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JP7347086B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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JP7347086B2
JP7347086B2 JP2019180495A JP2019180495A JP7347086B2 JP 7347086 B2 JP7347086 B2 JP 7347086B2 JP 2019180495 A JP2019180495 A JP 2019180495A JP 2019180495 A JP2019180495 A JP 2019180495A JP 7347086 B2 JP7347086 B2 JP 7347086B2
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Description

本開示は、ブレーキ装置に関する。
従来、モータの出力シャフトと連動して回転する回転部材と、当該回転部材の回転に応じて直動する直動部材と、を備え、当該直動部材によってケーブルを引くことによりブレーキシューを動かして制動するブレーキ装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、直動部材と回転部材との間で皿ばねが圧縮されることにより、直動部材の制動位置から非制動位置側(回転部材側)への戻し作動時にモータに負荷が与えられるようになっている。これにより、例えば、戻し作動時における直動部材と回転部材との互いの干渉が抑制され、ひいては直動部材および回転部材のねじ機構が堅く締結された締結状態となって戻り難くなるのを抑制することができる。
特開2019-006223号公報
しかしながら、上記従来技術では、皿ばねが径方向に軸ずれした場合に、皿ばねがこれを収容する凹部の内周面(回転部材の周壁の内周面)と当接すると、これによって皿ばねの姿勢が安定せず、所期の圧縮反力が得難くなってしまう虞があった。
そこで、本開示の課題の一つは、例えば、ねじ機構の締結状態が生じるのを抑制することが可能な、より不都合の少ない新規な構成のブレーキ装置を得ることである。
本開示のブレーキ装置は、例えば、制動部材を制動状態とする制動位置と上記制動部材を非制動状態とする非制動位置との間で上記制動部材を動かす作動部材と、互いに噛み合う雄ねじおよび雌ねじのうち一方のねじが設けられたシャフトと、上記シャフトから径方向外側に張り出したフランジと、上記フランジの周縁部から上記シャフトの軸方向に沿う第一方向に突出した周壁と、を有し、上記フランジおよび上記周壁によって囲まれ上記第一方向に開口した有底凹部が設けられ、モータのロータと連動して回転する回転部材と、上記雄ねじおよび雌ねじのうち他方のねじが設けられ、上記回転部材の正転に応じて上記第一方向に直動するとともに上記回転部材の反転に応じて上記第一方向とは反対の第二方向へ直動し、上記作動部材を上記制動位置と当該制動位置から上記第二方向へ離間した非制動位置との間で移動可能な直動部材と、全体が上記有底凹部に収容され、上記雄ねじの周方向に沿って延びるとともに当該雄ねじの外周面と面した内周部と、上記周方向に沿って延びるとともに上記周壁の内周面と面しかつ上記雄ねじに対する上記径方向への最大軸ずれ状態で上記内周面と離間する外周部と、を有した環状に構成され、上記直動部材の上記第二方向への移動に伴って上記フランジと上記直動部材との間に挟まれうる弾性部材と、を備える。
上記ブレーキ装置によれば、例えば、弾性部材の外周部と周壁の内周面との当接による弾性部材の姿勢の変化が抑制され、ひいては弾性部材の姿勢の変化に基づく圧縮反力のばらつき等が生じ難い。よって、このような構成によれば、例えば、弾性部材の所期の圧縮反力が得られやすく、ひいては回転部材の一方のねじと直動部材の他方のねじとが堅く締結された締結状態が生じるのをより確実に抑制することができる。
図1は、実施形態のブレーキ装置の車両後方から見た例示的かつ模式的な背面図である。 図2は、実施形態のブレーキ装置の電動アクチュエータの例示的かつ模式的な断面図であって、非制動状態での図である。 図3は、図2の回転直動変換機構の拡大図である。 図4は、図2の回転直動変換機構の拡大図であって、直動部材が弾性部材と当接した状態の図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。また、図面は全て、模式的かつ例示的なものである。
[実施形態]
図1は、車両用のブレーキ装置2の車両後方からの背面図である。なお、図1中、矢印Yは、車幅方向外方を示し、矢印Zは、車両上方を示している。
図1に示されるように、ブレーキ装置2は、円筒状のホイール1の周壁1aの内側に収容されている。ブレーキ装置2は、所謂ドラムブレーキである。ブレーキ装置2は、前後に離間した二つのブレーキシュー3を備えている。二つのブレーキシュー3は、円筒状のドラムロータ(不図示)の内周面に沿って円弧状に伸びている。
