JP7197741B1 - 室内殺菌装置 - Google Patents
室内殺菌装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7197741B1 JP7197741B1 JP2022102323A JP2022102323A JP7197741B1 JP 7197741 B1 JP7197741 B1 JP 7197741B1 JP 2022102323 A JP2022102323 A JP 2022102323A JP 2022102323 A JP2022102323 A JP 2022102323A JP 7197741 B1 JP7197741 B1 JP 7197741B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultraviolet
- room
- ultraviolet rays
- irradiation unit
- ultraviolet irradiation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 241000700605 Viruses Species 0.000 claims abstract description 59
- 241000894006 Bacteria Species 0.000 claims abstract description 58
- 241001465754 Metazoa Species 0.000 claims abstract description 49
- 238000009281 ultraviolet germicidal irradiation Methods 0.000 claims description 18
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 16
- 230000001954 sterilising effect Effects 0.000 claims description 15
- 238000004659 sterilization and disinfection Methods 0.000 claims description 11
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 claims description 6
- 238000009434 installation Methods 0.000 claims description 2
- 208000015181 infectious disease Diseases 0.000 abstract description 41
- 241000282412 Homo Species 0.000 description 17
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 16
- 230000036541 health Effects 0.000 description 6
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 3
- 206010011224 Cough Diseases 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 2
- 230000002458 infectious effect Effects 0.000 description 2
- 230000000474 nursing effect Effects 0.000 description 2
- 208000031872 Body Remains Diseases 0.000 description 1
- 241000711573 Coronaviridae Species 0.000 description 1
- LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N Ethanol Chemical compound CCO LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000001010 compromised effect Effects 0.000 description 1
- 230000002070 germicidal effect Effects 0.000 description 1
- 230000008821 health effect Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000008520 organization Effects 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Residential Or Office Buildings (AREA)
Abstract
Description
このため、細菌やウイルスによる人の健康への悪影響を軽減するために、室内の衛生面の改善が強く求められる。特に、建物が病院や介護施設である場合には、病人や老人などのように、抵抗力の弱い人が多いので、そのような要求は更に強い。
