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JP7058832B2 - シートおよび光学式指紋認識装置 - Google Patents

シートおよび光学式指紋認識装置 Download PDF

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JP7058832B2 JP2020521512A JP2020521512A JP7058832B2 JP 7058832 B2 JP7058832 B2 JP 7058832B2 JP 2020521512 A JP2020521512 A JP 2020521512A JP 2020521512 A JP2020521512 A JP 2020521512A JP 7058832 B2 JP7058832 B2 JP 7058832B2
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Description

関連出願との相互引用
本発明は2017.11.07付け韓国特許出願第10-2017-0147033号に基づいた優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれる。
技術分野
本発明は、光学式指紋の認識に使用可能なシートおよびこれを含む装置に関する。
スマートフォンやタブレットPCなどの携帯用モバイル機器の普遍化と使用頻度の増加により、これらの機器のセキュリティー性が重要視されている。特に、これらの機器を利用した電子商取引やバンキング分野でのセキュリティーの維持はさらにそうである。セキュリティーの維持のために機器の使用者を識別又は認証するには、使用者の生体情報、例えば、指紋、紅彩、顔面または音声などの情報が利用され得る。最近では指紋を通じての使用者認証技術が適用された携帯用モバイル機器が商業的に興行したりもした。
一方、指紋を認識する方法は、光学式、超音波式、静電容量方式、電場測定方式、および熱感知方式などに分類することができる。この中で光学式指紋認識方法は、装置の透明な指紋接触部と直接接触する指紋のリッジ(ridge)部分で散乱する光を検出するいわゆる散乱方式と、指紋のバレー(valley)部分に対応する指紋接触部の表面から全反射する光を検出するいわゆる全反射方式に分けることができる。前者の場合、散乱する光を検出しなければならないため指紋のパターンの識別に十分な光量がセンサに提供され難くなり得、散乱光の経路が本来の光源の光経路と重なり得るためコントラストが低下する可能性がある。そして、散乱方式では光経路差によって発生する台形ひずみ(Trapezodial distortion)も発生する。多くの論文と特許を通じて前記問題を解決するための多様な構造の装置が提案されたりもしたが、バルキーなプリズムを使うなどの理由により、前記散乱式方法は携帯用モバイル機器に適合するとは言えない。また、後者の場合には、散乱光を検出する方式よりはより多くの光量を確保できる利点があるものの、センサに向かう全反射光が導波管に沿って全反射を繰り返す過程で全反射経路が長くなると、隣接する指紋で全反射した光が互いに干渉してコントラストを低下させ得る。また、従来の全反射方式を利用する場合には、センサやプリズムなどを別途に装着しなければならないなどの理由で装置の大きさが増加し得、光源が位置した導波管の一末端の反対側の末端にセンサが位置するように指紋認識装置の入・出射構造が非常に制限されるため、大面積ディスプレイを有する携帯用モバイル機器に対する適合性も良くない問題がある。
本発明の一目的は、指紋接触部の汚染の程度にかかわらず、コントラストの高い指紋情報を検出できるようにする、光学式指紋認識用(または入力用)シートおよびこれを含む装置を提供することである。
本発明の他の目的は、構造が簡単であり、面積で複数の指紋を同時に認識できる、光学式指紋認識用(または入力用)シートおよびこれを含む装置を提供することである。
本発明の前記目的およびその他の目的は下記で詳細に説明される本発明によりすべて解決され得る。
前記した従来技術の問題点を解決し、前記目的を達成するために、本発明は、シートの構成のうち特定層間の積層構造内でのみ常に全反射する光を提供できる第1光制御部;および前記第1光制御部から提供されて特定層間の積層構造内で全反射する光の一部を所定角度に変換させて出射することによって、前記特定層間の積層構造内で全反射せず、シートの表層に到達してシートの表層に接する指紋のパターンにより全反射の有無が決定される光を提供できる第2光制御部;を単一層内に含むシートおよび装置を提供する。
本発明は、コントラストの高い指紋情報を提供し、複数の指紋のパターンが互いに影響を受けずに認識できるようにする光学式指紋認識用シートを提供することができる。また、本発明は、入射および出射構造に制約を受けず、大面積センサおよび画面表示装置を有することができる装置を提供することができる。さらに、本発明は、シート指紋接触部の汚染の程度にかかわらず前記効果を発揮できるシートおよび装置を提供することができる。
本発明の一実施例に係る光学式指紋認識用(または入力用)シートおよびこれを含む装置の断面を概略的に図示した図面。 本発明の一実施例に係るシートを利用して撮影された指紋のイメージ。
以下、本発明の一例に係るシートおよびこれを含む装置を、添付された図面を参照して詳細に説明する。説明の便宜のために、図示された各構成の大きさや形状は誇張されるか縮小され得る。
本発明に関する一例において、本発明は、光学式指紋認識用シートまたは指紋入力用シートに関する。前記シートは所定の積層構成を有する光学フィルムを含む。下記で説明されるように、本発明のシートは、外部光源に由来する光が所定の積層構造を有する光学フィルム内に、互いに異なる角度の2つの光(線)で存在できるように構成され得る。前記光(線)のうち一つは前記所定の積層構成を有する光学フィルム内で常に全反射され得る。他の一つの光(線)は前記所定の積層構成を有する光学フィルム内で全反射されなくてもよい。具体的には、前記他の一つの光線は、前記所定の積層構成を有する光学フィルムを透過した後、シートの外部で接触する物質のパターンによりシートの表層で全反射の有無が決定され、全反射された後にはシートの下部に到達するかこれを透過して、シートの下部に位置するセンサで識別され得る。この時、所定の積層構成とは、下記で説明されるように、対向する2つの低屈折層間に光制御層が位置する構成を意味する。また、本発明でシートの表層とは、下記で説明される透明基材層と関連されたものであって、空気と接する透明基材層の上面を意味する、または指紋のようにパターンを有する物体と直接または間接的に接する透明基材層の上面を意味し得る。
これと関連して図1は、本発明の一実施例に係る光学式指紋認識用(または入力用)シートおよびこれを含む装置の断面を概略的に図示する。図1を参照して本発明を説明すると下記の通りである。
本発明のシートは、対向する2つの低屈折層およびこれらの間に位置する光制御層を有する光学フィルムを含むことができる。すなわち、本発明のシートに使われる光学フィルムは、下部低屈折層、前記下部低屈折層上に位置する光制御層、および前記光制御層上に位置する上部低屈折層を含むことができる。本発明で、層間積層位置と関連して使われる「上」または「上に」という用語は、ある構成が他の構成の真上に形成される場合だけでなく、これらの構成間に第3の構成が介在する場合まで含むことを意味し得る。また、本発明で、「低屈折層」とは、例えば、光制御層がある2つの層間に介在される場合、前記2つの層の屈折率が光制御層より低いことと同様に、いずれか一つの層が隣接する層に比べて相対的に低い屈折率を有する場合を意味し得る。
光制御層は第1光制御部と第2光制御部を含む。前記光制御部は特定の角度で入射する光に対してのみ所定の機能を遂行するように設けられた構成であり得る。それにより、下記で説明されるように、第1光制御部は、上部低屈折層の下面と下部低屈折層の上面のそれぞれに対して常に全反射する光を提供することができる。また、前記第2光制御部は、上部低屈折層、具体的には前記所定の積層構成の光学フィルムを透過し、シートの表層では、シートの表層に接する指紋のパターンにより全反射の有無が決定され得る光をシートの表層に提供することができる。本発明で「下面」とは、下部低屈折層と向き合うか接する光制御層(または光制御部)、上部低屈折層、および透明基材層の一面を意味し得、「上面」とは、当該下面を有する光制御層(または光制御部)、上部低屈折層および透明基材層のその反対の一面を意味し得る。前記下面または上面は、光の進行経路により、入光面や入射面そして出光面や出射面と呼称され得る。
図1のように、前記第1光制御部は、下部低屈折層を通じて第1光制御部の下面に対して第1角度θで入射した光を、第1角度θと異なる第2角度θの光Aで上部低屈折層の下面に出射することができる。一つの例示において、前記第2角度θの光が出射する第1光制御部の出射面は、第1光制御部の下面を除いた他の一面または内部のある領域であり得る。より具体的には、本発明のシートは、第1光制御部の側面および/または上面や、第1光制御部の内部のある領域および/または地点で第2角度θの光が出射できるように構成され得る。この時、前記第2角度θの光は、例えば上部低屈折層と光制御層の界面のような上部低屈折層の下面で、そして例えば下部低屈折層と光制御層の界面のような下部低屈折層の上面でそれぞれ全反射する光であり得る。本発明で「界面」とは、隣接した2つの層間の境界面、または光が通る経路に置かれた異種の媒質間の境界面を意味し得る。本発明で、角度は、水平面に置かれたシート(または入光層や入光面)に対する法線から光の進行方向がなす角度であって、その単位は°(度:degree)であり、0°超過~90°未満の大きさを有することができる。また、光が有する角度は、光の進行方向に沿った各構成の相対的な位置により、入射角または出射角と呼称され得る。
図1のように、前記第2光制御部は、例えば上部低屈折層の下面で全反射して第2光制御部に第2角度θで入射した光を、第2角度θの光Aおよび第2角度θと異なる第3角度θの光Bで上部低屈折層の下面に出射することができる。一つの例示において、前記第2角度θの光および第3角度θの光が出射する第2光制御部の出射面は、第2光制御部の下面を除いた他の一面または内部のある領域であり得る。より具体的には、本発明のシートは、第2光制御部の側面および/または上面や、第1光制御部の内部のある領域および/または地点で第2角度θの光および第3角度θの光Bが出射され得るように構成され得る。この時、前記第3角度θの光は上部低屈折層の下面、例えば上部低屈折層と光制御層の界面で全反射せず、上部低屈折層の下面または上部低屈折層を透過する光であり得る。
