[go: up one dir, main page]

JP7453863B2 - 電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラム - Google Patents

電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7453863B2
JP7453863B2 JP2020108048A JP2020108048A JP7453863B2 JP 7453863 B2 JP7453863 B2 JP 7453863B2 JP 2020108048 A JP2020108048 A JP 2020108048A JP 2020108048 A JP2020108048 A JP 2020108048A JP 7453863 B2 JP7453863 B2 JP 7453863B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
electronic device
outputs
predetermined
antenna elements
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020108048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022003743A (ja
Inventor
方偉 童
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2020108048A priority Critical patent/JP7453863B2/ja
Priority to CN202180042611.0A priority patent/CN115715458A/zh
Priority to US18/000,792 priority patent/US12199330B2/en
Priority to EP21829196.1A priority patent/EP4170924A4/en
Priority to PCT/JP2021/021644 priority patent/WO2021261233A1/ja
Publication of JP2022003743A publication Critical patent/JP2022003743A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7453863B2 publication Critical patent/JP7453863B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/125Means for positioning
    • H01Q1/1257Means for positioning using the received signal strength
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • H01Q3/2605Array of radiating elements provided with a feedback control over the element weights, e.g. adaptive arrays
    • H01Q3/2611Means for null steering; Adaptive interference nulling
    • H01Q3/2629Combination of a main antenna unit with an auxiliary antenna unit
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/242Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
    • H01Q1/243Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with built-in antennas
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0837Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using pre-detection combining
    • H04B7/0842Weighted combining
    • H04B7/086Weighted combining using weights depending on external parameters, e.g. direction of arrival [DOA], predetermined weights or beamforming

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Description

本開示は、電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラムに関する。
無線通信の分野において、複数のアンテナ素子(放射素子)を規則的に配列したアレイアンテナを用いて、放射素子から放射される電波の振幅・位相を電気的に制御することにより、アンテナの指向性を制御可能にする技術が知られている。また、アレイアンテナを用いて無線通信の通信品質を向上させる技術として、アダプティブアレイが知られている。アレイアンテナを用いて各アンテナ素子の重み付けを伝搬環境に応じてアダプティブ制御して、電気的に指向性を変えるようにしたアンテナも知られている。このようなアンテナは、アダプティブアレイアンテナ(Adaptive Array Antenna:AAA)とも称される。
上述したようなアレイアンテナを用いた技術として、例えば以下のようなものが提案されている。すなわち、特許文献1は、遅延波あるいは干渉波の影響を低減した出力信号を受信し得るアダプティブアレイの受信装置を開示している。また、特許文献2は、ビームステアリング制御とヌルステアリング制御との両者を併用する方法を提案している。
特開2001-44739号公報 特開2001-223516号公報
アダプティブアレイアンテナを用いてビームフォーミングを行うと、生成された指向性にヌル点が存在することにより、電波を受信する際の不感領域が発生する。アダプティブアレイアンテナを用いて、電波を受信する際の不感領域(ヌル点)を低減することができれば、アダプティブアレイアンテナの有用性を高めることができる。
本開示の目的は、アダプティブアレイアンテナの有用性を高め得る電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラムを提供することにある。
一実施形態に係る電子機器は、
複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナと、
前記アレイアンテナによって電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御する制御部と、
を備える。
前記制御部は、
前記アレイアンテナの指向性を制御するとともに、前記複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子によって、前記アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償し、
前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものに、前記所定のアンテナ素子からの出力を合成したものを出力し、
前記所定のアンテナ素子からの出力の位相を、前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものの位相と同相にする位相調整部を備える。
また、一実施形態に係る電子機器は、
複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナと、
前記アレイアンテナによって電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御する制御部と、
を備える。
前記制御部は、
前記アレイアンテナの指向性を制御するとともに、前記複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子によって、前記アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償し、
前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものに、前記所定のアンテナ素子からの出力を合成したものを出力し、
前記複数のアンテナ素子からの出力の中から選択したいずれかの出力を、前記所定のアンテナ素子からの出力とし、
前記複数のアンテナ素子からの出力のうちレベルが最も高いものの中から選択した出力を、前記所定のアンテナ素子からの出力とする。
一実施形態に係る制御方法は、
複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナを備える電子機器の制御方法であって、
前記アレイアンテナによって電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御するステップと、
前記アレイアンテナの指向性を制御するとともに、前記複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子によって、前記アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償するステップと、
前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものに、前記所定のアンテナ素子からの出力を合成したものを出力するステップと、
前記所定のアンテナ素子からの出力の位相を、前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものの位相と同相にするステップと、
を含む。
また、一実施形態に係る制御方法は、
複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナを備える電子機器の制御方法であって、
前記アレイアンテナによって電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御するステップと、
前記アレイアンテナの指向性を制御するとともに、前記複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子によって、前記アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償するステップと、
前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものに、前記所定のアンテナ素子からの出力を合成したものを出力するステップと、
前記複数のアンテナ素子からの出力の中から選択したいずれかの出力を、前記所定のアンテナ素子からの出力とするステップと、
前記複数のアンテナ素子からの出力のうちレベルが最も高いものの中から選択した出力を、前記所定のアンテナ素子からの出力とするステップと、
を含む。
一実施形態に係るプログラムは、
複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナを備える電子機器を制御するコンピュータに、
前記アレイアンテナによって電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御するステップと、
前記アレイアンテナの指向性を制御するとともに、前記複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子によって、前記アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償するステップと、
前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものに、前記所定のアンテナ素子からの出力を合成したものを出力するステップと、
前記所定のアンテナ素子からの出力の位相を、前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものの位相と同相にするステップと、
を実行させる。
また、一実施形態に係るプログラムは、
複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナを備える電子機器を制御するコンピュータに、
前記アレイアンテナによって電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御するステップと、
前記アレイアンテナの指向性を制御するとともに、前記複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子によって、前記アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償するステップと、
前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものに、前記所定のアンテナ素子からの出力を合成したものを出力するステップと、
前記複数のアンテナ素子からの出力の中から選択したいずれかの出力を、前記所定のアンテナ素子からの出力とするステップと、
前記複数のアンテナ素子からの出力のうちレベルが最も高いものの中から選択した出力を、前記所定のアンテナ素子からの出力とするステップと、
を実行させる。
一実施形態によれば、アダプティブアレイアンテナの有用性を高め得る電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラムを提供することができる。
一実施形態に係る電子機器の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 一実施形態に係る電子機器の指向性の例を説明する図である。 一実施形態に係る制御部における処理を説明する図である。 一実施形態に係る電子機器の指向性の例を説明する図である。 一実施形態に係る制御部における処理を説明する図である。 一実施形態に係る電子機器の指向性の例を説明する図である。 一実施形態に係る制御部における処理を説明する図である。 一実施形態に係る制御部における処理を説明する図である。 一実施形態に係る制御部における処理を説明する図である。
以下、一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
一実施形態に係る電子機器は、例えば任意の送信装置から送信された電波を受信する受信装置としてよい。例えば、一実施形態に係る電子機器は、車道の側方などに設置される路側機のような、いわゆるV2I(Vehicle to Infrastructure)に位置付けられる装置に含まれる受信装置としてもよい。ここで、路側機とは、例えば路側機の周囲を走行する自動車などに情報を送信したり、又は、路側機の周囲を走行する自動車などから情報を受信したりするものとしてよい。また、一実施形態に係る電子機器は、路側機のような装置に含まれる受信装置に限定されず、各種の機器に含まれる装置としてもよいし、各種の機器と協働して用いられる装置としてもよい。また、後述のように、一実施形態に係る電子機器は、例えば電波を送信する送信装置としてよいし、電波の送受信を行う送受信装置としてもよい。以下、一実施形態に係る電子機器は、例えば路側機のような装置に含まれる又は当該装置と協働して用いられる受信装置であるものとして説明する。この場合、一実施形態に係る電子機器は、路側機のような装置の周囲を走行する例えば自動車などに設置された送信装置などから送信された電波を受信してよい。
(第1実施形態)
上述したアダプティブアレイアンテナを用いて、ビームフォーミングを実現する技術が知られている。ビームフォーミングは、アンテナの指向性を所定の方向に集中させることにより、局所的に電波を送信又は受信することができるため、通信性能が向上し得る。このような技術においては、アダプティブアレイアンテナにおける各アンテナ素子の重み付けを制御することができる(ビームフォーミング及び/又はヌルステアリングなど)。これにより、各アンテナ素子の重み付けを伝搬環境に応じて(アダプティブに)制御して、所望のアレイアンテナの指向性を生成することができる。このような技術分野において、指向性を生成する性能そのものに重点を置いた提案がなされている。例えば、上述した特許文献1及び特許文献2は、複数のアンテナの重み付けを制御するアルゴリズムによって、不利な条件下においても、所望の地点に存在する通信目標に対して、安定したアレイ指向性の生成を目指している。
また、ビームフォーミングのように局所的に電波を送受信する技術とは対照的に、所定の広がりを有する範囲に電波を送受信する技術もある。例えば、ブロードキャスト(同報通信)などのように、広範囲に電波を送信する技術が存在する。このような通信技術は、電波を広範囲に送受信するため、上述したアダプティブアレイを用いた技術とは対立するようにも思われる。
例えば、上述した路側機は、自動運転又は安全運転などを支援するITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)の技術を活用して、人、車両、及び道路(インフラ)の間において情報を提供するものである。この路側機は、あらゆる方向との送受信が必要なことも想定される。このような通信は、アダプティブアレイとの相性が良好でないようにも思われる。しかしながら、上述のような路側機を使用する場面によっては、あらゆる方向と電波の送受信を維持しつつ、例えば緊急車両などの局所的な方向にビームをアダプティブに(適応的に)向けることが望まれることもある。
