JP7278810B2 - アクリル系樹脂フィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、内層として架橋弾性重合体層と、最外層として熱可塑性重合体層とを有するアクリル系多層構造体粒子とマイカを含むアクリル系フィルムが提案されている。
[1]アクリル系多層構造重合体粒子(A)と、高分子加工助剤(B)とを含む(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)からなるアクリル系樹脂フィルムであって、
前記アクリル系多層構造重合体粒子(A)は、TEM観察による平均粒子径が10~200nmであり、前記高分子加工助剤(B)は、平均重合度が20,000以上であるアクリル系樹脂フィルム。
[2]温度23℃、引張速度20mm/分の条件で測定した引張破断伸度が80%以上であり、かつ、前記条件で測定した引張破断強度が30MPa以上である、上記[1]に記載のアクリル系樹脂フィルム。
[3]JIS P8115(2001)に準拠して測定した前記アクリル系樹脂フィルムの長手方向(MD方向)及び幅方向(TD方向)における耐折回数が、いずれも100回以上である上記[1]又は[2]に記載のアクリル系樹脂フィルム。
[4]JIS K7128-1(1998)に準拠して測定したトラウザー引き裂き強度が1.0N/mm以上である上記[1]~[3]のいずれかに記載のアクリル系樹脂フィルム。
[5]前記高分子加工助剤(B)は、メタクリル酸メチル単量体単位60質量%以上、及びビニル系単量体単位40質量%以下からなり、前記(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)全量に対する当該高分子加工助剤(B)の含有量が0.1~7質量%である上記[1]~[4]のいずれかに記載のアクリル系樹脂フィルム。
[6]前記(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)は、さらに平均重合度2,000以下のメタクリル系樹脂(C)を含み、当該(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)全量に対する当該メタクリル系樹脂(C)の含有量が1~50質量%である上記[1]~[5]のいずれかに記載のアクリル系樹脂フィルム。
[7]前記(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)は、さらにベンゾトリアゾール類の紫外線吸収剤を含む上記[1]~[6]のいずれかに記載のアクリル系樹脂フィルム。
[8]少なくとも一方の面に印刷が施されている上記[1]~[7]のいずれかに記載のアクリル系樹脂フィルム。
[9]加飾用フィルムである上記[1]~[7]のいずれかに記載のアクリル系樹脂フィルム。
[10]建材用フィルムである上記[1]~[7]のいずれかに記載のアクリル系樹脂フィルム。
[11]上記[1]~[10]のいずれかに記載のアクリル系樹脂フィルムの少なくとも一方の面に、金属及び金属酸化物から選ばれる1種以上よりなる層、熱可塑性樹脂層、又は基材層を備えてなる積層フィルム。
[12]前記(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)をTダイからフィルム状に溶融押出する工程と、Tダイから押出された溶融物を、金属剛体ロール及び/又は金属弾性ロールからなる一対の冷却ロールで狭持する工程とを有する、上記[1]~[10]のいずれかに記載のアクリル系樹脂フィルムの製造方法。
前記アクリル系多層構造重合体粒子(A)は、TEM観察による平均粒子径が10~200nmであり、前記高分子加工助剤(B)は、平均重合度が20,000以上であることを特徴とする。
(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)は、アクリル系多層構造重合体粒子(A)と、高分子加工助剤(B)とを含む。
本発明で用いるアクリル系多層構造重合体粒子(A)は、多層構造を有するものであれば特に制限はないが、例えば、少なくとも1層の内層が、アルキル基の炭素数が1~8であるアクリル酸アルキルエステル単量体単位及び/又は共役ジエン系単量体単位を主成分単量体単位とする架橋弾性重合体層であり、最外層が、アルキル基の炭素数が1~8であるメタクリル酸アルキルエステル
単量体単位を主成分単量体単位とする熱可塑性重合体層であることが好ましい。
なお、本明細書において、特に明記しない限り、「主成分単量体単位」とは、50質量%以上の単量体単位とする。
