JP7437832B1 - セキュリティドア構造体、及び、セキュリティドア構造体を有する壁状構造体 - Google Patents
セキュリティドア構造体、及び、セキュリティドア構造体を有する壁状構造体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7437832B1 JP7437832B1 JP2023113373A JP2023113373A JP7437832B1 JP 7437832 B1 JP7437832 B1 JP 7437832B1 JP 2023113373 A JP2023113373 A JP 2023113373A JP 2023113373 A JP2023113373 A JP 2023113373A JP 7437832 B1 JP7437832 B1 JP 7437832B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- security door
- plate
- space
- outer frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Residential Or Office Buildings (AREA)
- Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)
- Wing Frames And Configurations (AREA)
Abstract
Description
本発明者らは、防犯目的や貴重品保管目的等で設ける上記のような秘密の部屋(即ち、セキュリティドア)について、鋭意研究開発を重ねた。その結果、本発明者らの知見によれば、例えば、特許文献1の間仕切り構造のように、隠し部屋としての納戸を、隠し扉としての引き違い戸により隠蔽した場合でも、隠し扉が、壁の開口部に形成された引き違い戸により構成され、扉であることには変わりない(即ち、特許文献1の間仕切り構造は、隠し扉自体を隠したりカモフラージュしたりするものではない)。したがって、その引き違い戸が隠し扉であることを知らない者(即ち、前記管理者以外の者)が、押入の収納口を開放するよう引き違い戸を開くのではなく、偶然に、或いは、間違って、納戸側の開口部(即ち、前記和室の開口部)を開放するよう引き違い戸を開いた場合、その納戸側の開口部を介して、隠し部屋としての納戸の存在が知られることになり、その引き違い戸が、隠し扉であることが知られてしまう。その結果、それ以降、(管理者以外の)その者は、その引き違い戸を介して、自由に、隠し部屋としての納戸に入退室することができる。
そこで、本発明は、最悪のケースを想定して、隠し部屋に通じる隠し扉の存在を最大限の範囲で隠匿し、かつ、隠し扉の存在が管理者以外の者に知得された場合でも、その隠し扉の開放を最大限の範囲で阻止することができ、セキュリティルーム又はセキュリティドアとしてのセキュリティを最大限向上し、更に、セキュリティドア自体の機能(即ち、セキュリティルームを隠匿乃至隠蔽する機能)以外の機能性や、セキュリティドアを含む壁錠構造体や間仕切り構造体の全体の美的デザイン(即ち、壁構造体や間仕切り構造体全体の意匠性)や、セキュリティドア自体の美的デザイン(即ち、隠し扉の意匠性)を向上したセキュリティドア構造体、及び、セキュリティドア構造体を有する壁状構造体の提供を課題とする。
本発明の実施の形態1に係る壁状構造体(即ち、実施の形態1に係るセキュリティドアを備える壁状構造体)を、図1~図36を参照して説明する。なお、本発明に係る「セキュリティドアを備える壁状構造体」は、本発明の説明において、「セキュリティドアを備える間仕切り構造体」又は「セキュリティドアを備える間仕切り壁構造体」と称することもある。
図1に示すように、実施の形態1に係るセキュリティドアを備える壁状構造体WSは、建築物の所定の部屋の内部(即ち、室内空間)に、当該室内空間を第1の室内空間S1及び第2の室内空間S2に区画するよう、後付け工事等により固定して設置される。ここで、室内空間は、通常は、直線状の4つの壁により四方を囲まれた平面矩形状の室内空間となる。したがって、セキュリティドアを備える壁状構造体WSは、通常は、平面矩形状の室内空間の四方の壁のうち、互いに対向する一対の壁の間の全体(全幅及び全高)にわたって、当該一対の壁の間を完全に閉塞するよう、即ち、当該一対の壁と、当該一対の壁部分の天井及び床とにより形成される正面から見て矩形状の面を完全に遮蔽するよう、当該一対の壁の間に後付け工事等により固定して設置される。実施の形態1では、図1に示すように、部屋の室内空間は、前壁W1、後壁W2、左壁W3、及び右壁W4(並びに、図8及びず9に示す天井(天井壁)CL及び床(床壁)FL)により区画形成されており、セキュリティドアを備える壁状構造体WSは、平面矩形状の室内空間の四方の壁(即ち、前壁W1、後壁W2、左壁W3、及び右壁W4)のうち、互いに対向する一対の壁としての左壁W3及び右壁W4の間の空間の全体(全幅及び全高)にわたって、当該左壁W3及び右壁W4の間を完全に閉塞するよう、即ち、当該左壁W3及び右壁W4と、(当該左壁W3及び右壁W4部分の)天井CL及び床FLとにより形成される正面から見て矩形状の面を完全に遮蔽するよう、当該左壁W3及び右壁W4の間に後付け工事等により固定して設置される。なお、前記前壁には前記部屋の室内空間に入退室するための開閉自在なドアWDが設けられている。
ここで、建築物の部屋の室内空間を形成するには、特殊な場合も含め、少なくとも3以上の壁を隣接して配置及び接続する必要がある。よって、建築物の部屋の室内空間が、例えば、3つの壁からなる平面三角形状の空間となったり、5つの壁からなる平面五画形状の空間となったり、6つの壁からなる平面六角形状の空間となったり、8つの壁からなる平面八角形状の空間となったりすることも想定されるが、本発明に係るセキュリティドアを備える壁状構造体は、これらの(平面矩形状以外の形状の)室内空間にも対応できるよう構成される。即ち、本発明に係るセキュリティドアを備える壁状構造体は、平面矩形状以外の平面形状の室内空間の(3つ以上の所定複数の)壁のうち、互いに対向する一対の壁(例えば、平面六角形状の室内空間の場合、互いに対向する互いに平行となる一対の壁)又は互いに隣接する一対の壁(例えば、平面三角形状や平面六角形状の室内空間の場合、互いに隣接する一対の壁)の間の空間の全体(全幅及び全高)にわたって、当該一対の壁の間を完全に閉塞するよう、即ち、当該一対の壁と、当該一対の壁部分の天井CL及び床FLとにより形成される正面から見て矩形状の面を完全に遮蔽するよう、当該一対の壁の間に後付け工事等により固定して設置される。
図1に示すように、実施の形態1に係るセキュリティドアを備える壁状構造体WSは、第1のユニット構造体としてのセキュリティドア構造体SS(本発明の説明において、「セキュリティドアユニット」と称することもある。)と、第2のユニット構造体としてのディスプレイ構造体DS(本発明の説明において、「ディスプレイユニット」と称することもある。)と、第3のユニット構造体としてのワードローブ構造体RS(本発明の説明において、「ワードローブユニット」と称することもある。)と、第4のユニット構造体としてのキャビネット構造体CS(本発明の説明において、「キャビネットユニット」と称することもある。)とを備えている。セキュリティドアを備える壁状構造体WSは、図1に示すように、セキュリティドア構造体SSと、ディスプレイ構造体DSと、ワードローブ構造体RSと、キャビネット構造体CSとを、左から順に一列に(一直線上に)隙間なく並ぶよう、一体的に組立てて(又は組付けて)、全体として一体の壁状構造体を構成するようにしている。
ここで、セキュリティドアを備える壁状構造体WSは、前記一体の壁状構造体となるよう、その外形輪郭部分に対応して、断面矩形状の直線棒状の金属製フレーム(例えば、アルミフレーム)を組立てることにより、当該壁状構造体の外枠を形成し、その外枠の内部空間において、前記セキュリティドア構造体SSに対応する部位、前記ディスプレイ構造体DSに対応する部位、前記ワードローブ構造体RSに対応する部位、及び前記キャビネット構造体CSに対応する部位に、それぞれ、セキュリティドア構造体SSと、ディスプレイ構造体DSと、ワードローブ構造体RSと、キャビネット構造体CSとを、左から順に一列に(一直線上に)隙間なく並ぶよう組付けて構成することもできる。例えば、図33~図36に示すように、セキュリティドアを備える壁状構造体WSは、前記一体の壁状構造体となるよう、その外形輪郭部分に対応して、断面矩形状の直線棒状の金属製フレーム(例えば、アルミフレーム)MFを組立てることにより、当該壁状構造体の外枠を形成することができる。
図14に示すように、実施の形態1に係るセキュリティドアを備える壁状構造体WSは、前記セキュリティドア構造体SSの上側と、前記ディスプレイ構造体DSの上側及び下側と、前記ワードローブ構造体RS及びキャビネット構造体CSの上側とに、それぞれ、(前方に開閉自在な扉付きの収納ボックスからなる)第1の収納ボックスB1、第2の収納ボックスB2、第3の収納ボックスB3、及び第4の収納ボックスB4を配設備している。
このように、実施の形態1に係るセキュリティドアを備える壁状構造体WSは、その全体の外形輪郭のうち、上端輪郭を構成する第1の収納ボックスB1の上端と第2の収納ボックスB2の上端と第4の収納ボックスB4の上端とが、全て面一となるように構成されている。また、実施の形態1に係るセキュリティドアを備える壁状構造体WSは、その全体の外形輪郭のうち、下端輪郭を構成するセキュリティドア構造体SSの下端と第3の収納ボックスB3の下端とワードローブ構造体RSの下端とキャビネット構造体CSの下端とが、全て面一となるように構成されている。また、実施の形態1に係るセキュリティドアを備える壁状構造体WSは、その全体の外形輪郭のうち、左端輪郭を構成する第1の収納ボックスB1の左端とセキュリティドア構造体SSの左端とが、全て面一となるように構成されている。また、実施の形態1に係るセキュリティドアを備える壁状構造体WSは、その全体の外形輪郭のうち、右端輪郭を構成する第4の収納ボックスB4の右端とキャビネット構造体CSの右端とが、全て面一となるように構成されている。即ち、実施の形態1に係るセキュリティドアを備える壁状構造体WSは、その全体の外形輪郭を構成する各構成要素の外端が、全て面一となるように構成され、その全体の外形輪郭が、完全な矩形状に形成されている。これにより、実施の形態1に係るセキュリティドアを備える壁状構造体WSは、その全体の外形輪郭が、前記左壁W3及び右壁W4と、(当該左壁W3及び右壁W4部分の)天井CL及び床FLとにより形成される正面から見て矩形状の面を完全に遮蔽する(当該面の外形輪郭と同一の)矩形状(横長長方形状)となるよう形成されている。
図1に示すように、実施の形態1では、セキュリティドアを備える壁状構造体WSは、平面矩形状の室内空間において、左壁W3及び右壁W4の間の空間の全体(全幅及び全高)にわたって、当該左壁W3及び右壁W4の間を完全に閉塞するよう、即ち、当該左壁W3及び右壁W4と、(当該左壁W3及び右壁W4部分の)天井CL及び床FLとにより形成される正面から見て矩形状の面を完全に遮蔽するよう、当該左壁W3及び右壁W4の間に後付け工事等により固定して設置される。したがって、前記室内空間は、セキュリティドアを備える壁状構造体WSにより、室内空間の前側(即ち、前壁W1に近い側)に位置する第1の空間S1と、室内空間の後側(即ち、後壁W2に近い側)に位置する第2の空間S2とに区画される。そして、実施の形態1では、前記第2の空間S2が、セキュリティドアを備える壁状構造体WSにより、第1の空間S1から完全に隠蔽(又は遮蔽)され、本実施の形態のセキュリティルームを構成する。即ち、ある建築物において、ある特定の部屋に、実施の形態1に係るセキュリティドアを備える壁状構造体WSを設ける場合、当該建築物の管理者(例えば、当該建築物の住人のうち最上位の地位にある者、例えば、いわゆる家長に相当する人物)のみが、その事実を知っているようにしておき、その他の者にはその事実を知らせないように秘匿する。こうすると、その特定の部屋において、壁状構造体WSが通常の壁(通常の部屋の後壁に相当する壁)ではなく、その奥にセキュリティルームを形成するための壁であることは、当該管理者のみが知っていることになる。よって、(セキュリティドアを備える壁状構造体WSを設ける)特定の部屋に入室する管理者以外の者は、その特定の部屋の室内空間の前側(即ち、前壁W1に近い側)に位置する第1の空間S1のみが室内空間の全体であると認識し(即ち、第1の空間S1を全室内空間と誤認し)、当該第1の空間S1の後側に、壁状構造体WSを挟んで、セキュリティルームとなる第2の空間S2が存在することは、全く認識することができない。
まず、壁状構造体WSのフレーム構造について説明する。図32~図35に示すように、壁状構造体WSは、壁状構造体WSの全体の枠組構造を形成するための枠組構造用の全構造体用枠(全構造体用フレーム)100を有している。全体構造用枠100は、例えば、アルミフレーム等の金属材料性フレームからなる。また、全体構造用枠100は、外枠部101を有する。更に、全体構造用枠100は、ディスプレイ構造体DSの内部空間において、ディスプレイ112を支持するための支持フレーム102を有する。支持フレーム102は、例えば、ディスプレイ112の後面をボルト止め等により締結固定して支持するものであり、全構造体用枠100のディスプレイ112に対応する部分に、垂直方向に延びるよう固定される。図21~図31の例では、3本の支持フレーム102が設けられているが、2本又は4本以上の支持フレーム102を設けることもできる。
次に、セキュリティドア構造体SS以外の構造体(即ち、ディスプレイ構造体DS、ワードローブ構造体RS、及びキャビネット構造体CS)について、図1、図14、図20~図31、及び、図32~図35を参照して説明する。
ディスプレイ構造体DSは、図32及び図33に示すように、内部空間の前側(第1の空間S1側)に設けられる開口部115に、外開きの開き戸からなる扉110を装着している。扉110は、上端が丁番で開閉自在となるように装着され、下端を上方に持ち上げることで上方に回動して開口部115を開放し、下端を下方に押し下げることで下方に回動して開口部115を閉じるようになっている。なお、扉110には、開閉動作を補助するダンパを設けることもできる。このディスプレイ構造体DSの扉110は、後述するセキュリティ構造体SSの前扉20のフレームと同様のフレーム(即ち、後述する前扉20のフレーム21と同様のフレーム)と、セキュリティ構造体SSの前扉20の機能性鏡板22と同様の機能性鏡板111とから構成される。また、ディスプレイ構造体DSの内部空間の所定位置(例えば、中央領域)には、ディスプレイ112が、支持フレーム102等を介して固定されている。この固定状態で、ディスプレイ112のスクリーン面(画面の表面)は、閉じた状態の前記扉110の機能性鏡板の裏面に密接配置される。なお、ディスプレイ112は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、有機エレックトロルミネッセンスディスプレイ(OELD)等から構成することができる。
ワードローブ構造体RSは、内部空間の前側(第1の空間S1側)に設けられる開口部に、外開きの開き戸からなる扉140を装着している。扉140は、左端が丁番で開閉自在となるように装着され、右端(例えば、右端縁部に取り付けた取っ手)を前方に引っ張ることで前方に回動して開口部を開放し、右端を後方に押すことで後方に回動して開口部を閉じるようになっている。このワードローブ構造体RSの扉140は、後述するセキュリティ構造体SSの前扉20のフレームと同様のフレーム(即ち、後述する前扉20のフレーム21と同様のフレーム)と、セキュリティ構造体SSの前扉20の機能性鏡板22と同様の機能性鏡板141とから構成される。
キャビネット構造体CSは、内部空間の前側(第1の空間S1側)に設けられる開口部に、外開きの開き戸からなる扉150を装着している。扉150は、右端が丁番で開閉自在となるように装着され、左端(例えば、左端縁部に取り付けた取っ手)を前方に引っ張ることで前方に回動して開口部を開放し、左端を後方に押すことで後方に回動して開口部を閉じるようになっている。このキャビネット構造体CSの扉150は、後述するセキュリティ構造体SSの前扉20のフレームと同様のフレーム(即ち、後述する前扉20のフレーム21と同様のフレーム)と、セキュリティ構造体SSの前扉20の機能性鏡板22と同様の機能性鏡板151とから構成される。
次に、セキュリティドア構造体SSについて、図2~図8及び図9~図13を参照して、詳細に説明する。
図2に示すように、セキュリティドア構造体SSは、外枠10、第1のセキュリティドアとしての前扉20、及び、第2のセキュリティドアとしての後扉30を備える。
