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JP7099460B2 - 画像表示装置及び投射光学系 - Google Patents

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Description

本技術は、例えばプロジェクタ等の画像表示装置、及び投射光学系に関する。
従来、スクリーン上に投射画像を表示する投射型の画像表示装置として、プロジェクタが広く知られている。最近では、投射空間が小さくても大画面を表示できる超広角のフロント投射型プロジェクタの需要が高まってきている。このプロジェクタを用いれば、スクリーンに対して斜めかつ広角に打ち込むことで、限定された空間において大画面を投射することが可能となる。
特許文献1に記載の超広角の投射型プロジェクタでは、投射光学系に含まれる一部の光学部品を移動させることで、スクリーン上に投射される投射画像を移動させる画面シフトが可能となっている。この画面シフトを用いることで、画像位置等の微調整が容易に実行可能となっている(特許文献1の明細書段落[0023][0024]等)。
特許文献2には、半導体露光装置用の対物光学系について記載されている。この対物光学系は、互いに対向する2つの凹面鏡を有し中間像を結像可能な光学系を含む(特許文献2の明細書段落[0054]図1等)。
特許第5365155号公報 特開2014-59579号公報
今後とも超広角に対応したプロジェクタは普及していくものと考えられ、装置の小型化・高性能化を実現するための技術が求められている。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、超広角に対応可能であり、装置の小型化・高性能化を実現可能な画像表示装置、及び投射光学系を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る画像表示装置は、光源と、画像生成部と、投射光学系とを具備する。
前記画像生成部は、前記光源から出射される光束を変調して画像光を生成する。
前記投射光学系は、第1のレンズ系と、第1の反射光学系と、第2のレンズ系と、第2の反射光学系とを有する。
前記第1のレンズ系は、全体で正の屈折力を有し、前記生成された画像光を屈折させる。
前記第1の反射光学系は、前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する2以上の反射面を有する。
前記第2のレンズ系は、全体で正の屈折力を有し、前記第1の反射光学系により反射された前記画像光を屈折させる。
前記第2の反射光学系は、前記第2のレンズ系により屈折された前記画像光を被投射物に向けて反射する凹面反射面を有する。
この画像表示装置では、第1のレンズ系により屈折された画像光が、第1の反射光学系の2以上の反射面の各々により折り返して反射される。これにより投射光学系を大型化することなく、画像光の光路長を十分に確保することが可能となる。この結果、装置の小型化を実現することが可能となる。また第2のレンズ系及び第2の反射光学系を介して、精度の高い画像を被投射物に投射することが可能となり、高性能化が実現される。
前記画像生成部と前記第1の反射光学系との間の第1の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第1の中間像が結像されてもよい。この場合、前記第1の反射光学系と前記第2のレンズ系との間の第2の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第2の中間像が結像されてもよい。また前記第2のレンズ系と前記第2の反射光学系との間の第3の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第3の中間像が結像されてもよい。
前記2以上の反射面に含まれる第1の反射面と第2の反射面との間の第2の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第2の中間像が結像されてもよい。
第2の反射光学系は、前記被投射物に含まれる平面部分に前記画像光により構成される画像を結像してもよい。
前記画像光の主光線は、前記第1のレンズ系に含まれる前記画像生成部に最も近いレンズの光軸を延長した基準軸と、4回以上交差してもよい。
前記画像光の主光線は、前記基準軸に対して、前記第1のレンズ系内の第1の交点、前記2以上の反射面に含まれる第1の反射面と第2の反射面との間の第2の交点、前記第1の反射光学系と前記第2の反射光学系との間の第3の交点、及び前記第2の反射光学系と前記被投射物との間の第4の交点の各々にて、交差してもよい。
前記第1の反射面は、前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射してもよい。この場合、前記第2の反射面は、前記第1の反射面により反射された前記画像光を折り返して、前記第2のレンズ系に反射してもよい。
前記第1の中間結像面、前記第2の中間結像面、及び第3の中間結像面の各々は、前記基準軸に略垂直な平面ではなくてもよい。
前記画像生成部側を第1の側とし、その反対側を第2の側とすると、前記基準軸上の前記第1のレンズ系の最も前記第1の側に対応する第1の点から前記凹面反射面の最も前記第2の側に対応する第2の点までの長さTと、前記基準軸上の前記第1のレンズ系の最も前記第2の側に対応する第3の点から前記第2の点までの長さT2とが、
(1) 0.2<T2/T<0.8
の関係を満たすように構成されてもよい。
前記画像生成部側を第1の側とし、その反対側を第2の側とすると、前記画像光の主光線の、前記第1のレンズ系の最も前記第2の側のレンズ面から前記凹面反射面までの光路長TWD2が、
(2) 0.2<T2/TWD<0.8
の関係を満たすように構成されてもよい。
前記画像生成部側を第1の側とし、その反対側を第2の側とすると、前記基準軸上の前記第2のレンズ系の最も前記第1の側に対応する点から前記第2のレンズ系の最も前記第2の側に対応する点までの長さTRLが、
(3) 5<T/TRL<50
の関係を満たすように構成されてもよい。
前記第1のレンズ系の最も有効径が大きい光学部品の有効径SA1maxと、前記第2のレンズ系の最も有効径が大きい光学部品の有効径SA2maxとが、
(4) 1.3<SA1max/SA2max<5
の関係を満たすように構成されてもよい。
前記2以上の反射面は、前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する第1の反射面と、前記第1の反射面により反射された前記画像光を折り返して前記第2のレンズ系に反射する第2の反射面とを有してもよい。この場合、前記画像光の主光線の前記第1の反射面から前記第2の反射面までの光路と前記基準軸とが交差する角度ry1と、前記第2の反射面から前記第2のレンズ系までの光路と前記基準軸とが交差する角度ry2とが、
(5) 0.5<|ry1-ry2|/ry2<2.5
の関係を満たすように構成されてもよい。
前記第1のレンズ系は、前記第1のレンズ系に含まれる1以上の光学部品の各々の光軸が、前記基準軸に略一致するように構成されてもよい。この場合、前記第2のレンズ系は、前記第2のレンズ系に含まれる1以上の光学部品の各々の光軸が、前記基準軸に略一致するように構成されてもよい。
前記凹面反射面は、回転対称軸が前記基準軸に略一致するように構成されてもよい。この場合、前記2以上の反射面の各々は、凹面反射面であり、回転対称軸が前記基準軸に略一致するように構成されてもよい。
前記凹面反射面及び前記2以上の反射面の少なくとも1つは、回転対称軸を有さない自由曲面であってもよい。
前記2以上の反射面の少なくとも1つは、前記画像光を反射する反射領域と前記画像光が透過する透過領域とを含む主面を有する光学部材の、前記反射領域により構成されてもよい。
前記画像光の主光線の前記第1の反射面から前記第2の反射面までの光路が、屈折率が1以上2以下の媒質内に構成されてもよい。
本技術の一形態に係る投射光学系は、光源から出射される光束を変調して生成された画像光を投射する投射光学系であって、前記第1のレンズ系と、前記第1の反射光学系と、前記第2のレンズ系と、第2の反射光学系とを具備する。
以上のように、本技術によれば、超広角に対応可能であり、装置の小型化・高性能化を実現することが可能となる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
超広角対応の液晶プロジェクタの他の利点を説明するための概略図である。 第1の実施形態に係る投射型の画像表示装置の構成例を示す概略図である。 第1の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第1の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第1の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 画像投影に関するパラメータの一例を示す表である。 画像表示装置のレンズデータである。 投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である。 条件式(1)~(5)で用いられるパラメータの数値を示す表である。 投射光学系による投影画像の一例を示す模式図である。 投影画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。 第2の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第2の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第2の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 画像投影に関するパラメータの一例を示す表である。 画像表示装置のレンズデータである。 投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数、自由曲面係数、XYZ方向における偏心成分、及びXYZの各軸回りの回転成分の一例を示す表である。 