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JP7146917B2 - 陰イオンアクリルコポリマー及び親油性ポリマーを含むエマルジョン - Google Patents

陰イオンアクリルコポリマー及び親油性ポリマーを含むエマルジョン Download PDF

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JP7146917B2 JP2020526933A JP2020526933A JP7146917B2 JP 7146917 B2 JP7146917 B2 JP 7146917B2 JP 2020526933 A JP2020526933 A JP 2020526933A JP 2020526933 A JP2020526933 A JP 2020526933A JP 7146917 B2 JP7146917 B2 JP 7146917B2
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Description

本出願は、陰イオンアクリルコポリマーから選択される少なくとも1つの親水性ゲル化ポリマー、及び少なくとも1つの適切に選択された親油性ポリマーを含む、エマルジョンの形態の組成物に関し、特に、ケラチン材料をケアし、処置するための、そして特に、体若しくは顔の皮膚をケアし、保護し、且つ/若しくはメークアップするための、又はヘアケアのための、美容分野及び皮膚科学分野における前記組成物の使用に関する。
ケア製品は全体的に、目に見えるにせよ、且つ/又は知覚されるにせよ、皮膚に利点をもたらし、そしてこのことは、抗日焼け製品を含む、美容業界の、ケアからメークアップまでの用途の種々の軸において、真である。このために、活性分子又は成分、例えばUVスクリーニング剤が、組成物中に導入される。
しかしながら、これらの材料が加えられる場合、エマルジョンの安定性は不十分となり、且つ容易に低下する。組成物を安定化させるために、高含有量の乳化剤を用いて、アーキテクチャのロバスト性を増大させることが提唱されているが、結果として、当該製品の皮膚上でのセンソリアリティを、そして時折、無毒及び安心感を危うくしている。
さらに、これらの材料の配合は:
-センソリアリティ問題、例えば、皮膚に及ぼすねばねばした、且つ/又は脂っぽい作用;及び
-配合安定性問題(特に、エマルジョンの相分離を引き起こす)
等の悪影響の原因となる恐れがある。
したがって、美容特性が向上した、特に、皮膚への塗布の間、そして塗布の後にあまりねばねばしておらず、あまりてかついておらず、且つあまり脂っぽくなく、そしてロバスト性が良好な、換言すると、活性分子の、又はUVスクリーニング剤等の成分の添加の後にこれらの特性を保持する、安定した、均質な組成物を生成することが必要とされている。
驚くべきことに、出願人らは、陰イオンアクリルコポリマーから選択される少なくとも1つの水性ゲル化ポリマー、及び少なくとも1つの適切に選択された親油性ポリマーの組合せが、この必要を満たすことを可能にすることを、そして特に、経時的に、そして温度に対して均質な、安定した、感覚特性が良好な、特に、皮膚上でねばねばしておらず、てかついておらず、且つ脂っぽくない、粘性範囲が広い(非常に流動性~非常に濃厚)、ロバストなエマルジョンを得ることを可能にすることを発見した。
ゆえに、本発明の主題は、陰イオンアクリルコポリマーから選択される少なくとも1つの親水性ゲル化ポリマー、並びに式(A)及び(B)のモノマーユニットを含む少なくとも1つの親油性ポリマーを含む、エマルジョンの形態の組成物であり:
Figure 0007146917000001
式中:
は、互いに独立して、アルキル基又はアルキレン基から選択され;
基の少なくとも60質量%はベヘニル基であり、質量パーセンテージは、ポリマー中に存在する全R基の合計に関し;
全ヒドロキシエチルアクリレートユニットの合計の、R基を有する全アクリレートユニットの合計に対する質量比は、1:30~1:1に及び;
A及びBのユニットの総合計は、ポリマーの総質量の少なくとも95質量%である。
本発明に従う組成物は、局所的塗布が意図されているので、生理的に許容可能な媒体を含む。用語「生理的に許容可能な媒体」は、ここで、ケラチン材料と適合する媒体を意味することが意図される。
本発明の文脈では、用語「ケラチン材料」は、とりわけ、皮膚、頭皮、ケラチン繊維、例えば、睫毛、眉毛、頭髪、体毛、爪、及び粘膜、例えば唇、より詳細には皮膚(体、顔、眼の周りの領域、眼瞼)を意味することが意図される。
本発明に従う組成物により、均質(エマルジョンは、周囲温度(25℃)にて24時間のポット内での保存の後に、肉眼的に滑らかであり、且つ粒状物がない)であり、粘性が多様(非常に流動性~非常に濃厚)であり、経時的に安定しており、且つ感覚特性が良好である、特に皮膚上でねばねばしておらず、てかついておらず、且つ脂っぽくないエマルジョンを得ることが可能となる。
本発明の目的で、用語「安定した」は、周囲温度(AT)、4℃、そして45℃にて、且つ大気圧にて15日間、好ましくは1ヵ月間、より良好には2ヵ月間安定していることを意味することが意図される。その肉眼的外観及び顕微鏡的外観、粘性、並びにpHがほとんど、又は全く変化を示さない場合、組成物は安定していると考えられる。
本発明の主題はまた、ケラチン材料をケアし、且つ/又はメークアップする美容的処置方法であり、先で定義される組成物をケラチン材料に塗布することからなる。
本発明の主題はまた、化粧品又は皮膚科学における、そして特に、体若しくは顔の皮膚をケアし、保護し、且つ/若しくはメークアップするための、又はヘアケアのための、前記組成物の使用である。
以下の本文中で、表現「少なくとも1つ」は、「1つ以上」に等しく、そして特に明記しない限り、値の範囲の限界は、その範囲内に含まれる。
親水性(水性)ゲル化ポリマー
本発明に従う組成物は、陰イオンアクリルコポリマーから選択される少なくとも1つの親水性ゲル化ポリマーを含む。
用語「親水性ゲル化ポリマー」は、水性媒体を濃厚化することでできるポリマーを意味することが意図される。好ましくは、濃厚化ポリマーは、水又は50/50の水/アルコール混合液中1質量%、25℃にて、粘性が、1s-1の剪断速度にて100センチポアズを超える。当該粘性は、特に、コーン-プレートジオメトリを有する粘度計又はレオメータを用いて測定することができる。
本発明の目的で、用語「アクリルコポリマー」は、少なくとも1つが不飽和カルボン酸、好ましくはアクリル酸又はメタクリル酸から選択される少なくとも2つの化学的に異なるモノマーの共重合から生じるポリマーを意味することが意図される。
本発明の特定の実施形態に従えば、陰イオンアクリルコポリマーは:
-少なくとも1つの不飽和カルボン酸に、そして不飽和カルボン酸、及び1~6個の炭素原子、好ましくは1~4個の炭素原子を含むモノアルコールの少なくとも1つのエステルに由来する陰イオンコポリマー;並びに
-陰イオン会合性アクリルコポリマー
から選択される。
本発明の目的で、用語「会合性ポリマー」は、両親媒性ポリマーであって、それ自体と、又は他の分子と水性媒体中で可逆的に組み合わせることができる両親媒性ポリマーを意味することが意図される。通常、その化学構造内に、少なくとも1つの親水性の領域又は基、及び少なくとも1つの疎水性の領域又は基を含む。
用語「疎水性基」は、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の炭化水素ベースの鎖を有する基又はポリマーを意味することが意図される。炭化水素ベースの基を示す場合、疎水性基は、少なくとも8個の炭素原子、好ましくは10~30個の炭素原子、特に12~24個の炭素原子、優先的には16~22個の炭素原子を含む。優先的には、炭化水素ベースの疎水性基は、単官能化合物に由来する。一例として、疎水性基は、脂肪アルコール、例えばステアリルアルコール、ドデシルアルコール、若しくはデシルアルコール、又はポリアルキレン化脂肪アルコール、例えばステアレス-100に由来してもよい。また、炭化水素ベースのポリマー、例えばポリブタジエンを示してもよい。
本発明の文脈において、少なくとも1つの不飽和カルボン酸に、そして不飽和カルボン酸、及び1~6個の炭素原子、好ましくは1~4個の炭素原子を含むモノアルコールの少なくとも1つのエステルに由来する陰イオンコポリマーは、陰イオン会合性アクリルコポリマーと異なる。
少なくとも1つの不飽和カルボン酸に、そして不飽和カルボン酸、及び1~6個の炭素原子、好ましくは1~4個の炭素原子を含むモノアルコールの少なくとも1つのエステルに由来する陰イオンコポリマーは、それらのモノマーのうち、1つ以上の不飽和カルボン酸(より詳細にはα,β-モノエチレン性不飽和である)、並びに不飽和カルボン酸(より詳細にはα,β-モノエチレン性不飽和である)、及び1~6個の炭素原子、好ましくは1~4個の炭素原子を含むモノアルコールの1つ以上のエステルを含むコポリマーである。
より詳細には、不飽和カルボン酸(特にα,β-モノエチレン性不飽和である)は、以下の式(I)に相当するモノマーであり:
Figure 0007146917000002
式中、Rは、H、CH、又はCを示し、アクリル酸、メタクリル酸、又はエタクリル酸のユニットに相当する。
好ましくは、不飽和カルボン酸、及び1~6個の炭素原子、好ましくは1~4個の炭素原子を含むモノアルコールの他のモノマーエステルは、以下の式(II)のモノマーであり:
Figure 0007146917000003
式中、Rは、H、CH、又はC(すなわち、アクリレート、メタクリレート、又はエタクリレートのユニット)、好ましくは、H(アクリレートユニット)又はCH(メタクリレートユニット)を示し、Rは、1~6個の炭素原子、好ましくは1~4個の炭素原子を含むアルキル基を示す。式(II)に従う、不飽和カルボン酸、及び1~6個の炭素原子を含む脂肪モノアルコールのエステルとして、より詳細には、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、及びブチルアクリレートに、そして対応するメタクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、及びブチルメタクリレートに言及してもよい。
一実施形態に従えば、これらの陰イオンコポリマーは、例えば、架橋剤で架橋されていてもよく、これは、周知の共重合性ポリエチレン不飽和モノマー、例えば、ジアリルフタレート、アリル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、(ポリ)エチレングリコールジメタクリレート、又はメチレンビスアクリルアミドである。
このタイプの陰イオンコポリマーのうち、より詳細には、以下のモノマーで構成されるポリマーが使用されることとなる:
i)以下の式(I)に相当する、不飽和カルボン酸(特に、α,β-モノエチレン性不飽和である):
Figure 0007146917000004
式中、Rは、H、CH、又はCを示し、アクリル酸、メタクリル酸、又はエタクリル酸のユニットに相当する;
(ii)以下の式(II)の、不飽和カルボン酸、及び1~6個の炭素原子、好ましくは1~4個の炭素原子を含むモノアルコールのエステル:
Figure 0007146917000005
式中、Rは、H、CH、又はC(すなわち、アクリレート、メタクリレート、又はエタクリレートのユニット)、好ましくは、H(アクリレートユニット)又はCH(メタクリレートユニット)を示し、Rは、1~6個の炭素原子、好ましくは1~4個の炭素原子を含むアルキル基を表す、
(iii)場合によっては、周知の共重合性ポリエチレン不飽和モノマー、例えば、ジアリルフタレート、アリル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、(ポリ)エチレングリコールジメタクリレート、又はメチレンビスアクリルアミドである架橋剤。
先で定義された陰イオンコポリマーの例は、Roehm & Haas社によってAculyn 33の商標名で販売されている、28質量%の活性材料を含有する水性分散系である、アクリル酸及びエチルアクリレートの架橋コポリマー、Lubrizol社によってCarbopol Aqua SF-1 Polymerの名で販売されている、30質量%の水性分散系の形態である、メタクリル酸/エチルアクリレート架橋コポリマー、並びに3V Sigma社によってSynthalen W400の名で販売されている、水中30質量%の活性材料の、(メタ)アクリル酸及びC~Cアルキル(メタ)アクリレートのコポリマーである。
好ましくは、これらの陰イオンコポリマーは、(メタ)アクリル酸及びC~Cアルキル(メタ)アクリレートの架橋コポリマーから、より良好には(メタ)アクリル酸及びエチル(メタ)アクリレートの架橋コポリマーから選択される。
本発明の文脈で用いられてもよい陰イオン会合性アクリルコポリマーのうち、以下に言及してもよい:
(1)以下の重合に由来するコポリマー:
(i)(メタ)アクリル酸、
(ii)以下の式(III)のモノマー:
CH=CR’CHOBR (III)
式中、R’は、H又はCHを示し、Bは、エチレンオキシ基(-CH-CH-O-)を示し、nは、ゼロであり、又は1~100(とりわけ5~15)に及ぶ整数を示し、Rは、8~30個の炭素原子、好ましくは10~24個の炭素原子、より詳細には16~20個の炭素原子を含むアルキル、アリールアルキル、アリール、アルキルアリール、及びシクロアルキル基から選択される炭化水素ベースの基を示す。
特により好ましい式(III)のモノマーは、R’がHを示し、nが10に等しく、且つRがステアリル(C18)基を示すモノマーである。
そのような陰イオン会合性ポリマーは、欧州特許第0216479号明細書に記載されている。
これらの陰イオン会合性ポリマーのうち、特に好ましいものは、20質量%~60質量%の(メタ)アクリル酸、5質量%~60質量%のC~Cアルキル(メタ)アクリレート、2質量%~50質量%の式(III)のモノマー、及び0~1質量%の、周知の共重合性不飽和ポリエチレンモノマー、例えば、ジアリルフタレート、アリル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、(ポリ)エチレングリコールジメタクリレート、又はメチレンビスアクリルアミドである架橋剤から形成されるポリマーである。
後者のポリマーのうち、とりわけ40/50/10の各質量割合の、メタクリル酸、エチルアクリレート、及び10molのエチレンオキシドを含有するポリオキシエチレン化ステアリルアルコールアリルエーテルのターポリマー(INCI名:ステアレス-10アリルエーテル/アクリレートコポリマー)(例えば、Ciba社によってSalcare SC 80の名で販売されている製品);が最も優先される。
(2)不飽和エチレンカルボン酸タイプの少なくとも1つの親水性ユニット、及び不飽和カルボン酸タイプの(C10~C30)アルキルエステルの少なくとも1つの疎水性ユニットを含む会合性ポリマー
好ましくは、当該ポリマーは、(i)以下の式(IV)のモノマー:
Figure 0007146917000006
(式中、Rは、H、CH、又はCを示す)、及び(ii)以下の式(V)のモノマー(不飽和カルボン酸タイプの(C10~C30)アルキルエステルのモノマー):
C=CR-COOR (V)
(式中、Rは、H、CH、又はC、好ましくはH又はCHを示し、Rは、C10~C30、好ましくはC12~C22アルキル基を示す)のコポリマーから選択される。
当該ポリマーにおいて、モノマー(IV)は、親水性ユニットを構成し、そしてモノマー(V)は、疎水性ユニットを構成する。
不飽和カルボン酸の(C10~C30)アルキルエステルは、例えば、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、及びドデシル(メタ)アクリレートを含む。
このタイプの陰イオンポリマーは、例えば、米国特許第3915921号明細書及び米国特許第4509949号明細書に記載されており、且つこれらに従って調製される。
このタイプの陰イオン会合性ポリマーのうち、用いられることとなるのは、より詳細には、以下を含むモノマー混合物から形成されるポリマーである:
(i)アクリル酸、
(ii)先に記載される式(V)のエステル(式中、Rは、H又はCHを示し、Rは、12~22個の炭素原子を含有するアルキル基を示す)、
(iii)場合によっては、周知の共重合性ポリエチレン不飽和モノマー、例えば、ジアリルフタレート、アリル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、(ポリ)エチレングリコールジメタクリレート、又はメチレンビスアクリルアミドである架橋剤。
このタイプの陰イオン会合性ポリマーのうち、より詳細には:
95質量%~60質量%のアクリル酸、4質量%~40質量%のC10~C30アルキルアクリレート、及び0~6質量%の架橋重合性モノマーで構成されるもの、
又は代わりに、98質量%~96質量%のアクリル酸、1質量%~4質量%のC10~C30アルキルアクリレート、及び0.1質量%~0.6質量%の架橋重合性モノマーで構成されるもの、例えば以前に記載されるもの
が使用されることとなる。
上述のポリマーのうち、最も好ましいものは、Lubrizol社によってPemulen TR1、Pemulen TR2、Carbopol 1382、Carbopol ETD 2020、Carbopol Ultrez 20、及びCarbopol Ultrez 21の商標名で販売されている製品(INCI名:アクリレート/C10~30アルキルアクリレートクロスポリマー)、より優先的にはPemulen TR1及びCarbopol 1382;である。
(3)以下を含むアクリルターポリマー:
(a)19.5質量%~70質量%の、3~5個の炭素原子を含有するα,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸、
(b)20質量%~80質量%のC~Cアルキル(メタ)アクリレート、
(c)以下の式(VI)の0.5質量%~60質量%の非イオンウレタンマクロモノマー:
Figure 0007146917000007
(式中、pは、6~150に及び、R2は、18~26個、好ましくは20~24個の炭素原子を含む直鎖状アルキル基から選択される)
好ましくは、基R2は、ベヘニル基である。
そのようなターポリマーは、とりわけ、欧州特許出願公開第A-0173109号明細書に記載される。
α,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸(a)は、アクリル酸、メタクリル酸、及びクロトン酸から選択されてもよい。好ましくは、(メタ)アクリル酸である。優先的には、モノマー(a)は、メタクリル酸である。
ターポリマーは、C~Cアルキル(メタ)アクリレート、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、又はブチル(メタ)アクリレートから選択されるモノマー(b)を含有する。モノマー(b)は、好ましくは、メチルアクリレート及びエチルアクリレートから選択される。
そのようなターポリマーは、通常、水性分散系の形態である。
優先的には、メタクリル酸/メチルアクリレート/ジメチルメタ-イソプロペニルベンジルイソシアネート及びポリオキシエチレン化(40 OE)ベヘニルアルコールの縮合物のターポリマー(INCI名:ポリアクリレート-3)(例えば、水性分散系の形態で25質量%にて、The Dow Chemical Company社によってViscophobe DB 1000の名で販売されている製品);が使用される。
(4)α,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸、並びにα,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸及びポリオキシエチレン化C12~C30脂肪アルコール(とりわけ10~50個のエチレンオキシドユニットを有する)のエステルの、そしてα,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸及びC~Cアルコールのエステルのコポリマー
言及されてもよいそのようなコポリマーの例として、以下が挙げられる:
アクリル酸、メチルアクリレート、及び20 OEポリオキシエチレン化ステアリルメタクリレートのポリマー(ペンタエリスリチルアリルエーテル又はトリメチロールプロパンアリルエーテルで架橋されている)(INCI名:アクリレート/ステアレス-20メタクリレートクロスポリマー)(The Dow Chemical Company社によってAculyn 88 Polymerの名で販売されている)、
アクリル酸、メチルアクリレート、及び25 OEポリオキシエチレン化ベヘニルメタクリレートの架橋ポリマー(INCI名:アクリレート/ベヘネス-25メタクリレートコポリマー)、例えば、Lubrizol Advanced Materials,Inc.社によってNovethix L-10 Polymerの名で販売されている製品、
アクリル酸、メチルアクリレート、及び25 OEポリオキシエチレン化C12~C24アルキルメタクリレートのポリマー(INCI名:アクリレート/パルメス-25アクリレートコポリマー)、例えば、3V Group社によってSynthalen W2000 Lの名で販売されている製品、