前記のように、本発明の光制御層は、光の角度や経路などを互いに異なって制御できる2つの部分に区画され得るため、図1でのように、光制御層上に位置する上部低屈折層に向かって、具体的には上部低屈折層に対して、より具体的には上部低屈折層の下面に対して、角度が互いに異なる2つの光(AおよびB)を提供(出射)することができる。
具体的な一例において、本発明のシートは、第1光制御部から上部低屈折層に向かって出射した第角度θの光が、下記の関係式1および2を満足して、上部低屈折層の下面および下部低屈折層の上面のいずれでも全反射し得るように設けられ得る。すなわち、前記第1光制御部は、その下面に対して第1角度θで入射した光を下記の関係式1および2を満足する第2角度θの光に変換して、光制御層の上面または上部低屈折層の下面に向かって出射することができる。下記で説明される関係式はスネルの法則を利用して得ることができる。
[関係式1]
θ>(180°/π)×sin-1(n/n
前記関係式1は、光制御層で上部低屈折層に進行する第角度θの光が、上部低屈折層の下面、例えば、光制御層と上部低屈折層の界面で全反射する条件を例示的に規定したものである。前記関係式1で、nは上部低屈折層の屈折率であり、nは光制御層のうち第1光制御部または第2光制御部の屈折率であり、nはnより大きい。
[関係式2]
θ>(180°/π)×sin-1(n/n
前記関係式2は、関係式1を満足する光が上部低屈折層の下面で全反射して光制御層に入射した後、下部低屈折層に向かう場合に、下部低屈折層の上面、例えば下部低屈折層と光制御層の界面で全反射する条件を例示的に規定したものである。前記関係式2で、nは光制御層のうち第1光制御部または第2光制御部の屈折率であり、n部低屈折層の屈折率であり、nはnより大きい。
前記のように、本発明のシートは、所定の積層構造内で常に全反射する全反射光が存在できるように設けられ得る。一方、本発明で、第2角度θの光は指紋の接触の有無にかかわらず常に全反射する光であるため、シート内でその光量が一定水準に維持され得る。そして、下記で説明されるように指紋の認識に使われる角度θB’の光は、角度θの全反射光が変換された角度θの光に起因するため、指紋イメージを生成するための角度θB’の光も指紋の接触有無にかかわらずシート内でその光量が一定に維持され得る。
前記第2光制御部は、上部低屈折層の下面と下部低屈折層の上面で全反射して第2光制御部に第2角度θで入射した光を、第2光制御部の上面または上部低屈折層の下面に向かって、第2角度θの光Aおよび第2角度θと異なる第3角度θの光Bで出射することができる。すなわち、前記第2光制御部は角度θの光Aの一部を角度θの光Bに変換させることができる。前記変換の程度、すなわち、θで入射した光Aがθである光Bに変換されて出射する比率は特に制限されず、例えば0%超過~100%未満の範囲で適切に調節され得る。この時、θおよびθは、第1光制御部で出射した光および第2光制御部で出射した光のそれぞれが、入射面である上部低屈折層の下面に対して有する(入射)角度であり得る。本発明で、第3角度θの光は、指紋の接触の有無にかかわらず前記第2光制御部によって生成される。
本発明で、前記第2光制御部によって生成される第3角度θの光は、下記で説明されるように、指紋の認識に使われ得る。指紋の認識に使われるためには第2光制御部で出射した第3角度θの光が前記積層構造の光学フィルム内で全反射せず、上部低屈折層を透過して指紋が接するシートの表層に到達しなければならない。
第3角度θと関連して、本発明のシートは、第2光制御部で出射する第3角度θの光が、下記の関係式3を満足して、前記上部低屈折層を透過するように設けられ得る。
[関係式3]
θ<(180°/π)×sin-1(n/n
前記関係式3は、光制御層の第2光制御部で上部低屈折層に向かう第3角度θの光が、上部低屈折層の下面で全反射しない条件を例示的に規定したものである。すなわち、前記関係式3は、第2光制御部で出射した角度θの光が上部低屈折層の下面または上部低屈折層を透過できる条件を意味する。前記関係式3で、nは上部低屈折層の屈折率であり、nは光制御層のうち第1光制御部または第2光制御部の屈折率であり、nはnより大きい。
一つの例示において、本発明のシートは、指紋が直接または間接的に接触できる透明基材層をさらに含むことができる。シートが透明基材層を含む場合、前記透明基材層は上部低屈折層上に位置することができる。すなわち、前記シートは下部低屈折層、光制御層、上部低屈折層、および透明基材層を順に含むことができる。特に別途に定義しない限り、本発明で層の性質と関連して使われる用語「透明」とは、380nm~780nm波長の可視光に対する透過率の下限が65%以上、70%以上、75%以上、80%以上、85%以上、90%以上または95%以上であり、その上限は約100%であって100%未満の範囲である場合を意味し得る。
前記のような構成によって、透明基材層と接する指紋の情報がセンサに伝達され得る。すなわち、光源から下部低屈折層を経て第1光制御部に入射した光は、第1光制御部によって上部低屈折層の下面および下部低屈折層の上面のそれぞれで常に全反射され得る角度θの光で出射され、第1光制御部で出射した角度θの光は指紋と透明基材層の接触の有無にかかわらず全反射しながら第2光制御部に入射する。そして、前記第2光制御部は、入射した角度θの光のうち一部を角度θの光に変換して上部低屈折層と透明基材層側に出射する。この時、第2光制御部で角度θの光に変換されていないθの光は下部低屈折層の上面で全反射する。また、角度θで上部低屈折層の下面に入射した光は、上部低屈折層を透過して透明基材層に入射しながら角度θとは異なる第4角度θB’の光に変換(屈折)されて透明基材層に入射され得る。そして本発明では、前記第4角度θB’の光が透明基材層と指紋の接触部である指紋のリッジ(ridge)では透過し、透明基材層と指紋の非接触部である指紋のバレー(valley)では全反射するようにシートが構成され得る。そして、指紋のバレー(valley)部分で全反射した光は、上部低屈折層と光制御層を経て、下部低屈折層に到達する又は下部低屈折層を透過してセンサに認識されるように本発明のシートが構成され得る。指紋のリッジ(ridge)で前記第4角度θB’の光が透明基材層の上面を透過する場合、透過とともに散乱および/または反射が行われ得る。
本発明の発明者は、指紋認識用または入力用シートおよび装置と関連して、韓国特許出願第10-2017-0147008号で、常に全反射する光が全反射され得る界面のうち一つが指紋が接触するシートの最上層面、すなわち透明基材層の上面になる発明を提案したことがある。前記出願で提案されたシートおよび装置も従来技術の問題点を解消するためのものであるが、多様な原因によって全反射する光のうち一部が損失され得るという問題を発見した。全反射光を損失させる原因としては、透明基材層の汚染、透明基材層と水分の接触、または指紋で加えられる圧力の大きさの差を挙げることができる。しかし本発明では、指紋の接触の有無にかかわらず常に所定の積層構造内で全反射し、所定の経路を経ながら指紋の識別に使われる角度の光θB’に変換され得る角度θの全反射光が全反射する界面を、シートの表層面ではなくシートの内部に位置させるため、透明基材層の汚染や指紋の状態のような外部要因に相対的に鈍感である長所がある。
本発明の一具体例によると、前記のような機能を遂行するために、本発明のシートは下記のように構成または設けられ得る。
一つの例示において、前記第1光制御部および第2光制御部は回折光学素子または屈折光学素子を含むことができる。
屈折光学素子(refractive optical elements)は隣接媒質との屈折率差によって進行する光の方向や角度が決定される特性の素子を意味し得る。本発明の光制御部が屈折光学素子である場合には、本発明で説明される光経路を満足するように各層間屈折率が考慮されて光制御部が構成され得る。
回折光学素子(diffractive optical elements)はパターンの形とパターン間の間隔によって光の進行方向や角度が決定される特性の素子を意味し得る。本発明の光制御部が回折光学素子である場合には、本発明で説明される光経路を満足するように各層間屈折率と回折パターンが考慮されて光制御部が構成され得る。
一つの例示において、本発明の光制御層は回折光学素子を含むことができる。具体的には、前記第1光制御部および第2光制御部は互いに異なる機能の回折光学素子を含むことができ、前記回折光学素子はフィルム形態のホログラフィック光学素子(HOE:holographic optical elements)であり得る。ホログラフィックとは、ホログラムと呼ばれる3次元像を再生するために感光媒体に干渉パターンを記録する技術である。また、ホログラフィックフィルムは、ホログラフィック記録が記録されたフィルムを意味し、感光粒子が非常に小さいフィルム上に記録光を利用して干渉縞を記録し、再生光を利用してこれを再現できるフィルムを意味し得る。ホログラフィックフィルムは記録された光に対してのみ機能を遂行し、記録された光以外の光に対しては要求される機能を遂行しないことがあり得るため、前記第1光制御部および前記第2光制御部にホログラフィックフィルムを使う場合、本発明で要求される光の角度、光路および/または光量を調節するのに特に有利である。
前記ホログラフィックフィルムは、記録媒体として感光材料を含むことができる。前記感光材料としては、フォトポリマー(photopolymer)、フォトレジスト(photoresist)、ハロゲン化銀エマルジョン(silver halide emulsion)、重クロム酸ゼラチン(dichromated gelatin)、フォトグラフィックエマルジョン(photographic emulsion)、フォトサーモプラスチック(photothermoplastic)または光屈折(photorefractive)材料などが使われ得る。一つの例示において、前記ホログラフィックフィルムは感光材料としてフォトポリマーを含むことができ、具体的にはフォトポリマーのみからなるフィルムであるか、またはフォトポリマー層(photopolymer layer)および前記層に対する基材(substrate)を共に含む重層構造のフィルムであり得る。この場合、フォトポリマーとともに使われる基材は透明基材であり得、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、またはトリアセチルセルロース(TAC)等を含む基材であり得るが、特に制限されるものではない。
一つの例示において、前記第1光制御部および第2光制御部の回折効率は、互いに同一または異なり得る。具体的には、前記第1光制御部はその全体面積で同一の回折効率を有することができ、前記第2光制御部もその全体面積で同一の回折効率を有することができ、この時、各光制御部が有する回折効率は互いに同一または異なり得る。
一つの例示において、前記第1光制御部および第2光制御部は、一つの層上で記録光の角度または回折パターンだけを異ならせてそれぞれ形成された一部の領域であり得る。または別途に製作された第1光制御部と第2光制御部が単一層を形成できるように、第1光制御部および第2光制御部を直接付着するまたは他の媒体を媒介に付着して光制御層が形成されてもよい。
前記説明された透過率を満足する場合であれば、前記透明基材層の種類は特に制限されない。例えば、ガラスまたは高分子樹脂を含むことができる。高分子樹脂としては、PC(ポリカーボネート;Polycarbonate)、PEN(ポリ(エチレンナフタレート);poly(ethylene naphthalate))またはPET(ポリ(エチレンテレフタレート);poly(ethylene terephthalate))のようなポリエステルフィルム、PMMA(ポリ(メチルメタクリレート);poly(methyl methacrylate))のようなアクリルフィルム、またはPE(ポリエチレン;polyethylene)またはPP(ポリプロピレン;polypropylene)のようなポリオレフィンフィルムなどが使われ得るが、これに制限されるものではない。一つの例示において、前記透明基材層は前記複数のガラスまたは高分子樹脂が積層された構成を有することができる。このような積層構成を有する場合にも、本発明で要求される機能を遂行し、下記の関係式を満足するように透明基材層が設けられ得る。
一つの例示において、前記透明基材層は硬度強化フィルム、防汚フィルム、反射防止フィルムおよびデコフィルムで構成された機能性フィルムのうち一つ以上をさらに含むことができる。例えば、透明基材層がガラスと機能性フィルムを含む場合、ガラスがいわゆるカバーガラスであって指紋と接触するシートの表層に位置することができ、前記機能性フィルムはガラスと上部低屈折層間に介在され得る。またはガラスの上部に前記機能性フィルムのうちいずれか一つ以上が位置することができる。このような構成を有する場合にも、前記透明基材層は本発明で説明された機能を遂行し、本発明で規定される関係式を満足するように設けられ得る。
一つの例示において、前記上部低屈折層および下部低屈折層は、本発明で規定される屈折率と関係式を満足する粘着層(pressure sensitive adhesive layer)であり得る。粘着層の種類や組成は特に制限されず、例えば、アクリル系粘着層またはシリコーン系粘着層であり得る。さらに一つの例示において、前記下部基材層は粘着物質の他に、前記説明された透明樹脂フィルムをさらに含むことができ、これらは粘着物質に対する基材として機能するか、その他に異なる機能を付与する目的で使われ得る。このような構成を有する場合にも、本発明で要求される機能を遂行し、下記の関係式を満足するように下部基材層が設けられ得る。
本発明で、下部低屈折層、光制御層、上部低屈折層、および透明基材層のそれぞれは、互いに同じであるか異なる屈折率を有することができる。一つの例示において、前記層はそれぞれ独立的に1超過~5以下、または1超過~3以下の範囲の屈折率を有することができ、層間屈折率の差は0.0001~2以下であり得る。光制御層の場合、本発明で要求される機能を遂行できる範囲で、第1光制御部と第2光制御部の屈折率は同一または互いに異なるように調節され得る。
一つの例示において、上部低屈折層の屈折率は、前記光制御層の屈折率および透明基材層の屈折率より小さくてもよい。同様に、下部低屈折層の屈折率は、前記光制御層の屈折率および透明基材層の屈折率より小さくてもよい。特に制限されはしないが、前記屈折率関係を満足する場合、低屈折層と光制御層、または低屈折層と透明基材層の屈折率差は0.1以下であり得る。
一つの例示において、前記透明基材層は、光制御層より屈折率が高くてもよい。特に制限されはしないが、前記屈折率関係を満足する場合、透明基材層と光制御層の屈折率差は0.05以下であり得る。
本発明で、上部低屈折層、下部低屈折層、光制御層、透明基材層、またはその他に含まれ得る構成の厚さは特に制限されない。例えば、本発明で説明されるシートの機能が発揮される場合であれば、前記構成の厚さは制限されず、例示的にはその下限が0.1μm以上または1μm以上であり得、その上限は1,000μm以下または500μm以下であり得る。
前記構成を有する本発明のシートで、第2光制御部から第3角度θに出射されて上部低屈折層を透過した光は、透明基材層上に高低が異なる物体が存在するかまたはその物体のパターンがどのようなものであるかにより、透明基材層の上面での全反射の有無が決定され得る。これと関連して、透明基材層の屈折率が上部低屈折層の屈折率より高く、第3角度θで上部低屈折層の下面に入射した光が上部低屈折層を透過して第3角度θと異なる第4角度θB’で透明基材層に入射する場合に、第4角度θB’の光が下記の関係式4および5を満足するように本発明のシートが設けられ得る。
[関係式4]
θB’>(180°/π)×sin-1(n/n
前記関係式4は、第4角度θB’の光が空気と接する透明基材層の上面で全反射する条件を例示的に規定したものである。前記関係式4で、nは空気の屈折率であって1であり、nは透明基材層の屈折率である。
[関係式5]
θB’<(180°/π)×sin-1(n/n
前記関係式5は、高さが異なるパターンを有する物体が透明基材層と接触する場合、高さが異なるパターンを有する物体と透明基材層が直接接触する透明基材層の上面で第4角度θB’の光が透過(または透過と散乱、および反射が同時に発生し得る)される条件を例示的に規定したものである。前記関係式5で、nは透明基材層の屈折率であり、nは高さが異なるパターンを有する物体のうち透明基材層と直接接触する部分の屈折率である。この時、高さが異なるパターンを有する物体は指紋(finger print)であり得、高さが異なるパターンを有する物体のうち透明基材層と直接接触する部分は指紋のリッジ(ridge)であり得る。一方、高さが異なるパターンを有する物体のうち透明基材層と直接接触しない部分は指紋のバレー(valley)であり得、バレー部分は空気が占めているため、バレー部分の屈折率は1(=n)と見ることができる。このように、前記角度θB’の光は透明基材層上に物体が存在しない場合には透明基材層と空気の界面で全反射するが、高さが異なるパターンを有する物体が透明基材層に接触する場合には透明基材層に対する物体の直接接触部(ridge)で透過(または透過と散乱、および反射が同時に発生し得る)される光であり得る。
また、本発明で、前記シートは、空気と接する透明基材層の上面で全反射した前記第4角度θB’の光が、上部低屈折層の上面を透過できるように設けられ得る。透明基材層の屈折率が上部低屈折層より大きい場合には、上部低屈折層の上面、すなわち上部低屈折層と透明基材層の界面で全反射が起きてはならないため、前記第4角度θB’の光は下記の関係式6を満足することができる。
[関係式6]
θB’<(180°/π)×sin-1(n/n
前記関係式6は、透明基材層の屈折率が上部低屈折層の屈折率より大きい場合に、透明基材層と上部低屈折層の界面で全反射が発生せず、第4角度θB’の光が上部低屈折層上面を透過できる条件を例示的に規定したものである。前記関係式6で、nは透明基材層の屈折率であり、nは上部低屈折層の屈折率であり、nはnより大きい。
また、本発明のシートは、第4角度θB’の光のうち透明基材層と空気の界面で全反射した光が、上部低屈折層および光制御層を通り、下部低屈折層の下面に到達する又は下部低屈折層を透過できるように設けられ得る。下部低屈折層に到達する又は下部低屈折層を透過した光は、下部低屈折層の下に位置したセンサで認識され得る。このためには上部低屈折層を透過した光が下部低屈折層の上面、すなわち光制御層と下部低屈折層の界面で全反射してはならない。これと関連して、前記第4角度θB’の光は下記の関係式7を満足することができる。
[関係式7]
θB’<(180°/π)×sin-1(n/n
前記関係式7は、第4角度θB’の光が、透明基材層と空気の界面で全反射した後、上部低屈折層および光制御層を経て、下部低屈折層(下面)に到達する又は下部低屈折層を透過できる条件を例示的に規定したものである。前記関係式7で、nは透明基材層の屈折率であり、nは下部低屈折層の屈折率である。
前記のように透明基材層の表層で全反射する光の角度θB’が前記関係式6および7を満足する場合、図1に図示された通り、シートの下部に存在するセンサは下部低屈折層(下面)に到達する又は下部低屈折層を透過する光を認識することができる。すなわち、本発明のシートは、前記第2光制御部が出射する第3角度θの光に起因する第4角度θB’の光のうち、空気と接触する透明基材層の上面(シートの表層)で全反射する光と透明基材層および物体の直接接触部で透過(または透過と散乱、および反射が同時に発生し得る)される光の光量差を識別する方式を利用して使用者の指紋が認識されるようにする。
このように、本発明はシート内で常に全反射する光を指紋の識別に直接利用するものではない。具体的には、本発明では、第1光制御部で提供されて指紋接触の有無にかかわらず、常に全反射する第2角度θの光のうち一部が、第2光制御部によってθと異なる第3角度θの光に変換されて透明基材層に向かって出射され、透明基材層の表層に到達する第4角度θB’の光が外部の物体が接触する透明基材層の表面からシートの内部に全反射およびシートの外部に透過(または透過と散乱、および反射が同時に発生し得る)される場合に、これらの光の光量差を指紋の識別に利用するものである。すなわち、前記θB’角度の光のうち、指紋との非接触部で全反射してセンサに進行する光の光量と指紋との接触部で透過(または透過と散乱、および反射が同時に発生し得る)されて減少した光の光量差が指紋の識別に利用される。
また、本発明で、前記角度θB’の光は、指紋の有無にかかわらずシート内で常に全反射する光に起因する。したがって、本発明では、常にシートの内部を全反射する光を利用して前記指紋の識別に利用される光の光量も一定に維持することができ、その結果、角度θB’の光のうち透明基材層と空気の界面で全反射する光と透明基材層と物体の直接接触部で透過(または透過と散乱、および反射が同時に発生し得る)される光の光量差がより明確にセンサで認識され得る。さらに、本発明では、指紋の有無にかかわらず生成される前記角度(θまたはθB’)の光のうち、透明基材層と空気の界面で全反射する光と透明基材層と物体の直接接触部で透過(または透過と散乱、および反射が同時に発生し得る)される光を指紋の識別に利用するので、複数の指紋のパターンが透明基材層に接触しても互いに影響を受けずに識別することができる。
一つの例示において、第1光制御部の投影面積(S1)は前記第2光制御部の投影面積(S2)より小さくてもよい。本発明で「投影面積」とは、シートをその表面の法線方向と平行な方向の上部または下部で観察する時、当該構成が視認される面積、例えば正射影面積を意味し得る。したがって、面積比較対象構成が有する凹凸などによる実際の面積の増減は考慮されない。特に制限されはしないが、S1:S2は5~40:60~95の範囲であり得る。
本発明に関する他の一例において、本発明は光学式指紋認識装置または指紋入力装置に関する。
一つの例示において、前記装置は、光源部をさらに含むことができる。前記光源部は、前記シートに向かって光を照射できる構成を意味する。前記機能を遂行できるのであれば、光源部の具体的な構成は特に制限されない。前記光源部は、図1のように、前記シートの下部低屈折層の一面、より具体的には第1光制御部が接する前記下部低屈折層の一面の反対の一面上に位置することができる。光源部から入射した光は下部低屈折層を経て前記光制御層の第1光制御部に入射し、シート内で常に全反射できる光がシートに提供され得る。一つの例示において、第1光制御部に入射する光は第1光制御部の下面に対して垂直であり得る。本発明で「垂直」とは、目的とする効果を損傷させない範囲での実質的な垂直を意味するものであって、例えば、製造誤差(error)または偏差(variation)等を勘案した意味で使われる。この時、誤差や偏差は±10°以内、±8°以内、±6°以内、±4°以内、±2°以内、±1°以内、±0.5°以内、±0.2°以内、または±0.1°以内であり得る。
一つの例示において、前記装置はセンサ部をさらに含むことができる。センサ部とは、下部低屈折層に到達する又は下部低屈折層を透過する光を感知する構成を意味し得る。前記機能を遂行できるのであれば、センサ部の構成は特に制限されず、公知とされているセンサが使われ得る。前記センサ部は、図1のように、前記シートの下部低屈折層の一面、より具体的には前記第2光制御部が接する前記下部低屈折層の一面の反対の一面上に位置することができる。前述された通り、低屈折層の界面での全反射光を除き、指紋と直接接触する透明基材層の部分で全反射する光は下部低屈折層に到達するまたは下部低屈折層を透過してセンサ部で感知され得、前記センサ部はこれを通じて透明基材層に接触した物体のパターン、すなわち指紋を認識することができる。一つの例示において、前記センサ部は透明であり得る。
一つの例示において、前記装置は画面表示部をさらに含むことができる。画面表示部は、例えば、機器で再生されたイメージや動映像が使用者に視認されるようにする構成であり得る。図1のように、前記画面表示部は、前記シートの下部低屈折層の一面、より具体的には前記第2光制御部が接する前記下部低屈折層の一面の反対の一面上に位置することができる。
さらに一つの例示において、前記装置は画面表示部とセンサ部を同時に含むことができる。この場合、前記装置は画面表示部、センサ部およびシートを順に含むか、センサ部、画面表示部およびシートを順に含むことができる。また、画面表示部とセンサ部のうちいずれか一つは光源部と一つの層を形成してもよい。
さらに一つの例示において、前記装置は画面表示機能とセンサ機能を同時に遂行する一つの部(part)をさらに含むことができる。この場合、前記一つの部(part)は光源部と一つの層を形成してもよい。
図2は、本発明の一実施例に係るシートを利用して撮影された指紋のイメージである。撮影に使われたシートとしては、波長532nmの光に対する屈折率が1.41である下部低屈折層、532nm波長の光に対する屈折率が1.50であるホログラフィックフィルムを含む光制御層、波長532nmの光に対する屈折率が1.41である上部低屈折層、および波長532nmの光に対する屈折率が1.51であるガラス基材層(cover galss)を順に含む積層体を使った。前記光制御層の場合、公知のフォトポリマーフィルムを使って製造した。具体的には、第1光制御部はシート(透明基材層)に対する法線を基準として入射光を73°で出射するように、前記第2光制御部は入射光のうち一部をシート(透明基材層)に対する法線を基準として45°の角度で出射できるように、光制御層に回折縞が記録された。その後、シート(透明基材層)に対する法線を基準として0°で外部光をシートに照射し、透明基材層の表面に指紋を接触して下部低屈折層の下端に現れる像をCCD(charge-coupled device)で撮影した。
前記のように、本発明に関する例示的な実施例である図1および図2を参照して本発明の発明を説明したが、本発明の保護範囲は前記特定された実施例と図面に限定されない。また、本技術分野が属する技術分野で通常の知識を有する者は、出願された本発明の技術的思想と範囲内で、特許請求の範囲に記載された発明を多様に変更または変形できることが理解できるであろう。

Claims (11)

  1. 下部低屈折層;前記下部低屈折層上に位置し、第1光制御部および第2光制御部を含む光制御層;前記光制御層上に位置する上部低屈折層;および前記上部低屈折層上に位置する透明基材層を順に含むシートであり、
    前記第1光制御部は、下部低屈折層を通じて第1角度(θ)で第1光制御部の下面に入射した光を上部低屈折層の下面および下部低屈折層の上面のそれぞれで全反射する第2角度(θ)の光で上部低屈折層の下面に出射するように設けられ、
    前記第2光制御部は、上部低屈折層の下面で全反射して第2角度(θ)で第2光制御部に入射した光を第2角度(θ)の光および第2角度と異なる第3角度(θ)の光で上部低屈折層の下面に出射するように設けられ、
    前記第1光制御部で出射する第2角度(θ )の光が、下記の関係式1および2を満足して、上部低屈折層の下面および下部低屈折層の上面のそれぞれで全反射するように設けられ、
    前記第2光制御部で出射する第3角度(θ )の光が、下記の関係式3を満足して、前記上部低屈折層の下面を透過するように設けられ、
    第3角度(θ )で上部低屈折層の下面に入射した光が上部低屈折層を透過しながら第3角度(θ )と異なる第4角度(θ B’ )で透明基材層に入射し、
    前記第4角度(θ B’ )の光が下記の関係式4を満足して空気と接する透明基材層の上面で全反射するように、そして前記第4角度(θ B’ )の光が下記の関係式5を満足して高さが異なるパターンを有する物体と透明基材層が直接接触する透明基材層の上面で透過できるように設けられ、
    空気と接する透明基材層の上面で全反射した前記第4角度(θ B’ )の光が、下記の関係式6を満足して、上部低屈折層の上面を透過できるように設けられ、
    空気と接する透明基材層の上面で全反射した前記第4角度(θ B’ )の光が、下記の関係式7を満足して、上部低屈折層および光制御層を通って下部低屈折層の下面に到達できるように設けられる、シート
    [関係式1]
    θ >(180°/π)×sin -1 (n /n
    [関係式2]
    θ >(180°/π)×sin -1 (n /n
    [関係式3]
    θ <(180°/π)×sin -1 (n /n
    [関係式4]
    θ B’ >(180°/π)×sin -1 (n /n
    [関係式5]
    θ B’ <(180°/π)×sin -1 (n /n
    [関係式6]
    θ B’ <(180°/π)×sin -1 (n /n
    [関係式7]
    θ B’ <(180°/π)×sin -1 (n /n
    (ただし、前記関係式1~7中、n は空気の屈折率であって1であり、n は透明基材層の屈折率であり、n は上部低屈折層の屈折率であり、n は光制御層のうち第1光制御部または第2光制御部の屈折率であり、n は下部低屈折層の屈折率であり、n は高さが異なるパターンを有する物体が前記透明基材層に接触する場合に高さが異なるパターンを有する物体のうち透明基材層と直接接触する部分の屈折率であり、n はn より大きく、n はn およびn のそれぞれより大きい)
  2. 前記第1光制御部および第2光制御部は回折光学素子または屈折光学素子を含む、請求項1に記載のシート。
  3. 前記第1光制御部および第2光制御部はホログラフィックフィルムを含む、請求項1又は2に記載のシート。
  4. 前記下部低屈折層および前記上部低屈折層はアクリル系透明粘着層またはシリコーン系透明粘着層を含む、請求項1~のいずれか一項に記載のシート。
  5. 前記透明基材層はガラスまたは高分子樹脂を含む、請求項1~のいずれか一項に記載のシート。
  6. 前記透明基材層は、硬度強化フィルム、防汚フィルム、デコフィルムおよび反射防止フィルムで構成された機能性フィルムのうち一つ以上をさらに含む、請求項1~のいずれか一項に記載のシート。
  7. 光学式指紋認識または光学式指紋入力に使われる、請求項1~のいずれか一項に記載のシート。
  8. 請求項1~のいずれか一項に記載されたシートを含む、光学式指紋認識または入力装置。
  9. 光源部をさらに含み、前記光源部は前記第1光制御部が接する前記下部低屈折層の一面の前記光制御部が接する側とは反対の一面上に位置する、請求項に記載の光学式指紋認識または入力装置。
  10. 前記光源部は前記第1光制御部の下面に対して、誤差±10°以内の垂直の光を前記第1光制御部に出射できるように設けられる、請求項に記載の光学式指紋認識または入力装置。
  11. 画面表示部およびセンサ部のうち一つ以上をさらに含む、請求項10のいずれか一項に記載の光学式指紋認識または入力装置。
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