JP7301664B2 - ポリアセタール樹脂組成物及び金属樹脂組成物 - Google Patents
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Description
ところで、近年では、ポリアセタール樹脂組成物は金属粉末射出成形のためのバインダーとしての利用も増えてきており、ポリアセタール樹脂をバインダーに用いた技術としては、例えばバインダー成分がポリアセタール樹脂とポリオレフィン樹脂と別のポリマーからなる技術(先行文献1)が紹介されている。
[1]
(A)ポリアセタール樹脂100質量部と、(B)窒素含有化合物0.005~0.2質量部と、(C)脂肪酸金属塩0.01~0.8質量部とを含み、
前記(B)窒素含有化合物が、ポリアミド樹脂、アミド化合物、尿素誘導体、又はトリアジン誘導体であり、
前記(C)脂肪酸金属塩が、炭素数10~35の飽和若しくは不飽和の脂肪酸又は水酸基で置換されている脂肪酸と、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物又は塩化物と、から得られた脂肪酸金属塩であり、
190℃、2.16kgの条件で測定したメルトフローインデックスが60g/10分以上200g/10分未満であり、
前記(B)窒素含有化合物の含有量に対する前記(C)脂肪酸金属塩の含有量の比((C)/(B))が1~15であることを特徴とする、ポリアセタール樹脂組成物。
[2]
前記(B)窒素含有化合物の含有量に対する(C)脂肪酸金属塩の含有量の比((C)/(B))が1~10である、[1]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[3]
前記(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、
前記(B)窒素含有化合物の含有量が、0.005~0.1質量部であり、前記(C)脂肪酸金属塩の含有量が0.01~0.6質量部である、[1]又は[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[4]
更に、(D)酸化防止剤を前記(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して0.01~1.0質量部の含有量で含む、[1]~[3]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
[5]
金属粉末と、[1]~[4]のいずれかに記載の前記ポリアセタール樹脂組成物とを含む金属樹脂組成物であって、当該金属粉末の含有量が金属樹脂組成物100質量%中に70~95質量%である金属樹脂組成物。
本実施形態に係るポリアセタール樹脂組成物は、(A)ポリアセタール樹脂100質量部と、(B)窒素含有化合物0.005~0.2質量部と、(C)脂肪酸金属塩0.01~0.8質量部とを含む。また、当該樹脂組成物は、190℃、2.16kgの条件で測定したメルトフローインデックスが60g/10分以上200g/10分未満であり、(B)窒素含有化合物の含有量に対する(C)脂肪酸金属塩の含有量の比((C)/(B))が1~15であることを特徴とする。これにより、ポリアセタール樹脂組成物を製造する際の押出し性、熱安定性、異物の抑制を優れたものにするとともに、金属粉末との分散性にも優れたものにすることができる。
本実施形態における(A)ポリアセタール樹脂は、ポリアセタールホモポリマー、ポリアセタールコポリマー、又はその混合物である。本実施形態における(A)ポリアセタール樹脂は、熱安定性の観点からポリアセタールコポリマーが好ましい。
ポリアセタールホモポリマーは、オキシメチレン基を主鎖に有するポリマーであり、重合体の両末端をエステル基又はエーテル基により封鎖することができる。ポリアセタールホモポリマーは、ホルムアルデヒド及び公知の分子量調節剤を原料として得ることができ、それら原料から、公知のオニウム塩系重合触媒を用いて炭化水素等を溶媒として公知のスラリー法、例えば特公昭47―6420号公報や特公昭47-10059号公報に記載の重合方法で得ることができる。
なお、ポリアセタールホモポリマーは、両末端を除く主鎖の99.8mol%以上がオキシメチレン基で構成されることが好ましく、両末端を除く主鎖がオキシメチレン基のみで構成されるポリアセタールホモポリマーであることがより好ましい。
トリオキサンとは、ホルムアルデヒドの環状3量体であり、一般的には酸性触媒の存在下でホルマリン水溶液を反応させることにより得られる。
このトリオキサンは、水、メタノール、蟻酸、蟻酸メチル等の連鎖移動させる不純物を含有している場合があるので、例えば蒸留等の方法でこれら不純物を除去精製することが好ましい。その場合、連鎖移動させる不純物の合計量をトリオキサン1molに対して、1×10-3mol以下とすることが好ましく、より好ましくは0.5×10-3mol以下とする。不純物の量を上記数値のように低減化することにより、重合反応速度を実用上十分に高めることができ、生成したポリマーにおいて優れた熱安定性が得られる。
なお、(A)ポリアセタール樹脂のメルトフローインデックスは、重合時に添加する分子量調節剤の量を多くすることにより、メルトフローインデックスが大きくなるように操作することができる。
