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JP7323787B2 - 照明装置及び赤外線カメラ付き照明装置 - Google Patents

照明装置及び赤外線カメラ付き照明装置 Download PDF

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Description

本発明は、照明装置及び赤外線カメラ付き照明装置に関する。
発光ダイオード(以下「LED」とも称する。)やレーザーダイオード(以下「LD」とも称する。)と、蛍光体を含む波長変換部材を備えた発光装置が知られている。このような発光装置は、例えば車載用又は一般照明用の照明装置、液晶表示装置のバックライト、プロジェクターの光源に用いられている。
発光装置は、一般的に可視光領域の光を放射する他に、例えば特許文献1には、熱による融雪などを目的として、可視光領域の光とともに近赤外領域の光を出射する発光装置が開示されている。
特開2010-97829号公報
照明装置には、視認対象に応じて、最適な光を出射することが求められる。例えば生体を視認対象とする医療現場においては、生体の視認に適した光を出射する照明装置が求められる。生体内には、光吸収体として例えば水、ヘモグロビン、メラニン等が含まれる。例えばヘモグロビンは、波長が650nm未満の可視光領域の光の吸収率が高く、可視光領域を出射する発光装置を用いた照明装置では、生体内に可視光領域の光が透過し難い。そのため、一般的な照明装置から出射された可視光領域の光は、生体内の光吸収体、例えばヘモグロビンに吸収され、生体内を透過し難く、生体内でヘモグロビンを多く含む部位である血管等の位置を視認し難い場合がある。生体内の特定部位を視認しやすいように近赤外領域の光を出射する光源を備えた照明装置の場合、生体以外の対象物を視認し難くなる。
そこで、本開示は、近赤外領域とは異なる波長範囲の光及び近赤外領域の光の両方を出射することが可能であり、対象物の視認性を向上させ、対象物や使用環境に応じて出射する光の波長領域を選択することが可能な照明装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、励起光源と、前記励起光源から出射された光を波長変換し、780nm以上1600nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射する第一蛍光体と、870nm以下の波長範囲の光を遮断するカットフィルタと、を備え、前記第一蛍光体が、CeとNdを含む希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体を含む、照明装置である。
本発明の第二の態様は、前記照明装置と、前記照明装置により照射された被写体を撮影する赤外線カメラと、を備える赤外線カメラ付き照明装置である。
本発明の一態様によれば、近赤外領域とは異なる波長範囲の光及び近赤外領域の光の両方を出射することが可能であり、対象物の視認性を向上させ、対象物や使用環境に応じて出射する光の波長領域を選択することが可能な照明装置を提供することができる。
図1は、本発明の第一の態様の照明装置の構成を示す概略断面図である。 図2は、本発明の第二の態様の照明装置の構成を示す概略断面図である。 図3は、本発明の第三の態様の照明装置の概略構成を模式的に示す図である。 図4は、本発明の第四の態様の赤外線カメラ付き照明装置の概略構成を模式的に示す図である。 図5は、実施例1に係る照明装置の光源として用いる発光装置の発光スペクトルを示した図である。 図6は、比較例1に係る照明装置の光源として用いる発光装置の発光スペクトルを示した図である。 図7は、カットフィルタを用いることなく、実施例1に係る赤外線カメラ付き照明装置で照射した対象物を、可視光カメラで撮影した画像である。 図8は、カットフィルタを用いることなく、比較例1に係る赤外線カメラ付き照明装置で照射した対象物を、可視光カメラで撮影した画像である。 図9は、870nm以下の波長範囲の光をカットフィルタで遮断して、実施例1に係る赤外線カメラ付き照明装置で照射した対象物を、赤外線カメラで撮影した画像である。 図10は、870nm以下の波長範囲の光をカットフィルタで遮断して、比較例1に係る赤外線カメラ付き照明装置で照射した対象物を、赤外線カメラで撮影した画像である。 図11は、カットフィルタを用いることなく、実施例1に係る赤外線カメラ付き照明装置で上から照射した手のひらを、可視光カメラで撮影した画像である。 図12は、870nm以下の波長範囲の光をカットフィルタで遮断して、実施例1に係る赤外線カメラ付き照明装置で上から照射した手のひらを、赤外線カメラで撮影した画像である。 図13は、870nm以下の波長範囲の光をカットフィルタで遮断して、実施例1に係る赤外線カメラ付き照明装置で下から照射した指を、赤外線カメラで撮影した画像である。
以下、本発明に係る照明装置及び赤外線カメラ付き照明装置を実施形態に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は、以下の照明装置及び赤外線カメラ付き照明装置に限定されない。なお、色名と色度座標との関係、光の波長範囲と単色光の色名との関係は、JIS Z8110に従う。本明細書において、近赤外領域は、780nm以上3000nm以下の範囲内の波長領域をいう。また、可視光領域は、380nm以上780nm未満の波長領域をいう。
照明装置
照明装置は、励起光源と、励起光源から出射された光を波長変換し、780nm以上1600nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射する第一蛍光体と、870nm以下の波長範囲の光を遮断するカットフィルタと、を備え、第一蛍光体は、CeとNdを含む希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体を含む。
図1は、本発明の第一の態様の照明装置の構成を示す概略断面図である。照明装置1は、光源となる発光装置100を含む。発光装置100は、励起光源となる発光素子10と、励起光源から出射された光を波長変換する第一蛍光体71を含む。また、照明装置1は、870nm以下の波長範囲の光を遮断するカットフィルタ200を含む。照明装置1は、870nm以下の波長範囲以外の波長範囲の光を遮断する複数のカットフィルタを備えていてもよく、複数のカットフィルタのいずれかを選択して使用することができるカットフィルタ選択手段を備えていてもよい。カットフィルタ200は、発光装置100から出射される特定の波長範囲の光を遮断するように配置することもでき、遮断しないように配置することもできるように、可動できるように配置されることが好ましい。
照明装置1の光源となる発光装置100は、例えば、成形体40と、発光素子10と、蛍光部材50と、を備える。成形体40は、第一リード20及び第二リード30と、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を含む樹脂部42と、が一体的に成形されてなる。成形体40は底面と側面を持つ凹部を形成しており、凹部の底面に発光素子10が載置されている。発光素子10は一対の正負の電極を有しており、その一対の正負の電極はそれぞれ第一リード20及び第二リード30とそれぞれワイヤ60を介して電気的に接続されている。発光素子10は蛍光部材50により被覆されている。蛍光部材50は、例えば、発光素子10からの光を波長変換する第一蛍光体71を含み、封止材料を含むことが好ましい。蛍光部材50は、光源から出射された光を波長変換し、780nm未満の範囲に発光ピーク波長を有する光を出射する第二蛍光体72を含んでいてもよい。蛍光部材50に含まれる蛍光体70は、第一蛍光体71を含み、第二蛍光体72を含んでいてもよい。発光素子10の正負一対の電極に接続された第一リード20及び第二リード30は、発光装置100を構成するパッケージの外方に向けて、第一リード20及び第二リード30の一部が露出されている。これらの第一リード20及び第二リード30を介して、外部から電力の供給を受けて発光装置100を発光させることができる。
発光装置に用いられる蛍光部材50は、封止材料を含むことが好ましい。封止材料は、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂から選ばれる樹脂を用いることができる。製造の容易性を考慮すると、封止材料として用いられる樹脂は、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂が挙げられる。蛍光部材50は、蛍光体70及び封止材料の他に、フィラー、光安定剤、着色剤等のその他の成分を含んでいてもよい。フィラーとしては、例えばシリカ、チタン酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム等を挙げることができる。蛍光部材50中の、蛍光体70及び封止材料以外のその他の成分の含有量は、目的とする発光装置100の大きさ、色調に基づいて、好適範囲に設定することができる。例えば、蛍光部材50中の蛍光体70及び封止材料以外のその他の成分の含有量は、封止材料100質量部に対して、0.01質量部以上20質量部以下とすることができる。
図2は、本発明の第二の態様の照明装置の構成を示す概略断面図である。照明装置2は、光源となる発光装置101を含む。発光装置101は、励起光源となる発光素子11と、励起光源から出射された光を波長変換する第一蛍光体71を含む波長変換部材500と、を備える。また、照明装置2は、870nm以下の波長範囲の光を遮断するカットフィルタ201を含む。照明装置2は、870nm以下の波長範囲以外の波長範囲の光を遮断する複数のカットフィルタを備えていてもよく、複数のカットフィルタのいずれかを選択して使用することができるカットフィルタ選択手段を備えていてもよい。カットフィルタ201は、発光装置101から出射される特定の波長範囲の光を遮断するように配置することもでき、遮断しないように配置することもできるように、可動可能に配置されることが好ましい。
照明装置2の光源となる発光装置101は、支持体300の少なくとも一方の面に発光素子11を実装する配線パターン等の導電部材301を備える。支持体300は、発光素子11を実装する面とは異なる面に導電部材302を備えていてもよい。発光素子11は、発光素子11に形成された電極12,13が支持体300の導電部材301とバンプ等の接続部材14,15を介して接続される。導電部材301と発光素子11の接合方法としては、例えば、AuSn接合、半田接合、Auバンプ接合、導電性接着材等を用いた接合等が挙げられる。発光装置101は、発光素子11に接触させて第一蛍光体71を含む波長変換部材500を備える。波長変換部材500は、透光性の樹脂と、第一蛍光体71と、必要に応じて第二蛍光体72と、を含む蛍光体70を含む。発光素子11及び波長変換部材500の周囲は、反射部材400を備えていてもよい。発光装置101は、発光素子11の側面からの光が波長変換部材500に入射されるように導光部材600を備えていてもよい。波長変換部材500は、液状の樹脂と蛍光体とを含む樹脂組成物を、塗布、印刷、スプレー塗布、圧縮成形、トランスファー成形、射出成形、ポッティング等の方法によってシート状に成形することができる。波長変換部材500に用いる透光性の樹脂としては、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、メチルペンテン樹脂、ポリノルボルネン樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。導光部材600に用いる樹脂は、波長変換部材500に用いる樹脂と同様の樹脂を用いることができる。波長変換部材500と、導光部材600とは、同一の樹脂を用いてもよく、異なる樹脂を用いてもよい。
支持体300は、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム等のセラミックスを含む支持体、繊維強化樹脂を含む樹脂を含む支持体等が挙げられる。支持体を構成する樹脂としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、BTレジン、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂や、ポリフタルアミド樹脂、ナイロン樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
発光素子11に形成される電極は、電気良導体を用いることができ、電気良導体としては、Cu、Au、Ag、AuSn等の金属が挙げられる。
反射部材400としては、樹脂と、反射率の良好な材料とを含む樹脂組成物から形成されたものが挙げられる。樹脂としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリフタルアミド樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。反射率の良好な材料としては、例えば、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、チタン酸カリウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、ムライト等が挙げられる。反射部材には、充填剤又は強化繊維が含まれていてもよく、充填剤としては、シリカ、アルミナ等が挙げられ、強化繊維としては、ガラス、珪酸カルシウム、チタン酸カルシウム等が挙げられる。
照明装置からは、発光装置の励起光源からの光と、この励起光源から出射された光が第一蛍光体で波長変換され、励起光源からの光とは波長範囲の異なる780nm以上1600nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光と、の両方が出射される。また、照明装置は、カットフィルタによって、870nm以下の波長範囲の光が遮断され、870nmを超える波長範囲の光が、照明装置から出射される。生体中では、ヘモグロビン、水、メラニン等が光吸収体となる。生体内において、ヘモグロビン、水、メラニン等の光吸収体の光の吸収が小さく、光が生体を透過しやすい波長領域は、生体の窓と呼ばれる場合がある。生体内の光吸収体の吸収率が低い波長範囲の光が生体に照射されると、生体に入射された光が生体内を透過して生体外に出射され、生体の存在や生体内の情報、例えば生体内の血管等の位置の視認性を向上させることができる。さらに励起光源から出射された光によって、生体外の一般的な対象物の視認性も低下させることなく、生体の存在や生体内の血管等の位置の視認性を向上させることができる。
照明装置は、さらに870nm以下の波長範囲の光を遮断するカットフィルタによって、870nmを超えて1600nm以下の生体内の光吸収体の吸収率の低い波長範囲の光を対象物に照射することも可能である。例えば生体内の光吸収体の一つであるヘモグロビンは、870nmを超える近赤外領域の光の吸収率が低いため、870nm以下の波長範囲の光をカットフィルタで遮断することによって、照明装置から出射された光が生体内をより透過しやすくなり、生体内の血管等の視認性が向上し、生体内を透過して出射された光の強度又は散乱性などを検出することによって、生体の情報を、生体に非接触でより詳細に得ることが可能となる。
励起光源
励起光源は、250nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射することが好ましい。励起光源が、250nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射するものであれば、第一蛍光体によって励起光源から出射された光が波長変換されて780nm以上1600nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光が照明装置から照射されるとともに、発光装置の励起光源から近紫外線領域から可視光領域の光も照明装置から出射され、一般的な対象物の視認性を低下させることなく、生体の視認性を向上することができる。照明装置は、複数の励起光源を備えていてもよい。
励起光源は、300nm以上490nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射することがより好ましく、350nm以上490nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射することがさらに好ましく、380nm以上480nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射することがよりさらに好ましく、380nm以上450nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射することが特に好ましい。励起光源は、380nm以上420nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射するものであってもよい。励起光源から出射される光の発光ピーク波長が、250nm以上500nm以下の範囲内であれば、励起光源から出射された光によって第一蛍光体が励起され、780nm以上1600nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光が照明装置から出射される。励起光源が380nm以上420nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射するものであると、環境雰囲気中の細菌に対して殺菌効果を有する波長範囲の光を照明装置から出射させることができ、除菌効果を有する光を照明装置から出射させることが可能となる。本明細書において、「除菌」とは、対象となる環境雰囲気中の細菌を殺菌し、菌数を低減させることをいう。
励起光源には、発光素子を用いることができる。発光素子は、半導体発光素子を用いることが好ましい。励起光源として半導体発光素子を用いることによって、高効率で入力に対する出力のリニアリティが高く、機械的衝撃にも強い安定した励起光源を備えた照明装置を提供することができる。半導体発光素子としては、窒化物系半導体発光素子であることが好ましく、GaN系半導体発光素子であることがより好ましい。窒化物系半導体発光素子は、例えばInAlGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)で表される組成を有するGaN系半導体発光素子を用いることができる。発光素子の発光スペクトルの半値幅は、例えば、30nm以下とすることができる。本明細書において、半値幅は、発光スペクトルにおける発光ピークの半値全幅(Full Width at Half Maximum:FWHM)をいい、各発光スペクトルにおける発光ピークの最大値の50%の値を示す発光ピークの波長幅をいう。
第一蛍光体
第一蛍光体は、励起光源から出射された光を波長変換し、780nm以上1600nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射する蛍光体である。第一蛍光体は、CeとNdを含む希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体を含む。第一蛍光体は、励起光源から出射された光を波長変換し、780nm以上1600nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射するものであれば、CeとNdを含む希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体以外の、他の組成を有する蛍光体を含んでいてもよい。
第一蛍光体が出射する光の発光ピーク波長は、780nm以上1400nm以下の範囲内であることが好ましく、780nm以上1200nm以下の範囲内であることがより好ましく、800nm以上1100nm以下の範囲内であることがさらに好ましい。励起光源からの光を吸収して第一蛍光体が波長変換して照明装置から出射される光の発光ピーク波長が、780nm以上1600nm以下の範囲内であれば、生体内の光吸収体の吸収率の低い波長範囲の光を照明装置から出射することができ、生体の視認性を向上することができ、生体内の情報をより得やすくなる。生体内の光吸収体の一つである水は、波長1000nm付近、1450nm付近、2000nm付近の波長範囲の光の吸収率が高いため、これらの波長付近を避けて、生体内の光吸収体の吸収率が低い波長範囲の光を照明装置から出射することができれば、生体の視認性をより向上することが可能であり、生体内の情報をより得やすくなる。
第一蛍光体は、Y、Gd、Sc、Lu及びLaからなる群より選択される少なくとも一種の希土類元素Lnと、Al及びGaから選択される少なくとも一種の元素と、Ceと、Ndとを含む組成を有する蛍光体を含むことが好ましい。第一蛍光体が、希土類元素としてYと、Alと、Ceと、Ndと、を含む希土類アルミン酸塩の組成を有する場合には、YAl12:Ce,Ndと表す場合があり、YAG:Ce,Ndと表す場合もある。第一蛍光体が、Y以外の希土類元素Ln、具体的にはGd、Sc、Lu及びLaからなる群より選択される少なくとも一種の希土類元素Lnと、Alと、Ceと、Ndと、を含む希土類アルミン酸塩の組成を有する場合には、LnAl12:Ce,Ndと表す場合があり、LnAG:Ce,Ndと表す場合もある。また、本明細書において、蛍光体の組成を表す式中、コロン(:)の前は母体結晶を構成する元素及びそのモル比を表し、コロン(:)の後は賦活元素を表す。
希土類アルミン酸塩の組成に含まれる各元素のモル比は、AlとGaの合計のモル比5を基準としたときに、希土類元素LnとCeとNdとの合計のモル比が3であり、Ceのモル比が3と変数xの積であり、Ndのモル比が3と変数yの積である場合に、変数xは、好ましくは0.003以上0.015以下の範囲内であり、変数yは、好ましくは0.002以上0.06以下の範囲内である。本明細書において、「モル比」とは、蛍光体の化学組成1モル中の化学組成を構成する各元素のモル量を表す。