外枠10は、上板(「上枠」と称することもある。)11、下板(「底板」又は「沓摺」と称することもある)12、左板(「左縦枠」と称することもある。)13、及び、右板(「右縦枠」と称することもある)14からなる。外枠10は]、上板11及び下板12及び左板13及び右板14を互いに長さ方向端縁部で固定的に接合することで、正面から見て所定の矩形枠状(例えば、上下に長い長方形枠状)となるよう形成されている。上板11、下板12、左板13、及び右板14は、木質材等の所定の材料により、それぞれ、所定の長さ寸法で所定の幅寸法を有する所定肉厚の長方形平板状となるよう形成されている。
図2~図7に示すように、第1の隠し扉(又は第1のセキュリティドア)としての前扉20は、外枠10の前端(正確には、左側板13の前端縁部)に、スライド丁番25を介して、外枠10に対して外開きとなるよう(正確には、上板11、下板12、左側板13、及び右側板14のそれぞれの前端面から構成される外枠10の前端面に密接した閉状態と、当該前端面から当該前端面に対する傾斜角度を増加しつつ前方へと離間する開状態との間で)開閉自在となるように取り付けられている。
前扉20において、フレーム21の前面には、前記機能性鏡板22が、接着等により一体的に固着されている。機能性鏡板22は、フレーム21の外形形状(外周輪郭形状)と同一の所定の矩形平板状となるよう形成されている。即ち、機能性鏡板22の寸法は、フレーム21の外形寸法と同一となる。即ち、機能性鏡板22の高さ寸法(長さ寸法)は、フレーム21の高さ寸法(長さ寸法)と同一であり、機能性鏡板22の左右寸法(幅寸法)は、フレーム21の左右寸法(幅寸法)と同一である。即ち、このとき、機能性鏡板の外周縁(外側縁)とフレーム21の外周縁(外側縁)とが完全に一致する。これにより、前扉20は、機能性鏡板22が、フレーム21を外部となる前方から完全に遮蔽するようになっている。
機能性鏡板22は、少なくとも、通常のマジックミラー、ミラーガラス、又は、ハーフミラーと同様の機能を有し、その厚さ方向の両側(前面乃至表面側と後面乃至裏面側)において、機能性鏡板22への入射光量が相違する場合、その厚さ方向の一側である明るい側(機能性鏡板22への入射光量の多い側)から機能性鏡板22を視認すると、機能性鏡板22が通常の鏡(ミラー)として視認される(即ち、当該厚さ方向一側からは、機能性鏡板22が、明るい側の景色や人物等を反射する鏡となる)一方で、その厚さ方向の他側である暗い側(機能性鏡板22への入射光量の少ない側)から機能性鏡板22を視認すると、機能性鏡板22が透明ガラス(若しくは少なくとも半透明ガラス)として視認される(即ち、当該厚さ方向他側からは、機能性鏡板22が、明るい側の景色や人物等を透過する透明ガラス乃至半透明ガラスとなる)ものである。例えば、機能性鏡板22は、フレーム21に固着されて前扉20を構成した場合において、その厚さ方向一側(例えば、前扉20の表面側)の入射光量が多い場合(例えば、前記壁状構造体WSを前記特定の部屋の室内空間に配置して、室内空間を第1の空間S1と第2の空間S2とに区画した場合において、第1の空間S1の照明器具をオンにして、第1の空間S1から機能性鏡板22への入射光量を前記照明器による大きな入射光量とする一方で、セキュリティドア構造体SSにおいて前扉10の後方にある外枠10内の空間内の光量が、前記照明器具による入射光量より少ない光量、或いは、ゼロである場合)、機能性鏡板22の厚さ方向の一側である明るい側(即ち、機能性鏡板22への入射光量の多い側である前扉10の外側となる第1の空間S1側)から機能性鏡板22を視認すると、機能性鏡板22が通常の鏡(ミラー)として視認される(即ち、当該厚さ方向一側からは、機能性鏡板22が、第1の空間S1内の景色や人物等を反射する鏡となる)一方で、その厚さ方向の他側である暗い側(機能性鏡板22への入射光量の少ない側である前扉10の内側となる外枠10の内部空間側)から機能性鏡板22を視認すると、機能性鏡板22が透明ガラス(若しくは少なくとも半透明ガラス)として視認される(即ち、当該厚さ方向他側からは、機能性鏡板22が、第1の空案S1側の景色や人物等を透過する透明ガラス乃至半透明ガラスとなる)。これにより、例えば、前記壁状構造体WSを前記特定の部屋の室内空間に配置して、室内空間を第1の空間S1と第2の空間S2とに区画した場合において、第1の空間S1の照明器具をオンにする一方で、セキュリティドア構造体SSにおいて前扉10の後方にある外枠10内の空間内の光量を、例えば、ゼロの光量とした場合、機能性鏡板22は、通常の鏡として機能し、その表面には、第1の空間S1内の景色や人物等を反射するが、前扉10の後方にある外枠10内の空間内の像(外枠内に露出する部材や部分等)を外部(第1の空間S1側)に透過することは全くない。
前扉20は、第1の空間S1からの入射光量があるときは(典型的には、第1の空間S1内に昼間の外光が入射したり、夜間において照明器具からの照明光が入射したりするときは)、上記のように、機能性鏡板22が、通常の鏡と全く同一の反射機能(像の反射による像の反転表示機能)を実現し、通常の鏡として視認されるため、第1の空間S1に入室した人は、前扉20を通常の鏡としてしか認識しない。特に、前扉20は、フレーム21の全体を機能性鏡板22により完全に遮蔽するため、前扉20の前面が、機能性鏡板22による鏡として、第1の空間S1に入室した人に認識される。即ち、前扉20は、機能性鏡板22により、第1の空間S1に入室した人に対して、前扉20が扉であるとの認識を妨げ、前扉20が通常の鏡であると誤認させる外観偽装機能を実現する。
また、機能性鏡板22は、通常のハーフミラーの機能に加えて、例えば、タッチセンサ機能や、電磁波透過機能(即ち、非接触センサ等の電磁波を遮断乃至妨害することなく円滑に透過する機能)を備えることが好ましく、実施の形態1のセキュリティドア構造体SSの前扉20の機能性鏡板22は、それらの機能を追加的に備えている。例えば、図36に示すように、機能性鏡板22は、所定厚みの透明基板(例えば、所定厚みの透明ガラス基板乃至保護用ガラス板、又は、所定厚みの透明ガラス層)22aの裏面に、タッチセンサ層(例えば、静電容量型タッチセンサ層)22bと、半透明反射膜乃至半透過反射膜としての誘電体層22cとを、積層形成した機能層追加型の多層構造の機能性鏡板22として形成することができる。この場合、前記タッチセンサ層22bが、(タッチセンサ層22bに電気的に接続した制御回路等を介して)前記タッチセンサ機能を提供する。また、前記誘電体層22cは、即ち、非接触センサ等の電磁波を遮断乃至妨害することなく円滑に透過する機能である、電磁波透過機能を提供する。
この場合、機能性鏡板22の誘電体層22cは、例えば、誘電体多層膜型の誘電体層22cとすることができる。この誘電体多層膜型の誘電体層22cは、高屈折率層(例えば、高屈折率ポリマ層)及び低屈折率層(例えば、低屈折率ポリマ層)を順次交互に重ね合わせた多層構造を有し、当該多層構造を可視光線が透過したときに、高屈折率ポリマ層と低屈折率ポリマ層との界面において、可視光線の一部を反射光線として反射すると共に、他部を透過光線として透過する。ここで、通常のマジックミラーやハーフミラーのように、板ガラス又はアクリル等の有機ガラスに、反射膜をごく薄く形成して半透明にする場合において、半透明反射膜乃至半透過反射膜として、錫や銀等からなる金属膜をめっき又は蒸着により形成した場合、その半透明反射膜乃至半透過反射膜は、金属からなるため、非接触センサ等の電磁波と干渉して、当該電磁波を遮断したり妨害したりする。しかし、前記機能性鏡板22は、その半透明反射膜乃至半透過反射膜となる誘電体層22cga、誘電体からなるため、非接触センサ等の電磁波と干渉することはなく、当該電磁波を遮断したり妨害したりすることはなく、当該電磁波を円滑に透過して、所期の非接触センサとしての機能の実現を良好に行えるようにする。なお、誘電体多層膜型の誘電体層22cとする場合において、前記高屈折率層の誘電体材料としては、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ランタン、酸化タンタル、酸化ジルコン、窒化ケイ素等を使用することができ、低屈折率層の誘電体材料としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、フッ化マグネシウム等を使用することができる。また、誘電体多層膜型の誘電体層22cの厚み寸法、層数(高屈折率層と低屈折率層との積層数)、材質については、機能性鏡板22に要求される光学特性や物理特性等に応じて適宜設計することができる。
図2~図7に示すように、第2の隠し扉(又は第2のセキュリティドア)としての後扉30は、外枠10の後端側(正確には、左側板13の後端から前方へ所定寸法だけ離間した後側の所定位置)に、隠し丁番35を介して、外枠10に対して内開きとなるよう(正確には、下板12の後端面に密接した閉状態と、当該後端面から当該後端面に対する傾斜角度を増加しつつ後方へと離間する開状態との間で)開閉自在となるように取り付けられている。後扉30は、前扉20と協働して、本実施の形態のセキュリティドア構造SSにおける複合セキュリティドア構造を構成している。また、後扉30は、前扉20のセキュリティが破られた場合のファイルセーフ用セキュリティドアとして機能する。
上記のように、前扉20は、第1の空間S1からの入射光量があるときは(典型的には、第1の空間S1内に昼間の外光が入射したり、夜間において照明器具からの照明光が入射したりするときは)、機能性鏡板22が、通常の鏡と全く同一の反射機能(像の反射による像の反転表示機能)を実現し、通常の鏡として視認されるため、第1の空間S1に入室した人は、前扉20を通常の鏡としてしか認識しない。特に、前扉20は、フレーム21の全体を機能性鏡板22により完全に遮蔽するため、前扉20の前面が、機能性鏡板22による鏡として、第1の空間S1に入室した人に認識される。即ち、前扉20は、機能性鏡板22により、第1の空間S1に入室した人に対して、通常の扉としての認識を妨げ、通常の鏡であると誤認させる外観偽装機能を実現する。同時に、前扉20は、このように機能性鏡板22が通常の鏡として機能することにより、前扉20の後側に配置されるセキュリティドア構造体SSの部材や部分を完全に遮蔽乃至隠蔽するため、第1の空間S1に入室した人が、外枠10の内部にある後扉30の背板31や棚32を視認することを完全に阻止する。即ち、前扉20は、機能性鏡板22により、第1の空間S1に入室した人に対して、後扉30の視認を完全に阻止し、後扉30の存在を完全に隠蔽又は遮蔽する隠蔽乃至遮蔽機能を実現する。
図3~図7、図11~図13、図18、及び図19に示すように、外枠10の内部空間において、後扉30の背板31よりも前方の空間における、左板13の内側面及び右板14の内側面の所定位置には、それぞれ、内照用(内照式)の照明具乃至照明装置の一例として、LEDライン照明具41及びLEDライン照明具42が、対をなすよう固定的に配設されている。詳細には、LEDライン照明具41は、左板13の内側面において、左板13の前端に近接する位置であって左板13の前端から所定距離だけ後方に離間した位置に、左板13に埋設して(好ましくは、要求に応じて取り外して交換可能となるよう)固定的に(即ち、使用状態では位置ずれしないように)取り付けられている。また、LEDライン照明具42は、右板14の内側面において、右板14の前端に近接する位置であって右板14の前端から所定距離だけ後方に離間した位置に、右板14に埋設して(好ましくは、要求に応じて取り外して交換可能となるよう)固定的に(即ち、使用状態では位置ずれしないように)取り付けられている。LEDライン照明具41の左板13の前端からの離間距離と、LEDライン照明具42の右板14の前端からの離間距離とは、同一距離となるように設定されている。
ここで、上記のように、前記壁状構造体WSを前記特定の部屋の室内空間に配置して、室内空間を第1の空間S1と第2の空間S2とに区画した場合において、第1の空間S1の照明器具をオンにする一方で、セキュリティドア構造体SSにおいて前扉10の後方にある外枠10内の空間内の光量をゼロの光量とした場合、即ち、LEDライン照明具41及びLEDライン照明具42を、外部の制御装置によりオフ動作した場合(即ち、LEDライン照明具41及びLEDライン照明具42を消灯して非照明状態とした場合)、外枠10の内部空間において、後扉30の背板31よりも前方の空間は、非照明空間(即ち、その空間の光量がゼロとなる真暗空間)となる。この場合、前記LED機能性鏡板22は、通常の鏡として機能し、その表面には、第1の空間S1内の景色や人物等を反射するが、前扉10の後方にある外枠10内の空間内の像(外枠内に露出する部材や部分等)を外部(第1の空間S1側)に透過することは全くない。したがって、前扉20は、第1の空間S1からの入射光量があるときでも(典型的には、第1の空間S1内に昼間の外光が入射したり、夜間において照明器具からの照明光が入射したりするときは)、上記のように、機能性鏡板22が、通常の鏡と全く同一の反射機能(像の反射による像の反転表示機能)を実現し、通常の鏡として視認されるため、第1の空間S1に入室した人は、前扉20を通常の鏡としてしか認識しない。
一方、前記壁状構造体WSを前記特定の部屋の室内空間に配置して、室内空間を第1の空間S1と第2の空間S2とに区画した場合において、第1の空間S1の照明器具をオンにする一方で、セキュリティドア構造体SSにおいて前扉10の後方にある外枠10内の空間内の光量を所定の光量(例えば、第1の空間S1からの光量と同等又は第1の空間S1からの光量を超える光量)とした場合、即ち、LEDライン照明具41及びLEDライン照明具42を、外部の制御装置によりオン動作した場合(即ち、LEDライン照明具41及びLEDライン照明具42を点灯して照明状態とした場合)、外枠10の内部空間において、後扉30の背板31よりも前方の空間は、照明空間(即ち、その空間の光量がLEDライン照明具41及びLEDライン照明具42からの光量に応じた明空間)となる。この場合、前記機能性鏡板22は、通常の鏡としては機能せず(即ち、その表面に、第1の空間S1内の景色や人物等を反射するのではなく)、前扉10の後方にある外枠10内の空間内の像(外枠内に露出する部材や部分等)としての棚32等を、外部(第1の空間S1側)に透過する。したがって、この場合、前扉20は、第1の空間S1からの入射光量があるときでも(典型的には、第1の空間S1内に昼間の外光が入射したり、夜間において照明器具からの照明光が入射したりするときでも)、機能性鏡板22が、通常の鏡と全く同一の反射機能(像の反射による像の反転表示機能)を実現することはなく、通常の鏡としては視認されず、機能性鏡板22の後方にある棚31等を、第1の空間S1に入室した人に視認させる。即ち、このとき、前扉20は、通常の光透過ガラス(透明ガラス又は有色透明ガラス又は半透明ガラス)として機能する。即ち、このとき、セキュリティドア構造体SSは、外枠10の内部において背板31の前方の空間により、棚31を内照式飾り棚として外部の人に視認させる、内照式飾り棚機能を提供する。
しかし、このときでも、上記のように、前扉20のフレーム21は、機能性鏡板22により前面の全体を遮蔽されており、また、前扉20のフレーム21は、前記LEDライン照明具41及びLEDライン照明具42からの照明光を全く透過しないため(即ち、非光透過性の材料からなるため)、前扉20のフレーム21が、外部の人に視認されることはない。
後扉30の背板31の前面には、複数枚(図示の例では4枚)の棚板32が、所定感覚又は一定間隔を上下において、互いに平行となるような配置態様で、背板31から前方に水平に延びるよう(螺子止め、ビス止め、接着等により)固定されている。棚板32の枚数及び配置位置乃至配置間隔(棚板32の相互の離間距離)は、適宜設定することができる。例えば、図示の例では、合計4枚の棚板32が、背板31の上端と下端との間に、等間隔(正確には、背板31の上端と下端との間の距離を約5等分した一定間隔)で配置されているが、棚板31の枚数を3枚又は5枚以上とすることもでき、また、いずれかの棚板31の相互の離間距離を(一定間隔ではなく)異なる間隔に設定することもできる。
また、後扉30は、背板31を隠し丁番35を介して左板13に開閉自在となるよう連結ことで、扉としての開閉機能を実現しているため、通常の丁番(スライド丁番等)のように、丁番が外部から視認されることはない。したがって、上記の内照式飾り棚であると誤認させる外観偽装機能に加え、後扉30の背板31及び棚板32がLEDライン照明具41及びLEDライン照明具42の照明光により照明されたときでも、第1の空間S1に入室した人は、後扉30が扉であると認識することはなく、内照式飾り棚であると誤認することになり、この隠し丁番35は、後扉30の追加的な外観偽装を提供することになる。
第1のセキュリティドアとしての前記前扉20用の錠前装置(乃至ドアロック装置)として、実施の形態1のセキュリティドア構造体SSは、後述する所定の構成の電磁式錠前装置を使用する。即ち、実施の形態1に係るセキュリティドア構造体SSは、第1のセキュリティドアとしての前記前扉20用の第1の錠前装置として、後述する所定の構成の電磁式錠前装置を使用することを特徴とする。