投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数、自由曲面係数、XYZ方向における偏心成分、及びXYZの各軸回りの回転成分の一例を示す表である。 条件式(1)~(5)で用いられるパラメータの数値を示す表である。 投射光学系による投影画像の一例を示す模式図である。 投影画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。 第3の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第3の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第3の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 画像投影に関するパラメータの一例を示す表である。 画像表示装置のレンズデータである。 投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である。 条件式(1)~(5)で用いられるパラメータの数値を示す表である。 投射光学系による投影画像の一例を示す模式図である。 投影画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。 第4の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第4の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第4の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 画像投影に関するパラメータの一例を示す表である。 画像表示装置のレンズデータである。 投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である。 条件式(1)~(5)で用いられるパラメータの数値を示す表である。 投射光学系による投影画像の一例を示す模式図である。 投影画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。 第5の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第5の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第5の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 画像投影に関するパラメータの一例を示す表である。 画像表示装置のレンズデータである。 投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である。 条件式(1)~(5)で用いられるパラメータの数値を示す表である。 投射光学系による投影画像の一例を示す模式図である。 投影画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。 第6の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第6の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第6の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 画像投影に関するパラメータの一例を示す表である。 画像表示装置のレンズデータである。 投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である。 第1の反射面を構成する光学部材の構成例を示す模式図である。 条件式(1)~(5)で用いられるパラメータの数値を示す表である。 投射光学系による投影画像の一例を示す模式図である。 投影画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。 第1及び第2の反射面の他の構成例を示す模式図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[投射型画像表示装置の概要]
投射型の画像表示装置の概要について、液晶プロジェクタを例に挙げて簡単に説明する。液晶プロジェクタは、光源から照射される光を空間的に変調することで、映像信号に応じた光学像(画像光)を形成する。光の変調には、画像変調素子である液晶表示素子等が用いられる。例えばRGBのそれぞれに対応するパネル状の液晶表示素子(液晶パネル)を備えた、三板式の液晶プロジェクタが用いられる。
光学像は、投射光学系により拡大投影され、スクリーン上に表示される。ここでは投射光学系が、例えば半画角が70°近辺となる超広角に対応しているものとして説明を行う。もちろんこの角度に限定される訳ではない。
超広角に対応する液晶プロジェクタでは、小さい投射空間であっても大画面を表示することが可能である。すなわち液晶プロジェクタとスクリーンとの距離が短い場合でも、拡大投影が可能である。これにより以下のような利点が発揮される。
液晶プロジェクタをスクリーンに近接して配置することができるので、液晶プロジェクタからの光が人間の目に直接入る可能性を十分に抑制することが可能であり、高い安全性が発揮される。
画面(スクリーン)に人間等の影が映らないため、効率的なプレゼンテーションが可能である。
設置場所の選択の自由度が高く、狭い設置空間や障害物が多い天井等にも、簡単に設置可能である。
壁に設置して使用することで、天井に設置する場合と比べてケーブルの引き回し等のメンテナンスが容易である。
例えば打ち合わせスペース、教室、及び会議室等のセッティングの自由度を増やすことが可能である。
図1は、超広角対応の液晶プロジェクタの他の利点を説明するための概略図である。図1に示すように、テーブル上に超広角対応の液晶プロジェクタ1を設置することで、同じテーブル上に、拡大された画像2を投影することが可能となる。このような使い方も可能であり、空間を効率的に利用することができる。
最近では、学校や職場等での電子黒板(Interactive White Board)等の普及に伴い、超広角対応の液晶プロジェクタの需要が高まっている。またデジタルサイネージ(電子広告)等の分野でも同様の液晶プロジェクタが使われている。なお電子黒板としては、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)といった技術を用いることも可能である。これらと比較して、超広角対応の液晶プロジェクタを用いることで、コストを抑えて大画面を提供することが可能となる。なお超広角対応の液晶プロジェクタは、短焦点プロジェクタや超短焦点プロジェクタ等とも呼ばれる。
<第1の実施形態>
[画像表示装置]
図2は、本技術の第1の実施形態に係る投射型の画像表示装置の構成例を示す概略図である。画像表示装置100は、光源10、照明光学系20、及び投射光学系30を含む。
光源10は、照明光学系20に対して光束を発するように配置される。光源10としては、例えば高圧水銀ランプ等が使用される。その他、LED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)等の固体光源が用いられてもよい。
照明光学系20は、光源10から発せられた光束を、1次像面となる画像変調素子(液晶パネルP)の面上に均一照射するようになっている。照明光学系20では、光源10からの光束が、2つのフライアイレンズFLと、偏光変換素子PSと、集光レンズLとを順に通り、偏光の揃った均一な光束に変換される。
集光レンズLを通った光束は、特定の波長帯域の光だけを反射するダイクロイック・ミラーDMによって、RGBの各色成分光にそれぞれ分離される。RGBの各色成分光は、全反射ミラーMやレンズL等を介して、RGBの各色に対応して設けられた液晶パネルP(画像変調素子)に入射される。そして、各液晶パネルPにより、映像信号に応じた光変調が行われる。光変調された各色成分光がダイクロイック・プリズムPPによって合成され、画像光が生成される。そして生成された画像光が投射光学系30に向けて出射される。
照明光学系20を構成する光学部品等は限定されず、上で述べた光学部品とは異なる光学部品が用いられてもよい。例えば画像変調素子として、透過型の液晶パネルPに代えて、反射型の液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等が用いられてもよい。また例えば、ダイクロイック・プリズムPPに代えて、偏光ビームスプリッタ(PBS)、RGB各色の映像信号を合成する色合成プリズム、又はTIR(Total Internal Reflection)プリズム等が用いられてもよい。本実施形態において、照明光学系20は、画像生成部に相当する。
投射光学系30は、照明光学系20から出射された画像光を調節し、2次像面となるスクリーン上への拡大投影を行う。すなわち、投射光学系30により、1次像面(液晶パネルP)の画像情報が調節され、2次像面(スクリーン)に拡大投影される。
本実施形態においてスクリーンは被投射物に相当し、スクリーンの画像が投射される部分が被投射物の平面部分に相当する。その他、被投射物は限定されず、図1に示すようなテーブルや建物等の壁等、任意の被投射物への画像の表示に、本技術は適用可能である。
図3~図5は、第1の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。ここでは、照明光学系20の液晶パネルP及びダイクロイック・プリズムPPが模式的に図示されている。
以下、ダイクロイック・プリズムPPから投射光学系に出射される画像光の出射方向をZ方向とする。また1次像面(液晶パネルP)の横方向をX方向とし、縦方向をY方向とする。当該X及びY方向は、2次像面(スクリーン)に拡大投影される画像の横方向及び縦方向に対応する方向となる。
また便宜的に、投射光学系を側方から見ているとして、図中のZ方向を左右方向、Y方向を上下方向として説明を行う場合がある。もちろん画像光の進行方向がこの方向に限定される訳ではなく、画像表示装置100の向きや姿勢等に応じて画像光の進行方向は定まる。