そこで、一実施形態に係る電子機器1においては、アダプティブアレイアンテナを用いてビームフォーミングを行いつつ、電波を受信する際の不感領域(ヌル点)を低減させる。以下、このような通信を実現する構成について説明する。
図1は、一実施形態に係る電子機器の構成を概略的に示す機能ブロック図である。上述のように、一実施形態に係る電子機器は、送信装置などから送信された電波を受信する受信装置としてよい。
図1に示すように、一実施形態に係る電子機器1は、受信アンテナ10a、受信アンテナ10b、・・・、受信アンテナ10nを備えてよい。本開示において、受信アンテナ10a及び受信アンテナ10bのような複数の受信アンテナを特に区別しない場合、単に「受信アンテナ10」とも記す。受信アンテナ10は、所定の送信装置(送信機)などから送信された電波を受信するアンテナである。図1は、受信アンテナ10aから受信アンテナ10nまで、合計n個の受信アンテナ10を備える電子機器1を模式的に示している。一実施形態に係る電子機器1は、2つ以上の任意の複数の受信アンテナ10を備えてよい。図1に示す電子機器1において、複数の受信アンテナ10は、いずれも無指向性のアンテナとしてよい。このように、一実施形態に係る電子機器1において、アレイアンテナに含まれる複数の受信アンテナ10は、無指向性であるものとしてよい。
図1に示す電子機器1は、複数の受信アンテナ10を含むアレイアンテナを備えている。すなわち、電子機器1は、規則的に配置した複数の受信アンテナ10を備えてよい。例えば、電子機器1は、等間隔でリニアに配置された複数の受信アンテナ10を備えてもよい。このように、一実施形態に係る電子機器1は、複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナを備える。また、電子機器1が備える複数の受信アンテナ10は、アダプティブアレイアンテナを構成するものとしてよい。すなわち、電子機器1は、アダプティブアレイアンテナとして機能する複数の受信アンテナ10を備える。
図1に示すように、電子機器1は、LNA(Low Noise Amplifier)20a、LNA20b、・・・、LNA20nを備えてよい。本開示において、LNA20a及びLNA20bのような複数のLNAを特に区別しない場合、単に「LNA20」とも記す。図1に示すように、LNA20は、それぞれ対応する受信アンテナ10に接続される。LNA20は、受信アンテナ10が受信した電波(信号)を低ノイズで増幅する。すなわち、LNA20は、それぞれ接続された受信アンテナ10が受信した電波を増幅する。図1は、LNA20aからLNA20nまで、合計n個のLNA20を備える電子機器1を模式的に示している。一実施形態に係る電子機器1は、2つ以上の任意の複数のLNA20を備えてよい。例えば、一実施形態に係る電子機器1は、受信アンテナ10と同数のLNA20を備えてよい。
図1に示すように、電子機器1は、ダウンコンバータ30a、ダウンコンバータ30b、・・・、ダウンコンバータ30nを備えてよい。本開示において、ダウンコンバータ30a及びダウンコンバータ30bのような複数のダウンコンバータを特に区別しない場合、単に「ダウンコンバータ30」とも記す。図1に示すように、ダウンコンバータ30は、それぞれ対応するLNA20に接続されてよい。ダウンコンバータ30は、LNA20から供給される電波(信号)を、低い周波数の信号に変換する。すなわち、ダウンコンバータ30は、それぞれ接続されたLNA20が増幅した電波の周波数を低くする。図1は、ダウンコンバータ30aからダウンコンバータ30nまで、合計n個のダウンコンバータ30を備える電子機器1を模式的に示している。一実施形態に係る電子機器1は、2つ以上の任意の複数のダウンコンバータ30を備えてよい。例えば、一実施形態に係る電子機器1は、受信アンテナ10と同数のダウンコンバータ30を備えてよい。
図1に示すように、電子機器1は、ADC(Analog-to-Digital Converter)40a、ADC40b、・・・、ADC40nを備えてよい。本開示において、ADC40a及びADC40bのような複数のADCを特に区別しない場合、単に「ADC40」とも記す。図1に示すように、ADC40は、それぞれ対応するダウンコンバータ30に接続されてよい。ADC40は、ダウンコンバータ30から供給されるアナログ信号を、デジタル信号に変換する。すなわち、ADC40は、それぞれ接続されたダウンコンバータ30が周波数変換したアナログ信号をデジタル信号に変換する。図1は、ADC40aからADC40nまで、合計n個のADC40を備える電子機器1を模式的に示している。一実施形態に係る電子機器1は、2つ以上の任意の複数のADC40を備えてよい。例えば、一実施形態に係る電子機器1は、受信アンテナ10と同数のADC40を備えてよい。
上述した受信アンテナ10、LNA20、ダウンコンバータ30、及びADC40のそれぞれは、いずれも既知の技術に基づいて構成してよい。したがって、受信アンテナ10、LNA20、ダウンコンバータ30、及びADC40のそれぞれについては、より詳細な説明を省略する。
図1に示すように、電子機器1は、制御部50を備えてよい。図1に示すように、制御部50は、複数のADC40に接続されてよい。制御部50は、ADC40から供給されるデジタル信号について、所定のデジタル信号処理を行う。すなわち、制御部50は、複数のADC40がアナログ信号から変換したデジタル信号を処理する。
制御部50は、電子機器1を構成する各機能部の制御をはじめとして、電子機器1全体の動作の制御を行うことができる。制御部50は、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、例えばCPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)などのような、少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。制御部50は、まとめて1つのプロセッサで実現してもよいし、いくつかのプロセッサで実現してもよいし、それぞれ個別のプロセッサで実現してもよい。プロセッサは、単一の集積回路として実現されてよい。集積回路は、IC(Integrated Circuit)ともいう。プロセッサは、複数の通信可能に接続された集積回路及びディスクリート回路として実現されてよい。プロセッサは、他の種々の既知の技術に基づいて実現されてよい。一実施形態において、制御部50は、例えばCPU及び当該CPUで実行されるプログラムとして構成してよい。制御部50は、制御部50の動作に必要なメモリを適宜含んでもよい。
制御部50によってデジタル信号処理された結果は、図1に示すように、受信信号として、他の機能部及び/又は他の装置などに供給されてよい。また、制御部50は、受信アンテナ10のような複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナによって、電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御してよい。このように、所定のコントローラによって電波を送信又は受信する制御は、既知の技術に基づいて構成してよい。したがって、制御部50が行う電波の送信又は受信に関する制御については、より詳細な説明を省略する。
次に、一実施形態に係る電子機器1が電波を受信する動作について、さらに説明する。
図1に示す電子機器1は、上述のように、アダプティブアレイアンテナとして機能する複数の受信アンテナ10を備える。また、上述のように、アダプティブアレイアンテナを用いてビームフォーミングを行うと、生成された指向性にヌル点が存在することにより、そのヌル点方向に不感領域が発生する。
図2は、アダプティブアレイアンテナを用いてビームフォーミングを行った際の不感領域(ヌル点)を説明する図である。図2は、例えば図1に示した電子機器1によってビームフォーミングを行った際のアンテナの指向性を示す図としてよい。図2において、横軸は受信アンテナ10を基準とした方位角(アジマス(azimuth))を示し、縦軸は複数の受信アンテナ10により構成されるアレイアンテナの指向性を示すものとしてよい。図2は、方位角に応じた指向性の変化を、破線によって示している。図2に示す例は、方位角が約0°、約180°、及び約360°において、強い指向性(ビーム)が形成されていることを示している。一方、図2に示す例は、方位角が約90°及び約270°において、不感領域(ヌル点)が形成されていることを示している。図2は、説明の便宜上、正面(0度)方向に向く指向性を表示している。