ここで、錠前装置として、いわゆる電気式錠前装置(一般には「電気錠」と呼ばれる。)が提案されており、かかる電気式錠前装置は、錠の施錠及び解錠用の鍵(キー)を所持することなく、リモコン装置やセンサー(タッチセンサ、非接触センサ)等によって、自動でドアを開閉することが可能な錠前装置である。かかる電気式錠前装置は、一般に、電気錠本体、操作部材乃至操作部、制御部材乃至制御部の3つの構成要素から構成される。電気錠本体は、通常の錠前と同様に扉やドアに取り付けられて、(例えば、ドア側に取り付けた電気錠本体のデッドボルトを、ドア枠の対応する位置に取り付けたストライクの内部に進入させて嵌合し)扉やドアの施錠を行うと共に、(例えば、ドア側に取り付けた電気錠本体のデッドボルトを、ドア枠の対応する位置に取り付けたストライクの内部から退避させて)扉やドアの解錠を行うものである。前記操作部材乃至操作部は、電気錠本体に対応する鍵(例えば、カードタイプのキー)を当該電気錠本体に近づけたり、所定の暗唱番号を入力したりすることで、ドアを施錠したり解錠したりするものである。前記制御部材乃至制御部は、前記操作部材乃至操作部の捜査により前記電気錠本体を作動(即ち、施錠動作及び解錠動作)させるための指令信号を生成及び送信するものである。
上記の従来の電気式錠前装置が有する課題に着目して、本実施の形態のセキュリティドア構造体SSは、第1のセキュリティドアとしての前記前扉20用の錠前装置(乃至ドアロック装置)として、所定の構成の電磁式錠前装置を使用する。即ち、実施の形態1に係るセキュリティドア構造体SSは、第1のセキュリティドアとしての前記前扉20用の第1の錠前装置として、後述する所定の構成の電磁式錠前装置を使用することを特徴とする。この電磁式錠前装置は、図2~図7(特に、図3の拡大図)、図11の拡大図、及び図18に示す構成の電磁錠本体50と、図13、図15~図19に示す制御ボックス80とを備える。
電磁式錠前装置の電磁錠本体50は、電磁錠の電磁吸着部材を構成する電磁吸着ブロック体51と、電磁錠の電磁被吸着部材を構成するストライクプレート52とからなる。
電磁錠本体50の電磁吸着ブロック体51は、全体として、所定の左右寸法(長さ寸法)と、所定の高さ寸法(幅寸法)と、所定の奥行き寸法(厚み寸法)とを有する横長(即ち、左右方向に延びる)直方体状のブロック形状を有している。電磁吸着ブロック体51は、電磁石を埋設するとともに、その前面に、前記電磁石の電磁吸着面を露出している。電磁吸着ブロック体51は、図3に示すように、前記外枠10の上板11の前端部における右端部に形成された収容凹部内に埋設又は収容して配置され、その後面(後側面)を所定の固定手段(螺子止め、ボルト止め等)により当該収容凹部の底面(奥側の面)に固定することで、収容凹部内の所定位置に固定されている。
電磁錠本体50のストライクプレート51は、全体として、所定の左右寸法(長さ寸法)と、所定の高さ寸法(幅寸法)と、所定の奥行き寸法(厚み寸法)とを有する横長(即ち、左右方向に延びる)の長方形平板形状を有している。ストライクプレート51は、前記前扉20のフレーム21の上枠部分(フレーム21の上端側において左右方向に水平に延びる帯板状の部分)の右端側部分の所定位置に配置され、その前面(前側面)を所定の固定手段(螺子止め、ボルト止め等)により、当該フレーム21の上枠部分の後面(後側面)に固定することで、当該フレーム21の上枠部分の所定位置に固定されている。ストライクプレート52の寸法は、その左右寸法が前記電磁吸着ブロック体51の電磁吸着部の左右寸法と同一となり、その高さ寸法が前記電磁吸着ブロック体51の電磁吸着部の高さ寸法と同一となるように設定されている。また、ストライクプレート52の奥行き寸法(厚み寸法)は、(上枠11の収容凹部に電磁吸着ブロック体51を固定配置した状態で形成される)電磁吸着ブロック体51の前面と上枠11の前面(即ち、収容凹部の前端)との間の凹部空間の厚み寸法(即ち、奥行き寸法)と同一の奥行き寸法(厚み寸法)に設定されている。
上記のように、電磁式錠前装置の電磁錠本体50は、従来の電気錠のような施錠及び解錠のための電気部品や機械部品(ソレノイド、モーター、デッドボルト、デッドボルトと嵌合する凹部を有するストライク、トロヨケ等)を含むことなく構成されている。
上記のように、セキュリティドア構造体SSにおいて、前扉20を外枠10に対して完全な閉状態(閉位置)としたとき、電磁吸着ブロック体51は、前記外枠10の上板11の収容凹部内に完全に収容されて、上板11の収容凹部から外側に露出することがない。また、この前扉20の閉状態では、外枠10の上板11の収容凹部内の電磁吸着ブロック体51は、外枠10の前方で上板11の前端面に密接する前扉20のフレーム21の上枠部分により、完全にセキュリティドア構造体SSの外部から(即ち、セキュリティドア構造体SSから見た第1の空間S1側にいる人物から)完全に隠蔽乃至隠匿された状態にある。加えて、フレーム21の上枠部分のストライクプレート51は、外枠10の上板11の収容凹部内において電磁吸着ブロック体51の前面と上枠11の前面との間に形成される、ストライクプレート52の厚み寸法と同一の厚み寸法を有する間隙(直方体状の凹部空間)内に完全に収容された状態で、上板11の収容凹部内の電磁吸着ブロック体51の電磁吸着部と完全に整合して密着する。したがって、セキュリティドア構造体SSを配置した部屋の室内空間(即ち、第1の空間S1)に入室した人は、前扉20を介して、電磁錠本体50を視認することは全く不可能となり、前扉20のフレーム21及び外枠10の収容凹部が、電磁錠本体50の隠蔽機能を発揮する。外枠10の内部を内照用の照明具であるLEDライン照明具41及びLEDライン照明具42により照明して明るくし、外枠10の内部の棚板32等が、前扉20の機能性鏡板22を介して(正確には、機能性鏡板22の外周縁部、即ち、フレーム21が存在する部分を除く中央側の主要部分からなる光透過部分を介して)室内空間S1内の人物により視認される場合も、同様に、上記電気錠隠蔽機能が発揮される。
電磁錠本体50の電磁吸着ブロック体51によるストライクプレート52の電磁吸着動作(施錠動作)、及び、電磁錠本体50の電磁吸着ブロック体51によるストライクプレート52の電磁吸着解除動作(解錠動作)は、以下のような構成により実現される。
図13~図18(特に、図13の側面視、並びに、図15~図18の正面視)に示すように、電磁式錠前装置は、前記電磁錠本体50の解錠動作を指令及び実行するための制御ボックス80を備えている。詳細には、制御装置としての制御ボックス80は、所定の筐体形状を有するケース81と、ケース81の内部に配設される非接触センサとしてのマイクロ波センサからなる非接触検知部82とを備えている。ケース81は、例えば、所定の高さ寸法、所定の幅寸法、及び所定の奥行き寸法を有する、直方体箱状の収容ケースとして構成することができる。また、非接触検知部82は、ケース81の内部空間に、(図示は省略するが)電源回路及び制御基盤等の各種の電気的構成要素(以下、「制御ユニット」という。)を内装し、この制御ユニットにより、電磁式錠前装置に対して各種の制御処理を実現するようになっている。即ち、制御ボックス80の制御ユニットは、ケース81の内部において非接触検知部82に電気的に接続されると共に、ケース81の外部に引き出される有線通信媒体としての信号ケーブルを介して、電磁吸着ブロック体51の電磁吸着部に電気的に接続されている。
この制御ボックス80による電磁吸着ブロック体51の電磁吸着動作のオン動作及びオフ動作を、非接触センサ82による物体検知動作に応じて制御ユニットにより制御することで、(電磁吸着ブロック体51を固定した)外枠10に対する(ストライクプレート52を固定した)前扉20の施錠動作及び施錠状態、並びに、解錠動作及び解錠状態を、制御することができる。
即ち、セキュリティドア構造体SSの通常使用モードであるセキュリティ状態の維持モードでは、セキュリティドア構造体SSを設置する室内空間において、第1の空間S1に入室する人のうち、(セキュリティドア構造体SSの存在を知っている)管理者以外の人は、前扉20がセキュリティドア(第1のセキュリティドア)であることを認識できないように、電磁錠前装置の電磁吸着ブロック体51が、制御ボックス80からの電力供給により、電磁吸着部の電磁吸着力を発生及び維持し、対向乃至対面して密接するストライクプレート52を、電磁吸着部の所定の電磁吸着力(例えば、90kgf~200kgfの電磁吸着力)により電磁吸着する状態を維持している。したがって、前扉20に対して、例えば、意図せずに前扉20を開く方向の引っ張り力を加えたとしても、前扉20は、その引っ張り力に抗して、前記電磁吸着力によって外枠10への密接状態(即ち、閉状態)を維持し、前扉20が意図せずに開くことはない。即ち、制御ボックス80を使用した上記のような電磁錠前装置の施錠状態の維持により、管理者以外の人に対して、前扉20の扉機能を秘匿することができる(即ち、前扉20が扉であることを隠すことができる)。
一方、セキュリティドア構造体SSの非常使用モードであるセキュリティ状態の停止モードでは、セキュリティドア構造体SSを設置する室内空間において、第1の空間S1に入室する人のうち、(セキュリティドア構造体SSの存在を知っている)管理者のみが、前扉20がセキュリティドア(第1のセキュリティドア)であることを認識している。よって、管理者は、セキュリティドア構造体SSの後方のセキュリティルーム(第2の空間S2)に入室したいときは、制御ボックス80の前方の空間(図示の例では、ディスプレイ構造体SSの内部空間において、ディスプレイ112の左側の第1の収納部120の前方の空間)に、自身の掌をかざすことで、前扉20を解錠することができる。即ち、このとき、電磁錠前装置の非接触検知部82が、管理者の掌を検知して、検知信号を制御ユニットに送信し、制御ユニットが、(それまで供給していた)電磁吸着ブロック体51への電力の供給を停止するため、電磁吸着ブロック体51の電磁吸着部の電磁吸着力が消失する。その結果、電磁吸着部に対向乃至対面して密接するストライクプレート52が、電磁吸着部からの電磁吸着力を受けることなく、電磁吸着部から離脱することができるようjになり、管理者は、前扉20を前方に開いて開放することができる。
更に、図3中の上側の拡大図に示すように、外枠10の上板11において、前記電磁吸着ブロック体51の左側の所定距離(例えば、電磁吸着ブロック体51の長さ寸法と同様の距離)を置いた所定位置(即ち、上板11の収容凹部から左側に所定距離を置いた所定位置)には、その幅方向中央位置に、押出しピン装置60が配設されている。押出しピン装置60は、押出しピン61と、前記押出しピン61に対して、その長さ方向(正確委は、前方)への押圧力を加える付勢部材の一例としての押圧ばね62とを有している。押圧ばね及び押出しピン61は、外枠10の上板11において、収容凹部から左側に所定距離を置いた前記所定位置に設けられた、断面円形で所定の深さを有する有底の凹部内に、押圧ばね及び押出しピン61の順で収容して内装されている。そして、外枠10に対して前扉20を閉じたドア閉状態では、前扉20のフレーム21の上枠部分の内面のストライクプレート52が、外枠10の上板11の収容凹部内の電磁吸着ブロック体52の電磁吸着部の吸着面に密接すると共に、押出しピン装置60の押出しピン61の先端が、前扉20のフレーム21の上枠部分の対応する位置の内面に当接している。このとき、上記のように、電磁吸着ブロック体51によるストライクプレート52への電磁吸着力が作用している状態では(即ち、電磁錠前装置の施錠状態では)、電磁吸着ブロック体51によるストライクプレート52への電磁吸着力によって、前扉20のフレーム21の上枠部分の対応する位置の内面が、押出しピン61(正確には、押出しピン61の先端)を、押圧ばねの押圧力に抗して押圧して、押出しピン61を、外枠10の上板11における押出しピン装置60の収容凹部内に完全に没入させている。
前記非接触検知部82は、非接触センサとしてのマイクロ波センサ(乃至マイクロ波センサスイッチ)から構成され、図13の側面視及び図16の正面視に仮想線(一点鎖線)で示すような、所定の検知領域(「検知範囲」又は「検知エリア」又は「感知領域」又は「感知範囲」又は「感知エリア」と称することもある。)DAを有している。即ち、制御ボックス80の非接触検知部82は、マイクロ波を前方に向かって常時照射し、前方の空間に進入する物体(例えば、人の掌等)を検知して、検知信号を発生し、その検知信号を前記制御ユニットに送信するが、このとき、非接触検知部82が照射するマイクロ波による物体の検知乃至検出は、所定の空間範囲内(即ち、所定の空間領域内)でのみ有効となる。この非接触検知部82の検知領域DAは、例えば、図13及び図16に示すように、非接触検知部82の前方の空間の上下方向に延びる所定の高さ寸法DA1を有すると共に、図16に示すように、非接触検知部82の前方の空間の左右方向に延びる所定の幅寸法DA2を有する検知領域となる。また、非接触検知部82の検知領域DAは、非接触検知部82の前方の空間の前後方向に延びる所定の長さ寸法を有するが、この前後方向における検知領域DAは、長さ寸法は、非接触検知部82の前面(マイクロ波放射面)から所定の距離(例えば、10cm程度の距離)までは非検知領域となり、それより更に前方の前後方向において、所定の距離(例えば、50~60cm程度の距離)となるように設定される。なお、この非接触検知部82の検知領域DAは、前記制御ユニットにより、所定の範囲に設定することができる。
上記のように非接触センサ82の検知領域が一定の空間領域に限定されている制御ボックス80は、本実施の形態の壁状構造体WSの内部空間において、(例えば、セキュリティドア構造体SSに隣接するディスプレイ構造体DSの内部空間、ディスプレイ構造体DSに隣接するワードローブ構造体RSの内部空間、ワードローブ構造体RSに隣接するキャビネット構造体CSの内部空間のいずれかの空間)のうち、前記外枠10の外部に設けられる閉鎖空間領域であって、前記内部空間において、照明具による照明やディスプレイによる映像映写が行われた場合でも、暗部としての機能を常に維持する空間領域(以下、「常暗部空間領域」という。)において、管理者が選択した所望の位置の空間領域に配置して設置される。
更に、本実施の形態のセキュリティドア構造体SSでは、前記後扉30の複数枚の棚板32のうち、いずれかの棚板32を、(例えば、ディスプレイ構造体DSの第1の収容部120に収容配置した)制御ボックス80の高さ位置(上下方向位置)を特定するためのマーカー(目印)として使用することができる。即ち、本実施の形態のセキュリティドア構造体SSでは、前記後扉30の複数枚の棚板32のうち、いずれかの棚板32が、(例えば、ディスプレイ構造体DSの第1の収容部120に収容配置した)制御ボックス80の高さ位置(上下方向位置)を特定するためのマーカー(目印)用の位置確認用棚板32(PS)として機能する。例えば、図15~図19に示すように、制御ボックス80を、ディスプレイ構造体DSの第1の収容部120の棚板122の上(例えば、その棚板122の左側の位置)に収容配置した場合、後扉30の棚板32のうち、上から2番目の棚板32が、マーカー(目印)用の位置確認用棚板32(PS)として機能し、そのマーカー(目印)用の位置確認用棚板32(PS)により、ディスプレイ構造体DSの内部空間において、そのマーカー(目印)用の位置確認用棚板32(PS)の右側の直近位置に、制御ボックス80が配置されていると、管理者は容易に特定することができる。したがって、上記のように特定の狭い検知領域DAを有して、検知のためには非接触検知部82の前方の検知領域DA内に正確に掌をかざす必要がある場合でも、管理者は、前記マーカー(目印)用の位置確認用棚板32(PS)により、制御ボックス80の位置(即ち、非接触検知部82の位置及びその検知領域DAの範囲)を容易に特定することができ、前扉20の解錠動作を容易かつ迅速かつ正確に実行することができる。
第2のセキュリティドアとしての前記後扉30用の錠前装置(乃至ドアロック装置)として、実施の形態1のセキュリティドア構造体SSは、所定の構成の機械式錠前装置70を使用する。即ち、実施の形態1に係るセキュリティドア構造体SSは、第2のセキュリティドアとしての前記後扉30用の第2の錠前装置として、所定の構成の機械式錠前装置70を使用することを特徴とする。この機械式錠前装置70は、図2~図7(特に、図6の拡大図)、図11の拡大図、図12、図13、図18の拡大図、及び、図19の拡大図に示す構成の機械式錠前装置を使用している。即ち、この機械式錠前装置70は、錠としての棒状キーにより施錠及び解錠されるタイプのシリンダー錠(即ち、錠ケース(錠本体)71、シリンダー部(シリンダー)72、及びデッドボルト73からなるシリンダー錠、以下、「棒状キー型シリンダー錠」と称することがある。)と、鍵(キー)としての棒状キー(図示略)と、ストライク(受け座乃至受け部)75とを備える。棒状キーは、図示は省略するが、手指により把持するための把持部(例えば、略楕円板状の把持部)と、把持部から所定長さで突出する円柱状のキー部とからなり、キー部の外周面に施錠及び解錠用の所定のキーパターンを刻設したものである。
