JP7286449B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

Description

本発明は、フォトアルバムを作成するための情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。

従来、ユーザーが、デジタルカメラやスマートフォンなどで撮影した画像や、ＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーク・システム）からダウンロードした画像を使用して、フォトアルバムを作成することが行われている。また、ユーザーが選択した画像に対して画像処理を行って、フォトアルバム上の画像の見栄えをよくすることが行われている。

例えば、特許文献１には、ＳＮＳからダウンロードした画像を印刷する際に、ＳＮＳ上の第三者による評価情報を用いて、より適した画像処理を行うことが開示されている。

特開２０１６-４８８４５号公報

しかしながら、ＳＮＳには、例えば、画像のアップロード速度を向上させるために画像の解像度を下げたり、プライバシー情報を隠すためにＥｘｉｆ情報を削除したり書き換えたりする種類のＳＮＳがある。そのようなＳＮＳからダウンロードした画像をフォトアルバムに使用する場合、画像の解像度が低かったり、適切な画像処理を行えなくなったりして、画像の品質が低下してしまう。

本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像の品質低下を抑制することにある。

本発明の一実施形態におけるプログラムは、情報処理装置のコンピュータを、ソーシャル・ネットワーク・サービス上でユーザーが選択した画像を、前記ソーシャル・ネットワーク・サービスを提供するサーバー装置からダウンロードするダウンロード手段と、前記ダウンロードした画像を、前記ダウンロードした画像に対応する画像であって、前記情報処理装置に記憶された画像で置き換える置き換え手段と、前記置き換えた画像を解析する解析手段と、として機能させ、前記ソーシャル・ネットワーク・サービスが、アップロードされる画像の解像度を落とす種類のソーシャル・ネットワーク・サービスであるかどうか判定する第一の判定手段をさらに有し、前記ソーシャル・ネットワーク・サービスが前記解像度を落とす種類のソーシャル・ネットワーク・サービスであった場合に、前記置き換え手段が、前記ダウンロードした画像を置き換えることを特徴とする。

本発明によれば、画像の品質低下を抑制することができる。

第一の実施形態におけるフォトアルバム作成／注文システムの構成例を示す図である。 第一の実施形態における情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 第一の実施形態におけるフォトアルバム作成処理のフローチャートである。 第一の実施形態における商材選択画面の例を示す図である。 第一の実施形態における写真選択画面の例を示す図である。 第一の実施形態におけるＳＮＳログイン画面の例を示す図である。 第一の実施形態における写真選択画面の別の例を示す図である。 第一の実施形態における画像置き換え処理のフローチャートである。 第一の実施形態における画像探索処理のフローチャートである。 第二の実施形態における画像置き換え処理のフローチャートである。 第二の実施形態における画像探索処理のフローチャートである。 第三の実施形態における類似画像取得処理のフローチャートである。 第三の実施形態における一致画像選択画面の例を示す図である。

以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態は、特許請求の範囲に関わる本発明を限定するものではない。また、以下の実施の形態で説明されている特徴の組み合わせすべてが本発明に必須のものとは限らない。

（第一の実施形態）
図１は、本実施形態におけるフォトアルバム作成／注文のための情報処理システムの構成例を示す。図示されるように、情報処理システムは、ユーザーが使用する情報処理装置１と、フォトアルバムを作成する会社の情報処理装置２とを有する。情報処理装置１は、スマートフォンやタブレット等の端末装置とすることができる。或いは、その他の装置とすることもでき、例えば、一般的な据え置き型のパーソナルコンピュータ（以下、ＰＣと略す場合がある）、ノート型ＰＣ、プリンタ等の画像処理装置、またはＫＩＯＳＫ端末などでもよい。情報処理装置２は、例えば、ＰＣサーバーとすることができる。情報処理装置１は、Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ（以下、ＯＳと称する）として、例えば、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）８等がインストールされている。情報処理装置２は、ＯＳとして、例えば、ＷｉｎｄｏｗｓＳｅｒｖｅｒ２０１２等がインストールされている。情報処理装置１及び情報処理装置２は、それぞれＥｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標）で構成されるネットワーク３、４に接続され、さらに、インターネット９を介して相互に通信可能に接続されている。

情報処理装置１には、フォトアルバム作成アプリケーション（以下、アルバム作成アプリと称する）５がインストールされている。アルバム作成アプリ５は、例えば、Ｗｉｎｄｏｗｓ用の実行可能形式のファイル（＊．ＥＸＥ）で構成される。アルバム作成アプリ５は、情報処理装置１が当該実行可能形式のファイルを実行することにより、動作する。

