JP7303756B2 - Open shield machine and tunnel construction method - Google Patents
Open shield machine and tunnel construction method Download PDFInfo
- Publication number
- JP7303756B2 JP7303756B2 JP2020005222A JP2020005222A JP7303756B2 JP 7303756 B2 JP7303756 B2 JP 7303756B2 JP 2020005222 A JP2020005222 A JP 2020005222A JP 2020005222 A JP2020005222 A JP 2020005222A JP 7303756 B2 JP7303756 B2 JP 7303756B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shield machine
- main body
- mud
- muddy water
- open shield
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000010276 construction Methods 0.000 title claims description 34
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 58
- 238000009412 basement excavation Methods 0.000 claims description 30
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 20
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 10
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 7
- 239000003673 groundwater Substances 0.000 claims description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 239000004576 sand Substances 0.000 description 7
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 5
- 239000011178 precast concrete Substances 0.000 description 3
- 239000010802 sludge Substances 0.000 description 3
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 3
- 238000012840 feeding operation Methods 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004567 concrete Substances 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 1
- 239000004519 grease Substances 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000011435 rock Substances 0.000 description 1
- 239000013049 sediment Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Description
本発明は、オープンシールド機と、オープンシールド機を用いてトンネルを構築する方法とに関する。 The present invention relates to open shield machines and methods of constructing tunnels using open shield machines.
特許文献1は、オープンシールド機を用いて小規模下水道管などの円形暗渠を埋設する方法を開示している。特許文献1では、地上に配置されたパワーショベルなどの掘削機(重機)により、オープンシールド機の前方の地山を掘削している。
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、小規模な暗渠を地面近くに埋設するものであるので、掘削機で掘削可能な深さが浅く、また、周辺地山の地下水位に着目していない。ゆえに、道路トンネルなどの大口径のトンネルを地中に構築するには不適であった。
However, since the technology disclosed in
本発明は、このような実状に鑑み、大口径のトンネルの構築に使用可能なオープンシールド機を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide an open shield machine that can be used for constructing large-diameter tunnels.
そのため本発明に係るオープンシールド機は、前面がバルクヘッドによって構成され、上面に第1開口部を有し、かつ、後面の下部に第2開口部を有する箱状の本体部と、本体部に設けられて本体部を前方に推進する推進ジャッキと、本体部より前方の地山に掘削溝を形成する掘削機と、掘削溝内の泥水を掘削溝外に排出する泥水排出手段と、を備える。泥水排出手段は、バルクヘッドに貫通形成された泥水排出口を含む。ここにおいて、バルクヘッドは、前方から見て、上下に延びる長方形の下端に半円が連結された形状である下端半円長方形状である。 Therefore, the open shield machine according to the present invention includes a box-shaped main body having a bulkhead on the front, a first opening on the top, and a second opening on the bottom of the rear, and A propulsion jack provided to propel the main body forward, an excavator for forming an excavated trench in the ground ahead of the main body, and a mud discharge means for discharging mud in the excavated trench to the outside of the excavated trench. . The mud discharge means includes a mud discharge opening formed through the bulkhead. Here, the bulkhead has a rectangular shape with a bottom semicircle connected to the bottom end of a vertically extending rectangle when viewed from the front.
本発明に係るトンネル構築方法は、前述のオープンシールド機を用いてトンネルを構築する方法である。本発明に係るトンネル構築方法は、バルクヘッドより前方の地山を掘削機で泥水掘削することで掘削溝を形成することを含む。 A tunnel construction method according to the present invention is a method for constructing a tunnel using the above-described open shield machine. A tunnel construction method according to the present invention includes forming an excavated trench by excavating mud ahead of a bulkhead with an excavator.
