JP7128414B2 - pH計測システム、pH計の校正方法およびプログラム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1では、試料液から引き上げて空中に保持した電極に標準液を吹きつけ、電極を校正する方法が提案されている。
そこで、特許文献2では、標準液の吹きつけを中断する中断期間を設けた。
電極の応答時間は、測定対象の環境によって異なる。そこで、比較的良好な応答性を得やすい測定対象に使用する場合は、中断時間及び中断時間の前後の吹きつけ時間を短めに設定することも考えられる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、電極を試料液から引き上げて校正する際の標準液の使用量を抑制しながら、可能な限り校正時間を短くすることが可能な、pH計測システム、pH計の校正方法およびプログラムを提供することを課題とする。
[1]ガラス膜と液絡部とが下端面に配置されているpH複合電極と、前記pH複合電極を昇降させる昇降装置と、前記昇降装置で前記pH複合電極を空中に保持した状態で、前記pH複合電極の下端面に標準液の滴端が形成されるように、前記pH複合電極に標準液を吹きつける標準液供給装置と、前記pH複合電極が得た電位が入力されると共にシステム全体を制御する演算制御装置とを備えるpH計測システムであって、
前記演算制御装置は、前記昇降装置に前記pH複合電極を空中に保持させ、前記標準液供給装置に前記pH複合電極に標準液を吹きつけさせながら、所定の判別時間毎に前記pH複合電極からの電位を取得して前記判別時間あたりの電位変化量と前記電位変化量を前記判別時間で除した変化率を求める工程を開始し、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過する前に所定の第1変化率以下となった場合は標準液の吹きつけを継続させ、その後、前記変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶し、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後前記基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合は、前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断させる中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開させた後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶することを特徴とするpH計測システム。
前記演算制御装置は、前記昇降装置に前記pH複合電極を空中に保持させ、前記標準液供給装置に前記pH複合電極に標準液を吹きつけさせながら、所定の判別時間毎に前記pH複合電極からの電位を取得して前記判別時間あたりの電位変化量と前記電位変化量を前記判別時間で除した変化率を求める工程を開始し、
前記変化率が、所定の第1変化率以下となった第1時刻と、前記第1時刻の後、前記変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の第2変化率となった第2時刻とを記憶し、
前記第2時刻と前記第1時刻との差を評価時間として算出し、
前記評価時間が所定の基準評価時間より短い場合は標準液の吹きつけを継続させ、その後、前記変化率が前記第2変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶し、
前記評価時間が前記基準評価時間以上であった場合は前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断させる中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開させた後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶することを特徴とするpH計測システム。
前記演算制御装置は、前記昇降装置に前記pH複合電極を空中に保持させ、前記標準液供給装置に前記pH複合電極に標準液を吹きつけさせながら、所定の判別時間毎に前記pH複合電極からの電位を取得して前記判別時間あたりの電位変化量と前記電位変化量を前記判別時間で除した変化率を求める工程を開始し、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過する前に所定の第1変化率以下となった場合に、前記第1変化率以下となった時刻を第1時刻として記憶し、
前記第1時刻を記憶した後、前記変化率が前記第1時刻後所定の基準第2時間を経過する前に所定の第2変化率以下となった場合に、前記第2変化率以下となった時刻を第2時刻として記憶し、
前記第2時刻と前記第1時刻との差を評価時間として算出し、
前記評価時間が所定の基準評価時間より短い場合は標準液の吹きつけを継続させ、その後、前記変化率が前記第2変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶し、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後前記基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合、もしくは前記変化率が、前記第1時刻後前記基準第2時間を経過しても前記第2変化率以下とならない場合、または前記評価時間が前記基準評価時間以上であった場合は、前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶することを特徴とするpH計測システム。
所定の判別時間あたりの前記pH複合電極からの電位の変化量を前記判別時間で除した変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過する前に所定の第1変化率以下となった場合は標準液の吹きつけを継続し、その後、前記変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶し、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後前記基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合は、前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶することを特徴とするpH計の校正方法。
所定の判別時間あたりの前記pH複合電極からの電位の変化量を前記判別時間で除した変化率が、所定の第1変化率以下となった第1時刻と、前記第1時刻の後、前記変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の第2変化率となった第2時刻とを記憶し、
前記第2時刻と前記第1時刻との差を評価時間として算出し、
前記評価時間が所定の基準評価時間より短い場合は標準液の吹きつけを継続し、その後、前記変化率が前記第2変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶し、
前記評価時間が前記基準評価時間以上であった場合は前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶することを特徴とするpH計の校正方法。
所定の判別時間あたりの前記pH複合電極からの電位の変化量を前記判別時間で除した変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過する前に所定の第1変化率以下となった場合に、前記第1変化率以下となった時刻を第1時刻として記憶し、
前記変化率が、前記第1時刻後所定の基準第2時間を経過する前に所定の第2変化率以下となった場合に、前記第2変化率以下となった時刻を第2時刻として記憶し、
前記第2時刻と前記第1時刻との差を評価時間として算出し、
前記評価時間が所定の基準評価時間より短い場合は標準液の吹きつけを継続させ、その後、前記変化率が前記第2変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶し、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後前記基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合、もしくは前記変化率が、前記第1時刻後前記基準第2時間を経過しても前記第2変化率以下とならない場合、または前記評価時間が前記基準評価時間以上であった場合は、前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶することを特徴とするpH計の校正方法。
前記昇降装置に前記pH複合電極を空中に保持させ、前記標準液供給装置で前記pH複合電極に標準液を吹きつけさせながら、前記演算制御装置に所定の判別時間毎に前記pH複合電極からの電位を取得して前記判別時間あたりの電位変化量と、前記電位変化量を前記判別時間で除した変化率を求めさせ、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過する以前に所定の第1変化率以下となった場合は標準液の吹きつけを継続し、その後、前記変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶するようにさせ、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後前記基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合は、前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶するようにさせることを特徴とするプログラム。
前記昇降装置に前記pH複合電極を空中に保持させ、前記標準液供給装置で前記pH複合電極に標準液を吹きつけさせながら、前記演算制御装置に所定の判別時間毎に前記pH複合電極からの電位を取得して前記判別時間あたりの電位変化量と、前記電位変化量を前記判別時間で除した変化率を求めさせ、
前記変化率が、所定の第1変化率以下となった第1時刻と、前記第1時刻の後、前変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の第2変化率となった第2時刻とを記憶させ、
前記第2時刻と前記第1時刻との差を評価時間として算出させ、
前記評価時間が所定の基準評価時間より短い場合は標準液の吹きつけを継続し、その後、前記変化率が前記第2変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶するようにさせ、
前記評価時間が前記基準評価時間以上であった場合は前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶するようにさせることを特徴とするプログラム。
前記昇降装置に前記pH複合電極を空中に保持させ、前記標準液供給装置で前記pH複合電極に標準液を吹きつけさせながら、前記演算制御装置に所定の判別時間毎に前記pH複合電極からの電位を取得して前記判別時間あたりの電位変化量と、前記電位変化量を前記判別時間で除した変化率を求めさせ、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過する前に所定の第1変化率以下となった場合に、前記第1変化率以下となった時刻を第1時刻として前記演算制御装置に記憶させ、
前記変化率が、前記第1時刻後所定の基準第2時間を経過する前に所定の第2変化率以下となった場合に、前記第2変化率以下となった時刻を第2時刻として前記演算制御装置に記憶させ、
前記第2時刻と前記第1時刻との差を評価時間として前記演算制御装置に算出させ、
前記評価時間が所定の基準評価時間より短い場合は標準液の吹きつけを継続し、その後、前記変化率が前記第2変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として前記演算制御装置に記憶するようにさせ、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後前記基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合、もしくは前記変化率が、前記第1時刻後前記基準第2時間を経過しても前記第2変化率以下とならない場合、または前記評価時間が前記基準評価時間以上であった場合は、前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として前記演算制御装置に記憶するようにさせることを特徴とするプログラム。
測定モードでは、測定対象である試料液のpHに応じてpH複合電極から得られる電位を連続的に取得するようになっている。
また、校正モードでは、pH複合電極から得られる電位とpHとの関係を示す検量線の情報を修正すべく、標準液のpHに応じてpH複合電極から得られる電位を校正電位として記憶する本発明の校正方法を行うようになっている。
なお、洗浄モードでは電極の洗浄を行うが、標準液校正は行わない。
図1に示すように、本実施形態のpH計測システムは、pH複合電極20と装置本体1と昇降装置40と標準液供給装置70を備えている。図1では、本実施形態のpH計測システムに、外部の記録計7を接続した例を示している。
標準液供給装置70は、装置本体1の校正出力端子13に接続されている。標準液供給装置70は、装置本体1の校正出力端子13から校正信号に従い、pH複合電極20の感応部に標準液を吹きつけるようになっている。
表示装置5は、pH複合電極20が得た電位や、当該電位に対応するpHを表示するようになっている。また、校正中である旨の情報等、ユーザが認識すべき各種情報を表示できるようになっている。
変換部91を除く演算制御装置90の一部、または全部は、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。また、計時部92、記憶部93、演算部94、校正指示部95を、各機能ブロックとして個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。
また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
計時部92は、時刻情報を生成し、演算部94に出力するようになっている。なお、本発明において時刻とは、単に、時の流れにおけるある一瞬、時点を意味する。ただし、時刻を特定するために、一日の起点である正子からの時間を時刻としてもよい。計時部92は、測定モードと校正モードの何れの場合にも、時刻情報を継続的に生成して演算部94に入力するようになっている。
また、校正によって得られた校正電位とpHとの関係が記憶されるようになっている。
校正指示部95は、演算部94からの指令に基づき、昇降信号や校正信号を生成し、昇降装置40と標準液供給装置70に出力するようになっている。
操作部6は、予めプログラムされた動作手順とは異なる動作をpH計測システムに行わせることや、種々の設定値を任意に変更するために用いられる。
昇降装置40としては、例えば、エアシリンダーを用いることができる。図2では、昇降装置40による下降時の状態を実線で、昇降装置40による上昇時の状態を破線で、各々示している。
また、電極ホルダ10の下端側には、pH複合電極20の露出部分を保護する保護筒30が固定されている。また、昇降装置40による上昇時において、保護筒30を包囲する位置に洗浄校正槽50が配置されている。
図2に実線で示すように、下降時には、pH複合電極20が試料液Wの中に浸漬され、試料液WのpHに応じた出力電位を発生するようになっている。
一方、上昇時には、pH複合電極20が空中に保持された状態となり、校正または洗浄を行えるようになっている。
保護筒30は、略円筒の部材に切り欠き31が設けられており、この切り欠き31を通過させて、標準液等をpH複合電極20に吹きつけられるようになっている。
洗浄校正槽50は円筒状で底蓋等はなく、昇降装置40によりpH複合電極20が保護筒30と共に、上下動のみで出入可能となっている。
送液管71のジョイント81、送液管72のジョイント82、送液管73のジョイント83、薬液を送液する送液管74のジョイント84は、洗浄校正槽50に取り付けられている。
また、ジョイント83とジョイント84とは水平方向に隣り合って取り付けられており、それらの取付位置は、電極ホルダ10の上昇時における保護筒30の下端側とほぼ同等の高さとされている。
同様に、ジョイント82及び洗浄校正槽50の周面を略水平に貫通するノズルN2が形成されており、このノズルN2から標準液Bが電極本体21の周面に向けて噴出されるようになっている。
同様に、ジョイント84及び洗浄校正槽50の周面を斜めに貫通するノズルN4が形成されており、このノズルN4から薬液が電極本体21の下端面21aに向けて噴出されるようになっている。
本実施形態のpH計測システムでは、測定モードの間、演算部94が、継続的に取得している電位を、同時に取得している温度情報に基づき温度補償されたpH測定値に換算する。そして、得られたpH測定値と温度を、逐次、表示装置5に表示させると共に、データ出力端子14から記録計7に出力する。記録計7には、pH測定値および温度と共に、該pH測定値を取得した際に計時部92が計時した時刻を併せて出力してもよい。
本実施形態のpH計測システムは、演算部94が、計時部92からの情報により前回の校正モード開始時刻から設定されている校正周期が経過したことを認識した場合、また、操作部6から校正開始の指示が入力された場合、測定モードを終了し、校正モードを開始する。
例えば、表示装置5には、校正モードであることを示す表示などを表示させる。また、記録計7には、校正モードであることを示す信号や、ダミー情報に基づく信号(測定モードの最後に得られたpH測定値や温度等)を出力する。
次いで、校正指示部95は標準液供給装置70に対して薬液洗浄信号を出力し、標準液供給装置70は、洗浄水と薬液を、洗浄水、薬液、洗浄水の順番で、pH複合電極20に向けて噴出し、pH複合電極20を洗浄する(薬液洗浄工程)。
なお、試料液Wの性状によっては、薬液洗浄工程を、水のみで洗浄する工程に変更してもよい。
次いで、校正指示部95は標準液供給装置70に対して水洗浄信号を出力し、標準液供給装置70は、洗浄水をpH複合電極20に向けて噴出し、pH複合電極20を洗浄する(水洗浄工程)。
次いで、校正指示部95は標準液供給装置70に対して水洗浄信号を出力し、標準液供給装置70は、洗浄水をpH複合電極20に向けて噴出し、pH複合電極20を洗浄する(水洗浄工程)。
その後、昇降装置40に下降の指示を与え、昇降装置40は指示に従い、pH複合電極20を図2の実線で示す位置まで下降させ、試料液Wに浸漬した状態とし(下降工程)、校正モードを終了する。校正モード終了後は測定モードに復帰する。
標準液A工程及び標準液B工程で実施する本発明の校正方法では、pH複合電極20を空中に保持した状態で、電極本体21の周面に向けて各標準液を吹きつけ、その際にpH複合電極20から得られる電位を校正電位として記憶し、記憶部93に、当該標準液のpHと関連づけて記憶させる。
本発明の校正方法では、標準液の吹きつけ開始から校正電位の記憶までの間に、必要に応じて標準液の吹きつけを中断する中断期間を設ける。中断期間は標準液の吹きつけにより形成された滴端が維持される範囲内に留める。
標準液(標準液Aまたは標準液B)の吹きつけを開始すると共に、pH複合電極20から得られる電位を取得して判別時間あたりの電位変化量と前記電位変化量を前記所定の判別時間で除した変化率を求める工程を開始する(ステップA1)。
また、変化率が第1変化率等の所定の値以下となったか否かは、所定の値に判別時間tdを乗じた値と電位変化量とを対比して判断するようにしてもよい。
また、ステップA3は、複数回繰り返してもよい。すなわち、変化率が最終変化率となったことを複数回確認してからステップA4に進んでもよい。
基準第1時間は、30~120秒に設定することが好ましく、30~90秒に設定することがより好ましい。
ステップA6で吹きつけを中断する場合の中断期間は、15~90秒と設定することが好ましく、30~90秒と設定することがより好ましい。
再開後は、判別時間tdが経過する毎に求めた変化率が、最終変化率以下となったか否かを判定し(ステップA3)、最終変化率以下となったら、その時の電位を校正電位として記憶する(ステップA4)。
すなわち、変化率が最終変化率以下となっていない場合は、ステップA3開始からの経過時間が所定の異常判別時間以上か否かを判別する(ステップA8)。そして、所定の異常判別時間以上でなければステップA3を繰り返し、所定の異常判別時間以上であれば、異常対応処理(ステップA9)に進む。
異常判別時間は、180~600秒に設定することが好ましく、240~360秒に設定することがより好ましい。
再洗浄は標準液の吹きつけを終了しpH複合電極20を薬液で洗浄する工程を含む。再洗浄は標準液の吹きつけを終了した後、洗浄水と薬液を、洗浄水、薬液、洗浄水の順番でpH複合電極20に向けて噴出し、pH複合電極20を洗浄する工程であることが好ましい。
再洗浄が終了した後は、pH複合電極20に標準液を吹きつけさせながら、電位変化量と変化率を求める工程の開始(ステップA1)に戻ることが好ましい。
また、再洗浄を一度または複数回行ったにもかかわらず、再度異常対応処理(ステップA9)に進んだ場合は、さらなる再洗浄を行うことなく、異常警告処理を行うことが好ましい。
また、標準液に対する応答が遅く、基準第1時間に至っても、変化率が第1変化率以下とならない場合は、中断期間を設けることにより、標準液の消費量を抑制しつつ、充分な応答が得られてからステップA4に進むことができる。
標準液(標準液Aまたは標準液B)の吹きつけを開始すると共に、pH複合電極20から得られる電位を取得して判別時間あたりの電位変化量と前記電位変化量を前記所定の判別時間で除した変化率を求める工程を開始する(ステップB1)。
変化率は、先に説明したステップA1と同様にして求めることができる。
ステップB3の後、変化率の算出を継続し、判別時間tdが経過する毎に求めた変化率が、所定の第2変化率以下となったか否かを判定する(ステップB4)。第2変化率以下となった場合はその時の時刻を第2時刻として記憶する(ステップB5)。
先に説明したステップA2と同様に、変化率が第1変化率等の所定の値以下となったか否かは、所定の値に判別時間tdを乗じた値と電位変化量とを対比して判断するようにしてもよい。
そして、求めた評価時間と所定の基準評価時間とを比較する(ステップB7)。基準評価時間は、15~60秒に設定することが好ましく、15~30秒に設定することがより好ましい。
評価時間が基準評価時間に満たなければ、判別時間tdが経過する毎に求めた変化率が、所定の最終変化率以下となったか否かを判定する(ステップB8)。そして、最終変化率以下となった場合は、その時の電位を校正電位として記憶する(ステップB9)。
また、ステップB8は、複数回繰り返してもよい。すなわち、変化率が最終変化率となったことを複数回確認してからステップB9に進んでもよい。
基準第1時間は、30~120秒に設定することが好ましく、30~90秒に設定することがより好ましい。
ステップB10で開始からの経過時間が基準第1時間以上となった場合は、標準液の吹きつけを中断し(ステップB12)、その後再開する(ステップB13)。
基準第2時間は、15~90秒に設定することが好ましく、30~90秒に設定することがより好ましい。
ステップB11で第1時刻からの経過時間が基準第2時間以上となった場合は、標準液の吹きつけを中断し(ステップB12)、その後再開する(ステップB13)。
ステップB12で吹きつけを中断する場合の中断期間は、15~90秒と設定することが好ましく、30~90秒と設定することがより好ましい。
再開後は、判別時間tdが経過する毎に求めた変化率が、最終変化率以下となったか否かを判定し(ステップB8)、最終変化率以下となったら、その時の電位を校正電位として記憶する(ステップB9)。
すなわち、変化率が最終変化率以下となっていない場合は、ステップB8開始からの経過時間が所定の異常判別時間以上か否かを判別する(ステップB14)。そして、所定の異常判別時間以上でなければステップB8を繰り返し、所定の異常判別時間以上であれば、異常対応処理(ステップB15)に進む。
異常判別時間は、180~600秒に設定することが好ましく、240~360秒に設定することがより好ましい。
再洗浄が終了した後は、pH複合電極20に標準液を吹きつけさせながら、電位変化量と変化率を求める工程の開始(ステップB1)に戻ることが好ましい。
また、再洗浄を一度または複数回行ったにもかかわらず、再度異常対応処理(ステップB15)に進んだ場合は、さらなる再洗浄を行うことなく、異常警告処理を行うことが好ましい。
また、標準液に対する応答が遅く、変化率が第1変化率以下となるまでの時間、もしくは変化率が第2変化率以下となるまでの時間が長かった場合、または評価時間が長かった場合は、中断期間を設けることにより、標準液の消費量を抑制しつつ、充分な応答が得られてからステップB9に進むことができる。
図8の例は、ステップB10で開始からの経過時間が基準第1時間以上となった場合と、ステップB11で第1時刻からの経過時間が基準第2時間以上となった場合に、標準液の吹きつけを中断するステップB12に進むのではなく、異常対応処理(ステップB15)に進む。その他は、図7の第二の例と同じである。
また、ステップB4で変化率が第2変化率以下となっていない場合、ステップB11に進まず、そのままステップB4を繰り返すようにしてもよい。
上記実施形態では、演算制御装置全体が装置本体に内蔵されている例を示したが、本発明の計測システムにおける演算制御装置の一部または全部は、装置本体に直接または通信システムを利用して接続される外部のコンピュータであってもよい。その場合、外部のコンピュータを、本発明における演算制御装置の一部または全部として機能させ、本発明の校正方法の実施にあたる校正作業を行わせるためのプログラムが必要となる。
また、予めコンピュータに記録されているプログラムと、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませるプログラムとを組み合わせてもよい。
また、上記実施形態における変換部を演算制御装置の一部とせず、電極に変換部を持たせてもよい。
そこで、中断期間を設けることなく標準液の吹きつけを継続したところ、開始後70秒で最終変化率となり、校正電位の記憶を完了した。
そこで、60秒間標準液の吹きつけを中断し、その後再開したところ、再開後15秒で最終変化率となり、校正電位の記憶を完了した。最初の吹きつけ開始から校正電位の記憶完了までに要した時間は、2分10秒であった。
90…演算制御装置、91…変換部、92…計時部、93…記憶部、94…演算部、
95…校正指示部、40…昇降装置、70…標準液供給装置、7…記録計
Claims (11)
- ガラス膜と液絡部とが下端面に配置されているpH複合電極と、前記pH複合電極を昇降させる昇降装置と、前記昇降装置で前記pH複合電極を空中に保持した状態で、前記pH複合電極の下端面に標準液の滴端が形成されるように、前記pH複合電極に標準液を吹きつける標準液供給装置と、前記pH複合電極が得た電位が入力されると共にシステム全体を制御する演算制御装置とを備えるpH計測システムであって、
前記演算制御装置は、前記昇降装置に前記pH複合電極を空中に保持させ、前記標準液供給装置に前記pH複合電極に標準液を吹きつけさせながら、所定の判別時間毎に前記pH複合電極からの電位を取得して前記判別時間あたりの電位変化量と前記電位変化量を前記判別時間で除した変化率を求める工程を開始し、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過する前に所定の第1変化率以下となった場合は標準液の吹きつけを継続させ、その後、前記変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶し、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後前記基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合は、前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断させる中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開させた後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶することを特徴とするpH計測システム。 - ガラス膜と液絡部とが下端面に配置されているpH複合電極と、前記pH複合電極を昇降させる昇降装置と、前記昇降装置で前記pH複合電極を空中に保持した状態で、前記pH複合電極の下端面に標準液の滴端が形成されるように、前記pH複合電極に標準液を吹きつける標準液供給装置と、前記pH複合電極が得た電位が入力されると共にシステム全体を制御する演算制御装置とを備えるpH計測システムであって、
前記演算制御装置は、前記昇降装置に前記pH複合電極を空中に保持させ、前記標準液供給装置に前記pH複合電極に標準液を吹きつけさせながら、所定の判別時間毎に前記pH複合電極からの電位を取得して前記判別時間あたりの電位変化量と前記電位変化量を前記判別時間で除した変化率を求める工程を開始し、
前記変化率が、所定の第1変化率以下となった第1時刻と、前記第1時刻の後、前記変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の第2変化率となった第2時刻とを記憶し、
前記第2時刻と前記第1時刻との差を評価時間として算出し、
前記評価時間が所定の基準評価時間より短い場合は標準液の吹きつけを継続させ、その後、前記変化率が前記第2変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶し、
前記評価時間が前記基準評価時間以上であった場合は前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断させる中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開させた後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶することを特徴とするpH計測システム。 - 前記演算制御装置は、前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合、もしくは前記変化率が、前記第1時刻後所定の基準第2時間を経過しても前記第2変化率以下とならない場合、異常対応処理を行う、請求項2に記載のpH計測システム。
- ガラス膜と液絡部とが下端面に配置されているpH複合電極と、前記pH複合電極を昇降させる昇降装置と、前記昇降装置で前記pH複合電極を空中に保持した状態で、前記pH複合電極の下端面に標準液の滴端が形成されるように、前記pH複合電極に標準液を吹きつける標準液供給装置と、前記pH複合電極が得た電位が入力されると共にシステム全体を制御する演算制御装置とを備えるpH計測システムであって、
前記演算制御装置は、前記昇降装置に前記pH複合電極を空中に保持させ、前記標準液供給装置に前記pH複合電極に標準液を吹きつけさせながら、所定の判別時間毎に前記pH複合電極からの電位を取得して前記判別時間あたりの電位変化量と前記電位変化量を前記判別時間で除した変化率を求める工程を開始し、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過する前に所定の第1変化率以下となった場合に、前記第1変化率以下となった時刻を第1時刻として記憶し、
前記第1時刻を記憶した後、前記変化率が前記第1時刻後所定の基準第2時間を経過する前に所定の第2変化率以下となった場合に、前記第2変化率以下となった時刻を第2時刻として記憶し、
前記第2時刻と前記第1時刻との差を評価時間として算出し、
前記評価時間が所定の基準評価時間より短い場合は標準液の吹きつけを継続させ、その後、前記変化率が前記第2変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶し、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後前記基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合、もしくは前記変化率が、前記第1時刻後前記基準第2時間を経過しても前記第2変化率以下とならない場合、または前記評価時間が前記基準評価時間以上であった場合は、前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶することを特徴とするpH計測システム。 - 前記演算制御装置は、前記変化率が前記最終変化率以下となったか否かを判別開始後、所定の異常判別時間を経過しても前記変化率が前記最終変化率以下とならない場合、異常対応処理を行う、請求項1~4のいずれか一項に記載のpH計測システム。
- ガラス膜と液絡部とが下端面に配置されているpH複合電極を空中に保持し、前記pH複合電極の下端面に標準液の滴端が形成されるように、前記pH複合電極に標準液を吹きつけながら、前記pH複合電極からの電位を校正電位として記憶するpH計の校正方法であって、
所定の判別時間あたりの前記pH複合電極からの電位の変化量を前記判別時間で除した変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過する前に所定の第1変化率以下となった場合は標準液の吹きつけを継続し、その後、前記変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶し、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後前記基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合は、前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶することを特徴とするpH計の校正方法。 - ガラス膜と液絡部とが下端面に配置されているpH複合電極を空中に保持し、前記pH複合電極の下端面に標準液の滴端が形成されるように、前記pH複合電極に標準液を吹きつけながら、前記pH複合電極からの電位を校正電位として記憶するpH計の校正方法であって、
所定の判別時間あたりの前記pH複合電極からの電位の変化量を前記判別時間で除した変化率が、所定の第1変化率以下となった第1時刻と、前記第1時刻の後、前記変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の第2変化率となった第2時刻とを記憶し、
前記第2時刻と前記第1時刻との差を評価時間として算出し、
前記評価時間が所定の基準評価時間より短い場合は標準液の吹きつけを継続し、その後、前記変化率が前記第2変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶し、
前記評価時間が前記基準評価時間以上であった場合は前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶することを特徴とするpH計の校正方法。 - ガラス膜と液絡部とが下端面に配置されているpH複合電極を空中に保持し、前記pH複合電極の下端面に標準液の滴端が形成されるように、前記pH複合電極に標準液を吹きつけながら、前記pH複合電極からの電位を校正電位として記憶するpH計の校正方法であって、
所定の判別時間あたりの前記pH複合電極からの電位の変化量を前記判別時間で除した変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過する前に所定の第1変化率以下となった場合に、前記第1変化率以下となった時刻を第1時刻として記憶し、
前記変化率が、前記第1時刻後所定の基準第2時間を経過する前に所定の第2変化率以下となった場合に、前記第2変化率以下となった時刻を第2時刻として記憶し、
前記第2時刻と前記第1時刻との差を評価時間として算出し、
前記評価時間が所定の基準評価時間より短い場合は標準液の吹きつけを継続させ、その後、前記変化率が前記第2変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶し、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後前記基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合、もしくは前記変化率が、前記第1時刻後前記基準第2時間を経過しても前記第2変化率以下とならない場合、または前記評価時間が前記基準評価時間以上であった場合は、前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶することを特徴とするpH計の校正方法。 - ガラス膜と液絡部とが下端面に配置されているpH複合電極と、前記pH複合電極を昇降させる昇降装置と、前記昇降装置で前記pH複合電極を空中に保持した状態で、前記pH複合電極の下端面に標準液の滴端が形成されるように、前記pH複合電極に標準液を吹きつける標準液供給装置と、前記pH複合電極が得た電位が入力されると共にシステム全体を制御する演算制御装置とを備えるpH計測システムに、校正作業を行わせるためのプログラムであって、
前記昇降装置に前記pH複合電極を空中に保持させ、前記標準液供給装置で前記pH複合電極に標準液を吹きつけさせながら、前記演算制御装置に所定の判別時間毎に前記pH複合電極からの電位を取得して前記判別時間あたりの電位変化量と、前記電位変化量を前記判別時間で除した変化率を求めさせ、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過する以前に所定の第1変化率以下となった場合は標準液の吹きつけを継続し、その後、前記変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶するようにさせ、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後前記基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合は、前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶するようにさせることを特徴とするプログラム。 - ガラス膜と液絡部とが下端面に配置されているpH複合電極と、前記pH複合電極を昇降させる昇降装置と、前記昇降装置で前記pH複合電極を空中に保持した状態で、前記pH複合電極の下端面に標準液の滴端が形成されるように、前記pH複合電極に標準液を吹きつける標準液供給装置と、前記pH複合電極が得た電位が入力されると共にシステム全体を制御する演算制御装置とを備えるpH計測システムに、校正作業を行わせるためのプログラムであって、
前記昇降装置に前記pH複合電極を空中に保持させ、前記標準液供給装置で前記pH複合電極に標準液を吹きつけさせながら、前記演算制御装置に所定の判別時間毎に前記pH複合電極からの電位を取得して前記判別時間あたりの電位変化量と、前記電位変化量を前記判別時間で除した変化率を求めさせ、
前記変化率が、所定の第1変化率以下となった第1時刻と、前記第1時刻の後、前変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の第2変化率となった第2時刻とを記憶させ、
前記第2時刻と前記第1時刻との差を評価時間として算出させ、
前記評価時間が所定の基準評価時間より短い場合は標準液の吹きつけを継続し、その後、前記変化率が前記第2変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶するようにさせ、
前記評価時間が前記基準評価時間以上であった場合は前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として記憶するようにさせることを特徴とするプログラム。 - ガラス膜と液絡部とが下端面に配置されているpH複合電極と、前記pH複合電極を昇降させる昇降装置と、前記昇降装置で前記pH複合電極を空中に保持した状態で、前記pH複合電極の下端面に標準液の滴端が形成されるように、前記pH複合電極に標準液を吹きつける標準液供給装置と、前記pH複合電極が得た電位が入力されると共にシステム全体を制御する演算制御装置とを備えるpH計測システムに、校正作業を行わせるためのプログラムであって、
前記昇降装置に前記pH複合電極を空中に保持させ、前記標準液供給装置で前記pH複合電極に標準液を吹きつけさせながら、前記演算制御装置に所定の判別時間毎に前記pH複合電極からの電位を取得して前記判別時間あたりの電位変化量と、前記電位変化量を前記判別時間で除した変化率を求めさせ、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後所定の基準第1時間を経過する前に所定の第1変化率以下となった場合に、前記第1変化率以下となった時刻を第1時刻として前記演算制御装置に記憶させ、
前記変化率が、前記第1時刻後所定の基準第2時間を経過する前に所定の第2変化率以下となった場合に、前記第2変化率以下となった時刻を第2時刻として前記演算制御装置に記憶させ、
前記第2時刻と前記第1時刻との差を評価時間として前記演算制御装置に算出させ、
前記評価時間が所定の基準評価時間より短い場合は標準液の吹きつけを継続し、その後、前記変化率が前記第2変化率よりも小さい所定の最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として前記演算制御装置に記憶するようにさせ、
前記変化率が、標準液の吹きつけ開始後前記基準第1時間を経過しても前記第1変化率以下とならない場合、もしくは前記変化率が、前記第1時刻後前記基準第2時間を経過しても前記第2変化率以下とならない場合、または前記評価時間が前記基準評価時間以上であった場合は、前記滴端が維持される範囲内で標準液の吹きつけを中断する中断期間を設け、前記中断期間が終了して標準液の吹きつけを再開した後に、前記変化率が前記最終変化率以下となった時点の電位を校正電位として前記演算制御装置に記憶するようにさせることを特徴とするプログラム。
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