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JP7361453B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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JP7361453B2
JP7361453B2 JP2018032421A JP2018032421A JP7361453B2 JP 7361453 B2 JP7361453 B2 JP 7361453B2 JP 2018032421 A JP2018032421 A JP 2018032421A JP 2018032421 A JP2018032421 A JP 2018032421A JP 7361453 B2 JP7361453 B2 JP 7361453B2
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Description

本発明は、ディスクブレーキに関する。
ディスクブレーキにおいて、パッドを弾性的に支持するパッドスプリングを有するものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2015-28376号公報 特開2017-150589号公報
ディスクブレーキにおいて、パッドの組み付け性の向上が望まれている。
本発明の目的は、パッドの組み付け性を向上させることが可能なディスクブレーキを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、パッドスプリングのガイド板部が、ディスクの回転方向において、取付部材のガイド凹部の奥側の底面に対向する位置に設けられた対向板部と、前記対向板部の前記ディスクの軸方向における前記ディスクとは反対側から延出する延出板部とを有し、前記延出板部は、前記ディスクの回転方向において、前記対向板部に対し、パッドの耳部から離れる方向へ、垂直に延出し、前記延出板部が、前記ディスクの径方向において、前記対向板部の外周側と内周側とにそれぞれ並んで複数設けられた、構成とした。
本発明によれば、パッドの組み付け性を向上させることが可能となる。
第1実施形態のディスクブレーキを示す平面図。 第1実施形態のディスクブレーキを示す正面図。 第1実施形態のディスクブレーキを示す背面図。 第1実施形態のディスクブレーキを示す側面図。 第1実施形態のディスクブレーキのパッドスプリングおよびパッドを示す斜視図。 第1実施形態のディスクブレーキのパッドスプリングを示すもので、(a)は正面側から見た斜視図、(b)は背面側から見た斜視図。 第1実施形態のディスクブレーキのパッドスプリングを示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図。 第2実施形態のディスクブレーキのパッドスプリングを示すもので、(a)は正面側から見た斜視図、(b)は背面側から見た斜視図。 第2実施形態のディスクブレーキのパッドスプリングを示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図。 第2実施形態のディスクブレーキを示す平面図。 第2実施形態のディスクブレーキのパッドスプリングおよびパッドを示す斜視図。 第3実施形態のディスクブレーキのパッドスプリングを示すもので、(a)は正面側から見た斜視図、(b)は背面側から見た斜視図。 第3実施形態のディスクブレーキのパッドスプリングを示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図。 第3実施形態のディスクブレーキを示す平面図。 第3実施形態のディスクブレーキのパッドスプリングおよびパッドを示す斜視図。
「第1実施形態」
本発明に係る第1実施形態を図1~図7を参照して以下に説明する。
第1実施形態のディスクブレーキ10は、自動車等の車両用であって車両に制動力を付与するものであり、具体的には四輪自動車の前輪制動用のものである。ディスクブレーキ10は、図示略の車輪と共に回転する円板状のディスク1の回転を止めることで車両を制動する。
以下、ディスク1の中心軸線の方向をディスク軸方向、ディスク1の径方向をディスク径方向、ディスク1の回転方向すなわち周方向をディスク回転方向と称す。また、ディスク径方向におけるディスク1の中心側をディスク径方向の内側、ディスク径方向におけるディスク1の中心とは反対側をディスク径方向の外側と称す。
ディスクブレーキ10は、図1~図4に示すように取付部材2を有しており、図2~図5に示すように一対のパッド3を有している。また、ディスクブレーキ10は、図1~図4に示すようにキャリパ5を有しており、図1~図3,図5に示すように一対のパッドスプリング7を備えている。
取付部材2は、図2,図3に示すインナビーム部11および一対のインナ側トルク受部12と、図1に示す一対のピン挿嵌部13と、図2に示す一対のアウタ側トルク受部14およびアウタビーム部15とを有している。取付部材2は、鋳造により一体成形された鋳物であり、ディスク回転方向の中央を基準とする鏡面対称の形状となっている。取付部材2は、例えば鋳鉄製である。
図4に示すように、インナビーム部11は、ディスク1に対しディスク軸方向の一側に配置されて車両の非回転部分に取り付けられる。ここで、取付部材2が取り付けられる車両の非回転部分は、ディスク1に対し車両の車幅方向内側すなわちインナ側に配置されており、この非回転部分に取り付けられるインナビーム部11も、ディスク1に対しインナ側に配置されている。
図3に示すように、インナビーム部11は、ディスク回転方向に延びるように配置されており、ディスク回転方向両側、すなわちディスク回転方向一側とディスク回転方向他側とに、それぞれ取付穴17が形成されている。インナビーム部11は、図示略のボルト等の締結部材が、両側の取付穴17にそれぞれ螺合されることになり、これらの締結部材によって車両の非回転部分に取り付けられる。
一対のインナ側トルク受部12は、一方のインナ側トルク受部12が、インナビーム部11のディスク回転方向一側の端部から、他方のインナ側トルク受部12が、インナビーム部11のディスク回転方向他側の端部から、それぞれ、ディスク径方向の外側に延出する。一対のインナ側トルク受部12は、図4に示すように、インナビーム部11と同様、ディスク1に対しインナ側に配置されている。
図1に示すように、一対のピン挿嵌部13は、一方のピン挿嵌部13がディスク回転方向一側のインナ側トルク受部12のディスク径方向の外側の端部からディスク軸方向にディスク1の外周側を跨いで延出している。また、他方のピン挿嵌部13がディスク回転方向他側のインナ側トルク受部12のディスク径方向の外側の端部からディスク軸方向にディスク1の外周側を跨いで延出している。
一対のアウタ側トルク受部14は、一方のディスク回転方向一側のアウタ側トルク受部14が、ディスク回転方向一側のピン挿嵌部13のインナ側トルク受部12とは反対側すなわちアウタ側の端部から、他方のディスク回転方向他側のアウタ側トルク受部14が、ディスク回転方向他側のピン挿嵌部13のアウタ側の端部から、それぞれ、図4に示すように、ディスク径方向の内側に延出する。一対のアウタ側トルク受部14は、ディスク1に対し車両の車幅方向外側すなわちアウタ側に配置されている。
図2に示すように、アウタビーム部15は、ディスク回転方向に延びて一対のアウタ側トルク受部14のディスク径方向の内側同士を連結する。アウタビーム部15は、一対のアウタ側トルク受部14と同様、図4に示すようにディスク1に対しアウタ側に配置されている。
以上により、取付部材2は、ディスク1の外周側を跨いで設けられて車両の非回転部分に取り付けられる。インナビーム部11および一対のインナ側トルク受部12は、取付部材2において、車両の非回転部分への取り付け側となるインナ側に配置されており、一対のアウタ側トルク受部14およびアウタビーム部15は、取付部材2において、インナ側とは反対となるアウタ側に配置されている。
図2および図3に示すように、一対のアウタ側トルク受部14および一対のインナ側トルク受部12には、同様の凹形状のガイド凹部20がそれぞれ形成されている。すなわち、取付部材2には、同様の凹形状のガイド凹部20が合計で4カ所形成されている。これら4カ所のガイド凹部20はディスク径方向の位置を合わせている。また、ディスク回転方向一側のインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に設けられた2カ所のガイド凹部20は、ディスク回転方向の位置を合わせており、ディスク回転方向他側のインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に設けられた2カ所のガイド凹部20は、ディスク回転方向の位置を合わせている。
図3に示すように、ディスク回転方向一側のインナ側トルク受部12には、そのディスク回転方向の内側(取付部材2のディスク回転方向の中央側)の面からディスク回転方向の外側(取付部材2のディスク回転方向の中央とは反対側)に向かって凹む形状のガイド凹部20が形成されている。ディスク回転方向他側のインナ側トルク受部12にも、そのディスク回転方向の内側の面からディスク回転方向の外側に向かって凹む形状のガイド凹部20が形成されている。よって、一対のインナ側トルク受部12には、相互対向側に、互いにディスク回転方向に沿って離れる方向に凹む凹形状のガイド凹部20が形成されている。
また、図2に示すように、ディスク回転方向一側のアウタ側トルク受部14には、そのディスク回転方向の内側の面からディスク回転方向の外側に向かって凹む形状のガイド凹部20が形成されている。ディスク回転方向他側のアウタ側トルク受部14にも、そのディスク回転方向の内側の面からディスク回転方向の外側に向かって凹む形状のガイド凹部20が形成されている。よって、一対のアウタ側トルク受部14には、相互対向側に、互いにディスク回転方向に沿って離れる方向に凹む凹形状のガイド凹部20が形成されている。
ガイド凹部20は、その凹む方向の奥側にある底面21と、ディスク径方向外側にある外側壁面22と、ディスク径方向内側にある内側壁面23と、を有している。外側壁面22は、底面21のディスク径方向外側の端部から、取付部材2のディスク回転方向の中央側に向かって延出している。内側壁面23は、底面21のディスク径方向内側の端部から、取付部材2のディスク回転方向の中央側に向かって延出している。
これら底面21、外側壁面22および内側壁面23は、いずれもディスク軸方向に沿って広がっている。また、底面21は、取付部材2のディスク回転方向の中央とディスク1の中心とを通るディスク径方向の線に沿っており、外側壁面22および内側壁面23は、この線に直交する面に沿っている。よって、外側壁面22および内側壁面23は、いずれも底面21に対して垂直に延出し、互いに平行をなしている。
図1に示すように、取付部材2には、ディスク回転方向両側の一対のピン挿嵌部13のそれぞれに図示略のピン挿入穴が形成されており、これらのピン挿入穴に、キャリパ5のディスク回転方向両側の一対のスライドピン31が摺動可能に嵌合している。これにより、取付部材2は、その一対のピン挿嵌部13において、キャリパ5をディスク軸方向に摺動可能に支持する。言い換えれば、キャリパ5は、ディスク回転方向両側に設けられた一対のスライドピン31が、それぞれ、取付部材2の一対のピン挿嵌部13の図示略のピン挿入穴に摺動可能に嵌合されることになり、これにより、取付部材2にディスク軸方向に摺動可能となるように支持される。
図1に示すように、ディスク回転方向の位置が合う一側のインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14には、これらに共通の一つのパッドスプリング7が取り付けられている。また、ディスク回転方向の位置が合う他側のインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14には、これらに共通の一つのパッドスプリング7が取り付けられている。つまり、一つの取付部材2に、2つのみのパッドスプリング7が取り付けられている。これらのパッドスプリング7は、同形状の共通部品となっている。
図6,図7に示すように、パッドスプリング7は、鏡面対称の形状をなしている。パッドスプリング7は、一定厚さの一枚の板材からプレス成形により形成される。パッドスプリング7は、一対のパッド支持部41と、一対のパッド支持部41を接続する接続部42と、を有している。
ここでは、取付部材2に組み付けられずパッド3を支持することもない、図6,図7に示す自然状態にあるときのパッドスプリング7について説明する。なお、一つのパッドスプリング7において、一対のパッド支持部41は、鏡面対称の形状をなしているため、一方のパッド支持部41について説明する。
一方のパッド支持部41は、接続部42側の外端板部51と、外端板部51の接続部42とは反対側の端部から外端板部51に垂直に延出する外側支持板部52と、外側支持板部52の外端板部51とは反対側の端部から外側支持板部52に垂直に外端板部51から離れる方向に延出する中間板部53(対向板部)と、中間板部53の外側支持板部52とは反対側の端部から中間板部53に垂直に外側支持板部52と同側に延出するベース板部54とを有している。
