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JP7394823B2 - 支持構造、ブレーキシステム及び鞍乗型車両 - Google Patents

支持構造、ブレーキシステム及び鞍乗型車両 Download PDF

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JP7394823B2 JP2021202743A JP2021202743A JP7394823B2 JP 7394823 B2 JP7394823 B2 JP 7394823B2 JP 2021202743 A JP2021202743 A JP 2021202743A JP 2021202743 A JP2021202743 A JP 2021202743A JP 7394823 B2 JP7394823 B2 JP 7394823B2
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Description

本発明は、支持構造、ブレーキシステム及び鞍乗型車両に関する。
鞍乗型車両(自動二輪車)には、自車両を減速又は停止させる制動(ブレーキ)装置として、一般的に、前輪及び後輪のそれぞれに対して、個別にブレーキを作動させるブレーキシステムが備えられている。また、近年では、片側のみのレバー操作によって前輪及び後輪の両方のブレーキを連動して作動させる前後連動ブレーキシステム(CBS)も実用化されている。
このようなCBSの具体的な構成に関して、例えば、前輪のマスターシリンダに対して、後輪のブレーキからのブレーキケーブル(を保持するブレーキケーブルホルダ)を、前方からボルト(締結部材)によって取り付ける構成が提案されている(特許文献1参照)。換言すれば、マスターシリンダに対するブレーキケーブルの取り付けが前方からのボルト止めによって実現されている。
国際公開第2018/179740号
しかしながら、マスターシリンダに対してブレーキケーブル(を保持するケーブルホルダ)を前方からボルトで取り付ける構成では、飛び石などの飛来物がボルトに接触する可能性が高くなる。飛来物がボルトに接触すると、かかるボルトが座屈(破損)して、マスターシリンダからブレーキケーブルが脱落したり、ボルトの取り外しが困難になったりしてしまう。また、マスターシリンダにブレーキケーブルを取り付けるためのボルトが前方から視認されてしまうため、意匠性(デザイン性)を損なっている。
そこで、本発明は、マスターシリンダにブレーキケーブルを取り付けるための支持構造に関する新たな技術を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての支持構造は、鞍乗型車両に設けられ、前記鞍乗型車両の前輪及び後輪のブレーキを連動して作動させるためのブレーキシステムを支持するための支持構造であって、前記ブレーキシステムに含まれる前記前輪のマスターシリンダの下方において、前記マスターシリンダと一体で構成され、又は、前記マスターシリンダに取り付けられ、前記ブレーキシステムに含まれる前記後輪のブレーキからのケーブルを支持するケーブル支持部を有し、前記ケーブル支持部は、本体部と、前記本体部の下方に前記本体部よりも拡径して形成された下部と、を含み、前記下部の下面には、前記ケーブルを固定する固定部が設けられ、前記マスターシリンダ及び前記ケーブル支持部は、前記鞍乗型車両のハンドルに設けられていることを特徴とする。
本発明の別の側面としてのブレーキシステムは、鞍乗型車両の前輪及び後輪のブレーキを連動して作動させるためのブレーキシステムであって、前記鞍乗型車両に設けられ、前記ブレーキシステムを支持するための支持構造を有し、前記支持構造は、前記ブレーキシステムに含まれる前記前輪のマスターシリンダの下方において、前記マスターシリンダと一体で構成され、又は、前記マスターシリンダに取り付けられ、前記ブレーキシステムに含まれる前記後輪のブレーキからのケーブルを支持するケーブル支持部を有し、前記ケーブル支持部は、本体部と、前記本体部の下方に前記本体部よりも拡径して形成された下部と、を含み、前記下部の下面には、前記ケーブルを固定する固定部が設けられ、前記マスターシリンダ及び前記ケーブル支持部は、前記鞍乗型車両のハンドルに設けられていることを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての鞍乗型車両は、前記鞍乗型車両の前輪及び後輪のブレーキを連動して作動させるためのブレーキシステムと、前記ブレーキシステムを支持するための支持構造と、を有し、前記支持構造は、前記ブレーキシステムに含まれる前記前輪のマスターシリンダの下方において、前記マスターシリンダと一体で構成され、又は、前記マスターシリンダに取り付けられ、前記ブレーキシステムに含まれる前記後輪のブレーキからのケーブルを支持するケーブル支持部を有し、前記ケーブル支持部は、本体部と、前記本体部の下方に前記本体部よりも拡径して形成された下部と、を含み、前記下部の下面には、前記ケーブルを固定する固定部が設けられ、前記マスターシリンダ及び前記ケーブル支持部は、前記鞍乗型車両のハンドルに設けられていることを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、マスターシリンダにブレーキケーブルを取り付けるための支持構造に関する新たな技術を提供することができる。
本発明の一側面としての鞍乗型車両の構成を示す概略側面図である。 ブレーキシステムの基本的な構成の一例を示す概略図である。 ブレーキシステムを支持するための一般的な支持構造を示す斜視図である。 ブレーキシステムを支持するための本実施形態の支持構造SSを示す図である。 マスターシリンダ及びケーブル支持部の近傍を拡大して示す図である。 図5に示すマスターシリンダ及びケーブル支持部を下方から示す図である。 ケーブルホルダとケーブル支持部(固定部)とを締結する締結部材を下方から示す図である。 図7に示す締結部材を側方から示す図である。 マスターシリンダ、ケーブル支持部及びケーブルホルダの近傍を拡大して示す図である。 マスターシリンダの下方におけるケーブル支持部とスイッチとの位置関係を示す図である。 マスターシリンダの下方におけるケーブル支持部とスイッチとの位置関係を示す図である。 マスターシリンダの下方におけるケーブル支持部とコネクタとの位置関係を示す図である。 マスターシリンダ及びホース支持部の近傍を拡大して示す図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としての鞍乗型車両1の構成を示す概略側面図である。鞍乗型車両1は、運転者(ライダー)が乗車する車両であって、本実施形態では、自動二輪車として具現化される。但し、本発明は、三輪バギーや四輪バギーを含む各種の鞍乗型車両に適用可能である。
なお、図1を含む各図において、XYZ座標系で方向を示すものとする。矢印X、Y及びZは、互いに直交する方向を示し、X方向は、鞍乗型車両1の前後方向を示し、Y方向は、鞍乗型車両1の左右方向(幅方向)を示し、Z方向は、鞍乗型車両1の上下方向(高さ方向)を示す。鞍乗型車両1の左及び右のそれぞれは、鞍乗型車両1の走行方向(進行方向)で見た場合の左及び右である。また、鞍乗型車両1の前後方向の前方又は後方を単に前方又は後方と称する場合や鞍乗型車両1の幅方向の内側又は外側を単に内側又は外側と称する場合がある。
鞍乗型車両1は、図1に示すように、車両の骨格となる車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されたフロントフォーク12と、パワーユニット13と、シート14と、スイングアーム15と、ブレーキ装置(制動装置)16と、を有する。
車体フレーム11は、例えば、フロントフォーク12を操舵可能に支持するヘッドパイプと、ヘッドパイプの下部から後方斜め下方に延在するメインフレームと、メインフレームの後端部から下方に延在するセンターフレームと、メインフレームの後端部から後上がりに延在するシートレールと、メインフレームの前端部から下方斜め後方に延在するダウンフレームと、ヘッドパイプの上部からメインフレームに後下がりに延在するアッパーフレームと、を含む。
フロントフォーク12は、上端部において、バーハンドル121を支持し、下端部において、車軸122を介して前輪123を支持する。
パワーユニット13は、車体フレーム11に支持され、前輪123と後輪152との間に配置されている。パワーユニット13は、本実施形態では、内燃機関の駆動源として構成され、例えば、エンジンと、エンジンの出力を変速する変速機と、を含む。パワーユニット13からの出力(駆動力)は、ドライブシャフトを介して、後輪152に伝達される。なお、パワーユニット13は、モータを駆動源としてもよい。
シート14は、シートレールの上部に設けられている。シート14は、例えば、運転者が着座するシートや同乗者が着座するシートなどを含む。また、シートレールには、リアトランクなどが設けられていてもよい。
スイングアーム15は、センターフレームに上下揺動可能に支持され、後端部において、車軸151を介して後輪152を支持する。
ブレーキ装置16は、前輪123を制動する、即ち、前輪123のブレーキとして機能する前輪ブレーキ部16Aと、後輪152を制動する、即ち、後輪152のブレーキとして機能する後輪ブレーキ部16Bと、を含む。前輪ブレーキ部16A及び後輪ブレーキ部16Bは、例えば、ディスクブレーキを含み、ブレーキレバーやブレーキペダルに対する運転者の操作により作動可能に構成されている。
ブレーキ装置16は、本実施形態では、図2に示すように、ブレーキレバー20と、ノッカー31を含むマスターシリンダ30と、前輪123のブレーキとして機能する前輪ブレーキ部16Aに対して設けられたブレーキホース40と、後輪152のブレーキとして機能する後輪ブレーキ部16Bに対して設けられたブレーキケーブル50とともに、鞍乗型車両1の前輪123及び後輪152のブレーキ(即ち、前輪ブレーキ部16A及び後輪ブレーキ部16B)を連動して作動させる前後連動ブレーキシステム(以下、「ブレーキシステム」と称する)BSを構成する。ブレーキシステムBSは、コンビブレーキシステム(CBS)とも呼ばれる。図2は、ブレーキシステムBSの基本的な構成の一例を示す概略図である。なお、ブレーキシステムBSには、当業界で周知の如何なる技術をも適用可能であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
また、鞍乗型車両1には、ブレーキシステムBSに関連して、ブレーキシステムBSを支持するための支持構造が設けられている。以下、ブレーキシステムBS、特に、ブレーキホース40やブレーキケーブル50を支持するための支持構造について詳細に説明する。
