JP7121083B2 - 空気極材料、電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック - Google Patents
空気極材料、電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック Download PDFInfo
- Publication number
- JP7121083B2 JP7121083B2 JP2020150278A JP2020150278A JP7121083B2 JP 7121083 B2 JP7121083 B2 JP 7121083B2 JP 2020150278 A JP2020150278 A JP 2020150278A JP 2020150278 A JP2020150278 A JP 2020150278A JP 7121083 B2 JP7121083 B2 JP 7121083B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air electrode
- sulfate
- fuel
- electrochemical reaction
- perovskite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Inert Electrodes (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Description
A-1.構成:
(燃料電池スタック100の構成)
図1は、本実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図であり、図2は、図1のII-IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図であり、図3は、図1のIII-IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向と呼び、Z軸負方向を下方向と呼ぶものとするが、燃料電池スタック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図4以降についても同様である。
一対のエンドプレート104,106は、Z軸方向視で略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばステンレスにより形成されている。一方のエンドプレート104は、最も上に位置する発電単位102の上側に配置され、他方のエンドプレート106は、最も下に位置する発電単位102の下側に配置されている。一対のエンドプレート104,106によって複数の発電単位102が押圧された状態で挟持されている。上側のエンドプレート104は、燃料電池スタック100のプラス側の出力端子として機能し、下側のエンドプレート106は、燃料電池スタック100のマイナス側の出力端子として機能する。
図4は、図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図であり、図5は、図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図である。
図2および図4に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して酸化剤ガスOGが供給されると、酸化剤ガスOGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して酸化剤ガス導入マニホールド161に供給され、酸化剤ガス導入マニホールド161から各発電単位102の酸化剤ガス供給連通孔132を介して、空気室166に供給される。また、図3および図5に示すように、燃料ガス導入マニホールド171の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料ガスFGが供給されると、燃料ガスFGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して燃料ガス導入マニホールド171に供給され、燃料ガス導入マニホールド171から各発電単位102の燃料ガス供給連通孔142を介して、燃料室176に供給される。
次に、本実施形態の燃料電池スタック100を構成する各単セル110における空気極114の詳細構成について説明する。上述したように、空気極114は、ABO3で表されるペロブスカイト型酸化物を含有している。
本実施形態の燃料電池スタック100の製造方法は、例えば以下の通りである。
YSZ粉末に対して、ブチラール樹脂と、可塑剤であるフタル酸ジオクチル(DOP)と、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製する。得られたスラリーをドクターブレード法により薄膜化して、所定の厚さ(例えば約10μm)の電解質層用グリーンシートを得る。また、NiO粉末とYSZ粉末との混合粉末に対して、造孔材である有機ビーズと、ブチラール樹脂と、可塑剤であるDOPと、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製する。得られたスラリーをドクターブレード法により薄膜化して、所定の厚さ(例えば約200μm)の燃料極基板層用グリーンシートを得る。また、NiO粉末とYSZ粉末との混合粉末に対して、ブチラール樹脂と、可塑剤であるDOPと、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製する。得られたスラリーをドクターブレード法により薄膜化して、所定の厚さ(例えば約20μm)の燃料極機能層用グリーンシートを得る。各グリーンシートを貼り付け、所定の温度(例えば約280℃)で脱脂した後、所定の温度(例えば約1350℃)で所定の時間(例えば約1時間)焼成を行う。これにより、電解質層112と燃料極116との積層体を得る。
GDC粉末に、有機バインダとしてのポリビニルアルコールと、有機溶媒としてのブチルカルビトールとを加えて混合し、粘度を調整して中間層用ペーストを調製する。得られた中間層用ペーストを、上述した電解質層112と燃料極116との積層体における電解質層112の表面に、例えばスクリーン印刷によって塗布し、所定の温度(例えば1200℃)で焼成を行う。これにより、中間層180が形成され、中間層180と電解質層112と燃料極116との積層体を得る。
ペロブスカイト型酸化物(例えばLSCF)の粉末と硫酸塩(例えばSrSO4)の粉末との混合粉末を準備し、該混合粉末に対し、有機バインダとしてのポリビニルアルコールと、有機溶媒としてのブチルカルビトールとを加えて混合し、粘度を調整することにより、空気極用ペーストを調製する。得られた空気極用ペーストを、上述した中間層180と電解質層112と燃料極116との積層体における中間層180の表面に、例えばスクリーン印刷によって塗布して乾燥させ、空気極用ペーストが塗布された積層体を所定の温度(例えば約1100℃)で焼成する。これにより、空気極114が形成され、燃料極116と電解質層112と中間層180と空気極114とを備える単セル110が作製される。なお、空気極114を形成するためのペロブスカイト型酸化物の粉末と硫酸塩の粉末との混合粉末において、該硫酸塩は、該ペロブスカイト型酸化物の成分元素のうち、酸素以外の成分元素を含むものである。また、この混合粉末におけるペロブスカイト型酸化物と硫酸塩との合計重量に対する硫酸塩の重量の割合である硫酸塩含有率は、0.09重量%未満である。混合粉末における硫酸塩含有率は、焼成後の空気極114においても概ね維持されるため、このような混合粉末を用いて空気極114を作製すれば、空気極114(空気極114のうちの硫酸塩を含む特定部分SP)における硫酸塩含有率も0.09重量%未満となる。なお、該混合粉末における硫酸塩含有率は、0.065重量%未満であることがより好ましい。また、該混合粉末における硫酸塩含有率は、0.001重量%以上であることがより好ましく、0.005重量%以上であることがさらに好ましい。ペロブスカイト型酸化物の粉末と硫酸塩の粉末との混合粉末は、特許請求の範囲における空気極材料に相当する。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池スタック100を構成する単セル110は、電解質層112と、電解質層112を挟んで互いに対向する空気極114および燃料極116とを備える。空気極114における少なくとも一部分である特定部分SPは、ABO3で表されるペロブスカイト型酸化物と、硫酸塩とを含有する。該硫酸塩は、該ペロブスカイト型酸化物の成分元素のうち、酸素以外の成分元素を含む。空気極114の特定部分SPにおけるペロブスカイト型酸化物と硫酸塩との合計重量に対する硫酸塩の重量の割合である硫酸塩含有率は、0.09重量%未満である。
複数の単セル110のサンプルを用いて性能評価を行った。図6は、性能評価結果を示す説明図である。図6に示すように、性能評価には、上述した実施形態の製造方法に準じて作製された18個の単セル110のサンプル(S1~S18)が用いられた。各サンプルにおいて、空気極114は、ペロブスカイト型酸化物と、該ペロブスカイト型酸化物の成分元素のうち、酸素以外の成分元素を含む硫酸塩とを含有している。各サンプルは、空気極114に含まれるペロブスカイト型酸化物の種類と、空気極114に含まれる硫酸塩の種類および含有率とが互いに異なっている。なお、ここで言う硫酸塩の含有率は、空気極114におけるペロブスカイト型酸化物と硫酸塩との合計重量に対する硫酸塩の重量の割合(重量%)である。
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
Claims (5)
- 空気極を形成するための空気極材料において、
ABO3で表されるペロブスカイト型酸化物と、硫酸塩と、を含有し、
前記硫酸塩は、前記ペロブスカイト型酸化物の成分元素のうち、酸素以外の成分元素を含み、
前記空気極材料における前記ペロブスカイト型酸化物と前記硫酸塩との合計重量に対する前記硫酸塩の重量の割合である硫酸塩含有率は、0.09重量%未満である、
ことを特徴とする空気極材料。 - 請求項1に記載の空気極材料において、
前記硫酸塩含有率は、0.001重量%以上である、
ことを特徴とする空気極材料。 - 電解質層と、前記電解質層を挟んで互いに対向する空気極および燃料極と、を備える電気化学反応単セルにおいて、
前記空気極における少なくとも一部分である特定部分は、ABO3で表されるペロブスカイト型酸化物と、硫酸塩と、を含有し、
前記硫酸塩は、前記ペロブスカイト型酸化物の成分元素のうち、酸素以外の成分元素を含み、
前記特定部分における前記ペロブスカイト型酸化物と前記硫酸塩との合計重量に対する前記硫酸塩の重量の割合である硫酸塩含有率は、0.09重量%未満である、
ことを特徴とする電気化学反応単セル。 - 請求項3に記載の電気化学反応単セルにおいて、
前記硫酸塩含有率は、0.001重量%以上である、
ことを特徴とする電気化学反応単セル。 - 複数の電気化学反応単位を備える電気化学反応セルスタックにおいて、
前記複数の電気化学反応単位の少なくとも1つは、
請求項3または請求項4に記載の電気化学反応単セルと、
Crを含有し、前記空気極に電気的に接続された集電部材と、
を含む、
ことを特徴とする電気化学反応セルスタック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020150278A JP7121083B2 (ja) | 2020-09-08 | 2020-09-08 | 空気極材料、電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020150278A JP7121083B2 (ja) | 2020-09-08 | 2020-09-08 | 空気極材料、電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022044896A JP2022044896A (ja) | 2022-03-18 |
JP7121083B2 true JP7121083B2 (ja) | 2022-08-17 |
Family
ID=80681909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020150278A Active JP7121083B2 (ja) | 2020-09-08 | 2020-09-08 | 空気極材料、電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7121083B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018030132A1 (ja) | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 日本特殊陶業株式会社 | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック |
JP2019036534A (ja) | 2017-08-10 | 2019-03-07 | Toto株式会社 | 固体酸化物形燃料電池 |
-
2020
- 2020-09-08 JP JP2020150278A patent/JP7121083B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018030132A1 (ja) | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 日本特殊陶業株式会社 | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック |
JP2019036534A (ja) | 2017-08-10 | 2019-03-07 | Toto株式会社 | 固体酸化物形燃料電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022044896A (ja) | 2022-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110337748B (zh) | 电化学反应单体电池和电化学反应电池组 | |
JP6982582B2 (ja) | 電気化学反応セルスタック | |
JP6804868B2 (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP7152142B2 (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP6530862B2 (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP6774287B2 (ja) | 電気化学反応単セルの製造方法および電気化学反応セルスタックの製造方法 | |
JP7121083B2 (ja) | 空気極材料、電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP6754249B2 (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP7465849B2 (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP6835631B2 (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP6737662B2 (ja) | 電気化学反応セルスタック | |
JP6917398B2 (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP7288928B2 (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP2021086786A (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP7073441B2 (ja) | 電気化学反応単セルの製造方法 | |
JP6539179B2 (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP7245210B2 (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP7132982B2 (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP7278241B2 (ja) | 電気化学反応単セル | |
JP7104129B2 (ja) | 電気化学反応単セルおよび電気化学反応セルスタック | |
JP7187382B2 (ja) | 電気化学反応単位および電気化学反応セルスタック | |
JP2019075197A (ja) | 電気化学反応単セル、および、電気化学反応セルスタック | |
JP7082636B2 (ja) | 電気化学反応セルスタック | |
JP7349846B2 (ja) | 電気化学セル、電気化学反応セルスタック | |
JP7202172B2 (ja) | 燃料極および固体酸化物形電気化学セル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211126 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20220216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220712 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220804 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7121083 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |