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JP7166960B2 - 車両搬送装置 - Google Patents

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JP7166960B2
JP7166960B2 JP2019041107A JP2019041107A JP7166960B2 JP 7166960 B2 JP7166960 B2 JP 7166960B2 JP 2019041107 A JP2019041107 A JP 2019041107A JP 2019041107 A JP2019041107 A JP 2019041107A JP 7166960 B2 JP7166960 B2 JP 7166960B2
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Description

本発明は、完成車両等の車輪が装着された車両を搬送する車両搬送装置に関する。
自動車の車両の製造工程では、完成車両を水に濡らして防水性検査を行う工程がある。この工程では、例えば、完成車両をチェーンコンベアに載せてシャワーブースの中を移動させて水に濡らしていた。しかしながら、この方法では、チェーンコンベアが水に濡れてしまうので、錆による固着を防止するために休日に間欠運転を行う必要があり、また、錆によるチェーンの摩耗や破損によりチェーンコンベアを高い頻度で交換しなければならず、手間がかかり、しかも、ランニングコストが高いという問題があった。更に、チェーンコンベアのメンテナンスは、チェーンコンベアの下に設けられた地下ピットで行わなければならず、作業が大変であるという問題もあった。加えて、複数台の完成車両をチェーンコンベアに載せて移動させるので、大型モータでチェーンコンベアを駆動させる必要があり、二酸化炭素の排出量が多く環境への影響が大きいという問題もあった。そこで、新たな搬送方法の開発が望まれていた。
車両の搬送装置としては、例えば、車両と共に移動して前記車両を搬送する搬送体本体と、この搬送体本体を移動させるための搬送体車輪と、この搬送体車輪を駆動させる駆動モータと、車輪を前後から挟むアームを備えた車両搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両搬送装置では、アームで車輪を挟み、駆動モータにより搬送体車輪を駆動させることにより、車輪を転動させるので、簡単にかつ小さな駆動モータで車両を移動させることができる。
特許第6060130号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、搬送体本体に駆動部品や制御部品が搭載されているので、水に濡れる環境下では使用することができず、防水性検査工程には適用することができない。
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、水濡れ環境下においても、簡単にかつ小型モータで移動させることができる車両搬送装置を提供することを目的とする。
本発明の車両搬送装置は、車輪が装着された車両を搬送するものであって、車両を軌道に沿って搬送する走行部と、走行部を牽引して、搬送開始位置から搬送停止位置まで移動させる牽引手段と、走行部に対して回動可能に配設され、車輪の転動面を後方から押圧する後方アームと、走行部に対して回動可能に配設され、車輪の転動面を前方から押さえる前方アームと、搬送開始位置に固定して配置され、後方アーム及び前方アームを開いた状態から閉じた状態に回動させ、車輪を挟んだ状態とする閉回動駆動手段と、搬送停止位置に固定して配置され、後方アーム及び前方アームを閉じた状態から開いた状態に回動させ、車輪を挟んだ状態を解除する開回動駆動手段とを備えたものである。
本発明の車両搬送装置では、搬送開始位置において、閉回動駆動手段により、後方アーム及び前方アームを開いた状態から閉じた状態に回動させて車輪を挟み、牽引手段により走行部を軌道に沿って搬送開始位置から搬送停止位置まで移動させて車両を搬送し、搬送停止位置において、開回動駆動手段により、後方アーム及び前方アームを閉じた状態から開いた状態に回動させて車輪を挟んだ状態を解除する。
本発明の車両搬送装置によれば、閉回動駆動手段を搬送開始位置に固定して配置し、開回動駆動手段を搬送停止位置に固定して配置して、走行部等の車両と共に移動する部分から分離したので、水濡れ環境下において車両を搬送する場合において、走行部に駆動部品及び制御部品を搭載しなくてもよくなり、簡単な構成で正常に動作させることができる。また、牽引手段により走行部を牽引して移動させるようにしたので、走行部と、走行部を移動させる駆動部とを分離することができ、水濡れ環境下において車両を搬送する場合においても、走行部を移動させる駆動部が水に濡れることなく、簡単な構成で正常に動作させることができる。よって、従来のように車両を載せて搬送するチェーンコンベアが不要となり、メンテナンス作業及びランニングコストを大幅に削減することができる。
また、走行部を軌道に沿って移動させ、後方アームにより車輪の転動面を後方から押圧するようにしたので、車両を自走により容易に搬送することができる。よって、小さな駆動モータで容易に移動させることができる。
更に、後方アーム及び前方アームの開閉状態を固定する固定手段を備えるようにしたので、後方アーム及び前方アームの開閉状態を安定して固定することができる。また、固定駆動手段を搬送開始位置及び搬送停止位置に固定して配置して、走行部等の車両と共に移動する部分から分離したので、水濡れ環境下において車両を搬送する場合において、走行部に駆動部品及び制御部品を搭載しなくてもよくなり、簡単な構成で正常に動作させることができる。
加えて、牽引手段は、走行部が配設された牽引ベルトと、牽引ベルトが掛け渡された駆動回転部及び従動回転部と、駆動回転部を回転させる駆動モータとを有するようにしたので、省スペースかつ簡単な構成で容易に走行部を牽引することができる。
更にまた、軌道に沿って間隔を開けて複数のセンサを配設し、各センサの検出結果から、監視手段により車両が予定する位置に搬送されていることを監視するようにしたので、例えば、後方アームの破損等により車両が搬送されずに停止してしまった場合があっても、車両の停止を検知することができる。よって、後方の車両が搬送されて、停止車両に追突してしまうことを防止することができる。また、センサ及び監視手段を走行部から分離して配置することができるので、水の影響を最小限に抑えることができ、正常に作動させることができる。
本発明の一実施の形態に係る車両搬送装置の全体の概略構成を表す図である。 図1に示した車両搬送装置を進行方向に向かい後方から見た構成を表す図である。 図1に示した車両搬送装置を上から見た構成を表す図である。 図1に示した車両搬送装置を上から見た構成を表す他の図である。 図1に示した車両搬送装置の一部の構成を取り出して表す図である。 図1に示した車両搬送装置のシステム構成を表すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る車両搬送装置1の全体の概略構成を表すものである。図2は、車両搬送装置1を進行方向に向かい後方から見た構成を表すものである。図3及び図4は、車両搬送装置1を上から見た構成を表すものである。図5は、車両搬送装置1の一部の構成を取り出して表すものである。図6は、車両搬送装置1のシステム構成を表すものである。車両搬送装置1は、車輪M1が装着された車両M、例えば完成車両を搬送するものである。車両搬送装置1、例えば、車両Mの搬送を案内する軌道10と、車両Mを軌道10に沿って搬送する走行部20と、走行部30を牽引して、搬送開始位置から搬送停止位置まで移動させる牽引手段30とを備えている。
軌道10は、例えば、H鋼により構成され、一方の側面部を上にして配設されている。走行部20は、軌道10に対して移動可能に配設する配設部21を有している。配設部21には、例えば、軌道10の上面部の一方の側部を上下方向から挟む一対のガイドローラー21Aと、軌道10の上面部の他方の側部を横から押さえるガイドローラー21Bとが配設されている。ガイドローラー21A,21Bは、走行方向に回転可能とされている。走行部20には、また、車輪M1の向きを規制する車輪規制ローラー22が走行方向に回転可能として配設されていることが好ましい。
牽引手段30は、例えば、走行部20が配設された牽引ベルト31を有している。牽引ベルト31は、例えば、間隔を開けて配設された駆動回転部32と従動回転部33とに掛け渡され、軌道10に沿って軌道10の上方に配置されている。駆動回転部32は、駆動回転部32を回転させる駆動モータ34が接続されている。なお、図2では、牽引手段30のうち、走行部20に配設されている牽引ベルト31の部分のみを断面で示し、他の部分は省略して表している。
車両搬送装置1は、また、走行部20に対して回動可能に配設され、車輪M1の転動面を後方から押圧する後方アーム40と、走行部20に対して回動可能に配設され、車輪M1が進みすぎないように車輪M1の転動面を前方から押さえる前方アーム50と、後方アーム40及び前方アーム50を回動させるアーム駆動機構60を備えている。後方アーム40及び前方アーム50は、例えば、軌道10の片側において、間に車輪M1を挟むことができるように前後方向に間隔をあけて走行部20に対して配設されている。前後方向というのは、走行部20の進行方向における前後方向を意味している。
後方アーム40及び前方アーム50は、例えば、走行部20の側を基端とし、回転軸を垂直として水平方向に回動可能とされている。車両Mを搬送する際には、例えば図3に示したように、後方アーム40と前方アーム50とを略平行にして間に車輪M1を挟む閉じた状態とし、車両搬送装置1を車輪M1に対して配置したり取り除いたりする際には、例えば図4に示したように、後方アーム40の先端側を後方に開き、前方アーム50の先端側を前方に開いた状態とすることができるようになっている。なお、図2では、閉じた状態を表している。後方アーム40の下側には、例えば、1つ又は複数の後方アームキャスタ41が設けられ、前方アーム50の下側には、例えば、1つ又は複数の前方アームキャスタ51が設けられている。
後方アーム40の前側側面、すなわち車輪M1が当接される側面には、例えば、車輪M1の転動面を押圧して車輪M1を回転させるための車輪転がしローラー42が回転可能に配設されている。前方アーム50の後側側面、すなわち車輪M1が当接される側面には、例えば、車輪M1の転動面が当接する車輪逃げ防止ローラー52が回転可能に配設されている。車輪転がしローラー42及び車輪逃げ防止ローラー52は、例えば、自由に回転可能なフリーローラーである。車輪転がしローラー42の回転軸、及び、車輪逃げ防止ローラー52の回転軸は、例えば、車両Mを搬送する際に、車輪M1の回転軸に対して略平行となるように構成されている。車輪転がしローラー42の床面からの高さは、例えば、車輪転がしローラー42により車輪M1の転動面を押圧した時に、車輪Mを効率的に転動させることができる高さとすることが好ましい。また、後方アーム40の先端側には、車輪M1の向きを規制する後方アーム車輪規制ローラー47が走行方向に回転可能として配設されていることが好ましい。前方アーム50の先端側にも、同様に、車輪M1の向きを規制する前方アーム車輪規制ローラー57が走行方向に回転可能として配設されていることが好ましい。
アーム駆動機構60は、例えば、軌道10に対して、後方アーム40及び前方アーム50が配設された側と反対側に配設されている。アーム駆動機構60は、軌道10の搬送開始位置に固定して配置され、後方アーム40及び前方アーム50を開いた状態から閉じた状態に回動させ、車輪M1を挟んだ状態とする閉回動駆動手段61と、搬送停止位置に固定して配置され、後方アーム40及び前方アーム50を閉じた状態から開いた状態に回動させ、車輪M1を挟んだ状態を解除する開回動駆動手段62とを有している。
閉回動駆動手段61及び開回動駆動手段62は、例えば、シリンダにより構成されている。閉回動駆動手段61及び開回動駆動手段62は、例えば、シリンダチューブ61A,62Aの内部にピストンが往復運動するように配設され、ピストンに配設されたピストンロッド61B,62Bが伸縮運動するように構成されている。閉回動駆動手段61及び開回動駆動手段62は、例えば、搬送方向に対して垂直方向に伸縮するように配置され、ピストンロッド61B,62Bの先端は、例えば、軌道10に設けられた貫通孔を介して、軌道10の反対側に突出するように配設されている。
閉回動駆動手段61は、例えば、ピストンロッド61Bが伸長して後方アーム40に設けられた後方押圧部43を押圧することにより、後方アーム40を回動させ、閉じた状態とするようになっている。後方押圧部43は、カムフォロアにより構成することが好ましく、後方アーム40が開いた状態において、後方アーム40の回転軸よりも後方でかつ軌道10の側の位置に、カムフォロアの回転軸を後方アーム40の回転軸と平行にして配設されることが好ましい。また、後方アーム40と前方アーム50には、互いに連動して回動して開閉するように、アーム連結部材44により連結されている。後方アーム40又は前方アーム50と、アーム連結部材44とは、回動可能に連結されている。
開回動駆動手段62は、例えば、ピストンロッド62Bが伸長して前方アーム50に設けられた前方押圧部53を押圧することにより、前方アーム50を回動させ、開いた状態とするようになっている。前方アーム50と後方アーム40とは、アーム連結部材44により連動して回動するように連結されているので、後方アーム40は前方アーム50と連動して開いた状態となる。前方押圧部53は、カムフォロアにより構成することが好ましく、前方アーム50が閉じた状態において、前方アーム50の回転軸よりも後方でかつ軌道10の側の位置に、カムフォロアの回転軸を前方アーム50の回転軸と平行にして配設されることが好ましい。
なお、閉回動駆動手段61は搬送開始位置のみに配設し、開回動駆動手段62は搬送停止位置のみに配設するようにしてもよいが、両方とも、搬送開始位置及び搬送停止位置に配設するようにしてもよい。複数台の車両Mを間隔を開けて同時に搬送する場合等、搬送停止位置が搬送開始位置となることもあるからである。図3及び図4では、搬送開始位置及び搬送停止位置に、閉回動駆動手段61及び開回動駆動手段62を共に配設した場合を表している。
車両搬送装置1は、更に、後方アーム40及び前方アーム50の開閉状態を固定するアーム固定機構70を備えていることが好ましい。安定して動作させることができるからである。アーム固定機構70は、例えば、後方アーム40及び前方アーム50を係止して回動を固定し、開閉状態を固定する固定手段71と、搬送開始位置及び搬送停止位置に固定して配置され、固定手段71を動作させて、後方アーム40及び前方アーム50の固定又は固定解除をする固定駆動手段72とを有している。
固定手段71は、例えば、上下方向に移動可能とされている。なお、図2では、固定手段71が下方に移動された状態を示している。固定手段71には、例えば、図5に取り出して示したように、後方アーム40に係合させる後方固定部71A、及び、前方アームに係合させる前方固定部71Bが設けられている。後方固定部71Aは後方アーム40に対応して設けられている。後方アーム40には、閉じた状態において、固定手段71が下方に移動することにより、後方固定部71Aが挿入されて係合される凹状の後方アーム閉係合部45と、開いた状態において、固定手段71が下方に移動することにより、後方固定部71Aが挿入されて係合される凹状の後方アーム開係合部46とが設けられていることが好ましい。なお、図5では、固定手段71、後方アーム40の後方アーム閉係合部45、及び、後述する前方アーム50の前方アーム閉係合部54を取り出して表している。
前方固定部71Bは前方アーム50に対応して設けられている。前方アーム50には、閉じた状態において、固定手段71が下方に移動することにより、前方固定部71Bが挿入されて係合される凹状の前方アーム閉係合部54と、開いた状態において、固定手段71が下方に移動することにより、前方固定部71Bが挿入されて係合される凹状の前方アーム開係合部55とが設けられていることが好ましい。すなわち、固定手段71は、後方アーム40及び前方アーム50を開いた状態又は閉じた状態に固定するようになっている。後方固定部71A及び前方固定部71Bは、カムフォロアにより構成されることが好ましく、回転軸を上下方向に対して垂直として配設されることが好ましい。
固定駆動手段72は、例えば、軌道10に対して、後方アーム40及び前方アーム50が配設された側と反対側に配設されている。固定駆動手段72は、例えば、シリンダにより構成され、シリンダチューブ72Aの内部をピストンが往復運動し、ピストンに配設されたピストンロッド72Bが伸縮運動するように構成されている。固定駆動手段72は、例えば、垂直方向に伸縮するように配置されている。
固定駆動手段72と固定手段71とは、固定連動部材73により連動するように連結されている。固定連動部材73の一端部は、例えば、ピストンロッド72Bの先端に設けられた溝に係合可能とされ、固定連動部材73の他端部は、例えば、固定手段71に配設されている。固定連動部材73は、例えば、ピストンロッド72Bの伸縮に応じて他端部が上下するように、走行部20に対して回動可能に配設されている。これにより、ピストンロッド72Bの先端が上方に移動すると、連動して固定手段71が下方に移動し、後方アーム40及び前方アーム50の回動を固定し、ピストンロッド72Bの先端が下方に移動すると、連動して固定手段71が上方に移動し、後方アーム40及び前方アーム50の回動の固定を解除するように構成されている。
