JP7243629B2 - プリプレグの製造方法および製造装置 - Google Patents
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Description
強化繊維シートとしてUD基材を用いる場合には、これの形成する方法は公知の方法を用いることができ、特に制限は無いが、単繊維をあらかじめ配列させた強化繊維束を形成し、この強化繊維束を更に配列させてUD基材を形成させることが、工程効率化、配列均一化の観点から好ましい。例えば炭素繊維では、テープ状の強化繊維束である「トウ」がボビンに巻かれているが、ここから引き出されたテープ状の強化繊維束を配列させて強化繊維シートを得ることができる。また、クリールにかけられたボビンから引き出された強化繊維束を整然と並べ、強化繊維シート中で強化繊維束の望ましくない重なりや折りたたみ、強化繊維束間の隙間を無くするための強化繊維配列機構を有することが好ましい。強化繊維配列機構としては公知のローラーやくし型配列装置などを用いることができる。また、予め配列した強化繊維シートを複数枚重ねることも強化繊維間の隙間を減じる観点から有用である。なお、クリールには強化繊維を引き出す際に張力制御機構が付与されていることが好ましい。張力制御機構としては、公知のものを使用可能であるが、ブレーキ機構などが挙げられる。また、糸道ガイドの調整などによっても張力を制御することができる。
前記製造方法においては、強化繊維シートの表面平滑性を高くすることで、マトリックス樹脂の塗布部での塗布量の均一性を向上させることができる。このため、強化繊維シートを平滑化処理した後、塗布部に導くことが好ましい。平滑化処理法は特に制限は無いが、対向ロールなどで物理的に押しつける方法や空気流を用いて強化繊維を動かす方法などを例示できる。物理的に押しつける方法は簡便かつ、強化繊維の配列を乱しにくいため好ましい。より具体的にはカレンダー加工などを用いることができる。空気流を用いる方法は擦過が起こりにくいだけでなく、強化繊維シートを拡幅する効果もあり好ましい。平滑化装置は、例えば図2の強化繊維配列装置415から予熱装置420の間に設置することができる。
また、前記製造方法において、強化繊維シートを拡幅処理した後、液溜り部に導くことも、薄層プリプレグを効率的に製造できる観点から好ましい。また、薄層プリプレグを多層化することで、プリプレグの層厚みを薄くし、FRPの靭性や耐衝撃性を向上させることができる。拡幅処理方法は特に制限は無いが、機械的に振動を付与する方法、空気流により強化繊維束を拡げる方法などを例示できる。機械的に振動を付与する方法としては、例えば特開2015-22799号公報記載のように、振動するロールに強化繊維シートを接触させる方法がある。振動方向としては、強化繊維シートの進行方向をX軸とすると、Y軸方向(水平方向)、Z軸方向(垂直方向)の振動を与えることが好ましく、水平方向振動ロールと垂直方向振動ロールを組み合わせて用いることも好ましい。また振動ロール表面は複数の突起を設けておくと、ロールでの強化繊維の擦過を抑制でき、好ましい。空気流を用いる方法としては、例えば、SEN-I GAKKAISHI,vol.64,P-262-267(2008).記載の方法を用いることができる。拡幅化装置は、例えば図2の強化繊維配列装置415から予熱装置420の間に設置することができる。
また、本発明において、強化繊維シートを加熱した後、液溜り部に導くと、マトリックス樹脂の温度低下を抑制し、塗液の粘度均一性を向上させられるため好ましい。強化繊維シートは液溜まり部でのマトリックス樹脂温度近傍まで加熱されることが好ましいが、このための加熱手段としては、空気加熱、赤外線加熱、遠赤外線加熱、レーザー加熱、接触加熱、熱媒加熱(スチームなど)など多様な手段を用いることができる。中でも赤外線加熱は装置が簡便であり、また強化繊維シートシートを直接加熱できるため、走行速度が速くても所望の温度まで効率よく加熱が可能であり、好ましい。
本発明で用いるマトリックス樹脂としては、工程通過性・安定性の観点から最適な粘度を選択することが好ましい。具体的には、粘度を1~60Pa・sの範囲とすると、狭窄部出口での液垂れを抑制するとともに強化繊維シートの高速走行性、安定走行性を向上させることができ、好ましい。ここで、粘度は歪み速度3.14s-1で液溜り部での塗液温度で測定した値を指す。
次に図3~6により、強化繊維シートへのマトリックス樹脂の付与工程について詳述する。なお、ここでは、強化繊維シート2としてUD基材を例として図示しており、強化繊維は紙面の奥行き方向に配列されている。図3は、図1における塗布部20を拡大した詳細横断面図である。塗布部20は、所定の隙間Dを開けて対向する壁面部材21a、21bを備え、壁面部材21a、21bの間には、鉛直方向下向きZに断面積が連続的に減少する液溜り部22と、液溜り部22の下方(強化繊維シート2の搬出側)に位置し、液溜り部22の上面(強化繊維シート2の導入側)の断面積よりも小さい断面積を有するスリット状の狭窄部23が形成されている。さらに壁面部材21a、21bの外側には外力付与機構50a、50bを備えている。
L≦W+10(mm)。
前記では幅規制を側壁部材24a、24bが担う場合を示したが、図7に示すように、側壁部材24a、24b間に幅規制機構27a、27bを設け、かかる機構で強化繊維シート2の幅規制を行うこともできる。これにより、幅規制機構によって規制される幅を自在に変更可能とすることで一つの塗布部により、種々の幅のプリプレグを製造できる観点から好ましい。ここで、図7(b)における狭窄部の直下における強化繊維シートの幅(W)と該幅規制機構下端において幅規制機構により規制される幅(L2)との関係はL2≦W+10(mm)とすることが好ましく、より好ましくは、L2≦W+2(mm)である。また、L2の下限は、W-5(mm)以上となるよう調整することが、プリプレグ3の幅方向寸法の均一性を向上させる観点から好ましい。幅規制機構の形状および材質に特に制限は無いが、板形状のブッシュであると簡便であり、好ましい。一方、幅規制機構の中間部から下部にかけては塗布部の内部形状に沿った形状とすることが液溜り部での塗液の滞留を抑制でき、塗液の劣化を抑制できることから好ましい。この意味から、幅規制機構は図7(b)に示す通り、狭窄部23まで挿入されることが好ましい。
前記で詳述したように、本製造方法においては、液溜り部22でZ方向に断面積が連続的に減少することで、強化繊維シート2の走行方向に液圧を増大させることが重要であるが、ここで強化繊維シートの走行方向に断面積が連続的に減少するとは、走行方向に連続的に液圧を増大可能であれば、その形状には特に制限は無い。液溜り部の横断面図において、テーパー状(直線状)であったり、ラッパ状などのように曲線的な形態を示してもよい。また、断面積減少部は液溜り部全長にわたって連続してもよいし、本発明の目的、効果が得られる範囲であれば、一部に断面積が減少しない部分や逆に拡大する部分を含むことは許容されうる。これらについて、以下に図8~11で例を挙げて詳述する。
前記で詳述したように、強化繊維シート2へのマトリックス樹脂4の付与量は狭窄部23の隙間Dで決まることから、強化繊維シート2の幅方向について隙間Dの大きさを均一にすることが、均一な品質のプリプレグ3を得る観点から、好ましい。また、強化繊維シート2の走行中に隙間Dの大きさを経時的に均一に維持することが、均一な品質のプリプレグ3を連続生産する観点から、好ましい。ここで、狭窄部23の隙間Dにムラが生じる原因について、詳述する。
強化繊維シートや本発明のプリプレグを搬送するための走行機構としては、公知のローラー等を好適に用いることができる。本発明では強化繊維シートが実質的に鉛直下向きに搬送されるため、塗布部を挟んで上下にローラーを配置することが好ましい。
本発明では、塗布部からプリプレグを引き出すための高張力引き取り装置を塗布部より工程下流に配置することが好ましい。これは、塗布部で、強化繊維シートとマトリックス樹脂の間で高い摩擦力、せん断応力が発生するため、それに打ち勝ってプリプレグを引き出すためには、工程下流で高い引き取り張力を発生させることが好ましいためである。高張力引き取り装置としては、ニップロールやS字ロールなどを用いることができるが、いずれもロールとプリプレグの間の摩擦力を高めることで、スリップを防止し、安定した走行を可能とすることができる。このためには、摩擦係数の高い材料をロール表面に配置したり、ニップ圧力やS字ロールへのプリプレグの押し付け圧を高くすることが好ましい。スリップを防止する観点からは、S字ロールの方がロール径や接触長などで容易に摩擦力を制御でき、好ましい。
本製造方法によるプリプレグやFRPの製造においては適宜離型シート供給装置やワインダーを用いることができ、そのようなものとしては公知のものを使用することができるが、いずれも巻き出し、あるいは巻き取り張力を巻き出しあるいは巻き取り速度にフィードバックできる機構を備えていることがシートの安定走行の観点から好ましい。
所望の含浸度に調整するために、マトリックス樹脂塗布後に、含浸装置を用いて更に含浸度を高める手段を組み合わせることも可能である。ここでは、塗布部での含浸と区別するために、塗布後に追加で含浸することを追含浸、そのための装置を追含浸装置と称することとする。追含浸装置として用いられる装置には特に制限は無く、目的に応じて公知のものから適宜選択することができる。例えば、特開2011-132389号公報やWO2015/060299パンフレットに記載されるように、強化繊維シートと樹脂の積層体を、熱板で予熱しシート状炭素繊維束上の樹脂を十分軟化させた後、やはり加熱されたニップロールで加圧する装置を用いることで含浸を進めることができる。予熱のための熱板温度やニップロール表面温度、ニップロールの線圧、ニップロールの直径・数は所望の含浸度になるように適宜選択することができる。また、WO2010/150022パンフレットに記載されるようなプリプレグシートがS字型に走行する“S-ラップロール”を用いることも可能である。本明細書では“S-ラップロール”を単に“S字ロール”と称することとする。WO2010/150022パンフレットの図2ではプリプレグシートがS字型に走行する例が記載されているが、含浸が可能であれば、U字型や、V型またはΛ型のようにシートとロールの接触長を調整してもよい。また、含浸圧を高め含浸度を上げる場合には、対向するコンタクトロールを付加することも可能である。さらにWO2015/076981パンフレットの図4に記載のように、“S-ラップロール”に対向してコンベヤーベルトを配することで含浸効率を向上させ、プリプレグの製造速度の高速化をはかることも可能である。また、WO2017/068159パンフレットや特開2016-203397号公報などに記載のように、含浸前にプリプレグに超音波を付与し、プリプレグを急速昇温することで、含浸効率を向上させることも可能である。また、特開2017-154330号公報記載のように、超音波発生装置で複数の“しごき刃”振動させる含浸装置を用いることも可能である。また、特開2013-22868号公報記載のようにプリプレグを折り畳んで含浸することも可能である。
上記では、従来の追含浸装置を適用する例を示したが、塗布部直下では未だプリプレグの温度が高い場合があり、そのような場合には塗布部を出て後、あまり時間が経っていない段階で追含浸操作を加えると、プリプレグを再昇温するための熱板などの加熱装置を省略あるいは簡略化し、含浸装置を大幅に簡略化・小型化することも可能である。このように塗布部直下に位置させる含浸装置を簡易追含浸装置と称することとする。簡易追含浸装置としては加熱ニップロールや加熱S字ロールを用いることができるが、通常の含浸装置に比較し、ロール径や設定圧力、プリプレグとロールの接触長を減じることができ、装置を小型化できるだけでなく消費電力なども減じることができ、好ましい。
また、所望の幅のプリプレグを得る方法には特に制限は無く、幅1m~2m程度の広幅プリプレグを細幅にスリットする方法を用いることができる。また、スリット工程を簡略化あるいは省略するため、最初から所望の幅となるよう本発明で用いる塗布部の幅を調整することもできる。例えば、ATL用に30cm幅の細幅プリプレグを製造する場合には、塗布部出口の幅をそれに応じて調整すればよい。また、これを効率的に製造するためには、製品幅を30cmとして製造することが好ましく、係る製造装置を複数個並列させると、同一の走行装置・搬送装置、各種ロール、ワインダーを用いて複数ラインのプリプレグを製造することができる。
プリプレグのスリット方法にも特に制限は無く、公知のスリット装置を用いることができる。プリプレグを一旦巻き取った後、改めてスリット装置に設置し、スリットを行っても良いし、効率化のため、プリプレグ一旦巻き取ることなくプリプレグ作製工程から連続してスリット工程を配置しても良い。また、スリット工程は1m以上の広幅プリプレグを直接、所望の幅にスリットしても良いし、一旦、30cm程度の細幅プリプレグにカット・小分けした後、これを改めて所望の幅にスリットしても良い。
本製造方法において塗布部内にマトリックス樹脂は貯留されているが、塗工が進行するのでマトリックス樹脂を適宜補給することが好ましい。マトリックス樹脂を塗布部に供給する機構には特に制限は無く、公知の装置を使用することができる。マトリックス樹脂は連続的に塗布部に供給することが、塗布部の上部液面を乱さず、強化繊維シートの走行を安定化でき、好ましい。例えば、塗液を貯留する槽から自重を駆動力として供給したり、ポンプなどを用いて連続的に供給することができる。ポンプとしては、ギヤポンプやチューブポンプ、圧力ポンプなど塗液の性質に応じ適宜使用することができる。また、マトリックス樹脂が室温で固体の場合には、貯留層上部にメルターを備えておくことが好ましい。また、連続押し出し機などを用いることもできる。また、塗液供給量は塗液の塗布部上部の液面がなるべく一定となるよう、塗布量に応じ連続供給できる機構を備えることが好ましい。このためには、例えば液面高さや塗布部重量などをモニタリングし、それを供給装置にフィードバックするような機構が考えられる。
また、塗布量のモニタリングのために、塗布量をオンラインモニタリングできる機構を備えることが好ましい。オンラインモニタリング方法についても特に制限は無く、公知のものを使用可能である。例えば、厚みを計測する装置として、例えばベータ線計などを用いることができる。この場合は、強化繊維シート厚みとプリプレグの厚みを計測し、その差分を解析することで塗布量を見積もることが可能である。オンラインモニタリングされた塗布量は、直ぐに塗布部にフィードバックされ、塗布部の温度や狭窄部23の隙間D(図3参照)の調整に利用することができる。塗布量モニタリングは、もちろん欠点モニタリングとしても使用可能である。厚み計測位置としては、例えば図2で言えば、方向転換ロール419近傍で強化繊維シート416の厚みを計測し、塗布部430から方向転換ロール441の間でプリプレグ471の厚みを計測することができる。また、赤外線、近赤外線、カメラ(画像解析)などを用いたオンライン欠点モニタリングを行うことも好ましい。
いずれの実施例および比較例も図2のプリプレグ製造装置(なお、樹脂供給部は記載を省略している)を用い、塗布部の壁面部材には図9の形状の壁面部材21e、21fを用いた。壁面部材にはステンレス製のブロックを用い、また側板部材にはステンレス製のプレートを用いた。またさらに、塗布部には図7に示すような幅規制機構27a、27bおよびシム28を適用し、幅規制機構27a、27bの間隔L2は300mm、シム28の厚みは0.2mmとした。すなわち、狭窄部23の出口は幅300mm、隙間0.2mmのスリット状であり、アスペクト比は1500となる。シム28は壁面部材21で挟み込むように、シム28の部分でボルト(不図示)で締結した。また、狭窄部出口から塗液が漏れないように、狭窄部出口下面においてブッシュより外側は塞いで使用した。液溜り部は図9に示すとおり2段テーパー状であるが、上部テーパーは開き角度17°、下部テーパーは開き角度7°、テーパー高さの合計(すなわちH)は100mmであった。また壁面部材21e、21fの下端(出口側)における厚みMは75mmとした。さらにマトリックス樹脂を加温するため、壁面部材21e、21fおよび側板部材24a、24bの外周にプレートヒーターを貼り付け(なお、プレートヒーターは図示されていない)、熱電対で温度計測を行いながら、塗液(マトリックス樹脂)の温度を90℃に維持した。
強化繊維シートとしては、炭素繊維(東レ製、“トレカ(登録商標)”T800S(24K))を58ボビン分配列させてUD基材を形成し、マトリックス樹脂として後記する熱硬化性エポキシ樹脂組成物を用い、前記装置によりCFRP用のプリプレグを作製した。