本発明によれば、掘削溝内の泥水を掘削溝外に排出する泥水排出手段は、バルクヘッドに貫通形成された泥水排出口を含む。ゆえに、バルクヘッドより前方の地山を泥水掘削して掘削溝を形成した後にオープンシールド機の本体部を前進させるときに、掘削溝内の泥水を前述の泥水排出口を介してオープンシールド機の本体部内(つまり掘削溝外)に排出することができる。従って、大口径のオープンシールド機に見合った大きさの掘削溝を泥水掘削により形成することができ、また、掘削溝内の泥水の水位を所望の高さに保ちつつオープンシールド機を前進させることができるので、当該オープンシールド機を用いて大口径のトンネルを構築することができる。 According to the present invention, the mud discharge means for discharging the mud in the excavated trench to the outside of the excavated trench includes the mud discharge port penetrating the bulkhead. Therefore, when the main body of the open shield machine is moved forward after the ground ahead of the bulkhead is excavated with mud to form an excavated trench, the mud in the excavated trench is discharged through the aforementioned mud discharge port into the open shield machine. It can be discharged into the body (that is, out of the trench). Therefore, it is possible to form an excavation trench of a size suitable for a large-diameter open shield machine by mud excavation, and to advance the open shield machine while maintaining the water level of the mud in the excavation trench at a desired height. Therefore, it is possible to construct a large-diameter tunnel using the open shield machine.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。 BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、本発明の第1実施形態におけるオープンシールド機1の縦断図である。図2は図1のA-A断面図である。図3(ア)は、図2におけるオープンシールド機1のB-B矢視図である。図3(イ)は、図2におけるオープンシールド機1のC-C矢視図である。図4はオープンシールド機1の背面図である。ここで、図1~図3は、掘削機4によって地山(地盤)Gを泥水掘削をして掘削溝30を形成している状態を示している。一方、図4は掘削機4を掘削溝30内から地上に引き上げた状態している。尚、本実施形態では、便宜上、トンネル施工進行方向を前進方向として前後左右を規定している。
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an
本実施形態におけるオープンシールド機1は、例えば、道路トンネルなどの大口径のトンネルの構築に用いられ得る。オープンシールド機1は、箱状の本体部2と、筒状のスキンプレート3と、掘削機4と、泥水供給手段5と、泥水排出手段6とを備える。
The
本体部2は、上面視で、前面2a、後面2b、左側面2c、及び右側面2dによって囲まれた矩形状である。本体部2の前面2a(及び後面2b)は、上下に延びる長方形の下端に半円が連結された形状(下端半円長方形状)である。
The
本体部2の前面2aはバルクヘッド(シールド隔壁)10により構成される。本体部2の後面2bは後部プレート12により構成される。本体部2の左側面2cは、左側部プレート13により構成される。本体部2の右側面2dは、右側部プレート14により構成される。本体部2の左側面2c及び右側面2d(左側部プレート13及び右側部プレート14)は、それぞれ、後面2b(後部プレート12)より後方に延長された延長面2ce,2de(延長部分13e,14e)を有する。
A
本体部2の湾曲面2eは、下に凸の半円状に湾曲しており、左側上端部が左側面2cの下端部に接続され、右側上端部が右側面2dの下端部に接続されている。本体部2の湾曲面2eは、下に凸の半円状に湾曲した下部プレート15により構成されている。
The
バルクヘッド10の前面10aの縁部のうち上縁部以外の部分(つまり、左右両縁部及び下縁部)には、前方から見てU字状に延びる刃口16が設けられている。刃口16は、その先端(前端)が尖っている。刃口16は、オープンシールド機1の周面抵抗を低減するためのフリクションカット(段差部)17を有する。
Of the edges of the
本体部2は、その上面2fに第1開口部21を有する。第1開口部21は上面視で矩形状であり、前面2a(バルクヘッド10)の上縁部と、後面2b(後部プレート12)の上縁部と、左側面2c(左側部プレート13)の上縁部と、右側面2d(右側部プレート14)の上縁部とによって囲まれている。
The
本体部2は、その後面2b(後部プレート12)の下部に第2開口部22を有する。第2開口部22は背面視で円形状である。第2開口部22の内径は、後述するリング状構造体40の外径よりも大きく、スキンプレート3の内径と略同等である。
The
スキンプレート3は、前後方向に延びる円筒状であり、その前端部が本体部2の後面2b(後部プレート12)の第2開口部22に接続されている。すなわち、スキンプレート3は、本体部2の後面2b(後部プレート12)の第2開口部22に接続されて後方に延びている。スキンプレート3のテール部3aの内周面には、スキンプレート3の後縁部に沿って周方向に延びる複数列のテールシール3bが設けられている。
The
テールシール3bは、例えば、金属製のブラシ(ワイヤブラシ)である。尚、テールシール3bについては、金属製に限らず、例えば、ウレタンなどの樹脂製であってもよい。
テールシール3bは、スキンプレート3のテール部3aの内周面と、リング状構造体40の外周面との間の間隙を塞ぐ。尚、テールシール3b間の隙間にはグリースなどの充填材が充填され得る。
The
The
本体部2内には、本体部2を前方に推進するための複数の推進ジャッキ7が設けられている。オープンシールド機1の後方から見て、スキンプレート3より内側に、複数の推進ジャッキ7が、スキンプレート3の内周面に沿って周方向に互いに間隔を空けて配置されている。推進ジャッキ7は前後方向に伸縮自在である。推進ジャッキ7は、前端部が本体部2に固定されて、後端部が、既設のリング状構造体40に当接可能である。
A plurality of propelling
推進ジャッキ7は、シリンダ7aとロッド7bとにより構成される油圧ジャッキである。シリンダ7aは、その前端部が本体部2に固定されており、後端部側にて、ロッド7bが進出・退入可能となっている。推進ジャッキ7のロッド7bの後端部を既設のリング状構造体40に当接させた状態で推進ジャッキ7を伸長作動させることにより、本体部2を含むオープンシールド機1は推進力を得ることができる。このようにして、推進ジャッキ7は、既設のリング状構造体40から反力を取ってオープンシールド機1を推進させる。
The
本体部2の前側上部には上部架台25が設けられている。上部架台25上には、揚重装置の一例であるウインチ26が設けられている。ウインチ26は、上部架台25上を上部架台25に対して左右方向に相対移動可能に構成されている(後述する図10及び図11参照)。
An
掘削機4は、ワイヤー27を介して、ウインチ26により吊り下げられている。ここで、前述の揚重装置とは、掘削機4を揚重するものである。また、前述の揚重装置は、掘削機4を本体部2の前面2a(バルクヘッド10)に沿って移動させるものである。
The
