JP7350682B2 - マスクブランク及び転写用マスクの製造方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、クロム系遮光膜上に、エッチングマスク膜(ハードマスク膜)と導電性マスク膜がこの順に積層した構造を備えたマスクブランクが開示されている。エッチングマスク膜と導電性マスク膜との2つの膜が遮光膜に対してハードマスクとして機能している。エッチングマスク膜の材料としてSiONが例示されており、導電性マスク膜の材料としてTaNが例示されている。
また、特許文献3には、クロム系遮光膜上に、ハードマスク膜が積層した構造を備えたマスクブランクが開示されている。ハードマスク膜は、タンタルと酸素を含有する材料で形成され、その酸素含有量は50原子%である。
透光性基板上に、パターン形成用の薄膜とハードマスク膜がこの順に積層した構造を備えるマスクブランクであって、
前記薄膜は、クロムを含有する材料で形成され、
前記ハードマスク膜は、下層と上層の積層構造を含み、
前記下層は、ケイ素と酸素を含有する材料で形成され、
前記上層は、タンタルと酸素を含有し、前記酸素の含有量が30原子%以上である材料で形成され、
前記ハードマスク膜の全体の厚さに対する前記上層の厚さの比率は、0.7以下である、ことを特徴とするマスクブランク。
前記上層の厚さは、1nm以上であることを特徴とする構成1記載のマスクブランク。
(構成3)
前記ハードマスク膜の厚さは、4nm以上14nm以下であることを特徴とする構成1または2記載のマスクブランク。
前記上層は、ホウ素を含有することを特徴とする構成1から3のいずれかに記載のマスクブランク。
(構成5)
前記下層は、ケイ素および酸素の合計含有量が96原子%以上である材料、またはケイ素、窒素および酸素の合計含有量が96原子%以上である材料で形成されていることを特徴とする構成1から4のいずれかに記載のマスクブランク。
前記上層は、タンタルおよび酸素の合計含有量が90原子%以上である材料、またはタンタル、酸素およびホウ素の合計含有量が90原子%以上である材料で形成されていることを特徴とする構成1から5のいずれかに記載のマスクブランク。
(構成7)
前記薄膜は、遮光膜であることを特徴とする構成1から6のいずれかに記載のマスクブランク。
前記透光性基板と、前記遮光膜の間にケイ素を含有する材料からなる位相シフト膜を備えることを特徴とする構成1から7のいずれかに記載のマスクブランク。
(構成9)
構成1から7のいずれかに記載のマスクブランクを用いた転写用マスクの製造方法であって、
前記マスクブランクのハードマスク膜上にレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクとして前記ハードマスク膜をフッ素系ガスでドライエッチングし、ハードマスクパターンを形成する工程と、
前記ハードマスクパターンをマスクとして前記パターン形成用の薄膜を塩素と酸素の混合ガスでドライエッチングし、薄膜パターンを形成する工程とを有することを特徴とする転写用マスクの製造方法。
構成8記載のマスクブランクを用いた転写用マスクの製造方法であって、
前記マスクブランクのハードマスク膜上にレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクとして前記ハードマスク膜をフッ素系ガスでドライエッチングし、ハードマスクパターンを形成する工程と、
前記ハードマスクパターンをマスクとして前記遮光膜を塩素と酸素の混合ガスでドライエッチングし、遮光膜パターンを形成する工程と、
前記遮光膜パターンをマスクとして前記位相シフト膜をフッ素系ガスでドライエッチングし、位相シフト膜パターンを形成しつつ、前記ハードマスクパターンを除去する工程と
を有することを特徴とする転写用マスクの製造方法。
図1に、マスクブランクの実施形態の概略構成を示す。図1に示すマスクブランク100は、透光性基板1における一方の主表面上に、位相シフト膜2、遮光膜3、及び、ハードマスク膜4がこの順に積層された構成である。また、マスクブランク100は、ハードマスク膜4上に、必要に応じてレジスト膜を積層させた構成であってもよい。以下、マスクブランク100の主要構成部の詳細を説明する。
透光性基板1は、リソグラフィーにおける露光工程で用いられる露光光に対して透過性が良好な材料からなる。このような材料としては、合成石英ガラス、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、低熱膨張ガラス(SiO2-TiO2ガラス等)、その他各種のガラス基板を用いることができる。特に、合成石英ガラスを用いた基板は、ArFエキシマレーザー光(波長:約193nm)に対する透過性が高いので、マスクブランク100の透光性基板1として好適に用いることができる。
位相シフト膜2は、露光転写工程で用いられる露光光に対して所定の透過率を有し、かつ位相シフト膜2を透過した露光光と、位相シフト膜2の厚さと同じ距離だけ大気中を透過した露光光とが、所定の位相差となるような光学特性を有する。
このうち、半金属元素は、ケイ素に加え、いずれの半金属元素であってもよい。非金属元素は、窒素に加え、いずれの非金属元素であってもよく、例えば酸素(O)、炭素(C)、フッ素(F)及び水素(H)から選ばれる一以上の元素を含有させると好ましい。金属元素は、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、ルテニウム(Ru)、スズ(Sn)、ホウ素(B)、ゲルマニウム(Ge)が例示される。
本実施の形態におけるマスクブランク100は、転写パターン形成用の薄膜として遮光膜3を備えている。遮光膜3は、このマスクブランク100に形成される遮光帯パターンを含む遮光膜パターンを構成する膜であり、リソグラフィーにおける露光工程で用いられる露光光に対して遮光性を有する膜である。遮光膜3は、位相シフト膜2との積層構造で、例えば波長193nmのArFエキシマレーザー光に対する光学濃度(OD)が2.0より大きいことが求められ、2.8以上であることが好ましく、3.0以上であることがより好ましい。また、リソグラフィーにおける露光工程において、露光光の反射による露光転写の不具合を防止するため、両側主表面においての露光光の表面反射率が低く抑えられている。特に、露光装置の縮小光学系からの露光光の反射光が当たる、遮光膜3における表面側(透光性基板1から最も遠い側の表面)の反射率は、例えば40%以下(好ましくは、30%以下)であることが望まれる。これは、遮光膜3の表面と縮小光学系のレンズの間での多重反射で生じる迷光を抑制するためである。
ハードマスク膜4は、遮光膜3上に設けられている。ハードマスク膜4は、遮光膜3をエッチングする際に用いられるエッチングガスに対してエッチング耐性を有する材料で形成された膜である。このハードマスク膜4は、遮光膜3にパターンを形成するためのドライエッチングが終わるまでの間、エッチングマスクとして機能することができるだけの膜の厚さがあれば十分であり、基本的に光学特性の制限を受けない。このため、ハードマスク膜4の厚さは遮光膜3の厚さに比べて大幅に薄くすることができる。
下層41は、ケイ素と酸素を含有する材料で形成されることが好ましい。ケイ素と酸素を含有する材料としては、SiO2、SiONなどを適用することが好ましい。下層41は、ケイ素および酸素の合計含有量が96原子%以上である材料、またはケイ素、窒素および酸素の合計含有量が96原子%以上である材料で形成されていることが好ましい。これにより、他の元素の含有量を4原子%未満に抑えることができ、良好なエッチングレートを確保することができる。
なお、ハードマスク膜4は、上層42と下層41との間に、フッ素系ガスによるドライエッチングでパターニング可能な材料からなる中間層を備えていてもよい。また、ハードマスク膜4は、下層41と遮光膜3の間に、フッ素系ガスによるドライエッチングでパターニング可能な材料からなる最下層を備えていてもよい。さらに、上層42または下層41の少なくともいずれか一方が、厚さ方向で組成傾斜した構造を有していてもよい。
式(1) Re≧0.4047×Rd4-1.264×Rd3+1.694×Rd2
-1.431×Rd+0.9995
マスクブランク100において、ハードマスク膜4の表面に接して、有機系材料のレジスト膜が100nm以下の膜厚で形成されていることが好ましい。DRAM hp32nm世代に対応する微細パターンの場合、遮光膜3に形成すべき遮光膜パターンに、線幅が40nmのSRAF(Sub-Resolution Assist Feature)が設けられることがある。しかし、この場合でも上述のようにハードマスク膜4を設けたことによってレジスト膜の膜厚を抑えることができ、これによってこのレジスト膜で構成されたレジストパターンの断面アスペクト比を1:2.5と低くすることができる。したがって、レジスト膜の現像時、リンス時等にレジストパターンが倒壊や脱離することを抑制することができる。なお、レジスト膜は、膜厚が80nm以下であることがより好ましい。レジスト膜は、電子線描画露光用のレジストであると好ましく、さらにそのレジストが化学増幅型であるとより好ましい。
以上の構成のマスクブランク100は、次のような手順で製造する。先ず、透光性基板1を用意する。この透光性基板1は、端面及び主表面が所定の表面粗さ(例えば、一辺が1μmの四角形の内側領域内において自乗平均平方根粗さRqが0.2nm以下)に研磨され、その後、所定の洗浄処理及び乾燥処理を施されたものである。
次に、本実施の形態における位相シフトマスクの製造方法を、図1に示す構成のマスクブランク100を用いた、ハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法を例に説明する。
続いて、遮光膜パターン3aをマスクとして、フッ素系ガスを用いたドライエッチングを行い、位相シフト膜2に位相シフト膜パターン2aを形成しつつ、ハードマスクパターン4aを除去する(図2(d)参照)。次に、遮光膜パターン3a上にレジスト膜をスピン塗布法によって形成する。そのレジスト膜に対して、遮光膜3に形成すべき遮光膜パターンを電子線で露光描画する。その後、現像処理等の所定の処理を行い、レジストパターン6bを有するレジスト膜を形成する(図2(e)参照)。
なお、本実施形態においては、転写用マスクとして位相シフトマスク200を作製するためのマスクブランクについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、バイナリマスクや掘り込みレベンソン型の位相シフトマスクを作製するためのマスクブランクにも適用することができる。
[マスクブランクの製造]
図1を参照し、主表面の寸法が約152mm×約152mmで、厚さが約6.35mmの合成石英ガラスからなる透光性基板1を準備した。この透光性基板1は、端面及び主表面が所定の表面粗さ(Rqで0.2nm以下)に研磨され、その後、所定の洗浄処理及び乾燥処理が施されている。
次に、上記の実施例1のマスクブランク100を用い、以下の手順で実施例1のハーフトーン型の位相シフトマスク200を製造した。最初に、スピン塗布法によって、ハードマスク膜4の表面に接して、電子線描画用化学増幅型レジストからなるレジスト膜を膜厚80nmで形成した。次に、このレジスト膜に対して、位相シフト膜2に形成すべき位相シフト膜パターンである第1のパターンを電子線描画し、所定の現像処理及び洗浄処理を行い、第1のパターンを有するレジストパターン5aを形成した(図2(a)参照)。この第1のパターンは、線幅200nmのライン・アンド・スペースパターンと微小サイズ(線幅30nm)のパターンを含むものとした。
[マスクブランクの製造]
比較例1のマスクブランクは、ハードマスク膜4以外については、実施例1と同様の手順で製造した。この比較例1のハードマスク膜4は、ケイ素及び酸素からなる単層構造であり、その厚さは15nmである。具体的には、枚葉式DCスパッタリング装置内に位相シフト膜2及び遮光膜3が形成された透光性基板1を設置し、ケイ素(Si)ターゲットを用い、アルゴン(Ar)ガス、酸素(O2)ガス、及び窒素(N2)ガスをスパッタリングガスとし、DCスパッタリングにより遮光膜3の上に、単層構造のハードマスク膜4(SiON膜 Si:O:N=34原子%:60原子%:6原子%)を形成した。
次に、この比較例1のマスクブランクを用い、ハードマスク膜4の表面に対してヘキサメチルジシラザンによるシリル化処理を行った後にレジスト膜を塗布形成したこと以外は、実施例1と同様の手順で、比較例1の位相シフトマスクを製造した。ハードマスクパターン4aを形成した後のレジストパターン5aは、十分な膜厚で残存していた。一方、ハードマスクパターン4aに対してCD-SEMを用いてCD面内均一性とCDリニアリティを調べたところ、実施例1の場合に比べてともに低いことが分かった。特に、上記の微小サイズのパターンは、ハードマスクパターン4a内に形成することができていなかった。
[マスクブランクの製造]
比較例2のマスクブランクは、ハードマスク膜4以外については、実施例1と同様の手順で製造した。この比較例1のハードマスク膜4は、タンタル、ホウ素及び酸素からなる単層構造であり、9.5nmの厚さで形成した。具体的には、枚葉式DCスパッタリング装置内に位相シフト膜2及び遮光膜3が形成された透光性基板1を設置し、タンタル(Ta)およびホウ素(B)の混合ターゲット(Ta:B=4:1 原子比)を用い、アルゴン(Ar)ガス、および酸素(O)ガスをスパッタリングガスとし、DCスパッタリングによりハードマスク膜4を形成した。
次に、この比較例2のマスクブランクを用い、実施例1と同様の手順で、比較例2の位相シフトマスクを製造した。ハードマスクパターン4aを形成した後のレジストパターン5aは、一部の領域(上記の微小サイズのパターンを含む。)で消失していることが確認された。また、ハードマスクパターン4aに対してCD-SEMを用いてCD面内均一性とCDリニアリティを調べたところ、実施例1の場合に比べてともに低いことが分かった。なお、このときのハードマスク膜4全体のエッチングレート(Eto)は、同じ厚さの単層構造のSiON膜のエッチングレート(Esi)に比べて2.48倍であり、大幅に低かった。