希土類アルミン酸塩の組成における変数xの値は、より好ましくは0.004以上0.012以下の範囲内の数であり、さらに好ましくは0.005以上0.010以下の範囲内の数である。希土類アルミン酸塩の組成における変数yの値は、より好ましくは0.004以上0.040以下の範囲内の数であり、さらに好ましくは0.005以上0.030以下の範囲内の数である。希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体において、Ce及びNdは、賦活元素である。希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体において、Ceのモル量は、3と変数cの積の数値で表され、Ndのモル量は、3と変数yの積の数値で表される。希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体において、Ce及びNdの両方を含むことによって、Ceが吸収した励起エネルギーがNdに伝達されて、Ce及びNdの両方が発光し、高い発光強度を有する光が出射される。希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体において、Ceのモル量が多すぎると、濃度消光によって発光強度が低下する場合があり、Ceのモル量が少なすぎると、母体となる希土類アルミン酸塩のガーネット結晶構造の結晶性が低下して、発光強度が低下する場合がある。希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体において、Ndのモル量が少なすぎると、発光中心となる元素の量が少なくなって発光強度が低下する場合があり、Ndのモル量が多すぎると、濃度消光によって発光強度が低下する場合がある。
希土類アルミン酸塩の組成に含まれる希土類元素Lnは、近赤外領域の光が希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体から出射されるために、Y、Gd、Sc及びLuからなる群より選択される少なくとも一種の元素であることが好ましい。希土類元素Lnは一種の元素でもよく、二種以上の元素であってもよい。希土類元素Lnは、好ましくはY又はLuを含み、より好ましくはYを含む。
第一蛍光体は、下記式(I)で表される組成を有する蛍光体を含むことが好ましい。
(Ln1-x-yCeNd(Al1-zGa12 (I)
(式(I)中、Lnは、Y、Gd、Sc、Lu及びLaからなる群より選択される少なくとも一種の希土類元素であり、x、y及びzは、0.003≦x≦0.015、0.002≦y≦0.06、0≦z≦0.8を満たす数である。)
式(I)中、変数xは、0.004≦x≦0.012を満たす数でもよく、0.005≦x≦0.010を満たす数でもよい。式(I)中、変数yは、0.004≦y≦0.040を満たす数でもよく、0.005≦y≦0.030を満たす数でもよい。式(I)中、変数zは、Alに代わって蛍光体の組成に含まれるGaの量を示し、変数zは、0≦z≦0.8を満たす数である、母体となる蛍光体のガーネット結晶構造の結晶性の低下を抑制することができる。式(I)中、変数zは、0≦z≦0.6を満たす数でもよい。
希土類元素Lnは、Y、Gd、Sc、Lu及びLaからなる群より選択される二種の希土類元素Ln1及びLn2を含んでいてもよい。希土類元素Lnが二種の希土類元素Ln1及びLn2を含む場合には、結晶構造の安定と、近赤外領域の光の発光強度を向上する観点から、希土類元素Ln1のモル比は、希土類元素Ln2のモル比よりも大きいことが好ましい。さらに、希土類元素Ln1がYである場合には、希土類元素Ln2がGd、Sc又はLuであることが好ましく、希土類元素Ln2がGdであることがより好ましい。希土類元素Ln1がLuである場合には、希土類元素Ln2がGdであることが好ましい。希土類元素Ln1と希土類元素Ln2の合計が100モル%である場合に、希土類元素Lnの含有率は、好ましくは51モル%以上99モル%以下の範囲内であり、より好ましくは52モル%以上98モル%以下の範囲内であり、さらに好ましくは55モル%以上95モル%以下の範囲内である。希土類元素Lnがa種の希土類元素Ln1及びLn2を含む場合に、希土類元素Ln1とLn2の合計に対する希土類元素Ln1の含有率が前記範囲内内あると、CeからNdへのエネルギー移動が効率良く行なわれると考えられるため、希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体の発光強度が高くなる。
希土類アルミン酸塩の組成において、希土類元素Ln1及びLn2と、Ceと、Ndの合計モル比を3とし、希土類元素Ln2のモル比を3と変数wの積としたときに、変数wは0.01以上0.5以下の範囲内の数であることが好ましい。母体結晶中に含まれる希土類元素Lnが二種の希土類元素Ln1及び希土類元素Ln2の混晶であり、特にLn1がY又はLuであり、Ln2がGdの場合、CeとNdで賦活された二種の希土類元素のうち、一種の希土類元素Ln2の量を表す変数wが0.01以上0.5以下の範囲内の数であると、励起光源からの光を吸収したCe由来のブロードなスペクトル波形を有する発光が長波長側にシフトし、CeからNdへのエネルギーの移動が容易になり、CeからNdへのエネルギー移動が効率良く行なわれると考えられる。このため、希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体は、発光強度をより向上することができる。また、希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体の母体結晶が、希土類元素Ln1及びLn2の混晶である場合、母体結晶の原子配列がある程度ランダムとなり、励起光源からの励起エネルギーがNd由来の輝線スペクトル発光に使用される割合が高まるため、高い発光強度を有する第一蛍光体が得られる。
第一蛍光体は、下記式(II)で表される組成を有する蛍光体を含むことが好ましい。下記式(II)で表される組成を有する蛍光体は、Nd由来の発光の低下を抑制することができる。
(Ln11-w-x-yLn2CeNd(Al1-zGa12 (II)
(式(II)中、Ln1は、Y、Gd、Sc、Lu及びLaからなる群より選択される一種の希土類元素であり、Ln2は、Y、Gd、Sc、Lu及びLaからなる群より選択される一種の希土類元素であり、但し、Ln1とLn2とは互いに異なる元素であり、w、x、y及びzは、0.01≦w≦0.5、0.003≦x≦0.015、0.002≦y≦0.06、0≦z≦0.8を満たす数である。)
第一蛍光体は、下記式(II-1)で表される組成を有する蛍光体を含んでいてもよい。下記式(II-1)で表される組成を有する蛍光体は、CeからNdへのエネルギー移動が効率良く行なわれると考えられる。下記式(II-1)で表される組成を有する蛍光体は、励起光源からの励起エネルギーがNd由来の輝線スペクトル発光に使用される割合が高まるため、Nd由来の発光の低下を抑制し、蛍光体の発光強度をより向上することができる。
(Ln11-w-x-yLn2CeNd(Al1-zGa12 (II-1)
(式(II-1)中、Ln1は、Yであり、Ln2は、Gd、Sc及びLuからなる群より選択される一種の希土類元素であり、w、x、y及びzは、0.01≦w≦0.5、0.003≦x≦0.015、0.002≦y≦0.06、0≦z≦0.8を満たす数である。)
第一蛍光体は、下記式(II-2)で表される組成を有する蛍光体を含んでいてもよい。下記式(II-2)で表される組成を有する蛍光体は、CeからNdへのエネルギー移動が効率良く行なわれると考えられ、また、励起光源からの励起エネルギーがNd由来の輝線スペクトル発光に使用される割合が高まるため、Nd由来の発光の低下を抑制し、蛍光体の発光強度をより向上することができる。
(Ln11-w-x-yLn2CeNd(Al1-zGa12 (II-2)
(式(II-2)中、Ln1は、Luであり、Ln2は、Gdであり、w、x、y及びzは、0.01≦w≦0.5、0.003≦x≦0.015、0.002≦y≦0.06、0≦z≦0.8を満たす数である。)
式(II)、式(II-1)又は式(II-2)において、変数wは、二種の希土類元素を含む混晶中の一種の希土類元素Ln2のモル量を表す。式(II)、式(II-1)又は式(II-2)において、変数wは、より好ましくは0.02≦w≦0.48、さらに好ましくは0.03≦w≦0.45を満たす数である。式(II)、式(II-1)又は式(II-2)において、変数xは、より好ましくは0.004≦x≦0.012、さらに好ましくは0.005≦x≦0.010を満たす数である。式(II)、式(II-1)又は式(II-2)において、変数yは、より好ましくは0.004≦y≦0.040、さらに好ましくは0.005≦y≦0.030を満たす数である。蛍光体の賦活剤であるCe及びNdの組成におけるモル比が前記範囲内であると、近赤外領域の発光強度が高い蛍光体を得られる。式(II)、式(II-1)又は式(II-2)において、変数zは、好ましくは0≦z≦0.8、より好ましくは0≦z≦0.6をみたす数であり、前記範囲を満たすと、母体となる蛍光体のガーネット結晶構造の結晶性の低下を抑制することができる。
希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体の製造方法
希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体を製造する方法としては、以下の方法が挙げられる。希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体の製造方法は、Y、Gd、Sc、La及びLuからなる群より選択される少なくとも一種の希土類元素Lnを含む化合物と、Al及びGaから選択される少なくとも一種の元素を含む化合物と、Ceを含む化合物、Ndを含む化合物とを、蛍光体の組成中のAlとGaの合計のモル比5を基準としたときに、LnとCeとNdとの合計モル比が3であり、Ceのモル比が3と変数xの積であり、Ndのモル比が3と変数yの積である場合に、変数xが0.003以上0.015以下の範囲内の数となり、変数yが0.002以上0.06以下の範囲内の数となるように各原料を混合して、原料混合物を得ることと、この原料混合物を熱処理して、希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体を得ることを含むことが好ましい。希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体を製造する方法は、熱処理後の熱処理物を、分級等の後処理工程を含んでいてもよい。
原料混合物に含まれる化合物としては、酸化物、水酸化物、窒化物、酸窒化物、フッ化物、塩化物等が挙げられる。これらの化合物は、水和物であってもよい。また、原料混合物は、希土類元素Ln、Al、Ga、Ce、又はNdからなる金属を用いてもよく、希土類元素Ln、Al、Ga、Ce及びNdからなる少なくとも一種の元素を含む合金を用いてもよい。原料混合物に含まれる化合物は、酸化物が好ましい。酸化物は、他の材料と比較して、目的とする組成以外の他の元素を含んでおらず、目的とする組成の蛍光体を得易いためである。
希土類元素Lnを含む化合物として、Y、Y(OH)、YN、YF、YCl、Gd、Gd(OH)、GdN、GdF、GdCl、Sc、ScN、ScF、ScCl、Lu3、LuF、LuCl、La、La(OH)、LaF、LaCl等が挙げられる。Al又はGaを含む化合物として、Al、Al(OH)、AlN、AlON、AlF、AlCl、Ga、Ga(OH)、GaN、GaF、GaCl等が挙げられる。Ceを含む化合物として、CeO、Ce(OH)、Ce(OH)、CeN、CeF、CeCl等が挙げられる。Ndを含む化合物として、Nd、Nd(OH)、NdN、NdF3、NdCl等が挙げられる。
原料混合物は、必要に応じてハロゲン化物等のフラックスを含んでいてもよい。原料混合物にフラックスが含有されることにより、原料同士の反応が促進され、固相反応がより均一に進行しやすい。ハロゲン化物としては、希土類金属、アルカリ土類金属、アルカリ金属のフッ化物、塩化物等が挙げられる。希土類金属のハロゲン化物をフラックスとして用いる場合には、目的とする希土類アルミン酸塩の組成となる化合物としてフラックスを加えることもできる。フラックスとして具体的には、例えば、フッ化バリウム(BaF)、フッ化カルシウム(CaF)等が挙げられる。
原料混合物は、各原料を所望の配合比となるように秤量した後、例えばボールミル、振動ミル、ハンマーミル、ロールミル、ジェットミル等の乾式粉砕機を用いて粉砕混合してもよく、乳鉢と乳棒等を用いて粉砕混合してもよく、例えばリボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、V型ブレンダー等の混合機を用いて混合してもよく、乾式粉砕機と混合機の両方を用いて粉砕混合してもよい。また、混合は、乾式混合でもよく、溶媒等を加えて湿式混合してもよい。混合は、乾式混合することが好ましい。湿式よりも乾式の方が工程時間を短縮でき、生産性の向上に繋がるからである。
原料混合物を熱処理する温度は、結晶構造の安定性の観点から、好ましくは800℃以上1800℃以下の範囲内であり、より好ましくは900℃以上1750℃以下の範囲内であり、さらに好ましくは1000℃以上1700℃以下の範囲内であり、特に好ましくは1100℃以上1650℃以下の範囲内である。熱処理する時間は、昇温速度、熱処理雰囲気等によって異なり、熱処理温度に達してから、好ましくは1時間以上、より好ましくは2時間以上、さらに好ましくは3時間以上であり、好ましくは20時間以内、より好ましくは18時間以内、さらに好ましくは15時間以内である。熱処理は、例えば、電気炉、ガス炉等を使用することができる。
原料混合物の熱処理は、アルゴン、窒素を含む不活性雰囲気、水素を含む還元性雰囲気、又は大気中等の酸化雰囲気にて行なうことができる。原料混合物は、還元性を有する窒素雰囲気中で熱処理して蛍光体を得ることが好ましい。原料混合物を熱処理する雰囲気は、還元性のある水素ガスを含む窒素雰囲気であることがより好ましい。希土類アルミニウム・ガリウム酸塩の組成を有する蛍光体は、水素及び窒素を含む還元雰囲気のように還元力の高い雰囲気中において、原料混合物の反応性がよくなり、加圧することなく大気圧下で熱処理することができる。熱処理は、例えば、電気炉、ガス炉等を使用することができる。
得られた蛍光体は、湿式分散し、湿式ふるい、脱水、乾燥、乾式ふるい等の後処理工程を行なってもよく、これらの後処理工程により、所望の平均粒径を有する蛍光体が得られる。例えば、熱処理後の蛍光体は、非水有機溶媒又は水性溶媒中に分散させ、分散させた蛍光体をふるい上において、ふるいを介して種々の振動を加えながら溶媒流を流して、焼成物をメッシュ通過させて湿式ふるいを行い、次いで脱水、乾燥し、乾式ふるいを経て、所望の平均粒径を有する蛍光体を得ることができる。熱処理後の蛍光体を水性媒体中に分散させることによって、フラックスの焼成残留分等の不純物や原料の未反応成分を除くことができる。湿式分散には、アルミナボールやジルコニアボール等の分散媒を用いてもよい。
第二蛍光体
照明装置は、励起光源から出射された光を波長変換し、780nm未満の範囲に発光ピーク波長を有する光を出射する第二蛍光体を備えることが好ましい。第二蛍光体は、好ましくは250nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する励起光源から出射された光を波長変換して、780nm未満の範囲に発光ピーク波長を有する光を出射する。照明装置は、第二蛍光体を備えることによって、励起光源とは異なる波長範囲の可視光領域の光を出射することができ、生体以外の対象物に対しても視認性が向上し、快適に使用可能な照明装置を提供することができる。
第二蛍光体は、励起光源から出射された光を波長変換し、430nm以上485nm未満の範囲に発光ピーク波長を有する光を出射する第二蛍光体A、485nm以上610nm未満の範囲に発光ピーク波長を有する光を出射する第二蛍光体B、及び610nm以上780nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射する第二蛍光体Cからなる群から選択される少なくとも一種の蛍光体を含むことが好ましい。
第二蛍光体Aは、励起光源からの光により励起されて、430nm以上485nm未満の範囲に発光ピーク波長を有し、青紫色から青色の光を出射する。第二蛍光体Aを含む発光装置を光源として含む照明装置は、励起光源からの光には不足している青色成分の光が第二蛍光体Aによって補われる。
第二蛍光体Aは、アルカリ土類金属元素からなる群から選択される少なくとも一種の元素と、ハロゲンからなる群から選択される少なくとも一種の元素と、を組成に含み、Euで賦活されるハロゲン含有アルカリ土類金属リン酸塩を含む蛍光体、Ba、Sr及びCaからなる群から選択される少なくとも一種の元素と、Mgと、を組成に含み、Euで賦活されるアルカリ土類金属ケイ酸塩を含む蛍光体からなる群から選択される少なくとも一種の第二蛍光体Aを含むことが好ましく、二種以上の第二蛍光体Aを含んでいてもよい。第二蛍光体Aは、アルカリ土類金属元素からなる群から選択される少なくとも一種の元素と、ハロゲンからなる群から選択される少なくとも一種の元素と、を組成に含み、Euで賦活されるハロゲン含有アルカリ土類金属リン酸塩を含む蛍光体を含むことがより好ましい。
第二蛍光体Aは、下記式(III)で表される組成を含む蛍光体及び下記式(IV)で表される組成を含む蛍光体からなる群から選択される少なくとも一種の第二蛍光体Aを含むことが好ましく、二種以上の第二蛍光体Aを含んでいてもよい。第二蛍光体Aが、下記式(III)で表される組成を含む蛍光体を含むことがより好ましい。
(Ca,Sr,Ba,Mg)10(PO(F,Cl,Br,I):Eu (III)
(Ba,Sr,Ca)MgSi:Eu (IV)
上記式(III)及び(IV)並びに後述する式(V)から(XII)に表される蛍光体の組成を示す式中、カンマ(,)で区切られて記載されている複数の元素は、これら複数の元素のうち少なくとも一種の元素を組成中に含むことを意味する。組成式中のカンマ(,)で区切られて記載されている複数の元素は、組成中にカンマで区切られた複数の元素から選択される少なくとも一種の元素を含み、前記複数の元素から二種以上を組み合わせて含んでいてもよい。
第二蛍光体Bは、励起光源からの光により励起されて、485nm以上610nm未満の範囲に発光ピーク波長を有し、青緑色から橙色の光を出射する。第二蛍光体Bを含む発光装置を光源として含む照明装置は、励起光源からの光及び第二蛍光体Aで波長変換された光には不足している可視光領域の光が第二蛍光体Bによって補われる。
第二蛍光体Bは、Ceを除く希土類元素からなる群から選択される少なくとも一種の元素と、Alと、必要に応じてGaと、を組成に含み、Ceで賦活される希土類アルミン酸塩を含む蛍光体、Ca、Sr及びBaからなる群から選択される少なくとも一種のアルカリ土類金属元素と、F、Cl及びBrからなる群から選択される少なくとも一種のハロゲン元素と、を組成に含み、Euで賦活されるハロゲン含有アルカリ土類金属ケイ酸塩を含む蛍光体、Euで賦活されるβサイアロンを含む蛍光体、並びにLa、Y及びGdからなる群から選択される少なくとも一種の希土類元素と、Siを組成に含み、Ceで賦活される希土類窒化物を含む蛍光体、Euで賦活されるアルカリ土類金属ケイ酸塩を含む蛍光体からなる群から選択される少なくとも一種の第二蛍光体Bを含むことが好ましく、二種以上の第二蛍光体Bを含んでいてもよい。
第二蛍光体Bが、下記式(V)で表される組成を含む蛍光体、下記式(VI)で表される組成を含む蛍光体、下記式(VII)で表される組成を含む蛍光体、下記式(VIII)で表される組成を含む蛍光体、及び下記式(IX)で表される組成を含む蛍光体からなる群から選択される少なくとも一種の蛍光体を含むことが好ましく、二種以上の蛍光体を含んでいてもよい。
(Lu,Y,Gd,Tb)(Al,Ga)12:Ce (V)
(Ca,Sr,Ba)MgSi16(F,Cl,Br):Eu (VI)
Si6-zAl8-z:Eu(0<z<4.2) (VII)
(La,Y,Gd)Si11:Ce (VIII)
(Ba,Sr,Ca,Mg)SiO:Eu (IX)
第二蛍光体Cは、励起光源からの光により励起され、610nm以上780nm未満の範囲に発光ピーク波長を有し、赤色の光を出射する。第二蛍光体Cを含む発光装置を光源として含む照明装置は、励起光源からの光、並びに第二蛍光体A及び第二蛍光体Cで波長変換された光には不足している可視光領域の色成分の光が第二蛍光体Cによって補われる。
第二蛍光体Cは、アルカリ土類金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素と、Alと、Siと、を組成に含み、Euで賦活される窒化物を含む蛍光体、アルカリ土類金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素と、Siを組成に含み、Euで賦活される窒化物を含む蛍光体、アルカリ土類金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素と、Liと、Alと、を組成に含み、Euで賦活される窒化物を含む蛍光体からなる群から選択される少なくとも一種の第二蛍光体Cを含むことが好ましく、二種以上の第二蛍光体Cを含んでいてもよい。第二蛍光体Cは、アルカリ土類金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素と、Alと、Siと、を組成に含み、Euで賦活される窒化物を含む蛍光体を含むことがより好ましい。
第二蛍光体Cが、下記式(X)で表される組成を含む蛍光体、下記式(XI)で表される組成を含む蛍光体、及び下記式(XII)で表される組成を含む蛍光体からなる群から選択される少なくとも一種の蛍光体を含むことが好ましく、二種以上の蛍光体を含んでいてもよい。第二蛍光体Cが、下記式(X)で表される組成を含む蛍光体を含むことがより好ましい。
(Sr,Ca)AlSiN:Eu (X)
(Ca,Sr,Ba)Si:Eu (XI)
(Sr,Ca)LiAl:Eu (XII)
照明装置に第二蛍光体が含まれることにより第一蛍光体で波長変換された光によって、生体の存在や生体内の血管等の位置の視認性を向上させることができ、励起光源からの光及び第二蛍光体で波長変換された光によって、生体以外の対象物に対しても視認性が向上し、快適に使用可能な照明装置を提供することができる。例えば赤色領域に発光ピークを持つ第二蛍光体を含むことにより、血管の位置や太さを視認しやすくすることができる。
照明装置に第二蛍光体が含まれる場合には、第二蛍光体の総質量中、第二蛍光体Aの質量比率が1.0質量%以上50.0質量%以下の範囲内であり、第二蛍光体Bの質量比率が45.0質量%以上99.0質量%以下の範囲内であり、第二蛍光体Cの質量比率が0質量%以上50.0質量%以下の範囲内であることが好ましい。第二蛍光体の総質量中、第二蛍光体A、第二蛍光体B、及び第二蛍光体Cの各第二蛍光体の質量比率が前記範囲内であれば、励起光源から出射された光と、第二蛍光体で波長変換された光とによって、対象物の視認性を向上させることができる。第二蛍光体の総質量中、第二蛍光体Aの質量比率が1.0質量%以上49.0質量%以下の範囲内であり、第二蛍光体Bの質量比率が45.0質量%以上98.0質量%以下の範囲内であり、第二蛍光体Cの質量比率が1.0質量%以上49.0質量%以下の範囲内であってもよい。第二蛍光体の総質量中、第二蛍光体Aの質量比率が2.0質量%以上48.0質量%以下の範囲内であり、第二蛍光体Bの質量比率が45.0質量%以上96.0質量%以下の範囲内であり、第二蛍光体Cの質量比率が2.0質量%以上48.0質量%以下の範囲内であってもよい。
図3は、本発明の第三の態様の照明装置の概略構成を模式的に示す図である。照明装置3は、光源となる発光装置102を含む発光部700と、870nm以下の波長範囲の光を遮断する第一カットフィルタ202と、を備える。照明装置3は、発光装置102から出射された光が対象物Tに照射され、対象物Tを透過して対象物から出射された光を受光する受光部800を備える。照明装置2は、受光部800に光が入射する位置に配置された特定の波長範囲の光を遮断する第二カットフィルタ203を備えていてもよい。受光部800には、受光部800に入射された光を検出する光検出器を備えていてもよい。例えば照明装置3から照射した光が対象物Tである生体内を透過して生体外に出射された光を分析することによって、より詳細に生体内の情報を対象物Tに非接触で得ることができる。例えば、生体内では、心拍による血流の変化に伴って血液による近赤外領域の光の吸収率が変化する。生体内の光吸収体の吸収率が低い近赤外領域の波長範囲の光を照明装置3から生体に照射し、生体を透過して生体から出射された光を、受光部800で受光して光の強度を測定することによって、血液の脈動の変化の情報を得ることができる。また、生体内を透過して生体表面から出射された光は、生体内で多重散乱するため、生体から出射された表面反射光が、生体以外の物体よりも高くなる傾向がある。生体内を透過しやすい波長範囲の光を照明装置3から生体に照射することが可能であれば、生体にから出射された表面反射光を分析することによって、生体の存在を検知することも可能である。
図4は、本発明の第四の態様の照明装置の概略構成を模式的に示す図である。照明装置4は、光源となる発光装置103を含む発光部700と、870nm以下の波長範囲の光を遮断する第一カットフィルタ202と、対象物Tから出射された光を受光する受光部800と、の他に、対象物T等の被写体を撮影する赤外線カメラ900を備える。照明装置4は、受光部800に光が入射する位置に配置された特定の波長範囲の光を遮断する第二カットフィルタ203を備えていてもよい。照明装置4は、発光装置103から生体内の光吸収体の吸収率の低い波長範囲の光を対象物Tに照射し、赤外線カメラ900によって、生体内の血管等を透過した光によって、生体内の血管等が強調された状態の画像を撮影することができる。
照明装置は、可視光領域の光及び近赤外領域の光の両方を出射することが可能であり、生体内の視認性及び生体以外の対象物の視認性を向上することができるため、例えば手術用の照明等、医療現場において医療用照明として好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
凹部を持つ成形体と、凹部の底面に配置された発光素子と、凹部内に配置され発光素子を覆う波長変換部材と、備える発光装置を製造した。発光装置の励起光源として、発光ピーク波長が440nmである光を出射するGaN系半導体発光素子を用いた。発光素子は、AuSnを主成分とする導電部材を介して凹部の底面にフェイスダウン実装した。波長変換部材は、シリコーン樹脂と、励起光源である発光素子から出射された光を波長変換し、780nm以上1600nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射する、YAG:Ce,Ndで表される組成を有する第一蛍光体を含む樹脂組成物をポッティングにて凹部内に配置した。製造した発光装置を光源として備え、870nm以下の波長範囲の光を遮断するカットフィルタとを備えた照明装置を製造した。カットフィルタは、光源となる発光装置から出射される870nm以下の波長範囲の光を遮断するように配置することもでき、遮断しないように配置することもできる可動可能に配置した。
比較例1
YAG:Ce,Ndで表される組成を有する第一蛍光体の代わりに、賦活元素としてNdを含まない、YAG:Ceで表される組成を有する蛍光体を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、発光装置を製造した。この発光装置と、870nm以下の波長範囲の光を遮断するカットフィルタを用いて、実施例1と同様にして照明装置を製造した。
発光装置の評価
以下の方法により、実施例及び比較例の発光装置を評価した。
発光スペクトル及び全放射束
実施例1及び比較例1の発光装置について、積分球を使用した全光束測定装置(日亜化学工業株式会社製)を用いて、カットフィルタで遮断しない状態で、各発光装置から出射される光の波長に対する発光強度を示す発光スペクトルを測定した。図5は、実施例1に係る照明装置の光源として用いる発光装置の発光スペクトルを示し、図6は、比較例1に係る照明装置の光源として用いる発光装置の発光スペクトルを示した。また、積分球を使用した全光束測定装置を用いて、実施例1及び比較例1の発光装置から照射された870nm以上の全放射束をそれぞれ測定した。
色度(x、y)
実施例1及び比較例1の発光装置について、マルチチャンネル分光器と積分球を組み合わせた光計測システムで、CIE(国際照明委員会:Commission International de l’eclarirage)1931表色系における色度図のx、y色度座標を求めた。JIS Z8726に準拠して平均演色評価数Ra及び赤色の特殊演色評価数R9を測定した。演色評価数Ra測定する際の投入電流は、定格順電流とするため20mAであり、そのときの順電圧は3Vであった。
Figure 0007323787000001
実施例1の発光装置は、870nm以上の全放射束が比較例1の発光装置よりも高くなった。実施例1の発光装置から出射される光と、比較例1の発光装置から出射される光とでは、色度及び平均演色評価数Ra、赤色を示す特殊演色評価数R9に大きな違いがなく、肉眼でのものの見え方に大きな違いがなく、一般的な対象物の視認性はほぼ同じであると推測された。
図5に示すように、実施例1の発光装置から出射された光の発光スペクトルは、870nm超える波長範囲に複数の発光ピークが確認できた。一方、図6に示すように、比較例1の発光装置から出射された光の発光スペクトルは、870nmを超える波長範囲に発光ピークが確認できなかった。
照明装置の評価1