上述した特許文献1及び特許文献2における提案を含め、アレイアンテナの重みを生成する方法においては、不要なヌル点が存在し、当該ヌル点の方向に不感領域が生じる。また、ヌルステアリングによっても、所望のヌル点の方向以外の方向に不所望なヌル点が発生し、当該ヌル点の方向に不感領域が発生する。
そこで、一実施形態に係る電子機器1は、アダプティブアレイを用いてアンテナの指向性を生成するとともに、生成されるヌル点を補償する。したがって、一実施形態に係る電子機器1は、アダプティブアレイを用いて生成される指向性により、所望の方向において信頼性の高い通信を提供することができる。これと同時に、一実施形態に係る電子機器1は、ヌル点が補償されることにより、ヌル点による不感領域を少なくとも低減することができる。
図3は、一実施形態に係る電子機器1の制御部50が行うデジタル信号処理を説明する図である。以下、受信アンテナ10から受信する信号について行うデジタル信号処理、すなわち図3に示すデジタル信号処理は、制御部50において行われるものとしてよい。
図3に示す入力aは、図1に示した受信アンテナ10aによって受信された信号が制御部50に供給される信号経路を示す。すなわち、図3に示す入力aは、図1に示した電子機器1において、受信アンテナ10aによって受信された信号が、LNA20a、ダウンコンバータ30a、及びADC40aを経て、制御部50に供給される経路を表す。同様に、図3に示す入力bは、図1に示した受信アンテナ10bによって受信された信号が制御部50に供給される信号経路を示す。すなわち、図3に示す入力bは、図1に示した電子機器1において、受信アンテナ10bによって受信された信号が、LNA20b、ダウンコンバータ30b、及びADC40bを経て、制御部50に供給される経路を表す。さらに、図3に示す入力nは、図1に示した受信アンテナ10nによって受信された信号が制御部50に供給される信号経路を示す。このように、図3に示す入力a、入力b、・・・、入力nのような複数の入力は、図1に示した複数の受信アンテナ10のそれぞれに対応する入力としてよい。
図3に示すように、入力aから供給される信号は、重み調整部510aによって重みが調整されてから、加算部512に供給される。同様に、入力bから供給される信号は、重み調整部510bによって重みが調整されてから、加算部512に供給される。また、入力nから供給される信号は、重み調整部510nによって重みが調整されてから、加算部512に供給される。本開示において、重み調整部510a及び重み調整部510bのような複数の重み調整部を特に区別しない場合、単に「重み調整部510」とも記す。
加算部512は、複数の重み調整部510から供給される結果を加算する。加算部512によって加算された結果は、重み制御部514及び加算部518に供給される。
重み制御部514は、加算部512から供給された加算の結果に基づいて、複数の重み調整部510がそれぞれ調整する重みを制御する。すなわち、重み制御部514は、複数の重み調整部510のそれぞれに供給される信号について調整される重みを制御する。例えば、重み制御部514は、所定のアルゴリズムに従って、アレイアンテナに含まれるそれぞれのアンテナからの出力について重みを制御してよい。具体的には、重み制御部514は、ビームフォーミング及び/又はヌルステアリングなどを実現するための制御を行ってもよい。
また、図3に示すように、入力a、入力b、・・・、入力nのいずれか1つから供給される信号は、対応する重み調整部510に供給されるとともに、位相調整部516にも供給される。図3においては、入力aは、重み調整部510aに供給されるとともに、位相調整部516にも供給される例を示してある。しかしながら、例えば、入力bは、重み調整部510bに供給されるとともに、位相調整部516にも供給されてもよい。
位相調整部516は、入力a、入力b、・・・、入力nのいずれか1つから供給される信号の位相を調整する。位相調整部516は、例えば、入力aから供給される信号の位相を、加算部512から出力される信号の位相に合わせて調整してもよい。すなわち、位相調整部516は、例えば、入力aから供給される信号の位相が、加算部512から出力される信号の位相と同相になるように調整してもよい。位相調整部516によって位相が調整された信号は、加算部518に供給される。
加算部518は、加算部512から供給される結果と、位相調整部516から供給される結果とを加算する。加算部518によって加算された結果は、制御部50からの出力(図1の受信信号)としてよい。
このように、制御部50は、アレイアンテナに含まれる複数の受信アンテナ10のうち1つの出力を、アレイアンテナの出力と同相にしてから合成したものを出力してよい。また、位相調整部516は、アレイアンテナに含まれる複数の受信アンテナ10のうち1つの出力を、アレイアンテナの出力と同相にする機能を実現する。ここで、位相を調整する原理は、例えばダイバーシティアンテナの場合の等利得合成と同様に考えることができる。等利得合成は、既知の技術であるため、より詳細な説明は省略する。位相調整部516は、出力電力が最大になるように、位相を調整する機能を果たすものであればよい。
図4は、制御部50による図3に示したデジタル信号処理の結果の例を示す図である。図4は、図2と同様に、例えば図1に示した電子機器1によってビームフォーミングを行った際のアンテナの指向性を示す図としてよい。図4においても、図2と同様に、横軸は受信アンテナ10を基準とした方位角(アジマス(azimuth))を示し、縦軸は複数の受信アンテナ10により構成されるアレイアンテナの指向性を示すものとしてよい。
図4は、比較のために、図2に示した結果を破線によって示している。図3に示したデジタル信号処理の結果は、図4において一点鎖線によって示してある。図2に示した例においては、方位角が約90°及び約270°において、不感領域(ヌル点)が形成されていた。一方、図4は、図3に示したデジタル信号処理によって、方位角が約90°及び約270°において、不感領域(ヌル点)が補償されて低減されることを示している。図4も、図2と同様に、説明の便宜上、正面(0度)方向に向く指向性を表示している。図4において一点鎖線の曲線が示すように、正面(0度)方向にビームが形成されていると同時に(完全な無指向性ではない)、不感領域が少なくとも部分的に解消されている。
このように、一実施形態に係る電子機器1において、制御部50は、アレイアンテナの指向性を制御する。また、制御部50は、上記制御とともに、複数のアンテナ素子(受信アンテナ10)のうち所定のアンテナ素子(例えば受信アンテナ10a)によって、アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償する。制御部50は、複数のアンテナ素子(受信アンテナ10)からの出力を合成したものに、所定のアンテナ素子(例えば受信アンテナ10a)からの出力を合成したものを出力してもよい。すなわち、制御部50は、加算部518を備えてもよい。また、制御部50は、所定のアンテナ素子(例えば受信アンテナ10a)からの出力の位相を、複数のアンテナ素子(受信アンテナ10)からの出力を合成したものの位相と同相にする位相調整を行ってもよい。すなわち、制御部50は、位相調整部516を備えてもよい。すなわち、位相調整部516は、例えば、入力aから供給される信号の位相が、加算部512から出力される信号の位相と同相になるように調整してもよい。位相調整部516によって位相が調整された信号は、加算部518に供給される。また、制御部50は、複数のアンテナ素子からの出力を合成した結果に基づいて、複数のアンテナ素子からの出力について重み付けを行ってもよい。すなわち、制御部50は、重み制御部514を備えてもよい。
一実施形態に係る電子機器1によれば、アダプティブアレイを利用して、局所的に信頼性の高い通信を提供しつつ、例えばブロードキャストなどのように広範囲な通信を提供することもできる。一実施形態に係る電子機器1によれば、アダプティブアレイによって形成される指向性のヌル点を補償することができる。電子機器1によれば、ヌル点による不感領域を解消し、局所的な方向に通信性能を向上させつつ、広範囲な通信をも提供することができる。
以上のように、一実施形態に係る電子機器1によれば、アダプティブアレイアンテナを用いて、電波を受信する際の不感領域(ヌル点)を低減し得る。したがって、一実施形態に係る電子機器1によれば、アダプティブアレイアンテナの有用性が高まり得る。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る電子機器1について説明する。第2実施形態は、図1において説明した第1実施形態に係る電子機器1と同様の構成によって実施することができる。第2実施形態に係る電子機器1は、図3において説明したデジタル信号処理を部分的に変更したものとしてよい。以下の説明において、上述の第1実施形態に係る電子機器1と同様の内容になる説明は、適宜、簡略化又は省略する。