外端板部51と中間板部53とは平行であり、外側支持板部52とベース板部54とは平行である。連続する外側支持板部52と中間板部53とベース板部54とが、全体として凹状に連結されてガイド板部55を構成している。
一方のパッド支持部41は、中間板部53が、平板状をなしており、外側支持板部52およびベース板部54よりも他方のパッド支持部41とは反対側に延出している。ガイド板部55は、この中間板部53の他方のパッド支持部41とは反対側の端部から延出する延出板部61を有している。
延出板部61は、中間板部53からの延出の先端部である延出先端部62、言い換えれば中間板部53からの延出板部61内に沿った移動距離が最も長くなる延出先端部62に向けて、幅が徐々に狭くなり、延出先端部62の幅が最も小さくなるように先細状に延出している。延出板部61は、中間板部53に対し、中間板部53の厚さ方向において、外側支持板部52およびベース板部54とは反対側に配置されるように曲げられている。ここで、延出先端部62は、延出板部61においてエッジとなる部分である。
延出板部61は、図6(b)に示すように、中間板部53に対し直線状の折れ線を形成するように、中間板部53の厚さ方向において外側支持板部52およびベース板部54とは反対側に折り曲げられた第1折曲部71と、第1折曲部71から中間板部53とは反対側かつ他方のパッド支持部41とは反対側に延出する平板状の第1板部72と、を有している。
また、延出板部61は、第1板部72の第1折曲部71とは反対側の端縁部で直線状の折れ線を形成するように他方のパッド支持部41側に折り曲げられた第2折曲部73と、図7(a)に示すように第2折曲部73から中間板部53とは反対側かつ他方のパッド支持部41側に延出する平板状の第2板部74と、を有している。
また、延出板部61は、第2板部74の第2折曲部73とは反対側の端縁部で直線状の折れ線を形成するように中間板部53側に折り曲げられた第3折曲部75と、第3折曲部75から中間板部53側かつ他方のパッド支持部41側に延出する平板状の第3板部76と、を有している。この第3板部76の第3折曲部75とは反対側の端部が延出先端部62となっている。
図6(b)に示すように、第1折曲部71、第2折曲部73および第3折曲部75は、折れ線が平行をなしている。延出板部61は、複数の平板状の第1板部72、第2板部74および第3板部76を角度をもって連続させる多段曲げの形状であり、多角筒体の一部の形状をなしている。図7(a)に示すように、隣り合う第1板部72と第2板部74とのなす角と、隣り合う第2板部74と第3板部76とのなす角とは、同等の鈍角であり、例えば120度となっている。また、第1折曲部71と第2折曲部73との間の距離と、第2折曲部73と第3折曲部75との間の距離と、第3折曲部75と延出先端部62との間の距離とは、同等になっている。
一方のパッド支持部41の延出板部61は、第2折曲部73が、延出板部61において他方のパッド支持部41から最も離れており、延出先端部62は、この第2折曲部73よりも他方のパッド支持部41側に配置されている。言い換えれば、延出板部61において、延出先端部62は、パッドスプリング7の幅方向(組み付けられた場合のディスク軸方向と同じ方向)の端部の第2折曲部73よりも、パッドスプリング7の幅方向の内側に配置されている。
一方のパッド支持部41は、図6(a),図7(b)に示すように、ガイド板部55が、ベース板部54の他方のパッド支持部41とは反対側の端部から外側支持板部52側に折り返されてベース板部54の外側支持板部52側に配置される付勢板部81を有している。
一方のパッド支持部41は、その付勢板部81が、ベース板部54の他方のパッド支持部41とは反対側の端部から外側支持板部52側に円弧状に折り返す折返部82と、この折返部82のベース板部54とは反対側の端部から他方のパッド支持部41の方向に他方のパッド支持部41側ほどベース板部54から離れるように傾斜して直線状に延出する内側支持板部83と、を有している。
以上に述べた一方のパッド支持部41と、これと鏡面対称状をなす他方のパッド支持部41とを繋ぐ接続部42は、これら一対のパッド支持部41の外端板部51の外側支持板部52とは反対側同士を接続する接続板部91と、接続板部91における一対の外端板部51の間に設けられた位置決め部92とを有している。
図2,図3に示すように、一方のパッドスプリング7は、取付部材2のいずれもディスク回転方向一側にあるインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に取り付けられる。その際に、図2に示すように、一方のパッドスプリング7は、接続部42を一対のパッド支持部41よりもディスク径方向外側に配置した状態で、図3に示すように一方のパッド支持部41の凹状のガイド板部55を、インナ側トルク受部12のガイド凹部20に嵌合させ、図2に示すように他方のパッド支持部41の凹状のガイド板部55を、アウタ側トルク受部14のガイド凹部20に嵌合させると共に、位置決め部92をインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14の間に嵌合させる。
これにより、この一方のパッドスプリング7は、一対のパッド支持部41がディスク1の軸方向の両面側に配置される状態となり、一対のパッド支持部41のそれぞれのガイド板部55が取付部材2のディスク回転方向一側のインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14のガイド凹部20に配置される状態となる。
この一方のパッドスプリング7は、位置決め部92をインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14の間に嵌合させると、取付部材2にディスク軸方向の移動が規制されて設けられる。その結果、この一方のパッドスプリング7は、ディスク1に対してもディスク軸方向の移動が規制される。
このようにディスク回転方向一側に設けられたパッドスプリング7は、インナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に取り付けられた状態で、図2,図3に示すように一対のガイド凹部20に嵌合する一対のガイド板部55がディスク回転方向に凹む形状となる。具体的には、一対のガイド板部55がディスク回転方向の外側に向けて凹む形状となる。
一方のパッドスプリング7は、取付部材2に取り付けられた状態で、ガイド凹部20に嵌合するガイド板部55のベース板部54が、このガイド板部55のディスク径方向内側に配置されてガイド凹部20の内側壁面23に対向し当接することになる。また、この状態で、ガイド板部55の外側支持板部52は、このガイド板部55のディスク径方向外側に配置されてガイド凹部20の外側壁面22に対向し当接することになる。また、ガイド板部55の中間板部53は、このガイド板部55のディスク回転方向の外側に配置されてガイド凹部20の奥側の底面21に対向し当接することになる。
