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JP7371506B2 - 電機子の製造方法及び電機子 - Google Patents

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JP7371506B2
JP7371506B2 JP2020007211A JP2020007211A JP7371506B2 JP 7371506 B2 JP7371506 B2 JP 7371506B2 JP 2020007211 A JP2020007211 A JP 2020007211A JP 2020007211 A JP2020007211 A JP 2020007211A JP 7371506 B2 JP7371506 B2 JP 7371506B2
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Description

本発明は、電機子の製造方法及び電機子に関する。
従来、回転電機のステータは、複数のスロットを有するステータコアと、スロット内に配置されるコイルとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
こうしたステータにおいて、コイルのうちスロットから突出するコイルエンドは、周方向の一方側に屈曲されている。
特開2002-125338号公報
ところで、ステータなどの電機子においては、上述したようにコイルエンドがスロットから突出している。このため、こうしたコイルエンドは、電機子の体格が増大する一因となっている。
本発明の目的は、体格の増大を抑制できる電機子の製造方法及び電機子を提供することにある。
上記目的を達成するための電機子の製造方法は、径方向に沿って延びる複数のスロットが周方向に互いに間隔をおいて形成された鉄心と、前記スロット内に配置された配置部、及び前記配置部に連なるとともに前記スロットから突出して前記周方向に屈曲した屈曲部を有するコイルと、を備える電機子の製造方法であって、前記配置部を前記スロット内に配置する配置工程と、前記スロット内に配置された前記配置部を押圧することで、当該配置部を前記スロットの内面に沿って塑性変形させる押圧工程と、前記屈曲部を前記周方向に屈曲させる屈曲工程と、を備え、前記配置部のうち前記屈曲部に連なる端部における前記径方向の厚みを単に厚みとしたとき、前記押圧工程では、前記厚みを、前記屈曲部が屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように変形させる。
同方法によれば、押圧工程において、配置部のうち屈曲部に連なる端部における径方向の厚みを、周方向において屈曲部が屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように変形させる。これにより、上記端部に連なる屈曲部においては、屈曲部の屈曲部分の内側における径方向の厚みが、当該屈曲部分の外側における径方向の厚みよりも大きくなる。このため、上記端部における径方向の厚みが周方向において同一である場合に比べて、屈曲部を小さい曲げ半径にて屈曲させることができる。これにより、屈曲部のスロットからの突出量を低減することができる。したがって、電機子の体格の増大を抑制することができる。
また、上記目的を達成するための電機子は、径方向に沿って延びる複数のスロットが周方向に互いに間隔をおいて形成された鉄心と、前記スロット内に配置された配置部、及び前記配置部に連なるとともに前記スロットから突出して前記周方向に屈曲した屈曲部を有するコイルと、を備える電機子であって、前記配置部のうち前記屈曲部に連なる端部における前記径方向の厚みを単に厚みとしたとき、前記配置部における前記厚みは、前記屈曲部が屈曲する側がその反対側よりも大きい。
同構成によれば、上記電機子の製造方法の作用効果に準じた作用効果を奏することができる。
一実施形態におけるステータの断面図。 第1コイル及び第2コイルを示すステータの縦断面図。 図2の3-3線に沿った断面図。 図2の4-4線に沿った断面図。 図2の5-5線に沿った断面図。 配置工程におけるステータの横断面図。 配置工程におけるステータの縦断面図。 押圧工程におけるステータの横断面図。 屈曲工程におけるコイルの一端部を示すステータの平面図。 屈曲工程におけるコイルの他端部を示すステータの横断面図。 屈曲工程を示す図であって、スロット内に全てのコイルが配置された状態を示すステータの平面図。 変更例における第1コイル及び第2コイルを示すステータの縦断面図。 変更例における配置工程を示すステータの縦断面図。
以下、図1~図11を参照して、電機子の製造方法及び電機子をステータの製造方法及びステータとして具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、ステータ10は、中心孔20aを有する円筒状のステータコア20と、ステータコア20に巻回されたコイル30とを備えている。本実施形態のステータ10は、三相同期型の回転電機に用いられるものであり、ロータ100を取り囲むように設けられている。なお、ステータコア20は、鉄心の一例である。
<ステータコア20>
図1に示すように、ステータコア20は、環状のヨーク21、及びヨーク21からヨーク21の径方向の内側に向かって延在するとともにヨーク21の周方向に互いに間隔をおいて形成された複数のティース22を有している。ステータコア20は、図示しない複数の鋼板が積層されることにより構成されている。
以降において、ヨーク21の軸線方向を単に軸線方向と称し、ヨーク21の軸線を中心とするヨーク21の周方向を単に周方向と称し、同軸線を中心とするヨーク21の径方向を単に径方向と称する。また、図1において、時計回りに向かう側を周方向の一方側とし、反時計回りに向かう側を周方向の他方側として説明する。
周方向において互いに隣り合うティース22同士の間には、径方向の内側に開口するとともに径方向に沿って延びるスロット23が形成されている。本実施形態のステータコア20は、都合48個のスロット23を有している。なお、各スロット23の内面には、図示しない絶縁紙が設けられている。
各ティース22の先端面は、周方向に沿って円弧状に湾曲しており、ロータ100の外周面に対向している。
<コイル30>
図2及び図3に示すように、コイル30は、各スロット23内に径方向において複数列に並んで設けられている。本実施形態では、U相、V相、及びW相を構成するコイル30が、複数のティース22に跨がって分布巻きにより巻回されている。1つのスロット23内に設けられるコイル30は、U相、V相、及びW相のいずれか1つの相を構成するものであってもよいし、各相のうち2つの相を構成するものであってもよい。
コイル30は、アルミニウム合金などの金属材料により形成された丸線と、丸線の外周面を覆う絶縁被膜とを有している。なお、各図においては、絶縁被膜の図示を省略している。
コイル30は、第1コイル40と、径方向において第1コイル40に隣り合って設けられる第2コイル50とを含んでいる。本実施形態では、径方向に互いに間隔をおいて8列に並ぶ第1コイル40と、径方向に互いに間隔をおいて8列に並ぶ第2コイル50とが、1つのスロット23内において径方向に交互に設けられている。
(第1コイル40)
図2に示すように、第1コイル40は、スロット23内に配置された第1配置部41と、第1配置部41に連なるとともに軸線方向の両側においてスロット23から突出して屈曲した一対の第1屈曲部42a,42bとを有している。なお、図2において、第1屈曲部42aは同図の上側に向かって突出しており、第1屈曲部42bは同図の下側に向かって突出している。また、第1屈曲部42aは、周方向の他方側に屈曲しており、第1屈曲部42bは、周方向の一方側に屈曲している。すなわち、第1屈曲部42a,42bは、周方向において互いに逆向きに屈曲している。
本実施形態の第1配置部41は、上述した丸線がスロット23の内面に沿って塑性変形されることで構成されている。このため、第1配置部41の軸線方向に直交する断面形状は、円形状をなしていない。なお、以降において、「断面形状」とは、軸線方向に直交する断面形状を指す。
次に、第1配置部41の断面形状について詳細に説明する。
図2~図5に示すように、第1配置部41は、第1屈曲部42aに連なる一端部41aと、一端部41aの反対側であって第1屈曲部42bに連なる他端部41bと、これらの間に位置する中間部41cとを有している。一端部41a、他端部41b、及び中間部41cにおけるそれぞれの断面形状は互いに異なっている。第1配置部41の断面形状は、一端部41aと他端部41bとの間において徐々に変化する。なお、図3~図5においては、ステータコア20のハッチングの図示を省略している。
図3に示すように、一端部41aの断面形状は、平行な底辺を周方向の両側に有する略台形状をなしている。一端部41aの断面形状における径方向の外側の辺は、軸線方向と径方向の双方に直交するスロット23の幅方向に沿っている。一端部41aの断面形状における径方向の内側の辺、すなわち、第2コイル50側の辺は、周方向の一方側から他方側に向かうほど径方向の内側に位置するように傾斜している。
一端部41aにおける径方向の厚みta1は、周方向において第1屈曲部42aが屈曲する側がその反対側よりも大きい。すなわち、一端部41aの厚みta1は、周方向の一方側よりも他方側が大きい。本実施形態における一端部41aの厚みta1は、周方向の一方側から他方側に向かうほど徐々に大きくなる。
図4に示すように、中間部41cの断面形状は、周方向に長い略長方形状をなしている。したがって、中間部41cにおける径方向の厚みtc1は、周方向の全体にわたって同一である。
図5に示すように、他端部41bの断面形状は、平行な底辺を周方向の両側に有する略台形状をなしている。他端部41bの断面形状における径方向の外側の辺は、スロット23の上記幅方向に沿っている。他端部41bの断面形状における径方向の内側の辺、すなわち、第2コイル50側の辺は、周方向の他方側から一方側に向かうほど径方向の内側に位置するように傾斜している。
他端部41bにおける径方向の厚みtb1は、周方向において第1屈曲部42bが屈曲する側がその反対側よりも大きい。すなわち、他端部41bの厚みtb1は、周方向の他方側よりも一方側が大きい。本実施形態における他端部41bの厚みtb1は、周方向の他方側から一方側に向かうほど徐々に大きくなる。
(第2コイル50)
図2に示すように、第2コイル50は、スロット23内に配置された第2配置部51と、第2配置部51に連なるとともに軸線方向の両側においてスロット23から突出して屈曲した一対の第2屈曲部52a,52bとを有している。なお、図2において、第2屈曲部52aは同図の上側に向かって突出しており、第2屈曲部52bは同図の下側に向かって突出している。また、第2屈曲部52aは、周方向の一方側に屈曲しており、第2屈曲部52bは、周方向の他方側に屈曲している。すなわち、第2屈曲部52a,52bは、周方向において互いに逆向きに屈曲している。
本実施形態の第2配置部51は、上述した丸線がスロット23の内面に沿って塑性変形されることで構成されている。このため、第2配置部51の軸線方向に直交する断面形状は、円形状をなしていない。
次に、第2配置部51の断面形状について詳細に説明する。
図2~図5に示すように、第2配置部51は、第2屈曲部52aに連なる一端部51aと、一端部51aの反対側であって第2屈曲部52bに連なる他端部51bと、これらの間に位置する中間部51cとを有している。一端部51a、他端部51b、及び中間部51cにおけるそれぞれの断面形状は互いに異なっている。第2配置部51の断面形状は、一端部51aと他端部51bとの間において徐々に変化する。
図3に示すように、一端部51aの断面形状は、平行な底辺を周方向の両側に有する略台形状をなしている。一端部51aの断面形状における径方向の外側の辺、すなわち、第1コイル40側の辺は、周方向の他方側から一方側に向かうほど径方向の外側に位置するように傾斜している。一端部51aの断面形状における径方向の内側の辺は、スロット23の上記幅方向に沿っている。
一端部51aにおける径方向の厚みta2は、周方向において第2屈曲部52aが屈曲する側がその反対側よりも大きい。すなわち、一端部51aの厚みta2は、周方向の他方側よりも一方側が大きい。本実施形態における一端部51aの厚みta2は、周方向の他方側から一方側に向かうほど徐々に大きくなる。
図4に示すように、中間部51cの断面形状は、周方向に長い略長方形状をなしている。したがって、中間部51cにおける径方向の厚みtc2は、周方向の全体にわたって同一である。
図5に示すように、他端部51bの断面形状は、平行な底辺を周方向の両側に有する略台形状をなしている。他端部51bの断面形状における径方向の外側の辺、すなわち、第1コイル40側の辺は、周方向の一方側から他方側に向かうほど径方向の外側に位置するように傾斜している。他端部51bの断面形状における径方向の内側の辺は、スロット23の上記幅方向に沿っている。
他端部51bにおける径方向の厚みtb2は、周方向において第2屈曲部52bが屈曲する側がその反対側よりも大きい。すなわち、他端部51bの厚みtb2は、周方向の一方側よりも他方側が大きい。本実施形態における他端部51bの厚みtb2は、周方向の一方側から他方側に向かうほど徐々に大きくなる。
なお、スロット23内において径方向に互いに隣り合って設けられた第1配置部41と第2配置部51との断面形状は、全体として略長方形状をなしている。
次に、ステータ10の製造方法について説明する。
図6及び図7に示すように、まず、スロット23内において第1コイル40の第1配置部41と第2コイル50の第2配置部51とを径方向に並べて配置する。このとき、第1配置部41の一端部41aをスロット23内において第1屈曲部42aが屈曲する側、すなわち周方向の他方側に配置し、且つ、他端部41bを第1屈曲部42bが屈曲する側、すなわち周方向の一方側に配置する。また、第2配置部51の一端部51aをスロット23内において第2屈曲部52aが屈曲する側、すなわち周方向の一方側に配置し、且つ、他端部51bを第2屈曲部52bが屈曲する側、すなわち周方向の他方側に配置する(配置工程)。なお、図6は、一端部41a,51aにおける断面図を示している。
図7に示すように、配置工程では、第1配置部41及び第2配置部51が軸線方向に対して傾斜した状態でスロット23内に配置される。なお、第1コイル40及び第2コイル50の各屈曲部42a,42b,52a,52bは、配置工程に先立ち、後述する屈曲工程において自身が屈曲される側に僅かに屈曲されている。
図8に示すように、次に、コイル30を押圧するための治具60をスロット23内に挿入する。ここで、治具60の押圧面60aは、軸線方向におけるスロット23の全体にわたって延びている。また、押圧面60aの幅は、スロット23の幅と略同一である。
次に、スロット23内に配置された第1配置部41と第2配置部51とを、治具60により径方向の外側に向けて一括して押圧する。これにより、第1配置部41と第2配置部51とがスロット23の内面に沿って塑性変形される。
このとき、第1配置部41の一端部41aにおいては、径方向の厚みta1が周方向において第1屈曲部42aが屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように塑性変形される。一方、第1配置部41の他端部41bにおいては、径方向の厚みtb1が周方向において第1屈曲部42bが屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように塑性変形される。
また、第2配置部51の一端部51aにおいては、径方向の厚みta2が周方向において第2屈曲部52aが屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように塑性変形される。一方、第2配置部51の他端部51bにおいては、径方向の厚みtb2が周方向において第2屈曲部52bが屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように塑性変形される(押圧工程)。
図9に示すように、次に、径方向において互いに隣り合う第1屈曲部42aと第2屈曲部52aとを周方向において互いに逆向きに屈曲させる。このとき、第1屈曲部42aは、周方向の他方側に屈曲され、第2屈曲部52aは、周方向の一方側に屈曲される。
図10に示すように、同様に、互いに隣り合う第1屈曲部42bと第2屈曲部52bとを周方向において互いに逆向きに屈曲させる。このとき、第1屈曲部42bは、周方向の一方側に屈曲され、第2屈曲部52bは、周方向の他方側に屈曲される(屈曲工程)。
こうして、スロット23内に第1コイル40と第2コイル50とが、径方向に並んで設けられる。
図11に示すように、以上の各工程を繰り返すことで、ステータコア20にコイル30を巻回する。
このようにして、ステータ10が製造される。
本実施形態の作用について説明する。
押圧工程では、第1配置部41のうち第1屈曲部42aに連なる一端部41aにおける径方向の厚みta1を、周方向において第1屈曲部42aが屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように変形させる。これにより、第1屈曲部42aにおいては、第1屈曲部42aの屈曲部分の内側における径方向の厚みが、当該屈曲部分の外側における径方向の厚みよりも大きくなる。このため、一端部41aにおける径方向の厚みta1が周方向において同一である場合に比べて、第1屈曲部42aを小さい曲げ半径にて屈曲させることができる。そして、他端部41bにおいても、一端部41aと同様な作用を奏することができるため、第1屈曲部42bを小さい曲げ半径にて屈曲させることができる。
これらにより、第1屈曲部42a及び第1屈曲部42bのスロット23からの突出量を低減することができる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)配置工程では、第1配置部41をスロット23内に配置する。押圧工程では、第1配置部41の一端部41aにおける径方向の厚みta1を、周方向において第1屈曲部42aが屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように変形させる。また、他端部41bにおける径方向の厚みtb1を、周方向において第1屈曲部42bが屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように変形させる。屈曲工程では、第1屈曲部42a及び第1屈曲部42bを周方向に屈曲させる。
こうした方法によれば、上述した作用を奏することから、ステータ10の体格の増大を抑制することができる。
(2)押圧工程では、第2配置部51の一端部51aにおける径方向の厚みta2を、周方向において第2屈曲部52aが屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように変形させる。また、他端部51bにおける径方向の厚みtb2を、周方向において第2屈曲部52bが屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように変形させる。屈曲工程では、互いに隣り合う第1屈曲部42aと第2屈曲部52aとを周方向において互いに逆向きに屈曲させ、互いに隣り合う第1屈曲部42bと第2屈曲部52bとを周方向において互いに逆向きに屈曲させる。
こうした方法によれば、第1屈曲部42a,42b及び第2屈曲部52a,52bを小さい曲げ半径にて屈曲させることができる。これにより、径方向において隣り合う第1コイル40と第2コイル50との双方において、各屈曲部42a,42b,52a,52bの突出量を低減することができる。したがって、ステータ10の体格の増大を抑制することができる。
(3)配置工程では、スロット23内において第1配置部41と第2配置部51とを径方向に並べて配置する。さらに、第1配置部41の一端部41a及び他端部41bを周方向において第1屈曲部42a及び第1屈曲部42bが屈曲する側にそれぞれ配置し、第2配置部51の一端部51a及び他端部51bを周方向において第2屈曲部52a及び第2屈曲部52bが屈曲する側にそれぞれ配置する。押圧工程では、第1配置部41と第2配置部51とを径方向の外側に向けて一括して押圧する。
こうした方法によれば、一端部41aにおける厚みta1は、周方向において第1屈曲部42aが屈曲する側がその反対側よりも大きくなり、他端部41bにおける径方向の厚みtb1は、周方向において第1屈曲部42bが屈曲する側がその反対側よりも大きくなる。また、一端部51aにおける厚みta2は、周方向において第2屈曲部52aが屈曲する側がその反対側よりも大きくなり、他端部51bにおける径方向の厚みtb2は、周方向において第2屈曲部52bが屈曲する側がその反対側よりも大きくなる。このように、スロット23内に配置された第1配置部41と第2配置部51とを径方向の外側に向けて一括して押圧することで、第1配置部41と第2配置部51とを個別に押圧する場合に比べて、第1配置部41の断面形状と第2配置部51の断面形状とを容易に変形させることができる。加えて、押圧工程に要する時間を短縮することができる。したがって、ステータ10の生産性を向上させることができる。
(4)第1配置部41の一端部41aにおける径方向の厚みta1は、周方向において、第1屈曲部42aが屈曲する側がその反対側よりも大きく、他端部41bにおける径方向の厚みtb1は、周方向において、第1屈曲部42bが屈曲する側がその反対側よりも大きい。
こうした構成によれば、上述した効果(1)に準じた効果を奏することができる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図12に示すように、第1屈曲部42aと第1屈曲部42bとは、周方向において同一の向きに屈曲するものであってもよい。また、第2屈曲部52aと第2屈曲部52bとは、周方向において同一の向きに屈曲するものであってもよい。この場合、図13に示すように、配置工程においては、第1配置部41の全体を周方向において第1屈曲部42a,42bが屈曲する側に配置し、第2配置部51の全体を周方向において第2屈曲部52a,52bが屈曲する側に配置すればよい。こうした方法によれば、第1配置部41の断面形状は、軸線方向の全体にわたって図3に示す第1配置部41の一端部41aにおける断面形状と同様の形状となる。同様に、第2配置部51の断面形状は、軸線方向の全体にわたって図3に示す第2配置部51の一端部51aの断面形状と同様の形状となる。したがって、上記効果(2)に準じた作用効果を奏することができる。
・本実施形態の押圧工程では、第1配置部41と第2配置部51とを治具60により一括して押圧するようにしたが、スロット23内に配置された複数の第1配置部41と複数の第2配置部51とを治具60により一括して押圧するようにしてもよい。
・押圧工程において、第1配置部41と第2配置部51とを径方向の外側に向けて個別に押圧するようにしてもよい。この場合、第1配置部41を押圧する治具と、第2配置部51を押圧する治具とを準備すればよい。
・コイル30の一端部41a,51aにおける断面形状及び他端部41b,51bにおける断面形状は、略台形状をなすものに限らず、略三角形状をなすものであってもよい。
・コイル30は丸線に限らず、角線であってもよい。
・コイル30は、例えば銅合金などのアルミニウム合金以外の金属からなるものであってもよい。
・ステータコア20に集中巻きにより巻回されたコイルを有するステータに対しても本発明を適用することができる。
・コイル30の一端部41a,51aにおける径方向の厚みta1,ta2、及び他端部41b,51bにおける径方向の厚みtb1,tb2は、周方向において段階的に大きくなっていてもよい。
・本実施形態では、電機子の一例として回転電機のステータを例示したが、回転電機のロータに対しても本発明を適用することができる。
ta1,ta2,tb1,tb2,tc1,tc2…厚み
10…ステータ
20…ステータコア
20a…中心孔
21…ヨーク
22…ティース
23…スロット
30…コイル
40…第1コイル
41…第1配置部
41a…一端部
41b…他端部
41c…中間部
42a…第1屈曲部
42b…第1屈曲部
50…第2コイル
51…第2配置部
51a…一端部
51b…他端部
51c…中間部
52a…第2屈曲部
52b…第2屈曲部
60…治具
60a…押圧面
100…ロータ

Claims (3)

  1. 径方向に沿って延びる複数のスロットが周方向に互いに間隔をおいて形成された鉄心と、前記スロット内に配置された配置部、及び前記配置部に連なるとともに前記スロットから突出して前記周方向に屈曲した屈曲部を有するコイルと、を備える電機子の製造方法であって、
    前記コイルは、第1配置部及び第1屈曲部を有する第1コイルと、前記径方向において前記第1コイルに隣り合って設けられ、第2配置部及び前記周方向において前記第1屈曲部が屈曲する側とは反対側に屈曲する第2屈曲部を有する第2コイルと、を含み、
    前記配置部を前記スロット内に配置する配置工程と、
    前記スロット内に配置された前記配置部を押圧することで、当該配置部を前記スロットの内面に沿って塑性変形させる押圧工程と、
    前記屈曲部を前記周方向に屈曲させる屈曲工程と、を備え、
    前記配置部のうち前記屈曲部に連なる端部における前記径方向の厚みを単に厚みとしたとき、
    前記押圧工程では、前記第1配置部における前記厚みを、前記第1屈曲部が屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように変形させ、前記第2配置部における前記厚みを、前記第2屈曲部が屈曲する側がその反対側よりも大きくなるように変形させ、
    前記屈曲工程では、互いに隣り合う前記第1屈曲部と前記第2屈曲部とを前記周方向において互いに逆向きに屈曲させる、
    電機子の製造方法。
  2. 前記配置工程では、前記スロット内において前記第1配置部と前記第2配置部とを前記径方向に並べて配置するとともに、前記第1配置部の前記端部を前記周方向において前記第1屈曲部が屈曲する側に配置し、前記第2配置部の前記端部を前記周方向において前記第2屈曲部が屈曲する側に配置し、
    前記押圧工程では、前記第1配置部と前記第2配置部とを前記径方向の外側に向けて一括して押圧する、
    請求項に記載の電機子の製造方法。
  3. 径方向に沿って延びる複数のスロットが周方向に互いに間隔をおいて形成された鉄心と、前記スロット内に配置された配置部、及び前記配置部に連なるとともに前記スロットから突出して前記周方向に屈曲した屈曲部を有するコイルと、を備える電機子であって、
    前記コイルは、第1配置部及び第1屈曲部を有する第1コイルと、前記径方向において前記第1コイルに隣り合って設けられ、第2配置部及び前記周方向において前記第1屈曲部が屈曲する側とは反対側に屈曲する第2屈曲部を有する第2コイルと、を含み、
    前記配置部のうち前記屈曲部に連なる端部における前記径方向の厚みを単に厚みとしたとき、
    前記第1配置部における前記厚みは、前記第1屈曲部が屈曲する側がその反対側よりも大きく、前記第2配置部における前記厚みは、前記第2屈曲部が屈曲する側がその反対側よりも大きい、
    電機子。
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