JP7533091B2 - 化粧シートの製造方法及び化粧シートの製造装置 - Google Patents
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Description
本発明の化粧シートの製造方法では、上記賦形工程後に、上記絵柄層の特徴部分と、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部との位置情報を検出する検出工程を更に有し、上記位置情報を上記賦形工程の前方に備えた送り出し調節機構にフィードバックして、上記絵柄層の特徴部分の位置と、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部の位置とを調節することが好ましい。
また、上記ラミネート工程と、上記賦形工程との間に、上記透明性樹脂層上に、表面保護層をコーティングするコーティング工程を有することが好ましい。
また、本発明の化粧シートの製造装置は、基材の一方に、特徴部分と非特徴部分とを有する絵柄層、及び、透明性樹脂層を備える化粧シートに対して加熱を行いながら凹部を施す化粧シートの製造装置であって、上記透明性樹脂層の上記絵柄層を有する側と反対側から、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部を賦形する賦形機構、上記賦形機構の後部に、上記絵柄層の特徴部分と、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部との位置情報を検出する検出機構、及び、上記位置情報を上記賦形機構の前部にフィードバックして、化粧シートの送り出しを調節する送り出し調節機構を備えることを特徴とする。
以下、本発明の化粧シートの製造方法について説明する。
なお、以下の記載において、「~」で表される数値範囲の下限上限は「以上以下」を意味する(例えば、α~βならば、α以上β以下である)。
なお、本発明の化粧シートの製造方法では、全工程がロールトゥロールで行われることが好ましい。
以下、本発明の化粧シートの製造方法を構成する各工程について説明する。
本発明の化粧シートの製造方法では、特徴部分と非特徴部分とを有する絵柄層を一方の面に備える基材を準備する準備工程を有する。
以下、準備工程に用いる基材及び絵柄層について説明する。
上記基材としては、例えば、低密度ポリエチレン(線状低密度ポリエチレンを含む)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン-αオレフィン共重合体,ホモポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体,プロピレン-ブテン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物、又は、これらの混合物等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンナフタレート-イソフタレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート等の熱可塑性エステル系樹脂、ポリメタアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系熱可塑性樹脂、ナイロン-6、ナイロン-66等のポリアミド系熱可塑性樹脂、又は、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂等が挙げられる。
これらは単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
なかでも、絵柄層の印刷適性に優れ、安価である点で、オレフィン系樹脂が好ましい。
上記着色剤としては、例えば、二酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄等の無機顔料、フタロシアニンブルー等の有機顔料のほか、各種の染料も使用することができる。
これらは、公知又は市販のものから1種又は2種以上を選ぶことができる。また、着色剤の添加量も、所望の色合い等に応じて適宜設定すれば良い。
上記基材は、単層又は多層のいずれで構成されていてもよい。
上記絵柄層は、化粧シートに装飾性を付与する層である。
また、図柄層を設けることで、木目模様、大理石模様(例えばトラバーチン大理石模様)等の岩石の表面を模した石目模様、布目や布状の模様を模した布地模様、タイル貼模様、煉瓦積模様等、あるいはこれらを複合した寄木、パッチワーク等の絵柄模様を化粧シートに付与することができる。
これらの絵柄模様は通常の黄色、赤色、青色、及び黒色のプロセスカラーによる多色印刷によって形成される他、模様を構成する個々の色を用意して行う特色による多色印刷等によっても形成される。
これらは1種単独で又は2種以上を併用して用いることができる。
上記特徴部分とは、上記絵柄層の絵柄模様を認識させ得る特徴を有する部分をいい、例えば、上記絵柄層が木目模様の場合には、木目の導管、節及び年輪及び斑が該当し、上記絵柄層が石目模様の場合には、岩石の中の異なった結晶成分の縞や割れによって表現される模様(割れ模様)が該当する。
また、上記絵柄層の端部に目印となる模様を付与し、それを上記特徴部分としてもよい。
また、上記非特徴部分とは、上記特徴部分以外の部分をいう。
本発明の化粧シートの製造方法では、上記絵柄層上に、透明性樹脂層をラミネートするラミネート工程を有する。
まずは、上記ラミネート工程によりラミネートされる透明性樹脂層について説明する。
上記透明性樹脂層としては、熱可塑性樹脂により形成された層であることが好ましい。
上記透明性樹脂層は、上記絵柄層を可視できれば特に限定されず、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
なかでも、引張強度が高く、耐薬品性能に優れ、生産工程面で優れていることからポリエチレン又はポリプロピレンがより好ましい。
なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
ポリエチレン樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、架橋ポリエチレン(PEX)等が挙げられる。
これらのポリエチレンは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらのポリプロピレンは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明においては、優れた耐擦傷性と曲げ加工性の観点から、プロピレンの単独重合体(ホモポリプロピレン)であることが特に好ましい。
上記透明性樹脂層を2層以上に積層する方法としては、一般的な方法であれば限定されず、ドライラミネート法や押出し熱ラミネート法等が挙げられる。
ラミネート工程は、例えば、以下に説明するラミネート機構により行うことができる。
上記ラミネート機構としては、ドライラミネート法を用いてもよいし、押出し熱ラミネート法を用いてもよい。
また、上記接着剤の塗布方法としては特に限定されず、例えば、ロールコート法、コンマコート法、カーテンコート法、スクイズコート法、ブレードコート法、グラビアコート法等を適宜選択して用いることができる。
本発明の化粧シートの製造方法では、上記透明性樹脂層の上記絵柄層を有する側と反対側から、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部を賦形する賦形工程を有する。
まずは、賦形工程により賦形される凹部について説明する。
賦形工程により賦形された凹部は、上記絵柄層の特徴部分と同調した形状である。
上記凹部は、上記絵柄層の模様の特徴部分の外郭を型取った形状であってもよいし、上記絵柄層の模様の特徴部分の外郭を簡略化した形状や、上記特徴部分の外郭を縮小又は拡大した相似形状であってもよい。
凹部(D)と、上記絵柄層の特徴部分との位置関係は、図1(a)~(c)のいずれであってもよい。
すなわち、図1(a)に示すように、積層方向において、絵柄層2の特徴部分2aと、凹部(D)とが、重複するように位置してもよく、図1(b)に示すように、絵柄層2の特徴部分2aと、凹部(D)とが、一部重複するように位置していてもよく、図1(c)に示すように、絵柄層2の特徴部分2aと、凹部(D)とが重複していないように位置してもよい。
ただし、図1(c)であっても、平面視した場合に、凹部(D)は、絵柄層2の特徴部分2aの近傍に位置している。上記近傍とは、平面視した場合に、上記特徴部分2aの位置と、上記特徴部分2aに該当する形状の凹部(D)との位置が70mm以下であることをいう。
これらは、絵柄層2のデザインによって適宜設定することができる。
なお、上記凹部(D)と特徴部分2aとの同調関係は、必ずしも意匠全面において成立させる必要は無く、全体の意匠感を損なわないのであれば、同調していない領域が部分的に存在していてもよい。
上記賦形機構としては、例えば、上記透明性樹脂層の上記絵柄層を有する側と反対側から、エンボス加工を施し、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部を賦形する方法が挙げられる。
上記エンボス加工で用いる柄模様としては、上述した絵柄層と同調するデザインを適宜選択して用いることができる。
上記エンボス加工の上記絵柄層の特徴部分に対応する凹部の位置としては、例えば、木目模様の場合には、木目の導管、節及び年輪及び斑が該当し、石目模様の場合には、岩石の中の異なった結晶成分の縞や割れによって表現される模様(割れ模様)が該当する。
また、上記エンボス加工で用いる柄模様の端部に目印となる模様を付与して、上述した絵柄層の端部に付与した目印となる模様と対応させて位置を調節してもよい。
上記加熱方法としては特に限定されず、例えば、赤外線加熱ヒーター等を用いることができる。
本発明の化粧シートの製造方法では、上記賦形工程後に、上記絵柄層の特徴部分と、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部との位置情報を検出する検出工程を更に有し、上記位置情報を上記賦形工程の前方に備えた送り出し調節機構にフィードバックして、上記絵柄層の特徴部分の位置と、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部の位置とを調節することが好ましい。
図2に示すように、賦形前シート11は、搬送機構20により搬送され、加熱された後、賦形機構40により、絵柄層の特徴部分に同調させた凹部が賦形され、化粧シート10が得られる。その後、検出機構50により、上記絵柄層の特徴部分と、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部との位置情報を検出し(検出工程)、その位置情報を送り出し調節機構30にフィードバックして、上記絵柄層の特徴部分の位置と、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部の位置とが調節される。
例えば、数mmの位置ズレを検出した場合に、上記絵柄層の特徴部分と凹部の位置関係の調節をしてもよいし、数μmの位置ズレを検出した場合に上記絵柄層の特徴部分と凹部の位置関係の調節をしてもよい。