作製された比較例2の位相シフトマスク200の位相シフト膜パターン2aに対し、CD-SEM(Critical Dimension-Scanning Electron Microscope)を用いてCD面内均一性とCDリニアリティを調べたところ、実施例1の場合に比べてともに低いことが分かった。さらに、この比較例2の位相シフトマスクに対し、実施例1と同様にAIMS193(Carl Zeiss社製)を用いて、波長193nmの露光光で半導体デバイス上のレジスト膜に露光転写したときにおける転写像のシミュレーションを行った。このシミュレーションの露光転写像を検証したところ、転写不良が確認された。これは、位相シフト膜パターン2aのCD面内均一性やCDリニアリティの低下と、上記の微小サイズのパターンが形成できていなかったことが、転写不良の発生要因と推察される。
2 位相シフト膜
2a 位相シフト膜パターン
3 遮光膜
3a,3b 遮光膜パターン
4 ハードマスク膜
41 下層
42 上層
4a ハードマスクパターン
41a 下層パターン
42a 上層パターン
5a レジストパターン
6b レジストパターン
100 マスクブランク
200 位相シフトマスク
Claims (10)
- 透光性基板上に、パターン形成用の薄膜とハードマスク膜がこの順に積層した構造を備えるマスクブランクであって、
前記薄膜は、クロムを含有する材料で形成され、
前記ハードマスク膜は、下層と上層の積層構造を含み、
前記下層は、ケイ素と酸素を含有する材料で形成され、
前記上層は、タンタルと酸素を含有し、前記酸素の含有量が30原子%以上である材料で形成され、
前記ハードマスク膜の全体の厚さに対する前記上層の厚さの比率は、0.7以下である、ことを特徴とするマスクブランク。 - 前記上層の厚さは、1nm以上であることを特徴とする請求項1記載のマスクブランク。
- 前記ハードマスク膜の厚さは、4nm以上14nm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のマスクブランク。
- 前記上層は、ホウ素を含有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のマスクブランク。
- 前記下層は、ケイ素および酸素の合計含有量が96原子%以上である材料、またはケイ素、窒素および酸素の合計含有量が96原子%以上である材料で形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のマスクブランク。
- 前記上層は、タンタルおよび酸素の合計含有量が90原子%以上である材料、またはタンタル、酸素およびホウ素の合計含有量が90原子%以上である材料で形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のマスクブランク。
- 前記薄膜は、遮光膜であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のマスクブランク。
- 前記透光性基板と、前記遮光膜の間にケイ素を含有する材料からなる位相シフト膜を備えることを特徴とする請求項7記載のマスクブランク。
- 請求項1から7のいずれかに記載のマスクブランクを用いた転写用マスクの製造方法であって、
前記マスクブランクのハードマスク膜上にレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクとして前記ハードマスク膜をフッ素系ガスでドライエッチングし、ハードマスクパターンを形成する工程と、
前記ハードマスクパターンをマスクとして前記パターン形成用の薄膜を塩素と酸素の混合ガスでドライエッチングし、薄膜パターンを形成する工程とを有することを特徴とする転写用マスクの製造方法。 - 請求項8記載のマスクブランクを用いた転写用マスクの製造方法であって、
前記マスクブランクのハードマスク膜上にレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクとして前記ハードマスク膜をフッ素系ガスでドライエッチングし、ハードマスクパターンを形成する工程と、
前記ハードマスクパターンをマスクとして前記遮光膜を塩素と酸素の混合ガスでドライエッチングし、遮光膜パターンを形成する工程と、
前記遮光膜パターンをマスクとして前記位相シフト膜をフッ素系ガスでドライエッチングし、位相シフト膜パターンを形成しつつ、前記ハードマスクパターンを除去する工程と、を有することを特徴とする転写用マスクの製造方法。
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