同様のことは、建物とは異なるが、新幹線や高速バスなどの乗物内のトイレの室内についても、いえることである。
この時間差感染には、その定義から、それが、空気感染のルートによる感染である場合と、接触感染のルートによる感染である場合とがある。このような時間差感染に対しては、感染防止上、特別の配慮がなされ、特別の対策が講じられる必要があるものと考えられる。
一般に、エレベーターの室内は、前記のとおり、十分な換気を行うことが難しい状況にある場合が多く、このため、室内には人が居なくても、以前に室内に居た一人もしくは複数の人が持っていた細菌やウイルスが空気中に浮遊し、また、壁面に付着して残っている。人は、このような状況にあるエレベーターに乗り、そこの空気を吸い、壁面に手を触れることになる。
人が手を触れる壁面は、触れる度に、毎回、アルコール消毒などをすることはできない。
このような状況を考えると、その撲滅のためには、従来の感染の捉え方を広げて、前記のような時間差感染の考え方をも取り入れて、それに対応した新たな対策を講ずることが、1つの有力な手段となり得るものと考えられる。
特に、文献4に記載される発明は、本願の発明者により創案されたものであるが、これとても、室内の空間全域の空気中に浮遊する細菌やウイルス、室内に面する、側壁面や天井面も含めた、全壁面に付着する細菌やウイルスまで殺菌するものではなく、いずれの文献に記載のものも、前記した時間差感染をも考慮した、完全な室内殺菌対策が講じられたものとはなっていない。
殊に、今日では、室内に入る少し前の時間から室内の空気中や壁面などに存在していたこれらの菌をも考慮して、これを確実に殺菌することが、時間差感染を防いで、室内の衛生状態を格段に向上させ、人の健康の維持を確実にするために不可欠となっている。
すなわち、その請求項1に記載された発明は、建物内に設置されるエレベーターやトイレの室内、乗物内に設置されるトイレの室内であって、その設置場所との関係から、構造上、十分な換気を行うことが難しく、しかも、複数の人が昼夜に関係なく出入りすることにより、空気中に浮遊する細菌やウイルス、壁面に付着する細菌やウイルスが長時間に亘って残留し易い室内の空間のうち、人の身長より高い位置にあり、天井面にまで及ぶ上方部空間と、前記上方部空間の下方に連なり、床面にまで及ぶ下方部空間とに、紫外線をそれぞれ照射して、前記室内を殺菌する室内殺菌装置が、前記上方部空間に、前記上方部空間の全域及び前記上方部空間に面する全壁面に及ぶようにして、紫外線を照射する上部紫外線照射ユニットと、前記上部紫外線照射ユニットの下方にこれと一体に備えられ、前記下方部空間に、前記下方部空間の全域及び前記下方部空間に面する全壁面に及ぶようにして、紫外線を照射する下部紫外線照射ユニットと、これら両紫外線照射ユニットによる紫外線の照射を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記上方部空間には、常に紫外線を照射し、前記下方部空間には、前記室内の人・動物の存在・非存在を検知して、存在する場合には紫外線を照射せず、存在しない場合には紫外線を照射するように、前記両紫外線照射ユニットによる紫外線の照射を制御するようにされ、かつ、前記上部紫外線照射ユニットは、前記上部紫外線照射ユニットのランプ室に、紫外線を照射する細長い紫外線ランプを1本、横置きにして備え、前記ランプ室の平面視長方形状の開口の2つの長辺のうちの一方の長辺が、正面視して、前記紫外線ランプを隠す高さ位置に形成されていて、これにより、前記紫外線ランプが、前記ランプ室の前記開口を通して、前方上半方位に紫外線を照射することができるようにされており、また、前記下部紫外線照射ユニットは、前記下部紫外線照射ユニットのランプ室に、紫外線を照射する細長い紫外線ランプを2本、横置き並列にして備え、しかも、2本のうちの1本の前記紫外線ランプは、前記ランプ室内の前方上方に、残りの1本の前記紫外線ランプは、前記ランプ室内の後方下方に、互いに位置を上下・前後にずらせて、配置され、前記ランプ室の平面視長方形状の開口の2つの長辺のうちの一方の長辺が、正面視して、前記1本の前記紫外線ランプの高さ位置よりも高い高さ位置に、また、その他方の長辺が、正面視して、前記残りの1本の前記紫外線ランプの高さ位置よりも低い高さ位置に、互いに大きく離間してそれぞれ形成されていて、これにより、前記2本の前記紫外線ランプが、前記ランプ室の前記開口を通して、前方全方位に紫外線を照射することができるようにされていることを特徴とする室内殺菌装置である。
(請求項1に係る発明が奏する効果)
建物内や乗物内に設置されるエレベーターやトイレの室内のように、その設置場所との関係から、構造上、十分な換気を行うことが難しく、しかも、複数の人が昼夜に関係なく出入りすることにより、空気中に浮遊する細菌やウイルス、壁面に付着する細菌やウイルスが長時間に亘って残留し易い室内であっても、その室内の空間のうち、人の身長より高い位置にある上方部空間と、該上方部空間の下方に連なる下方部空間とのいずれにも、それらの空間の全域及びそれらの空間に面する全壁面に及ぶようにして、上部紫外線照射ユニットと下部紫外線照射ユニットとにより、紫外線がそれぞれ照射される。そして、その紫外線の照射は、制御部により、上方部空間には、常に紫外線を照射し、下方部空間には、室内の人・動物の存在・非存在を検知して、存在する場合には紫外線を照射せず、存在しない場合には紫外線を照射するように、制御されるので、室内の上方部空間と下方部空間の全域の空気中に浮遊する細菌やウイルス、これらの空間に面する全壁面に付着する細菌やウイルスを漏れなく殺菌することができる。
よって、エレベーターなどで、その室内空間全域の殺菌のみならず、人の手が触れる壁面や、操作盤、手摺りなどの表面をも殺菌することができるようになり、アルコール消毒や拭き取りなどの作業の手間を省くことができる。
加えて、室内の下方部空間に人・動物が存在すれば、下部紫外線照射ユニットが該下方部空間に有害な紫外線を照射することはないので、人・動物に危害を及ぼすこともない。
また、その制御部は、室内の人・動物の存在・非存在を検知する人・動物センサーに加えて、室内の明るさを検知する照度センサーを備えていて、人・動物センサーが、室内の人・動物の非存在を検知するとともに、照度センサーが、室内の照明の消灯を検知した時のみ、下部紫外線照射ユニットが、下方部空間に紫外線を照射するように、下部紫外線照射ユニットによる紫外線の照射を制御するようにされており、エレベーターなどでは、一般に、人が乗っていなくて静止している時は、室内の照明が消えているので、これら2つのセンサーの検知結果を前記のように組み合わせて制御することにより、誤って人・動物に紫外線が照射されるのを確実に回避することができ、人・動物に危害を及ぼす虞が確実に防がれる。
また、その制御部は、照度センサーにタイマーを組み合わせ、照度センサーが室内の消灯を検知してから一定時間後に、下部紫外線照射ユニットが下方部空間に紫外線を照射するために備える紫外線ランプをオンするようにする機能を備えているので、照度センサーが室内の消灯を検知してから一定時間内に、室内の照明が瞬いた時などに、紫外線ランプがオンするのを防ぐことができ、この一定時間の間に、室内に人・動物が残っていたとしても、誤って人・動物に紫外線が照射されるのを確実に回避することができ、人・動物に危害を及ぼす虞が一層確実に防がれる。
さらに、その制御部は、室のドアの閉を確認するドアセンサーを更に備えていて、該ドアセンサーが、該室のドアの閉を確認した時のみ、両紫外線照射ユニットが、紫外線を照射するように、両紫外線照射ユニットによる紫外線の照射を制御するので、本願の発明の室内殺菌装置を特にトイレに設置する場合、多くのトイレの扉が自動開閉式になっていないという現状にあっても、ドアが開いた状態で、紫外線がトイレの外に照射されるのを防止することができ、室外に居る人も含めて、人・動物に危害を及ぼす虞が一層確実に防がれる。
次に、本願の発明の第1の実施例(実施例1)の室内殺菌装置を、図面を参照して、詳細に説明する。
本実施例1の室内殺菌装置(以下、「本装置」と略称する場合がある。)は、特に建物内に設置されるエレベーターやトイレの室内、新幹線や高速バスのような大型の乗物内に設置されるトイレの室内を殺菌するために、好適に使用される。
このような室内にあっては、その設置場所との関係から、構造上、十分な換気を行うことが難しい場合が多く、しかも、複数の人が昼夜に関係なく出入りすることにより、空気中に浮遊する細菌やウイルス、壁面に付着する細菌やウイルスが長時間に亘って残留し易い。このため、室内に入る人は、このようにして残留した細菌やウイルスを多く含む細菌やウイルスに感染することになり、いわゆる時間差感染が発生する可能性が高くなって、感染の機会が一段と増大することが懸念される。
以下では、特に室内が、建物内に設置されるエレベーターの室内である場合を例に採って、その実施の態様を詳細に説明する。
先ず、本装置の全体構成のあらましを、図1~図4に基づいて説明する。
図1及び図2に示されるように、エレベーターの室(この室は、「籠」とも呼ばれる。)1の内部(室内)7には、本実施例1の室内殺菌装置20が、その取付け部23(図4参照)を室1の後壁3の内面上方部に固定して取り付けて、設けられている。
室内殺菌装置20は、室内7の空間のうち、人の身長より高い位置にあり、天井面4にまで及ぶ上方部空間7aと、上方部空間7aの下方に連なり、床面5にまで及ぶ下方部空間7bとに、紫外線をそれぞれ照射して、室内7を殺菌することができる。
上方部空間7aの下面8は、略水平面をなしており、床面5より210cmの高さ位置にある。前記した「人の身長より高い位置」とは、この高さ位置を指している。
紫外線には、紫外線(UV-C)が使用されるが、簡略化して「紫外線」と記している。
上部紫外線照射ユニット21は、上方部空間7aに、該上方部空間7aの全域及び該上方部空間7aに面する全壁面に及ぶようにして、紫外線を照射する。
また、下部紫外線照射ユニット22は、上部紫外線照射ユニット21の下方にこれと一体に設けられていて、下方部空間7bに、該下方部空間7bの全域及び該下方部空間7bに面する全壁面に及ぶようにして、紫外線を照射する。
制御部25の作用は、次のとおりである。
制御部25は、上方部空間7aに、常時、紫外線を照射するように、上部紫外線照射ユニット21による紫外線の照射を制御する。
また、制御部25は、下方部空間7bに、室内7に人・動物が存在する場合には、紫外線を照射せず、存在しない場合には、紫外線を照射するように、下部紫外線照射ユニット22による紫外線の照射を制御する。
ここで、室内7の人・動物の存在・非存在は、人・動物センサー26(図3、図4参照)で検知される。この人・動物センサー26は、室内殺菌装置20の前カバー24の向かって右下方部であって、下部紫外線照射ユニット22の側方位置に、2個設けられている。そのうちの1個は、やや斜め下方に向けて、残りの1個は、やや下方に向けて、それぞれ設けられている。
これに対して、図2の場合には、室内7に人11も動物も居ないので、下部紫外線照射ユニット22からの紫外線は、下方部空間7bに照射されている。
さらに、図1、図2の両方の場合には、室内7に人11や動物が居る居ないに関わらず、常時、上部紫外線照射ユニット21からの紫外線が、上方部空間7aに照射されている。
このように制御することにより、有害な紫外線が人・動物に危害を及ぼすことも避けられる。
次に、両紫外線照射ユニット21、22が、制御部25により制御されながら、上方部空間7a、下方部空間7bに紫外線をそれぞれ照射する場合の照射の態様について説明する。
上部紫外線照射ユニット21が上方部空間7aに紫外線を照射する場合には、上部紫外線照射ユニット21は、その前方上半方位に向けて、紫外線を照射することになる。
また、下部紫外線照射ユニット22が下方部空間7bに紫外線を照射する場合には、下部紫外線照射ユニット22は、その前方全方位に向けて、紫外線を照射することになる。
いずれの場合も、それらの紫外線照射は、当該空間7a、7bの全域及び当該空間7a、7bに面する全壁面に及ぶようにして、行われる。
また、その空間が下方部空間7bである場合には、床面5、前壁2の内面の残部、前壁2に取り付けられる扉6の内面、後壁3の内面の残部、両側壁(符号なし)の内面の残部を含むほか、エレベーターの備品である操作ボタンなどの操作盤9や、手摺り10などの表面をも含んでいる。
よって、両紫外線照射ユニット21、22は、それぞれが担う紫外線の照射領域の広狭や備品の状況に応じて、対応する照射・殺菌能力を持つものとして製作される。そして、このようにして、室内7の、室内殺菌装置20による殺菌の完全が図られている。
次に、室内殺菌装置20の構造を、図3~図5を参照して、詳細に説明する。
前記のとおり、室内殺菌装置20は、その上部に上部紫外線照射ユニット21を、その下部に下部紫外線照射ユニット22を、一体に備えている。そして、その内部に、制御部25を内蔵している。以下、制御部25を除いて、各別に説明する。
上部紫外線照射ユニット21は、上方部空間7aに紫外線を照射する機能を担う。
上方部空間7aは、その底面が略水平面8をなすので、その紫外線照射の下方限界が、この水平面8に沿うようにして、上部紫外線照射ユニット21が製作されることになる。
そのために、上部紫外線照射ユニット21は、そのランプ室33に、紫外線を照射する細長い紫外線ランプ30を1本、横置きにして備え、そのランプ室33の平面視長方形状の開口34の2つの長辺のうちの一方の長辺34aが、正面視して紫外線ランプ30を丁度隠す高さ位置に形成されている。
下部紫外線照射ユニット22は、下方部空間7bに紫外線を照射する機能を担う。
下方部空間7bは、上方部空間7aの数倍以上の容積を有するので、下部紫外線照射ユニット22の紫外線照射能力は、上部紫外線照射ユニット21のそれに比して、相当に大きくされなければならない。本実施例1においては、紫外線ランプ30を2本備えることとし、これらの紫外線ランプ30から照射される紫外線が、下部紫外線照射ユニット22の前方全方位に広がるようにされている。
ここで、ランプ室35は、その平面視長方形状のランプ室開口36の2つの長辺のうちの一方の長辺36aが、正面視して、前記1本の紫外線ランプ30の高さ位置よりも高い高さ位置に、また、その他方の長辺36bが、正面視して、前記残りの1本の紫外線ランプ30の高さ位置よりも低い高さ位置に、互いに大きく口を開けるように離間して、それぞれ形成されている。
前カバー24から平面視長方形状に打ち抜き形成される、上部紫外線照射ユニット21、下部紫外線照射ユニット22の各ランプ室開口34、36には、図3に示されるように、複数本の細長い保護バー29が、水平方向に伸び、また、側面視円弧状に並ぶようにして配列されて、設けられている。これらの保護バー29は、人身及びユニットの保護のためのものであり、ステンレス製である。
本実施例1の室内殺菌装置20は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
室内7の上方部空間7aと下方部空間7bの全域の空気中に浮遊する細菌やウイルス、これらの空間7a、7bに面する全壁面に付着する細菌やウイルスを漏れなく殺菌することができる。これにより、エレベーターの室内空間7a、7b全域の殺菌のみならず、人の手が触れる壁面や、操作盤9、手摺り10などの表面をも殺菌することができるようになり、アルコール消毒や拭き取りなどの作業の手間を省くことができる。
加えて、室内7の下方部空間7bに人11や動物が存在すれば、下部紫外線照射ユニット22が該下方部空間7bに人・動物に有害な紫外線を照射することはないので、人・動物に危害を及ぼすこともない。
上部紫外線照射ユニット21は、それが備える1本の紫外線ランプ30が、前方上半方位に向けて紫外線を照射するのでありながら、従来、紫外線の照射方向を絞るために用いられていた絞り部材などの特別の手段を用いる必要がない。
次に、本願の発明の第2の実施例(実施例2)の室内殺菌装置20を、図面を参照して、詳細に説明する。
本実施例2の室内殺菌装置20は、その制御部25が、室内7の人11や動物の存在・非存在を検知する人・動物センサー26に加えて、室内7の明るさを検知する照度センサー27(図3、図4参照)を備えている。
そして、その制御部25は、人・動物センサー26が、室内7の人11や動物の非存在を検知するとともに、この照度センサー27が、室内7の照明の消灯を検知した時のみ、下部紫外線照射ユニット22が、下方部空間7bに紫外線を照射するように、下部紫外線照射ユニット22による紫外線の照射を制御する。
本実施例2の室内殺菌装置20は、前記のように構成されているので、エレベーターなどでは、一般に、人が乗っていなくて静止している時は、室内7の照明が消えており、これら2つのセンサー26、27の検知結果を前記のように組み合わせて下部紫外線照射ユニット22を制御することにより、誤って人・動物に紫外線が照射されるのを確実に回避することができ、人・動物に危害を及ぼす虞が確実に防がれる。
但し、エレベーターが窓を備える場合には、日中は明るいので、照度センサー27を下部紫外線照射ユニット22による紫外線照射の制御に用いることはできない。
次に、本願の発明の第3の実施例(実施例3)の室内殺菌装置20を、図面を参照して、詳細に説明する。
本実施例3の室内殺菌装置20は、実施例2の制御部25が、照度センサー27にタイマーを組み合わせ、照度センサー27が室内7の消灯を検知してから一定時間後に、下部紫外線照射ユニット22が下方部空間7bに紫外線を照射するために備える紫外線ランプ30をオンする機能を備えるようにされる。
本実施例3の室内殺菌装置20は、前記のように構成されているので、照度センサー27が室内7の消灯を検知してから一定時間内に、室内7の照明が瞬いた時などに、紫外線ランプ30がオンするのを防ぐことができ、この一定時間内に、室内7に人11や動物が残っていたとしても、誤って人・動物に紫外線が照射されるのを確実に回避することができ、人・動物に危害を及ぼす虞が一層確実に防がれる。
次に、本願の発明の第4の実施例(実施例4)の室内殺菌装置を、図面を参照して、詳細に説明する。
本実施例4の室内殺菌装置20は、その制御部25が、さらに、室1のドア6の閉を確認するドアセンサー28(図3参照)を備える。
そして、制御部25は、ドアセンサー28がドア6の閉を確認した時のみ、両紫外線照射ユニット21、22が紫外線を照射するように、両紫外線照射ユニット21、22による紫外線の照射を制御する。
本実施例4の室内殺菌装置20は、前記のように構成されているので、ドア6が開いた状態で、紫外線が室1の外に照射されるのを防止することができ、室外に居る人も含めて、人・動物に危害を及ぼす虞が一層確実に防がれる。
なお、本願の発明の室内殺菌装置は、以上の実施例1~4に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
特に、前記した実施例4の効果は、室内7が、このようなトイレの室内とされる場合に、顕著に発揮される。その理由は、多くのトイレは、そのドアが自動開閉式になっていないという現状にあって、人が室内から出ても、必ずドアが閉じられることにはならず、ドアが開かれたままに放置されることが少なからずあるからである。
Claims (4)
- 建物内に設置されるエレベーターやトイレの室内、乗物内に設置されるトイレの室内であって、その設置場所との関係から、構造上、十分な換気を行うことが難しく、しかも、複数の人が昼夜に関係なく出入りすることにより、空気中に浮遊する細菌やウイルス、壁面に付着する細菌やウイルスが長時間に亘って残留し易い室内の空間のうち、人の身長より高い位置にあり、天井面にまで及ぶ上方部空間と、前記上方部空間の下方に連なり、床面にまで及ぶ下方部空間とに、紫外線をそれぞれ照射して、前記室内を殺菌する室内殺菌装置が、
前記上方部空間に、前記上方部空間の全域及び前記上方部空間に面する全壁面に及ぶようにして、紫外線を照射する上部紫外線照射ユニットと、
前記上部紫外線照射ユニットの下方にこれと一体に備えられ、前記下方部空間に、前記下方部空間の全域及び前記下方部空間に面する全壁面に及ぶようにして、紫外線を照射する下部紫外線照射ユニットと、
これら両紫外線照射ユニットによる紫外線の照射を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記上方部空間には、常に紫外線を照射し、前記下方部空間には、前記室内の人・動物の存在・非存在を検知して、存在する場合には紫外線を照射せず、存在しない場合には紫外線を照射するように、前記両紫外線照射ユニットによる紫外線の照射を制御するようにされ、かつ、
前記上部紫外線照射ユニットは、
前記上部紫外線照射ユニットのランプ室に、紫外線を照射する細長い紫外線ランプを1本、横置きにして備え、
前記ランプ室の平面視長方形状の開口の2つの長辺のうちの一方の長辺が、正面視して、前記紫外線ランプを隠す高さ位置に形成されていて、
これにより、前記紫外線ランプが、前記ランプ室の前記開口を通して、前方上半方位に紫外線を照射することができるようにされており、また、
前記下部紫外線照射ユニットは、
前記下部紫外線照射ユニットのランプ室に、紫外線を照射する細長い紫外線ランプを2本、横置き並列にして備え、しかも、2本のうちの1本の前記紫外線ランプは、前記ランプ室内の前方上方に、残りの1本の前記紫外線ランプは、前記ランプ室内の後方下方に、互いに位置を上下・前後にずらせて、配置され、
前記ランプ室の平面視長方形状の開口の2つの長辺のうちの一方の長辺が、正面視して、前記1本の前記紫外線ランプの高さ位置よりも高い高さ位置に、また、その他方の長辺が、正面視して、前記残りの1本の前記紫外線ランプの高さ位置よりも低い高さ位置に、互いに大きく離間してそれぞれ形成されていて、
これにより、前記2本の前記紫外線ランプが、前記ランプ室の前記開口を通して、前方全方位に紫外線を照射することができるようにされている
ことを特徴とする室内殺菌装置。 - 前記制御部は、
前記室内の人・動物の存在・非存在を検知する人・動物センサーに加えて、前記室内の明るさを検知する照度センサーを備え、
前記人・動物センサーが、前記室内の人・動物の非存在を検知するとともに、前記照度センサーが、前記室内の照明の消灯を検知した時のみ、前記下部紫外線照射ユニットが、前記下方部空間に紫外線を照射するように、前記下部紫外線照射ユニットによる紫外線の照射を制御することを特徴とする請求項1に記載の室内殺菌装置。 - 前記制御部は、
前記照度センサーにタイマーを組み合わせ、
前記照度センサーが前記室内の消灯を検知してから一定時間後に、前記下部紫外線照射ユニットが前記下方部空間に紫外線を照射するために備える紫外線ランプをオンする機能を備えていることを特徴とする請求項2に記載の室内殺菌装置。 - 前記制御部は、
前記室のドアの閉を確認するドアセンサーを更に備え、
前記ドアセンサーが、前記室のドアの閉を確認した時のみ、前記両紫外線照射ユニットが、紫外線を照射するように、前記両紫外線照射ユニットによる紫外線の照射を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の室内殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022102323A JP7197741B1 (ja) | 2022-06-27 | 2022-06-27 | 室内殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022102323A JP7197741B1 (ja) | 2022-06-27 | 2022-06-27 | 室内殺菌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP7197741B1 true JP7197741B1 (ja) | 2022-12-27 |
JP2024003292A JP2024003292A (ja) | 2024-01-15 |
Family
ID=84687866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022102323A Active JP7197741B1 (ja) | 2022-06-27 | 2022-06-27 | 室内殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7197741B1 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100032589A1 (en) | 2008-08-06 | 2010-02-11 | Sound Health Designs, LLC | System and method for germicidal sanitizing of an elevator or other enclosed structure |
US20160175475A1 (en) | 2014-12-22 | 2016-06-23 | Elevated Health System, LLC | Ultraviolet light germicidal sanitizing system ulitilizing various room sanitizing modes |
JP2017023305A (ja) | 2015-07-20 | 2017-02-02 | エネフォレスト株式会社 | 室内殺菌装置および室内殺菌システム |
JP2018130131A (ja) | 2017-02-13 | 2018-08-23 | エネフォレスト株式会社 | 室内殺菌装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0663107A (ja) * | 1992-08-25 | 1994-03-08 | Sani Clean Nagano:Kk | 紫外線照射方向可変型室内全体殺菌消毒装置 |
JP3508894B2 (ja) * | 1995-02-28 | 2004-03-22 | 東芝ライテック株式会社 | 蛍光ランプ、脱臭装置、照明装置、建築構造体および移動体 |
JPH113616A (ja) * | 1997-06-11 | 1999-01-06 | Toshiba Lighting & Technol Corp | 照明装置 |
-
2022
- 2022-06-27 JP JP2022102323A patent/JP7197741B1/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100032589A1 (en) | 2008-08-06 | 2010-02-11 | Sound Health Designs, LLC | System and method for germicidal sanitizing of an elevator or other enclosed structure |
US20160175475A1 (en) | 2014-12-22 | 2016-06-23 | Elevated Health System, LLC | Ultraviolet light germicidal sanitizing system ulitilizing various room sanitizing modes |
JP2017023305A (ja) | 2015-07-20 | 2017-02-02 | エネフォレスト株式会社 | 室内殺菌装置および室内殺菌システム |
JP2018130131A (ja) | 2017-02-13 | 2018-08-23 | エネフォレスト株式会社 | 室内殺菌装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2024003292A (ja) | 2024-01-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11293665B2 (en) | Wall or surface mounted light fixture with an air decontamination system | |
KR102169596B1 (ko) | 자외선과 플라즈마를 이용한 공기살균기가 적용된 엘리베이터 | |
KR102757233B1 (ko) | 불활화 장치 및 불활화 방법 | |
CA2956524C (en) | Room decontamination system, method and controller | |
JP6607623B1 (ja) | 紫外線照射装置 | |
KR102514375B1 (ko) | 지능형 안티 바이러스 엘리베이터 | |
JP2018130131A (ja) | 室内殺菌装置 | |
JP6931230B2 (ja) | 室内殺菌装置 | |
KR102297559B1 (ko) | 방역형 공기정화기 | |
KR100668938B1 (ko) | 엘리베이터의 자외선 살균장치 | |
CA3186653A1 (en) | Lamp and system with wall-like radiation fields for preventing or minimising the spread of viruses in indoor air | |
WO2022014087A1 (ja) | 不活化装置および不活化方法 | |
JP7197741B1 (ja) | 室内殺菌装置 | |
WO2021230836A1 (en) | Controllable far-uvc light source and usage method for disinfection | |
KR102542821B1 (ko) | 화장실 종합 살균 관리 시스템 및 공기 및 표면 살균 장치 | |
Akshat et al. | AT89S52-Microcontroller Based Elevator with UV-C disinfection to prevent the transmission of COVID-19 | |
KR20220044628A (ko) | 유브이엘이디(uvled)를 사용한 엘리베이터용 살균장치 및 그 장치를 구비한 엘리베이터 | |
JP2022113611A (ja) | 空間浄化システム | |
RU203683U1 (ru) | Устройство обеззараживания кабины лифта | |
KR200367405Y1 (ko) | 엘리베이터의 자외선 살균장치 | |
KR20210002243U (ko) | 물체의 움직임을 감지하여 동작 모드가 전환되는 엘이디 항균 램프 | |
US12016983B2 (en) | Ceiling-mounted decontamination system | |
JP2014236948A (ja) | 洋式殺菌便器 | |
CN212789171U (zh) | 环境清洁装置 | |
JP2022136005A (ja) | ドアセット、ドアハンドルセットおよび殺菌ユニット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220702 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20220702 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220719 |
|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20220629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220907 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221012 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7197741 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |