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JP7395304B2 - 複合シート - Google Patents

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Description

本発明は、電解質層を備える二次電池に関する。本発明は特に、固体電解質層を備える固体電池を製造するための複合シートと、固体電池の製造法に関する。
リチウム二次電池は、正極材料としてリチウムコバルト酸化物などのリチウム遷移金属酸化物、負極材料の黒鉛系炭素材料、有機電解液から構成される二次電池。充電時に正極から負極へ、放電時に負極から正極にリチウムイオンが移動することによって電池として作動する。電池の体積や重量当たりに取り出すことができる電気量(エネルギー密度)が他の二次電池に比べて格段に大きいことから、モバイル機器のバッテリーとして広く使われている。一方、有機電解液またはゲルポリマーを用いるため、流動性、軟化性に伴う液漏れ、可燃性に由来する安全性の問題があり、電解質を固体化することが求められている。
固体電解質材料としては、無機固体電解質材料は不燃性であり高い安全性を特徴としており全固体リチウム二次電池の実現に向けて開発が行われている(以下、本願明細書では全固体電池と称する)。
固体電解質材料と電極活物質材料とを混合し固体電解質と電極活物質との微視的な界面に係る比表面積を増加させてリチウムイオンの伝導度を高めることが知られている。特許文献1においては、平板状の正極集電体の両面に、正極活物質粉末と固体電解質粉末を含有する正極合材層を含む正極と、固体電解質層と、負極集電体と、を順次積層して設けた固体電解質を有するリチウム二次電池が開示されている。
また、リチウムを含む電極活物質は、充放電に伴いリチウムイオンの注入、放出が生じる、このとき、電極活物質層の体積膨張、収縮が生じ、電極活物質を含む電極層にクラックが発生し、イオン伝導を阻害する要因となることが知られている。このような充放電に伴う電池の反りや性能低下の対策として、電極活物質層の層厚方向において所定の勾配を持たせることが知られている。特許文献2は、集電体層の側から固体電解質層の側に向かって電極活物質の濃度を増加する第一の勾配を有する複合活物質層を備えた全固体電池を開示している。特許文献2に記載の全固体電池は、第一の勾配を補償するように集電体層の側から固体電解質層の側に向かって導電助剤の濃度が減少する第二の勾配を備える複合活物質層を備えている。
特開2009-146657号公報 特開2010-27530号公報
特許文献2に記載の固体電池の製造方法においては、固体電解質の体積分率が互いに異なる正極活物質層を積層する複合正極活物質層を有していることで、固体電池(二次電池)の充放電特性を改善している。すなわち、正極活物質層、負極活物質層、固体電解質層を積層方向に所定の配置とすることにより、固体電池の特性をデザインできることを示している。高出力化、長寿命化、耐熱性等のユーザ、適応する機器に適したデザインにより、活物質層の積層順序、積層数等を変えることが考えられる。しかしながら、特許文献2には、正極活物質層を含む機能層を識別し積層順序を管理する手法について考慮されたものではなかった。このため、従来の二次電池の製造方法では、個々の機能層の性能を考慮して少量多品種の二次電池を製造し、少ない資源で多くのニーズに対応することが懸念された。
一方、特許文献1、2に記載の固体電池の製造方法においては、各機能層の製造品質状のバラツキを識別して、各機能層の品質上のバラツキを考慮して固体電池を製造する方法については考慮されたものでなかった。このため、従来の二次電池の製造方法では、各機能層の品質上のバラツキを考慮して所定の性能を満足する二次電池の製造上の歩留まりが制限されることが懸念された。
本願発明は、限られた資源で多くの製品群を製造すること、または、製造上の歩留まりを改善することが可能な二次電池の製造方法、および、機能物質層を備える複合シートを提供することを目的とする。
本発明の第一に係る複合シートは、シート状の基材と、二次電池に適用される機能物質を含み前記基材上にセグメント化されて配置され前記基材に支持される複数の機能物質層と、前記基材上の前記セグメント化された前記複数の機能物質層に対応した位置に配置され前記機能物質層に係る情報を識別可能に関連付けられる複数の識別パターン部と、を備えることを特徴とする。
また、第二に係る複合シートは、シート状の基材と、前記シート状の基材をロール状に支持し前記基材の層厚より厚い部分を有する厚材と、二次電池に適用される機能物質を含み前記シート状の基材に支持される機能物質層と、前記厚材に配置され前記機能物質層に係る情報を識別可能に関連付けられる識別パターン部と、を備える。
また、第三に係る複合シートは、シート状の基材と、二次電池に適用される機能物質を含み前記基材に支持される機能物質層と、前記機能物質の配置によりパターン化されることで前記機能物質層に係る情報が識別可能に関連付けられた識別パターン部と、を備える。
本発明によれば、限られた資源で多くの製品群を製造すること、または、製造上の歩留まりを改善することが可能な二次電池の製造方法、および、機能物質層を備える複合シートを提供することが可能となる。
第1の実施形態に係る複合シートの平面図(a)断面図(b)及び領域区分図(c)を示すものである。 第2~5の実施形態に係る各複合シートの平面図(a)~(d)を示すものである。 第6~8の実施形態に係る各複合シートの斜視図(a)~(c)を示すものである。 第9の実施形態に関わる固体電池の製造工程(a)~(e)を示すものである。 第10~12の実施形態に係る正極の断面図(a)、(c)、(e)と濃度プロファイル(b)、(d)、(f)を示すものである。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。これらの実施形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対配置などは、この発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る複合シート22aを図1(a)、(b)、(c)を用いて説明する。複合シート22aは、シート状の基材90と、二次電池に適用される機能物質(120)を含む機能物質層25aと、機能物質層25aに係る情報を識別可能に関連付けられる識別パターン部80と、を備える。
機能物質層25aは、図1(c)の様に、基材90の領域90iに配置され、識別パターン部90は、基材90の領域90iの周辺に位置する領域90pに配置されている。本実施形態の機能物質層25aは、二次電池に適用される機能物質として、それぞれが粒子状の正極活物質120、導電助剤140を含んでいる。従って、機能物質層25aは、活物質前駆層25aと換言する場合がある。機能物質層25aが、負極活物質、固体電解質を含む場合は、それぞれ、負極活物質層、固体電解質層と換言される場合がある。
機能物質層25aの添え字aは、後述するが、積層される複数の機能物質層25a~25c等と区別するために用いられている。機能物質層25a~25cが積層される場合は積層される積層順を示す場合がある。同様にして、複合シート22aに沿えられる添え字aも、積層される複数の複合シートを区別する為に用いられる。
本願の機能物質層が適用される二次電池は、電解液を電解質と封止構造とを含む従来のリチウムイオン電池、固体電解質を含む固体電池と、を少なくとも含む場合がある。本実施形態の機能物質層25aは、固体電池を構成する正極活物質層に適用されるための正極活物質120を含む機能物質層である。機能物質層25aは、ポリエチレンテレフタレート(以降PET)を含む基材90に不図示の結着材とともに支持されている。機能物質層25aは、不図示の結着材を用いてPET基材90に支持されている。
本実施形態の基材90、結着材は、いずれも、粒子状の機能物質層25aを所定の領域90iに配置することを目的として用いられる固定用途材料であり、二次電池を構成しない要素である場合が含まれる。本実施形態のように、基材90、結着材が二次電池を構成しない要素である場合は、機能物質層25aに対する犠牲材料であると換言される。
基材90、結着材が犠牲材料として用いられる場合は、機能物質層25aに含まれる機能物質120、140に対して、何らかの物性が異なる。この物性の差異に対応して、所定のプロセス工程を経ることにより、残留する機能物質と、消失する犠牲材料と分離する。
基材90を含む犠牲材料と機能物質とが異にする物性は、熱分解温度、軟化点温度、キュリー点、溶解度、誘電率、プロトン含有率、電気抵抗率、透磁率等のいずれが少なくとも含まれる。
基材90は、樹脂等の有機材料、機能物質が酸化物、窒化物、炭化物、純金属等の無機材料の場合、熱分解温度または溶解度を適用することができる。熱分解温度を利用する場合、酸素含有雰囲気下の加熱処理により、基材90、結着材を燃焼、ガス化し焼失させる。溶解度を利用する場合、所定のエッチャントに基材90および結着材を溶解させリンス工程を経て消失させる。また、基材90は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ナイロン等のポリアミド等を用いることができる。本実施形態の基材90は、シート状のPET基材が適用されている。
基材90は、機能物質層25aを支持し、正極活物質120、導電助剤140等の機能物質の可搬性を担保する。また、基材90は、複合シート22aについて、領域90i以外の部分である領域90pを、把持可能な領域として有することから、ハンドリング上、機能能物質層25aを保護する機能を有するとも言える。基材90は、基材90の層厚より厚い部分を有する厚材により支持される場合がある。かかる厚材による基材90の支持形態は、さらに、複合シート22aの可搬性と保護性とをさらに向上することが期待される。
複合シート22aは、正極活物質層に適用される機能物質層として、正極活物質120と導電助剤140と、を含んでいる。本実施形態の複合シート22aは、正極を形成するために、正極活物質を含む機能物質層25aを有する形態であると換言される。本実施形態の機能物質層25aは、正極を形成するための正極活物質を含む正極前駆層25aであると換言される。
正極活物質120は、リチウムを含有する複合金属酸化物、カルコゲン化合物、二酸化マンガン等が挙げられる。リチウムを含有する複合金属酸化物は、リチウムと遷移金属とを含む金属酸化物または、金属酸化物中の遷移金属の一部が異種元素によって置換された金属酸化物である。ここで、異種元素としては、例えば、Na、Mg、Sc、Y、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Cr、Pb、Sb、B等が挙げられる。異種元素は1種でも2種以上でも構わない。これらのなかでも、リチウムを含有する複合金属酸化物が好ましい。リチウムを含有する複合金属酸化物は、LiCoO、LiNiO、LiMnO、LiCoNi1-y、LiCoMn1-y、LiNi1-y、LiMnが挙げられる。リチウムを含有する複合金属酸化物は、さらに、LiMn2-yMyO、LiMPO、LiMPOF、が挙げられる。式中のMは、Na、Mg、Sc、Y、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Cr、Pb、Sb、V及びBよりなる群から選ばれる少なくとも1種。式中のx,y,zは、0<x≦1.2、0<y<0.9、2.0≦z≦2.3。リチウムを含有する複合金属酸化物は、さらに、LiMeO(式中のMeは、Me=MxMyMz:MeおよびMは遷移金属、x+y+z=1)が挙げられる。リチウムを含有する複合金属酸化物の具体例は、LiCoO(LCO:コバルト酸リチウム)、LiNi0.5Mn1.5(LNMO:ニッケルマンガン酸リチウム)が挙げられる。また、リチウムを含有する複合金属酸化物の具体例は、LiFePO(LFP:リン酸鉄リチウム)、Li(PO(LVP:リン酸バナジウムリチウム)が挙げられる。本実施形態の正極活物質120は、コバルト酸リチウム(LCO)を含んでいる。
また、導電助剤140は、天然黒鉛、人造黒鉛等のグラファイト、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック、フッ化カーボン粉末、が適用される。また、導電助剤140は、炭素繊維、カーボンナノチューブ、金属繊維等の導電性繊維、フッ化カーボン、アルミニウム等の金属粉末、酸化亜鉛等の導電性ウィスカー、酸化チタン等の導電性金属酸化物、フェニレン誘電体等の有機導電性材料、が適用される。本実施形態の導電助剤140は、カーボンブラック(CB)を含んでいる。
従って、識別部80に関連付けられる情報は、機能物質層25aに含有される材料名、元素、組成等が含まれる。また、識別部80に関連付けられる情報は、粒度、体積分率、比重、熱分解温度、低溶解度を呈する不溶性のエッチャント等の情報、を含む場合がある。また、識別部80に関連付けられる情報は、材料、組成、熱分解温度、溶解特性等の基材90に関する情報が関連付けられていても良い。
本実施形態の識別部80は、インクジェット法により染料で基材90上に印刷された一次元バーコードである。識別部80は、関連付けられた情報が読み取り可能であれば、他のパターンでコードされていても良い。また、識別部80は、関連付けられた情報が読み取り可能であれば、光学的な読み取り手段のみならず、他の静電的、電気的、磁気的、表面形状等で読み取り可能に記録されていても良い。識別部80を、機能物質層が含む機能物質の粒子の配置パターンで記録することも可能である。
一方、複合シート22aが、電解質層を形成するために、固体電解質を含む電解質前駆層を有する形態が、第1の実施形態変形例として含まれる。
固体電解質は、例えば、酸化物系固体電解質、硫化物系固体電解質、錯体水素化物系固体電解質等が挙げられる。酸化物系固体電解質は、アルミニウム置換リン酸ゲルマニウムリチウムLi1.5Al0.5Ge1.5(POやLi1.3Al0.3Ti1.7(POなどのナシコン型化合物が挙げられる。酸化物系固体電解質は、Li6.25LaZrAl0.2512などのガーネット型化合物、または、Li0.33Li0.55TiOなどのペロブスカイト型化合物、が挙げられる。また、酸化物系固体電解質は、Li14Zn(GeOなどのリシコン型化合物、LiPOやLiSiO、LiBOなどの酸化合物が挙げられる。硫化物系固体電解質の具体例としては、LiS-SiS、LiI-LiS-SiS、LiI-LiS-P、LiI-LiS-P、LiI-LiPO-P、LiS-P等が挙げられる。また、固体電解質は、Li6.75LaZr1.75Nb0.2512(以下LLZ)をも採用される。また、固体電解質は、結晶質であっても非晶質であってもよく、ガラスセラミックスであっても構わない。なお、LiS-P等の記載は、LiSおよびPを含む原料を用いて成る硫化物系固体電解質を意味する。固体電解質は正極活物質より低いヤング率を有することが、正極活物質の体積変化を吸収するため、好ましい。固体電解質は正極活物質より低い弾性率を有することが、正極活物質の体積変化を吸収するため、好ましいと換言される。
また、複合シート22aが、負極を形成するために、負極活物質を含む負極前駆層を有する形態が、第1の実施形態変形例として含まれる。
負極活物質は、金属、金属繊維、炭素材料、酸化物、窒化物、珪素、珪素化合物、錫、錫化合物、各種合金材料等が適用される。これらの中でも、容量密度の観点から、酸化物、炭素材料、珪素、珪素化合物、錫、錫化合物等が好ましい。酸化物としては、例えば、LiTi12(LTO:チタン酸リチウム)等が適用される。炭素材料としては、例えば、各種天然黒鉛(グラファイト)、コークス、黒鉛化途上炭素、炭素繊維、球状炭素、各種人造黒鉛、非晶質炭素等が適用される。珪素化合物としては、例えば、珪素含有合金、珪素含有無機化合物、珪素含有有機化合物、固溶体等が適用される。錫化合物としては、例えば、SnOb(0<b<2)、SnO、SnSiO、NiSn、MgSn等が適用される。また、上記負極材料は、正極活物質と同様に、導電助剤を含んでいてもよい。導電助剤としては、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛等のグラファイト、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラックが適用される。導電助剤としては、他に、炭素繊維、カーボンナノチューブ、金属繊維等の導電性繊維、フッ化カーボン、アルミニウム等の金属粉末、酸化亜鉛等の導電性ウィスカー、酸化チタン等の導電性金属酸化物、フェニレン誘電体等の有機導電性材料等が適用される。
次に、図2(a)~(d)の各図を用いて第2~第5の実施形態を説明する。第2~第5の実施形態に係る複合シート22aは、第1の実施形態の複合シート22aの変形例である。
(第2の実施形態)
本実施形態の複合シート22aは、図2(a)に示す通り、周辺領域90pに、撮像した二次元画像から視覚的にも識別可能なテキスト情報を第二の識別部82として設けた点において、第1の実施形態の複合シート22aと相違する。第二の識別部82は、活物質前駆層25aの材料組成82aとシリアルナンバー82bとを含んでいる。
(第3の実施形態)
本実施形態の複合シート22aは、図2(b)に示す通り、周辺領域90pに配置されていた一次元バーコードの代わりに二次元バーコード84を印字して設けた点において、第2の実施形態の複合シート22aと相違する。
(第4の実施形態)
本実施形態の複合シート22aは、図2(c)に示す通り、周辺領域90pに配置されていた一次元バーコードの代わりに不図示の強誘電体メモリとコイルを含むメモリチップ86を印字して設けた点において、第2の実施形態の複合シート22aと相違する。コイルを介して記録後に機能物質層25aの情報が記録されている。
(第5の実施形態)
本実施形態の複合シート22aは、図2(d)に示す通り、周辺領域90pに配置されていた一次元バーコードの代わりに、導電助剤140の粒子を用いて印字した二次元パターン88を設けた点において、第2の実施形態の複合シート22aと相違する。二次元パターン22aは、機能物質層25aに含まれる導電助剤140の粒子の、大きさ、配置、配向を用いて二次元パターン88を形成している。本実施形態の二次元パターン88は犠牲材料ではないため、後述する積層工程の後で領域90pをトリミングする場合がある。
二次元パターン88は、機能物質層25aに利用している結着材を用いて印字しても良く、この場合は、前述のトリミングは不要である。
次に、図3(a)~(c)の各図を用いて第6~第8の実施形態を説明する。第6~第8の実施形態に係る複合シート22aは、第1の実施形態の複合シート22aの変形例である。
(第6の実施形態)
本実施形態の複合シート220aは、図3(a)に示す通り、円柱状の厚材95に基材90がロール状に巻き付かれたロール形態をとっている。本実施形態の複合シート220aは、ロール形態以外に、基材90の長手方向に沿って、複数の機能物質層25a-iと識別部80-iが離間して設けられている点において、第1の実施形態の複合シート22aと相違する。厚材95の直径は、PETシートで構成されている基材90の層厚より大きい。
本実施形態の複合シート220aは、厚材95に巻き取られたロール形態となっているため、複合シートの可搬性と機能物質層25aの機械的保護性において、第1の実施形態の複合シート22aより優れている。
本実施形態の複合シート220aは、機能物質層25a-iと識別部80-iが対応してそれぞれ同数設けられている。このため、隣接する識別部80-iから読み出した情報に基づき、対応してセグメント化されて設けられている各機能物質層25a-iの情報を取得することが可能となる。
(第7の実施形態)
本実施形態の複合シート220aは、図3(b)に示す通り、基材90の長手方向に連続して機能物質層25aが設けられている点において、第6の実施形態の複合シート220aと相違する。
本実施形態の複数の識別部80-iは、連続した帯状の機能物質層25aからどの部分を、正極活物質層(または固体電解質層、負極電解質層)として利用するかの位置情報が関連付けられる。
したがって、機能物質層25aの利用可能な領域に対応して識別部80-iを設けることが可能であり、所定間隔で利用する部分が設定される第6の実施形態より、機能物質材料の無駄を低減できる。
(第8の実施形態)
本実施形態の複合シート220aは、図3(c)に示す通り、基材90に設けていた複数の識別部80-iの代わりに、厚材95の心材の端面に識別部80-8を設けている点において、第7の実施形態の複合シート220aと相違する。
本実施形態の複数の識別部80-8は、位置情報に加えて、機能材料層25aの長手方向に沿って分布する情報が位置情報に関連付けられた記録されている。
したがって、所定間隔で識別部80-iを設ける第6、第7の実施形態の複合シート220aより、機能物質材料の無駄、基材90の使用量を低減することができる。
本実施形態において、基材90の基材厚t90は、厚材95の代表厚さである直径Φ95より小さい。厚材95は、平板上であっても、シート状(台紙上)であっても良い。
次に、図4を用いて、第9の実施形態に係る固体電池100の製造方法を説明する。
(第9の実施形態)
図4(a)に示すように、互いに正極活物質120の体積含有率を異にする複合シート22a~22cと集電体10とを用意する。このとき、不図示の識別部80i群(i=a、b、c、・・・他)に基づき、対応する複合シート22i群(i=a、b、c、・・・他)から、正極30を形成するために必要な、積層する対象となる複合シート22a~22cが選択される。
このとき、積層する対象となる複合シート22a~22cは、図4(d)に示すように、正極活物質層10が備えるサブ正極活物質層10a~cが、所定の体積分率比を備えるように選定される。なお、複合シート22a~22cが備える基材90は、シート状のPET基材である。
次に、図4(b)に示すように、積層方向200において、基材90を介して機能材料層25c~25aが積層するように、複合シート22c~22aを積層させ機能物質層22を形成する。機能物質層22にさらに集電体10を積層し、正極前駆体33を形成する。
次に、不図示の冶具を用いて積層方向220において正極前駆体33を加圧したものを、大気雰囲気の加熱炉に導入し、450℃で30分加熱した。この結果、図4(c)に示すように、基材90および不図示の結着材が加熱消失される。集電体10と正極活物質層22が複合した正極30を得る。
得られた正極30は、図4(d)のように、互いに正極活物質120と導電助剤140の体積含有率比を異にする正極化活物質層22a~22cを備えている。
次に、図4(e)に示すように、得られた正極30と、固体電解質を含む固体電解質層40と、負極活物質層50と集電体60とを含む負極70と、を積層して固体電池100を作成する。
固体電解質層40、負極70は、図4(a)~(c)に示す正極30の製造方法と同様にして、基材を犠牲材料として利用し、基材に設けた識別部に基づいて、各層の材料、製造工程に関する情報を取得することができる。
加熱消失の工程は、識別部90に関連付けられた情報に基づき、正極前駆層33と、不図示の電解質前駆層、負極前駆層、を積層したのちに一度に行うことが、工数を低減する点において好ましい。
次に、図5(a)~(f)の各図を用いて、第10~第12の実施形態に係る正極30と、第12の実施形態に係る固体電池100の製造方法を説明する。
(第10の実施形態)
本実施形態の正極30は、各サブ正極活物質層20a~20cの積層位置において、正極の集電体10から離れるに従い、正極活物質LCOが低減する体積分率の層方向分布を有する点において、第9の実施形態係る正極30と相違する。かかる正極活物質層20a~20cの積層位置における体積分率の分布は、識別部に関連付けられた積層する対象となるにサブ正極活物質層に関する情報に基づいて得られる。
(第11の実施形態)
本実施形態の正極30は、正極活物質LCOと導電助剤CBの積層方向200において一定の体積分率を有する点において、第9、第10の実施形態係る正極30と相違する。かかる正極活物質層20a~20cの積層位置における体積分率の分布は、識別部に関連付けられた積層する対象となるにサブ正極活物質層に関する情報に基づいて得られる。
(第12の実施形態)
本実施形態の正極30は、正極活物質LCOが積層方向200において集電体10に最近接の層22aと集電体10と最遠方に位置する22cの濃度が低く、中央の層22bが高い体積分率の層方向分布を有する点において、第9~第11の実施形態係る正極30と相違する。かかる正極活物質層20a~20cの積層位置における体積分率の分布は、識別部に関連付けられた積層する対象となるにサブ正極活物質層に関する情報に基づいて得られる。
10 集電体層
20 正極活物質層(電極活物質層)
22a~22c 複合シート
25a~25c 機能物質層(活物質前駆層)
30 正極(電極)
90 基材
120 正極活物質(活物質)
140 固体電解質
200 層厚方向(積層方向)

Claims (18)

  1. シート状の基材と、二次電池に適用される機能物質を含み前記基材上にセグメント化されて配置され前記基材に支持される複数の機能物質層と、前記基材上の前記セグメント化された前記複数の機能物質層に対応した位置に配置され前記機能物質層に係る情報を識別可能に関連付けられる複数の識別パターン部と、を備える複合シート。
  2. シート状の基材と、前記シート状の基材をロール状に支持し前記基材の層厚より厚い部分を有する厚材と、二次電池に適用される機能物質を含み前記シート状の基材に支持される機能物質層と、前記厚材に配置され前記機能物質層に係る情報を識別可能に関連付けられる識別パターン部と、を備える複合シート。
  3. シート状の基材と、二次電池に適用される機能物質を含み前記基材に支持される機能物質層と、前記機能物質の配置によりパターン化されることで前記機能物質層に係る情報識別可能に関連付けられ識別パターン部と、を備える複合シート。
  4. 前記機能物質は、正極活物質、負極活物質、固体電解質の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の複合シート。
  5. 前記二次電池は、固体電解質を含む固体電池であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の複合シート。
  6. 前記固体電解質は、無機材料の固体電解質を含むことを特徴とする請求項4または5に記載の複合シート。
  7. 前記識別パターン部は、前記基材の前記機能物質層が配置されていない領域に配置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の複合シート。
  8. 前記基材を支持し前記基材の層厚より厚い部分を有する厚材をさらに備えることを特徴とする請求項1または3に記載の複合シート。
  9. 前記識別パターン部は、前記厚材に配置されていていることを特徴とする請求項に記載の複合シート。
  10. 前記識別パターン部は、画素値の濃淡が一次元、二次元、または、三次元に配置されたパターンを含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の複合シート。
  11. 前記識別パターン部は、前記機能物質の配置によりパターン化されたものを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の複合シート。
  12. 前記機能物質層は、前記基材上にセグメント化されて配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の複合シート。
  13. 前記識別パターン部は、前記セグメント化された機能物質層に対応して前記基材上に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の複合シート。
  14. 前記識別パターン部は、前記機能物質層のうち利用する特定領域を示す位置情報を含むことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の複合シート。
  15. 前記識別パターン部は、前記機能物質の元素、組成、体積分率、分布、粒径の少なくともいずれか1つの情報を含むことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の複合シート。
  16. 前記識別パターン部は、前記複合シートの製造工程に係る情報を含むことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の複合シート。
  17. 前記識別パターン部は、前記複合シートを用いて二次電池を製造する工程に係る情報を含むことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の複合シート。
  18. 前記識別パターン部は、前記複合シートを積層する積層順に係る情報を含むことを特徴とする請求項16に記載の複合シート。
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