JP7080748B2 - 注出キャップ - Google Patents
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Description
また、内容液の品質維持が可能なスクイズ容器として、内外二重の構造体とし、外容器の胴部をスクイズすることによって、内側に配設された内容器を減容させて内容液を注出し、それに伴って内圧が減少し、外容器と内容器との間に外気導入孔からの外気を取り込むことで外容器の胴部のみを元の形状に復元させるスクイズ容器も知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、気密性が高められている場合には、消費者が使用後に冷蔵庫へ保管し、再度使用する際に、温かいところに置いておく等の気温上昇によって、内容器と外容器の間の空気が膨張し、内容器に圧力がかかり、上蓋を開放したときに、内容液がキャップの注出筒から噴き出すおそれがあった。
また、持ち上げられたつば部は、そのまま、上蓋の把手部として上蓋の開閉を容易にすることができる。
外容器A1の胴部2がスクイズされると、内容液がキャップ本体Bから外部に注出される一方、胴部2のスクイズが解除された後は、貫通開口6から外容器A1と内容器A2との間に外気が吸入されて内容器A2を減容変形させたまま外容器A1が復元する。なお、図示しないが、外容器A1と内容器A2との間には、接着層(縦方向に少なくとも1本)を設けてもよいし、接着層を設けなくても構わない。
これにより、注出された内容液と置換されて内容器A2の内部に外気が吸入されることを防止して、内容液の外気との接触を抑制して、その品質を維持することができる。
なお、二重容器Aは、例えば押出成形等によって二重(内外)に組み合わされた積層パリソンを形成し、この積層パリソンをブロー成形することで形成(押出ブロー成形)してもよい。また、射出成形等によって外容器A1用のプリフォーム、および内容器A2用のプリフォームを各別に形成しておき、これらを二重(内外)に組み合わせて一体に二軸延伸ブロー成形することで、二重容器Aを形成してもよい。
外容器A1および内容器A2は合成樹脂製で、剥離可能な組み合わせであれば互いに同材質でもよいし、異材質でもよい。合成樹脂材料の一例としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、ナイロン(ポリアミド)、EVOH(エチレン-ビニルアルコール共重合体)等が挙げられる。これらの合成樹脂材料の中から、外容器A1と内容器A2とは剥離可能(相溶性がない)となる組み合わせで形成される。
ヒンジCと反対側の環状周壁12の上部には、後述するつば部42に係合する突部17が設けられている。
外気導入孔16を通して流入する外気は、後述する中栓Eの隔壁部20の外縁部とキャップ本体Bの環状周壁12との隙間、二重容器Aの外容器A1側と環状周壁12との隙間、および口筒部1に設けられた貫通開口6を通して外容器A1と内容器A2との間に導入される。
なお、移動弁24は、球状でなくても、筒状壁23内を上下に容易にスライドするものであれば、どのような形状でもよい。
また、筒状壁23の上面の開口は、逆止弁本体27で被覆されているが、完全に被覆していなくてもよい。
また、外気導入弁28は、弾性体からなり、外容器A1をスクイズしたときに、外気導入孔16を閉状態とし、スクイズを止めたときに、外気導入孔16を開放し、外容器A1と内容器A2との間に外気を導入して、外容器A1を初期形状に復帰させる。
頂壁30の内面から、閉蓋時に注出筒15の内周面に外周面が当接するシール筒32が垂設され、上蓋Dの閉蓋状態を維持することができる。
係合凹部33と係合凸部34とで蓋係合部13を包み込んで嵌合し、上蓋Dとキャップ本体Bとを密閉状態とする。
ヒンジCと反対側の頂壁30には、上蓋Dに亀裂を生じさせるために上方から弱化凹部36が設けられ、さらに弱化凹部36の外側には、頂壁30の縁端部から側周壁31を外方向に越える庇部37が延設され、庇部37と側周壁31との間に凹部38が設けられている。
本実施例の注出キャップは、まず、図3に示すように、つば部42が下がった状態の開状態の上蓋Dを、ヒンジCを中心に回動させてキャップ本体Bに被せ、上蓋Dの係合凹部33をキャップ本体Bの蓋係合部13に嵌合させて、閉状態としておく。
その際、上蓋Dのシール筒32は、キャップ本体Bの注出筒15内に入り込み、シール筒32の外周面が注出筒15の内周面に当接する。
また、つば部42の内側縁端部に設けられた係合部43を、キャップ本体Bの環状周壁12に設けられた突部17に係合させておく。
その際、中栓Eの隔壁部20の上面に弁体部Fの逆止弁本体27が当接するとともに、弁体部Fの外気導入弁28は、キャップ本体Bの天面壁14の下面に軽く当接するか近接する。
本実施例では、つば部42によって、上蓋Dとキャップ本体Bとが密閉状態を維持され、加熱された内容液によって、圧力が上昇しても、上蓋Dが開蓋することがなく、また、温水シャワーなどによる冷却、洗浄が行われても、冷却水などがキャップ内に侵入することがない。
その際、二重容器A内の内容液は、スクイズによって弁体部Fの逆止弁本体27を押し開け、開放された中栓Eの注出部22からキャップ本体Bの注出筒15を通して注出される。
