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JP7140359B2 - 留置針、及び医療用コネクタ器具 - Google Patents

留置針、及び医療用コネクタ器具 Download PDF

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Description

本発明は、留置針、及び留置針に医療用のチューブを接続する医療用コネクタ器具に関する。
従来から、医療用の撮像装置で撮像する場合には、鮮明な撮像画像を得るために、被験者の体内に造影剤及び生理食塩水等の薬液を注入することがあった。この医療用の撮像装置としては、例えば、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、CT(Computed Tomography)装置、アンギオ撮像装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、CTアンギオ装置、MRアンギオ装置、超音波診断装置、及び血管撮像装置がある。
撮像時には、シリンジ内の薬液を被験者に注入するために、まず被験者の腕の血管に留置針のカテーテルが穿刺される。次いで、シリンジのピストンを押し込むことで、シリンジ内の薬液が押し出される。これにより、薬液が、チューブ及びカテーテルを介して被験者の体内へと注入される。
留置針は、一般に、被験者の体に穿刺されるカテーテルと、カテーテルを支持するカテーテルハブとを備えている。特許文献1には、このカテーテルハブと医療用チューブとを接続する医用コネクタ器具が開示されている。
国際公開第2010/010870号
医療用コネクタ器具のカテーテルには先端開口が形成されており、薬液は先端開口から血管内に高圧で注入される。特に、大きいゲージの針(細い針)を使用する場合には、薬液はより高圧で注入される。そのため、薬液の注入圧力を低減することが望まれていた。
上記課題を解決するため、本発明の一例としての留置針は、先端開口と、前記先端開口から離間した位置に形成された長穴とを有するカテーテルと、 前記カテーテルを支持するカテーテルハブと、を備えることを特徴とする。
本発明の留置針によれば、カテーテルから血管内に注入される薬液の注入圧力を低減することができる。
本発明のさらなる特徴は、添付図面を参照して例示的に示した以下の実施例の説明から明らかになる。
撮像システムの概略全体図である。 第1実施形態の医療用コネクタ器具の概略上面図である。 第1コネクタの概略断面図である。 第1実施形態の留置針の概略側面図である。 留置針の概略断面図である。 内針の取り外しを説明する概略図である。 カテーテルの先端部の概略拡大側面図である。 カテーテルの先端部の概略拡大断面図である。 第2実施形態の医療用コネクタ器具の概略上面図である。 第2実施形態の留置針の概略側面図である。
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態で説明する寸法、材料、形状及び構成要素の相対的な位置は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に具体的に記載された実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において、設置面側を下面とした場合に、その反対側を上面としている。
図1に示すように、医療用の撮像装置3を備える撮像システム1000は、造影剤を注入する注入装置2を備えている。被写体である被験者を撮像する撮像装置3は、この注入装置2に有線又は無線で接続される。以下では、撮像装置3としてCT装置を使用する例について説明する。
撮像装置3は、撮像プランに従って被写体を撮像する撮像部31と、撮像装置3の全体を制御する制御装置32を有している。この撮像プランには、撮像部位、実効管電圧、機種名、メーカー名、撮像時間、管電圧、撮像範囲、回転速度、ヘリカルピッチ、曝射時間、線量、及び撮像方法等の情報が含まれている。そして、制御装置32は、撮像プランに従うように撮像部31を制御して被験者を撮像する。また、制御装置32は、撮像部31、注入装置2、及びサーバー(外部記憶装置)と有線又は無線によって通信できる。
撮像部31は、寝台と、被験者にX線を照射するX線源と、被験者を透過したX線を検出するX線検出器とを有している。この撮像部31は、被験者にX線を曝射し、被験者を透過したX線に基づいて被験者の体内を逆投影することで、被験者の透視画像を撮像する。代替的に、撮像部31は、ラジオ波又は超音波を用いて撮像してもよい。
また、撮像装置3は、表示部としてのディスプレイ33を有している。このディスプレイ33は、制御装置32に接続されており、装置の入力状態、設定状態、撮像結果、及び各種情報を表示する。代替的に、制御装置32とディスプレイ33とは、一体的に構成することもできる。さらに、撮像装置3は、入力部34として、キーボード等のユーザインタフェースを有している。
注入装置2は、注入プロトコルに従って造影剤を注入する注入ヘッド21を備えている。この注入プロトコルは、注入量、注入速度及び注入時間の少なくとも一つを備えている。さらに、注入プロトコルは、注入速度の加速度、注入量、注入タイミング、造影剤濃度、及び注入圧力等の注入条件に関する情報を含んでいてもよい。そして、注入装置2は、シリンジに充填された薬液、例えば、生理食塩水及び各種造影剤を被験者に注入する。さらに、注入装置2は、注入ヘッド21を保持するスタンド22と、注入ヘッド21に有線又は無線で接続されたコンソール23とを備えている。
また、注入装置2は、撮像装置3と有線又は無線接続することができる。そして、薬液の注入時及び画像の撮影時には、撮像装置3と注入装置2との間で各種データが送受信される。この場合、例えば、注入装置2において撮像条件が設定又は表示されてもよく、撮像装置3において注入条件が設定又は表示されてもよい。
コンソール23は、注入ヘッド21を制御する制御装置として機能する。このコンソール23は、入力表示部として機能するタッチパネル26を備え、注入ヘッド21及び撮像装置3と有線又は無線で通信できる。タッチパネル26は、注入プロトコル、装置の入力状態、設定状態、注入結果、及び各種情報を表示できる。このタッチパネル26に代えて、注入装置2は、表示部としてのディスプレイと、入力部としてのキーボード等のユーザインタフェースとを備えていてもよい。
さらに、注入装置2は、コンソール23に代えて、注入ヘッド21に接続された制御装置と、該制御装置に接続され且つ薬液の注入状況が表示される表示部(例えばタッチパネルディスプレイ)とを有していてもよい。また、注入ヘッド21及び制御装置は、スタンド22と一体的に構成することもできる。さらに、スタンド22に代えて天吊部材を設け、該天吊部材を介して天井から注入ヘッド21を天吊することもできる。
また、注入装置2は、注入ヘッド21を遠隔操作する遠隔操作装置(例えばハンドスイッチ又はフットスイッチ)を有していてもよい。この遠隔操作装置は、注入ヘッド21を遠隔操作して注入を開始又は停止することができる。さらに、注入装置2は、電源又はバッテリーを有していてもよい。この電源又はバッテリーは、注入ヘッド21又は制御装置のいずれかに設けることができ、これらとは別に設けることもできる。
注入ヘッド21は、シリンジが搭載されるシリンジ保持部と、注入プロトコルに従ってシリンジ内の薬液を押し出す駆動機構とを備えている。このシリンジ保持部には、薬液が充填されたシリンジが搭載される。そして、搭載されたシリンジには、延長チューブを介して留置針110及び医療用コネクタ器具100(図2)が接続される。また、注入ヘッド21は、駆動機構の動作を入力するための操作部212を有している。操作部212には、例えば駆動機構の前進ボタン及び後進ボタンが設けられている。さらに、注入ヘッド21は、注入条件、注入状況、装置の入力状態、設定状態、及び各種注入結果が表示されるヘッドディスプレイを備えていてもよい。
造影剤を注入する際には、注入ヘッド21に搭載されたシリンジに図2の延長チューブ121及び医療用コネクタ器具100等の付属品を接続する。そして、注入準備が完了すると、ユーザーが操作部212の最終確認ボタンを押す。これにより、注入ヘッド21は、注入を開始できる状態で待機する。注入を開始すると、シリンジから押し出された造影剤は、延長チューブ121を介して被験者の体内へ注入される。
また、注入ヘッド21のシリンジ保持部には、RFIDチップ、ICタグ、又はバーコード等のデータキャリアを有するプレフィルドシリンジ、及び種々のシリンジを搭載することができる。この場合、注入ヘッド21は、シリンジに取り付けられたデータキャリアの読み取りを行う読取部(不図示)を備えている。このデータキャリアには、薬液に関する薬液情報が記憶されている。
注入装置2は、不図示のサーバーから情報を受信することができ、サーバーへ情報を送信することもできる。さらに、注入装置2は、注入結果(注入履歴)に関する情報を、ネットワーク経由でRIS(Radiology Information System)、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)、及びHIS(Hospital Information System)等のサーバーに送信し記憶させてもよい。
また、撮像装置3も、サーバーから情報を受信することができ、サーバーへ情報を送信することもできる。このサーバーは、撮像装置3から送信された画像のデータ等の撮像結果に関する情報と、注入装置2から送信された注入結果に関する情報を記憶することができる。なお、注入装置2及び撮像装置3を操作するために、外部の検像システム又は画像作成用ワークステーションを用いることもできる。
[第1実施形態]
図2は、第1実施形態の医療用コネクタ器具100の概略上面図である。図2においては、留置針110と雄コネクタ120(第2コネクタ)とが分離した状態を示している。図2に示すように、医療用コネクタ器具100は、留置針110と、留置針110に接続される雄コネクタ120とを備えている。
留置針110は、被験者の血管に穿刺されるカテーテル140と、カテーテル140の基端部を支持する略筒状のカテーテルハブ130とを備えている。さらに、留置針110は、内針151を収容した内針回収機構150と、雄コネクタ120が接続される雌コネクタ160(第1コネクタ)とを備えている。カテーテルハブ130は、一例としてポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン及びポリウレタン等の樹脂によって形成されている。また、カテーテル140は、一例としてポリテトラフルオロエチレン及びポリウレタン等の樹脂によって形成されている。また、内針151は、一例としてステンレス等の金属によって形成されている。
