JP7068033B2 - 直流高速度遮断器の消弧装置 - Google Patents
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Description
直流遮断器を小型化する事例として、特開2016-085831(特許文献1)と特開2014-238934(特許文献2)に開示された回路遮断器の消弧装置では、可動接点と固定接点間で発生したアークを分割する中間ランナを配置し、分割されたアークを個々に消弧する複数の消弧室を備えることで、消弧室を並列に配置できるため、消弧室を小形化している。
また、この出願に開示される直流高速度遮断器の消弧装置は、固定接点を有する固定子と、前記固定接点に対して接離自在な可動接点を有する可動子と、接点開極時に発生するアークを消弧室に駆動させるために前記固定接点からアークを転移される固定側アークランナと、前記可動接点からアークを転移される可動側アークランナと、前記固定側アークランナと前記可動側アークランナとに対向して設けられアークを複数に分割するための中間ランナとを備え、前記中間ランナにて分割されたアークを消弧する磁性グリッドが所定間隔で一方向に向けて配置された複数の消弧室を設けるとともに、複数の前記消弧室はアークの伸張方向を直流高速度遮断器の上方に向けるよう互いに平行して配設され、前記中間ランナは前記中間ランナの伸長方向変化箇所にスリットを設けたものである。
実施の形態1を図1から図6ならびに図9および図10に基づいて説明する。図1は実施の形態1である直流高速度遮断器の構成全体の概略を示す縦断面図、図2は直流高速度遮断器の消弧装置を示す斜視図で、図2(a)は隔壁を表示した図、図2(b)は隔壁を非表示にした図である。図3(a)は図2に示す消弧装置部分の側面図、図3(b)は上面図を示す。図4は実施の形態1のアークランナを示し、図4(a)は固定側アークランナおよび可動側アークランナを示す斜視図で、図4(b)は中間ランナを示す斜視図である。
電流遮断時において、事故電流が流れると、下部導体7に配置された検出器8が事故電流を検知することで動作し、可動子4を保持していたラッチ9を解除することで可動子4が固定子2から解離し、開極動作が行われる。
また、図2に示すように中間アークランナ12の上部には分割したアークの橋絡を防ぐための隔壁18を備えており、その隔壁18を中央として左右に消弧室14Aおよび消弧室14Bが配置されている。
グリッド13は絶縁板スペーサ(図示せず)と交互に一方向(図1表示面の上方向)へ一定間隔を持って積層配置されことにより消弧室14A,14Bからなる消弧室14が構成され、グリッド13の近傍まで走行したアークは一定の所定間隔を持って一定の方向へ向けて配置された複数のグリッド13からなるグリッド群へ進入し分断されることでアーク電圧が上昇し、直流回路の電源電圧以上となることで限流遮断が行われる。
なお、図4(a)に対応する固定側および可動側アークランナの三面図を図9に示しており、図4(b)に対応する中間ランナの三面図を図10に示している。図9(a)は固定側および可動側アークランナ10,11の上面図、図9(b)は端面図、図9(c)は側面図である。図10(a)は中間ランナ12の上面図、図9(b)は端面図、図9(c)は側面図である。
ここで、中間ランナ12での分割後のアーク駆動において、それぞれのアーク16C,16Dをランナ12の上部に配置された各消弧室14A,14Bの方向へ駆動させるために、分割後のアークを上方向だけでなく左右へ駆動させる必要がある。
そのために、実施の形態1の中間ランナ12は、中間ランナ12の伸長方向が変化する箇所15に電流経路を制御するためのスリット19を付け加える構造としている。
転流し発弧したアーク16Bは、電流による電磁力と、発弧の際などに発生した導電性のホットガスの流れにより、図中黒矢印で示される電磁力により、図6表示面の上方向へ駆動し、中間ランナ12下部のU字屈曲箇所15にアークが転流し、アークが16C-1とアーク16D(図6表示面の奥反対側、図示せず)の2つに分割される。分割されたアーク16C-1は同様の力Fを受け続け、スリット19Aを飛び越えアーク16C-2の位置に達する。
ここで、前記しているように、分割後のアーク駆動において、それぞれのアークをランナ12の上部に配置された各消弧室14A,14Bの方向へ駆動させるために、分割後のアークを上方向だけでなく左右へ駆動させる必要がある。図6においては、分断後のアーク16C-1を消弧室14Aへ駆動させるため、図6表示面の左上方向へ駆動させる必要がある。
16C-2までアークが駆動されたとき、中間ランナ12内部に流れる電流はスリット19Aの影響により図6の破線矢印21で示す経路となる。経路が変化したことにより、アーク16C-2が中間ランナ12内部に流れる電流による電磁力は図示されているように図6表示面における左方向となる。
アーク16-2は左方向の電磁力を受け続け、アーク16C-3の位置まで達する。16C-3まで達したアークは、次はスリット19Bにより図中破線で示される中間ランナ12内部の電流経路となり、アーク16C-3は上方向の電磁力を受け、消弧室14A方向に駆動される。
つまり、中間ランナ12の内部を流れる電流の経路がそれぞれのスリット19を迂回する経路となり、中間ランナ12の内部を流れる電流によるアークへの電磁力がランナ12の伸長方向と同じとなるため、消弧室14A,14Bへのアークの素早い駆動が可能となり、高い限流性能を得ることができる。
実施の形態2を図7に基づいて説明する。図7は実施の形態2に係るアークランナ構造を示す斜視図であり、実施の形態1で記載した中間ランナ12のランナ伸長方向変化箇所のスリット19A,19Bを、固定側アークランナ10と可動側アークランナ11にも付け加えたものである。固定側および可動側アークランナ10,11には、それぞれスリット19A,19Bがランナ伸長方向変化箇所に設けられている。
このような構造とすることで、中間ランナ12の電磁駆動力に加えて固定側および可動側のアークランナ10,11でもアークに働く電磁駆動力を増大させることができ、更なる限流性能の向上を行うことができる。
なお、図7に対応するスリット19A,19Bを設けた固定側および可動側アークランナ10,11の三面図を図11に示している。図11(a)は固定側および可動側アークランナ10,11の上面図、図11(b)は端面図、図11(c)は側面図である。
図8は実施の形態3に係る中間ランナ構造を示す斜視図であり、中間ランナ12のランナ伸長方向変化箇所にスリット22を設け、スリット22の間隙部分に絶縁物SRを充填したものである。中間ランナ12のスリット22は中間ランナ12の内部での電流経路を制御するために付け加えているものであるため、電流経路を制御できるならば図のように絶縁物SRを充填した構造でも構わない。また、絶縁物SRを充填することで、中間ランナ12のアーク走行箇所のエッジをなくすことができ、ホットガスの滞留の防止とエッジ部での再点弧などを防ぐことができる。絶縁物SRの材料は、耐熱性に優れたもの、あるいは難燃性のものなどが挙げられ、例えば不飽和ポリエステル樹脂またはポリアミド樹脂あるいはセラミックなどである。
なお、スリット22の間隙部分に絶縁物SRを充填した中間ランナ12の三面図を図12に示している。図12(a)は中間ランナ12の上面図、図12(b)は端面図、図12(c)は側面図である。
Claims (5)
- 固定接点を有する固定子と、前記固定接点に対して接離自在な可動接点を有する可動子と、接点開極時に発生するアークを消弧室に駆動させるために前記固定接点からアークを転移される固定側アークランナと、前記可動接点からアークを転移される可動側アークランナと、前記固定側アークランナと前記可動側アークランナとに対向して設けられアークを複数に分割するための中間ランナとを備え、前記固定側アークランナのアーク走行部、前記可動側アークランナのアーク走行部、前記中間ランナのアーク走行部がそれぞれ水平方向に延在され、前記中間ランナにて分割されたアークを消弧する磁性グリッドが所定間隔で一方向に向けて配置された複数の消弧室を設けるとともに、複数の前記消弧室はアークの伸張方向を直流高速度遮断器の上方に向けるよう互いに平行して配設されることを特徴とする直流高速度遮断器の消弧装置。
- 固定接点を有する固定子と、前記固定接点に対して接離自在な可動接点を有する可動子と、接点開極時に発生するアークを消弧室に駆動させるために前記固定接点からアークを転移される固定側アークランナと、前記可動接点からアークを転移される可動側アークランナと、前記固定側アークランナと前記可動側アークランナとに対向して設けられアークを複数に分割するための中間ランナとを備え、前記中間ランナにて分割されたアークを消弧する磁性グリッドが所定間隔で一方向に向けて配置された複数の消弧室を設けるとともに、複数の前記消弧室はアークの伸張方向を直流高速度遮断器の上方に向けるよう互いに平行して配設され、前記中間ランナは前記中間ランナの伸長方向変化箇所にスリットを設けたことを特徴とする直流高速度遮断器の消弧装置。
- 前記固定側アークランナと前記可動側アークランナのアークランナ伸長方向変化箇所にスリットを有することを特徴とする請求項2に記載の直流高速度遮断器の消弧装置。
- 前記スリット部分に絶縁物が充填されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の直流高速度遮断器の消弧装置。
- 消弧室の下部において、前記固定側アークランナおよび前記可動側アークランナならびに前記中間ランナのアーク走行部を水平方向に延在して設けたことを特徴とする請求項2から請求項4までの何れか1項に記載の直流高速度遮断器の消弧装置。
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