下記に説明する実施形態は、当業者が実施形態を実践できるようにし、実施形態を実践する最良のモードを例証する情報を表す。以下の説明を添付図面に照らして読むことにより、当業者であれば、本開示の概念を理解し、それらの概念の適用について本明細書では特に取り上げないことを認識するであろう。これらの概念及び適用は本開示の範囲内にあることが理解されるべきである。
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、それが使用されている文脈から異なる意味が明確に与えられる及び/又は暗示されるのでない限り、関連技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるものとする。1つの/その(a/an/the)要素、装置、構成要素、手段、ステップなどのすべての参照は、特に明記のない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの例を参照するものとしてオープンに解釈されるものとする。ステップが別のステップに続く若しくは先行するものとして明示的に記載されていない限り、及び/又はステップが別のステップに続く若しくは先行する必要があるということが黙示的である場合、本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、開示されている正確な順番で実行される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合には、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、いずれかの実施形態の任意の利点は、任意の他の実施形態に適用することができ、逆もまた同様である。含まれる実施形態の他の目的、特徴及び利点が、以下の説明から明らかとなろう。
現在、たとえば、新無線(NR)などのセルラ通信ネットワークにおいてユーザ機器(UE)の低出力動作を達成することに関して、特定の課題が存在している。たとえば、現在のNRにおいて、UEは単一の高次レイヤ構成によって設定され、それによって、ユニキャスト物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を受信するように、同一スロットスケジューリング(たとえば、最小K0=0)又はクロススロットスケジューリング(たとえば、最小K0>0)のどちらかで、UEをスケジューリングすることができる。「K0」は、UEへのPDSCH送信をスケジューリングするダウンリンク制御情報(DCI)とPDSCH送信との間のスケジューリング遅延を規定するパラメータであることに留意されたい。この場合、次のどちらかである。
a)UEが同一スロットスケジューリングに対応しなければならず、つまり、UEが物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を復号し、同じスロットにUEに関連するPDSCHが存在するか否かを判定しなければならず、これによって、UEが潜在的なPDSCHサンプルを収集し、及び/又は潜在的なPDSCH受信に適した帯域幅モードで動作する必要があるため、消費電力低減の機会が低減されるか、或いは、
b)UEが常にクロススロットスケジューリングでデータを受信しなければならず、つまり、スケジューリングの遅延によってレイテンシが増加する。
同一スロット及びクロススロットスケジューリングの間の適応は、現在は、大きいオーバーヘッドを必要とする可能性があり、非常に低速である、無線リソース制御(RRC)などの高次レイヤによって達成されている。したがって、かかる適応は望ましくなく、スループットの減少及びレイテンシの増加に結び付いている。
本開示の特定の態様及び本明細書に記載する実施形態は、これら又は他の課題に対する解決策を提供することができる。
一部の実施形態では、ワイヤレスデバイスによって実施される方法は、ダウンリンク制御チャネルのダウンリンクスケジューリング情報を監視することを含み、任意の受信されたダウンリンクスケジューリングが、第1のスケジューリング遅延後に行われるようにダウンリンク送信をスケジューリングすることができる。方法はさらに、第1のスケジューリング遅延に従って、第1のデータ送信に関する第1のダウンリンクスケジューリング情報を受信することと、スケジューリングされた時間に第1のデータ送信を受信することと、ダウンリンク制御チャネルのダウンリンクスケジューリング情報を監視することとを含み、任意の受信されたダウンリンクスケジューリングが、第1のスケジューリング遅延よりも短い第2のスケジューリング遅延後に行われるようにダウンリンク送信をスケジューリングすることができる。
特定の実施形態は、PDSCHと関連付けられたDCIを第1の検索空間で受信するための第1のK0値セットと、PDSCHと関連付けられたDCIを第1の検索空間又は第2の検索空間で受信するための第2のK0値セットとに対応する、システム及び方法を含む。基地局は、第1のK0値セットに従って、第1の検索空間を使用して、スケジューリングデータを含むDCIをUEに送出する。スケジューリングデータは、PDSCHをUEに対してスケジューリングし、スケジューリングされたPDSCHのスケジューリング遅延は第1のK0値セットに従う。UEは第1の検索空間を監視し、それによってDCIを受信する。UEは、スケジューリングデータに従って、スケジューリングされたPDSCHを基地局から受信し、スケジューリングされたPDSCHに関して、フィードバック(たとえば、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request:HARQ)フィードバック)を基地局に送出する。UEはまた、DCIを通してデータ受信するため、第1の検索空間、又は第2のK0値セットに対応する第2の検索空間において、DCIを監視する。第1のK0値セットは、UEが、第2のK0値セットでデータを受信する場合と比べて少ない消費電力でデータを受信できるようにしてもよい。UEは、スケジューリングされたデータに対するフィードバックがHARQ-肯定応答(Acknowledgement:ACK)の場合のみ、第1又は第2の検索空間における第2のK0値セットを用いてDCIを監視する。第1のK0値セットはクロススロットスケジューリングを意味してもよく、第2のK0値セットは同一スロットスケジューリングを意味してもよい。
一般に、特定の実施形態は、UEに対するデータ到着に基づいて、遅延させたPDCCHからPDSCHへのスケジューリングをオンオフすることと、異なる最小K0値(K0はPDCCHからPDSCHへのスケジューリング遅延)を有する少なくとも2つの検索空間を用いてUEを設定し、PDCCH監視をこれらの検索空間の間で動的に切り替えることと、同じ検索空間に対して異なるK0値セットを設定し、暗示的又は明示的な動的指示に基づいて、異なるK0値セットの間で切り替えることとを含む。
本明細書で提案される、本明細書に開示する課題の1つ又は複数に対処する様々な実施形態がある。ある種の実施形態は、以下の技術的利点の1つ又は複数を提供してもよい。たとえば、特定の実施形態は、ダウンリンクデータスケジューリングのための、a)クロススロットスケジューリングとb)同一スロットスケジューリングとの間の高速、堅牢、及び物理レイヤベースの移行によって、UE消費電力を低減する。消費電力の低減は、サンプル収集時の低減された無線周波数(RF)の形態、又はPDSCHがPDCCHよりも帯域幅が広い場合、PDCCH監視の低帯域幅(BW)動作の形態であってもよい。これらの実施形態の詳細を以下に提供する。
ここで、本明細書で意図された実施形態のうちのいくつかを、添付の図面を参照して、より完全に説明する。しかしながら、他の実施形態が、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれ、開示される主題は、本明細書に記載の実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、これらの実施形態は、当業者に本主題の範囲を伝えるための例として提供される。
図3は、同一スロットスケジューリング及び例示のUEアクティビティを用いたスケジューリングの可能性を示すブロック図である。UEは、複数スロットn、n+1、n+2、…でPDCCHを監視するように設定される。PDCCHは、同じスロットのPDSCHを使用してデータを割り当てることができ、即ちK0は0であることができる。K0は、一般に、PDCCHとそのPDCCHによって割り当てられたPDSCHの始まりとの間の遅延と見なされる。この例では、PDSCHは、スロットn+1のUEに対してスケジューリングされるが、スロットn、n+2、及びn+3のUEに対してPDSCHはスケジューリングされない。
次に、例示のUEアクティビティについて考察すると、UE受信器は、スロットnでPDCCHシンボルを受信するのに「オン」(高消費電力状態)でなければならない。UE受信器は、PDCCHによって割り当てられたPDSCHがスロットnにあるか否かを前もって分かっていないので、UE受信器は、UEがPDCCH監視を完了するまでシンボルをバッファリングし続ける(又はオン状態を継続する)必要がある(即ち、スロットnのすべての可能性があるPDCCH候補を復号する)。PDCCH監視の終了時に、(たとえば、スロットn、n+2、及びn+3に示されるように)PDSCHがそのスロットに割り当てられていないとUEが判定した場合、UEは、スロットの残りに対してオフ状態(低消費電力状態、又は省電力モード(Power Savings Mode:PSM))に移行することができる。(たとえば、スロットn+1に示されるように)PDSCHがそのスロットに割り当てられているとUEが判定した場合、UEはスロットの残りの間オンのままで、PDSCHが予測されるすべてのシンボルをバッファリングする。
図4は、クロススロットスケジューリング及び例示のUEアクティビティを用いたスケジューリングの可能性を示すブロック図である。図3と比較して、スケジューリングパターンは、PDCCHが1スロット又はそれ以上の遅延(即ち、K0>1)でPDSCHを割り当てることしかできないように制限される。K0は、これらの例ではスロットレベル値まで丸められるが、より一般には、スケジューリング遅延は、スロット又はms若しくはマイクロ秒など他の何らかの時間単位を含むシンボルで表して表現できることに留意されたい。図3と同様に、スロットn+1において、PDCCHによってスケジューリングされたUEのデータがある。データ自体は、K0遅延により、スロットn+2にスケジューリングされる。他のスロットにはPDCCHによってPDSCHが割り当てられていない。ここで、このセットアップに対する例示のUEアクティビティを考慮して、スロットn+1について考察すると、UEは、スロットの始まりにPDCCHを受信するため、オン状態である必要がある。スロットの残りの間、PDSCHがスロットn+1に割り当てられるか否かがスロットnのPDCCHによってシグナリングされるので、UEはオフ状態であることができ、これはUEがスロットnですでに復号している。しかしながら、UEは、PDSCHが割り当てられているスロットにおいて、たとえば、データが割り当てられていて、この例ではPDSCHがスロット全体に及ぶと仮定されるスロットn+2において、すべてのシンボルに対してオン状態である必要がある。
図3及び4におけるUEアクティビティを比較すると、UEは、スケジューリングが遅延した(即ち、K0がUEのPDCCH復号遅延よりも長い)場合に、より長くオフのままであることができることが例証される。これは、UEの消費電力削減に有益である。しかしながら、スケジューリングの遅延によってレイテンシが増加する(たとえば、上述の例では、スロットn+1からn+2にPDSCHを遅延させる必要がある)。これはできるだけ回避する必要がある。
それに加えて、UEに対して関連するUE省電力の機会は、BWが比較的狭い受信器でPDCCHを受信することであり、その場合、BWは検索空間設定に基づいてもよい。しかしながら、UEが同一スロットPDSCH受信に設定されると、より広いBWの動作への一般的な移行時間は0.5~1ミリ秒(ms)程度、即ちスロット持続時間レベルであり得るので、より狭いBWの動作は実現不可能である。K0>0モードで動作するのに、UEは、さらなる省電力のため、BW適応メカニズムを使用することができる。
本開示の特定の実施形態は、上述の遅延されたスケジューリングを動的に適応させて、スケジューリング遅延を不必要に増加させることなく、UE省電力を達成する。
本開示の特定の実施形態は、UEに対するデータ到着に基づいて、遅延させたPDCCHからPDSCHへのスケジューリングをオンオフする。図5(オプションのステップが破線の四角によって表される)に示されるように、一例では、UEは、第1のスロットでPDCCHを監視して、PDCCHが、第1の値を常に上回る第1のスケジューリング遅延(たとえば、最小K0>1のスロット)でPDSCHをスケジューリングすることができると仮定する(ステップ500)。換言すれば、第1のスロットの間、UEは、UEに対してPDSCHをスケジューリングするDCIを含むPDCCHを監視し、UEは、第1のスロットのPDCCHが第1のスケジューリング遅延でPDSCHをスケジューリングすることができるという仮説を立てる。この仮説によって、UEは、特定の操作を行うことが、たとえば、第1のスケジューリング遅延に割り当てられた特定の検索空間で監視すること、及び/又は低出力状態に入って電力を削減することができる。たとえば、第1のスケジューリング遅延が常に1スロット以上であって、UEがクロススロットスケジューリングを仮定することができる場合、UEは、第1のスロットの開始部分のPDCCH(たとえば、始めの1つ若しくはいくつかのOFDMシンボル)を監視し、次にクロススロットスケジューリングの仮説に基づいて、第1のスロットの残りの部分に関して低出力状態(オフ状態)に入ってもよい(たとえば、図4のスロットnを参照)。上述したように、これは、第1のスロットで受信されたPDCCHがある場合、それがクロススロットスケジューリングを使用する(即ち、PDSCHのある今後のスロットをスケジューリングする)とUEが仮定することができるので、PDCCHシンボルを処理するときに、UEがPDSCHシンボルのバッファリングを継続する必要がないためである。UEが、(たとえば、DL-SCHを使用して)UEに対するデータをPDSCHに割り当てる第1のスロットで、PDCCHを検出しない場合(ステップ502のいいえ)、その後のスロット(即ち、第1のスロットよりも後のスロット)の間、UEは、PDCCHが第1のスケジューリング遅延でPDSCHをスケジューリングすることができると仮定して、PDCCHを監視し続ける(ステップ504)。UEが、UEに対するデータをPDSCHに割り当てる第1のスロットで、PDCCHを検出した場合(ステップ502のはい)、UEは、その後のスロットでPDCCHを監視して、それら後のスロットのPDCCHが、第1の値よりも小さい第2の値を常に上回る(たとえば、K0=0スロット)第2のスケジューリング遅延でPDSCHをスケジューリングすることができると仮定する(ステップ506)。換言すれば、その後のスロットの間、UEは、UEに対してPDSCHをスケジューリングするDCIを含むPDCCHを監視し、UEは、その後のスロットのPDCCHが第2のスケジューリング遅延でPDSCHをスケジューリングすることができるという仮説を立てる。たとえば、第2のスケジューリング遅延が常に0スロット以上であって、UEがクロススロットスケジューリングを仮定することができない(即ち、同一スロットスケジューリングがあってもよいと仮定する)場合、UEは、第1のスロットの開始部分のPDCCH(たとえば、始めの1つ若しくはいくつかの直交周波数分割多重(OFDM)シンボル)を監視し、次に可能な同一スロットスケジューリングの仮説に基づいて、オン状態に留まって、PDCCHシンボルを処理しながらPDSCHシンボルをバッファリングする(たとえば、図3のスロットnを参照)。ステップ502の決定は、本明細書では、UEが第1のスケジューリング遅延の仮説から第2のスケジューリング遅延の仮説へと切り替わるか否かを判定する1つの手法としても言及されることに留意されたい。
ステップ506で、UEは、後のスロットにおけるPDCCHを監視して、それら後のスロットのPDCCHが第2のスケジューリング遅延でPDSCHをスケジューリングすることができると仮定する。上述の例では、これら「後のスロット」は、第1のスロットよりも後のスロットであることができ、また、UEが、第1のスロットのPDCCHによって割り当てられたPDSCHに対して、HARQ-ACK応答を送出するスロットよりも後のスロットであることができる。この場合、UEは、UEによって受信されたPDSCHに対するHARQ-ACK/否定応答(NACK)を送出するまで、第1のスケジューリング遅延を使用してPDCCHを監視し続け(ステップ508)、その後で初めて、第2のスケジューリング遅延を使用したPDCCHの監視に切り替える(ステップ506)。この選択肢の利点は、HARQ-ACK/NACKが、UEをスケジューリングする基地局(たとえば、NR基地局(gNB))に対する確認として役立ち、今度は基地局が第2のスケジューリング遅延でPDCCHを送出することができる点である。或いは、UEは、HARQ応答としてACKを送出するまで、第1のスケジューリング遅延を使用してPDCCHを監視し続け(ステップ508)、ACKが送出された後で初めて、第2のスケジューリング遅延を使用した監視に切り替えてもよい(即ち、NACKがHARQ応答として送出された場合、UEは切り替わらない)(ステップ506)。
場合によっては、たとえば、UEによって送出されたACKが基地局で見逃されるか又は誤検出される可能性がある場合、UEは、或いは、ACKを送出した後であっても、基地局からのもう1つのPDCCHを検出するまで、第1及び第2のスケジューリング遅延の両方を仮定してPDCCHを監視し続けてもよい(ステップ510)。新しいPDCCH DCIにおいて、基地局が第2のスケジューリング遅延を使用してUEをスケジューリングした場合、その後の機会において、UEは、第2のスケジューリング遅延を仮定してPDCCHを監視することができる(ステップ506)。新しいPDCCH DCIにおいて、拡張又はエボルブドノードB(eNB)が第1のスケジューリング遅延に対応する遅延でUEを依然としてスケジューリングした場合、UEによって送出される確認ACKが見逃されるか又は誤検出される可能性が最も高く、即ち再送信を適宜行う必要がある。
