JP7368279B2 - 捨石構造物及びその築造方法 - Google Patents
捨石構造物及びその築造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7368279B2 JP7368279B2 JP2020037822A JP2020037822A JP7368279B2 JP 7368279 B2 JP7368279 B2 JP 7368279B2 JP 2020037822 A JP2020037822 A JP 2020037822A JP 2020037822 A JP2020037822 A JP 2020037822A JP 7368279 B2 JP7368279 B2 JP 7368279B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubble
- shore
- offshore
- net
- large number
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Revetment (AREA)
Description
請求項1の発明では、捨石護岸や捨石堤の施工中、捨石構造物に高波浪が来襲しても、網体により、コア部が保持されているために、波による、コア部における積層された多数の捨石の散乱、流失を抑制することができ、ひいては、捨石構造物の岸沖方向に沿う断面形状の変形を抑制することができる。
また、予め算出した、捨石構造物に対して波からの影響が小さくなる水深の閾値より深い位置に、捨石を多数積層して岸沖方向に沿って延びる基礎部を備えているので、確実に、網体により、コア部における、波による積層された多数の捨石の散乱、流失が予測される部位を保持することができる。その結果、コア部における、波による積層された多数の捨石の散乱、流失を抑制することができる。
請求項2の発明では、予め、捨石構造物に対して波の影響を受ける水深の閾値を算出することができ、コア部において網体を被せる範囲を容易に特定することができる。
請求項3の発明では、網体の位置ズレを確実に抑制することができ、ひいては確実に網体によりコア部を保持することができる。
請求項4の発明では、特に、コア部築造ステップの後に網体被覆ステップを行い、これ以降、網体によりコア部を保持できるので、捨石構造物の施工中に高波浪が来襲しても、コア部における、波による多数の捨石の散乱、流失を抑制することができ、捨石構造物の施工中、その岸沖方向に沿う断面形状の変形を抑制することができる。
請求項5の発明では、網体拘束ステップにより網体の岸沖方向両端部をその位置に拘束することができるので、確実に網体によりコア部を保持することができる。
請求項6の発明では、予め、捨石構造物に対して波の影響を受ける水深の閾値を算出することができ、網体を被せる範囲を容易に特定することができる。
また、本発明に係る捨石構造物の築造方法では、捨石構造物の施工中、その安定性を確保することができるので、捨石構造物の作業性が良好となる。
本発明の実施形態に係る捨石構造物1は、図1及び図2に示すように、特に、捨石護岸100または捨石堤200に適用される。本実施形態では、捨石護岸100に採用された捨石構造物1を説明する。捨石構造物1は、所定水域に多数の捨石を投入して積層することで、岸沖方向断面略台形状(図3参照)で捨石護岸100の延設方向に沿って築造される。なお、捨石構造物1は、粒径200~600mm/個程度であり、重量10~200kg/個程度の捨石が多数積層されて築造される。なお、ここで言及する岸沖方向は、捨石護岸100が延設される方向と直交する方向であり、波が捨石護岸100に向かって押し寄せる方向(波浪方向)と同じ方向である。
これにより、捨石護岸100の施工中、捨石構造物1に高波浪が来襲しても、網体5により、コア部4が保持されているために、波による、コア部4の積層された多数の捨石の散乱、流失を抑制することができる。その結果、被覆石(図1の被覆石部位104)や消波ブロック(図1の消波ブロック部位105)が設置される前段階における、捨石構造物1の岸沖方向に沿う断面形状の変形を抑制することができる。要するに、捨石護岸100の施工中、捨石構造物1に高波浪が来襲しても、安定性を確保しつつ、岸沖方向に沿う断面形状の変形を抑制することができる。
Claims (6)
- 捨石護岸または捨石堤の延設方向に沿って備えられる、多数の捨石を積層してなる捨石構造物であって、
該捨石構造物は、その岸沖方向に沿う完成断面構造において、その外形が全体として略台形状を呈しており、
予め算出した、前記捨石構造物に対して波からの影響が小さくなる水深の閾値より深い位置に、捨石を多数積層して岸沖方向に沿って延びる基礎部と、
該基礎部上であって、岸沖方向に沿う略中央の一範囲に捨石を多数積層してなるコア部と、
該コア部をその天端から沖側法面及び岸側法面に沿って覆い被せる網体と、
該網体を含む前記コア部の周りに捨石を多数積層してなる一対の周辺部と、
を備え、
前記網体は、水の通過は許容しつつ捨石の通過は規制するように構成されていることを特徴とする捨石構造物。 - 前記水深の閾値は、入射波の有義波高(m)に0.8~1.5の範囲内の所定値を掛けたものであることを特徴とする請求項1に記載の捨石構造物。
- 前記網体の岸沖方向両端部をその位置に拘束するための、網状の籠内に多数の捨石を詰め込んだ蛇籠を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の捨石構造物。
- 捨石護岸または捨石堤の延設方向に沿って備えられる、多数の捨石を積層してなる捨石構造物の築造方法であって、
岸沖方向に沿う完成断面構造において、
予め算出した、前記捨石構造物に対して波からの影響が小さくなる水深の閾値よりも深い位置に、捨石を多数積層して岸沖方向に沿って延びる基礎部を築造する基礎部築造ステップと、
前記基礎部上であって、岸沖方向に沿う一範囲に捨石を多数積層してなるコア部を築造するコア部築造ステップと、
前記コア部の天端から岸側の面及び沖側の面に沿って、水の通過は許容しつつ捨石の通過は規制する網体を覆い被せる網体被覆ステップと、
前記網体を含むコア部の周りに捨石を多数積層してなる周辺部を築造して、岸沖方向に沿う完成断面構造を完成させる完成築造ステップと、
を含むことを特徴とする捨石構造物の築造方法。 - 前記網体被覆ステップと前記完成築造ステップとの間に、
前記網体の岸沖方向両端部を、網状の籠内に多数の捨石を詰め込んだ蛇籠によりその位置にそれぞれ拘束する網体拘束ステップを備えることを特徴とする請求項4に記載の捨石構造物の築造方法。 - 前記網体拘束ステップにおいて、前記蛇籠の上面が前記水深の閾値と略一致する位置、またはそれよりも深い位置に配置され、当該水深の閾値は、入射波の有義波高(m)に0.8~1.5の範囲内の所定値を掛けたものであることを特徴とする請求項5に記載の捨石構造物の築造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020037822A JP7368279B2 (ja) | 2020-03-05 | 2020-03-05 | 捨石構造物及びその築造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020037822A JP7368279B2 (ja) | 2020-03-05 | 2020-03-05 | 捨石構造物及びその築造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021139165A JP2021139165A (ja) | 2021-09-16 |
JP7368279B2 true JP7368279B2 (ja) | 2023-10-24 |
Family
ID=77668035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020037822A Active JP7368279B2 (ja) | 2020-03-05 | 2020-03-05 | 捨石構造物及びその築造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7368279B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7609355B1 (ja) | 2024-10-17 | 2025-01-07 | 創成技研コンサルタント株式会社 | 捨石式構造物の補修方法及び捨石式構造物 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004176436A (ja) | 2002-11-28 | 2004-06-24 | Kanto Regional Development Bureau Ministry Of Land Infrastructure & Transport | 河川構造物 |
JP2007016444A (ja) | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Toa Harbor Works Co Ltd | 捨石護岸の法面を被覆する防砂シートの敷設方法および防砂シート |
JP2016084630A (ja) | 2014-10-27 | 2016-05-19 | 三菱重工業株式会社 | ライザー管装置、ライザー管揚降システム及びライザー管揚降方法 |
JP2017178253A (ja) | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 三井造船株式会社 | 水中ロボット制御システムおよび水中ロボットの制御方法 |
JP2018131891A (ja) | 2017-02-14 | 2018-08-23 | 東洋建設株式会社 | 捨石構造物及びその築造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS491035A (ja) * | 1972-04-18 | 1974-01-08 | ||
JPS4923426A (ja) * | 1972-06-26 | 1974-03-01 | ||
JPS6439408A (en) * | 1987-08-04 | 1989-02-09 | Hokuriku Jisho Kk | Artificial beach and construction method thereof |
JPH11247154A (ja) * | 1998-02-27 | 1999-09-14 | Okumura Engineering Corp | 護岸用捨石堤の構築方法 |
-
2020
- 2020-03-05 JP JP2020037822A patent/JP7368279B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004176436A (ja) | 2002-11-28 | 2004-06-24 | Kanto Regional Development Bureau Ministry Of Land Infrastructure & Transport | 河川構造物 |
JP2007016444A (ja) | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Toa Harbor Works Co Ltd | 捨石護岸の法面を被覆する防砂シートの敷設方法および防砂シート |
JP2016084630A (ja) | 2014-10-27 | 2016-05-19 | 三菱重工業株式会社 | ライザー管装置、ライザー管揚降システム及びライザー管揚降方法 |
JP2017178253A (ja) | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 三井造船株式会社 | 水中ロボット制御システムおよび水中ロボットの制御方法 |
JP2018131891A (ja) | 2017-02-14 | 2018-08-23 | 東洋建設株式会社 | 捨石構造物及びその築造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021139165A (ja) | 2021-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3344609A (en) | Prevention of beach erosion and encouragement of land restoration | |
RU2432431C2 (ru) | Длинномерное устройство для морских и речных гидротехнических сооружений и способ его изготовления | |
KR100993335B1 (ko) | 망태를 이용하는 호안보호공 및 그 시공방법 | |
CN110219281B (zh) | 一种堤防堤脚防冲柔性护垫结构 | |
JP2013241745A (ja) | 盛土補強土壁工法による耐震性防潮堤防の構築方法 | |
JP7368279B2 (ja) | 捨石構造物及びその築造方法 | |
AU2019203298B2 (en) | A method and system for underwater scour prevention | |
JP6049382B2 (ja) | 耐震耐越流堤体構造 | |
JP2001295245A (ja) | 構造物の保護工法 | |
CN109736261B (zh) | 港口防波堤与海上阻水坝及其安装方法 | |
KR20110046209A (ko) | 교량 교각기초 보강 및 세굴방지 시공 방법 및 그 구조물 | |
JP6923282B2 (ja) | 捨石構造物及びその築造方法 | |
JP5322068B1 (ja) | 潜堤の構築方法 | |
JP4282115B2 (ja) | 海洋構造物の構築工法 | |
JP6018804B2 (ja) | セル本体の遮水構造 | |
JP6128725B2 (ja) | 防波堤 | |
JP3693613B2 (ja) | 保護用マット | |
JP2000319843A (ja) | 海中構築物 | |
KR101162842B1 (ko) | 하천둑 및 그 축조방법 | |
JP5234415B2 (ja) | 海域制御構造物 | |
JP2810374B2 (ja) | 非コンクリート柔構造部材とこの柔構造部材による臨海施設の構築方法 | |
JP2006249690A (ja) | 水中土木工法におけるコンテナの高さ維持構造 | |
JP6338837B2 (ja) | 海岸堤防 | |
JP6871583B1 (ja) | 洗堀防止ユニット及び洗堀防止構造 | |
JP4482859B2 (ja) | 護岸背面の安定化工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230726 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230920 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231012 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7368279 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |