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JP7122684B2 - 塗布装置 - Google Patents

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JP7122684B2 JP2018042329A JP2018042329A JP7122684B2 JP 7122684 B2 JP7122684 B2 JP 7122684B2 JP 2018042329 A JP2018042329 A JP 2018042329A JP 2018042329 A JP2018042329 A JP 2018042329A JP 7122684 B2 JP7122684 B2 JP 7122684B2
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Description

本発明は、塗布装置に関し、詳細には、搬送キャリアに保持された基板に保護膜を形成するための塗布装置に関する。
基板をダイシングする方法として、プラズマ照射によるプラズマダイシングが注目されている。プラズマダイシングに供される基板の表面は、プラズマエッチングされる領域(分割領域)を除き、マスクで覆われている。マスクは、通常、マスクの原料を含む原料液を、スピンコート法あるいはスプレーコート法により基板に塗布して塗膜を形成し、これを乾燥させて得られる保護膜をパターニングすることにより形成される(特許文献1および2)。
特開2005-191039号公報 特開2013-65822号公報
塗膜の乾燥は、通常、塗膜の単位体積あたりの露出面積が広く、外部雰囲気に晒されやすい部分、つまり基板の端部(エッジ付近)から中央に向かって進行する。このとき、エッジ付近の塗膜の内部にある未乾燥の原料液は、徐々に基板の中央側に寄せられる。一方、基板の主面の表面側からも塗膜の乾燥は進み、固化し始める。そのため、塗膜の内部を端部から中央側へと寄せられた原料液はやがて行き場を失い、基板の端部から中央までの領域で上方に盛り上がり、そのまま乾燥する。つまり、塗膜を乾燥して得られる保護膜は、基板の端部では薄い一方、一部、盛り上がって厚くなる場合がある。
このような保護膜の厚みのバラツキは、特に、低粘度の原料液を用いて形成した厚い塗膜を、加熱によって乾燥させる場合に多く見られる。保護膜の厚みがばらつくとマスクの厚みもばらつく。そのため、パターニング工程において、分割領域のマスクが厚い部分では所望のパターンが得られない一方、プラズマエッチング工程において、素子領域のマスクの薄い部分がエッチングされ得る。その結果、得られる素子チップの品質が低下する。なお、厚い塗膜は、例えば、スピンコート法において回転速度を低くすること等により形成され得る。
本発明の一局面は、搬送キャリアに保持された基板に、保護膜の原料を含む原料液を塗布する塗布装置であって、前記基板は、第1の面と前記第1の面とは反対側の第2の面とを有し、前記搬送キャリアは、保持シートと前記保持シートの外周縁の少なくとも一部に貼着されたフレームとを備え、前記基板の前記第2の面は、前記保持シートに貼着されており、前記保持シートは、前記フレームが貼着する第1貼着領域と、前記基板が貼着する第2貼着領域とを備え、前記塗布装置は、前記フレームを支持する支持部材と、前記基板を、前記保持シートを介して吸着する吸着テーブルと、前記原料液を、前記基板の前記第1の面に供給するノズルと、を備え、前記支持部材は、前記フレームを第1の位置で支持可能であり、前記フレームが前記第1の位置にあるとき、前記第1貼着領域は、前記第2貼着領域よりも上方にある、塗布装置に関する。
本発明によれば、基板に、均一な厚みを有する保護膜を形成することができる。
本発明の一実施形態に係る基板および搬送キャリアを概略的に示す上面図である。 図1AのA-A線における断面図である。 本発明の一実施形態に係る塗布装置を概略的に示す断面図である。 支持部材が昇降する場合の塗布装置の動作を説明する塗布装置の断面図である。 図3Aの後の塗布装置の動作を説明する塗布装置の断面図である。 図3Bの後の塗布装置の動作を説明する塗布装置の断面図である。 図3Cの後の塗布装置の動作を説明する塗布装置の断面図である。 原料液が供給された直後の基板および保持シートを、模式的に示す断面図である。 図4Aの原料液を乾燥させた後の基板および保持シートを、模式的に示す断面図である。
本実施形態に係る塗布装置による塗膜形成の対象は、搬送キャリアに保持された基板である。搬送キャリアは、保持シートと、保持シートの外周縁の少なくとも一部に貼着されたフレームとを備える。基板は、第1の面と、第1の面とは反対側の第2の面を有している。基板の第2の面が保持シートに貼着されることにより、基板は搬送キャリアに保持される。基板の第1の面には、保護膜が形成される。保持シートは、フレームが貼着する第1貼着領域と、基板が貼着する第2貼着領域とを備える。
塗布装置は、フレームを支持する支持部材と、基板を保持シートを介して吸着する吸着テーブルと、原料液を基板の第1の面に供給するノズルと、を備える。支持部材は、第1の位置でフレームを支持することができる。フレームが第1の位置にあるとき、第1貼着領域は第2貼着領域よりも上方にある。つまり、基板を保持する搬送キャリアを塗布装置に設置すると、保持シートの外周縁は、吸着テーブルに対して上方に持ち上げられる。一方、保持シートの基板と貼着している領域は、吸着テーブルに吸着されている。
これにより、保持シートは、基板をその底部に収容する容器のような形状になる。この容器に、基板の第1の面を覆うように原料液を供給すると、原料液によって、基板の表面だけでなく、基板の周囲の保持シートも覆われる。つまり、塗膜の端部は保持シート上に形成される。
本実施形態は、乾燥の進行しやすい塗膜の端部を、基板の表面以外の部分に形成するという、ユニークな思想に基づく。本実施形態に係る塗布装置によれば、塗膜の乾燥によって生じうる保護膜の盛り上がりは、基板上には形成されない。また、原料液は、液体状で基板の表面に供給されており、塗膜は流動性を有している。流動性を有する塗膜は、セルフレベリング作用により基板の主面(第1の面)に均一に広がり、その状態で乾燥される。よって、第1の面に形成される保護膜の厚みは均一になる。流動性を有するとは、塗膜が、吐出された直後の原料液とほぼ同程度の濃度を維持しており、基板上で不定形に変化し得ることを意味する。塗膜に占める溶媒量は、例えば、固形分に対して100体積%以上である。
さらに、本実施形態によれば、原料液の粘度、供給スピード等の調整を要しないため、供給作業は非常にシンプルである。また、原料液を、基板以外の領域にはみ出して塗布することが許容されるため、ノズル位置を精密に制御することを要しない。よって、供給作業にかかる時間の短縮が図れる。
まず、処理対象物である基板および搬送キャリアについて説明する。図1Aは、本発明の一実施形態に係る基板および搬送キャリアを概略的に示す上面図であり、図1Bは、図1Aに示すA-A線での断面図である。図示例では、便宜上、同じ機能を備える部材に同じ符号を付している。
(搬送キャリア)
搬送キャリア20は、保持シート22と、保持シート22の外周縁の少なくとも一部に貼着されたフレーム21とを備える。なお、図示例において、フレーム21は開口を有した環状体であるが、これに限定されない。フレーム21は、保持シート22の外周縁の少なくとも一部に貼着し、保持シート22を固定できる形状であればよい。
(フレーム)
フレーム21は、所定の幅および略一定の薄い厚みを有している。フレーム21は、保持シート22および基板10を保持した状態で搬送できる程度の剛性を有している。フレーム21の開口の形状は特に限定されないが、例えば、円形や、矩形、六角形など多角形であってもよい。フレーム21には、位置決めのためのノッチ21aやコーナーカット21bが設けられていてもよい。フレーム21の材質としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属や、樹脂等が挙げられる。フレーム21の厚みT21は、例えば、1000μm~2000μmである。
(保持シート)
保持シート22は、例えば、粘着層および基材層の積層体である。
基材層の材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレンおよびポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル等の熱可塑性樹脂が挙げられる。樹脂フィルムには、伸縮性を付加するためのゴム成分(例えば、エチレン-プロピレンゴム(EPM)、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)等)、可塑剤、軟化剤、酸化防止剤、導電性材料等の各種添加剤が配合されていてもよい。また、上記熱可塑性樹脂は、アクリル基等の光重合反応を示す官能基を有していてもよい。基材層の厚みは特に限定されず、例えば、50μm~300μmであり、好ましくは50μm~150μmである。
保持シート22の粘着層側の面(第3の面22X)の外周縁は、フレーム21が貼着する領域(第1貼着領域22a)を有している。保持シート22は、フレーム21の開口を覆っている。同じ第3の面22Xのフレーム21の開口から露出した部分に、基板10の一方の主面(第2の面10Y)が貼着されている。つまり、保持シート22の第3の面22Xは、基板10が貼着する領域(第2貼着領域22b)を有している。フレーム21は、保持シート22の基材層側の面(第4の面22Y)の外周縁に、粘着剤等を介して貼着されてもよい。
粘着層は、紫外線(UV)の照射によって粘着力が減少する粘着成分を含んでいてもよい。例えば、粘着層は、基材層の片面に、UV硬化型アクリル粘着剤を5μm~100μm(好ましくは5μm~15μm)の厚みに塗布することにより得られる。
(基板)
基板10は、保護膜が形成される対象物であり、特に限定されるものではない。
基板10の材質は、例えば、半導体、誘電体、金属でもよいし、あるいはこれらの積層体でもよい。半導体としては、Si、GaAs、GaN、SiCなどが例示できる。また、誘電体としては、SiO、LiTaO、LiNbOなどが例示できる。基板10の大きさは特に限定されず、例えば、最大径50mm~300mm程度である。基板10の形状は特に限定されず、例えば、円形、角型である。また、基板10には、オリエンテーションフラット(オリフラ)、ノッチ等の切欠き(いずれも図示せず)が設けられていてもよい。
基板10の第2の面10Yは、保持シート22の第3の面22Xに貼着される。第1の面10Xには、塗布装置により保護膜が形成される。保護膜は、例えば後工程においてパターニングされて、レジストマスクとなる。レジストマスクがある部分は、プラズマによるエッチングから保護される。一方、レジストマスクのない部分は、その表面から裏面までがプラズマによりエッチングされ得る。
(塗布装置)
図2は、本実施形態に係る塗布装置を概略的に示す断面図である。
塗布装置300は、フレーム21を支持する支持部材303と、基板10を保持シート22を介して吸着する吸着テーブル302と、保護膜の原料を含む原料液を基板10の第1の面10Xに供給するノズル301と、を備える。
支持部材303は、第1の位置P1でフレーム21を支持することができる。フレーム21が第1の位置P1にあるとき、保持シート22のフレーム21との貼着領域(第1貼着領域22a)は、保持シート22の基板10との貼着領域(第2貼着領域22b)よりも上方にある。つまり、フレーム21が第1の位置P1にあるとき、保持シート22によって、基板10をその底部に収容する容器が形成される。この容器に、ノズル301から原料液が供給される。
第1の位置P1は、特に限定されない。第1の位置P1は、所望の保護膜の厚みおよび基板10の厚み等を考慮して容器の深さを決定し、これに基づいて適宜設定すればよい。図示例の場合、第1貼着領域22aの吸着テーブル302からの高さと、第2貼着領域22bの吸着テーブル302からの高さとの差に、フレーム21の厚みT21を加えると、容器の深さになる。
ノズル301には、図示しないポンプによって原料液が送液される。原料液は、液体状のままノズル301に設けられた開口(図示せず)から吐出される。ノズル301の開口の形状は特に限定されず、例えば、円形であってもよいし、スリット形状であってもよい。
吸着テーブル302による基板10の吸着機構は特に限定されず、静電吸着であってもよいし、真空吸着であってもよい。吸着テーブル302には、基板10あるいは基板10とその周囲の保持シートが吸着されればよい。例えば、図示例のように、支持部材303を吸着テーブル302の周囲に配置して、基板10を保持シート22を介して吸着テーブル302に載置する一方、フレーム21を吸着テーブル302の周囲で支持してもよい。
フレーム21は、支持部材303によって第1の位置P1と第2の位置P2との間で昇降可能であってもよい。フレーム21が第2の位置P2にあるとき、第1貼着領域22aは第2貼着領域22bと同一平面上にある。この場合の塗布装置300の動作について、図面を参照しながら説明する。図3A~図3Dは、フレーム21が昇降する場合の塗布装置300の動作を説明する塗布装置の断面図である。
(1)基板の載置
支持部材303を、その上端面が吸着テーブル302の搬送キャリア20が載置される面と同じ位置になるように配置する。基板10を保持した搬送キャリア20を、フレーム21が支持部材303に支持されるように、設置する(図3A)。このとき、フレーム21は第2の位置P2にあり、第1貼着領域22aと第2貼着領域22bとは、同一平面上にある。吸着機構を作動させて、基板10を、保持シート22を介して吸着テーブル302に吸着する。
(2)支持部材の上昇
基板10を吸着テーブル302に吸着させた後、支持部材303を上昇させてフレーム21を第1の位置P1に持ち上げる(図3B)。一方、保持シート22の第2貼着領域22bは、吸着テーブル302に吸着されている。これにより、基板10をその底部に収容する保持シート22製の容器が形成される。
第1貼着領域22aと第2貼着領域22bとの第1高低差D1は、特に限定されない。第1高低差D1は、例えば、200μm~1500μm程度である。また、第1貼着領域22aと吸着テーブル302との第2高低差D2も特に限定されず、保持シート22の厚み等を考慮して適宜設定すればよい。第2高低差D2は、例えば、1mm~2mmであってもよい。高低差D1およびD2は、それぞれ任意の3点における平均の高低差である。
なかでも、第1の位置P1は、フレーム21の吸着テーブル302に対向する第5の面21Xとは反対側の第6の面21Yが、基板10の第1の面10Xよりも上方に配置される位置であることが好ましい。この場合、原料液の液面が水平になるまで、上記容器内に原料液を供給することができる(図3C参照)。原料液の液面が水平であると、原料液の乾燥する過程における移動が抑制され易い。例えば、図4Aのように、基板10上の液面と保持シート22上の液面との間に段差がある場合、原料液30が乾燥する過程において、基板10のエッジE付近の原料液30は保持シート22に向かって移動する。そのため、第1の面10X上に形成される保護膜140のエッジE近傍の厚みは、他の部分より小さくなり易い(図4B参照)。
原料液30の液面を水平にして、基板10上の液面と保持シート22上の液面とを面一にすることにより、基板10のエッジE付近の原料液30は保持シート22側へと移動し難くなる。よって、第1の面10X上に形成される保護膜の厚みは均一になる。得られる保護膜40の厚みが塗膜の厚みの1/20以下になるような固形分濃度が低い(粘度が低い)場合でも、第1の面10X上の保護膜の厚みを均一にすることができる。
(3)原料液の供給
上記容器に、ノズル301から原料液30を供給する(図3C)。原料液30は、基板10の第1の面10Xを覆う程度に供給される。第1の面10X上に形成される保護膜の厚みは、供給される原料液30の量により制御される。液体状で供給される原料液30によって、基板の端面10Zも覆われる。さらには基板10を取り囲むように、保持シート22の第3の面22Xの一部も原料液30に覆われる。つまり、原料液30によって形成される塗膜の端部は、保持シート22上に位置する。よって、塗膜の乾燥によって生じうる保護膜の盛り上がりは、基板10上ではなく、保持シート22上に形成される。
図示例のように、保持シート22の第3の面22Xの基板10に対向する領域以外を、すべて原料液30で覆ってもよい。この場合、原料液30の端部はフレーム21の端面に接触するため、端部からの乾燥は進行し難い。原料液30の乾燥は主に面方向から進行し、保護膜の盛り上がりの形成は抑制される。
保護膜の原料としては、例えば、ポリイミド等の熱硬化性樹脂、フェノール樹脂等のフォトレジスト、あるいは、アクリル樹脂等の水溶性レジスト等の、いわゆるレジスト材料が挙げられる。溶媒は、保護膜の原料を溶解させることができる限り特に限定されず、原料に応じて選択される。水溶性レジストの場合、溶媒としては、例えば、水、水溶性の有機溶媒(メタノール、エタノール、アセトン、エチルメチルケトン、アセトニトリル、ジメチルアセトアミド等)が挙げられる。これらは1種を単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いられる。
原料液30の粘度は特に限定されない。生産性の観点から、原料液30のJIS Z 8803に準拠して測定される20℃における粘度は、1mPa・s~1000mPa・sであってもよい。原料液30の固形分濃度も特に限定されず、粘度が上記範囲になるように適宜設定すればよい。本実施形態によれば、原料液30の粘度および固形分濃度にかかわらず、基板10の第1の面10Xに厚みの均一な保護膜を形成することができる。
フレーム21を第1の位置P1に配置したまま、塗膜を乾燥させる。このとき、塗膜は、原料液30の流動性が低下する程度に乾燥されればよく、溶媒の大部分が除去されるまで乾燥されてもよい。