UEがDRXで設定された場合、UEは、アクティブ時間である限り、又はDRXに戻るまで、第2のスケジューリング遅延を仮定してPDCCHを監視し続けることができる。後に続く「持続時間中」、UEは、第1のスケジューリング遅延を仮定したPDCCHの監視に戻る(ステップ512)。
UEがDRXで設定された場合、PDSCHの第1の検出及びHARQ-ACKの送信の後、UEは、第2のスケジューリング遅延に切り替え、PDSCHがP個の連続スロットで受信されなくなるまで、第2のスケジューリング遅延で監視を続けることができ(ステップ506)、その後、第1のスケジューリング遅延を用いた監視に戻る(ステップ512)。値Pは、PDSCHを受信しないスロットの数を表すパラメータQよりも小さい値であることができ、その後UEはDRXに戻る。
或いは、ステップ506で第2のスケジューリング遅延に切り替えた後、いくつか後のスロットにおいて、両方の遅延値セットを監視するようにUEを設定することができる(ステップ512)。UEが、第1のスケジューリング遅延セットが再び使用されることを検出した場合、第1のスケジューリング遅延を用いた監視に戻る。
UEが、スリープ状態に入る明示的な指示をネットワークから受信するように設定された場合、UEは、スリープ状態に入る指示がネットワークから受信されるまで、第2のスケジューリング遅延を仮定してPDCCHを監視し続けることができ、UEがスリープ状態に入る指示を受信した後にPDCCHを監視するときは常に、第1のスケジューリング遅延を仮定したPDCCHの監視に戻ることができる(ステップ512)。
上述の例に関する1つの方策では、第1のスケジューリング遅延を仮定してPDCCHを監視することは、第1の検索空間と関連付けられたPDCCHの監視に対応することができ、第2のスケジューリング遅延を仮定してPDCCHを監視することは、第2の検索空間と関連付けられたPDCCHの監視に対応することができる。上述の例に関する別の方策では、第1のスケジューリング遅延又は第2のスケジューリング遅延を仮定してPDCCHを監視することは、同じ検索空間と関連付けられたPDCCHの監視に対応することができる。
UEが、(たとえば、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)を使用して)UEに対するデータをPDSCHに割り当てる(又はスケジューリングする)ことができる、PDCCHを監視している場合、これに伴って、UEは、(たとえば、ブロードキャストチャネル(BCH)、ページングチャネル(PCH)を使用して)ブロードキャストデータをPDSCHに割り当てることができる、PDCCHも監視することができる。UEに対するデータをPDSCHに割り当てることができるPDCCHを監視するため、UEは、セルRNTI(C-RNTI)など、特定の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を使用することができる。ブロードキャストデータを割り当てることができるPDCCHを監視するため、UEは、ページングRNTI(P-RNTI)/ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)/システム情報RNTI(SI-RNTI)を使用して、ページング、ランダムアクセスチャネル(RACH)、及びシステム情報に関連するデータをそれぞれ受信することができる。UEは、固定の又は予め設定されたスケジューリング遅延を仮定して、PDSCHにブロードキャストデータを割り当てることができる、PDCCHを監視してもよい(即ち、ブロードキャストデータに関するPDCCH監視は、UE固有のデータの受信に関するPDCCH監視に切り替えることによる影響を必ずしも受けない)。
特定の実施形態は、異なる検索空間に対して異なるK0値セットを含む。たとえば、UEは、異なる検索空間に対して異なるK0値セットを用いて設定することができる。検索空間はUE固有の検索空間のみであることができる。したがって、UEが第1の検索空間のみを探している場合、UEは、第1の設定されたK0値セットを第1の検索空間からスケジューリングされたダウンリンクデータに対して可能にした場合、電力を削減することができる。UEが第2の検索空間のみを探している場合、UEは、異なるK0値セットを第2の検索空間からスケジューリングされたダウンリンクデータに対して可能にした場合、別の電力量を削減することができる。
図6は、検索空間X及びY並びにPDCCHの一例を示している。図7は、検索空間Xではクロススロットスケジューリングのみが可能であり、検索空間Yでは同一スロットスケジューリングのみが可能である、一例を示している。図6では、UEの消費電力は、PDCCHのみの監視持続時間(又はスロット)とPDCCH監視及びPDSCH受信を含む持続時間(又はスロット)との間で類似していることが示されているが、実際は、2つの場合で電力レベルは異なり得る。
上述の例では、UEが検索空間XのみでDCIを探している(即ち、検索空間XのみでDCIを含むPDCCHを監視している)場合、UEは、PDSCHが次のスロットでのみスケジューリングされると予測されることが分かっているので、所与のスロットでPDCCHをバッファリングした直後にスリープ状態に入ることができる。UEはこれを前もって良好に(たとえば、PDCCHを復号し、停止又は留保を決定する必要なく)判定することができるので、省電力の機会は比較的大きい可能性がある。
上述の例では、UEが検索空間YのみでDCIを探している(即ち、検索空間YのみでDCIを含むPDCCHを監視している)場合、UEは、PDCCHを復号し、次に停止又は留保のどちらかを決定しなければならないので、所与のスロットでPDCCHをバッファリングした直後にスリープ状態に入れないことがあり、したがって、省電力の機会は比較的小さい可能性がある。
或いは、いくつかのスロットでは、検索空間X及びYの両方が存在することができる。UEは検索空間Xを最初にチェックする。DCIが見つかった(又はすべてのDCIが見つかっている)場合、停止し、検索空間Yはチェックしない。UEは次に、検索空間Xと関連付けられた遅延値の使用に戻る。検索空間X及びYの両方が存在する可能性がある後のスロットでは、UEが検索空間YでDCIを見つけた場合、UEは、検索空間Yと関連付けられた遅延値の使用に戻る。図8は、このプロセスの一例を示している。図示されるように、特定のスロットが検索空間X及び検索空間Yの両方を有する場合(ステップ800のはい)、UEは、UEに対するPDSCHをスケジューリングするDCIを含むPDCCHに関して、検索空間Xを監視する(ステップ802)。かかるPDCCHが検出された場合(ステップ804のはい)、UEは、検索空間Xと関連付けられた第1のスケジューリング遅延を使用する(ステップ806)。換言すれば、UEは、後のスロットのPDCCHが第1のスケジューリング遅延を有するDCIを含むという仮説に従って動作する。PDCCHが検索空間Xで検出されなかった場合(ステップ804のいいえ)、UEは、UEに対するPDSCHをスケジューリングするDCIを含むPDCCHに関して、検索空間Yを監視する(ステップ808)。かかるPDCCHが検索空間Yで検出された場合(ステップ810のはい)、UEは、検索空間Yと関連付けられた第2のスケジューリング遅延を使用する(ステップ812)。換言すれば、UEは、後のスロットのPDCCHが第2のスケジューリング遅延を有するDCIを含むという仮説に従って動作する。このようにして、UEは、クロススロットスケジューリング及び同一スロットスケジューリング動作の間で切り替える(たとえば、クロススロットスケジューリングのみが使用されるPSMと同一スロットスケジューリングを使用することができる非PSMとの間で切り替える)ことができる。
特定の実施形態では、UEは、検索空間XのみでDCIを探し始めることができる。UEが検索空間XにおいてPDSCHでスケジューリングされた場合、UEは、特定のフィードバック(たとえば、HARQ-ACK)を報告することができ、UEは、検索空間X(及びY)又は検索空間YのみでDCIを探し始めることができる。
一部の実施形態では、UEは少なくとも2つの検索空間を有して設定され、2つの検索空間は(PDCCHからPDSCHへのスケジューリングに関して)異なる最小K0値を有する、検索空間X及び検索空間Yである。UEは、PSMのとき、検索空間XでDCIを探す。1つの代替例では、UEは、PSMでないとき、検索空間X及び検索空間YでDCIを探す。別の代替例では、UEは、PSMでないとき、検索空間YでDCIを探す。図9は、これに関するUEの動作を示すフローチャートである。図示されるように、UEは第1の出力モード(たとえば、PSM)に入る(ステップ900)。第1の出力モードのとき、UEは、第1の出力モードと関連付けられた第1の検索空間(たとえば、PSMの場合の検索空間X)のスロット内でPDCCHを監視する(ステップ902)。第1の検索空間は第1の最小K0値と関連付けられる。上述したように、UEは、第1の検索空間で検出されたPDCCHのDCIによってスケジューリングされたPDSCHが、第1の最小K0値以上のスケジューリング遅延を有すると仮定し、上述したように、その仮定に基づいて、消費電力に影響する特定の操作を行うことができる。その後のある時点で、UEは、第2の出力モード(たとえば、非PSM)に入る(たとえば、切り替わる)(ステップ904)。第2の検索空間は、第1の最小K0値とは異なる第2の最小K0値と関連付けられる。後述するように、UEは、(たとえば、後述するような、様々な基準のいずれか1つ若しくはいずれかの組合せに基づいて)第1の出力モードから第2の出力モードに移行すべきだと判定すると、第2の出力モードに入る。このようにして、UEは、第1の出力モードと関連付けられた第1のスケジューリング遅延の仮説から、第2の出力モードと関連付けられた第2のスケジューリング遅延の仮説へと切り替えるべきだと判定する。第2の出力モードでは、UEは、第2の出力モードと関連付けられた第2の検索空間(たとえば、非PSMの場合の検索空間Y)のスロット内でPDCCHを監視する(ステップ906)。上述したように、UEは、第2の検索空間で検出されたPDCCHのDCIによってスケジューリングされたPDSCHが、第2の最小K0値以上のスケジューリング遅延を有すると仮定し、上述したように、その仮定に基づいて、消費電力に影響する特定の操作を行うことができる。
UEは、1つ又は複数の以下の基準に基づいて、(たとえば、ステップ900又は904で)PSMから非PSMモードへと移行するものと予測することができる。
・UEが、検索空間XでスケジューリングPDCCHを検出する。
〇スケジューリングPDCCHは、トランスポートブロックの第1の送信のためのものであることができ、及び/又はトランスポートブロックのHARQ再送信に適用することができる。
・UEが、検索空間XでPDCCHによってスケジューリングされたPDSCHに対してACKを送信する。
・UEが、検索空間Xを介してスケジューリングされたメッセージ、たとえばDCI命令を受信して、PSMから通常モードに移行する。
・現在のDRXサイクルの終了後。
・Ondurationの開始時。
非PSMからPSMへの移行(たとえば、ステップ900又は904)は、次のものに基づくことができる。
・タイマーの時間切れが、設定された監視オケージョンの回数においてPDCCHを受信しないことに依存することができる場合、タイマー。その回数後に非PSMからPSMへの移行が行われる監視オケージョンの回数は、そのスロット後にUEがDRXに戻る、PDSCHを有さない監視スロットの数よりも少ないことが可能である。
・UEが、検索空間Yを介してスケジューリングされたメッセージ、たとえばDCI命令を受信して、非PSMからPSMモードに移行する。
・現在のDRXサイクルの終了後又はOndurationの開始時。
PSMモードにおける接続モードDRX(CDRX)ONでの開始も選択肢である。
検索空間Xは、以下の1つ又は複数を容易にするように設定することができる。
・検索空間Yよりも狭いBW
・検索空間Yよりも少ないブラインド復号
・検索空間Yよりも少ないシンボル
しかしながら、検索空間X及び検索空間Yは、同じBW、BD、又はシンボルパラメータの数を有してもよい。
検索空間X及び検索空間Yは同じコアリソースセット(CORESET)にマッピングすることができる。検索空間X及びYは異なるCORESETにマッピングすることができる。検索空間X及び検索空間Yは両方ともUE固有の検索空間であることができる。検索空間Xは、一実施形態では値K0>0を含む、第1のK0値セットと関連付けられる。検索空間Yは、一実施形態では値K0=0に限定される、第2のK0値セットと関連付けられる。
特定の実施形態は、同じ検索空間に対して異なるK0値セットを設定し、動的指示に基づいて移行する。たとえば、UEは、同じ検索空間に対して異なるK0値セットで設定することができる。検索空間はUE固有の検索空間のみであることができる。UEが最初に検索空間のみでDCIを探し始める場合、UEは、検索空間からスケジューリングされるダウンリンクデータのみに対して、第1の設定されたK0値セットでスケジューリングすることができる。UEがダウンリンクデータを受信し、HARQフィードバック(ACKなど)を送出する場合、UEは、検索空間からスケジューリングされるダウンリンクデータのみに対して、第2の設定されたK0値セットでスケジューリングすることができる。
図10は、検索空間Xでは最初のみクロススロットスケジューリング(K0>0)が可能であり、UEがPDSCHを受信し、HARQフィードバックを送出し、次にUEに同一スロットスケジューリング(K0=0)をスケジューリングすることができる、一例を示している。
上述の例では、UEが最初に第1の設定されたK0値セットを有するDCIを探している場合、UEは、PDSCHが次のスロットでのみスケジューリングされると予測されることが分かっているので、所与のスロットでPDCCHをバッファリングした直後にスリープ状態に入ることができる。UEはこれを前もって良好に(たとえば、PDCCHを復号し、停止又は留保を決定する必要なく)知ることができるので、省電力の機会は比較的大きい可能性がある。
基地局(たとえば、gNB)が決定をスケジューリングするのに応じて(たとえば、トラフィック/遅延要件/負荷に基づくことができる)、UEが第2のK0値セットを使用することが可能になると、UEは、PDCCHを復号し、次に停止するか又は留保するかを決定しなければならないので、所与のスロットにおいてPDCCHをバッファリングした直後にスリープ状態に入れなくなることがある。したがって、UEがより迅速にデータの送受信を完了し、第1のK0値セットと関連付けられたPDCCHのみの監視に戻ることができる場合、エネルギー削減の機会もあり得る。
一部の実施形態では、UEは、第1のK0値セットを使用して、検索空間XにおいてDCIを探し始めることができる。UEは検索空間XにおいてPDSCHでスケジューリングされ、UEは、特定のフィードバック(たとえば、HARQ-ACK)を報告することができ、UEは、検索空間XでDCIを探し始めることができ、第2のK0値セットを使用できるようにされる。
一部の実施形態では、UEは、PSMモードのとき、第1のK0値セットを有する検索空間Xを探し、UEは、非PSMモードのとき、第2のK0値セットを有する検索空間Xを探す。その回数後に非PSMからPSMへの移行が行われる監視オケージョンの回数は、そのスロット後にUEがDRXに戻る、PDSCHを有さない監視スロットの数よりも少ないことが可能である。図11は、これに関するUEの動作を示すフローチャートである。図示されるように、UEは第1の出力モード(たとえば、PSM)に入る(ステップ1100)。第1の出力モードの間、UEは、特定の検索空間におけるスロットのPDCCHを監視する(ステップ1102)。第1の出力モードは、第1の最小K0値(又は、たとえば最小K0値によって規定される、第1のK0値セット)と関連付けられる。上述したように、UEは、検索空間で検出されたPDCCHのDCIによってスケジューリングされたPDSCHが、第1の最小K0値以上の(又は、たとえば第1の最小K0値によって規定される、第1のK0値セットの1つである)スケジューリング遅延を有すると仮定し、上述したように、その仮定に基づいて、消費電力に影響する特定の操作を行うことができる。その後のある時点で、UEは、第2の出力モード(たとえば、非PSM)に入る(たとえば、切り替わる)(ステップ1104)。第2の出力モードは、第1の最小K0値とは異なる第2の最小K0値(又は、たとえば第2の最小K0値によって規定される、第2のK0値セット)と関連付けられる。後述するように、UEは、(たとえば、後述するような、様々な基準のいずれか1つ若しくはいずれかの組合せに基づいて)第1の出力モードから第2の出力モードに移行すべきだと判定すると、第2の出力モードに入る。このようにして、UEは、第1の出力モードと関連付けられた第1のスケジューリング遅延の仮説から、第2の出力モードと関連付けられた第2のスケジューリング遅延の仮説へと切り替えるべきだと判定する。第2の出力モードの間、UEは、同じ検索空間におけるスロットのPDCCHを監視する(ステップ1106)。上述したように、UEは、検索空間で検出されたPDCCHのDCIによってスケジューリングされたPDSCHが、第2の最小K0値以上の(又は、たとえば第2の最小K0値によって規定される、第2のK0値セットの1つである)スケジューリング遅延を有すると仮定し、上述したように、その仮定に基づいて、消費電力に影響する特定の操作を行うことができる。
UEは、以下の基準の1つ又は複数に基づいて、PSMから非PSMモードに移行すると予測することができる。
・UEが、同期信号(SS)XのPDCCHによってスケジューリングされたPDSCHに対してACKを送信する。
・UEが、SS Xを介してスケジューリングされたメッセージを受信して、PSMから通常モードに移行する。
・現在のDRXサイクルの終了後。
・Ondurationの開始時。
非PSMからPSMへの移行はタイマーに基づくことができ、タイマーの時間切れは、設定された監視オケージョンの回数においてPDCCHを受信しないことに依存することができる。さらなる移行の基準、たとえば図7に関して記載した基準も使用されてもよい。
特定の実施形態では、検索空間XはUE固有の検索空間である。検索空間Xは、PSMモードのとき、第1のK0値セットと関連付けられる。検索空間Xは、非PSMモードのとき、第2のK0値セットと関連付けられる。
検索空間XによるPDCCH送信は、PSMモードのとき、第1のK0値セットを使用して実施される。検索空間XによるPDCCH送信は、非PSMモードのとき、第2のK0値セットを使用して実施される。
検索空間Xは第1のK0値セットと関連付けられ、UEは、検索空間のDCIに対するACKを送出し、次にUEは、検索空間のDCIを探し、次に検索空間Xは第2のK0値セットと関連付けられる。換言すれば、一部の実施形態では、UEは、第1のK0値セットの仮説を用いて、検索空間XのPDCCHを監視する。PDCCHを検出し、PDCCHに含まれるDCIによってスケジューリングされた対応するPDSCHを受信すると、UEはACKを送出する。その後、UEは、第2のK0値セットの仮説を用いて、同じ検索空間Xの後のスロットでPDCCHを監視する。
UEは、検索空間X内でDCIを探し、第1のK0値セットのみを適用し、UEは、検索空間のDCIに対してACKを送出し、次にUEは、検索空間内でDCIを探し、検索空間Xに対して第1及び第2のK0値セットを適用することができる。換言すれば、一部の実施形態では、UEは、第1のK0値セットの仮説を用いて、検索空間XのPDCCHを監視する。PDCCHを検出し、PDCCHに含まれるDCIによってスケジューリングされた対応するPDSCHを受信すると、UEはACKを送出する。その後、UEは、第1及び第2両方のK0値セットの仮説を用いて、同じ検索空間Xの後のスロットでPDCCHを監視する。
第1のK0値セットはK0>0であることができる。第2のK0値セットはK0=0を含むことができる。第1のK0値セットはK0>Xであることができ、ここでXはUE能力のシグナリングであることができ、潜在的にニューメロロジーなどに依存する。第2のK0値セットはK0≦Xを含むことができ、ここでXはUE能力のシグナリングであることができ、潜在的にニューメロロジーなどに依存する。
上述した実施形態はすべてのスケジューリングの例に適用することができる。それに加えて、PDSCHは、PDCCHに対するPDSCHの他の位置でK0>1が使用されるとき、K0>1を超える制限なしに、PDCCHが監視されるシンボルにおいてスケジューリングすることができる。それに加えて、PDSCHは、PDCCHに対するPDSCHの他の位置でK0>1が使用されるとき、K0>1を超える制限なしに、PDCCHが監視されるシンボルに隣接するシンボルにおいてスケジューリングすることができる。これにより、両方の例に関して図12及び13に示されるように、著しい追加の消費電力なしに、低データレート又は狭い時間幅のPDSCHをスケジューリングすることが可能になる。
上述した実施形態の場合、いくつかのシナリオでは、UE側の支援情報がネットワークにとって有益な場合がある。たとえば、UEは、省電力プロファイルに関して、好ましいK0値セットに対する嗜好を記述することができる。
・省電力を可能にすることができる最小K0能力。
・UEによって示される好ましいK0値。
・UEによって示されるスロット長インジケータ値(SLIV)。
・タイプAのPDSCHマッピング及び/又は第1のCORESET及び/又は検索空間設定に対するUEによって示されるSLIV。
・タイプBのPDSCHマッピング及び/又は第1のCORESET及び/又は検索空間設定に対するUEによって示されるSLIV。
K0値は一般的に、SLIVによって示すことができる。特定の例では、UEは、第1のSLIVセットが第1のCORESET/検索空間設定で設定された場合、値Aの分の消費電力を低減でき、第2のSLIVセットが第2のCORESET/検索空間設定で設定された場合、値Bの分の消費電力を低減できることを示すことができる。UEは、gNBがそのスケジューリング決定を行うのに利用することができるような複数のセットを示すことができる。
UEは、好ましいスパン(PDCCHが監視される連続したシンボル)と、好ましいスパンと関連付けられるSLIVに関する情報とを示してもよい。たとえば、UEは、消費電力の低減に関して、以下の設定の1つ又は複数を嗜好する可能性があることを示すことができる。
・第1の設定:シンボル2つ分のスパンで、14個のシンボルの周期性を監視し、SLIVがK0=0に対応し、PDSCH割当ての長さがシンボル2つであり、K0>1であり、PDSCHの長さがシンボル2~14個分である。
・第2の設定:シンボル1つ分のスパンで、14個のシンボルの周期性を監視し、SLIVがK0>1に対応し、PDSCHの長さがシンボル2~14個分である。
・第3の設定:シンボル3つ分のスパンで、14個のシンボルの周期性を監視し、SLIVがK0=1に対応し、PDSCH割当ての長さがシンボル4つであり、K0>1であり、PDSCHの長さがシンボル2~14個分である。
UEはまた、ネットワークが、UE消費電力特性を考慮しながら適切なスケジューリングの選択を行うのに使用することができる、優先順位又は追加情報を示すことができる。
特定の実施形態では、第1及び第2のK0値セットはUE指示に基づいて決定される。UE指示は、第1の省電力プロファイルに対応する第1のK0値閾値と、第2の省電力プロファイルに対応する第2のK0値閾値とを示す、能力シグナリングを含むことができる。能力シグナリングの指示は、PDSCHニューメロロジーのみ、又はPDCCH及びPDSCHニューメロロジーに依存する、対応しているニューメロロジー(サブキャリア間隔(SCS))に依存することができる。
これに関して、図14は、本明細書に記載する一部の実施形態による、UEがUE能力情報又はUE指示をネットワークノードに提供する、UE及びネットワークノード(たとえば、基地局)の動作を示している。図示されるように、UEはUE側情報(たとえば、UE能力情報又はUE指示)をネットワークノードに提供する(ステップ1400)。UEからネットワークノードに提供されてもよい情報のタイプの例は、上述されており、ここで適用可能である。ネットワークノードは、上述した実施形態によれば、UE側情報を使用して、たとえば、UEに対する適切なスケジューリング決定を行う(ステップ1402)。
アップリンクグラントがPSMでUEに送信されると、UEは、PSMモードのままであることができ、又は(たとえば、ダウンリンクスケジューリングに関して上述した実施形態に従って)非PSMに切り替えるように設定することもできる。
本明細書に記載の主題は、任意の適切な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図15に示された例示的ワイヤレスネットワークなど、ワイヤレスネットワークに関連して説明される。簡単にするために、図15のワイヤレスネットワークは、ネットワーク1506、ネットワークノード1560及び1560b、並びにWD1510、1510b、及び1510cのみを示す。実際には、ワイヤレスネットワークは、ワイヤレスデバイス間の通信或いはワイヤレスデバイスと固定電話、サービスプロバイダ、又は任意の他のネットワークノード若しくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適した任意の付加的要素をさらに含み得る。図示された構成要素について、ネットワークノード1560及びワイヤレスデバイス(WD)1510は、さらに詳しく描かれている。ワイヤレスネットワークは、ワイヤレスネットワークによって又はこれを介して提供されるサービスへのワイヤレスデバイスのアクセス及び/又はそのようなサービスのワイヤレスデバイスの使用を円滑にするために、通信及び他のタイプのサービスを1つ又は複数のワイヤレスデバイスに提供し得る。
ワイヤレスネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラ、及び/又は無線ネットワーク又は他の類似のタイプのシステムを備える、及び/又はそれらとインターフェースすることができる。一部の実施形態では、ワイヤレスネットワークは、特定の標準又は他のタイプの予め規定されたルール又は手続きに従って動作するように設定され得る。したがって、ワイヤレスネットワークの特定の実施形態は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM:Global System for Mobile Communications)、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)及び/又は他の適切な第2、第3、第4、又は第5世代(2G、3G、4G、又は5G)標準などの通信標準、IEEE802.11標準などのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)標準、並びに/或いは、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ブルートゥース、Z-Wave及び/又はZigBee標準などの任意の他の適切なワイヤレス通信標準を実装し得る。
ネットワーク1506は、1つ又は複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、インターネットプロトコル(IP:internet protocol)ネットワーク、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、WLAN、ワイヤードネットワーク、ワイヤレスネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、及び、デバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
ネットワークノード1560及びWD1510は、さらに詳しく後述される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、ワイヤレスネットワークにおいてワイヤレス接続を提供することなど、ネットワークノード及び/又はワイヤレスデバイス機能性を提供するために連携する。異なる実施形態において、ワイヤレスネットワークは、任意の数のワイヤード又はワイヤレスネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、ワイヤレスデバイス、リレー局、並びに/或いは、ワイヤード接続又はワイヤレス接続のいずれを介してでもデータ及び/又は信号の通信を円滑にする又はこれに参加する任意の他の構成要素又はシステムを備え得る。
本明細書では、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイスへのワイヤレスアクセスを可能にする及び/又は提供するためにワイヤレスデバイスと及び/又はワイヤレスネットワーク内の他のネットワークノード又は機器と直接的又は間接的に通信する並びに/或いはワイヤレスネットワークにおいて他の機能(たとえば、管理)を実行する能力を有する、そのように設定された、配置された及び/又は動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、eNB、及びgNB)を含むが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジの量(又は、つまり、それらの送信電力レベル)に基づいて分類することができ、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、又はマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーノード又はリレーを制御するリレードナーノードでもよい。ネットワークノードはまた、集中型デジタルユニット及び/又はリモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)と時に称される、などの分散型無線基地局の1つ又は複数の(又はすべての)部分を含み得る。そのようなリモート無線ユニットは、アンテナ統合無線のようにアンテナと統合されても統合されなくてもよい。分散型無線基地局の部分は、分散型アンテナシステム(DAS:distributed antenna system)内のノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR:multi-standard radio)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC:radio network controller)又は基地局コントローラ(BSC:base station controller)などのネットワークコントローラ、基地局トランシーバ(BTS:base transceiver station)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャストコーディネーションエンティティ(MCE:multi-cell/multicast coordination entity)、コアネットワークノード(たとえば、移動交換局(MSC:mobile switching center)、モビリティ管理エンティティ(MME:mobility management entity))、動作及びメンテナンス(O&M:operation and maintenance)ノード、動作サポートシステム(OSS:operations support system)ノード、自己最適化ネットワーク(SON:self-organizing network)ノード、ポジショニングノード(たとえば、エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC:evolved serving mobile location center))、及び/又はドライブ試験の最小化(MDT:minimization of drive test)を含む。別の例として、ネットワークノードは、さらに詳しく後述するような仮想ネットワークノードでもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、ワイヤレスネットワークへのアクセスをワイヤレスデバイスに可能にする及び/又は提供するための或いはワイヤレスネットワークにアクセスしたワイヤレスデバイスに何らかのサービスを提供するための能力を有する、そのように設定された、配置された、及び/又は動作可能な任意の適切なデバイス(又はデバイスのグループ)を表し得る。
図15において、ネットワークノード1560は、処理回路1570、デバイス可読媒体1580、インターフェース1590、補助機器1584、電源1586、電力回路1587、及びアンテナ1562を含む。図15の例示的ワイヤレスネットワークに示されたネットワークノード1560は、ハードウェア構成要素の図示された組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せを有するネットワークノードを備え得る。タスク、特徴、機能及び本明細書で開示される方法を実行するために必要とされるハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の適切な組合せをネットワークノードは備えることが、理解されよう。さらに、ネットワークノード1560の構成要素は、より大きなボックス内に位置する又は複数のボックス内にネストされた単一ボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体1580は、複数の別個のハードドライブ並びに複数のランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)モジュールを備え得る)。
同様に、ネットワークノード1560は、独自のそれぞれの構成要素をそれぞれが有し得る複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、NodeB構成要素及びRNC構成要素、又はBTS構成要素及びBSC構成要素など)で構成され得る。ネットワークノード1560が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS及びBSC構成要素)を備えるある種のシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つ又は複数は、いくつかのネットワークノードの間で共用され得る。たとえば、単一RNCは、複数のNodeBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各固有のNodeB及びRNCペアは、場合によっては、単一の別個のネットワークノードと考えられ得る。一部の実施形態では、ネットワークノード1560は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は、二重にされ得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体1580)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ1562がRATによって共用され得る)。ネットワークノード1560はまた、たとえば、GSM、広帯域符号分割多重化アクセス(WCDMA:wideband code division multiple access)、LTE、NR、WiFi、又はブルートゥースワイヤレス技術など、ネットワークノード1560に統合された異なるワイヤレス技術のための様々な図示された構成要素の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、ネットワークノード1560内の同じ又は異なるチップ又はチップのセット及び他の構成要素内に統合され得る。
処理回路1570は、ネットワークノードによって提供されているものとして本明細書に記載された任意の判定、計算又は類似の動作(たとえば、ある種の取得動作)を実行するように設定される。処理回路1570によって実行されるこれらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ又は複数の動作を実行することによって、処理回路1570によって取得された情報を処理すること、並びに前記処理の結果として判定を行うことを含み得る。
処理回路1570は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つ又は複数の組合せ、資源、或いは、単独で又はデバイス可読媒体1580などの他のネットワークノード1560構成要素と併せて、ネットワークノード1560機能を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア及び/又は符号化されたロジックの組合せを備え得る。たとえば、処理回路1570は、デバイス可読媒体1580に又は処理回路1570内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能性は、本明細書で論じられる様々なワイヤレス特徴、機能、又は利益のいずれかの提供を含み得る。一部の実施形態では、処理回路1570は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
一部の実施形態では、処理回路1570は、RFトランシーバ回路1572及びベースバンド処理回路1574のうちの1つ又は複数を含み得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路1572及びベースバンド処理回路1574は、別個のチップ(又はチップのセット)、ボード、又は、無線ユニット及びデジタルユニットなどのユニット上でもよい。代替実施形態において、RFトランシーバ回路1572及びベースバンド処理回路1574の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット、ボード、又はユニット上でもよい。
ある種の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB又は他のそのようなネットワークデバイスによって提供されているものとしての本明細書に記載の機能性の一部又はすべては、デバイス可読媒体1580又は処理回路1570内のメモリに記憶された命令を実行する処理回路1570によって実行され得る。代替実施形態において、機能性のうちの一部又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又はディスクリートデバイスの可読媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路1570によって提供され得る。それらの実施形態のいずれにおいてでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行してもしなくても、処理回路1570は、記載された機能を実行するように設定することができる。そのような機能によってもたらされる利益は、単独で処理回路1570に又はネットワークノード1560の他の構成要素に制限されないが、ネットワークノード1560全体によって、並びに/或いは一般にエンドユーザ及びワイヤレスネットワークによって享受される。
デバイス可読媒体1580は、処理回路1570によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する永続記憶装置、ソリッドステートメモリ、リモートに搭載されたメモリ、磁気媒体、光媒体、RAM、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)又はデジタル多用途ディスク(DVD))、及び/又は任意の他の揮発性又は不揮発性の、非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能なメモリデバイスを含むがこれらに限定されない、任意の形の揮発性又は不揮発性コンピュータ可読メモリを備え得る。デバイス可読媒体1580は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ又は複数を含むアプリケーション、及び/又は処理回路1570によって実行することができる及びネットワークノード1560によって使用することができる他の命令を含む、任意の適切な命令、データ又は情報を記憶し得る。デバイス可読媒体1580は、処理回路1570によって行われる任意の計算及び/又はインターフェース1590を介して受信される任意のデータを記憶するために使用され得る。一部の実施形態では、処理回路1570及びデバイス可読媒体1580は、統合されると考えられ得る。
インターフェース1590は、ネットワークノード1560、ネットワーク1506、及び/又はWD1510の間のシグナリング及び/又はデータのワイヤード又はワイヤレス通信において使用される。図示されているように、インターフェース1590は、たとえば、ワイヤード接続を介してネットワーク1506に及びネットワーク1506から、データを送信及び受信するために、ポート/端末1594を備える。インターフェース1590はまた、アンテナ1562に連結され得る又はある種の実施形態においてアンテナ1562の一部であることがある、無線フロントエンド回路1592を含む。無線フロントエンド回路1592は、フィルタ1598及び増幅器1596を備える。無線フロントエンド回路1592は、アンテナ1562及び処理回路1570に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ1562と処理回路1570との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路1592は、ワイヤレス接続を介して他のネットワークノード又はWDに送出されることになるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路1592は、フィルタ1598及び/又は増幅器1596の組合せを使用する適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号にデジタルデータを変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ1562を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ1562は、次いで無線フロントエンド回路1592によってデジタルデータに変換される無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路1570に渡され得る。他の実施形態において、インターフェースは、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。
ある種の代替実施形態において、ネットワークノード1560は、別個の無線フロントエンド回路1592を含まないことがあり、代わりに、処理回路1570が、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路1592なしにアンテナ1562に接続され得る。同様に、一部の実施形態では、すべての又は一部のRFトランシーバ回路1572は、インターフェース1590の一部と考えられ得る。さらに他の実施形態において、インターフェース1590は、1つ又は複数のポート又は端末1594、無線フロントエンド回路1592、並びにRFトランシーバ回路1572、無線ユニット(図示せず)の一部としての、を含み得、そして、インターフェース1590は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路1574と通信し得る。
アンテナ1562は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように設定された、1つ又は複数のアンテナ、又はアンテナアレイを含み得る。アンテナ1562は、無線フロントエンド回路1592に結合され得、ワイヤレスにデータ及び/又は信号を送信及び受信する能力を有する任意のタイプのアンテナでもよい。一部の実施形態では、アンテナ1562は、たとえば、2ギガヘルツ(GHz)と66GHzとの間で、無線信号を送信/受信するように動作可能な1つ又は複数の全方向性の、セクタ又はパネルアンテナを備え得る。全方向性アンテナは、任意の方向において無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、そして、パネルアンテナは、相対的に直線で無線信号を送信/受信するために使用されるサイトアンテナのラインでもよい。場合によっては、複数のアンテナの使用は、多入力多出力(MIMO:multiple input multiple output)と称され得る。ある種の実施形態では、アンテナ1562は、ネットワークノード1560とは別個でもよく、インターフェース又はポートを介してネットワークノード1560に接続可能になり得る。
アンテナ1562、インターフェース1590、及び/又は処理回路1570は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の受信動作及び/又はある種の取得動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ワイヤレスデバイス、別のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ1562、インターフェース1590、及び/又は処理回路1570は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の送信動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ワイヤレスデバイス、別のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
電力回路1587は、電力管理回路を備え得る、又はこれに連結され得、本明細書に記載の機能性を実行するための電力をネットワークノード1560の構成要素に供給するように設定される。電力回路1587は、電源1586から電力を受信し得る。電源1586及び/又は電力回路1587は、それぞれの構成要素に適した形でネットワークノード1560の様々な構成要素に電力を提供する(たとえば、それぞれの構成要素のために必要とされる電圧及び電流レベルで)ように設定され得る。電源1586は、電力回路1587及び/又はネットワークノード1560に含まれても、これらの外部でもよい。たとえば、ネットワークノード1560は、電気ケーブルなどの入力回路又はインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能になり得、それにより、外部電源が電力回路1587に電力を供給する。さらなる例として、電源1586は、電力回路1587に接続された又はこれに統合された、バッテリ又はバッテリパックの形で電力のソースを備え得る。バッテリは、外部電源が切れた場合に非常用電源を提供し得る。光電池デバイスなどの他のタイプの電源もまた使用され得る。
ネットワークノード1560の代替実施形態は、本明細書に記載の機能性及び/又は本明細書に記載の主題をサポートするために必要な任意の機能性のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能性のある種の態様を提供する責任を負い得る図15に示されたものを超える追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード1560は、ネットワークノード1560への情報の入力を可能にするために、及びネットワークノード1560からの情報の出力を可能にするために、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ネットワークノード1560のための診断、メンテナンス、修理、及び他の管理機能をユーザが実行することを可能にし得る。
本明細書では、WDは、ネットワークノード及び/又は他のワイヤレスデバイスとワイヤレスに通信する能力を有する、そのように設定された、配置された及び/又は動作可能なデバイスを指す。特に断りのない限り、WDという用語は、UEと同義で本明細書において使用され得る。ワイヤレスに通信することは、電磁波、無線波、赤外線波、及び/又は電波を介して情報を伝えるのに適した他のタイプの信号を使用してワイヤレス信号を送信/受信することを含み得る。一部の実施形態では、WDは、直接の人間の相互作用なしに情報を送信及び/又は受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部又は外部イベントによってトリガされたとき、又はネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、スマートフォン、携帯電話、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、ワイヤレスローカルループフォン、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスカメラ、ゲーム機又はデバイス、音楽記憶デバイス、再生装置、ウェアラブル端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、モバイル局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、ワイヤレス顧客構内機器(CPE)、車両搭載ワイヤレス端末デバイスなどを含むが、これらに限定されない。WDは、たとえば、サイドリンク通信、車両対車両(V2V:vehicle-to-vehicle)、車両対インフラストラクチャ(V2I:vehicle-to-infrastructure)、車両対あらゆる物(V2X:vehicle-to-everything)の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)標準を実装することによって、デバイス対デバイス(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信デバイスと称され得る。さらに別の特定の例として、IoT(Internet of Things)シナリオにおいて、WDは、モニタリング及び/又は測定を実行する及びそのようなモニタリング及び/又は測定の結果を別のWD及び/又はネットワークノードに送信するマシン又は他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、3GPPコンテキストではMTCデバイスと称され得るマシン対マシン(M2M)デバイスでもよい。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域物のインターネット(NB-IoT:narrow band IoT)標準を実装するUEでもよい。そのようなマシン又はデバイスの具体的な例は、センサ、電力メータなどの計測デバイス、産業マシン、又は家庭用若しくは個人用器具(たとえば、冷蔵庫、テレビジョンなど)、パーソナルウェアラブル(たとえば、腕時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオにおいて、WDは、その動作状況の監視及び/又は報告或いはその動作に関連する他の機能の能力を有する車両又は他の機器を表し得る。前述のようなWDは、ワイヤレス接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスはワイヤレス端末と称され得る。さらに、前述のようなWDは、モバイルでもよく、その場合、それはモバイルデバイス又はモバイル端末とも称され得る。
図示されているように、ワイヤレスデバイス1510は、アンテナ1511、インターフェース1514、処理回路1520、デバイス可読媒体1530、ユーザインターフェース機器1532、補助機器1534、電源1536及び電力回路1537を含む。WD1510は、たとえば、少し例を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、又はブルートゥースワイヤレス技術など、WD1510によってサポートされる異なるワイヤレス技術のための、図示された構成要素のうちの1つ又は複数の構成要素の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、WD1510内の他の構成要素と同じ又は異なるチップ又はチップのセットに統合され得る。
アンテナ1511は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように設定された1つ又は複数のアンテナ又はアンテナアレイを含み得、インターフェース1514に接続される。ある種の代替実施形態において、アンテナ1511は、WD1510とは別個でもよく、インターフェース又はポートを介してWD1510に接続可能になり得る。アンテナ1511、インターフェース1514、及び/又は処理回路1520は、WDによって実行されるものとして本明細書に記載されている任意の受信又は送信動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ネットワークノード及び/又は別のWDから受信され得る。一部の実施形態では、無線フロントエンド回路及び/又はアンテナ1511は、インターフェースと考えられ得る。
図示されているように、インターフェース1514は、無線フロントエンド回路1512及びアンテナ1511を備える。無線フロントエンド回路1512は、1つ又は複数のフィルタ1518及び増幅器1516を備える。無線フロントエンド回路1512は、アンテナ1511及び処理回路1520に接続され、アンテナ1511と処理回路1520との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路1512は、アンテナ1511に連結され得る、又はアンテナ1511の一部でもよい。一部の実施形態では、WD1510は、別個の無線フロントエンド回路1512を含まないことがあり、そうではなくて、処理回路1520は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ1511に接続され得る。同様に、一部の実施形態では、RFトランシーバ回路1522の一部又はすべては、インターフェース1514の一部と考えられ得る。無線フロントエンド回路1512は、ワイヤレス接続を介して他のネットワークノード又はWDに送出されることになるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路1512は、フィルタ1518及び/又は増幅器1516の組合せを使用して適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号にデジタルデータを変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ1511を介して送信され得る。同様に、データを受信しているとき、アンテナ1511は、次いで無線フロントエンド回路1512によってデジタルデータに変換される、無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路1520に渡され得る。他の実施形態において、インターフェースは、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。
