JP7060878B2 - メトトレキサート含有フィルムコーティング錠 - Google Patents
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Description
(1)有効成分としてメトトレキサートを含有し、素錠中及びフィルムコーティング層中に酸化鉄を含有したフィルムコーティング錠。
(2)素錠中に含まれる酸化鉄が三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄及び黒酸化鉄から選ばれる1種以上である上記(1)に記載のフィルムコーティング錠。
(3)素錠中に含まれる酸化鉄が三二酸化鉄である上記(2)に記載のフィルムコーティング錠。
(4)素錠中に含まれる酸化鉄の量が素錠全量に対して0.05乃至1・5重量%である上記(1)~(3)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(5)素錠中に含まれる酸化鉄の量が素錠全量に対して0.075乃至1重量%である上記(1)~(3)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(6)素錠中に含まれる酸化鉄の量が素錠全量に対して0.1乃至0.3重量%である上記(1)~(3)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(7)フィルムコーティング層中の酸化鉄が三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄及び黒酸化鉄から選ばれる1種以上である上記(1)~(6)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(8)フィルムコーティング層中の酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.1乃至20重量%である上記(1)~(7)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(9)フィルムコーティング層中の酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.5乃至15重量%である上記(1)~(7)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(10)フィルムコーティング層中の酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して1乃至10重量%である上記(1)~(7)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(11)フィルムコーティング層中の黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.005乃至10重量%である上記(7)に記載のフィルムコーティング錠。
(12)フィルムコーティング層中の黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.01乃至5重量%である上記(7)に記載のフィルムコーティング錠。
(13)フィルムコーティング層中の黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.01乃至4重量%である上記(7)に記載のフィルムコーティング錠。
(14)フィルムコーティング層中の三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.01乃至20重量%である上記(11)~(13)のいずれかにに記載のフィルムコーティング錠。
(15)フィルムコーティング層中の三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.05乃至10重量%である上記(11)~(13)のいずれかにに記載のフィルムコーティング錠。
(16)フィルムコーティング層中の三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.1乃至7重量%である上記(11)~(13)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(17)フィルムコーティング層中の黒酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.01乃至5重量%である上記(11)~(16)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(18)フィルムコーティング層中の黒酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.05乃至3重量%である上記(11)~(16)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(19)フィルムコーティング層中の黒酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.1乃至1重量%である上記(11)~(16)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(20)フィルムコーティング層中の酸化鉄が黄色三二酸化鉄及び三二酸化鉄である上記(7)に記載のフィルムコーティング錠。
(21)フィルムコーティング層中の黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.1~10重量%である上記(20)に記載のフィルムコーティング錠。
(22)フィルムコーティング層中の黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.3~5重量%である上記(20)に記載のフィルムコーティング錠。
(23)フィルムコーティング層中の黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.5~3重量%である上記(20)に記載のフィルムコーティング錠。
(24)フィルムコーティング層中の三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.01~10重量%である上記(20)~(23)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(25)フィルムコーティング層中の三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.05~5重量%である上記(20)~(23)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(26)フィルムコーティング層中の三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.1~1重量%である上記(20)~(23)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(27)フィルムコーティング層中の酸化鉄が黄色三二酸化鉄のみである上記(7)に記載のフィルムコーティング錠。
(28)フィルムコーティング層中の黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.1~10重量%である上記(27)に記載のフィルムコーティング錠。
(29)フィルムコーティング層中の黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.5~5重量%である上記(27)に記載のフィルムコーティング錠。
(30)フィルムコーティング層中の黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して1~4重量%である上記(27)に記載のフィルムコーティング錠。
(31)フィルムコーティング層中の酸化鉄が黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄及び黒酸化鉄である上記(7)に記載のフィルムコーティング錠。
(32)フィルムコーティング層中の黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.005~1重量%である上記(31)に記載のフィルムコーティング錠。
(33)フィルムコーティング層中の黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.01~0.5重量%である上記(31)に記載のフィルムコーティング錠。
(34)フィルムコーティング層中の黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.01~0.1重量%である上記(31)に記載のフィルムコーティング錠。
(35)フィルムコーティング層中の三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.1~20重量%である上記(31)~(34)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(36)フィルムコーティング層中の三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して1~10重量%である上記(31)~(34)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(37)フィルムコーティング層中の三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して2~7重量%である上記(31)~(34)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(38)フィルムコーティング層中の黒酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.01~5重量%である上記(31)~(37)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(39)フィルムコーティング層中の黒酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.05~3重量%である上記(31)~(37)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(40)フィルムコーティング層中の黒酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.1~1重量%である上記(31)~(37)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(41)メトトレキサートの含有量が素錠100重量%中0.3乃至5重量%である上記(1)~(40)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(42)さらに賦形剤を含有してなる上記(1)~(41)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(43)フィルムコーティング層の重量がフィルムコーティング錠の全重量に対して1乃至20重量%である上記(1)~(42)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(44)フィルムコーティング層の重量がフィルムコーティング錠の全重量に対して2乃至10重量%である上記(1)~(42)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(45)フィルムコーティング層の重量がフィルムコーティング錠の全重量に対して4乃至8重量%である上記(1)~(42)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(46)1錠中にメトトレキサートを1mg含有する上記(1)~(45)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(47)1錠中にメトトレキサートを2mg含有する上記(1)~(45)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(48)1錠中にメトトレキサートを4mg含有する上記(1)~(45)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(49)直径が6.5mm~7.5mm及び厚さが3.0mm~4.0mmである上記(1)~(48)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
(50)重量が130~170mgである上記(1)~(49)のいずれかに記載のフィルムコーティング錠。
表2に示した処方No.1~No.3に従い、2mg錠については、メトトレキサート0.2kg、結晶セルロース3.58kg、トウモロコシデンプン2.00kg、乳糖水和物7.47kg、クロスカルメロースナトリウム0.87kg及び三二酸化鉄0.03kgを量り取った。量り取った粉末を、高速撹拌造粒機(FG-GS-50、深江パウテック)に投入し、予備混合した。混合末に精製水2.00kgを加え、撹拌造粒し、流動層乾燥機(2011-141、Jeil Machine)を用いて乾燥した。オシレーター整粒機を用いて整粒し、14.15kgの顆粒を得た。得られた顆粒をダブルコーンミキサー(SY-M、BOSEONG machine)に投入し、軽質無水ケイ酸0.10kg、ステアリン酸マグネシウム0.25kgを加えて混合を行い、顆粒を得た。1mg錠については、上記2mg錠の製造法のうち、メトトレキサートの配合量を0.1kg、乳糖水和物の配合量を7.57kgとして同様に顆粒を得た。4mg錠については、上記2mg錠の製造法のうち、メトトレキサートの配合量を0.4kg、乳糖水和物の配合量を7.27kgとして同様に顆粒を得た。
表4、6及び8の比較例1~3(処方No.4~No.18)に示す通り、素錠部分に三二酸化鉄を配合せず、フィルムコーティング層中の酸化鉄の種類及び量をいろいろに変化させ、その他の添加物の配合量を微調整した以外は実施例と同様の操作を行い、メトトレキサートを含有したフィルムコーティング錠を得た。
実施例及び比較例で得られたフィルムコーティング錠の光安定性試験を以下の条件で行った。各フィルムコーティング錠をシャーレ上に均一に配置し、25℃、60%RHに保たれた恒温恒湿槽内で、3500lxで15日間、又は4000lxで13日間、積算照度が125万lx・hr以上となるように照射した。
上記光曝露後、日局の方法に準じて試料溶液を調製し、液体クロマトグラフィーにより、メトトレキサートのピーク面積を測定することにより、その含量を測定した。結果を表3、5、7及び9に示す。比較例1において、フィルムコーティング層中に酸化鉄を含有せず、酸化チタンのみを含有した処方No.6及び7においては、メトトレキサートの含量低下が日本病院薬剤師会の基準値である3%を上回った。一方、フィルムコーティング中に酸化鉄を配合したその他の処方(No.4、5、8~9及び11~18)については、含量低下が同基準値以下であった。試験条件は下記のとおりである。
〔試験条件〕
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:302nm)
カラム:内径4.6mm、長さ25cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする(例えば、和光純薬製Wakopak(登録商標)Wakosil-II5C18HG)。
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:無水リン酸二水素ナトリウム6.00gを水に溶かし、1000mLとした液に、水酸化ナトリウム試液を加えてpH6.0に調整する。この液890mLにアセトニトリル110mLを加える。
流量:毎分1.0mL
光曝露後、日局の方法に準じて、定量試験の試料原液を孔径0.45 μm以下のメンブランフィルターでろ過し、初めのろ液1mL以上を除き、次のろ液に、表示量に従い、1mL中にメトトレキサートを約0.2mgを含む液となるように定量法の移動相を加えて試料溶液とした。液体クロマトグラフィーにより、類縁物質B、C及びEの生成量を測定した。
類縁物質Bは、化学名(S)-2-〔4-〔(2、4-ジアミノプテリジン-6-イル)メチルアミノ〕ベンズアミド〕ペンタンジオン酸であり、生殖毒性があり、発がん性も疑われる物質である。
類縁物質Cは、化学名(S)-2-(4-〔〔(2-アミノ-4-オキソ-1、4-ジヒドロプテリジン-6-イル)メチル〕(メチル)アミノ〕ベンズアミド)ペンタンジオン酸である。
類縁物質Eは、化学名4-〔〔(2、4-ジアミノプテリジン-6-イル)メチル〕(メチル)アミノ〕安息香酸であり、アレルギー性皮膚反応を引き起こす可能性がある物質である。
測定結果を表3、5、7及び9に示す。試験条件は後述のとおりである。
比較例1の処方No.4~6及び8においては、いずれかの類縁物質がUSPの基準値0.3%以上であるか、不純物ガイドラインの基準値の0.2%以上の未知ピークが1個以上見られた。
比較例2の処方No.9及び10においても同様に、いずれかの類縁物質がUSPの基準値0.3%以上であるか、不純物ガイドラインの基準値の0.2%以上の未知ピークが1個以上見られた。また、処方No.11においては、素錠中に酸化鉄を含有せずに光安定性を担保できたが、コーティング層が厚く、実生産での作業性が悪いと評価された。また比較例2においては、2mg錠及び4mg錠の2規格(処方No.12~15)で光安定性を担保でき、異なる色とすることができたが、1mg錠が基準を満たさなかった。
比較例3の処方No.16~18についても素錠中に酸化鉄を含有せずに光安定性を担保できたが、いずれも橙色系の似通った外観となり、規格ごとに異なる色味とすることができなかった。
〔試験条件〕
検出器:紫外吸光光度計(測定波長280nm)
カラム:内径4.6mm、長さ25cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする(例えば、和光純薬製Wakopak(登録商標)Wakosil-II5C18HG)。
カラム温度:25℃付近の一定温度
pH6.0のリン酸塩緩衝液:無水リン酸二水素ナトリウム3.40gを水に溶かし、1000mLとした液に、水酸化ナトリウム試液を加えてpH6.0に調整する。
移動相A:アセトニトリル/pH6.0のリン酸塩緩衝液混液(1:19)
移動相B:アセトニトリル/pH6.0のリン酸塩緩衝液混液(1:1)
移動相の送液:移動相A及び移動相Bの混合比を表1のように変えて濃度勾配制御する。
酸化鉄を一切用いないもの[1]に比べ、いずれかの酸化鉄を用いた[2]~[4]では類縁物質の増加を抑えることができた。
酸化鉄としては三二酸化鉄を単独で用いたもの[2]が、黄色三二酸化鉄を単独で用いたもの[3]、三二酸化鉄と黄色三二酸化鉄の組み合わせたもの[4]と比べて類縁物質の増加の割合が低い結果が得られた。また、0.2%以上及び0.5%以上の未知ピークの個数についても、三二酸化鉄を単独で用いた[2]が最も少なかった。このことから、素錠中に三二酸化鉄を単独で用いることで、メトトレキサートの光安定性を向上させることができることが分かった。また、配合する三二酸化鉄の量にはついては、0.2~0.4mg(素錠全体に対して0.1~0.3重量%)程度が必要であることが示された。
Claims (18)
- 有効成分としてメトトレキサートを含有し、素錠中及びフィルムコーティング層中に酸化鉄を含有するフィルムコーティング錠であって、素錠中に含有される酸化鉄が素錠全量に対して0.075乃至1重量%の三二酸化鉄であり、フィルムコーティング層に含有される酸化鉄がフィルムコーティング層全量に対して0.1乃至20重量%の三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄及び黒酸化鉄から選ばれる1種以上の酸化鉄である該フィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層中に含有される酸化鉄が黄色三二酸化鉄を含んでおり、その含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.005乃至10重量%である請求項1に記載のフィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層中に含有される酸化鉄が三二酸化鉄を含んでおり、その含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.01乃至20重量%である請求項1又は2に記載のフィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層中に含有される酸化鉄が黒酸化鉄を含んでおり、その含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.01乃至5重量%である請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層中に含有される酸化鉄が黄色三二酸化鉄及び三二酸化鉄である請求項1に記載のフィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層中に含有される黄色三二酸化鉄がフィルムコーティング層全量に対して0.1~10重量%である請求項5に記載のフィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層中に含有される三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.01~10重量%である請求項5又は6に記載のフィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層中に含有される酸化鉄が黄色三二酸化鉄のみである請求項1に記載のフィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層中に含有される黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.1~10重量%である請求項8に記載のフィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層中に含有される酸化鉄が黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄及び黒酸化鉄である請求項1に記載のフィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層中に含有される黄色三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.005~1重量%である請求項10に記載のフィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層中に含有される三二酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.1~20重量%である請求項10又は11に記載のフィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層中に含有される黒酸化鉄の含有量がフィルムコーティング層全量に対して0.01~5重量%である請求項10乃至12のいずれか一項に記載のフィルムコーティング錠。
- メトトレキサートの含有量が素錠100重量%中0.3乃至5重量%である請求項1乃至13のいずれか一項に記載のフィルムコーティング錠。
- フィルムコーティング層の重量がフィルムコーティング錠の全重量に対して1乃至20重量%である請求項1乃至14のいずれか一項に記載のフィルムコーティング錠。
- 1錠中にメトトレキサートを1mg含有する請求項1乃至15のいずれか一項に記載のフィルムコーティング錠。
- 1錠中にメトトレキサートを2mg含有する請求項1乃至15のいずれか一項に記載のフィルムコーティング錠。
- 1錠中にメトトレキサートを4mg含有する請求項1乃至15のいずれか一項に記載のフィルムコーティング錠。
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抗リウマチ剤 日本薬局方 メトトレキサートカプセル リウマトレックスカプセル2mg 添付文書,第19版,2016年02月,pp. 1-6 |
葉酸代謝拮抗剤 メソトレキセート錠2.5mg 添付文書,第13版,2016年02月,pp. 1-3,p.1上欄, p.3 右欄 |
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