エポキシ樹脂(芳香族アミン型エポキシ樹脂+ビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物)、硬化剤(ジアミノジフェニルスルホン)、ポリエーテルスルホンの混合物であり、ポリマー粒子は含有していない。この熱硬化性エポキシ樹脂1の粘度をTA Instruments社製ARES-G2を用いて、測定周波数0.5Hz、昇温速度1.5℃/分で測定したところ、90℃で15Pa・sであった。
クリールに掛けられた複数の強化繊維ボビンから強化繊維を引き出し、強化繊維配列装置で強化繊維シートを形成させ、方向転換ロール419で一旦上方に導いた。その後、方向転換ロールを経由し鉛直下向きに搬送され、予熱装置で塗布部内のマトリックス樹脂温度以上まで予熱された。そして、強化繊維シートを塗布部に導き、その後、塗布部内でマトリックス樹脂が塗布、含浸されプリプレグを形成させた。塗布部を通過する強化繊維シートの走行速度は20m/分とした。プリプレグは方向転換ロール上で、離型シート(上)供給装置から巻き出された離型シートと積層され、高張力引取りS字ロールにより引き取られた。同時に、離型シート(下)供給装置から巻き出された離型シートと高張力引取りS字ロール上で積層され、プリプレグの上下両面に離型シートを配置した。そして、これが追含浸装置に供給され、熱板で予熱された後、加熱ニップロールを用いて追含浸を行った。その後、冷却装置で冷却された後、引き取り装置を経て、上側の離型シートが剥がされ、ワインダーにてプリプレグ/離型シートがロール形状に巻き上げた。
強化繊維シートの塗液付与部での走行安定性(連続生産性)を評価するため、60分間連続走行させ、毛羽詰まり・糸切れが全く無いものを「A」、60分間連続走行させ、毛羽詰まり・糸切れは無かったが塗布部を分解して壁面部材の接液面を目視で観察したとき、塗液の中に毛羽が目視で確認できたものを「B」、毛羽が詰まり糸切れしたものを「D」とした。
強化繊維シートに端部の折れ・変形が全くみられないものを「A」、問題となるほどではないが時折端部の折れ・変形が若干みられたものを「B」、60分連続走行において問題となる端部の折れ・変形がみられたが、その時間が30分以下であったものを「C」、60分連続走行において問題となる端部の折れ・変形がみられ、その時間が30分以上であったものを「D」とした。
プリプレグを幅方向(シート走行方向と垂直方向)に向かって、幅25mm×長さ200mmの短冊状に切断した。このとき、長さの方向をシート走行方向に一致させる。得られた短冊状シートに含まれている付与された塗液の質量、すなわち強化繊維シート以外の成分の質量、を電子天秤によって小数点第三位まで計測し、樹脂組成物の質量を得る。この質量を短冊の面積(0.005m2)で割り返すことにより、1m2あたりの付与された塗液の目付を得る。プリプレグの一方の端部から他方の端部までこの操作を行い、両端部を除いて、得られた樹脂組成物目付の平均値、最大値、最小値を求め、「(最大値-最小値)÷平均値」を計算し、目付のばらつきを求めた。長手方向に1mおきにこの操作を合計3回行い、それぞれの操作で求めた目付のばらつきの平均値をそのプリプレグの幅方向の目付のばらつきとした。例えば350mm巾のプリプレグであれば、14枚の短冊状試料が得られ、そのうち両端部にあたる2枚を除いた12枚を用いての各値を求めることになる。20%よりも大きい場合は「D」、10%より大きく20%以下は「B」、10%以下は「A」とした。
図18に示すように本実施例では壁面部材21e、21fの幅方向に3か所ずつ、合計6台の外力付与機構50a~50fを用い、プリプレグを作製した。このうち外力付与機構50c、50dをそれぞれの壁面部材21e、21fの幅方向中央部、狭窄部の幅方向中央部とも一致する、に設置し、隣り合う外力付与機構間の間隔(La)を100mmとした。また本実施例では外力付与機構50a~50fとして、図19に示す調整ボルト方式の外力付与機構50を用いた。さらにそれぞれの外力付与機構50a~50fの近傍には壁面部材21eまたは21fの変形量を測定する測定装置52a~52fとして接触式の変位計(ミツトヨ製ダイヤルゲージ)を設置した。本実施例では強化繊維シート2の走行前の壁面部材21e、21fの位置を変位計のゼロ点として、強化繊維シート2の走行中も変位計の値がゼロになるように、外力付与機構50a~50fで付与する外力の大きさを制御した。次に作製したプリプレグ3を走行方向に100mm分切り出し、さらに幅方向に3等分して100mm×100mmのプリプレグシートを3枚作製した。次にそれぞれのプリプレグシートの質量を測定し、質量の幅方向ばらつきを算出した。質量の幅方向ばらつきは、3枚のプリプレグシートの質量の最大値から最小値を引いた差を、3枚のプリプレグシートの質量の平均値で割った値(%)とした。
外力付与機構が適用されていない以外は実施例1と同様にしてプリプレグ3を作製した(図13を参照)。作製したプリプレグ3の質量の幅方向ばらつきを、実施例1に記載の方法と同様の方法で評価したところ、幅方向中央部の質量が幅方向端部の質量よりもかなり大きく、前記3枚のプリプレグシートの幅方向ばらつきは6.2%であった。
塗布部は図9に示されるタイプの塗布部20cを用い、プリプレグ製造装置として図2に示す装置構成にさらに厚み計を具備した装置(図21を参照。実施例3から13および比較例2,3について同じ)を用いた。液溜り部22はテーパー状(上部テーパーは開き角度17°、下部テーパーは開き角度7°)のものを用いた。但し、狭窄部出口の幅は306mmとした。なお、狭窄部23の隙間Dは0.2mmなので、出口スリットのアスペクト比は1530となる。また、図20に示す構造を持ったヒートボルト方式の外力付与機構を狭窄部を挟むように15本ずつ、20mmの間隔において設置した(図18を参照)。外力付与機構のロッド55には外形がΦ10mmの円柱形であるSUS430(熱伝導率が15W/m・℃)、発熱体56にはカートリッジヒーターを用いた。
外力付与機構の本数とその間隔を表2の通りに変更した以外は実施例2と同様にプリプレグを作製し、評価を実施した。いずれの水準においても使用可能以上の評価のものを採取可能であった。結果を表2に示す。
図12に示す構成の塗布部30を用いた以外は、実施例2と同様にしてプリプレグを作製し、評価を実施した。走行開始直後に強化繊維シート2が塗布部30の内部で切断し、走行不可能となった。その後、塗布部30を分解して内部を確認したところ、液溜り部32と狭窄部23の境界33に大量の毛羽が詰まっていることを確認した。結果を表3に示す。この比較例の液溜り部32は鉛直方向下向きZに断面積が連続的に減少する領域を含まず、狭窄部23との境界33で断面積が断続的に急激に減少する構成であるため、毛羽がつまり、強化繊維シートが破断したと考えられる。
外力付与機構を用いなかった以外は実施例2と同様にしてプリプレグを作製し、評価を実施した。走行安定性に問題は無かったものの、プリプレグの幅方向の目付に大きな差異を生じた。結果を表3に示す。
狭窄部出口の幅を表4の通りに変更した以外は実施例2と同様にしてプリプレグを作製し、評価を実施した。いずれの水準においても使用可能以上の評価のものを採取可能であった。結果を表4に示す。
プリプレグ製造装置として図2に示す装置構成にさらに厚み計を具備し、また、強化繊維シートとして強化繊維ファブリックが巻き出せるようにした装置(図22を参照)の装置を用い、強化繊維ファブリックとして下記の炭素繊維織物を300mm幅にカットした炭素繊維織物を用い、塗布部の狭窄部23の隙間Dを0.3mmとした以外は実施例2と同様にしてプリプレグを作製し、評価を実施した。なお、この場合、出口スリットのアスペクト比は1020となる。結果を表5に示す。使用可能以上の評価のものを採取可能であった。
炭素繊維織物(東レ製“トレカ(登録商標)”クロス C6343B)
炭素繊維:トレカT300B(3K))
織組織:平織
経密度:12.5本/25mm、緯密度:12.5本/25mm
目付け:198g/m2、厚み:0.23mm
実施例2および実施例3で得られた300mm幅プリプレグ/離型シートからなるシート状一体物をスリットし、幅7mmのプリプレグテープを得た(実施例2のプリプレグから得られた例を実施例15,実施例3のプリプレグから得られた例を実施例16とする)。これらのプリプレグテープは含浸が十分進んでいるため、スリッターのカッター刃への樹脂の付着は少ないものであった。
