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JP7269073B2 - 電源制御回路、パワーマネージメント回路および電子機器 - Google Patents

電源制御回路、パワーマネージメント回路および電子機器 Download PDF

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JP7269073B2 JP2019071768A JP2019071768A JP7269073B2 JP 7269073 B2 JP7269073 B2 JP 7269073B2 JP 2019071768 A JP2019071768 A JP 2019071768A JP 2019071768 A JP2019071768 A JP 2019071768A JP 7269073 B2 JP7269073 B2 JP 7269073B2
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Description

本発明は、複数の電源を管理、制御するパワーマネージメント技術に関する。
携帯電話、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップPC、ゲーム機器は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などのマイクロプロセッサを備える。
マイクロプロセッサを搭載する電子機器は、半導体製造プロセスの微細化、搭載する周辺回路の増加、低消費電力化の要請にともない、数十もの回路ブロックに細分化されており、回路ブロックごとに独立して電源電圧を制御可能に構成される。
こうした機器において、数十の回路ブロックに対応する数十もの電源系統を制御するために、電源制御回路が使用される。電源制御回路には、複数の電源のオン、オフを、所定のシーケンスにしたがって確実に制御することが要求される。
電源制御回路は、複数の状態を遷移可能なステートマシンを含む。各状態は、複数の電源のオン、オフの組み合わせと、出力電圧のレベルが異なっている。シーケンサは、予め決められたイベントが発生すると、それに対応する命令を実行し、ステートマシンの状態を遷移させる。命令には、各電源のオン、オフや、出力電圧の設定値の変更などが含まれる。
特開2013-089060号公報 特開2015-195690号公報
電源制御回路を搭載する電子機器(セット)の設計者が、電源制御回路において予め決められた状態とは別の状態を動的に利用したいという要求がある。
この要求に応えるべく、本発明者は、シーケンサによる制御とは別に、外部からのレジスタアクセスによって、複数の電源の状態(たとえばオン、オフや、電圧レベル)を変更可能なアーキテクチャについて検討した。
たとえば、外部からのレジスタアクセス(ユーザコントロール)により、任意の電源の出力電圧の設定値を変更可能であるとする。この場合、以下の問題が発生する。
図1は、ユーザコントロールにともなう問題点を説明する図である。以下の2つの状態を考える。簡単のため、2系統の電源A,Bが存在し、3個の状態S0,S1,S2が以下のように定義されているものとする。
S0=2系統の電源A,Bがオフ(ディセーブル)
S1=電源Aのみがオン(イネーブル)
S2=電源A、Bの両方がオン
また、電源A,Bそれぞれのオン、オフと、状態S1における電源Aの出力電圧の設定値が、レジスタアクセス(ユーザコントロール)により制御可能であるとする。S1における電源Aの出力電圧を指定するレジスタを、VOUT_A1と記す。
時刻Tより前は状態S0である。時刻Tに、状態S1への遷移トリガとなるイベントが発生すると、シーケンサは、電源Aをオンとする。このとき電源Aの出力電圧は、レジスタVOUT_A1に格納された設定値の初期値(1.0Vとする)である。
時刻Tに、外部からのレジスタアクセスにより、電源Aの出力電圧の設定レジスタの値が変更される(1.1V)。これにより、電源Aの出力電圧の電圧レベルが1.1Vに変化する。この状態をS1’と表記する。
時刻Tに、状態S2への遷移トリガとなるイベントが発生すると、シーケンサは、電源Bをさらにオンとする。電源Aの出力電圧の電圧レベルは、状態S2における設定値(1.2Vとする)に変更される。
時刻Tに、状態S2からS1への遷移トリガとなるイベントが発生する。シーケンサは、電源Bをオフとし、電源Aの出力電圧を、レジスタVOUT_A1の設定値に変更するが、このときの設定値は1.1Vであるから、遷移後の状態は、S1であるべきところ、S1ではなく、S1’となり、不整合が生ずる。
このように、ユーザコントロールとイベント駆動による状態遷移が混在すると、負荷に対して正しい電圧を供給できなくなる。
本発明は係る状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、ロバスト性を高めた電源制御回路およびPMICの提供にある。
本発明のある態様は、電源制御回路に関する。電源制御回路は、複数の電源の状態を制御する。電源制御回路は、複数のイベントに対応する複数の命令群を格納する不揮発性メモリと、複数のイベントのひとつが発生すると、それに対応する命令群を実行し、複数の電源を制御するシーケンサと、レジスタブロックと、外部からレジスタブロックにアクセスするためのインタフェース回路と、を備える。電源制御回路は、外部からレジスタブロックの値を変更することにより、複数の電源の状態を制御可能であり、かつシーケンサがレジスタブロックの値を変更するための命令を実行可能に構成される。
この態様によると、外部からのレジスタブロックによりレジスタの値が変更されることを想定し、各イベントに対応する命令群に、当該レジスタの値を、遷移後の状態において期待される値に書き戻す命令を含ませることができる。これにより、レジスタアクセスによるユーザコントロールとシーケンス制御のコンフリクトや不整合を解消でき、ロバスト性を高めることができる。
レジスタブロックは、特定の状態における特定の電源の電圧レベルを指定するための電圧設定レジスタを含んでもよい。電源制御回路は、電圧設定レジスタの値を変更する命令をサポートしてもよい。
レジスタブロックは、特定の電源のオン、オフを指定するためのイネーブル設定レジスタを含んでもよい。電源制御回路は、イネーブル設定レジスタの値を変更する命令をサポートしてもよい。
電源制御回路は、特定の電源のオン、オフを、イネーブル設定レジスタの値にもとづいて制御するモードと、シーケンサによって制御するモードと、が切り替え可能に構成されてもよい。レジスタブロックは、モードを指定するためのモード設定レジスタを含んでもよい。電源制御回路は、モード設定レジスタの値を変更する命令をサポートしてもよい。
シーケンサは、少なくとも、複数の電源がすべてオフである第1状態と、複数の電源のうち、いくつかがオンである第2状態と、複数の電源がすべてオンである第3状態と、を含むステートマシンを含んでもよい。
本発明の別の態様は、パワーマネージメント回路に関する。パワーマネージメント回路は、複数の電源と、複数の電源を制御する上述のいずれかのパワーマネージメント回路と、を備える。パワーマネージメント回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。
本発明の別の態様は、電子機器に関する。電子機器は、複数の電源端子を有するプロセッサと、プロセッサの複数の電源端子に電源電圧を供給する上述のパワーマネージメント回路と、を備える。
本発明の別の態様は電子機器に関する。電子機器は、複数の電源端子を有するプロセッサと、プロセッサの複数の電源端子に電源電圧を供給する上述のパワーマネージメント回路と、を備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、電源制御回路やPMICのロバスト性を高めることができる。
ユーザコントロールにともなう問題点を説明する図である。 実施の形態1に係る電源制御回路を備える電源管理回路のブロック図である。 図2のPMUの状態遷移図である。 電源投入時のタイムチャートである。 電源オフ時のタイムチャートである。 第3状態S3-第2状態S2-第3状態S3の順で遷移するときタイムチャートである。 第3状態S3-第2状態S2-第3状態S3の順で遷移する間に、ユーザコントロールが発生したときのタイムチャートである。 実施の形態2に係るPMICのブロック図である。 図8のPMICの動作を説明するタイムチャートである。 PMICを備える電子機器の斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。また、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(実施の形態1)
図2は、実施の形態1に係る電源制御回路200を備える電源管理回路(以下、PMIC:Power Management ICと表記する)100のブロック図である。PMIC100は、複数(N個)の電源101_1~101_Nと、それらを制御する電源制御回路200を備え、それらの主要部がひとつの半導体基板に集積化された機能ICである。複数の電源101のいくつかは、降圧、昇圧あるいは昇降圧型のDC/DCコンバータであり、複数の電源101のいくつかは、LDOレギュレータである。以下、N=4であるとし、電源101_1,101_2を、DCDC1,DCDC2、電源101_3,101_4を、LDO1,LDO2と称する。
なお、DC/DCコンバータの構成部品であるインダクタや出力キャパシタ、スイッチングトランジスタや同期整流トランジスタは、PMIC100に外付けされてもよい。またLDOレギュレータの構成部品である出力キャパシタは、PMIC100に外付けされてもよい。
電源制御回路200は、不揮発性メモリ210、メモリ212、電源管理ユニット(PMU:Power Manegement Unit)220、インタフェース回路230、レジスタブロック240を備える。
電源制御回路200は、イベント駆動による状態遷移に加えて、レジスタアクセスによる状態制御(ユーザコントロール)をサポートする。
不揮発性メモリ210には、状態遷移のトリガーとなる複数のイベントに対応する複数の命令群(シーケンスとも称する)が格納される。この命令群は、メモリ212にロードされ、PMU220によって実行可能である。
命令群は、PMIC100の設計段階において、設計者によりプログラミングされ、コンパイルされ、不揮発性メモリ210に書き込まれる。不揮発性メモリ210は、マスクROMであってもよいし、ヒューズROM(Read Only Memory)やアンチヒューズROMなどのOTP(One Time Programmable)ROMであってもよいし、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)であってもよい。
PMU220は、シーケンサとステートマシンを含む。PMU220のシーケンサは、複数のイベントのひとつが発生すると、それに対応する命令群を実行し、複数の電源101_1~101_Nを制御する。
以下の説明では、PMIC100は、2系統のDC/DCコンバータDCDC1,DCDC2と、2系統のLDOレギュレータLDO1,LDO2を備えるものとする。
また、PMU220のステートマシンは、以下の3状態を取り得るものとする。
・第1状態S1
すべての電源101_1~101_4がオフ
・第2状態S2
電源101_1,101_2がオン、101_3,101_4がオフ
・第3状態S3
電源101_1~101_4がすべてオン
なおPMU220は、さらに多くの状態をサポートしてもよい。
図3は、図2のPMU220の状態遷移図である。第i状態Siから第j状態Sj(i,j∈(1,2,3)、i≠j)への遷移のトリガとなるイベントを、EVTijと表記する。また第i状態Siから第j状態Sj(i,j∈(1,2,3)、i≠j)へ遷移する際に実行される命令群をSEQijと表記する。
図2に戻る。レジスタブロック240は、複数のレジスタを含む。レジスタブロック240は、複数の電源101_1~101_4それぞれの、所定の状態における出力電圧の設定値を格納するレジスタを含むことができる。
本実施の形態では、レジスタブロック240は、第2状態S2および第3状態S3におけるDC/DCコンバータDCDC1の電圧の設定値を格納する電圧設定レジスタDCDC1_VOLT_S2、DCDC1_VOLT_S3を含む。
レジスタブロック240は、第3状態S3におけるLDOレギュレータLDO1,LDO2それぞれの電圧の設定値を格納する電圧設定レジスタLDO1_VOLT_S3、LDO2_VOLT_S3を含む。
PMIC100を内蔵する電子機器300には、ユーザインタフェース302やホストコントローラ304が設けられる。ホストコントローラ304は、電子機器300を統合的に制御するCPU(Central Processing Unit)やマイコンである。ユーザインタフェース302は、電子機器300の電源ボタンやリセットボタンなどを含みうる。
状態遷移のトリガとなるイベントは、ユーザインタフェース302やホストコントローラ304が発生する。たとえば、電源ボタンやリセットボタンの押下は、状態遷移のトリガとなるイベントとなりうる。
インタフェース回路230は、外部のホストコントローラ304からレジスタブロック240にアクセスするために設けられる。インタフェースの種類は特に限定されないが、たとえばIC(Inter IC)インタフェースや、SPI(Serial Peripheral Interface)を用いてもよい。
レジスタブロック240は、状態遷移のトリガとなるレジスタ(トリガレジスタという)を含んでもよい。PMU220はレジスタブロック240を監視し、ホストコントローラ304がトリガレジスタの値を変更したこと(イベント)を、状態遷移のトリガとすることができる。
またホストコントローラ304は、レジスタブロック240の電圧設定レジスタDCDC1_VOLT_S2,DCDC1_VOLT_S3,LDO1_VOLT_S3,LDO2_VOLT_S3のアドレスを知っており、それらの値を書き換えることが可能である(ユーザコントロール)。
このように、電源制御回路200は、外部のホストコントローラ304がレジスタブロック240の値を変更することにより、複数の電源101_1~101_Nの状態を制御可能となっている。
続いて、電源制御回路200がサポートする命令について説明する。
・イネーブル命令(ターンオン命令)
指定した時間tの経過後に、各電源をオンするための命令である。ここで説明するように、電源ごとに、個別のイネーブル命令を用意してもよい。
・ON_DCDC1(t0)
t0経過後に、DC/DCコンバータDCDC1(101_1)をオン
・ON_DCDC2(t1)
t1経過後に、DC/DCコンバータDCDC2(101_2)をオン
・ON_LDO1(t3)
t3経過後に、LDOレギュレータLDO1(101_3)をオン
・ON_LDO2(t4)
t4経過後に、LDOレギュレータLDO2(101_4)をオン
・ディセーブル命令(ターンオフ命令)
指定した時間の経過後に、各電源をオフするための命令である。ここに示すように、電源ごとに、個別のディセーブル命令を用意してもよい。
・OFF_DCDC1(t9)
t9経過後に、DC/DCコンバータDCDC1(101_1)をオフ
・OFF_DCDC2(t8)
t8経過後に、DC/DCコンバータDCDC2(101_2)をオフ
・OFF_LDO1(t6)
t6経過後に、LDOレギュレータLDO1(101_3)をオフ
・OFF_LDO2(t5)
t5経過後に、LDOレギュレータLDO2(101_4)をオフ
なお、イネーブル命令、ディセーブル命令は、全電源で共通として、電源の識別番号を、引数(パラメータ)として与えるようにしてもよい。またイネーブル命令、ディセーブル命令から、待機時間の設定を切り離し、別に待機命令を用意してもよい。
・電圧変更命令
この例では、DC/DCコンバータDCDC1の電圧が、第2状態S2と第3状態S3で別々に設定される。したがって、それらの間の状態遷移において、DC/DCコンバータDCDC1の電圧値を変更する命令が用意される。
・CHANGE_DCDC1_S3(t2)
t2経過後に、DC/DCコンバータDCDC1の出力電圧を、電圧設定レジスタDCDC1_VOLT_S3の値に変更
・CHANGE_DCDC1_S2(t7)
t7経過後に、DC/DCコンバータDCDC1の出力電圧を、電圧設定レジスタDCDC1_VOLT_S2の値に変更
・レジスタ変更命令
特定のレジスタに指定した値を書き込む命令である。レジスタ変更命令は、特定のレジスタごとに用意してもよい。あるいはレジスタのアドレスを引数として与えるようにして、任意のレジスタの値を変更できるように汎用的な命令を用意してもよい。このレジスタ変更命令をサポートすることにより、電源制御回路200は、PMU220がレジスタブロック240の値を変更可能となっている。
本実施の形態では、電圧設定レジスタDCDC1_VOLT_S2、DCDC1_VOLT_S3ならびにLDO1_VOLT_S3、LDO2_VOLT_S3の値を変更する命令がサポートされる。
・SET_DCDC1_VOLT_S2(v1)
DCDC1_VOLT_S2の値をv1に変更
・SET_DCDC1_VOLT_S3(v2)
DCDC1_VOLT_S3の値をv2に変更
・SET_LDO1_VOLT_S3(v3)
LDO1_VOLT_S3の値をv3に変更
・SET_LDO2_VOLT_S3(v4)
LDO2_VOLT_S3の値をv4に変更
以上がPMIC100の構成である。続いてその動作を説明する。
図4は、電源投入時のタイムチャートである。初期状態はすべての電源がオフの第1状態S1である。時刻Tに、状態S2への遷移のトリガーとなるイベントが発生する。これにより、状態S1からS2に遷移するための命令群SEQ12が実行される。この命令群SEQ12は、以下の命令を含む。
(i)SET_DCDC1_VOLT_S2(V1)
この命令により、第2状態S2に遷移する前に、DC/DCコンバータDCDC1の出力電圧が、デフォルトの設定値v1となることが保証される。
(ii)ON_DCDC1(t0)
この命令により、時間t0の経過後に、DC/DCコンバータDCDC1がターンオンされる。
(iii)ON_DCDC2(t1)
この命令により、時間t1の経過後に、DC/DCコンバータDCDC2がターンオンされる。
この命令群SEQ12の実行完了とともに、第2状態S2となる。
時刻Tに状態S3への遷移のトリガーとなるイベントが発生する。これにより、状態S2からS3に遷移するための命令群SEQ23が実行される。この命令群SEQ23は、以下のイネーブル命令を含む。
(2)第2状態S2から第3状態S3に遷移するときの命令群SEQ23
(i)SET_DCDC1_VOLT_S3(v2)
(ii)SET_LDO1_VOLT_S3(v3)
(iii)SET_LDO2_VOLT_S3(v4)
これらの命令により、第3状態S3に遷移する前に、DC/DCコンバータDCDC1、LDOレギュレータLDO1,LDO2の出力電圧が、それぞれのデフォルトの設定値v2~v4となることが保証される。
(iv)CHANGE_DCDC1_S3(t2)
この命令により、時間t2の経過後に、DC/DCコンバータDCDC1の出力電圧が、DCDC1_VOLT_S3に応じた電圧レベルに変更される。
(v)ON_LDO1(t3)
t3経過後に、LDOレギュレータLDO1がオンする。
(vi)ON_LDO2(t4)
この命令群SEQ23の実行完了とともに、第3状態S3となる。以上が電源投入時のシーケンスである。
図5は、電源オフ時のタイムチャートである。初期状態は、すべての電源がオンの第3状態S3である。時刻Tに、状態S2への遷移のトリガーとなるイベントが発生する。これにより、状態S3からS2に遷移するための命令群SEQ32が実行される。この命令群SEQ32は、以下の命令を含む。
(i)SET_DCDC1_VOLT_S2(v1)
この命令により、第2状態S2に遷移する前に、DC/DCコンバータDCDC1の出力電圧が、デフォルトの設定値v1となることが保証される。
(ii)OFF_LDO2(t5)
(iii)OFF_LDO1(t6)
これらの命令により、時間t5経過後に、LDOレギュレータLDO2がオフし、さらに時間t6経過後にLDOレギュレータLDO1がオフとなる。
(iv)CHANGE_DCDC1_S2(t7)
この命令により、時間t7経過後に、DC/DCコンバータDCDC1の出力電圧が、DCDC1_VOLT_S2に応じた電圧レベルに変更される。
この命令群SEQ32の実行完了とともに、第2状態S2となる。
時刻Tに、状態S1への遷移のトリガーとなるイベントが発生する。これにより、状態S2からS1に遷移するための命令群SEQ21が実行される。この命令群SEQ21は、以下の命令を含む。
(i)OFF_DCDC2(t8)
(ii)OFF_DCDC1(t9)
これらの命令により、時間t8経過後に、DC/DCコンバータDCDC2がオフとなり、続いて時間t9経過後にDC/DCコンバータDCDC1がオフとなる。この命令群SEQ21の実行完了とともに、第1状態S1となる。
図6は、第3状態S3-第2状態S2-第3状態S3の順で遷移するときタイムチャートである。初期状態は、第3状態S3である。時刻Tに、状態S2への遷移のトリガーとなるイベントが発生する。これにより、状態S3からS2に遷移するための命令群SEQ32が実行される。時刻Tに、状態S3への遷移のトリガーとなるイベントが発生する。これにより、状態S2からS3に遷移するための命令群SEQ23が実行される。
図7は、第3状態S3-第2状態S2-第3状態S3の順で遷移する間に、ユーザコントロールが発生したときのタイムチャートである。時刻Tに、ユーザコントロール(ホストコントローラ304からのレジスタアクセス)によって、電圧設定レジスタDCDC1_VOLT_S2の値が、1.2Vから1.3Vに書き換えられる。これに応答して、PMU220は、DC/DCコンバータDCDC1の出力電圧を、DCDC1_VOLT_S2に応じた電圧レベル1.3Vに変更する。
時刻Tに命令群SEQ32が実行され、第2状態S2に遷移する。時刻Tに命令群SEQ23が実行され、それに含まれる命令SET_DCDC1_VOLT_S2(V1)によって、DCDC1_VOLT_S3の値が、デフォルト値1.2Vにリセットされる。そして、それから時間t2経過後において実行される命令CHANGE_DCDC1_S3(t2)によって、DC/DCコンバータDCDC1の出力電圧は、正しい電圧値1.2Vに戻ることが保証される。
以上がPMIC100の動作である。このPMIC100によれば、ある状態において、ユーザアクセスによってある電源の電圧値が変更され、その後、別の状態に遷移した後に元の状態に戻ったときに、その電源の電圧値が正しい状態に戻ることを保証することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、ユーザコントロールによって、電圧設定値が変更可能であった。実施の形態2では、それに代えて、あるいはそれに加えて、各電源のオン、オフがユーザコントロールによって制御可能である。図8は、実施の形態2に係るPMIC100Aのブロック図である。PMIC100Aの基本構成は図2のPMIC100と同様である。
実施の形態2において、レジスタブロック240Aは、特定の電源101_1~101_4のオン、オフを指定するためのイネーブル設定レジスタUSER_EN1~USER_EN4を含む。
また、各電源それぞれについて、イネーブル設定レジスタUSER_ENの値にもとづいてオン、オフを切り替えるレジスタ制御モードと、PMU220からの制御信号によってオン、オフを切り替えるかを指定するPMU制御モードと、が切り替え可能となっており、電源101_1~101_4それぞれの制御モードを指定するためのモード設定レジスタMODE1~MODE4が用意される。
PMU220は、複数の電源101_1~101_4それぞれのオン、オフを指定する制御信号PMU_EN1~PMU_EN4を生成する。
電源制御回路200Aは、マルチプレクサ250_1~250_4を備える。マルチプレクサ250_#は、PMU220が生成する制御信号PMU_EN#と、レジスタブロック240Aの対応するレジスタUSER_EN#を受け、対応するモード設定レジスタMODE#の値に応じた一方を選択する。
PMIC100Aは、イネーブル設定レジスタUSER_EN#の値を変更する命令SET_USER_EN#と、モード設定レジスタMODE#の値を変更する命令SET_MODE#と、をサポートする。任意の命令群は、これらの命令を含むことができる。
図9は、図8のPMIC100Aの動作を説明するタイムチャートである。ここでは、電源101_3(LDO1)の動作に着目する。
時刻Tに、状態S2への遷移のトリガーとなるイベントが発生する。これにより、状態S3からS2に遷移するための命令群SEQ32が実行される。この命令群SEQ32によって、電源101_3がオフとなる。
続く第2状態S2において、時刻Tにユーザコントロールが発生し、電源101_3がオンに切り替えられる。
時刻Tに、状態S1への遷移のトリガーとなるイベントが発生する。これにより、状態S2からS1に遷移するための命令群SEQ21が実行される。この命令群SEQ21は、レジスタMODE3とUSER_EN3をゼロにリセットする命令を含む。このリセット命令が、時刻Tに実行されると、電源101_3の制御がPMU220に委譲され、電源101_3がオフとなることが保証される。
時刻T以降は、上述した起動シーケンスであり、第3状態S3まで順に遷移する。
以上が電源制御回路200Aの動作である。この電源制御回路200Aによれば、電源のオン、オフの不整合が生ずるのを防止できる。
(用途)
最後に、PMコントローラ100の用途を説明する。図10は、PMIC200を備える電子機器500の斜視図である。電子機器500はたとえばタブレット端末やスマートホンである。筐体520には、CPU502、RAM504、HDD506、電池508、およびPMIC200が内蔵される。PMIC200は、ディスプレイパネル510はそのドライバ、オーディオ回路などに電源電圧を供給してもよい。なお電子機器500は、ノートPCやコンソールゲーム機器、ポータブルゲーム機器、ウェアラブルPC、ポータブルオーディオプレイヤ、デジタルカメラなどであってもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
300 電子機器
302 ユーザインタフェース
304 ホストコントローラ
100 PMIC
101 電源
200 電源制御回路
210 不揮発性メモリ
212 メモリ
220 PMU
230 インタフェース回路
240 レジスタブロック
250 マルチプレクサ
500 電子機器
502 CPU
504 RAM
506 HDD
508 電池

Claims (6)

  1. 複数の電源の状態を制御する電源制御回路であって、
    複数のイベントに対応する複数の命令群を格納する不揮発性メモリと、
    前記複数のイベントのひとつが発生すると、それに対応する前記命令群を実行し、前記複数の電源の状態を制御するシーケンサと、
    レジスタブロックと、
    外部から前記レジスタブロックにアクセスするためのインタフェース回路と、
    を備え、
    前記電源制御回路は、外部から前記レジスタブロックの値を変更することにより、前記複数の電源の状態を制御可能であり、かつ前記シーケンサが前記レジスタブロックの値を変更するための命令を実行可能に構成され、
    前記レジスタブロックは、特定の状態における特定の電源の電圧レベルを指定するための電圧設定レジスタを含み、
    前記電源制御回路は、前記電圧設定レジスタの値を変更する命令をサポートすることを特徴とする電源制御回路。
  2. 複数の電源の状態を制御する電源制御回路であって、
    複数のイベントに対応する複数の命令群を格納する不揮発性メモリと、
    前記複数のイベントのひとつが発生すると、それに対応する前記命令群を実行し、前記複数の電源の状態を制御するシーケンサと、
    レジスタブロックと、
    外部から前記レジスタブロックにアクセスするためのインタフェース回路と、
    を備え、
    前記電源制御回路は、外部から前記レジスタブロックの値を変更することにより、前記複数の電源の状態を制御可能であり、かつ前記シーケンサが前記レジスタブロックの値を変更するための命令を実行可能に構成され、
    前記レジスタブロックは、特定の電源のオン、オフを指定するためのイネーブル設定レジスタを含み、
    前記電源制御回路は、前記イネーブル設定レジスタの値を変更する命令をサポートし、
    前記電源制御回路は、前記特定の電源のオン、オフを、前記イネーブル設定レジスタの値にもとづいて制御するモードと、前記シーケンサによって制御するモードと、が切り替え可能に構成され、
    前記レジスタブロックは、前記モードを指定するためのモード設定レジスタを含み、
    前記電源制御回路は、前記モード設定レジスタの値を変更する命令をサポートすることを特徴とする電源制御回路。
  3. 前記シーケンサは、少なくとも、
    前記複数の電源がすべてオフである第1状態と、
    前記複数の電源のうち、いくつかがオンである第2状態と、
    前記複数の電源がすべてオンである第3状態と、
    の間を遷移するステートマシンを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電源制御回路。
  4. 複数の電源と、
    前記複数の電源の状態を制御する請求項1からのいずれかに記載の電源制御回路と、
    を備えることを特徴とするパワーマネージメント回路。
  5. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項に記載のパワーマネージメント回路。
  6. 複数の電源端子を有するプロセッサと、
    前記プロセッサの複数の電源端子に電源電圧を供給する請求項4または5に記載のパワーマネージメント回路と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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