である無線ベアラとのマッピングを行う。なお、RANがEPCに接続される場合は、SDAPが無くてもよい。
図5は、シグナリング(制御信号)を取り扱う制御プレーンの無線インターフェイスのプロトコルスタックの構成を示す図である。
図5に示すように、制御プレーンの無線インターフェイスのプロトコルスタックは、図4に示したSDAPレイヤに代えて、RRC(Radio Resource Control)レイヤ及びNAS(Non-Access Stratum)レイヤを有する。
UE100のRRCレイヤとgNB200のRRCレイヤとの間では、各種設定のためのRRCシグナリングが伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとgNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態にある。UE100のRRCとgNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がない場合、UE100はRRCアイドル状態にある。UE100のRRCとgNB200のRRCとの間の接続がサスペンドされている場合、UE100はRRCインアクティブ状態にある。
RRCレイヤの上位に位置するNASレイヤは、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。UE100のNASレイヤとAMF300のNASレイヤとの間では、NASシグナリングが伝送される。
なお、UE100は、無線インターフェイスのプロトコル以外にアプリケーションレイヤ等を有する。
(MBS)
次に、実施形態に係るMBSについて説明する。MBSは、NG-RAN10からUE100に対してブロードキャスト又はマルチキャスト、すなわち、1対多(PTM:Point To Multipoint)でのデータ送信を行うサービスである。MBSは、MBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)と呼ばれてもよい。なお、MBSのユースケース(サービス種別)としては、公安通信、ミッションクリティカル通信、V2X(Vehicle to Everything)通信、IPv4又はIPv6マルチキャスト配信、IPTV、グループ通信、及びソフトウェア配信等がある。
LTEにおけるMBSの送信方式には、MBSFN(Multicast Broadcast Single Frequency Network)送信及びSC-PTM(Single Cell Point To Multipoint)送信の2種類がある。図6は、実施形態に係る下りリンクの論理チャネル(Logical channel)とトランスポートチャネル(Transport channel)との対応関係を示す図である。
図6に示すように、MBSFN送信に用いる論理チャネルはMTCH(Multicast Traffic Channel)及びMCCH(Multicast Control Channel)であり、MBSFN送信に用いるトランスポートチャネルはMCH(Multicast Control Channel)である。MBSFN送信は、主にマルチセル送信用に設計されており、複数のセルからなるMBSFNエリアにおいて各セルが同じMBSFNサブフレームで同じ信号(同じデータ)の同期送信を行う。
SC-PTM送信に用いる論理チャネルはSC-MTCH(Single Cell Multicast Traffic Channel)及びSC-MCCH(Single Cell Multicast Control Channel)であり、SC-PTM送信に用いるトランスポートチャネルはDL-SCH(Downlink Shared Channel)である。SC-PTM送信は、主に単一セル送信用に設計されており、セル単位でブロードキャスト又はマルチキャストでのデータ送信を行う。SC-PTM送信に用いる物理チャネルはPDCCH(Physical Downlink Control Channel)及びPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)であり、動的なリソース割当が可能になっている。
以下において、SC-PTM伝送方式を用いてMBSが提供される一例について主として説明するが、MBSFN伝送方式を用いてMBSが提供されてもよい。また、MBSがマルチキャストにより提供される一例について主として説明する。このため、MBSをマルチキャストと読み替えてもよい。但し、MBSがブロードキャストにより提供されてもよい。
また、以下において、MBSデータとは、MBSにより送信されるデータをいう。MBS制御チャネルとは、MCCH又はSC-MCCHをいい、MBSトラフィックチャネルとは、MTCH又はSC-MTCHをいうものとする。
ネットワークは、MBSセッションごとに異なるMBSサービスを提供できる。MBSセッション(MBSサービス)は、TMGI(Temporary Mobile Group Identity)及びセッション識別子のうち少なくとも1つにより識別され、これらの識別子のうち少なくとも1つをMBSサービス識別子と呼ぶ。このようなMBSサービス識別子は、MBSセッション識別子又はマルチキャストグループ識別子と呼ばれてもよい。
(第1実施形態)
次に、上述の移動通信システム及びMBSを前提として、第1実施形態に係る通信制御方法について説明する。
図7は、第1実施形態に係る通信制御方法を示す図である。
図7に示すように、第1実施形態に係る通信制御方法は、gNB200からUE100に対してマルチキャスト・ブロードキャストサービス(MBS)を提供する移動通信システムで用いる方法である。第1実施形態に係る通信制御方法は、セルC1を管理するgNB200が、それぞれ異なるサービス品質要件と対応付けられた複数のMBS制御チャネルの送信をセルC1において行うステップと、UE100が、複数のMBS制御チャネルのうち、UE100が要求するサービス品質要件に対応するMBS制御チャネルの受信を行うステップとを有する。
このように、第1実施形態において、1つのセルC1に複数のMBS制御チャネルが構成され、各MBS制御チャネルが互いに異なるサービス品質要件(若しくはサービスカテゴリ)と対応付けられる。これにより、サービス品質要件に応じて最適化されたMBS制御チャネルを構成可能になる。
第1実施形態において、複数のMBS制御チャネルは、所定のMBSサービス向けの第1MBS制御チャネルと、所定のMBSサービスに比べて低遅延が要求されるMBSサービス向けの第2MBS制御チャネルとを含んでもよい。言い換えると、複数のMBS制御チャネルは、遅延センシティブサービス向けのMBS制御チャネル(第2MBS制御チャネル)とその他サービス向けのMBS制御チャネル(第1MBS制御チャネル)とに分類される。
これにより、gNB200が第1MBS制御チャネルの送信を行う時間間隔に比べて、第2MBS制御チャネルの送信を行う時間間隔を短くするといった設定が可能になり、遅延センシティブサービスを速やかにUE100が受信しやすくなる。なお、UE100は、遅延センシティブサービスの受信を希望する場合は第2MBS制御チャネルを受信し、遅延センシティブサービスの受信を希望しない場合は第2MBS制御チャネルを受信しなくてもよい。
第1実施形態において、複数のMBS制御チャネルは、それぞれ異なるネットワークスライスと対応付けられてもよい。ネットワークスライスとは、ネットワークを仮想的に分割して得られた論理ネットワークをいう。各ネットワークスライスは、互いにサービス品質要件が異なるサービスを提供可能である。各ネットワークスライスは、ネットワークスライス識別子、例えば、NSSAI(Network Slice Selection Assist Information)により識別される。このように、各MBS制御チャネルをネットワークスライスと対応付けることにより、ネットワークスライスごとに最適化されたMBS制御チャネルを構成可能になる。
第1実施形態において、複数のMBS制御チャネルのそれぞれは、対応するネットワークスライスを識別するネットワークスライス識別子を含むMBS制御情報を伝送してもよい。これにより、UE100がどのMBS制御チャネルがどのネットワークスライスに対応するかを把握しやすくなる。
第1実施形態において、gNB200又はUE100は、MBSサービス識別子と対応付けられたネットワークスライス識別子をネットワークノードから受信してもよい。ネットワークノードとは、コアネットワーク(5GC20)又はさらに上位のネットワークに設けられる1つ又は複数の装置からなるノードをいう。
図8は、第1実施形態に係る動作の一例を示す図である。図8に示す動作の手順は、後述の各実施形態にも適用できる。
図8に示すように、ステップS101において、ネットワークノード500は、ユーザサービス情報(USD:User Service Description)をUE100に送信する。UE100は、ユーザサービス情報を受信する。
ユーザサービス情報は、アプリケーションレイヤ(サービスレイヤ)の情報である。ユーザサービス情報は、MBSサービスごとに、MBSサービス識別子(例えば、TMGI)と、MBSセッションの開始時間及び終了時間と、周波数と、MBMSサービスエリア識別子とのうち少なくとも1つを含む。第1実施形態において、ユーザサービス情報は、MBSサービスごとにネットワークスライス識別子を含んでもよい。UE100は、ユーザサービス情報に基づいて、自身が受信を希望するMBSサービスに対応するネットワークスライス識別子が示すネットワークスライスへのアクセス権をネットワークノード500に要求してもよい。
ステップS102において、ネットワークノード500は、MBSサービス識別子とネットワークスライス識別子とのセットを少なくとも1つ含む通知をgNB200に送信する。gNB200は、通知を受信する。この通知は、MBSサービス識別子が示すMBSサービス(MBSセッション)の提供が開始されることを示す通知であってもよい。
ステップS103において、gNB200は、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH:Broadcast Control Channel)を介して、MBSシステム情報をUE100に送信する。MBSシステム情報の送信は、所定のRNTI(Radio Network Temporary Identifier)を用いてブロードキャストで行われる。UE100は、MBSシステム情報を受信する。なお、システム情報は、SIB(System Information Block)と呼ばれることがある。
MBSシステム情報は、MBS制御チャネルの受信に必要なスケジューリング情報を含む。例えば、MBSシステム情報は、MBS制御チャネルの内容(MBS制御情報)が変更され得る周期を示す情報と、MBS制御チャネル送信の時間間隔を無線フレーム数で示す情報と、MBS制御チャネルがスケジュールされる無線フレームのオフセットを示す情報と、MBS制御チャネルがスケジュールされるサブフレームを示す情報とのうち少なくとも1つを含む。
第1実施形態において、MBSシステム情報は、gNB200のセルC1で用いる複数のMBS制御チャネルのそれぞれのスケジューリング情報を含む。例えば、第1MBS制御チャネルの送信を行う時間間隔に比べて、第2MBS制御チャネルの送信を行う時間間隔を短くするといったスケジューリング設定がなされている。
第1実施形態において、MBSシステム情報は、複数のMBS制御チャネルのそれぞれの識別子(名称)を含んでもよい。このようなMBS制御チャネル識別子は、予め決められたタグを含んでもよい。例えば、第2MBS制御チャネルが「SC-MCCH-delay-sensitive-services」と表現され、第2MBS制御チャネルが「SC-MCCH-other-services」と表現される。或いは、「SC-MCCH-A」、「SC-MCCH-B」といったように抽象化されたMBS制御チャネル識別子を用いてもよい。この場合、どのMBS制御チャネルが低遅延向けであるかの情報をMBSシステム情報に含めてもよい。
第1実施形態において、MBSシステム情報は、MBS制御チャネルごとにネットワークスライス識別子を含んでもよい。MBSシステム情報は、MBS制御チャネルごとに、ネットワークスライス識別子とMBSサービス識別子とのセットを含んでもよい。MBSシステム情報は、ネットワークスライス識別子ごとに、MBS制御チャネル情報(スケジューリング情報など)及び/又はMBSサービス識別子を含んでもよい。もしくは、MBSシステム情報は、MBSサービス識別子ごとに、MBS制御チャネル情報及び/又はネットワークスライス識別子を含んでもよい。MBS制御チャネル情報、MBSサービス識別子及び/又はネットワークスライス識別子は、設定のリストの各エントリにおいてそれぞれ紐づいていてもよい。
ステップS104において、gNB200は、ステップS103で送信したMBSシステム情報に従ったスケジューリングで複数のMBS制御チャネル(複数のMBS制御情報)を送信する。MBS制御情報の送信は、所定のRNTIを用いてブロードキャスト(又はマルチキャスト)で行われる。MBS制御チャネルごとにRNTIを異ならせてもよい。
各MBS制御チャネルは、対応するサービスカテゴリに属する各MBSサービスのMBSトラフィックチャネルのスケジューリング情報からなるリストを含む。例えば、MBSトラフィックチャネルのスケジューリング情報は、当該MBSトラフィックチャネルに対応するMBSサービス識別子(例えば、TMGI)及びグループRNTIと、当該MBSトラフィックチャネルのためのDRX(Discontinuous Reception)情報(もしくはスケジューリング情報)とを含む。グループRNTIは、MBSサービス識別子と1対1でマッピングされる。
UE100は、ステップS103で受信したMBSシステム情報に基づいて、複数のMBS制御チャネルのうち、自身が要求するサービス品質要件(サービスカテゴリ)に対応するMBS制御チャネルのみを受信する。例えば、UE100は、低遅延サービスに興味がない場合、低遅延向けMBS制御チャネルの受信を行わない。これにより、低消費電力での待ち受けを実現する。UE100は、自身がアクセス可能なネットワークスライス(すなわち、アクセス権がある又は登録済であるネットワークスライス)若しくは自身が興味のあるネットワークスライスに対応するMBS制御チャネルのみを受信してもよい。なお、UE100は、ステップS103で受信したMBSシステム情報に基づいて、自身の興味のあるMBSサービスの識別子(例えば、TMGI)が属するサービス品質要件(サービスカテゴリ)に対応するMBS制御チャネルのみを受信してもよい。
ステップS105において、ネットワークノード500は、MBSデータをgNB200に送信する。gNB200は、MBSデータを受信する。
ステップS106において、gNB200は、ネットワークノード500から受信したMBSデータを、MBSトラフィックチャネルを介して送信する。MBSデータの送信は、グループRNTIを用いてマルチキャスト(又はブロードキャスト)で行われる。UE100は、ステップS104で受信したMBS制御情報に基づいて、自身が要求するサービス品質要件(サービスカテゴリ)に対応するMBSデータのみを受信する。例えば、UE100は、低遅延サービスに興味がない場合、低遅延向けサービスのMBSデータの受信を行わない。UE100は、自身がアクセス可能なネットワークスライス(すなわち、アクセス権がある又は登録済であるネットワークスライス)若しくは自身の興味のあるネットワークスライスに対応するMBSデータのみを受信してもよい。なお、UE100は、自身の興味のあるMBSサービスの識別子(例えば、TMGI)が属するサービス品質要件(サービスカテゴリ)に対応するMBSデータのみを受信してもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、上述の実施形態との相違点を主として説明する。
上述の実施形態において、UE100は、MBSトラフィックチャネルを受信するためにMBS制御チャネルを受信し、MBS制御チャネルを受信するためにブロードキャスト制御チャネルを受信する。このような3段階の受信処理を必要とするため、アクセス遅延が許容されないようなMBSサービスについては改善の余地がある。
MBS制御チャネルはブロードキャスト制御チャネルに比べて高い頻度で更新可能である。このため、MBS制御チャネルによってMBSトラフィックチャネルの頻繁な更新が可能であるものの、MBSトラフィックチャネルは頻繁な更新が不要である場合がある。
よって、第2実施形態では、MBSトラフィックチャネルのスケジューリング情報をブロードキャスト制御チャネル(MBSシステム情報)中で伝送可能としている。
第2実施形態に係る通信制御方法は、gNB200が、ブロードキャスト制御チャネルを介してMBSシステム情報を送信するステップを有する。MBSシステム情報は、MBS制御情報を伝送するMBS制御チャネルのスケジューリングを示す第1MBSシステム情報と、MBSデータを伝送するMBSトラフィックチャネルのスケジューリングを示す第2MBSシステム情報とを含む。以下において、第1MBSシステム情報をSIByと呼び、第2MBSシステム情報をSIBxと呼ぶことがある。
このように、MBS制御チャネルのスケジューリングを示すSIByだけではなく、MBSトラフィックチャネルのスケジューリングを示すSIBxを送信することにより、遅延の発生を抑制しやすくなる。
第2実施形態において、UE100は、MBSシステム情報の送信を要求する送信要求をgNB200に送信してもよい。送信要求は、SIBy及びSIBxのうちUE100が要求するMBSシステム情報を識別する情報を含む。これにより、UE100は、自身が必要とするMBSシステム情報をgNB200から速やかに取得できる。
図9は、第2実施形態に係るチャネルの対応関係を示す図である。図9に示す各チャネルは、1つのセルに設けられる。ここでは、第2実施形態を第1実施形態と併用する一例を示しているが、必ずしも第2実施形態を第1実施形態と併用しなくてもよい。
また、図9に示す各ブロックが1つのチャネルを表しているが、各ブロックにおける「PDCCH」の記載は、物理レイヤにおいて当該チャネルの無線リソース(PDSCH)がPDCCHにより割り当てられることを意味している。すなわち、ブロードキャスト制御チャネル、MBS制御チャネル、及びMBSトラフィックチャネルがいずれもDL-SCHにマッピングされると仮定している。
図9に示すように、ブロードキャスト制御チャネルで伝送されるMBSシステム情報は、MBS制御チャネルのスケジューリングを示すSIByと、MBSトラフィックチャネルのスケジューリングを示すSIBxとを含む。なお、MBSシステム情報は、所定タイプのSIB(例えばSIBタイプ1)によりスケジューリングされた周期で送信される場合と、UE100からの要求に応じて(すなわち、オンデマンドで)送信される場合とがある。
SIBxは、MBS制御チャネルを介さずにMBSトラフィックチャネル(MTCH#4)を直接的に差し示すことが可能である(すなわち、Direct pointing)。このMTCH#4は、例えば、遅延許容型のMBSサービスのMBSデータ(Data for delay tolerant service)を伝送するMBSトラフィックチャネルである。
SIByは、複数のMBS制御チャネル((SC-)MCCH#1及び(SC-)MCCH#2)のそれぞれを指し示す。第1実施形態で説明したように、各MBS制御チャネルには互いに異なるスケジューリングを適用可能である。なお、MBS制御チャネルは、SIByが示す周期で送信される場合と、UE100からの要求に応じて(すなわち、オンデマンドで)送信される場合とがある。後者の場合については第3実施形態で説明する。
図9において、(SC-)MCCH#1が1つのMBSトラフィックチャネル(MTCH#1)を指し示し、(SC-)MCCH#2が2つのMBSトラフィックチャネル(MTCH#2及びMTCH#3)を指し示す一例を示している。MTCH#1は、遅延センシティブ型のMBSサービスのMBSデータ(Data for delay sensitive service)を伝送するMBSトラフィックチャネルである。MTCH#2及びMTCH#3は、一般的なMBSサービスのMBSデータ(Data for typical service)を伝送するMBSトラフィックチャネルである。
図10は、第2実施形態に係る動作の一例を示す図である。図10において、必須ではないステップを破線で示している。
図10に示すように、ステップS201において、gNB200は、SIBx及びSIByのそれぞれにマッピングされたMBSサービス識別子のマッピング情報を含むシステム情報(以下、SIBzと呼ぶ)を、ブロードキャスト制御チャネルを介して送信する。すなわち、マッピング情報は、どのSIBにMBS制御チャネル受信用の情報が入っていて、どのSIBにMBSトラフィックチャネル受信用の情報が入っているのかを示す。
UE100は、SIBzを受信すると、SIBzに基づいて、自身が受信を希望するMBSサービスのMBSサービス識別子に紐づいたSIBを特定する。ステップS202において、UE100は、特定したSIB(SIBx又はSIBy)を識別可能な態様で送信要求をgNB200に送信する。例えば、UE100は、特定したSIB(SIBx又はSIBy)の識別子を含むRRCメッセージを送信要求としてgNB200に送信する。或いは、UE100は、特定したSIB(SIBx又はSIBy)と対応付けられたPRACHリソースを用いて、ランダムアクセスプリアンブルを送信要求としてgNB200に送信する。
ステップS203において、gNB200は、UE100からの送信要求により識別したSIB(SIBx又はSIBy)を、ブロードキャスト制御チャネルを介して送信する。或いは、gNB200は、このようなSIBx又はSIByのブロードキャストでの送信に代えて、SIBx又はSIByをユニキャストでUE100に送信してもよい。このようなユニキャストでの送信については、第4実施形態で説明する。
上述のように、SIBxは、直接MBSトラフィックチャネルを受信するためのものであって、例えばMBSサービス識別子ごとに次の情報要素のうち少なくとも1つを含む。
・MBSトラフィックチャネルのスケジューリング情報:On duration timer、DRX inactivity timer、Scheduling period(送信周期)、Start offset(送信SFNオフセット値)、Num repetition(繰り返し送信回数)、BWP(送信BWP情報)。BWP(Bandwidth Part)の詳細については第6実施形態で説明するが、送信BWP情報は、Starting PRB及びbandwidth(BWP設定)、SCS(sub-carrier spacing設定)、及びCP length(cyclic prefix長設定)のうち少なくとも1つを含む。
・グループRNTI
・PDCCH設定
・PDSCH設定
・隣接セル情報(周波数、セルID)
一方、SIByは、MBS制御チャネルを受信するためのものであって、例えばMBSサービス識別子ごとに次の情報要素のうち少なくとも1つを含む。
・MBS制御チャネルスケジューリング情報:Repetition period(繰り返し送信周期)、Offset(スケジューリングを行うSFNのオフセット値)、First subframe(スケジューリング開始サブフレーム)、Duration(First subframeからのスケジューリング期間)、Modification period(変更周期)、On duration timer、DRX inactivity timer、Scheduling period(送信周期)、Start offset(送信SFNオフセット値)、Num repetition(繰り返し送信回数)、BWP(送信BWP情報)。BWPの詳細については第5実施形態で説明するが、送信BWP情報は、Starting PRB及びbandwidth(BWP設定)、SCS(sub-carrier spacing設定)、及びCP length(cyclic prefix長設定)のうち少なくとも1つを含む。
・SC-RNTI(MBS制御チャネルに割り当てられるRNTI。複数の値を持てる場合を想定)
・SC-N-RNTI(MBS制御チャネルの変更通知に割り当てられるRNTI。複数の値を持てる場合を想定)
・PDCCH設定
・PDSCH設定
・隣接セル情報(周波数、セルID)
ステップS203において、UE100は、自身が受信を希望するMBSサービス識別子に関連する制御情報を含むSIBを受信し、受信したSIBに基づいてMBSトラフィックチャネル又はMBS制御チャネルを受信する。
なお、第2実施形態において、SIBzにもオンデマンド型の送信が適用されてもよい。また、gNB200は、SIBx及びSIByのうち一方を常に周期的にブロードキャストし、他方をオンデマンドでブロードキャストしてもよい。当該常に周期的にブロードキャストされているSIB(例えばSIBx)により、SIBzが指し示されてもよい。当該常に周期的にブロードキャストしているSIB(例えばSIBx)は、SIBz中のマッピング情報を含んでもよい。SIByが存在する場合、SIBxとSIByは同一のシステム情報として送信されてもよい。この場合、S202の送信要求は、SIBzによるマッピング情報とUE自身の興味に基づいて(例えば受信を希望するTMGIを含めて)送信される。S203ではUEの興味があるマルチキャストサービスに対応したMBSシステム情報及び/又はMBS制御情報を含むSIBが提供される。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、上述の実施形態との相違点を主として説明する。
MBS制御チャネルは送信機会が定められるが、これらの送信機会のすべてにおいてMBS制御チャネルの送信を行うと、無線リソースの無駄が生じ得る。例えば、MBS制御チャネルの受信を希望するUE100が存在しないような場合もあり得る。
よって、第3実施形態においては、MBS制御チャネルにもオンデマンド型の送信を適用可能とする。第3実施形態に係る通信制御方法は、UE100が、MBS制御チャネルを介したMBS制御情報の送信を要求する送信要求をgNB200に送信するステップと、gNB200が、送信要求の受信に応じて、MBS制御チャネルを介してMBS制御情報を送信(ブロードキャスト)するステップとを有する。
図11は、第3実施形態に係る動作の一例を示す図である。
図11に示すように、ステップS301において、gNB200は、ブロードキャスト制御チャネルを介して、MBSシステム情報をUE100に送信する。UE100は、MBSシステム情報を受信する。ここで、UE100は、オンデマンドの場合はMBSシステム情報を要求したうえで受信する。
第3実施形態において、MBSシステム情報は次の情報要素のうち少なくとも1つを含む。
(A)MBS制御チャネルが1つの場合:
・マルチキャスト中(MBSトラフィックチャネル送信中)のMBSサービス識別子又は当該MBSサービス識別子に対応するネットワークスライス識別子
・MBS制御チャネルが常に周期的にブロードキャストされているか、又はブロードキャスト停止中(オンデマンド型)であるかを示す情報
・MBS制御チャネルのスケジューリング情報・BWP情報(上述の送信BWP情報)など
(B)MBS制御チャネルが複数の場合:
・マルチキャスト中(MBSトラフィックチャネル送信中)のMBSサービス識別子又は当該MBSサービス識別子に対応するネットワークスライス識別子
・MBSサービス識別子ごとに、MBS制御チャネルが常に周期的にブロードキャストされているか、又はブロードキャスト停止中(オンデマンド型)であるかを示す情報
・MBSサービス識別子ごとに、MBS制御チャネルのスケジューリング情報・BWP情報(上述の送信BWP情報)・SC-RNTI情報など。或いは、MBS制御チャネルの識別子ごとに、MBSサービス識別子・MBS制御チャネルのスケジューリング情報・BWP情報・SC-RNTI情報を設けてもよい。(表1参照)或いは、ネットワークスライス識別子ごとにMBSサービス識別子、MBS制御チャネルの識別子、MBS制御チャネルのスケジューリング情報・BWP情報・SC-RNTI情報を設けてもよい。なお、SC-RNTIとは、MBS制御チャネル用のRNTIをいうが、他の名称であってもよい。
Figure 0007543408000001
ステップS302において、UE100は、ステップS301で受信したMBSシステム情報に基づいて、MBS制御チャネルのブロードキャスト要求(送信要求)をgNB200に送信する。当該ブロードキャスト要求は、セルに複数のMBS制御チャネルが設けられる場合、MBSサービス識別子又はMBS制御チャネルの識別子を含む。当該ブロードキャスト要求は、早期に情報が欲しいか否か(遅延が許容されるか否か)の識別情報を含んでもよい。
ブロードキャスト要求は、これらの情報を含むRRCメッセージであってもよい。このRRCメッセージは、LTEで規定されるようなMBS Interest Indicationメッセージであってもよい。なお、ブロードキャスト要求前にUE100がRRCアイドル状態又はRRCコネクティッド状態にある場合、UE100は、ランダムアクセスプロシージャを完了してRRCコネクティッド状態に遷移したうえで、ブロードキャスト要求(RRCメッセージ)を送信してもよい。なお、UE100は、RRCコネクティッド状態への遷移要求(RRC Setup Request又はRRC Resume Request)において、ブロードキャスト要求を行うための通信であることを通知してもよい。当該通知は、遷移要求メッセージ中の情報要素の一つであるcauseとして通知されてもよい。
ブロードキャスト要求は、ブロードキャスト要求用のPRACHリソースを用いて送信されるランダムアクセスプリアンブルであってもよい。複数のMBS制御チャネルが設けられる場合、MBSサービス識別子ごとにPRACHリソースを分けることで識別してもよい。
ステップS303において、gNB200は、ステップS302でUE100から受信したブロードキャスト要求(送信要求)に基づいて、MBS制御チャネルの送信機会においてMBS制御チャネルのブロードキャストを行う。UE100は、MBS制御チャネル(MBS制御情報)を受信し、この情報を基に、自身が受信したいMBSトラフィックチャネルを受信する。なお、MBS制御チャネル(MBS制御情報)をユニキャスト、すなわち、UE個別シグナリング(RRCメッセージ)で送信する例については第4実施形態で説明する。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、上述の実施形態との相違点を主として説明する。第4実施形態は、第3実施形態の少なくとも一部の動作と併用してもよい。
上述のオンデマンド型の送信は、UE100から送信要求を受信した後、MBSシステム情報又はMBS制御チャネルの送信機会まで待つ必要があるため、許容できない遅延が生じ得る。特に、遅延センシティブなMBSサービスの場合、遅延要を満たせない虞がある。
よって、第4実施形態では、オンデマンド型のMBSシステム情報又はオンデマンド型のMBS制御チャネルをユニキャスト(UE個別シグナリング)で送信可能とする。これにより、予め定められた送信機会まで待つ必要が無くなり、遅延を抑制できる。
具体的には、第4実施形態に係る通信制御方法は、UE100が、ブロードキャスト制御チャネルを介して送信されるMBSシステム情報及びMBS制御チャネルを介して送信されるMBS制御情報の少なくとも一方を指定するユニキャスト送信要求をgNB200に送信するステップと、gNB200が、ユニキャスト送信要求の受信に応じて、ユニキャスト送信要求で指定された情報をユニキャストでUE100に送信するステップとを有する。
第4実施形態において、1つのセルに複数のMBS制御チャネルを含んでもよい。gNB200は、ブロードキャスト制御チャネルを介して、ユニキャスト送信要求で指定可能なMBS制御チャネルを特定するための情報を送信してもよい。例えば、gNB200は、オンデマンドで提供しているブロードキャスト制御チャネル(すなわち、ブロードキャストを停止しているブロードキャスト制御チャネル)に対応するMBSサービス識別子又はMBS制御チャネル識別子をブロードキャストする。これにより、UE100は、ユニキャスト送信要求の対象とするブロードキャスト制御チャネルを適切に判断できる。
第4実施形態において、UE100は、RRCアイドル状態又はRRCインアクティブ状態からRRCコネクティッド状態に遷移した後、ユニキャスト送信要求をgNB200に送信してもよい。
第4実施形態において、1つのセルに複数のMBS制御チャネルが含まれてもよい。UE100は、少なくとも1つのMBS制御チャネルを指定するユニキャスト送信要求をgNB200に送信してもよい。もしくはUE100は、少なくとも1つのMBSデータ(少なくとも1つのMBSトラフィックチャネル)を指定するユニキャスト送信要求をgNB200に送信してもよい。ここで、「指定する」とは、例えば、UE100が興味のあるMBSサービス識別子(又はMBS制御チャネル識別子)をユニキャスト送信要求に含めることをいう。或いは、UE100は、興味のあるMBSサービス識別子又はMBS制御チャネル識別子と対応付けられたPRACHリソースを用いて、ランダムアクセルプリアンブルをユニキャスト送信要求として送信してもよい。gNB200は、このようなユニキャスト送信要求で指定されたMBS制御チャネルのMBS制御情報をユニキャストで送信する。
図12は、第4実施形態に係る動作の一例を示す図である。図12において、必須ではないステップを破線で示している。
図12に示すように、ステップS401において、gNB200は、1つのセルにおいて複数のMBS制御チャネルをサポートしている場合、オンデマンド提供しているMBS制御チャネル(ブロードキャストしていないMBS制御チャネル)に対応するMBSサービス識別子及び/又はMBS制御チャネル識別子を含むオンデマンド提供情報をブロードキャストする。このブロードキャストは、ブロードキャスト制御チャネル又はMBS制御チャネルにより行われる。
ステップS402において、UE100は、ユニキャスト送信要求をgNB200に送信する。UE100は、ステップS401で受信したオンデマンド提供情報に基づいてユニキャスト送信要求をgNB200に送信してもよい。具体的には、UE100は、オンデマンド提供しているMBS制御チャネルのみ若しくはMBSトラフィックチャネル(MBSデータ)のみを対象にしてユニキャスト送信要求をgNB200に送信してもよい。
例えば、UE100は、MBS制御チャネル(MBS制御情報)の提供を要求する。UE100は、1つのセルに複数のMBS制御チャネルが存在する場合、自身が興味のあるMBSサービス識別子(又はMBS制御チャネル識別子)をgNB200に通知してもよい。
UE100は、MBSシステム情報を提供してほしいのか、又はMBS制御チャネルを提供してほしいのか、又は両方を提供してほしいのかを示す情報をgNB200に送信してもよい。また、UE100は、ブロードキャストでのオンデマンド送信を要求するのか、ユニキャストでのオンデマンド送信を要求するのかを示す情報をgNB200に送信してもよい。さらに、UE100は、自身が遅延センシティブなMBSサービスへのアクセスであることをgNB200に通知してもよい。
ステップS402は、RRCコネクティッド状態にあるUE100が実施してもよい。UE100は、RRCメッセージの一種であるMBS Interest Indication又はUE100 Assistance Informationによりユニキャスト送信要求をgNB200に送信してもよい。或いは、UE100は、ランダムアクセスプロシージャにおいてMsg3又はMsg5によりユニキャスト送信要求をgNB200に送信してもよい。
ステップS402は、RRCアイドル状態にあるUE100が実施してもよい。上述の第3実施形態で説明したように、UE100は、専用のPRACHリソースを用いてユニキャスト送信要求をgNB200に送信してもよい。この場合、MBSサービス識別子(又はMBS制御チャネル識別子)、或いは、SIB及びMBS制御チャネルの識別など、要求の区分けごとに異なるPRACHリソースが割り当てられてもよい。このような専用のPRACHリソースはSIBでブロードキャストされてもよいし、UE個別シグナリングでUE100に通知されてもよい。
ステップS403において、gNB200は、ステップS402で受信したユニキャスト送信要求に基づいて、MBSシステム情報及び/又はMBS制御チャネル(MBS制御情報)をUE個別シグナリング(例えば、RRCメッセージ)でUE100に送信する。なお、gNB200は、MBS制御情報の一部のみを送信してもよい。例えば、1つ(または複数)のMBS制御チャネルが、複数のMBSデータの制御情報(スケジューリング情報など)を有している場合、gNB200は、ステップS402で受信したUEからの要求(UEの興味のあるTMGI)に基づき、当該TMGIに対応するMBSデータの制御情報のみをUEに送信する。
ここで、gNB200は、MBSシステム情報及び/又はMBS制御チャネル(MBS制御情報)のうち、UE100から要求されたMBSサービス識別子に対応するMBSトラフィックチャネルのスケジューリング情報のみをUE100に渡すとしてもよい。
gNB200は、遅延センシティブなサービスに関してのみUE個別シグナリングを用い、それ以外の場合はブロードキャストを用いるとしてもよい。
なお、gNB200は、ステップS403に代えて、適切なセルへUE100をハンドオーバさせてもよい。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、上述の実施形態との相違点を主として説明する。
UE100は、自身が受信を希望するMBSサービス(MBSセッション)の提供が開始されたか否かを把握するために、高頻度に送信されるMBS制御チャネルを毎回確認せねばならない。まだMBSトラフィックチャネルのリソースが割り当てられていない場合(つまり、まだMBS送信が開始されていない場合)、UE100は無駄な電力を消費してしまう。
よって、第5実施形態では、MBS送信が開始されたMBSサービスをUE100に通知可能とする。これにより、UE100は、高頻度に送信されるMBS制御チャネルを毎回確認する必要が無くなるため、UE100の消費電力を削減できる。
第5実施形態に係る通信制御方法は、gNB200が、MBSセッションの提供を開始する場合、当該MBSセッションに対応するMBSサービス識別子を含むセッション開始通知をUE100に送信するステップを有する。
第5実施形態に係る通信制御方法は、MBSセッションが開始されるよりも前に、UE100が指定するMBSサービス識別子をUE100からgNB200に送信するステップと、gNB200が、UE100からのMBSサービス識別子を記憶するステップと、をさらに有してもよい。gNB200は、記憶されたMBSサービス識別子に対応する対象MBSセッションを開始する場合、セッション開始通知を送信する。
図13は、第5実施形態に係る動作の一例を示す図である。図13において、必須ではないステップを破線で示している。
図13に示すように、ステップS501において、gNB200は、現在サービスしていないが近い将来サービスを開始する各MBSサービス(各MBSセッション)のMBSサービス識別子を含む予告通知をブロードキャストする。UE100は、この予告通知に基づいて、gNB200が近い将来サービスを開始するMBSサービス(MBSセッション)を把握できる。なお、UE100は、ネットワークから提供されるUSDによって、近い将来サービスを開始するMBSサービス(MBSセッション)を把握してもよい。
ステップS502において、UE100は、自身が受信を希望するMBSサービス(MBSセッション)を示すMBSサービス識別子をgNB200に送信する。gNB200は、このMBSサービス識別子を受信及び記憶する。
ここで、UE100がRRCコネクティッド状態にある場合、UE100は、例えば、RRCメッセージの一種であるMBS Interest IndicationメッセージにMBSサービス識別子を含めてgNB200へ送信してもよい。このMBSサービス識別子は、現在MBS送信されていない(将来的に送信を期待する)ものであってもよい。UE100は、ステップS501でgNB200から受信した予告通知に含まれるMBSサービス識別子のみを対象としてgNB200への通知を行ってもよいし、予告通知にかかわらずMBSサービス識別子をgNB200へ通知してもよい。
一方、UE100がRRCアイドル状態又はRRCインアクティブ状態にある場合、UE100は、例えば、PRACHを用いてMBSサービス識別子をgNB200に通知するか(第4実施形態参照)、又はRRCコネクティッド状態に遷移して上述のMBS Interest Indicationを送信してもよい。
ステップS503において、gNB200は、MBSサービス識別子を含むセッション開始通知(サービス開始通知)を送信する。gNB200は、ステップS502でUE100から通知されたMBSサービス識別子を含むセッション開始通知を送信してもよい。
gNB200は、具体的な通知タイミングとして、次のいずれかのタイミングでセッション開始通知を送信してもよい。
・対象MBSサービス識別子のMBSセッションが開始されるタイミング
・対象MBSサービス識別子のMBS制御チャネル制御情報が変更されるタイミング
・対象MBSサービス識別子のMBSトラフィックチャネルのリソースが割り当てられるタイミング
gNB200は、具体的な通知内容として、次のいずれかの情報要素のうち少なくとも1つをセッション開始通知に含めてもよい。
・対象MBSサービス識別子
・対象MBSサービスの開始タイミング(H-SFN、SFN、サブフレーム番号、時刻、相対時間など)
gNB200は、具体的な通知方法として、次のいずれかの方法でセッション開始通知を送信してもよい。
・RRCメッセージ (UE個別シグナリング又はSIB)
・SIB又はMBS制御チャネルのchange notification
・MAC CE(Control Element):この場合、例えばPagingメッセージを送信するTB(Transport Block)に多重されてもよい。MBS受信に興味があるUE100は、Paging Occasionに送信される(可能性のある)MAC CEをモニタする。
・Pagingメッセージ(Short Message):この場合、Short MessageやPagingメッセージにおける通知とMBSサービス識別子の紐づけが存在してもよい。Short Messageの各ビットとMBSサービス識別子の紐づけは事前にgNB200からSIB等で通知されていてもよい。また、開始タイミングは事前に通知されていてもよいし、Short Messageのビットに値を割り当ててもよい。例えば、UE100がステップS502で要求をした時に、gNB200が該当する識別子(ビットの位置)などをUE100に通知する。ビットの位置として、例えば“00100000”の場合に、3ビット目が当該MBSサービス識別子であるということを予めUE100に通知しておく。Pagingメッセージ内で、個別のUE100に対して通知してもよい。例えば、呼び出しするUE-IDに紐づいて通知が行われてもよい。
ステップS504において、gNB200は、MBS制御情報(MBS制御チャネル)を送信する。ステップS505において、gNB200は、MBSデータ(MBSトラフィックチャネル)を送信する。UE100は、MBS制御チャネルを受信し、MBSトラフィックチャネルの受信を試みる。
ここで、gNB200は、MBS制御チャネルのみ先にブロードキャストしておき、ステップS503での開始通知の後に、MBSトラフィックチャネルの送信を開始してもよい。これにより、UE100は、自身が受信を希望するMBSサービスのMBSデータを速やかに受信開始できる。或いは、当該開始通知の後にMBS制御チャネルの送信が開始されてもよい。いずれの場合でも、UE100は、対象MBSサービスのMBSデータが未送信である期間におけるPDCCHモニタ動作を削減できるので、UE100の消費電力を削減できる。
なお、gNB200は、UE100をターゲットgNB200へハンドオーバする場合、ステップS502で受信したMBSサービス識別子を、ターゲットgNB200へ送信するハンドオーバ要求に含めてもよい。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について、上述の実施形態との相違点を主として説明する。
NRでは、セルに帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)が設定され得る。図14は、BWPの一例を示す図である。図14に示すように、BWPは、セルの全帯域の一部の周波数部分である。図14において、帯域幅が40MHzかつサブキャリア間隔(subcarrier spacing)が15kHzであるBWPと、帯域幅が10MHzかつサブキャリア間隔が15kHzであるBWPと、帯域幅が20MHzかつサブキャリア間隔が60kHzであるBWPとを例示している。BWPは、gNB200からUE100に設定され、一のBWPから他のBWPへの切り替えはgNB200により制御される。例えば、複数のBWPがUE100に設定されており、一部のBWPがアクティブ且つ他のBWPが非アクティブである場合、gNB200は、アクティブなBWPを他のBWPに切替えるよう制御できる。また、BWPごとにサブキャリア間隔やサイクリックプリフィックスを可変設定できる。
このような前提下において、gNB200は、MBS送信用のBWPを設定し得る。UE100は、MBS送信用のBWPに関する情報(若しくは自身がMBS受信を行うBWPに関する情報)を把握できることが好ましい。
第6実施形態に係る通信制御方法は、セルを管理するgNB200が、MBSセッション(MBSサービス)に対応するMBSサービス識別子と、MBSサービス識別子と対応付けられたBWP情報とをUE100に送信するステップを有する。このBWP情報は、セルにおいてMBSセッションの提供に用いる第1BWPを示す情報である。BWP情報(送信BWP情報)の内容については上述の実施形態と同様である。
第6実施形態に係る通信制御方法は、gNB200が、UE100へのユニキャスト送信に用いる第2BWPをUE100に割り当てるステップと、UE100が、第1BWPと第2BWPとが時間的に重複し、かつUE100がMBSセッションの受信を希望する場合、第1BWPの受信を第2BWPの受信よりも優先するステップと、をさらに有してもよい。これにより、MBS用のBWP(第1BWP)とユニキャスト用のBWP(第2BWP)との衝突が生じる場合であっても、UE100がMBS受信を行うことが可能である。或いは、ユニキャスト用BWPとマルチキャスト用BWPが時間的に重なった場合に、どちらのBWPにおける受信動作を優先するのかをgNB200が決定してもよい。この場合、gNB200は、優先するBWPをUE100に通知(設定)してもよい。なお、UE100は、どちらのBWPを優先するのかをgNB200に通知してもよい。もしくは、UE100は、ユニキャスト用BWPを優先可能(つまり受信可能)であることをgNB200に通知してもよい。
図15は、第6実施形態に係る動作の一例を示す図である。
図15に示すように、ステップS601において、gNB200は、UE100に送信するMBSシステム情報に、MBS制御チャネルを送信するBWPのBWP情報を含める。UE100は、このMBSシステム情報を受信する。1つのセルに複数のMBS制御チャネルが存在する場合、gNB200は、MBS制御チャネルごとにBWP情報をMBSシステム情報に含めてもよい。UE100は、MBSシステム情報に含まれるBWP情報に基づいて、MBS制御チャネルが送信されるBWPにおいてMBS制御情報の受信処理を行う。
ステップS602において、gNB200は、MBS制御チャネル(MBS制御情報)にて、MBSサービス識別子ごとに(もしくはグループRNTIごと、又はネットワークスライス識別子ごとに)、MBSトラフィックチャネルを送信するBWPのBWP情報を送信する。UE100は、このMBS制御チャネルを受信する。UE100は、MBS制御チャネルに含まれるBWP情報に基づいて、MBSトラフィックチャネルが送信されるBWPにおいてMBS制御情報の受信処理を行う(ステップS603)。なお、MBSトラフィックチャネルのスケジューリング情報をブロードキャスト制御チャネル(MBSシステム情報)中で伝送する場合(第2実施形態参照)、gNB200は、MBSトラフィックチャネルを送信するBWPのBWP情報をブロードキャスト制御チャネル(MBSシステム情報)中で伝送してもよい。
ここで、RRCコネクティッド状態にあるUE100は、アクティブなBWP(ユニキャスト用のBWP)にかかわらず、MBS制御チャネル・MBSトラフィックチャネルが送信されるBWPを優先して受信してもよい。アクティブなBWP(ユニキャスト用のBWP)とMBS制御チャネル・MBSトラフィックチャネルが送信されるBWPとが重なった場合、UE100は、MBS受信に興味がある場合は、MBS制御チャネル・MBSトラフィックチャネルが送信されるBWPを優先して受信してもよい。
この場合、MBS Interest IndicationにてMBS受信を優先する旨をgNB200に通知しておいてもよい。UE100は、MBS Interest IndicationでMBS受信優先を通知した後に、マルチキャストのBWPを優先できるとしてもよい。UE100は、MBS受信に興味が無くなった場合、MBS Interest IndicationにてMBS受信を優先しない旨を通知してもよい。UE100は、MBS Interest IndicationでMBS受信非優先を通知した後、上記マルチキャストBWPの優先制御を解除するとしてもよい。その結果、ユニキャストのアクティブなBWPでの受信を優先することになり、gNB200のユニキャストスケジューリングの自由度が増すことになる。
上述の動作は、MBS制御チャネル・MBSトラフィックチャネルごとにそれぞれBWP設定を持っている前提であるが、gNB200は、MBSシステム情報で、複数のBWP設定を一括でブロードキャストしてもよい(リスト形式)。当該複数のBWP設定はそれぞれインデックス値を持っていてもよい。例えば、gNB200は、MBSシステム情報で、MBS制御チャネルごとにBWP設定のインデックス値をブロードキャストする。gNB200は、MBS制御チャネルで、MBSトラフィックチャネルごとにBWP設定のインデックス値をブロードキャストする。ここで、これらインデックス値は、上記リストのエントリ番号(インデックス)であってもよい。
(その他の実施形態)
上述の実施形態において、複数のMBS制御チャネルがそれぞれ異なるサービス品質要件と対応付けられる一例について説明した。このような形態の他の例として、SFN伝送(例えば、MBSFN伝送)と非SFN伝送(SC-PTM伝送)とでMBS制御チャネルを分類してもよい。
上述の各実施形態は、別個独立に実施する場合に限らず、2以上の実施形態を組み合わせて実施可能である。
UE100又はgNB200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
また、UE100又はgNB200が行う各処理を実行する回路を集積化し、UE100又はgNB200の少なくとも一部を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
本願は、米国仮出願第63/058713号(2020年7月30日出願)の優先権を主張し、その内容の全てが本願明細書に組み込まれている。
(付記)
(導入)
NRマルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)に関する改訂されたワークアイテムが承認された。ワークアイテムの目的は次の通りである。
-RRCコネクティッド状態のUEのためのブロードキャスト/マルチキャストのRAN基本機能を規定する。
―UEがブロードキャスト/マルチキャストサービスを受信できるようにするグループスケジューリングメカニズムを規定する。
―この目的には、ユニキャスト受信との同時操作を可能にするために必要な拡張機能を規定することが含まれる。
―既定のUEのサービス継続性を備えたマルチキャスト(PTM)とユニキャスト(PTP)との間のブロードキャスト/マルチキャストサービス配信の動的変更のサポートを規定する。
-サービス継続性を備えた基本的なモビリティのサポートを規定する。
-(MCEによってホストされる機能などの)必要な調整機能がgNB-CUにあると想定して、ブロードキャスト/マルチキャストにおけるSA2 SIの結果を考慮して、RANアーキテクチャ及びインターフェイスに必要な変更を規定する。
-例えば、ULフィードバックによって、ブロードキャスト/マルチキャストサービスの信頼性を向上させるために必要な変更を規定する。信頼性のレベルは、提供されるアプリケーション/サービスの要件に基づくべきである。
-1つのgNB-DU内のブロードキャスト/マルチキャスト送信エリアの動的制御のサポートを研究し、それを有効にするために必要なものがある場合はそれを規定する。
-RRCアイドル/RRCインアクティブ状態のUEのブロードキャスト/マルチキャストのRAN基本機能を規定する。
-PTM受信の設定についてRRCコネクティッド状態とRRCアイドル/RRCインアクティブ状態の間で共通性を最大限維持することを目的として、RRCアイドル/RRCインアクティブ状態のUEによるPoint to Multipoint送信の受信を可能にするために必要な変更を規定する。
この付記では、NR MBSの最初の考慮事項について議論する。
(議論)
(一般的な設計上の考慮事項)
LTE eMBMSには、Rel-9からのMBSFN及びRel-13からのSC-PTMなどの、マルチキャスト/ブロードキャストサービスを可能にするための伝送方式がいくつかあった。MBSFN送信は、主にマルチセル送信用に設計され、同時送信は、(PMCH)MBSFNサブフレームにおいてMBSFNエリア内で実行される。一方で、SC-PTM送信は単一セル送信に焦点を合わせており、MBMSはPDSCHを介して送信される。図6に示すように、レイヤ2の観点からは、MBSFN関連の論理チャネルはMCHにマッピングされるが、SC-PTM関連の論理チャネルはDL-SCHにマッピングされる。
所見1:LTEでは、MCCH及びMTCHはMBSFN伝送方式におけるMCHにマッピングされ、SC-MCCH及びSC-MTCHはSC-PTM伝送方式におけるDL-SCHにマッピングされる。
WIDは、いくつかの制限及び仮定をキャプチャしており、これは、このWIでどのような設計が意図されているかを考慮するのに役立つ。物理レイヤの場合、以下に示すように新しいnumerologyや物理チャネルが導入されることは想定されていない。これは、NR MBS関連の論理チャネルがDL-SCHにマッピングされることを意味している。
物理レイヤ:このWIの範囲を、現在のRel-15のnumerology、物理チャネル(PDCCH/PDSCH)、及び信号に制限する。
所見2:このWIの範囲は、既存のnumerology、物理チャネル(PDCCH/PDSCH)内に制限される。即ち、NR MBS関連のチャネルはDL-SCHにマッピングされることが想定される。
MBSFNが使用されていない場合でも、マルチセル送信は、例えば、CoMP送信とユーザプレーンパケットの同時配信との組み合わせなどによって、将来のリリースでDL-SCHによってサポートされ得るであろう。従って、DL-SCHは、以下の制限及び仮定に準拠する。
リリース17でこのWIに対して行われた設計上のいかなる決定も、将来のリリースで以下の機能の導入を妨げるものではない。
-gNB-DUレベルを超える複数のセルでのSFNの標準化でのサポート
所見3:DL-SCH(PDSCH)は、将来のリリースでマルチセル送信用に拡張される可能性がある。
上記の所見の観点から、LTEで成熟し、伝送方式だけでなく設定やサービス継続性などの他のメカニズムもカバーするSC-PTMの仕様は、NR MBSの設計検討の良いベースラインになる可能性がある。従って、このWIでは、RAN2は既存のSC-PTMの仕様を可能な限り再利用し、NR MBSの新しい/様々なユースケースをサポートするためにSC-PTMの上に何が拡張されるかを検討すべきである。
提案1:RAN2は、既存のLTE SC-PTMの仕様を、グループスケジューリングメカニズム、(隣接セル情報などの)サービス継続性サポート、及びUEの興味インディケーションなど、NR MBS設計のベースラインとして採用することに合意すべきである。
提案2:提案1が合意される場合、RAN2は、NR MBSで想定される新しい/様々なユースケースをサポートするために、SC-PTMのベースラインに加えて何が拡張されるかを検討すべきである。
次のセクションでは、SC-PTMの仕様を記述のベースラインとして使用する。即ち、提案1が合意されると仮定する。但し、MBSFNのようなメカニズムが導入された場合でも、記述は再利用できる。
(制御プレーンの機能拡張の概要)
LTE SC-PTMにおいて、設定は2つのメッセージ、即ち、SIB20及びSC-MCCHによって提供される。SIB20は、SC-MCCHスケジューリング情報を提供し、SC-MCCHは、G-RNTI及びTMGIを含むSC-MTCHスケジューリング情報、及び隣接セル情報を提供する。
図16に示すようなLTEの2段階設定の利点は、SC-MCCHスケジューリングが、繰り返し期間、継続期間、変更期間などの観点でSIB20スケジューリングから独立していることであった。2段階設定は、特に、セッションに遅れて参加する、遅延にセンシティブなサービス及び/又はUEに対して、SC-MCCHの頻繁なスケジューリング/更新を容易にした。WIDによると、アプリケーションの1つがグループ通信などであるため、このことはNR MBSでも同様である。
所見4:LTEでは、SIB20及びSC-MCCHを使用した2段階設定が、これらの制御チャネルの異なるスケジューリングに役立つ。これは、NR MBSにも役立つ。
提案3:RAN2は、SC-PTMのSIB20やSC-MCCHなど、NR MBSのメッセージが異なる2段階設定に合意すべきである。
提案3に加えて、NR MBSは、WIDに記載されている様々なタイプのユースケースをサポートすることが想定される。NR MBSは、ソフトウェア配信などのロスレスアプリケーションからIPTVなどのUDPタイプのストリーミングまでの要件の他の側面に加えて、ミッションクリティカルやV2Xなどの遅延にセンシティブなアプリケーションからIoTなどの遅延に寛容なアプリケーションまで、様々な要件に合わせて適切に設計すべきであることは気づかれ得る。
従って、制御チャネルの設計では、柔軟性及びそのリソース効率を考慮すべきである。そうしないと、例えば、遅延に寛容なサービスと遅延にセンシティブなサービスとが1つの制御チャネルで一緒に設定されている場合に、遅延にセンシティブなサービスからの遅延要件を満たすために、制御チャネルを頻繁にスケジュールする必要があるため、より多くのシグナリングオーバーヘッドが発生する可能性がある。
SA2 SIの目的Aは、5GSを介した一般的なMBSサービスを可能にすることに関するものであり、この機能の恩恵を受ける可能性のある特定されたユースケースには、公共安全、ミッションクリティカル、V2Xアプリケーション、透過的なIPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、無線を介したソフトウェア配信、グループ通信、及びIoTアプリケーションが含まれる(但し、これらに限定されない)。
所見5:NR MBS制御チャネルは、様々なタイプのユースケースに対して柔軟でリソース効率が必要とされる。
これらのユースケースでは、設定チャネルが分離されている可能性がある。例えば、ある制御チャネルは遅延にセンシティブなサービスを頻繁に提供し、別の制御チャネルは遅延に寛容なサービスをまばらに提供する。LTE SC-PTMでは、1つのセルは1つのSC-MCCHしか有せないという制限があった。しかしながら、LTEよりも多くのユースケースが想定されることを考慮すると、NR MBSはそのような制限を取り除くべきである。セル内で複数のSC-MCCHが許可されている場合、各SC-MCCHには、特定のサービス用に最適化可能な、繰り返し期間などの異なるスケジューリング設定がある。UEが興味のあるサービスを提供するSC-MCCHをどのように識別するかは更なる検討が必要である。
提案4:RAN2は、LTEになかった複数のSC-MCCHのように、NR MBSのセルで複数の制御チャネルがサポートされるかどうかを議論すべきである。
さらに、NRの新しいパラダイムは、オンデマンドSI送信のサポートである。この概念は、NR MBSのSC-MCCH、即ち、オンデマンドSC-MCCHに再利用され得る。例えば、遅延に寛容なサービス用のSC-MCCHはオンデマンドで提供されるため、シグナリングのリソース消費を最適化可能である。言うまでもなく、ネットワークには、SC-MCCHを定期的に、即ち、オンデマンドではなく、遅延にセンシティブなサービスなどに提供するための別のオプションがある。
提案5:RAN2は、LTEになかったオンデマンドSC-MCCHのように、制御チャネルがオンデマンドベースで提供される場合のオプションについて議論すべきである。
別の可能性として、これらのメッセージをマージすること、即ち、1段階設定をさらに検討され得る。例えば、図17に示すように、SIBは、SC-MTCHスケジューリング情報を直接、即ち、SC-MCCHなしで、提供する。これは、遅延に寛容なサービス及び/又は電力にセンシティブなUEのための最適化を提供するであろう。例えば、UEは、SIB(オンデマンド)を要求してもよく、gNBは、複数のUEからの要求の後に、SIB及び対応するサービスの提供を開始してもよい。これらのUEは、繰り返しブロードキャストされるSC-MCCHを監視する必要がない。
提案6:RAN2は、SC-MCCHを使用しないマルチキャスト受信(即ち、1段階設定)がサポートされている場合、SIBがトラフィックチャネル設定を直接提供するなどのオプションについて議論すべきである。
(ユーザプレーン拡張の概要)
LTE eMBMSでは、MBSFN又はSC-PTMに関係なく、図18に示すように、UuプロトコルスタックにはPDCPレイヤがない。さらに、論理チャネルごとに1回の送信が許可される、即ち、RLCレイヤではUMモードのみが使用され、HARQではブラインド再送信は使用されない。言い換えると、失われたパケットの再送信は、LTE eMBMSでは上位レイヤメカニズムに依存していた。
所見6:LTE eMBMSでは、ASレイヤで再送信方式はサポートされていない。
一方で、NR MBSは、以下のWIDから引用されているように、AS機能として導入される、より信頼性が高く柔軟な伝送方式を必要としているようである。
[・・・]
既定のUEのサービス継続性を備えたマルチキャスト(PTM)とユニキャスト(PTP)との間のブロードキャスト/マルチキャストサービス配信の動的変更のサポートを規定する。
サービス継続性を備えた基本的なモビリティのサポートを規定する。
[・・・]
例えば、ULフィードバックによって、ブロードキャスト/マルチキャストサービスの信頼性を向上させるために必要な変更を規定する。信頼性のレベルは、提供されるアプリケーション/サービスの要件に基づくべきである。
[・・・]
所見7:NR MBSでは、ASレイヤの機能として、マルチキャスト送受信の信頼性及び柔軟性を向上させるためのいくつかの機能拡張が必要になる可能性がある。
グループキャストの再送信に関して、MAC(HARQ)、RLC(ARQ)、及び/又はPDCP(ステータスレポート)で処理されると見なされ得る。これらのメカニズムは、Uuと同様に、特にUEモビリティ、即ち、無線品質の低下及び/又はトランスポートパスの切り替えによって失われたパケットの補償に役立ち得る。
マルチキャスト/グループキャストのHARQフィードバックはLTEでは導入されていない。一方で、Rel-16 NR V2Xでは、サイドリンクグループキャストのHARQフィードバック、即ち、ACK/NACK又はNACK-only、がサポートされた。これは、再利用され、NR MBSのパフォーマンスを向上させる可能性の1つである。詳細を決定するのは最終的にRAN1次第だが、RAN2は、アイドル、インアクティブ、及びコネクティッドのUEのマルチキャスト受信の信頼性を向上させるためのHARQフィードバック/再送信の有用性について議論する可能性がある。
提案7:RAN2は、HARQフィードバック/再送信が、RRC アイドル、インアクティブ、及びコネクティッドのUEのNR MBSのマルチキャストに役立つかを議論すべきである。
ユニキャストの場合、受信の信頼性を高めるために、ダブルフィードバックループがHARQ及びARQでサポートされる。NR MBSでのグループキャストの場合も同様ならば、少なくともコネクティッドのUEの信頼性を向上させるために、可能性の1つとして、ARQ、即ち、RLC AMモードを導入する方法について議論すべきである。しかしながら、通常、ペアのアップリンクチャネルはグループキャストに使用できないと想定され得る。従って、潜在的な課題の1つは、UEがフィードバック(STATUS PDU)をgNBに送信する方法である。
提案8:RAN2は、少なくともRRCコネクティッドのUEについて、NR MBSのマルチキャストでRLC AMモードがサポートされているかどうか議論すべきである。
さらに、例えば、ソフトウェア配信のユースケースのように、NR MBSがハンドオーバ中にロスレス配信を考慮する必要がある場合、PDCPは、現在のようにドロップされたパケットを回復するのに役立つ。図19は、信頼性の高い受信及びマルチキャスト/ユニキャストスイッチングの機能拡張を示す。PDCPレイヤのサポートには、マルチキャストベアラをスプリットベアラで設定する及び/又はユニキャストベアラでデュプリケーションすることが可能であるというもう1つの利点がある。これは、WIDに記載されているように、「既定のUEのサービス継続性を備えたマルチキャスト(PTM)とユニキャスト(PTP)との間のブロードキャスト/マルチキャストサービス配信の動的変更」の潜在的なメカニズムの1つでもある。ヘッダ圧縮、暗号化などの様々なPDCP機能をマルチキャスト受信でサポートできるかは更なる検討が必要である。
提案9:RAN2は、PDCPレイヤが、少なくともRRCコネクティッドのUEにおけるNR MBSのグループキャストでサポートされるか議論すべきである。
最後に、NR MBSプロトコルスタックでSDAPが必要かどうかを検討すべきである。NRは、SDAPレイヤをサポートして無線ベアラ内のQoSフローを処理する。一方で、SDAPレイヤは従来のLTEにはなかったため、eMBMSにはなかった。SDAPレイヤは、マルチキャストデータの受信に害はないと想定され得るが、SDAPレイヤの必要性は、実際には上位レイヤの仮定/要件に依存する可能性がある。そのため、RAN2は、必要かどうかについて、他のWGの進行を待つ必要がある可能性がある。
所見8:RAN2は、NR MBSでSDAPレイヤが必要かどうかを他のWGで確認する必要がある可能性がある。

Claims (7)

  1. 基地局からユーザ装置に対してマルチキャスト・ブロードキャストサービス(MBS)を提供する移動通信システムで用いる通信制御方法であって、
    セルを管理する前記基地局が、MBSセッションに対応するMBSサービス識別子と、前記MBSサービス識別子に対応付けられたMBS帯域幅部分情報を前記ユーザ装置に送信することを有し、
    前記MBS帯域幅部分情報は、前記セルにおいて前記MBSセッションの提供に用いる第1帯域幅部分を示す情報である
    通信制御方法。
  2. 前記基地局が、前記ユーザ装置へのユニキャスト送信に用いる第2帯域幅部分を前記ユーザ装置に割り当てることと、
    前記ユーザ装置が、前記第1帯域幅部分と前記第2帯域幅部分とが時間的に重複し、かつ前記ユーザ装置が前記MBSセッションの受信を希望する場合、前記第1帯域幅部分の受信を前記第2帯域幅部分の受信よりも優先することと、をさらに有する
    請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 前記優先することは、
    前記ユーザ装置が、前記第1帯域幅部分の受信を優先することを示すMBS受信優先通知を前記基地局に通知することと、
    前記ユーザ装置が、前記MBS受信優先通知後に、前記第1帯域幅部分の受信を優先することと、を含む
    請求項2に記載の通信制御方法。
  4. 前記MBSセッションの受信に興味がなくなった場合、前記ユーザ装置が、前記第1帯域幅部分の受信を優先しないことを示すMBS受信非優先通知を前記基地局に通知することと、
    前記ユーザ装置が、前記MBS受信優先非通知後に、前記第1帯域幅部分の受信を優先する優先制御を解除することと、をさらに有する
    請求項2に記載の通信制御方法。
  5. 前記基地局が、MBS制御情報が送信される第2帯域幅部分を示す情報をブロードキャストすることを、さらに含み、
    前記送信することは、前記基地局が、前記第2帯域幅部分において、前記MBS帯域幅部分情報を送信することと、を含む
    請求項1に記載の通信制御方法。
  6. 基地局がマルチキャスト・ブロードキャストサービス(MBS)を提供する移動通信システムにおけるユーザ装置であって、
    MBSセッションに対応するMBSサービス識別子と、前記MBSサービス識別子に対応付けられたMBS帯域幅部分情報を、セルを管理する前記基地局から受信する受信部を有し、
    前記MBS帯域幅部分情報は、前記セルにおいて前記MBSセッションの提供に用いる第1帯域幅部分を示す情報であり、
    前記受信部は、前記MBS帯域幅部分情報に基づいて、前記MBSセッションを受信する
    ユーザ装置。
  7. 基地局がマルチキャスト・ブロードキャストサービス(MBS)を提供する移動通信システムにおけるユーザ装置を制御するプロセッサであって、
    MBSセッションに対応するMBSサービス識別子と、前記MBSサービス識別子に対応付けられたMBS帯域幅部分情報を、セルを管理する前記基地局から受信する処理と、
    前記MBS帯域幅部分情報に基づいて、前記MBSセッションを受信する処理と、を実行し、
    前記MBS帯域幅部分情報は、前記セルにおいて前記MBSセッションの提供に用いる第1帯域幅部分を示す情報である
    プロセッサ。
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