図5は、一実施形態に係る電子機器1の制御部50が行うデジタル信号処理を説明する図である。以下、受信アンテナ10から受信する信号について行うデジタル信号処理、すなわち図5に示すデジタル信号処理は、制御部50において行われるものとしてよい。
図5に示すデジタル信号処理は、図3に示したデジタル信号処理において、乗算部520を付加したものである。図5においても、図3の場合と同様に、入力a、入力b、・・・、入力nのいずれか1つ(例えば入力a)は、対応する重み調整部510(重み調整部510a)に供給されるとともに、位相調整部516にも供給される。一方、図5に示すデジタル処理においては、入力a、入力b、・・・、入力nのいずれか1つは、位相調整部516に供給される前に、乗算部520によって乗算される。乗算部520は、供給される信号に所定の係数を乗算することができる、例えば適当なアンプとしての機能を有するものとしてよい。乗算部520によって乗算された結果は、位相調整部516に供給される。図5に示すデジタル信号処理は、乗算部520を付加したことによる観点を除けば、図3に示したデジタル信号処理と同様としてよい。
図5に示す処理においても、図3に示した処理と同様に、制御部50は、アレイアンテナに含まれる複数の受信アンテナ10のうち1つの出力を、アレイアンテナの出力と同相にしてから合成したものを出力してよい。ここで、図5に示す処理において、乗算部520は、アレイアンテナに含まれる複数の受信アンテナ10のうち1つの出力に所定の係数を乗算した結果を、アレイアンテナの出力と同相にしてから合成したものを出力してよい。図5に示す処理においても、位相調整部516は、アレイアンテナに含まれる複数の受信アンテナ10のうち1つの出力を、アレイアンテナの出力と同相にする機能を実現する。
図6は、制御部50による図5に示したデジタル信号処理の結果の例を示す図である。図6は、図2及び図4と同様に、例えば図1に示した電子機器1によってビームフォーミングを行った際のアンテナの指向性を示す図としてよい。図6においても、図2及び図4と同様に、横軸は受信アンテナ10を基準とした方位角(アジマス(azimuth))を示し、縦軸は複数の受信アンテナ10により構成されるアレイアンテナの指向性を示すものとしてよい。
図6は、比較のために、図2及び図4に示した結果も合わせて示してある。すなわち、図6において破線によって示す曲線(α=0)は、図2及び図4に示した結果と同様である。図6に示すα=0の曲線は、図5に示す乗算部520において、所定の係数として0を乗算した場合の例を示す。また、図6において一点鎖線によって示す曲線(α=1)は、図4に示した結果と同様である。図6に示すα=1の曲線は、図5に示す乗算部520において、所定の係数として1を乗算した場合の例を示す。その他、図6は、図5に示す乗算部520において、所定の係数としてα=0.5、α=0.25、及びα=0.125を乗算した場合の曲線の例も示している。
図6に示すα=0の曲線は、図2及び図4においても示したように、図1に示した電子機器1によって通常のビームフォーミングを行った結果と変わらず、その指向性には不感領域が発生する。一方、図6に示すα=0.125、α=0.25、α=0.5、及びα=1の曲線は、正面(0度)方向にビームが形成されていると同時に(完全な無指向性ではない)、不感領域が少なくとも部分的に解消されている。
このように、電子機器1において、制御部50は、所定のアンテナ素子(例えば受信アンテナ10a)からの出力に所定の係数を乗算してもよい。すなわち、制御部50は、乗算部520を備えてもよい。この場合、電子機器1において、制御部50は、所定の係数を乗算した出力の位相を、複数のアンテナ素子(受信アンテナ10)からの出力を合成したものの位相と同相にする位相調整を行ってもよい。すなわち、制御部50は、例えば、所定の係数を乗算した出力の位相が、加算部512から出力される信号の位相と同相になるように調整してもよい。
一実施形態に係る電子機器1によれば、第1実施形態に係る電子機器1と同様の効果が達成される。すなわち、一実施形態に係る電子機器1によれば、ヌル点による不感領域を解消し、局所的な方向に通信性能を向上させつつ、広範囲な通信をも提供することができる。また、一実施形態に係る電子機器1によれば、不感領域(ヌル点方向)が補償される程度を調整することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る電子機器1について説明する。第3実施形態は、第2実施形態と同様に、図1において説明した第1実施形態に係る電子機器1と同様の構成によって実施することができる。第3実施形態に係る電子機器1は、図5において説明したデジタル信号処理を部分的に変更したものとしてよい。以下の説明において、上述の第1実施形態及び第2実施形態に係る電子機器1と同様の内容になる説明は、適宜、簡略化又は省略する。
図7は、一実施形態に係る電子機器1の制御部50が行うデジタル信号処理を説明する図である。以下、受信アンテナ10から受信する信号について行うデジタル信号処理、すなわち図7に示すデジタル信号処理は、制御部50において行われるものとしてよい。
図5に示した第2実施形態においては、入力a、入力b、・・・、入力nのいずれか1つ(例えば入力a)が、対応する重み調整部510に供給されるとともに、乗算部520を経て位相調整部516にも供給された。図5に示した第2実施形態においては、複数の入力のうち、乗算部520を経て位相調整部516に供給される入力は、適宜選択されてよい。しかしながら、例えばフェージング環境である場合、複数の受信アンテナ10それぞれから供給される入力のレベルは異なることも想定される。このような場合、例えば、複数の受信アンテナ10それぞれから供給される入力のうち、最もレベルの高い受信アンテナからの入力を選択してもよい。このようにして、一実施形態に係る電子機器1の制御部50は、複数の受信アンテナ10から供給される入力のうち、アレイアンテナの出力と合成される入力を選択可能にしてよい。
図5に示すように、切替部530aは、入力aが乗算部520を経て位相調整部516に供給される経路の開閉を切り替える。また、図5に示すように、切替部530bは、入力bが乗算部520を経て位相調整部516に供給される経路の開閉を切り替える。同様に、図5に示すように、切替部530nは、入力nが乗算部520を経て位相調整部516に供給される経路の開閉を切り替えてよい。本開示において、切替部530a及び切替部530bのような複数の切替部を特に区別しない場合、単に「切替部530」とも記す。一実施形態に係る制御部50は、2つ以上の任意の複数の切替部530を備えてよい。例えば、一実施形態に係る制御部50は、入力a、入力b、・・・、入力nのような複数の入力の数と同数の切替部530を備えてよい。制御部50は、複数の切替部530を適宜切り替えることによって、入力a、入力b、・・・、入力nのような複数の入力のうちいずれか1つが乗算部520を経て位相調整部516に供給されるように制御してよい。
このように、一実施形態に係る電子機器1において、制御部50は、複数のアンテナ素子(受信アンテナ10)からの出力の中から選択したいずれかの出力を、複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子からの出力としてもよい。また、制御部50は、複数のアンテナ素子(受信アンテナ10)からの出力のうちレベルが最も高いものの中から選択した出力を、所定のアンテナ素子からの出力としてもよい。また、制御部50は、複数のアンテナ素子(受信アンテナ10)からの出力の経路を切り替えることにより、所定のアンテナ素子からの出力を選択してもよい。すなわち、制御部50は、切替部530を備えてもよい。
上述した例においては、複数の受信アンテナ10それぞれから供給される入力のうち、最もレベルの高い受信アンテナからの入力を選択した。しかしながら、複数の受信アンテナ10からの入力を選択する際は、例えば、アレイアンテナの重み付けの算出結果に基づいて選択してもよい。アレイアンテナの重み付けの算出は、アレイの重みを制御するアルゴリズム部分によって行うことができる。例えば、アレイアンテナの重み付けの算出は、図7に示す重み制御部514において行ってもよい。例えば、重み制御部514が、最大比合成アルゴリズムを用いてアレイアンテナの重み付けを計算する場合、複数の受信アンテナ10のうち、アレイアンテナの重み付けの最大値に対応するアンテナを選択してもよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る電子機器1について説明する。第4実施形態は、第3実施形態と同様に、図1において説明した第1実施形態に係る電子機器1と同様の構成によって実施することができる。第4実施形態に係る電子機器1は、図7において説明したデジタル信号処理を部分的に変更したものとしてよい。以下の説明において、上述の第1実施形態乃至第3実施形態に係る電子機器1と同様の内容になる説明は、適宜、簡略化又は省略する。
上述した第1実施形態乃至第3実施形態において、電子機器1は、例えば図4及び図6に示すように、全てのヌル点(不感領域)を補償した。これに対し、本実施形態において、電子機器1は、所定のヌル点(例えば一部のヌル点)のみを選択的に補償してもよい。
図8は、一実施形態に係る電子機器1のアレイアンテナ(複数の受信アンテナ10)の配置の例を示す図である。図8に示すように、一実施形態に係る電子機器1において、複数の受信アンテナ10(例えば受信アンテナ10a、受信アンテナ10b、・・・、受信アンテナ10n)は、説明の便宜上、例えばリニア状に等間隔で配置してよい。一実施形態において、複数の受信アンテナ10の配置は、リニア状に等間隔の配置に限定されない。
図8に示すようにリニア状に等間隔で配置されたアレイアンテナ(複数の受信アンテナ10)の指向性D(θ)は、以下の式(1)のように記すことができる。ただし、式(1)において、wはアレイアンテナの重みを示し、dはアンテナ間隔を示し、λは波長を示すものとする。
Figure 0007453863000001
一実施形態において、制御部50は、アレイアンテナの重み付けを取得することにより、アンテナの指向性を判別することができる。すなわち、制御部50は、式(1)を計算することにより、ヌル点(不感領域)を把握することができる。したがって、一実施形態に係る電子機器1において、制御部50は、補償したいヌル点の方向にビームフォーミングを行うことにより、そのヌル点(不感領域)を補償することができる。
図9は、一実施形態に係る電子機器1の制御部50が行うデジタル信号処理を説明する図である。以下、受信アンテナ10から受信する信号について行うデジタル信号処理、すなわち図9に示すデジタル信号処理は、制御部50において行われるものとしてよい。
図7に示した第3実施形態において、入力a、入力b、・・・、入力nは、それぞれ対応する切替部530及び乗算部520を経て、位相調整部516に供給された。これに対し、図9に示す第4実施形態において、入力aから供給される信号は、対応する重み調整部540aによって重みが調整されてから、加算部550に供給される。同様に、入力bから供給される信号は、対応する重み調整部540bによって重みが調整されてから、加算部550に供給される。また、入力nから供給される信号は、対応する重み調整部540nによって重みが調整されてから、加算部550に供給される。本開示において、重み調整部540a及び重み調整部540bのような複数の重み調整部を特に区別しない場合、単に「重み調整部540」とも記す。
図9に示すように、複数の重み調整部540によって重みが調整された結果は、加算部550によって加算される。加算部550によって加算された結果は、位相調整部516によって位相が調整されてから、加算部518に供給される。位相調整部516は、例えば、複数の重み調整部540から供給される信号の位相が、加算部512から出力される信号の位相と同相になるように調整してもよい。位相調整部516によって位相が調整された信号は、加算部518に供給される。
上述のように、制御部50は、アレイアンテナの重み付けを取得することにより、アンテナの指向性を判別することができる。したがって、図9に示すように、一実施形態に係る制御部50は、重み制御部514による重み付けの制御の結果に基づいて、算出部552において指向性を算出してもよい。また、制御部50は、上述の式(1)を計算することにより、ヌル点(不感領域)を把握することができる。したがって、図9に示すように、一実施形態に係る制御部50は、算出部552による指向性を算出に基づいて、決定部554において補償するヌル点を決定してよい。また、第3実施形態において説明したように、制御部50は、補償したいヌル点の方向にビームフォーミングを行うことにより、そのヌル点(不感領域)を補償することができる。したがって、図9に示すように、一実施形態に係る制御部50は、決定部554によって決定された補償するヌル点に基づいて、ビームフォーミング部556においてビームフォーミングを行ってよい。
図9に示すように、一実施形態において、制御部50は、ビームフォーミング部556によるビームフォーミングに基づいて、複数の重み調整部540における重み付けをそれぞれ制御してよい。
このように、一実施形態に係る電子機器1において、制御部50は、複数の受信アンテナ10を含むアレイアンテナの指向性において、所定のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償するように制御してもよい。一実施形態に係る電子機器1によれば、ヌル点(不感領域)を選択的に補償することができる。
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能である。複数の機能部等は、1つに組み合わせられたり、分割されたりしてよい。上述した本開示に係る各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施され得る。つまり、本開示の内容は、当業者であれば本開示に基づき種々の変形および修正を行うことができる。したがって、これらの変形および修正は本開示の範囲に含まれる。例えば、各実施形態において、各機能部、各手段、各ステップなどは論理的に矛盾しないように他の実施形態に追加し、若しくは、他の実施形態の各機能部、各手段、各ステップなどと置き換えることが可能である。また、各実施形態において、複数の各機能部、各手段、各ステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上述した本開示の各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施することもできる。
例えば、上述した各実施形態は、電子機器が電波を受信する受信装置である場合を想定して説明した。すなわち、一実施形態に係る電子機器1は、複数の受信アンテナ10を含むアレイアンテナによって電波を受信してよい。しかしながら、一実施形態に係る電子機器1は、受信装置の機能に代えて、又は受信装置の機能とともに、送信装置として機能してもよい。すなわち、上述した各実施形態は、送信装置として機能する電子機器として実施してもよい。この場合、例えば受信アンテナ10を送信アンテナとして、LNA20を電力増幅器として、ダウンコンバータ30をアップコンバータとして、ADC40をDAC(Digital-to-Analog Converter)として構成してもよい。ここで、LNA20の代わりに用いられる電力増幅器は、例えばパワーアンプなどとしてよい。また、ダウンコンバータ30の代わりに用いられるアップコンバータは、信号の周波数を高く変換するものとしてよい。また、ADC40の代わりに用いられるDACは、デジタル信号をアナログ信号に変換するものとしてよい。
また、上述した実施形態は、電子機器1としての実施のみに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態は、電子機器1のような機器の制御方法として実施してもよい。さらに、例えば、上述した実施形態は、電子機器1のような機器が実行するプログラムとして実施してもよい。
1 電子機器
10 受信アンテナ
20 LNA(Low Noise Amplifier)
30 ダウンコンバータ
40 ADC(Analog-to-Digital Converter)
50 制御部

Claims (12)

  1. 複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナと、
    前記アレイアンテナによって電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御する制御部と、
    を備える電子機器であって、
    前記制御部は、
    前記アレイアンテナの指向性を制御するとともに、前記複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子によって、前記アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償し、
    前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものに、前記所定のアンテナ素子からの出力を合成したものを出力し、
    前記所定のアンテナ素子からの出力の位相を、前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものの位相と同相にする位相調整部を備える、電子機器。
  2. 前記制御部は、前記所定のアンテナ素子からの出力に所定の係数を乗算したものの位相を、前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものの位相と同相にする位相調整を行う、請求項に記載の電子機器。
  3. 前記制御部は、前記複数のアンテナ素子からの出力を合成した結果に基づいて、前記複数のアンテナ素子について重み付けを行う、請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナと、
    前記アレイアンテナによって電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御する制御部と、
    を備える電子機器であって、
    前記制御部は、
    前記アレイアンテナの指向性を制御するとともに、前記複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子によって、前記アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償し、
    前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものに、前記所定のアンテナ素子からの出力を合成したものを出力し、
    前記複数のアンテナ素子からの出力の中から選択したいずれかの出力を、前記所定のアンテナ素子からの出力とし、
    前記複数のアンテナ素子からの出力のうちレベルが最も高いものの中から選択した出力を、前記所定のアンテナ素子からの出力とする、電子機器。
  5. 前記制御部は、前記複数のアンテナ素子からの出力の経路を切り替えることにより、前記所定のアンテナ素子からの出力を選択する、請求項に記載の電子機器。
  6. 前記制御部は、前記アレイアンテナの指向性において所定のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償する、請求項1から5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記アレイアンテナによって電波を受信する、請求項1又は4に記載の電子機器。
  8. 前記複数のアンテナ素子は無指向性である、請求項1からのいずれかに記載の電子機器。
  9. 複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナを備える電子機器の制御方法であって、
    前記アレイアンテナによって電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御するステップと、
    前記アレイアンテナの指向性を制御するとともに、前記複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子によって、前記アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償するステップと、
    前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものに、前記所定のアンテナ素子からの出力を合成したものを出力するステップと、
    前記所定のアンテナ素子からの出力の位相を、前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものの位相と同相にするステップと、
    を含む、電子機器の制御方法。
  10. 複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナを備える電子機器の制御方法であって、
    前記アレイアンテナによって電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御するステップと、
    前記アレイアンテナの指向性を制御するとともに、前記複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子によって、前記アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償するステップと、
    前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものに、前記所定のアンテナ素子からの出力を合成したものを出力するステップと、
    前記複数のアンテナ素子からの出力の中から選択したいずれかの出力を、前記所定のアンテナ素子からの出力とするステップと、
    前記複数のアンテナ素子からの出力のうちレベルが最も高いものの中から選択した出力を、前記所定のアンテナ素子からの出力とするステップと、
    を含む、電子機器の制御方法。
  11. 複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナを備える電子機器を制御するコンピュータに、
    前記アレイアンテナによって電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御するステップと、
    前記アレイアンテナの指向性を制御するとともに、前記複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子によって、前記アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償するステップと、
    前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものに、前記所定のアンテナ素子からの出力を合成したものを出力するステップと、
    前記所定のアンテナ素子からの出力の位相を、前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものの位相と同相にするステップと、
    を実行させる、プログラム。
  12. 複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナを備える電子機器を制御するコンピュータに、
    前記アレイアンテナによって電波の送信及び受信の少なくとも一方を行うように制御するステップと、
    前記アレイアンテナの指向性を制御するとともに、前記複数のアンテナ素子のうち所定のアンテナ素子によって、前記アレイアンテナの指向性のヌル点の受信感度を少なくとも部分的に補償するステップと、
    前記複数のアンテナ素子からの出力を合成したものに、前記所定のアンテナ素子からの出力を合成したものを出力するステップと、
    前記複数のアンテナ素子からの出力の中から選択したいずれかの出力を、前記所定のアンテナ素子からの出力とするステップと、
    前記複数のアンテナ素子からの出力のうちレベルが最も高いものの中から選択した出力を、前記所定のアンテナ素子からの出力とするステップと、
    を実行させる、プログラム。
JP2020108048A 2020-06-23 2020-06-23 電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラム Active JP7453863B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020108048A JP7453863B2 (ja) 2020-06-23 2020-06-23 電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラム
CN202180042611.0A CN115715458A (zh) 2020-06-23 2021-06-07 电子设备、电子设备的控制方法以及程序
US18/000,792 US12199330B2 (en) 2020-06-23 2021-06-07 Electronic device, method for controlling electronic device, and program
EP21829196.1A EP4170924A4 (en) 2020-06-23 2021-06-07 ELECTRONIC DEVICE, METHOD FOR CONTROLLING THE ELECTRONIC DEVICE AND PROGRAM
PCT/JP2021/021644 WO2021261233A1 (ja) 2020-06-23 2021-06-07 電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020108048A JP7453863B2 (ja) 2020-06-23 2020-06-23 電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022003743A JP2022003743A (ja) 2022-01-11
JP7453863B2 true JP7453863B2 (ja) 2024-03-21

Family

ID=79247023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020108048A Active JP7453863B2 (ja) 2020-06-23 2020-06-23 電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US12199330B2 (ja)
EP (1) EP4170924A4 (ja)
JP (1) JP7453863B2 (ja)
CN (1) CN115715458A (ja)
WO (1) WO2021261233A1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013543295A (ja) 2010-09-10 2013-11-28 クゥアルコム・インコーポレイテッド モーション・センサを使用してモバイル無線デバイスのアンテナ・アレイを構成すること

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001044739A (ja) 1999-08-03 2001-02-16 Toyota Central Res & Dev Lab Inc アダプティブアレイ受信方式及びアダプティブアレイ受信装置
JP3562420B2 (ja) 2000-02-10 2004-09-08 日本電気株式会社 適応アンテナ装置
WO2001067547A2 (en) * 2000-03-07 2001-09-13 Metawave Communications Corporation System and method providing delays for avoiding nulls
US8412106B2 (en) * 2002-11-04 2013-04-02 Xr Communications, Llc Directed wireless communication
WO2006062101A1 (ja) * 2004-12-08 2006-06-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. アダプティブアンテナ装置
JP2011064584A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Denso Corp アレーアンテナ装置及びレーダ装置
JP2020108048A (ja) 2018-12-28 2020-07-09 キヤノン株式会社 画像処理装置、表示装置、及び画像処理装置の制御方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013543295A (ja) 2010-09-10 2013-11-28 クゥアルコム・インコーポレイテッド モーション・センサを使用してモバイル無線デバイスのアンテナ・アレイを構成すること

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Cheol-Ung LEE et al.,Phased Array Antenna Calibration Technique Based on Center-Null-Tracking (CNT) Method,2019 16th European Radar Conference (EuRAD),2019年10月02日,pp.461-464
T. NGUYEN et al.,Null depth control for downlink adaptive array,ISSPA '99. Proceedings of the Fifth International Symposium on Signal Processing and its Application,1999年08月22日,pp.523-526

Also Published As

Publication number Publication date
US12199330B2 (en) 2025-01-14
WO2021261233A1 (ja) 2021-12-30
CN115715458A (zh) 2023-02-24
JP2022003743A (ja) 2022-01-11
EP4170924A1 (en) 2023-04-26
EP4170924A4 (en) 2024-07-17
US20230208008A1 (en) 2023-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Cai et al. Effect of wideband beam squint on codebook design in phased-array wireless systems
JP7482037B2 (ja) フェーズドアレイアンテナシステム
US9344168B2 (en) Beamformer phase optimization for a multi-layer MIMO system augmented by radio distribution network
US7312750B2 (en) Adaptive beam-forming system using hierarchical weight banks for antenna array in wireless communication system
KR100594962B1 (ko) 위성통신용 안테나 시스템 및 이를 이용한 위성신호 추적방법
US8948702B2 (en) Antenna system and method for optimizing an RF signal
US8270375B2 (en) Apparatus of multi-antenna telecommunication system
US8200302B2 (en) Mobile wireless communication apparatus having a plurality of antenna elements
US11189911B2 (en) Compact combiner for phased-array antenna beamformer
US8200301B2 (en) Mobile wireless communication apparatus having a plurality of antenna elements
JP2000349530A (ja) アンテナアレイシステム
JP2008017098A (ja) Mimoアンテナ装置及びそれを備えた無線通信装置
JP5871059B2 (ja) 角度ダイバーシチ受信装置及び角度ダイバーシチ受信方法
JP2023548192A (ja) 無線送受信装置およびそのビーム形成方法
JP7453863B2 (ja) 電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラム
US10008773B2 (en) Wireless communication apparatus, antenna directionality control method, and power supply circuit
JP2004260319A (ja) アレイアンテナ装置、これを用いた携帯端末および相互結合補償方法
US20110223872A1 (en) Wireless transceiving apparatus
Satrusallya et al. Evaluation of Beam Forming Capability of Linear Antenna Array for Smart Antenna System
CN114928384A (zh) 交错子阵混合波束形成系统及两独立波束同时形成方法
JP6613802B2 (ja) アンテナ装置、アンテナ装置の制御方法、およびアンテナ装置の制御プログラム
US11081791B2 (en) Wireless communication device, control method, and program
Celik et al. Genetic-algorithm-based antenna array design for a 60-GHz hybrid smart antenna system
JP3832083B2 (ja) 基地局アンテナ装置
Sharma et al. Comparative Analysis of Analog, Digital, and Hybrid Beamforming Techniques for Enhanced MIMO Wireless Communication Systems: Radiation Pattern and Normalized Power

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7453863

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150