上記のように、下側の機械式錠前装置70の場合、キー挿通孔74は、図18中の拡大図に示すように、その前端の円形開口のみが、背板31の前面における対応する位置(背板31の下端部の右端側の位置)で露出している。また、上側の機械式錠前装置70の場合、キー挿通孔74は、その前端の円形開口のみが、背板31の前面における対応する位置(背板31の上端部の右端側の位置)で露出している。したがって、後扉30の背板の前面に非常に小さな直径で露出する上記のような円形開口は、それ自体、非常に視認することが困難となる。
即ち、前記壁状構造体WSを前記特定の部屋の室内空間に配置して、室内空間を第1の空間S1と第2の空間S2とに区画した場合において、第1の空間S1の照明器具をオンにする一方で、LEDライン照明具41及びLEDライン照明具42を点灯して照明状態とした場合、外枠10の内部空間において、後扉30の背板31よりも前方の空間は、照明空間となる。このとき、セキュリティドア構造体SSは、外枠10の内部において背板31の前方の空間により、棚31を内照式飾り棚として外部の人に視認させる、内照式飾り棚機能を提供する。
ここで、LEDライン照明具41及びLEDライン照明具42の両者の照明による照明範囲は、図7中の平面視における仮想線、及び、図12中の側面視における仮想線で示すように、所定の範囲のみを照明する照明範囲LAとなる。また、LEDライン照明具41及びLEDライン照明具42の両者の照明による照明範囲LAは、外枠10の内部空間において、その後側における照明範囲LAの限界位置乃至限界境界である照明限界LA1を有する。そして、本実施の形態のセキュリティドア構造体SSでは、LEDライン照明具41及びLEDライン照明具42の光学特性は、前記照明範囲LAの照明限界LA1が、外枠10の内部空間において、背板31の前面よりも所定距離だけ前方の位置となるような光学特性に設定されている。よって、本実施の形態のセキュリティドア構造体SSでは、LEDライン照明具41及びLEDライン照明具42の両者の照明による照明範囲LAは、外枠10の内部空間において、前記照明限界LA1よりも後方の領域に至ることはなく、たとえ、一部の照明光が照明限界LA1よりも後方の領域に至ることがあるとしても、その光量は、通常の視力を有する人が目視により確認できるような光量とはならない。よって、本実施の形態のセキュリティドア構造体SSでは、外枠10の内部空間において、前記照明限界LA1よりも後方の領域は、LEDライン照明具41及びLEDライン照明具42の両者の照明による照明光が到達不可能な、非照明範囲NLAとなる。
本実施の形態のセキュリティドア構造体SSでは、上記のように、管理者が、後扉30を開いて第2の空間S2(セキュリティルーム)に入室したときに、誤って、或いは、意図せずに、前扉20が閉じてしまい、電磁式錠前装置が施錠動作して、前扉20が施錠状態となった場合を想定し、そのような場合に、第2の空間S2(セキュリティルーム)内の管理者が、第2の空間S2(セキュリティルーム)内から前扉20を解錠操作できるよう、第2の空間S2(セキュリティルーム)の壁内面(即ち、壁状構造体WSの背面、乃至、ディスプレイ構造体DSの背面)の所定位置には、図19に示すように、電磁式錠前装置を解錠動作するためのタッチスイッチ91が配設されている。
本発明のセキュリティドア構造体は、実施の形態1のように、外枠の内部空間において、第2のセキュリティドアとなる後扉を、背板及び棚板からなる内照式の飾り棚として構成する以外に、外枠の内部空間において、第2のセキュリティドアとなる後扉を、実施の形態1で示した前記ワードローブ構造体RSの背板により構成したり(この場合も、ワードローブ構造体RSの扉が、フレームと機能性鏡板とからなり、第1のセキュリティドアとして機能する。)、第2のセキュリティドアとなる後扉を、実施の形態1で示した前記キャビネット構造体CSの背板により構成したり(この場合も、キャビネット構造体CSの扉が、フレームと機能性鏡板とからなり、第1のセキュリティドアとして機能する。)、外枠の内部空間において、第2のセキュリティドアとなる後扉を、背板を有する別の家具構造体の背板により構成したり(この場合も、その家具構造体の前面の開口部の扉が、フレームと機能性鏡板とからなり、第1のセキュリティドアとして機能する。)することができる。
S2:(室内空間の)第2の空間(セキュリティルーム)
W1:(室内空間の)前壁
W2:(室内空間の)後壁
W3:(室内空間の)左壁
W4:(室内空間の)右壁
WD:(部屋の前壁の)ドア
CL:(室内空間の)天井(天井壁)
FL:(室内空間の)床(床壁)
WS:(セキュリティドアを備える)壁状構造体
SS:セキュリティドア構造体
DS:ディスプレイ構造体
RS:ワードローブ構造体
CS:キャビネット構造体
B1:第1の収納ボックス
B2:第2の収納ボックス
B3:第3の収納ボックス
B4:第4の収納ボックス
10:(セキュリティドア構造体の)外枠
11:(セキュリティドア構造体の外枠の)上板(上枠)
12:(セキュリティドア構造体の外枠の)下板(底板又は沓摺)
13:(セキュリティドア構造体の外枠の)左板(左縦枠)
14:(セキュリティドア構造体の外枠の)右板(右縦枠)
20:(セキュリティドア構造体の)前扉(第1のセキュリティドア)
21:(第1のセキュリティドアの)フレーム
22:(第1のセキュリティドアの)機能性鏡板
22a:(機能性鏡板の)透明ガラス基板
22b:(機能性鏡板の)タッチセンサ層
22c:(機能性鏡板の)誘電体層
25:スライド丁番
30:(セキュリティドア構造体の)後扉(第2のセキュリティドア)
31:(第2のセキュリティドアの)背板
32:(第2のセキュリティドアの)棚板
32(PS):位置確認用棚板
35:隠し丁番
41:(外枠の左板に埋設される照明器具としての)LEDライン照明具
42:(外枠の右板に埋設される照明器具としての)LEDライン照明具
50:(第1のセキュリティドア用の電磁式錠前装置の)電磁錠本体
51:電磁吸着ブロック体
52:ストライクプレート
60:押出しピン装置
61:押出しピン
62:押圧ばね
70:(第2のセキュリティドア用の)機械式錠前装置
71:錠ケース(錠本体)
72:シリンダー部
73:デッドボルト
74:キー挿通孔
75:ストライク
80:制御ボックス
81:(制御ボックスの)ケース
82:(制御ボックスの)非接触検知部
100:全構造体用枠(全構造体用フレーム)
101:外枠部
102:支持フレーム
110:(ディスプレイ構造体の)扉
111:(ディスプレイ構造体の扉の)機能性鏡板)
112:ディスプレイ
113:上側フレーム(上枠)
114:下側フレーム(下枠)
115:(ディスプレイ構造体の)開口部
116:(第2の収納ボックスB2の上側の小ボックスの)下板
120:第1の収納部
121:(第1の収納部の)枠体(フレーム)
122:(第1の収納部の)棚板
130:第2の収納部
131:(第2の収納部の)枠体(フレーム)
140:(ワードローブ構造体の)扉
141:(ワードローブ構造体の扉の)機能性鏡板
150:(キャビネット構造体の)扉
151:(キャビネット構造体の扉の)機能性鏡板
LA:(LEDライン照明具の)照明範囲
LA1:(LEDライン照明具の)照明限界
NLA:非照明領域
DA:(電磁錠の解錠制御用の制御ボックスの)検知範囲
DA1:(電磁錠の解錠制御用の制御ボックスの)検知範囲の高さ寸法
DA2:(電磁錠の解錠制御用の制御ボックスの)検知範囲の幅寸法
Claims (4)
- 所定の前後寸法を有する外枠と、
前記外枠の前後方向の前側に外開きで開閉自在となるよう取り付けられる第1のセキュリティドアと、
前記外枠の前後方向の後側に内開きで開閉自在となるよう取り付けられる第2のセキュリティドアと、
前記第1のセキュリティドアを、前記外枠に対して施錠及び解錠するための第1の錠前装置と、
前記第2のセキュリティドアを、前記外枠に対して施錠及び解錠するための第2の錠前装置とを備え、
前記第1のセキュリティドアは、前記外枠の前面の枠形状に対応する枠形状を有するフレームと、前記フレームの前面の全体を遮蔽すると共に、少なくともハーフミラーとしての機能を有する機能性鏡板とを有し、
前記第2のセキュリティドアは、前記外枠の後端の開口形状に対応する外形を有する背板と、前記背板の前面に設けられる家具構造体とを有し、
更に、
前記外枠の内部空間に、前記家具構造体を照明するための照明装置を設けたことを特徴とするセキュリティドア構造体。 - 前記第1の錠前装置は、電磁式錠前装置からなり、
前記電磁式錠前装置は、前記外枠の前端に固定される電磁吸着ブロック体と、前記第1のセキュリティドアのフレームの内面において前記電磁吸着ブロック体と対向する位置に取り付けられるストライクプレートと、前記電磁吸着ブロック体の電磁吸着動作を制御するための制御装置とを有し、
前記電磁式錠前装置の制御装置は、常には、前記電磁吸着ブロック体による電磁吸着力の発生を維持すると共に、所定の検知領域内に進入した物体を非接触で検知して、前記電磁吸着ブロック体による電磁吸着力の発生を停止するものであり、
前記電磁式錠前装置の制御装置は、前記外枠の外部に設けられる閉鎖空間領域であって、前記機能性鏡板により遮蔽されて暗部としての機能を常に維持する常暗部空間領域の所定の位置に、位置変更自在に配置されることを特徴とする請求項1記載のセキュリティドア構造体。 - 前記第2の錠前装置は、機械式錠前装置からなり、
前記機械式錠前装置は、前記第2のセキュリティドアの背板の後面の所定位置に固定される棒状キー型シリンダー錠と、前記棒状キー型シリンダー錠を施錠及び解錠する棒状キーとからなり、前記棒状キー型シリンダー錠のシリンダー部の鍵穴に前記棒状キーを挿通するためのキー挿通孔を、前記第2のセキュリティドアの背板において前記シリンダー部が配置される位置に形成し、
前記照明装置は、前記外枠内の内部空間において所定の照明範囲を有すると共に、前記照明範囲の照明限界が、前記外枠の内部空間において、前記背板の前面よりも所定距離だけ前方の位置となるような光学特性に設定されていることを特徴とする請求項1記載のセキュリティドア構造体。 - 請求項1に記載のセキュリティドア構造体を少なくとも一部に備え、建築物の部屋の室内空間において、一対の壁と当該一対の壁部分に対応する天井及び床との間に形成される空間を完全に遮蔽するよう、前記一対の壁の間に固定して配置されることを特徴とする可部状構造体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023113373A JP7437832B1 (ja) | 2023-07-11 | 2023-07-11 | セキュリティドア構造体、及び、セキュリティドア構造体を有する壁状構造体 |
JP2024016010A JP2025013130A (ja) | 2023-07-11 | 2024-02-05 | セキュリティドア構造体、及び、セキュリティドア構造体を有する壁状構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023113373A JP7437832B1 (ja) | 2023-07-11 | 2023-07-11 | セキュリティドア構造体、及び、セキュリティドア構造体を有する壁状構造体 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2024016010A Division JP2025013130A (ja) | 2023-07-11 | 2024-02-05 | セキュリティドア構造体、及び、セキュリティドア構造体を有する壁状構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP7437832B1 true JP7437832B1 (ja) | 2024-02-26 |
JP2025011346A JP2025011346A (ja) | 2025-01-24 |
Family
ID=90011402
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023113373A Active JP7437832B1 (ja) | 2023-07-11 | 2023-07-11 | セキュリティドア構造体、及び、セキュリティドア構造体を有する壁状構造体 |
JP2024016010A Pending JP2025013130A (ja) | 2023-07-11 | 2024-02-05 | セキュリティドア構造体、及び、セキュリティドア構造体を有する壁状構造体 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2024016010A Pending JP2025013130A (ja) | 2023-07-11 | 2024-02-05 | セキュリティドア構造体、及び、セキュリティドア構造体を有する壁状構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP7437832B1 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012251414A (ja) | 2011-02-16 | 2012-12-20 | Mirai Kikaku:Kk | マジックミラーユニット、窓構造及び手摺 |
-
2023
- 2023-07-11 JP JP2023113373A patent/JP7437832B1/ja active Active
-
2024
- 2024-02-05 JP JP2024016010A patent/JP2025013130A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012251414A (ja) | 2011-02-16 | 2012-12-20 | Mirai Kikaku:Kk | マジックミラーユニット、窓構造及び手摺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2025011346A (ja) | 2025-01-24 |
JP2025013130A (ja) | 2025-01-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2420219C2 (ru) | Предмет мебели | |
US11473361B1 (en) | Safe | |
US7204050B2 (en) | Exit device with lighted touchpad | |
US8421596B2 (en) | Door lock device | |
JP5085532B2 (ja) | パッシブ・エントリー・センサ・システム | |
US5901589A (en) | Quick opening hand gun safe | |
US9593523B1 (en) | System and method for preventing/mitigating theft from a container, such as a safe | |
CN201820296U (zh) | 一种面像识别储物柜 | |
JP3177432U (ja) | 納骨箱の改良構造 | |
CA3198381A1 (en) | Electronic locking device | |
JP7437832B1 (ja) | セキュリティドア構造体、及び、セキュリティドア構造体を有する壁状構造体 | |
WO2020181721A1 (zh) | 冰箱及其控制方法 | |
TW201425707A (zh) | 開關裝置及打開該開關裝置的方法 | |
US20030183136A1 (en) | Hidden drawer safe | |
JP2006249889A (ja) | 鍵収納装置 | |
CN101545334B (zh) | 门锁装置 | |
JP5288593B2 (ja) | 透光性表示装置 | |
CN108477929A (zh) | 一种智能透明橱窗柜 | |
CN1131366C (zh) | 枪支及贵重物品便携式保险箱柜 | |
CN214048115U (zh) | 一种加固保险装置 | |
JP5993155B2 (ja) | 展示ケース | |
CN106245751A (zh) | 建筑密室结构 | |
JP2002295083A (ja) | 機器保管用ラック | |
JP2009193327A (ja) | 収納物確認装置及びロッカー装置 | |
JP2866100B2 (ja) | 荷物管理ロッカー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230711 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20230711 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231205 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20240101 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7437832 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |