JP7471916B2 - 吊り材ユニット及び吊り天井構造 - Google Patents
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Description
また、特許文献2のように天井面が傾斜した天井についても、地震により発生する水平慣性力が天井板の面外方向(天井材の板面と交差する方向)に作用するため、吊りボルトが圧縮力に対して抗するように補剛した構造となっている。
なお、吊りボルトの補剛に軽量チャンネルを用いたものは、圧縮力に対し断面性能上の弱軸方向と強軸方向とがあり、吊りボルトとの緊結で重心位置を一致しないことから物理的に偏心する。角パイプの場合も部材中央部と吊りボルトとの位置がずれるため偏心する。これらの偏心により、圧縮力に対しての部材の剛性や曲げ耐力に問題を生じやすくなる。
すなわち、本発明に係る吊り材ユニットは、上部構造体に支持された吊りボルトと、該吊りボルトに取付けられ、地震時に共振しない特性の圧縮補剛材と、前記吊りボルトに取付けられた吊り部材接続用金具と、を備え、水平方向に対して傾斜した天井材を吊るための吊り材ユニットであって、該吊り部材接続用金具は、天井下地材に支持された天井材からの鉛直上方向の力を受けられる脚部材を備え、前記脚部材を介して前記天井材と接続されており、前記脚部材と前記天井材とは、前記吊りボルトの軸方向延長線上で接続されている。
また、吊り部材接続用金具の角度調整部は、天井材の吊りボルトに対する傾斜角度を調整することができるため、天井面(天井材の下面)の傾斜角度を調整することができる。
また、脚部材は天井下地材の鋼材を挟み込んでいるため、脚部材を天井下地材に安定して取付けることができる。
また、吊り部材接続用金具の脚部材は野縁受け材と天井材との間に嵌合されているため、脚部材を天井下地材に安定して取付けることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る傾斜した吊り天井構造を模式的に示した図である。
図1に示すように、本実施形態に係る傾斜した吊り天井構造100は、上階の床等の上部構造体11と、天井下地材2と、天井材12と、ブレース13と、吊り部材16と、を備えている。
図2に示すように、吊り材ユニット10は、吊り部材16と、吊り部材接続用金具4と、を備えている。
まず、天井下地材2のメインTバー21の構成について説明する。
図3に示すように、メインTバー21は、取付板部211と、立設板部212と、を有している。本実施形態では、メインTバー21は、金属製材料を加工して構成されている。
吊り部材接続用金具4は、一対の上部部材41と、一対の下部脚部材(脚部材)42と、を有している。上部部材41と下部脚部材42とは、角度調整用動軸部(角度調整部)46で連結されている。
図3に示すように、一対の上部部材41及び一対の下部脚部材42は、吊りボルト18及びメインTバー21を挟み込んでT3方向の両側に配置されている。一対の上部部材41及び一対の下部脚部材42は、T3方向に対称となるように配置されている。
予め、上部部材41と下部脚部材42とを角度調整用動軸部46で接続し、組み立てておく。
図4(a)に示すように、吊りボルト18に上部固定ナット172を取付ける。図4(b)に示すように、吊りボルト18に、上端部専用金物171、角スタッドの補剛材母材170、下端部専用金物173を順番に挿通し、下部固定ナット174を取付け緊結する。
図7に示すように、仮組された吊り材ユニット10の下部脚部材42を押し広げて、メインTバー21を所定の位置に収める。上部部材41の取付孔441に、タップタイト等のタッピングビスを用いた開き止めビス451を挿通し、仮固定する。
仮組された吊り材ユニット10のナット411,412を調整し、吊り材ユニット10を鉛直方向に調整するとともに、天井下地材2を所定の高さに設置する。
上記の吊り部材接続用金具4と補剛材17として角スタッドを用いた吊り材ユニット10(実施例)と、従来品の金具と一般的に使用される19角鋼管で補剛した吊り材ユニット(比較例)とで比較を行った。
吊り材の支持構造部側から油圧ジャッキを用いて吊り材ユニット10の軸圧縮方向にロードセルを介して加力を行い、吊り材軸方向の変位計測を行った。
図6に示すように、本実施形態の吊り材ユニット10の方が、従来品よりも、耐力、剛性ともに高いことが分かる。
棒状の固有振動数1次モードは、式(1)で表すことができる。
例として、長さ3,000mmの固有振動数1次モードは、式(3)に示す通りである。
例えば、図7及び図8に示すように、吊り材ユニット10は、JISA6517に規定されるような、いわゆる鋼材で構成された野縁材と野縁受け材の天井下地材3にも設置可能である。天井下地材3は、野縁受け材31と、野縁材32と、を有している。野縁受け材31は、T2方向(野縁受け方向)に延在している。野縁受け材31は、T3方向(野縁方向)に間隔を有して複数配置されている。野縁材32は、T3方向に延在している。野縁材32は、T2方向に間隔を有して複数配置されている。
3…野縁材、野縁受け材を用いた天井下地材
4…吊り部材接続用金具
10…吊り材ユニット
11…上部構造体
12…天井材
12d…天井面
13…ブレース
17…補剛材(圧縮補剛材)
18…吊りボルト
21…メインTバー
22…クロスTバー
31…野縁受け材
32…野縁材
41…上部部材
42…下部脚部材(脚部材)
46…角度調整用動軸部(角度調整部)
100…吊り天井構造
170…補剛材母材
211…取付板部
212…立設板部
213…端部壁部
214…係合部
215…係合壁部
421…支持板部
422…係合板部
424…取付孔
443…取付孔
Claims (7)
- 上部構造体に支持された吊りボルトと、
該吊りボルトに取付けられ、地震時に共振しない特性の圧縮補剛材と、
前記吊りボルトに取付けられた吊り部材接続用金具と、を備え、水平方向に対して傾斜した天井材を吊るための吊り材ユニットであって、
該吊り部材接続用金具は、
天井下地材に支持された天井材からの鉛直上方向の力を受けられる脚部材を備え、
前記脚部材を介して前記天井材と接続されており、
前記脚部材と前記天井材とは、前記吊りボルトの軸方向延長線上で接続されている吊り材ユニット。 - 前記天井材の前記吊りボルトに対する傾斜角度を調整可能な角度調整部を備える請求項1に記載の吊り材ユニット。
- 前記脚部材は、前記吊りボルトを挟んで対称に配置され、
前記角度調整部は、前記天井材の近傍に配置されている請求項2に記載の吊り材ユニット。 - 前記圧縮補剛材は、厚さ0.45mmの40角の角スタッドである請求項1から3のいずれか一項に記載の吊り材ユニット。
- 前記圧縮補剛材は、中央部に前記吊りボルトを挿通可能な貫通孔を有する金物である請求項1から4のいずれか一項に記載の吊り材ユニット。
- 鋼材が格子状に配置された天井下地材と、
請求項1から5のいずれか一項に記載の吊り材ユニットと、を備え、
前記脚部材は、前記鋼材を挟み込んでいる吊り天井構造。 - 野縁受け材と、該野縁受け材に支持された野縁材と、を有する天井下地材と、
請求項1から5のいずれか一項に記載の吊り材ユニットと、を備え、
前記脚部材は、前記野縁受け材と前記野縁材に支持された前記天井材との間に嵌合されている吊り天井構造。
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JP2020090400A JP7471916B2 (ja) | 2020-05-25 | 2020-05-25 | 吊り材ユニット及び吊り天井構造 |
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JP2020090400A JP7471916B2 (ja) | 2020-05-25 | 2020-05-25 | 吊り材ユニット及び吊り天井構造 |
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JPS5413620A (en) * | 1977-06-30 | 1979-02-01 | Matsushita Electric Works Ltd | Hanger metal for ceiling support |
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- 2020-05-25 JP JP2020090400A patent/JP7471916B2/ja active Active
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