乾燥方法は特に限定されず、加熱乾燥であってもよいし、減圧乾燥であってもよい。本実施形態によれば、特に保護膜の盛り上がりが形成され易い加熱乾燥を採用することができる。加熱乾燥は、例えば、吸着テーブル302の上方から加熱装置により加熱してもよいし、吸着テーブル302の内部に加熱装置を配置して、搬送キャリア20の下方から加熱してもよい。加熱の条件は特に限定されず、保持シート22の材質および厚み、原料液30に含まれる溶媒の沸点等を考慮して適宜設定すればよい。なかでも、保持シート22の耐熱温度よりも低い温度、例えば、90℃以下で加熱することが好ましく、50℃未満(例えば、40℃以下)で加熱してもよい。
(4)支持部材の下降
最後に、支持部材303を下降させて、フレーム21を第2の位置P2に置く(図3D)。必要に応じてさらに乾燥させる。このようにして、基板10の第1の面10X、基板の端面10Z、および、保持シート22の基板10を取り囲む部分に、保護膜40が形成される。
保護膜40の厚みは特に限定されない。第1の面10X上に形成される第1保護膜40aの厚みは、例えば、後のプラズマダイシングの際に保護膜40がエッチングされる量(厚み)を算出し、このエッチング量以上になるように設定される。第1保護膜40aの厚みは、例えば、15μm~50μmであればよい。
保持シート22上に形成される第2保護膜40bの厚みは特に限定されず、第1保護膜40aの厚みより大きくてもよい。第2保護膜40bの厚みは、例えば、20μm~70μmであってもよい。第2保護膜40bの厚みは均一であってもよいし、均一でなくてもよい。第2保護膜40bは、盛り上がり部分を有していてもよい。第1保護膜40aの厚みおよび第2保護膜40bの厚みは、それぞれ任意の3点おける平均の厚みである。
保護膜40を有する基板10は搬送キャリア20ごと搬送されて、後のパターニング工程等に供される。本実施形態によれば、基板10を保持シート22に保持した状態でパターニングおよびプラズマダイシングが行われるため、製造工程が簡略化される。
本発明の塗布装置は、保持シートに貼着された基板に保護膜を形成する装置として有用である。
10:基板
10X:第1の面
10Y:第2の面
10Z:端面
20:搬送キャリア
21:フレーム
21X:第5の面
21Y:第6の面
21a:ノッチ
21b:コーナーカット
22:保持シート
22X:第3の面
22Y:第4の面
22a:第1貼着領域
22b:第2貼着領域
30:原料液
40:保護膜
40a:第1保護膜
40b:第2保護膜
300:塗布装置
301:ノズル
302:吸着テーブル
303:支持部材
140:保護膜

Claims (3)

  1. 搬送キャリアに保持された基板に、保護膜の原料を含む原料液を塗布する塗布装置であって、
    前記基板は、第1の面と前記第1の面とは反対側の第2の面とを有し、
    前記搬送キャリアは、保持シートと前記保持シートの外周縁の少なくとも一部に貼着されたフレームとを備え、
    前記基板の前記第2の面は、前記保持シートに貼着されており、
    前記保持シートは、前記フレームが貼着する第1貼着領域と、前記基板が貼着する第2貼着領域とを備え、
    前記塗布装置は、
    前記フレームを支持する支持部材と、
    前記基板を、前記保持シートを介して吸着する吸着テーブルと、
    前記原料液を、前記基板の前記第1の面に供給するノズルと、を備え、
    前記支持部材は、前記フレームを第1の位置で支持可能であり、
    前記フレームが前記第1の位置にあるとき、前記第1貼着領域は、前記第2貼着領域よりも上方にあり、
    前記フレームを前記第1の位置に配置した状態で、前記基板上の液面と前記保持シート上の液面とが面一になるように前記ノズルから前記原料液を前記基板の前記第1の面に供給して塗膜を形成し、
    前記フレームを前記第1の位置に配置したまま、前記塗膜を乾燥させる、塗布装置。
  2. 前記フレームは、前記支持部材によって前記第1の位置と第2の位置との間で昇降可能であり、
    前記フレームが前記第2の位置にあるとき、前記第1貼着領域は前記第2貼着領域と同一平面上にある、請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記フレームは、前記吸着テーブルに対向する第5の面と前記第5の面とは反対側の第6の面とを有し、
    前記フレームが前記第1の位置にあるとき、前記第6の面は、前記基板の前記第1の面よりも上方にある、請求項1または2に記載の塗布装置。
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