共重合可能なビニル系単量体としては、例えば、N-プロピルマレイミド、N-シクロヘキシルマレイミド、及びN-o-クロロフェニルマレイミド等のマレイミド系化合物;エチレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、アリルメタクリレート、及びトリアリルイソシアヌレート等の多官能性単量体等が挙げられる。
なお、本明細書において、「多官能性単量体」とは、2以上の重合性官能基を有する単量体である。
上記平均粒子径は、ラテックスの状態でのアクリル系多層構造重合体粒子(A)の平均粒子径であり、例えば、(株)堀場製作所製の「レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置 LA-300」を用いて測定することができる。
本明細書において、特に明記しない限り、フィルム中のアクリル系多層構造重合体粒子(A)の平均粒子径は、フィルムに存在している状態で透過型電子顕微鏡(TEM)による断面観察により求めた値を用いる。当該平均粒子径は実施例に記載の方法で求めることができる。
アニオン系乳化剤としては、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、及びジラウリルスルホコハク酸ナトリウム等のジアルキルスルホコハク酸塩;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;及びドデシル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩等が挙げられる。
ノニオン系乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及びポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等が挙げられる。
ノニオン・アニオン系乳化剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸塩;ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム等のアルキルエーテルカルボン酸塩等が挙げられる。
ノニオン系乳化剤又はノニオン・アニオン系乳化剤の例示化合物におけるオキシエチレン単位の付加モル数は、乳化剤の発泡性が極端に大きくならないようにするために、一般に30モル以下であり、好ましくは20モル以下であり、より好ましくは10モル以下である。
乳化剤の使用量は、例えば、アクリル系多層構造重合体粒子(A)の平均粒子径が上述の範囲になるように適宜設定できる。
(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)全量に対するアクリル系多層構造重合体粒子(A)の含有量は、好ましくは60質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上であり、そして、好ましくは98質量%以下であり、より好ましくは96質量%以下であり、さらに好ましくは94質量%以下である。アクリル系多層構造重合体粒子(A)の含有量が、60質量%以上であると、耐折性及び引張破断伸度等の物性を向上させることができ、98質量%以下であると製膜性を向上させることができる。
本発明で用いる高分子加工助剤(B)は、平均重合度が20,000以上である。高分子加工助剤(B)の平均重合度が20,000未満であるとアクリル系多層構造重合体粒子(A)との相性が悪化し、引張破断伸度等の物性が低下するおそれがある。このような観点から、高分子加工助剤(B)の平均重合度は好ましくは21,000以上であり、より好ましくは22,000以上である。また、製膜性を向上させる観点から、好ましくは40,000以下であり、より好ましくは33,000以下であり、さらに好ましくは30,000以下である。
上記平均重合度は、粘度法により測定することができ、より具体的には実施例に記載の方法で測定することができる。
高分子加工助剤(B)は、1種又は2種以上を用いることができる。
前記(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)は、さらに平均重合度2,000以下のメタクリル系樹脂(C)を含むことが、製膜性をより向上させる観点から好ましい。
メタクリル系樹脂(C)の平均重合度が2,000を超えると溶融成形する際の流動性が低下するおそれがある。このような観点から、メタクリル系樹脂(C)の平均重合度は、好ましくは1,900以下であり、より好ましくは1,800以下であり、さらに好ましくは1,700以下である。また、好ましくは1,000以上であり、より好ましくは1,100以上であり、さらに好ましくは1,200以上である。
上記平均重合度は、粘度法により測定することができ、より具体的には実施例に記載の方法で測定することができる。
重量平均分子量(Mw)は実施例に記載の方法により測定することができる。
なお、メルトフローレート(MFR)は、JIS K7210-1(2014)に準じて上記条件下で測定することができる。
(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)は、上記した成分以外に、本発明の目的を損なわない範囲で必要に応じて、1種又は2種以上の任意成分を含むことができる。
任意成分としては、酸化防止剤、熱劣化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、可塑剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、難燃剤、染顔料、有機色素、耐衝撃性改質剤、発泡剤、充填剤、及び蛍光体等の各種添加剤等が挙げられる。
上記任意成分の添加タイミングは特に制限されず、少なくとも1種のアクリル系多層構造重合体粒子(A)の重合時に添加されてもよいし、重合された少なくとも1種のアクリル系多層構造重合体粒子(A)に添加されてもよいし、少なくとも1種のアクリル系多層構造重合体粒子(A)及び高分子加工助剤(B)の混練時あるいは混練後に添加されてもよい。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収する能力を有する化合物である。紫外線吸収剤は、主に光エネルギーを熱エネルギーに変換する機能を有するといわれる化合物である。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン類、ベンゾトリアゾール類、トリアジン類、ベンゾエート類、サリシレート類、シアノアクリレート類、蓚酸アニリド類、マロン酸エステル類、及びホルムアミジン類等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。上記の中でも、ベンゾトリアゾール類、トリアジン類、及び波長380~450nmにおけるモル吸光係数の最大値εmaxが1200dm3・mol-1cm-1以下である紫外線吸収剤が好ましく、ベンゾトリアゾール類がより好ましい。
本発明のアクリル系樹脂フィルムの全体ヘーズを低く抑える観点等から、(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)は、艶消し剤、光拡散剤等の微粒子を含まないことが好ましい。
本発明のアクリル系樹脂フィルムの成形法としては、特に制限されず、例えば、押出成形法、溶液キャスト法、溶融流延法、インフレーション成形法、及びブロー成形法等が挙げられる。中でも、押出成形法が好ましく、(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)をTダイからフィルム状に溶融押出する工程と、フィルム状に押出された溶融物(以下、単に「溶融物」と記載する場合がある。)を、金属剛体ロール及び/又は金属弾性ロールからなる一対の冷却ロールで挟持する工程とを有する押出成形法がより好ましい。上記押出成形法によれば、フィルムの製膜性が良好となり、フィルムの凹凸や厚さムラ、筋の発生を抑制することができ、透明性が高く、厚さの均一性が高く、表面平滑性が良好なフィルムを、比較的高い生産性で得ることができる。
押出成形法では、Tダイ付き押出機が好ましく用いられる。Tダイ付き押出機は、(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)が投入されるホッパー等の原料投入部と、投入された(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)を加熱溶融し、Tダイ側に送り出すスクリュー部と、加熱溶融された(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)をフィルム状に押出すTダイとを少なくとも備える。
溶融状態となった(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)はまた、ポリマーフィルター等を用いたろ過により不純物が除去された後、Tダイに供給されることが好ましい。Tダイ付き押出機の設定温度は特に制限されず、(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)の組成に応じて適宜設定され、好ましくは160~280℃であり、より好ましくは220~275℃であり、さらに好ましくは250~270℃である。なお、Tダイ付き押出機の設定温度が、(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)の溶融温度(加工温度)である。
ニップロール方式では、Tダイから押出された溶融物は、アクリル系樹脂フィルムの所望の厚さに対応した距離の離間部を空けて互いに隣接して配置された複数の冷却ロール(ニップロール)を含む冷却ロールユニットにより加圧及び冷却される。
以下、冷却ロールユニットにおいて、上流側からn番目(nは1以上の整数)の冷却ロールを、「第nの冷却ロール」と称す。冷却ロールユニットは、Tダイの吐出口の下方に離間部を有する第1の冷却ロールと第2の冷却ロールとを少なくとも含む。冷却ロールの数は2以上であり、3~4であることが好ましい。
表面が平滑面、好ましくは鏡面である金属弾性ロールを用いることで、両フィルム面を、常温で高光沢を有し、良好な印刷性を有する面とすることができる。
金属剛体ロール及び金属弾性ロールに比して、ゴムロール等の非金属ロールは表面平滑性が低く、高光沢なフィルム面を得ることが難しい。
本発明のアクリル系樹脂フィルムは、未延伸フィルムであってもよいし、延伸フィルムであってもよい。本明細書において、特に明記しない限り、フィルムは未延伸フィルムを意味する。
通常、厚さが5~250μmの場合は主に「フィルム」に分類され、250μmより厚い場合は主に「シート」に分類されるが、本明細書では、フィルムとシートとを明確に区別せず、両者を合わせて「フィルム」と称す。
上記製造方法にて製造されるアクリル系樹脂フィルムの厚さは、好ましくは10~500μmであり、より好ましくは20~400μmであり、さらに好ましくは30~120μmであり、特に好ましくは40~80μmである。フィルムの厚さが10μm以上であると、成形しやくなる。また、厚さが500μm以下であると、ラミネート性、ハンドリング性、切断性、及び打抜き性等の二次加工性が向上し、単位面積あたりの材料コストも抑えることができる。
なお、上記引張破断伸度は、JIS K 7127(1999)に準拠して上記条件下で測定した値であり、具体的には実施例に記載の方法により測定することができる。
なお、上記引張破断強度は、JIS K 7127(1999)に準拠して上記条件下で測定した値であり、具体的には実施例に記載の方法により測定することができる。
上記耐折回数は、具体的には実施例に記載の方法により測定することができる。
上記トラウザー引き裂き強度は、具体的には実施例に記載の方法により測定することができる。
印刷方法としては特に制限されず、グラビア印刷法、フレキソグラフ印刷法、及びシルクスクリーン印刷法等の公知の印刷方法を用いることができる。
なお、基材上に印刷樹脂フィルムを積層する場合は、印刷面が基材と接するよう積層することが、印刷面の保護及び高級感の付与の点から好ましい。
本発明の積層フィルムは、本発明のアクリル系樹脂フィルムの少なくとも一方の面に、下記記載の機能層を備えてなるフィルム、金属及び金属酸化物から選ばれる1種以上よりなる層を備えてなるフィルム、基材層を備えてなるフィルム、カーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、フッ化ビニリデン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ABS系樹脂、AES系樹脂、PVB樹脂などの熱可塑性樹脂層を1種又は2種以上備えてなるフィルムが挙げられる。
本発明の積層フィルムの製造方法としては、(1)本発明のアクリル系樹脂フィルムの原料樹脂組成物((メタ)アクリル系樹脂組成物(R))と、他の熱可塑性樹脂(組成物)とを溶融共押出して、積層フィルムを製造する方法、(2)上記の本発明のアクリル系樹脂フィルムの原料樹脂組成物と、他の熱可塑性樹脂(組成物)のいずれか一方について、あらかじめフィルムを得、得られたフィルムに対して他方を溶融押出被覆して、積層フィルムを製造する方法、(3)上記の本発明のアクリル系樹脂フィルムの原料樹脂組成物と、他の熱可塑性樹脂(組成物)との双方について、あらかじめフィルムを得、これらをプレス熱圧着する方法、及び(4)上記の本発明のアクリル系樹脂フィルムの原料樹脂組成物について、あらかじめフィルムを得、得られたフィルム上にて重合性組成物を重合させて、積層フィルムを製造する方法、等が挙げられる。
本発明のアクリル系樹脂フィルムが積層された積層体の製造方法は特に制限されず、接着、ラミネート、インサート成形、及びインモールド成形等が挙げられる。
基材の材質が樹脂の場合には、基材と積層するフィルムとを共押出成形する方法もある。
具体的な用途としては、家具、ペンダントライト、及びミラー等のインテリア部品;ドア、ドーム、安全窓ガラス、間仕切り、階段腰板、バルコニー腰板、及びレジャー用建築物の屋根等の建築用部品等が挙げられる。
その他の用途としては、広告塔、スタンド看板、袖看板、欄間看板、及び屋上看板等の看板部品又はマーキングフィルム;ショーケース、仕切板、及び店舗ディスプレイ等のディスプレイ部品;蛍光灯カバー、ムード照明カバー、ランプシェード、光天井、光壁、及びシャンデリア等の照明部品;航空機風防、パイロット用バイザー、オートバイ風防、モーターボート風防、バス用遮光板、自動車用サイドバイザー、リアバイザー、ヘッドウィング、ヘッドライトカバー、自動車内装部材、及びバンパー等の自動車外装部材等の輸送機関係部品;音響映像用銘板、ステレオカバー、テレビ保護マスク、自動販売機、携帯電話、及びパソコン等の電子機器部品;保育器、及びレントゲン部品等の医療機器部品;機械カバー、計器カバー、実験装置、定規、文字盤、及び観察窓等の機器関係部品;太陽電池のバックフィルム、及びフレキシブル太陽電池用フロントフィルム等の太陽電池用部品;各種家電製品;道路標識、案内板、カーブミラー、及び防音壁等の交通関係部品;温室、大型水槽、箱水槽、時計パネル、バスタブ等の浴室部材、サニタリー、デスクマット、遊技部品、玩具、壁紙、及び熔接時の顔面保護用マスク等の表面に設けられる加飾フィルム兼保護フィルム等が挙げられる。
製造例1で得られたアクリル系多層構造重合体粒子(A)のラテックスを採取して、(株)堀場製作所製、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA-300を用い、光散乱法によりその平均粒子径を求めた。
透過型電子顕微鏡(TEM;JEOL製、型番:JSM-7600)を用いて加速電圧25kV、倍率10万倍でアクリル系樹脂フィルムを撮影した。得られた断面画像から100個のアクリル系多層構造重合体粒子(A)の粒子径を測定し、その平均粒子径を算出した。
自動粘度測定装置(柴山科学器械製作所製、型番:SS-405-L1)を用いて、クロロホルム溶媒、測定温度20℃の条件で測定した。
20℃の水の中、ウベローデ型粘度計(柴山科学器械製作所社製、型番:SS-405-L1)で比粘度(ηSP)を測定し、下記式(1)(ハギンスの式)を用いて極限粘度[η]を算出した。
重量平均分子量(Mw)は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により標準ポリスチレン換算分子量で求めた。測定装置及び条件は、以下のとおりである。
・装置 :東ソー株式会社製GPC装置「HLC-8320」
・分離カラム :東ソー株式会社製「TSKgel SuperMultipore HZM-M」と「SuperHZ4000」を直結
・検出器 :東ソー株式会社製「RI-8020」
・溶離液 :テトラヒドロフラン
・溶離液流量 :0.35mL/分
・サンプル濃度:8mg/10mL
・カラム温度 :40℃
JIS K7127(1999)に準拠した方法で、実施例及び比較例で作製したアクリル系樹脂フィルムの中心部から試験片タイプ1Bの形状に金型を用いて打ち抜き、温度23℃、引張速度200mm/分で、引張破断強度と引張破断伸度を測定した。
実施例及び比較例で作製したアクリル系樹脂フィルムの中心部から試験片を採取し、JIS P8115(2001)に準拠した方法で測定した。
実施例及び比較例で作製したアクリル系樹脂フィルムの中心部から試験片を採取し、JIS K7128-1(1998)に準拠した方法で測定した。
65mmΦベント式1軸押出機を用い、押出温度260℃で、幅400mmのダイ(リップ開度0.8mm)より、吐出量20kg/hで(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)を押出し、60℃の金属鏡面弾性ロールと65℃の金属鏡面剛体ロールの間に挟み込み、20m/分のライン速度で引き取り、厚さ50μmのフィルムを製膜した。この際、ダイから引き落とされたメルトカーテンの両端部のネックインによる膜厚の変動係数を評価した。なお、下記評価基準でA又はBであれば実用に供することができる。膜厚変動係数は、フィルム中央部を流れ方向に5mm間隔で計20点、マイクロメーター(ミツトヨ社製、型番:MDH-25)にて厚さを測定し、厚さムラを変動係数(%)(標準偏差/平均値×100)として算出した。
A:変動係数が0%以上1%未満
B:変動係数が1%以上3%未満
C:変動係数が3%以上
(1)撹拌機、温度計、窒素ガス導入部、単量体導入管及び還流冷却器を備えた反応器内に、脱イオン水200質量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1質量部及び炭酸ナトリウム0.05質量部を仕込み、容器内を窒素ガスで十分に置換して実質的に酸素がない状態にした後、内温を80℃に設定した。そこに、過硫酸カリウム0.01質量部を投入し、5分間撹拌した後、メタクリル酸メチル9.48質量部、アクリル酸n-ブチル0.5質量部及びメタクリル酸アリル0.02質量部からなる単量体混合物を20分間かけて連続的に滴下供給し、添加終了後、重合率が98%以上になるようにさらに30分間重合反応を行った。
続いて、アクリル系多層構造重合体粒子(A)を含むラテックスを-30℃で4時間かけて凍結させた。凍結したラテックスを2倍量の80℃温水に投入、溶解してスラリーとした後、20分間80℃に保持した後、脱水し、70℃で乾燥し、アクリル系多層構造重合体粒子(A)を得た。
メタクリル酸メチル94質量部およびアクリル酸メチル6質量部に重合開始剤(2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオニトリル)、水素引抜能:1%、1時間半減期温度:83℃)0.1質量部及び連鎖移動剤(n-オクチルメルカプタン)0.18質量部を加え、溶解させて原料液を得た。イオン交換水100質量部、硫酸ナトリウム0.03質量部及び懸濁分散剤0.45質量部を混ぜ合わせて混合液を得た。耐圧重合槽に、当該混合液420質量部と前記原料液210質量部を仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら、温度を70℃にして重合反応を開始させた。重合反応開始後、3時間経過時に、温度を90℃に上げ、撹拌を引き続き1時間行って、ビーズ状共重合体が分散した液を得た。なお、重合槽壁面あるいは撹拌翼にポリマーが若干付着したが、泡立ちもなく、円滑に重合反応が進んだ。得られた共重合体分散液を適量のイオン交換水で洗浄し、バケット式遠心分離機により、ビーズ状共重合体を取り出し、80℃の熱風乾燥機で12時間乾燥し、ビーズ状のメタクリル系樹脂(C)を得た。得られたメタクリル系樹脂(C)は、メタクリル酸メチル単量体単位の含有量が94質量%、アクリル酸メチル単量体単位の含有量が6質量%であり、平均重合度が1,605、重量平均分子量(Mw)が130,000、極限粘度が0.72dL/g、MFRが1.3g/10分であった。
〔高分子加工助剤(B)〕
・高分子加工助剤(B1):三菱ケミカル(株)製、メタブレン(登録商標)P530A
(平均重合度:24,455、メタクリル酸メチル単量体単位の含有量が80質量%、アクリル酸ブチル単量体単位の含有量が20質量%)
・高分子加工助剤(B2):三菱ケミカル(株)製、メタブレン(登録商標)P531A
(平均重合度:37,162、メタクリル酸メチル単量体単位の含有量が80質量%、アクリル酸ブチル単量体単位の含有量が20質量%)
・高分子加工助剤(D1):ダウケミカル社製、パラロイドK125P
(平均重合度:19,874、メタクリル酸メチル単量体単位の含有量が79質量%、アクリル酸ブチル単量体単位の含有量が21質量%)
・高分子加工助剤(D2):三菱ケミカル(株)製、メタブレン(登録商標)P550A
(平均重合度:7,734、メタクリル酸メチル単量体単位の含有量が88質量%、アクリル酸ブチル単量体単位の含有量が12質量%)
・紫外線吸収剤:(株)ADEKA製、アデカスタブLA-31RG
製造例1で得られたアクリル系多層構造重合体粒子(A)90質量部、製造例2で得られたメタクリル系樹脂(C)10質量部、高分子加工助剤(B1)2質量部及び紫外線吸収剤2質量部を重量フィーダーでコントロールしながら41mmφの二軸混練押出機(東芝機械(株)製、TEM41-SS)のホッパーに投入し、ホッパー下の温度を150℃、その他のバレル、ダイ温度を230℃にそれぞれ設定して、(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)をストランド状に押出し、ペレタイザーでカットすることで、(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)のペレットを製造した。
得られたペレットを、65mmφのベント式1軸押出機を用い、押出温度260℃で、幅400mmのダイ(リップ開度0.8mm)より、吐出量20kg/hで押出し、60℃の鏡面である金属弾性ロールと65℃の鏡面である金属剛体ロールの間に挟み込み、20m/分のライン速度で引き取り、厚さ50μmのフィルムを製膜した。得られたフィルム中のアクリル系多層構造重合体粒子(A)の平均粒子径は80nmであった。また、当該フィルムの評価結果を表1に示す。
表1に示す配合処方としたこと以外は、実施例1と同じ方法で(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)及びフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
表1に示す配合処方としたこと以外は、実施例1と同じ方法で(メタ)アクリル系樹脂組成物及びフィルムを得た。評価結果を表1に示す。平均重合度が20,000未満である高分子加工助剤(D1)及び(D2)を用いた場合には、引張破断伸度が劣る結果となった(比較例1及び2)。また高分子加工助剤を用いない場合には、製膜性が不足する結果となった(比較例3)。
Claims (10)
- アクリル系多層構造重合体粒子(A)と、高分子加工助剤(B)と、メタクリル系樹脂(C)とを含む(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)からなるアクリル系樹脂フィルムであって、
前記アクリル系多層構造重合体粒子(A)は、中心側から30~98.99質量%のメタクリル酸メチル単量体単位を含有する架橋樹脂層からなる第1層と、70~99.9質量%のアルキル基の炭素数が1~8であるアクリル酸アルキルエステル単量体単位を含有する架橋樹脂層からなる第2層と、70~100質量%のメタクリル酸アルキルエステル単量体単位を含有する硬質熱可塑性樹脂層からなる第3層とからなる3層構造重合体粒子であり、当該アクリル系多層構造重合体粒子(A)のTEM観察による平均粒子径が10~200nmであり、前記(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)全量に対する当該アクリル系多層構造重合体粒子(A)の含有量は、60質量%以上であり、
前記高分子加工助剤(B)は、メタクリル酸メチル単量体単位60質量%以上、及びビニル系単量体単位40質量%以下からなり、前記高分子加工助剤(B)の平均重合度が20,000以上であり、前記(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)全量に対する当該高分子加工助剤(B)の含有量が0.1~7質量%であり、
前記メタクリル系樹脂(C)は、メタクリル酸メチル単量体単位を80質量%以上含み、当該メタクリル系樹脂(C)の極限粘度が、0.4~1.0dL/gであり、前記(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)全量に対する当該メタクリル系樹脂(C)の含有量が1~35質量%である、アクリル系樹脂フィルム。 - 温度23℃、引張速度20mm/分の条件で測定した引張破断伸度が80%以上であり、かつ、前記条件で測定した引張破断強度が30MPa以上である、請求項1に記載のアクリル系樹脂フィルム。
- JIS P8115(2001)に準拠して測定した前記アクリル系樹脂フィルムの長手方向(MD方向)及び幅方向(TD方向)における耐折回数が、いずれも100回以上である請求項1又は2に記載のアクリル系樹脂フィルム。
- JIS K7128-1(1998)に準拠して測定したトラウザー引き裂き強度が1.0N/mm以上である請求項1~3のいずれか1項に記載のアクリル系樹脂フィルム。
- 前記(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)は、さらにベンゾトリアゾール類の紫外線吸収剤を含む請求項1~4のいずれか1項に記載のアクリル系樹脂フィルム。
- 少なくとも一方の面に印刷が施されている請求項1~5のいずれか1項に記載のアクリル系樹脂フィルム。
- 加飾用フィルムである請求項1~5のいずれか1項に記載のアクリル系樹脂フィルム。
- 建材用フィルムである請求項1~5のいずれか1項に記載のアクリル系樹脂フィルム。
- 請求項1~8のいずれか1項に記載のアクリル系樹脂フィルムの少なくとも一方の面に、金属及び金属酸化物から選ばれる1種以上よりなる層、熱可塑性樹脂層、又は基材層を備えてなる積層フィルム。
- 前記(メタ)アクリル系樹脂組成物(R)をTダイからフィルム状に溶融押出する工程と、Tダイから押出された溶融物を、金属剛体ロール及び/又は金属弾性ロールからなる一対の冷却ロールで狭持する工程とを有する、請求項1~8のいずれか1項に記載のアクリル系樹脂フィルムの製造方法。
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