尚、本実施形態では、前述の揚重装置の一例として、上部架台25上に設けられたウインチ26を挙げて以下説明するが、当該揚重装置の態様はこれに限らない。例えば、前述の揚重装置として、地上に設置された門型クレーンや、地上を走行可能な移動式クレーンであってもよい。つまり、前述の揚重装置は、本体部2に一体的に設けられているものに限らず、本体部2と別体であってもよい。
In this embodiment, the
掘削機4は、本体部2の前面2a(バルクヘッド10)より前方の地山Gを泥水掘削(泥水中で掘削)することにより、地山Gに掘削溝30を形成する。本実施形態では、掘削機4は、U字状の刃口16内を掘削する。尚、本実施形態では、掘削溝30の前後方向の長さは、リング状構造体40の1リング分程度である。
The
掘削機4として、例えば、地中連続壁を構築する際に用いられる掘削機を用いることができる。本実施形態では、掘削機4として、水平多軸回転カッター方式(いわゆる回転式(ロータリー式))の掘削機を図示しているが、この他、掘削機4として、懸垂式クラムシェル方式(いわゆるバケット式)の掘削機を用いてもよい。また、本実施形態では、掘削機4が水平な4軸のドラムカッター4aを備える例を示しているが、この他、例えば、掘削機4が水平な2軸のドラムカッター4aを備えてもよい。掘削機4は、ドラムカッター4aを回転させる駆動装置(図示せず)を備えている。
As the
バルクヘッド10の前面10aには、上下方向に延びる複数本のガイドレール31と、これらガイドレール31を左右及び下側から囲むようにU字状に延びるガイドレール32とが設けられている。ここで、ガイドレール31,32は、掘削機4の移動を案内するものである。掘削機4は、ガイドレール31,32を把持しつつガイドレール31,32に沿って移動できるように構成されている。また、ガイドレール31,32に沿って掘削機4を移動させればバルクヘッド10より前方の地山G(刃口16内)を満遍なく掘削することができるように、ガイドレール31,32がバルクヘッド10の前面10aに設けられている。
A
本実施形態では、掘削機4をガイドレール31に把持させた状態で、ウインチ26のワイヤー巻取り・繰出し動作により、掘削機4をガイドレール31に沿って移動させつつ、掘削機4により刃口16内を掘削することができる。また、本実施形態では、掘削機4をガイドレール32に把持させた状態で、ウインチ26のワイヤー巻取り・繰出し動作と、ウインチ26自体の左右移動とにより、掘削機4をガイドレール32に沿って移動させつつ、掘削機4により刃口16内を掘削することができる。本実施形態では掘削機4がガイドレール31,32を把持するので、多少の縦断勾配を持った掘削でも刃口16内を精度よく掘削することができる。
In this embodiment, while the
泥水供給手段5は、掘削溝30内に泥水を供給する機能を実現する。また、泥水供給手段5は、前述の泥水掘削のための泥水を供給する機能を実現する。泥水供給手段5は、泥水供給管(送泥管)35を含んで構成される。泥水供給管35は、地上に設置された泥水処理プラント(図示せず)に接続されている。泥水供給管35の途中には送泥ポンプ(図示せず)が介装されている。
The mud supply means 5 realizes the function of supplying mud into the excavated
泥水排出手段6は、掘削溝30内の泥水を掘削溝30外に排出する機能を実現する。また、泥水排出手段6は、掘削溝30内の泥水と共に掘削土砂を掘削溝30外に排出する機能も実現する。
The mud discharge means 6 realizes the function of discharging the mud in the excavated
泥水排出手段6は、バルクヘッド10に貫通形成された複数の泥水排出口(排泥口)36と、泥水排出口36からの泥水が流通する泥水排出管(排泥管)37と、泥水排出管37を開閉する複数の開閉弁38とを含んで構成される。
The mud discharge means 6 includes a plurality of mud discharge ports (sludge discharge ports) 36 formed through the
泥水排出口36は、バルクヘッド10に形成された貫通孔である。泥水排出管37は、バルクヘッド10の背面から本体部2内を経て前述の泥水処理プラントに接続されている。泥水排出管37の途中には図示しない排泥ポンプが介装されている。
The
前述の泥水処理プラントは、泥水を所定濃度に調整する。濃度調整された泥水は、前述の送泥ポンプにより加圧されて、泥水供給管35を通って、バルクヘッド10の前方の掘削溝30内に供給され得る。掘削溝30内では、掘削機4のドラムカッター4aの回転動作などにより、泥水と掘削土砂とが混合される。掘削溝30内で掘削土砂が混合された泥水は、前述の排泥ポンプにより吸引されて、泥水排出口36及び泥水排出管37を通って、前述の泥水処理プラントに送られる。泥水処理プラントでは、泥水と土砂との分離が行われて、分離された泥水は、所定濃度に調整される。一方、分離された土砂は、図示しない土砂ピットに一時貯留される。
The aforementioned mud treatment plant adjusts the mud to a predetermined concentration. The mud whose concentration has been adjusted can be pressurized by the above-described mud pump and supplied into the excavated
本実施形態では、複数の泥水排出口36の各々に対応するように泥水排出管37の上流部分37aが分岐しており、この分岐した上流部分37aの各々に開閉弁38が設けられている。すなわち、複数の泥水排出口36の各々に対応するように開閉弁38が設けられており、各開閉弁38の開閉により、各泥水排出口36の開閉を個別に制御することができる。ここで、本実施形態では、開閉弁38は電磁弁である。
In this embodiment, the
本実施形態では、周辺の地山Gの地下水位WL1に比べて、掘削溝30内の泥水の水位WL2が高くなるように、各開閉弁38の開閉が調整され得る。
In this embodiment, opening and closing of each on-off
左側部プレート13は、左側方からの土水圧に抵抗するものである。左側部プレート13の延長部分13eは、オープンシールド機1の前進と共に一時的に崩壊する部分(後述する図7(イ)の隙間C参照)の土留壁の役割を果たす。
The
右側部プレート14は、右側方からの土水圧に抵抗するものである。右側部プレート14の延長部分14eは、オープンシールド機1の前進と共に一時的に崩壊する部分(後述する図7(イ)の隙間C参照)の土留壁の役割を果たす。
The
後部プレート12は、後方からの土水圧に抵抗するものである。また、後部プレート12は、リング状構造体40を本体部2内に挿入する際(後述する図8(ア)及び(イ)参照)に推進ジャッキ7が除荷された際の反力を後方の地山Gから取る目的も有する。
The
次に、オープンシールド機1を用いてトンネル41を構築する方法について、前述の図1~図4に加えて、図5~図9を用いて説明する。図5~図9は、本実施形態におけるトンネル41の構築方法を示す。ここで、図5(ア)は、図5(イ)のD-D断面図である。図6(ア)は、図6(イ)のE-E断面図である。図7(ア)は、図7(イ)のF-F断面図である。図8(ア)は、図8(イ)のG-G断面図である。図9(ア)は、図9(イ)のH-H断面図である。
Next, a method of constructing the
本実施形態で構築されるトンネル41は、円形断面を有するリング状構造体40をトンネル軸方向(トンネル施工進行方向)に順次連結することで形成される。すなわち、トンネル41は、トンネル軸方向に連結された複数のリング状構造体40を含んで構成される。リング状構造体40は、複数の円弧状のセグメントを周方向に連結することで形成されている。このセグメントは、運搬車両によって運搬可能な大きさのプレキャストコンクリートである。本実施形態では、リング状構造体40の組立作業(セグメントの連結作業)を地上で行っている。
The
本実施形態におけるトンネル41の構築方法では、まず、図5(ア)及び(イ)と図6(ア)及び(イ)とに示すように、掘削機4を用いて刃口16内の掘削を行うことで、バルクヘッド10の前方に掘削溝30を形成する。ここで、図5(ア)及び(イ)は、掘削機4による刃口16内の掘削の初期の状態を示し、図6(ア)及び(イ)は、掘削機4による刃口16内の掘削の終期の状態を示す。掘削機4による泥水掘削により発生した掘削土砂は、バルクヘッド10に設けられた泥水排出口36から泥水排出管37に排泥される。これと同時に泥水供給管35から泥水を掘削溝30内に供給することで、掘削溝30内の安定液となる泥水の水位WL2が切羽の壁面を崩壊させない水位以上となる状態を保つ。各開閉弁38は、掘削機4の移動に連動して開閉する。具体的には、例えば、掘削機4による泥水掘削によって掘削土砂が発生している箇所の近傍又はその若干上方に位置する泥水排出口36に対応する開閉弁38のみを開弁して排泥を行い、それに応じて泥水供給管35から泥水を掘削溝30内に供給することで、前述のように掘削溝30内の泥水の水位WL2を保持する。このようにすることで、効率的な排泥を行うことができる。
In the construction method of the
図10及び図11は、本実施形態における刃口16内掘削の掘削パターンの一例を示す。ここで、図10及び図11では、掘削溝30内の泥水の水位WL2の図示を省略している。図10及び図11の(ア)~(ク)の順に掘削機4により泥水掘削を行うことで、刃口16内を隅々まで効率よく掘削して掘削溝30を形成することができる。尚、刃口16内掘削の掘削パターンは、図10及び図11に図示のものに限らない。
10 and 11 show an example of an excavation pattern for excavation inside the
次に、図7(ア)及び(イ)に示すように、掘削機4をウインチ26によりワイヤー27を介して掘削溝30内から地上に引き上げる。そして、推進ジャッキ7を伸長して、既設のリング状構造体40から反力を取って、オープンシールド機1を前進させる。この前進時には、全ての開閉弁38を開弁して、掘削溝30内の泥水の水位WL2を保ちながら全体的に排泥を行う。このように、オープンシールド機1の前進時に全ての開閉弁38を開弁して全体的な排泥を行うことで、オープンシールド機1の前進時にバルクヘッド10が掘削溝30内の泥水から受ける抵抗が低減され得る。オープンシールド機1の前進により、刃口16が前方の地山Gに貫入される。これと同時に、後部プレート12の後方に隙間Cが形成されるので、この隙間Cの埋め戻しをバックホウなどの重機を用いて速やかに行う。この埋め戻しには、前述の泥水処理プラントで分離された土砂が用いられてもよい。
Next, as shown in FIGS. 7A and 7B, the
オープンシールド機1を所定の距離前進させた後、全ての開閉弁38を閉弁する。そして、図8(ア)及び(イ)に示すように、前述の埋め戻し土を確実に締め固めて、受働抵抗を確保する。その後、推進ジャッキ7を短縮させ、地上で組み立てられた新設のリング状構造体40を、本体部2の上面2fの第1開口部21から本体部2内に挿入し、既設のリング状構造体40と、短縮させた推進ジャッキ7との間に配置する。この新設のリング状構造体40の挿入・配置には、地上に設置された門型クレーンや、地上を走行可能な移動式クレーンなどが用いられ得る。
After advancing the
次に、図9(ア)及び(イ)に示すように、新設のリング状構造体40を既設のリング状構造体40に接合し、推進ジャッキ7を伸長してオープンシールド機1を固定する。この後、前述の刃口16内の掘削を行う。このようにして、図5~図9に示した工程を繰り返すことで、トンネル41が地中に構築される。
Next, as shown in FIGS. 9A and 9B, the newly installed ring-shaped
本実施形態に示した工法によれば、これまで開削工法が採用されてきた浅いトンネルにおいて土留掘削を行わずに機械掘削することができ、更に、プレキャストコンクリートであるセグメントを地組して形成されるリング状構造体40を用いることで工期を大幅に短縮できると共に工費を大幅に削減できる。また、現地での作業が大幅に簡素化されるため今後の労働力不足にも対応でき、開削工法に比べて掘削量も低減されるので残土処分費も削減される。
According to the construction method shown in this embodiment, it is possible to mechanically excavate a shallow tunnel, for which an open-cut method has been adopted so far, without performing earth retaining excavation. By using the ring-shaped
また、道路トンネルのように地上から地下に入っていく際に、シールド工法に必要な土被りが確保できるまでの区間を施工する場合には、シールド工法により構築されるシールドトンネルよりもひとまわり大きなトンネルをオープンシールド機1を用いて施工し、前面を地盤改良することにより密閉型シールド掘進機の発進及び到達を可能することができ、ひいては、発進立坑や到達立坑の構築を省略することができる。この点について、図12及び図13を用いて説明する。
In addition, when constructing a section from the ground to the underground, such as a road tunnel, when constructing a section until the earth covering necessary for the shield construction method can be secured, it is slightly larger than the shield tunnel constructed by the shield construction method. By constructing the tunnel using the
図12は、密閉型シールド掘進機50の発進状況を示す図である。詳しくは、図12(ア)は、密閉型シールド掘進機50の発進基地として機能するトンネル51をオープンシールド機1を用いて構築している状態を示す。図12(イ)は、当該発進基地として機能するトンネル51から密閉型シールド掘進機50が発進している状態を示す。
12A and 12B are diagrams showing the starting state of the
図12(ア)及び(イ)は、シールドトンネル52よりもひとまわり大きなトンネル51をオープンシールド機1を用いて施工し、前面にて発進防護工(地盤改良工)54を施工することを示している。トンネル51は、地面から下方に傾斜して延びている。バルクヘッド10を鏡切りして、密閉型シールド掘進機50は、発進基地であるトンネル51から発進する。
12A and 12B show construction of a
ここで、密閉型シールド掘進機50は、例えば、掘進機本体の外殻をなす筒状のスキンプレート50aと、このスキンプレート50aの前端部(切羽側端部)に設けられて地山Gを掘削するカッタヘッド50bと、スキンプレート50aの内側に設けられる推進ジャッキ50cとを備える。密閉型シールド掘進機50が用いられるシールド工法では、密閉型シールド掘進機50で地山Gを掘削しながら、スキンプレート50aの後部(テール部)の内方でエレクター装置(図示せず)を用いて次々にセグメントピースをトンネル周方向に組み立ててセグメントリング50dを構築すると共に、隣接するセグメントリング50d同士をトンネル軸方向で連結することでシールドトンネル52を構築する。シールド工法では、密閉型シールド掘進機50は、その後方の既設セグメントリング50dを推進ジャッキ50cで後方へ押圧し、その反力として発生する推力によって、地山Gを掘削しながら前進する。
Here, the
図13は、密閉型シールド掘進機50の到達状況を示す図である。詳しくは、図13(ア)は、密閉型シールド掘進機50の到達基地として機能するトンネル56をオープンシールド機1を用いて構築している状態を示す。図13(イ)は、当該到達基地として機能するトンネル56に密閉型シールド掘進機50が到達している状態を示す。
FIG. 13 is a diagram showing the arrival state of the
図13(ア)及び(イ)は、シールドトンネル52よりもひとまわり大きなトンネル56をオープンシールド機1を用いて施工し、前面にて到達防護工(地盤改良工)57を施工することを示している。トンネル56は、地面から下方に傾斜して延びている。バルクヘッド10を鏡切りして、密閉型シールド掘進機50は、到達基地であるトンネル56に到達する。
FIGS. 13A and 13B show construction of a
本実施形態によれば、オープンシールド機1は、前面2aにバルクヘッド10を有し、上面2fに第1開口部21を有し、かつ、後面2bの下部に第2開口部22を有する箱状の本体部2と、本体部2に設けられて本体部2を前方に推進する推進ジャッキ7と、本体部2より前方の地山Gに掘削溝30を形成する掘削機4と、掘削溝30内の泥水を掘削溝30外に排出する泥水排出手段6と、を備える。泥水排出手段6は、バルクヘッド10に貫通形成された泥水排出口36を含む。ゆえに、バルクヘッド10より前方の地山Gを泥水掘削して掘削溝30を形成した後にオープンシールド機1の本体部2を前進させるときに、掘削溝30内の泥水を泥水排出口36を介してオープンシールド機1の本体部2内(つまり掘削溝30外)に排出することができる。従って、大口径のオープンシールド機1に見合った大きさの掘削溝30を泥水掘削により形成することができ、また、掘削溝30内の泥水の水位を所望の高さに保ちつつオープンシールド機1を前進させることができるので、オープンシールド機1を用いて大口径のトンネル41,51,56を構築することができる。
According to this embodiment, the
また本実施形態によれば、バルクヘッド10は、掘削機4の移動を案内するガイドレール31,32を備える。これにより、掘削機4を用いて刃口16内を精度よく掘削することができる。
According to this embodiment, the
また本実施形態によれば、オープンシールド機1は、第2開口部22に接続されて後方に延びる筒状のスキンプレート3と、スキンプレート3の内周面に設けられてスキンプレート3の後縁部に沿って延びるテールシール3bと、を更に備える。このテールシール3bにより、スキンプレート3の内周面と、既設のリング状構造体40の外周面との間の間隙を塞ぐことができる。
Further, according to the present embodiment, the
また本実施形態によれば、掘削機4は、揚重装置(例えばウインチ26)によって吊り下げられて昇降可能である。この揚重装置は、前述のウインチ26のように、本体部2に直接的又は間接的に取り付けられているものであってもよく、又は、地上に設置された門型クレーンや、地上を走行可能な移動式クレーンなどの、地上に配置されているものであってもよい。
Further, according to this embodiment, the
また本実施形態によれば、本体部2は、上面視で、前面2a、後面2b、及び2つの側面(左側面2c,右側面2d)によって囲まれた矩形状である。2つの側面(左側面2c,右側面2d)は、後面2bより後方に延長された延長面2ce,2deを有する。これら延長面2ce,2deは、オープンシールド機1の前進と共に一時的に崩壊する部分(図7(イ)の隙間C参照)の土留壁の役割を果たし得る。
Further, according to the present embodiment, the
また本実施形態によれば、オープンシールド機1は、掘削溝30内に泥水を供給する泥水供給手段5を更に備える。泥水供給手段5を構成する泥水供給管35は、本体部2の前進時に邪魔にならない位置に設けられることが好ましい。この点、本実施形態では、泥水供給管35の出口部35aが本体部2の前面2a(バルクヘッド10の前面10a)の上端部近傍に位置して下向きに開口している。
Further, according to the present embodiment, the
また本実施形態によれば、オープンシールド機1を用いてトンネル41,51,56を構築する方法は、バルクヘッド10より前方の地山Gを掘削機4で泥水掘削することで掘削溝30を形成することを含む。これにより、大口径のオープンシールド機1に見合った大きさの掘削溝30を泥水掘削により形成することができる。
Further, according to the present embodiment, the method of constructing the
また本実施形態によれば、泥水排出手段6は、泥水排出口36からの泥水が流通する泥水排出管37と、泥水排出管37を開閉する開閉弁38とを更に含む。オープンシールド機1を用いてトンネル41,51,56を構築する方法は、推進ジャッキ7による本体部2の前進時に開閉弁38を開弁することを更に含む。これにより、オープンシールド機1の前進時にバルクヘッド10が掘削溝30内の泥水から受ける抵抗が低減され得る。
According to this embodiment, the mud discharge means 6 further includes a
また本実施形態によれば、オープンシールド機1を用いてトンネル41,51,56を構築する方法は、推進ジャッキ7による本体部2の前進に先立って、揚重装置(例えばウインチ26)によって掘削機4を掘削溝30内から地上に引き上げることを更に含む。ゆえに、推進ジャッキ7による本体部2の前進を掘削機4が邪魔することはない。
Further, according to the present embodiment, the method for constructing the
また本実施形態によれば、オープンシールド機1を用いてトンネル41,51,56を構築する方法は、推進ジャッキ7による本体部2の前進時に本体部2の後面2bと地山Gとの間に形成された隙間Cを埋め戻すことを更に含む。この埋め戻し土を確実に締め固めることで、受働抵抗を確保することができる。
Further, according to the present embodiment, the method for constructing the
また本実施形態によれば、オープンシールド機1を用いてトンネル41,51,56を構築する方法は、トンネル41,51,56を構成するリング状構造体40を、本体部2の上面2fの第1開口部21から本体部2内に挿入することを更に含む。プレキャストコンクリートであるセグメントを地組して形成されるリング状構造体40を用いることで工期を大幅に短縮できると共に工費を大幅に削減できる。
Further, according to the present embodiment, the method for constructing the
また本実施形態によれば、密閉型シールド掘進機50の発進方法は、オープンシールド機1を用いて構築されたトンネル51を発進基地として密閉型シールド掘進機50をトンネル51から発進させることを含む。つまり、トンネル51が密閉型シールド掘進機50の発進基地として機能する。トンネル51は、地面から下方に傾斜して延びる。ゆえに、密閉型シールド掘進機50用の発進立坑の構築を省略することができる。
Further, according to the present embodiment, the method for starting the
また本実施形態によれば、密閉型シールド掘進機50の到達方法は、オープンシールド機1を用いて構築されたトンネル56を到達基地として密閉型シールド掘進機50をトンネル56に到達させることを含む。つまり、トンネル56が密閉型シールド掘進機50の到達基地として機能する。トンネル56は、地面から下方に傾斜して延びる。ゆえに、密閉型シールド掘進機50用の到達立坑の構築を省略することができる。
Further, according to the present embodiment, the method of reaching the
図14は、本発明の第2実施形態におけるトンネル構築方法を示す図である。ここで、図14(ア)は、図14(イ)のI-I断面図である。前述の第1実施形態と異なる点について説明する。 FIG. 14 is a diagram showing a tunnel construction method according to the second embodiment of the present invention. Here, FIG. 14(a) is a sectional view taken along line II of FIG. 14(b). Differences from the first embodiment described above will be described.
本実施形態では、トンネル41内(既設のリング状構造体40内)にインバート45が設置されている。インバート45はプレキャストコンクリートであるか、又は、現場打ちコンクリートである。
In this embodiment, the
本実施形態では、本体部2内に、複数のインバートジャッキ46が設けられている。インバートジャッキ46は前後方向に伸縮自在である。インバートジャッキ46は、前端部が本体部2に固定されて、後端部が、既設のインバート45に当接可能である。
In this embodiment, a plurality of
図14(ア)及び(イ)は、前述の図8(ア)及び(イ)に示した新設のリング状構造体40の本体部2内への挿入工程に対応するものである。
FIGS. 14A and 14B correspond to the step of inserting the new ring-shaped
この新設のリング状構造体40の本体部2内への挿入工程において、新設のリング状構造体40をかわすために推進ジャッキ7を短縮する際の切羽圧に抵抗するのは、基本的に刃口16の摩擦と本体部2の後面2b(後部プレート12)の受働土圧である。しかしながら、例えば地下水位WL1が高く、刃口16の摩擦と本体部2の後面2bの受働土圧のみではオープンシールド機1が押し戻されることが想定される場合には、インバートジャッキ46を適宜用いて、オープンシールド機1の押し戻しを防止する。
In the process of inserting the new ring-shaped
インバートジャッキ46は、シリンダ46aとロッド46bとにより構成される油圧ジャッキである。シリンダ46aは、その前端部が本体部2に固定されており、後端部側にて、ロッド46bが進出・退入可能となっている。インバートジャッキ46のロッド46bの後端部を既設のインバート45に当接させることで、インバートジャッキ46を張った状態とすることができる。
The
本実施形態では、新設のリング状構造体40を、本体部2の上面2fの第1開口部21から本体部2内に挿入する際に、複数の推進ジャッキ7及びインバートジャッキ46のうちリング状構造体40をかわすものは短縮し、その残りは既設のリング状構造体40及びインバート45に当接させた状態(つまり張った状態)として適宜盛り替えながら、オープンシールド機1の押し戻しを防止する。
In the present embodiment, when inserting the new ring-shaped
ここで、図14(ア)及び(イ)には、新設のリング状構造体40をかわすために上側の推進ジャッキ7-1を短縮し、下側の推進ジャッキ7-2とインバートジャッキ46とは張った状態として、オープンシールド機1の押し戻しを防止している様子を示している。
Here, in FIGS. 14A and 14B, the upper propulsion jack 7-1 is shortened to avoid the newly installed ring-shaped
特に本実施形態によれば、オープンシールド機1は、本体部2に設けられるインバートジャッキ46を更に備える。推進ジャッキ7は、前後方向に伸縮自在であり、前端部が本体部2に固定されて、後端部が、トンネル41を構成するリング状構造体40に当接可能である。インバートジャッキ46は、前後方向に伸縮自在であり、前端部が本体部2に固定されて、後端部が、リング状構造体40内に設置されたインバート45に当接可能である。従って、新設のリング状構造体40を本体部2内に挿入する際に、推進ジャッキ7及びインバートジャッキ46の盛り替えを適宜行うことで、切羽圧によるオープンシールド機1の押し戻しを防止することができる。
In particular, according to this embodiment, the
本実施形態では、リング状構造体40は円形状であるが、リング状構造体40の形状は円形状に限らない。例えば、リング状構造体40は楕円形状又は矩形状であってもよい。リング状構造体40の形状に応じて、本体部2の形状(特に、バルクヘッド10の形状)及びスキンプレート3の形状が適宜選択され得る。
Although the ring-shaped
図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
尚、出願当初の請求項は以下のとおりであった。
[請求項1]
前面にバルクヘッドを有し、上面に第1開口部を有し、かつ、後面下部に第2開口部を有する箱状の本体部と、
前記本体部に設けられて前記本体部を前方に推進する推進ジャッキと、
前記本体部より前方の地山に掘削溝を形成する掘削機と、
前記掘削溝内の泥水を前記掘削溝外に排出する泥水排出手段と、
を備え、
前記泥水排出手段は、前記バルクヘッドに貫通形成された泥水排出口を含む、
オープンシールド機。
[請求項2]
前記バルクヘッドは、前記掘削機の移動を案内するガイドレールを備える、請求項1に記載のオープンシールド機。
[請求項3]
前記本体部に設けられるインバートジャッキを更に備え、
前記推進ジャッキは、前後方向に伸縮自在であり、前端部が前記本体部に固定されて、後端部が、トンネルを構成するリング状構造体に当接可能であり、
前記インバートジャッキは、前後方向に伸縮自在であり、前端部が前記本体部に固定されて、後端部が、前記リング状構造体内に設置されたインバートに当接可能である、
請求項1又は請求項2に記載のオープンシールド機。
[請求項4]
前記第2開口部に接続されて後方に延びる筒状のスキンプレートと、
前記スキンプレートの内周面に設けられて前記スキンプレートの後縁部に沿って延びるテールシールと、
を更に備える、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載のオープンシールド機。
[請求項5]
請求項1~請求項4のいずれか1つに記載のオープンシールド機を用いてトンネルを構築する方法であって、
前記バルクヘッドより前方の地山を前記掘削機で泥水掘削することで前記掘削溝を形成することを含む、トンネル構築方法。
[請求項6]
前記泥水排出手段は、前記泥水排出口からの泥水が流通する泥水排出管と、前記泥水排出管を開閉する開閉弁とを更に含み、
前記トンネル構築方法は、前記推進ジャッキによる前記本体部の前進時に前記開閉弁を開弁することを更に含む、請求項5に記載のトンネル構築方法。
[請求項7]
前記推進ジャッキによる前記本体部の前進に先立って、揚重装置によって前記掘削機を前記掘削溝内から地上に引き上げることを更に含む、請求項5又は請求項6に記載のトンネル構築方法。
The illustrated embodiments are merely illustrative of the present invention, and the present invention includes various improvements and modifications made by those skilled in the art within the scope of the claims in addition to those directly indicated by the described embodiments. It goes without saying that it is inclusive.
The claims as originally filed were as follows.
[Claim 1]
a box-shaped main body having a bulkhead on the front surface, a first opening on the top surface, and a second opening on the lower rear surface;
a propulsion jack provided on the main body for propelling the main body forward;
an excavator that forms an excavation groove in the ground ahead of the main body;
a mud discharge means for discharging mud in the excavated trench to the outside of the excavated trench;
with
The mud discharge means includes a mud discharge port formed through the bulkhead,
open shield machine.
[Claim 2]
2. The open shield machine of
[Claim 3]
Further comprising an inverted jack provided in the main body,
The propulsion jack is extendable in the front-rear direction, has a front end fixed to the main body, and a rear end abuts against a ring-shaped structure constituting a tunnel,
The inverted jack is telescopic in the front-rear direction, has a front end fixed to the main body, and has a rear end that can abut against an invert installed in the ring-shaped structure.
An open shield machine according to
[Claim 4]
a cylindrical skin plate connected to the second opening and extending rearward;
a tail seal on the inner peripheral surface of the skin plate and extending along the trailing edge of the skin plate;
An open shield machine according to any one of
[Claim 5]
A method for constructing a tunnel using the open shield machine according to any one of
A method for constructing a tunnel, comprising forming the excavated groove by excavating mud ahead of the bulkhead with the excavator.
[Claim 6]
The muddy water discharge means further includes a muddy water discharge pipe through which muddy water flows from the muddy water discharge port, and an on-off valve that opens and closes the muddy water discharge pipe,
6. The tunnel construction method according to
[Claim 7]
7. The tunnel construction method according to
1…オープンシールド機、2…本体部、2a…前面、2b…後面、2c…左側面、2ce…延長面、2d…右側面、2de…延長面、2e…湾曲面、2f…上面、3…スキンプレート、3a…テール部、3b…テールシール、4…掘削機、4a…ドラムカッター、5…泥水供給手段、6…泥水排出手段、7,7-1,7-2…推進ジャッキ、7a…シリンダ、7b…ロッド、10…バルクヘッド、10a…前面、12…後部プレート、13…側部プレート、13e…延長部分、14…右側部プレート、14e…延長部分、15…下部プレート、16…刃口、17…フリクションカット、21…第1開口部、22…第2開口部、25…上部架台、26…ウインチ、27…ワイヤー、30…掘削溝、31,32…ガイドレール、35…泥水供給管、35a…出口部、36…泥水排出口、37…泥水排出管、37a…上流部分、38…開閉弁、40…リング状構造体、41…トンネル、45…インバート、46…インバートジャッキ、46a…シリンダ、46b…ロッド、50…密閉型シールド掘進機、50a…スキンプレート、50b…カッタヘッド、50c…推進ジャッキ、50d…セグメントリング、51…トンネル、52…シールドトンネル、54…発進防護工、56…トンネル、57…到達防護工、C…隙間、G…地山、WL1…地下水位、WL2…水位
DESCRIPTION OF
Claims (10)
前記本体部に設けられて前記本体部を前方に推進する推進ジャッキと、
前記本体部より前方の地山に掘削溝を形成する掘削機と、
前記掘削溝内の泥水を前記掘削溝外に排出する泥水排出手段と、
を備え、
前記泥水排出手段は、前記バルクヘッドに貫通形成された泥水排出口を含み、
前記バルクヘッドは、前方から見て、上下に延びる長方形の下端に半円が連結された形状である下端半円長方形状である、オープンシールド機。 a box- shaped body having a bulkhead on the front surface, a first opening on the top surface, and a second opening on the bottom of the rear surface;
a propulsion jack provided on the main body for propelling the main body forward;
an excavator that forms an excavation groove in the ground ahead of the main body;
a mud discharge means for discharging mud in the excavated trench to the outside of the excavated trench;
with
The mud discharge means includes a mud discharge port formed through the bulkhead,
The open shield machine, wherein the bulkhead has a rectangular shape with a bottom semicircle connected to the bottom end of a vertically extending rectangle when viewed from the front.
前記掘削機は、前記ガイドレールを把持しつつ前記ガイドレールに沿って移動できるように構成されており、
前記ガイドレールは、前方から見てU字状に延びている、請求項1に記載のオープンシールド機。 a guide rail provided on the bulkhead for guiding movement of the excavator ;
The excavator is configured to be able to move along the guide rail while gripping the guide rail,
The open shield machine according to claim 1 , wherein said guide rail extends in a U shape when viewed from the front .
前記掘削機は、U字状の前記刃口内の地山を掘削することで前記掘削溝を形成する、請求項1又は請求項2に記載のオープンシールド機。The open shield machine according to claim 1 or 2, wherein the excavator forms the excavated groove by excavating the ground inside the U-shaped cutting edge.
前記スキンプレートの内周面に設けられて前記スキンプレートの後縁部に沿って延びるテールシールと、
を更に備え、
前記本体部の後面が前記下端半円長方形状であり、前記第2開口部が円形状であり、
前記第2開口部の内径が、前記スキンプレートの内径と同等である、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載のオープンシールド機。 a cylindrical skin plate connected to the second opening and extending rearward;
a tail seal on the inner peripheral surface of the skin plate and extending along the trailing edge of the skin plate;
further comprising
the rear surface of the main body portion has a semicircular rectangular shape at the lower end, and the second opening portion has a circular shape;
The open shield machine according to any one of claims 1 to 3 , wherein the inner diameter of the second opening is equal to the inner diameter of the skin plate .
前記推進ジャッキは、前後方向に伸縮自在であり、前端部が前記本体部に固定されて、後端部が、トンネルを構成するリング状構造体に当接可能であり、
前記インバートジャッキは、前後方向に伸縮自在であり、前端部が前記本体部に固定されて、後端部が、前記リング状構造体内に設置されたインバートに当接可能である、請求項1~請求項5のいずれか1つに記載のオープンシールド機。 Further comprising an inverted jack provided in the main body,
The propulsion jack is extendable in the front-rear direction, has a front end fixed to the main body, and a rear end abuts against a ring-shaped structure constituting a tunnel,
The invert jack is telescopic in the front-rear direction , has a front end fixed to the main body, and has a rear end contactable with an invert installed in the ring-shaped structure. 6. An open shield machine according to any one of claims 5 .
前記バルクヘッドより前方の地山を前記掘削機で泥水掘削することで前記掘削溝を形成することを含む、トンネル構築方法。 A method for constructing a tunnel using the open shield machine according to any one of claims 1 to 6 ,
A method for constructing a tunnel, comprising forming the excavated groove by excavating mud ahead of the bulkhead with the excavator.
前記トンネル構築方法は、前記推進ジャッキによる前記本体部の前進時に前記開閉弁を開弁することを更に含む、請求項7に記載のトンネル構築方法。 The muddy water discharge means further includes a muddy water discharge pipe through which muddy water flows from the muddy water discharge port, and an on-off valve that opens and closes the muddy water discharge pipe,
8. The tunnel construction method according to claim 7 , further comprising opening the on-off valve when the main body portion is advanced by the propulsion jack.
前記トンネル構築方法は、周辺地山の地下水位に比べて前記掘削溝内の泥水の水位が高くなるように、前記開閉弁の開閉を調整することを更に含む、請求項7に記載のトンネル構築方法。 The muddy water discharge means further includes a muddy water discharge pipe through which muddy water flows from the muddy water discharge port, and an on-off valve that opens and closes the muddy water discharge pipe,
8. The tunnel construction method according to claim 7 , further comprising adjusting the opening and closing of the on-off valve so that the water level of muddy water in the excavated trench is higher than the groundwater level of the surrounding ground. Method.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020005222A JP7303756B2 (en) | 2020-01-16 | 2020-01-16 | Open shield machine and tunnel construction method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020005222A JP7303756B2 (en) | 2020-01-16 | 2020-01-16 | Open shield machine and tunnel construction method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021113409A JP2021113409A (en) | 2021-08-05 |
JP7303756B2 true JP7303756B2 (en) | 2023-07-05 |
Family
ID=77076718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020005222A Active JP7303756B2 (en) | 2020-01-16 | 2020-01-16 | Open shield machine and tunnel construction method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7303756B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117738680B (en) * | 2023-11-28 | 2024-11-15 | 中铁十一局集团有限公司 | Method and system for controlling circular flow of large-diameter slurry shield |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002013394A (en) | 2000-06-27 | 2002-01-18 | Hazama Gumi Ltd | Lining structure of shield tunnel, work execution method thereof, and invert segment |
JP2002047883A (en) | 2000-08-02 | 2002-02-15 | Hazama Gumi Ltd | Shield machine for segment with invert, and its attitude controlling method |
JP2005105695A (en) | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Taisei Corp | Tunnel construction method |
JP2010065405A (en) | 2008-09-09 | 2010-03-25 | Kaneken:Kk | Method and device for removing obstacle |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5421033A (en) * | 1977-07-18 | 1979-02-16 | Makoto Kodera | Open plate shielding machine |
JPS58111292U (en) * | 1982-01-23 | 1983-07-29 | 石川島播磨重工業株式会社 | shield tunneling machine |
JP2779679B2 (en) * | 1990-03-06 | 1998-07-23 | 大成建設株式会社 | Construction method of underwater tunnel and underwater excavator |
JP3750186B2 (en) * | 1996-04-08 | 2006-03-01 | 株式会社大林組 | Construction method of underground continuous wall |
-
2020
- 2020-01-16 JP JP2020005222A patent/JP7303756B2/en active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002013394A (en) | 2000-06-27 | 2002-01-18 | Hazama Gumi Ltd | Lining structure of shield tunnel, work execution method thereof, and invert segment |
JP2002047883A (en) | 2000-08-02 | 2002-02-15 | Hazama Gumi Ltd | Shield machine for segment with invert, and its attitude controlling method |
JP2005105695A (en) | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Taisei Corp | Tunnel construction method |
JP2010065405A (en) | 2008-09-09 | 2010-03-25 | Kaneken:Kk | Method and device for removing obstacle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021113409A (en) | 2021-08-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6661448B2 (en) | Construction method of underground diaphragm wall | |
JP4687713B2 (en) | Construction method and equipment for tunnels submerged on the seabed | |
JP6245608B2 (en) | Inspection method of cutter board of shield machine | |
JP7303756B2 (en) | Open shield machine and tunnel construction method | |
JP6218180B2 (en) | Rectangular section propulsion method | |
JP4959444B2 (en) | Open tunnel excavator and tunnel excavation method | |
CN106677242A (en) | Engineering ship for underwater tunnel and construction method of engineering ship | |
JP2021080798A (en) | Pipeline construction method using propulsion method | |
KR102009865B1 (en) | Apparatus and method for changing sewer pipe of tbm excavation type | |
JP4148047B2 (en) | Open shield machine | |
JP4334954B2 (en) | Method and apparatus for widening underground space | |
JP3867924B2 (en) | Diverging type propulsion machine | |
JP6062677B2 (en) | tube | |
JP7597777B2 (en) | Method of entering the vertical shaft of an open shield machine in the open shield construction method | |
JP2004003229A (en) | Method for constructing vertical shaft | |
JP6006570B2 (en) | Pipe installation method | |
JP4211362B2 (en) | Connecting method of shield tunneling machine | |
JP3926818B2 (en) | Installation method of concrete box | |
JP4060836B2 (en) | Open shield method | |
JPH06306887A (en) | Chain type ditching machine and pipe embedding method therewith | |
JPS63217098A (en) | Method and device for constructing underground shell body | |
JPH04238997A (en) | Ring-shaped lining device for planned tunnel | |
JPH08218767A (en) | Construction method for horizontal slab-shaped structure in ground | |
JPS63151795A (en) | Method of construction of tunnel | |
JPH0610590A (en) | Outer ring-shaped lining device for planned tunnel |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220912 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230424 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230606 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230620 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230623 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7303756 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |