JP7523937B2 - 油脂組成物 - Google Patents
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Description
植物性油脂である第2の油脂と、を含む油脂組成物であって、
SOS型トリグリセリド及びSOU型トリグリセリドの合計量が、前記油脂組成物中の油脂に対して34質量%以上41質量%以下である、
油脂組成物(ただし、「S」は炭素数16以上の飽和脂肪酸を意味し、「O」はオレイン酸を意味し、「U」は炭素数16以上の不飽和脂肪酸を意味する)。
本発明の油脂組成物は、以下の要件を全て満たす。
(要件1)豚脂、牛脂、及びこれらの加工油脂からなる群から選択される1以上の第1の油脂を含む。
(要件2)植物性油脂である第2の油脂を含む。
(要件3)SOS型トリグリセリド及びSOU型トリグリセリドの合計量が、該油脂組成物中の油脂に対して34質量%以上41質量%以下である(ただし、「S」は炭素数16以上の飽和脂肪酸を意味し、「O」はオレイン酸を意味し、「U」は炭素数16以上の不飽和脂肪酸を意味する)。
例えば、油脂組成物が油相からなる場合、油脂組成物を構成する油脂の量に対するSOS型トリグリセリド及びSOU型トリグリセリドの合計量が34質量%以上41質量%以下であればよい。
油脂組成物が乳化物(すなわち、油相及び水相の混合物)である場合、油脂組成物を構成する油相中の油脂の量に対するSOS型トリグリセリド及びSOU型トリグリセリドの合計量が34質量%以上41質量%以下であればよい。
しかし、本発明者らの検討の結果、これらの油脂は、配合対象である飲食品の風味を向上させる一方で、該飲食品特有の食感を損なってしまう可能性があることが見出された。また、豚脂や牛脂と、植物系油脂とを組み合わせて用いると、豚脂や牛脂によって奏され得る風味等が損なわれる場合があることも見出された。
例えば、配合対象である飲食品が、スープ、揚げ物、パンである場合、「飲食品特有の食感」とは、それぞれ、のど越し、サクさ、口溶けである。
本発明の油脂組成物は、豚脂、牛脂、及びこれらの加工油脂からなる群から選択される1以上の動物性油脂を含む。本発明において、該動物性油脂を「第1の油脂」ともいう。第1の油脂は1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
第1の油脂の含有量の下限は、例えば、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、さらに好ましくは15質量%以上、特に好ましくは20質量%以上である。
第1の油脂の含有量の上限は、例えば、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは50質量%以下、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下である。
本発明においては、第1の油脂とともに、植物性油脂である第2の油脂が併用される。第2の油脂を用いることで、各種トリグリセリドの含有量を容易に調整でき、本発明の効果を奏しやすい油脂組成物が得られる。第2の油脂は1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
第2の油脂の含有量の下限は、例えば、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上である。
第2の油脂の含有量の上限は、例えば、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは95質量%以下、より好ましくは85質量%以下である。
例えば、第1の油脂の質量に対する第2の油脂の質量の比率(第2の油脂/第1の油脂)は、好ましくは1以上10以下、より好ましくは2以上5以下である。
本発明の油脂組成物は、SOS型トリグリセリド及びSOU型トリグリセリドを少なくとも含み、その合計量が、油脂組成物中の油脂に対して34質量%以上41質量%以下に調整される。
本発明において、「SOS型トリグリセリド」とは、トリグリセリドの1位及び3位に炭素数16以上の飽和脂肪酸(S)がエステル結合し、かつ、トリグリセリドの2位にオレイン酸(O)がエステル結合したトリグリセリドを意味する。
本発明において、「SOU型トリグリセリド」とは、トリグリセリドの1位に炭素数16以上の飽和脂肪酸(S)がエステル結合し、トリグリセリドの2位にオレイン酸(O)がエステル結合し、トリグリセリドの3位に炭素数16以上の不飽和脂肪酸(U)がエステル結合したトリグリセリドを意味する。
上記のうち、炭素数16以上の飽和脂肪酸(S)としては、パルミチン酸(炭素数16)、ステアリン酸(炭素数18)が好ましい。
上記のうち、炭素数16以上の不飽和脂肪酸(U)としては、オレイン酸(18:1)、リノール酸(18:2)、リノレン酸(18:3)が好ましい。
「SOS+SOU」の下限は、好ましくは35質量%以上、より好ましくは37質量%以上である。
かかる場合、本発明による食感改良効果等がより奏されやすくなるという観点から、パーム油の含有量は、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは1質量%以上70質量%以下、より好ましくは10質量%以上65質量%以下、さらに好ましくは20質量%以上60質量%以下、特に好ましくは30質量%以上55質量%以下である。
本発明による食感改良効果等がより奏されやすくなるという観点から、パーム分別軟質部エステル交換油脂の含有量は、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは1質量%以上70質量%以下、より好ましくは10質量%以上60質量%以下、さらに好ましくは15質量%以上50質量%以下、特に好ましくは20質量%以上40質量%以下である。
かかる場合、本発明による食感改良効果等がより奏されやすくなるという観点から、パーム油の含有量は、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは1質量%以上70質量%以下、より好ましくは10質量%以上65質量%以下、さらに好ましくは20質量%以上60質量%以下、特に好ましくは30質量%以上55質量%以下である。
本発明による食感改良効果等がより奏されやすくなるという観点から、パーム分別軟質部エステル交換油脂の含有量は、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは1質量%以上70質量%以下、より好ましくは10質量%以上60質量%以下、さらに好ましくは15質量%以上50質量%以下、特に好ましくは20質量%以上40質量%以下である。
かかる場合、本発明による食感改良効果等がより奏されやすくなるという観点から、パーム油の含有量は、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは1質量%以上70質量%以下、より好ましくは10質量%以上65質量%以下、さらに好ましくは20質量%以上60質量%以下、特に好ましくは30質量%以上55質量%以下である。
本発明による食感改良効果等がより奏されやすくなるという観点から、パーム分別軟質部エステル交換油脂の含有量は、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは1質量%以上70質量%以下、より好ましくは10質量%以上60質量%以下、さらに好ましくは15質量%以上50質量%以下、特に好ましくは20質量%以上40質量%以下である。
本発明において、「SUS型トリグリセリド」とは、トリグリセリドの1位及び3位に炭素数16以上の飽和脂肪酸(S)がエステル結合し、かつ、トリグリセリドの2位に炭素数16以上の不飽和脂肪酸(U)がエステル結合したトリグリセリドを意味する。
かかる場合、本発明による食感改良効果等がより奏されやすくなるという観点から、パーム油の含有量は、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは1質量%以上70質量%以下、より好ましくは10質量%以上65質量%以下、さらに好ましくは20質量%以上60質量%以下、特に好ましくは30質量%以上55質量%以下である。
本発明による食感改良効果等がより奏されやすくなるという観点から、パーム分別軟質部エステル交換油脂の含有量は、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは1質量%以上70質量%以下、より好ましくは10質量%以上60質量%以下、さらに好ましくは15質量%以上50質量%以下、特に好ましくは20質量%以上40質量%以下である。
本発明の油脂組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記のトリグリセリド(SOS型トリグリセリド、SOU型トリグリセリド及びSUS型トリグリセリド)以外の、その他のトリグリセリドが含まれていてもよい。その他のトリグリセリドは1種又は2種以上含まれていてもよい。
かかる場合、本発明による食感改良効果等がより奏されやすくなるという観点から、パーム極度硬化油の含有量は、油脂組成物中の油脂に対して、好ましくは0.1質量%以上10質量%以下、より好ましくは0.3質量%以上5質量%以下である。
本発明の油脂組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、油脂以外の成分(食品添加物等)を含んでいてもよい。このような成分としては、乳化剤、糖類、増粘安定剤、タンパク質、アルコール、呈味成分(酵母エキス等)、着色料、フレーバー(香料)、酵素等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
例えば、油脂組成物が油相からなる場合、油脂組成物全体に対する油脂の含量は、好ましくは98.5質量%以上、より好ましくは99.5質量%以上である。
例えば、油脂組成物が乳化物(すなわち、油相及び水相の混合物)である場合、油脂組成物全体に対する油脂の含量は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上である。
本発明の油脂組成物の形態は特に限定されないが、油相のみを含む組成物、油相及び水相を含む乳化物であってもよい。本発明の油脂組成物は、液体、又は固体のいずれであってもよい。油脂組成物は、用途等に応じて乾燥させてもよい。
本発明の油脂組成物は、特に限定されないが、通常、上記油脂を加温下で溶解し、溶解した油脂中に必要に応じてその他の成分を添加し、公知の方法で均一に分散させることで製造することができる。本発明の油脂組成物に配合しようとする油脂が可塑性油脂である場合、ボテーター、コンビネーター、パーフェクター、ネクサス、ポラロン、ロノーター等によってこれらの油脂を急冷可塑化させる方法で本発明の油脂組成物を得ることができる。
本発明の油脂組成物は、該油脂組成物の配合対象である飲食品の風味、及び、飲食品特有の食感を向上させることができる。風味や食感の有無や程度は、実施例に示した官能評価によって特定される。
配合対象が飲料である場合、飲料の例としては、各種スープ(コーンスープ、コンソメスープ、野菜スープ等)等が挙げられる。
配合対象が食品である場合、食品の例としては、加熱調理食品、パン、和洋菓子、ルウ(カレールウ、シチュールウ等)、惣菜用フィリング等が挙げられる。加熱調理食品の例としては、揚げ物(トンカツ、コロッケ、フライドポテト、から揚げ、天ぷら等)、炒め物(チャーハン、野菜炒め等)等が挙げられる。これらのうち、揚げ物や炒め物は、食材に直接配合するのではなく、本発明の油脂組成物をフライ油や炒め油として使用することで、本発明の油脂組成物を食品中に容易に配合させることができる。
本発明の油脂組成物の配合対象が揚げ物である場合、揚げ物の原料等に由来する風味を高めつつ、揚げ物特有の食感(サクさ等)の良さを高めることができる。
本発明の油脂組成物の配合対象がパンである場合、パンの原料等に由来する風味を高めつつ、パン特有の食感(口溶け等)の良さを高めることができる。
本発明の油脂組成物の配合量の上限は、特に限定されないが、配合量は過度でなくともよく、配合対象全体に対して、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下配合してもよい。
本発明の油脂組成物の配合量の上限は、特に限定されないが、配合量は過度でなくともよく、配合対象全体に対して、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下配合してもよい。
かかる場合、本発明の油脂組成物を含む油脂は、油脂全体に対して本発明の油脂組成物を30質量%以上含むことが好ましく、50質量%以上含むことがより好ましく、本発明の油脂組成物からなることがさらに好ましい。
下記の方法で、表1~3の「油脂組成」の項に示す組成を有する油脂組成物(油相からなる油脂組成物)を作製した。なお、表1~3の「油脂組成」の項中の数値の単位は「質量%」である。
用いた原料油脂の詳細は下記のとおりである。
豚脂:ヨウ素価60
牛脂:ヨウ素価51
パーム油:ヨウ素価52
パーム分別軟質部エステル交換油脂:ヨウ素価56
パーム極度硬化油:ヨウ素価2
パーム分別軟質油:ヨウ素価56
パーム分別中融点油:ヨウ素価46
パーム分別硬質油:ヨウ素価34
菜種油:ヨウ素価115
菜種極度硬化油:ヨウ素価2
各油脂組成物中のトリグリセリドの構成脂肪酸を、ガスクロマトグラフ法(基準油脂分析試験法(公益社団法人日本油化学会)の「2.4.2.2-2013 脂肪酸組成(FID昇温ガスクロマトグラフ法)」及び「奨2-2013 2位脂肪酸組成」)に基づき分析した。該分析結果に基づき、各トリグリセリド含有量を算出した。
その結果を表1~3の「TG組成」の項に示す。
「SOS+SOU」:油脂組成物中の全構成脂肪酸に対する、SOS型トリグリセリド及びSOU型トリグリセリドの合計量の割合(単位:質量%)
「SUS」:油脂組成物中の全構成脂肪酸に対する、SUS型トリグリセリドの量の割合(単位:質量%)
「SOS」:油脂組成物中の全構成脂肪酸に対する、SOS型トリグリセリドの量の割合(単位:質量%)
「POP/PPO」:油脂組成物に含まれる第2の油脂の全構成脂肪酸における、PPO型トリグリセリドの量に対する、POP型トリグリセリドの量の割合
「UUU」:油脂組成物中の全構成脂肪酸に対する、UUU型トリグリセリドの合計量の割合(単位:質量%)
「SSS」:油脂組成物中の全構成脂肪酸に対する、SSS型トリグリセリドの合計量の割合(単位:質量%)
上記で得られた各油脂組成物を用いて、下記の方法に基づき、3種の飲食品(トンカツ、パン、スープ)を作製した。
上記で得られた各油脂組成物をフライヤーに7000g取り、180℃まで加熱した後、冷凍トンカツ(商品名「三元豚厚切りロースかつ200」、味の素冷凍食品株式会社製)を油脂組成物中に入れ、8分間揚げ調理した。
揚げ調理後、フライヤーから取り出し、25℃に調温した恒温器内で10分間放冷し、トンカツを得た。
イーストを分散させた水、イーストフード、及び強力粉を、ミキサーボールに投入しフックを使用して、ミキシング、発酵を行い、中種生地を得た。
次いで、本捏配合の材料(油脂組成物以外の全材料)及び中種生地を添加し、低速3分、中低速3分でミキシングした後、油脂組成物を投入し、さらに低速3分、中低速4分でミキシングし、パン生地を得た。捏上温度は28℃に設定した。
その後、20分のフロアータイムをとった後、生地を分割し、再度20分のベンチタイムをとった。生地をモルダーで5mmに延ばし、ロール型に成型後、ワンローフ型に入れ、38℃、湿度80%で45分間のホイロをとり、その後200℃で30分焼成し、パン(食パン)を得た。
[食パンの配合]
・中種配合
強力粉 70質量部
イースト 2.5質量部
イーストフード 0.1質量部
水 40質量部
・本捏配合
強力粉 30質量部
上白糖 6質量部
食塩 1.8質量部
脱脂粉乳 2質量部
油脂組成物 5質量部
水 25質量部
市販の粉末スープ14gに対して熱湯150mlと上記で得られた各油脂組成物4.5gを添加して撹拌し、スープを得た。
上記で得られた各飲食品について、下記の基準に基づき、その風味や食感を評価した。その結果を表1~3の「評価」の項に示す。
五味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)の識別テスト、味の濃度差識別テスト、食品の味の識別テスト、基準臭覚テストを実施し、その各々のテストで適合と判定された12名のパネル(20~40代の男性5名及び女性7名)を選抜した。
次いで、官能評価を実施するにあたり、パネル全体で事前に討議し、各パネルに各評価項目の特性に関する共通認識を持たせた。また、官能評価におけるパネルの偏りを排除し、評価の精度を高めるために、サンプルの試験区番号や内容はパネルに知らせず、ランダムに提示した。
以下の基準で、得られた各トンカツの風味及びサクさを評価した。
◎+:パネル12人中、10人以上が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
◎ :パネル12人中、8人以上9人以下が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
○ :パネル12人中、6人以上7人以下が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
△ :パネル12人中、4人以上5人以下が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
× :パネル12人中、3人以下が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
◎+:パネル12人中、10人以上が、サクさがあると評価した。
◎ :パネル12人中、8人以上9人以下が、サクさがあると評価した。
○ :パネル12人中、6人以上7人以下が、サクさがあると評価した。
△ :パネル12人中、4人以上5人以下が、サクさがあると評価した。
× :パネル12人中、3人以下が、サクさがあると評価した。
以下の基準で、得られた各パンの風味及び口溶けを評価した。
◎+:パネル12人中、10人以上が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
◎ :パネル12人中、8人以上9人以下が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