照明装置からの照射による対象物の肉眼でのものの見え方を確認するため、実施例1で用いた発光装置を光源として、図4に示す態様の赤外線カメラ付き照明装置を製造した。また、比較例1の照明装置で用いた発光装置を光源として、図4に示す態様の赤外線カメラ付き照明装置を製造した。図7は、実施例1の発光装置を用いた赤外線カメラ付き照明装置で、カットフィルタを用いることなく、様々な色の付いたカラー板に照明装置から光を照射した状態を示す画像である。図8は、比較例1の発光装置を用いた赤外線カメラ付き照明装置で、カットフィルタを用いることなく、様々な色の付いたカラー板に照明装置から光を照射した状態を示す画像である。図7及び図8は、肉眼で見た場合に、ほとんど変化が見られず、一般的な対象物の視認性はほぼ同じであった。
照明装置の評価2
照明装置から照射による対象物を赤外線カメラで撮影したときのものの見え方を確認するため、870nm以下の波長範囲の光をカットフィルタで遮断して、実施例1及び比較例1の照明装置から対象物に光を照射して、赤外線カメラで対象物を撮影した。図9は、870nm以下の波長範囲の光をカットフィルタで遮断して、実施例1に係る照明装置で光を照射した対象物を、赤外線カメラで撮影した画像である。図10は、870nm以下の波長範囲の光をカットフィルタで遮断して、比較例1に係る照明装置で光を照射した対象物を、赤外線カメラで撮影した画像である。図9の実施例1の照明装置で照射した場合は、870nm以下の波長範囲の光がカットフィルタで遮断された場合であっても、明るく、画像で、対象物がはっきり確認できた。図10の比較例1の照明装置で照射した場合は、870nm以下の波長範囲の光がカットフィルタで遮断されると、真っ黒でなにも画像から確認できなかった。
照明装置の評価3
図11は、カットフィルタを用いることなく、実施例1の発光装置を光源とした図4に示す態様の赤外線カメラ付き照明装置で上から照射した手のひらを可視光カメラで撮影した画像である。カットフィルタで870nm以下の波長範囲の光を遮断することなく、上から照射した手のひらの画像は、一般的な肉眼の見え方とほぼ同じであり、一般的な視認性は低下していなかった。
照明装置の評価4
図12は、実施例1の発光装置を光源とした図4に示す態様の赤外線カメラ付き照明装置で、カットフィルタで870nm以下の波長範囲の光を遮断して、上から照射した手のひらを赤外線カメラで撮影した画像である。図12に示すように、870nm以下の波長範囲の光が遮断され、870nmを超える波長範囲の光が照射されると、手のひらの血管部分が強調されて見えた。この結果から、図4に示す態様の照明装置は、生体外の一般的な対象物の視認性も低下させることなく、870nmを超える波長範囲の光を照射することによって、生体の存在や生体内の血管等の位置の視認性を向上させことができた。
照明装置の評価5
図13は、実施例1の発光装置を光源とした図4に示す態様の赤外線カメラ付き照明装置で、カットフィルタで870nm以下の波長範囲の光を遮断して、下から照射した指を赤外線カメラで撮影した画像である。図13に示すように、870nm以下の波長範囲の光が遮断され、870nmを超える波長範囲の光が下から照射されると、指の内部の血管がより強調されて見えた。図4に示す態様の照明装置は、生体外の一般的な対象物の視認性も低下させることなく、870nmを超える波長範囲の光を照射することによって、生体の存在や生体内の血管等の位置の視認性をより向上させることができた。
本発明の一態様に係る照明装置は、車載用や一般照明用の照明装置、医療用照明の照明装置として利用することができる。
1、2、3、4:照明装置、10、11:発光素子、12、13:電極、14、15:接合部材、20:第一リード、30:第二リード、40:成形体、50:蛍光部材、70:蛍光体、71:第一蛍光体、72:第二蛍光体、100、101、102、103:発光装置、200、201、202、203:カットフィルタ、300:支持体、400:反射部材、500:波長変換部材、600:導光部材、700:発光部、800:受光部、900:赤外線カメラ、T:対象物(被写体)。

Claims (9)

  1. 励起光源と、
    前記励起光源から出射された光を波長変換し、780nm以上1600nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射する第一蛍光体と、
    870nm以下の波長範囲の光を遮断し又は遮断しないように可動可能に配置されたカットフィルタと、を備え、
    前記第一蛍光体は、CeとNdを含む希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体を含む、照明装置。
  2. 前記励起光源が、250nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を出射する請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記励起光源から出射された光を波長変換し、780nm未満の範囲に発光ピーク波長を有する光を出射する、第二蛍光体を、備えた請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記励起光源が、GaN系半導体発光素子である、請求項1から3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記第一蛍光体が、Y、Gd、Sc、Lu及びLaからなる群より選択される少なくとも一種の希土類元素Lnと、Alと、Ceと、Ndと、必要に応じてGaを含み、組成における前記Al及びGaの合計のモル比を5としたときに、前記LnとCeとNdの合計のモル比が3であり、Ceのモル比が3とxの積であり、Ndのモル比が3とyの積であり、xが0.003以上0.015以下の範囲内の数であり、yが0.002以上0.06以下の範囲内の数である希土類アルミン酸塩の組成を有する蛍光体を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 前記第一蛍光体が、下記式(I)で表される組成を有する蛍光体を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の照明装置。
    (Ln1-x-yCeNd(Al1-zGa12 (I)
    (式(I)中、Lnは、Y、Gd,Sc、Lu及びLaからなる群から選択される少なくとも一種の希土類元素であり、x、y及びzは、0.003≦x≦0.015、0.002≦y≦0.06、0≦z≦0.8を満たす数である。)
  7. 前記第二蛍光体が、前記励起光源から出射された光を波長変換し、430nm以上485nm未満の範囲に発光ピーク波長を有する光を出射する第二蛍光体A、485nm以上610nm未満の範囲に発光ピーク波長を有する光を出射する第二蛍光体B、及び610nm以上780nm未満の範囲に発光ピーク波長を有する光を出射する第二蛍光体C、からなる群から選択される少なくとも一種の蛍光体を含む、請求項3又は請求項3を引用する請求項4から6のいずれか1項に記載の照明装置。
  8. 医療用照明に用いる、請求項1から7のいずれか1項に記載の照明装置。
  9. 請求項1から8のいずれ1項に記載の照明装置と、
    前記照明装置により照射された被写体を撮影する赤外線カメラと、を備える赤外線カメラ付き照明装置。
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