JP3832083B2 - 基地局アンテナ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイクロ波帯を利用した基地局と移動体間で高速通信を行うシステムにおいて、特にCDMA(Code Division MultipleAccess)アクセスで有効な干渉低減機能を有するアダプティブアレーアンテナを用いた基地局アンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
次世代の移動体通信では音声だけでなく、マルチメディア対応のデータや画像の高速通信が要求されているため、現在の移動体通信で主流である1GHz帯付近のUHF帯からより周波数の高いマイクロ波帯及び準ミリ波帯を有効に利用することが必要である。しかしながら、高周波数帯になるに従い、遮弊等による通話の切断、あるいは多重反射から生じる遅延スプレッドによる通話品質の劣化は重要な課題である。
【0003】
図8は携帯電話、PHSに代表される移動体通信の一般的な例を示している。図において、1a,1b,1cは建物、2a,2bは山、丘等の地物、3は基地局、4は基地局アンテナ、5a,5bは移動体であり、ここでは人間を例示しており、6は移動体であり、ここでは車を例示しており、7a,7bは携帯機、8は直接波、9は反射波、10は回折波である。
【0004】
基地局アンテナ4と携帯機7a,7b間で通信を行う場合、伝搬環境は、直接波8以外にも周囲の建物、地物による反射波9及び回折波10が合成された多重波による伝搬になる。多重波伝搬においては、伝搬遅延時間に差が生じるため、帯域内の振幅と位相の変動が一様ではなく、特定の周波数での受信レベルが低下する周波数選択性のフェージングを生じる。高速デジタル信号伝送を行う場合、この影響が無視できなくなり波形歪が生じる。
【0005】
この多重波を遅延時間に対して分離したものを遅延プロファイルと呼ぶ。最初に直接波8が到達する。続いて、建物、地物等により反射した反射波9及び回折波10が時間遅れで到達する。遅延プロファイルを統計的に表したものを遅延スプレッドといい、この遅延スプレッドの大小が高速デジタル信号を行う場合の符号間干渉の評価を与えるため、重要である。
【0006】
周波数の利用効率を向上させる方式としてマイクロセルがある。マイクロセルは空間的に利用効率を上げるため、周波数を繰り返して使用できる。又、加入者容量を増大させるマルチアクセス方式として、TDMA(Time Division Multiple Access)、CDMAがあり、特に近年CDMAが注目されている。これらは例えば、藤野、田近、”無線アクセス技術”、電子情報通信学会誌、Vol.78,No.2,pp.127−132 1995年に記されている。
CDMAは、スペクトル拡散技術を利用し、情報信号が必要とする帯域幅よりも十分広い帯域幅を用いて伝送する方式である。各ユーザは同じ周波数・時間を共用し、各チャネルには、互いに直交する拡散符号を割り当て、この符号によって送信側で拡散し、受信側で逆拡散することによってチャネルの分離を行う。
【0007】
CDMAの重要な問題として遠近問題がある。その様子を図12に示す。図において、11は近距離の携帯機からの信号、12は遠距離の携帯機からの信号、13は送信電力制御を行う携帯機である。
基地局と移動局の距離に応じて電界の強さが変化し、遠方の携帯機からの信号12は電界が弱くなる。よって、電界が強い近距離の携帯機からの信号11によって大きな干渉を受ける遠近問題が生じる。これを克服するためには、基地局において各移動局からの受信電界を等レベルになるよう、携帯機が移動するのに伴い、送信電力を変化させる送信電力制御が必要になる。CDMAを達成するためにはこの送信電力制御不可欠な技術である。高精度な送信電力制御を行うため、通常オープンループ制御とクローズループ制御の二つの制御を併用して実現しており、高度な技術が必要である。
【0008】
又、セルの繰り返しに使用のためには、他のセルで同一周波数を用いる基地局アンテナからの電波が到達すると干渉波になるため、セルの繰り返し使用が制限され、周波数の有効利用ができなくなる。特にCDMAでは、各ユーザに割り当てられた拡散符号間の相互干渉のために、ユーザ間に干渉が生じ、加入者容量が抑えられてしまう。
このような電波環境において、基地局アンテナの指向性を制御することで同一チャネル干渉を抑え、所望の電波のみを有効に受信する方式としてアダプティブアレーがある。例えば、大鐘、”陸上移動通信におけるCMAアダプティブアレーの選択性フェージング補償特性”、信学論(B−II)、J73−B−II,10,pp.489−497 1990年にその例が示されている。
【0009】
アダプティブアレーは所望方向にビームを向け、干渉波の方向にヌルを形成することで適応的に干渉を抑圧する技術である。一般的にマルチパスの遅延時間差が長くなると等化器では構成が複雑になり、等化器特性も劣化する。このため、より長い遅延時間差をもつマルチパスの抑圧または同一周波数の干渉の抑圧にアダプティブアレーが適用できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このようにアダプティブアレーアンテナを用いることで、干渉波を空間的に分離できるため、遅延波の分離、あるいは同一周波数干渉低減に優れている。特にマイクロ波帯以上の高周波数帯を用い、さらに良い伝送品質が要求される高速伝送を行うためには有効な手段である。
しかしながら、アダプティブアレーは素子アンテナ数が多くなると、その分計算処理負荷が増大するため、ハードウェアの実現が困難になり、又、高価になる問題がある。アダプティブアレーのハードウェアは素子数に応じて複雑となるため、実用上の観点からアンテナ構成を最適化し、素子数を削減することが重要である。
【0011】
又、基地局から距離に応じて送受信電力が大きく異なるため、特に遠いところでは、ゾーンの端では受信レベルが低下し、通話品質が劣化する。あるいは、基地局周辺では通話できない問題がある。さらに、CDMAを達成するためには、高精度な送信電力制御が不可欠であり、ハードウェアの構成が複雑になる問題があった。
【0012】
この発明はこのような課題を解決するためのものであり、携帯機をできるだけ簡易なものにし、構成が簡単で、低コスト化、低消費電力化を可能とする高速伝送時における基地局アンテナ装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1の発明による基地局アンテナ装置は、一つの無線基地局と複数の無線端末間で通信を行う無線通信システムにおける無線基地局のアンテナ指向性において、水平方向のアンテナ放射特性を不要波の方向に適用的にヌルを形成するアダプティブアレーとし、垂直方向のアンテナ放射特性を固定のコセカント2乗特性としたものである。
【0014】
また、第2の発明による基地局アンテナ装置は、垂直方向を複数の素子アンテナ配列を単位としたリニアアレーで構成し、上記リニアアレーを1つの給電端子から給電することで固定のコセカント2乗特性を有するようにしたものである。
【0015】
また、第3の発明による基地局アンテナ装置は、垂直方向を複数の素子アンテナ配列を単位としたリニアアレーで構成し、且つリニアアレーを1つの給電端子から給電することで通信エリア内は固定のコセカント2乗特性を有し、通信エリア外は他の基地局方向にヌルを形成するように垂直方向のアンテナ放射特性としたものである。
【0016】
また、第4の発明による基地局アンテナ装置は、垂直方向を複数の素子アンテナを配列することで固定のコセカント2乗特性を有したリニアアレーを2列以上の複数列配列を単位としたサブアレーとし、このサブアレーを単位として振幅あるいは位相あるいはその両方を可変することで水平方向の不要波の方向に適応的にヌルを形成するようにしたものである。
【0017】
また、第5の発明による基地局アンテナ装置は、垂直方向に固定のコセカント2乗特性を有するリニアアレーを水平方向に複数列配列し、各列毎に設けたデジタル回路でビームを形成するDBFアンテナとし、FFTあるいはDFT演算によりマルチビームを形成したその出力によって、参照信号との誤差を検出し誤差が最小となるように処理を行うようにビームスペースでアダプティブ処理を施したものである。
【0018】
また、第6の発明による基地局アンテナ装置は、マルチビームの最も強い受信レベルのビーム方向を所望波とするアダプティブ処理を行うアダプティブ処理器1と2番目に強い受信レベルのビーム方向を所望波とするアダプティブ処理を行うアダプティブ処理器2と、上記アダプティブ処理器1あるいはアダプティブ処理器2あるいはその両方の出力を最尤系列推定を行う適応等化器に入力し、上記アダプティブ処理器1あるいはアダプティブ処理器2あるいはその両方の出力の時間遅延を補正し合成することでパスダイバーシチを得るようにしたものである。
【0019】
また、第7の発明による基地局アンテナ装置は、垂直方向に固定のコセカント2乗特性を有するリニアアレーを平面上に2次元配列させ、水平方向の放射特性を適応的に可変するアダプティブアレーとしたアレーアンテナを、その放射面の反対の背側を対向させ、両放射面側にそれぞれビームを放射させるように2つ並べ、このアレーアンテナをストリート状に構成された道路の端に設置することで、道路長方向の両側に双ビームを有することでストリート状の道路にビームを照射するようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示しており、図1(a)は概略構成図、(b)はアンテナビームを上から見た上面図、(c)はアンテナビームを横から見た側面図である。図において、1a,1b,1cは建物、2a,2bは山、丘等の地物、3は基地局、5aは移動体(人)、6は移動体(車)、7aは携帯機、14はアダプティブアレーを有する基地局アンテナ、15はコセカント2乗特性を有するアンテナビームである。
【0021】
基地局アンテナ14と携帯機7a間で通信あるいはデータ伝送を行っている例を示している。周囲の建物、山、丘等の地物による反射波及び回折波が合成された多重波による伝搬環境になる。高速デジタル信号伝送を行う場合、周波数選択性のフェージングが無視できない。そこで、図1(b)に示すように、水平方向にアダプティブアレーを適用する。所望波16である直接波に対して、干渉波となる遅延波17a,17bが2波異なる方向より入射している場合を考える。所望波の方向にビームを形成し、干渉波の方向にヌルを形成することで、空間的に分離でき干渉波の影響を小さくできる。又、同一周波数を用いる基地局からの干渉波も抑圧することができる。
【0022】
一方、垂直面に関しては図1(c)に示すように通信エリアで均一な分布となるコセカント2乗ビームを形成する。CDMAを行うためには、遠近で送受信電力を一定にしなければならず高精度な送信電力制御が不可欠であるが、コセカント2乗ビームを形成することで均等な電力で送受信できる。すなわち、高精度な送信電力制御が不要となり、大幅な低コスト化が達成できる。
【0023】
ここで、アダプティブアレーの動作について説明する。図2はアダプティブアレーアンテナの構成の一例を示したものである。図において、18はコセカント2乗特性を有するアレーアンテナ、19は可変複素ウエイト、20はミキサ、21はアダプティブプロセッサである。
n番目の素子アンテナで受信された信号Xn(t)は、その振幅と位相を制御するため、可変複素ウエイト19において、複素ウエイトと掛け合わされる。振幅と位相を制御された信号は、ミキサ20において他の素子アンテナで受信された信号と混合され、アダプティブアレーアンテナの出力y(t)となる。アダプティブプロセッサ21にて、出力信号y(t)を用いて計算した参照信号との誤差を検出し、誤差が少なくなるように可変複素ウエイト19に与える複素ウエイトWnを制御する。このようなフィードバックループにより、アダプティブアレーアンテナは所望の信号を出力するように動作する。最適化を図るアルゴリズムの代表的なものとして、適応フィルタの理論に基づくLMSアルゴリズムとCMAアルゴリズムがある。LMSアダプティブアレーは所望の参照信号と実際のアレー出力信号との誤差信号の2乗誤差を最小にするように最適ウエイトWnを決定する手法である。CMAアダプティブアレーは変調信号が定包絡線であるという知識を用いてアレー出力から直接誤差信号を作ることができる。所望波が定包絡線、つまり、位相変調、周波数変調の場合に適用可能な手法である。
【0024】
アダプティブアレーをDBF(Digital Beamforming)で構成した例を図3に示す。図において、22はLNA(低雑音増幅器)、23はダウンコンバータ、24はA/D変換器、25は信号処理部である。図では受信の場合を示しており、DBFアンテナは個々のコセカント2乗特性を有するアレーアンテナ18の信号をまずLNA22で増幅し、ダウンコンバータ23でIF帯あるいはベースバンドにまで周波数をダウンさせる。その信号をA/D変換器でデジタル信号に変えて取り込み、アダプティブプロセッサである信号処理部25で複素ウエイトの計算、制御を行う。
【0025】
ここでは、基地局での受信の場合を示したが、送信の場合もその効果は受信ほど大きくないが、同様な効果が期待できる。複素ウエイトを受信時に求めビームを形成するが、そのウエイトをそのまま送信に用いると若干誤差が生じる。しかし、送信アンテナのビーム形成の際、干渉となる基地局の方向に受信と同様なヌルを形成することによって、不要方向に電波が放射されなくなる。この動作は各基地局がそれぞれ行うことで、結果として、受信時のようなパスダイバーシチ効果は得られないが、各移動局のSIRが改善されるため、同様な効果が期待できる。
又、ここではリニアアレーを複数列配列する例を示したが、四角配列あるいは三角配列であってもよく、配列の方法には依存しない。
尚、ここでは、車、人間、電車等の陸上における移動体通信を例として示したが、例えば港湾における船舶用基地局アンテナ、飛行場における基地局アンテナ等他の基地局アンテナであってもこの発明は有効である。
【0026】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2を示す概略図であり、図4(a)はスロットアレーを用いたリニアアレー、図4(b)はパッチアレーを用いたリニアアレーの図を示している。図において、26はスロットアレー、27は放射部であるスロット、28はリニアアレーで形成したコセカント2乗ビーム、29は給電部の位置、30はパッチアレー、31はパッチアンテナである。
【0027】
垂直方向の固定のコセカント2乗ビームを得るために、リニアアレーを構成する。アンテナの構成を簡単にするために、給電部29は1箇所とする。スロットアレーの場合、導波管内を伝搬することで各スロットが励振され、パッチアンテナの場合、マイクロストリップ線路等で各素子アンテナを給電することにより、容易に、簡単な構成でコセカント2乗ビームを励振できる。
【0028】
ここでは、スロットアレー及びパッチアレーの例を示したが、ダイポールアレー、モノポールアレー、ノッチアレー、ホーンアレー等他のアンテナ素子であってもこの発明は有効である。
【0029】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3を示す概略図である。図において、32は他の基地局、33は他の基地局アンテナ、34はコセカントn乗ビーム(n>2)、35はヌルパターン、36は他の基地局への干渉波、37は角度調整機構である。
【0030】
他のセルで同一周波数を用いる基地局アンテナからの電波が到達すると干渉波になるため、セルの繰り返し使用が制限され、周波数の有効利用ができなくなる。特にCDMAでは、各ユーザに割り当てられた拡散符号間の相互干渉のために、ユーザ間に干渉が生じ、加入者容量が抑えられてしまう。そこで、リニアアレーで通信エリア内ではコセカント2乗ビームを形成するが、通信エリア外で同一周波数を用いる他の基地局の方向にヌルを形成することで、干渉波の影響を小さくするようにしたものである。これによりセルの繰り返し数を小さくすることができ周波数の有効利用が可能になる。
図5では、同一周波数を使用する他の基地局アンテナ33の方向にヌルパターン35を形成することで、干渉波36の影響を低減している。この方式により、周波数の再利用が可能になる。
【0031】
図6には、コセカント2乗ビームの計算例を示している。0度方向に他の基地局がある場合を想定し、ヌルパターンを形成している。又、5度方向から60度方向までコセカント2乗ビームを形成することで、通信エリアを均一分布で覆うことができる。
【0032】
図6では、垂直方向はコセカント2乗ビームを有する放射パターンの例を示したが、他の基地局への干渉波を低減するためには、その方向にヌルを形成する必要がある。しかし、ヌルパターンとコセカント2乗パターンの両方を形成し、両者の角度が接近している場合、問題が生じる。すなわち、ビーム成形が困難になる。ヌル点をA点(図6参照)、コセカント2乗ビームのピーク点をB点とすると、両点が接近している場合、A点からB点とへの急速な立ち上がりが要求される。そのためにはアンテナ開口径を大きくしなければならず、実現が困難になる。
周波数の再利用を優先させた設計では、ヌル点を優先させるため、コセカント2乗ビームの放射パターンが乱れると共にピーク点の位置が基地局から見て手前方向にずれるため、基地局近傍の照射レベルが高くなってしまう。そこで、通信エリア内を均一に照射するためには、コセカント2乗特性よりもさらに傾きを大きくした例えばコセカント2.5乗、コセカント3乗のようにすることで通信エリア内を均一に覆うことができる。
【0033】
又、ナル点の角度範囲は狭いため、1度ずれてもレベルが上昇することになる。そこで、垂直方向には角度を0.1度程度を目安とした角度で微調整する角度調整機構37を設け、常に他の基地局方向がヌルになるようにしなければならない。
又、図6の放射パターンの計算例で示したように、他の基地局アンテナ方向にヌルを形成できるが、図では0度から−20度まで低サイドローブ化を達成できている。すなわち、基地局以外の不要な方向、例えば、反対車線や他の道路等の電波を照射したくない箇所がある場合においても極めて有効な手段である。
【0034】
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4を示す概略図である。図において、40はサブアレーである。実施の形態2及び3では、垂直方向のリニアアレーでコセカント2乗ビームを形成し、水平方向はこのリニアアレーを複数列配列し、それぞれリニアアレー毎にA/D変換器へ送受信機を設けることで、アダプティブアレーを構成した。ここでは、さらにリニアアレーを2列以上配列したものを単位としてサブアレー化する。サブアレー化毎にA/D変換器を設け、アダプティブアレーを構成することで、高価なLNA、A/D変換器の数を削減することができ、低コスト化を図ることができる。又、計算処理時間も低減することができる。さらに、サブアレー化することでリニアアレーに比べ指向性をもつことができ、干渉波の影響を受けにくくなる。
サブアレー内の各列はそれぞれ等振幅、等位相である必要はなく、それぞれの列の振幅・位相を変えることで、ビーム方向、ビーム幅を変えることができる。ここでは、2列からなるサブアレーの例を示したが、3列以上のサブアレーとしてもこの発明は有効である。
【0035】
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態5を示す概略図である。図において、18は垂直方向にコセカント2乗ビームを形成したリニアアレー、41はマルチビーム形成器、42はビーム選択器、25はアダプティブ処理を行う信号処理部である。
【0036】
図8では、低雑音増幅器22を経由してRF信号からIF信号あるいはベースバンド信号にダウンコンバータ23を用いたダウンコンバートする。A/D変換器24でデジタル化し、FFTあるいはDFTによりマルチビーム形成器41でマルチビーム化され、ビーム選択器42を介して信号処理部でアダプティブ処理が行われる。
マルチビームを形成するためには、アナログ方式もある。そのためにはBFN(Beam Forming Network)を構成する必要があり、給電線路がマトリクス状に配回されるため、アンテナ素子数が多くなるほど複雑になる。又、ビームにフレキシビリティがなく、ビームの再形成ができない等の問題がある。一方、図8のように、DBFにすることで、大規模なマルチビーム形成ができ、ビームの精密な制御が可能になる。又、マルチビームを用いて複数波の到来方向を検知することもできる。
【0037】
マルチビームを用いて、ビームスペースでアダプティブ処理を行う。リニアアレー毎に処理を行う場合、所望信号は雑音や干渉波の中に深く埋もれるので、最適ウエイトを見つけるのに時間がかかる問題がある。これに対して、ビームスペースは、指向性を有しているのでそのいくつかのビームにはかなり受信レベルが高く、それらのビーム出力だけを使うことで処理時間の短縮化を図ることができる。さらに、複雑な電波環境に適応的な動作が求められる高速移動通信には適している。
ここでは、受信の例を示したが、送信においても、逆にデジタル信号処理部内で信号にウエイトをかけて、D/A変換器によってアナログ信号に変換し、その後増幅器を通って各素子アンテナから放射することが実現できる。
【0038】
実施の形態6.
図9はこの発明の実施の形態6を示す概略図である。図において、43はアダプティブ処理器1、44はアダプティブ処理器2、45は適応等化器である。
【0039】
図9はビームスペースを用いたパスダイバーシチの構成例を示している。この構成により、アダプティブアレーを用いて同一チャネル干渉を除去すると同時に一定時間間隔で存在する所望波の遅延波を合成することでパスダイバーシチ効果が得られる。マルチビーム形成器では図8に示したように、すでにコセカント2乗ビームを形成したリニアアレーからA/D変換器を介して、マルチビーム形成器に入力されているものとする。
ここでは、直接波と遅延波を1波ずつ処理する場合を考え、処理の手順を以下に示す。まず、ビーム選択器42では、受信電力が決められたしきい値を超えたビームを選び出す。次に、アダプティブ処理器1 43では、最も受信電力の大きいビームのみに初期ウエイト1を与え、残りは零としてアダプティブ処理を行う。アダプティブ処理アルゴリズムにはCMA等が用いられる。アダプティブ処理器2 44では受信電力が2番目に大きいビームのみに初期ウエイト1を与え残りは零としてアダプティブ処理を行う。アダプティブ処理器1では直接波、アダプティブ処理器2では遅延波がそれぞれ所望波として保存される。続いて、分離受信された直接波と遅延波をダイバーシチ合成あるいは最尤推定を行う適応等化器45を組合せることでパスダイバーシチ効果が得られる。又、直接波と遅延波の時間差が小さく分離できない場合であっても、直接波以外に一定時間内の遅延波も同時に取り込み、最尤系列推定を行うことで、パスダイバーシチ効果が得られる。
ここでは、最尤系列推定を行う例を示したが、判定帰還型等化器を用いてもよく、又、最大比合成等のダイバーシチ構成としてもこの発明は有効である。
【0040】
実施の形態7.
図10はこの発明の実施の形態7を示す概略図である。図において、46は平面状の構成したアダプティブアレー、47a,47bはコセカント2乗ビームである。
垂直方向にコセカント2乗ビームを形成したリニアアレーを水平方向に複数列配列しアダプティブ処理を行う平面上のアレーアンテナを、放射面の反対の背側を対向させ、両放射面側にそれぞれビームを放射させるように並べる。このアンテナをストリート状に構成された道路の端に設置することで、道路長方向の両側に双ビームを有することができるため、ストリート状の道路にビームを照射することができる。1つの基地局でストリート状のエリアをカバーすることができるため、基地局の数を削減することができる。
【0041】
【発明の効果】
第1の発明によれば、基地局アンテナの水平方向のビーム指向制御にアダプティブアレーを適用することで、周囲からの干渉波の影響を小さくできる効果がある。又、垂直面内にコセカント2乗ビームを形成することで、所定通信エリアの送受信レベルを一定にすることができ、特にCDMAにおける送信電力制御を簡単化できる効果がある。
【0042】
また、第2の発明によれば、垂直面内の固定のコセカント2乗ビームをリニアアレーで形成することで、アダプティブアレーの構成を簡単化できる効果がある。又、パッチアンテナを用いることで製作性が容易になる効果がある。
【0043】
また、第3の発明によれば、垂直方向のアンテナ放射特性は通信エリア内は固定のコセカント2乗特性を有し、通信エリア外は他の基地局方向にヌルを形成するようにしたことで、周波数の繰り返し数が改善でき、周波数の利用効率が向上できる効果がある。又、角度調整機構を設けることで常に他の基地局アンテナ方向にヌルを向けることができる。又、ヌル形成を優先させることにより生じるコセカント2乗ビームの乱れをコセカントn乗(n>2)にすることで、通信エリアを均一に照射できる効果がある。
【0044】
また、第4の発明によれば、リニアアレーを2列以上の複数列配列を単位としたサブアレーと構成することで送受信機、A/D変換器数を削減することができ、低コスト化を図ることができる効果がある。
【0045】
また、第5の発明によれば、ビームスペースを用いてアダプティブ処理を行うことで、処理速度を高速化できる効果がある。
【0046】
また、第6の発明によれば、マルチビームの最も強い受信レベルのビーム方向を所望波とするアダプティブ処理を行うアダプティブ処理器1と2番目に強い受信レベルのビーム方向を所望波とするアダプティブ処理を行うアダプティブ処理器2と、上記アダプティブ処理器1あるいはアダプティブ処理器2あるいはその両方の出力を最尤推定を行う適応等化器に入力し、時間遅延を補正し合成することでパスダイバーシチが得られ、S/Nが向上し、通信品質が改善される効果がある。
【0047】
また、第7の発明によれば、ストリート状に構成された道路の端に設置し、道路長方向の両側に双ビームを有することでストリート状の道路にビームを照射することができ、基地局の数を削減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による基地局アンテナ装置の実施の形態1の概略構成図である。
【図2】 この発明による基地局アンテナ装置の実施の形態1のアダプティブアレーの基本構成を示す図である。
【図3】 この発明による基地局アンテナ装置の実施の形態1のDBFの基本構成を示す図である。
【図4】 この発明による基地局アンテナ装置の実施の形態2の概略構成図である。
【図5】 この発明による基地局アンテナ装置の実施の形態3の構成を示す概略構成図である。
【図6】 この発明による基地局アンテナ装置の実施の形態3の放射パターンの計算例を示す図である。
【図7】 この発明による基地局アンテナ装置の実施の形態4のアンテナ装置の構成を示す概略構成図である。
【図8】 この発明による基地局アンテナ装置の実施の形態5のアンテナ装置の構成を示す概略構成図である。
【図9】 この発明による基地局アンテナ装置の実施の形態6の信号処理部の構成を示す図である。
【図10】 この発明による基地局アンテナ装置の実施の形態7のアンテナ装置の構成を示す概略構成図である。
【図11】 従来の基地局アンテナ装置の例を示す概略構成図である。
【図12】 従来の基地局アンテナ装置の遠近問題を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 建物、2 山、丘等の地物、3 基地局、4 基地局アンテナ、5 移動体(人)、6 移動体(車)、7 携帯機、8 直接波、9 反射波、10 回折波、11 近距離の携帯機からの信号、12 遠距離の携帯機からの信号、13 送信電力制御を行う携帯機、14 アダプティブアレー、15 コセカント2乗ビーム、16 所望波、17 干渉波、18 コセカント2乗特性を有するアレーアンテナ、19 可変複素ウエイト、20 ミキサ、21 アダプティブプロセッサ、22 LNA(低雑音増幅器)、23 D/C(ダウンコンバータ)、24 A/D(A/D変換器)、25 信号処理部、26 スロットアレー、27 スロット、28 コセカント2乗ビーム、29 給電部、30 パッチアレー、31 パッチアンテナ、32 他の基地局、33 他の基地局アンテナ、34 コセカントn乗ビーム(n>2)、35 ヌルパターン、36 干渉波、37 角度調整機構、38 コセカント2乗ビーム、39 ヌルパターン、40 サブアレー、41 マルチビーム形成器、42 ビーム選択器、43 アダプティブ処理器1、44 アダプティブ処理器2、45 適応等化器、46 アダプティブアレー、47 コセカント2乗ビーム。
Claims (6)
- 複数の素子アンテナを有するアレーアンテナと、各素子アンテナで受信した信号の振幅と位相の両方あるいはいずれか一方を任意に制御する回路と、この回路からの各素子アンテナの出力あるいは入力信号を合成する信号回路と、振幅と位相の両方あるいはいずれか一方の制御量を決定するための演算回路とを具備し、放射特性を適宜可変するアダプティブアレーアンテナ、あるいは適宜指向性を可変するアンテナを有する少なくとも一つの無線基地局と複数の移動体間で通信を行う無線通信システムにおける無線基地局のアンテナ放射特性において、水平方向のアンテナ放射特性は不要波の方向に適宜ヌルを形成し、垂直方向のアンテナ放射特性はコセカント2乗特性を有する放射特性としたことを特徴とする基地局アンテナ装置。
- 上記基地局アンテナ装置の垂直方向を複数の素子アンテナ配列を単位としたリニアアレーで構成し、上記リニアアレーの1つの給電端子から給電することで、垂直方向のアンテナ放射特性は固定のコセカント2乗特性を有するようにしたことを特徴とする請求項1記載の基地局アンテナ装置。
- 上記基地局アンテナ装置の垂直方向を複数の素子アンテナ配列を単位としたリニアアレーで構成し、上記リニアアレーの1つの給電端子から給電し、垂直方向のアンテナ放射特性は通信エリア内は固定のコセカント2乗特性を有し、通信エリア外は他の基地局方向にヌルを形成したことを特徴とする請求項1あるいは2記載の基地局アンテナ装置。
- 上記基地局アンテナ装置の垂直方向を数の素子アンテナ配列を単位としたリニアアレーで構成し、上記リニアアレーの1つの給電端子から給電することで、垂直方向のアンテナ放射特性は通信エリア内は固定のコセカントn状(n>2)特性を有し、通信エリア外は他の基地局方向にヌルを形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基地局アンテナ装置。
- 上記基地局アンテナ装置の垂直方向をコセカント2乗放射特性を有するリニアアレーと、水平方向に上記リニアアレーを複数列配列した2次元配列アレーと、上記各リニアアレーの受信部あるいは送信部のRF信号を増幅する増幅器と、上記RF信号をIF信号あるいはベースバンド信号に変換するミキサと上記IF信号あるいはベースバンド信号をデジタルに変換するA/D変換器と上記デジタル信号を合成することで得られた出力と、参照信号との誤差を検出し誤差が最小となるように処理を行うアダプティブプロセッサーとを具備することでデジタル回路でビームを形成するDBF(Digital Beamforming)アンテナであって、FFTあるいはDFT演算によりマルチビームを形成し、上記マルチビームの出力によってビームスペースによりアダプティブ処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基地局アンテナ装置。
- 上記ビームスペースによりアダプティブ処理を行う基地局アンテナであって、上記マルチビームの最も強い受信レベルのビーム方向を所望波とするアダプティブ処理を行うアダプティブ処理器1と2番目に強い受信レベルのビーム方向を所望波とするアダプティブ処理を行うアダプティブ処理器2と、上記アダプティブ処理器1あるいはアダプティブ処理器2あるいはその両方の出力を最尤推定を行う適応等化器に入力し、上記アダプティブ処理器1あるいはアダプティブ処理器2あるいはその両方の出力の時間遅延を補正し合成することでパスダイバーシチを得ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の基地局アンテナ装置。
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