また、情報処理装置１には、Ｗｅｂブラウザアプリケーション（以下、Ｗｅｂブラウザと称する）６がインストールされている。Ｗｅｂブラウザ６は、ＷｏｒｌｄＷｉｄｅＷｅｂ（以下、ＷＷＷとする）を利用する際に用いられる。

なお、アルバム作成アプリ５は、事前に情報処理装置１にインストールされたものに限定されず、Ｗｅｂブラウザ６上で実行されるアプリケーションでもよい。この場合、所定のＷｅｂサイトにアクセスすることで、プログラムが読み込まれる。

ネットワーク４は、情報処理装置１を使用するユーザーのためのネットワークであり、例えば、一般家庭用のホームネットワークである。

情報処理装置２は、Ｗｅｂサーバーの機能を備えるＷｅｂサーバー７を備え、インターネット９を介して企業（ＡＢＣ社とする）のＷｅｂサイトを提供する。ネットワーク３は、例えば、企業内に構築されたオフィスネットワークである。

ショッピングサイト８は、ＡＢＣ社がユーザー向けにサービスを提供しているショッピングサイトである。ユーザーは、ショッピングサイト８を利用して、フォトアルバムを注文することができる。

図２は、本実施形態における情報処理装置１及び情報処理装置２のハードウェア構成例を表す。図示されるように、情報処理装置は、ＣＰＵ２０４、ＲＯＭ２０８、ＲＡＭ２０１、ＨＤＤ２０２、ＫＢＤ２０３、ＬＣＤ２０５、及びＮＢ２０７を有し、各構成要素がバス２０６により接続されている。

ＣＰＵ（中央演算装置）２０４は、ＲＯＭ２０８またはＨＤＤ２０２に格納された制御プログラムをＲＡＭ２０１に読み出して、実行する。ＣＰＵ２０４は、情報処理装置の全体の動作を制御する制御部である。

ＲＡＭ２０１は、ランダムアクセスメモリであり、ＣＰＵ２０４が制御プログラムを実行する際の一時記憶領域を提供する。

ＲＯＭ２０８は、ＣＰＵ２０４によって実行される制御プログラムを記憶する。

ＨＤＤ（ハードディスクドライブ）２０２は、画像データや画像解析の処理結果などを記憶する記憶部である。また、ＨＤＤ２０２は、アルバム作成アプリ５やＷｅｂブラウザ６等のプログラムを記憶する。

ＫＢＤ（キーボード）２０３は、イベントボード部である。すなわち、ユーザー操作の入力部である。ＫＢＤ２０３は、マウスなどの他の入力装置を含んでもよい。また、後述するＬＣＤ２０５と一体となったタッチパネルでもよい。一般的に、スマートフォンやタブレット等の端末装置は、タッチパネルを備える。ユーザーは、アルバム作成アプリ５が提供する各種画面や、Ｗｅｂブラウザ６を介して、情報処理装置に対して指示を入力することができる。

ＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）２０５は、情報処理装置の表示部である。なお、表示部は、液晶ディスプレイに限定されるものではなく、その他のディスプレイでもよい。

ＮＢ（ネットワークボード）２０７は、通信制御部であって、プリンタやサーバーなどの外部装置と通信するための装置である。

以上、情報処理装置のハードウェア構成例について説明したが、これに限定されるものではない。

図３は、本実施形態におけるフォトアルバム作成処理のフローチャートを示す。フローチャートで示される一連の処理は、ＣＰＵ２０４がＲＯＭ２０８またはＨＤＤ２０２に格納されている制御プログラムやアルバム作成アプリ５をＲＡＭ２０１に展開して実行することにより行われる。あるいはまた、フローチャートにおけるステップの一部または全部の機能をＡＳＩＣや電子回路等のハードウェアで実現してもよい。また、各処理の説明における記号「Ｓ」は、当該フローチャートにおける「ステップ」を意味する。その他のフローチャートについても同様である。

Ｓ３０１において、情報処理装置１は、アルバムに使用する商材をユーザーに選択させるための商材選択画面を表示し、ユーザーが選択した商材を取得する。

Ｓ３０２において、情報処理装置１は、アルバムに含める写真を選択するための写真選択画面を表示し、ユーザーが選択した写真の画像データを取得する。例えば、画像データが情報処理装置１の特定のフォルダ内に格納されている場合は、ユーザーはそのフォルダを選択してもよい。

Ｓ３０３において、情報処理装置１は、ユーザーが選択した写真の画像データから、撮影日時や撮影場所等の写真情報を取得して、解析を行う。撮影日時や撮影場所等の写真情報は、画像データのＥｘｉｆ情報から取得することができる。具体的には、解析により、撮影日時に基づいて画像データを時系列順に並べたり、複数のグループに分けたりする。また、画像データを評価し、得点を付ける。

Ｓ３０４において、情報処理装置１は、Ｓ３０３の解析結果を元にアルバムのページレイアウトを行って、アルバムデータを生成する。具体的には、画像をテンプレート内のスロットに配置する場合に、画像を時系列順にスロットに配置したり、得点の高い画像をテンプレート内の大きなスロットに配置したりする。なお、情報処理装置１は、レイアウト処理の際、解析対象となった画像（ユーザーにより選択された画像）すべてを配置してもよく、得点が高い一部の画像のみを配置してもよい。

生成されたアルバムデータは、ＬＣＤ２０５に表示される。また、アルバムデータは、インターネット９を介して情報処理装置２に送信される。情報処理装置２は、受信したアルバムデータを使用して印刷データを生成し、印刷装置を利用して印刷を行い、製本された紙媒体のフォトアルバムを生成することができる。

図４は、Ｓ３０１において表示される商材選択画面４０１の例を示す。

モード選択リスト４０２では、ユーザーが人物モード（Ｐｅａｐｌｅ）とペットモード（Ｐｅｔｓ）のいずれかを選択することができる。人物モードでは、ユーザーが選択した写真の中から人物を含む写真が優先的に選定され、選択された写真がアルバムにレイアウトされる。また、ペットモードでは、ユーザーが選択した写真の中からペットを含む写真又はペットと人物の両方を含む写真が優先的に選定され、選択された写真がアルバムにレイアウトされる。図４の例では、人物モード（Ｐｅｏｐｌｅ）が選択されている。

サイズ選択リスト４０３では、ユーザーがアルバムのサイズを選択することができる。図４の例では、選択可能な２００×２００ｍｍのサイズとＡ４サイズのうち、Ａ４サイズが選択されている。

アルバム作成アプリ５は、モード選択リスト４０２やサイズ選択リスト４０３で選ばれた情報を元にして、アルバムの完成イメージ４０４としてサンプルを生成する。アルバム作成アプリ５は、ユーザーがモード選択リスト４０２やサイズ選択リスト４０３を選択しなおすと、それにあわせて完成イメージ４０４のサンプルを変化させる。例えば、図４の状態で、ユーザーがサイズ選択リスト４０３でＡ４から２００×２００ｍｍのサイズに選択しなおすと、完成イメージ４０４は、正方形の完成イメージに変わる。なお、この完成イメージ４０４はサンプルであるため、実際にユーザーの所有する画像はこの完成イメージ内には表示されず、サンプル画像が表示される。

ユーザーが、決定（Ｎｅｘｔ）ボタン４０５をクリックすると、商材選択画面４０１上で選択された情報が確定する。

なお、上述した例では、モード選択リスト４０２、及びサイズ選択リスト４０３によって商材を選択したが、これに限定されない。例えば、商材選択画面４０１上で、ユーザーがアルバムのデザインを選択したり、ページ数を指定したりできるようにしてもよい。

図５は、Ｓ３０２において表示される写真選択画面５０１の例を示す。写真選択画面５０１には、商材選択画面４０１でユーザーが決定ボタン４０５を選択した後に遷移する。

ユーザーは、領域５０２において、写真の取得先を選ぶことができる。図示されるように、ユーザーは写真の取得先として、例えば、アルバム作成アプリ５を操作している端末、またはＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーク・サービス）を選ぶことができる。なお、ＳＮＳは、インターネットを介してユーザーが情報（画像やコメント等）を発受信し、他のユーザーと共有できるシステム（Ｗｅｂサービス）である。通常、端末内にインストールされたＳＮＳアプリケーション又はＷｅｂブラウザを用いて、ユーザーは情報を発信（投稿）したり、閲覧したりすることが可能となる。発信された情報はＳＮＳサーバーに保存される。ユーザーが端末を選択した場合、さらに、端末内のすべての写真か、或いは端末内のフォルダを選択することができる。図５の例では、選択可能なフォルダとして、「誕生日会」及び「イタリア旅行」という２つのフォルダ名が表示されている。なお、図５の例では、端末内の「すべての写真」が選択されている。

領域５０３は、領域５０２で選択された取得先に含まれる写真を、サムネイル一覧で表示する。図５の例では、端末内のすべての写真が一覧で表示されている。ユーザーは、サムネイル一覧から写真を選択することができる。写真が選択されると、選択された写真のチェックボックス５０４にチェックマークが付く。

領域５０５は、選択された写真の合計枚数を表示することができる。

ユーザーがＯＫボタン５０６を選択すると、写真の選択が完了する。

図６は、本実施形態におけるＳＮＳログイン画面の例を示す。図６の例では、写真選択画面５０１の領域５０２で、ＳＮＳ１が選択された場合に表示されるＳＮＳログイン画面が示されている。

領域６０１は、写真選択画面５０１の領域５０２で選択されたＳＮＳ１のログイン画面である。ユーザーは、ユーザー名６０２、及びパスワード６０３を入力することができる。そして、ユーザーがＯＫボタン６０４を選択し、ログインに成功すると、図７の写真選択画面が表示される。

一方、ユーザーがキャンセルボタン６０５を選択すると、ログインはキャンセルされ、図５の写真選択画面に戻る。

図７は、本実施形態における写真選択画面の別の例を示す。具体的には、図７の写真選択画面は、ユーザーがＳＮＳ１にログインした後に表示され、ログインしたユーザーがＳＮＳ１に投稿した写真を一覧表示する。

領域７０１は、写真の取得先を示す。図７の例では、「ＳＮＳ１」が選択されている。ユーザーは、領域７０２において、領域７０１で選択された取得先において、取得先（つまりＳＮＳ１）のすべての写真か、或いは取得先のフォルダを選択することができる。図７の例では、「すべての写真」が選択されている。

領域７０３は、領域７０２で選択された指定場所に含まれる写真が、サムネイル一覧で表示される。図７の例では、ログインユーザーがＳＮＳ１に投稿したすべての写真が一覧表示されている。ユーザーは、サムネイル一覧から写真を選択することができる。写真が選択されると、選択された写真のチェックボックス７０４にチェックマークが付く。チェックマークが付くことで、ユーザーは、選択した写真を確認することができる。

ユーザーがＯＫボタン７０５を選択すると、写真の選択が完了し、情報処理装置１が、以下に説明する画像置き換え処理を実行する。

図８は、本実施形態における画像置き換え処理のフローチャートである。具体的には、図７の写真選択画面でＳＮＳの写真が選択されている状態で、ユーザーがＯＫボタン７０５を選択した後に行われる処理である。

Ｓ８０１において、情報処理装置１は、ＳＮＳを提供するサーバー装置（以下、ＳＮＳサーバーとも称する）から、図７の写真選択画面で選択された画像（すなわち、ソーシャル・ネットワーク・サービス上でユーザーが選択した画像）をダウンロードする。

Ｓ８０２において、情報処理装置１は、画像のダウンロード元のＳＮＳが、投稿画像の解像度を落とす種類のＳＮＳかどうか判定する。これは、投稿された画像の解像度を落とす種類のＳＮＳと、解像度を落とさない種類のＳＮＳがあるためである。解像度を落とす種類のＳＮＳかどうかの判定は、あらかじめ格納しているテーブルを基に判定するとよい。テーブルには、複数のＳＮＳと、ＳＮＳそれぞれに対して解像度を落とすタイプか落とさないタイプかの情報が紐づいて登録されている。よって、情報処理装置１は、ダウンロード元のＳＮＳの情報（名称等の識別情報）に基づき、テーブルを参照して、そのＳＮＳが投稿画像の解像度を落とす種類か否かを判定することができる。投稿画像の解像度を落とす種類のＳＮＳだった場合は、Ｓ８０３に進む。一方、解像度を落とさない種類のＳＮＳだった場合は、処理を終了する。

Ｓ８０３において、情報処理装置１は、ダウンロードした画像と一致している画像（すなわち、ダウンロードした画像に対応する画像）を、情報処理装置１内（すなわち、端末内）で探索する。

ＳＮＳで選択された写真は、ユーザーが使用している端末内に保存されていることが多い。例えば、ユーザーがスペイン旅行に行った際に撮影した画像をＳＮＳに投稿したい場合、ＳＮＳを操作する端末内に撮影した画像を予め保存しておき、その端末から所望の画像を選んでＳＮＳにアップロードする。よって、アルバム作成アプリ５を使用してＳＮＳの画像をダウンロードした端末と、ＳＮＳに画像をアップロードした端末が一致している場合は、端末内に元の画像（すなわち、アップロードした画像）が残っている可能性が高くなる。

図９は、Ｓ８０３における画像探索処理のフローチャートを示す。

Ｓ９０１において、情報処理装置１は、ダウンロードした画像にＥｘｉｆ情報があるかどうか（画像にＥｘｉｆ情報が付随しているか）判定する。Ｅｘｉｆ情報がある場合はＳ９０２に進み、無い場合はＳ９０３に進む。

Ｓ９０２において、情報処理装置１は、ダウンロードした画像のＥｘｉｆ情報に含まれているユニークＩＤ（識別子）を取得し、取得したユニークＩＤと一致するユニークＩＤを有する端末（すなわち、情報処理装置１）内の画像を特定し、取得する。ユニークＩＤとは、Ｅｘｉｆ情報に含まれるデータの一つであり、画像を一意に識別するために割り当てられた識別符号である。

Ｓ９０３において、情報処理装置１は、ダウンロードした画像と端末内の画像に対して画像処理を行って画像を比較し、ダウンロードした画像と一致している端末内の画像を特定し、取得する。画像処理方法としては、Perceptual Hashを利用して画像のハッシュ値を導出し、画像の一致度を測る方法や、画像の相関値を計測して画像の相関値を導出し、画像の一致度を測る方法などがある。なお、画像処理方法は、これらに限定されるものではなく、一致する画像を特定することができる方法であれば任意の方法でよい。

また、画像処理にかかる時間を短縮するため、ＳＮＳから投稿画像の投稿日付を取得し、端末内の画像を投稿日を基準とした所定の期間内に撮影された画像に絞り込んでから画像処理を行ってもよい。これは、ユーザーが画像を撮影してからＳＮＳに投稿するまでの期間が短い可能性が高いからである。例えば、１１月３日に投稿した画像を端末内から探索したい場合は、端末内から、１１月３日から５日前までの期間に撮影された画像群を取得し、その画像群に対して画像処理を行うことで、処理時間を短縮することができる。

図８に戻り、Ｓ８０４において、情報処理装置１は、Ｓ８０１でＳＮＳからダウンロードした画像を、Ｓ８０３で取得した端末内の画像で置き替える。なお、Ｓ８０３で端末内の画像を取得できなかった場合は置き換えることができないので、ＳＮＳからダウンロードした画像を維持する。

このように、図３のＳ３０２における写真選択の際にＳＮＳから画像をダウンロードした場合、ダウンロードした画像の解像度が落ちていることがある。このような場合に、ダウンロードした画像を端末内に存在する画像で置き換えた上で、Ｓ３０３へ進む。

以上説明したように、ＳＮＳからダウンロードした画像と一致している画像が端末内に存在する場合は、端末内の画像で置き換えることで、ＳＮＳへの投稿による解像度の低下のない画像を解析対象の画像とすることができる。すなわち、ＳＮＳからダウンロードした画像を使用してフォトアルバムを作成する場合に、フォトアルバムデータ内の画像の品質を向上させることができる。

（第二の実施形態）
第一の実施形態では、ＳＮＳからダウンロードした画像を端末内の画像で置き換えることで、フォトアルバムにおける画質の低下を抑制する方法を説明した。一方、本実施形態では、図３のＳ３０３における写真情報（Ｅｘｉｆ情報）の解析に着目し、より正確な画像解析を行えるようにする方法について説明する。具体的には、ＳＮＳへの投稿によりＥｘｉｆ情報が削除されたり、書き換えられたりしてしまった画像を、元のＥｘｉｆ情報を含む端末内の画像で置き換えることで、より正確な画像解析を行えるようにする。なお、以下の説明では、第一の実施形態と共通する部分については説明を省略し、第一の実施形態と異なる部分を主に説明する。

図１０は、本実施形態における画像置き換え処理のフローチャートである。具体的には、７の写真選択画面でＳＮＳの写真が選択されている状態で、ユーザーがＯＫボタン７０５を選択した後に行われる処理である。

Ｓ１００１において、情報処理装置１は、ＳＮＳサーバーから、図７の写真選択画面で選択された画像をダウンロードする。

Ｓ１００２において、情報処理装置１は、画像のダウンロード元のＳＮＳが、投稿画像のＥｘｉｆ情報を削除する、もしくは書き換える種類のＳＮＳであるかどうか判定する。投稿画像のＥｘｉｆ情報を削除する、もしくは書き換える種類のＳＮＳであるかどうかの判定は、あらかじめ格納しているテーブルを基に判定するとよい。テーブルには、複数のＳＮＳと、ＳＮＳそれぞれに対して投稿画像のＥｘｉｆ情報を削除するもしくは書き換えるタイプか、Ｅｘｉｆ情報を削除しないもしくは書き換えないタイプかを示す情報が紐づいて登録されている。よって、情報処理装置１は、ダウンロード元のＳＮＳの情報（名称等の識別情報）に基づき、テーブルを参照して、そのＳＮＳが投稿画像のＥｘｉｆ情報を削除する、もしくは書き換える種類のＳＮＳであるか否かを判定することができる。これは、投稿された画像のＥｘｉｆ情報を削除したり、書き換えたりする種類のＳＮＳと、そのような処理を行わない種類のＳＮＳがあるためである。投稿画像のＥｘｉｆ情報を削除する、もしくは書き換える種類のＳＮＳだった場合は、Ｓ１００３に進む。一方、そうでない場合は、処理を終了する。

Ｓ１００３において、情報処理装置１は、ダウンロードした画像と一致している画像を、情報処理装置１内（すなわち、端末内）で探索する。

図１１は、Ｓ１００３における画像探索処理のフローチャートを示す。

Ｓ１１０１において、情報処理装置１は、ダウンロードした画像と端末内の画像に対して画像処理を行って画像を比較し、ダウンロードした画像と一致している端末内の画像を特定し、取得する。画像処理方法としては、Perceptual Hashを利用して画像のハッシュ値を導出し、画像の一致度を測る方法や、画像の相関値を計測して画像の相関値を導出し、画像の一致度を測る方法などがある。なお、画像処理方法は、これらに限定されるものではなく、一致する画像を特定することができる方法であれば任意の方法でよい。また、図９のＳ９０３と同様に、画像処理にかかる時間を短縮するため、ＳＮＳから投稿画像の投稿日付を取得し、端末内の画像を投稿日を基準とした所定の期間内に撮影された画像に絞り込んでから画像処理を行ってもよい。

図１０に戻り、Ｓ１００４において、情報処理装置１は、Ｓ１００１でＳＮＳからダウンロードした画像を、Ｓ１００３で取得した端末内の画像で置き替える。なお、Ｓ１００３で端末内の画像を取得できなかった場合は置き換えることができないので、ＳＮＳからダウンロードした画像を維持する。

このように、図３のＳ３０２における写真選択の際にＳＮＳから画像をダウンロードした場合、ダウンロードした画像のＥｘｉｆ情報が削除されていたり、書き換えられていたりすることがある。このような場合に、ダウンロードした画像を端末内に存在する画像で置き換えた上で、Ｓ３０３へ進む。

以上説明したように、ＳＮＳからダウンロードした画像と一致している画像が端末内に存在する場合は、端末内の画像で置き換えることで、Ｅｘｉｆ情報を利用してより正確な画像解析を行えるようになる。ＳＮＳからダウンロードした画像を使用してフォトアルバムを作成する場合に、画像の品質を向上させることができる。

（第三の実施形態）
第一及び第二の実施形態では、ＳＮＳからダウンロードした画像（以下、ＳＮＳ画像とも称する）を、ダウンロードした画像に一致する端末内の画像で置き換えた。しかしながら、ダウンロードした画像にＥｘｉｆ情報が存在しない、若しくはＥｘｉｆ情報が書き換えられている場合に、画像処理で画像の一致度を測る方法では、必ずしも一致している画像を特定できるわけではない。よって、本実施形態では、一致している画像（以下、一致画像とも称する）を特定し、取得することができなかったＳＮＳ画像に対する処理について説明する。なお、以下の説明では、第一及び第二の実施形態と共通する部分については説明を省略し、第一及び第二の実施形態と異なる部分を主に説明する。

図１２は、本実施形態における類似画像取得処理のフローチャートを示す。この処理は、例えば、図９のＳ９０３、または図１１のＳ１１０１で一致画像を特定できなかったＳＮＳ画像に対して行うことができる。

Ｓ１２０１において、情報処理装置１は、端末内（すなわち、情報処理装置１内）に、ＳＮＳ画像に類似する画像があるかどうか判定する。判定は、例えばＳＮＳ画像とハッシュ値の似ている画像が、端末内に存在するかどうかで行う。或いは、画像の相関値に基づいて類似判定をしてもよい。また、ＳＮＳ画像の投稿日付をＳＮＳから取得し、投稿日と同日、或いは投稿日から所定の期間内の撮影日が設定された画像を探索してもよい。１または複数類似画像が存在した場合はＳ１２０２に進み、そうでない場合はＳ１２０４に進む。

Ｓ１２０２において、情報処理装置１は、１または複数の類似画像を表示する。

Ｓ１２０３において、情報処理装置１は、Ｓ１２０２で表示した１または複数の類似画像の中からユーザーが一致画像として選択した画像で、ＳＮＳ画像を置き換える。

図１３は、本実施形態における一致画像選択画面１３０１の例を示す。一致画像選択画面１３０１は、Ｓ１２０１で類似画像が存在すると判定された場合に表示される。

画像１３０２は、ユーザーがＳＮＳから選択し、ダウンロードした画像である。

領域１３０３は、画像１３０２の類似画像を表示する。ユーザーは、一致していると思われる画像を領域１３０３から選択することができる。また、一致していると思われる画像が無い場合は、「一致している画像はない」を選択し、ＳＮＳからダウンロードした画像を置き換えずにそのまま使用する。

Ｓ１２０４において、情報処理装置１は、一致画像が取得できなかったすべてのＳＮＳ画像を処理したかどうか判定する。すべてのＳＮＳ画像を処理していない場合は、Ｓ１２０１からＳ１２０３の処理を繰り返し実行する。一方、すべてのＳＮＳ画像を処理している場合は処理を終了する。

以上説明したように、画像処理によって一致画像を特定できない場合でも、類似画像を表示し、ユーザーが類似画像から一致していると判断した画像を選択することで、ＳＮＳ画像を端末内の画像で置き換えることができる。すなわち、ＳＮＳからダウンロードした画像を使用してフォトアルバムを作成する場合に、画像の品質を向上させることができる。

なお、本実施形態は、一致画像が取得できなかったＳＮＳ画像に対して実行するものとして説明したが、Ｅｘｉｆ情報が削除されたり、書き換えられたりしているすべてのＳＮＳ画像に対して実行するようにしてもよい。例えば、図９のＳ９０３、または図１１のＳ１１０１の代わりに実行するようにしてもよい。

（その他の実施形態）
本発明は、上述の実施形態の１以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける１つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、１以上の機能を実現する回路（例えば、ＡＳＩＣ）によっても実現可能である。

Claims (17)

1. 情報処理装置のコンピュータを、
   ソーシャル・ネットワーク・サービス上でユーザーが選択した画像を、前記ソーシャル・ネットワーク・サービスを提供するサーバー装置からダウンロードするダウンロード手段と、
   前記ダウンロードした画像を、前記ダウンロードした画像に対応する画像であって、前記情報処理装置に記憶された画像で置き換える置き換え手段と、
   前記置き換えた画像を解析する解析手段と、
   として機能させ、
   前記ソーシャル・ネットワーク・サービスが、アップロードされる画像の解像度を落とす種類のソーシャル・ネットワーク・サービスであるかどうか判定する第一の判定手段をさらに有し、
   前記ソーシャル・ネットワーク・サービスが前記解像度を落とす種類のソーシャル・ネットワーク・サービスであった場合に、前記置き換え手段が、前記ダウンロードした画像を置き換えることを特徴とするプログラム。
2. 前記置き換え手段は、前記ダウンロードした画像の識別子を使用して、前記情報処理装置に記憶された画像を特定することを特徴とする請求項１に記載のプログラム。
3. 前記識別子は、Ｅｘｉｆ情報に含まれることを特徴とする請求項２に記載のプログラム。
4. 前記置き換え手段は、前記ダウンロードした画像の識別子を取得できなかった場合に、前記ダウンロードした画像と前記情報処理装置に記憶された画像に対して画像処理を行って画像を比較し、前記ダウンロードした画像に対応する画像を特定することを特徴とする請求項２または３に記載のプログラム。
5. 前記画像処理は、前記ダウンロードした画像と前記情報処理装置に記憶された画像のハッシュ値または相関値を導出する処理であることを特徴とする請求項４に記載のプログラム。
6. 前記置き換え手段は、前記ダウンロードした画像の前記ソーシャル・ネットワーク・サービスへの投稿日付に基づいて前記情報処理装置に記憶された画像を絞り込んでから、前記画像処理を行うことを特徴とする請求項４または５に記載のプログラム。
7. 前記ソーシャル・ネットワーク・サービスが、アップロードされる画像のＥｘｉｆ情報を削除するか、あるいは書き換える種類のソーシャル・ネットワーク・サービスであるかどうか判定する第二の判定手段をさらに有し、
   前記ソーシャル・ネットワーク・サービスが前記Ｅｘｉｆ情報を削除するか、あるいは書き換える種類のソーシャル・ネットワーク・サービスであった場合に、前記置き換え手段が、前記ダウンロードした画像を置き換えることを特徴とする請求項１に記載のプログラム。
8. 前記置き換え手段は、前記ダウンロードした画像と前記情報処理装置に記憶された画像に対して画像処理を行って画像を比較し、前記ダウンロードした画像に対応する画像を特定することを特徴とする請求項７に記載のプログラム。
9. 前記画像処理は、前記ダウンロードした画像と前記情報処理装置に記憶された画像のハッシュ値または相関値を導出する処理であることを特徴とする請求項８に記載のプログラム。
10. 前記置き換え手段は、前記ダウンロードした画像の前記ソーシャル・ネットワーク・サービスへの投稿日付に基づいて前記情報処理装置に記憶された画像を絞り込んでから、前記画像処理を行うことを特徴とする請求項８または９に記載のプログラム。
11. 前記置き換え手段は、
    前記ダウンロードした画像に対応する画像が存在しなかった場合に、前記ダウンロードした画像に類似する類似画像を前記情報処理装置から取得し、
    前記取得した類似画像の中から前記ユーザーが選択した画像で、前記ダウンロードした画像を置き換えることを特徴とする請求項１乃至１０のいずれか１項に記載のプログラム。
12. 前記置き換え手段は、前記ダウンロードした画像と前記情報処理装置に記憶された画像に対して画像処理を行って画像を比較し、前記類似画像を特定することを特徴とする請求項１１に記載のプログラム。
13. 前記画像処理は、前記ダウンロードした画像と前記情報処理装置に記憶された画像のハッシュ値または相関値を導出する処理であることを特徴とする請求項１２に記載のプログラム。
14. 前記置き換え手段は、前記ダウンロードした画像の前記ソーシャル・ネットワーク・サービスへの投稿日付に基づいて前記情報処理装置に記憶された画像を絞り込んでから、前記画像処理を行うことを特徴とする請求項１２または１３に記載のプログラム。
15. 前記解析手段による解析結果に基づいて、画像がレイアウトされたアルバムデータを生成する生成手段をさらに有することを特徴とする請求項１乃至１４のいずれか１項に記載のプログラム。
16. 情報処理装置であって、
    ソーシャル・ネットワーク・サービス上でユーザーが選択した画像を、前記ソーシャル・ネットワーク・サービスを提供するサーバー装置からダウンロードするダウンロード手段と、
    前記ダウンロードした画像を、前記ダウンロードした画像に対応する画像であって、前記情報処理装置に記憶された画像で置き換える置き換え手段と、
    前記置き換えた画像を解析する解析手段と、
    を備え、
    前記ソーシャル・ネットワーク・サービスが、アップロードされる画像の解像度を落とす種類のソーシャル・ネットワーク・サービスであるかどうか判定する第一の判定手段をさらに有し、
    前記ソーシャル・ネットワーク・サービスが前記解像度を落とす種類のソーシャル・ネットワーク・サービスであった場合に、前記置き換え手段が、前記ダウンロードした画像を置き換えることを特徴とする情報処理装置。
17. 情報処理装置の制御方法であって、
    ソーシャル・ネットワーク・サービス上でユーザーが選択した画像を、前記ソーシャル・ネットワーク・サービスを提供するサーバー装置からダウンロードするダウンロードステップと、
    前記ダウンロードした画像を、前記ダウンロードした画像に対応する画像であって、前記情報処理装置に記憶された画像で置き換える置き換えステップと、
    前記置き換えた画像を解析する解析ステップと、
    を含み、
    前記ソーシャル・ネットワーク・サービスが、アップロードされる画像の解像度を落とす種類のソーシャル・ネットワーク・サービスであるかどうか判定する第一の判定手段をさらに有し、
    前記ソーシャル・ネットワーク・サービスが前記解像度を落とす種類のソーシャル・ネットワーク・サービスであった場合に、前記置き換え手段が、前記ダウンロードした画像を置き換えることを特徴とする方法。

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