実施例2~5で得られたプリプレグを6層積層し、オートクレーブを用いて180℃、6kgf/cm2(0.588MPa)で2時間硬化させ、CFRPを得た(実施例2のプリプレグから得られた例を実施例17,実施例3のプリプレグから得られた例を実施例18、実施例4のプリプレグから得られた例を実施例19,実施例5のプリプレグから得られた例を実施例20とする)。得られたCFRPは何れも引っ張り強度が2.8GPa~3.3GPaの範囲にあり、航空・宇宙用の構造材料として好適な機械特性を有していた。
2 強化繊維シート
3 プリプレグ
4 マトリックス樹脂
5a、5b 離型シート
11 クリール
12 配列装置
13 搬送ロール
15 引き取りロール
16a,16b 離型シート供給装置
17 巻取り装置
20 塗布部
20a 別の実施形態の塗布部
20b 別の実施形態の塗布部
20c 別の実施形態の塗布部
20d 別の実施形態の塗布部
20e 別の実施形態の塗布部
21、21a、21b 壁面部材
21c、21d 別の形状の壁面部材
21e、21f 別の形状の壁面部材
21g、21h 別の形状の壁面部材
21i、21j 別の形状の壁面部材
22 液溜り部
22a 液溜り部のうち断面積が連続的に減少する領域
22b 液溜り部のうち断面積が減少しない領域
22c 液溜り部のうち断面積が不連続で急激に減少する領域
23 狭窄部
24a、24b 側板部材
25 出口
26 隙間
27、27a、27b 幅規制機構
28 シム
30 本発明とは異なる実施形態の塗布部
31a、31b 塗布部30の壁面部材
32 塗布部30の液溜り部
33 塗布部30の液溜り部のうち断面積が不連続で急激に減少する領域
50 調整ボルト方式の外力付与機構
50’ ヒートボルト方式の外力付与機構
50a~50f 外力付与機構
51a、51b 測定装置
52a~52f 測定装置
53 固定台座
54 調整ボルト
55 ロッド
56 発熱体
57 空洞部分
58 断熱材
B 液溜り部22の正面から奥に向かう方向
D 狭窄部の隙間
F 隙間Dを広げる方向の力
F’ 外力
G 幅規制を行う位置
H 液溜り部22の断面積が連続的に減少する鉛直方向高さ
L 液溜り部22の幅
L2 幅規制機構下端において幅規制機構により規制される幅
La 隣り合う外力付与機構間の間隔
M 壁面部材の下端(出口側)における厚み
R、Ra、Rb 渦流れ
T 循環流
W 狭窄部23の直下で測定したプリプレグ3の幅
Y 狭窄部23の幅
Z 強化繊維シート2の走行方向(鉛直方向下向き)
θ テーパー部の開き角度
411 架台・クリール
412 強化繊維ボビン
412’ 強化繊維ファブリックロール
413 方向転換ガイド
414 強化繊維
415 強化繊維配列装置
416 強化繊維シート
419 方向転換ロール
420 予熱装置
430 塗布部
433a、433b 厚さ計
441 方向転換ロール
442 離型シート(上)供給装置
443 離型シート(下)供給装置
446 離型シート
449 高張力引取りS字ロール
450 追含浸装置
451 熱板
452 加熱ニップロール
461 冷却装置
462 引き取り装置
463 離型シート(上)巻取装置
464 ワインダー
471 プリプレグ
472 プリプレグ/離型シートからなるシート状一体物
Claims (18)
- 強化繊維シートに塗液を付与するプリプレグの製造装置であって、塗液が貯留され、かつ鉛直方向下向きに断面積が連続的に減少する部分を有する液溜り部と、前記液溜り部の下端に連通するスリット状出口を有する狭窄部と、を備える塗布部と、強化繊維シートを鉛直方向下向きに走行させ、塗布部に投入する走行機構と、前記強化繊維シートを塗布部から下向きに引き取る引き取り機構と、前記塗布部の下流側でプリプレグの厚みまたは質量を測定する測定装置とを有し、前記狭窄部は強化繊維シートの厚み方向に対向した壁面部材によって構成されると共に、該壁面部材には、前記測定装置からの厚みまたは質量の測定値に基づいて、前記強化繊維シートの厚み方向に向かって外力を付与する外力付与機構を更に有するプリプレグの製造装置。
- 強化繊維シートに塗液を付与するプリプレグの製造装置であって、塗液が貯留され、かつ鉛直方向下向きに断面積が連続的に減少する部分を有する液溜り部と、前記液溜り部の下端に連通するスリット状出口を有する狭窄部と、を備える塗布部と、強化繊維シートを鉛直方向下向きに走行させ、塗布部に投入する走行機構と、前記強化繊維シートを塗布部から下向きに引き取る引き取り機構を有し、前記狭窄部は強化繊維シートの厚み方向に対向した壁面部材によって構成されると共に、該壁面部材には、壁面部材の変形量を測定する測定装置および該測定装置からの壁面部材の変形量の測定値に基づいて、前記強化繊維シートの厚み方向に向かって外力を付与する外力付与機構を更に有するプリプレグの製造装置。
- 前記外力付与機構が、熱作動機構(thermal actuator)である請求項1または2に記載のプリプレグの製造装置。
- 強化繊維を配列し強化繊維シートを形成する機構と、強化繊維シートを加熱する機構と、請求項1から3のいずれかに記載の強化繊維シートに塗液を付与する装置と、離型シートの供給装置と、ニップロールおよびS字ロールの何れか若しくは両方と、ワインダーとを備えたシート状一体物の製造装置。
- 塗液が貯留され、かつ鉛直方向下向きに断面積が連続的に減少する部分を有する液溜り部と、前記液溜り部の下端に連通するスリット状出口を有する狭窄部と、を備える塗布部に、強化繊維シートを鉛直方向下向きに通過させて塗液を付与するプリプレグの製造方法であって、塗液の付与が、前記塗布部よりも下流側におけるプリプレグの質量または厚みに基づき、前記強化繊維シートの厚み方向に対向して狭窄部を形成する壁面部材に対する前記強化繊維シートの厚み方向に付与する外力の大きさを制御して行われる、プリプレグの製造方法。
- 塗液が貯留され、かつ鉛直方向下向きに断面積が連続的に減少する部分を有する液溜り部と、前記液溜り部の下端に連通するスリット状出口を有する狭窄部と、を備える塗布部に、強化繊維シートを鉛直方向下向きに通過させて塗液を付与するプリプレグの製造方法であって、前記壁面部材の変形量に基づいて、前記強化繊維シートの厚み方向に対向して狭窄部を形成する壁面部材に対して、前記強化繊維シートの厚み方向に付与する外力の大きさを制御する、プリプレグの製造方法。
- 前記壁面部材に対する強化繊維シートの厚み方向に対応する方向に付与する外力を熱作動機構(thermal actuator)によって制御する、請求項5または6に記載のプリプレグの製造方法。
- 前記壁面部材に対する外力の付与が、強化繊維シートの幅方向に対応する方向でみたとき、複数の位置で行われている、請求項5から7のいずれかに記載のプリプレグの製造方法。
- 前記の複数の位置において、隣接する位置間の間隔が150mm以下である、請求項8に記載のプリプレグの製造方法。
- 前記壁面部材に対する外力の付与が、対向する壁面部材のそれぞれで行われる、請求項5から9のいずれかに記載のプリプレグの製造方法。
- 前記壁面部材に対する外力の大きさを、外力を付与する位置ごとに独立して制御する、請求項8から10のいずれかに記載のプリプレグの製造方法。
- 塗液が熱硬化性樹脂を含む請求項5から11のいずれかに記載のプリプレグの製造方法。
- 塗液がポリマー粒子を含み、かつ、塗布部内における該塗液の温度を、前記ポリマー粒子を構成する樹脂のガラス転移温度(Tg)または融点(Tm)よりも20℃以上低い状態として塗液を強化繊維シートに付与する請求項5から12のいずれかに記載のプリプレグの製造方法。
- 強化繊維シートを加熱した後、液溜り部に導く請求項5から13のいずれかに記載のプリプレグの製造方法。
- 強化繊維シートを平滑化処理した後、液溜り部に導く請求項5から14のいずれかに記載のプリプレグの製造方法。
- 強化繊維シートを拡幅処理した後、液溜り部に導く請求項5から15のいずれかに記載のプリプレグの製造方法。
- 請求項5から16のいずれかに記載のプリプレグの製造方法により得られたプリプレグの少なくとも片面に離型シートを付与してシート状一体物とした後、シート状一体物を引き取るシート状一体物の製造方法。
- シート状一体物を形成した後に追含浸を行う請求項17に記載のシート状一体物の製造方法。
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