まず、図3を参照して、本実施形態の比較例として、鞍乗型車両1の前輪123及び後輪152のブレーキを連動して作動させるブレーキシステムを支持するための一般的な支持構造(従来技術における支持構造)を説明する。図3は、ブレーキシステムを支持するための一般的な支持構造を示す図である。
図3に示すように、一般的な支持構造では、前輪123のブレーキのマスターシリンダに対して、後輪152のブレーキからのブレーキケーブルを前方から取り付けている。具体的には、ブレーキケーブルを保持するケーブルホルダを、前方から、ボルトによってマスターシリンダに締結する(前方から後方に向かってボルト止めする)ことで、マスターシリンダに対するブレーキケーブルの取り付けを実現している。
但し、マスターシリンダに対して、ブレーキケーブル(を保持するケーブルホルダ)を前方からボルトで取り付ける一般的な支持構造では、飛び石などの飛来物がボルトに接触する可能性が必然的に高くなり、飛来物の接触に起因するボルトの座屈や破損が発生しやすい支持構造であると言える。そして、ボルトが座屈や破損すると、マスターシリンダからブレーキケーブルが脱落したり、ボルトの取り外しが困難になったりしてしまう。また、マスターシリンダに対してブレーキケーブルを取り付けるためのボルトが前方から視認される支持構造であるため、意匠性(デザイン性)を損なうことになる。
そこで、本実施形態では、鞍乗型車両1には、一般的な支持構造に代えて、図4に示すような支持構造SSが設けられている。支持構造SSは、鞍乗型車両1の前輪123及び後輪152のブレーキを連動して作動させるブレーキシステムBSを支持するための支持構造であって、マスターシリンダ30にブレーキケーブル50を取り付けるための支持構造に関する新たな技術を提供するものである。図4は、ブレーキシステムBSを支持するための本実施形態の支持構造SSを示す図である。
マスターシリンダ30は、バーハンドル121に支持され、図4に示すように、右側のブレーキレバー20の近傍に配置されている。マスターシリンダ30は、運転者によってブレーキレバー20が操作される(握られる)と、ブレーキホース40を介して、前輪123のブレーキ(前輪ブレーキ部16A)にブレーキ油圧を導入し、前輪123のブレーキを作動させる。また、マスターシリンダ30には、ブレーキケーブル50を介して、ブレーキケーブル50に連結されたイコライザを作動させ、後輪152のブレーキ(後輪ブレーキ部16B)を作動させるためのノッカー31が設けられている。従って、本実施形態では、右側のブレーキレバー20を操作するだけで、前輪123のブレーキと後輪152のブレーキの両方を作動させることができる(ブレーキシステムBS(CBS)が構成されている)。
このようなブレーキシステムBSを支持する支持構造SSは、図4に示すように、ブレーキシステムBSに含まれるブレーキケーブル50を支持するケーブル支持部100を有する。ケーブル支持部100は、本実施形態では、マスターシリンダ30に支持され、マスターシリンダ30の下方に設けられている。ケーブル支持部100は、マスターシリンダ30と一体的に構成されてもよいし、マスターシリンダ30とは別体で構成されてマスターシリンダ30に取り付けられてもよい。
ケーブル支持部100は、図5に示すように、マスターシリンダ30に支持される本体部110と、本体部110から連続して形成される下部120と、を含む。下部120は、上下方向において、本体部110よりも下に位置し、本体部110の外径よりも大きい外径を有する。換言すれば、下部120は、本体部110の下方に本体部110よりも拡径して形成されている。また、図6に示すように、下部120には、その下面125に、ブレーキケーブル50を固定する固定部124が設けられている。図5は、マスターシリンダ30及びケーブル支持部100の近傍を拡大して示す図である。図6は、図5に示すマスターシリンダ30及びケーブル支持部100を下方から示す図である。なお、図6では、ケーブル支持部100の下部120の下面125の構造を示すために、ブレーキケーブル50の図示を省略している。
図5及び図6に示すように、本体部110よりも拡径された下部120の下面125に固定部124を設けることで、マスターシリンダ30に対してブレーキケーブル50を下方から取り付けることが可能になるとともに、ブレーキケーブル50を固定するための固定面を大きく(広く)することができる。従って、ケーブル支持部100に対して、ブレーキケーブル50を下方から強固に取り付けることが可能となるため、ブレーキケーブル50を支持する力を増加させ、ケーブル支持部100からのブレーキケーブル50の脱落を抑制することができる。
なお、実際には、マスターシリンダ30に対してブレーキケーブル50をそのまま取り付けるのではなく、図4及び図5に示すように、ケーブルホルダ510を用いて、ブレーキケーブル50をマスターシリンダ30に取り付けるのが一般的である。ケーブルホルダ510は、ブレーキケーブル50のマスターシリンダ30の側(後輪ブレーキ部16Bの側とは反対側)の端部の外周を取り囲んでブレーキケーブル50を保持する。従って、ケーブル支持部100の下部120の下面125に設けられた固定部124は、ケーブルホルダ510を介して、ブレーキケーブル50を固定する。ケーブルホルダ510を用いることで、マスターシリンダ30に対するブレーキケーブル50の取り付けを容易にするとともに、外部からの衝撃に対するブレーキケーブル50の破損や破断などを抑制することができる。
また、支持構造SSは、図7及び図8に示すように、ケーブルホルダ510と、ケーブル支持部100の下部120の下面125に設けられた固定部124とを締結(結合)する締結部材200を更に有する。締結部材200は、具体的には、ボルトで構成され、ケーブルホルダ510及び固定部124に形成されたボルト孔を介して、ケーブルホルダ510の下方から固定部124が設けられた下部120かの下面125に向かう方向(上下方向)に沿って、ケーブルホルダ510と固定部124とを締結する。このように、締結部材200としてのボルトを用いて、マスターシリンダ30に対してケーブルホルダ510を下方からボルト止めすることで、締結部材200(ボルト)は、ケーブル支持部100の下部120の下面125に設けられることになる。従って、本実施形態においては、前方から飛来する飛び石などの飛来物が締結部材200(ボルト)に接触する可能性は低く、締結部材200の座屈や破損を抑制して、マスターシリンダ30からブレーキケーブル50(ケーブルホルダ510)が脱落したり、締結部材200の取り外しが困難になったりすることを回避することができる。また、マスターシリンダ30に対してブレーキケーブル50(ケーブルホルダ510)を取り付けるための締結部材200が前方から視認され難い、或いは、視認されない構造であるため、意匠性にも優れている。図7は、ケーブルホルダ510と、ケーブル支持部100の下部120の下面125に設けられた固定部124とを締結する締結部材200を下方から示す図であり、図8は、図7に示す締結部材200を側方から示す図である。
なお、本実施形態では、ケーブルホルダ510は、図9に示すように、ブレーキケーブル50を保持するための機能を有するホルダ本体部512と、ホルダ本体部512から後方に延在して締結部材200(ボルト)を通すためのボルト孔が形成されたホルダ延在部514と、を含む。また、締結部材200は、ホルダ延在部514(に形成されたボルト孔)を介して、ケーブルホルダ510とケーブル支持部100の下部120の下面125に設けられた固定部124とを締結する。これにより、締結部材200をホルダ本体部512(に保持されたブレーキケーブル50)の後方に配置することが可能となるため、前方から飛来する飛び石などの飛来物が締結部材200に接触する可能性を低くすることができる。従って、飛来物に起因する締結部材200の座屈や破損を抑制して、マスターシリンダ30からブレーキケーブル50(ケーブルホルダ510)が脱落したり、締結部材200の取り外しが困難になったりすることを回避するとともに、締結部材200が前方から視認され難い、或いは、視認されない構造にすることができるため、意匠性にも優れている。図9は、マスターシリンダ30、ケーブル支持部100及びケーブルホルダ510の近傍を拡大して示す図である。
ここで、締結部材200をホルダ本体部512の後方に配置するためには、図8に示すように、ホルダ延在部514よりも前方に位置するホルダ本体部512の高さを、ホルダ本体部512の後方に位置するホルダ延在部514の高さよりも高くする必要がある。具体的には、ホルダ本体部512の高さ方向の長さL1を、ホルダ延在部514の高さ方向の長さL2よりも長くするとともに、ホルダ本体部512の下部を、高さ方向において、ホルダ延在部514の下部よりも低い位置に位置するように、ケーブルホルダ510を構成する。これにより、締結部材200がホルダ本体部512の後方に配置され、特に、前方視において、締結部材200(ボルトの座面)をホルダ本体部512で隠すことが可能となるため、上述したように、前方からの飛来物に起因する締結部材200の座屈や破損を抑制するとともに、優れた意匠性を実現することができる。
図10及び図11に示すように、マスターシリンダ30の下方、且つ、外側には、スイッチ300が配置されている。スイッチ300は、前輪123のブレーキ(前輪ブレーキ部16A)や後輪152のブレーキ(後輪ブレーキ部16B)の作動を示すために、右側のブレーキレバー20の操作に応じて、鞍乗型車両1の後部に設けられたブレーキランプを点灯させるためのスイッチである。このように、マスターシリンダ30の下方、且つ、外側に配置されたスイッチ300を考慮して、ケーブル支持部100は、本実施形態では、マスターシリンダ30の下方、且つ、スイッチ300よりも内側(スイッチ300とは反対側)に設けられている。また、マスターシリンダ30の内側の側面32と、ケーブル支持部100(本体部110)の内側の側面102とは、図10及び図11に示すように、幅方向における位置が一致せず、ケーブル支持部100の内側の側面102が、マスターシリンダ30の内側の側面32から、内側に、所定の距離Dだけ離間している。換言すれば、ケーブル支持部100は、マスターシリンダ30の内側の側面32よりも内側に突出するように構成されている。これにより、マスターシリンダ30の下方において、スイッチ300を配置するスペースが確保され、スイッチ300を容易に配置することができる。図10及び図11は、マスターシリンダ30の下方におけるケーブル支持部100とスイッチ300との位置関係を示す図である。
また、スイッチ300は、図12(a)及び図12(b)に示すように、マスターシリンダ30の下方において、ケーブル支持部100の側の位置に設けられたコネクタ310を含む。コネクタ310は、本実施形態では、図12(b)に示すように、ケーブル支持部100に向かって突出するプラグ(端子)で構成されている。従って、マスターシリンダ30の下方では、スイッチ300だけではなく、コネクタ310を配置するスペースやコネクタ310に脱着される配線、或いは、かかる配線を保持する配線ホルダ700を配置するスペースも必要となる。そこで、本実施形態では、コネクタ310が設けられた位置に対応して、図12(a)に示すように、ケーブル支持部100に窪み部分130を設けている。窪み部分130は、コネクタ310の脱着方向に対して窪んだ(凹んだ)形状を有し、コネクタ310の脱着が可能となるように、ケーブル支持部100に設けられている。なお、コネクタ310の脱着とは、コネクタ310への配線、或いは、配線ホルダ700の取り付け、及び、コネクタ310からの配線、或いは、配線ホルダ700の取り外し、を含む。図12(a)では、コネクタ310への取り付け時の配線ホルダ700を配線ホルダ700Aで示し、コネクタ310からの取り外し時の配線ホルダ700を配線ホルダ700Bで示している。このような窪み部分130を設けることによって、コネクタ310を配置するスペースやコネクタ310に脱着される配線、或いは、配線ホルダ700を配置するスペースを確保するとともに、コネクタ310の脱着を容易にすることができる。また、本実施形態では、図12(b)に示すように、コネクタ310には、凸部312(突起)が形成されている。配線ホルダ700は変形可能な樹脂製で形成されているので、コネクタ310に形成された凸部312と、凸部312に対応して配線ホルダ700に形成された凹部とを嵌合させることで、コネクタ310は、配線ホルダ700を脱落不能に保持することができる。図12(a)は、マスターシリンダ30の下方におけるケーブル支持部100とコネクタ310との位置関係を示す図である。図12(b)は、図12(a)に示すコネクタ310を拡大して示す斜視図である。但し、図12(b)では、コネクタ310の構造を示すために、コネクタ310に脱着される配線ホルダ700の図示を省略している。
また、図12(a)に示すように、ケーブル支持部100の下部120の下面125には、ブレーキケーブル50(ケーブルホルダ510)を固定する固定部124に加えて、ブレーキケーブル50を回動不能に支持する突起部126を設けるとよい。突起部126は、例えば、ケーブルホルダ510(のホルダ延在部514)に設けられた嵌合孔に嵌合することでブレーキケーブル50を回動不能に支持してもよいし、ケーブルホルダ510の側面に当接することでブレーキケーブル50を回動不能に支持してもよい。これにより、ケーブル支持部100は、ブレーキケーブル50の不要な回動を抑制することが可能となるため、その結果として、ブレーキケーブル50を強固に支持することができる。なお、ケーブル支持部100の下部120の下面125において、突起部126は、図12(a)に示すように、固定部124に対して、幅方向に並び、且つ、前後方向にシフトするように配置することで、コネクタ310を配置するスペースを確保するとともに、コネクタ310の脱着を容易にする窪み部分130を設けることが可能となる。
また、支持構造SSは、図5に示すように、マスターシリンダ30に接続するブレーキホース40を支持するホース支持部600を有していてもよい。ホース支持部600は、本実施形態では、ブレーキホース40を回動不能に支持する機能を有し、第1支持部材610と、第2支持部材620と、を含む。第1支持部材610及び第2支持部材620は、高さ方向において互いに異なる位置に設けられてブレーキホース40を挟持する。換言すれば、第1支持部材610及び第2支持部材は、ブレーキホース40の外径に応じた間隔を高さ方向に有して設けられている。これにより、ホース支持部600は、ブレーキホース40の不要な回動を抑制することが可能となるため、その結果として、ブレーキホース40を強固に支持することができる。
本実施形態では、図13に示すように、第1支持部材610は、高さ方向において、第2支持部材620よりも上方に位置するように、マスターシリンダ30から延在して設けられている。第2支持部材620は、高さ方向において、第1支持部材610よりも下方に位置するように、ケーブル支持部100から延在して設けられている。また、図4に示すように、ケーブル支持部100から延在している第2支持部材620の部分(延在部分)の長さL4が、マスターシリンダ30から延在している第1支持部材610の部分(延在部分)の長さL3よりも短くなるように、第1支持部材610及び第2支持部材620が構成されている。ブレーキホース40に対する負荷は、上方や前方からかかりやすいため、第2支持部材620にかかる負荷は、基本的には、第1支持部材610にかかる負荷よりも大きくなる。但し、本実施形態では、上述したように、第2支持部材620(の延在部分)の長さを第1支持部材610(の延在部分)の長さよりも短くすることで、第2支持部材620の剛性を高めている。従って、第2支持部材620に大きな負荷がかかったとしても、第2支持部材620の変形や破損などが抑制されるため、ホース支持部600は、ブレーキホース40を強固に支持することができる。図13は、マスターシリンダ30及びホース支持部600の近傍を拡大して示す図である。図13では、ホース支持部600の構造を示すために、ブレーキホース40の図示を省略している。
なお、本実施形態では、第2支持部材620の長さを短くすることで第2支持部材620の剛性を高めているが、これに限定されるものではなく、第2支持部材620の剛性を高めることができれば、その手法は問わない。例えば、第2支持部材620を剛性の高い材料で構成してもよいし、第2支持部材620の厚さ(高さ方向の長さ)を厚くしてもよい。
このように、本実施形態によれば、ブレーキシステムBSを支持する支持構造、例えば、マスターシリンダ30にブレーキケーブル50などを取り付けるための支持構造に関する新たな技術を提供することができる。具体的には、マスターシリンダ30にブレーキケーブル50を取り付けるための締結部材200(ボルト)の座屈や破損を抑制するとともに、優れた意匠性(デザイン性)を有する支持構造SSを実現することができる。
<実施形態のまとめ>
1. 上述の実施形態の支持構造は、
鞍乗型車両(例えば、1)に設けられ、前記鞍乗型車両の前輪(例えば、123)及び後輪(例えば、152)のブレーキ(例えば、16、16A、16B)を連動して作動させるためのブレーキシステム(例えば、BS)を支持するための支持構造(例えば、SS)であって、
前記ブレーキシステムに含まれる前記前輪のマスターシリンダ(例えば、30)の下方において、前記マスターシリンダと一体で構成され、又は、前記マスターシリンダに取り付けられ、前記ブレーキシステムに含まれる前記後輪のブレーキからのケーブル(例えば、50)を支持するケーブル支持部(例えば、100)を有し、
前記ケーブル支持部は、本体部(例えば、110)と、前記本体部の下方に前記本体部よりも拡径して形成された下部(例えば、120)と、を含み、
前記下部の下面(例えば、125)には、前記ケーブルを固定する固定部(例えば、124)が設けられ
前記マスターシリンダ及び前記ケーブル支持部は、前記鞍乗型車両のハンドルに設けられていることを特徴とする。
この実施形態によれば、ケーブル支持部に対して、ケーブルを下方から強固に取り付けることが可能となるため、ケーブルを支持する力を増加させ、ケーブル支持部からのケーブルの脱落を抑制することができる。
2. 上述の支持構造(例えば、SS)では、
前記ケーブル(例えば、50)は、前記ケーブルの端部の外周を取り囲むケーブルホルダ(例えば、510)に保持され、
前記固定部(例えば、124)は、前記ケーブルホルダを介して前記ケーブルを固定することを特徴とする。
この実施形態によれば、マスターシリンダに対するケーブルの取り付けを容易にするとともに、外部からの衝撃に対するケーブルの破損や破断などを抑制することができる。
3. 上述の支持構造(例えば、SS)では、
前記ケーブルホルダ(例えば、510)の下方から前記固定部(例えば、124)が設けられた前記下面(例えば、125)に向かう方向に沿って、前記ケーブルホルダと前記固定部とを締結する締結部材(例えば、200)を更に有することを特徴とする。
この実施形態によれば、締結部材の座屈や破損を抑制して、マスターシリンダからケーブル(ケーブルホルダ)が脱落したり、締結部材の取り外しが困難になったりすることを回避することができる。また、締結部材が前方から視認され難い、或いは、視認されず、優れた意匠性を実現することができる。
4. 上述の支持構造(例えば、SS)では、
前記ケーブルホルダ(例えば、510)は、ホルダ本体部(例えば、512)と、前記ホルダ本体部から後方に延在するホルダ延在部(例えば、514)と、を含み、
前記締結部材(例えば、200)は、前記ホルダ延在部を介して、前記ケーブルホルダと前記固定部(例えば、124)とを締結することを特徴とする。
この実施形態によれば、締結部材をホルダ本体部の後方に配置することが可能となる。
5. 上述の支持構造(例えば、SS)では、
前記締結部材(例えば、200)は、前記ホルダ本体部(例えば、512)の後方に配置されていることを特徴とする。
この実施形態によれば、締結部材の座屈や破損を抑制して、マスターシリンダからケーブル(ケーブルホルダ)が脱落したり、締結部材の取り外しが困難になったりすることを回避することができる。また、締結部材が前方から視認され難い、或いは、視認されず、優れた意匠性を実現することができる。
6. 上述の支持構造(例えば、SS)では、
前記ホルダ本体部(例えば、512)の高さ方向の長さは、前記ホルダ延在部(例えば、514)の高さ方向の長さよりも長く、
前記ホルダ本体部の下部は、高さ方向において、前記ホルダ延在部の下部よりも低い位置に位置することを特徴とする。
この実施形態によれば、締結部材をホルダ本体部で隠すことが可能となるため、締結部材の座屈や破損を抑制するとともに、優れた意匠性を実現することができる。
7. 上述の支持構造(例えば、SS)では、
前記マスターシリンダ(例えば、30)の下方、且つ、外側には、前記ブレーキ(例えば、16、16A、16B)の作動を示すブレーキランプを点灯させるためのスイッチ(例えば、300)が配置され、
前記ケーブル支持部(例えば、100)は、
前記マスターシリンダの下方、且つ、前記スイッチよりも内側に設けられ、
前記マスターシリンダの内側の側面よりも内側に突出していることを特徴とする。
この実施形態によれば、マスターシリンダの下方において、スイッチを配置するスペースが確保され、スイッチを容易に配置することができる。
8. 上述の支持構造(例えば、SS)では、
前記スイッチ(例えば、300)は、前記ケーブル支持部(例えば、100)の側の位置に設けられたコネクタ(例えば、310)を含み、
前記ケーブル支持部は、前記コネクタが設けられた位置に対応して、前記コネクタの脱着を可能とする窪み部分(例えば、130)を含むことを特徴とする。
この実施形態によれば、コネクタを配置するスペースを確保するとともに、コネクタの脱着を容易にすることができる。
9. 上述の支持構造(例えば、SS)では、
前記下部(例えば、120)の下面(例えば、125)には、前記ケーブル(例えば、50)を回動不能に支持する突起部(例えば、126)が設けられ、
前記突起部は、前記下面において、前記固定部(例えば、124)に対して幅方向に並んで、且つ、前後方向にシフトして配置されていることを特徴とする。
この実施形態によれば、コネクタを配置するスペースを確保するとともに、コネクタの脱着を容易にする窪み部分を設けることが可能となる。
10. 上述の支持構造(例えば、SS)では、
前記マスターシリンダ(例えば、30)には、ブレーキホース(例えば、40)が接続され、
前記ブレーキホースを回動不能に支持するホース支持部(例えば、600)を更に有し、
前記ホース支持部は、前記ブレーキホースを挟持する第1支持部材(例えば、610)及び第2支持部材(例えば、620)を含むことを特徴とする。
この実施形態によれば、ブレーキホースの不要な回動を抑制することが可能となるため、その結果として、ブレーキホースを強固に支持することができる。
11. 上述の支持構造(例えば、SS)では、
前記第1支持部材(例えば、610)は、高さ方向において、前記第2支持部材(例えば、620)よりも上方に位置し、前記マスターシリンダ(例えば、30)から延在し、
前記第2支持部材(例えば、620)は、前記ケーブル支持部(例えば、100)から延在し、
前記第2支持部材の前記ケーブル支持部から延在している部分の長さは、前記第1支持部材の前記マスターシリンダから延在している部分の長さよりも短いことを特徴とする。
この実施形態によれば、第2支持部材に大きな負荷がかかったとしても、第2支持部材の変形や破損などが抑制されるため、ブレーキホースを強固に支持することができる。
12. 上述の実施形態のブレーキシステムは、
鞍乗型車両(例えば、1)の前輪(例えば、123)及び後輪(例えば、152)のブレーキ(例えば、16、16A、16B)を連動して作動させるためのブレーキシステム(例えば、BS)であって、
前記鞍乗型車両に設けられ、前記ブレーキシステムを支持するための支持構造(例えば、SS)を有し、
前記支持構造は、前記ブレーキシステムに含まれる前記前輪のマスターシリンダ(例えば、30)の下方において、前記マスターシリンダと一体で構成され、又は、前記マスターシリンダに取り付けられ、前記ブレーキシステムに含まれる前記後輪のブレーキからのケーブル(例えば、50)を支持するケーブル支持部(例えば、100)を有し、
前記ケーブル支持部は、本体部(例えば、110)と、前記本体部の下方に前記本体部よりも拡径して形成された下部(例えば、120)と、を含み、
前記下部の下面(例えば、125)には、前記ケーブルを固定する固定部(例えば、124)が設けられ
前記マスターシリンダ及び前記ケーブル支持部は、前記鞍乗型車両のハンドルに設けられていることを特徴とする。
この実施形態によれば、ケーブル支持部に対して、ケーブルを下方から強固に取り付けることが可能となるため、ケーブルを支持する力を増加させ、ケーブル支持部からのケーブルの脱落を抑制することができる。
13. 上述の実施形態の鞍乗型車両は、
前記鞍乗型車両(例えば、1)の前輪(例えば、123)及び後輪(例えば、152)のブレーキ(例えば、16、16A、16B)を連動して作動させるためのブレーキシステム(例えば、BS)と、
前記ブレーキシステムを支持するための支持構造(例えば、SS)と、を有し、
前記支持構造は、前記ブレーキシステムに含まれる前記前輪のマスターシリンダ(例えば、30)の下方において、前記マスターシリンダと一体で構成され、又は、前記マスターシリンダに取り付けられ、前記ブレーキシステムに含まれる前記後輪のブレーキからのケーブル(例えば、50)を支持するケーブル支持部(例えば、100)を有し、
前記ケーブル支持部は、本体部(例えば、110)と、前記本体部の下方に前記本体部よりも拡径して形成された下部(例えば、120)と、を含み、
前記下部の下面(例えば、125)には、前記ケーブルを固定する固定部(例えば、124)が設けられ
前記マスターシリンダ及び前記ケーブル支持部は、前記鞍乗型車両のハンドルに設けられていることを特徴とする。
この実施形態によれば、ケーブル支持部に対して、ケーブルを下方から強固に取り付けることが可能となるため、ケーブルを支持する力を増加させ、ケーブル支持部からのケーブルの脱落を抑制することができる。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
1:鞍乗型車両 16:ブレーキ装置 30:マスターシリンダ 50:ブレーキケーブル 100:ケーブル支持部 110:本体部 120:下部 123:前輪 124:固定部 125:下面 152:後輪 BS:ブレーキシステム SS:支持構造

Claims (13)

  1. 鞍乗型車両に設けられ、前記鞍乗型車両の前輪及び後輪のブレーキを連動して作動させるためのブレーキシステムを支持するための支持構造であって、
    前記ブレーキシステムに含まれる前記前輪のマスターシリンダの下方において、前記マスターシリンダと一体で構成され、又は、前記マスターシリンダに取り付けられ、前記ブレーキシステムに含まれる前記後輪のブレーキからのケーブルを支持するケーブル支持部を有し、
    前記ケーブル支持部は、本体部と、前記本体部の下方に前記本体部よりも拡径して形成された下部と、を含み、
    前記下部の下面には、前記ケーブルを固定する固定部が設けられ
    前記マスターシリンダ及び前記ケーブル支持部は、前記鞍乗型車両のハンドルに設けられていることを特徴とする支持構造。
  2. 前記ケーブルは、前記ケーブルの端部の外周を取り囲むケーブルホルダに保持され、
    前記固定部は、前記ケーブルホルダを介して前記ケーブルを固定することを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
  3. 前記ケーブルホルダの下方から前記固定部が設けられた前記下面に向かう方向に沿って、前記ケーブルホルダと前記固定部とを締結する締結部材を更に有することを特徴とする請求項2に記載の支持構造。
  4. 前記ケーブルホルダは、ホルダ本体部と、前記ホルダ本体部から後方に延在するホルダ延在部と、を含み、
    前記締結部材は、前記ホルダ延在部を介して、前記ケーブルホルダと前記固定部とを締結することを特徴とする請求項3に記載の支持構造。
  5. 前記締結部材は、前記ホルダ本体部の後方に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の支持構造。
  6. 前記ホルダ本体部の高さ方向の長さは、前記ホルダ延在部の高さ方向の長さよりも長く、
    前記ホルダ本体部の下部は、高さ方向において、前記ホルダ延在部の下部よりも低い位置に位置することを特徴とする請求項4又は5に記載の支持構造。
  7. 前記マスターシリンダの下方、且つ、外側には、前記ブレーキの作動を示すブレーキランプを点灯させるためのスイッチが配置され、
    前記ケーブル支持部は、
    前記マスターシリンダの下方、且つ、前記スイッチよりも内側に設けられ、
    前記マスターシリンダの内側の側面よりも内側に突出していることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の支持構造。
  8. 前記スイッチは、前記ケーブル支持部の側の位置に設けられたコネクタを含み、
    前記ケーブル支持部は、前記コネクタが設けられた位置に対応して、前記コネクタの脱着を可能とする窪み部分を含むことを特徴とする請求項7に記載の支持構造。
  9. 前記下部の下面には、前記ケーブルを回動不能に支持する突起部が設けられ、
    前記突起部は、前記下面において、前記固定部に対して幅方向に並んで、且つ、前後方向にシフトして配置されていることを特徴とする請求項8に記載の支持構造。
  10. 前記マスターシリンダには、ブレーキホースが接続され、
    前記ブレーキホースを回動不能に支持するホース支持部を更に有し、
    前記ホース支持部は、前記ブレーキホースを挟持する第1支持部材及び第2支持部材を含むことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の支持構造。
  11. 前記第1支持部材は、高さ方向において、前記第2支持部材よりも上方に位置し、前記マスターシリンダから延在し、
    前記第2支持部材は、前記ケーブル支持部から延在し、
    前記第2支持部材の前記ケーブル支持部から延在している部分の長さは、前記第1支持部材の前記マスターシリンダから延在している部分の長さよりも短いことを特徴とする請求項10に記載の支持構造。
  12. 鞍乗型車両の前輪及び後輪のブレーキを連動して作動させるためのブレーキシステムであって、
    前記鞍乗型車両に設けられ、前記ブレーキシステムを支持するための支持構造を有し、
    前記支持構造は、前記ブレーキシステムに含まれる前記前輪のマスターシリンダの下方において、前記マスターシリンダと一体で構成され、又は、前記マスターシリンダに取り付けられ、前記ブレーキシステムに含まれる前記後輪のブレーキからのケーブルを支持するケーブル支持部を有し、
    前記ケーブル支持部は、本体部と、前記本体部の下方に前記本体部よりも拡径して形成された下部と、を含み、
    前記下部の下面には、前記ケーブルを固定する固定部が設けられ
    前記マスターシリンダ及び前記ケーブル支持部は、前記鞍乗型車両のハンドルに設けられていることを特徴とするブレーキシステム。
  13. 鞍乗型車両であって、
    前記鞍乗型車両の前輪及び後輪のブレーキを連動して作動させるためのブレーキシステムと、
    前記ブレーキシステムを支持するための支持構造と、を有し、
    前記支持構造は、前記ブレーキシステムに含まれる前記前輪のマスターシリンダの下方において、前記マスターシリンダと一体で構成され、又は、前記マスターシリンダに取り付けられ、前記ブレーキシステムに含まれる前記後輪のブレーキからのケーブルを支持するケーブル支持部を有し、
    前記ケーブル支持部は、本体部と、前記本体部の下方に前記本体部よりも拡径して形成された下部と、を含み、
    前記下部の下面には、前記ケーブルを固定する固定部が設けられ
    前記マスターシリンダ及び前記ケーブル支持部は、前記鞍乗型車両のハンドルに設けられていることを特徴とする鞍乗型車両。
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