内針回収機構150は、カテーテルハブ130の基端部に取り付けられている。そして、内針151の先端は、カテーテルハブ130内の逆止弁135(図5)を通って、カテーテル140の先端開口142から露出している。また、カテーテルハブ130には、可撓性チューブ161を有する雌コネクタ160が接続されている。
雌コネクタ160の基端部には、フィルターコネクタ167が取り付けられている。このフィルターコネクタ167は、空気等の気体は通すが、血液等の液体は通さないように構成されている。そのため、逆血確認時には、カテーテルハブ130内の空気がフィルターコネクタ167を介して排出される。また、フィルターコネクタ167は、雄コネクタ120と同様に、中空の先端管が形成されている。そして、先端管122は、弁163の中央孔163h(図3)に挿入される。雄コネクタ120を接続する前に、フィルターコネクタ167は図2中の矢印に示す方向に雌コネクタ160から取り外される。
一例として、雄コネクタ120は樹脂成形によって形成される。この雄コネクタ120の基端部には開口が形成されており、当該開口には医療用の延長チューブ121が接着によって接続されている。そして、延長チューブ121は、注入ヘッド21に搭載されたシリンジに接続される。この延長チューブ121を通じて不図示のシリンジから薬液が供給される。また、雄コネクタ120の先端側端面には、中空の先端管122が形成されている。延長チューブ121の接続方法は接着には限られない。延長チューブ121は、雄コネクタ120の開口と螺合又は超音波溶着によって接続してもよい。
雄コネクタ120には、略J字状の係止溝123が形成されている。雌コネクタ160に設けられた係止ピン164は、この係止溝123に挿入される。これにより、雄コネクタ120が雌コネクタ160に接続される。また、係止溝123は、雄コネクタ120の端縁から内側に向かって切り込まれて形成されている。さらに、係止溝123は、端縁から連続し且つ湾曲した第1ガイド面と、ガイド面から連続するR面と、R面から連続するストレート面と、ストレート面から連続して端縁で終端する第2ガイド面とを有している。
ストレート面は、雄コネクタ120の挿入方向に対して直交する方向に形成されている。雄コネクタ120が雌コネクタ160に接続された状態で、雄コネクタ120に引張り方向の力が加わった場合には、このストレート面に係止ピン164が押し付けられる。そのため、回転方向の力が発生しないので、雄コネクタ120及び雌コネクタ160の接続が緩みにくい。係止ピン164は、1つには限られず、2つ以上であってもよい。
係止ピン164は、雌コネクタ160の基端部上において径方向外方に突出している。また、係止ピン164の先端と、雌コネクタ160の本体とは、雌コネクタ160の長手方向に延在する接続部165(図4)によって接続されている。これにより、接続部165と雌コネクタ160の本体との間には空間(係合孔)が形成されている。雄コネクタ120の先端部には、係止溝123と端縁との間に係合突起125が形成されている。この係合突起125は、接続部165と雌コネクタ160の本体との間の係止孔に入り込む。
図3は、雌コネクタ160の中心軸に沿った水平方向(図4のIII-III線)における概略断面図である。雄コネクタ120が接続されると、雄コネクタ120の先端管122は、雌コネクタ160の弁163の中央孔163hに挿入される。このとき挿入を容易にするために、先端管122は、先細り形状を有していてもよい。雄コネクタ120の先端側端面は、雄コネクタ120が雌コネクタ160に接続された状態で、雌コネクタ160内の弁163の基端側端面と当接する。
雌コネクタ160の内部には、基端部の開口から先端に向かって徐々にすぼまる雌ルアー面(テーパ面)162が形成されている。また、弁163は、雌コネクタ160の基端部の開口に隣接した位置に配置されている。例えば、弁163は、イソプレンゴム及びシリコーンゴム等の樹脂またはエラストマーの弾性材料によって形成される。そして、弁163は、雄コネクタ120を雌コネクタ160に接続したときのみ開放される。また、雄コネクタ120を雌コネクタ160から取り外すと、弁163は閉鎖される。
具体的に、弁163は、その半径方向に拡がり且つ流路を塞ぐ円板状の弁壁163aと、弁壁163aの外周縁から先端側に向かって延びる筒部163bとを有している。この筒部163bの外周面は、雌コネクタ160内の雌ルアー面162に接着されているが、固定方法は接着には限定されない。例えば、弁163は、超音波溶着によって雌ルアー面162に固定してもよい。
円板状の弁壁163aの中心には、中央孔163hが形成されている。この中央孔163hは、拡径及び縮径することができ、雄コネクタ120が接続されていない状態では縮径する。これにより、カテーテル140側からの液体(例えば被験者の血液)の逆流が防止される。例えば、中央孔163hは、一直線状、十字状又はY字状の切込みによって弁壁163aに形成できる。
図4は、留置針110の長手方向に沿った概略側面図である。第1実施形態のカテーテル140のサイドホール141は、カテーテル140の一方の側面にのみ形成されている。このサイドホール141を除いて、留置針110は、カテーテル140の延在方向に沿った中心軸に対して線対称の形状を有している。そのため、一方の側面のみを図4に図示し、他方の側面の説明は省略する。また、図5は、カテーテル140の長手方向(図2のV-V線)に沿った中心軸で切った概略断面図である。
カテーテルハブ130において、穿刺時に被験者の体に面する下面とは反対側の上面には、流入口132が形成されている。この流入口132は、カテーテルハブ130の本体から隆起したリブ内に形成されている。そして、リブの幅は、カテーテルハブ130の本体の幅よりも薄い。これにより、作業者は、穿刺時に、カテーテルハブ130が回転しないように流入口132を把持することができる。
流入口132の基端部には、可撓性チューブ161が接着により固定されている。これにより、可撓性チューブ161内の流路が、流入口132を介してカテーテルハブ130内の内孔と流体連通する。この流入口132は、被験者側部分を避けていれば、その反対側以外に形成してもよい。また、可撓性チューブ161の接続は接着には限られない。可撓性チューブ161は、螺合又は超音波溶着によって流入口132と接続されてもよい。
また、流入口132は、カテーテルハブ130の長手方向に沿って延在している。そのため、固定された可撓性チューブ161は、カテーテルハブ130の本体に近接し且つカテーテルハブ130の長手方向に沿って延在する。その結果、カテーテルハブ130の半径方向において、カテーテルハブ130の本体から可撓性チューブ161が突出する量を制限することができる。これにより、カテーテルハブ130を小型化して、医療用コネクタ器具100全体のサイズを小さくすることができる。
カテーテルハブ130に取り付けられる内針回収機構150には、可撓性チューブ161を受け入れる溝(不図示)が形成されている。そして、流入口132に接続された可撓性チューブ161は、当該溝内に保持される。これにより、可撓性チューブ161のカテーテルハブ130に対する動きが制限される。そのため、可撓性チューブ161が穿刺作業の邪魔をすることがなく、作業者はより作業がしやすい。
カテーテル140には、先端開口142から離間した位置に長穴(サイドホール)141が形成されている。このサイドホール141は、カテーテル140の長手方向における長さが、当該長手方向に直行する幅方向の長さよりも長い。第1実施形態においては、カテーテル140の1つの側面に1つのサイドホール141が形成されている。ただし、1つの側面に2つ以上サイドホール141を形成してもよい。また、互いに対向する2つの側面にそれぞれサイドホール141を形成してもよい。この場合、両側面のサイドホール141は、互いに対向する位置に形成されてもよく、又は互いに対向しない位置に形成されてもよい。
カテーテル140の断面図である図5に示すように、カテーテルハブ130の基端部には基端開口131が形成されている。また、カテーテルハブ130は、基端開口131、流入口132、及びカテーテル140の先端開口142に連通する内孔134を有している。さらに、カテーテルハブ130は、カテーテル140の基端部を支持する筒部133を有している。
カテーテル140が被験者の血管に円滑に穿刺できるように、柔軟なカテーテル140(外針)の内側には、硬質な内針151が配置される。この内針151は、カテーテル140内に摺動可能に挿入されている。そして、初期状態では、内針151の先端がカテーテル140の先端開口142から僅かに突出している。これにより、外針と内針とを含む針全体としての剛性が確保され、被験者の血管へ円滑に穿刺できる。
穿刺後、内針151を引き抜くことで、カテーテル140のみが留置される。このように内針151を引き抜くために、内針151の基端部は、内針回収機構150に接続されている。代替的に、内針151の基端部にワイヤーを接続して、ワイヤーを引くことで内針151を抜去する機構、又は、スプリングの付勢力を利用して内針151を抜去する機構を採用してもよい。
カテーテルハブ130の基端開口131には、略円柱状の逆止弁135が配置されている。例えば、逆止弁135は、イソプレンゴム及びシリコーンゴム等の樹脂またはエラストマーの弾性材料によって形成される。この逆止弁135は、内針151が挿入されている状態でのみ開放される。内針151を抜去すると、逆止弁135は閉鎖される。
具体的に、逆止弁135は、その半径方向に拡がって流路を塞ぎ且つ基端開口131から先端側に向かって延びる筒部を有している。この筒部の外周面は、カテーテル140の内面に接着されている。また、筒部の中心には、中央孔が形成されている。この中央孔は、拡径及び縮径することができ、内針151が挿入されていない状態では縮径する。これにより、カテーテル140側からの液体(例えば被験者の血液)の逆流が防止される。中央孔は、一直線状の切込みによって筒部に形成する。代替的に、中央孔は、十字状又はY字状の切込みによって形成してもよい。
[使用方法]
図6を参照して、第1実施形態の医療用コネクタ器具100の使用方法について説明する。図6は、内針151を引き抜いた状態を示す概略側面図である。図6においては、内針回収機構150の外部からは視認できない内針151を、説明の便宜上図示している。
まず、カテーテル140及び内針151を被験者の腕の血管に穿刺し、次いで、カテーテル140内の内針151を引き抜く。内針回収機構150は、蛇腹152と、基端開口131に連結される連結部153とを有している。そして、連結部153は、内針回収機構150を強く引くと基端開口131から外れるように嵌め込まれている。さらに、内針151を引き抜くと同時に内針回収機構150内に収納されていた蛇腹152が伸張する。そして、血液が付着した内針151は、伸長した蛇腹152内に収納される。これにより、作業者は、汚染された針を安全に廃棄することができる。
内針151を引き抜くことにより、カテーテル140及びカテーテルハブ130が被験者の腕に残る。この状態では、カテーテルハブ130内の逆止弁135は閉じているため、血液及び薬液が外部に漏出することは防止される。必要であれば、内針151を引き抜いた後、液漏れを完全に防止するために、基端開口131をキャップ(不図示)で密閉してもよい。
次いで、雌コネクタ160に雄コネクタ120を挿入する。これにより、雄コネクタ120の先端管122が弁163の中央孔163hを押し拡げながら貫通する。一例として、雄コネクタ120の係止ピン164が雄コネクタ120の係止溝123に入るように、雄コネクタ120は、軸線周りにやや回転した姿勢で接続する。雄コネクタ120を差し込んでいくと、係止ピン164の外周面が係止溝123のガイド面に当接する。そして、係止ピン164は、ガイド面にガイドされながら、係止溝123の最奥部(R面)まで挿入される。
同時に、雄コネクタ120の係合突起125は、雌コネクタ160の係合孔に挿入される。これにより、雄コネクタ120が雌コネクタ160によりしっかりと接続される。雄コネクタ120が雌コネクタ160と接続された状態では、弁163が、雄コネクタ120の先端管122の外周面と雌コネクタ160の内周面との間で圧縮されている。そのため、弁163がシール部材として機能して、薬液の漏出を防止できる。
雄コネクタ120が雌コネクタ160に接続された状態で、注入装置2を動作させる。これにより、シリンジ内の薬液が、延長チューブ121を介して雄コネクタ120に送られる。そして、雄コネクタ120及び雌コネクタ160の内部を通って、薬液がカテーテルハブ130内に流入する。その後、薬液は、カテーテル140を通って、被験者の体内へと注入される。
注入完了後は、雄コネクタ120とカテーテルハブ130とを一緒に引いてカテーテル140を被験者の体から抜去できる。または、雄コネクタ120を雌コネクタ160から取り外した後に、カテーテルハブ130を引いてカテーテル140を被験者の体から抜去してもよい。雌コネクタ160と雄コネクタ120との接続を解除する際には、接続とは逆の動作を行う。
[サイドホール]
図7は、カテーテル140の先端部の概略拡大側面図である。図8は、カテーテル140の先端部の概略拡大断面図であり、カテーテル140の延在方向に沿った水平方向(図7のVIII-VIII線)における断面を示している。
図7に示すように、カテーテル140の先端部には、先端開口142から離間した位置にサイドホール141が形成されている。これにより、注入時には、薬液が先端開口142及びサイドホール141から噴出する。そのため、薬液の噴出口が分散される結果、カテーテル140から血管内に注入される薬液の注入圧力を低減することができる。特に、細いカテーテルを使用する場合であっても、薬液の注入圧力を低く抑えることができる。具体的には、24Gのカテーテルを使用する場合であっても、サイドホールがない23Gのカテーテルと同等の注入圧力に抑えることができる。
サイドホール141の長手方向の長さは、2mm以上7.5mm以下であることが好ましく、長手方向に直行する幅方向の長さは、0.2mm以上0.6mm以下であることが好ましい。サイドホール141が大きくなれば、薬液の注入圧力を低くすることができる。しかし、薬液の噴出力に対する反力を受けたカテーテル140が、血管内で屈曲しやすくなってしまう。そのため、サイドホール141の大きさを上記範囲に制限することによって、カテーテル140の屈曲を抑制できる。特に、幅方向の長さを制限することにより、カテーテル140の屈曲を抑制できる。第1実施形態では、サイドホール141の長手方向の長さは3mmであり、幅方向の長さは0.3mmである。
また、サイドホール141は、長穴形状を有することが好ましい。これにより、図8の薬液の流れ方向Dに示すように、噴出する薬液の流れは、サイドホール141の下流側端縁において集中する。その結果、血管内において、下流側に偏った薬液の流れを形成することができる。一方、真円形状を有する場合、噴出する薬液の流れは、サイドホールの全周に均等に分散される。その結果、図8に示すように、カテーテル140の長手方向に対して直行する方向Eに薬液が噴出してしまい、薬液が血管に衝突する可能性がある。
さらに、サイドホール141の両端部は湾曲していることが好ましい。これにより、湾曲した両端部によって、応力の集中を防止することができる。一方、矩形状の穴の場合、隣接する辺によって角部が形成される。その結果、角部に応力が集中することにより、角部に裂け目が生じる可能性がある。
カテーテル140の先端部は、先細り形状を有するテーパ部143を有している。このテーパ部143の長さAは、一例として5mmである。そして、先端開口142からサイドホール141の下流側端縁までの離間距離Bは、2.5mm以上であり、5mm以上であることがより好ましい。これにより、薬液が血管中で拡散する効果を向上させることができる。また、先端開口142からサイドホール141の上流側端縁までの離間距離Cは、10mm以下であることが好ましい。これにより、穿刺後に、サイドホール141が血管からはみ出してしまうことを防止できる。
先端開口142は、24Gの場合は直径0.7mmの円であり、23Gの場合は直径0.8mmの円であり、22Gの場合は直径0.9mmの円であり、21Gの場合は直径1.0mmの円であり、20Gの場合は直径1.1mmの円である。そして、サイドホール141の開口面積は、先端開口142よりも大きくなるように設定されている。これにより、薬液が先端開口142よりもサイドホール141から噴出しやすくできる。
このサイドホール141は、レーザーを用いて形成できる。具体的には、まずサイドホールが形成されていないカテーテルを準備する。次に、所望の大きさの長穴形状を形成するように、レーザーの照射幅と深度を決める。そして、先端開口142から離間距離Bだけ離れた位置において、カテーテル140にレーザーを照射してサイドホール141を形成する。このレーザーの照射は、手動又は照射装置によって自動的に行うことができる。代替的に、サイドホール141は、刃物を使用する切削によって形成してもよい。
以上説明した第1実施形態によれば、カテーテルから血管内に注入される薬液の注入圧力を低減することができる。また、カテーテルハブが大きいと、カテーテルを穿刺する際に作業者が作業しにくくなってしまう。そのため、カテーテルハブをより小さくすることが望まれていた。この点、第1実施形態に係る医療用コネクタ器具によれば、カテーテルハブを小型化して、医療用コネクタ器具全体のサイズを小さくすることができる。
[第2実施形態]
図9及び図10を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態の説明においては、第1実施形態との相違点について説明し、第1実施形態で説明した構成要素については説明を省略する。特に説明した場合を除き、同じ参照符号を付した構成要素は略同一の動作及び機能を奏し、その作用効果も略同一である。
図9は、第2実施形態の医療用コネクタ器具200の概略上面図である。図9においては、内針251が抜去され、留置針210と雄コネクタ120とが分離した状態を示している。また、図10は、留置針210の長手方向に沿った概略側面図である。第2実施形態のカテーテル240のサイドホール241a及び241bは、カテーテル240の一方の側面にのみ形成されている。このサイドホール241a及び241bを除いて、留置針210は、カテーテル240の延在方向に沿った中心軸に対して線対称の形状を有している。そのため、一方の側面のみを図10に図示し、他方の側面の説明は省略する。また、図10においては、内針回収機構250の外部からは視認できないフィルター252を、説明の便宜上図示している。
留置針210は、カテーテル240とカテーテルハブ230とを備えている。さらに、留置針210は、雄コネクタ120が接続される雌コネクタ260を備えている。第2実施形態においては、内針251を収容した内針回収機構250(図10)が、雌コネクタ260に取り付けられる。この内針回収機構250が雌コネクタ260に取り付けられた状態では、内針251の先端はカテーテル240の先端開口242から露出している。
また、カテーテルハブ230の基端部開口には、可撓性チューブ261を有する雌コネクタ260が接着によって接続されている。これにより、可撓性チューブ261内の流路が、基端部開口を介してカテーテルハブ230内の内孔と流体連通する。第2実施形態の可撓性チューブ261の長さは、第1実施形態よりも短い。また、カテーテルハブ230には流入口132が形成されていない。そのため、カテーテルハブ230を第1実施形態よりも小さくすることができる。さらに、可撓性チューブ261によって、カテーテルハブ230に対して雌コネクタ260を自在に動かすことができる。そのため、作業者は、より容易に雄コネクタ120を接続することができる。
雄コネクタ120は、内針回収機構250の取り外し後に、雌コネクタ260の基端部に取り付けられる。雄コネクタ120には、延長チューブ121が接着によって接続されている。そして、延長チューブ121は、注入ヘッド21に搭載されたシリンジに接続される。第1実施形態と同様に、雌コネクタ260の基端部の開口に隣接した位置には、弁163(不図示)が配置されている。
また、雄コネクタ120には、略J字状の係止溝123が形成されている。この係止溝123に雌コネクタ260に設けられた係止ピン264が挿入されることにより、雄コネクタ120と雌コネクタ260とが接続される。この係止ピン264は、雌コネクタ260の基端部上において径方向外方に突出している。また、係止ピン264の先端と、雌コネクタ260の本体とは、雌コネクタ260の長手方向に延在する接続部265によって接続されている。これにより、接続部265と雌コネクタ260の本体との間には係合孔が形成されている。雄コネクタ120の先端部には、係止溝123と端縁との間に係合突起125が形成されている。この係合突起125は、接続部265と雌コネクタ260の本体との間の係止孔に入り込む。
図10に示すように、第2実施形態の内針回収機構250の基端部には、フィルター252が配置されている。このフィルター252は、空気等の気体は通すが、血液等の液体は通さないように構成されている。逆血確認時には、カテーテルハブ230内の空気がフィルター252を介して排出される。
穿刺後、内針251を引き抜くために、内針251の基端部は内針回収機構250に接続されている。また、第1実施形態とは異なり、カテーテルハブ230の基端開口には、逆止弁135が配置されていない。そして、雌コネクタ260内の弁163(不図示)が、逆止弁135と同様に機能する。すなわち、弁163は、内針251が挿入されている状態で開放され、内針251を抜去すると閉鎖される。これにより、カテーテル240側からの液体の逆流が防止される。
第1実施形態と同様に、弁163の基端側端面は、雄コネクタ120が雌コネクタ260に接続された状態で、雄コネクタ120の先端側端面と当接する。雄コネクタ120の先端側端面には、中空の先端管122が形成されている。そして、雄コネクタ120を雌コネクタ260に接続すると、先端管122が弁163の中央孔163hに挿入されて、弁163が開放される。雄コネクタ120を雌コネクタ260から取り外すと、弁163は閉鎖される。
[使用方法]
第2実施形態の医療用コネクタ器具200の使用方法について説明する。まず、カテーテル240及び内針251を被験者の腕の血管に穿刺し、次いで、カテーテル240内の内針251を引き抜く。第1実施形態と同様に、内針回収機構250は、蛇腹152と、雌コネクタ260の基端開口に連結する連結部153とを有している。そして、連結部153は、内針回収機構250を強く引くと雌コネクタ260の基端開口から外れるように嵌め込まれている。さらに、内針251を引き抜くと同時に内針回収機構250内に収納されていた蛇腹152が伸張する。そして、血液が付着した内針251は、伸長した蛇腹152内に収納される。
内針251を引き抜くことにより、カテーテル240及びカテーテルハブ230が被験者の腕に残る。この状態では、雌コネクタ260内の弁163は閉じているため、血液及び薬液が外部に漏出することは防止される。次いで、雌コネクタ260に雄コネクタ120を挿入する。これにより、雄コネクタ120の先端管122が弁163の中央孔163hを押し拡げながら貫通する。 同時に、雄コネクタ120の係合突起125は、雌コネクタ260の係合孔に挿入される。これにより、雄コネクタ120が雌コネクタ260によりしっかりと接続される。
雄コネクタ120が雌コネクタ260に接続された状態では、弁163が、雄コネクタ120の先端管122の外周面と雌コネクタ260の内周面との間で圧縮されている。そして、雄コネクタ120が雌コネクタ260に接続された状態で、注入装置2を動作させる。これにより、シリンジ内の薬液が、延長チューブ121を介して雄コネクタ120に送られる。そして、雄コネクタ120及び雌コネクタ260の内部を通って、薬液がカテーテルハブ230内に流入する。その後、薬液は、カテーテル240を通って、被験者の体内へと注入される。
注入完了後は、雄コネクタ120とカテーテルハブ230とを一緒に引いてカテーテル240を被験者の体から抜去できる。または、雄コネクタ120を雌コネクタ260から取り外した後に、カテーテルハブ230を引いてカテーテル240を被験者の体から抜去してもよい。雌コネクタ260と雄コネクタ120との接続を解除する際には、接続とは逆の動作を行う。
[サイドホール]
図10に示すように、カテーテル240には、先端開口242から離間した位置に複数の長穴(サイドホール)241a及び241bが形成されている。これらのサイドホール241a及び241bは、カテーテル240の長手方向における長さが、当該長手方向に直行する方向の長さよりも長い。図10においては、カテーテル240の1つの側面に2つのサイドホール241a及び241bが形成されているが、互いに対向する2つの側面にそれぞれサイドホール241a及び241bを形成してもよい。この場合、両側面のサイドホール241a及び241bは、互いに対向する位置に形成されてもよく、又は互いに対向しない位置に形成されてもよい。
複数のサイドホール241a及び241bは、一列に並ぶように、すなわち同一中心線上で延在するように配置されることが好ましい。これは、複数のサイドホール241a及び241bが互いにずれて配置されている場合は、カテーテル240が血管内で屈曲しやすくなってしまうからである。複数のサイドホール241a及び241bを形成することにより、注入時には、薬液が先端開口242及び複数のサイドホール241a及び241bから噴出する。そのため、薬液の噴出口が分散される結果、カテーテル240から血管内に注入される薬液の注入圧力をより低減することができる。特に、細いカテーテルを使用する場合であっても、薬液の注入圧力をより低く抑えることができる。
サイドホール241a及び241bの長手方向のそれぞれの長さは、2mm以上3.5mm以下であることが好ましく、長手方向に直行する幅方向の長さは、0.2mm以上0.6mm以下であることが好ましい。また、サイドホール241a及び241bの間の間隔距離は、0.5mm以上3.5mm以下であることが好ましい。第2実施形態では、サイドホール241a及び241bの長手方向の長さは2mmであり、幅方向の長さは0.3mmであり、間隔距離は0.5mmである。代替的に、サイドホール241a及び241bの大きさは、互いに異ならせてもよい。
先端開口242からサイドホール241aの下流側端縁までの離間距離は、2.5mm以上であり、5mm以上であることがより好ましい。これにより、薬液が血管中で拡散する効果を向上させることができる。また、先端開口242からサイドホール241bの上流側端縁までの離間距離は、10mm以下であることが好ましい。これにより、穿刺後に、サイドホール241a及び241bが血管からはみ出してしまうことを防止できる。
サイドホール241a及び241bの少なくとも一方、好ましくは両方の開口面積は、先端開口242よりも大きくなるように設定されている。これにより、薬液が先端開口242よりもサイドホール241a及び241bから噴出しやすくなる。このサイドホール241a及び241bは、第1実施形態と同様にレーザーを用いて形成できる。
以上説明した第2実施形態によれば、カテーテルから血管内に注入される薬液の注入圧力をより低減することができる。また、カテーテルハブをより小型化して、医療用コネクタ器具全体のサイズをより小さくすることができる。なお、第2実施形態においても、サイドホールの数は、第1実施形態と同様に1つであってもよい。
以上、各実施形態を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、各実施形態及び各変形形態は、本発明に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
例えば、サイドホールは、以下のように形成することができる。具体的には、まず射出形成等によって長い管を形成する。次に、所望の大きさの真円形状の穴を形成するように、レーザーの照射幅と深度を決める。そして、先端開口からの離間距離Bを維持するように、長い管の所定の位置にレーザーを照射して真円形状の穴を形成する。その後、真円が形成された長い管を、予め定められた内径(例えば、0.9mm)となるまで延伸する。このとき、真円形状の穴が延伸される結果、長穴に加工される。その後、長穴(サイドホール)が形成された長い管を切断して、カテーテルハブから所定の長さ(例えば、20mm)露出するようなカテーテルを形成する。
本発明の医療用コネクタ器具は、注入速度が変化する可変注入において好適に使用できる。この可変注入には、注入中に注入速度が1回又は複数回(例えば2回)変化する態様が含まれる。可変注入は、目標画素値を目標持続時間の間維持するために行われる。そして、注入開始時の注入速度が高くなるので、注入圧力を低減する医療用コネクタ器具を好適に使用できる。また、薬液の注入プロトコルには、針サイズ及び医療用コネクタ器具の情報が含まれていてもよい。これにより、ユーザーは、最適な針サイズ及び医療用コネクタ器具を選択することができる。
また、医療用コネクタ器具は、データキャリアを有していてもよい。このデータキャリアに料金の情報を記憶すれば、自動的に会計を行うことができる。また、データキャリアに使用の有無の情報を記憶すれば、使用済みの医療用コネクタ器具を再使用してしまうことを防止できる。さらに、データキャリアに指定注入プロトコルの情報を記憶すれば、注入プロトコルによって指定された医療用コネクタ器具と、使用予定の医療用コネクタ器具とを照合できる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
先端開口を有するカテーテルと、
前記カテーテルを支持すると共に、基端開口及び流入口を有するカテーテルハブと、
前記流入口に接続された第1コネクタと、
前記第1コネクタに接続される第2コネクタとを備える、医療用コネクタ器具。
(付記2)
先端開口を有するカテーテルと、
前記カテーテルを支持すると共に、基端開口を有するカテーテルハブと、
前記基端開口に接続された第1コネクタと、
前記第1コネクタに接続される第2コネクタとを備える、医療用コネクタ器具。
(付記3)
前記カテーテルは、前記先端開口から離間した位置に形成された長穴を有する、付記1又は2に記載の医療用コネクタ器具。
110:留置針、130:カテーテルハブ、140:カテーテル、141:長穴、142:先端開口 、210:留置針、230:カテーテルハブ、240:カテーテル、241a:長穴、241b:長穴、242:先端開口

Claims (4)

  1. 先端開口と、前記先端開口から離間した位置に形成された長穴であって、前記先端開口の開口面積よりも開口面積が大きい長孔とを有するカテーテルと、
    前記カテーテルを支持するカテーテルハブと、
    前記カテーテルハブの内孔と流体連通する流体の流路を内蔵する可撓性チューブと、
    前記カテーテルハブに取り付けられるとともに、前記可撓性チューブを受け入れる溝が形成されている内針回収機構とを備え
    前記カテーテルハブは、本体から隆起したリブと、前記リブ内に設けられた流路とを有し、
    前記カテーテルの延在方向に直交する方向における前記リブの幅は、前記本体の幅よりも薄く、
    前記リブが形成されている面を上面とし且つ前記上面とは反対側の面を下面とした場合に、前記長穴は、前記上面と前記下面とを避けるように、前記上面と前記下面との間の側面に形成されている、留置針。
  2. 先端開口と、前記先端開口から離間した位置に形成されて延在方向に整列するように設けられた複数の長孔とを有するカテーテルと、
    前記カテーテルを支持するカテーテルハブと、
    前記カテーテルハブの内孔と流体連通する流体の流路を内蔵する可撓性チューブと、
    前記カテーテルハブに取り付けられるとともに、前記可撓性チューブを受け入れる溝が形成されている内針回収機構とを備え、
    前記複数の長孔の開口面積の総和は前記先端開口の開口面積より大き
    前記カテーテルハブは、本体から隆起したリブと、前記リブ内に設けられた流路とを有し、
    前記カテーテルの前記延在方向に直交する方向における前記リブの幅は、前記本体の幅よりも薄く、
    前記リブが形成されている面を上面とし且つ前記上面とは反対側の面を下面とした場合に、前記長孔は、前記上面と前記下面とを避けるように、前記上面と前記下面との間の側面に形成されている、留置針。
  3. 前記カテーテルハブは、略筒形状を有し、前記リブ内に設けられた流路から前記略筒形状の内孔に流体を流入させる流入口が設けられる、請求項1又は2に記載の留置針。
  4. 記可撓性チューブを介して前記カテーテルハブと流体連通し、前記流体を供給する注入ヘッドのコネクタと接続可能なコネクタと、を更に備える請求項1乃至の何れか1項に記載の留置針。
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