外側支持板部52は中間板部53のディスク径方向外側の端部から、ベース板部54は中間板部53のディスク径方向内側の端部から、それぞれ、取付部材2のディスク回転方向の中央側に向かって延出している。外側支持板部52、中間板部53およびベース板部54は、いずれもディスク軸方向に沿って広がっている。また、中間板部53は、取付部材2のディスク回転方向の中央とディスク1の中心とを通るディスク径方向の線に沿っており、外側支持板部52およびベース板部54は、この線に直交する面に沿っている。よって、外側支持板部52およびベース板部54は、いずれも中間板部53に対して垂直に延出し、互いに平行をなしている。
図1に示すように、一方のパッドスプリング7は、取付部材2に取り付けられた状態で、延出板部61が、中間板部53のディスク軸方向におけるディスク1とは反対側から延出し、ディスク回転方向において、この中間板部53の外側、すなわち取付部材2のディスク回転方向の中央とは反対側に、延出先端部62を含んで配置される。この状態で、延出板部61は、第1折曲部71、第2折曲部73および第3折曲部75のそれぞれの折れ線が、取付部材2のディスク回転方向の中央とディスク1の中心とを通るディスク径方向の線に沿っている。
延出板部61は、その第2折曲部73が延出板部61のディスク軸方向におけるディスク1から最も離れた位置に配置されており、延出板部61の延出先端部62は、ディスク軸方向において、この第2折曲部73よりもディスク1に近い位置に配置されている。言い換えれば、延出板部61は、ディスク軸方向における最も先端位置が第2折曲部73となり、この第2折曲部73よりもディスク軸方向における内側に延出先端部62が配置されている。図2~図4に示すように、延出板部61は、中間板部53との連結領域から延出先端部62に向けてディスク径方向の幅が徐々に小さくなる。
図2,図3に示すように、他方のパッドスプリング7も、取付部材2のいずれもディスク回転方向他側にあるインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に、一方側のパッドスプリング7と同様にして取り付けられる。このようにして、一対のパッドスプリング7が取付部材2に取り付けられる。
図3に示すように、一対のパッドスプリング7の互いに反対向きに凹んでディスク回転方向両側のインナ側トルク受部12のガイド凹部20に嵌合された、それぞれのガイド板部55に、インナ側のパッド3が、ディスク軸方向に移動可能となるように支持される。また、図2に示すように、一対のパッドスプリング7の互いに反対向きに凹んでディスク回転方向両側のアウタ側トルク受部14のガイド凹部20に嵌合された、それぞれのガイド板部55に、アウタ側のパッド3が、ディスク軸方向に移動可能となるように支持される。
インナ側のパッド3とアウタ側のパッド3とは、同一の共通部品である。図5に示すように、パッド3は、鏡面対象の形状をなしており、裏板101と、裏板101に貼着されたライニング102とを有している。裏板101は、ライニング102が貼着される主板部105と、主板部105の幅方向の両端部からこの幅方向に沿って互いに反対向きに突出する一対の耳部106とを有している。
そして、インナ側のパッド3は、ディスク回転方向一側の耳部106が、ディスク回転方向一側のパッドスプリング7に対して、そのインナ側のガイド板部55の付勢板部81の内側支持板部83をインナ側のベース板部54に近づけるように弾性変形させて、このインナ側のガイド板部55の外側支持板部52と付勢板部81の内側支持板部83とに挟持される。
このようにして、インナ側のパッド3のディスク回転方向一側の耳部106は、ディスク回転方向一側のパッドスプリング7のインナ側のガイド板部55に嵌合されて、このガイド板部55の付勢板部81の付勢力で外側支持板部52に押し付けられる。このように嵌合されたディスク回転方向一側の耳部106は、図3に示すように、ディスク回転方向一側のインナ側トルク受部12のガイド凹部20に挿入されている。
インナ側のパッド3のディスク回転方向一側の耳部106は、その嵌合先のガイド板部55にガイドされてディスク軸方向に移動する。その際に、ガイド板部55は、耳部106のディスク回転方向の外側の端面を中間板部53で、耳部106のディスク径方向外側の端面を外側支持板部52で、耳部106のディスク径方向内側の端面を付勢板部81で、それぞれガイドする。
また、インナ側のパッド3は、ディスク回転方向他側の耳部106が、ディスク回転方向他側のパッドスプリング7に対して、そのインナ側のガイド板部55の付勢板部81の内側支持板部83をインナ側のベース板部54に近づけるように弾性変形させて、このインナ側のガイド板部55の外側支持板部52と付勢板部81の内側支持板部83とに挟持される。
このようにして、インナ側のパッド3のディスク回転方向他側の耳部106は、ディスク回転方向他側のパッドスプリング7のインナ側のガイド板部55に嵌合されて、このガイド板部55の付勢板部81の付勢力で外側支持板部52に押し付けられる。このように嵌合されたディスク回転方向他側の耳部106は、ディスク回転方向他側のインナ側トルク受部12のガイド凹部20に挿入される。
インナ側のパッド3のディスク回転方向他側の耳部106は、その嵌合先のガイド板部55にガイドされてディスク軸方向に移動する。その際に、ガイド板部55は、耳部106のディスク回転方向の外側の端面を中間板部53で、耳部106のディスク径方向外側の端面を外側支持板部52で、耳部106のディスク径方向内側の端面を付勢板部81で、それぞれガイドする。
このように一対のパッドスプリング7を介して取付部材2に取り付けられた状態で、インナ側のパッド3は、一対の耳部106がディスク回転方向に突出する状態となり、言い換えれば、ディスク回転方向両側に突設される耳部106を有する。取付部材2は、ディスク回転方向に凹んで耳部106が挿入されるガイド凹部20を有する。インナ側のパッド3のこれら耳部106と、取付部材2のインナ側の一対のガイド凹部20とが、それぞれの間にパッドスプリング7のインナ側のガイド板部55を介在させて嵌合する。
このようにインナ側のパッド3を支持する状態で、一対のパッドスプリング7は、それぞれの延出板部61が、中間板部53に対しディスク回転方向における耳部106から離れる方向かつディスク軸方向におけるディスク1から離れる方向に折り曲げられた第1折曲部71と、第1折曲部71よりも延出先端部62側でディスク回転方向における耳部106から離れる方向かつディスク軸方向におけるディスク1に近づく方向に折り曲げられた第2折曲部73と、第2折曲部73よりも延出先端部62側でディスク回転方向における耳部106に近づく方向かつディスク軸方向におけるディスク1に近づく方向に折り曲げられた第3折曲部75とを有している。
言い換えれば、一対のパッドスプリング7は、それぞれの第1板部72が、中間板部53からディスク回転方向における耳部106から離れる方向かつディスク軸方向におけるディスク1から離れる方向に延出する。第2板部74は、第1板部72からディスク回転方向における耳部106から離れる方向かつディスク軸方向におけるディスク1に近づく方向に延出する。第3板部76は、第2板部74からディスク回転方向における耳部106に近づく方向かつディスク軸方向におけるディスク1に近づく方向に延出する。
図2に示すように、アウタ側のパッド3も、インナ側のパッド3と同様に、ディスク回転方向一側の耳部106が、ディスク回転方向一側のパッドスプリング7のアウタ側のガイド板部55に支持され、ディスク回転方向他側の耳部106が、ディスク回転方向他側のパッドスプリング7のアウタ側のガイド板部55に支持される。その結果、アウタ側のパッド3は、ディスク回転方向一側の耳部106が、ディスク回転方向一側のアウタ側トルク受部14のガイド凹部20に挿入され、ディスク回転方向他側の耳部106が、ディスク回転方向他側のアウタ側トルク受部14のガイド凹部20に挿入される。アウタ側のパッド3は、一対のパッドスプリング7を介してディスク回転方向両側のアウタ側トルク受部14に支持される。
以上により、一方のパッドスプリング7が、インナ側およびアウタ側の各パッド3のディスク回転方向一側の耳部106を弾性的に支持することになり、他方のパッドスプリング7が、インナ側およびアウタ側の各パッド3のディスク回転方向他側の耳部106を弾性的に支持することになる。
図1に示すように、キャリパ5は、ほぼ鏡面対称の形状となっており、キャリパボディ120と、キャリパボディ120に摺動可能に設けられた図示略のピストンとを有している。
キャリパボディ120は、ディスク1に対しディスク軸方向のインナ側に配置されるシリンダ部126と、図4に示すようにシリンダ部126のディスク径方向の外側からディスク1の外周を跨ぐようにディスク軸方向に沿ってアウタ側に延出するブリッジ部127と、ブリッジ部127のシリンダ部126とは反対側からディスク径方向の内側に延出してディスク1のディスク軸方向のアウタ側に配置される爪部128とを有している。また、キャリパボディ120は、図1に示すように、シリンダ部126からディスク回転方向の両側に延出する一対のピン取付部131を有している。
キャリパボディ120には、ディスク回転方向一側のピン取付部131にスライドピン31が取り付けられており、ディスク回転方向他側のピン取付部131にもスライドピン31が取り付けられている。取付部材2のディスク回転方向両側のピン挿嵌部13の図示略のピン挿入穴に、これらのスライドピン31が摺動可能に嵌合する。キャリパボディ120には、シリンダ部126に、図示略のピストンが、爪部128に対し近接および離間可能となるようにディスク軸方向に移動可能に配置されている。
ディスクブレーキ10には、図示略のブレーキ配管を介してシリンダ部126内に作動液が導入される。すると、図示略のピストンにブレーキ液圧が作用する。その結果、ピストンが、ディスク1側に前進し、ピストンとディスク1との間に配置されたインナ側のパッド3をディスク1に向かって押圧する。これにより、インナ側のパッド3が、一対のパッドスプリング7のインナ側のガイド板部55でガイドされてディスク軸方向に移動してディスク1に接触する。
また、この押圧の反力で、キャリパボディ120が取付部材2に対しスライドピン31をスライドさせてディスク軸方向に移動し、爪部128が、爪部128とディスク1との間に配置されたアウタ側のパッド3をディスク1に向かって押圧する。これにより、アウタ側のパッド3が、一対のパッドスプリング7のアウタ側のガイド板部55でガイドされてディスク軸方向に移動してディスク1に接触する。
このようにして、キャリパ5は、図示略のピストンの作動により、ピストンと爪部128とで一対のパッド3をディスク軸方向の両側から挟持してディスク1の両面に押圧する。その結果、キャリパ5は、ディスク1に摩擦抵抗を付与して、制動力を発生させる。キャリパ5は、フィスト型キャリパである。
特許文献1,2に記載のパッドスプリングは、パッドの耳部のディスク回転方向外側の端面を案内する案内板部からディスク軸方向においてディスクとは反対方向に延出する延出板部を有している。この延出板部は、平板状であり、延出先端側ほどパッドの耳部からディスク回転方向に離れるように傾斜している。
ところで、パッド交換等のメンテナンス時に、取付部材に取り付けられたパッドスプリングにパッドを組み付ける場合には、パッドをディスクとは反対からパッドスプリングに組み付けることになる。このとき、パッドスプリングの案内板部からディスクとは反対方向に延出する延出板部が、延出先端側ほどパッドの耳部からディスク回転方向に離れるように傾斜していることで、パッドの挿入を容易にするようになっている。しかしながら、パッドスプリングの延出板部の延出先端部がディスクとは反対方向に向いていると、パッドがこの延出先端部に当たって傷ついてしまう可能性がある。このため、パッドを傷つけないように慎重にパッドスプリングに取り付ける必要があり、パッドの組み付け性の点で改善の余地があった。
これに対し、第1実施形態のディスクブレーキ10は、パッドスプリング7のガイド板部55が、取付部材2のガイド凹部20の奥側の底面21に対向する中間板部53と、中間板部53のディスク軸方向におけるディスク1とは反対側から耳部106から離れる方向に延出する延出板部61とを有し、この延出板部61の延出先端部62が、延出板部61のディスク軸方向におけるディスク1から最も離れた位置となる第2折曲部73よりもディスク1に近い位置に配置されている。
このため、ガイド板部55にパッド3をディスク1とは反対から組み付けることになっても、中間板部53からディスク回転方向における耳部106から離れる方向かつディスク軸方向におけるディスク1から離れる方向に延出する第1板部72で挿入を容易とし、加えて、延出先端部62にパッド3が当たってしまうことを抑制できる。よって、パッド3を傷つけないように慎重に取り付ける必要性が減り、パッド3の組み付け性を向上させることができる。
また、延出板部61は、中間板部53との連結領域から延出先端部62に向けてディスク1の径方向の幅が小さくなっているため、パッドスプリング7の重量増を抑制することができる。
また、延出板部61は、中間板部53に対しディスク1の回転方向における耳部106から離れる方向に折り曲げられた第1折曲部71と、第1折曲部71よりも延出先端部62側でディスク1に近づく方向に折り曲げられた第2折曲部73とを有するため、成形が容易となる。
なお、第1実施形態においては、延出板部61が第1折曲部71、第2折曲部73および第3折曲部75の3カ所の折曲部を有するものを例にとり説明したが、折曲部の数は、これに限られるものではない。例えば、折曲部を1カ所のみ設けたり、2カ所設けたり、4カ所以上設けたりしても良い。いずれの場合も、延出板部61のディスク軸方向におけるディスク1から最も離れた位置よりも、延出先端部62の方が、ディスク軸方向においてディスク1に近い位置に配置されるようにする。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を主に図8~図11に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
図8,図9に示すように、第2実施形態では、第1実施形態のパッドスプリング7に対し一部相違するパッドスプリング7Aが用いられている。
パッドスプリング7Aも、一定厚さの一枚の板材からプレス成形により形成されるもので、鏡面対称の形状をなしている。パッドスプリング7Aは、第1実施形態のパッド支持部41とは一部異なる一対のパッド支持部41Aと、一対のパッド支持部41Aを接続する第1実施形態と同様の接続部42と、を有している。
ここでは、取付部材2に組み付けられずパッド3を支持することもない、図8,図9に示す自然状態にあるときのパッドスプリング7Aについて説明する。なお、一つのパッドスプリング7Aにおいて、一対のパッド支持部41Aは、鏡面対称の形状をなしているため、一方のパッド支持部41Aについて説明する。
一方のパッド支持部41Aは、第1実施形態のガイド板部55とは一部異なるガイド板部55Aを有している。ガイド板部55Aは、いずれも第1実施形態と同様の外端板部51、外側支持板部52、中間板部53、ベース板部54および付勢板部81を有しており、第1実施形態の延出板部61とは異なる延出板部61Aを有している。
延出板部61Aは、中間板部53からの延出の先端部である延出先端部62Aに向けて、幅が徐々に狭くなり、延出先端部62Aの幅が最も小さくなるように先細状に延出している。延出板部61Aは、中間板部53に対し、中間板部53の厚さ方向において、外側支持板部52およびベース板部54とは反対側に配置されるように曲げられている。
延出板部61Aは、円筒の一部の形状をなすように湾曲されている。よって、延出板部61Aは、少なくとも一部に曲面形状を有している。延出板部61Aは、中間板部53から外側支持板部52およびベース板部54とは反対側かつ他方のパッド支持部41とは反対側に延出した後、外側支持板部52およびベース板部54とは反対側かつ他方のパッド支持部41側に延出し、その後、外側支持板部52およびベース板部54側かつ他方のパッド支持部41側に延出している。
一方のパッド支持部41Aの延出板部61Aは、その延出方向の中間部に、延出板部61Aにおいて他方のパッド支持部41Aから最も離れた位置に配置される最端部151を有しており、延出先端部62Aは、この最端部151よりも他方のパッド支持部41A側に配置されている。
図10に示すように、第2実施形態のディスクブレーキ10Aは、第1実施形態の一対のパッドスプリング7にかえて、上記した一対のパッドスプリング7Aを有する点が、第1実施形態のディスクブレーキ10とは異なっている。
一方のパッドスプリング7Aは、第1実施形態と同様にして、取付部材2のいずれもディスク回転方向一側にあるインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に取り付けられる。この状態で、延出板部61Aは、中間板部53のディスク軸方向におけるディスク1とは反対側から延出し、ディスク回転方向において、この中間板部53の外側に、延出先端部62Aを含んで配置される。この状態で、延出板部61Aは、その湾曲の曲率中心の軸線が、取付部材2のディスク回転方向の中央とディスク1の中心とを通るディスク径方向の線に沿っている。また、延出板部61Aは、中間板部53との連結領域から延出先端部62Aに向けてディスク径方向の幅が小さくなる。
延出板部61Aは、その最端部151が延出板部61Aのディスク軸方向におけるディスク1から最も離れた位置に配置されることになり、延出板部61Aの延出先端部62Aが、ディスク軸方向において、この最端部151よりもディスク1に近い位置に配置されている。
他方のパッドスプリング7Aも、取付部材2のいずれもディスク回転方向他側にあるインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に、同様にして取り付けられる。このようにして、一対のパッドスプリング7Aが取付部材2に取り付けられる。
一対のパッドスプリング7Aの互いに反対向きに凹んでディスク回転方向両側のインナ側トルク受部12のガイド凹部20に嵌合された、それぞれのガイド板部55Aに、インナ側のパッド3がディスク軸方向に移動可能となるように支持される。また、一対のパッドスプリング7Aの互いに反対向きに凹んでディスク回転方向両側のアウタ側トルク受部14のガイド凹部20に嵌合された、それぞれのガイド板部55Aに、アウタ側のパッド3がディスク軸方向に移動可能となるように支持される。
インナ側のパッド3は、図11に示すように、ディスク回転方向一側の耳部106が、ディスク回転方向一側のパッドスプリング7Aに対して、そのインナ側のガイド板部55Aの外側支持板部52と付勢板部81の内側支持板部83とに第1実施形態と同様に挟持されることになる。また、インナ側のパッド3は、ディスク回転方向他側の耳部106が、ディスク回転方向他側のパッドスプリング7Aに対して、そのインナ側のガイド板部55Aの外側支持板部52と付勢板部81の内側支持板部83とに第1実施形態と同様に挟持されることになる。
この状態で、一対のパッドスプリング7Aは、それぞれの延出板部61Aが、中間板部53から、ディスク回転方向における耳部106から離れる方向かつディスク軸方向におけるディスク1から離れる方向に延出した後、ディスク回転方向における耳部106から離れる方向かつディスク軸方向におけるディスク1に近づく方向に延出し、その後、ディスク回転方向における耳部106に近づく方向かつディスク軸方向におけるディスク1に近づく方向に延出する。
中間板部53から延出する延出板部61Aは、中間板部53と最端部151との間の境界領域部152が、ディスク回転方向における耳部106から離れる方向かつディスク軸方向におけるディスク1から離れる方向に延出している。
アウタ側のパッド3も、同様にして、ディスク回転方向一側の耳部106が、ディスク回転方向一側のパッドスプリング7Aのアウタ側のガイド板部55Aに支持され、ディスク回転方向他側の耳部106が、ディスク回転方向他側のパッドスプリング7Aのアウタ側のガイド板部55Aに支持される。
第2実施形態のディスクブレーキ10Aは、パッドスプリング7Aのガイド板部55Aが、中間板部53のディスク軸方向におけるディスク1とは反対側から、耳部106から離れる方向に延出する延出板部61Aを有するが、この延出板部61Aの延出先端部62Aが、延出板部61Aのディスク軸方向におけるディスク1から最も離れた位置となる最端部151よりもディスク1に近い位置に配置されている。
このため、ガイド板部55Aにパッド3をディスク1とは反対から嵌合させることになっても、中間板部53からディスク回転方向における耳部106から離れる方向かつディスク軸方向におけるディスク1から離れる方向に延出する境界領域部152で挿入を容易とし、加えて、延出先端部62Aにパッド3が当たってしまうことを抑制できる。よって、パッド3を傷つけないように慎重に取り付ける必要性が減り、パッド3の組み付け性を向上させることができる。
また、延出板部61Aは、中間板部53との連結領域から延出先端部62Aに向けてディスク1の径方向の幅が小さくなっているため、パッドスプリング7Aの重量増を抑制することができる。
また、延出板部61Aは、少なくとも一部に曲面形状を有するため、成形が容易となる。
なお、第1実施形態の延出板部61の一部の構成と、第2実施形態の延出板部61Aの一部の構成とを適宜組み合わせても良い。すなわち、延出板部が、屈曲部と湾曲部とを両方有するようにしても良い。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態を主に図12~図15に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
図12,図13に示すように、第3実施形態では、第1実施形態のパッドスプリング7に対し一部相違するパッドスプリング7Bが用いられている。
パッドスプリング7Bも、一定厚さの一枚の板材からプレス成形により形成されるもので、鏡面対称の形状をなしている。パッドスプリング7Bは、第1実施形態のパッド支持部41とは一部異なる一対のパッド支持部41Bと、一対のパッド支持部41Bを接続する第1実施形態と同様の接続部42と、を有している。
ここでは、取付部材2に組み付けられずパッド3を支持することもない、図12,図13に示す自然状態にあるときのパッドスプリング7Bについて説明する。なお、一つのパッドスプリング7Bにおいて、一対のパッド支持部41Bは、鏡面対称の形状をなしているため、一方のパッド支持部41Bについて説明する。
一方のパッド支持部41Bは、第1実施形態のガイド板部55とは一部異なるガイド板部55Bを有している。ガイド板部55Bは、いずれも第1実施形態と同様の外端板部51、外側支持板部52、中間板部53、ベース板部54および付勢板部81を有しており、第1実施形態の延出板部61とは異なる複数、具体的には2カ所の延出板部61Bを有している。
複数の延出板部61Bは、中間板部53に対し、中間板部53の厚さ方向において、外側支持板部52およびベース板部54とは反対側に配置されるように曲げられている。複数の延出板部61Bは、いずれも平板状であり、中間板部53に対し垂直をなして外側支持板部52およびベース板部54とは反対側に延出している。一方の延出板部61Bは、中間板部53の外側支持板部52側に配置され、他方の延出板部61Bは、中間板部53のベース板部54側に配置されている。複数の延出板部61Bは、同一平面に配置されている。
図14に示すように、第3実施形態のディスクブレーキ10Bは、第1実施形態の一対のパッドスプリング7にかえて、上記した一対のパッドスプリング7Bを有する点が、第1実施形態のディスクブレーキ10とは異なっている。
一方のパッドスプリング7Bは、第1実施形態と同様にして、取付部材2のいずれもディスク回転方向一側にあるインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に取り付けられる。この状態で、複数の延出板部61Bは、中間板部53のディスク軸方向におけるディスク1とは反対側から延出し、ディスク回転方向において、この中間板部53の外側に配置される。言い換えれば、中間板部53から延出する延出板部61Bは、中間板部53に対し垂直をなしてディスク回転方向における外側に延出している。この状態で、複数の延出板部61Bは、ディスク1の中心軸線に直交する面に沿っている。
複数の平板状の延出板部61Bは、中間板部53からの延出の先端部である延出先端部62Bを含む全体が、ディスク軸方向における一定位置に配置されることになる。言い換えれば、複数の平板状の延出板部61Bは、いずれもディスク1の中心軸線に対し垂直に広がっている。
他方のパッドスプリング7Bも、取付部材2のいずれもディスク回転方向他側にあるインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に、同様にして取り付けられる。このようにして、一対のパッドスプリング7Bが取付部材2に取り付けられる。
一対のパッドスプリング7Bの互いに反対向きに凹んでディスク回転方向両側のインナ側トルク受部12のガイド凹部20に嵌合された、それぞれのガイド板部55Bに、インナ側のパッド3がディスク軸方向に移動可能となるように支持される。また、一対のパッドスプリング7Bの互いに反対向きに凹んでディスク回転方向両側のアウタ側トルク受部14のガイド凹部20に嵌合された、それぞれのガイド板部55Bに、アウタ側のパッド3がディスク軸方向に移動可能となるように支持される。
インナ側のパッド3は、図15に示すように、ディスク回転方向一側の耳部106が、ディスク回転方向一側のパッドスプリング7Bに対して、そのインナ側のガイド板部55Bの外側支持板部52と付勢板部81の内側支持板部83とに第1実施形態と同様に挟持されることになる。また、インナ側のパッド3は、ディスク回転方向他側の耳部106が、ディスク回転方向他側のパッドスプリング7Bに対して、そのインナ側のガイド板部55Bの外側支持板部52と付勢板部81の内側支持板部83とに第1実施形態と同様に挟持されることになる。
この状態で、一対のパッドスプリング7Bは、それぞれの複数の延出板部61Bが、中間板部53に対しディスク回転方向における耳部106から離れる方向に垂直に延出する。
アウタ側のパッド3も、同様にして、ディスク回転方向一側の耳部106が、ディスク回転方向一側のパッドスプリング7Bのアウタ側のガイド板部55Bに支持され、ディスク回転方向他側の耳部106が、ディスク回転方向他側のパッドスプリング7Bのアウタ側のガイド板部55Bに支持される。
第3実施形態のディスクブレーキ10Bは、パッドスプリング7Bのガイド板部55Bが、中間板部53のディスク軸方向におけるディスク1とは反対側から耳部106から離れる方向に延出する複数の延出板部61Bを有するが、これら延出板部61Bが、中間板部53に対し垂直に延出している。
このため、ガイド板部55Bにパッド3をディスク1とは反対から嵌合させることになっても、中間板部53からディスク回転方向における耳部106から離れる方向に延出する延出板部61Bで挿入を容易とし、加えて、延出先端部62Bにパッド3が当たってしまうことを抑制できる。よって、パッド3を傷つけないように慎重に取り付ける必要性が減り、パッド3の組み付け性を向上させることができる。
また、ディスク径方向に並んで複数の延出板部61Bが設けられているため、各延出板部61Bの大きさを小さくすることができ、重量増を抑制することができる。
なお、第3実施形態において、一つのパッド支持部41Bに、延出板部61Bは、2カ所に限られることはなく、1カ所のみ設けても良く、3カ所以上設けても良い。
また、第3実施形態において、延出板部61Bを、中間板部53に対しディスク回転方向における耳部106から離れる方向に垂直に延出する以外にも、中間板部53に対しディスク回転方向における耳部106から離れる方向かつディスク軸方向におけるディスク1に近づく方向に延出させても良い。すなわち、平板状の延出板部61Bが、平板状の中間板部53に対し鋭角をなして傾斜するようにしても良い。このように構成すれば、延出板部61Bの延出先端部62Bが、延出板部61Bのディスク軸方向におけるディスク1から最も離れた基端位置よりもディスク1に近い位置に配置されることになる。
第1~第3実施形態においては、各パッド3が、ディスク1の回転方向の両側に突設される耳部106を有する場合を例にとり説明したが、ディスク1の回転方向の一側のみに耳部106を有する場合にも、この耳部106を上記したパッドスプリング7,7A,7Bで支持するようにすれば良い。すなわち、各パッド3が、ディスク1の回転方向の少なくとも一側に突設される耳部106を有するものについて、耳部106を上記したパッドスプリング7,7A,7Bで保持するようにすれば良い。
以上に述べた実施形態の第1の態様は、車両の非回転部分に取り付けられディスクの外周側を跨いで設けられる取付部材と、前記取付部材に摺動可能に設けられるキャリパと、前記キャリパによって前記ディスクの両面に押圧される一対のパッドと、前記取付部材に取り付けられ前記各パッドを弾性的に支持するパッドスプリングと、を備え、前記各パッドは、前記ディスクの回転方向の少なくとも一側に突設される耳部を有し、前記取付部材は、前記ディスクの回転方向に凹んで前記耳部が挿入されるガイド凹部を有し、前記パッドスプリングは、前記ガイド凹部に配置されて前記耳部をガイドするガイド板部を有し、前記ガイド板部は、前記ガイド凹部の奥側の底面に対向する対向板部と、前記対向板部の前記ディスクの軸方向における前記ディスクとは反対側から延出する延出板部とを有し、前記延出板部の延出先端部が、前記延出板部の前記ディスクの軸方向における前記ディスクから最も離れた位置よりも前記ディスクに近い位置に配置されている。これにより、パッドの組み付け性を向上させることが可能となる。
また、第2の態様は、第1の態様において、前記延出板部は、前記対向板部との連結領域から前記延出先端部に向けて前記ディスクの径方向の幅が小さくなる。
また、第3の態様は、第1または第2の態様において、前記延出板部は、前記対向板部に対し前記ディスクの回転方向における前記耳部から離れる方向に折り曲げられた第1の折曲部と、該第1の折曲部よりも前記延出先端部側で前記ディスクに近づく方向に折り曲げられた第2の折曲部と、を有することを特徴とする。
また、第4の態様は、第1乃至第3のいずれか一態様において、前記延出板部は、少なくとも一部に曲面形状を有する。
また、第5の態様は、車両の非回転部分に取り付けられディスクの外周側を跨いで設けられる取付部材と、前記取付部材に摺動可能に設けられるキャリパと、前記キャリパによって前記ディスクの両面に押圧される一対のパッドと、前記取付部材に取り付けられ前記各パッドを弾性的に支持するパッドスプリングと、を備え、前記各パッドは、前記ディスクの回転方向の少なくとも一側に突設される耳部を有し、前記取付部材は、前記ディスクの回転方向に凹んで前記耳部が挿入されるガイド凹部を有し、前記パッドスプリングは、前記ガイド凹部に配置されて前記耳部をガイドするガイド板部を有し、前記ガイド板部は、前記ガイド凹部の奥側の底面に対向する対向板部と、前記対向板部の前記ディスクの軸方向における前記ディスクとは反対側から延出する延出板部とを有し、前記延出板部は、前記対向板部に対し垂直に延出する。これにより、パッドの組み付け性を向上させることが可能となる。
また、第6の態様は、第5の態様において、前記延出板部が、前記ディスクの径方向に並んで複数設けられている。
1 ディスク
2 取付部材
3 パッド
5 キャリパ
7,7A,7B パッドスプリング
10,10A,10B ディスクブレーキ
20 ガイド凹部
21 底面
53 中間板部(対向板部)
55,55A,55B ガイド板部
61,61A,61B 延出板部
62,62A,62B 延出先端部
71 第1折曲部
73 第2折曲部
106 耳部

Claims (1)

  1. 車両の非回転部分に取り付けられディスクの外周側を跨いで設けられる取付部材と、
    前記取付部材に摺動可能に設けられるキャリパと、
    前記キャリパによって前記ディスクの両面に押圧される一対のパッドと、
    前記取付部材に取り付けられ前記各パッドを弾性的に支持するパッドスプリングと、を備え、
    前記各パッドは、前記ディスクの回転方向の少なくとも一側に突設される耳部を有し、
    前記取付部材は、前記ディスクの回転方向に凹んで前記耳部が挿入されるガイド凹部を有し、
    前記パッドスプリングは、前記ガイド凹部に配置されて前記耳部をガイドするガイド板部を有し、
    前記ガイド板部は、
    前記ディスクの回転方向において、前記ガイド凹部の奥側の底面に対向する位置に設けられた対向板部と、
    前記対向板部の前記ディスクの軸方向における前記ディスクとは反対側から延出する延出板部とを有し、
    前記延出板部は、前記ディスクの回転方向において、前記対向板部に対し、前記耳部から離れる方向へ、垂直に延出し、
    前記延出板部が、前記ディスクの径方向において、前記対向板部の外周側と内周側とにそれぞれ並んで複数設けられたことを特徴とするディスクブレーキ。
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