メタクリル酸、エチルメタクリレート、25個のエチレングリコールユニットを含有するポリエチレングリコールC16~C22アルキルエーテルメタクリレート、2-(6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ-2-エン-2-イル)エチルメタクリレートのエーテル、並びに5個のプロピレングリコールユニットを含有するポリプロピレングリコール及び25個のエチレングリコールユニットを含有するポリエチレングリコールのポリマー(INCI名:ポリアクリレート-33)、例えば、Rhodia Novecare社によってRheomer(登録商標)33の名で販売されている製品、
-アクリル酸/エチルアクリレート/ステアリルメタクリレートのポリオキシエチレン化(20 OE)ターポリマー(INCI名:アクリレート/ステアレス-20メタクリレートコポリマー)(とりわけThe Dow Chemical Company社によってAculyn 22の名で販売されている)、
-アクリル酸/エチルアクリレート/ベヘニルメタクリレートのポリオキシエチレン化(25 OE)ターポリマー(INCI名:アクリレート/ベヘネス-25メタクリレートコポリマー)(とりわけThe Dow Chemical Company社によってAculyn 28 Polymerの名で販売されている);
(5)(メタ)アクリル酸、架橋C~Cアルキル(メタ)アクリレート、25molのエチレンオキシドを含有するポリエチレングリコールC10~C30アルキルエーテルメタクリレート、及び20個のエチレンオキシドユニットを含有するポリエチレングリコールアリルエーテル/5個のプロピレンオキシドユニットを含有するポリプロピレングリコールのコポリマー、例えば、Lubrizol社によってFixate(登録商標)Plus Polymerの名で販売されている製品(INCI名:ポリアクリレート-14)。
特定の一実施形態に従えば、先に記載される会合性ポリマーは、質量平均分子量が500000未満、より優先的には100000未満であり、好ましくは5000~80000に及ぶ。これは、当業者に知られている方法を介して測定されてもよい。
陰イオンアクリルコポリマーから選択される親水性ゲル化ポリマーは、本発明に従う組成物中に、組成物の総質量に対して、0.1質量%~2質量%に及ぶ、好ましくは0.2質量%~1.5質量%に及ぶ、優先的には0.3質量%~1質量%、より優先的には0.5質量%~1質量%に及ぶ活性材料の含有量で存在し得る。
親油性ポリマー
本発明に従う組成物は、式(A)及び(B)のモノマーユニットを含む少なくとも1つの親油性ポリマーを含み:
Figure 0007146917000008
式中:
は、互いに独立して、アルキル基又はアルキレン基から選択され;
基の少なくとも60質量%はベヘニル基であり、質量パーセンテージは、ポリマー中に存在する全てのR基の合計に関し;
全てのヒドロキシエチルアクリレートユニットの合計の、R基を有する全てのアクリレートユニットの合計に対する質量比は、1:30~1:1に及び;
ユニットA及びBの総合計は、ポリマーの総質量の少なくとも95質量%である。
好ましくは、Rは、アルキル基で、好ましくはC16~C22アルキル基で、より優先的にはベヘニル(C22)基で構成されている。
好ましくは、R基の少なくとも70質量%は、ベヘニル基、優先的には少なくとも80質量%、より優先的には少なくとも90質量%である。
好ましい一実施形態に従えば、全てのR基は、ベヘニル基である。
好ましくは、前記質量比は、1:15~1:1に及び、優先的には1:10~1:4に及ぶ。
有利には、ポリマー中に存在するポリマーユニットは、以前に記載されるユニット(A)及び(B)で構成される。
ポリマーは、数平均分子量Mnが2000~9000g/molに及び、好ましくは5000~9000g/molに及ぶ。数平均分子量は、例えば以降の例において記載される方法に従う、ゲル浸透クロマトグラフィ法で測定することができる。
好ましくは、ポリマーは、融点が60℃~69℃に及び、優先的には63℃~67℃に及ぶ。融点は、例えば以下の例に記載される方法に従う、示差走査熱量測定(DSC)によって測定される。
本発明に従って用いられるポリマーは、式CH=CH-COO-Rのモノマー(Rは、以前に記載される意味を有する)の、そして2-ヒドロキシエチルアクリレートの重合によって調製することができる。
重合は、知られている方法、例えば溶液重合又はエマルジョン重合に従って実行することができる。
重合は、例えば、米国特許出願公開第2007/0264204号明細書中に記載されている。
本発明の文脈で用いられ、そして以前に記載される親油性ポリマーは、組成物中に、組成物の総質量に対して0.1質量%~10質量%、好ましくは0.1質量%~3質量%に及ぶ活性材料の量で存在してもよい。
本発明に従う組成物は、エマルジョンの形態であり、通常の方法に従って調製することができる。
特定の一実施形態に従えば、本発明に従う組成物は、連続水性相、及び前記水性相中に分散した油性相を含む水中油エマルジョン(順(direct)エマルジョン)の形態である。
別の特定の実施形態に従えば、本発明に従う組成物は、連続油性相、及び前記油性相中に分散した水性相を含む油中水エマルジョン(逆(inverse)エマルジョン)の形態である。
好ましくは、本発明に従う組成物は、水中油エマルジョンの形態である。
特定の一実施形態に従えば、本発明に従う組成物は、粘性が、20mPa・s(超流動性の配合)~100mPa・s(クリーム状の配合)、又は最大10Pa・s(濃厚な配合)に及び得、測定は、25℃にて、スピンドル1、2、3、又は4(粘性範囲によって決まる)を有するRheomat 180により、200s-1にて実行される。
脂肪相
本発明に従う組成物は、少なくとも1つの脂肪相を含む。
脂肪相の割合は、組成物の総質量に対して、例えば、1質量%~80質量%、好ましくは5質量%~40質量%に及んでよい。
本発明の目的のために、脂肪相は、周囲温度及び大気圧にて液体であるあらゆる脂肪物質、通常油を、又は周囲温度及び大気圧にて固体である、ペースト状の化合物若しくはワックスのようなあらゆる脂肪物質を含む。
本発明の目的のために、用語「ペースト状の化合物」は、水不溶性であり、状態の反転可能な固体/液体変化を経験し、異方性の結晶組織化を固体状態で含み、且つ23℃の温度にて、液体画分及び固体画分を含む化合物を意味することが意図される。
本発明の目的のために、用語「ワックス」は、周囲温度(25℃)にて固体であり、状態の反転可能な固体/液体変化があり、融点が30℃以上であり、最大120℃であってもよい親油性化合物を意味することが意図される。
ワックスの融点は、示差走査熱量計(D.S.C.)、例えばMettler社によってDSC 30の名で販売されている熱量計を用いて測定されてもよい。好ましくは、測定プロトコルは、以下の通りである:
るつぼに入れた5mgのワックスのサンプルを、10℃/分の加熱速度にて-20℃から100℃に移り変わる第1の温度上昇に曝してから、10℃/分の冷却速度にて100℃から-20℃に冷却して、最後に、5℃/分の加熱速度にて-20℃から100℃に移り変わる第2の温度上昇に曝す。第2の温度上昇の間、空のるつぼによって、そしてワックスのサンプルを含有するるつぼによって吸収される力(power)の差の変量を、温度の関数として測定する。化合物の融点は、吸収される力の差の変量を温度の関数として表す曲線のピークの最上部に対応する温度値である。
ペースト状の化合物として、合成脂肪物質及び植物起源の脂肪物質に言及してもよい。後者は、植物起源の出発物質から合成によって得ることができる。
固体の脂肪物質は、有利には、以下から選択される:
-ラノリン及びその誘導体、
-ポリアルキレングリコールのペンタエリスリチルエーテル、糖の脂肪アルコールエーテル、及びそれらの混合物、5オキシエチレンユニット(5OE)を含むポリエチレングリコールのペンタエリスリチルエーテル(CTFA名:PEG-5ペンタエリスリチルエーテル)、5オキシプロピレン(5OP)ユニットを含むポリプロピレングリコールペンタエリスリチルエーテル(CTFA名:PPG-5ペンタエリスリチルエーテル)、及びそれらの混合物、並びに、とりわけ、VevyによってLanolideの名で販売されているPEG-5ペンタエリスリチルエーテル、PPG-5ペンタエリスリチルエーテル、及びダイズ油混合物(構成成分が46/46/8の質量比:46%PEG-5ペンタエリスリチルエーテル、46%PPG-5ペンタエリスリチルエーテル、及び8%ダイズ油である混合物である)から選択されるポリオールエーテル、
-ポリマーシリコーン化合物若しくは非ポリマーシリコーン化合物、
-ポリマーフッ化化合物若しくは非ポリマーフッ化化合物、
-ビニル重合体、とりわけ:
・オレフィンホモポリマー及びオレフィンコポリマー、
・水添ジエンホモポリマー及び水添ジエンコポリマー、
・好ましくはC~C30アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの直鎖状若しくは分枝状のホモポリマーオリゴマー若しくはコポリマーオリゴマー、
・C~C30アルキル基を有するビニルエステルのホモポリマーオリゴマー及びコポリマーオリゴマー、
・C~C30アルキル基を含むビニルエーテルのホモポリマーオリゴマー及びコポリマーオリゴマー、
-1つ以上のC~C100ジオール間、好ましくはC~C50ジオール間のポリエーテル化に由来する脂溶性のポリエーテル、
-エステル、
-並びに/又はそれらの混合物。
固体の脂肪物質は、ポリマー、特に炭化水素ベースのポリマーであってもよい。
脂溶性ポリエーテルのうち、特に好ましいのは、エチレンオキシドの、且つ/又はプロピレンオキシドの、C~C30長鎖アルキレンオキシドとのコポリマーであり、より好ましいのは、エチレンオキシドの、且つ/又はプロピレンオキシドの、アルキレンオキシドとの、コポリマー中の質量比が、5:95~70:30であるものである。このファミリーにおいて、とりわけ、1000~10000の平均分子量のブロックで配置された長鎖アルキレンオキシド等のコポリマー、例えば、ドデカンジオール(22mol)の、そしてAkzo NobelによってElfacos ST9の商標名で販売されているポリエチレングリコール(45OE)のエーテル等のポリオキシエチレン/ポリドデシルグリコールブロックコポリマーに言及することとする。
エステルのうち、以下がとりわけ好ましい:
-グリセロールオリゴマーのエステル、とりわけジグリセロールエステル、特に、アジピン酸の、そしてグリセロールの凝縮物(グリセロールのヒドロキシル基の一部が、ステアリン酸、カプリン酸、及びイソステアリン酸、並びに12ヒドロキシステアリン酸、とりわけ、例えばSasol社によってSoftisan 649の商標名で販売されている製品等の脂肪酸の混合物と反応したものである)、
-AlzoによってWaxenol 801の商標名で販売されているプロピオン酸アラキジル、
-フィトステロールエステル、
-脂肪酸トリグリセリド及びその誘導体、
-ペンタエリスリトールエステル、
-ジオールダイマーの、そして二価酸ダイマーのエステル(遊離アルコール官能基又は遊離酸官能基上で、酸基又はアルコール基、とりわけダイマージリノレエートエステルにより適切にエステル化されている);そのようなエステルは、とりわけ、以下のINCI命名法を有するエステルから選択されてもよい:ビス-ベヘニル/イソステアリル/フィトステリルダイマージリノレイルダイマージリノレエート(Plandool G)、フィトステリルイソステアリルダイマージリノレエート(Lusplan PI-DA、Lusplan PHY/IS-DA)、フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニルダイマージリノレエート(Plandool H又はPlandool S)、及びそれらの混合物、
-水添ダイズ油、水添ココヤシ油、水添ナタネ種子油、水添植物油の混合物、例えば、水添ダイズ、ヤシ、パーム、及びナタネ植物油の混合物、例えばAarhusKarlshamn社によってリファレンスAkogel(登録商標)の下で販売されている混合物(INCI名:水添植物油)、
-シアバター、特に、INCI名がシア(Butyrospermum parkii)バターである製品、例えば、AarhusKarlshamn社によってリファレンスSheasoft(登録商標)の下で販売されている製品、
-カカオバター、特に、Dutch Cocoa BV社によってCT Cocoa Butter Deodorizedの名で販売されている製品、又はBarry Callebaut社によってBeurre De Cacao NCB HD703 758の名で販売されている製品、
-サラノキバター、特に、Stearinerie Dubois社によってDub Shorea Tの名で販売されている製品、
-並びにそれらの混合物。
一実施形態に従えば、組成物は、ペースト状の化合物を、組成物の総質量に対して0.5%~30質量%含んでもよい。
本発明に従う組成物に用いてもよいワックスは、周囲温度にて固体であるワックス、動物起源のワックス、植物起源のワックス、無機物起源のワックス、又は合成起源のワックス、及びそれらの混合物から選択される。ワックスは、炭化水素ベースのフルオロワックス及び/又はシリコーンワックスであってよい。
とりわけ言及されてもよい例として、炭化水素ベースのワックス、例えば、天然の蜜蝋(又は漂白蜜蝋)、合成蜜蝋、カルナバワックス、ライスブランワックス、例えば、株式会社セラリカNODAによってリファレンスNC 1720の下で販売されている製品、カンデリラ蝋、例えば、Strahl & Pitsch社によってリファレンスSP 75Gの下で販売されている製品、ミクロクリスタリンワックス、例えば、融点が85℃を超えるミクロクリスタリンワックス、例えば、日本精蝋株式会社によって販売されている製品HI-MIC(登録商標)1070、1080、1090、及び3080、セレシン又はオゾケライト、例えば、融点が40未満であるイソパラフィン、例えば、日本精蝋株式会社によって販売されている製品EMW-0003、α-オレフィンオリゴマー、例えば、New Phase Technologies社によって販売されているPerforma V(登録商標)825、103、及び260ポリマー;エチレン/プロピレンコポリマー、例えば、Performalene(登録商標)EP 700、ポリエチレンワックス(好ましくは、分子量が400~600である)、Fischer-Tropschワックスが挙げられる。
脂肪相中に存在してもよい他の固体の脂肪物質は、例えば、8~30個の炭素原子を含む脂肪酸、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸、又はパルミチン酸;8~30個の炭素原子を含む脂肪アルコール、例えば、ステアリルアルコール又はセチルアルコール及びそれらの混合物(セテアリルアルコール)である。
一実施形態に従えば、組成物は、ワックスを、組成物の総質量に対して0.5質量%~20質量%、好ましくは0.5質量%~10質量%含んでもよい。
本発明に従う組成物の脂肪相は、少なくとも1つの油を含んでもよい。組成物中に存在する油は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
用語「油」は、周囲温度(25℃)にて、そして大気圧にて液体形態であるあらゆる脂肪物質を意味することが意図される。
揮発性又は不揮発性の油は、炭化水素ベースの油、とりわけ、動物起源又は植物起源の油、合成油、シリコーン油、若しくはフルオロ油、又はそれらの混合物であってよい。
本発明の目的のために、用語「シリコーン油」は、少なくとも1つのケイ素原子、とりわけ少なくとも1つのSi-O基を含む油を意味することが意図される。
用語「炭化水素ベースの油」は、水素原子及び炭素原子、並びに、場合によっては酸素原子、窒素原子、硫黄原子、及び/又はリン原子を主に含有する油を意味することが意図される。
用語「フルオロ油」は、少なくとも1つのフッ素原子、とりわけ少なくとも1つの過フッ化鎖を含む油を意味することが意図される。
不揮発性の油
本発明の目的のために、用語「不揮発性の油」は、蒸気圧が0.13Pa(0.01mmHg)未満である油を意味することが意図される。
不揮発性の油は、とりわけ、フッ素化されていてもよい不揮発性の炭化水素ベースの油、及び/又はシリコーン油から選択されてもよい。
本発明の使用に適している不揮発性の炭化水素ベースの油として、とりわけ:
-動物起源の炭化水素ベースの油、
-植物起源の炭化水素ベースの油、例えばフィトステアリルエステル、例えばオレイン酸フィトステアリル、イソステアリン酸フィトステアリル、及びラウロイル/オクチル-ドデシル/フィトステアリルグルタメート(例えば、味の素株式会社によってEldew PS203の名で販売されている)、グリセロールの脂肪酸エステルで構成されるトリグリセリド、C~C24に及ぶ鎖長を有してもよい脂肪酸(当該鎖は直鎖状であっても分枝状であってもよく、飽和していても不飽和であってもよい);(当該油は、とりわけ、ヘプタノイック(heptanoic)トリグリセリド又はオクタノイック(octanoic)トリグリセリド、コムギ麦芽油、ヒマワリ油、グレープシード油、ゴマ油、コーン油、アプリコット油、ヒマシ油、シアバター油、アボカド油、オリーブ油、ダイズ油、スウィートアーモンド油、パーム油、ナタネ油、綿実油、ヘイゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ポピー油、カボチャ油、マロー油、クロフサスグリ油、マツヨイグサ油、キビ油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、ベニバナ油、ククイノキ油、パッションフラワー油、若しくはマスクローズ油;シアバター;又は代わりにカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えば、Stearineries Dubois社によって販売されているもの、若しくはDynamit Nobel社によってMiglyol 810(登録商標)、812(登録商標)、及び818(登録商標)の名で販売されているもの;Cognis社によってFitodermの名で販売されている精製植物性ペルヒドロスクアレンである)。
-無機起源又は合成起源の炭化水素ベースの油、例えば:
・10~40個の炭素原子を含む合成エーテル、
・無機起源又は合成起源の直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば、石油ゼリー、ポリデセン、水添ポリイソブテン、例えばパールリーム、及びスクアラン、並びにそれらの混合物、特に水添ポリイソブテン;
・合成エステル、例えば、式RCOORの油(式中、Rは、1~40個の炭素原子を含む直鎖状又は分枝状の脂肪酸の残基を表し、Rは、とりわけ、1~40個の炭素原子を含有する分枝状炭化水素ベースの鎖を表すが、R+Rは≧10であることを条件とする)
に言及してもよい。
エステルは、特に脂肪酸エステル、例えば:
・オクタン酸セトステアリル、イソプロピルアルコールエステル、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、水酸化エステル、例えば、乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、アジピン酸ジイソプロピル、ヘプタノエート、特にヘプタン酸イソステアリル、オクタン酸アルコール若しくはオクタン酸ポリアルコール、デカン酸アルコール若しくはデカン酸ポリアルコール、又はリシノール酸アルコール若しくはリシノール酸ポリアルコール、例えばジオクタン酸プロピレングリコール、オクタン酸セチル、オクタン酸トリデシル、2-エチルヘキシル4-ジヘプタノエート、パルミチン酸2-エチルヘキシル、安息香酸アルキル、ジヘプタン酸ポリエチレングリコール、2-ジエチルヘキサン酸プロピレングリコール、並びにそれらの混合物、C12~C15安息香酸アルコール、ラウリン酸ヘキシル、ネオペンタン酸エステル、例えば、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸エステル、例えば、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸オクチル、水酸化エステル、例えば、乳酸イソステアリル、及びリンゴ酸ジイソステアリル;
・ポリオールエステル及びペンタエリスリチルエステル、例えば、テトラヒドロキシステアリン酸/テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル;
・ジオールダイマーの、そして二価酸ダイマーのエステル、例えば、日本精化株式会社によって販売されており、且つ仏国特許出願公開第0302809号明細書に記載されているLusplan DD-DA5(登録商標)及びLusplan DD-DA7(登録商標);
・周囲温度にて液体であり、12~26個の炭素原子を含有する分枝状且つ/又は不飽和の炭素ベースの鎖を有する脂肪アルコール、例えば、2-オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-ヘキシルデカノール、2-ブチルオクタノール、及び2-ウンデシルペンタデカノール;
・高級脂肪酸、例えば、オレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸、及びそれらの混合物;
・炭酸ジアルキル(2つのアルキル鎖は同一であっても異なってもよい)、例えば、CognisによってCetiol CC(登録商標)の名で販売されている炭酸ジカプリリル;
・不揮発性のシリコーン油、例えば、不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)、シリコーン鎖の側に、且つ/又は末端にアルキル基又はアルコキシ基を含むポリジメチルシロキサン(これらの基はそれぞれ、2~24個の炭素原子を含有する)、フェニルシリコーン、例えば、フェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、及びトリメチルシロキシケイ酸2-フェニルエチル、並びにジメチコン又はフェニルトリメチコン(粘性は、100cSt以下である)、並びにそれらの混合物;
-並びにそれらの混合物
から選択されてもよい。
揮発性油
本発明の目的のために、「揮発性油」は、室温にて、且つ大気圧にて、皮膚と接触して1時間未満に蒸発することができる油(又は非水性媒体)を意味することが意図される。揮発性油は、揮発性の化粧用油であり、これは、周囲温度にて液体であり、とりわけ、蒸気圧が、周囲温度及び大気圧にてゼロでなく、特に、蒸気圧が、0.13Pa~40000Pa(10-3~300mmHg)に及び、特に1.3Pa~13000Pa(0.01~100mmHg)に及び、より詳細には1.3Pa~1300Pa(0.01~10mmHg)に及ぶ。
揮発性の炭化水素ベースの油は、8~16個の炭素原子を含有する炭化水素ベースの油から選択されてもよい。
用語「炭化水素ベースの油」は、炭素原子及び水素原子、並びに、場合によっては酸素原子、窒素原子、硫黄原子、及び/又はリン原子から本質的に形成され、又は構成され、そしてケイ素原子もフッ素原子も含有しない油を意味することが意図される;これは、エステル、エーテル、アミン、又はアミド基を含有してもよい。
揮発性の炭化水素ベースの油は、特に、揮発性の分枝状エステル、揮発性の分枝状アルカン、揮発性の直鎖状アルカン、及びそれらの混合物から選択することができる。
本発明に従う組成物は、1つ以上の分枝状のC~C16エステル、例えば、ネオペンタン酸イソヘキシル、イソアミルエステル、例えばラウリン酸イソアミル、又はイソノナン酸イソノニルを含んでもよい。
本発明に従う組成物は、1つ以上の揮発性の分枝状アルカンを含有してもよい。表現「1つ以上の揮発性の分枝状アルカン」は、優先しなければ(without preference)、「1つ以上の揮発性の分枝状アルカン油」を意味することが意図される。
揮発性の分枝状アルカンとして、特に、C~C分枝状アルカン、例えばC~C16イソアルカン(イソパラフィンとしても知られている)、イソドデカン(2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンとしても知られている)、イソデカン、イソヘキサデカン、そして例えば、Exxon MobilによってIsopar(登録商標)、又はPresperseによってPermethyl(登録商標)の商標名で販売されている油に言及してもよい。好ましくは、8~16個の炭素原子を含有する揮発性の炭化水素ベースの油は、イソドデカン、イソデカン、及びイソヘキサデカン、並びにそれらの混合物から選択され、特にイソドデカンである。
本発明に従う組成物は、1つ以上の揮発性の直鎖状アルカンを含有してもよい。用語「1つ以上の揮発性の直鎖状アルカン」は、優先しなければ、「1つ以上の揮発性の直鎖状アルカン油」を意味することが意図される。
本発明に適した揮発性の直鎖状アルカンは、周囲温度(約25℃)にて、且つ大気圧(760mmHg)にて液体である。
本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、周囲温度(25℃)及び大気圧(760mmHg、すなわち101325Pa)にて、皮膚と接触して1時間未満に蒸発することができ、周囲温度にて液体であり、特に、蒸発率が、周囲温度(25℃)及び大気圧(760mmHg)にて0.01~15mg/cm/分に及ぶ美容用の直鎖状アルカンを意味することが意図される。
好ましくは、本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、蒸発率が、周囲温度(25℃)及び大気圧(760mmHg)にて0.01~3.5mg/cm/分に及ぶ。
好ましくは、本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、蒸発率が、周囲温度(25℃)及び大気圧(760mmHg)にて0.01~1.5mg/cm/分に及ぶ。
より好ましくは、本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、蒸発率が、周囲温度(25℃)及び大気圧(760mmHg)にて0.01~0.8mg/cm/分に及ぶ。
さらにより好ましくは、本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、蒸発率が、周囲温度(25℃)及び大気圧(760mmHg)にて0.01~0.3mg/cm/分に及ぶ。
さらにより好ましくは、本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、蒸発率が、周囲温度(25℃)及び大気圧(760mmHg)にて0.01~0.12mg/cm/分に及ぶ。
本発明に従う揮発性のアルカンの(より一般的には揮発性の溶媒の)蒸発率は、特に、国際公開第06/013413号パンフレットに記載されているプロトコルによって、より詳細には以下に記載するプロトコルによって評価することができる。
15gの揮発性の炭化水素ベースの溶媒を、温度調節され(25℃)、且つ湿度調節(50%の相対湿度)されている約0.3mのチャンバ内にある秤の上に配置された結晶皿(直径:7cm)内に入れる。
液体は、撹拌されない一方で、揮発性の炭化水素ベースの溶媒を含有する結晶皿の上方に垂直に配置されたファン(2700rpmにて回転するPapst-Motoren、リファレンス8550N)(ブレードが、結晶皿の底に対して20cm離れて結晶皿に向けられている)によって換気されていると、自由に蒸発し得る。
結晶皿内に残った揮発性の炭化水素ベースの溶媒の質量を、規則的な時間間隔にて測定する。
次に、蒸発した生成物の量(mg/cm)の曲線を、時間(分)の関数としてプロットして、溶媒の蒸発プロファイルを得る。
次に、得られた曲線の起点に対する正接に相当する蒸発率を算出する。蒸発率を、表面積のユニット(cm)あたり、そして時間のユニット(分)あたりで蒸発した揮発性の溶媒のmgで表す。
好ましい一実施形態に従えば、本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、蒸気圧(飽和蒸気圧としても知られている)が、周囲温度にてゼロでなく、特に、蒸気圧は0.3Pa~6000Paに及ぶ。
好ましくは、本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、蒸気圧が周囲温度(25℃)にて0.3~2000Paに及ぶ。
好ましくは、本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、蒸気圧が周囲温度(25℃)にて0.3~1000Paに及ぶ。
より好ましくは、本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、蒸気圧が周囲温度(25℃)にて0.4~600Paに及ぶ。
好ましくは、本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、蒸気圧が周囲温度(25℃)にて1~200Paに及ぶ。
より好ましくは、本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、蒸気圧が周囲温度(25℃)にて3~60Paに及ぶ。
一実施形態に従えば、本発明に適した揮発性の直鎖状アルカンは、引火点が30~120℃、より詳細には40~100℃の範囲内にある。引火点は、特に、規格ISO 3679に従って測定される。
一実施形態に従えば、本発明に適したアルカンは、8~16個の炭素原子を含む揮発性の直鎖状アルカンであってよい。
有利な一実施形態に従えば、本発明に適した「揮発性の直鎖状アルカン」は、先で定義される蒸発率が、周囲温度(25℃)及び大気圧(760mmHg)にて0.01~3.5mg/cm/分に及び、そして8~16個の炭素原子を含む。
本発明に適した揮発性の直鎖状アルカンは、有利には、植物起源であってよい。
そのようなアルカンは、直接、又はいくつかの工程で、植物原料、例えば、油、バター、ワックスから得ることができる。
本発明に適したアルカンの例として、Cognis社による国際公開第2007/068371号パンフレット又は国際公開第2008/155059号パンフレットにおいて記載されているアルカン(少なくとも1つの炭素によって異なる様々なアルカンの混合物)に言及してもよい。当該アルカンは、脂肪アルコールから得られ、それ自体はヤシ油又はパーム油から得られる。
本発明に適した直鎖状アルカンの例として、n-オクタン(C8)、n-ノナン(C9)、n-デカン(C10)、n-ウンデカン(C11)、n-ドデカン(C12)、n-トリデカン(C13)、n-テトラデカン(C14)、ヘキサデカン(C16)、及びそれらの混合物に言及してもよい。特定の実施形態に従えば、揮発性の直鎖状アルカンは、n-ノナン、n-ウンデカン、n-ドデカン、n-トリデカン、及びn-テトラデカン、並びにそれらの混合物から選択される。
揮発性の直鎖状アルカンは、単独で用いられてもよい。
代わりに、又は優先的に、少なくとも2つの異なる揮発性の直鎖状アルカンの混合物が用いられてもよく、これらは少なくとも1個の炭素数nによって互いに異なり、特に1又は2個の炭素数によって互いに異なる。
第1の実施形態に従えば、10~16個の炭素原子を含み、そして少なくとも1個の炭素数によって互いに異なる少なくとも2つの異なる揮発性の直鎖状アルカンの混合物が用いられてよい。例えば、とりわけ、揮発性の直鎖状アルカンC10/C11、C11/C12、及びC12/C13の混合物に言及してもよい。
別の実施形態に従えば、10~16個の炭素原子を含み、そして少なくとも2個の炭素数によって互いに異なる少なくとも2つの異なる揮発性の直鎖状アルカンの混合物が用いられる。例えば、特に、偶数の炭素数nについてC10/C12及びC12/C14の揮発性の直鎖状アルカンの混合物、並びに奇数の炭素数nについてC11/C13の混合物に言及してもよい。
好ましい一実施形態に従えば、10~16個の炭素原子を含み、そして少なくとも2個の炭素数によって互いに異なる少なくとも2つの異なる揮発性の直鎖状アルカンの混合物、特に、C11/C13の揮発性の直鎖状アルカンの混合物、又はC12/C14の揮発性の直鎖状アルカンの混合物が用いられる。
また、本発明に従う、2つを超える揮発性の直鎖状アルカンを組み合わせた他の混合物、例えば、8~16個の炭素原子を含み、そして少なくとも1個の炭素数によって互いに異なる少なくとも3つの異なる揮発性の直鎖状アルカンの混合物が、本発明の一部を形成するが、本発明に従う2つの揮発性の直鎖状アルカンの混合物(二元混合物)が好ましく、前記2つの揮発性の直鎖状アルカンは、好ましくは、混合物中の揮発性の直鎖状アルカンの総含有量の95質量%超、より良好には99質量%超を表す。本発明の特定の一実施形態に従えば、揮発性の直鎖状アルカンの混合物において、炭素数が最も少ない揮発性の直鎖状アルカンが混合物中で支配的である。
本発明の別の実施形態に従えば、炭素数が最も大きい揮発性の直鎖状アルカンが混合物中で支配的である、揮発性の直鎖状アルカンの混合物が用いられる。
本発明に適した混合物の例として、特に、以下の混合物に言及してもよい:
前記混合物中のアルカンの総質量に対して
-50質量%~90質量%、好ましくは55質量%~80質量%、より優先的には60質量%~75質量%の、揮発性のC直鎖状アルカン(nは8~16に及ぶ)
-10質量%~50質量%、好ましくは20質量%~45質量%、好ましくは24質量%~40質量%の、揮発性のCn+x直鎖状アルカン(xは1以上であり、好ましくはx=1又はx=2であり、n+xは8~16である)。
特に、本発明に従うアルカンの前記混合物は、以下を含有する:
混合物中、
-2質量%未満、好ましくは1質量%未満の分枝状炭化水素、
-及び/又は2質量%未満、好ましくは1質量%未満の芳香族炭化水素、
-及び/又は2質量%未満、好ましくは1質量%未満、優先的には0.1質量%未満の不飽和炭化水素。
より詳細には、本発明に適した揮発性の直鎖状アルカンは、n-ウンデカン/n-トリデカンの混合物の形態で用いられてもよい。
特に、以下を含む揮発性の直鎖状アルカンの混合物を使用することとする:
前記混合物中のアルカンの総質量に対して
-55質量%~80質量%、好ましくは60質量%~75質量%の揮発性のC11直鎖状アルカン(n-ウンデカン)、
-20質量%~45質量%、好ましくは24質量%~40質量%の揮発性のC13直鎖状アルカン(n-トリデカン)。
特定の一実施形態に従えば、アルカンの混合物は、n-ウンデカン/n-トリデカンの混合物である。特に、そのような混合物は、国際公開第2008/155059号パンフレットの実施例1又は実施例2に従って得ることができる。
本発明に用いられてもよい揮発性の炭化水素ベースの油の例として、以下に言及してもよい:
-n-ドデカン、例えばSasolによってリファレンスParafol 12-97の下で販売されているもの;
-n-テトラデカン、例えばSasolによってリファレンスParafol 14-97の下で販売されているもの;
-n-ドデカン及びn-テトラデカンの混合物;
-イソドデカン(C12)、例えばIneos社によって販売されているもの;
-C15~C16分枝状アルカンの混合物、例えばSEPPIC社によってEmogreen L15の名で販売されているもの;
-C13~C15直鎖状アルカン及び/又は分枝状アルカンの混合物、例えばSEPPIC社によってEmosmart L15の名で販売されているもの。
用いられてもよい揮発性の油として、揮発性のシリコーン、例えば、揮発性の直鎖状又は環状のシリコーン油、とりわけ、粘性が≦8センチストーク(8×10-6/s)であり、そしてとりわけ2~10個のケイ素原子、特に2~7個のケイ素原子を有するのもの(これらのシリコーンは、場合によっては、1~10個の炭素原子を有するアルキル基又はアルコキシ基を含む)が挙げられる。本発明で用いられてもよい揮発性のシリコーン油として、とりわけ、粘性が5及び6cStのジメチコン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、及びドデカメチルペンタシロキサン、並びにそれらの混合物に言及してもよい。
また、揮発性のフルオロ油、例えばノナフルオロメトキシブタン又はペルフルオロメチルシクロペンタン、及びそれらの混合物が用いられてもよい。
また、先で言及した油の混合物を用いることも可能である。
先で定義される種々の脂肪物質は、種々の方法で当業者によって選択されて、所望の特性(例えば、粘稠性又は質感に関して)を有する組成物を調製することができる。
本発明の特定の一実施形態に従えば、組成物の脂肪相は、少なくとも1つの油を含む。好ましくは、本発明に従う組成物は、少なくとも1つの揮発性の炭化水素ベースの油を含む。
一実施形態に従えば、組成物は、組成物の総質量に対して、0.5質量%~70質量%、好ましくは0.5質量%~50質量%の油を含む。
水性相
本発明に従う組成物は、少なくとも1つの水性相を含む。水性相は、少なくとも水を含む。組成物のガレノス形態に従えば、水性相の量は、組成物の総質量に対して0.1質量%~99質量%、好ましくは0.5質量%~98質量%、より良好には30~95質量%、さらに良好には40~95質量%に及んでもよい。
水の量は、水性相の全て、又は一部を表してよく、通常、組成物の総質量に対して少なくとも30質量%、好ましくは少なくとも50%質量、より良好には少なくとも60質量%である。
水性相は、周囲温度(25℃)にて水混和性である少なくとも1つの有機溶媒、例えば、2~6個の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状のモノアルコール、例えば、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール、ペンタノール、又はヘキサノール;とりわけ2~20個の炭素原子、好ましくは2~6個の炭素原子を含有するポリオール、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセロール、ソルビトール、及びそれらの混合物を含んでもよい。
知られている方法で、本発明の組成物は全て、化粧品及び皮膚科学において一般的であるアジュバント:付加的な界面活性剤(先に記載される双性界面活性剤とは異なる)、付加的な親水性ゲル化剤及び/又は増粘剤;又は親油性のゲル化剤及び/又は増粘剤;モイスチャライザ;皮膚軟化剤;親水性又は親油性の活性剤;フリーラジカルスカベンジャ;封鎖剤;抗酸化剤;保存剤;塩基性化剤又は酸性化剤;芳香剤;皮膜形成剤;フィラー;並びにそれらの混合物の1つ以上を含んでもよい。
これらの種々のアジュバントの量は、考慮中の分野において従来通りに用いられているものである。特に、活性剤の量は、所望される目的に従って変動し、考慮中の分野において従来通りに用いられているものであり、例えば、組成物の総質量の0.1~20質量%、好ましくは0.5~10質量%である。組成物が、付加的な界面活性剤を含む場合、後者は好ましくは、組成物中に、活性材料の一部として(in a proportion)、組成物の総質量に対して0.1質量%~30質量%、好ましくは0.2質量%~20質量%に及んで存在する。
活性剤
言及されてもよい活性剤の非限定的な例として、アスコルビン酸及びその誘導体、例えば5,6-ジ-O-ジメチルシリルアスコルベート(Exsymol社によってリファレンスPRO-AAの下で販売されている)、dl-アルファ-トコフェリル-2l-アスコルビルホスフェートのカリウム塩(千寿製薬株式会社によってリファレンスSepivital EPCの下で販売されている)、アスコルビルマグネシウムホスフェート、アスコルビルナトリウムホスフェート(Roche社によってリファレンスStay-C 50の下で販売されている);フロログルシノール;酵素;並びにそれらの混合物が挙げられる。本発明の好ましい実施形態に従えば、酸化感受性の親水性活性剤のうち、アスコルビン酸が使用される。アスコルビン酸は、あらゆる天然のものであってよい。ゆえに、粉末形態、又はオレンジジュース、好ましくはオレンジジュース濃縮物形態の天然起源のものであってもよい。また、好ましくは粉末形態の、合成起源のものであってもよい。
本発明の組成物に用いられてもよい他の活性剤として、例えば、モイスチャライザ、例えば、タンパク質加水分解物、及びポリオール、例えばグリセロール、グリコール、例えばポリエチレングリコール;天然の抽出物;抗炎症薬;オリゴマープロアントシアニジン;ビタミン、例えば、ビタミンA(レチノール)、ビタミンE(トコフェロール)、ビタミンB5(パンテノール)、ビタミンB3(ナイアシナミド)、これらのビタミンの誘導体(とりわけエステル)、及びそれらの混合物;尿素;カフェイン;脱色剤、例えば、コウジ酸、ヒドロキノン、及びカフェー酸;サリチル酸及びその誘導体;アルファ-ヒドロキシ酸、例えば、乳酸及びグリコール酸、並びにそれらの誘導体;レチノイド、例えば、カロテノイド及びビタミンA誘導体;ヒドロコルチゾン;メラトニン;藻類の、菌類の、植物の、酵母の、細菌の抽出物;ステロイド;抗菌性活性剤、例えば、2,4,4’-トリクロロ-2’ヒドロキシジフェニルエーテル(又はトリクロサン)、3,4,4’-トリクロロカルバニリド(又はトリクロカルバン)、及び先で示された酸、とりわけサリチル酸及びその誘導体;マッティング剤、例えば繊維;張力剤;UVスクリーニング剤、特に有機UVスクリーニング剤;並びにそれらの混合物が挙げられ得る。
言うまでもなく、当業者であれば、本発明に従う組成物に加えられる任意選択のアジュバントを、本発明に従う組成物と内因的に関連する有利な特性が、想定される付加によって悪影響を受けない、又は実質的に受けないように選択するよう注意することとなる。
本発明に従う組成物は、例えば、クリーム、又は乳液の形態であってもよい。
本発明に従う組成物は、特に、加圧装置によって微細な粒子の形態で皮膚又は毛髪に塗布される揮発可能なエマルジョンの形態であってもよい。本発明に従う装置は、当業者に周知であり、そして、非エーロゾルポンプまたは「アトマイザ」、推進剤を含むエーロゾルコンテナ、および圧縮空気を推進剤として用いるエーロゾルポンプを備える。これらの装置は、特に、米国特許第4077441号明細書および米国特許第4850517号明細書に記載されている。エーロゾルでパックされる本発明の組成物は一般に、従来の推進剤、例えばハイドロフルオロ化合物、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、イソブタン、n-ブタン、プロパン、またはトリクロロフルオロメタンを含有する。これらは好ましくは、組成物の総質量に対して、15質量%から50質量%に及ぶ量で存在する。また、組成物は、支持体、例えばワイプに含浸させてもよいし、還元剤と共にボトル内にローションとしてパッケージングされてもよい。
続く例により、本発明をより明らかに理解することができる。しかしながら、事実上制限されない。示される量は、言及されない限り、原料の質量パーセンテージである。化合物の名前は、化学名又はINCI名として与えられる。
親油性ポリマー合成の例
ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)による分子量の判定:
ポリマーの10mg/mlテトラヒドロフラン溶液を調製することによって、サンプルを調製する。サンプルを、54℃のオーブン内に10分間置いてから、振動シェーカー内に60分間置いて、溶解を促進させる。視覚による精査の後に、サンプルは、溶媒中に完全に溶解したように見える。
調製したサンプルを、2つのpolypore 300×7.5mmカラム(Agilent Technologies製)、Waters 2695クロマトグラフィ系、テトラヒドロフラン移動相、及び屈折率による検出を用いて分析した。サンプルを、0.45μmナイロンフィルタで濾過してから、液体クロマトグラフ中に注入した。較正に用いた標準は、Agilent TechnologiesのEasi Vial狭ポリスチレン(PS)標準である。
2520000~162ダルトンに及ぶポリスチレン標準を、較正に用いた。
当該系は、PSS SECcurity 1260 RI検出器を備えている。ポリスチレン較正曲線を用いて、平均分子量を判定した。ダイアグラムの記録、及び種々の分子量の判定を、Win GPC Unichrom 81プログラムによって実行した。
示差走査熱量測定(又はDSC)による融点の判定:
この方法は、示差走査熱量測定によってポリマーの融点を判定するための一般的な手順を記載する。この方法は、規格ASTM E791及びASTM D 34182に基づき、DSC較正は、規格ASTM E 9672に従って実行される。
ベヘニルアクリレート/2-ヒドロキシエチルアクリレートコポリマー(ポリマー1):
サイドブレードミキサー、内部温度計、2つの漏斗、還流コンデンサ、及び他の2つ首用の拡張部を備えた4つ首フラスコ内で、20分間の窒素フラッシュによって系から酸素を除去した後に、175gのベヘニルアクリレート、25gの2-ヒドロキシエチルアクリレート、及び0.4gの2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル(Akzo Nobel))を、80℃にて60分にわたって、40gのイソプロパノールに、撹拌しながら加えた。混合物を、80℃にて3時間撹拌した。次に、溶媒を、減圧蒸留によって除去してから、1gのジラウロイルパーオキシドを加えて、反応を110℃にて60分間続けた。工程を繰り返した。次に、混合物を90℃に冷却して、脱塩水の流を加えてから、混合物を撹拌した。水を、減圧蒸留によって除去した。
分子量:Mn=7300g/mol、Mw=21000、Mw/Mn=2.8
融点:65℃
製剤例
各組成物について、粘性を測定し、且つ/又は安定性を、経時的に、種々の温度にて研究し、且つ/又は感覚の状況を、皮膚への塗布の間と後に評価した。
粘性測定
粘性測定を、通常、No.3スピンドルを備えたRheomat RM180(登録商標)粘度計を用いて、25℃にて実行する。測定を、200s-1の剪断速度にて、組成物中でのスピンドルの10分の回転の後に実行する(粘性の時間安定化及びスピンドルの回転速度を観察した後に)。
種々の温度での経時的な安定性の研究
その肉眼的外観、顕微鏡的外観に関する組成物の変化、並びに粘性及びpH値の変化を、例えば周囲温度(AT)、4℃又は45℃等の種々の温度にて観察することによって、安定性を経時的に研究する。
ねばつき、てかり、及び脂っぽさを評価するためのプロトコル
組成物のねばねばした、てかついた、及び脂っぽい作用を、実施例に従って、最大5~20人で構成される感覚のエキスパートの一団によって評価する。各組成物を、2mg/cmの用量にて前腕に塗布する。製品を、侵入するまで、円形の動作によって(おおよそ30秒)塗り広げた。乾燥の2分後に、処理した領域に手の甲を当てることによって、1~15に及ぶスケール(1が、あまりねばつきもせず、あまりてかつきもせず、又はあまり脂っぽくもない基準を構成し、15が、非常にねばつき、非常にてかつき、又は非常に脂っぽい基準を構成する)に従って、ねばねばした、てかついた、及び脂っぽい作用を評価する。
比較例1
以下に記載する水中油タイプのエマルジョン1~9を調製した。
Figure 0007146917000009
Figure 0007146917000010
先の表では、SMは出発物質を表し、AMは活性材料を表す。
組成物1~7を、以下の手順に従って調製した:
油及び親油性ポリマーを含有する脂肪相を、70℃にて、ポリマーが完全に溶融して溶解するまで加熱する。
別のコンテナ内で、水、保存剤、及びグリセロールを含有する水性相中に、選択した親水性ゲル化ポリマーを分散させて、必要ならば、塩基を用いて中和してから、前記相を70℃に加熱する。
厳しい撹拌(ローター/ステータータイプ)により、油性相(70℃)を水性相(70℃)中に組み込んで、生じたエマルジョンを25℃に冷却する。
得られた結果を、以下の表に示す。
Figure 0007146917000011
Figure 0007146917000012
親水性ゲル化ポリマーとして陰イオンアクリルコポリマーを含む組成物1~5(本発明に従う組成物)は、経時的に安定しており、感覚特性が良好であり、特に、皮膚に及ぼすねばねばした作用も脂っぽい作用もない。
陰イオンアクリルコポリマーでない親水性ゲル化ポリマーを含む組成物6及び7(比較組成物)は、経時的に不安定である、又はエマルジョンを得ることが可能でない。感覚特性は、評価することができない。
比較例2
以下に記載する水中油タイプのエマルジョン8~15を調製した。
Figure 0007146917000013
Figure 0007146917000014
先の表では、SMは出発物質を表し、AMは活性材料を表す。
組成物8~11及び組成物13~15を、以下の手順に従って調製した:
油及び親油性ポリマーを含有する脂肪相を、70℃にて、ポリマーが完全に溶融して溶解するまで加熱する。
別のコンテナ内で、水、保存剤、及びグリセロールを含有する水性相中に、親水性ゲル化ポリマーを分散させて、塩基(トリエタノールアミン)を用いて中和してから、前記相を70℃に加熱する。
厳しい撹拌(ローター/ステータータイプ)により、油性相(70℃)を水性相(70℃)中に組み込んで、生じたエマルジョンを25℃に冷却する。
組成物12を、同じプロセスに従って、しかし親水性ゲル化ポリマーを用いずに、そして中和(トリエタノールアミン)なしで、調製することとする。
陰イオンアクリルコポリマー(LubrizolのCarbopol Aqua SF-1 Polymer)、及び特許請求される親油性ポリマー(ポリマー1)の組合せを含む組成物8~10は、微細なエマルジョンの形態であり、良好な感覚特性を得ることが可能となり、特に皮膚に及ぼすねばねばした作用、そして脂っぽい作用は得られない。
陰イオンアクリルコポリマー(LubrizolのCarbopol Aqua SF-1 Polymer)を単独で含む比較組成物11は、微細なエマルジョンの形態であるが、皮膚に塗布されると、脂っぽい、オイリーな感触がある。
特許請求される親油性ポリマー(ポリマー1)を単独で含む比較組成物12では、エマルジョンを得ることが可能でなく、そして感覚特性を測定することができない。
陰イオンアクリルコポリマー(LubrizolのCarbopol Aqua SF-1 Polymer)、及び特許請求されるもの以外の親油性ポリマー(Evonik Materials Netherlands B.V.のIntelimer IPA 13-1)の組合せを含む比較組成物13及び14は、微細なエマルジョンの形態であり、本発明に従う組成物ほど良好でない感覚特性(ねばつき、てかり、脂っぽさ)しか得ることが可能でない。
陰イオンアクリルコポリマー(LubrizolのCarbopol Aqua SF-1 Polymer)及び特許請求されるもの以外の親油性ポリマー(Evonik Materials Netherlands B.V.のIntelimer IPA 13-6)の組合せを含む比較組成物15では、エマルジョンを得ることが可能でなく、そして感覚特性を測定することができない。
例示的実施例3:スクリーニングなしの老化防止クリーム
以下に示す組成物16を調製した。
Figure 0007146917000015
手順
組成物16を、以下のように調製する:
1)相A及び相Bの調製及び均質化:
水性相A1を磁気撹拌しながら75℃に加熱する。
相A2(LubrizolのCarbopol Aqua SF1)を、解膠装置を用いて水性相A1に加える。
混合物A1+A2を、解膠装置を用いて相A3を加えることによって、中和する。
このように得た水性相Aを再加熱して、エマルジョンについて75℃超の温度を維持する。
油性相Bを、磁気撹拌しながら75℃に加熱する。
2)乳化:
油性相Bを水性相A中に乳化装置を用いて注いで、10分間均質化する。
3)Rayneri-解膠装置を通過させて、加熱を止める。
4)相C、D、E、及びFを加える:
45℃未満の相Cを、解膠装置を用いて加えて、20~30分間膨張させる。
解膠装置を用いてウォーターバスにより25℃に冷却する。
35℃から始めて、相D、E、及びFを、解膠装置を用いて加える。
このように得られた組成物16は、均質な、濃厚な、白色の、芳しいクリームであり、当該クリームは、滑らか且つてかりがあり、粘性は8Pa・s、そしてpHは6.55である。これは、微細且つ規則的なエマルジョンの形態であり、エッジはクリアである。
組成物16は、AT、4℃、そして45℃にて2ヵ月後に安定している(肉眼的外観及び顕微鏡的外観、粘性、pH)。
19人の一団が評価して得た感覚の結果を、以下の表に示す。
Figure 0007146917000016
組成物16は、ねばつかず、てかついておらず、且つ脂っぽくない。

Claims (21)

  1. 陰イオンアクリルコポリマーから選択される少なくとも1つの親水性ゲル化ポリマー、並びに式(A)及び(B)のモノマーユニットを含む少なくとも1つの親油性ポリマーを含む、水中油エマルジョンの形態の、ケラチン材料をケアするための、処置するための、又はヘアケアのための組成物であって:
    Figure 0007146917000017
    式中:
    は、互いに独立して、C16~C22アルキル基から選択され;
    基の少なくとも60質量%はベヘニル基であり、質量パーセンテージは、前記ポリマー中に存在する全R基の合計に関し;
    全ヒドロキシエチルアクリレートユニットの合計の、R基を有する全アクリレートユニットの合計に対する質量比は、1:30~1:1に及び;
    ユニットA及びBの総合計は、ポリマーの総質量の少なくとも95質量%であり、
    前記陰イオンアクリルコポリマーは:
    -少なくとも1つの不飽和カルボン酸に、そして不飽和カルボン酸、及び1~6個の炭素原子を含むモノアルコールの少なくとも1つのエステルに由来する陰イオンコポリマー;並びに
    -陰イオン会合性アクリルコポリマー
    から選択され、
    前記親油性ポリマーは、数平均分子量Mnが2000~9000g/molに及び、
    前記陰イオンアクリルコポリマーは、前記組成物の総質量に対して、0.1質量%~2質量%に及ぶ活性材料の含有量で存在し、
    前記親油性ポリマーは、前記組成物の総質量に対して0.1質量%~10質量%に及ぶ活性材料の含有量で存在する、組成物。
  2. 少なくとも1つの不飽和カルボン酸に、そして不飽和カルボン酸、及び1~6個の炭素原子を含むモノアルコールの少なくとも1つのエステルに由来する前記陰イオンコポリマーは:
    -以下の式(I)に相当するモノマーであって:
    Figure 0007146917000018
    式中、Rは、H、CH、又はCを示す、モノマーと、
    -以下の式(II)のモノマーであって:
    Figure 0007146917000019
    式中、Rは、H、CH、又はCを示し、Rは、1~6個の炭素原子を含むアルキル基を示す、モノマーと
    を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記親水性ゲル化ポリマーは、(メタ)アクリル酸及びC~Cアルキル(メタ)アクリレートの架橋コポリマーから選択される、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記陰イオン会合性アクリルコポリマーは:
    (1)
    (i)(メタ)アクリル酸、
    (ii)以下の式(III)のモノマーであって:
    CH=CR’CHOBR (III)
    式中、R’は、H又はCHを示し、Bは、エチレンオキシ基(-CH-CH-O-)を示し、nは、ゼロであり、又は1~100に及ぶ整数を示し、Rは、8~30個の炭素原子を含むアルキル、アリールアルキル、アリール、アルキルアリール、及びシクロアルキル基から選択される炭化水素ベースの基を示す、モノマー
    の重合に由来するコポリマーと;
    (2)不飽和エチレンカルボン酸タイプの少なくとも1つの親水性ユニット、及び不飽和カルボン酸タイプの(C10~C30)アルキルエステルの少なくとも1つの疎水性ユニットを含む会合性ポリマーと;
    (3)
    (a)19.5質量%~70質量%の、3~5個の炭素原子を含有するα,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸、
    (b)20質量%~80質量%のC~Cアルキル(メタ)アクリレート、
    (c)0.5質量%~60質量%の、以下の式(VI)の非イオンウレタンマクロモノマーであって:
    Figure 0007146917000020
    式中、pは、6~150に及び、R2は、18~26個の炭素原子を含む直鎖状アルキル基から選択される、非イオンウレタンマクロモノマー
    を含むアクリルターポリマーと;
    (4)α,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸、並びにα,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸、及び、10~50個のエチレンオキシドユニットを有する、ポリオキシエチレン化C12~C30脂肪アルコールのエステルの、そしてα,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸及びC~Cアルコールのエステルのコポリマーと;
    (5)(メタ)アクリル酸、架橋C~Cアルキル(メタ)アクリレート、25molのエチレンオキシドを含有するポリエチレングリコールC10~C30アルキルエーテルメタクリレート、及び20個のエチレンオキシドユニットを含有するポリエチレングリコールアリルエーテル/5個のプロピレンオキシドユニットを含有するポリプロピレングリコールのコポリマーと
    から選択される、請求項1に記載の組成物。
  5. 式(III)の前記モノマーは、R’がHを示し、nが10に等しく、且つRがステアリル(C18)基を示すモノマーである、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記陰イオン会合性アクリルコポリマーは、20質量%~60質量%の(メタ)アクリル酸、5質量%~60質量%のC~Cアルキル(メタ)アクリレート、2質量%~50質量%の式(III)のモノマー、及び0~1質量%の、周知の共重合性不飽和ポリエチレンモノマーである架橋剤から形成されるポリマーから選択される、請求項3又は4に記載の組成物。
  7. 前記陰イオン会合性アクリルコポリマーは、メタクリル酸、エチルアクリレート、及び10molのエチレンオキシドを含有するポリオキシエチレン化ステアリルアルコールアリルエーテルのターポリマーから選択される、請求項5に記載の組成物。
  8. 前記陰イオン会合性アクリルコポリマーは、(i)以下の式(IV)のモノマーであって:
    Figure 0007146917000021
    式中、Rは、H、CH、又はCを示す、モノマーと、(ii)以下の式(V)のモノマー(不飽和カルボン酸タイプの(C10~C30)アルキルエステルのモノマー)であって:
    C=CR-COOR (V)
    式中、Rは、H、CH、又はCを示し、Rは、C10~C30アルキル基を示す、モノマーとのコポリマーから選択される、請求項3に記載の組成物。
  9. 前記陰イオン会合性アクリルコポリマーは:
    (i)アクリル酸と、
    (ii)式 HC=CR-COOR (V)のエステルであって、式中、Rは、H又はCHを示し、Rは、12~22個の炭素原子を含有するアルキル基を示す、エステルと、
    (iii)周知の共重合性ポリエチレン不飽和モノマーである架橋剤と
    を含むモノマーの混合物から形成されるポリマーから選択される、請求項3~7のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記陰イオン会合性アクリルコポリマーは、95質量%~60質量%のアクリル酸、4質量%~40質量%のC10~C30アルキルアクリレート、及び0質量%~6質量%の架橋重合性モノマーで構成され、
    又は代わりに、98質量%~96質量%のアクリル酸、1質量%~4質量%のC10~C30アルキルアクリレート、及び0.1質量%~0.6質量%の架橋重合性モノマーで構成される、請求項3、7、及び8のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記α,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸(a)は、アクリル酸、メタクリル酸、及びクロトン酸から選択される、請求項4に記載の組成物。
  12. 前記陰イオン会合性アクリルコポリマーは、メタクリル酸/メチルアクリレート/ジメチルメタ-イソプロペニルベンジルイソシアネート及びポリオキシエチレン化(40 OE)ベヘニルアルコールの縮合物のターポリマーである、請求項3、10、及び11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記陰イオン会合性アクリルコポリマーは:
    ペンタエリスリチルアリルエーテル又はトリメチロールプロパンアリルエーテルで架橋されている、アクリル酸、メチルアクリレート、及び20 OEポリオキシエチレン化ステアリルメタクリレートのポリマー、
    アクリル酸、メチルアクリレート、及び25 OEポリオキシエチレン化ベヘニルメタクリレートの架橋ポリマー、
    アクリル酸、メチルアクリレート、及び25 OEポリオキシエチレン化C12~C24アルキルメタクリレートのポリマー、
    メタクリル酸、エチルメタクリレート、25個のエチレングリコールユニットを含有するポリエチレングリコールC16~C22アルキルエーテルメタクリレート、2-(6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ-2-エン-2-イル)エチルメタクリレートのエーテル、並びに5個のプロピレングリコールユニットを含有するポリプロピレングリコール及び25個のエチレングリコールユニットを含有するポリエチレングリコールのポリマー、
    アクリル酸/エチルアクリレート/ステアリルメタクリレートのポリオキシエチレン化(20 OE)ターポリマー、
    アクリル酸/エチルアクリレート/ベヘニルメタクリレートのポリオキシエチレン化(25 OE)ターポリマー
    から選択される、請求項3に記載の組成物。
  14. 前記陰イオンアクリルコポリマーは、質量平均分子量が500000未満である、請求項1~1のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 前記親油性ポリマーにおいて、前記R基の少なくとも70質量%は、ベヘニル基である、請求項1~1のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 前記親油性ポリマーにおいて、全ての前記R基はベヘニル基である、請求項1~1のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 前記親油性ポリマーにおいて、全てのヒドロキシエチルアクリレートユニットの合計の、前記R基を有する全てのアクリレートユニットの合計に対する前記質量比は、1:15~1:1に及ぶ、請求項1~1のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 前記親油性ポリマーは、数平均分子量Mnが5000~9000g/molに及ぶ、請求項1~1のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 前記親油性ポリマーは、融点が60℃~69℃に及ぶ、請求項1~1のいずれか一項に記載の組成物。
  20. 請求項1~1のいずれか一項に記載の組成物の、ケラチン材料をケアし、且つ/又はケラチン材料からメークアップを除去し、且つ/又はケラチン材料をクレンジングするための美容的使用。
  21. ケラチン材料を処置する美容的方法であって、請求項1~1のいずれか一項に記載の組成物を、前記ケラチン材料に塗布する美容的方法。
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