投射光学系30は、第1の光学系L1と、第2の光学系L2とを含む。第1の光学系L1は、全体で正の屈折力を有し、照明光学系20により生成された画像光を屈折させる。
図3に示すように、第1の光学系L1は、第1の光学系L1に含まれる1以上の光学部品の各々の光軸が、Y方向に延在する共通の基準軸と略一致するように構成される(以下、この基準軸を光軸Oと記載する)。なお光学部品の光軸は、典型的には、光学部品のレンズ面や反射面等の光学面の中央を通る軸である。例えば光学部品の光学面が回転対称軸を有する場合には、その回転対称軸が光軸に相当する。
本実施形態では、光軸Oは、第1の光学系L1に含まれる、照明光学系20に最も近いレンズL11の光軸(回転対称軸)を延長した軸である。すなわちレンズL11の光軸を延長した軸上に、他の光学部品が配置される。なお画像光は、光軸Oから垂直方向(上下方向)にオフセットされた位置から、光軸Oに沿って出射される。本実施形態において、第1の光学系L1は、第1のレンズ系に相当する。
第2の光学系L2は、第1の反射面Mr1、第2の反射面Mr2、第2のレンズ系TR、及び凹面反射面Mr3を有する。第1の反射面Mr1は、光軸Oの下方側に配置され、第1の光学系L1により屈折された画像光を折り返して反射する。具体的には、左側から入射する画像光を、左上方に向けて折り返して反射する。
第1の反射面Mr1は、凹面反射面である。具体的には第1の反射面Mr1は、回転対称軸が光軸Oに一致するように構成された回転対称非球面であり、画像光が入射する領域である有効領域を反射可能な部分のみで構成されている。すなわち回転対称非球面の全体を配置するのではなく、回転対称非球面の必要な部分のみが配置されている。これにより装置の小型化を実現することが可能となる。
第2の反射面Mr2は、光軸Oの上方側に配置され、第1の反射面Mr1により反射された画像光を折り返して、第2のレンズ系TRに向けて反射する。具体的には、右下方から入射する画像光を、右側に向けて折り返して反射する。
第2の反射面Mr2は、凹面反射面である。具体的には第2の反射面Mr2は、回転対称軸が光軸Oに一致するように構成された回転対称非球面であり、画像光が入射する領域である有効領域を反射可能な部分のみで構成されている。すなわち回転対称非球面の全体を配置するのではなく、回転対称非球面の必要な部分のみが配置されている。これにより装置の小型化を実現することが可能となる。
本実施形態では、第1及び第2の反射面Mr1及びMr2により、第1の反射光学系が構成される。また第1及び第2の反射面Mr1及びMr2は、2以上の反射面に含まれる反射面となる。
第2のレンズ系TRは、全体で正の屈折率を有し、第1の反射光学系により反射された画像光、すなわち第2の反射面Mr2により反射された画像光を屈折させる。図3に示すように、第2のレンズ系TRは、第2のレンズ系TRに含まれる1以上の光学部品の各々の光軸が、光軸Oに略一致するように構成される。
凹面反射面Mr3は、第2のレンズ系TRにより屈折された画像光をスクリーンに向けて反射する。凹面反射面Mr3は、回転対称軸が光軸Oに一致するように構成された回転対称非球面であり、画像光が入射する領域である有効領域を反射可能な部分のみで構成されている。すなわち回転対称非球面の全体を配置するのではなく、回転対称非球面の必要な部分のみが配置されている。これにより装置の小型化を実現することが可能となる。
本実施形態では、凹面反射面Mr3により、第2の反射光学系が構成される。
図3に示すように、本実施形態では、共通の光軸O上に、第1の光学系L1及び第2の光学系L2が構成される。すなわち照明光学系20に最も近いレンズL11の光軸(回転対称軸)を延長した軸が、各々の光軸(回転対称軸)と略一致するように、第1の光学系L1、第1及び第2の反射面Mr1及びMr2、第2のレンズ系TR、及び凹面反射面Mr3が構成される。これによりY方向におけるサイズを小さくすることが可能となり、装置の小型化を図ることが可能となる。
図3~図5を参照して、画像光の光路について説明する。図4に示すように、ダイクロイック・プリズムPPから投射光学系30に出射される画像光のうち、液晶パネルPの中心から出射される光線を、画像光の主光線C2として説明を行う。
光軸Oから上方にオフセットした位置から、光軸Oに沿って投射光学系30に出射された画像光は、第1の光学系L1内で光軸Oと交差して、下方側へ進む。具体的には、画像光の主光線C2が、光軸Oに対して、第1の光学系L1内の第1の交点pu1にて交差する。
第1の光学系L1から出射された画像光は、第1の反射面Mr1により左上方に折り返され、再び光軸Oと交差する。具体的には、画像光の主光線C2が、光軸Oに対して、第1の反射面Mr1と第2の反射面Mr2との間の第2の交点pu2にて交差する。
左上方に折り返された画像光は、第2の反射面Mr2により折り返され、第2のレンズ系TRに向けて反射される。そして画像光は、再び光軸Oと交差して右下方へ進む。具体的には、画像光の主光線C2が、光軸Oに対して、第1の反射光学系と第2の反射光学系との間、すなわち第2の反射面Mr2と凹面反射面Mr3との間の第3の交点pu3にて交差する。
本実施形態では、第3の交点pu3は、第2のレンズ系TRの右側に位置する。すなわち第2の反射面Mr2により反射された画像光は、第2のレンズ系TRを透過した後に、光軸Oと交差する。
右下方へ進む画像光は、凹面反射面Mr3により反射され、再び光軸Oと交差して、スクリーンに向けて進む。具体的には、画像光の主光線C2が、光軸Oに対して、第2の反射光学系と被投射物との間、すなわち凹面反射面Mr3とスクリーンとの間の第4の交点pu4にて交差する。
このように本実施形態では、主光線C2が光軸Oと4回交差するように、画像光の光路が構成される。これにより、凹面反射面Mr3までの画像光の光路を、光軸Oの近傍で構成することが可能となる。この結果、Y方向における装置のサイズを小さくすることが可能となり、装置の小型化を図ることが可能となる。
また第1及び第2の反射面Mr1及びMr2の各々により、画像光が折り返して反射される。これにより画像光の光路長を十分に確保することが可能となる。この結果、X方向における装置のサイズを小さくすることが可能となり、装置の小型化を図ることが可能となる。
また図3に示すように、本実施形態に係る投射光学系30では、照明光学系20に含まれるダイクロイック・プリズムPPと第1の反射光学系との間、すなわちダイクロイック・プリズムPPと第1の反射面Mr1との間の第1の中間結像面IM1に、第1の中間像が結像される。ここで中間像とは、画像光より構成される画像の中間像である。
また第1の反射面Mr1と第2の反射面Mr2との間の第2の中間結像面IM2に、第2の中間像が結像される。さらに、第2のレンズ系TRと第2の反射光学系との間、すなわち第2のレンズ系TRと凹面反射面Mr3との間の第3の中間結像面IM3に、第3の中間像が結像される。
そして凹面反射面Mr3によりスクリーンに画像が結像される。これにより超広角で画像光を投射することが可能である。例えばプロジェクタとスクリーンとの距離が短い場合でも大画面を表示することが可能である。
凹面反射面Mr3により、平面状のスクリーンに高精度の画像を結像させるためには、照明光学系20により生成された画像を光学的に適正に補正して、凹面反射面Mr3に導くことが重要となる。本実施形態では、第1及び第2の反射面Mr1及びMr2により、画像光の光路長を十分に確保することが可能であるので、画像の光学的な補正を精度よく行うことが可能である。すなわち適正な中間像を生成することが可能となり、高精度の画像を容易にスクリーンに結像させることが可能である。
また光路長が十分に確保されるので、適正な中間像を生成するために必要な光学的な負荷を抑えることが可能となり、投射光学系30に含まれる各光学部品の光学的なパワーを抑えることが可能である。この結果、各光学部品の小型化を図ることが可能となり、装置全体の小型化を実現することが可能となる。
また投射光学系30内にて第1~第3の3つの中間像が結像されるので、最適な中間像を精度よく生成することが可能となる。この結果、凹面反射面Mr3により精度の高い画像をスクリーンに表示させることが可能となる。このように本実施形態に係る投射光学系30を用いることで、装置の高性能化を実現することが可能となる。
なお図3に示すように、第1~第3の3つの中間結像面IM1~IM3の各々は、光軸Oに略垂直な平面ではない。平面形状ではない結像面に中間像を結像することで中間像の最適化が実現されており、凹面反射面Mr3によるスクリーンへの画像の結像精度が向上されている。
ここで、本発明者は、投射光学系30に対して、装置の小型化・高性能化に関する5つの条件(1)~(5)を見出した。これらの条件を、図4を参照して説明する。
(条件1)
光軸Oのダイクロイック・プリズムPP側(図4では左側)を第1の側とし、その反対側(図4では右側)を第2の側とする。
光軸O上の第1の光学系L1の最も第1の側に対応する第1の点と、凹面反射面Mr3の最も第2の側に対応する第2の点の長さをTとする。長さTは、投射光学系30のX方向における全長に相当する。
光軸O上の第1のレンズ系L1の最も第2の側に対応する第3の点から第2の点までの長さをT2とする。長さT2は、第2の光学系L2のX方向における全長に相当する。
上記長さTと長さT2とが、以下の関係を満たすように構成される。
(1) 0.2<T2/T<0.8
なお第1の光学系L1の最も第1の側の部分が光軸Oと交差していない場合には、その最も第1の側の部分から光軸Oまで垂線を作成し、その交点が第1の点となる。同様に、凹面反射面Mr3の最も第2の側の部分が光軸Oと交差していない場合には、その最も第2の側の部分から光軸Oまで垂線を作成し、その交点が第2の点となる。このことは「最も~側に対応する点」という表現について共通した事項である。
この条件式(1)は、第2の光学系L2の適切なレンズ全長を規制したものである。T2/Tが、条件式(1)に規定する下限に満たない場合、第2の光学系L2の全長が短すぎて適正な中間像を生成することが難しくなり、高性能を維持することが困難となる。T2/Tが、条件式(1)に規定する上限を超えた場合、第2の光学系L2が大型化してしまい、装置がの小型化が難しい。
(条件2)
画像光の主光線C2の、第1の光学系L1の最も前記第2の側のレンズ面から、凹面反射面Mr3までの光路長TWD2が、以下の関係を満たすように構成される。光路長TWD2は、第1の光学系L1の最も後段の光学部品の出射位置から、凹面反射面Mr3までの光路長である。
(2) 0.2<T2/TWD<0.8
この条件式(2)は、第2の光学系L2の第1及び第2の反射面Mr1及びMr2の折り返し距離を適切に規制したものである。T2/TWDが、条件式(2)に規定する下限に満たない場合、折り返し距離が長くなり、第2の光学系L2全体が大型化する。T2/TWDが、条件式(2)に規定する上限を超えた場合、折り返し距離が短くなるため、適正な中間像を生成することが難しくなり、高性能を維持する事が困難となる。
(条件3)
光軸O上の第2のレンズ系TRの最も第1の側に対応する点から、第2のレンズ系TRの最も前記第2の側に対応する点までの長さTRLが、以下の関係を満たすように構成される。長さTRLは、第2のレンズ系TRのX方向における全長に相当する。
(3) 5<T/TRL<50
この条件式(3)は、第2のレンズ系TRの適切な大きさを規制したものである。T/TRLが、条件式(3)に規定する下限に満たない場合、第2のレンズ系TRが大きくなり、投射光学系30全体が大型化する。T/TRLが、条件式(3)に規定する上限を超えた場合、第2のレンズ系TRが小さくなりすぎて適正な中間像を生成することが難しくなり、高性能を維持する事が困難となる。
(条件4)
第1のレンズ系L1の最も有効径が大きい光学部品の有効径をSA1maxとする。すなわち第1のレンズ系L1に含まれる光学部品のうち、画像光が入射する有効領域の径が最も大きい光学部品の、当該有効径がSA1maxとなる。
第2のレンズ系TRの最も有効径が大きい光学部品の有効径をSA2maxとする。すなわち第2のレンズ系TRに含まれる光学部品のうち、画像光が入射する有効領域の径が最も大きい光学部品の、当該有効径がSA2maxとなる。
上記有効径SA1maxと有効径SA2maxとが、以下の関係を満たすように構成される。
(4) 1.3<SA1max/SA2max<5
この条件式(4)は、第1の光学系L1と第2の光学系L2との適切な大きさを規制したものである。SA1max/SA2maxが、条件式(4)に規定する下限に満たない場合、第2のレンズ系TRの外径が大きくなり、投射光学系30全体が大型化する。SA1max/SA2maxが、条件式(4)に規定する上限を超えた場合、第2のレンズ系TRが小さくなりすぎて適正な中間像を生成することが難しくなり、高性能を維持する事が困難となる。
(条件5)
画像光の主光線C2の、第1の反射面Mr1から第2の反射面Mr2までの光路と光軸Oとが交差する角度をry1とする。
画像光の主光線C2の、第2の反射面Mr2から第2のレンズ系TRまでの光路と光軸Oとが交差する角度をry2とする。
上記角度ry1と角度ry2とが、以下の関係を満たすように構成される。
(5) 0.5<|ry1-ry2|/ry2<2.5
この条件式(5)は、第1の反射面Mr1及び第2の反射面Mr2への光線入射角度、凹面形状を適切に規制したものである。|ry1-ry2|が、条件式(5)に規定する下限に満たない場合、第1の反射面Mr1と第2の反射面Mr2からの反射光線が干渉しやすくなる。すなわち第2の反射面Mr2で反射された光の一部が、第1の反射面Mr1に入射してしまうといったことが発生する可能性が高くなる。|ry1-ry2|が、条件式(5)に規定する上限を超えた場合、第2の反射面Mr2からの反射光線が光軸Oに対して浅くなりすぎるため、投射光学系30の全長が大型化する。
条件式(1)~(5)の各々の下限値及び上限値は、上記した値に限定される訳ではない。例えば照明光学系20や投射光学系30等の構成に応じて、適切な範囲を示す各条件式の下限値及び上限値を適宜変更することも可能である。例えば上記した範囲内に含まれる任意の値を下限値及び上限値として選択し、改めて最適な範囲として設定されてもよい。例えば条件式(5)を、以下の範囲に設定すること等が可能である。
0.5<|ry1-ry2|/ry2<2.0
0.5<|ry1-ry2|/ry2<1.5
0.5<|ry1-ry2|/ry2<1.2
以上のように構成された投射光学系30について、具体的な数値例を挙げて簡単な説明を行う。
図6は、画像投影に関するパラメータの一例を示す表である。投射光学系30の1次像面側の開口数NAは0.167である。画像変調素子(液晶パネルP)の、横方向及び縦方向の長さ(H×VSp)は13.4mm及び7.5mmである。画像変調素子の中心位置(Chp)は、光軸Oから上方5.5mmの位置である。
1次像面側のイメージサークル(imc)は、φ22・9mmである。スクリーンの、横方向及び縦方向の長さ(H×VSs)は1771mm及び996mmである。画像変調素子の中心位置(Chs)は、光軸Oから上方722mmの位置である。
図7は、画像表示装置のレンズデータである。図7には、1次像面(P)側から2次像面(S)側に向かって配置されるs1~s22の光学部品(レンズ面)についてのデータが示されている。各光学部品(レンズ 面)のデータとして、曲率半径(mm)と、芯厚d(mm)と、d線(587.56nm)での屈折率ndと、d線でのアッベ数νdとが記載されている。
また図7には、第1のレンズ系L1の最も有効径が大きい光学部品の有効径SA1max、第2のレンズ系TRの最も有効径が大きい光学部品の有効径SA2maxが記載されている。
なお、非球面を有する光学部品は、以下の式に従う。
Figure 0007099460000001
図8は、投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である。図8には、図7で*印を付加された非球面の各光学部品、s14~s17、及びs22についての非球面係数がそれぞれ示されている。図例の非球面係数は上記の式(数1)に対応したものである。
図9は、本実施形態において、上記した条件式(1)~(5)で用いられるパラメータの数値を示す表である。
T2/T 0.53
T2/TWD 0.59
T/TRL 26.8
SA1max/SA2max 2.48
|ry1-ry2|/ry2 0.87
このような結果となり、条件式(1)~(5)を満たしていることが分かる。また図9には、(Chs/VSs)/(Chp/VSp)の値である1.0も記載されている。
図10は、投射光学系による投影画像の一例を示す模式図である。図10では、投影画像40が太線で示されており、ポイント1~3が、図4に示す光線C1~C3が結像する位置に相当する。すなわち液晶パネルPの中心から出射される主光線C2は、スクリーンに投影される画像の中心に結像される。図10に示すように、ほぼ矩形の平面画像が投影され、高い性能が発揮されていることが分かる。
図11は、投影画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。図11には、図10に示すポイント1~4における横方向(X方向)の断面での収差と、縦方向(Y方向)の断面での収差とがそれぞれ図示されている。点線、実線、及び1点鎖線で書かれた620nm、550nm、及び460nmの波長において、像面でのずれ(縦軸)は、約2mm以内の範囲となっており、高精度の画像が投影可能であることが分かる。
以上、本実施形態に係る画像表示装置100では、第1の光学系L1より屈折された画像光が、第1の反射光学系の第1及び第2の反射面Mr1及びMr2の各々により折り返して反射される。これにより投射光学系30を大型化することなく、画像光の光路長を十分に確保することが可能となる。この結果、装置の小型化を実現することが可能となる。また第2のレンズ系TR及び凹面反射面Mr3を介して、精度の高い画像をスクリーンに投射することが可能となり、高性能化が実現される。
超広角の投射型プロジェクタを実現させるために、最もスクリーン側に大型の凹面反射面を配置する光学系を構成する場合、屈折系(レンズ系)のみで構成された光学系と比べて、色収差が発生しにくく広角化が比較的容易となる。
ここでレンズ系を用いて、凹面反射面までの光路に中間像を1つ結像する場合を考える。この場合、凹面反射面の曲面としての特性と、スクリーンとなる2次像面が屈折系の光軸に略垂平面である関係から、中間像として、1次像面側に大きく弯曲した像面を持ち、かつタンジェンシャル面がサジタル面と比べてより大きく弯曲している必要がある。
そのため、高性能化に関して、中間結像面を凹面反射面の形状に合わせるように配置する必要があり、下記のように屈折系部分に負担のかかる構成となる。
凹面反射面を非球面形状にし、かつ非球面係数を増やす。
凹面反射面を含む光学系全体を一定以上の大きさにする。
屈折系のレンズ枚数を多くし、必要に応じて非球面レンズを追加する。
このような構成を採用することによい、スクリーン上に平面で結像させることが実現するが、凹面反射面や屈折系が大型化するため、小型化や低コスト化は困難である。
このような問題に対して、屈折系内にリレー光学系をもう一つ設けることで、さらにもう一つ弯曲した像面を持つ中間結像面を配置させることが考えられる。これにより中間像が1つである場合では完全に補正しきれなかった残存する像面弯曲が、より適切に補正される。従って、同じ性能で画像を結像させる場合、より小さな凹面反射面での結像が可能となる。
その一方で、複数枚の屈折系を持つリレー光学系が増加するため、レンズ枚数を減らすことが難しく、結果的に低コスト化への効果は少ない。また、複数のリレー光学系を光軸方向に配置するため、前述のように径方向では小型化出来るものの、高性能化を維持したまま、光学系全体の全長を短くすることは困難となる。
最もスクリーン側の凹面反射面と1次像面間に数枚の凸面鏡および凹面鏡を配置することで、像面弯曲を補正することも考えられる。しかしながら凸面鏡は、光線を発散させる機能を持つため、次の反射面は必然的に発散させた光線を取り込むための大きな反射面が必要となる。また光線の発散により、光軸から離れる方向に光線が進行するため、光学系自体が高さ方向に大きくなってしまう。
本実施形態では、第1及び第2の反射面Mr1及びMr2により光路が折り返されるので、装置の全長を長くすることなく、適正な中間像を生成することが可能となり、また中間結像面の数を増やすことが可能となる。この結果、超広角に対応可能でありつつも、装置の小型化・高性能化を実現することが可能となる。
なお上記した特許文献2には、半導体露光装置用の対物光学系として、互いに対向する2つの凹面鏡を有し中間像を結像可能な光学系について記載されている。この対物光学系では、縮小側から拡大側の順に構成を見た場合、縮小側屈折系の後、中間結像面を配置される。そして2枚の凹面反射面を向かい合うように構成した後に、再度中間結像面が配置され、拡大側屈折系を透過し拡大側に結像する。
特許文献2には、このような光学系を、超広角な投射型プロジェクタに適用する旨の記載や示唆は全くない。また仮に適用させようとすると、拡大側屈折系の凹面鏡に近いレンズ位置が、拡大側屈折系内に配置される瞳面から離れており、かつレンズ枚数も多いためレンズ全体が長くなっている。これは拡大側屈折系側の凹面鏡から、拡大側屈折系への光線入射角度が、光軸に対して浅い角度入射しているためであって、故に拡大側屈折系のレンズ径が大きくなっている。すなわち光学系では、小型化には不十分であり、またレンズ枚数も減らないため低コスト化も困難である。
<第2の実施形態>
本技術の第2の実施形態に係る投射型の画像表示装置について説明する。これ以降の説明では、上記の実施形態で説明した画像表示装置100における構成及び作用と同様な部分については、その説明を省略又は簡略化する。
図12~図14は、第2の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。
図15は、画像投影に関するパラメータの一例を示す表である。
図16は、画像表示装置のレンズデータである。
図17及び図18は、投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数、自由曲面係数、XYZ方向における偏心成分、及びXYZの各軸回りの回転成分の一例を示す表である。
本実施系形態では、第1の反射面Mr1、第2の反射面Mr2、及び凹面反射面Mr3が、回転対称軸を有さない自由曲面で構成されている。また第1の反射面Mr1、第2の反射面Mr2、及び凹面反射面Mr3は、光軸Oに対して偏心されており、傾けられている。
なお、自由曲面を有する光学部品は、以下の式に従う。
Figure 0007099460000002
図17及び図18に例示する自由曲面係数は上記の式(数2)に対応したものである。また図17及び図18に例示するXDE、YDE、及びZDEは、面の偏心のX方向成分(単位:mm)、Y方向成分(単位:mm)、及びZ方向成分(単位:mm)を示している。ADE、BDE、及びCDEは、面の回転のθx方向成分(X軸廻りの回転成分;単位:度)、θy方向成分(Y軸廻りの回転成分;単位:度)、及びθz方向成分(Z軸廻りの回転成分;単位:度)を示している。
またDARは、当該面より後ろの座標(X,Y,Z)が変化しないことを意味している。すなわち、DARと記載してある面で偏心していても、その後側の面は偏心した新たな座標に従うことなく、DARと記載してある面だけの単独の偏心である。
本実施形態に係る投射光学系230でも、画像光の主光線C2が、光軸Oに対して、第1~第4の交点pu1~pu4にて、4回交差する。また第1~第3の中間結像面にて、第1~第3の3つの中間像が結像される。なお本実施形態では、第1の反射光学系と第2のレンズ系TRとの間、すなわち第2の反射面Mr2と第2のレンズ系TRとの間の第2の中間結像面に、第2の中間像が結像される。
第1の実施形態のように、第1及び第2の反射面Mr1及びMr2の間に第2の中間像を結像させる場合には、第2の反射面Mr2の光学パワーを、第2の中間像の結像に用いることが可能となる。この結果、第2のレンズ系TRの小型化に有利である。一方で本実施形態のように、第2の反射面Mr2の光学パワーを第2の中間像の結像に用いる場合には、第1の光学系L1及び第1の反射面Mr1にかかる光学的な負荷を抑えるのに有利である。
図19は、本実施形態において、上記した条件式(1)~(5)で用いられるパラメータの数値を示す表である。
T2/T 0.56
T2/TWD 0.60
T/TRL 11.4
SA1max/SA2max 1.54
|ry1-ry2|/ry2 0.75
このような結果となり、条件式(1)~(5)を満たしていることが分かる。
図20は、投射光学系による投影画像の一例を示す模式図である。図21は、投影画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。図20に示すように、ほぼ矩形の平面画像が投影され、高い性能が発揮されていることが分かる。また図21に示すように、620nm、550nm、及び460nmの波長において、像面でのずれ(縦軸)は、約2mm以内の範囲となっており、高精度の画像が投影可能であることが分かる。
このように第1の反射面Mr1、第2の反射面Mr2、及び凹面反射面Mr3が自由曲面で構成され、偏心及び傾斜される場合でも、第1の実施形態と同様に、装置の小型化・高性能化を実現することが可能となる。なお第1の反射面Mr1、第2の反射面Mr2、及び凹面反射面Mr3の少なくとも1つ、あるいは任意の2つを自由曲面で構成し、偏心及び傾斜させる構成でも、同様の効果を発揮する投射光学系を実現することが可能である。
<第3の実施形態>
図22~図24は、本技術の第3の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。
図25は、画像投影に関するパラメータの一例を示す表である。
図26は、画像表示装置のレンズデータである。
図27は、投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である。
本実施形態に係る投射光学系330でも、画像光の主光線C2が、光軸Oに対して、第1~第4の交点pu1~pu4にて、4回交差する。また第1~第3の中間結像面にて、第1~第3の3つの中間像が結像される。なお本実施形態では、第1の反射面Mr1と第2の反射面Mr2との間の第2の中間結像面IM2に、第2の中間像が結像される。
図28は、本実施形態において、上記した条件式(1)~(5)で用いられるパラメータの数値を示す表である。
T2/T 0.62
T2/TWD 0.58
T/TRL 20.7
SA1max/SA2max 1.92
|ry1-ry2|/ry2 1.17
このような結果となり、条件式(1)~(5)を満たしていることが分かる。
図29は、投射光学系による投影画像の一例を示す模式図である。図30は、投影画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。図29に示すように、ほぼ矩形の平面画像が投影され、高い性能が発揮されていることが分かる。また図30に示すように、620nm、550nm、及び460nmの波長において、像面でのずれ(縦軸)は、約1mm以内の範囲となっており、高精度の画像が投影可能であることが分かる。すなわち本実施形態に係る構成でも、上記の実施形態と同様に、装置の小型化・高性能化を実現することが可能となる。
<第4の実施形態>
図31~図33は、本技術の第4の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。
図34は、画像投影に関するパラメータの一例を示す表である。
図35は、画像表示装置のレンズデータである。
図36は、投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である。
本実施形態に係る投射光学系430でも、画像光の主光線C2が、光軸Oに対して、第1~第4の交点pu1~pu4にて、4回交差する。また第1~第3の中間結像面にて、第1~第3の3つの中間像が結像される。なお本実施形態では、第1の反射面Mr1と第2の反射面Mr2との間の第2の中間結像面IM2に、第2の中間像が結像される。
図37は、本実施形態において、上記した条件式(1)~(5)で用いられるパラメータの数値を示す表である。
T2/T 0.63
T2/TWD 0.61
T/TRL 18.0
SA1max/SA2max 2.12
|ry1-ry2|/ry2 1.19
このような結果となり、条件式(1)~(5)を満たしていることが分かる。
図38は、投射光学系による投影画像の一例を示す模式図である。図39は、投影画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。図38に示すように、ほぼ矩形の平面画像が投影され、高い性能が発揮されていることが分かる。また図39に示すように、620nm、550nm、及び460nmの波長において、像面でのずれ(縦軸)は、約1mm以内の範囲となっており、高精度の画像が投影可能であることが分かる。すなわち本実施形態に係る構成でも、上記の実施形態と同様に、装置の小型化・高性能化を実現することが可能となる。
<第5の実施形態>
図40~図42は、本技術の第5の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。
図43は、画像投影に関するパラメータの一例を示す表である。
図44は、画像表示装置のレンズデータである。
図45は、投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である。
本実施形態に係る投射光学系530でも、画像光の主光線C2が、光軸Oに対して、第1~第4の交点pu1~pu4にて、4回交差する。また第1~第3の中間結像面にて、第1~第3の3つの中間像が結像される。なお本実施形態では、第1の反射面Mr1と第2の反射面Mr2との間の第2の中間結像面IM2に、第2の中間像が結像される。
図46は、本実施形態において、上記した条件式(1)~(5)で用いられるパラメータの数値を示す表である。
T2/T 0.50
T2/TWD 0.61
T/TRL 35.5
SA1max/SA2max 3.13
|ry1-ry2|/ry2 1.00
このような結果となり、条件式(1)~(5)を満たしていることが分かる。
図47は、投射光学系による投影画像の一例を示す模式図である。図48は、投影画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。図47に示すように、ほぼ矩形の平面画像が投影され、高い性能が発揮されていることが分かる。また図48に示すように、620nm、550nm、及び460nmの波長において、像面でのずれ(縦軸)は、約2mm以内の範囲となっており、高精度の画像が投影可能であることが分かる。すなわち本実施形態に係る構成でも、上記の実施形態と同様に、装置の小型化・高性能化を実現することが可能となる。
<第6の実施形態>
図49~図51は、本技術の第6の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。
図52は、画像投影に関するパラメータの一例を示す表である。
図53は、画像表示装置のレンズデータである。
図54は、投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である。
図55は、第1の反射面Mr1を構成する光学部材の構成例を示す模式図である。光学部材70は、透明アクリルやガラス等の光透過材料からなり、回転対称非球面からなる主面71を有する。図55に示すように、主面71には、画像光を反射する反射領域72と、画像光を透過する透過領域73とが形成される。例えばアルミニウム等からなる反射膜を成膜することで、所望の領域を反射領域72とすることが可能である。また透過領域73に反射防止膜を成膜することで、光量の損失等を十分に抑えることが可能である。
本実施形態では、光学部材70の反射領域72により、第1の反射面Mr1が構成される。そして光学部材70の透過領域73が、第2の反射面Mr2により反射された画像光の光路となる。従って、光学部材70の主面71は、所望の第1の反射面Mr1が得られるように形状が適宜設計される。
例えば第1の反射面Mr1として凹面ミラー等が配置される場合、組み立て精度のばらつき、凹面ミラーを保持する機構のためのスペースの確保等を考慮して、第2の反射面Mr2により反射される画像光の光路と、第1の反射面Mr1との間に、ある程度の間隔が必要となる場合が多い。すなわち画像光の光束の最下端と、凹面ミラーの最上端との間隔に、ある程度のマージンが必要となる場合がある。
本実施形態に係る光学部材70では、第1の反射面Mr1となる反射領域72と、画像光の光路が構成される透過領域73とが一体的に構成されるる。これにより第1の反射面Mr1と、画像光との光路との間隔を小さくすること可能となり、各々を光軸Oに近付けることが可能となる。この結果、Y方向におけるサイズを小さくすることが可能となり、装置の小型化を図ることが可能となる。
第1の反射面Mr1のみならず、第2の反射面Mr2も、図55に例示するような光学部材70により構成されてもよい。すなわち反射領域72と透過領域73とを含む主面71を有する光学部材70の、当該反射領域72により第2の反射面Mr2が構成されてもよい。これにより装置の小型化を図ることが可能となる。もちろん第2の反射面Mr2のみが、図55に例示するような光学部材70により構成される場合もあり得る。
本実施形態に係る投射光学系630でも、画像光の主光線C2が、光軸Oに対して、第1~第4の交点pu1~pu4にて、4回交差する。また第1~第3の中間結像面にて、第1~第3の3つの中間像が結像される。なお本実施形態では、第1の反射面Mr1と第2の反射面Mr2との間の第2の中間結像面IM2に、第2の中間像が結像される。
図56は、本実施形態において、上記した条件式(1)~(5)で用いられるパラメータの数値を示す表である。
T2/T 0.56
T2/TWD 0.62
T/TRL 24.6
SA1max/SA2max 1.94
|ry1-ry2|/ry2 0.92
このような結果となり、条件式(1)~(5)を満たしていることが分かる。
図57は、投射光学系による投影画像の一例を示す模式図である。図58は、投影画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。図57に示すように、ほぼ矩形の平面画像が投影され、高い性能が発揮されていることが分かる。また図58に示すように、620nm、550nm、及び460nmの波長において、像面でのずれ(縦軸)は、約2mm以内の範囲となっており、高精度の画像が投影可能であることが分かる。すなわち本実施形態に係る構成でも、上記の実施形態と同様に、装置の小型化・高性能化を実現することが可能となる。
<その他の実施形態>
本技術は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。
図59は、第1及び第2の反射面の他の構成例を示す模式図である。例えば画像光の主光線C2の第1の反射面Mr1から第2の反射面Mr2までの光路が、屈折率が1以上2以下の媒質M内に構成されてもよい。すなわち第1及び第2の反射面Mr1及びMr2の間が、屈折率が1以上2以下の媒質Mにより充填されてもよい。これにより、光学的な光路を長くすることが可能となる。この結果、適正な中間像を生成するために必要な光学的な負荷を抑えることが可能となり、投射光学系に含まれる各光学部品の光学的なパワーを抑えることが可能となる。
なお屈折率が1以上2以下の媒質Mにより構成され、第1及び第2の反射面Mr1及びMr2が形成されたプリズム等を用いることで、容易に媒質M内に光路を構成することが可能となる。もちろん他の構成が用いられてもよい。
第1及び第2の反射面Mr1及びMr2として、平面反射面が用いられてもよい。この場合、画像光は屈折されないが、折り返して反射されるので、光路長は十分に確保される。この結果、装置の小型化・高性能化を図ることが可能である。
画像光の主光線C2が光軸Oと交差する回数は、4回に限定されない。例えば画像光の主光線C2が光軸Oと4回以上交差する場合でも、装置の小型化・高性能化を図ることが可能である。
中間像の数も限定されず、2つの中間像が生成される場合や、3つ以上の中間像が生成される場合もあり得る。いずれにせよ、第1及び第2の反射面Mr1及びMr2により光路長が十分に確保されるので、装置の小型化・高性能化を図ることが可能である。
以上説明した本技術に係る特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。すなわち各実施形態で説明した種々の特徴部分は、各実施形態の区別なく、任意に組み合わされてもよい。また上記で記載した種々の効果は、あくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果が発揮されてもよい。
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1) 光源と、
前記光源から出射される光束を変調して画像光を生成する画像生成部と、
全体で正の屈折力を有し、前記生成された画像光を屈折させる第1のレンズ系と、
前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する2以上の反射面を有する第1の反射光学系と、
全体で正の屈折力を有し、前記第1の反射光学系により反射された前記画像光を屈折させる第2のレンズ系と、
前記第2のレンズ系により屈折された前記画像光を被投射物に向けて反射する凹面反射面を有する第2の反射光学系と
を有する投射光学系と
を具備する画像表示装置。
(2)(1)に記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部と前記第1の反射光学系との間の第1の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第1の中間像が結像され、
前記第1の反射光学系と前記第2のレンズ系との間の第2の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第2の中間像が結像され、
前記第2のレンズ系と前記第2の反射光学系との間の第3の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第3の中間像が結像される
投影光学系。
(3)(1)に記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部と前記第1の反射光学系との間の第1の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第1の中間像が結像され、
前記2以上の反射面に含まれる第1の反射面と第2の反射面との間の第2の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第2の中間像が結像され、
前記第2のレンズ系と前記第2の反射光学系との間の第3の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第3の中間像が結像される
投影光学系。
(4)(1)から(3)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
第2の反射光学系は、前記被投射物に含まれる平面部分に前記画像光により構成される画像を結像する
画像表示装置。
(5)(1)から(4)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記画像光の主光線は、前記第1のレンズ系に含まれる前記画像生成部に最も近いレンズの光軸を延長した基準軸と、4回以上交差する
画像表示装置。
(6)(5)に記載の画像表示装置であって、
前記画像光の主光線は、前記基準軸に対して、前記第1のレンズ系内の第1の交点、前記2以上の反射面に含まれる第1の反射面と第2の反射面との間の第2の交点、前記第1の反射光学系と前記第2の反射光学系との間の第3の交点、及び前記第2の反射光学系と前記被投射物との間の第4の交点の各々にて、交差する。
画像表示装置。
(7)(3)又は(6)に記載の画像表示装置であって、
前記第1の反射面は、前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射し、
前記第2の反射面は、前記第1の反射面により反射された前記画像光を折り返して、前記第2のレンズ系に反射する
画像表示装置。
(8)(2)又は(3)に記載の画像表示装置であって、
前記第1の中間結像面、前記第2の中間結像面、及び第3の中間結像面の各々は、前記基準軸に略垂直な平面ではない
画像表示装置。
(9)(5)又は(6)に記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部側を第1の側とし、その反対側を第2の側とすると、
前記基準軸上の前記第1のレンズ系の最も前記第1の側に対応する第1の点から前記凹面反射面の最も前記第2の側に対応する第2の点までの長さTと、前記基準軸上の前記第1のレンズ系の最も前記第2の側に対応する第3の点から前記第2の点までの長さT2とが、
(1) 0.2<T2/T<0.8
の関係を満たすように構成される
画像表示装置。
(10)(5)(6)及び(9)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部側を第1の側とし、その反対側を第2の側とすると、
前記画像光の主光線の、前記第1のレンズ系の最も前記第2の側のレンズ面から前記凹面反射面までの光路長TWD2が、
(2) 0.2<T2/TWD<0.8
の関係を満たすように構成される
画像表示装置。
(11)(5)(6)(9)及び(10)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部側を第1の側とし、その反対側を第2の側とすると、
前記基準軸上の前記第2のレンズ系の最も前記第1の側に対応する点から前記第2のレンズ系の最も前記第2の側に対応する点までの長さTRLが、
(3) 5<T/TRL<50
の関係を満たすように構成される
画像表示装置。
(12)(5)(6)(9)から(11)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記第1のレンズ系の最も有効径が大きい光学部品の有効径SA1maxと、前記第2のレンズ系の最も有効径が大きい光学部品の有効径SA2maxとが、
(4) 1.3<SA1max/SA2max<5
の関係を満たすように構成される
画像表示装置。
(13)(5)(6)(9)から(12)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記2以上の反射面は、前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する第1の反射面と、前記第1の反射面により反射された前記画像光を折り返して前記第2のレンズ系に反射する第2の反射面とを有し、
前記画像光の主光線の前記第1の反射面から前記第2の反射面までの光路と前記基準軸とが交差する角度ry1と、前記第2の反射面から前記第2のレンズ系までの光路と前記基準軸とが交差する角度ry2とが、
(5) 0.5<|ry1-ry2|/ry2<2.5
の関係を満たすように構成される
画像表示装置。
(14)(5)(6)(9)から(13)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記第1のレンズ系は、前記第1のレンズ系に含まれる1以上の光学部品の各々の光軸が、前記基準軸に略一致するように構成され、
前記第2のレンズ系は、前記第2のレンズ系に含まれる1以上の光学部品の各々の光軸が、前記基準軸に略一致するように構成される
画像表示装置。
(15)(5)(6)(9)から(14)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記凹面反射面は、回転対称軸が前記基準軸に略一致するように構成され、
前記2以上の反射面の各々は、凹面反射面であり、回転対称軸が前記基準軸に略一致するように構成される
画像表示装置。
(16)(5)(6)(9)から(15)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記凹面反射面及び前記2以上の反射面の少なくとも1つは、回転対称軸を有さない自由曲面である
画像表示装置。
(17)(1)から(16)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記2以上の反射面の少なくとも1つは、前記画像光を反射する反射領域と前記画像光が透過する透過領域とを含む主面を有する光学部材の、前記反射領域により構成される
画像表示装置。
(18)(1)から(17)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記2以上の反射面は、前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する第1の反射面と、前記第1の反射面により反射された前記画像光を折り返して前記第2のレンズ系に反射する第2の反射面とを有し、
前記画像光の主光線の前記第1の反射面から前記第2の反射面までの光路が、屈折率が1以上2以下の媒質内に構成される
画像表示装置。
(19) 光源から出射される光束を変調して生成された画像光を投射する投射光学系であって、
全体で正の屈折力を有し、前記生成された画像光を屈折させる第1のレンズ系と、
前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する2以上の反射面を有する第1の反射光学系と、
全体で正の屈折力を有し、前記第1の反射光学系により反射された前記画像光を屈折させる第2のレンズ系と、
前記第2のレンズ系により屈折された前記画像光を被投射物に向けて反射する凹面反射面を有する第2の反射光学系と
を具備する投射光学系。
C2…主光線
IM1…第1の中間結像面
IM2…第2の中間結像面
IM3…第3の中間結像面
L1…第1の光学系
L2…第2の光学系
Mr1…第1の反射面
Mr2…第2の反射面
Mr3…凹面反射面
pu1…第1の交点
pu2…第2の交点
pu3…第3の交点
pu4…第4の交点
1…液晶プロジェクタ
20…照明光学系
30、230、330、430、530、630…投射光学系
40…投影画像
70…光学部材
70…光学部品
71…主面
72…反射領域
73…透過領域
100…画像表示装置

Claims (19)

  1. 光源と、
    前記光源から出射される光束を変調して画像光を生成する画像生成部と、
    全体で正の屈折力を有し、前記生成された画像光を屈折させる第1のレンズ系と、
    前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する2以上の反射面を有する第1の反射光学系と、
    全体で正の屈折力を有し、前記第1の反射光学系により反射された前記画像光を屈折させる第2のレンズ系と、
    前記第2のレンズ系により屈折された前記画像光を被投射物に向けて反射する凹面反射面を有する第2の反射光学系と
    を有する投射光学系と
    を具備し、
    前記画像生成部と前記第1の反射光学系との間の第1の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第1の中間像が結像され、
    前記第1の反射光学系と前記第2のレンズ系との間の第2の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第2の中間像が結像され、
    前記第2のレンズ系と前記第2の反射光学系との間の第3の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第3の中間像が結像される
    画像表示装置。
  2. 光源と、
    前記光源から出射される光束を変調して画像光を生成する画像生成部と、
    全体で正の屈折力を有し、前記生成された画像光を屈折させる第1のレンズ系と、
    前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する2以上の反射面を有する第1の反射光学系と、
    全体で正の屈折力を有し、前記第1の反射光学系により反射された前記画像光を屈折させる第2のレンズ系と、
    前記第2のレンズ系により屈折された前記画像光を被投射物に向けて反射する凹面反射面を有する第2の反射光学系と
    を有する投射光学系と
    を具備し、
    前記画像生成部と前記第1の反射光学系との間の第1の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第1の中間像が結像され、
    前記2以上の反射面に含まれる第1の反射面と第2の反射面との間の第2の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第2の中間像が結像され、
    前記第2のレンズ系と前記第2の反射光学系との間の第3の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第3の中間像が結像される
    画像表示装置。
  3. 光源と、
    前記光源から出射される光束を変調して画像光を生成する画像生成部と、
    全体で正の屈折力を有し、前記生成された画像光を屈折させる第1のレンズ系と、
    前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する2以上の反射面を有する第1の反射光学系と、
    全体で正の屈折力を有し、前記第1の反射光学系により反射された前記画像光を屈折させる第2のレンズ系と、
    前記第2のレンズ系により屈折された前記画像光を被投射物に向けて反射する凹面反射面を有する第2の反射光学系と
    を有する投射光学系と
    を具備し、
    前記画像光の主光線は、前記第1のレンズ系に含まれる前記画像生成部に最も近いレンズの光軸を延長した基準軸と、4回以上交差する
    画像表示装置。
  4. 光源と、
    前記光源から出射される光束を変調して画像光を生成する画像生成部と、
    全体で正の屈折力を有し、前記生成された画像光を屈折させる第1のレンズ系と、
    前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する2以上の反射面を有する第1の反射光学系と、
    全体で正の屈折力を有し、前記第1の反射光学系により反射された前記画像光を屈折させる第2のレンズ系と、
    前記第2のレンズ系により屈折された前記画像光を被投射物に向けて反射する凹面反射面を有する第2の反射光学系と
    を有する投射光学系と
    を具備し、
    前記2以上の反射面の少なくとも1つは、前記画像光を反射する反射領域と前記画像光が透過する透過領域とを含む主面を有する光学部材の、前記反射領域により構成される
    画像表示装置。
  5. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記画像光の主光線は、前記基準軸に対して、前記第1のレンズ系内の第1の交点、前記2以上の反射面に含まれる第1の反射面と第2の反射面との間の第2の交点、前記第1の反射光学系と前記第2の反射光学系との間の第3の交点、及び前記第2の反射光学系と前記被投射物との間の第4の交点の各々にて、交差する
    画像表示装置。
  6. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記第1の反射面は、前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射し、
    前記第2の反射面は、前記第1の反射面により反射された前記画像光を折り返して、前記第2のレンズ系に反射する
    画像表示装置。
  7. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記第1の中間結像面、前記第2の中間結像面、及び第3の中間結像面の各々は、前記基準軸に略垂直な平面ではない
    画像表示装置。
  8. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記画像生成部側を第1の側とし、その反対側を第2の側とすると、
    前記基準軸上の前記第1のレンズ系の最も前記第1の側に対応する第1の点から前記凹面反射面の最も前記第2の側に対応する第2の点までの長さTと、前記基準軸上の前記第1のレンズ系の最も前記第2の側に対応する第3の点から前記第2の点までの長さT2とが、
    (1) 0.2<T2/T<0.8
    の関係を満たすように構成される
    画像表示装置。
  9. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記画像生成部側を第1の側とし、その反対側を第2の側とすると、
    前記画像光の主光線の、前記第1のレンズ系の最も前記第2の側のレンズ面から前記凹面反射面までの光路長TWD2が、
    (2) 0.2<T2/TWD<0.8
    の関係を満たすように構成される
    画像表示装置。
  10. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記画像生成部側を第1の側とし、その反対側を第2の側とすると、
    前記基準軸上の前記第2のレンズ系の最も前記第1の側に対応する点から前記第2のレンズ系の最も前記第2の側に対応する点までの長さTRLが、
    (3) 5<T/TRL<50
    の関係を満たすように構成される
    画像表示装置。
  11. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記第1のレンズ系の最も有効径が大きい光学部品の有効径SA1maxと、前記第2のレンズ系の最も有効径が大きい光学部品の有効径SA2maxとが、
    (4) 1.3<SA1max/SA2max<5
    の関係を満たすように構成される
    画像表示装置。
  12. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記2以上の反射面は、前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する第1の反射面と、前記第1の反射面により反射された前記画像光を折り返して前記第2のレンズ系に反射する第2の反射面とを有し、
    前記画像光の主光線の前記第1の反射面から前記第2の反射面までの光路と前記基準軸とが交差する角度ry1と、前記第2の反射面から前記第2のレンズ系までの光路と前記基準軸とが交差する角度ry2とが、
    (5) 0.5<|ry1-ry2|/ry2<2.5
    の関係を満たすように構成される
    画像表示装置。
  13. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記第1のレンズ系は、前記第1のレンズ系に含まれる1以上の光学部品の各々の光軸が、前記基準軸に略一致するように構成され、
    前記第2のレンズ系は、前記第2のレンズ系に含まれる1以上の光学部品の各々の光軸が、前記基準軸に略一致するように構成される
    画像表示装置。
  14. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記凹面反射面は、回転対称軸が前記基準軸に略一致するように構成され、
    前記2以上の反射面の各々は、凹面反射面であり、回転対称軸が前記基準軸に略一致するように構成される
    画像表示装置。
  15. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記凹面反射面及び前記2以上の反射面の少なくとも1つは、回転対称軸を有さない自由曲面である
    画像表示装置。
  16. 光源から出射される光束を変調して画像光を生成する画像生成部に対して配置され、生成された前記画像光を投射する投射光学系であって、
    全体で正の屈折力を有し、前記生成された画像光を屈折させる第1のレンズ系と、
    前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する2以上の反射面を有する第1の反射光学系と、
    全体で正の屈折力を有し、前記第1の反射光学系により反射された前記画像光を屈折させる第2のレンズ系と、
    前記第2のレンズ系により屈折された前記画像光を被投射物に向けて反射する凹面反射面を有する第2の反射光学系と
    を具備し、
    前記画像生成部と前記第1の反射光学系との間の第1の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第1の中間像が結像され、
    前記第1の反射光学系と前記第2のレンズ系との間の第2の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第2の中間像が結像され、
    前記第2のレンズ系と前記第2の反射光学系との間の第3の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第3の中間像が結像される
    投射光学系。
  17. 光源から出射される光束を変調して画像光を生成する画像生成部に対して配置され、生成された前記画像光を投射する投射光学系であって、
    全体で正の屈折力を有し、前記生成された画像光を屈折させる第1のレンズ系と、
    前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する2以上の反射面を有する第1の反射光学系と、
    全体で正の屈折力を有し、前記第1の反射光学系により反射された前記画像光を屈折させる第2のレンズ系と、
    前記第2のレンズ系により屈折された前記画像光を被投射物に向けて反射する凹面反射面を有する第2の反射光学系と
    を具備し、
    前記画像生成部と前記第1の反射光学系との間の第1の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第1の中間像が結像され、
    前記2以上の反射面に含まれる第1の反射面と第2の反射面との間の第2の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第2の中間像が結像され、
    前記第2のレンズ系と前記第2の反射光学系との間の第3の中間結像面に、前記画像光により構成される画像の第3の中間像が結像される
    投射光学系。
  18. 光源から出射される光束を変調して画像光を生成する画像生成部に対して配置され、生成された前記画像光を投射する投射光学系であって、
    全体で正の屈折力を有し、前記生成された画像光を屈折させる第1のレンズ系と、
    前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する2以上の反射面を有する第1の反射光学系と、
    全体で正の屈折力を有し、前記第1の反射光学系により反射された前記画像光を屈折させる第2のレンズ系と、
    前記第2のレンズ系により屈折された前記画像光を被投射物に向けて反射する凹面反射面を有する第2の反射光学系と
    を具備し、
    前記画像光の主光線は、前記第1のレンズ系に含まれる前記画像生成部に最も近いレンズの光軸を延長した基準軸と、4回以上交差する
    投射光学系。
  19. 光源から出射される光束を変調して生成された画像光を投射する投射光学系であって、
    全体で正の屈折力を有し、前記生成された画像光を屈折させる第1のレンズ系と、
    前記第1のレンズ系により屈折された前記画像光を折り返して反射する2以上の反射面を有する第1の反射光学系と、
    全体で正の屈折力を有し、前記第1の反射光学系により反射された前記画像光を屈折させる第2のレンズ系と、
    前記第2のレンズ系により屈折された前記画像光を被投射物に向けて反射する凹面反射面を有する第2の反射光学系と
    を具備し、
    前記2以上の反射面の少なくとも1つは、前記画像光を反射する反射領域と前記画像光が透過する透過領域とを含む主面を有する光学部材の、前記反射領域により構成される
    投射光学系。
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