また、外気導入弁28がキャップ本体Bの天面壁14に密着するので、スクイズによる圧力を内容器A2に効率的に伝えることができる。
また、持ち上げられたつば部42は、上蓋Dの開閉時に把手部となって開け閉めが容易となる。
また、本実施例では、キャップ本体Bの二重容器Aへの装着は、ねじ部(雄ねじ)5とねじ部(雌ねじ)11によって螺着されるものであるが、嵌合等による装着でもよい。
A1 外容器
A2 内容器
B キャップ本体
C ヒンジ
D 上蓋
E 中栓
F 弁体部
1 口筒部
2 胴部
3 上端面
4 端部
5 ねじ部(雄ねじ)
6 貫通開口
7 溝部
11 ねじ部(雌ねじ)
12 環状周壁
13 蓋係合部
14 天面壁
15 注出筒
16 外気導入孔
17 突部
20 隔壁部
21 脚部
22 注出部
23 筒状壁
24 移動弁
26 筒状部
27 逆止弁本体
28 外気導入弁
30 頂壁
31 側周壁
32 シール筒
33 係合凹部
34 係合凸部
36 弱化凹部
37 庇部
38 凹部
40 連結部
41 ヒンジ部
42 つば部
43 係合部
Claims (6)
- 外容器と内容器からなり、外容器をスクイズすることにより、内容器を減容させて内容液を注出する一方、スクイズが開放された後は、外容器と内容器との間に外気が導入されて、外容器のみを元の状態に復元する二重容器に使用され、二重容器の口筒部に装着されるキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体に連設される上蓋と、キャップ本体内で二重容器の口筒部の開口を覆い、注出部を有する中栓と、中栓の注出部を閉塞可能とする弁体部とからなる注出キャップであって、
キャップ本体は、二重容器の口筒部に装着される環状周壁と、環状周壁の上端部から内方に延設され、外気導入孔を有する天面壁と、天面壁から立設される注出筒とを備え、
上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側周壁とを備え、
ヒンジと反対側の上蓋の一部に弱化凹部を設け、ヒンジと反対側の側周壁には、つば部を延設し、使用時に、つば部を持ち上げることで弱化凹部を破断可能としたことを特徴とする注出キャップ。 - ヒンジと反対側の側周壁には、外周の二箇所に連結部を設け、連結部からヒンジ部を介して下方に回動可能なつば部を延設し、つば部は使用前には下げられていることを特徴とする請求項1に記載の注出キャップ。
- 弱化凹部の外側の上蓋の縁端部に、側周壁を外方向に越える庇部と、庇部と側周壁の間に凹部とを設け、
つば部を持ち上げたときに、つば部の内側縁端部が凹部に進入し、使用時には、庇部を押し上げて弱化凹部を破断させるとともに、使用後の閉蓋時には、凹部と庇部とでつば部が保持されることを特徴とする請求項2に記載の注出キャップ。 - 弁体部は、キャップ本体と中栓との間で保持され、弁体部には、中栓の注出部を覆い、スクイズの際に、注出部を開放して内容液の流通を可能とする逆止弁本体が設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の注出キャップ
- 中栓は、二重容器の口筒部の開口を覆う隔壁部と、隔壁部の下面から垂設され口筒部に嵌合する脚部と、隔壁部を開口して設けられる注出部とからなり、
注出部に隣接し、内部で上下に移動可能な移動弁を有する筒状壁が設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の注出キャップ。 - 弁体部に、スクイズの際に、外気導入孔からの外気を遮断し、スクイズの手を緩めたときに、外気導入可能な外気導入弁が設けられていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の注出キャップ。
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JP2018125001A JP7080748B2 (ja) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | 注出キャップ |
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JP2020001784A JP2020001784A (ja) | 2020-01-09 |
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Citations (3)
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JP2016193749A (ja) | 2015-03-31 | 2016-11-17 | 株式会社吉野工業所 | 二重容器 |
JP2018090283A (ja) | 2016-11-30 | 2018-06-14 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
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Patent Citations (3)
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