車両搬送装置1は、加えて、図1及び図6に示したように、車両Mの搬送状態を監視する追突防止システム80を備えていることが好ましい。例えば、後方アーム40の破損等により車両Mが搬送されずに停止してしまった場合に、車両Mの停止を検知して、後方の車両Mが追突することを防止するためである。追突防止システム80は、例えば、軌道10に沿って間隔を開けて配設され、車両Mを検出する複数のセンサ81と、各センサ81の検出結果から、車両Mが予定する位置に搬送されていることを監視する監視手段82とを有している。
センサ81は、例えば、光電センサにより構成され、車両Mを間に挟むように、搬送方向に沿って等間隔に配設されることが好ましい。監視手段82は、例えば、駆動モータ34に接続され、駆動モータ34の回転数を数える計測部82Aと、計測部82Aの計測数から車両Mの搬送予定位置を算出する搬送予定位置算出部82Bと、搬送予定位置算出部82Bにより算出された車両Mの予定位置と、センサ81により検出された車両Mの実際の位置とを比較する比較部82Cと、比較部82Cによる比較結果に所定値以上の差があった場合に駆動モータ34を停止し警報を発する警報部82Dとを有していることが好ましい。警報部82Dは、例えば、音、光、又は、画面に表示することにより、警報を通知することができる。
この車両搬送装置1は、例えば、次のようにして車両Mを搬送する。まず、搬送開始位置に走行部20及び車両Mを移動させる。その際、後方アーム40及び前方アーム50は開いた状態で、固定連動部材73の一端部は固定駆動手段72の先端に設けられた溝に係合される。次いで、固定駆動手段72を収縮させて、固定手段71を上方に移動させ、後方アーム40及び前方アーム50の固定を解除する。続いて、閉回動駆動手段61を伸長させて、先端で後方押圧部43を押し、後方アーム40を回動させて、閉じた状態とする。その際、前方アーム50もアーム連結部材44により連動して回動し、閉じた状態となる。次に、固定駆動手段72を伸長させて、固定手段71を下方に移動させ、後方アーム40及び前方アーム50を閉じた状態に固定する。これにより、車両Mの1つの車輪M1、例えば、前方に位置する片方の車輪M1が後方アーム40及び前方アーム50により挟まれる。その後、閉回動駆動手段61は収縮させる。
次いで、駆動モータ34を駆動させて駆動回転部32を搬送方向に回転させ、牽引ベル31により走行部20を軌道10に沿って搬送方向に牽引して移動させる。これにより、後方アーム40が車輪M1の転動面を後方から押圧し、車両Mは自走により搬送方向に移動する。車両Mを搬送する搬送開始位置から搬送停止位置までの間に、例えば、車両Mを水で濡らしても、アーム駆動機構60及び牽引手段30は車両Mと共に移動する部分から分離されているので、水による影響を最小限にできる。車両Mが搬送停止位置まで移動すると、駆動モータ34を停止し、走行部20の牽引を停止して、車両Mを搬送停止位置に停止させる。その際、固定連動部材73の一端部は固定駆動手段72の先端に設けられた溝に係合される。
その後、固定駆動手段72を収縮させて、固定手段71を上方に移動させ、後方アーム40及び前方アーム50の固定を解除する。続いて、開回動駆動手段62を伸長させて、先端で前方押圧部53を押し、前方アーム50を回動させて、開いた状態とする。その際、後方アーム40もアーム連結部材44により連動して回動し、開いた状態となる。次に、固定駆動手段72を伸長させて、固定手段71を下方に移動させ、後方アーム40及び前方アーム50を開いた状態に固定する。これにより、後方アーム40及び前方アーム50により車輪M1を挟んだ状態が解除される。その後、車両Mを搬送停止位置から移動させる。また、駆動モータ34を駆動させて駆動回転部32を搬送方向と反対に回転させ、牽引ベル31により走行部20を搬送開始位置まで戻す。これを繰り返すことにより、車両Mを搬送開始位置から搬送停止位置まで搬送することができる。
また、車両Mを搬送している時には、追突防止システム80により、車両Mの搬送状況を監視することが好ましい。例えば、軌道10に沿って配設された複数のセンサ81により、車両Mの実際の位置を検出する。また、計測部82Aにより駆動モータ34の回転数を数え、その回転数から搬送予定位置算出部82Bにより車両Mの搬送予定位置、すなわち、駆動モータ34の回転数に応じて車両Mが搬送させるべき予定位置を算出する。次いで、比較部82Cにおいて、搬送予定位置算出部82Bで算出された車両Mの搬送予定位置と、センサ81により検出された車両Mの実際の位置とを比較し、その比較結果に所定値以上の差があった場合には警報部82Dにより駆動モータ34を停止し警報を発する。これにより、車両Mが正常に搬送されずに停止していても、後続の車両Mが追突することを防止することができる。
このように本実施の形態によれば、閉回動駆動手段61を搬送開始位置に固定して配置し、開回動駆動手段62を搬送停止位置に固定して配置して、走行部20等の車両Mと共に移動する部分から分離したので、水濡れ環境下において車両Mを搬送する場合において、走行部に駆動部品及び制御部品を搭載しなくてもよくなり、簡単な構成で正常に動作させることができる。また、牽引手段30により走行部20を牽引して移動させるようにしたので、走行部20と、走行部20を移動させる駆動部とを分離することができ、水濡れ環境下において車両Mを搬送する場合においても、走行部20を移動させる駆動部が水に濡れることなく、簡単な構成で正常に動作させることができる。よって、従来のように車両Mを載せて搬送するチェーンコンベアが不要となり、メンテナンス作業及びランニングコストを大幅に削減することができる。
また、走行部20を軌道10に沿って移動させ、後方アーム40により車輪M1の転動面を後方から押圧するようにしたので、車両Mを自走により容易に搬送することができる。よって、小さな駆動モータで容易に移動させることができる。
更に、後方アーム40及び前方アーム50の開閉状態を固定する固定手段71を備えるようにしたので、後方アーム40及び前方アーム50の開閉状態を安定して固定することができる。また、固定駆動手段72を搬送開始位置及び搬送停止位置に固定して配置して、走行部20等の車両Mと共に移動する部分から分離したので、水濡れ環境下において車両Mを搬送する場合において、走行部に駆動部品及び制御部品を搭載しなくてもよくなり、簡単な構成で正常に動作させることができる。
加えて、牽引手段30は、走行部20が配設された牽引ベルト31と、牽引ベルト31が掛け渡された駆動回転部32及び従動回転部33と、駆動回転部32を回転させる駆動モータ34とを有するようにしたので、省スペースかつ簡単な構成で容易に走行部を牽引することができる。
更にまた、軌道10に沿って間隔を開けて複数のセンサ81を配設し、各センサ81の検出結果から、監視手段82により車両Mが予定する位置に搬送されていることを監視するようにしたので、例えば、後方アーム40の破損等により車両Mが搬送されずに停止してしまった場合があっても、車両Mの停止を検知することができる。よって、後方の車両Mが搬送されて、停止している車両Mに追突してしまうことを防止することができる。また、センサ81及び監視手段82を走行部20から分離して配置することができるので、水の影響を最小限とし、正常に作動させることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、各構成要素について具体的に説明したが、各構成要素の具体的な構造や形状は異なっていてもよい。また、本発明の車両搬送装置10は、上述した構成要素を全て備えていなくてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
更に、上記実施の形態では、図面において、搬送方向に向かい、車両Mの左側に車両搬送装置1を配置した場合について示したが、車両搬送装置1を車両Mの右側に配置するようにしてもよい。
加えて、上記実施の形態では、閉回動駆動手段61により後方アーム40を回動させ、後方アーム40及び前方アーム50を閉じた状態とし、開回動駆動手段62により前方アーム50を回動させ、後方アーム40及び前方アーム50を開いた状態とする場合について説明したが、閉回動駆動手段61により前方アーム50を回動させて、後方アーム40及び前方アーム50を閉じた状態とし、開回動駆動手段62により後方アーム40を回動させ、後方アーム40及び前方アーム50を開いた状態とするようにしてもよい。この場合、後方押圧部43は、後方アーム40が閉じた状態において、後方アーム40の回転軸よりも後方でかつ軌道10の側の位置に設けられ、前方押圧部53は、前方アーム50が開いた状態において、前方アーム50の回転軸よりも後方でかつ軌道10の側の位置に設けられる。
更にまた、上記実施の形態では、牽引ベルト31に1つの走行部20を配設し、1台ずつ車両Mを搬送する場合について説明したが、牽引ベルト31に2以上の走行部20を間隔を開けて配設し、同時に複数台の車両Mを搬送するようにしてもよい。その場合、アーム駆動機構60及びアーム固定機構70は、走行部20の間隔に対応して、走行部20の数よりも1つ多い数が配設される。牽引手段30は、例えば、走行部20が隣接するアーム駆動機構60及びアーム固定機構70の間で往復するように移動させる。これにより、各車両Mは、1つ目のアーム駆動機構60及びアーム固定機構70と2つ目のアーム駆動機構60及びアーム固定機構70との間を対応する1つ目の走行部20により搬送され、2つ目のアーム駆動機構60及びアーム固定機構70と3つ目のアーム駆動機構60及びアーム固定機構70との間を対応する2つ目の走行部20により搬送され、以降順に最後まで同様にして搬送される。
加えてまた、牽引手段30を複数設け、搬送方向に向かい、車両Mの左側と右側に交互に配置し、各牽引手段30に配設した走行部20により、順番に車両Mを搬送するようにしてもよい。
1…車両搬送装置、10…軌道、20…走行部、21…配設部、21A,21B…ガイドローラー、22…車輪規制ローラー、30…牽引手段、31…牽引ベルト、32…駆動回転部、33…従動回転部、34…駆動モータ、40…後方アーム、41…後方アームキャスタ、42…車輪転がしローラー、43…後方押圧部、44…アーム連結部材、45…後方アーム閉係合部、46…後方アーム開係合部、47…後方アーム車輪規制ローラー、50…前方アーム、51…前方アームキャスタ、52…車輪逃げ防止ローラー、53…前方押圧部、54…前方アーム閉係合部、55…前方アーム開係合部、57…前方アーム車輪規制ローラー、60…アーム駆動機構、61…閉回動駆動手段、61A…シリンダチューブ、61B…ピストンロッド、62…開回動駆動手段、62A…シリンダチューブ、62B…ピストンロッド、70…アーム固定機構、71…固定手段、71A…後方固定部、71B…前方固定部、72…固定駆動手段、72A…シリンダチューブ、72B…ピストンロッド、73…固定連動部材、80…追突防止システム、81…センサ、82…監視手段、82A…計測部、82B…搬送予定位置算出部、82C…比較部、82D…警報部、M…車両、M1…車輪

Claims (3)

  1. 車輪が装着された車両を搬送する車両搬送装置であって、
    前記車両を軌道に沿って搬送する走行部と、
    前記走行部を牽引して、搬送開始位置から搬送停止位置まで移動させる牽引手段と、
    前記走行部に対して回動可能に配設され、前記車輪の転動面を後方から押圧する後方アームと、
    前記走行部に対して回動可能に配設され、前記車輪の転動面を前方から押さえる前方アームと、
    前記搬送開始位置に固定して配置され、前記後方アーム及び前方アームを開いた状態から閉じた状態に回動させ、前記車輪を挟んだ状態とする閉回動駆動手段と、
    前記搬送停止位置に固定して配置され、前記後方アーム及び前方アームを閉じた状態から開いた状態に回動させ、前記車輪を挟んだ状態を解除する開回動駆動手段と
    を備えたことを特徴とする車両搬送装置。
  2. 前記後方アーム及び前方アームの開閉状態を固定する固定手段と、
    前記搬送開始位置及び前記搬送停止位置に固定して配置され、前記固定手段を動作させて、前記後方アーム及び前方アームの固定又は固定解除をする固定駆動手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両搬送装置。
  3. 前記軌道に沿って間隔を開けて配設され、前記車両を検出する複数のセンサと、
    前記各センサの検出結果から、前記車両が予定する位置に搬送されていることを監視する監視手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両搬送装置。
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