JP7056149B2 - 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセット - Google Patents
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Description
前記淡色インキ中の前記光重合開始剤(B)の含有量を(α)とし、前記濃色インキ中の前記光重合開始剤(B)の含有量を(β)とした場合に、0.1<α-β<10であり、
被記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角H°における、前記濃色インキの色相角H°(X)と、前記淡色インキの色相角H°(Y)が、
|X-Y|<30°
の関係を満たすことを特徴とするインクジェットインキセットに関する。
上記濃色インキ中の上記多官能モノマー(C-2)/重合性化合物(C)の質量比(α)と、前記淡色インキ中の上記多官能モノマー(C-2)/重合性化合物(C)の質量比(β)が、α<βの関係を満たすことを特徴とする上記インクジェットインキセットに関する。
前記N-ビニルカプロラクタムの含有量が、インクジェットインキの全質量に対して、5~35質量%であることを特徴とするインクジェットインキセットに関する。
上記淡色インキとして、ライトシアンインキ及びライトマゼンタインキを含むことを特徴とする上記インクジェットインキセットに関する。
本発明のインクジェットインキセットは、少なくとも1対の同じ色相を有する濃色インキ及び淡色インキを含むインクジェットインキセットであって、被記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角H°において、前記濃色インキの色相角H°(X)と、前記淡色インキの色相角H°(Y)が、|X-Y|<30°の関係を満たすことを特徴とする。
以下、本発明のインクジェットインキセットについて詳細に説明する。
本発明のインクジェットインキセットは、少なくとも1対の同じ色相を有する濃色インキ及び淡色インキを備えたインクジェットインキセットであって、被記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角H°において、上記濃色インキの色相角H°(X)と、上記淡色インキの色相角H°(Y)が、|X-Y|<30°の関係を満たすことが好ましく、|X-Y|<20°がより好ましい。上記範囲内であると、粒状感が抑制され、滑らかな階調性のある画質が得られる。
本明細書で、「色相角H°」とは、JIS Z 8781-4:2013に準拠して計算される相関量を意味する。色相角H°は、H°=tan-1(b*/a*)+180(a*<0の場合)、又は、H°=tan-1(b*/a*)+360(a*>0の場合)により求められる。
「a*」及び「b*」は、各色のインキを単色で網点面積率が100%の画像を形成した際のCIE1976La*b*色空間における値である。また、測定機は、グレタグ社製SPM100-IIを用いる。
なお、網点面積率とは、単位面積あたりに占める網点の面積の割合を百分率で表したものを意味する。
[顔料(A)]
本発明のインクジェットインキは、顔料を含む。本発明に用いることができる顔料としては、特に制限はなく、公知の顔料を用いることができる。顔料は、無機顔料及び有機顔料のいずれも用いることができる。印刷用途及び塗料用途に一般的に使用される顔料であってよく、それら顔料から発色性及び耐光性等の必要となる用途に応じて適切な顔料を選択することができる。
上記オレンジ色を呈する顔料としては、C.I.Pigment Orange 13、16、20、34、36、38、39、43、51、61、63、64、74などが挙げられる。
本発明のインクジェットインキは、光重合開始剤(B)を含む。本発明に用いることができる光重合開始剤としては、特に制限はなく、公知の光重合開始剤を用いることができる。
また、光重合開始剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、光重合開始剤は、活性放射線等の外部エネルギーを吸収して重合開始種を生成する化合物だけでなく、特定の活性エネルギー線を吸収して重合開始剤の分解を促進させる化合物(いわゆる増感剤)も含まれる。
アシルフォスフィンオキサイド系化合物(B-1)としては、具体的に、ジフェニルアシルフェニルフォスフィンオキサイド、エトキシ(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイドなどが挙げられる。中でも、硬化性、色相、重合性化合物の溶解性の観点から、2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイドが好ましい。
チオキサントン系化合物(B-2)としては、具体的に、チオキサントン、2-イソプロピルチオキサントン、4-イソプロピルチオキサントン、2-クロロチオキサントン、2,4-ジメチルチオキサントン、2,4-ジエチルチオキサントンなどが挙げられる。中でも、硬化性の観点から、2-イソプロピルチオキサントンが好ましい。
α-アミノアルキルフェノン系化合物(B-3)としては、具体的に、2-メチル-1-[4-(メトキシチオ)-フェニル]-2-モルフォリノプロパン-1-オン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン-1、2-(ジメチルアミノ)-2-[(4-メチルフェニル)メチル]-1-[4-(4-モルフォリニル)フェニル-1-ブタノンなどが挙げられる。中でも、光源として、UV-LEDを用いる場合、硬化性の観点から、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン-1、2-(ジメチルアミノ)-2-[(4-メチルフェニル)メチル]-1-[4-(4-モルフォリニル)フェニル-1-ブタノンが好ましい。
なお、実質的とは、インクジェットインキの全質量に対して、0.05質量%未満である。
ここで本明細書において、「(メタ)アクリロイル」、「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」、及び「(メタ)アクリロイルオキシ」といった記載は、特に説明がない限り、それぞれ、「アクリロイル及び/またはメタクリロイル」、「アクリル酸及び/またはメタクリル酸」、「アクリレート及び/またはメタクリレート」、及び「アクリロイルオキシ及び/またはメタクリロイルオキシ」を意味する。また、「PO」は「プロピレンオキサイド」を、「EO」は「エチレンオキサイド」を表す。
また、本発明に用いることができる重合性化合物は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
単官能モノマー(C-1)は、分子内にエチレン性不飽和結合を1つ有する化合物である。具体的には、(メタ)アクリロイル基、アリル基、ビニル基、ビニルエーテル基、内部二重結合性基(マレイン酸など)を有する化合物が好ましい。中でも、硬化性の点で、(メタ)アクリロイル基、ビニル基を有する化合物がさらに好ましい。単官能モノマー(C-1)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
ここでホモポリマーのガラス転移温度は、カタログ値がある場合はその値を採り、カタログ値がない場合、示差走査熱量測定(DSC)法によって測定した。DSC装置としては、SeikoInstrumentsDSC120Uを用い、測定温度は30℃~300℃、昇温速度は1分間に2.5℃で測定した。
前記多官能モノマー(C-2)は、分子内にエチレン性不飽和結合を2つ以上有する化合物である。具体的には、(メタ)アクリロイル基、アリル基、ビニル基、ビニルエーテル基、内部二重結合性基(マレイン酸など)を有する化合物が好ましい。中でも、硬化性の点で、(メタ)アクリロイル基を有する化合物がより好ましい。多官能モノマー(C-2)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ε-カプロラクトン変性トリス-(2-アクリロキシエチル)イソシアヌレート、エトキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどの3官能モノマー、
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレートなどの4官能モノマー、
ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートの5官能モノマー、
ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートの6官能モノマーなどが挙げられる。
分子内で環状構造を有する多官能モノマーとしては、具体的に、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのEO付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFのEO付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのPO付加物ジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ジメチロール-トリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル等の2官能モノマー、
ε-カプロラクトン変性トリス-(2-アクリロキシエチル)イソシアヌレート、エトキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレートなどの3官能モノマーなどが挙げられる。
中でも、硬化膜の延伸性、特に、屋外暴露した後の硬化膜の延伸性の観点から、芳香環構造を有する多官能モノマーを含むことが好ましく、例えば、ビスフェノールAのEO付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFのEO付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのPO付加物ジ(メタ)アクリレートが挙げられ、硬化性、延伸性の点からビスフェノールAのEO4モル付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのEO10モル付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFのEO4モル付加物ジ(メタ)アクリレートが好ましい。
重合性化合物(C)として、重合性オリゴマーを含有してもよい。重合性オリゴマーは、分子内にエチレン性不飽和結合として、(メタ)アクリロイル基を有するものが好ましい。オリゴマーに含まれるチレン性不飽和結合数は、柔軟性と硬化性のバランスの観点から、1分子あたり1~15が好ましく、2~6がより好ましく、2~4が更に好ましく、2が特に好ましい。オリゴマーの重量平均分子量は400~10,000が好ましく、500~5,000がより好ましい。ここで、「重量平均分子量」は、一般的なゲルパーミッションクロマトグラフィー(以下GPC)によりスチレン換算分子量として求めることができる。
本発明においては、TSKgelカラム(東ソー社製)を用い、RI検出器を装備したGPC(東ソー社製、HLC-8320GPC)で、展開溶媒にDMFを用いたときのポリスチレン換算分子量である。
本発明において、顔料の分散性及びインクジェットインキの保存安定性を向上させるために、顔料分散剤を使用することが好ましい。
本発明に用いることができる顔料分散剤としては、特に制限はなく、公知の顔料分散剤を用いることができる。中でも、塩基性官能基を有する樹脂型顔料分散剤が好ましく、前記塩基性官能基としては一級、二級、または三級アミノ基、ピリジン、ピリミジン、ピラジン等の含窒素複素環などを挙げることができる。
また、前記樹脂型顔料分散剤を構成する骨格としては、脂肪酸アミン骨格、及び/又は、ウレタン骨格が、保存安定性良好な顔料分散体が容易に得られることからさらに好ましい。
「酸価」とは、分散剤固形分1gあたりの酸価を表し、JIS K 0070に準じ、電位差滴定法によって求めることが出来る。
「アミン価」とは、分散剤固形1gあたりのアミン価を表し、0.1Nの塩酸水溶液を用い、電位差滴定法によって求めた後、水酸化カリウムの当量に換算した値をいう。
特に、ライトシアンインキでは、顔料分散剤の含有量は、顔料100質量部に対して顔料分散剤は25~200質量部が好ましく、40~150質量部がより好ましく、50~120質量部がさらに好ましい。ライトマゼンタインキでは、顔料分散剤の含有量は、顔料100質量部に対して顔料分散剤は25~150質量部が好ましく、40~100質量部がより好ましく、50~100質量部がさらに好ましい。
本発明のインクジェットインキには、必要に応じて上記成分以外に、不活性樹脂、表面調整剤、重合禁止剤、有機溶剤、消泡剤、及び酸化防止剤などを含有することができる。
一実施形態において、印刷物に任意の物性を与える目的で、不活性樹脂を含有してもよい。なお「不活性樹脂」には、顔料分散剤は含まれない。
本明細書において表面調整剤とは、添加によってインキの表面張力を低下させる物質を意味する。表面調整剤として、例えば、シリコーン系表面調整剤、フッ素系表面調整剤、アクリル系表面調整剤、アセチレングリコール系表面調整剤等が挙げられる。表面張力低下の能力、重合性モノマーとの相溶性との観点から、シリコーン系表面調製剤を使用することが好ましい。
ポリエーテルとは、例えば、ポリエチレンオキサイド、及び/またはポリプロピレンオキサイドであってよい。本発明の一実施形態では、市販品として入手できるポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を使用することができる。
好ましく使用できる代表的な製品の例として、ビックケミー社のBYK(登録商標)-378、348、及び349等のポリエーテル変性シロキサン;並びにBYK―UV3500、及びUV3510等のポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンが挙げられる。また、エボニックデグサ社のTEGO(登録商標)GLIDE 450、440、435、432、410、406、130、110、及び100等のポリエーテル変性シロキサンコポリマーが挙げられる。これらの中でも、印刷画質向上の観点から、BYK-331、333、378、348、UV3510、TEGO GLIDE 450、440、432、及び410等のポリエーテル変性シリコーン系表面調整剤が好ましい。
インクジェットインキの経時における粘度安定性、経時後の吐出安定性、インクジェット記録装置内での粘度安定性を高めるため、重合禁止剤を使用することができる。重合禁止剤としては、ヒンダードフェノール系化合物、フェノチアジン系化合物、ヒンダードアミン系化合物、リン系化合物が特に好適に使用される。
具体的には、4-メトキシフェノール、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、t-ブチルハイドロキノン、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール、フェノチアジン、N-ニトロソフェニルヒドロキシルアミンのアルミニウム塩などが挙げられる。
中でも、ヒンダードフェノール系化合物及び/又はフェノチアジン系化合物を含むことが好ましく、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール、フェノチアジンを含むことがより好ましい。
一実施形態において、インクジェットインキの低粘度化、及び被記録媒体への濡れ性を向上させるために、有機溶剤を含有させてもよい。有機溶剤の沸点は、120℃~300℃が好ましく、140~270℃がより好ましく、160~260℃がさらに好ましい。
中でも、グリコール化合物の、モノアセテート類、モノアルキルエーテル類、ジアルキルエーテル類が好ましい。
中でも、テトラエチレングリコールジアルキルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジエチルエーテルが好ましい。
[粘度]
本発明のインクジェットインキは、吐出性を考慮し、25℃における粘度が40mPa・s以下であることが好ましい。より好ましくは5~40mPa・s、さらに好ましくは7~30mPa・sである。
また、吐出温度(好ましくは25~80℃、より好ましくは25~50℃)における粘度が、3~15mPa・sであることが好ましく、3~13mPa・sであることがより好ましい。
本発明のインクジェットインキは、粘度が上記範囲になるように適宜組成比を調整することが好ましい。
本発明のインクジェットインキの25℃における表面張力は、20~40mN/mであることが好ましい。より好ましくは22~39mN/mである。
軟質塩化ビニル、アクリル、ポリオレフィン、PET、コート紙、非コート紙など様々な被記録媒体へ記録する場合、滲み及び浸透の観点から、20mN/m以上が好ましく、濡れ性の点では40mN/m以下が好ましい。
本発明のインクジェットインキセットは、インクジェット記録用として使用される。
本発明のインクジェットインキセットは、被記録媒体上に、本発明の本発明のインクジェットインキを吐出する工程、及び、吐出されたインクジェットインキに、活性エネルギー線を照射して、硬化する工程、を含むことを特徴とする。
本発明において、被記録媒体としては、具体的に、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、硬質塩化ビニル、軟質塩化ビニル、ポリスチレン、発泡スチロール、アクリル(PMMA等)などの材料からなるプラスチック基材;アートコート紙、セミグロスコート紙、キャストコート紙、上質紙などの紙基材;ガラス基材;ステンレス、アルミニウム蒸着紙等の金属基材などが挙げられる。
プラスチック基材の厚みは、2~100μmが好ましく、6~50μmがより好ましい。
[吐出工程]
インクジェットヘッドの解像度(ノズル密度)は、90,000dot/inch2(150×600dpi)以上が好ましく、180,000dot/inch2(300×600dpi)以上がより好ましく、360,000dot/inch2(600×600dpi)以上がさらに好ましい。
硬化工程における光源としては、特に制限はなく、公知のものを用いることができる。
具体的には、水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハイドライドランプ、UV-LED、紫外線レーザーダイオード(UV-LD)等のLED(発光ダイオード)やガス・固体レーザーなどが挙げられる。中でも、UV-LEDを使用することが好ましい。
硬化性の観点から、380~420nmが好ましく、380~410nmがより好ましい。380nm以上であると、安全性に優れる。また、420nm以下であると、硬化性に優れるので好ましい。
被記録媒体表面における最高照度が10mW/cm2以上であると、硬化性に優れ、画像のベタツキや画質の低下が生じない。
また、被記録媒体表面における最高照度が2,000mW/cm2以下であると、吐出されたインク組成物の硬化が過剰に早く進行することがなく、画像表面に凹凸が形成されることによる画質の低下が抑制される。
被記録媒体表面における最高照度は、画質及び生産性の観点から、100~1,800mW/cm2が好ましく、200~1,500mW/cm2がより好ましい。
このように、稼働部に設けられる光源として小型かつ軽量のUV-LEDを用いることにより、インクジェット記録装置の小型化及び省エネルギー化を図ることができ、高い生産性で画像を形成することができる。また、UV-LEDは、露光条件の可変性に優れているため、インクジェットインキに応じて好適な露光条件を設定することができ、高い生産性で画像を形成することができる。
例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等の淡色インキとシアン、マゼンタ、ブラック、イエロー、ホワイトの濃色インキの計7色が少なくとも含まれるインクジェットインキセットとして使用する場合には、ホワイト→ライトシアン→ライトマゼンタ→イエロー→マゼンタ→シアン→ブラックの順で被記録媒体上に付与することが好ましい。このようにして、紫外線の照射により高感度で硬化することで、被記録媒体表面に画像を形成することができる。
[顔料分散体の作成]
下記のような配合でシアン顔料分散体を作成した。以下分散体は、重合性化合物に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約1時間分散して作成した。
・LIONOL BLUE FG-7400G(トーヨーカラー社製 フタロシアニン顔料 C.I.Pigment Blue 15:4) 30部
・ソルスパーズ32000(ルーブリソール社製 顔料分散剤) 9部
・フェノキシエチルアクリレート 61部
・Hostaperm Red E5B02(クラリアント社製 キナクリドン顔料 C.I.Pigment Violet 19) 20部
・ソルスパーズ24000(ルーブリソール社製 顔料分散剤) 6部
・フェノキシエチルアクリレート 74部
表1に記載の原料を混合、2時間の撹拌の後、溶解残りがないことを確認し、メンブランフィルターで濾過を行い、ヘッドつまりの原因となる粗大粒子を除去し、インクジェットを作成した。なお、なお、表1中の数値は特に断りがない限り「質量部」を表し、空欄は配合していないことを表す。
・VCAP: N-ビニルカプロラクタム(BASF社製「NVC」)
・THFA: テトラヒドロフルフリルアクリレート(アルケマ株式会社製「SR285」)
・CTFA: 環状トリメチロールプロパンフォルマルアクリレート(アルケマ株式会社製「SR531」)
・TBCH: 4-tert-ブチルシクロヘキシルアクリレート(アルケマ株式会社製「SR217」)
・IBXA: イソボルニルアクリレート(アルケマ株式会社製「SR506」)
・PEA: フェノキシエチルアクリレート(アルケマ株式会社製「SR339」)
・LA: ラウリルアクリレート(アルケマ株式会社製「SR335」)
・BisA-EO4A: エトキシ化(4)ビスフェノールAジアクリレート(アルケマ株式会社製「SR601」)
・BisA-EO10A: エトキシ化(10)ビスフェノールAジアクリレート(アルケマ株式会社製「SR602」)
・BisA-EO30A: エトキシ化(30)ビスフェノールAジアクリレート(Miwon Specialty Chemical Co., Ltd製「MiramerM2300」)
・DPGDA: ジプロピレングリコールジアクリレート(アルケマ株式会社製SR508」)
・TMPTA: トリメチロールプロパントリアクリレート(アルケマ株式会社製「SR351」)
・TPO: 2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド(BASF社製「DAROCUR TPO」)
・Ir819: ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイド(BASF社製「イルガキュア819」)
・Ir369: 2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン-1(BASF社製「イルガキュア369」)
・ITX: 2―イソプロピルチオキサントン(LAMBSON社製「SpeedCure2-ITX」)
・Ir907: 2-メチル-1-(4-メチルチオフェニル)-2-モルフォリノプロパン-1-オン(BASF社製「イルガキュア907」)
・BHT: ジブチルヒドロキシトルエン(本州化学社製「H-BHT」)
・フェノチアジン: 精工化学社製「フェノチアジン」
・BYK-UV3510: ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(BYK-Chemie社製)
インクジェット記録装置を用いて、以下の印刷方法で被記録媒体である軟質塩化ビニルに12μmの硬化膜を作成し、試験サンプルを作成した。
インクジェットヘッドは、10~30plのマルチサイズドットで360×2160dpiの解像度で射出できるように駆動した。
被記録媒体にインクジェットインキが着弾して0.1秒~0.3秒後に照射が始まり、200mW/cm2の紫外線が6回照射されるように露光条件、主走査速度及び射出周波数を調整した。
紫外線ランプには、波長395nmの紫外線を発光する、Phoseon Technology社製のUV-LEDを使用した。
上記方法で作成した試験サンプルを用いて、グレタグ社製SPM100-IIにて色相角を測定した。2以上で、実用上問題ないレベルであると評価する。
5:濃色インキの硬化膜と淡色インキの硬化膜の色相角の差が0°以上8°未満
4:濃色インキの硬化膜と淡色インキの硬化膜の色相角の差が8°以上15°未満
3:濃色インキの硬化膜と淡色インキの硬化膜の色相角の差が15°以上23°未満
2:濃色インキの硬化膜と淡色インキの硬化膜の色相角の差が23°以上30°未満
1:濃色インキの硬化膜と淡色インキの硬化膜の色相角の差が30°以上
上記印刷方法を用いて、各濃色インキと淡色インキで、16階調のハーフトーンの画像を作成し、ハイライト部分(10~30%)の粒状性を評価した。3以上で、実用上問題ないレベルであると評価する。
5:画像にざらつき感が見られない。
4:画像に僅かにざらつき感がみられる。
3:画像に少しざらつき感がみられる。
2:画像にざらつき感がみられる。
1:画像にかなりざらつき感が見られる。
上記方法で作成した試験サンプルを、作成してから1分後に、硬化膜表面を爪でこすり硬化状態を確認することで硬化性を評価した。2以上で、実用上問題ないレベルであると評価する。
5:爪で強くこすっても硬化膜が剥がれない。表面にタック感がない。
4:爪で強くこすると硬化膜が一部剥がれる。表面にタック感がない。
3:爪でこすると硬化膜が一部剥がれる。表面にタック感がない。
2:爪でこすると硬化膜が一部剥がれる。表面に少しタック感がある。
1:爪をあてると簡単に硬化膜が剥がれる。表面に少しタック感がある。
上記方法で作成した試験サンプルを180°に折り曲げたのち、折り曲げ部分を目視及びルーペにて観察した。3以上で、実用上問題ないレベルであると評価する。
5:目視、ルーペのどちらで観察した場合も、亀裂が見られなかった。
4:目視で亀裂が見られなかったが、ルーペでわずかに亀裂が見られた。
3:目視でわずかに亀裂が見られた。
2:目視で明らかな亀裂が見られた。
1:塗膜が剥がれ落ちた。
上記方法で作成した試験サンプルを、屋外に2週間放置した後、上記延伸性評価と同様方法で評価を行った。
コート紙(UPM Rafratac社製 Raflacoat)上に、前記インクジェット装置でノズルチェックパターンを印刷し、ノズル抜けがないことを確認した。次いで、各ノズルから10万発の液滴を吐出させたのち、再度コート紙上にノズルチェックパターンを印刷し、ノズル抜けの個数を数えることで吐出安定性を評価した。2以上で、実用上問題ないレベルであると評価する。
5:10万発印字後にノズル抜けなし
4:10万発印字後にノズル抜け1~2コ
3:10万発印字後にノズル抜け3~5コ
2:10万発印字後にノズル抜け6~10コ
1:10万発印字後にノズル抜け10コ以上
Claims (11)
- 少なくとも1対の同じ色相を有する濃色インキ及び淡色インキを含むインクジェットインキセットであって、
濃色インキ及び淡色インキが、いずれも顔料(A)、光重合開始剤(B)、重合性化合物(C)、を含み、
前記淡色インキ中の前記光重合開始剤(B)の含有量を(α)とし、前記濃色インキ中の前記光重合開始剤(B)の含有量を(β)とした場合に、0.1<α-β<10であり、
被記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角H°における、前記濃色インキの色相角H°(X)と、前記淡色インキの色相角H°(Y)が、
|X-Y|<30°
の関係を満たすことを特徴とするインクジェットインキセット。 - 前記濃色インキ及び前記淡色インキが、前記光重合開始剤(B)として、アシルフォスフィンオキサイド系化合物(B-1)を含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインキセット。
- 前記濃色インキが、前記光重合開始剤(B)として、さらに、チオキサントン系化合物(B-2)及び/又はα-アミノアルキルフェノン系化合物(B-3)を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットインキセット。
- 前記淡色インキが、前記光重合開始剤(B)として、前記チオキサントン系化合物(B-2)を、実質的に含まないことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のインクジェットインキセット。
- 前記淡色インキが、前記光重合開始剤(B)として、前記α-アミノアルキルフェノン系化合物(B-3)を、実質的に含まないことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のインクジェットインキセット。
- 前記濃色インキと淡色インキが、前記重合性化合物(C)として、単官能モノマー(C-1)及び多官能モノマー(C-2)を含み、
前記濃色インキ中の前記多官能モノマー(C-2)/重合性化合物(C)の質量比(γ)と、前記淡色インキ中の前記多官能モノマー(C-2)/重合性化合物(C)の質量比(δ)が、γ<δの関係を満たすことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の
インクジェットインキセット。 - 前記単官能モノマー(C-1)が、分子内に環状構造を有する単官能モノマー(C-1-1)を含むことを特徴とする請求項6に記載のインクジェットインキセット。
- 前記分子内に環状構造を有する単官能モノマー(C-1-1)が、アクリロイル基を有し、かつ、複素環構造を有する単官能モノマー及び/又はアクリロイル基を有し、かつ、脂環構造を有する単官能モノマーを含むことを特徴とする請求項7に記載のインクジェットインキセット。
- 前記分子内に環状構造を有する単官能モノマー(C-1-1)が、N-ビニルカプロラクタムを含み、前記N-ビニルカプロラクタムの含有量が、インクジェットインキの全質量に対して、5~35質量%であることを特徴とする請求項7又は8に記載のインクジェットインキセット。
- 前記多官能モノマー(C-2)が、アクリロイル基を2個有し、かつ、分子内に環状構造を有する2官能モノマーを含むことを特徴とする請求項6~9のいずれか1項に記載のインクジェットインキセット。
- 前記濃色インキが、シアンインキ及びマゼンタインキを含み、
前記淡色インキが、ライトシアンインキ及びライトマゼンタインキを含むことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載のインクジェットインキセット。
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