本実施形態に係るポリアセタール樹脂組成物は、(B)窒素含有化合物を含有しており、(C)脂肪酸金属塩と相まって熱安定性を向上することができる。(B)窒素含有化合物としては、特に限定されないが例えば、ポリアミド樹脂、アミド化合物、尿素誘導体、トリアジン誘導体、等が挙げられる。これらは1種で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ポリアミド樹脂としては、特に限定されないが例えば、ジアミンとジカルボン酸との縮合、アミノ酸の縮合、ラクタムの開環重合等によって得られるナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン6・10、ナイロン6/6・10、ナイロン6/6・6、ナイロン6・6/6・10、ナイロン6/6・6/6・10、ポリ-β-アラニン等が挙げられる。
当該含有量を0.005質量部以上とすることにより、熱安定性を向上させるとともに、異物の含有量を抑制することができる。また、当該含有量を0.2質量部以下とすることにより、異物の含有量を抑制することができる。
本実施形態に係るポリアセタール樹脂組成物は、(C)脂肪酸金属塩を含有しており、(B)窒素含有化合物と相まって長期の熱安定性を維持することができる。(C)脂肪酸金属塩としては、特に限定されないが例えば、炭素数10~35の飽和若しくは不飽和の脂肪酸又は水酸基で置換されている脂肪酸と、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物又は塩化物と、から得られた脂肪酸金属塩が挙げられる。
当該含有量を0.01質量部以上とすることにより、熱安定性を向上させるとともに、異物の含有量を抑制することができる。また、当該含有量を0.8質量部以下とすることにより、熱安定性を向上させるとともに、異物の含有量を抑制することができる。
本実施形態では、(B)窒素含有化合物の含有量に対する(C)脂肪酸金属塩の含有量の比が特定の範囲にあることが重要であり、具体的には当該比が1~15であり、好ましくは1~10である。当該比を1以上とすることにより、異物の含有量を抑制することができる。また、当該比を15以下とすることにより、熱安定性を向上させるとともに、異物の含有量を抑制することができる。
本実施形態において、ポリアセタール樹脂組成物に添加可能なその他添加剤としては、本発明の効果を損なわない限り限定されるものではないが、好ましい添加剤として酸化防止剤を挙げることができる。
酸化防止剤としては、例えば、n-オクタデシル-3-(3’,5’-ジ-t-ブチル-4’-ヒドロキシフェニル)プロピオネート、n-オクタデシル-3-(3’-メチル-5’-t-ブチル-4’-ヒドロキシフェニル)プロピオネート、n-テトラデシル-3-(3’,5’-ジ-t-ブチル-4’-ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,6-ヘキサンジオール-ビス-(3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、1,4-ブタンジオール-ビス-(3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン、トリエチレングリコール-ビス-(3-(3-t-ブチル-5-メチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、テトラキス(メチレン3-(3’-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート)メタン、N,N’-ビス-(3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェノール)プロピオニル)ヒドラジン、N,N’-テトラメチレン-ビス-3-(3’-メチル-5’-t-ブチル-4-ヒドロキシフェノール)プロピオニルジアミン、N,N’-ビス-3-(3’,5’-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェノール)プロピオニルヘキサメチレンジアミン、3-(N-サリチロイル)アミノ-1,2,4-トリアゾール、N,N’-ビス-(2-(3-(3,5-ジブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ)エチル)オキシアミド、N,N’-ヘキサメチレン-ビス-(3-3,5-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパンアミド)等が挙げられる。これら酸化防止剤は1種で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態のポリアセタール樹脂組成物のメルトフローインデックス(MI)は、ASTM-D-1238-57Tに準拠し、190℃、2.16kgの条件で測定して、60g/10分以上200g/10分未満であり、好ましくは60g/10分以上160g/10分未満であり、より好ましくは70g/10分以上140g/10分未満である。メルトフローインデックスを60g/10分以上とすることにより、金属粉末との分散性が向上し、メルトフローインデックスを200g/10分未満とすることにより、押出し性、熱安定性、異物の抑制、及び金属粉末との分散性が向上する。
なお、ポリアセタール樹脂組成物のメルトフローインデックスは、例えば、使用する(A)ポリアセタール樹脂により上記範囲に制御することができ、(A)ポリアセタール樹脂のメルトフローインデックスが大きいほど、ポリアセタール樹脂組成物のメルトフローインデックスも大きくなる傾向がある。
本実施形態において、ポリアセタール樹脂組成物の製造方法は、特に限定されなく公知の方法により製造することができる。具体的には、上述した(A)~(C)成分、任意の添加剤等を、例えば、ヘンシェルミキサー、タンブラー、V字型ブレンダ―等で混合した後、単軸押出し機、或いは2軸押出し機、加熱ロール、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練機を用いて溶融混練することにより製造することができ、ストランド状、ペレット状等、種々の形態の製品として得ることができる。
本実施形態の金属樹脂組成物は、金属粉末と、上記のポリアセタール樹脂組成物とを含む金属樹脂組成物であって、金属粉末の含有量が金属樹脂組成物100質量%中に70~95質量%である。これによれば、押出し性、熱安定性、異物の抑制を優れたたものにするとともに、金属粉末との分散性にも優れたものとすることができる。なお、当該金属樹脂組成物は、金属粉末射出成形に用いることができる。
金属粉末としては、機能性を付与するために、金属やセラミックスが好ましい。具体的な金属としては、アルミニウム、マグネシウム、バリウム、カルシウム、コバルト、亜鉛、銅、ニッケル、鉄、ケイ素、チタン、タングステン、並びに、これらをベースとする金属化合物及び金属合金が挙げられる。ここで、既に完成された合金のみならず、個々の合金成分の混合物を使用することもできる。
これら無機物質は、1種単独で用いてもよく、種々の金属や金属合金、又はセラミックス等、幾つかの無機物質を組み合わせて用いることも可能である。
特に好ましい金属や合金金属としては、チタン合金やSUS316Lが挙げられ、セラミックとしては、Al2O3、ZrO2が挙げられる。
これら金属の粒子径は30μm以下が好ましく、より好ましくは20μm以下である。
本実施形態において、金属樹脂組成物の製造方法は、特に限定されなく公知の方法により製造することができる。具体的には、上述した金属粉末とポリアセタール樹脂組成物等を、例えば、ヘンシェルミキサー、タンブラー、V字型ブレンダ―等で混合した後、単軸押出し機、或いは2軸押出し機、加熱ロール、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練機を用いて半溶融状態で溶融混練することにより製造することができ、ストランド状、ペレット状等、種々の形態の製品として得ることができる。
尚、実施例及び比較例中の用語及び特性の測定法は以下の通りとする。
(A-1)
熱媒を通すことのできるジャケット付き2軸パドル型連続重合反応機((株)栗本鐵工所製、径2B、L/D=14.8)を温度80℃に調整した。
重合触媒として三フッ化ホウ素-ジ-n-ブチルエーテラートをシクロヘキサンにて0.26質量%に希釈した触媒調合液69g/hrと、トリオキサン3500g/hr、1,3-ジオキソラン121g/hr、分子量調節剤としてメチラール7.1g/hrを、重合反応機に連続的に供給し重合を行った。
重合反応機から排出されたものは、0.5質量%のトリエチルアミン水溶液中に投入し重合触媒の失活を行った後、濾過、洗浄、乾燥を行った。
次に、200℃に設定されたベント付の2軸押出し機(L/D=40)に供給し、末端安定化ゾーンに、0.8質量%トリエチルアミン水溶液を、窒素の量に換算して20ppmになるように液添し、90kPaで減圧脱気しながら安定化させ、ペレタイザーにてペレット化した。その後100℃で2hr乾燥を行い、(A-1)ポリアセタール樹脂を得た。
得られた(A-1)ポリアセタール樹脂は、融点164℃、メルトフローインデックス71g/10分であった。
分子量調節剤としてのメチラールの流量を9.4g/hrとした以外は、(A-1)ポリアセタール樹脂の製造方法と同様に(A-2)ポリアセタール樹脂を製造した。
得られた(A-2)ポリアセタール樹脂は、融点164℃、メルトフローインデックス121g/10分であった。
分子量調節剤としてのメチラールの流量を10.6g/hrとした以外は、(A-1)ポリアセタール樹脂の製造方法と同様に(A-3)ポリアセタール樹脂を製造した。
得られた(A-3)ポリアセタール樹脂は、融点164℃、メルトフローインデックス180g/10分であった。
分子量調節剤としてのメチラールの流量を4.4g/hrとした以外は、(A-1)ポリアセタール樹脂の製造方法と同様に(A-3)ポリアセタール樹脂を製造した。
得られた(A-3)ポリアセタール樹脂は、融点164℃、メルトフローインデックス31g/10分であった。
分子量調節剤としてのメチラールの流量を11.6g/hrとした以外は、(A-1)ポリアセタール樹脂の製造方法と同様に(A-5)ポリアセタール樹脂を製造した。
得られた(A-5)ポリアセタール樹脂は、融点164℃、メルトフローインデックス213g/10分であった。
(B-1)ナイロン66(分子量10000)
(B-2)メラミン(日産化学工業(株)社製)
(C-1)ステアリン酸カルシウム
(C-2)モンタン酸カルシウム
(D-1)
酸化防止剤:トリエチレングリコール-ビス-[3-(3-t-ブチル-5-メチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASF(株)社製 Irganox245)
ASTM-D-1238に準拠し、東洋精機製のMELT INDEXERを用いて190℃、2160gの条件下でMI(メルトフローインデックス:g/10分)を測定した。
押出しで得られたポリアセタール樹脂組成物(3±0.01g)を、窒素雰囲気下(50nl/hr)で、230℃に加熱、溶融させ、滞留時間2~30分間に発生するホルムガスを、1mol/lの亜硫酸ナトリウム水溶液に吸収させ、生成する水酸化ナトリウムを、1/100規定の硫酸で滴定し、ホルムガス量に換算して求めた。
この滴定には、指示薬としてチモールフタレインを用い、青色が無色となった時点を終点とした。
押出しで得られたポリアセタール樹脂組成物のペレット2.5kgを、目視で確認し、ペレットが繋がった形の物を連粒と称し、その連流物を取出し重量を測定した。
その割合を計算し点数付けを行った。点数が大きければ大きいほど押し出し性が良い(連粒の割合が多いほど押出し性が良くない)ことを示す。
3:連粒なし
2:連粒の割合が10%未満
1:連粒の割合が50%以上
ポリアセタール樹脂組成物を、220℃に設定したホットプレス(松田製作所製)で、型枠として180mm×180mm×2mm(厚み)を用いて、平板をプレス成形した。
成形板の両面について、ルーペを用いて0.1mm以上の異物の数を測定した。
異物は、黒、茶、赤、黄等の色があるが全てを数えた。
設定170℃に加温したラボプラストミルを用いて、20μmのSUS316L粉末70gと、下記の実施例・比較例で得られたポリアセタール樹脂組成物30gとを半溶融状態で30分混練し、おこし状の固形物(体積36cm3)を作製した。得られた固形物から、任意に選択した部分5か所を10gずつ切出した。
次に、設定550℃の電気炉中でポリアセタール樹脂組成物を脱脂させ、残った金属の重量を測定した。そして最大重量と最少重量の比を求めた。この比が小さいものほど分散性が良いことを示す。
(A-1)ポリアセタール樹脂100質量部に、(B-1)ナイロン66を0.05質量部、(C-1)ステアリン酸カルシウム0.3質量部、を均一添加混合し、200℃に設定されたベント付の2軸押出し機(L/D=40)に供給し、90kPaで減圧脱気しながらペレット化した。その後100℃で2hr乾燥を行った。
得られたペレットについて、評価を実施し、結果を表1に示した。
表1に記載の組成にて、実施例1と同様の操作を実施した。得られたペレットについて、評価を実施し、結果を表1に示した。
表2に記載の組成にて、実施例1と同様の操作を実施した。得られたペレットについて、評価を実施し、結果を表2に示した。
Claims (5)
- (A)ポリアセタール樹脂100質量部と、(B)窒素含有化合物0.005~0.2質量部と、(C)脂肪酸金属塩0.01~0.8質量部とを含み、
前記(B)窒素含有化合物が、ポリアミド樹脂、アミド化合物、尿素誘導体、又はトリアジン誘導体であり、
前記(C)脂肪酸金属塩が、炭素数10~35の飽和若しくは不飽和の脂肪酸又は水酸基で置換されている脂肪酸と、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物又は塩化物と、から得られた脂肪酸金属塩であり、
190℃、2.16kgの条件で測定したメルトフローインデックスが60g/10分以上200g/10分未満であり、
前記(B)窒素含有化合物の含有量に対する前記(C)脂肪酸金属塩の含有量の比((C)/(B))が1~15であることを特徴とする、ポリアセタール樹脂組成物。 - 前記(B)窒素含有化合物の含有量に対する(C)脂肪酸金属塩の含有量の比((C)/(B))が1~10である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
- 前記(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、
前記(B)窒素含有化合物の含有量が、0.005~0.1質量部であり、前記(C)脂肪酸金属塩の含有量が0.01~0.6質量部である、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。 - 更に、(D)酸化防止剤を前記(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して0.01~1.0質量部の含有量で含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリアセタール樹脂組成物。
- 金属粉末と、請求項1~4のいずれか1項に記載の前記ポリアセタール樹脂組成物とを含む金属樹脂組成物であって、当該金属粉末の含有量が金属樹脂組成物100質量%中に70~95質量%である金属樹脂組成物。
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