ドラムロータは、車幅方向(方向Y)に沿う回転中心C回りに、ホイール1と一体に回転する。ブレーキ装置2は、二つのブレーキシュー3を、円筒状のドラムロータの内周面に接触するよう移動させる。これにより、ブレーキシュー3とドラムロータとの摩擦によって、ドラムロータひいてはホイール1が制動される。ブレーキシュー3は、制動部材の一例である。
ブレーキ装置2は、ブレーキシュー3を動かすアクチュエータとして、油圧によって動作するホイールシリンダ(不図示)と、通電によって作動するモータ120と、を備えている。ホイールシリンダおよびモータ120は、それぞれ、二つのブレーキシュー3を動かすことができる。ホイールシリンダは、例えば、走行中の制動に用いられ、モータ120は、例えば、駐車時の制動に用いられる。すなわち、ブレーキ装置2は、電動パーキングブレーキの一例である。なお、モータ120は、走行中の制動に用いられてもよい。
ブレーキ装置2は、円盤状のバッキングプレート4を備えている。バッキングプレート4は、ホイール1の回転中心Cと交差した姿勢で設けられる。すなわち、バッキングプレート4は、回転中心Cと交差する方向に略沿って、具体的には回転中心Cと直交する方向に略沿って、広がっている。
ブレーキ装置2の構成部品は、バッキングプレート4の車幅方向の外側および内側の双方に設けられている。バッキングプレート4は、ブレーキ装置2の各構成部品を直接的または間接的に支持する。また、バッキングプレート4は、車体との不図示の接続部材と接続される。接続部材は、例えば、サスペンションの一部(例えば、アーム、リンク、取付部材等)である。なお、ブレーキ装置2は、駆動輪および非駆動輪のいずれにも用いることができる。
電動アクチュエータ100は、バッキングプレート4の車幅方向の内側の面4aからブレーキシュー3とは反対側に突出した状態で、当該バッキングプレート4に固定されている。電動アクチュエータ100は、例えば、ハウジング110や、モータ120、減速機構130、回転直動変換機構140、ケーブル150(図2)、および制御装置(不図示)等を備えている。
図2は、電動アクチュエータ100の非制動状態での断面図である。なお、以下の各図では、回転部材141の回転中心Ax1の軸方向であってケーブル150の端部150aがブレーキシュー3に近付く方向が矢印D1で示され、回転中心Ax1の軸方向であってケーブル150の端部150aがブレーキシュー3から離れる方向が矢印D2で示されている。
方向D2は、第一方向の一例であり、方向D1は、第二方向の一例である。また、以下の説明では、特に言い換えない限り、回転中心Ax1の軸方向が単に軸方向と称され、回転中心Ax1の径方向が単に径方向と称され、回転中心Ax1の周方向が単に周方向と称される。
電動アクチュエータ100は、ケーブル150を介して、ブレーキシュー3を方向D2に引き、非制動状態であるブレーキシュー3を制動状態にする。ケーブル150は、バッキングプレート4に設けられた貫通孔(不図示)を貫通している。ケーブル150は、作動部材の一例である。
図2に示されるように、ケーブル150は、非制動位置Prと制動位置Pbとの間で移動可能に設けられている。非制動位置Prは、リリース位置とも称されうる。非制動位置Prは、制動位置Pbから方向D1(図2の下方)へ離間し、制動位置Pbは、非制動位置Prから方向D2(図2の上方)へ離間している。方向D1,D2は、ケーブル150、ケーブルエンド151、および直動部材142の移動方向である。
ハウジング110には、モータ120、減速機構130、回転直動変換機構140、および後述する弾性部材170等が収容されている。ハウジング110は、例えば、カバー111やベース112等の複数の部品が一体化されることにより構成されている。ハウジング110は、鉄やアルミニウム合金のような金属材料や、プラスチックのような合成樹脂材料によって作られうる。
モータ120は、ケース121と、当該ケース121内に収容された収容部品と、を有している。収容部品には、例えば、出力シャフト122の他、ステータや、ロータ、コイル、磁石等(いずれも不図示)が含まれる。出力シャフト122は、ロータの一部であり、ケース121から方向D1に突出している。モータ120は、制御装置によって制御され、ロータおよび出力シャフト122を回転させる。モータ120は、アクチュエータや回転源とも称されうる。
減速機構130は、ハウジング110に回転可能に支持された複数のギヤを含む。複数のギヤは、例えば、第一ギヤ131、第二ギヤ132、および第三ギヤ133である。第一ギヤ131、第二ギヤ132、および第三ギヤ133は、出力シャフト122と連動して回転する。減速機構130は、回転伝達機構等とも称されうる。
第一ギヤ131は、モータ120の出力シャフト122と一体に回転中心Ax3回りに回転する。回転中心Ax3は、回転中心Ax1と平行である。第一ギヤ131は、ドライブギヤと称されうる。第一ギヤ131、第二ギヤ132、および第三ギヤ133は、例えば、鉄やアルミニウム合金のような金属材料や、プラスチックのような合成樹脂材料によって作られうる。なお、各ギヤ131~133は、金属材料の部位と合成樹脂材料の部位とを含んでもよい。
第二ギヤ132は、回転中心Ax1,Ax3と平行な回転中心Ax2回りに回転する。第二ギヤ132は、入力ギヤ132aと出力ギヤ132bとを含む。入力ギヤ132aは、第一ギヤ131と噛み合っている。入力ギヤ132aの歯数は、第一ギヤ131の歯数よりも多い。よって、第二ギヤ132は、第一ギヤ131よりも低い回転速度に減速される。出力ギヤ132bは、入力ギヤ132aに対して方向D1にずれて位置されている。第二ギヤ132は、アイドラギヤと称されうる。
第三ギヤ133は、第二ギヤ132の出力ギヤ132bと噛み合っており、回転中心Ax1回りに回転する。第三ギヤ133の歯数は、出力ギヤ132bの歯数よりも多い。よって、第三ギヤ133は、第二ギヤ132よりも低い回転速度に減速される。第三ギヤ133は、ドリブンギヤと称されうる。なお、減速機構130の構成は、この例には限定されない。減速機構130は、例えば、ベルトやプーリ等を用いた回転伝達機構のような、ギヤ機構以外の回転伝達機構であってもよい。
図3は、図2の回転直動変換機構140の拡大図である。図2,3に示されるように、回転直動変換機構140は、回転部材141と、直動部材142と、回り止め部材143と、を有している。
回転部材141は、例えば、シャフト141aと、フランジ141bと、周壁141eと、を有している。シャフト141aの形状は、回転中心Ax1を中心とした円筒状である。シャフト141aの内側には、軸方向に沿った貫通穴141cが設けられている。回転中心Ax1は、中心軸の一例である。
フランジ141bの形状は、円環状かつ板状である。フランジ141bは、シャフト141aから径方向外側に張り出している。フランジ141bの周縁部には、周壁141eが設けられている。
周壁141eの形状は、回転中心Ax1を中心とした円筒状である。周壁141eは、フランジ141bから方向D2に突出している。周壁141eの外周面141e1には、上述した第三ギヤ133が設けられている。モータ120のロータおよび出力シャフト122の回転は、減速機構130を介して、回転部材141に伝達される。回転部材141は、モータ120のロータと連動して回転する。
また、回転部材141には、フランジ141bおよび周壁141eによって囲まれ方向D2に開口した有底凹部141fが設けられている。フランジ141bの方向D2の端面141b2は、円形状かつ平面状の形状を有し、有底凹部141fの底面を構成している。周壁141eの内周面141e2は、円筒面状の形状を有し、有底凹部141fの内周面を構成している。有底凹部141fには、後述する弾性部材170が収容されている。
シャフト141aは、フランジ141bから方向D2に延びる第一延部141a1と、フランジ141bから方向D1に延びる第二延部141a2と、を有している。第一延部141a1の長さは、第二延部141a2の長さよりも長い。
第一延部141a1の外周面141a3には、雄ねじ141dが設けられている。雄ねじ141dの中心は、回転中心Ax1である。回転中心Ax1は、軸心とも称されうる。
第二延部141a2の外周と、図2に示されるベース112の貫通孔112aの内周との間には、例えばスライドブッシュやころ軸受けのようなラジアルベアリング161が設けられている。また、フランジ141bの方向D1の端面141b1とベース112の方向D2の端面112bとの間には、例えばころ軸受けのようなスラストベアリング162が設けられている。
回転部材141は、これらラジアルベアリング161およびスラストベアリング162を介して、ベース112に、回転中心Ax1回りに回転可能に支持されている。回転部材141は、減速機構130の第二ギヤ132と第三ギヤ133との噛み合いにより、第二ギヤ132によって回転駆動される。
第三ギヤ133は、例えば、鉄やアルミニウム合金のような金属材料によって回転部材141と一体に作られている。なお、第三ギヤ133は、この例には限定されず、例えば、プラスチックのような合成樹脂材料で作られてもよい。この場合、第三ギヤ133は、インサート成形等によって金属材料で構成された回転部材141と一体化されうる。
図3に示されるように、直動部材142は、例えば、側壁142aと、フランジ142bと、を有している。側壁142aは、回転部材141に対して径方向外方に配置され、軸方向に延びている。側壁142aは、回転中心Ax1および回転部材141を取り囲んでいる。
側壁142aの形状は、回転中心Ax1を中心とした円筒状である。側壁142aは、周壁とも称されうる。側壁142aの内部には、軸方向に沿った貫通孔142cが設けられている。回転部材141は、貫通孔142c内を軸方向に貫通している。
フランジ142bの形状は、多角形状かつ板状である。フランジ142bは、側壁142aから径方向外側に張り出している。
側壁142aは、フランジ142bから方向D2に延びる第一延部142a1と、フランジ142bから方向D1に延びる第二延部142a2と、を有している。第一延部142a1の長さは、第二延部142a2の長さよりも長い。
貫通孔142cの内面には、回転部材141の雄ねじ141dと噛み合う雌ねじ142dが設けられている。雌ねじ142dは、貫通孔142cの方向D1の端部に隣接して設けられている。雌ねじ142dは、貫通孔142cの方向D1の端部からフランジ142bと径方向に並ぶ位置に至るまでの区間に設けられており、貫通孔142cの方向D2の端部には設けられていない。また、フランジ142bは、図2に示される回り止め部材143によって囲まれている。
回り止め部材143は、側壁143aを有している。側壁143aは、上述したフランジ142bに対して径方向外側に配置され、軸方向に延びている。側壁143aは、回転中心Ax1および直動部材142の周囲を取り囲んでおり、側壁143aの形状は、管状である。側壁143aは、周壁とも称されうる。
回り止め部材143は、ハウジング110に固定されている。具体的に、回り止め部材143は、開口(不図示)が設けられたフランジ143cを有している。フランジ143cは、ベース112の端面(不図示)に接した状態で、当該開口を貫通したボルトがベース112に固定されることにより、当該ベース112と接続されている。
また、側壁143aの内面143a1とフランジ142bの外面142b1との間には、互いに平行な状態において微小な隙間が設けられており、外面142b1および内面143a1ともに、周方向と交差した方向に延びている。
したがって、外面142b1の回転中心Ax1回りの回転が内面143a1によって制限され、これにより、直動部材142の回転が回り止め部材143によって制限される。他方、外面142b1および内面143a1ともに、軸方向に延びているため、内面143a1は外面142b1の軸方向への移動に対する障害にはならない。すなわち、回り止め部材143は、直動部材142の回転中心Ax1回りの回転を禁止しながら、直動部材142を軸方向(直動方向)に沿って案内することができる。内面143a1は、ガイド部とも称されうる。
回り止め部材143の方向D2の端部には、側壁143aから径方向内方に突出した底壁143bが設けられている。底壁143bには、軸方向に貫通する貫通孔143b1が設けられている。底壁143bは、円環状かつ板状の形状を有しており、内向きフランジとも称されうる。貫通孔143b1の内縁は、直動部材142の側壁142aよりも、径方向外側に配置されている。
ケーブル150は、回転部材141の貫通穴141cを貫通し、軸方向に延びている。軸方向の一端(不図示)は、ブレーキシュー3を作動させる可動部材と結合されている。また、軸方向の他端としての端部150a(図2では上端)には、ケーブルエンド151が結合されている。ケーブル150およびケーブルエンド151は、例えば金属材料により作られうる。
ケーブルエンド151は、筒状部151aと、フランジ151bと、を有している。筒状部151aが外側から加締められることにより、ケーブルエンド151はケーブル150に固定されている。フランジ151bは、直動部材142の側壁142aおよび回り止め部材143の貫通孔143b1よりも、径方向外側に張り出している。ケーブルエンド151は、ケーブル150とともに、作動部材の一例である。また、ケーブルエンド151は、固定部材の一例である。
ケーブルエンド151と直動部材142とは、一体化されておらず、軸方向に離間可能に構成されている。ここで、ケーブル150は、不図示のばね等の復帰部材(付勢部材、弾性部材)によって、ブレーキシュー3が非制動状態となる方向D1(図2では下方)に引かれている。電動アクチュエータ100は、ケーブル150の移動範囲(ブレーキの使用範囲)において、復帰部材による付勢力がケーブル150に常時作用するよう、構成されている。
ただし、ブレーキ装置2の構成上、復帰部材による付勢力は、制動状態から非制動状態に近付くにつれて小さくなる。また、制動状態では、ケーブル150には、ドラムブレーキの剛性に応じた張力が生じる。このような構成において、直動部材142とケーブル150との間では、ケーブルエンド151を介して力が伝達される。よって、ケーブルエンド151は、伝達部材とも称されうる。
モータ120を制御する制御装置は、例えばECU(electronic control unit)である。制御装置の一部は、ソフトウエアを実行するcentral processing unit(CPU)やコントローラのようなハードウエアによって構成されてもよいし、制御装置は、全体的にハードウエアによって構成されてもよい。制御装置は、制御部とも称されうる。
このような構成において、モータ120の出力シャフト122の回転が、減速機構130を介して回転部材141に伝達され、回転部材141が回転すると、回転部材141の雄ねじ141dと直動部材142の雌ねじ142dとの噛み合い、および回り止め部材143の内面143a1による直動部材142の外面142b1の回転の制限により、直動部材142が軸方向に移動する。よって、ケーブル150は、直動部材142の移動に伴い、軸方向に沿って制動位置Pbと非制動位置Prとの間で移動する。
制御装置によって制御されたモータ120の出力シャフト122の一方向(以下、制動回転方向と称する)への回転により、ケーブル150は方向D2へ移動し、ブレーキシュー3が制動状態となると、ケーブル150の張力が増大し、これにより、モータ120の回転負荷が増大し、ひいては、モータ120の駆動電流が増大する。
そこで、制御装置は、例えば、モータ120の駆動電流が閾値を超えたことにより、ケーブル150が制動位置Pbに到達したことを検出し、その時点で駆動電流のモータ120への供給を停止する。これにより、出力シャフト122の回転が停止し、ケーブル150は制動位置Pbに位置する。
制御装置によって制御されたモータ120の出力シャフト122の他方向(以下、リリース回転方向と称する)への回転により、ケーブル150は制動位置Pbから方向D1へ移動し、ケーブルエンド151が回り止め部材143の底壁143bと当接する非制動位置Prまで移動する。この状態では、ブレーキシュー3は、ドラムロータから離間し、電動アクチュエータ100による電気的な制動状態は解除されている。
底壁143bは、ケーブルエンド151が底壁143bを超えて、非制動位置Prよりも制動位置Pbとは反対側へ、すなわち方向D1へ移動するのを制限する。すなわち、回り止め部材143は、ストッパの一例である。また、底壁143bは、ケーブル150を非制動位置Prに位置決めする位置決め部とも称され、回り止め部材143は、移動制限部材とも称されうる。
また、上述したように、本実施形態では、ケーブルエンド151と直動部材142とは一体化されておらず、軸方向に離間可能である。このため、ケーブル150が非制動位置Prに配置された状態からモータ120の出力シャフト122がリリース回転方向へさらに回転すると、雄ねじ141dと雌ねじ142dとの噛み合いおよび回り止め部材143による直動部材142の回り止めにより、直動部材142はケーブルエンド151から方向D1へ離間する。すなわち、ケーブル150が非制動位置Prに配置され、モータ120の作動が停止した状態で、直動部材142とケーブルエンド151との間には、軸方向に隙間ができる。
制御装置は、ケーブル150が制動位置Pbにある状態からモータ120を回転させた時間(回転時間)や、出力シャフト122の回転回数を計測することにより、直動部材142がケーブルエンド151から方向D1に離間した状態となる位置でモータ120の作動を停止する。この際、回転時間や回転回数は、停止した直動部材142と当該直動部材142から方向D1に離れた回転部材141のフランジ141bとの間により確実に隙間があくよう、言い換えるとフランジ141bと接触したり干渉したりしないよう、設定される。
また、電動アクチュエータ100は、回転部材141と方向D1に隣接したガイド部材113を有している。ガイド部材113は、環状の形状を有し、ベース112の貫通孔112aの内側でケーブル150をガイドする。ガイド部材113は、例えば、エラストマや合成樹脂材料によって作られる。
上述したように、回転直動変換機構140は、雄ねじ141dと雌ねじ142dとを含むねじ機構を有している。ねじ機構を有した回転直動変換機構140では、例えば、何らかの原因により直動部材142の直動が制限された場合、雄ねじ141dと雌ねじ142dとが締結状態となる虞がある。一例としては、制御装置の不調等によって直動部材142が図2,3において通常可動範囲を超えて方向D1へ移動し、回転部材141のフランジ141bと当接したような場合には、締結状態が生じる。
この場合、モータ120のロータを、締結状態となる前の回転方向とは逆の回転方向に回転させることにより、当該締結状態は解消されうる。しかしながら、堅く締め付けられるほど、モータ120のトルクが増大する必要が生じ、その分、モータ120の消費電力が増大してしまう。また、そのような締結状態の解除を前提としたモータ120のサイズは大きくなりやすく、ひいてはブレーキ装置2の大型化の一因となる。
そこで、本実施形態では、回転部材141のフランジ141bと直動部材142の方向D1の端部142fとの間に弾性部材170を配置したフェールセーフ構造が設けられている。そして、直動部材142の方向D1への戻し過ぎが生じた場合に、弾性部材170が端部142fとフランジ141bとの間に挟まれることにより、雄ねじ141dと雌ねじ142dとの締結トルクを軽減する。端部142fは、第一端部の一例である。フェールセーフ構造は、緩衝構造とも称されうる。
図4は、図2の回転直動変換機構140の拡大図であって、直動部材142が弾性部材170と当接した状態の図である。図3,4に示されるように、弾性部材170は、例えば、回転中心Ax1を中心とした円環状かつ板状の形状を有している。弾性部材170は、ポリエステルエラストマのような熱可塑性エラストマによって作られ、自由状態で平板状の形状を有している。
なお、弾性部材170は、この例には限定されず、例えば、軸方向に見た場合にC字状の形状を有してもよい。また、自由状態で平板でない板状でもよいし、板状でなくてもよい。また、例えば、軸方向に延びる仮想平面上の断面形状は、自由状態において上記実施形態のような長方形に限らず、例えば、正方形、あるいは4角形以外の多角形、円形、楕円形などを採用してもよい。
弾性部材170は、内周部170aと、外周部170bと、二つの端面170c,170dと、を有している。内周部170aおよび外周部170bは、円筒面状の形状を有し、端面170c,170dは、円環状かつ平面状の形状を有している。端面170cは、内周部170aおよび外周部170bの方向D2の端部の間に亘り、端面170dは、内周部170aおよび外周部170bの方向D1の端部の間に亘っている。
弾性部材170は、回転部材141の有底凹部141fに収容されている。外周部170bは、周壁141eの内周面141e2と面し、内周部170aは、雄ねじ141dの外周面141a3と面している。本実施形態では、外周部170bの直径d1は、内周面141e2の直径d3よりも小さく設定され、内周部170aの直径d2は、雄ねじ141d(シャフト141a)の直径d4よりも大きく設定されている。
具体的には、外周部170bは、弾性部材170が雄ねじ141dに対して同心円状に配置された状態P1(図4参照)と、弾性部材170が雄ねじ141dに対して径方向に軸ずれして内周部170aが雄ねじ141dと当接した状態P2と、の間の範囲で、内周面141e2と当接しない寸法に設定されている。
本実施形態では、このような構成によって、外周部170bと内周面142eとの当接による弾性部材170の姿勢の変化(傾き)や摩耗が抑制され、ひいては弾性部材170の姿勢の変化や摩耗に基づく圧縮反力のばらつき等が生じ難い。状態P1は、最小軸ずれ状態の一例であり、状態P2は、最大軸ずれ状態の一例である。また、状態P1と状態P2との間の状態は、中間軸ずれ状態の一例である。
また、シャフト141aには、内周部170aと面した不完全ねじ部141acが設けられている。不完全ねじ部141acは、雄ねじ141dの方向D1の端部に位置された拡径部に設けられており、フランジ141bに対して方向D2に隣接したシャフト141aの根元部141abと雄ねじ141dの完全ねじ部との間に位置されている。
不完全ねじ部141acは、根元部141abから雄ねじ141dに向かうにつれて径方向外側に広がるように傾斜している。すなわち、雄ねじ141dの直径d4は、根元部141abの直径よりも大きい。根元部141abと不完全ねじ部141acとにより、シャフト141aには、フランジ141bと方向D2に隣接した凹部141adが設けられている。
また、本実施形態では、根元部141abと不完全ねじ部141acとによって構成された凹部141adの軸方向の長さは、弾性部材170の軸方向の厚さW1(図3参照)よりも大きく設定されている。したがって、弾性部材170は、内周部170aが凹部141adの内側に入り込んだ状態(例えば、上述した状態P2)で方向D2へ移動しようとすると不完全ねじ部141acに引っ掛かる。これにより、弾性部材170の有底凹部141fに対する方向D2への移動が抑制される。不完全ねじ部141acは、引掛部の一例である。
なお、本実施形態では、弾性部材170の軸方向の厚さW1は、雄ねじ141dの1ピッチよりも大きく設定されている。これにより、弾性部材170が雄ねじ141dの螺旋状の溝部内に入り、傾斜した姿勢で保持されるのが抑制されている。不完全ねじ部141acは、雄ねじ141dの完全ねじ部の端部とも称され、根元部141abは、括れ部等とも称される。
また、直動部材142の端部142fには、端面142f1と、傾斜面142f2と、が設けられている。端面142f1は、軸方向と直交した平面状かつ円環状の形状を有しし、弾性部材170の端面170cと面している。
そして、本実施形態では、上述した弾性部材170の状態P1、状態P2、および状態P1と状態P2との間の状態のすべての状態において、端面142f1の全面が弾性部材170の端面170cと当接可能に構成されている。これにより、弾性部材170に端面142f1と当接しない領域が生じて軸方向の圧縮反力にばらつきが生じるのが抑制されている。
傾斜面142f2は、例えば、端面142f1における角部を面取りすることによって構成されている。傾斜面142f2は、方向D2に向かうにつれて、径方向外側に広がるように傾斜している。本実施形態では、傾斜面142f2によって端面142f1の角部を無くすことにより、弾性部材170の端面170cの摩耗が抑制されている。傾斜面142f2は、C面や、テーパ面等とも称される。
また、本実施形態では、上述した傾斜面142f2によって端面142f1の面積(幅)を比較的小さくしている。これにより、端面142f1と弾性部材170の端面170cとの対向面積(当接面積)が減少し、ひいては直動部材142が端面170cと当接した(引っ付いた)状態で方向D2に離れるのが抑制されうる。なお、弾性部材170の端面170cおよび端面170dには、表面処理が施されてもよい。
以上のように、本実施形態では、ブレーキ装置2は、回転部材141の有底凹部141fに収容され、シャフト141a(雄ねじ141d)の周方向に沿って延びるとともに雄ねじ141dの外周面141a3と面した内周部170aと、シャフト141aの周方向に沿って延びるとともに周壁141eの内周面141e2と面しかつ雄ねじ141dに対する状態P2(最大軸ずれ状態)で内周面141e2と離間する外周部170bと、を有した環状に構成され、直動部材142の方向D1(第二方向)への移動に伴ってフランジ141bと直動部材142との間に挟まれうる弾性部材170を備えている。
上記ブレーキ装置2によれば、例えば、弾性部材170の外周部170bと内周面142eとの当接による弾性部材170の姿勢の変化(傾き)が抑制され、ひいては弾性部材170の姿勢の変化に基づく圧縮反力のばらつき等が生じ難い。よって、このような構成によれば、例えば、弾性部材170の所期の圧縮反力が得られやすく、ひいては回転部材141の雄ねじ141dと直動部材142の雌ねじ142dとが堅く締結された締結状態が生じるのをより確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、弾性部材170は、熱可塑性エラストマによって構成されている。このような構成によれば、例えば、弾性部材170が架橋型ゴムや加硫型ゴム等によって構成された場合と比べて、耐久性や成形性が向上し、ひいては雄ねじ141dと雌ねじ142dとの締結状態が生じるのをより一層抑制することができる。
また、本実施形態では、弾性部材170は、自由状態で平板状の形状を有している。このような構成によれば、例えば、弾性部材170が皿ばねによって構成された場合と比べて、軸方向の小型化や、軽量化、異音抑制効果等が得られやすい。また、本実施形態のように、コイル状でない弾性部材170を用いることで、例えば自由状態にある弾性部材170の配置スペースを軸方向に小さくすることが容易となる。
また、本実施形態では、弾性部材170の軸方向に沿った厚さW1は、雄ねじ141dの1ピッチよりも大きい。このような構成によれば、例えば、弾性部材170が雄ねじ141dの螺旋状の溝部内に入り傾斜した姿勢で保持されるのが抑制され、ひいては弾性部材170の姿勢の変化に基づく圧縮反力のばらつき等がより抑制されやすい。
また、本実施形態では、回転部材141は、周壁141eの外周面141e1に設けられ、モータ120のロータから駆動力が伝達される第三ギヤ133(ギヤ)を有している。このような構成によれば、例えば、第三ギヤ133を構成する周壁141eとは別に周壁141eが設けられた場合と比べて、製造の手間やコストをより減らすことができたり、回転部材141をよりコンパクトに構成できたりする。
また、本実施形態では、直動部材142は、弾性部材170と面し軸方向と直交した端面142f1を有し、弾性部材170の雄ねじ141dに対する状態P1(最小軸ずれ状態)、状態P2、および状態P2と状態P1との間の状態(中間軸ずれ状態)において、端面142f1の全面が弾性部材170と当接可能に構成されている。このような構成によれば、例えば、弾性部材170に端面142f1と当接しない領域が生じて軸方向の圧縮反力にばらつきが生じるのが抑制され、ひいては雄ねじ141dと雌ねじ142dとの締結状態が生じるのをより一層抑制することができる。
また、本実施形態では、シャフト141aは、フランジ141bに対して方向D2(第一方向)に隣接した根元部141abと、当該根元部141abのフランジ141bとは反対側で径方向外側に突出し弾性部材170の有底凹部141fに対する方向D2への移動を抑制する不完全ねじ部141ac(引掛部)と、を有している。このような構成によれば、例えば、不完全ねじ部141acによって弾性部材170が有底凹部141f内に留まりやすい。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、回転部材に雌ねじが設けられ、直動部材に雄ねじが設けられてもよい。また、例えば、有底凹部に複数の弾性部材が積層されてもよい。また、例えば、直動部材に有底凹部が設けられてもよい。
2…ブレーキ装置、3…ブレーキシュー(制動部材)、120…モータ、133…第三ギヤ(ギヤ)、141…回転部材、141a…シャフト、141a3…外周面、141ab…根元部、141ac…不完全ねじ部(引掛部)、141b…フランジ、141d…雄ねじ、141e…周壁、141e1…外周面、141e2…内周面、141f…有底凹部、142…直動部材、142d…雌ねじ、142f…端部(第一端部)、142f1…端面、150…ケーブル(作動部材)、170…弾性部材、170a…内周部、170b…外周部、Pb…制動位置、Pr…非制動位置、P1…状態(最小軸ずれ状態)、P2…状態(最大軸ずれ状態)、D1…方向(第二方向)、D2…方向(第一方向)。

Claims (7)

  1. 制動部材を制動状態とする制動位置と前記制動部材を非制動状態とする非制動位置との間で前記制動部材を動かす作動部材と、
    互いに噛み合う雄ねじおよび雌ねじのうち一方のねじが設けられたシャフトと、前記シャフトから径方向外側に張り出したフランジと、前記フランジの周縁部から前記シャフトの軸方向に沿う第一方向に突出した周壁と、を有し、前記フランジおよび前記周壁によって囲まれ前記第一方向に開口した有底凹部が設けられ、モータのロータと連動して回転する回転部材と、
    前記雄ねじおよび雌ねじのうち他方のねじが設けられ、前記回転部材の正転に応じて前記第一方向に直動するとともに前記回転部材の反転に応じて前記第一方向とは反対の第二方向へ直動し、前記作動部材を前記制動位置と当該制動位置から前記第二方向へ離間した非制動位置との間で移動可能な直動部材と、
    全体が前記有底凹部に収容され、前記雄ねじの周方向に沿って延びるとともに当該雄ねじの外周面と面した内周部と、前記周方向に沿って延びるとともに前記周壁の内周面と面しかつ前記雄ねじに対する前記径方向への最大軸ずれ状態で前記内周面と離間する外周部と、を有した環状に構成され、前記直動部材の前記第二方向への移動に伴って前記フランジと前記直動部材との間に挟まれうる弾性部材と、
    を備えた、ブレーキ装置。
