JP7357422B1 - ガスバリア性積層体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)前記プラスチック基材(I)が、金属及び金属化合物の少なくとも1種と樹脂成分とを含む金属含有層を含み、
(2)前記金属含有層中の金属及び金属化合物の合計含有量が0.1~70質量%であり、
(3)前記ガスバリア層(II)がポリカルボン酸を含有し、
(4)前記金属含有層とガスバリア層とが直に接するように積層されており、
(5)当該ガスバリア性積層体が、温度95℃で30分の熱水処理後において、温度40℃及び湿度90%RH環境下での酸素透過度が300ml/(m2・day・MPa)以下である、
ことを特徴とするガスバリア性積層体。
2. プラスチック基材(I)が、複層フィルムから構成されている、前記項1に記載のガスバリア性積層体。
3. 前記金属含有層の樹脂成分としてポリアミド樹脂又はポリエステル樹脂を含む、前記項1又は項2に記載のガスバリア性積層体。
4. ガスバリア層(II)がポリアルコールを含有する、前記項1~3のいずれか1項に記載のガスバリア性積層体。
5. 金属又は金属化合物として、マグネシウム、カルシウム及び亜鉛の少なくとも1種を含む、前記項1~4のいずれか1項に記載のガスバリア性積層体。
6.ガスバリア性積層体を製造する方法であって、
(1)ポリカルボン酸を含む原料液を濾過精度1.0~10.0μmのフィルターに通過させることによってガスバリア層形成用塗工液を調製する工程、及び
(2)金属及び金属化合物の少なくとも1種と樹脂成分とを含む金属含有層を含むプラスチック基材(I)の少なくとも前記金属含有層の面上に前記塗工液を塗布する工程
を含むことを特徴とするガスバリア性積層体の製造方法。
7. ガスバリア層形成用塗工液が、平均粒子径0.1~5.0μmの消泡剤を含有する、前記項6に記載の製造方法。
8. 原料液中に消泡剤が含まれる、前記項6又は項7に記載の製造方法。
9. ガスバリア層形成用塗工液が塗工された積層体を、同時二軸延伸又は逐次二軸延伸に供する工程をさらに含む、前記項6~8のいずれか1項に記載のガスバリア性積層体の製造方法。
10. 前記項1~5のいずれか1項に記載のガスバリア性積層体を含有する包装用袋。
本発明のガスバリア性積層体(本発明積層体)は、プラスチック基材(I)及び前記プラスチック基材上に積層されたガスバリア層(II)を含む、合計厚みが100μm以下のガスバリア性積層体であって、
(1)前記プラスチック基材(I)が、金属及び金属化合物の少なくとも1種と樹脂成分とを含む金属含有層を含み、
(2)前記金属含有層中の金属及び金属化合物の合計含有量が0.1~70質量%であり、
(3)前記ガスバリア層(II)がポリカルボン酸を含有し、
(4)前記金属含有層とガスバリア層とが直に接するように積層されており、
(5)当該ガスバリア性積層体が、温度95℃で30分の熱水処理後において、温度40℃及び湿度90%RH環境下での酸素透過度が300ml/(m2・day・MPa)以下である、
ことを特徴とする。
プラスチック基材
プラスチック基材は、本発明積層体の支持部材として機能することに加え、金属成分をガスバリア層に供給する供給源となるものである。
本発明積層体を構成するガスバリア層(II)は、ポリカルボン酸を含む。ガスバリア層(II)中のポリカルボン酸は、プラスチック基材(I)中の金属成分と反応することによって、所望のガスバリア性を発現することができる。
本発明積層体の基本構成は、金属含有層を含むプラスチック基材(I)と、ガスバリア層(II)とを含むものであるが、金属含有層(M)とガスバリア層(II)とが接触していれば、上記のようにそれぞれ1層又は2層以上から構成されていても良い。
本発明のガスバリア性積層体は、上記のような特徴を備える限りは、いずれの方法によっても製造することができるが、特に下記の方法:
ガスバリア性積層体を製造する方法であって、
(1)ポリカルボン酸を含む原料液を濾過精度1.0~10.0μmのフィルターに通過させることによってガスバリア層形成用塗工液を調製する工程(塗工液調製工程)、及び(2)金属及び金属化合物の少なくとも1種と樹脂成分とを含む金属含有層を含むプラスチック基材(I)の少なくとも前記金属含有層の面上に前記塗工液を塗布する工程(塗工液塗布工程)
を含むことを特徴とする製造方法によって好適に製造することができる。