処理回路1520は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、CPU、DSP、ASIC、FPGA、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つ又は複数の組合せ、資源、或いは、単独で又はデバイス可読媒体1530などの他のWD1510構成要素と連動して、WD1510機能性を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、及び/又は符号化されたロジックの組合せを備え得る。そのような機能性は、本明細書で論じられる様々なワイヤレス特徴又は利益のいずれかの提供を含み得る。たとえば、処理回路1520は、本明細書で開示される機能性を提供するために、デバイス可読媒体1530に又は処理回路1520内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
図示されているように、処理回路1520は、RFトランシーバ回路1522、ベースバンド処理回路1524、及びアプリケーション処理回路1526のうちの1つ又は複数を含む。他の実施形態において、処理回路は、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。ある種の実施形態では、WD1510の処理回路1520は、SOCを備え得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路1522、ベースバンド処理回路1524、及びアプリケーション処理回路1526は、別個のチップ又はチップのセット上にあることがある。代替実施形態において、ベースバンド処理回路1524及びアプリケーション処理回路1526の一部又はすべては、1つのチップ又はチップのセット内に結合され得、RFトランシーバ回路1522は、別個のチップ又はチップのセット上にあってもよい。さらに代替実施形態において、RFトランシーバ回路1522及びベースバンド処理回路1524の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット上にあることがあり、アプリケーション処理回路1526は、別個のチップ又はチップのセット上にあることがある。さらに他の代替実施形態において、RFトランシーバ回路1522、ベースバンド処理回路1524、及びアプリケーション処理回路1526の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット内に結合され得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路1522は、インターフェース1514の一部でもよい。RFトランシーバ回路1522は、処理回路1520のRF信号を調整し得る。
ある種の実施形態では、WDによって実行されるものとして本明細書に記載の機能性の一部又はすべては、ある種の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であることがある、デバイス可読媒体1530に記憶された命令を実行する処理回路1520によって提供され得る。代替実施形態において、機能性の一部の又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又はディスクリートデバイスの可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路1520によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行してもしなくても、処理回路1520は、記載された機能性を実行するように設定することができる。そのような機能性によって提供される利益は、単独で処理回路1520に又はWD1510の他の構成要素に限定されず、全体としてのWD1510によって、及び/又は一般にエンドユーザ及びワイヤレスネットワークによって、享受される。
処理回路1520は、WDによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の決定、計算、又は類似の動作(たとえば、ある種の取得動作)を実行するように設定され得る。処理回路1520によって実行されるものとしての、これらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をWD1510によって記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ又は複数の動作を実行することにより、処理回路1520によって取得された情報を処理すること、並びに前記処理の結果として判定を行うことを含み得る。
デバイス可読媒体1530は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ又は複数を含むアプリケーション及び/又は処理回路1520によって実行することが可能な他の命令を記憶するように動作可能になり得る。デバイス可読媒体1530は、コンピュータメモリ(たとえば、RAM又はROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、CD又はDVD)、及び/又は処理回路1520によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する任意の他の揮発性又は不揮発性の、非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。一部の実施形態では、処理回路1520及びデバイス可読媒体1530は、統合されたものとして考えられ得る。
ユーザインターフェース機器1532は、人間のユーザがWD1510と相互作用することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような相互作用は、視覚、聴覚、触覚などの多数の形態をとり得る。ユーザインターフェース機器1532は、ユーザへの出力を生み出すように及びユーザが入力をWD1510に提供することを可能にするように動作可能になり得る。相互作用のタイプは、WD1510にインストールされたユーザインターフェース機器1532のタイプに応じて変化し得る。たとえば、WD1510がスマートフォンである場合には、相互作用はタッチスクリーンを介し得、WD1510がスマートメータである場合には、相互作用は、使用量(たとえば、使用されたガロン数)を提供するスクリーン又は警報音を提供する(たとえば、煙が検知された場合に)スピーカを介し得る。ユーザインターフェース機器1532は、入力インターフェース、デバイス及び回路と、出力インターフェース、デバイス及び回路とを含み得る。ユーザインターフェース機器1532は、WD1510への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路1520に接続されて処理回路1520が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器1532は、たとえば、マイクロフォン、近接若しくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つ又は複数のカメラ、USBポート、又は他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1532はまた、WD1510からの情報の出力を可能にするように、及び処理回路1520がWD1510から情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器1532は、たとえば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、ユニバーサルシリアルバス(USB:universal serial bus)ポート、ヘッドフォンインターフェース、又は他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1532の1つ又は複数の入力及び出力インターフェース、デバイス、及び回路を使用し、WD1510は、エンドユーザ及び/又はワイヤレスネットワークと通信することができ、それらが本明細書に記載の機能性から利益を得ることを可能にし得る。
補助機器1534は、WDによって一般に実行されないことがあるより多くの特定の機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的で測定を行うための専門のセンサ、ワイヤード通信などの付加的タイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器1534の構成要素の包含及びタイプは、実施形態及び/又はシナリオに応じて異なり得る。
一部の実施形態では、電源1536は、バッテリ又はバッテリパックの形でもよい。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光電池デバイス又は動力電池など、他のタイプの電源もまた使用され得る。WD1510はさらに、本明細書に記載又は示された任意の機能性を実行するために電源1536からの電力を必要とするWD1510の様々な部分に電源1536から電力を届けるための電力回路1537を備え得る。ある種の実施形態では、電力回路1537は、電力管理回路を備え得る。電力回路1537は、付加的に又は別法として外部電源から電力を受信するように動作可能になり得、その場合、WD1510は、入力回路又は電気動力ケーブルなどのインターフェースを介して外部電源(電気コンセントなど)に接続可能になり得る。ある種の実施形態では、電力回路1537はまた、外部電源から電源1536に電力を届けるように動作可能になり得る。これは、たとえば、電源1536の充電のためでもよい。電力回路1537は、任意のフォーマッティング、変換、又は他の修正を電源1536からの電力に実行して、電力を、電力が供給される先のWD1510のそれぞれの構成要素に適するようにさせることができる。
図16は、本明細書に記載する様々な態様による、UEの一実施形態を示している。本明細書では、ユーザ機器又はUEは、関連デバイスを所有及び/又は操作する人間ユーザという意味でのユーザを必ずしも有さないことがある。そうではなく、UEは、人間ユーザへの販売、又は人間ユーザによる操作向けに意図されるが、特定の人間ユーザに関連付けられていないことがある、又は最初は特定の人間ユーザに関連付けられていないことがあるデバイスを表し得る(たとえば、スマートスプリンクラコントローラ)。別法として、UEは、エンドユーザへの販売又はエンドユーザによる操作向けに意図されていないが、ユーザの利益に関連し得る又はユーザの利益のために操作され得るデバイスを表し得る(たとえば、スマート電力メータ)。UE1600は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)UE、及び/又は拡張MTC(eMTC:enhanced MTC)UEを含む、3GPPによって識別された任意のUEでもよい。図16に示されているような、UE1600は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、及び/又は5G標準など、3GPPによって公表された1つ又は複数の通信標準による通信向けに設定されたWDの一例である。前述のように、WD及びUEという用語は、同義で使用され得る。したがって、図16はUEであるが、本明細書で論じられる構成要素は、WDに同等に適用可能であり、逆もまた同様である。
図16では、UE1600は、入力/出力インターフェース1605、RFインターフェース1609、ネットワーク接続インターフェース1611、RAM1617、ROM1619、及び記憶媒体1621などを含むメモリ1615、通信サブシステム1631、電源1613、及び/又は任意の他の構成要素、或いはその任意の組合せに動作可能なように連結された、処理回路1601を含む。記憶媒体1621は、オペレーティングシステム1623、アプリケーションプログラム1625、及びデータ1627を含む。他の実施形態において、記憶媒体1621は、他の類似のタイプの情報を含み得る。ある種のUEは、図16に示されたすべての構成要素、又はそれらの構成要素のサブセットのみを使用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEによって異なり得る。さらに、ある種のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信器、受信器などの構成要素の複数のインスタンスを含み得る。
図16では、処理回路1601は、コンピュータ命令及びデータを処理するように設定され得る。処理回路1601は、1つ又は複数のハードウェア実装された状態マシン(たとえば、離散的なロジック、FPGA、ASICなどにおける)など、メモリ内のマシン可読コンピュータプログラムとして記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の順次状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブルロジック、適切なソフトウェアと一緒の、マイクロプロセッサ又はDSPなどの、1つ又は複数の記憶されたプログラム、汎用プロセッサ、或いは前記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路1601は、2つのCPUを含み得る。データは、コンピュータによる使用に適した形の情報でもよい。
図示された実施形態では、入力/出力インターフェース1605は、通信インターフェースを入力デバイス、出力デバイス、或いは、入力及び出力デバイスに提供するように設定され得る。UE1600は、入力/出力インターフェース1605を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、USBポートは、UE1600への入力及びUE1600からの出力を提供するために使用され得る。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、又はその任意の組合せでもよい。UE1600は、ユーザがUE1600内に情報をキャプチャすることを可能にするために入力/出力インターフェース1605を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンサ式又はプレゼンスセンサ式ディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンサ式ディスプレイは、ユーザからの入力を感知するための容量性又は抵抗性タッチセンサを含み得る。センサは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、又はその任意の組合せでもよい。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、及び光センサでもよい。
図16では、RFインターフェース1609は、送信器、受信器、及びアンテナなどのRF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース1611は、通信インターフェースをネットワーク1643aに提供するように設定され得る。ネットワーク1643aは、LAN、WAN、コンピュータネットワーク、ワイヤレスネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク又はその任意の組合せなど、ワイヤード及び/又はワイヤレスネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク1643aは、WiFiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース1611は、イーサネット、送信制御プロトコル(TCP:transmission control protocol)/IP、同期光ネットワーク(SONET:synchronous optical networking)、非同期転送モード(ATM:asynchronous transfer mode)などの1つ又は複数の通信プロトコルによる通信ネットワークを介して1つ又は複数の他のデバイスと通信するために使用される受信器及び送信器インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース1611は、通信ネットワークリンク(たとえば、光、電気など)に適した受信器及び送信器機能性を実装し得る。送信器及び受信器機能は、回路構成要素、ソフトウェア又はファームウェアを共用し得、或いは別法として別個に実装され得る。
RAM1617は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、及びデバイスドライバなどのソフトウェアプログラムの実行中にデータ又はコンピュータ命令の記憶又はキャッシュを行うために処理回路1601にバス1602を介してインターフェースするように設定され得る。ROM1619は、コンピュータ命令又はデータを処理回路1601に提供するように設定され得る。たとえば、ROM1619は、基本入力及び出力(I/O)、スタートアップ、又は不揮発性メモリに記憶されたキーボードからのキーストロークの受信などの基本システム機能のための不変の低レベルシステムコード又はデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体1621は、RAM、ROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的EPROM(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピディスク、ハードディスク、取り外し可能カートリッジ、又はフラッシュドライブなどのメモリを含むように設定され得る。1つの例では、記憶媒体1621は、オペレーティングシステム1623、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム1625、ウィジェット若しくはガジェットエンジン又は別のアプリケーション、及びデータファイル1627を含むように設定され得る。記憶媒体1621は、UE1600によって使用するために、バラエティ豊かな様々なオペレーティングシステムのいずれか又はオペレーティングシステムの組合せを記憶し得る。
記憶媒体1621は、RAID(redundant array of independent disk)、フロッピディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD:high-density digital versatile disc)光ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS:holographic digital data storage)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM:mini-dual in-line memory module)、同期型ダイナミックRAM(SDRAM:synchronous dynamic RAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュール(SIM:subscriber identity module)若しくは取り外し可能ユーザ識別モジュール(RUIM:removable user identity module)などのスマートカードメモリ、他のメモリ、或いはその任意の組合せなどのいくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体1621は、UE1600が、一時的又は非一時的メモリ媒体に記憶された、コンピュータで実行可能な命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、或いはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを使用するものなどの製造品は、デバイス可読媒体を備え得る記憶媒体1621において有形に実施され得る。
図16において、処理回路1601は、通信サブシステム1631を使用するネットワーク1643bと通信するように設定され得る。ネットワーク1643a及びネットワーク1643bは、1つ又は複数の同じネットワーク或いは1つ又は複数の異なるネットワークでもよい。通信サブシステム1631は、ネットワーク1643bと通信するために使用される1つ又は複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム1631は、IEEE802.16、符号分割多重化アクセス(CDMA:code division multiple access)、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つ又は複数の通信プロトコルによる無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、又は基地局など、ワイヤレス通信の能力を有する別のデバイスの1つ又は複数のリモートトランシーバと通信するために使用される1つ又は複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、それぞれ、RANリンクに適した送信器又は受信器機能性(たとえば、周波数割当てなど)を実装するために送信器1633及び/又は受信器1635を含み得る。さらに、各トランシーバの送信器1633及び受信器1635は、回路構成要素、ソフトウェア又はファームウェアを共用し得る、或いは別法として別個に実装され得る。
図示された実施形態において、通信サブシステム1631の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥースなどの短距離通信、近距離無線通信、位置を判定するためのグローバルポジショニングシステム(GPS)の使用などの位置ベースの通信、別の同様の通信機能、或いはその任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム1631は、セルラ通信、WiFi通信、ブルートゥース通信、及びGPS通信を含み得る。ネットワーク1643bは、LAN、WAN、コンピュータネットワーク、ワイヤレスネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク又はその任意の組合せなど、ワイヤード及び/又はワイヤレスネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク1643bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、及び/又は近距離無線ネットワークでもよい。電源1613は、交流(AC)又は直流(DC)電力をUE1600の構成要素に提供するように設定され得る。
本明細書に記載の特徴、利益及び/又は機能は、UE1600の構成要素のうちの1つにおいて実装され得る、又はUE1600の複数の構成要素を横断して分割され得る。さらに、本明細書に記載の特徴、利益、及び/又は機能は、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアの任意の組合せにおいて実装され得る。1つの例では、通信サブシステム1631は、本明細書に記載の構成要素のいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路1601は、バス1602を介してそのような構成要素のいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のいずれかは、処理回路1601によって実行されたときに本明細書に記載の対応する機能を実行するメモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの構成要素の機能性は、処理回路1601と通信サブシステム1631との間で分割され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの構成要素の非計算集約的機能は、ソフトウェア又はファームウェアにおいて実装され得、計算集約的機能は、ハードウェアにおいて実装され得る。
図17は、一部の実施形態によって実装される機能が仮想化され得る仮想化環境1700を示す概略的ブロック図である。これに関連して、仮想化は、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス及びネットワーク資源の仮想化を含み得る装置又はデバイスの仮想バージョンの作成を意味する。本明細書では、仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局又は仮想化された無線アクセスノード)に或いはデバイス(たとえば、UE、ワイヤレスデバイス又は任意の他のタイプの通信デバイス)又はその構成要素に適用することができ、機能性の少なくとも一部分が1つ又は複数の仮想構成要素として実装される(たとえば、1つ又は複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシン又は1つ又は複数のネットワーク内の1つ又は複数の物理処理ノードで実行するコンテナを介して)実装形態に関する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の機能の一部又はすべては、ハードウェアノード1730のうちの1つ又は複数によってホストされる1つ又は複数の仮想環境1700において実装された1つ又は複数の仮想マシンによって実行される仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではない又は無線接続性(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、そのとき、ネットワークノードは、完全に仮想化され得る。
本機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの実施形態の特徴、機能、及び/又は利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な1つ又は複数のアプリケーション1720(ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと別称され得る)によって実装され得る。アプリケーション1720は、処理回路1760及びメモリ1790を備えるハードウェア1730を提供する仮想化環境1700において実行される。メモリ1790は、処理回路1760によって実行可能な命令1795を含み、それにより、アプリケーション1720は、本明細書で開示される特徴、利益、及び/又は機能のうちの1つ又は複数を提供するように動作可能である。
仮想化環境1700は、民生(COTS:commercial off-the-shelf)プロセッサ、専用ASIC、或いはデジタル若しくはアナログハードウェア構成要素又は専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路でもよい、1セットの1つ又は複数のプロセッサ又は処理回路1760を備えた、汎用又は専用ネットワークハードウェアデバイス1730を備える。各ハードウェアデバイスは、命令1795又は処理回路1760によって実行されるソフトウェアを一時的に記憶するための非永続メモリでもよいメモリ1790-1を備え得る。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース1780を含む、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つ又は複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC:network interface controller)1770を備え得る。各ハードウェアデバイスはまた、ソフトウェア1795がそこに記憶された非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体1790-2、及び/又は処理回路1760によって実行可能な命令を含み得る。ソフトウェア1795は、1つ又は複数の仮想化レイヤ1750(ハイパーバイザとも呼ばれる)のインスタンスを作成するためのソフトウェア、仮想マシン1740を実行するためのソフトウェア、並びに本明細書に記載の一部の実施形態に関連して記載された機能、特徴及び/又は利益をそれが実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
仮想マシン1740は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキング又はインターフェース及び仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ1750又はハイパーバイザによって実行され得る。仮想アプライアンス1720のインスタンスの異なる実施形態は、仮想マシン1740のうちの1つ又は複数で実装され得、実装形態は、異なる形で行われ得る。
動作中、処理回路1760は、仮想マシンモニタ(VMM:virtual machine monitor)と時に称されることがあるハイパーバイザ又は仮想化レイヤ1750のインスタンスを作成するために、ソフトウェア1795を実行する。仮想化レイヤ1750は、仮想マシン1740にネットワーキングハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを示し得る。
図17に示されるように、ハードウェア1730は、一般又は特定の構成要素を有するスタンドアロンネットワークノードでもよい。ハードウェア1730は、アンテナ1723を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。別法として、ハードウェア1730は、多数のハードウェアノードが連携する及び、とりわけアプリケーション1720のライフサイクル管理を監督する、管理及び編成(MANO:management and orchestration)1702を介して管理される、ハードウェアのより大きなクラスタ(たとえば、データセンタ又はCPE内など)の一部でもよい。
ハードウェアの仮想化は、いくつかの文脈では、ネットワーク機能仮想化(NFV:network function virtualization)と称される。NFVは、データセンタ及び顧客構内機器内に置かれ得る、業界標準高容量サーバハードウェア、物理スイッチ、及び物理ストレージに多数のネットワーク機器タイプを統合するために使用され得る。
NFVとの関連で、仮想マシン1740は、プログラムが物理的な非仮想化マシンで実行していたかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装形態でもよい。それぞれの仮想マシン1740、及びその仮想マシンを実行するハードウェア1730のその部分は、それがその仮想マシン専用のハードウェア及び/又は他の仮想マシン1740とその仮想マシンによって共用されるハードウェアであれば、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
さらにNFVに関連して、仮想ネットワーク機能(VNF:Virtual Network Function)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ1730の最上部の1つ又は複数の仮想マシン1740において実行する特定のネットワーク機能を処理する責任を有し、図17のアプリケーション1720に対応する。
一部の実施形態では、1つ又は複数の送信器1712及び1つ又は複数の受信器1711をそれぞれ含む1つ又は複数の無線ユニット1710は、1つ又は複数のアンテナ1723に連結され得る。無線ユニット1710は、1つ又は複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード1730と直接通信することができ、無線アクセスノード又は基地局などの無線能力を有する仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
一部の実施形態では、一部のシグナリングは、別法としてハードウェアノード1730と無線ユニット1710との間の通信のために使用され得る制御システム1724の使用の影響を受け得る。
図18を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1811及びコアネットワーク1814を備える、3GPPタイプのセルラネットワークなどの電気通信ネットワーク1810を含む。アクセスネットワーク1811は、それぞれが対応するカバレッジエリア1813a、1813b、1813cを規定する、NodeB、eNB、gNB又は他のタイプのワイヤレスアクセスポイントなどの複数の基地局1812a、1812b、1812cを備える。各基地局1812a、1812b、1812cは、ワイヤード又はワイヤレス接続1815を介してコアネットワーク1814に接続可能である。カバレッジエリア1813c内に置かれた第1のUE1891は、対応する基地局1812cにワイヤレスで接続される又は対応する基地局1812cによってページングされるように設定され得る。カバレッジエリア1813a内の第2のUE1892は、対応する基地局1812aにワイヤレスに接続可能である。複数のUE1891、1892が本例では図示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア内にある又は唯一のUEが対応する基地局1812に接続している状況に同等に適用可能である。
電気通信ネットワーク1810自体は、ホストコンピュータ1830に接続され、ホストコンピュータ1830は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装されたサーバ、分散型サーバのハードウェア及び/又はソフトウェアにおいて或いはサーバファーム内の処理資源として実施され得る。ホストコンピュータ1830は、サービスプロバイダの所有権又は制御の下にあってもよく、或いはサービスプロバイダによって又はサービスプロバイダのために動作させられ得る。電気通信ネットワーク1810とホストコンピュータ1830との接続1821及び1822は、コアネットワーク1814からホストコンピュータ1830に直接延びてもよく、或いはオプションの中間ネットワーク1820を介してもよい。中間ネットワーク1820は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク又はホスト型ネットワークのうちの1つ、又はそれらのうちの2つ以上の組合せでもよく、中間ネットワーク1820は、もしあるなら、バックボーンネットワーク又はインターネットでもよく、具体的には、中間ネットワーク1820は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
全体としての図18の通信システムは、接続されたUE1891、1892及びホストコンピュータ1830の間の接続性を有効にする。接続性は、オーバーザトップ(OTT:over-the-top)接続1850として説明され得る。ホストコンピュータ1830及び接続されたUE1891、1892は、媒介としてアクセスネットワーク1811、コアネットワーク1814、任意の中間ネットワーク1820及び可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を使用し、OTT接続1850を介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように設定される。OTT接続1850は、OTT接続1850が通過する参加通信デバイスはアップリンク及びダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味で、透過的になり得る。たとえば、基地局1812は、接続されたUE1891に転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ことになるホストコンピュータ1830に由来するデータとの着信ダウンリンク通信の過去のルーティングに関して知らされないことがある、又は知らされる必要はない。同様に、基地局1812は、UE1891からホストコンピュータ1830に向けて始められる外向きのアップリンク通信の未来のルーティングを認識する必要はない。
前段落で論じられたUE、基地局及びホストコンピュータの一実施形態による例示的実装形態について、図19を参照して、ここで説明する。通信システム1900では、ホストコンピュータ1910は、通信システム1900の異なる通信デバイスのインターフェースとのワイヤード又はワイヤレス接続をセットアップ及び維持するように設定された通信インターフェース1916を含むハードウェア1915を備える。ホストコンピュータ1910はさらに、ストレージ及び/又は処理能力を有し得る処理回路1918を備える。具体的には、処理回路1918は、1つ又は複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、或いは命令を実行するようになされたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1910はさらに、ホストコンピュータ1910に記憶された若しくはこれによってアクセス可能な及び処理回路1918によって実行可能な、ソフトウェア1911を備える。ソフトウェア1911は、ホストアプリケーション1912を含む。ホストアプリケーション1912は、UE1930及びホストコンピュータ1910で終了するOTT接続1950を介して接続するUE1930など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能になり得る。サービスのリモートユーザへの提供において、ホストアプリケーション1912は、OTT接続1950を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
通信システム1900はさらに、電気通信システムにおいて提供される並びにホストコンピュータ1910と及びUE1930とそれが通信することを可能にするハードウェア1925を備える、基地局1920を含む。ハードウェア1925は、通信システム1900の異なる通信デバイスのインターフェースとのワイヤード又はワイヤレス接続をセットアップ及び維持するための通信インターフェース1926、並びに基地局1920によってサービスされるカバレッジエリア(図19には図示せず)内に置かれたUE1930とのワイヤレス接続1970を少なくともセットアップ及び維持するための無線インターフェース1927を含み得る。通信インターフェース1926は、ホストコンピュータ1910への接続1960を円滑にするように設定され得る。接続1960は直接でもよく、或いは、接続1960は、電気通信システムのコアネットワーク(図19には図示せず)を通過及び/又は電気通信システム外部の1つ又は複数の中間ネットワークを通過してもよい。示された実施形態では、基地局1920のハードウェア1925はさらに、1つ又は複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は命令を実行するようになされたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る、処理回路1928を含む。基地局1920はさらに、内部に記憶された又は外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1921を有する。
通信システム1900はさらに、すでに参照されたUE1930を含む。それのハードウェア1935は、UE1930が現在位置するカバレッジエリアにサービスする基地局とのワイヤレス接続1970をセットアップ及び維持するように設定された無線インターフェース1937を含み得る。UE1930のハードウェア1935はさらに、1つ又は複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は命令を実行するようになされたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る、処理回路1938を含む。UE1930はさらに、UE1930に記憶された若しくはこれによってアクセス可能な及び処理回路1938によって実行可能なソフトウェア1931を備える。ソフトウェア1931は、クライアントアプリケーション1932を含む。クライアントアプリケーション1932は、ホストコンピュータ1910のサポートを有して、UE1930を介して人間又は非人間ユーザにサービスを提供するように動作可能になり得る。ホストコンピュータ1910では、実行中のホストアプリケーション1912は、UE1930及びホストコンピュータ1910で終了するOTT接続1950を介して実行中のクライアントアプリケーション1932と通信し得る。ユーザへのサービス提供において、クライアントアプリケーション1932は、ホストアプリケーション1912から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供することができる。OTT接続1950は、要求データ及びユーザデータの両方を転送することができる。クライアントアプリケーション1932は、ユーザと相互作用して、それが提供するユーザデータを生成することができる。
図19に示されたホストコンピュータ1910と、基地局1920と、UE1930とは、それぞれ、図18のホストコンピュータ1830と、基地局1812a、1812b、1812cのうちの1つと、UE1891、1892のうちの1つと類似する又は同一であってもよいことに留意されたい。即ち、これらのエンティティの内部の動きは、図19に示されるようでもよく、独立して、周囲のネットワークトポロジは、図18のそれでもよい。
図19において、OTT接続1950は、媒介デバイスの明示的参照及びこれらのデバイスを介するメッセージの正確なルーティングなしに、基地局1920を介するホストコンピュータ1910とUE1930との通信を説明するために抽象的に描かれてある。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを判定することができ、それは、UE1930から若しくはサービスプロバイダオペレーティングホストコンピュータ1910から又はその両方から隠すように設定され得る。OTT接続1950がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、それがルーティングを動的に変更する判定(たとえば、ネットワークの負荷バランシング検討又は再設定に基づく)をさらに行うことができる。
UE1930と基地局1920との間のワイヤレス接続1970は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つ又は複数は、ワイヤレス接続1970が最後のセグメントを形成する、OTT接続1950を使用してUE1930に提供されるOTTサービスのパフォーマンスを改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、レイテンシ及び消費電力を改善し、それによって、ユーザ待機時間の低減、より良好な応答性、電池寿命の延長などの利益を提供することができる。
測定手続きは、1つ又は複数の実施形態が改善するモニタリングデータレート、レイテンシ及び他の要因を目的として、提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1910とUE1930との間のOTT接続1950を再設定するためのオプションのネットワーク機能性がさらに存在し得る。測定手続き及び/又はOTT接続1950を再設定するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ1910のソフトウェア1911及びハードウェア1915において、又はUE1930のソフトウェア1931及びハードウェア1935において、又はその両方で実装され得る。実施形態において、センサ(図示せず)は、OTT接続1950が通過する通信デバイスにおいて又はそのような通信デバイスに関連して配備され得、センサは、上記で例示されたモニタされる数量の値を供給すること、或いはそこからソフトウェア1911、1931がモニタされる数量を計算又は推定し得る他の物理数量の値を供給することによって、測定手続きに参加し得る。OTT接続1950の再設定は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は基地局1920に影響を及ぼす必要はなく、そして、それは基地局1920に知られてなくても又は感知できなくてもよい。そのような手続き及び機能性は、当分野では知られており、実施されることがある。ある種の実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ1910の測定を円滑にする占有UEシグナリングを含み得る。ソフトウェア1911及び1931が、OTT接続1950を使用し、それが伝搬時間、エラーなどをモニタする間に、メッセージ、具体的には空の又は「ダミー」メッセージ、を送信させるので、測定は実装され得る。
図20は、1つの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示す流れ図である。通信システムは、図18及び19を参照して説明されるものでもよいホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図20のみの図面の参照が、このセクションに含まれることになる。ステップ2010において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ2010のサブステップ2011(オプションでもよい)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ2020では、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。ステップ2030(オプションでもよい)では、基地局が、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において運ばれたユーザデータをUEに送信する。ステップ2040(やはりオプションでもよい)で、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
図21は、1つの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示す流れ図である。通信システムは、図18及び19を参照して説明されるものでもよいホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図21の図面の参照のみが、このセクションに含まれることになる。本方法のステップ2110において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。オプションのサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ2120で、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。送信は、本開示を通して説明される実施形態の教示によれば、基地局を通り得る。ステップ2130(オプションでもよい)で、UEは、その送信で運ばれたユーザデータを受信する。
図22は、1つの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示す流れ図である。通信システムは、図18及び19を参照して説明されるものでもよいホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図22の図面の参照のみが、このセクションに含まれることになる。ステップ2210(オプションでもよい)で、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加で又は別法として、ステップ2220で、UEはユーザデータを提供する。ステップ2220のサブステップ2221(オプションでもよい)で、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ2210のサブステップ2211(オプションでもよい)で、UEは、ホストコンピュータによって提供される受信された入力データに反応してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータの提供において、実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された具体的方式に関わらず、UEは、サブステップ2230(オプションでもよい)で、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。本方法のステップ2240において、ホストコンピュータは、本開示を通して説明される実施形態の教示によれば、UEから送信されたユーザデータを受信する。
図23は、1つの実施形態による、通信システムにおいて実装された方法を示す流れ図である。通信システムは、図18及び19を参照して説明されるものでもよいホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図23の図面の参照のみが、このセクションに含まれることになる。ステップ2310(オプションでもよい)において、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、基地局は、ユーザデータをUEから受信する。ステップ2320(オプションでもよい)で、基地局は、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ2330(オプションでもよい)で、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信で運ばれたユーザデータを受信する。
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、又は利益は、1つ又は複数の仮想装置の1つ又は複数の機能ユニット又はモジュールを介して実行され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つ又は複数のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る、処理回路、並びに、DSP、専用デジタルロジックなどを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、ROM、RAM、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つの又はいくつかのタイプのメモリを含み得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つ若しくは複数の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令、並びに本明細書に記載される技術の1つ若しくは複数を実施する命令を含む。一部の実装形態では、処理回路は、本開示の1つ又は複数の実施形態による対応する機能をそれぞれの機能的ユニットに実施させるのに使用されてもよい。
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、及び/又は電子デバイスの分野における従来の意味を有してもよく、たとえば、本明細書に記載されるような、それぞれのタスク、手順、計算、出力、及び/又は表示機能などを実施する、電気及び/又は電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体及び/又は離散的デバイス、コンピュータプログラム又は命令を含んでもよい。
本開示のいくつかの例示の実施形態は以下の通りである。
グループA実施形態
実施形態1:クロススロットスケジューリングのためにワイヤレスデバイスによって実施される方法であって、任意の受信されたダウンリンクスケジューリングが、第1のスケジューリング遅延後に行われるようにダウンリンク送信をスケジューリングすることができる、ダウンリンクスケジューリング情報に関してダウンリンク制御チャネルを監視することと、第1のスケジューリング遅延に従って、第1のデータ送信に関する第1のダウンリンクスケジューリング情報を受信することと、スケジューリングされた時間に第1のデータ送信を受信することと、任意の受信されたダウンリンクスケジューリングが、第1のスケジューリング遅延よりも短い第2のスケジューリング遅延後に行われるようにダウンリンク送信をスケジューリングすることができる、ダウンリンクスケジューリング情報に関してダウンリンク制御チャネルを監視することとを含む、方法。
実施形態2:第1のスケジューリング遅延を仮定してダウンリンク制御チャネルを監視することが、第1の検索空間を監視することを含み、第2のスケジューリング遅延を仮定してダウンリンク制御チャネルを監視することが、第2の検索空間を監視することを含む、実施形態1の方法。
実施形態3:第2のスケジューリング遅延を仮定してダウンリンク制御チャネルを監視することが、第1の受信したデータ送信に対してHARQ応答を送出した後に実施される、実施形態1~2のいずれかの方法。
実施形態4:第2のスケジューリング遅延を仮定してダウンリンク制御チャネルを監視することが、第1の受信したデータ送信に対してHARQ ACK応答を送出した後に実施される、実施形態3の方法。
実施形態5:閾値量の時間、第2のスケジューリング遅延を仮定してダウンリンク制御チャネルを監視した後、第1のスケジューリング遅延を仮定したダウンリンク制御チャネルの監視に戻ることをさらに含む、実施形態1~4のいずれかの方法。
実施形態6:閾値量の時間がDRX onDurationの終了に対応する、実施形態5の方法。
実施形態7:第1のスケジューリング遅延が1スロットよりも長く、第2のスケジューリング遅延が同じスロットである、実施形態1~6のいずれかの方法。
実施形態8:ユーザデータを提供することと、基地局への送信によってユーザデータをホストコンピュータに転送することとをさらに含む、上述の実施形態のいずれかの方法。
グループB実施形態
実施形態9:クロススロットスケジューリングのために基地局によって実施される方法であって、第1のスケジューリング遅延を含む第1のダウンリンクスケジューリング情報をワイヤレスデバイスに送出することと、第1のスケジューリング情報に従って、第1のデータ送信をワイヤレスデバイスに送信することと、第1のスケジューリング遅延よりも短い第2のスケジューリング遅延を含む、第2のダウンリンクスケジューリング情報をワイヤレスデバイスに送出することとを含む、方法。
実施形態10:第1のダウンリンクスケジューリング情報を送出することが、第1の検索空間で第1のダウンリンクスケジューリング情報を送出することを含み、第2のダウンリンクスケジューリング情報を送出することが、第2の検索空間で第2のダウンリンクスケジューリング情報を送出することを含む、実施形態9の方法。
実施形態11:第2のダウンリンクスケジューリング情報を送出することが、第1のデータ送信に対するHARQ応答を受信した後に実施される、実施形態9~10のいずれかの方法。
実施形態12:第2のダウンリンクスケジューリング情報を送出することが、第1のデータ送信に対するHARQ ACK応答を受信した後に実施される、実施形態11の方法。
実施形態13:第1のスケジューリング遅延が1スロットよりも長く、第2のスケジューリング遅延が同じスロットである、実施形態1~6のいずれかの方法。
実施形態14:ユーザデータを取得することと、ユーザデータをホストコンピュータ又はワイヤレスデバイスに転送することとをさらに含む、上述の実施形態のいずれかの方法。
グループC実施形態
実施形態15:クロススロットスケジューリングのためのワイヤレスデバイスであって、以下を備えたワイヤレスデバイス:
- グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定された処理回路と、
- ワイヤレスデバイスに電力を供給するように設定された電源回路。
実施形態16:クロススロットスケジューリングのための基地局であって、以下を備えた基地局:
- グループB実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定された処理回路と、
- ワイヤレスデバイスに電力を供給するように設定された電源回路。
実施形態17:クロススロットスケジューリングのためのユーザ機器(UE)であって、以下を備えたUE:
- ワイヤレス信号を送る及び受信するように設定されたアンテナと、
- アンテナに及び処理回路に接続されており、アンテナと処理回路との間で通信される信号を調節するように設定された無線フロントエンド回路と、
- グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定された処理回路と、
- 処理回路に接続されており、UEへの情報の入力が処理回路によって処理されることを可能にするように設定された入力インターフェースと、
- 処理回路に接続されており、処理回路によって処理されたUEからの情報を出力するように設定された出力インターフェースと、
- 処理回路に接続されており、UEに電力を供給するように設定されたバッテリ。
実施形態18:ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、ユーザデータをセルラネットワークに転送して、ユーザ機器(UE)に送信するように設定された通信インターフェースとを備え、セルラネットワークが、無線インターフェース及び処理回路を有する基地局を備え、基地局の処理回路がグループB実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実施するように設定された、ホストコンピュータを含む通信システム。
実施形態19:基地局をさらに含む、前の実施形態の通信システム。
実施形態20:さらにUEを含む、前の2つの実施形態の通信システム、そこで、UEは基地局と通信するように設定される。
実施形態21:前の3つの実施形態の通信システム、そこで:
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され、それによってユーザデータを提供する、そして、
- UEは、ホストアプリケーションと関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を備える。
実施形態22:ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、以下を含む方法:
- ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
- ホストコンピュータにおいて、基地局を備えたセルラネットワークを介してUEにユーザデータを運ぶ送信を開始すること、そこで、基地局は、グループB実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行する。
実施形態23:基地局において、ユーザデータを送信することをさらに含む、前の実施形態の方法。
実施形態24:前の2つの実施形態の方法、そこで、ユーザデータは、ホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータにおいて提供され、本方法は、UEにおいて、ホストアプリケーションと関連するクライアントアプリケーションを実行することをさらに含む。
実施形態25:基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、前の3つの実施形態のいずれかを実行するように設定された無線インターフェース及び処理回路を備えたUE。
実施形態26:以下を備えた、ホストコンピュータを含む通信システム:
- ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、
- ユーザ機器(UE)への送信のためにセルラネットワークにユーザデータを転送するように設定された通信インターフェース、
- そこで、UEは、無線インターフェース及び処理回路を備え、UEの構成要素は、グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定される。
実施形態27:前の実施形態の通信システム、そこで、セルラネットワークは、UEと通信するように設定された基地局をさらに含む。
実施形態28:前の2つの実施形態の通信システム、そこで:
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され、それによってユーザデータを提供する、そして、
- UEの処理回路は、ホストアプリケーションと関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定される。
実施形態29:ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、以下を含む方法:
- ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
- ホストコンピュータにおいて、基地局を備えたセルラネットワークを介してUEにユーザデータを運ぶ送信を開始すること、そこで、UEは、グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行する。
実施形態30:UEにおいて、基地局からユーザデータを受信することをさらに含む、前の実施形態の方法。
実施形態31:以下を備えたホストコンピュータを含む通信システム:
- ユーザ機器(UE)から基地局への送信に由来するユーザデータを受信するように設定された通信インターフェース、
- そこで、UEは、無線インターフェース及び処理回路を備え、UEの処理回路は、グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定される。
実施形態32:UEをさらに含む、前の実施形態の通信システム。
実施形態33:基地局をさらに含む、前の2つの実施形態の通信システムであって、そこで、基地局は、UEと通信するように設定された無線インターフェースと、UEから基地局への送信によって運ばれたユーザデータをホストコンピュータに転送するように設定された通信インターフェースとを含む。
実施形態34:前の3つの実施形態の通信システム、そこで:
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され、そして、
- UEの処理回路は、ホストアプリケーションと関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定され、それによってユーザデータを提供する。
実施形態35:前の4つの実施形態の通信システム、そこで:
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され、それによって要求データを提供し、そして、
- UEの処理回路は、ホストアプリケーションと関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定され、それによって要求データに応答してユーザデータを提供する。
実施形態36:ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、以下を含む方法:
- ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されるユーザデータを受信すること、そこで、UEは、グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行する。
実施形態37:UEにおいて、基地局にユーザデータを提供することをさらに含む、前の実施形態の方法。
実施形態38:以下をさらに含む、前の2つの実施形態の方法:
- UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それによって送信されることになるユーザデータを提供することと、
- ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションと関連するホストアプリケーションを実行すること。
実施形態39:UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、UEにおいて、クライアントアプリケーションと関連付けられたホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータで提供される、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することとをさらに含み、送信されるユーザデータが、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される、上述の3つの実施形態の方法。
実施形態40:ユーザ機器(UE)から基地局への送信に由来するユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備えたホストコンピュータを含む通信システム、そこで、基地局は、無線インターフェース及び処理回路を備え、基地局の処理回路は、グループB実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定される。
実施形態41:基地局をさらに含む、前の実施形態の通信システム。
実施形態42:UEをさらに含む、前の2つの実施形態の通信システム、そこで、UEは、基地局と通信するように設定される。
実施形態43:前の3つの実施形態の通信システム、そこで:
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され、
- UEは、ホストアプリケーションと関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定され、それによって、ホストコンピュータによって受信されることになるユーザデータを提供する。
実施形態44:ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、以下を含む方法:
- ホストコンピュータにおいて、基地局がUEから受信した送信に由来するユーザデータを基地局から受信すること、そこで、UEは、グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行する。
実施形態45:基地局において、UEからユーザデータを受信することをさらに含む、前の実施形態の方法。
実施形態46:基地局において、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始することをさらに含む、前の2つの実施形態の方法。
実施形態47:セルラ電気通信ネットワークと通信するためのユーザ機器であって、第1の検索空間及び第2の検索空間を含む少なくとも2つの検索空間を規定し、第1の検索空間が第1の最小K0値を有し、第2の検索空間が第1の最小K0値とは異なる第2の最小K0値を有し、PDCCH監視を少なくとも2つの検索空間の間で切り替えるように設定された、処理回路を備える、ユーザ機器。
実施形態48:セルラ電気通信ネットワークと通信するためのユーザ機器であって、第1のK0値セット及び第2のK0値セットを規定し、第1及び第2のK0値セットが両方とも第1の検索空間用であり、暗示的又は明示的な動的指示に基づいて、第1のセット及び第2のセットの間で切り替えるように設定された、処理回路を備える、ユーザ機器。
略語
以下の略語の少なくとも一部が本開示で使用されることがある。略語の間に不一致がある場合、上記でどのように使用されているかを優先するものとする。以下で複数回列挙されている場合、最初の列挙をその後の列挙よりも優先するものとする。
2G 第2世代
3G 第3世代
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
4G 第4世代
5G 第5世代
AC 交流
ACK 肯定応答
AP アクセスポイント
ASIC 特定用途向け集積回路
ATM 非同期転送モード
BCH ブロードキャストチャネル
BS 基地局
BSC 基地局コントローラ
BTS 基地局トランシーバ
BW 帯域幅
BWP 帯域幅部分
CD コンパクトディスク
CDMA 符号分割多重化アクセス
CDRX 接続モードDRX
CORESET 制御リソースセット
COTS 商用オフザシェルフ
CPE 顧客構内機器
CPU 中央処理装置
CRC 巡回冗長検査
C-RNTI セル無線ネットワーク一時識別子
CS-RNTI 設定されるスケジューリング無線ネットワーク一時識別子
D2D Device-to-Device
DAI ダウンリンク割当てインデックス
DAS 分散アンテナシステム
DC 直流
DCI ダウンリンク制御情報
DIMM デュアルインラインメモリモジュール
DL ダウンリンク
DL-SCH ダウンリンク共有チャネル
DRX 間欠受信
DSP デジタル信号プロセッサ
eMBB 拡張モバイルブロードバンド
eMTC 拡張マシンタイプ通信
eNB 拡張又はエボルブドノードB
EPROM 消去可能プログラマブル読出し専用メモリ
E-SMLC エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ
FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
GHz ギガヘルツ
gNB 新無線基地局
GPS 全地球測位システム
GSM モバイル通信用グローバルシステム
HARQ ハイブリッド自動再送要求
HDDS ホログラフィックデジタルデータストレージ
I/O 入出力
IoT 物のインターネット
IP インターネットプロトコル
LAN ローカルエリアネットワーク
LTE ロングタームエボリューション
M2M Machine-to-Machine
MAC 媒体アクセス制御
MANO 管理及びオーケストレーション
MCE マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ
MDT ドライブ試験の最小化
MIMO 多入力多出力
MME モビリティ管理エンティティ
ms ミリ秒
MSC 移動交換局
MSR マルチスタンダード無線
MTC マシンタイプ通信
NACK 否定応答
NB-IoT 狭帯域物のインターネット
NFV ネットワーク機能仮想化
NIC ネットワークインターフェースコントローラ
NR 新無線
O&M 動作及びメンテナンス
OFDM 直交周波数分割多重
OSS 動作サポートシステム
OTT オーバーザトップ
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
PCH ページングチャネル
PDA 個人情報端末
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PHY 物理
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRB 物理リソースブロック
P-RNTI ページング無線ネットワーク一時識別子
PROM プログラマブル読出し専用メモリ
PSM 省電力モード
PSTN 公衆交換電話網
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
RACH ランダムアクセスチャネル
RAID 独立ディスクの冗長アレイ
RAM ランダムアクセスメモリ
RAN 無線アクセスネットワーク
RAR ランダムアクセス応答
RA-RNTI ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子
RAT 無線アクセス技術
RB リソースブロック
RF 無線周波数
RNC 無線ネットワークコントローラ
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
ROM 読出し専用メモリ
RRC 無線リソース制御
RRH リモート無線ヘッド
RRU リモート無線ユニット
RTT ラウンドトリップタイム
RUIM リムーバブルユーザIDモジュール
SCS サブキャリア間隔
SDRAM 同期ダイナミックランダムアクセスメモリ
SIM 加入者識別モジュール
SI-RNTI システム情報無線ネットワーク一時識別子
SLIV スロット長インジケータ値
SOC システムオンチップ
SON 自己最適化ネットワーク
SONET 同期光ネットワーク
SS 同期信号
TCP 送信制御プロトコル
TPC 送信電力制御
TS 技術仕様書
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UMTS Universal Mobile Telecommunication System
URLLC 超高信頼低遅延通信
USB ユニバーサルシリアルバス
V2I Vehicle-to-Infrastructure
V2V Vehicle-to-Vehicle
V2X Vehicle-to-Everything
VMM 仮想マシンモニタ
VNE 仮想ネットワークエレメント
VNF 仮想ネットワーク機能
VoIP ボイスオーバーインターネットプロトコル
VRB 仮想リソースブロック
WAN ワイドエリアネットワーク
WCDMA 広帯域符号分割多重化アクセス
WD ワイヤレスデバイス
WiMax マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性
WLAN ワイヤレスローカルエリアネットワーク
当業者であれば、本開示の実施形態に対する改善及び修正を認識するであろう。かかる改善及び修正はすべて、本明細書で開示する概念の範囲内にあると見なされる。