上記絵柄層の特徴部分の位置と、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部の位置とを調節する方法(送り出し調節機構)としては、例えば送り出し調節機構の速度を変更して、上記賦形前シート11のテンションを補正することにより、位置を調節することができる。
本発明の化粧シートの製造方法は、上記ラミネート工程と、上記賦形工程との間に、上記透明性樹脂層上に、表面保護層をコーティングするコーティング工程を有することが好ましい。
まずは、表面保護層について説明する。
上記表面保護層は、得られる化粧シートに耐久性(耐傷性、耐汚染性、耐候性等)を付与する層であり、上記表面保護層を有することにより、より好適に上記絵柄層の保護が可能となり、傷付きによる意匠性の低下を好適に防止できる。
なお、上記表面保護層は、単一の層構成であってもよく、同一又は異なる材料からなる複数の層構成であってもよいし、下記に示す材料を適宜混合させてもよい。
上記架橋硬化物は透明であることが好ましく、透明である限り、上記絵柄層が視認できる範囲であれば、半透明でも着色されていてもよい。
上記電離放射線硬化性樹脂としては、例えば、分子中にラジカル重合性不飽和結合又はカチオン重合性官能基を有するオリゴマー(以下、所謂プレポリマー、マクロモノマー等も包含する)及び/又は分子中にラジカル重合性不飽和結合又はカチオン重合性官能基を有するモノマーが好ましく用いられる。なお、ここで電離放射線とは、分子を重合或いは架橋させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子を意味し、通常は、電子線(EB)又は紫外線(UV)が一般的である。
上記多官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート{5官能(メタ)アクリレート}、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート{6官能(メタ)アクリレート}等が挙げられる。ここで、多官能モノマーとは、複数のラジカル重合性不飽和基を有するモノマーをいう。
なお、必要に応じ、上記電離放射線硬化性樹脂成分に加えて、単官能モノマーを適宜使用しても良い。
上記単官能モノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記電離放射線硬化性樹脂組成物がラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合、上記光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル類を単独又は混合して用いることができる。
また、上記電離放射線硬化性樹脂組成物がカチオン重合性不飽和基を有する樹脂系の場合、上記光重合開始剤として、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等を単独又は混合物として用いることができる。なお、これらの光重合開始剤の添加量としては、電離放射線硬化性樹脂成分100質量部に対して0.1~10質量部程度である。
また、上記電離放射線の紫外線源としては、例えば、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用でき、上記紫外線の波長としては通常190~380nmの波長域が主として用いられる。
上記表面保護層の厚みが1μm未満であると、十分に耐久性(耐傷性、耐汚染性、耐候性等)を付与することができないことがあり、50μmを超えると、透過率が低下し絵柄層の絵柄の視認性が低下してしまうことがある。
塗布方法としては、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、キスコート法、フローコート法、ディップコート法等の各種コーティング法を用いることができる。
本発明の化粧シートの製造方法により製造される化粧シートは、特徴部分と非特徴部分とを有する絵柄層を一方の面に備える基材と、透明性樹脂層とがラミネートされており、透明性樹脂層の上記絵柄層を有する側と反対側に、凹部を有する。
図3は、本発明の化粧シートの製造方法により製造される化粧シートの一例を模式的に示す断面図である。
図3に示す化粧シートの一例において、化粧シート10は、基材1の一方の面に絵柄層2を備えており、絵柄層2上に透明性樹脂層3を有する。
絵柄層2は、特徴部分2aと、非特徴部分2bを有している。
また、透明性樹脂層3は、絵柄層2を有する側と反対側に、絵柄層2の特徴部分と同調した凹部(D)を有している。絵柄層2は、基材1を有する側と反対側に、凹部(D)の積層方向に位置する凹部を有する。
また、図3では図示しないが、化粧シート10は、透明性樹脂層3上に表面保護層を有することが好ましい。
なお、上記凹部(D)の積層方向に位置する凹部は、図3のように有していてもよいが、有していなくてもよい。
化粧シート10は、必要に応じて、プライマー層及び接着剤層を有してもよい。
上記プライマー層、接着剤層は、例えば、上記基材と絵柄層の間、上記絵柄層と透明性樹脂層との間、又は、上記透明性樹脂層と表面保護層との間等、各層の層間に設けることができる。
上記紫外線吸収剤としては、公知の紫外線吸収剤を適宜選択して用いることができる。
上記塗布方法や、硬化方法は、公知の方法を適宜選択して用いればよい。
上記塗布方法や、硬化方法は、公知の方法を適宜選択して用いればよい。
上記バッカー層としては、特開2014-188941号公報等に開示された公知のバッカー層を適宜選択して用いることができる。
上記バッカー層を設ける場合には、上記賦形工程又は検出工程後に、上記基材の上記絵柄層が積層される側と反対側にバッカー層を積層させてもよいし、上記準備工程において、上記絵柄層が積層される側と反対側にバッカー層を積層させた基材を準備してもよい。
本発明の化粧シートの製造装置は、基材の一方に、特徴部分と非特徴部分とを有する絵柄層、及び、透明性樹脂層を備える化粧シートに対して加熱を行いながら凹部を施す化粧シートの製造装置であって、上記透明性樹脂層の上記絵柄層を有する側と反対側から、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部を賦形する賦形機構、上記賦形機構の後部に、上記絵柄層の特徴部分と、上記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部との位置情報を検出する検出機構、及び、上記位置情報を上記賦形機構の前部にフィードバックして、化粧シートの送り出しを調節する送り出し調節機構を備えることを特徴とする。
本発明の化粧シートの製造方法により製造される化粧シートは、被着材上に積層させることにより、視覚的に優れた立体感を有し、耐久性にも優れた化粧板とすることができる。
また、熱可塑性樹脂板や熱硬化型樹脂板は必要に応じて、着色材(顔料又は染料)、木粉や炭酸カルシウム等の充填剤、シリカ等の艶消し剤、発泡剤、難燃剤、タルク等の滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の各種の添加剤が含まれていてもよい。
なお、上記被着材の厚みは特に限定されない。
両面にコロナ放電処理を施した基材(60μm厚、着色ポリプロピレンシート)を準備し、その一方の面にウレタン-硝化綿混合樹脂100質量部にヘキサメチレンジイソシアネート5質量部を添加するインキを塗布して2μm厚のプライマー層を形成し、他方の面にアクリルウレタン系樹脂100質量部にヘキサメチレンジイソシアネート8質量部、酸化チタン70量部を添加するインキを塗布して2μm厚の隠蔽層(非特徴部分)を形成した。
次いで、上記隠蔽層上にアクリルウレタン系樹脂に着色顔料を添加したインキを塗布して1μm厚の図柄層(木目模様、特徴部分)を形成することにより、特徴部分と非特徴部分とを有する絵柄層を一方の面に備える基材を準備した(準備工程)。
次いで、アクリルポリオール-ウレタン混合樹脂100質量部にヘキサメチレンジイソシアネート11質量部を添加したインキを塗布して2μm厚の接着剤層を形成し、上記接着剤層上に、Tダイ押出機でポリプロピレン樹脂を加熱溶融押出しして100μm厚の透明性樹脂層を形成した(ラミネート工程)。更に、該透明樹脂層上にアクリルポリオール-ウレタン混合樹脂100質量部にヘキサメチレンジイソシアネート6質量部を添加したインキを塗布して2μm厚のプライマー層を形成した。
その後、該プライマー層上に、アクリレート系電子線硬化型樹脂をグラビアコート法により固形分が30g/m2となるように塗布・乾燥した後、酸素濃度200ppm、加速電圧165KeV、5Mradの条件で電子線を照射して電子線硬化型樹脂からなる表面保護層を形成した(コーティング工程)。
更に、上記表面保護層側からエンボス加工を施して、上記図柄層と同調した凹部を賦形し(賦形工程)、化粧シートを作製した。
作製した化粧シートを確認したところ、絵柄層の絵柄模様と凹部とが同調しており、視覚的に優れた立体感を有していた。
2 絵柄層
2a 特徴部分
2b 非特徴部分
3 透明性樹脂層
10 化粧シート
11 賦形前シート
20 搬送機構
30 送り出し調節機構
40 賦形機構
50 検出機構
Claims (3)
- 凹部を備える化粧シートの製造方法であって、
特徴部分と非特徴部分とを有する絵柄層を一方の面に備える基材を準備する準備工程、
前記絵柄層上に、透明性樹脂層をラミネートするラミネート工程、及び、
前記透明性樹脂層の前記絵柄層を有する側と反対側から、前記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部を賦形する賦形工程を有し、
前記賦形工程後に、前記絵柄層の特徴部分と、前記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部との位置情報を検出する検出工程を更に有し、前記位置情報を前記賦形工程の前方に備えた送り出し調節機構にフィードバックして、前記絵柄層の特徴部分の位置と、前記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部の位置とを調節し、
前記基材は、ポリオレフィン系樹脂、熱可塑性エステル系樹脂、アクリル系熱可塑性樹脂、ポリアミド系熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である
ことを特徴とする化粧シートの製造方法。 - 前記ラミネート工程と、前記賦形工程との間に、前記透明性樹脂層上に、表面保護層をコーティングするコーティング工程を有する請求項1に記載の化粧シートの製造方法。
- 基材の一方に、特徴部分と非特徴部分とを有する絵柄層、及び、透明性樹脂層を備える化粧シートに対して加熱を行いながら凹部を施す化粧シートの製造装置であって、
前記透明性樹脂層の前記絵柄層を有する側と反対側から、前記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部を賦形する賦形機構、
前記賦形機構の後部に、前記絵柄層の特徴部分と、前記絵柄層の特徴部分に同調させた凹部との位置情報を検出する検出機構、及び、
前記位置情報を前記賦形機構の前部にフィードバックして、前記化粧シートの送り出しを調節する送り出し調節機構を備え、
前記基材は、ポリオレフィン系樹脂、熱可塑性エステル系樹脂、アクリル系熱可塑性樹脂、ポリアミド系熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする化粧シートの製造装置。
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