塗工液調製工程では、ポリカルボン酸を含む原料液を濾過精度1.0~10.0μmのフィルターに通過させることによってガスバリア層形成用塗工液を調製する。
塗工液塗布工程では、金属及び金属化合物の少なくとも1種と樹脂成分とを含む金属含有層を含むプラスチック基材(I)の少なくとも前記金属含有層の面上に前記ガスバリア層形成用塗工液を塗布する。
本発明では、延伸工程として、ガスバリア層形成用塗工液が塗工された積層体を、同時二軸延伸又は逐次二軸延伸に供する工程をさらに含むことが好ましい。
本発明積層体は、そのままの形態で使用することができるほか、本発明の効果を妨げなければ、さらに他の層を積層して使用しても良い。他の層としては、特に限定されず、例えばポリエステル、ポリアミド等の基材層、シーラント層、バリア層、帯電防止層、離型層、印刷層等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を使用することができる。
実施例・比較例において使用した原料は、以下のとおりである。
(1)プラスチック基材(I)構成用の熱可塑性樹脂
・PA6:ナイロン6樹脂(ユニチカ社製 A1030BRF、相対粘度3.0)
・PET:ポリエチレンテレフタレート樹脂(ユニチカ社製 UT-CBR 極限粘度0.62)
(2)プラスチック基材(I)構成用の金属又は金属化合物
・MgO:酸化マグネシウム(タテホ化学工業社製 PUREMAG FNM-G 平均粒子径0.5μm)
・MgO-2:酸化マグネシウム(タテホ化学工業社製 TATEHOMAG #H-10 平均粒子径4.9μm)
・MgCO3:炭酸マグネシウム(神島化学工業社製 MSS 平均粒子径1.2μm)・CaCO3:炭酸カルシウム(白石工業社製 Vigot15 平均粒子径0.5μm)
・ZnO:酸化亜鉛(堺化学工業社製 FINEX-50 平均粒子径0.02μm)
(3)ガスバリア層(II)形成用塗工液のポリカルボン酸成分
・EMA水溶液:
EMA(重量平均分子量60,000)と水酸化ナトリウムとを水に加え、加熱溶解後、室温に冷却して調製した、EMAのカルボキシル基の10モル%が水酸化ナトリウムにより中和された、固形分15質量%のEMA水溶液。
・PAA水溶液:
ポリアクリル酸(東亞合成社製 A10H、数平均分子量200,000、固形分25質量%水溶液)と、水酸化ナトリウムとを用いて調製した、ポリアクリル酸のカルボキシル基の10モル%が水酸化ナトリウムにより中和された、固形分15質量%のポリアクリル酸(PAA)水溶液。
・P(AA-MA):
アクリル酸-無水マレイン酸共重合体水溶液(ALDRICH社製、重量平均分子量3,000、固形分50質量%)
(4)ガスバリア層(II)形成用塗工液の他の樹脂成分
・PVA水溶液:
ポリビニルアルコール(クラレ社製 5-98、ケン化度98~99%、平均重合度約500)を水に加え、加熱溶解後、室温に冷却することにより調製した、固形分15質量%のポリビニルアルコール(PVA)水溶液。
・EVOH水溶液:
エチレン-ビニルアルコール共重合体(クラレ社製 エクセバールAQ-4105)を溶解した、固形分10質量%のエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)水溶液。
・澱粉:可溶性でんぷん(和光純薬工業社製)
・PAM:ポリアクリルアミド(キシダ化学社製、試薬、重量平均分子量900万~1000万、重合度12.7万~14.1万)。
(5)消泡剤
ガスバリア層(II)形成用塗工液に対し、以下の消泡剤を使用した。
・鉱物油系消泡剤1:MUNZING CHEMIE GmbH 社製 AGITAN282
・鉱物油系消泡剤2:サンノプコ社製 SNデフォーマー154S
・ポリエーテル系消泡剤:サンノプコ社製 SNデフォーマー180
・アセチレングリコール系消泡剤:日清化学工業社製 オルフィンAF-103
・植物油系消泡剤:MUNZING CHEMIE GmbH 社製 AGITAN271
・水系エマルション系消泡剤:MUNZING CHEMIE GmbH 社製 AGITAN170
・シリコーン系消泡剤1:東レ・ダウコーニング社製 95 ANTIFOAM EMULSION
・シリコーン系消泡剤2:旭化成ワッカーシリコーン社製 AK350
実施例1
PA6とMgOとを、MgO含有量が0.5質量%となるように混合した。この混合物を押出機に投入し、270℃のシリンダー内で溶融した。溶融物をTダイオリフィスよりシート状に押出し、10℃に冷却した回転ドラムに密着させて急冷することで、厚さ150μmの未延伸プラスチック基材(I)フィルムを得た。得られた未延伸フィルムを50℃の温水槽に送り、2分間の浸水処理を施した。このプラスチック基材(I)フィルムは、金属含有層(M)の単層から構成されるものである。
次に、PVAとEMAの質量比(固形分)が30/70になるように、PVA水溶液とのEMA水溶液とを混合して、鉱物油を主成分とする消泡剤(鉱物油系消泡剤1)を0.020質量%添加することによって原料液を調製した。この原料液の粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で15mPa・sであった。次いで、この原料液をポンプで0.10MPaの圧力をかけながら、濾過精度1.0μmのカートリッジフィルターを通過させ、固形分10質量%のガスバリア層(II)形成用塗工液を得た。
得られた塗工液を用い、浸水処理を施した未延伸フィルムの片面に塗布した後、乾燥した。この未延伸フィルムの端部を、テンター式同時二軸延伸機のクリップに保持させ、180℃でMD及びTDにそれぞれ3.3倍に延伸した。その後、210℃で4秒間の熱固定処理し、次いでTD方向に5%の熱弛緩処理を施し、室温まで徐冷した。このようにして、厚みが15μmのプラスチック基材(I)(すなわち、金属含有層(M)の単層)に、厚みが0.3μmのガスバリア層(II)が積層された(M)/(II)構成のガスバリア性積層体(合計厚み15.3μm)を得た。
基材層の構成、ポリアルコール及びポリカルボン酸の種類と質量比、金属成分含有量、塗工液における消泡剤の主成分、フィルターの濾過精度とポンプ圧を表1~表3に記載のように変更した以外は、実施例1と同様の方法で(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。フィルター通過前の原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で15mPa・sであった。
PA6とMgOとを、MgO含有量が50質量%となるように混合した。この混合物を押出機Aに投入し、260℃で溶融押出した。一方、PA6を押出機Bに投入し、260℃で溶融押出した。押出機A、押出機Bでそれぞれ溶融した2種の樹脂をダイス中で重ね合わせ、金属含有層(M)/樹脂層(R)の2層構成のシートをTダイから押し出し、表面温度10℃の冷却ロールに密着させて、(M)/(R)=5/145μmとなる厚み150μmの未延伸の複層フィルムを得た。得られた未延伸の複層フィルムを50℃の温水槽に送り、2分間の浸水処理を施した。
次に、ポンプ圧、フィルター濾過精度、PVAとEMAの質量比を表1の通りに変更したほかは、実施例1と同様にして調製した塗工液を、未延伸複層フィルムの金属含有層(M)面に塗布した後、乾燥した。フィルター通過前の原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で35mPa・sであった。
さらに、実施例1と同様の方法で、同時二軸延伸し、熱処理を施し、厚みが0.5μmの金属含有層(M)と厚みが14.5μmの樹脂層(R)とからなる、厚みが15μmのプラスチック基材(I)の金属含有層(M)面に、厚みが0.3μmのガスバリア層(II)を積層した(R)/(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。
PETとMgOとを、MgO含有量が0.5質量%となるように混合した。この混合物を押出機に投入し、280℃のシリンダー内で溶融した。溶融物をTダイオリフィスよりシート状に押出し、20℃に冷却した回転ドラムに密着させて急冷することにより、厚さ150μmの未延伸プラスチック基材(I)フィルムを得た。
次に、ポンプ圧、フィルター濾過精度を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして調製した塗工液を、未延伸フィルムの片面に塗布した後、乾燥した。フィルター通過前の原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で15mPa・sであった。フィルムの端部を、テンター式同時二軸延伸機のクリップに保持させ、100℃でMD及びTDにそれぞれ3.3倍に延伸した。その後、220℃で4秒間の熱固定処理を実施し、次いでTD方向に5%の熱弛緩処理を施し、室温まで徐冷し、厚みが15μmのプラスチック基材(I)に、厚みが0.3μmのガスバリア層(II)を積層した(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。
Tダイよりシート状に溶融押出し、冷却ドラムで急冷固化して、未延伸シートを得た後、浸水処理を実施せず、60℃のロール延伸機により3.3倍にMD延伸した後、ポンプ圧、フィルター濾過精度を表2の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして調製した塗工液をMD延伸フィルムの片面に塗布し、乾燥した。フィルター通過前の原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で15mPa・sであった。次いで、テンター式延伸機により100℃で3.3倍にTD延伸し、205℃で熱固定処理を行い、次いで5%の熱弛緩処理を実施した以外 は、実施例1と同様の方法で、(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。
ガスバリア層(II)形成用塗工液を塗布し、乾燥させた未延伸フィルムにおいて、そのガスバリア層(II)形成用塗工液が塗布された反対面に対して、同様の塗工液を塗布、乾燥させ、厚み0.5μmの樹脂層(R)を得たこと、ポンプ圧、フィルター濾過精度を表2~表3の通りに変更した以外は、実施例1と同様の方法で、(II)/(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。フィルター通過前の原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で15mPa・sであった。
ガスバリア層(II)形成用塗工液を塗布し、乾燥させた未延伸フィルムにおいて、そのガスバリア層(II)形成用塗工液が塗布された反対面に対して、ポリ塩化ビニリデン共重合体樹脂からなる塗工液(旭化成社製「サランラテックスL536B」、固形分濃度49質量%)を塗布し、乾燥させ、厚み1.5μmのPVDC層が積層されたこと、ポンプ圧、フィルター濾過精度を表2~表3の通りに変更した以外は、実施例1と同様の方法でPVDC/(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。フィルター通過前の原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で15mPa・sであった。
消泡剤を添加しなかったこと、フィルター濾過精度とポンプ圧を表2に記載のように変更した以外は、実施例1と同様の方法で(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。フィルター通過前の原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で15mPa・sであった。
塗工液におけるPVAとEMAの質量比、フィルターの濾過精度とポンプ圧を表3に記載のように変更した以外は、実施例1と同様の方法で(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。フィルター通過前の原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で95mPa・sであった。
消泡剤添加、フィルター濾過を実施しなかったこと、金属成分の含有量を表3に記載のように変更した以外は、実施例1と同様の方法で(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で15mPa・sであった。
消泡剤添加、フィルター濾過を実施しなかったこと、金属成分の含有量、金属含有層(M)の厚み、ガスバリア層(II)の厚みを表3に記載のように変更したこと以外は、実施例1と同様の方法で(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で15mPa・sであった。
フィルター濾過を実施しなかったこと、金属成分の含有量を表3に記載のように変更した以外は、実施例1と同様の方法に従って(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で15mPa・sであった。
フィルター濾過を実施しなかったこと、金属成分の含有量、金属含有層(M)の厚み、ガスバリア層(II)の厚みを表3に記載のように変更した以外は、実施例1と同様の方法で(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で15mPa・sであった。
基材層の構成、金属成分含有量、PVAとEMAの質量比を表3に記載のように変更したこと、消泡剤の添加、フィルター濾過を実施しなかったこと以外は、実施例8と同様の方法で(R)/(M)/(II)構成のガスバリア性積層体を得た。原料液の液粘度は、液温25℃条件におけるB型粘度計での測定値で15mPa・sであった。
各実施例及び比較例で得られたガスバリア性積層体について、以下の特性についての評価を行った。その結果を表4~表6に示す。
レーザー式粒度分析計「マイクロトラック HRA」(日機装社製)にて測定した粒子径分布(体積分布)カーブにおける50%の累積パーセントの値を求めた。平均粒子径測定用の試料は、金属又は金属化合物0.5gに対して50gのイソプロピルアルコール(IPA)を加え、超音波分散処理を3分間行って調製した。
消泡剤の粒子径は、浸水処理を施した未延伸フィルムに塗布する直前のガスバリア層(II)形成用塗工液を測定試料とし、島津製作所社製レーザー回折式粒度分布測定装置(SALD-2300)を用いて測定し、メディアン径(D50)の値を平均粒子径とした。
得られたガスバリア性積層体を温度23℃及び湿度50%RHの環境下に2時間以上放置してから、走査型電子顕微鏡(SEM)によりフィルム断面観察を行い、各層の厚みを測定した。
得られたガスバリア性積層体を、熱水処理前に温度23℃及び湿度50%RHの環境下に2時間以上放置してから、モコン社製酸素透過率測定装置(OX-TRAN 2/22L)を用いて温度40℃及び湿度90%RHの環境下における酸素透過度を測定した。
上記に加え、得られたガスバリア積層体を温度95℃の条件で30分熱水処理した後、温度23℃及び湿度50%RHの環境下に2時間以上放置してから、モコン社製酸素透過率測定装置(OX-TRAN 2/22L)を用い、(a)温度20℃及び湿度65%RH、(b)温度20℃及び湿度90%RH 、(c)温度30℃及び湿度80%RH、及
び(d)温度40℃及び湿度90%RHの環境下における酸素透過度をそれぞれ測定した。酸素透過度の単位はml/(m2・day・MPa)である。なお、上記(c)の条件下での試験は、参考のための試験であるので、実施例及び比較例の一部のみの結果を示す。
フィルター濾過する直前のガスバリア層(II)形成用塗工液の原料液を測定試料として、BROOKFIELD社製Viscometer DV2T(デジタル回転粘度計(B型粘度計))を用いて、液温25℃での液粘度を測定した。液温の温調には、HUBER社製MPCコントローラー搭載モデル循環恒温槽を使用した。
Claims (6)
- プラスチック基材(I)及び前記プラスチック基材上に積層されたガスバリア層(II)を含む、合計厚みが100μm以下のガスバリア性積層体であって、
(1)前記プラスチック基材(I)が、金属及び金属化合物の少なくとも1種と樹脂成分とを含む金属含有層を含み、
(2)前記金属含有層中の金属及び金属化合物の合計含有量が0.2~5質量%であり、
(3)前記ガスバリア層(II)がポリカルボン酸を含有し、
(4)前記金属含有層とガスバリア層とが直に接するように積層されており、
(5)当該ガスバリア性積層体が、温度95℃で30分の熱水処理後において、温度40℃及び湿度90%RH環境下での酸素透過度が100ml/(m 2 ・day・MPa)以下である、
ことを特徴とするガスバリア性積層体。 - プラスチック基材(I)が、複層フィルムから構成されている、請求項1に記載のガスバリア性積層体。
- 前記金属含有層の樹脂成分としてポリアミド樹脂又はポリエステル樹脂を含む、請求項1に記載のガスバリア性積層体。
- ガスバリア層(II)がポリアルコールを含有する、請求項1に記載のガスバリア性積層体。
- 金属又は金属化合物として、マグネシウム、カルシウム及び亜鉛の少なくとも1種を含む、請求項1に記載のガスバリア性積層体。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載のガスバリア性積層体を含有する包装用袋。
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