JP7528534B2 - 口腔用器具カバーの装着方法及び包装用袋 - Google Patents
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Description
このようなカバーを口腔用器具の先端部に装着する場合、使用時に口腔内に触れる部分には作業者の手を触れないことが衛生面の観点から必要である。
そして、カバーの装着作業時には、袋の一端を開口してそこに口腔用器具の先端部を挿入するため、袋の開口を片手で、使用時に口腔に触れる部分に手が触れないようにして行う必要があり、カバーの装着作業の作業性が必ずしも良好とはいえなかった。
しかしながら、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
以下、本発明の口腔用器具カバーの装着方法の一実施形態について説明する。
まず、本実施形態で使用する口腔用器具、カバー及び包装用袋について説明する。
口腔用器具は、先端にセンサ部又はエネルギー照射部を備える先端部と先端部が接続された把持部とを有する。
口腔用器具の先端部がセンサ部である場合、センサ部にはセンサが設けられる。センサは例えば静電容量式のセンサである。この場合、口腔用器具は静電容量の変化により測定対象及びその表面の水分量を測定することができる。
なお、センサ部には、カメラなど撮像部も含まれる。
口腔用器具10は、測定対象として例えば口腔内の水分量を測定する口腔内水分測定器である。この口腔用器具10は、口腔用器具10の長手方向の一端部領域の把持部11と、口腔用器具10の長手方向の他端部領域の先端部としてのセンサ部12とを有している。
センサ部12は、口腔用器具の先端に位置する測定部13と、その測定部13を把持部11に接続する連結部14とを備えている。
カバー41は、カバー部材50と支持部材60が別部材であり、カバー部材50と支持部材60が組み合わせられた形状のカバーである。
支持部材60が、挿入口を開くための支持部に相当する。
また、カバー41には口腔用器具を挿入する挿入口70が設けられていて、図1では挿入口70に口腔用器具10を挿入した状態を示している。
カバー部材50は、カバー41の袋状部分であり、第1シート材51と、第1シート材51の端部に接続された第2シート材52とを有して袋状に形成された、マチ無し平袋である。第1シート材51と第2シート材52とは、例えば溶着により互いに接続されていればよい。
また、カバー部材50は、例えば1枚のシート材を2つ折りにして袋状に接続して形成されてもよい。また、カバー部材50は、接着や両面テープによる接着等により形成されてもよい。
カバー部材の厚さは、マイクロメータ等の接触式の厚さ測定器、又は、光学式の厚さ測定器により測定することができる。
支持部材60により容易に挿入口70を開くためには、支持部材60がカバー41の挿入口よりも外側(図1における把持部側)に突出していることが好ましい。
支持部材60の材質は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ABS、ポリカーボネート(PC)、アクリル樹脂等の合成樹脂であってもよく、紙、不織布等であってもよい。
また、支持部材60とカバー部材50の材質は異なっていてもよい。
また、図3は、包装用袋内にカバーが収納された場合の例を模式的に示す斜視図である。
図2(a)及び図3に示す包装用袋100は、一方主面111にカバー41を取り出すための開口部110を備えている。また、一方の端部140はシートの折り曲げにより閉じられており、他方の端部150はヒートシールにより閉じられている。
包装用袋100内にカバー41を収納する方法としては、包装用袋100の他方の端部150が開いた状態でカバー41を包装用袋100内に収納し、包装用袋100の他方の端部150をヒートシールにより閉じる方法が挙げられる。
包装用袋内にカバーを収納する方法はこの方法に限定されるものではない。
ミシン目の形状及び寸法は開口部の形状及び寸法と同様にすることができる。
ミシン目を備える包装用袋であると、カバーを口腔用器具に装着する直前にミシン目を切り取って開口部を設けることができ、カバーを使用する直前までカバーを衛生的に保存することができる。
開口部110から支持部材60の一部を露出させておくことによって、支持部材60が開口部110から露出した部分を把持し、支持部材60の一部を持ち上げることによって、カバー41の挿入口70を開くことができる。
図3は、包装用袋内にカバーが収納された場合の例を模式的に示す斜視図であり、図4、図5及び図6は、口腔用器具カバーの装着手順を模式的に示す斜視図である。
本発明の口腔用器具カバーの装着方法は、第1実施形態と、後述する第2実施形態を含む各実施形態において共通して以下の(1)~(3)の工程を有する。
(1)支持部の一部を持ち上げることにより上記カバーの挿入口を開く。
(2)挿入口に口腔用器具の先端部を挿入して口腔用器具のセンサ部(先端部)をカバーで覆う。
(3)口腔用器具をカバーと共に包装用袋の開口部から取り出す。
図3~図4が工程(1)に対応し、図4~図5が工程(2)に対応し、図5~図6が工程(3)に対応する。
以下に、これらの工程につき、より詳細に説明する。
支持部材60の一部は開口部110から露出しているので、支持部材60を把持することができる。
支持部材60を持ち上げることによりカバー41の挿入口70を開くことができるが、カバーの40の挿入口70を開く前に、支持部材60の一部を把持し、カバー41を手前(図4の右下方向)に引き出して、カバー41の挿入口70が包装用袋100の開口部110に位置するようにすることが好ましい。
図4には、カバー41を手前に引き出して、カバー41の挿入口70が包装用袋100の開口部110に位置するようにした状態を示している。
カバー41を手前に引き出した後に、支持部材60を持ち上げることにより開口部110上でカバー41の挿入口70を開く。
そして、口腔用器具10の先端に位置するセンサ部12を挿入口70に挿入する。
その後に、図6に示すように、口腔用器具10をカバー41と共に手前に引き出すことにより口腔用器具10をカバー41と共に包装用袋100の開口部110から取り出す。
口腔用器具10をカバー41と共に開口部110から引き出す際には、包装用袋100の一方主面111に沿った方向に沿って引いてもよい。また、包装用袋100の一方主面111に沿った方向に沿って引く力と共に包装用袋100の開口部110の上に向けて引き上げる力を加えてもよい。また、包装用袋100の開口部110の上に向けて引き上げる力のみを加えて口腔用器具10を包装用袋100の上方に引き出すようにしてもよい。
また、口腔用器具10をカバー41と共に開口部110から引き出す際に、口腔用器具10の連結部14と支持部材60を重ねて指で挟んで一緒に引くようにしてもよい。
また、その際の作業性も良好である。
図7は、口腔用器具、カバー及び包装用袋の各部位の幅の関係を示す上面図である。
図7には、口腔用器具10の一部であるセンサ部12、包装用袋100、包装用袋100に収納されたカバー41を示している。包装用袋100とカバー41の関係は図3に示した関係と同様である。
図7には、包装用袋100の幅を両矢印W0で示し、包装用袋100の開口部110の幅を両矢印W1で示し、カバー41の幅を両矢印W2で示している。また、カバー41を装着する対象の口腔用器具10のセンサ部(先端部)12の幅を両矢印W3で示している。
これらの部位の幅については、以下の関係が成り立つ。
まず、開口部の幅W1はカバーの幅W2よりも狭い。
開口部の幅W1がこのように定められていると、カバーを取り出す動作をしない限り、開口部からカバーが自然に抜け落ちることが防止される。
また、開口部の幅W1は口腔用器具のセンサ部(先端部)の幅W3よりも広い。
開口部の幅W1がこのように定められていると、口腔用器具のセンサ部(先端部)をカバーの挿入口に挿入した後に、カバーが装着された口腔用器具を開口部から取り出すことができる。
W1<2×W2-W0 (1)
開口部の幅W1が広すぎると、包装用袋の中でカバーが移動して開口部から抜け出てしまう可能性があるが、上記関係式を満たすようにするとカバーが開口部から意図せず抜け出してしまうことがより防止される。
そして、包装用袋の開口部の長手方向の長さL1は、カバー部材の長手方向の長さL2の90%以上であることが好ましい。
このような関係が定められていると、口腔用器具のセンサ部(先端部)をカバーの挿入口に挿入した後に、カバーが装着された口腔用器具を開口部から取り出しやすくなる。
また、包装用袋の開口部の長手方向の長さL1は、包装用袋の長手方向の長さL3の50%以上、90%以下であることが好ましい。このような関係であるとカバーを手前に引き出さない限りカバーが開口部から抜け出てしまう可能性が低いので、カバーが開口部から意図せず抜け出してしまうことがより防止される。
また、包装用袋を構成するシートの厚さは25μm以上、100μm以下が好ましい。
続いて、本発明の口腔用器具カバーの装着方法の別の実施形態について説明する。
この実施形態ではカバー及び包装用袋として第1実施形態で使用したものと異なる特徴を有するものを使用する。
図8(a)は保護シートを有するカバーの一例を模式的に示す斜視図であり、図8(b)は包装用袋の別の一例を模式的に示す斜視図である。
図8(a)に示すカバー42は、カバー部材50と支持部材60とを備え、さらに保護シート80を備えている。保護シート80はカバー42の底面に設けられていて、口腔用器具のセンサ部(先端部)にカバー42を装着した後にセンサ部(先端部)を使用直前まで保護する役割を有する。
カバー42は、カバー部材50と支持部材60が別部材であり、カバー部材50と支持部材60が組み合わせられた形状のカバーである。
支持部材60が、挿入口を開くための支持部に相当する。保護シート80の材質は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ABS、ポリカーボネート(PC)、アクリル樹脂等の合成樹脂であってもよく、紙、不織布等を用いることができ、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレンテレフタレート(PET)であることが好ましい。
保護シート80は剛性のあるシートであることが好ましく、支持部材60よりもヤング率の高い材料であることが好ましい。
保護シートの剛性が高いと口腔用器具をカバーの挿入口に挿入しやすくなる。
また、保護シートの一端がカバーの挿入口から外側に突出していることが好ましい。保護シートの一端がカバーの挿入口から外側に突出していると、保護シートが口腔用器具をカバーの挿入口に挿入する際のガイドとなり、口腔用器具をカバーの挿入口に挿入しやすくなる。
開口部210の長手方向の長さと他の部位の長さの関係については後述する。
図9は、包装用袋内にカバーが収納された場合の例を模式的に示す斜視図であり、図10、図11及び図12は、口腔用器具カバーの装着手順を模式的に示す斜視図である。
第1実施形態において説明した(1)~(3)の工程について、図9~図10が工程(1)に対応し、図10~図11が工程(2)に対応し、図11~図12が工程(3)に対応する。
以下に、これらの工程につき、より詳細に説明する。
支持部材60の一部は開口部210から露出しているので、支持部材60を把持することができる。
支持部材60を持ち上げることによりカバー42の挿入口70を開くことができる。
この場合、カバー42を手前に引き出す必要はない。また、カバー42の底面に剛性の高い保護シート80が存在しているので支持部材60を持ち上げた場合にカバー42の底面が一緒に持ち上げられることが防止され、挿入口70が広く開く。
その後に、図12に示すように、口腔用器具10をカバー42と共に上方に引き上げることにより口腔用器具10をカバー42と共に包装用袋200の開口部210から取り出す。取り出した口腔用器具10にはカバー42が装着されており、センサ部12が保護シート80で保護された状態となる。
また、口腔用器具10をカバー42と共に開口部210から引き出す際に、口腔用器具10の連結部14と支持部材60を重ねて指で挟んで一緒に引くようにしてもよい。
また、その際の作業性も良好である。
続いて、本発明の口腔用器具カバーの装着方法の別の実施形態について説明する。
この実施形態ではカバーとして第1実施形態、第2実施形態で使用したものと異なる特徴を有するものを使用する。
図13(a)は保護シートを有するカバーの別の一例を模式的に示す斜視図であり、図13(b)は保護シートを有するカバーのさらに別の一例を模式的に示す斜視図である。
図13(b)に示すカバー44は、この支持部62の形状が図13(a)に示すカバー43の支持部61の形状と異なる他は、図13(a)に示すカバー43と同様である。
また、カバー43、カバー44のそれぞれの底面には保護シート80が設けられていてもよい。
図14は、口腔用器具、カバー及び包装用袋の各部位の幅の関係を示す上面図である。
図14には、口腔用器具10の一部であるセンサ部12、包装用袋200、包装用袋200に収納されたカバー42を示している。
図14には、包装用袋200の幅を両矢印W0で示し、包装用袋200の開口部210の幅を両矢印W1で示し、カバー42の幅を両矢印W2で示している。また、カバー42を装着する対象の口腔用器具10のセンサ部12の幅を両矢印W3で示している。
これらの部位の幅については、以下の関係が成り立つ。
まず、開口部の幅W1はカバーの幅W2よりも狭い。
開口部の幅W1がこのように定められていると、カバーを取り出す動作をしない限り、開口部からカバーが自然に抜け落ちることが防止される。
また、開口部の幅W1は口腔用器具のセンサ部(先端部)の幅W3よりも広い。
開口部の幅W1がこのように定められていると、口腔用器具のセンサ部(先端部)をカバーの挿入口に挿入した後に、カバーが装着された口腔用器具を開口部から取り出すことができる。
W1<2×W2-W0 (1)
開口部の幅W1が広すぎると、包装用袋の中でカバーが移動して開口部から抜け出てしまう可能性があるが、上記関係式を満たすようにするとカバーが開口部から意図せず抜け出してしまうことがより防止される。
この関係を満たすことによる効果は、この実施形態においてより好適に発揮される。
そして、包装用袋の開口部の長手方向の長さL1は、カバー部材の長手方向の長さL2の90%以上であることが好ましい。
このような関係が定められていると、口腔用器具のセンサ部(先端部)をカバーの挿入口に挿入した後に、カバーが装着された口腔用器具を開口部から取り出しやすくなる。
支持部の長手方向の長さL4には、カバー部材と重複している部分の長さは含まない。
このような関係が定められていると、カバーが装着された口腔用器具を開口部から引き出す際に、包装用袋の開口部の上に向けて引き上げる力のみを加えて口腔用器具を包装用袋の上方に引き出す場合の作業性に優れる。
保護シートの長手方向の長さL5がカバー部材の長手方向の長さL2と支持部の長手方向の長さL4の合計の90%以上であると、保護シートが口腔用器具を挿入する際のガイドとして機能しやすいため好ましい。
また、保護シートの長手方向の長さL5がカバー部材の長手方向の長さL2と支持部の長手方向の長さL4の合計の110%以下であると、保護シートが開口部に引っかかって抜けにくくなることが防止されるので好ましい。
本発明の口腔用器具カバーの装着方法に使用することのできる、口腔用器具カバーを包装する包装用袋は本発明の包装用袋である。
本発明の包装用袋の第1の態様は、先端にセンサ部又はエネルギー照射部を備える先端部と上記先端部が接続された把持部とを有する口腔用器具の、上記先端部を覆う袋状のカバーを包装する包装用袋であって、上記包装用袋は一方主面に上記カバーを取り出すための開口部を備えており、上記開口部の幅は上記カバーの幅より狭く、上記口腔用器具の先端部の幅よりも広いことを特徴とする。
本発明の包装用袋の第2の態様は、例えば図2(b)に示す包装用袋であり、開口部を形成するためのミシン目を備える包装用袋である。
これらの包装用袋の詳細については本発明の口腔用器具カバーの装着方法の説明において説明した通りである。
W1<2×W2-W0 (1)
本発明の口腔用器具カバーの装着方法において使用する包装用袋、及び、本発明の包装用袋は、その開口部の形状がこれまで説明した形態と異なっていてもよい。また、包装用袋を袋状にする形態もこれまで説明した形態と異なっていてもよい。
以下には、本発明の口腔用器具カバーの装着方法において使用することができる、包装用袋の別の実施形態について説明する。
図15に示す包装用袋300は、開口部310を有する。
この包装用袋300は、一方の端部340の形成がシートの折り曲げによってされていることを特徴としている。
開口部310の形成にあたり、上にシート320a、下にシート330aがあり、他方の端部350が閉じられた筒状の部材を準備する。シート320aとシート330aを一緒に打ち抜いて開口部310を形成する。開口部310の形成位置は筒状の部材の長手方向の中央から他方の端部350側の領域とする。
シート320aとシート330aが折り返されたシートをそれぞれシート320b、シート330bとする。
開口部310の底となるシートがシート330bであり、これはシート330aと一体化したシートである。
また、包装用袋300の底面となるシートがシート320bであり、これはシート320aと一体化したシートである。
また、他方の端部350近辺においてシート330aとシート330bを接着剤等で固定する。
また、開口部の底となるシートと包装用袋の底面となるシートが異なるシートである形態ともいえる。
このような形態の包装用袋は、上のシートと下のシートを同時に打ち抜くことで開口部を形成することができるので、開口部の形成が容易である。
筒状の部材から上のシートに開口部を形成して、下のシートを開口部の底面とする場合、上のシートだけに開口部を形成する必要がある。しかし、上のシートだけに開口部を形成するのは作業性が悪いので量産性が悪いという問題がある。一方、上のシートと下のシートを同時に打ち抜いて開口部を形成した後にシートを一方の端部で折り返して開口部の底面とする本実施形態の包装用袋は量産性に優れている。
また、図16及び図17では包装用袋のみを示しているが、包装用袋にカバーを収納した後にシートを一方の端部で折り返して開口部の底面とすることができ、カバーの収納の作業性にも優れている。
図17に示す包装用袋400は、開口部410を有する。
この包装用袋400は、図15に示す包装用袋400と同様に、一方の端部440の形成がシートの折り曲げによってされていることを特徴としている。
開口部410の形成にあたり、上にシート420a、下にシート430aがあり、他方の端部450が閉じられた筒状の部材を準備する。この際に、シート420aとシート430aのフィルム端をずらしておき、シート420aがシート430aより長くなるようにする。
シート420aとシート430aを一緒に打ち抜いて開口部410を形成する。開口部410の形成位置は筒状の部材の長手方向の中央から他方の端部450側の領域とする。
シート420aとシート430aが折り返されたシートをそれぞれシート420b、シート430bとする。
シート420aとシート430aのフィルム端がずれていて、折り返されたシート420bの長さの方が折り返されたシート430bの長さよりだいぶ長くなる。そのため、シート430bは少しだけ存在することになる。
開口部410の底となるシートは主にシート420bであり、これはシート420aと一体化したシートである。
また、包装用袋400の底面となるシートもシート420bである。
また、他方の端部450近辺においてシート430aとシート420bを接着剤等で固定する。
なお、開口部の底となるシートの一部分が2枚のシートであってもよいが、大部分が1枚のシートであることが好ましい。
このような形態の包装用袋は、上のシートと下のシートを同時に打ち抜くことで開口部を形成することができるので、開口部の形成が容易である。
開口部の底となる部分で2枚のシートが重なっている必要は無いので、不要な部分のシートの枚数を減らすことにより軽量でシンプルな構成とすることができる。
また、図17及び図18では包装用袋のみを示しているが、包装用袋にカバーを収納した後にシートを一方の端部で折り返して開口部の底面とすることができるため、カバーの収納の作業性にも優れている。
この包装用袋500は、図15に示す包装用袋400と同様に、一方の端部540の形成がシートの折り曲げによってされている。
上にシート520a、下にシート530aがあり、他方の端部550が閉じられた筒状の部材を準備する。シート520aとシート530aを一緒にミシン目形状の打ち抜き刃により打ち抜いてシート520aとシート530aの両方にミシン目560を形成する。
ミシン目560の形成位置は筒状の部材の長手方向の中央から他方の端部550側の領域とする。シート520aにおいてミシン目560の内側に位置するシートをシート520cとし、シート530aにおいてミシン目560の内側に位置するシートをシート530cとする。
シート520aとシート530aが折り返されたシートをそれぞれシート520b、シート530bとする。
包装用袋500の底となるシートがシート530bであり、これはシート530aと一体化したシートである。
また、他方の端部550近辺においてシート530aとシート530bを接着剤等で固定する。
このミシン目560に沿ってミシン目560の内側に位置するシートであるシート520cを切り離すことによって開口部を形成することができる。
また、図20に示すようにシート530aにも開口部を形成するためのミシン目560を備えている。シート530aにおいてミシン目560の内側に位置するシート530cについては切り離す必要はない。包装用袋の製造過程において、上のシートと下のシートに同時にミシン目を設けるほうが容易であるので下のシートにもミシン目が設けられている。
図17に示す包装用袋400の製造過程において、シート420aとシート430aを一緒に打ち抜いて開口部410を形成する代わりにシート420aとシート430aを一緒にミシン目形状の打ち抜き刃により打ち抜いてシート420aとシート430aの両方にミシン目を形成することにより、当該形態の包装用袋を作製することができる。
なお、以後に説明する開口部の形状は、開口部の上面視形状である。
図21、図22及び図23は、包装用袋の別の一例を模式的に示す斜視図である。
なお、図21、図22及び図23に示す包装用袋は、図17に示す包装用袋の構成において開口部の形状のみが異なるものとして示しているが、包装用袋の構成は図2、図8(b)、図15等に示された構成のものであってもよい。また、図19に示すように開口部の形状に相当するミシン目を備えるものであってもよい。
図21に示す包装用袋600では、開口部610の形状は長円形状である。
図22に示す包装用袋700では、開口部710の形状は台形状である。この台形は口腔用器具及びカバーを引き出す側の幅が広くなっている。
図23に示す包装用袋800では、開口部810の形状は、図22に示す台形状の開口部710の頂点を面取りして丸くした形状となっている。この形状においても口腔用器具及びカバーを引き出す側の幅が広くなっている。
なお、図22及び図23に示す開口部のように、開口部の幅が一定ではない形状における開口部の幅は、開口部の幅が最も広くなっている部分で定める。
11 把持部
12 センサ部(先端部)
13 測定部
14 連結部
41、42、43、44 カバー
50 カバー部材
51 第1シート材
52 第2シート材
53、54 袋状部
60 支持部材(支持部)
61、62 支持部
70 挿入口
80 保護シート
100、200、300、400、500、600、700、800 包装用袋
110、210、310、410、610、710、810 開口部
111、211 包装用袋の一方主面
140、340、440 包装用袋の一方の端部
150、350、450 包装用袋の他方の端部
160、560 ミシン目
320a、330a、420a、430a、520a、530a 包装用袋の開口部を構成するシート
320b、330b、420b、430b、520b、530b 折り返されたシート
520c、530c ミシン目の内側に位置するシート
L1 開口部の長手方向の長さ
L2 カバー部材の長手方向の長さ
L3 包装用袋の長手方向の長さ
L4 支持部材(支持部)の長手方向の長さ
L5 保護シートの長手方向の長さ
W0 包装用袋の幅
W1 開口部の幅
W2 カバーの幅
W3 センサ部(先端部)の幅
Claims (8)
- 先端にセンサ部又はエネルギー照射部を備える先端部と前記先端部が接続された把持部とを有する口腔用器具に、前記先端部を覆う袋状のカバーを装着する、口腔用器具カバーの装着方法であって、
前記カバーは、前記口腔用器具を挿入する挿入口を有する袋状であり、前記カバーの上面には前記挿入口を開くための支持部を備えており、
前記支持部は前記挿入口よりも前記口腔用器具の把持部側の外側に突出しており、
前記カバーは包装用袋に収納されており、
前記包装用袋は一方主面に前記カバーを取り出すための開口部を備えており、
前記開口部の幅は前記カバーの幅より狭く、前記口腔用器具の先端部の幅よりも広く、
前記開口部から前記カバーの前記支持部の一部が露出しており、
前記口腔用器具カバーの装着方法は、
前記支持部の一部を持ち上げることにより前記カバーの挿入口を開き、
前記挿入口に前記口腔用器具の先端部を挿入して前記口腔用器具の前記先端部を前記カバーで覆い、
前記口腔用器具を前記カバーと共に前記包装用袋の前記開口部から取り出すことを特徴とする、口腔用器具カバーの装着方法。 - 前記包装用袋の幅W0と、前記包装用袋の開口部の幅W1と、カバーの幅W2とが、下記関係式(1)を満たす請求項1に記載の口腔用器具カバーの装着方法。
W1<2×W2-W0 (1) - 前記カバーの挿入口を開く前に、前記支持部の一部を把持し、前記カバーを手前に引き出して、前記カバーの挿入口が前記包装用袋の前記開口部に位置するようにする請求項1又は2に記載の口腔用器具カバーの装着方法。
- 前記口腔用器具の先端をカバーに挿入し、前記先端部をカバーで覆った後に、前記口腔用器具を前記カバーと共に手前に引き出すことにより前記口腔用器具を前記カバーと共に前記包装用袋の前記開口部から取り出す請求項1~3のいずれかに記載の口腔用器具カバーの装着方法。
- 前記口腔用器具の先端をカバーに挿入し、前記先端部をカバーで覆った後に、前記口腔用器具を前記カバーと共に上方に引き上げることにより前記口腔用器具を前記カバーと共に前記包装用袋の前記開口部から取り出す請求項1~3のいずれかに記載の口腔用器具カバーの装着方法。
- 前記カバーの底面に保護シートが設けられている請求項1~5のいずれかに記載の口腔用器具カバーの装着方法。
- 前記包装用袋の前記開口部の長手方向の長さは、前記カバーの袋状部分であるカバー部材の長手方向の長さの90%以上である請求項1~6のいずれかに記載の口腔用器具カバーの装着方法。
- 前記包装用袋の前記開口部の長手方向の長さは、前記カバーの袋状部分であるカバー部材の長手方向の長さと前記支持部の長手方向の長さの合計の90%以上、110%以下である請求項1~7のいずれかに記載の口腔用器具カバーの装着方法。
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