  2. 制動部材を制動状態とする制動位置と前記制動部材を非制動状態とする非制動位置との間で前記制動部材を動かす作動部材と、
    互いに噛み合う雄ねじおよび雌ねじのうち一方のねじが設けられたシャフトと、前記シャフトから径方向外側に張り出したフランジと、前記フランジの周縁部から前記シャフトの軸方向に沿う第一方向に突出した周壁と、を有し、前記フランジおよび前記周壁によって囲まれ前記第一方向に開口した有底凹部が設けられ、モータのロータと連動して回転する回転部材と、
    前記雄ねじおよび雌ねじのうち他方のねじが設けられ、前記回転部材の正転に応じて前記第一方向に直動するとともに前記回転部材の反転に応じて前記第一方向とは反対の第二方向へ直動し、前記作動部材を前記制動位置と当該制動位置から前記第二方向へ離間した非制動位置との間で移動可能な直動部材と、
    前記有底凹部に収容され、前記雄ねじの周方向に沿って延びるとともに当該雄ねじの外周面と面した内周部と、前記周方向に沿って延びるとともに前記周壁の内周面と面しかつ前記雄ねじに対する前記径方向への最大軸ずれ状態で前記内周面と離間する外周部と、を有した環状に構成され、前記直動部材の前記第二方向への移動に伴って前記フランジと前記直動部材との間に挟まれうる弾性部材と、
    を備え、
    前記弾性部材は、自由状態で平板状の形状を有した、ブレーキ装置。
  3. 制動部材を制動状態とする制動位置と前記制動部材を非制動状態とする非制動位置との間で前記制動部材を動かす作動部材と、
    互いに噛み合う雄ねじおよび雌ねじのうち一方のねじが設けられたシャフトと、前記シャフトから径方向外側に張り出したフランジと、前記フランジの周縁部から前記シャフトの軸方向に沿う第一方向に突出した周壁と、を有し、前記フランジおよび前記周壁によって囲まれ前記第一方向に開口した有底凹部が設けられ、モータのロータと連動して回転する回転部材と、
    前記雄ねじおよび雌ねじのうち他方のねじが設けられ、前記回転部材の正転に応じて前記第一方向に直動するとともに前記回転部材の反転に応じて前記第一方向とは反対の第二方向へ直動し、前記作動部材を前記制動位置と当該制動位置から前記第二方向へ離間した非制動位置との間で移動可能な直動部材と、
    前記有底凹部に収容され、前記雄ねじの周方向に沿って延びるとともに当該雄ねじの外周面と面した内周部と、前記周方向に沿って延びるとともに前記周壁の内周面と面しかつ前記雄ねじに対する前記径方向への最大軸ずれ状態で前記内周面と離間する外周部と、を有した環状に構成され、前記直動部材の前記第二方向への移動に伴って前記フランジと前記直動部材との間に挟まれうる弾性部材と、
    を備え、
    前記直動部材は、前記弾性部材と面し前記軸方向と直交した端面を有し、
    前記弾性部材の前記雄ねじに対する前記径方向への最小軸ずれ状態、前記最大軸ずれ状態、および前記最大軸ずれ状態と前記最小軸ずれ状態との間の中間軸ずれ状態において、前記端面の全面が前記弾性部材と当接可能に構成された、ブレーキ装置。
  4. 制動部材を制動状態とする制動位置と前記制動部材を非制動状態とする非制動位置との間で前記制動部材を動かす作動部材と、
    互いに噛み合う雄ねじおよび雌ねじのうち一方のねじが設けられたシャフトと、前記シャフトから径方向外側に張り出したフランジと、前記フランジの周縁部から前記シャフトの軸方向に沿う第一方向に突出した周壁と、を有し、前記フランジおよび前記周壁によって囲まれ前記第一方向に開口した有底凹部が設けられ、モータのロータと連動して回転する回転部材と、
    前記雄ねじおよび雌ねじのうち他方のねじが設けられ、前記回転部材の正転に応じて前記第一方向に直動するとともに前記回転部材の反転に応じて前記第一方向とは反対の第二方向へ直動し、前記作動部材を前記制動位置と当該制動位置から前記第二方向へ離間した非制動位置との間で移動可能な直動部材と、
    前記有底凹部に収容され、前記雄ねじの周方向に沿って延びるとともに当該雄ねじの外周面と面した内周部と、前記周方向に沿って延びるとともに前記周壁の内周面と面しかつ前記雄ねじに対する前記径方向への最大軸ずれ状態で前記内周面と離間する外周部と、を有した環状に構成され、前記直動部材の前記第二方向への移動に伴って前記フランジと前記直動部材との間に挟まれうる弾性部材と、
    を備え、
    前記回転部材の前記シャフトには前記雄ねじが設けられ、当該シャフトは、前記フランジに対して前記第一方向に隣接した根元部と、当該根元部の前記フランジとは反対側で前記径方向外側に突出し前記弾性部材の前記有底凹部に対する前記第一方向への移動を抑制する引掛部と、を有した、ブレーキ装置。
  5. 前記弾性部材は、熱可塑性エラストマによって構成された、請求項1~4のうちいずれか一つに記載のブレーキ装置。
  6. 前記弾性部材の前記軸方向に沿った厚さは、前記一方のねじの1ピッチよりも大きい、請求項1~5のうちいずれか一つに記載のブレーキ装置。
  7. 前記回転部材は、前記周壁の外周面に設けられ、前記ロータから駆動力が伝達されるギヤを有した、請求項1~6のうちいずれか一つに記載のブレーキ装置。
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