○ :パネル12人中、6人以上7人以下が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
△ :パネル12人中、4人以上5人以下が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
× :パネル12人中、3人以下が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
◎+:パネル12人中、10人以上が、口溶けが良好であると評価した。
◎ :パネル12人中、8人以上9人以下が、口溶けが良好であると評価した。
○ :パネル12人中、6人以上7人以下が、口溶けが良好であると評価した。
△ :パネル12人中、4人以上5人以下が、口溶けが良好であると評価した。
× :パネル12人中、3人以下が、口溶けが良好であると評価した。
以下の基準で、得られた各スープの風味及びのど越しを評価した。
◎+:パネル12人中、10人以上が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
◎ :パネル12人中、8人以上9人以下が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
○ :パネル12人中、6人以上7人以下が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
△ :パネル12人中、4人以上5人以下が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
× :パネル12人中、3人以下が、くどすぎず淡白すぎず、原料等に由来する風味が引き立ち非常に良好な風味であると評価した。
◎+:パネル12人中、10人以上が、のど越しが良好であると評価した。
◎ :パネル12人中、8人以上9人以下が、のど越しが良好であると評価した。
○ :パネル12人中、6人以上7人以下が、のど越しが良好であると評価した。
△ :パネル12人中、4人以上5人以下が、のど越しが良好であると評価した。
× :パネル12人中、3人以下が、のど越しが良好であると評価した。
この効果は、第2の油脂として、少なくともパーム油及びパーム分別軟質部エステル交換油脂を配合するとより良好に奏され、第2の油脂として少なくともパーム油、パーム分別軟質部エステル交換油脂、及びパーム極度硬化油を配合すると特に良好に奏された。
下記の方法で、表4の「油脂組成」の項に示す組成を有する油脂組成物(油相及び水相からなる乳化物)を作製した。なお、表中、用いた成分や、数値の意味は上記<油脂組成物の作製-1>におけるものと同様である。
ただし、表4中、「水相組成」の項中の数値の単位は「質量%」であり、「合計」の項は、「油脂組成」及び「水相組成」の数値の合計(単位:質量%)である。
上記で得られた油脂組成物を用いて、上記<飲食品の作製-1>と同様の方法で、3種の飲食品(トンカツ、パン、スープ)を作製した。
上記で得られた各飲食品について、上記<飲食品の官能評価-1>と同様の方法で、その風味や食感を評価した。その結果を表4の「評価」の項に示す。
Claims (5)
- 豚脂、牛脂、及びこれらの加工油脂からなる群から選択される1以上の第1の油脂と、
植物性油脂であり、かつ、パーム極度硬化油を含む第2の油脂と、を含む油脂組成物であって、
SOS型トリグリセリド及びSOU型トリグリセリドの合計量が、前記油脂組成物中の油脂に対して34質量%以上41質量%以下であり、
前記パーム極度硬化油の含有量が、前記油脂組成物中の油脂に対して0.1質量%以上10質量%以下である、
油脂組成物(ただし、「S」は炭素数16以上の飽和脂肪酸を意味し、「O」はオレイン酸を意味し、「U」は炭素数16以上の不飽和脂肪酸を意味する)。 - 前記第1の油脂の含有量が、前記油脂組成物中の油脂に対して5質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載の油脂組成物。
- SUS型トリグリセリドの含有量が、前記油脂組成物中の油脂に対して15質量%以上30質量%以下である、請求項1又は2に記載の油脂組成物。
- 前記SOS型トリグリセリドの含有量が、前記油脂組成物中の油脂に対して15質量%以上25質量%以下である、請求項1から3のいずれかに記載の油脂組成物。
- 前記第2の油脂が、パーム系油脂である、請求項1から4のいずれかに記載の油脂組成物。
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