JP7418136B2 - 車両用ドア - Google Patents
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Description
そこで、従来においては、たとえば特許文献1に記載されているように、車両用ドアに、ドアアウタパネルの張り剛性を高めるための補強部材(張り剛性リインフォース)を設ける手段が提案されている。前記補強部材は、たとえば断面略ハット状部材を用いて構成されており、車両用ドアの内側に位置してドア横幅方向に延びている。この補強部材の長手方向両端部は、車両用ドアのドアインナパネルに連結されている一方、補強部材の長手方向途中部は、ドアアウタパネルの内側面部に接合されている。
このような構成によれば、ドアアウタパネルの張り剛性を高めることができるため、車両用ドアを閉めたときにドアアウタパネルが大きく振動することを抑制し、ドア閉音を重厚な音に近づけることが可能である。
と、を備えている、車両用ドアであって、前記補強部材は、少なくとも長手方向の一部の領域が、前記長手方向両端部の一方から他方に進むに連れて上下幅が拡大する上下幅変化部とされていることにより、前記長手方向両端部の一方は、狭幅側端部とされ、かつ他方は、広幅側端部とされており、前記広幅側端部の少なくとも一部は、前記ドアインナパネルのうち、ドア厚み方向に延び、または起立するドア厚み方向壁部に対し、ドア横幅方向に連結されていることを特徴としている。
第1に、補強部材の広幅側端部の少なくとも一部は、ドアインナパネルのドア厚み方向に延び、または起立するドア厚み方向壁部に連結されているが、前記ドア厚み方向壁部は、ドアインナパネルのドア横幅方向に延びる壁部と比較すると、ドア厚み方向に振動し難い部位である。その一方、補強部材の広幅側端部およびその近傍領域は、狭幅側端部およびその近傍領域と比較すると、剛性が高く、ドア厚み方向の振動を生じ難い。したがって、本発明によれば、補強部材のドア厚み方向の振動を生じ難い広幅側端部が、ドアインナパネルのドア厚み方向の振動を生じ難いドア厚み方向壁部に連結されていることとなる。その結果、補強部材の全体がドア厚み方向に振動すること、ひいてはこの補強部材との接合が図られているドアアウタパネルが同方向に振動することは、効果的に抑制され、ドア閉音をフィーリングのよい重厚な音にすることができる。
第2に、ドアインナパネルのドア厚み方向壁部に対する補強部材の連結方向は、ドア横幅方向であり、この方向は、ドア厚み方向とは交差する方向であるため、前記ドア厚み方向壁部と補強部材との連結手段として、たとえば溶接手段を採用した場合には、ドア厚み方向の振動に対する溶接強度を高め、溶接剥離を生じ難くする効果も得られる。
第3に、補強部材の広幅側端部が連結されるドアインナパネルのドア厚み方向壁部は、ドアインナパネルに一般的に形成されている部位であり、補強部材の取付けに際し、特殊かつ高価な別部材を用いる必要はない。したがって、重量や製造コストが大幅に増加する不具合も適切に回避することが可能である。
サイドドアDは、ドアアウタパネル10およびドアインナパネル11が互いに対向して重ね合わされて接合(溶接など)された中空状のドア本体部1、補強部材2(張り剛性リインフォース)、ならびにインパクトビーム3を備えている。
図4によく表れているように、補強部材2は、たとえば正面視形状が横向き略A字状の板状であり、その前端部は、狭幅側端部21とされ、かつ後端部は、狭幅側端部21の上下幅Laよりも大きな上下幅Lbを有し、かつ上下2つに分離した形態の広幅側端部22(上側端部22a,下側端部22b)とされている。補強部材2の長手方向の略全長域は、狭幅側端部21側から広幅側端部22側に進むに連れて上下幅が徐々に拡大する上下幅変化部20とされている。
連結部24は、図4(c)に示すような板状であり、連結部24aは、図4(e)に示すような断面略ハット状である。
図3(b)に示すように、広幅側端部22の下側端部22bは、ドアインナパネル11の後部寄りの壁部11cに、溶接部W3を介して連結されている。壁部11cは、前記した壁部11aと同様に、車両前後方向に延び、または起立して車幅方向を向く壁部であり、溶接部W3の溶接方向は、車幅方向である。
図1において、ドアアウタパネル10は、窓枠部10bの下側に面積が比較的大きい主要部10aを有しており、サイドドアDを閉めたときには、主要部10aの中央部付近が、最も大きく振動し易い。これに対し、補強部材2の長手方向中央部は、前記した中央部付近、または上側に位置している。また、補強部材2の広幅側端部22は、前記したドアロック部の近傍に位置している。
制され、ドア閉音をフィーリングのよい重厚な音にすることができる。
その他、本実施形態によれば、ドアインナパネル11のドア厚み方向壁部11bは、ドアインナパネル11に一般的に形成されている部位であり、補強部材2の取付けに際し、ドアインナパネル11に特殊かつ高価な別部材を用いる必要はない。このため、サイドドアDの重量や製造コストが大幅に増加する不具合も適切に回避することができる。
なお、補強部材2の狭幅側端部21についても、ドア厚み方向に延び、または起立する壁部に連結(ドア横幅方向の連結)した構成とすることができる。このような構成を採用すれば、ドア閉め時において、補強部材2およびドアアウタパネル10の振動をより徹底して防止することが可能である。
補強部材は、単一部材で構成されていてもよいし、複数部材を組み合わせて構成されていてもよく、いずれであってもよい。具体的な形状、サイズ、材質などは限定されない。
本発明に係る車両用ドアは、サイドドアに限定されない。たとえば、水平方向に回転可能なバックドアを適用対象とすることもできる。サイドドアの場合には、ドア横幅方向は車両前後方向、ドア厚み方向は車幅方向であるが、バックドアの場合にはそれとは反対に、ドア横幅方向は車幅方向、ドア厚み方向は車両前後方向である。
W2 溶接部
1 ドア本体部
10 ドアアウタパネル
11 ドアインナパネル
11b ドア厚み方向壁部(ドアインナパネルの)
2 補強部材
20 上下幅変化部
21 狭幅側端部
22 広幅側端部
Claims (1)
- 車体側部に形成されているドア用開口部を開閉可能とすべく前記車体に対してヒンジ部を介して水平回転可能に連結されるサイドドアとしての車両用ドアであり、
ドアアウタパネルとドアインナパネルとが車幅方向であるドア厚み方向に重ね合わされて形成されているドア本体部と、
このドア本体部の内側に位置して車両前後方向であるドア横幅方向に延びており、かつ長手方向両端部は前記ドアインナパネルに連結されている一方、長手方向途中部は前記ドアアウタパネルの内側面部に接合されている補強部材と、
を備えている、車両用ドアであって、
前記補強部材は、少なくとも長手方向の一部の領域が、前記長手方向両端部の一方から他方に進むに連れて上下幅が拡大する上下幅変化部とされていることにより、前記長手方向両端部の一方は、狭幅側端部とされ、かつ他方は、広幅側端部とされており、
前記広幅側端部は、上下二股状に分離した上側端部および下側端部を有し、
前記補強部材は、前記狭幅側端部から前記上側端部および前記下側端部のそれぞれに到る上側および下側の2条の梁状部を有し、かつこれら2条の梁状部は、ドア厚み方向における相対的な撓み変形が可能に互いに繋がった構成であり、
前記上側端部および前記下側端部の一方は、前記ドアインナパネルのうち、ドア厚み方向に延び、または起立するドア厚み方向壁部に対し、ドア横幅方向に対向するように重ねられてこの方向に連結されているとともに、
前記上側端部および前記下側端部の他方は、前記ドアインナパネルのうち、ドア横幅方向に延び、または起立する壁部に対し、ドア厚み方向に対向するように重ねられてこの方向に連結されていることを特徴とする、車両用ドア。
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ID=77916796
Family Applications (1)
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Citations (4)
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JP2007269301A (ja) | 2006-03-09 | 2007-10-18 | Honda Motor Co Ltd | 車両のドア構造 |
JP2008068822A (ja) | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Kobe Steel Ltd | ドアビームの取付構造 |
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2020
- 2020-03-27 JP JP2020058078A patent/JP7418136B2/ja active Active
Patent Citations (4)
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